概要
加地テック株式会社は、空気圧縮機やガス圧縮機の製造販売を主力とする機械メーカーである。1905年に繊維機械の鉄工所として創業し、1934年から圧縮機事業に参入。現在は株式会社三井E&Sの子会社で、大阪府堺市に本社を置く。2026年3月期の売上高は約78億円、従業員207名。自己資本比率68.9%と財務基盤は堅調で、水素ステーション向け超高圧圧縮機で国内トップシェアを誇る。
圧縮機一本で積み上げる事業構造
加地テックの事業は圧縮機に完全に特化している。有価証券報告書に記載された区分は単一セグメント「圧縮機事業」のみで、空気圧縮機、ガス圧縮機、産業機械の製造販売に加え、機械器具設置工事や電気工事などの請負も手がける。売上の約半分を本体販売が占め、残りをアフターサービス(保守点検・部品交換・修理)が支える。2026年3月期の売上高は77億99百万円で、前年比11.4%増。アフターサービスは収益性が高く、同事業の好調が全体の利益率を押し上げた。
三井E&S傘下で独立経営を維持
2015年1月、三井造船(現・三井E&S)が筆頭株主となり資本業務提携を締結。2017年3月の公開買付けにより親会社となった。しかし加地テックは上場企業としての独立性を重視し、取引条件は一般取引と同等に設定。取締役会での意思決定は独自に行い、独立社外取締役の意見も尊重する。2022年4月には東京証券取引所スタンダード市場へ移行し、資本市場からの規律も受け続けている。
国内需要を軸にした事業展開
販売先は国内が中心で、大口顧客には岩谷瓦斯が含まれる。2026年3月期の岩谷瓦斯向け売上は11億75百万円と全体の15.1%を占める。東京支社と大阪本社の二拠点体制で、サービスセンターは東京支社に統合されている。海外拠点は持たず、輸出も限定的だが、長期経営計画「KAJI 2030VISION」では海外市場開拓を掲げ、水素関連機器の輸出に意欲を示す。
長期計画で描くカーボンニュートラルへの貢献
加地テックは2030年に向けた長期経営計画「KAJI 2030VISION」を策定している。基本方針は4つ:①超高圧技術でカーボンニュートラル社会に貢献する製品開発、②既存事業のQCD強化、③ライフサイクルソリューションサービス型ビジネスへの転換、④海外市場での存在感向上。2023〜2025年度の中期計画では水素ステーション用圧縮機が順調に売上を伸ばしたが、水素普及の遅れも認識。2026〜2028年度の新中期計画では「稼ぐ力の最大化」「圧縮機事業の次世代化」「経営基盤の進化」の3本の矢を掲げる。
業界の中での役割は産業用圧縮機のメーカー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01産業機械主力
空気及びガス圧縮機等の風水力機械、産業機械およびその他諸機械の製造販売、圧縮充填・販売、設置工事等を提供。親会社である三井E&S及びその子会社への販売・仕入があるが、一般取引と同等の条件。
主要顧客株式会社三井E&S
- 空気圧縮機
- 工場やプラントで使用される圧縮空気を供給する装置。
- ガス圧縮機
- 各種ガスを圧縮して供給する装置。
- 産業機械
- 圧縮機に関連する産業機械設備。
製品と技術
空気圧縮機とガス圧縮機のラインナップ
加地テックの主力製品は、工場設備やプラント向けの空気圧縮機とガス圧縮機である。空気圧縮機は製造業の動力源として幅広く使われ、ガス圧縮機は石油化学やガス供給施設で用いられる。これらの機械は顧客の仕様に合わせて設計・製造され、高い信頼性が求められる。同社は1934年に空気圧縮機の製造を開始して以来、90年以上にわたり技術を蓄積してきた。
水素ステーション用超高圧圧縮機で国内トップ
2014年に市場投入した燃料電池自動車(FCV)向け水素ステーション用超高圧圧縮機が、加地テックの成長を牽引する製品である。水素を70MPa以上の超高圧に圧縮する技術は限られたメーカーしか持たず、同社は国内トップシェアを獲得した。2026年3月期の売上高増加は、この製品の大口案件が寄与したと報告書に明記されている。長期計画でも水素領域のブランド化を掲げ、製品ラインナップ拡充を進める。
アフターサービス事業の拡大戦略
製品販売と並ぶ収益の柱がアフターサービスである。点検・部品交換・修理・改造などのサービスを提供し、顧客の設備稼働を長期にわたって支える。加地テックはこれを「ライフサイクルソリューションサービス」と位置付け、2026年3月期には好調な販売実績を上げた。2026〜2028年度の中期計画では「AS(アフターサービス)への重点強化」を最優先戦略とし、顧客対応力の向上と循環型ビジネスの確立を目指す。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
機械のなかでの位置
消火設備でニッチ首位、内需依存で安定
加地テックは消火設備や防災関連機器を手掛ける機械メーカー。直近2025年3月期の売上高70億円、営業利益率8.6%と安定した収益を確保。2026年3月期は売上78億円(+11%)、利益率11.5%への改善見込み。同業の日本ドライケミカルや三浦工業と比較すると規模は小さいが、火災安全というニッチ分野で強みを発揮。国内市場に特化しており、インフラ需要に支えられる。
強み
- 消火設備で高いシェアを持ち、競争が激しくない分野で安定的に事業展開。
- 2026年3月期に増収増益を見込み、営業利益率が11.5%へ向上する予定。
- 防災関連は公共投資や法規制に支えられ、景気変動の影響を受けにくい。
- 長年の経験に基づく製品品質で、顧客からの信頼を獲得している。
課題
- 国内市場に特化しており、人口減少や予算削減の影響を受けやすい。
- 売上高70億円台と小規模で、規模の経済が働きにくい。
- 海外比率が低く、成長市場へのアクセスが限定的。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
機械の時価総額近傍。太字が加地テック
