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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

中村超硬

NAKAMURA CHOUKOU CO., LTD.6166 · Growth · 機械

ダイヤモンドやセラミックスなど硬脆材料を加工し、電子部品実装用ノズルなど特殊精密部品を供給。

概要

株式会社中村超硬は1970年に大阪府堺市で超硬治工具の製造販売会社として創業した。現在は特殊精密機器、ダイヤモンドワイヤ(D-Next)、ナノサイズゼオライト(マテリアルサイエンス)の3事業を展開する。2015年6月に東京証券取引所マザーズ(現グロース)市場に上場。2026年3月期の連結売上高は28億円、従業員数は58名。本社は大阪府堺市西区。

特殊精密機器事業が中核の精密部品メーカー

特殊精密機器事業は、中村超硬の創業以来の基盤事業である。ダイヤモンドや超硬合金、セラミックスなどの硬脆材料を用いた特殊精密部品・工具の設計・製造・販売を行う。主要製品は、電子部品実装機(マウンター)用のダイヤモンドノズルや、自動車部品・ベアリング製造工作機械向けの耐摩耗工具である。また、実装機用ノズルを洗浄するMACシリーズ(MAC-I、MAC-III)や、微細な流路で化学反応を連続合成するマイクロリアクターシステムも手がける。2026年3月期の同事業の売上高は741百万円、セグメント損失は38百万円であり、新素材ノズルの量産販売や半導体分野への新規参入により収益改善を目指す。

太陽光発電向けから半導体向けへ転換を進めるD-Next事業

D-Next事業は、ダイヤモンドワイヤの製造・販売を中核とする。当初は太陽光発電向けワイヤからスタートしたが、現在はパワー半導体や難削材向けダイヤモンドワイヤへの事業モデル転換を進めている。自社開発のダイヤモンドワイヤ製造装置PHX-01も販売する。2026年3月期の売上高は230百万円、セグメント損失は111百万円と赤字が続くが、国内大手顧客の開拓はほぼ完了しており、海外顧客への拡大とシェア向上を計画する。次期売上高は360百万円(55.9%増)を見込む。

東京大学との共同研究で生まれたナノサイズゼオライト事業

マテリアルサイエンス事業は、東京大学との共同研究によりゼオライトを低コストでナノサイズ化する技術を開発し、2019年にJSTから成功認定を受けた。ナノサイズ化により透明性や高分散性が付加され、従来の吸着・触媒機能に加え、透明吸湿フィルムや半導体封止剤、抗菌・抗ウイルスコーティングなど新用途が期待される。2026年3月期の売上高は12百万円、セグメント損失は83百万円。化粧品や歯みがき粉で正式採用され、電子部品封止剤用途の量産開始を見込む。2025年7月に子会社Zeon Nextを設立し、同事業を移管してグローバル展開を加速する。

連結子会社2社と中国販売拠点で構成されるグループ

2026年3月31日現在、中村超硬グループは親会社と2社の連結子会社(Zeon Next、上海那科夢楽商貿)で構成される。上海那科夢楽商貿は2013年に設立した中国販売拠点である。従来は化学繊維用ノズル事業を手がける日本ノズル(2008年取得)もグループに含んでいたが、2026年3月に全株式を譲渡し連結から除外した。グループ全体の従業員数は58名。本社は大阪府堺市西区、工場は和泉工場(2015年開設)とMACセンターが生産拠点となっている。

業界の中での役割は特殊精密部品・工具メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
28億円
営業利益
-2億円
営業利益率
-7.1%
純利益
3億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01自動車・ベアリング主力

自動車部品やベアリング製造用工作機械に用いられるダイヤモンド部品を供給。耐摩耗性の高い材料で工具寿命を延ばし、加工精度を向上させる。

主な製品・サービス1
ダイヤモンド部品
ダイヤモンドを用いた高硬度・高精度な部品。工作機械向けに供給され、加工の効率化に貢献する。

02電子機器製造主力

液晶テレビやスマートフォン、タブレット等の電子機器の製造に必要な電子部品実装用のダイヤモンドノズルを供給する。また、実装機用ノズル洗浄装置も提供。

主な製品・サービス1
ダイヤモンドノズル
電子部品(IC・コンデンサ・抵抗等)を基板に搭載する際に吸着するノズル。耐摩耗性が高く、精密な実装に必須。

03太陽光発電準主力

太陽光発電向けダイヤモンドワイヤの製造・販売の経験を活かし、パワー半導体向けダイヤモンドワイヤの開発・製造・販売へ事業モデルを転換中。

主な製品・サービス1
ダイヤモンドワイヤ
太陽光パネルのシリコンインゴット切断などに用いるワイヤ。ダイヤモンド砥粒を電着させて切断効率を高めている。

04化学プラント副次

微細精密加工技術と装置開発技術を生かし、化学反応用マイクロリアクターシステムを開発・製造・販売している。

主な製品・サービス1
化学反応用マイクロリアクター
微細な空間で液体や気体を効率的に混合・合成する装置。エネルギー効率や安全性に優れ、精密な化学反応が可能。

05研究開発副次

東京大学と共同開発したナノサイズゼオライトの事業化を目指している。半導体・電子基板封止剤や塗料、抗菌コーティングなど幅広い分野で応用が期待されている。

主な製品・サービス1
ナノサイズゼオライト
ゼオライトをナノサイズ化した材料。吸着、イオン交換、触媒機能に加え、透明性や高分散性を持ち、新規用途が開拓されている。

