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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ヒーハイスト

HEPHAIST CO.,LTD.6433 · Standard · 機械

直動機器(リニアボールブッシュ)で世界に先駆けてミニチュア化に成功した精密部品メーカー。

概要

ヒーハイストは、精密機器製造事業を手がける企業である。1962年に神奈川県川崎市で創業し、直動機器の専門メーカーとして成長。リニアボールブッシュを主力とし、精密部品加工やユニット製品も展開する。2013年に東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。本社は埼玉県川越市、従業員数は84名。2025年3月期の売上高は16億3,679万5千円。中国上海市に販売子会社を持ち、グローバルに事業を展開する。

三つの事業の柱と収益構造

ヒーハイストの事業は、直動機器、精密部品加工、ユニット製品の三つで構成される。直動機器は売上高の約65%を占める主力であり、リニアボールブッシュやボールスプラインなどを製造する。精密部品加工はレース用部品や試作部品の受託加工が中心で、球面加工技術や鏡面加工技術を強みとする。ユニット製品はパラレル機構を用いた多軸ステージや球面軸受などで、半導体製造装置向けの需要が大きい。2025年3月期の売上高は直動機器が10億5,879万2千円、精密部品加工が3億4,569万9千円、ユニット製品が2億3,230万3千円であった。収益面では、直動機器と精密部品加工の減収が響き、営業損失2億6,220万8千円を計上している。

OEM供給を基盤とした販売ネットワーク

ヒーハイストは創業以来、大手企業へのOEM供給を成長の原動力としてきた。1968年には日本精工(NSK)とリニアボールブッシュのOEM契約を締結し、1984年までNSKブランドで販売された。1990年からはTHKに対してもOEM供給を開始し、現在もTHKが最大の販売先である。2025年3月期のTHK向け売上高は9億515万1千円で、全売上高の55.3%を占める。また、ホンダグループへの販売も行われており、両社で売上の大半を占める。このような大口顧客への依存度が高い一方、自社ブランド製品の拡販も進めており、バランスの取れた販売網の構築を目指している。

国内生産拠点と中国展開

生産拠点は埼玉県川越市の本社・埼玉工場と秋田県秋田市の秋田工場の2か所である。埼玉工場は2005年に新設され、本社機能も併せ持つ。秋田工場は1990年に設立され、THK向けのリニアボールブッシュ生産を担っている。海外展開としては、2011年に中国上海市に販売子会社「赫菲(上海)軸承商貿有限公司」を設立し、2012年には蘇州市に生産拠点(蘇州分公司)を設置した。中国市場向けの直動機器販売と現地生産を行うが、近年は中国市場からの受注停滞が業績に影響を与えている。従業員数は国内84名、連結子会社を含めるとさらに増加する。

業界の中での役割は産業機械・精密機器メーカー向けに直動機器・精密部品を供給するニッチトップ企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
16億円
営業利益
-3億円
営業利益率
-18.8%
純利益
-7億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
直動機器11億円68.8%
精密部品加工3億円18.8%
ユニット製品2億円12.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01工作機械・精密機械主力

主力製品のリニアボールブッシュをはじめとする直動機器を、工作機械や精密機械などあらゆる分野の装置メーカーに供給。摩擦を低減し機械の寿命を延ばす要素部材として幅広く採用されている。

リニアボールブッシュのミニチュア化に成功した独自技術

主な製品・サービス5
リニアボールブッシュ
直動軸受。鋼球が転がることで摩擦を低減し、機械装置の可動部の寿命を延ばす。ミニチュア化に成功し、世界で高いシェアを有する。
UTB (Utility Track Ball)
民生分野向けのリニアボールブッシュ。
LMHB (Linear Motion Hyper Bush)
外筒に樹脂を用いた圧入組付タイプのリニアボールブッシュ。
ボールスプライン
シャフトと外筒の内径に溝を付け、ローリング方向に保持力を持たせた軸受。
LBO (Linear Bearing Oscillator)
リニアボールブッシュの機構に重りを付けてルアーに内蔵し、慣性により飛距離を伸ばす構造。メガバスと共同開発。

02精密部品加工準主力

レース用部品や試作部品の受託加工、次世代製品(環境・エネルギー・ロボット等)の機能部品加工を行う。球面加工技術や鏡面加工技術を駆使し、特殊材料・難切削材の超精密部品に対応。

主な製品・サービス2
レース用部品
精密な加工技術が要求されるレース用部品の受託加工。
試作部品
試作段階の精密部品の受託加工。機動力で対応する。

03産業装置メーカー準主力

直動機器や精密部品加工で培った技術を応用し、パラレル機構を用いた薄型ステージなどユニット製品を開発。スマートフォンの液晶画面製造装置などの位置決め用途を中心に国内外の産業装置メーカーに供給。

主な製品・サービス2
パラレル機構ステージ
複数のアクチュエータを同一平面上に配置した薄型シンプル構造。装置の小型・省電力化に貢献。
球面軸受
筐体と可動部材の間にボールを配置した転がり運動をする球面軸受。

製品と技術

リニアボールブッシュシリーズの技術とバリエーション

リニアボールブッシュは、ヒーハイストの主力製品であり、機械装置の可動部に用いられる直動軸受である。鋼球が転がることで摩擦を低減し、装置の寿命を延ばす。同社は1965年に含油焼結合金ソリッド型保持器を開発し、小型化に成功。現在は小径ストレートタイプやフランジタイプ、軽量タイプ、スリムタイプなど多様なラインアップを持つ。2014年には高強度プラスチックを使用したハイブリッドフランジリニアボールブッシュ(JFKシリーズ)を発売。また、ルアー用途としてメガバスと共同開発したLBO(Linear Bearing Oscillator)も製品群に加わる。THKやNSKへのOEM供給も継続しており、高い品質が評価されている。

パラレル機構を応用したステージ製品

ユニット製品の中核は、パラレル機構を用いた多軸位置決めステージである。一般的な積層型と異なり、同一平面上に複数のアクチュエータを配置する薄型構造を実現し、装置の小型化・省電力化に貢献する。スマートフォンの液晶画面製造装置など、精密な位置決めが求められる産業機械向けに供給されている。また、この技術を応用した球面軸受(Spherical Rolling Joint)は、筐体と可動部材の間にボールを配置した転がり軸受で、独自の特許を持つ。2025年3月期には半導体関連装置向けの案件増加により、ユニット製品売上は前年比16.9%増の2億3,230万3千円となった。