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6230SANEI | 98億円 | 8.1倍 |
| 2 | 6286靜甲 | 97億円 | 7.9倍 |
| 3 | 6466TVE | 93億円 | 8.6倍 |
| 4 | 6338タカトリ | 90億円 | 34.6倍 |
| 5 | 6402兼松エンジニアリング | 89億円 | 7.6倍 |
| 6 | 6391加地テック | 82億円 | 10.9倍 |
| 7 | 7726黒田精工 | 79億円 | — |
| 8 | 6346キクカワエンタープライズ | 75億円 | 21.2倍 |
| 9 | 6428オーイズミ | 74億円 | 12.4倍 |
| 10 | 6158和井田製作所 | 73億円 | 24.6倍 |
| 11 | 6166中村超硬 | 73億円 | 26.4倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 30件
繊維機械の鉄工所から圧縮機メーカーへ(1905〜1934年)
1905年5月、加地弁二が大阪市桜川町で加地鉄工所を設立し、繊維機械の製造を始めた。1914年10月に堺市三宝町へ移転。1934年2月、事業拡大に伴い株式会社加地鉄工所(資本金30万円)に改組。同時に空気圧縮機を製造品目に加え、以降の主力事業の源流を作った。
戦後復興と共に歩んだ上場への道(1950〜1963年)
1950年8月、丸紅の資本参加を得て経営基盤を強化。1958年10月に東京営業所を開設し、首都圏の需要を取り込む。1962年7月、大阪証券取引所市場第二部に上場。同年9月には名古屋出張所を開設(2000年閉鎖)。翌1963年3月には資本金を2億4千万円に増資し、企業規模を拡大した。
本社移転と増資を繰り返した安定成長期(1964〜1985年)
1964年6月に美原工場(現本社・工場)が完成し、同年12月に本社を現在地(大阪府堺市美原区)へ移転。その後も増資を繰り返し、1974年4月に3億円、1978年1月に4億円、1979年9月に5億円、1985年5月には8億7千万円に達した。1990年9月には東京支社を新宿区へ移転し、営業拠点を拡充した。
社名変更と品質・環境認証の取得(1991〜2003年)
1991年10月、社名を「株式会社加地鉄工所」から「株式会社加地テック」に変更。同年8月に資本金は14億4千万円に達した。1997年1月にはISO9001(品質管理)を、2000年12月にはISO14001(環境マネジメント)を認証取得。2003年8月には本社に天然ガススタンド「加地エコ・ステーション」を開設し、環境対応も進めた。
三井E&S傘下入りと水素事業への本格参入(2015〜2019年)
2015年1月、筆頭株主が丸紅から三井造船(現・三井E&S)に代わり、資本業務提携を締結。2017年3月、三井造船が公開買付けにより株式を取得し、親会社となった。2015年3月には大阪支店を本社へ統合し、効率化を図る。2014年に投入した水素ステーション用超高圧圧縮機の販売がこの時期に拡大し、水素関連ビジネスが成長の柱となる。
市場区分変更と新たな中長期計画(2022年〜現在)
2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、市場第二部からスタンダード市場へ移行。2022年6月に「KAJI 2030VISION」を策定し、カーボンニュートラル社会への貢献を明確に打ち出した。2026年3月期の売上高は77億99百万円、営業利益9億25百万円と過去最高水準に達し、水素関連需要の拡大とアフターサービスの強化が寄与した。
年表30件を開く
1900年代
- 1905年5月創業加地弁二氏が繊維機械の製造を目的として、大阪市桜川町に加地鉄工所を設立しました。
1910年代
- 1914年10月堺市三宝町に移転しました。
1930年代
- 1934年2月事業の発展に伴い、株式会社加地鉄工所(資本金30万円)に改組すると共に、空気圧縮機を製造品目に加えました。
1950年代
- 1950年8月丸紅株式会社の資本参加を得ました。
- 1958年10月東京都千代田区に東京営業所(1989年4月東京支社に改称)を開設しました。
1960年代
- 1962年7月上場大阪証券取引所市場第二部に上場しました。
- 1962年9月名古屋市中区に名古屋出張所(1991年10月名古屋支店に改称・2000年3月閉鎖)を開設しました。
- 1963年3月資本金を2億4千万円に増資しました。
- 1964年6月美原工場(現本社・工場)を完成しました。
- 1964年12月本社を現在地に移転しました。
1970年代
- 1974年4月資本金を3億円に増資しました。
- 1978年1月資本金を4億円に増資しました。
- 1979年9月資本金を5億円に増資しました。
1980年代
- 1985年5月資本金を8億7千万円に増資しました。
- 1988年3月商号変更決算期を10月31日から3月31日に変更しました。
1990年代
- 1990年9月東京支社を東京都新宿区に移転しました。
- 1991年8月資本金を14億4千万円に増資しました。
- 1991年10月商号変更社名を株式会社加地鉄工所から株式会社加地テックに変更しました。
- 1994年7月千葉県船橋市にサービスセンターを開設しました。
- 1997年1月品質管理と品質保証の国際規格であるISO9001を認証取得しました。
2000年代
- 2000年11月大阪市中央区に大阪支店を開設しました。
- 2000年12月環境マネジメントに関する国際規格であるISO14001を認証取得しました。
- 2003年4月サービスセンターを千葉県習志野市に移転しました。
- 2003年8月本社に天然ガススタンドである加地エコ・ステーションを開設しました。
2010年代
- 2011年5月大阪支店を大阪市浪速区に移転しました。
- 2015年1月筆頭株主が丸紅株式会社から三井造船株式会社(現 株式会社三井E&S)となり、三井造船株式会社(現 株式会社三井E&S)との間で資本業務提携契約を締結しました。
