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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

和井田製作所

WAIDA MFG.CO.,LTD.6158 · Standard · 機械

CNC研削盤専業メーカー。成形研削盤とジグ研削盤で金型・切削工具業界に強み。

概要

株式会社和井田製作所は、金型関連と切削工具関連のCNC研削盤を専門に開発・製造する機械メーカーである。1946年に岐阜県で創業し、競合が世界で1~3社しかいないニッチ市場において高いシェアを獲得している。2026年3月期の連結売上高は67億円、従業員数は198名である。

競合が少ない特殊研削盤のニッチ市場

工作機械業界全体の市場規模が約1兆円であるのに対し、和井田製作所の売上高は約70億円と小規模である。しかし同社の製造する研削盤は世界でも数社しか製造していない特殊技術を要する。金型関連研削盤の競合は世界で1社(プロファイル研削盤)または3社(ジグ研削盤)と極めて少なく、切削工具関連研削盤でも全自動インサート研削盤は2社、全自動溝入れインサート研削盤は1社のみである。このニッチ市場で高いシェアを獲得し、2026年3月期の営業利益率は約3.8%、自己資本比率は約85%と安定した収益基盤を持つ。

金型関連と切削工具関連の二つの事業柱

主要市場は金型関連研削盤と切削工具関連研削盤の二つである。金型関連研削盤は2026年3月期に売上高31億9600万円(前期比64.7%増)で総売上の48.0%を占める。切削工具関連研削盤は同23億6100万円(同46.8%減)で35.5%を占め、両者で総売上の8割以上を構成する。残りはアフターサービス(16.0%)とその他の機械(0.5%)である。同社は少ロット生産方式を採用し、顧客との直接対話による製品改良を特徴とする。

米国・欧州・中国・台湾に展開する生産販売網

国内は東京支店(東日本営業課・アジア課)、中部営業所、大阪営業所を拠点に営業展開する。海外は台湾の和井田精機股份有限公司(連結子会社、出資67%)で研削盤を製造・販売する。ドイツのWAIDA Europe GmbH(2022年設立)、米国のWAIDA AMERICA INC.(2025年設立)、中国の和井田機床(上海)有限公司(2026年設立)が販売促進とアフターサポートを担う。これにより北米、欧州、中国の主要市場に直営販売子会社を持つ体制が整った。

堅調な財務体質と少人数経営

従業員は連結で198名と少数精鋭である。売上高は2013年度の46億円から2026年度には67億円へと増加傾向にあるが、純利益は景気変動の影響を受け2億円から9億円の間で変動する。2026年3月期末の総資産は125億円、負債19億円、純資産106億円と無借金に近い状態で、手元資金も43億円(現金及び現金同等物)と厚い。設備投資や研究開発を継続しつつ、高い自己資本比率を維持している。

業界の中での役割は精密研削盤メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
67億円
営業利益
3億円
営業利益率
4.5%
純利益
3億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01金型製造主力

金型関連業界向けに成形研削盤とジグ研削盤を提供。複雑な輪郭形状や穴加工を高精度に研削し、精密金型部品や機械部品の加工に使用。

ジグ研削盤で国内トップシェア

主な製品・サービス2
成形研削盤
複雑な輪郭形状を高精度に研削する研削盤。精密金型部品や工具の研削に使用。
ジグ研削盤
精密金型や機械部品の穴加工・輪郭加工を高精密・高能率に行う研削盤。

02切削工具製造主力

切削工具関連業界向けに刃先交換チップ研削盤や軸付工具研削盤を提供。チップやドリル・エンドミルの研削加工に使用。

主な製品・サービス2
刃先交換チップ研削盤
刃先交換チップの外周・溝・上下面を研削する研削盤。加工部位により多種の機種がある。
軸付工具研削盤
ドリル・リーマ・エンドミルなどの軸付工具の研削加工を行う研削盤。

03その他金属加工副次

その他の金属加工機械や附属装置類を提供。特殊・専用の研削盤を顧客の要望に応じて開発・販売。

製品と技術

金型関連研削盤:成形研削盤とジグ研削盤

金型関連研削盤は主に二つの製品群からなる。成形研削盤は複雑な輪郭形状を高精度に研削加工する機械で、精密金型部品、精密機械部品、工具等の研削に使用される。競合は世界で1社のみである。ジグ研削盤は精密金型プレートや治工具の穴加工・輪郭加工を高精度かつ高能率に行う機械であり、競合は世界で3社のみである。2026年3月期の金型関連研削盤売上高は31億9600万円で総売上の48.0%を占め、前期比64.7%増と大きく伸長した。

切削工具関連研削盤:インサート研削盤と軸付工具研削盤

切削工具関連研削盤は、刃先交換チップ(スローアウェイチップ)やエンドミル・ドリルなどの切削工具を研削する機械である。全自動インサート研削盤は刃先交換チップの外周加工を行い、競合は世界で2社のみ。全自動溝入れインサート研削盤は特殊な刃先形状の加工に用いられ、競合は世界で1社のみである。軸付工具研削盤はドリル・リーマ・エンドミルの研削加工を行う。同事業の2026年3月期売上高は23億6100万円で総売上の35.5%を占めるが、前期比46.8%減と大きく落ち込んだ。

高精度・高能率を支える独自の研削技術

同社の技術的核心は、精密工作機械技術、研削加工技術、制御技術の三つである。超硬合金、セラミックス、CBN、ダイヤモンド焼結体などの硬脆材料の研削に特化し、高精度・高品質・高能率・全自動を実現している。代表機種としてデジタルプロファイル研削盤「SPG-XV」や全自動5軸複合インサート研削盤「APX-F50」、全自動溝入れインサート研削盤「GIG-202」などがある。これらの製品は2025年のメカトロテックジャパンに出展され高い評価を受けた。同社は研究開発を継続し、新分野への展開も試みている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 金型製造ジグ研削盤で国内トップシェア

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

半導体関連機械の中小メーカー、受注変動大

当社は半導体製造装置や工作機械を手掛ける機械メーカーで、売上高76億円(2025/3)と中小規模。同業の三浦工業(ボイラー等)や日本製鋼所(産業機械)に比べ、半導体関連への依存度が高い。2026年度は売上高67億円(減収)、営業利益率4.48%(低下)と大幅減益予想。半導体市況の変動に左右されやすく、業績の安定性に欠ける。専門性で差別化を図るが、大手との競合や技術革新への対応が課題。

強み

  • 特定プロセス向け機械で高い技術力を保有。
  • 半導体メーカーとの強固な取引関係を構築。
  • 2025年度は営業利益率9.21%と高水準を達成。
  • 保守・修理サービスで安定収入を得ている。

課題

  • 需要サイクルの影響で業績が大きく変動する。
  • 2026年度は減収減益見込み、成長鈍化。
  • 大手装置メーカーに対し技術面で劣位の恐れ。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機械の時価総額近傍。太字が和井田製作所

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16402兼松エンジニアリング89億円7.6倍
26391加地テック82億円10.9倍
37726黒田精工79億円
46346キクカワエンタープライズ75億円21.2倍
56428オーイズミ74億円12.4倍
66158和井田製作所73億円24.6倍
76166中村超硬73億円26.4倍
86267ゼネラルパッカー72億円9.6倍
96433ヒーハイスト68億円
106343フリージア・マクロス68億円3.9倍
116229オーケーエム68億円8.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 41件

