本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

加地テック

KAJI TECHNOLOGY CORPORATION6391 · Standard · 機械

空気・ガス圧縮機の製造販売を手がける、三井E&S系の産業機械メーカー。

概要

加地テック株式会社は、空気圧縮機やガス圧縮機の製造販売を主力とする機械メーカーである。1905年に繊維機械の鉄工所として創業し、1934年から圧縮機事業に参入。現在は株式会社三井E&Sの子会社で、大阪府堺市に本社を置く。2026年3月期の売上高は約78億円、従業員207名。自己資本比率68.9%と財務基盤は堅調で、水素ステーション向け超高圧圧縮機で国内トップシェアを誇る。

圧縮機一本で積み上げる事業構造

加地テックの事業は圧縮機に完全に特化している。有価証券報告書に記載された区分は単一セグメント「圧縮機事業」のみで、空気圧縮機、ガス圧縮機、産業機械の製造販売に加え、機械器具設置工事や電気工事などの請負も手がける。売上の約半分を本体販売が占め、残りをアフターサービス(保守点検・部品交換・修理)が支える。2026年3月期の売上高は77億99百万円で、前年比11.4%増。アフターサービスは収益性が高く、同事業の好調が全体の利益率を押し上げた。

三井E&S傘下で独立経営を維持

2015年1月、三井造船(現・三井E&S)が筆頭株主となり資本業務提携を締結。2017年3月の公開買付けにより親会社となった。しかし加地テックは上場企業としての独立性を重視し、取引条件は一般取引と同等に設定。取締役会での意思決定は独自に行い、独立社外取締役の意見も尊重する。2022年4月には東京証券取引所スタンダード市場へ移行し、資本市場からの規律も受け続けている。

国内需要を軸にした事業展開

販売先は国内が中心で、大口顧客には岩谷瓦斯が含まれる。2026年3月期の岩谷瓦斯向け売上は11億75百万円と全体の15.1%を占める。東京支社と大阪本社の二拠点体制で、サービスセンターは東京支社に統合されている。海外拠点は持たず、輸出も限定的だが、長期経営計画「KAJI 2030VISION」では海外市場開拓を掲げ、水素関連機器の輸出に意欲を示す。

長期計画で描くカーボンニュートラルへの貢献

加地テックは2030年に向けた長期経営計画「KAJI 2030VISION」を策定している。基本方針は4つ:①超高圧技術でカーボンニュートラル社会に貢献する製品開発、②既存事業のQCD強化、③ライフサイクルソリューションサービス型ビジネスへの転換、④海外市場での存在感向上。2023〜2025年度の中期計画では水素ステーション用圧縮機が順調に売上を伸ばしたが、水素普及の遅れも認識。2026〜2028年度の新中期計画では「稼ぐ力の最大化」「圧縮機事業の次世代化」「経営基盤の進化」の3本の矢を掲げる。

業界の中での役割は産業用圧縮機のメーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
78億円
営業利益
9億円
営業利益率
11.5%
純利益
7億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01産業機械主力

空気及びガス圧縮機等の風水力機械、産業機械およびその他諸機械の製造販売、圧縮充填・販売、設置工事等を提供。親会社である三井E&S及びその子会社への販売・仕入があるが、一般取引と同等の条件。

主要顧客株式会社三井E&S

主な製品・サービス3
空気圧縮機
工場やプラントで使用される圧縮空気を供給する装置。
ガス圧縮機
各種ガスを圧縮して供給する装置。
産業機械
圧縮機に関連する産業機械設備。

製品と技術

空気圧縮機とガス圧縮機のラインナップ

加地テックの主力製品は、工場設備やプラント向けの空気圧縮機とガス圧縮機である。空気圧縮機は製造業の動力源として幅広く使われ、ガス圧縮機は石油化学やガス供給施設で用いられる。これらの機械は顧客の仕様に合わせて設計・製造され、高い信頼性が求められる。同社は1934年に空気圧縮機の製造を開始して以来、90年以上にわたり技術を蓄積してきた。

水素ステーション用超高圧圧縮機で国内トップ

2014年に市場投入した燃料電池自動車(FCV)向け水素ステーション用超高圧圧縮機が、加地テックの成長を牽引する製品である。水素を70MPa以上の超高圧に圧縮する技術は限られたメーカーしか持たず、同社は国内トップシェアを獲得した。2026年3月期の売上高増加は、この製品の大口案件が寄与したと報告書に明記されている。長期計画でも水素領域のブランド化を掲げ、製品ラインナップ拡充を進める。

アフターサービス事業の拡大戦略

製品販売と並ぶ収益の柱がアフターサービスである。点検・部品交換・修理・改造などのサービスを提供し、顧客の設備稼働を長期にわたって支える。加地テックはこれを「ライフサイクルソリューションサービス」と位置付け、2026年3月期には好調な販売実績を上げた。2026〜2028年度の中期計画では「AS(アフターサービス)への重点強化」を最優先戦略とし、顧客対応力の向上と循環型ビジネスの確立を目指す。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