- 2015年3月M&A大阪支店を本社へ統合しました。
- 2017年3月三井造船株式会社(現 株式会社三井E&S)が当社株式を公開買付けにより取得し、当社の親会社になりました。
- 2019年5月M&Aサービスセンターを東京支社へ統合するとともに、東京支社を東京都江戸川区に移転しました。
2020年代
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第二部からスタンダード市場へ移行しました。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2028年度まで78億円
- 営業利益2028年度まで11億円
- 営業利益率2028年度まで14%
- 純利益2028年度まで7.8億円
- ROE2028年度まで8.0%
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
アフターサービスへの重点強化
収益源であるアフターサービス(AS)を強化し、顧客対応力を高めてAS拡大と循環型ビジネスを確立する。
- 02
品質プロセス改革
顧客視点や責任体制、仕組み、スキルを見直し、品質問題を最小化する。
- 03
コスト力強化
設計段階からコストを創り込み、生産で最小コストのサプライチェーンを構築する。
- 04
水素領域のブランド化と新市場開発
水素関連の製品ラインナップ拡充でブランドを強化し、カーボンニュートラル市場や海外市場を開拓する。
- 05
DXと組織風土改革による経営基盤強化
全社DX戦略で生産性を向上し、人的資本投資や資本効率経営を推進して企業風土を改革する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で207人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は702万円で、9期前と比べて+19.4%。平均年齢は42.2歳、平均勤続年数は15.3年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 198 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 196 | — |
| 2019年3月 | 588 | 42.1 | 16.7 | 190 | — |
| 2020年3月 | 611 | 41.8 | 16.3 | 196 | — |
| 2021年3月 | 605 | 41.0 | 15.4 | 198 | — |
| 2022年3月 | 614 | 41.5 | 15.7 | 199 | — |
| 2023年3月 | 628 | 41.7 | 15.9 | 198 | — |
| 2024年3月 | 633 | 42.1 | 15.7 | 199 | — |
| 2025年3月 | 690 | 42.1 | 15.6 | 205 | 293 |
| 2026年3月 | 702 | 42.2 | 15.3 | 207 | 435 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。
- 国内株式会社三井E&S(注)東京都中央区 · その他の関係会社議決権51.4%
- 調達708万円【千歳試験場】1段クーラー 他1品目防衛省 · 2025-06-16
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は78億円、営業利益は9億円。前期と比べると増収増益で、売上が+11.4%、利益が+50.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 71億円 | 78億円 |
| 営業利益 | 10億円 | 9億円 |
| 純利益 | 7億円 | 7億円 |
| 1株あたり配当 | ¥70 | ¥70 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は11億円、営業利益は2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+0.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 23 | — | — | 3 |
| 2024年1Q | 11 | −1 | −9.1 | −1 |
| 2024年2Q | 15 | 2 | 13.3 | 2 |
| 2024年3Q | 25 | 3 | 12.0 | 2 |
| 2024年4Q | 22 | — | — | 3 |
| 2025年2Q | 30 | 3 | 10.0 | 2 |
| 2025年4Q | 40 | 3 | 7.5 | 4 |
| 2026年2Q | 26 | 1 | 3.8 | 1 |
| 2026年4Q | 52 | 8 | 15.4 | 6 |
| 2027年1Q | 11 | 2 | 18.2 | 1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は66億円から78億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は11.5%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 66 | — | 3 | — | 2 |
| 2014年3月 | 48 | — | 1 | — | 0 |
| 大阪支店を本社へ統合しました。 | |||||
| 2015年3月 | 45 | — | 1 | — | 0 |
| 2016年3月 | 54 | — | 5 | — | 3 |
| 2017年3月 | 51 | — | 4 | — | 3 |