自動車整備機械メーカーとして創業した1946年

1946年10月、自動車整備用機械及びその他機械用の整備機械の製造並びに販売を目的として、岐阜県で株式会社和井田製作所を設立した。創業当初は自動車整備関連の機械を手がけていた。1949年には東京出張所(後の東京支店)を開設し、販路を拡大した。この時点では工作機械メーカーではなく、後の事業転換の基盤を作る時期であった。

超硬バイト研削盤の開発で工作機械分野に参入した1956年

1956年3月、超硬バイトを研削する「超硬バイト研削盤」を開発し生産を開始した。これが研削盤事業の原点となる。1958年7月には「精密立中ぐり盤」を開発し、本格的な工作機械メーカーへと転換した。1964年には大阪駐在所(後の大阪営業所)を開設し、国内販売網を強化。1966年には「ジグ中ぐり盤」を開発し、同年には岐阜工場を各務原市の金属団地に新設して生産能力を拡大した。

CNC化と自動化を進めた1970~1980年代

1974年には「スローアウェイインサート外周研削盤」を開発。1978年には「CNC成形研削盤」を開発し数値制御による自動化を実現した。1982年には「CNCスローアウェイインサート外周研削盤」および「CNCジグ研削盤」、1984年には「CNC全自動成形研削盤」と、CNC機種を次々に投入した。この時期に現在の製品群の基礎が確立され、同社は高精度・高能率な研削盤メーカーとしての地位を固めた。

ジャスダック上場と台湾子会社設立による成長加速(2005年~2015年)

2005年6月、ジャスダック証券取引所に株式を上場した。2002年には上海代表所を開設し中国市場の情報収集を開始。2012年には台湾に和井田友嘉精機股份有限公司(後の和井田精機股份有限公司)を設立(当初45%出資)。2014年に連結子会社化(55%出資)し、2015年に工場を移転・拡張した。台湾子会社は生産拠点として機能し、現在はダイヤモンドインサート刃先研削盤「DCG-G1」の製造も行っている。

欧州・米国・中国に直接販売子会社を設立した近年(2022年~)

2022年5月、ドイツにWAIDA Europe GmbHを設立し欧州の販売・サービス拠点を構築した。2025年1月には米国ノースカロライナ支店を現地法人化しWAIDA AMERICA INC.を設立。2026年2月には上海代表所を現地法人化し和井田機床(上海)有限公司を設立した。これにより北米、欧州、中国の主要市場に直営販売子会社を持つ体制が整った。また2019年にはジャパン・イー・エム株式会社を吸収合併し浜松事業所を設置している。

70周年を迎えグローバルニッチトップを目指す

2016年に設立70周年を迎えた。2026年3月期の売上高は67億円、営業利益は3億円である。同社は「特殊研削盤分野でのトップメーカー」を経営方針に掲げ、競合の少ないニッチ市場で高いシェアを確保している。今後の課題として市場規模の限界と景気変動リスクを挙げ、海外展開と新製品開発による持続的成長を目指している。特にデジタルプロファイル研削盤「SPG-XV」や全自動5軸複合インサート研削盤「APX-F50」の販売拡大に注力している。

年表41件を開く

1940年代

  • 1946年10月創業自動車整備用機械及びその他機械用の整備機械の製造並びに販売を事業目的として、株式会社和井田製作所を設立
  • 1949年4月東京出張所(1969年10月東京支店に昇格)を開設

1950年代

  • 1956年3月超硬バイトを研削する「超硬バイト研削盤」を開発し生産を開始
  • 1958年7月本格的な工作機械である「精密立中ぐり盤」を開発し生産を開始

1960年代

  • 1964年10月大阪駐在所(1974年1月大阪営業所に昇格)を開設
  • 1966年10月「ジグ中ぐり盤」を開発し生産を開始
  • 1966年11月岐阜工場を岐阜県各務原市金属団地に新設
  • 1968年9月「成形研削盤」を開発し生産を開始
  • 1969年10月岐阜工場内に中部営業所を開設

1970年代

  • 1974年8月「スローアウェイインサート外周研削盤」を開発し生産を開始
  • 1978年10月「CNC成形研削盤」を開発し生産を開始

1980年代

  • 1982年2月「CNCスローアウェイインサート外周研削盤」を開発し生産を開始
  • 1982年10月「CNCジグ研削盤」を開発し生産を開始
  • 1984年8月「CNC全自動成形研削盤」を開発し生産を開始

1990年代

  • 1991年12月本社及び高山工場を岐阜県高山市片野町に移転
  • 1997年3月「CNC全自動万能工具研削盤」を開発し生産を開始
  • 1998年9月「CNC成形研削盤(高速型)」を開発し生産を開始
  • 1999年6月創業和井田エンジニアリング株式会社を設立(当社 100%出資)
  • 1999年12月「全自動CNC溝入れインサート研削盤」を開発し生産を開始

2000年代

  • 2002年4月中国上海市に中国市場の情報収集拠点として上海代表所を開設
  • 2002年6月「全自動CNC刃先交換チップ外周研削盤」を開発し生産を開始
  • 2002年6月「超精密両頭平面研削盤」を開発し生産を開始
  • 2003年9月ジャパン・イー・エム株式会社に資本参加(当社 100%出資)
  • 2004年2月「極小径エンドミル研削盤」を開発し生産を開始
  • 2004年6月和井田エンジニアリング株式会社を清算
  • 2004年11月「高能率CNCジグ研削盤」を開発し生産を開始
  • 2005年6月上場ジャスダック証券取引所に株式を上場
  • 2006年9月本社工場(組立工場)の増床
  • 2007年2月「全自動CNC複合外周研削盤」を開発し生産を開始
  • 2008年11月「大型高能率CNCジグ研削盤」を開発し生産を開始

2010年代

  • 2012年3月創業台湾に和井田友嘉精機股份有限公司を設立(当社 45%出資)
  • 2014年7月M&A和井田友嘉精機股份有限公司を連結子会社化(当社 55%出資)
  • 2015年8月和井田友嘉精機股份有限公司の工場を移転・拡張
  • 2016年10月創業設立70周年
  • 2018年5月米国ノースカロライナ州にアメリカノースカロライナ支店を開設
  • 2019年1月M&Aジャパン・イー・エム株式会社を吸収合併し、浜松事業所を設置

2020年代

  • 2021年10月和井田友嘉精機股分有限公司の株式を追加取得(当社 67%出資)
  • 2022年5月創業ドイツに欧州地区の販売拠点として、現地法人WAIDA Europe GmbHを設立(当社 100%出資)
  • 2024年4月商号変更和井田友嘉精機股份有限公司の社名を和井田精機股份有限公司に変更
  • 2025年1月米国に子会社WAIDA AMERICA INC.を設立(アメリカノースカロライナ支店を現地法人化)
  • 2026年2月中国上海市に子会社和井田機床(上海)有限公司を設立(上海代表所を現地法人化)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 経常利益率2027年3月期まで6.7%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    グローバルニッチトップ戦略の展開