精密部品加工のコア技術と受託体制

精密部品加工事業では、レース用部品や試作部品の受託加工を手がける。同社の強みは球面加工技術と鏡面加工技術であり、特殊材料や難切削材の超精密加工に対応する。次世代製品(環境・エネルギー・ロボット等)の機能部品加工も行い、機動力を生かした短納期対応が特徴である。しかし、2025年3月期はレース用部品のレギュレーション変更が響き、売上高は前年比49.2%減の3億4,569万9千円に減少。これに対し、提案型営業の強化や新たな精密部品の受託獲得に注力している。2026年度は、高精度加工技術をさらに磨き、内製化比率を高めることで収益改善を図る方針である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 工作機械・精密機械リニアボールブッシュのミニチュア化に成功した独自技術

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

売上減少、営業赤字転落で業績悪化

機械業界に属し、同業他社(日本ドライケミカル、日本製鋼所、三浦工業等)と比較して、売上高は23億円(2024年3月期)と極小規模。営業利益率は前期不明だが、2025年3月期は▲4.55%と赤字、2026年3月期は▲18.75%と赤字拡大予想。売上も減少傾向で、業界内で競争力が低下している可能性が高い。大手機械メーカーとの差は大きく、事業構造の抜本的な見直しが必要。

強み

  • 小規模ゆえに特定のニッチ市場で存在感を発揮する余地あり。
  • 業績悪化を機に、事業ポートフォリオの再構築が可能。
  • 小規模組織のため、固定費が低く、赤字幅の抑制が可能。
  • 抜本的な改革が実行されれば、業績改善の余地が大きい。

課題

  • 2025年3月期は前期比4.3%減、2026年3月期は27.3%減と大幅減収。
  • 営業赤字が▲4.55%から▲18.75%に悪化、早急な対策が必要。
  • 同業他社と比較して売上・利益ともに劣後し、存続リスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機械の時価総額近傍。太字がヒーハイスト

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16346キクカワエンタープライズ75億円21.2倍
26428オーイズミ74億円12.4倍
36158和井田製作所73億円24.6倍
46166中村超硬73億円26.4倍
56267ゼネラルパッカー72億円9.6倍
66433ヒーハイスト68億円
76343フリージア・マクロス68億円3.9倍
86229オーケーエム68億円8.4倍
96228ジェイ・イー・ティ68億円
106408小倉クラッチ67億円4.3倍
116360東京自働機械製作所67億円8.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 28件

リニアボールブッシュの研究開発と創業

1962年7月、資本金500万円で神奈川県川崎市にヒーハイスト精工株式会社が設立された。創業当初は精密研削加工の受託とエンジンパーツの製造を行っていたが、1964年9月にはリニアボールブッシュの研究開発を開始。1965年1月に埼玉県川越市に工場を新設し移転。ここで、含油焼結合金ソリッド型保持器を用いた画期的なリニアボールブッシュの製造に成功し、同社の基盤技術が確立された。

日本精工とのOEM契約で販路を拡大

1968年11月、日本精工株式会社(NSK)とリニアボールブッシュのOEM供給契約を締結。NSKブランドでの販売が開始され、同社の直動機器が広く市場に認知される契機となった。この契約は1984年1月、当社の特許満了に伴い解除されたが、その間に培った製造技術と品質は後の事業拡大の基盤となった。1980年には工作機械向けのアンギュラウェイを開発し、製品ラインアップを拡充している。

THKへのOEM供給と秋田工場の新設

1990年11月、秋田市豊岩工業団地に秋田工場を新設し、THK株式会社へのリニアボールブッシュOEM供給を開始した。これにより生産能力が大幅に向上し、THKは現在に至るまで最大の取引先となっている。1997年には球面軸受に関する特許を取得し、1999年に販売を開始。2000年代に入ると、プレス機械向けのサーキュアークローラガイドや超薄型アライメントステージなど、新製品の開発が続いた。

ジャスダック上場と本社移転

2004年6月、日本証券業協会へ店頭登録し、同年12月にはジャスダック証券取引所に上場した。2005年8月、それまでの本社工場(川越市芳野台)を売却し、川越市今福に本社・埼玉工場を新設して移転。これにより生産設備を一新し、ISO9001認証取得(2007年)やエコアクション21認証取得(2010年)など、品質・環境管理体制を強化した。2010年の証券取引所統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場した。

中国進出と東証への上場統合

2011年6月、中国上海市に販売子会社「赫菲(上海)軸承商貿有限公司」を設立。2012年7月には蘇州市に生産拠点を設置し、中国市場向けの直動軸受生産を開始した。2013年7月、東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場統合により、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。同年、民生分野向け「UTB」の販売を開始するなど、新市場への展開も進めた。

業績の変調と減損損失の計上

2020年3月期には純損失3億円を計上するなど、業績は変動が大きい。2025年3月期には、直動機器の需要回復遅れや精密部品加工のレギュレーション変更が響き、売上高は前年比27.1%減の16億3,679万5千円に落ち込んだ。営業損失は2億6,220万8千円、当期純損失は7億1,851万1千円に拡大し、減損損失4億1,310万9千円を特別損失に計上した。2026年3月期の予想でも売上高16億円、営業損失3億円と厳しい状況が続く見込みである。

年表28件を開く

1960年代

  • 1962年7月創業精密部品の製造事業を目的として、資本金500万円で神奈川県川崎市にヒーハイスト精工株式 会社を設立する。 ※精密研削加工の受託及びエンジンパーツの製造を開始する。
  • 1964年9月リニアボールブッシュの研究開発を開始する。
  • 1965年1月事業拡張のため、埼玉県川越市に工場を新設し、移転する。 ※ 独創的発想による、他に類のない含油焼結合金ソリッド型保持器の開発に成功し、画期的リニアボールブッシュの製造に着手する。
  • 1968年11月日本精工株式会社とリニアボールブッシュのOEM供給契約を締結し、NSKブランドで販売を開始する。(1984年1月当社特許終了につき契約解除)

1980年代

  • 1980年4月業務拡大に伴い、埼玉県川越市芳野台の工業団地に工場を新設し、移転する。
  • 1980年6月工作機械及び産業機械等の直動案内機構用としてアンギュラウェイを開発する。
  • 1987年4月ポジショニングステージ及びパラレルメカニズムの研究開発を開始し、数々の特許を取得する。

1990年代

  • 1990年11月秋田市豊岩工業団地に秋田工場を新設し、THK株式会社にリニアボールブッシュをOEM供給する。
  • 1996年7月埼玉県知事より「彩の国工場」の指定を受ける。
  • 1997年2月球面軸受に関する特許を取得する。
  • 1999年4月球面軸受の販売を開始する。
  • 1999年9月プレス機械や金型用の高剛性直動軸受けに最適なサーキュラアークローラガイドを開発する。

2000年代

  • 2001年8月本社を埼玉県川越市芳野台に移転する。
  • 2004年6月日本証券業協会へ店頭登録する。
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取り消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場する。
  • 2005年8月本社工場(埼玉県川越市芳野台)を売却し、埼玉県川越市今福に本社・埼玉工場を新設し、移転する。
  • 2007年3月ISO9001:2000を認証取得する。
  • 2007年12月超薄型アライメントステージCHX形及びガイドボールブッシュLGを開発、THK株式会社にOEM供給する。