製品と技術

電子部品実装機向けダイヤモンドノズルと耐摩耗工具

特殊精密機器事業の主力製品は、電子部品をプリント基板に搭載する実装機(マウンター)に用いられるダイヤモンドノズルである。ICやコンデンサなどの部品を吸着して基板に配置するための精密部品であり、摩耗耐性と寸法精度が求められる。また、自動車部品やベアリング製造用の工作機械向けには、ダイヤモンドや超硬合金製の耐摩耗工具を供給する。さらに、実装機ノズルの洗浄機MAC-I(2005年発売)やMAC-III(2009年発売)も展開。化学反応用のマイクロリアクターシステムも手がけており、微細流路内で連続合成を実現する。

半導体向けダイヤモンドワイヤと製造装置PHX-01

D-Next事業では、ダイヤモンドワイヤ「D INA-PRISM」を開発・販売する。当初は太陽光パネルのシリコンインゴット切断用として普及したが、現在はパワー半導体や難削材の切断・加工向けへの転換を進めている。同ワイヤは、細径のピアノ線に電着法でダイヤモンド砥粒を固着したもので、高精度かつ高速な切断が可能。また、このワイヤを製造する装置PHX-01も自社販売しており、顧客への製造技術供与も行う。2026年3月期の同事業売上高は230百万円、損失計上が続くが、国内大手顧客の開拓はほぼ完了した。

低コストでナノサイズ化したゼオライトの多用途展開

マテリアルサイエンス事業の核は、東京大学との共同研究で実現したナノサイズゼオライトである。ゼオライトを特殊なプロセスで数十ナノメートルまで微粒化することにより、従来の吸着・イオン交換・触媒機能に加え、透明性や高分散性を付与した。応用分野は、透明吸湿フィルム、半導体・電子基板封止剤、抗菌・抗ウイルスコーティング剤、化粧品、ヘルスケアなど多岐にわたる。2026年時点で化粧品や歯みがき粉用途で正式採用され、電子部品封止剤用途は量産開始寸前である。子会社Zeon Nextを通じてグローバルな営業展開を加速する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

小型機械メーカー、赤字に転落見通し

中村超硬は売上高26億円(FY2025年3月)と小規模な機械メーカーで、営業利益ゼロから赤字に転落見通し(FY2026年3月営業利益率-7.14%)。同業の日本製鋼所や三浦工業とは規模や事業内容が異なり、超硬工具・金型など特定分野に特化。競合との差別化や収益力強化が課題。

強み

  • 超硬工具・金型などニッチ分野に特化し、高い技術力を有する。
  • 売上高は24→26→28億円と増加傾向にあり、需要は堅調。
  • 組織が小さいため、意思決定や市場変化への対応が迅速。
  • 主要顧客との長期的な取引関係が強み。

課題

  • 営業利益率がマイナスに転落する見通しで、収益改善が急務。
  • 売上高が小さく、価格競争や原材料高の影響を受けやすい。
  • 日本製鋼所などの大手と比べ、技術・資金面で劣る。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機械の時価総額近傍。太字が中村超硬

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
16391加地テック82億円10.9倍
27726黒田精工79億円
36346キクカワエンタープライズ75億円21.2倍
46428オーイズミ74億円12.4倍
56166中村超硬73億円26.4倍
66158和井田製作所73億円24.6倍
76267ゼネラルパッカー72億円9.6倍
86433ヒーハイスト68億円
96343フリージア・マクロス68億円3.9倍
106229オーケーエム68億円8.4倍
116228ジェイ・イー・ティ68億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 20件

超硬治工具メーカーとして創業した1970年

1970年12月、大阪府堺市堺区旭ヶ丘北町に株式会社中村超硬が設立された。目的は超硬治工具の製造及び販売である。創業から約20年後の1989年7月、大阪府堺市西区鳳南町に本社工場を新築し移転。生産能力を拡大し、超硬材料を用いた精密部品の受託加工を本格化させた。2001年6月には堺市西区鶴田町にMACセンターを新設し、本社機能を移す。