    国内で一定のシェアを確保した後、海外市場でのシェア拡大を目指す。中国に現地法人を設立し、欧米の子会社を活用して販売促進とアフターサポートを強化する。

  2. 02

    戦略製品の開発と新製品投入

    金型関連・切削工具関連業界向けに戦略製品を開発し、新製品投入により需要開拓と新用途・新分野への拡大を図る。デジタルプロファイル研削盤「SPG-XV」の販売を推進する。

  3. 03

    新分野への製品展開

    特定業種への依存から脱却するため、コア技術(高精度・高品質・高生産性)を活かして新分野の製品を開発し、積極的に市場参入を試みる。

  4. 04

    経営基盤の強化

    利益体質強化(原価管理・改善活動・販管費抑制)、業務システム改善、サプライチェーン確保、熟練技術者の雇用継続と技術継承(定年延長制度)を実施する。人手不足に対応するため人材確保も推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で198人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は605万円で、9期前と比べて13.4%平均年齢は42.7歳、平均勤続年数は16.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月165
2018年3月161
2019年3月69841.315.5171
2020年3月76042.016.1168
2021年3月59042.016.1165
2022年3月57042.616.7165
2023年3月63343.116.6177
2024年3月65942.916.5186
2025年3月62942.716.3196357
2026年3月60542.716.0198152

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 3 / 海外 1、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
本社及び本社工場 — 岐阜県高山市1,881百万円
旧本社及び 旧高山工場 — 岐阜県高山市227百万円
浜松事業所 — 静岡県浜松市198百万円
本社及び工場 — 中華民国台中市136百万円
岐阜工場・中部営業所 — 岐阜県各務原市30百万円
本社及び営業部門 — 米国ノースカロライナ州シャーロット市24百万円
東京支店 — 東京都港区8百万円
上海代表所 — 中国上海市7百万円
大阪営業所 — 大阪市淀川区3百万円
主な関係会社
  • 国内
    和井田精機股份 有限公司(注1)
    中華民国台中市 · 連結子会社
    議決権67.0%
  • 海外
    WAIDA Europe GmbH
    ドイツ フランクフルト市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    WAIDA AMERICA INC.
    ノースカロライナ州 シャーロット市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    和井田機床(上海)有限公司(注1)
    中華人民共和国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は67億円営業利益3億円前期と比べると減収減益で、売上が-11.8%、利益が-57.1%。

売上高
-11.8%
67億円
営業利益
-57.1%
3億円
純利益
-25.0%
3億円
営業利益率
4.5%
前期比 -4.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高75億円67億円
営業利益4億円3億円
純利益4億円3億円
1株あたり配当¥38¥38

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は12億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−20.0%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q233
2024年1Q1516.71
2024年2Q22418.23
2024年3Q19315.82
2024年4Q191
2025年2Q39410.32
2025年4Q3738.12
2026年2Q3113.21
2026年4Q3625.62
2027年1Q1200.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は46億円から67億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は4.5%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月46−1−2
和井田友嘉精機股份有限公司を連結子会社化(当社 55%出資)
2014年3月4700
2015年3月5854
設立70周年
2016年3月6296
2017年3月4832
米国ノースカロライナ州にアメリカノースカロライナ支店を開設
2018年3月5896
ジャパン・イー・エム株式会社を吸収合併し、浜松事業所を設置
2019年3月882015
2020年3月791812
2021年3月4232
ドイツに欧州地区の販売拠点として、現地法人WAIDA Europe GmbHを設立(当社 100%出資)
2022年3月65107
2023年3月76129
和井田友嘉精機股份有限公司の社名を和井田精機股份有限公司に変更
2024年3月75117
米国に子会社WAIDA AMERICA INC.を設立(アメリカノースカロライナ支店を現地法人化)
2025年3月76779.24
中国上海市に子会社和井田機床(上海)有限公司を設立(上海代表所を現地法人化)
2026年3月67344.53

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高67億円のうち、営業利益として残るのは3億円4.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の4.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金62.7%42億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金32.8%22億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.5%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
37.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.2pt
4.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.5pt
4.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.1pt
2.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが7億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは3億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は43億円で、売上の7.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月8−4−8416
2014年3月30−8310
2015年3月503519
2016年3月60−8617
2017年3月60−1622
2018年3月120−71227
2019年3月14−1−61335
2020年3月18−2−51646
2021年3月−3−16−447
2022年3月13−1−31256
2023年3月−3−8−10−1136
2024年3月11−3−5840
2025年3月9−40545
2026年3月7−4−5343

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は125億円。このうち返さなくてよい自己資本が106億円で、自己資本比率は84.3%(業種中央値65.3%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月80473358.3
2014年3月74472762.6
2015年3月86513558.9
2016年3月88553362.2
2017年3月83562767.4
2018年3月92613166.2
2019年3月103733070.4
2020年3月105812476.5
2021年3月106822476.8
2022年3月119883173.1
2023年3月117952280.6
2024年3月1211021982.8
2025年3月1261042281.5
2026年3月1251061984.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
49億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
87億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1億円
在庫として抱えている分
負債合計
19億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
79
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率209社中22位あたり、逆に低いのは売上成長率209社中188位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.6%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
4.5%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
84.3%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-11.8%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.7%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,039で、1年前と比べて+21.3%過去52週の値幅のなかでは40%の位置にある。

¥1,039+1.0%1ヶ月+5.1%1年+21.3%時価総額73億円
過去52週の値幅
安値¥836高値¥1,346

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)24.6倍
PER (会社予想)19.3倍
PBR0.64倍
配当利回り3.66%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は978円で、25日線(981円)とほぼ同水準。6月から7月にかけて950~1000円のレンジ。週足では方向感が乏しく、52週高値1346円からは-27.3%と戻りが鈍い。出来高は低調で、材料不足が続く。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 30/100)

PERは23.1倍で業界平均23.1倍と同水準だが、PBR0.60倍は業界平均1.51倍を大きく下回り、ROE2.6%と低収益。配当利回り3.48%は平均2.78%を上回るが、配当性向75.7%と高く、今期減収減益予想で持続性に懸念。割安指標と収益力の弱さから総合的にやや割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)24.6倍22.7倍
PER (予想)19.3倍
PBR0.64倍1.50倍
ROE2.6%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、PBR0.6倍と割安で、配当利回り3.48%を評価。2025年3月期は営業利益率9.21%と改善。弱気派は、2026年3月期の減収減益予想(売上67億円、営業利益率4.48%)を懸念。需要の先行き不透明感や、競争激化による収益悪化リスク。