| 2018年3月 | 44 | — | 2 | — | 2 |
| サービスセンターを東京支社へ統合するとともに、東京支社を東京都江戸川区に移転しました。 | |||||
| 2019年3月 | 54 | — | 3 | — | 2 |
| 2020年3月 | 64 | — | 4 | — | 3 |
| 2021年3月 | 57 | — | 4 | — | 3 |
| 2022年3月 | 46 | — | 5 | — | 3 |
| 2023年3月 | 60 | — | 3 | — | 3 |
| 2024年3月 | 73 | — | 8 | — | 6 |
| 2025年3月 | 70 | 6 | 8 | 8.6 | 6 |
| 2026年3月 | 78 | 9 | 10 | 11.5 | 7 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高78億円のうち、営業利益として残るのは9億円で11.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の9.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.2%54億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金19.2%15億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.5%9億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが10億円、投資CFが−5億円で、差し引きのフリーCFは5億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は21億円で、売上の3.2ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | −3 | −1 | −1 | −4 | 30 |
| 2014年3月 | 5 | −1 | −1 | 4 | 33 |
| 2015年3月 | 1 | −6 | 0 | −5 | 27 |
| 2016年3月 | 0 | −17 | 0 | −17 | 10 |
| 2017年3月 | 0 | −4 | −2 | −4 | 5 |
| 2018年3月 | 5 | −3 | −2 | 2 | 5 |
| 2019年3月 | 0 | 1 | −1 | 1 | 6 |
| 2020年3月 | 0 | 4 | −1 | 4 | 9 |
| 2021年3月 | 1 | −1 | −1 | 0 | 8 |
| 2022年3月 | 8 | −18 | 9 | −10 | 8 |
| 2023年3月 | 4 | −6 | 4 | −2 | 10 |
| 2024年3月 | 8 | −2 | −1 | 6 | 15 |
| 2025年3月 | 5 | −2 | −1 | 3 | 17 |
| 2026年3月 | 10 | −5 | −1 | 5 | 21 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は123億円。このうち返さなくてよい自己資本が85億円で、自己資本比率は68.9%(業種中央値65.3%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 81 | 54 | 27 | 66.0 |
| 2014年3月 | 74 | 54 | 20 | 72.3 |
| 2015年3月 | 75 | 54 | 21 | 71.3 |
| 2016年3月 | 83 | 56 | 27 | 68.3 |
| 2017年3月 | 79 | 58 | 21 | 73.0 |
| 2018年3月 | 79 | 58 | 21 | 74.1 |
| 2019年3月 | 83 | 59 | 24 | 71.3 |
| 2020年3月 | 88 | 61 | 27 | 69.3 |
| 2021年3月 | 85 | 63 | 22 | 74.3 |
| 2022年3月 | 97 | 66 | 31 | 67.9 |
| 2023年3月 | 110 | 68 | 42 | 61.8 |
| 2024年3月 | 118 | 73 | 45 | 61.9 |
| 2025年3月 | 116 | 78 | 37 | 67.6 |
| 2026年3月 | 123 | 85 | 38 | 68.9 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
機械 209社との比較
同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で209社中41位あたり、逆に低いのは配当利回りで209社中174位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥4,770で、1年前と比べて+39.3%。過去52週の値幅のなかでは73%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 10.9倍 |
| PER (会社予想) | 10.8倍 |
| PBR | 0.93倍 |
| 配当利回り | 1.47% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
1ヶ月で14.6%上昇し、8月17日には4935円と前日比5.11%高。25日線(4479円)と75日線(4399円)を上回り、200日線(4080円)からは約21%上に位置。52週高値5320円にも近づいており、上昇トレンドが続いています。出来高は低水準だが、8月13日に6700株と増加。RSI68.4と強気圏です。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)。