ISO認証取得とMACセンターの整備

1999年5月にISO9001、2001年12月にISO14001の認証を取得し、品質管理と環境管理の体系を整えた。MACセンターは2001年に新設後、2005年11月に新棟が竣工し、研究開発・生産の拠点として拡充された。同年5月には同センターで開発したノズル洗浄機MAC-Iの販売を開始する。これにより、精密部品製造に加え、自社ブランドの洗浄装置事業がスタートした。

子会社取得とダイヤモンドワイヤへの本格参入

2008年4月、日本ノズル株式会社(神戸市)の全株式を取得し、化学繊維用ノズル事業に進出。2009年5月には洗浄機MAC-IIIを発売。2010年1月、大阪府和泉市に和泉工場「D-Next」を新設し、ダイヤモンドワイヤ事業に本格参入。同年9月にダイヤモンドワイヤ「D INA-PRISM」の販売を開始した。同時に鳳南町の本社工場を閉鎖し、MACセンターに機能を集約した。

中国販売拠点設立と株式上場

2013年2月、中国上海市に販売子会社「上海那科夢楽商貿有限公司」を設立し、中国市場への直接販売ルートを確保。2015年6月には東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場し、資金調達力と認知度を高めた。同年12月、和泉第2工場を開設し、ダイヤモンドワイヤの生産能力を増強した。上場後、売上高は2016年3月期に68億円とピークを迎えるが、その後変動が大きくなる。

事業ポートフォリオの転換と市場区分変更

2019年7月、東京大学との共同研究によるナノサイズゼオライト技術がJSTから成功認定を受ける。一方、収益性の低い資産を整理し、2020年3月に和泉工場「D-Next」を売却。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりマザーズからグロース市場へ移行した。この時期、主力の特殊精密機器事業とD-Next事業の収益が低迷し、新規事業の育成が課題となった。

ノズル事業の分離とナノサイズゼオライト事業の分社化

2025年7月、ナノサイズゼオライト事業のグローバル展開を目的に子会社Zeon Nextを設立。2026年3月、日本ノズルの全保有株式を譲渡し、化学繊維用ノズル事業をグループから外した。これにより、グループは特殊精密機器、D-Next、マテリアルサイエンスの3事業に集中。同時に減資を実施し、財務基盤を強化した。2026年3月期の連結純資産は1,098百万円、自己資本比率は63.9%となった。

年表20件を開く

1970年代

  • 1970年12月創業大阪府堺市堺区旭ヶ丘北町に超硬冶工具の製造及び販売を目的として株式会社中村超硬を設立

1980年代

  • 1989年7月大阪府堺市西区鳳南町に本社工場を新築し本社移転

1990年代

  • 1999年5月ISO9001の認証取得を受ける

2000年代

  • 2001年6月大阪府堺市西区鶴田町に「MACセンター」を新設(現本社)
  • 2001年12月ISO14001の認証取得を受ける
  • 2005年5月ノズル洗浄機「MAC-Ⅰ」の販売を開始
  • 2005年11月「MACセンター」に新棟竣工
  • 2008年4月日本ノズル株式会社(神戸市西区)の全株式を取得し、100%出資子会社とする
  • 2009年5月ノズル洗浄機「MAC-Ⅲ」の販売を開始

2010年代

  • 2010年1月大阪府和泉市あゆみ野に和泉工場「D -Next」を新設
  • 2010年6月本社工場(大阪府堺市西区鳳南町)を閉鎖し、「MACセンター」(大阪府堺市西区鶴田町)に本社移転
  • 2010年9月ダイヤモンドワイヤ「D INA-PRISM」の販売を開始
  • 2013年2月中国における当社の販売拠点として、中国上海市に上海那科夢楽商貿有限公司を設立(現連結子会社)
  • 2015年6月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2015年12月大阪府和泉市あゆみ野に和泉第2工場を開設(現和泉工場)
  • 2019年7月国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の産学共同実用化開発事業の開発課題である「ゼオライトナノ粒子の製造方法と粒径制御技術」がJSTより成功認定を受ける

2020年代

  • 2020年3月大阪府和泉市の和泉工場「D -Next」を売却
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しによりマザーズ市場からグロース市場へ移行
  • 2025年7月大阪府堺市西区鶴田町にZeo Next株式会社を設立(現連結子会社)
  • 2026年3月日本ノズル株式会社の全保有株式を譲渡し連結から除外

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 特殊精密機器事業 次期売上高2028年3月期まで900百万円
  • D-Next事業 次期売上高2028年3月期まで360百万円
  • マテリアルサイエンス事業 次期売上高2028年3月期まで40百万円
  • 連結売上高(2027年3月期通期)2028年3月期まで1,300百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    ナノサイズゼオライトの事業化

    化粧品・歯磨き粉で採用済みのナノサイズゼオライトについて、電子部品封止剤など複数分野で量産採用に向けた評価を継続し、2026年度の量産開始を見込む。100%子会社ZeO Nextに移管しグローバル展開体制を構築、生産技術・生産性向上も推進する。