プラスに働く材料7
  • 割安バリュエーション

    PBR0.6倍と解散価値割れ。配当利回り3.48%

  • 利益率改善

    2025年3月期営業利益率9.21%と前年比改善

  • 配当の安定性

    減益でも配当維持の可能性あり

  • 機械需要の底打ち不定影響

    売上高67億円で底入れ、受注回復で業績改善期待

  • PBR0.6倍の割安感継続影響

    純資産価値の6割、資産価値からの下支え

  • 配当利回り3.48%の安定継続影響

    減益でも配当維持、株主還元姿勢

  • コスト削減効果2026年3月期影響

    固定費削減で営業利益3億円確保

マイナスに働く材料7
  • 減収減益予想

    2026年3月期は売上減、営業利益率半減

  • 需要不透明

    工作機械受注は景気変動の影響を受けやすい

  • 競争激化

    低収益企業が多く、価格競争に陥りやすい

  • 売上高減少トレンド継続影響

    売上高75→67億円、前期比12%減、需要減

  • 営業利益大幅減2026年3月期影響

    営業利益7→3億円と57%減、収益悪化深刻

  • PER23倍の割高感継続影響

    業績悪化でPER23倍は割高、さらなる下落余地

  • 工作機械業界の設備投資低迷不定影響

    顧客の設備投資抑制で受注減少、業績下振れ

次の決算で確かめる点
受注高
先行指標として需要動向を把握
営業利益率
収益性の回復が焦点
金型業界の設備投資動向
同社製品の需要を左右する

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり38で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.66%。

年間配当
¥38
1株あたり
配当利回り
3.66%
いまの株価に対して
配当性向
75.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1648.3
2018年3月2131.322.9
2019年3月43104.819.4
2020年3月5016.328.1
2021年3月15−70.043.0
2022年3月30100.028.0
2023年3月3723.328.0
2024年3月408.136.6
2025年3月34−15.050.2
2026年3月340.075.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥38

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,348人。区分でいちばん多いのは個人・その他68.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が26.1%を占め、残る73.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他65.267.170.571.170.168.5
金融機関19.419.118.117.516.516.1
事業法人7.47.27.06.98.610.0
自己株式8.38.27.97.77.47.2
外国法人5.54.41.61.81.94.6
証券会社2.52.22.82.32.60.5
外国人個人0.00.00.00.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01和井田 光生6.21
02和井田 俶生4.64
03株式会社十六銀行4.57
04株式会社三菱UFJ銀行3.64
05合同会社センス3.06
06和井田製作所従業員持株会3.05
07和井田 叔子2.46
08CACEIS BK ES IICS CLIENTS(常任代理人 香港上海銀行東京支店)2.36
09株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.80
10和井田 克子1.72

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+270%、1株純資産は14期で+129%。直近期のROEは2.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−25707
2014年3月77251.057.735.1
2015年3月557867.210.715.2
2016年3月9785411.96.019.5
2017年3月308743.416.948.3
2018年3月9294510.113.222.9
2019年3月2261,13121.75.519.4
2020年3月1801,25515.15.428.1
2021年3月351,2682.732.343.0
2022年3月1081,3518.29.328.0
2023年3月1341,4579.67.528.0
2024年3月1121,5517.510.136.6
2025年3月671,5784.313.850.2
2026年3月421,6202.621.975.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額156百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
和井田光生代表取締役 会長兼社長79436,160
久保朝義取締役 副会長7736,644
比良謙吾常務取締役 営業本部長 兼 海外営業部長 兼 販売企画部長5614,862
疋田寿久常務取締役 技術本部長629,735
上小家崇取締役 管理本部長 兼 経営企画部長 兼 法務部長581,906
松村忠典取締役(常勤監査等委員)678,629
山下英一取締役(監査等委員)6724,000
中屋利洋取締役(監査等委員)75
渡邊弘38
内山浩之執行役員 生産本部長兼製造部長兼製品部長

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円退職慰労百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)693181612621
社外取締役31026186
取締役(社内)11021212