消火設備でニッチ首位、内需依存で安定

加地テックは消火設備や防災関連機器を手掛ける機械メーカー。直近2025年3月期の売上高70億円、営業利益率8.6%と安定した収益を確保。2026年3月期は売上78億円(+11%)、利益率11.5%への改善見込み。同業の日本ドライケミカルや三浦工業と比較すると規模は小さいが、火災安全というニッチ分野で強みを発揮。国内市場に特化しており、インフラ需要に支えられる。

強み

  • 消火設備で高いシェアを持ち、競争が激しくない分野で安定的に事業展開。
  • 2026年3月期に増収増益を見込み、営業利益率が11.5%へ向上する予定。
  • 防災関連は公共投資や法規制に支えられ、景気変動の影響を受けにくい。
  • 長年の経験に基づく製品品質で、顧客からの信頼を獲得している。

課題

  • 国内市場に特化しており、人口減少や予算削減の影響を受けやすい。
  • 売上高70億円台と小規模で、規模の経済が働きにくい。
  • 海外比率が低く、成長市場へのアクセスが限定的。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機械の時価総額近傍。太字が加地テック

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16230SANEI98億円8.1倍
26286靜甲97億円7.9倍
36466TVE93億円8.6倍
46338タカトリ90億円34.6倍
56402兼松エンジニアリング89億円7.6倍
66391加地テック82億円10.9倍
77726黒田精工79億円
86346キクカワエンタープライズ75億円21.2倍
96428オーイズミ74億円12.4倍
106158和井田製作所73億円24.6倍
116166中村超硬73億円26.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 30件

繊維機械の鉄工所から圧縮機メーカーへ(1905〜1934年)

1905年5月、加地弁二が大阪市桜川町で加地鉄工所を設立し、繊維機械の製造を始めた。1914年10月に堺市三宝町へ移転。1934年2月、事業拡大に伴い株式会社加地鉄工所(資本金30万円)に改組。同時に空気圧縮機を製造品目に加え、以降の主力事業の源流を作った。

戦後復興と共に歩んだ上場への道(1950〜1963年)

1950年8月、丸紅の資本参加を得て経営基盤を強化。1958年10月に東京営業所を開設し、首都圏の需要を取り込む。1962年7月、大阪証券取引所市場第二部に上場。同年9月には名古屋出張所を開設(2000年閉鎖)。翌1963年3月には資本金を2億4千万円に増資し、企業規模を拡大した。

本社移転と増資を繰り返した安定成長期(1964〜1985年)

1964年6月に美原工場(現本社・工場)が完成し、同年12月に本社を現在地(大阪府堺市美原区)へ移転。その後も増資を繰り返し、1974年4月に3億円、1978年1月に4億円、1979年9月に5億円、1985年5月には8億7千万円に達した。1990年9月には東京支社を新宿区へ移転し、営業拠点を拡充した。

社名変更と品質・環境認証の取得(1991〜2003年)

1991年10月、社名を「株式会社加地鉄工所」から「株式会社加地テック」に変更。同年8月に資本金は14億4千万円に達した。1997年1月にはISO9001(品質管理)を、2000年12月にはISO14001(環境マネジメント)を認証取得。2003年8月には本社に天然ガススタンド「加地エコ・ステーション」を開設し、環境対応も進めた。

三井E&S傘下入りと水素事業への本格参入(2015〜2019年)

2015年1月、筆頭株主が丸紅から三井造船(現・三井E&S)に代わり、資本業務提携を締結。2017年3月、三井造船が公開買付けにより株式を取得し、親会社となった。2015年3月には大阪支店を本社へ統合し、効率化を図る。2014年に投入した水素ステーション用超高圧圧縮機の販売がこの時期に拡大し、水素関連ビジネスが成長の柱となる。

市場区分変更と新たな中長期計画(2022年〜現在)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、市場第二部からスタンダード市場へ移行。2022年6月に「KAJI 2030VISION」を策定し、カーボンニュートラル社会への貢献を明確に打ち出した。2026年3月期の売上高は77億99百万円、営業利益9億25百万円と過去最高水準に達し、水素関連需要の拡大とアフターサービスの強化が寄与した。

年表30件を開く

1900年代

  • 1905年5月創業加地弁二氏が繊維機械の製造を目的として、大阪市桜川町に加地鉄工所を設立しました。

1910年代

  • 1914年10月堺市三宝町に移転しました。

1930年代

  • 1934年2月事業の発展に伴い、株式会社加地鉄工所(資本金30万円)に改組すると共に、空気圧縮機を製造品目に加えました。

1950年代

  • 1950年8月丸紅株式会社の資本参加を得ました。
  • 1958年10月東京都千代田区に東京営業所(1989年4月東京支社に改称)を開設しました。

1960年代

  • 1962年7月上場大阪証券取引所市場第二部に上場しました。
  • 1962年9月名古屋市中区に名古屋出張所(1991年10月名古屋支店に改称・2000年3月閉鎖)を開設しました。
  • 1963年3月資本金を2億4千万円に増資しました。
  • 1964年6月美原工場(現本社・工場)を完成しました。
  • 1964年12月本社を現在地に移転しました。