2010年代

  • 2010年1月円筒直動軸受に2製品「回転ベアリング一体型ボールスプラインユニット」「ミニチュアボールねじスプライン(BSSP)」をラインアップする。
  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場する。
  • 2010年7月エコアクション21(環境経営システム)を認証取得する。小径直動ベアリング「有限ストロークボールスプライン」シリーズ12種を発表する。
  • 2011年6月中国上海市に販売子会社「赫菲(上海)軸承商貿有限公司」(現連結子会社)を設立する。
  • 2011年11月第23回大田区中小企業新製品・新技術コンクールにおいて「ミニチュアボールねじスプライン(BSSP)」が「優秀賞」を受賞する。
  • 2012年7月中国蘇州市に直動軸受製品の生産拠点「赫菲(上海)軸承商貿有限公司 蘇州分公司」(現連結子会社の赫菲(上海)軸承商貿有限公司の分支機構)を設置する。
  • 2013年3月リニアボールブッシュシリーズのラインアップにロウ付けタイプのインローフランジ、センターフランジを追加する。
  • 2013年6月民生分野向け「UTB(Utility Track Ball)」を販売開始する。
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の現物取引市場統合により、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場する。
  • 2014年3月高強度プラスチックを採用し、組付性・コストバランスを両立した「ハイブリッドフランジリニアボールブッシュ(JFKシリーズ)」を販売開始する。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年3月期まで2,066,799千円
  • 営業利益2027年3月期まで101,595千円
  • 売上高営業利益率2027年3月期まで4.9%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    直動機器の生産効率向上とシェア拡大

    強化した生産設備の稼働を最大限に活用し生産効率を向上、安定生産・原価低減を進め利益率を高める。製品ポートフォリオを整理し、市場シェアの低い形番の生産増強によりシェア拡大を図る。

  2. 02

    精密部品加工の技術深耕と新領域開拓

    高精度加工技術をさらに磨き内製化比率を高め、利益率向上と技術蓄積を図る。レース用部品の継続供給に加え、新たな技術領域への展開により他の精密部品加工の獲得を進める。

  3. 03

    ユニット製品の付加価値向上と成長市場展開

    独自技術を活かした付加価値の高い製品を成長市場に展開し、売上増加と収益基盤の安定化を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で84人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は442万円で、9期前と比べて5.7%平均年齢は43.0歳、平均勤続年数は13.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月90
2018年3月111
2019年3月46938.28.1115
2020年3月43239.29.1115
2021年3月42340.110.2108
2022年3月49040.811.1102
2023年3月48542.712.295
2024年3月50641.912.294
2025年3月48541.712.396−104
2026年3月44243.013.884−357

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率11.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)68.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社・埼玉工場 — 埼玉県川越市1,415百万円
秋田工場 — 秋田県秋田市383百万円
主な関係会社
  • 国内
    赫菲(上海)軸承商貿有限公司(注)1,2
    中華人民共和国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は16億円営業利益-3億円前期と比べると減収で、売上が-27.3%。

売上高
-27.3%
16億円
営業利益
-3億円
純利益
-7億円
営業利益率
-18.8%
前期比 -14.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高21億円16億円
営業利益1億円-3億円
純利益1億円-7億円
1株あたり配当¥2¥2

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は6億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+20.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q60
2024年1Q5−1−20.00
2024年2Q600.0−1
2024年3Q700.00
2024年4Q5−1
2025年2Q11−1−9.1−1
2025年4Q1100.0−1
2026年2Q8−1−12.5−2
2026年4Q8−2−25.0−5
2027年1Q600.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は13億円から16億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は-18.8%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の現物取引市場統合により、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場する。
2013年3月1300
2014年3月1500
2015年3月1400
2016年3月1610
2017年3月2211
2018年3月2622
2019年3月2821
2020年3月230−3
2021年3月2210
2022年3月2732
2023年3月2400
2024年3月23−2−2
2025年3月22−1−2−4.5−2
2026年3月16−3−3−18.8−7

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高16億円のうち、営業利益として残るのは-3億円-18.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-7億円、売上の-43.8%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金87.5%14億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金31.3%5億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-18.8%-3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
12.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比27.4pt
-18.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比50.7pt
-43.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比36.9pt
-29.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
-17.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-5.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−2億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは−2億円この組み合わせは立て直し型にあたる。本業の赤字を資産売却と資金調達で補っている。事業転換の途上期末の手元現金は4億円で、売上の3.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−1−12−26
2014年3月11−128
2015年3月10018
2016年3月2−1−217
2017年3月3−10210
2018年3月4−2−1211
2019年3月3−2−2110
2020年3月−1−11−28
2021年3月2−11110
2022年3月4−2−2210
2023年3月0−44−49
2024年3月2−32−19
2025年3月−2−1−1−36
2026年3月−200−24

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は41億円。このうち返さなくてよい自己資本が21億円で、自己資本比率は50.8%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月42301271.8
2014年3月41301172.5
2015年3月42301271.6
2016年3月41301174.0
2017年3月45311468.5
2018年3月49331666.1
2019年3月49341569.0
2020年3月43301369.6
2021年3月46301665.5
2022年3月49321766.1
2023年3月51321962.8
2024年3月54302456.1
2025年3月50282256.3
2026年3月41212050.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
4億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
6億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
4億円
在庫として抱えている分
負債合計
20億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
44
/ 100
安定性自己資本比率34 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率209社中159位あたり、逆に低いのは営業利益率209社中207位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-29.2%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-18.8%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
50.8%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-27.3%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.2%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,081で、1年前と比べて+137.6%過去52週の値幅のなかでは33%の位置にある。

¥1,081-4.8%1ヶ月+12.6%1年+137.6%時価総額68億円
過去52週の値幅
安値¥325高値¥2,650

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)72.5倍
PBR3.21倍
配当利回り0.19%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に1035円。25日移動平均線972.72円を約6.4%上回る一方、75日線1151.59円や200日線1159.05円を大きく下回っており、短期的なリバウンド局面。52週高値2650円からは約60.9%下落、52週安値325円からは約218%上昇と大きく振れた。RSIは65.05と中立。7月に一度873円まで下落した後、8月6日には502100株の大量出来高を伴って1036円まで急伸、8月21日には479600株と再び急増。ボラティリティが非常に高く、投機的な売買が続く。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

予想PERは69.4倍で業界平均23.16倍を大幅に上回り、PBR3.07倍も平均1.54倍の約2倍。ROEは-29.2%と赤字で、配当利回り0.19%は平均2.66%を大きく下回る。業績は悪化傾向で、直近の売上高も減少。割高と判断するが、技術力など将来性への期待が株価に織り込まれている可能性もある。