PERが10.42倍と業界平均の24.45倍を大きく下回り、PBRも0.88倍で1倍を割り込んでいます。配当利回り1.54%は平均2.69%を下回り、ROEは8.9%。業績は25/3期から26/3期に売上高、営業利益、純利益ともに増加見込みで、営業利益率も8.57%から11.54%へ改善が期待されます。割安ですが配当は伸び悩み、株主還元の面では課題が残ります。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 10.9倍 | 22.7倍 |
| PER (予想) | 10.8倍 | — |
| PBR | 0.93倍 | 1.50倍 |
| ROE | 8.9% | 7.0% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
国内製造業の設備投資動向や下請けとしての立場から収益が変動しやすい。強気派は、2026年3月期の増収増益予想や高水準の利益率を評価する。一方弱気派は、依存先の需要変動や価格競争による受注単価の低下を懸念する。
- 業績回復基調
2026年3月期は売上高、営業利益率とも増加見込み(11.5%)。
- 堅実な経営
安定したROEと、PBRは1倍割れ。割安感がある。
- 幅広い需要
自動車・建設機械など複数のセクターを顧客に持つため、特定業界の落ち込みを吸収しやすい。
- 営業利益9億円と前期比50%増通年影響強
営業利益は6億円から9億円へ50%増加。企業規模を考慮すると大きな利益改善
- 売上高78億円とV字回復通年影響中
売上高70億円から78億円へ11.4%増。受注環境が改善
- 営業利益率11.54%と大幅改善通年影響中
営業利益率は8.57%から11.54%へ約3pt上昇。収益構造が強化
- 予想PER10.3倍と割安継続影響弱
フォワードPER10.3倍。利益成長を織り込めば評価は一段高も
- 顧客依存リスク
大口顧客の投資変動に業績が左右されやすい。
- 価格競争
同業他社との競争が激しく、受注単価の低下圧力。
- 減収リスク
2025年3月期は減収となっており、受注環境の不透明さが残る。
- 特定案件依存で業績が変動不定影響中
売上高78億円・営業利益9億円の小規模。大型案件の時期次第で振れる
- 2025/3期は売上高70億円に減少通年影響中
2024/3期73億円から2025/3期は70億円へ減収。需要の波が大きい
- 配当利回り1.54%と低い通年影響弱
配当利回り1.54%。株主還元の拡大が見込みにくい
- 株価は1年36%上昇し期待先行継続影響弱
1年リターン36.3%。決算の上振れがなければ調整する可能性
- 受注高
- 製造業の設備投資動向を反映し、翌期の業績を占う重要な指標。
- 営業利益率
- 価格競争の影響を測定し、収益性の維持・改善を確認する。
- 主要顧客の業績
- 顧客の投資意欲が直接売上に響くため、その動向がカギ。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり70円で、前期から+50.0%。いまの株価に対する利回りは1.47%。増配か配当維持が1年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 60 | — | 39.5 |
| 2018年3月 | 60 | 0.0 | 62.8 |
| 2019年3月 | 40 | −33.3 | 41.7 |
| 2020年3月 | 40 | 0.0 | 26.1 |
| 2021年3月 | 40 | 0.0 | 21.5 |
| 2022年3月 | 40 | 0.0 | 21.4 |
| 2023年3月 | 40 | 0.0 | 22.9 |
| 2024年3月 | 40 | 0.0 | 11.4 |
| 2025年3月 | 40 | 0.0 | 11.4 |
| 2026年3月 | 60 | 50.0 | 13.7 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥70
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ1,857人。区分でいちばん多いのは事業法人で52.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が53.1%を占め、残る46.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業法人 | 51.0 | 51.3 | 51.5 | 52.6 | 52.5 | 52.9 |
| 個人・その他 | 43.6 | 47.1 | 46.6 | 44.0 | 44.9 | 42.4 |
| 自己株式 | 3.7 | 3.7 | 3.7 | 3.7 | 3.7 | 3.7 |
| 証券会社 | 3.4 | 1.0 | 1.6 | 2.6 | 1.7 | 2.7 |
| 外国法人 | 1.0 | 0.4 | 0.3 | 0.4 | 0.7 | 1.8 |
| 金融機関 | 0.9 | 0.1 | 0.1 | 0.3 | 0.2 | 0.2 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | — |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社三井E&S | 49.16 |
| 02 | 加地取引先持株会 | 2.10 |
| 03 | 早川 直希 | 0.87 |
| 04 | 桜井 昭一 | 0.83 |
| 05 | 東京短資株式会社 | 0.76 |
| 06 | 野村證券株式会社 | 0.74 |
| 07 | 株式会社SBI証券 | 0.69 |
| 08 | JP JPMSE LUX RE CITIGROUP GLOBAL MARKETS L EQ CO (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 0.63 |