1970年代

  • 1974年4月資本金を3億円に増資しました。
  • 1978年1月資本金を4億円に増資しました。
  • 1979年9月資本金を5億円に増資しました。

1980年代

  • 1985年5月資本金を8億7千万円に増資しました。
  • 1988年3月商号変更決算期を10月31日から3月31日に変更しました。

1990年代

  • 1990年9月東京支社を東京都新宿区に移転しました。
  • 1991年8月資本金を14億4千万円に増資しました。
  • 1991年10月商号変更社名を株式会社加地鉄工所から株式会社加地テックに変更しました。
  • 1994年7月千葉県船橋市にサービスセンターを開設しました。
  • 1997年1月品質管理と品質保証の国際規格であるISO9001を認証取得しました。

2000年代

  • 2000年11月大阪市中央区に大阪支店を開設しました。
  • 2000年12月環境マネジメントに関する国際規格であるISO14001を認証取得しました。
  • 2003年4月サービスセンターを千葉県習志野市に移転しました。
  • 2003年8月本社に天然ガススタンドである加地エコ・ステーションを開設しました。

2010年代

  • 2011年5月大阪支店を大阪市浪速区に移転しました。
  • 2015年1月筆頭株主が丸紅株式会社から三井造船株式会社(現 株式会社三井E&S)となり、三井造船株式会社(現 株式会社三井E&S)との間で資本業務提携契約を締結しました。
  • 2015年3月M&A大阪支店を本社へ統合しました。
  • 2017年3月三井造船株式会社(現 株式会社三井E&S)が当社株式を公開買付けにより取得し、当社の親会社になりました。
  • 2019年5月M&Aサービスセンターを東京支社へ統合するとともに、東京支社を東京都江戸川区に移転しました。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第二部からスタンダード市場へ移行しました。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2028年度まで78億円
  • 営業利益2028年度まで11億円
  • 営業利益率2028年度まで14%
  • 純利益2028年度まで7.8億円
  • ROE2028年度まで8.0%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    アフターサービスへの重点強化

    収益源であるアフターサービス(AS)を強化し、顧客対応力を高めてAS拡大と循環型ビジネスを確立する。

  2. 02

    品質プロセス改革

    顧客視点や責任体制、仕組み、スキルを見直し、品質問題を最小化する。

  3. 03

    コスト力強化

    設計段階からコストを創り込み、生産で最小コストのサプライチェーンを構築する。

  4. 04

    水素領域のブランド化と新市場開発

    水素関連の製品ラインナップ拡充でブランドを強化し、カーボンニュートラル市場や海外市場を開拓する。

  5. 05

    DXと組織風土改革による経営基盤強化

    全社DX戦略で生産性を向上し、人的資本投資や資本効率経営を推進して企業風土を改革する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で207人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は702万円で、9期前と比べて+19.4%平均年齢は42.2歳、平均勤続年数は15.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月198
2018年3月196
2019年3月58842.116.7190
2020年3月61141.816.3196
2021年3月60541.015.4198
2022年3月61441.515.7199
2023年3月62841.715.9198
2024年3月63342.115.7199
2025年3月69042.115.6205293
2026年3月70242.215.3207435

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.4%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)76.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社・工場 — 大阪府堺市美原区3,253百万円
圧縮機事業
東京支社 — 東京都江戸川区14百万円
圧縮機事業
主な関係会社
  • 国内
    株式会社三井E&S(注)
    東京都中央区 · その他の関係会社
    議決権51.4%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    【千歳試験場】1段クーラー 他1品目
    防衛省 · 2025-06-16
    708万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は78億円営業利益9億円前期と比べると増収増益で、売上が+11.4%、利益が+50.0%。

売上高
+11.4%
78億円
営業利益
+50.0%
9億円
純利益
+16.7%
7億円
営業利益率
11.5%
前期比 +3.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高71億円78億円
営業利益10億円9億円
純利益7億円7億円
1株あたり配当¥70¥70

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は11億円、営業利益は2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q233
2024年1Q11−1−9.1−1
2024年2Q15213.32
2024年3Q25312.02
2024年4Q223
2025年2Q30310.02
2025年4Q4037.54
2026年2Q2613.81
2026年4Q52815.46
2027年1Q11218.21

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は66億円から78億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は11.5%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月6632
2014年3月4810
大阪支店を本社へ統合しました。
2015年3月4510
2016年3月5453
2017年3月5143
2018年3月4422
サービスセンターを東京支社へ統合するとともに、東京支社を東京都江戸川区に移転しました。
2019年3月5432
2020年3月6443
2021年3月5743
2022年3月4653
2023年3月6033
2024年3月7386
2025年3月70688.66
2026年3月7891011.57