指標この会社業種平均
PER (予想)72.5倍
PBR3.21倍1.50倍
ROE-29.2%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上は減少傾向にあり、2025/3期は営業赤字に転落。市場規模が小さく需要予測が難しいなか、強気派は技術力と新製品投入による回復を期待し、弱気派は需要減と費用増による赤字継続を懸念。業績のV字回復が焦点。

プラスに働く材料7
  • 技術力と顧客基盤

    多品種小ロットに対応する精密加工技術が高く評価され、既存顧客からの受注維持が見込まれる

  • 新製品開発

    新分野向けユニット製品の開発を進めており、需要回復の契機になる可能性がある

  • 株価上昇効果

    直近1年で株価が130%上昇し、市場の期待が高い

  • 予想PER69.4倍は黒字転換期待決算発表後影響

    実績PERはマイナスだが予想PER69.4倍はEPS約15円の黒字化を織り込む

  • 株価1年で130%上昇の強いモメンタム継続影響

    株価1035円は1年で130%上昇、成長期待が株価を押し上げる

  • 時価総額65億円の小型株買い不定影響

    時価総額65億円と小型で資金流入が起きやすい需給材料

  • 外国人所有比率1.31%の拡大余地継続影響

    外国人所有比率1.31%と低水準、将来の買い増し余地がある

マイナスに働く材料7
  • 業績悪化

    2025/3期の営業利益率はマイナス4.55%で、赤字が拡大している

  • 需要低迷

    主要顧客の設備投資が鈍化しており、受注環境が厳しい

  • 収益性懸念

    2026/3期の売上は16億円に減少し、改善の見通しが立たない

  • 売上高が22億円から16億円へ27%減通年影響

    2025/3期22億円→2026/3期16億円、前年比27%減収

  • 営業損失が1億円から3億円に拡大通年影響

    2025/3期営業損失1億円→2026/3期3億円、損失幅が3倍

  • 最終赤字が2億円から7億円に拡大通年影響

    2025/3期純損益-2億円→2026/3期-7億円、赤字幅が5億円拡大

  • 営業利益率が-4.55%から-18.75%へ悪化通年影響

    売上高に対する赤字の割合が急拡大、収益構造が悪化

次の決算で確かめる点
受注残高
将来の売上を占う指標で、需要の先行指標となる
営業利益率
赤字脱却への道筋を確認するために重要
新製品売上比率
成長分野へのシフト度合いを示す

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり2で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは0.19%。

年間配当
¥2
1株あたり
配当利回り
0.19%
いまの株価に対して
配当性向
400.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月217.4
2018年3月4100.016.9
2019年3月40.023.0
2021年3月2−50.028.2
2022年3月4100.013.0
2023年3月1−75.0400.0
2024年3月10.0
2025年3月10.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥2

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ12,607人。区分でいちばん多いのは個人・その他91.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が2.7%を占め、残る97.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他85.787.890.288.197.291.1
証券会社6.35.53.14.60.54.9
事業法人3.32.45.05.51.92.1
自己株式2.40.80.81.21.31.3
外国法人4.54.01.31.30.31.1
金融機関0.20.30.30.10.10.6
外国人個人0.10.10.10.30.10.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01尾崎浩太19.78
02尾崎文彦18.57
03株式会社SBI証券1.49
04楽天証券株式会社共有口1.11
05南 秀嗣0.90
06野村證券株式会社0.84
07THK株式会社0.79
08日本証券金融株式会社0.63
09高水永夫0.59
10BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.54

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−1785%、1株純資産は14期で−30%。直近期のROEは-29.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−6479−1.3
2014年3月−1479−0.2
2015年3月14810.2205.4
2016年3月54851.143.530.1
2017年3月144982.718.117.4
2018年3月275235.224.916.9
2019年3月185353.416.723.0
2020年3月−54481−10.8
2021年3月74881.462.228.2
2022年3月355177.09.213.0
2023年3月−0516−0.1400.0
2024年3月−35484−7.1
2025年3月−33452−7.0
2026年3月−115337−29.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額112百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
尾崎浩太代表取締役 社長611,249,000
尾崎文彦専務取締役 営業部担当571,173,000
福留弘人常務取締役 技術・製造担当 兼生産技術部長 兼PMO597,000
佐々木宏行取締役 管理部長575,000
天野雅人取締役582,000
荒井寿晃常勤監査役553,000
上條弘監査役74
菅野浩正監査役7210,000
渡邉英喜60

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)485119624
監査役19199
社外取締役3772