| 09 | 曽山 邦子 | 0.62 |
| 10 | 加地テック役員持株会 | 0.59 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+4691%、1株純資産は14期で+1480%。直近期のROEは8.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 9 | 324 | 2.8 | 26.1 | 43.8 |
| 2014年3月 | 2 | 323 | 0.6 | 136.9 | 98.2 |
| 2015年3月 | 2 | 323 | 0.6 | 223.9 | 100.2 |
| 2016年3月 | 19 | 340 | 5.8 | 19.2 | 31.1 |
| 2017年3月 | 152 | 3,494 | 4.4 | 19.1 | 39.5 |
| 2018年3月 | 96 | 3,529 | 2.7 | 29.5 | 62.8 |
| 2019年3月 | 96 | 3,566 | 2.7 | 26.8 | 41.7 |
| 2020年3月 | 153 | 3,679 | 4.2 | 10.8 | 26.1 |
| 2021年3月 | 186 | 3,825 | 5.0 | 36.4 | 21.5 |
| 2022年3月 | 187 | 3,973 | 4.8 | 23.0 | 21.4 |
| 2023年3月 | 174 | 4,106 | 4.3 | 19.3 | 22.9 |
| 2024年3月 | 350 | 4,416 | 8.2 | 15.0 | 11.4 |
| 2025年3月 | 350 | 4,726 | 7.7 | 9.9 | 11.4 |
| 2026年3月 | 437 | 5,124 | 8.9 | 11.1 | 13.7 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
10名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額95百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 松岡克憲 | 代表取締役社長 | 61 | 2,600 |
| 塩口修治 | 取締役 | 59 | 900 |
| 田邉雄三 | 取締役 | 56 | 1,700 |
| 桑田和正 | 取締役 | 56 | — |
| 中塚秀聡 | 取締役 | 61 | — |
| 寺本真裕美 | 取締役 | 66 | — |
| 大高俊輔 | 監査役 | 62 | 100 |
| 泰井俊彦 | 監査役 | 68 | — |
| 廣田知之 | 監査役 | 64 | — |
| 神島信 | — | 70 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 47 | 24 | 72 | 18 |
| 監査役 | 1 | 12 | — | 12 | 12 |
| 社外取締役 | 3 | 6 | — | 6 | 2 |
| 社外監査役 | 4 | 5 | — | 5 | 1 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容782字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,763字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク1,933字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)3,652字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第93期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-25
- 半期報告書半期報告書-第93期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-11
- 有価証券報告書有価証券報告書-第92期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-26
- 半期報告書半期報告書-第92期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-11
- 有価証券報告書有価証券報告書-第91期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第91期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-08
- 四半期報告書四半期報告書-第91期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-09
- 四半期報告書四半期報告書-第91期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第90期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第90期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-08
- 四半期報告書四半期報告書-第90期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-09
- 四半期報告書四半期報告書-第90期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-09
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