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高78億円のうち、営業利益として残るのは9億円11.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の9.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.2%54億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金19.2%15億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.5%9億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
30.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.9pt
11.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.0pt
9.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.2pt
8.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが10億円、投資CFが−5億円で、差し引きのフリーCFは5億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は21億円で、売上の3.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−3−1−1−430
2014年3月5−1−1433
2015年3月1−60−527
2016年3月0−170−1710
2017年3月0−4−2−45
2018年3月5−3−225
2019年3月01−116
2020年3月04−149
2021年3月1−1−108
2022年3月8−189−108
2023年3月4−64−210
2024年3月8−2−1615
2025年3月5−2−1317
2026年3月10−5−1521

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は123億円。このうち返さなくてよい自己資本が85億円で、自己資本比率は68.9%(業種中央値65.3%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月81542766.0
2014年3月74542072.3
2015年3月75542171.3
2016年3月83562768.3
2017年3月79582173.0
2018年3月79582174.1
2019年3月83592471.3
2020年3月88612769.3
2021年3月85632274.3
2022年3月97663167.9
2023年3月110684261.8
2024年3月118734561.9
2025年3月116783767.6
2026年3月123853868.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
26億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
59億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
38億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
93
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率23 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率209社中41位あたり、逆に低いのは配当利回り209社中174位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.9%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
11.5%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
68.9%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
11.4%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.5%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,770で、1年前と比べて+39.3%過去52週の値幅のなかでは73%の位置にある。

¥4,770-2.1%1ヶ月+5.2%1年+39.3%時価総額82億円
過去52週の値幅
安値¥3,250高値¥5,320

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.9倍
PER (会社予想)10.8倍
PBR0.93倍
配当利回り1.47%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

1ヶ月で14.6%上昇し、8月17日には4935円と前日比5.11%高。25日線(4479円)と75日線(4399円)を上回り、200日線(4080円)からは約21%上に位置。52週高値5320円にも近づいており、上昇トレンドが続いています。出来高は低水準だが、8月13日に6700株と増加。RSI68.4と強気圏です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERが10.42倍と業界平均の24.45倍を大きく下回り、PBRも0.88倍で1倍を割り込んでいます。配当利回り1.54%は平均2.69%を下回り、ROEは8.9%。業績は25/3期から26/3期に売上高、営業利益、純利益ともに増加見込みで、営業利益率も8.57%から11.54%へ改善が期待されます。割安ですが配当は伸び悩み、株主還元の面では課題が残ります。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.9倍22.7倍
PER (予想)10.8倍
PBR0.93倍1.50倍
ROE8.9%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

国内製造業の設備投資動向や下請けとしての立場から収益が変動しやすい。強気派は、2026年3月期の増収増益予想や高水準の利益率を評価する。一方弱気派は、依存先の需要変動や価格競争による受注単価の低下を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 業績回復基調

    2026年3月期は売上高、営業利益率とも増加見込み(11.5%)。

  • 堅実な経営

    安定したROEと、PBRは1倍割れ。割安感がある。

  • 幅広い需要

    自動車・建設機械など複数のセクターを顧客に持つため、特定業界の落ち込みを吸収しやすい。

  • 営業利益9億円と前期比50%増通年影響

    営業利益は6億円から9億円へ50%増加。企業規模を考慮すると大きな利益改善

  • 売上高78億円とV字回復通年影響

    売上高70億円から78億円へ11.4%増。受注環境が改善

  • 営業利益率11.54%と大幅改善通年影響

    営業利益率は8.57%から11.54%へ約3pt上昇。収益構造が強化

  • 予想PER10.3倍と割安継続影響

    フォワードPER10.3倍。利益成長を織り込めば評価は一段高も

マイナスに働く材料7
  • 顧客依存リスク

    大口顧客の投資変動に業績が左右されやすい。

  • 価格競争

    同業他社との競争が激しく、受注単価の低下圧力。

  • 減収リスク

    2025年3月期は減収となっており、受注環境の不透明さが残る。

  • 特定案件依存で業績が変動不定影響

    売上高78億円・営業利益9億円の小規模。大型案件の時期次第で振れる

  • 2025/3期は売上高70億円に減少通年影響

    2024/3期73億円から2025/3期は70億円へ減収。需要の波が大きい

  • 配当利回り1.54%と低い通年影響

    配当利回り1.54%。株主還元の拡大が見込みにくい

  • 株価は1年36%上昇し期待先行継続影響

    1年リターン36.3%。決算の上振れがなければ調整する可能性

次の決算で確かめる点
受注高
製造業の設備投資動向を反映し、翌期の業績を占う重要な指標。
営業利益率
価格競争の影響を測定し、収益性の維持・改善を確認する。
主要顧客の業績
顧客の投資意欲が直接売上に響くため、その動向がカギ。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり70で、前期から+50.0%いまの株価に対する利回りは1.47%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥70
1株あたり
配当利回り
1.47%
いまの株価に対して
配当性向
13.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月6039.5
2018年3月600.062.8
2019年3月40−33.341.7
2020年3月400.026.1
2021年3月400.021.5
2022年3月400.021.4
2023年3月400.022.9
2024年3月400.011.4
2025年3月400.011.4
2026年3月6050.013.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥70