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,967字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社和井田製作所)、連結子会社4社の計5社により構成されており、主に金型関連業界及び切削工具関連業界向けを中心としたCNC研削盤の開発、製造、販売及び修理を行っております。 (1) 当社グループの事業に係わる位置付け 当社グループの事業に係わる位置付けと工作機械事業との関連は、次のとおりであります。 名称   主要な事業の内容 (当社)株式会社和井田製作所   工作機械の製造及び販売 (連結子会社)和井田精機股份有限公司   工作機械の製造及び販売 (連結子会社)WAIDA Europe GmbH   工作機械の販売促進及び販売後のサポート (連結子会社)WAIDA AMERICA INC.   工作機械の販売促進及び販売後のサポート (連結子会社)  和井田機床(上海)有限公司   工作機械の販売促進及び販売後のサポート (2) 当社グループの品目別製品 当社グループは、長年培ってきたコア技術である精密工作機械技術、研削加工技術、制御技術により精密工作機械を製造しており、主に金型関連業界と切削工具関連業界を中心に製品を販売いたしております。 当社グループの現在の主要取扱製品及び特徴・用途は、次のとおりであります。 品目分類   製品   特徴・用途 金型関連研削盤   成形研削盤    複雑な輪郭形状を高精度に研削加工する研削盤であり、主に精密金型部品、精密機械部品及び工具等の研削加工に使用されております。 ジグ研削盤    精密金型、精密機械部品及び冶工具等の穴加工並びに輪郭加工を高精密・高能率に行う研削盤であります。 切削工具関連研削盤   刃先交換チップ研削盤    切削加工に使用される刃先交換チップの外周・溝・上下面を研削加工する研削盤であり、その加工部位によって数種類の製品に分かれております。 軸付工具研削盤    切削工具に使用されるドリル・リーマ・エンドミルの研削加工を行う研削盤であります。 その他の機械   その他の金属加工機械及び附属装置類    創業以来、当社は顧客の要求に応え各種研削盤及び研削加工に関連する装置等を開発し販売してまいりましたが、この区分に分類される機械は、特に特殊または専用的な機械が含まれております。 アフターサービス   アフターサービス、 部品販売及び オーバーホール    各種研削盤及び附属装置等のアフターサービス(有償修理)や部品の販売並びに当社製品のオーバーホール等を行っております。 (3) 販売活動の特徴 当社グループは、前記の製品を顧客の要望する仕様に合わせ製造及び販売を行っております。販売活動の根底には、「常に顧客の声に耳を傾ける」という基本的な考えがあり、この考えを柱として「顧客第一主義」に徹し、製品とサービスの提供を行ってまいりました。 ① 顧客中心の製品提供 当社グループの得意先は、電子部品・家電・半導体・IT関連機器・精密機械・金型製造及び切削工具製造・自動車製造・自動車部品製造等の幅広い分野に及んでおり、それぞれ個別の要望に応えるため顧客との直接対話を行ってまいりました。今後ともこの直接対話を行うことで顧客ニーズを捉え、安定した需要の確保を図るとともにブランド力の強化に注力する所存であります。 ② 様々な受注内容への対応 当社グループは、「顧客のニーズを的確に把握した製品づくり」を実現するため、時代が求める精度・機能・性能・品質・価格等を考察し、模倣からの出発でなく独創的な製品開発を最優先してまいりました。また、常に顧客との対話を大切にするため少ロット生産方式を採用し、日々製品を改良・進化させることにより「顧客に求められる機械づくり」を行い続けております。なお、現在は様々な個別の受注内容に対応することと、より一層の製品品質を確保することを目的に、1台生産から対応してユーザーに提供する生産方式に取り組んでおります。 ③ 営業展開 当社は、東京支店内の東日本営業課(関東・上信越・東北・北海道の各地区を担当)、アジア課(中国を除くアジア地域を担当)、中部営業所(東海・北陸の各地区を担当)、大阪営業所(関西・中国・四国・九州の各地区を担当)を拠点に営業展開及び営業情報収集活動を行っております。また、中国においては和井田機床(上海)有限公司を、北米地域においてはWAIDA AMERICA INC.を、ヨーロッパ地域においてはWAIDA Europe GmbHをそれぞれ連結子会社として設置し、海外における営業活動及び営業情報収集活動を行っております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,379字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1) 経営方針 当社グループは、コアの技術である精密工作機械製造技術、制御技術、研削加工技術を基盤とし、お客様との直接対話によって開発した独創的な工作機械を、最良の品質と最善のコストでお客様に提供するとともに、コアの技術と製品を継続的に進化させ、お客様の更なる満足に応えることを経営の基本方針に掲げ、特殊研削盤分野でのトップメーカーを目指してまいります。 (2) 経営環境 当社グループは、高精度・高品質・高能率・全自動による硬脆材料(超硬合金、セラミックス、CBN、ダイヤモンド焼結体等)の研削という特殊技術に特化した、特殊研削盤を開発・製造しております。当社グループが所属する工作機械業界全体の市場規模が約1兆円であるのに対し、当社グループの売上高は約70億円程度と小規模でありますが、当社の製造する研削盤は世界でも限られたメーカーしか製造していない、特殊な技術を要する機械であり、ニッチな市場において高いシェアを獲得することで、強固な経営基盤と高い収益力を確保してまいりました。当社の主要な市場は切削工具関連市場と金型関連市場の2つとなっており、それぞれの市場の現状や経営環境は以下のとおりであります。 (切削工具関連市場) 当社の主要な市場の1つは切削工具メーカーをお客様とする切削工具関連市場であり、当社はその市場向けに切削工具関連研削盤を製造・販売しております。お客様である切削工具メーカーは当社の研削盤を用いてスローアウェイチップ(刃先交換工具)等の切削工具を加工・製造し、自動車、航空機、鉄道、建設機械等の各部品メーカーはその切削工具を用いて金属部品を加工・製造しております。 切削工具研削盤のうち、スローアウェイチップの外周加工に用いられる全自動インサート研削盤については、競合メーカーは世界で2社のみ、特殊な刃先形状の加工に用いられる全自動溝入れインサート研削盤については、競合メーカーは世界で1社のみとなっており、競合他社の少ないニッチな市場において、高いシェアを獲得しております。なお、2026年3月期における切削工具関連研削盤の売上高は当社グループの総売上高の35.5%を占めております。 (金型関連研削盤) 当社の主要な市場の1つは精密金型メーカー等をお客様とする金型関連市場であり、当社はその市場向けに金型関連研削盤を製造・販売しております。お客様である精密金型メーカーは当社の研削盤を用いて精密金型を加工・製造し、精密コネクタ等の各部品メーカーはその精密金型を用いて精密部品を加工・製造しております。なお、最終需要先はスマートフォン、タブレット、パソコン、LED等であります。 金型関連研削盤のうち、高精度金型部品や特殊工具等の加工に用いられるプロファイル研削盤については、競合メーカーは世界で1社のみ、精密金型プレート、治具等の穴加工、輪郭形状加工に用いられるジグ研削盤については、競合メーカーは世界で3社のみとなっており、切削工具関連研削盤同様に、競合他社の少ないニッチな市場において、高いシェアを獲得しております。なお、2026年3月期における金型関連研削盤の売上高は当社グループの総売上高の48.0%を占めております。 (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題及び経営戦略 上記のとおり、当社はニッチ市場において高いシェアを獲得するという経営戦略をとっておりますが、ニッチ市場に特有のものとして、以下の2点を、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題として認識しております。 ・市場規模が限定的であるため業容の拡大が制限されること ・販売先が特定の業種に集中しているため景気変動の影響を受けやすいこと また、当社グループを取り巻く経営環境として、少子高齢化等による人手不足、国際情勢の不安定化によるサプライチェーンの混乱、原材料や燃料費の高騰などのリスク要因が挙げられます。こうした課題に対処し、持続的な成長と安定した収益を確保するため、次のような施策を進めております。 ①グローバルニッチトップをめざした海外市場展開 国内市場では既に一定のシェアを確保しておりますが、海外市場においてはシェア拡大の余地が残されております。中国、アジア、欧州、アメリカに設置した各拠点を活用しニッチトップ戦略をグローバルに展開することにより、さらなる成長をめざします。当連結会計年度においては、中国市場での販売拡大を図るべく、現地法人である和井田機床(上海)有限公司を設立し、営業開始に向けた準備を進めております。また、欧米地域については、子会社であるWAIDA Europe GmbHとWAIDA AMERICA INC.を拠点に販売促進や販売後のサポート強化を図っております。 また、安全保障輸出管理につきましても、輸出関連法規の遵守に関する内部規定及びマニュアルの厳格な運用に努め、引き続き重点課題として厳正に対応してまいります。 ②戦略製品の開発と新製品の投入 主要な取引分野である金型関連業界及び切削工具関連業界に対応する戦略製品の開発と新製品の投入により、より一層の需要の開拓と新たな用途・分野への需要拡大をめざします。当連結会計年度においては、デジタルプロファイル研削盤「SPG-XV」を中心に販売拡大を進めており、2025年10月開催の「メカトロテックジャパン2025」に出展した際には、お客様から高い評価をいただきました。 ③新分野への製品展開 特定の業種への集中から脱却し、新たな事業分野へ進出することにより、企業成長の柱を創出することをめざすべく、長年にわたり培ってきたコア技術である高精度、高品質、高生産性をもとに、新分野の製品を開発し積極的に市場参入を試みてまいります。 ④経営基盤の強化 急激な景気変動や外部環境の変化に対応するため、以下のような施策により経営基盤の強化を図っております。 a.利益体質の強化 機械1台ごとの原価管理、効率化や精度向上のための改善活動、厳格な予算管理による販管費の抑制等により、利益体質の強化を図っております。 b.業務システムの改善 業務のシステム化や、業務システムの改善により業務効率化を図っております。 c.サプライチェーンの確保 仕入先との綿密な調整や、仕入状況の定期的なモニタリングにより、安定的なサプライチェーンの確保に努めております。 d.スキル保有者の雇用継続と次世代への継承 熟練技術者の技術の活用と次世代への技術継承の促進を図っており、2020年4月より定年延長制度の導入を行っております。 特に少子高齢化等による人手不足は深刻なリスク要因となっていることから、雇用条件の改善や地域連携型のインターンシップ等による積極的な人材確保を行っております。また、製品品質の向上、アフターサービスや各種ソリューションサービスの拡充によりお客様の信頼を獲得し、営業基盤を強化することで安定的な収益の確保に努めてまいります。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社グループは、継続的な進化によりお客様の更なる満足に応えることを経営の基本方針として掲げており、そのために営業基盤の強化による持続的な成長と安定した収益の確保を経営の重要なものと位置付けております。このような理由から、当社グループは「経常利益率」を経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標としております。2027年3月期は切削工具関連研削盤については需要の回復を見込んでおり、金型関連研削盤については当連結会計年度同様、中国を中心に堅調に推移する見通しです。そのため、2027年3月期は当連結会計年度と比較して、増収増益を見込んでおります。なお、2027年3月期は第2四半期累計で売上高3,574百万円に対し経常利益234百万円(経常利益率6.5%)、通期で売上高7,524百万円に対し、経常利益501百万円(経常利益率6.7%)を見込んでおります。 本項において将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は本有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
事業等のリスク3,680字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの事業展開上、リスク要因となる可能性がある事項について次に記載しております。また、必ずしも事業上のリスクに該当しない事項につきましても、投資者の判断上重要と考えられる事項につきましては、投資者に対する積極的な情報開示の観点から記載しております。なお、本項において将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は本有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 当社グループは、これらリスク発生の可能性を認識したうえで、その回避及び発生した場合の対応に努める所存であります。 <経済や金融市場の動向に関するリスク> (1)景気循環サイクル(製造業における設備投資動向の変動) 当社グループの所属する工作機械業界は売上の変動が極めて大きい業界の一つであります。当社グループにおいては、工作機械業界の景気循環サイクルの影響による売上高の増減により利益が大きく変動するという側面を持っており、経営成績に大きな影響を及ぼします。 (2)為替レートの変動 当社グループの外貨建取引につきましては、円建決済を取引の原則としておりますが、為替レートの変動は現地通貨での価格競争力に影響を及ぼすことは否めなく、中国を含むアジア市場、ヨーロッパ市場及びアメリカ市場への積極的な販売活動による外貨建取引の増加は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、各海外地域における売上、費用を含む現地通貨建ての各項目は、連結財務諸表及び財務諸表の作成のため円換算されており、換算時の為替レートによりこれらの項目は各地域における景気変動がなかったとしても影響を受ける可能性があります。 当社グループでは、上記の経済や金融市場のリスクに対し、P.10 ④経営基盤の強化に記載したとおり、景気の低迷期等においても利益の確保ができる体質にすべく、利益管理体制の強化を図っております。 <お客様に関するリスク> (1)金型関連業界及び切削工具関連業界の設備投資動向 当社グループでは、主力製品である金型関連研削盤と切削工具関連研削盤の売上高に占める割合が高く、当連結会計年度においては、83.5%(金型関連研削盤48.0%、切削工具関連研削盤35.5%)となっております。 また、当社グループ製品は、金型関連業界及び切削工具関連業界において高いブランド力を持っていることから、国内における製品の市場占有率も高く、精密金型使用メーカー(電子部品、家電、半導体、IT関連機器、精密機械、自動車製造、金型製造等)及び切削工具の製造・使用メーカー(切削工具製造、自動車製造、自動車部品製造等)の設備投資動向に、当社グループの業績が連動するという側面を有しております。 したがいまして、当社グループの経営成績は、金型関連業界及び切削工具関連業界の設備投資動向に大きな影響を受ける可能性があります。 (2)海外需要の変動 当社グループの当連結会計年度における海外売上高の割合は56.5%となっていることから、各海外地域における景気変動や政情変化が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、上記のお客様に関するリスクに対し、P.9 ①~③に記載したとおり、販売地域の拡大や既存分野の新製品、新分野の製品の市場投入等に取り組むことで、リスク軽減を図っております。 <製造に関するリスク> (1)部品調達に関するリスク 当社グループが提供する製品は高い技術を要しており、一部の部品等については安定的な調達が困難であったり、供給が滞った場合の代替の調達先を確保できないリスクがあります。また、調達先において自然災害、事故、経営環境の悪化等により、当社グループに対する部品等の安定的な供給が滞る可能性があります。部品等の確保ができなくなった場合は、製品の提供が遅れ、お客様への納期遅延や機会損失等が発生する場合があります。また、調達部品の価格上昇により、利益率の悪化につながる可能性があります。 当社グループにおきましては、P.10 ④経営基盤の強化に記載したとおり、仕入先との綿密な調整や、仕入状況の定期的なモニタリングにより、サプライチェーンの安定的な確保に努めてまいります。 (2)製品品質に関するリスク 製品の品質確保には十分努めておりますが、製品の不良を完全に防ぐことは困難であることから、製品の不良によるお客様からのクレームや返品が発生する場合があり、それに伴う修理費用、回収費用の発生や販売量の減少が業績に影響を与える可能性があります。当社グループにおきましては、全社的な品質向上に関する会議体を設置し、お客様からのクレームや不具合の発生状況を分析、改善策の検討及び実施を講ずることで、製品品質の向上に努めてまいります。 (3)人材確保、人材育成 当社製品の製造には高い技術を要することから、事業の継続には専門技術をもった人材の確保、人材の育成が重要となります。しかし、スキル保有者の退職や人材不足等により、次世代への技術の継承が滞った場合、長期的視点から、将来の事業展開や業績、成長に大きな影響を及ぼす場合がございます。当社グループにおきましては、P.10 ④経営基盤の強化に記載したとおり、定年延長制度の導入を行うなど、スキル保有者の雇用継続や次世代への継承に対する対応を行っております。 <公的規制等に関するリスク> (1)工作機械の輸出管理(外為法等規則) 我が国では、武器を輸出しないこと、大量破壊兵器等関連汎用品が大量破壊兵器等の開発、製造、使用、貯蔵に使用されないこと、通常兵器関連汎用品が通常兵器の過剰な蓄積に寄与しないことを目的に、関係法令等の仕組みの中で安全保障輸出を管理しております。当社グループが生産し販売する工作機械は、大量破壊兵器の開発等に用いられるおそれがある貨物として、貨物及び技術の提供等につき外為法に基づく輸出管理対象となる場合があります。当社では輸出管理を統括する専門部署を設置し厳格に輸出管理を行っておりますが、当社グループが工作機械を輸出する場合、または技術を提供する場合において、外為法等に基づく規則を遵守できなかった場合には法的な処分を受け、また、社会的な信用の失墜等を招き、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、国際情勢の変化によりこれらの規制が強化されることとなれば、その内容によっては当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)各国・各地域の公的規制、政策動向 当社グループの事業活動はグローバルに展開しているため、各国・各地域の公的規制、政策動向に影響を受けます。これらの政策や規制等の強化や変更は、対応コストの増加や制裁金等の負担により、当社グループへの損益に影響を与える可能性があります。 当社グループにおきましては、上記公的規制等に関するリスクに対し、輸出管理専門の部署を設置し、輸出関連法規の遵守に関する内部規定及びマニュアルの厳格な運用に努めるほか、現地代理店や現地営業所、支店等による情報収集を図り、リスクの軽減に努めてまいります。 <自然災害や突発的事象発生のリスク> (1)自然災害、感染症等によるリスク 近年、世界的な気候変動により、台風、水害等の大規模災害の発生頻度が高まっており、また、新型インフルエンザ、新型コロナウイルス等の感染症の流行も発生しております。 このような事態が発生した場合、事業所の停止、設備の損壊、交通機関や通信手段の停止、サプライチェーンへの被害等により、当社グループの事業活動の継続に影響を及ぼす可能性があります。また、こうした自然災害や感染症の流行に伴う景気悪化により、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。 (2)紛争・テロ・政情不安等に関するリスク 当社グループが事業活動を展開する国や地域において、紛争やテロ、デモ、ストライキ、政情不安等発生した場合、当社の事業に大きな影響を与えるリスクがあります。 当社グループにおきましては、上記自然災害や突発的事象発生のリスクに対し、安全衛生に関する会議体を設置し、非常事態発生時のマニュアルの作成、定期的な見直し、社内の点検や訓練の実施等を行うことで、リスクの軽減に努めてまいります。 なお、当社グループの業績に影響を及ぼすリスク要因は、これらに限定されるものではありません。 <リスク管理体制> 当社グループは、毎月開催される経営会議において各種リスクの状況の把握や必要な対応等の検討を行っており、経営に大きな影響を与えうる重大なリスクについては取締役会に報告いたします。これにより、経営層は存在するリスクを重要性に応じて的確に把握した上で、事業の継続や業績に影響を与える様々なリスクをマネジメントし、影響を最小化するための経営判断を行うことができる体制となっております。
経営成績の分析 (MD&A)7,434字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における工作機械業界は、2025年度累計の受注総額が前年度比12.9%増の1兆7,046億円、うち、内需は前年度比0.4%増の4,460億円、外需は前年度比18.1%増の1兆2,585億円と、外需を中心に堅調に推移しました。 このような経済環境下、当社は、金型関連研削盤についてはプロファイル研削盤「SPG-X」やデジタルプロファイル研削盤「SPG-XV」を中心に、切削工具関連研削盤については全自動5軸複合インサート研削盤「APX-F50」や全自動溝入れインサート研削盤「GIG-202」を中心に受注販売活動を行ってまいりました。また、2025年10月の「メカトロテックジャパン2025」に「SPG-XV」を出展するなど、国内外の各種展示会にて新製品や新技術のPRを行うほか、各分野の新製品の研究開発を継続して行っております。 海外展開につきましては、引き続き、各地域において今後の需要拡大のための各施策を行っております。米国地域においては、2025年1月に設立した連結子会社であるWAIDA AMERICA INC.にて現地従業員を採用するなど活動を拡充し、北米のお客様への受注販売活動や、中南米への営業拡大に向けた取り組みを行っております。欧州地域においては、ドイツの連結子会社であるWAIDA Europe GmbHに営業担当者及びアフターサービス担当者を配置し、欧州での受注販売活動やアフターサービスの強化を図っております。 アジア地域につきましては、当社の主力市場の1つである中国事業のさらなる発展と強化のため、上海に現地法人を設立することを決議いたしました。現在、法的な設立手続きは完了しており、本格的な営業開始に向けた各種手続きを進めております。また、アジア専門部署及び現地代理店を活用し、韓国やインド等のアジア地域向けの営業拡大に取り組むほか、台湾の連結子会社である和井田精機股份有限公司を活用した生産販売体制の強化にも引き続き取り組んでおり、同社にて製造を行っているダイヤモンドインサート刃先研削盤「DCG-G1」の販売を開始いたしました。 この結果、 当連結会計年度の財政状態及び経営成績は次のとおりとなりました。 (a) 財政状態 (資産) 総資産は、前連結会計年度末に比べ67百万円減少し、12,535百万円となりました。これは、主として電子記録債権が188百万円、投資有価証券が294百万円増加し、売掛金が394百万円、建設仮勘定が88百万円、繰延税金資産が93百万円減少したことなどによります。 (負債) 負債は、前連結会計年度末に比べ358百万円減少し、1,888百万円となりました。これは、主として1年内返済予定の長期借入金が76百万円、未払法人税等が129百万円、長期借入金が153百万円減少したことなどによります。 (純資産) 純資産合計は、前連結会計年度末に比べ291百万円増加し、10,646百万円となりました。これは、主としてその他有価証券評価差額金が216百万円増加したことなどによります。 (b) 経営成績 売上高及び利益確保に向けた各種取り組みを行ってまいりましたが、米国の関税措置への懸念から設備投資に慎重な姿勢が継続したことや、イラン情勢の悪化に起因する海上輸送の混乱等の影響から、当連結会計年度における売上高は6,659百万円(前年同期比11.8%減)となりました。また、海外展開に係る経費の増加、将来に向けた設備投資に伴う償却負担増、研究開発費率の増加等により、営業利益は254百万円(前年同期比64.1%減)、経常利益は355百万円(前年同期比51.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は275百万円(前年同期比36.6%減)となりました。品目別に業績を示すと、次のとおりであります。 (金型関連研削盤) 金型関連研削盤については、主に中国及びアジア向けの販売が増加し、売上高は3,196百万円(前年同期比64.7%増)となりました。金型関連研削盤の売上高は当社グル―プの総売上高の48.0%を占めております。 (切削工具関連研削盤) 切削工具関連研削盤については、売上高は2,361百万円(前年同期比46.8%減)となりました。切削工具関連研削盤の売上高は当社グループの総売上高の35.5%を占めております。 (その他の機械) その他の機械については、売上高は36百万円(前年同期比53.8%減)となりました。その他の機械の売上高は、当社グループの総売上高の0.5%を占めております。 (アフターサービス) アフターサービス(有償修理)及びメンテナンス部品については、売上高は1,064百万円(前年同期比2.7%減)となりました。アフターサービスにおける売上高は、当社グループの総売上高の16.0%を占めております。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ132百万円減少し、4,340百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、742百万円(前年同期は917百万円の収入)となりました。税金等調整前当期純利益353百万円を計上したほか、収入の主な内訳は、減価償却費454百万円、売上債権の減少額351百万円等であり、支出の主な内訳は、棚卸資産の増加額152百万円、法人税等の支払額237百万円等であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、440百万円(前年同期は401百万円の支出)となりました。支出の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出129百万円、無形固定資産の取得による支出108百万円、定期預金の預入による支出200百万円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、465百万円(前年同期は12百万円の支出)となりました。支出の主な内訳は、長期借入金の返済による支出229百万円、配当金の支払額227百万円等であります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループは工作機械の製造・販売業の単一セグメントでありますので、セグメント情報は記載しておりません。以下は当連結会計年度における品目別の状況を記載しております。 (a) 生産実績 当連結会計年度における生産実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 品目   生産高(千円)   前年同期比(%) 金型関連研削盤       3,269,410   175.7 切削工具関連研削盤       2,374,976   52.5 その他の機械       36,030   55.1 アフターサービス       1,048,876   94.5 合計   6,729,293   89.0 (注) 金額は、販売価格によっております。 (b) 受注実績 当連結会計年度における受注実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 品目   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 金型関連研削盤   3,874,901   160.1   1,973,540   152.3 切削工具関連研削盤   1,871,038   56.9   1,310,170   72.8 その他の機械   43,840   73.4   14,290   220.5 アフターサービス   1,064,556   97.3   -   - 合計   6,854,335   99.9   3,298,000   106.3 (注) 金額は、販売価格によっております。 (c) 販売実績 当連結会計年度における販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 品目   販売高(千円)   前年同期比(%) 金型関連研削盤       3,196,970   164.7 切削工具関連研削盤       2,361,634   53.2 その他の機械       36,030   46.2 アフターサービス       1,064,556   97.3 合計   6,659,190   88.2 (注) 1.