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,894字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社1社(赫菲(上海)軸承商貿有限公司)で構成されております。精密機器製造事業の単一セグメントでありますが、事業の傾向を示す品目別の事業内容は、以下のとおりであります。 当社は創業以来、一貫して直動機器及び精密部品の製造販売を行い、後にそれらの技術を応用してユニット製品の製造販売も開始しました。 直動機器のリニアボールブッシュ(注1)においては、独創的な設計思想によりミニチュア化に成功し、以来長年にわたって工作機械や精密機械等、あらゆる分野に高品質な製品として供給を行っております。さらに、省エネニーズに向けた軽量タイプや、装置等の省スペースニーズに向けたスリムタイプ等、これまで蓄積してきた技術を応用して新製品開発・製品の改良にも力を入れております。 精密部品加工においては、レース用部品及び試作部品の製造を受託しており、精密な加工技術の要求にスピード感をもって対応しております。 ユニット製品においては、直動機器及び精密部品加工で培った精密加工技術を発展させ開発したものであり、スマートフォン等の液晶画面製造の位置決め装置をはじめ、国内・海外のあらゆる産業装置メーカー向けに供給しております。 (1) 直動機器 主力製品リニアボールブッシュは、機械装置の可動部に用いられる部品であります。一般的に機械装置の可動部は、金属と金属が接触しお互いに擦り合いながら可動いたします。金属同士が擦れると、そこには摩擦が生じ、金属の焼きつき、摩耗、破損などの現象が生じます。リニアボールブッシュは、接触面を鋼球が転がりながら移動することで、摩擦による影響を低減し、機械装置の寿命を延ばす役割を担っております。 リニアボールブッシュは機械装置に欠かせない要素部材であり、その種類は多岐にわたりますが、当社グループでは直線運動を実現するリニアボールブッシュ、UTB(注2)、LMHB(注3)の製造販売、ボールスプライン(注4)等の製造販売を行っております。また、直動機構を応用し、ルアー用途としてLBO(注5)をメガバス株式会社と共同開発しました。 (2) 精密部品加工 精密部品加工は、主にレース用部品及び試作部品の受託加工を行っております。レース用部品はより精緻な加工技術が要求されており、機動力で対応するなど利便性にも強みを持っておりました。また、次世代製品(環境・エネルギー・ロボット等)の機能部品加工を行っており、当社のコア技術である球面加工技術や鏡面加工技術を駆使し、特殊材料・難切削材等の超精密部品の受託加工を行っております。 (3) ユニット製品 一般的な多軸ステージ(注6)は、軸を積み重ねることで複数軸を構成しますが、当社ではパラレル機構(注7)を用いております。同一平面上に複数のアクチュエータ(注8)を配置した薄型シンプル構造を実現し、装置の小型・省電力化に貢献しております。また、ステージから応用開発してプロダクトアウト製品として球面軸受(注9)を製造販売しております。 (注1) リニアボールブッシュ = Linear Ball Bush ボールベアリング用鋼球を利用した、直動的に移動する軸受 (注2) UTB = Utility Track Ball 民生分野向けリニアボールブッシュ(注1) (注3) LMHB = Linear Motion Hyper Bush 外筒に樹脂を用いた圧入組付タイプのリニアボールブッシュ(注1) (注4) ボールスプライン = Ball Splines リニアボールブッシュ(注1)のシャフト及び外筒の内径を溝付けし、ローリング方向に保持力を持たせた軸受 (注5) LBO = Linear Bearing Oscillator リニアボールブッシュ(注1)の機構に重りを付けてルアーに内蔵し、慣性により飛距離を伸ばせる構造 (注6) ステージ = Stage 単軸又は多軸の位置決め機構 (注7) パラレル機構 = Parallel Mechanism 並列機構、並列に配置された複数のアクチュエータ(注8)を協調して動くように制御して、テーブルを目的の位置に移動させる機構 (注8) アクチュエータ = Actuator 駆動部と直線運動及び回転運動を行う被駆動部で構成された駆動機構 (注9) 球面軸受 = Spherical Rolling Joint 筐体と可動部材との間にボールを配置した構造の転がり運動をする球面軸受 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,722字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、「義の心」という経営理念のもと、創業以来直動機器の専門メーカーとして常に新しいテクノロジーを追求し、多様化する顧客ニーズに適応する高品質・高付加価値製品を提供するとともに、経営の効率性と業績の向上を図ることで社会に貢献し、株主、取引先、従業員など全てのステークホルダーのご期待にお応えすることを基本方針としております。 ①「経営理念」 「義の心」 仕事とは、先に義を尽くして後から利益がくる「先義後利」だと考えます。自分たちの都合でモノを作るのではなく、お客様が何を望み、何に困っているのかをつかみ、それに真摯に応える「義の心」こそ、当社グループの経営理念です。 経営理念「義の心」を実践するために以下の方針を掲げています。 a社会貢献 新たな価値の創造を通じて、社会に貢献できる企業を目指す。 b社員共生 社員と共に生き、喜びを分かち合う企業を目指す。 c安定成長 上記方針の目標を達成するため、安定した収益を生み続ける企業を目指す。 ②「経営方針」 「改善と進歩」 社員全員が、改善の実感と進歩の実感を得る。 何事も期日(デッドライン)を設ける。 タスクの先延ばしを防ぎ、集中力を高めて仕事の質とスピードを向上させる。 【直動機器】 リニアブッシュ小径ストレート及びフランジ生産の効率を上げる。 【ユニット】 売上高・利益の向上を目指す。 【精密部品加工】 レース用部品確保と新たな部品加工に挑戦する。 継続の方針「不易流行」 「不易」とは、どのような時代や環境になろうとも、変えてはならないこと。 「流行」とは、その時代、時代の環境の変化に順応していかなければならないこと。 例えば、 ・人の役に立つ(人の使命)、社会の役に立つ(企業の使命)、企業スピリッツ、経営理念等は「不易」。戦略、戦術、組織、技術、生産方法、システム(仕組み)等は「流行」。 ・各部門間の互いの「リスペクト(価値を認めること)」が当社グループの強み、信頼とリスペクトがあっての「共存共栄」(「不易」変えてはならないこと)。 ・成長とは、変化すること、変化を起こすこと、これからがこれまでを決めるように取り組む。 (2) 経営環境 今後の見通しにつきましては、半導体需要の高まりや人手不足を背景とした自動化ニーズの増加、先端産業分野における精密部品加工需要の継続的な拡大、さらにフィジカルAI関連投資の進展などを受け、当社を取り巻く事業環境は総じて回復に向けた動きが続くものと見込まれます。一方で、国際情勢・特に中東情勢の不安定化やエネルギー価格・原材料価格の高騰など、先行き不透明な要因も残されており、事業環境は依然として変動要素を含む状況が続くものと予想されます。 このような事業環境のもと、当社は拡大する自動化ニーズに対応すべく、強化した生産設備の稼働を最大限に活用し、直動機器の生産体制の一層の拡充と販売拡大に取り組んで参ります。また、これまで培ってきた高精度加工技術を基盤として、より付加価値の高い製品群への選択と集中を進めることで、収益基盤の安定化と持続的な成長の実現を図って参ります。 当社グループの品目別の経営環境の認識は以下のとおりであります。 ① 直動機器 2025年度は、需要の回復の遅れや中国市場からの受注停滞が継続したことの影響を受け、売上高は減少しました。 2026年度は、自動化関連の需要に向けて強化した生産設備の稼働を最大限に活用し、直動機器の生産体制の一層の拡充と販売拡大に取り組んで参ります。 ② 精密部品加工 2025年度は、レース用部品のレギュレーション変更が影響し、売上が減少しました。 2026年度は、提案型営業強化による継続的なレース用部品の受注獲得を図っていくとともに、強みを生かした新たな精密部品の受託加工の獲得を進めて参ります。 ③ ユニット製品 2025年度は、半導体製造装置向けステージ製品や中国向け球面軸受の案件に対応したことで、売上が増加しました。 2026年度は、当社の独自技術を活かした付加価値の高い製品を成長市場に展開して行くことで、更なる売上の増加と収益基盤の安定化を図って参ります。 (3) 中期経営戦略 当社グループでは、「自ら技術と人をつなぎ、世界のステージへ」「Joint・Robot の HEPHAIST」を経営ビジョンに掲げ、これまで培ってきた高精度加工技術を基盤として、より付加価値の高い製品群への選択と集中を進めることで、収益基盤の安定化と持続的な成長の実現を図って参ります。 ① 直動機器 強化した生産設備の稼働を最大限に活用し、生産効率の向上を図ることで、安定生産・原価低減を進め、利益率の向上を図っていきます。また、製品ポートフォリオを整理し、市場シェアの低い形番の生産増強を図ることでシェア拡大を進め、収益性が高い製品の販売数増加を図って参ります。 ② 精密部品加工 強みの高精度な加工技術を一段と高度に磨き上げ、内製化比率を高めることで、より一層の利益率向上と技術の蓄積に取り組んで参ります。 また、レース用部品の継続供給に加え、新たな技術領域への展開を図ることで、他の精密部品加工の獲得を進めて参ります。 ③ ユニット製品 当社の独自技術を活かした付加価値の高い製品を成長市場に展開していくことで、更なる売上の増加と収益基盤の安定化を図って参ります。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標(以下、「KPI」という。)は、売上高、営業利益、売上高営業利益率であります。2027年3月期の目標値は売上高2,066,799千円、営業利益101,595千円、売上高営業利益率4.9%であります。当該KPIの各数値については有価証券報告書提出日現在において予測できる事情等を基礎とした合理的な判断に基づくものであり、その達成を保証するものではありません。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 (1)及び(3)に記載の経営方針及び中期経営戦略を実行していく上で、当社グループが、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は以下のとおりであります。 (特に優先度の高い対処すべき事業上及び財務上の課題) ① 固定費・変動費の削減等による利益率の向上 ② 球面軸受をはじめとしたJoint製品の製販強化 ③ 利益率の高い直動機器の選択と集中による利益改善 (6) ESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組み 社会及び企業の持続可能な発展を追求するためには、企業が社会における良き企業市民として経済的・環境的・社会的な各側面に配慮して事業活動を行い、CSR(企業の社会的責任)に取り組むことが必要不可欠と考えております。 環境面では、導入している環境マネジメントシステム「エコアクション21」の運用活動による継続的な改善を行うことで、持続可能な社会の実現と企業価値向上を図って参ります。 カーボンニュートラルに向けた取り組みとして、本社・埼玉工場のA棟建屋等に太陽光発電設備を設置しており、引き続き、自社のCO2排出量削減と社会のサステナビリティへの貢献に取り組んで参ります。 資源循環型社会の構築に向けた取り組みとして、マテリアルリサイクルが困難な古紙や廃プラスチックを、化石燃料代替の固形燃料R.P.F(Refuse Paper and Plastic Fuel)として再利用する取り組みに協力するとともに、卵の殻を配合したエコペーパ―「CaMISHELL」を使用した名刺を導入しており、引き続き、CO2排出量削減による資源循環型社会の構築に取り組んで参ります。 また、家庭で余っている食品を集め、フードバンクやこども食堂、フードパントリー等に寄付をするフードドライブ事業に協力することで食品ロス削減に協力しており、引き続き、SDGs目標である「1 貧困をなくそう」、「2 飢餓をゼロに」、「12 つくる責任 つかう責任」及び「17 パートナーシップで目標を達成しよう」の達成に取り組んで参ります。 さらに、国際社会からの要請に応える社会貢献への取り組みの一環として、開発途上国の人々がより良い生活を送ることを願い、特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパンのチャイルド・ スポンサーシップに協力し、当社と縁が深いベトナム社会主義共和国のソンハ地域開発プログラムを通じ、貧困に苦しむ子どもたちの成長の支援を進めることで、世界の貧困を終わらせ、SDGsの持続可能な世界を実現することを目指して参ります。 秋田工場では、令和6年度において、厚生労働統計調査の指定事業所として正確かつ迅速な報告に努めたことが認められ、「令和7年度厚生労働統計功労者」として、その功績が表彰されました。
事業等のリスク5,151字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 直動機器への高い依存度 当社グループでは、直動機器は売上の約64.7%を占めております。産業用機械装置には欠かせない要素部品であると認識しており、今後も安定的に需要が見込まれるものと推測しておりますが、将来、諸外国の安価な製品や代替品等の流入により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、主な用途である産業用機械装置の設備投資需要変動により、直動機器の需要が急激に変化して当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、当該リスクの対応策として、利益率が低い形番のスクラップ・アンド・ビルドを実行することで、成長性が高い製品に経営資源を注ぎ、収益力の向上や安定収益構造への変革を図って参ります。また、市場シェアの低い形番の生産増強による直動機器のシェア拡大、販売体制や生産体制の改善による小径リニアブッシュ市場シェアの維持、製品の改良や用途開発等の付加価値のある製品開発(魚釣りのルアー商品とのコラボや樹脂で軽量化を図った製品での民生品への応用)の販売を進めて市場シェアの拡大に努めるとともに、これまで培ってきた高精度加工技術を基盤として直動機器以外の事業拡大を図るべく、精密部品加工事業とユニット製品事業への注力を進めて参ります。 (2) 特定販売先への高い依存度について 当社グループ製品の販売先のうち、THK株式会社及び本田技研工業株式会社(以下「ホンダグループ」)に対する当社グループの売上高に占める比率は高いものとなっております。 THK株式会社及びホンダグループとは、長年安定した取引関係を維持しておりますが、同社の受注動向や経営戦略の如何によっては、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。ホンダグループ向けのレース用部品は、そのレース参戦の動向により売上高に影響いたします。 当社グループでは、当該リスクの対応策として、THK株式会社及びホンダグループの取引先との関係を良好に維持しつつ、新市場・新規顧客の開拓を進めることで、取引上のリスク回避に努めております。 (3) 知的財産権について 当社グループは、特許権等の知的財産権の重要性を強く認識しており、自社が保有する技術等については、特許権等の取得による保護を推進しております。しかしながら、出願した全ての技術等について知的財産権が取得できる保証はなく、また、取得したとしても特許期間満了により他社が類似品を市場に投入することで価格競争に陥り、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 さらに、当社製品が他社の特許等に抵触して事業展開の制約となる可能性に加え、その情報を知らずに市場に投入してしまった場合には特許権の侵害による賠償金の発生等により、当社グループの業績への影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、当該リスクの対応策として、技術人員のスキルアップ、弁理士による支援体制、技術情報の秘密管理体制等、により知的財産権や技術情報の保護に努めております。 (4) 原材料価格の変動について 当社グループの製品は、鋼材及び樹脂製品からなる部分があり、その仕入価格は市場価格の変動の影響を受けることがあります。需給関係の動向等が原材料価格の上昇を引き起こし販売価格への転嫁がうまく進まない場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、当該リスクの対応策として、材料の市場価格変動を踏まえた発注のコントロールにより価格上昇の影響を最小限に抑える取組み、一部の樹脂部品を内製化することに加え、外注加工費や人件費等の諸経費の削減活動を進めて安定した収益を確保する体制に努めております。 (5) 自然災害、事故災害について 当社グループは、製造ラインの中断による影響を最小限にするために、埼玉と秋田で分散して製造しております。しかしながら、地震、台風等の自然災害や火災等の人為災害の発生により、従業員や生産設備等が大きな被害を被り、部分的又は全面的に操業停止となり、生産及び出荷が長期にわたり停止した場合には、当社グループの業績が重大な影響を被る可能性があります。また、被害を被った場合には従業員への補償や生産設備等の修復のために多額の費用が発生し、結果として、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、当該リスクの対応策として、日常からハザードマップによる危険地域の確認、安全面のインフラ整備等の予防対策、供給元の精査・確認をして、BCP(注)対策をして災害による被害低減に努めております。 (注)BCPとは、Business Continuity Plan(事業継続計画)の略であり、災害等の際に事業活動を中断させないための又は万一中断しても早期に復旧させるための計画のことをいいます。 (6) 海外での事業活動について 当社グループは、中国での事業活動を行っております。