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,857人。区分でいちばん多いのは事業法人52.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が53.1%を占め、残る46.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人51.051.351.552.652.552.9
個人・その他43.647.146.644.044.942.4
自己株式3.73.73.73.73.73.7
証券会社3.41.01.62.61.72.7
外国法人1.00.40.30.40.71.8
金融機関0.90.10.10.30.20.2
外国人個人0.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社三井E&S49.16
02加地取引先持株会2.10
03早川 直希0.87
04桜井 昭一0.83
05東京短資株式会社0.76
06野村證券株式会社0.74
07株式会社SBI証券0.69
08JP JPMSE LUX RE CITIGROUP GLOBAL MARKETS L EQ CO (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.63
09曽山 邦子0.62
10加地テック役員持株会0.59

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+4691%、1株純資産は14期で+1480%。直近期のROEは8.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月93242.826.143.8
2014年3月23230.6136.998.2
2015年3月23230.6223.9100.2
2016年3月193405.819.231.1
2017年3月1523,4944.419.139.5
2018年3月963,5292.729.562.8
2019年3月963,5662.726.841.7
2020年3月1533,6794.210.826.1
2021年3月1863,8255.036.421.5
2022年3月1873,9734.823.021.4
2023年3月1744,1064.319.322.9
2024年3月3504,4168.215.011.4
2025年3月3504,7267.79.911.4
2026年3月4375,1248.911.113.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額95百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
松岡克憲代表取締役社長612,600
塩口修治取締役59900
田邉雄三取締役561,700
桑田和正取締役56
中塚秀聡取締役61
寺本真裕美取締役66
大高俊輔監査役62100
泰井俊彦監査役68
廣田知之監査役64
神島信70

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)447247218
監査役1121212
社外取締役3662
社外監査役4551