金額は、販売価格によっております。 2.主な相手先別の売上高及び当該売上高の総売上高に対する割合は以下のとおりであります。 前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) 相手先   売上高(千円)   割合(%) ISCAR LTD.   803,490   10.6 当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%を占める相手先がいないため、記載はありません。 (2) 経営者の視点による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 当連結会計年度の経営者の視点による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、次のとおりであります。なお、将来に関する事項については、本有価証券報告書提出日現在において判断したものであり、不確実性を内在しており、あるいはリスクを含んでいるため、将来生じる実際の結果と大きく異なる可能性もあります。 ① 財政状態の分析 当連結会計年度末における財政状態は「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」のとおりであります。 当社グループの自己資本比率は当連結会計年度末時点で84.3%となっており、現状、財政状態につきましては大きな懸念はないものと認識しております。来期以降も、企業体質の強化と将来の事業展開のために内部留保の充実を図るとともに、研究開発や設備への投資及び安定的な配当等により、企業価値の向上に努めてまいります。 ② 経営成績の分析 当連結会計年度の経営成績は、2025年5月9日に発表した期初計画におきましては、売上高7,566百万円、営業利益583百万円、経常利益623百万円、親会社株主に帰属する当期純利益395百万円の通期業績予想数値を開示していたのに対し、実績は売上高6,659百万円、営業利益は254百万円、経常利益は355百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は275百万円と、国内向けの販売は期初の想定を上回り堅調に推移しましたが、海外向けの販売が想定を下回る結果となり、売上面、利益面ともに期初計画を下回る結果となりました。なお、当連結会計年度における当社の製品売上高(金型関連研削盤、切削工具関連研削盤及びその他の機械)は5,350百万円であり、連結売上高6,659百万円の80.3%を占めております。 当社グループは「経常利益率」を経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標としております。当連結会計年度の経常利益率は上記の理由から、5.3%と、前連結会計年度の経常利益率9.7%を下回っております。 2027年3月期における当社グループを取り巻く経営環境につきましては、中東情勢に端を発した燃料油、石油製品等の需給逼迫や価格高騰による先行き不透明な状況が継続しており、今後の動向を注視する必要があります。 当社グループにおきましても、上記状況を注視しつつ、グローバル展開の継続、既存製品の品質向上、生産工程の見直し及び新製品の開発等に取り組み、売上高及び利益確保に努めてまいります。なお、次期(2027年3月期)の業績の見通しにつきましては、連結売上高7,524百万円、連結営業利益428百万円、連結経常利益501百万円、親会社株主に帰属する当期純利益351百万円を見込んでおります。 (a) 受注実績 当連結会計年度におきましては、金型関連研削盤の受注は好調に推移したものの、切削工具関連研削盤については受注に一服感が見られ、全体の受注高は前年同期比でほぼ横ばいの結果となりました。2027年3月期につきましては、主に中国及び欧米市場からの受注が堅調に推移するものと見込んでおります。 当連結会計年度及び前連結会計年度に係る受注実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 品目   前連結会計年度(自2024年4月1日至2025年3月31日)   当連結会計年度(自2025年4月1日至2026年3月31日) 受注高 (千円)   前年同期比 (%)   受注残高 (千円)   前年同期比 (%)   受注高 (千円)   前年同期比 (%)   受注残高 (千円)   前年同期比 (%) 金型関連研削盤   2,420,569   142.1   1,295,609   158.6   3,874,901   160.1   1,973,540   152.3 切削工具関連研削盤   3,285,986   63.4   1,800,766   60.9   1,871,038   56.9   1,310,170   72.8 その他の機械   59,710   78.5   6,480   26.1   43,840   73.4   14,290   220.5 アフターサービス   1,094,243   98.6   -   ―   1,064,556   97.3   -   - 合計   6,860,509   85.0   3,102,855   81.7   6,854,335   99.9   3,298,000   106.3 (注) 金額は、販売価格によっております。 (b) 販売実績 当連結会計年度におきましては、中国向けの販売は増加しましたが、国内及びその他の海外地域向けの販売は減少いたしました。2027年3月期につきましては、中国及び欧米市場向けの販売が堅調に推移する見通しです。 当連結会計年度及び前連結会計年度に係る販売実績を地域別に示すと、次のとおりであります。 地域   前連結会計年度(自2024年4月1日至2025年3月31日)   当連結会計年度(自2025年4月1日至2026年3月31日) 売上高 (千円)   前年同期比 (%)   売上高 (千円)   前年同期比 (%) 日本   3,234,446   118.1   2,896,945   89.6 中国   1,354,961   95.6   1,801,675   133.0 アジア地域(中国を除く)   1,286,329   81.3   1,068,254   83.0 欧米等の地域   1,678,570   93.2   892,315   53.2 合計   7,554,307   100.2   6,659,190   88.2 (注) 1 国または地域の区分は、地理的近接度によっております。 2 各区分に属する主な国または地域は以下のとおりです。 中国……………………………中国 アジア地域(中国を除く)……台湾、韓国、東南アジア地域、南アジア地域等 欧米等の地域…………………米国、ヨーロッパ地域、アフリカ地域 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 (a) キャッシュフローの状況の分析 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローは、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」のとおりであります。 なお、当連結会計年度は主に本社工場における生産設備の更新や基幹業務システムの更新により、有形固定資産及び無形固定資産の取得による支出として238百万円の支出を行っておりますが、その資金の調達源は主に自己資金となっております。来期以降も設備投資等を行ってまいりますが、その資金の調達源を自己資金とした場合においても、現状、キャッシュ・フローについて大きな懸念はないものと認識しております。 (b) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループは、企業体質の強化と将来の事業展開のために内部留保の充実を図るとともに、当社グループの業績に応じた配当を安定的かつ継続的に行うことを基本方針としております。なお、内部留保金の使途につきましては、将来に向けたコア技術の研究開発、既存分野の新製品開発、生産性向上と納期短縮を目的とした設備投資、販路拡大のための海外市場展開等将来の成長につながる戦略投資や、財務体質の強化等に充当してまいります。 当社グループにおいては、工作機械業界の特性である景気変動リスクに備えた上で、企業価値向上を目的とした戦略的投資を行うために必要な水準の現預金を保有しており、取締役会等において手元現預金の水準について定期的な確認を行っております。また、担当部門において資本コストの算定及び定期的な見直しを行っており、その情報を取締役会で共有しております。各年度の設備投資は自己資金の範囲を考慮し、強固な財務基盤を維持し、必要なキャッシュフローを確保したうえで適切な成長投資を実施してまいります。 なお、当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は4,340百万円、営業活動によるキャッシュフローは742百万円の収入となっておりますが、来期も景気変動リスクに対応する現預金の水準についての確認を継続的に実施し、その上で、必要に応じた戦略的投資を行い、企業価値の持続的な向上を図ってまいります。また、継続的に株主への還元を行ってまいります。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 第5[経理の状況](重要な会計上の見積り) を参照ください。

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開示資料

出典

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