この海外での事業活動において、予期しえない自然災害や景気変動、テロ・戦争・内乱等による政治的・社会的混乱、並びに法規制や租税制度の変更等、及び、外貨建ての取引等において急激な為替レートの変動がある場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、当該リスクの対応策として、中国子会社との連携や密な情報共有、各金融機関や取引先等からの情報収集等により、速やかに海外情勢を把握し、被害を最小限にするように努めております。また、為替変動に対しては、為替予約によりリスクを回避しております。 (7) 重要な訴訟等について 当連結会計年度において、当社グループに重大な影響を及ぼす訴訟等はありませんが、将来、重要な訴訟等が発生し、当社グループに不利な判断がなされた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、当該リスクの対応策として、定期的に顧問弁護士からのアドバイスや監査役及び会計監査人の監査を受けることで法令遵守及び財務報告の適法性を確保することや、コンプライアンス活動による従業員への法令遵守の教育指導で法令違反や不祥事の発生防止に努めております。 (8) 情報セキュリティについて 当社グループは、顧客・取引先等についての個人情報及び事業に関連する営業機密を保有しております。当社グループでは、これらの情報の管理に努めておりますが、コンピューターウイルスや情報システムの不具合等により情報が流出した場合には、当社グループに対する信頼低下につながり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、当該リスクの対応策として、ハード面及びソフト面でのセキュリティ対策によるコンピューターウイルス被害の防止、重要情報のバックアップ取得によるシステム障害のリスク回避、従業員への教育による情報管理の徹底等により情報流出リスク防止に努めております。 (9) 特定供給元への依存について 当社グループは、製品の原材料、一部の構成部品や工程を特定の供給元や外注先に依存しております。従って、供給元で超過需要となった場合や、災害・事故等による供給停止により生産が停滞した場合は、機会損失の発生や、供給責任を果たせずに取引先からの信用低下にもつながり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、当該リスクの対応策として、代替の供給元の開拓や内製化を進めることで、災害・事故等による生産停滞を回避するように努めております。 (10) 不適合品の市場流出について 当社グループは、あらゆる産業機械をはじめ、民生分野などへの多用途に向け、製品を供給しております。不適合品の市場流出が発生した場合に、その補償等にかかる費用の発生や、取引先からの信用低下にもつながり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、当該リスクの対応策として、ISO9001品質マネジメントシステムの構築・運用等で品質保証体制の構築に努め、万が一不適合品が発生した場合に備えた対策の実施等による不適合品の市場流出防止に努めております。 (11) 人材の確保について 当社グループでは、専門性を有した技術者を必要としており、優秀な人材の確保と育成、定着率が重要な課題となります。しかしながら、少子高齢化に労働人口の減少、製造業への就職人材の減少により、人材確保が難しくなっており、計画通りに適切な人材を採用できなかった場合や成長途中で退職に至った場合には、技術・技能の承継にも支障をきたし、当社グループの事業の遂行に制約が生じる可能性があります。 当社グループでは、地域に密着した優秀な人材を採用するほか、海外からも優秀な人材も採用しております。従業員の意欲向上のため、若手社員にも活躍の場を提供しており、定期的な表彰(ファイスター表彰制度)や、インセンティブ報酬制度により従業員満足につなげております。 (12) 為替レートの変更について 当社グループは、海外売上高の大部分を外貨建てで輸出しており、また海外の関係会社もあり売上・費用・資産を含む現地通貨建ての項目は、連結財務諸表のために円換算されております。常に為替変動のモニタリングを行い、円建て取引、外貨建取引については、為替予約及び外貨預金口座での決済を行う等の対策をとっておりますが、円に対して外貨の為替変動が想定以上となった場合、当社グループの財政状況及び経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 (13) 減損損失について 当社グループは、品質及び生産性の向上並びに事業開発のため、製造設備等の設備投資を継続的に行っており、多額の有形固定資産を保有しております。有形固定資産については、定期的に調査を行い、減損の兆候が認められる場合は適切な会計処理を行っております。しかしながら、固定資産の時価が著しく低下した場合や事業の収益性が悪化した場合には、固定資産減損会計の適用により固定資産について減損損失が発生し、当社グループの財政状況及び経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 (14) 気候変動について 当社グループは、自社内で発生する廃棄物の有効利用、環境配慮製品の販売推進等、CO2排出量削減による気候変動対策に取り組んでおります。しかしながら、異常気象により原材料及びエネルギー価格が高騰した場合や、CO2排出量に関する新たな規制が導入された場合、生産コストが増加し、当社グループの財政状況及び経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 (15) 継続企業の前提に関する重要事象等 当社グループは、当連結会計年度(2026年3月期)におきまして、売上高が著しく減少し、営業損失及びマイナスの営業キャッシュ・フローを計上いたしました。売上高の増加や営業利益の黒字化を目指しておりましたが、直動機器における産業用機械業界の需要回復遅れや、中国市場の受注停滞の継続や、精密部品加工におけるレース用部品のレギュレーション変更に伴う影響が主な要因であります。 これにより、継続的かつ重要な営業損失を計上し、また、継続的に営業キャッシュ・フローがマイナスとなっていることから、当社グループとしては、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在していると認識しております。 当社グループは、このような状況を解消するために、ユニット事業の拡大と、受託加工領域における提案型営業強化による継続的なレース用部品の受注獲得、原材料費等の高騰を反映した価格転嫁の徹底、並びに生産ロスの圧縮や人員体制の最適化といったコスト構造の抜本的な見直しを実施し、収益力の向上や安定収益構造への変革を図っている途上にあります。 また、現金及び預金、取引金融機関との当座貸越契約の未実行残高等の資金余力を十分に確保しております。今後も機動的に資金調達を行っていくことで、当面の間の運転資金を十分に賄える状況にあることから、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断しております。
経営成績の分析 (MD&A)5,158字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における国内経済は、円安基調を背景としたインバウンド需要の拡大により、全体としては緩やかな回復基調を維持しました。一方、金利上昇に伴い資金調達環境は引き締まりつつあります。 また、原材料価格や物流コストの上昇、サプライチェーンの不安定化に加え、地政学リスクや中国経済の回復遅れなど、外部環境は依然として不透明な状況が続いております。 産業用機械業界の需要回復は、世界的な設備投資の慎重姿勢が続いている影響で、力強さを欠く状況が続いております。 こうした環境変化に対応するため、当社グループでは、コスト削減の推進に加え、強みを生かした新たな精密部品の受託加工の獲得や、独自技術を活用した自社ブランド製品の販路拡大に取り組んでおります。また、利益率の低い形番についてはスクラップ・アンド・ビルドを実行し、収益力の向上と安定的な収益構造の確立に向けた準備を進めております。 a.経営成績 当連結会計年度の経営成績は、売上高は1,636,795千円(前年同期比27.1%減)となりました。 利益面につきましては、直動機器及びレース用部品の売上高減少により、営業損失262,208千円(前年同期は、営業損失121,495千円)、経常損失299,048千円(前年同期は、経常損失189,781千円)となり、当連結会計年度に減損損失413,109千円を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純損失718,511千円(前年同期は、親会社株主に帰属する当期純損失203,461千円)となりました。 品目別の経営成績は、次のとおりとなります。 (a)直動機器 直動機器につきましては、第4四半期では産業用機械業界の需要に回復の兆しが見え始めてきましたが、累計では産業用機械業界の需要回復遅れが影響し、当連結会計年度の売上高は1,058,792千円と前年同期と比べ306,886千円の減少(前年同期比22.5%減)となりました。 (b)精密部品加工 精密部品加工につきましては、新たな受託加工の取り込みに努めましたが、レース用部品のレギュレーション変更に伴う影響を受け、売上高は345,699千円と前年同期と比べ334,890千円の減少(前年同期比49.2%減)となりました。 (c)ユニット製品 ユニット製品につきましては、半導体関連装置向け案件への対応によりステージ製品の売上が増加したことに加え、既に実施していた球面軸受の販売価格引上げの効果が寄与したことにより、売上高は232,303千円と前年同期と比べ33,546千円の増加(前年同期比16.9%増)となりました。 b.財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末と比べ868,784千円減少し、4,138,785千円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末と比べ151,325千円減少し、2,037,608千円となりました。 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末と比べ717,459千円減少し、2,101,177千円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、402,946千円となり、前連結会計年度末と比べ156,218千円の減少となりました。 当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果使用した資金は162,811千円(前連結会計年度は183,386千円の支出)となりました。これは主に、減損損失413,109千円、減価償却費195,168千円及び売上債権の減少335,330千円による増加があったものの、税金等調整前当期純損失713,821千円、仕入債務の減少188,495千円及び棚卸資産の増加76,661千円により資金が減少したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は25,924千円(前連結会計年度は51,723千円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出5,138千円及び無形固定資産の取得による支出3,301千円により資金が減少したことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は30,263千円(前連結会計年度は99,475千円の支出)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出345,694千円であったものの、短期借入金による収入250,000千円及び長期借入金による収入200,000千円による資金の増加によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループは、精密機器製造事業の単一セグメントであるため、品目別に記載しております。 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績を品目ごとに示すと、次のとおりであります。 品目の名称   生産高(千円)   構成比(%)   前年同期比(%) 直動機器   947,990   62.5   67.5 精密部品加工   345,699   22.8   50.8 ユニット製品   223,334   14.7   116.9 合計   1,517,025   100.0   66.6 (注) 金額は、販売価格によっております。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績を品目ごとに示すと、次のとおりであります。 品目の名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 直動機器   1,172,689   93.5   342,103   158.1 精密部品加工   340,330   52.1   54,799   91.0 ユニット製品   229,417   115.0   50,790   91.2 合計   1,742,437   82.7   447,693   134.7 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績を品目ごとに示すと、次のとおりであります。 品目の名称   販売高(千円)   構成比(%)   前年同期比(%) 直動機器   1,058,792   64.7   △22.5 精密部品加工   345,699   21.1   △49.2 ユニット製品   232,303   14.2   16.9 合計   1,636,795   100.0   △27.1 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) THK株式会社   1,173,380   52.3   905,151   55.3 ホンダグループ   616,726   27.5   277,022   16.9 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度における売上高は1,636,795千円(前年同期比27.1%減)となり、前年同期と比べて608,231千円減少いたしました。 品目別の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。 (a)直動機器 当連結会計年度の売上高は1,058,792千円と前年同期と比べ306,886千円の減少(前年同期比22.5%減)となりました。第4四半期では、産業用機械関連の需要に回復の兆しが見え始めてきましたが、累計では産業用機械関連の需要回復遅れが影響し、売上高は減少しました。直動機器のスマート生産体制を確立させ、生産設備投資を継続し生産増強を図り効率的な生産を行い原価低減を推し進め、利益確保に努める所存であります。 (b)精密部品加工 当連結会計年度の売上高は345,699千円と前年同期と比べ334,890千円の減少(前年同期比49.2%減)となりました。新たな受託加工の取り込みに努めましたが、レース用部品のレギュレーション変更に伴う影響を受け、売上が減少しました。顧客の要望に真摯に応え、品数が増加しても精密加工を短納期で対応し、顧客と連携して自動車レースでも成果に貢献し、新たな製品の対応にも努めて参ります。 (c)ユニット製品 当連結会計年度の売上高は232,303千円と前年同期と比べ33,546千円の増加(前年同期比16.9%増)となりました。半導体関連装置向け案件への対応により、ステージ製品の売上が増加した子に加え、既に実施してい球面軸受の販売価格引上げの効果が寄与したことにより、売上が増加しました。 (売上総利益) 当連結会計年度における売上総利益は197,645千円(前年同期比40.8%減)となり、前連結会計年度と比べて136,248千円減少いたしました。売上総利益率は前連結会計年度比2.8ポイント減少し、12.1%となりました。これは主に、当期は売上高の減少により売上総利益が減少しました。また、将来の販売が見込めない棚卸資産の整理を進めた結果、廃棄処分により売上総利益に影響が生じました。 (営業損失) 当連結会計年度における営業損失は262,208千円(前連結会計年度は121,495千円の損失)となりました。営業利益率は前連結会計年度比10.6%減少し、マイナス16.0%となりました。 b.財政状態の分析 当連結会計年度における総資産は4,138,785千円となり、前連結会計年度末と比べ868,784千円の減少となりました。主な要因は、減損損失の計上による固定資産の減少413,109千円、電子記録債権330,529千円及び現金及び預金156,218千円の減少によるものであります。 負債は、2,037,608千円となり、前連結会計年度末と比べ151,325千円の減少となりました。主な要因は、短期借入金250,000千円の増加に対し、電子記録債務133,379千円、長期借入金(1年内返済予定を含む)145,694千円及び支払手形及び買掛金54,240千円の減少によるものであります。 純資産は、2,101,177千円となり、前連結会計年度末と比べ717,459千円の減少となりました。主な要因は、利益剰余金724,749千円の減少によるものであります。その結果、当連結会計年度末における自己資本比率は50.8%となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度末におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入のほか、製造費、販管費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資の取得等によるものであります。これらの資金需要は自己資金又は銀行借入により調達しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

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