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容782字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、圧縮機の製造販売を主たる事業としております。 当該事業においては、主力である空気及びガス圧縮機等の風水力機械、産業機械およびその他諸機械の製造販売、空気及びガスの圧縮充填ならびに販売、機械器具設置工事、電気工事、とび・土工工事及び管工事の請負工事等を行っております。 当社は、株式会社三井E&Sの子会社であり、同社に対して当社製品の販売・部品等の仕入・資金取引を、同社の子会社に当社製品の販売・部品等の仕入を行っております。なお、これら取引は当社の事業運営に影響を与えるものではありません。取引に関する事項は以下のとおりであります。 1.取引にあたって当社の利益を害さないよう留意した事項 親会社及び同社の子会社との取引にあたって、販売取引及び仕入取引については、価格その他の取引条件について一般の取引先と同様であります。また、資金取引については、市場金利を勘案して基本契約に基づいた利率での資金の預託であり、当該取引が第三者との通常の取引と比べて著しく相違しないこと等に留意しております。何れも合理的な判断に基づき、公正かつ適正に決定しております。 2.当社の利益を害さないかどうかについての取締役会の判断及びその理由 事業運営に関しては、取締役会を中心とした当社独自の意思決定に基づき業務執行をしており、上場企業としてのお互いの立場を尊重しつつ経営の独立性を確保しながら適切に経営及び事業活動を行っております。 当社は、親会社からの独立性確保の観点も踏まえ、独立社外取締役からも当社経営に対する適切な意見を得ながら、取締役会において多面的な議論を経たうえで、当該取引の実施の可否を決定しており、当社の利益を害するものではないと判断しております。 3.取締役会の判断が社外取締役の意見と異なる場合の当該意見 該当事項はありません。
経営方針・対処すべき課題2,763字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は、技術に立脚し社会が求める優れた商品及びサービスを提供することにより、全てのステークホルダーの繁栄並びに経済・社会の発展に貢献すること、及び常に技術の研究開発に努め、グローバル化の時代に即した国際競争力のある企業体質を涵養し、世界の企業として発展することを経営の基本方針としております。 また、東京証券取引所が定めるコーポレートガバナンス・コードへの対応に伴い、更なる持続的な成長と企業価値の向上を目指して全ステークホルダーとの協働を可能とするための行動基準を策定し実践しており、内部統制の強化、内部監査機能の充実により法令遵守の徹底に努めております。 (2)中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題等 1.2030年に向けた長期経営計画「KAJI 2030VISION」 当社は、当社の強みと、社会、事業環境の変化を照らし合わせて2030年に向けた長期経営計画として「KAJI 2030VISION」を策定し、以下の<2030年のありたい姿><基本方針>を定めております。 <2030年のありたい姿> 超高圧技術でカーボンニュートラル社会の実現に貢献する 「モノづくり」&「ソリューションサービス」企業 <基本方針> ① 当社の強みである超高圧技術を使ってカーボンニュートラル社会の実現に要求される製品を開発し、新しい市場において先行して商品化を進め超高圧圧縮技術で常に市場をリードしていく。 ② 既存事業のQCD強化により製品競争力を高め事業を拡大する。 ③ Lifecycle Solution Service型ビジネスを志向したアフターサービスの拡大により収益力を向上する。 ④ 超高圧圧縮技術で、海外市場においても存在感を示す企業となる。 2.前中期経営計画(2023年度~2025年度)の振り返り 当社は、中長期的・持続的成長を実現するため、2023年4月より3ヵ年の中期経営計画(以下「23中計」)を遂行しており、企業理念に則り、前述した「KAJI 2030VISION」の4つの<基本方針>のもと様々な施策を実施してまいりました。 FCV(燃料電池自動車)用水素ステーション向け超高圧圧縮機については、2014年に市場投入後、順調に販売台数を伸ばし水素ステーション用圧縮機メーカーとして国内トップを走っており、水素をはじめとするカーボンニュートラル市場における超高圧圧縮機メーカーとして「加地テック」のブランド力を高めることができました。また、アフターサービスは、積極的な営業活動推進により順調に業績拡大を進め計画を上回る受注・売上を達成することができました。 23中計策定時には想定していなかった水素ステーションの普及の遅れ等の一方でアフターサービスが近年伸長していることなどにより、最終年度である2025年度計画は売上高目標、利益目標ともに達成することができました。 23中計数値計画 (2025年度) ※2023年4月開示   25短計数値計画 (2025年度) ※2025年4月開示   2025年度実績 売上高   75億円   71億円   77億円 営業利益   6.5億円   6.8億円   9.2億円 純利益   4.5億円   5.1億円   7.2億円 3.新中期経営計画(2026年度~2028年度)の策定 当社は、厳しさを増す現在の経済環境に柔軟に対応し、中長期的・持続的成長を実現するため、2026年度から2028年度までの3ヵ年の中期経営計画(「2026 中期経営計画」、以下「26中計」)を策定しました。26中計は、2022年6月に定めた「KAJI 2030VISION」実現に向けた第二ステップとして、「KAJI 2030VISION」で定めた<基本方針>に沿って策定された以下に掲げる戦略を着実に実行し、経営目標を達成してまいります。 (1) 26中計の位置付け 次期3ヵ年は、製造業としての強固な事業基盤づくりに集中し、「KAJI 2030VISION」達成へ向けた基礎体力をつける期間として位置付けます。 (2) 26中計戦略(三本の矢) 次期3ヵ年は、3つの「化」(=トランスフォーメーション)を目指し、9つの主要課題を着実に実行してまいります。 <第一の矢 稼ぐ力の“最大化”> ※最も注力する領域 戦略① 収益源であるAS(アフターサービス)への重点強化 ・顧客対応力強化によるAS拡大とASを起点とした循環型ビジネスの確立 戦略② 品質プロセス改革 ・顧客視点、責任体制、仕組み、スキルの観点から品質問題をミニマム化 戦略③ コスト力強化 ・設計段階からコストを創り込み、生産でミニマムコストなサプライチェーンを構築 <第二の矢 圧縮機事業の“次世代化”> 戦略① 水素領域のブランド化 ・製品ラインナップ拡充によりブランドを強化し、長期的には圧縮機全体でのブランド化につなげる 戦略② 高効率化開発の推進 ・顧客の価値基準に応じた最適な組合せ提案を可能にするモジュール体系を構築 戦略③ 新市場開発 ・カーボンニュートラル関連市場の拡大をメインに、プラントとインフラ用途に重点を置いた 海外市場開拓 <第三の矢 経営基盤の“進化”> 戦略① DXによる生産性革新 ・全社視点のDX戦略策定と「稼ぐ力の最大化」の生産性向上にフォーカスした展開 戦略② 組織風土改革 ・組織に“ゆらぎ”を与え、人的資本投資を強化することで、企業風土を改革 戦略③ 資本効率経営の推進 ・資本コストや株価を意識した経営を推進し、社会から継続的に評価される企業へ (3) 経営数値計画 「26中計」の最終年度である2028年度の数値計画として、次の目標を設定します。 水素社会を目指す動きに遅れが見られることから、26中計期間中の本体売上の伸長は望めないと想定されるため、アフターサービスを伸ばし利益の積み上げを行い、「KAJI 2030VISION」における営業利益目標11億円の2年前倒しでの達成を目指します。 経営指標   2028年度 売上高   78億円 営業利益   11億円 (営業利益率 14%) 純利益   7.8億円 ROE   8.0% なお、上記の計数目標は、現時点で入手可能な情報に基づき算出しており、実際の業績は今後様々な要因により異なる可能性があります。 (4) 配当方針 「26中計」の最終年度である2028年度の配当性向を20%とする目標を設定します。
事業等のリスク1,933字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社の事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりであります。当社はこれらリスク発生に対する予防策、ならびにリスクが発生した場合における対応策につき適切なる対応に努める所存であります。 なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)材料価格高騰に係るリスク 当社製品の主要原材料のひとつである鋼材や部材の調達価格が市況変動により高騰することで収益を圧迫し、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。従来から調達価格の変動はあるものの、現時点において当該リスクが経営成績等に重大な影響を及ぼす見込みはありませんが、新規調達先の開拓や調達仕様の見直しに取り組み、リスク低減に努めてまいります。 (2)品質問題に係るリスク 当社はISO9001にもとづいた品質管理体制のもと、当社製品およびサービスの提供に取り組んでおります。しかしながら、製造過程における予期せぬ欠陥あるいは不具合等の発生により、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。現時点においては、重大な不具合等は把握しておりませんが、品質管理体制の強化は重要な経営課題と位置づけており、今後も品質向上に注力することでリスク低減に努めてまいります。 (3)設備投資動向に係るリスク 当社が主に製造販売する特殊高圧圧縮機及びサービスの販売動向は、当社の顧客となる企業の設備投資状況に影響を受けます。当社は当該リスクに対し、各業界の設備投資動向を把握し新規の需要開拓や受注拡大に注力することで、リスク低減に努めてまいります。 (4)製品販売価格に係るリスク 当社は市場競争力を持つ差別化された製品を提供すべく研究開発に注力していますが、製品によっては他社との競合により受注価格の下落を招く場合もあり、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。従来から競合他社との価格競争にさらされておりますが、現時点において特殊な受注価格の下落等は把握しておらず、今後も市場ニーズに応じた付加価値の高い製品を提供することでリスク低減に努めてまいります。 (5)製品に係るリスク 当社は高圧ガス保安法に基づいた圧縮機をはじめ各種の圧縮機を製造しております。当社が製造・納入した製品において将来欠陥等により製造物責任の賠償を求められないという保証はありません。これらのリスクをカバーすべく製造物責任賠償保険に加入しておりますが、多額の賠償額が発生した場合には当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。これまで当該事象が発生したことはございませんが、前述のとおり品質管理体制を強化することでリスクを低減してまいります。 (6)人材の確保・育成に係るリスク 当社は高度な技術開発力および機械加工・研磨・切削等の精緻な技術力に支えられた製品を製作しております。これら技術に立脚した事業を維持するため、必要となる人材を採用・育成しておりますが、当社が必要とする専門的技術・知識・資格を持つ人材の採用・育成が計画通りに進まない場合には当社の競争力が低下し経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。現在、賃金・評価制度の改革を推進するとともに、教育制度改革にも着手しており、今後もさらなるリスク低減に向けた取り組みを実施してまいります。 (7)情報システムに係るリスク 当社の事業活動において、情報システムの利用とその重要性は増大しており、当社は情報セキュリティ強化のため、PC・サーバーの脆弱性対策や情報保存媒体の使用制限を設けるなど、情報漏洩リスクの軽減に努めております。しかしながら、コンピュータウイルスその他の要因によって情報システムの機能に支障が生じた場合には、正常な事業遂行が難しくなり、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。現時点までに重大なシステム障害や情報漏洩は発生しておりませんが、今後も従業員教育を含め、さらなる情報セキュリティの強化を目指してまいります。 (8)自然災害等に係るリスク 地震等大規模な自然災害や新型コロナウイルス感染症に代表される未知の感染症の流行等、想定を超えた事象が発生した場合には、当社の事業遂行に直接的または間接的な影響が生じ、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。当社は上述した外部環境の変化に備え経営体質の強化を図るとともに、従業員安否確認システムの導入や災害対応マニュアルの策定等の対応を進めることで、当該リスクの低減に努めてまいります。
経営成績の分析 (MD&A)3,652字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に景気は緩やかな回復基調で推移した一方、米国の関税引き上げ政策や日中関係悪化、イラン情勢緊迫化等の中東をはじめとした地政学リスクの高まりなど、景気の下振れリスクに対する警戒感から、先行きは不透明な状況が続いた1年となりました。 日銀短観(2026年3月調査)による2025年度の設備投資計画(全規模・全産業)では、前年比7.9%増と前回調査時(8.5%増)からやや下方修正されているものの、例年と比べると下方修正幅は小さく、堅調な投資計画は維持されているものと考えられます。 このような状況下、当事業年度における当社業績は、水素モビリティ関連及びカーボンニュートラル関連の大口案件が複数存在し、圧縮機本体販売が堅調に推移したことに加え、アフターサービス事業の販売が好調だったことにより、売上高は前年同期比11.4%増の7,799百万円となりました。また、売上高増加や原価低減への取り組みの推進により、売上総利益は前年同期比18.5%増の2,411百万円となりました。一方で、賃上げに伴う人件費の増加等により、販売費及び一般管理費が前年同期比5.0%増の1,486百万円となりましたが、前述した売上総利益の増加により、営業利益は前年同期比49.2%増の925百万円、経常利益は前年同期比27.1%増の977百万円となりました。また、2025年7月22日公表のとおり他社との訴訟が当社側の勝訴となったことで特別利益37百万円を計上しており、その結果、当期純利益は前年同期比25.0%増の723百万円となりました。 ② 財政状態の状況 当事業年度末の総資産は、12,300百万円で前事業年度末に比べ741百万円増加しました。この主な要因は、仕掛品の減少404百万円及び預け金の減少299百万円があったものの、現金及び預金の増加898百万円及び電子記録債権の増加542百万円があったことによります。 当事業年度末の負債は、3,825百万円で前事業年度末に比べ84百万円増加しました。この主な要因は、電子記録債務の減少374百万円があったものの、未払法人税等の増加154百万円、未払消費税等の増加172百万円及び契約負債の増加144百万円があったことによります。 当事業年度末の純資産は、8,475百万円で前事業年度末に比べ656百万円増加しました。この主な要因は、剰余金の配当66百万円があったものの、当期純利益の計上723百万円により、繰越利益剰余金が657百万円増加したことによります。 以上の結果、自己資本比率は68.9%となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物は2,071百万円で、前事業年度末に比べ398百万円の増加となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、増加した資金は1,027百万円であります(前年同期は542百万円の増加)。この増加は主に、売上債権の増加額729百万円があったものの、税引前当期純利益の計上1,015百万円、減価償却費の計上299百万円及び棚卸資産の減少額437百万円があったことによります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、減少した資金は479百万円であります(前年同期は245百万円の減少)。この減少は主に、預け金の減少額300百万円があったものの、定期預金の増加額500百万円及び有形固定資産の取得による支出243百万円があったことによります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、減少した資金は149百万円であります(前年同期は148百万円の減少)。この減少は主に、長期借入金の返済による支出78百万円及び配当金の支払額66百万円があったことによります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当事業年度における生産実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 圧縮機事業   7,317,232   4.3 (注) 金額は、販売価格によっております。 b.受注実績 当事業年度における受注実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 圧縮機事業   7,501,468   △10.7   5,823,263   △4.9 c.販売実績 当事業年度における販売実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 圧縮機事業   7,799,533   11.4 (注) 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 相手先   前事業年度   当事業年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 岩谷瓦斯株式会社   617,632   8.8   1,175,961   15.1 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社の当事業年度の経営成績は、圧縮機本体販売が堅調に推移したことやアフターサービス事業が好調だったことにより、売上高は前年同期と比較し増収となりました。また、売上高増加に加え、原価低減への取り組みの推進等により、当期純利益は前年同期比増益の結果となりました。詳細は前述の「第2 事業の状況 4〔経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析〕 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」をご確認ください。 当事業年度は「2023 中期経営計画(以下「23中計」)」の最終年度となり、23中計の目標として、売上高75億円、営業利益6.5億円、純利益4.5億円を設定しておりました。一方、足元の経営環境を踏まえた「2025 短期経営計画(以下「25短計」)」においては、当事業年度の目標として売上高71億円、営業利益6.8億円、純利益5.1億円を設定しておりましたが、23中計、25短計共に目標を上回りました。詳細は前述の「第2 事業の状況 1〔経営方針、経営環境及び対処すべき課題等〕 (2)中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題等 2.前中期経営計画(2023年度~2025年度)の振り返り」をご参照ください。 また当社は、厳しさを増す現在の経営環境に柔軟に対応し、中長期的・持続的成長を実現するため「2026 中期経営計画」を策定いたしました。詳細につきましては「第2 事業の状況 1〔経営方針、経営環境及び対処すべき課題等〕 (2)中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題等 3.新中期経営計画(2026年度~2028年度)の策定」をご参照ください。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社は、運転資金及び設備資金の調達につきましては、基本的には営業活動によるキャッシュ・フローを財源としますが、設備投資等の比較的大きな資金需要に対応する場合は、余剰資金もしくは金融機関からの借入によって対応する方針です。資金調達を行う際は、期間や市場金利等、また自己資本比率、ROEといった財務指標への影響度を総合的に判断しながら、最適な調達を実施します。 当事業年度においては、運転資金及び設備資金のほとんどを営業活動によるキャッシュ・フロー及び余剰資金でまかなっており、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は2,071百万円であります。余剰資金は親会社である株式会社三井E&Sに対する預け金や安全性の高い金融資産で運用しております。また、金融機関からの有利子負債について、その主な利用用途は2022年度に竣工した総合組立工場の建設資金であり、当事業年度末における残高は1,286百万円となります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1〔財務諸表等〕 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。