  2. 02

    特殊精密機器事業の収益力強化

    新開発の実装機用ノズルの量産販売、商社経由の自動車部品受注拡大、半導体業界からの新規受注獲得、同業廃業による需要取込みに注力。効率的なM&Aによる事業規模拡大と生産性向上で収益力強化を図る。

  3. 03

    D-Next事業のビジネスモデル転換完了と収益化

    半導体・難削材向けダイヤモンドワイヤ事業で、国内大手顧客内シェア拡大と海外顧客開拓により販売数量拡大。製造原価低減を推進し収益事業化を達成、ビジネスモデル転換の完了を目指す。

  4. 04

    研究開発力の強化

    エネルギー・環境・医療を事業領域の3本柱とし、産官学連携も視野に次世代技術の研究開発を推進。技術競争力に裏打ちされた社会課題解決型の技術開発を行う。

  5. 05

    人材の確保・育成

    高度熟練生産技術の次世代継承と経営中核人材育成のため、継続的な採用、教育体制構築、人事制度再設計を実施。長期的にやりがいを持って働ける環境を整備する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で58人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は531万円で、9期前と比べて+14.0%平均年齢は47.9歳、平均勤続年数は15.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月337
2018年3月372
2019年3月46640.67.9291
2020年3月45042.510.4165
2021年3月48344.010.5166
2022年3月50745.111.6163
2023年3月52146.212.6157
2024年3月53946.813.5145
2025年3月51746.814.31400
2026年3月53147.915.358−345

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 1 / 海外 1、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 堺市西区252百万円
特殊精密機器事業、マテリアルサイエンス事業及び全社共通
和泉工場 — 大阪府和泉市0百万円
D-Next事業
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    Zeo Next株式会社(注)2
    堺市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    上海那科夢楽商貿 有限公司(注)2
    中国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は28億円営業利益-2億円前期と比べると増収で、売上が+7.7%。

売上高
+7.7%
28億円
営業利益
-2億円
純利益
3億円
営業利益率
-7.1%
前期比 -7.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高13億円28億円
営業利益-2億円-2億円
純利益-2億円3億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は3億円、営業利益は−1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q70
2024年1Q6−1−16.7−1
2024年2Q6−1−16.7−2
2024年3Q6−1−16.7−1
2024年4Q65
2025年2Q1500.00
2025年4Q1100.00
2026年2Q1400.02
2026年4Q14−2−14.31
2027年1Q3−1−33.3−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は45億円から28億円へ62%に減った。直近期の営業利益率は-7.1%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
中国における当社の販売拠点として、中国上海市に上海那科夢楽商貿有限公司を設立(現連結子会社)
2013年3月45−4−5
2014年3月36−4−4
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
2015年3月51911
2016年3月681412
2017年3月50−18−21
2018年3月1211414
2019年3月48−43−97
2020年3月28−7−6
2021年3月3820
2022年3月403−3
2023年3月331−1
2024年3月24−61
大阪府堺市西区鶴田町にZeo Next株式会社を設立(現連結子会社)
2025年3月26000.00
2026年3月28−2−1−7.13

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高28億円のうち、営業利益として残るのは-2億円-7.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の10.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金78.6%22億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金28.6%8億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-7.1%-2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
21.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比15.8pt
-7.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.7pt
10.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+21.3pt
29.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
17.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-23.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが4億円、投資CFが17億円で、差し引きのフリーCFは21億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は11億円で、売上の4.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月9−2−4722
2014年3月6−2−9417
2015年3月12−3−12914
2016年3月18−189023
2017年3月−20−2634−4611
2018年3月26−1820839
2019年3月−22−713−2923
2020年3月220−72238
2021年3月52−15730
2022年3月2−52−329
2023年3月−1−5−4−620
2024年3月6−186−1215
2025年3月10−3113
2026年3月417−232111

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は17億円。このうち返さなくてよい自己資本が11億円で、自己資本比率は63.9%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月90187219.8
2014年3月75146118.2
2015年3月80245630.6
2016年3月102515149.6
2017年3月122507241.1
2018年3月175799645.1
2019年3月79−1392
2020年3月655607.8
2021年3月605558.3
2022年3月5985114.1
2023年3月4774015.0
2024年3月6095114.0
2025年3月5484515.1
2026年3月1711663.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
11億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
11億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
6億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
70
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE209社中2位あたり、逆に低いのは営業利益率209社中203位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
29.0%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-7.1%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
63.9%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
7.7%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.0%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥662で、1年前と比べて+105.7%過去52週の値幅のなかでは43%の位置にある。

¥662-3.1%1ヶ月+6.4%1年+105.7%時価総額73億円
過去52週の値幅
安値¥247高値¥1,208

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)26.4倍
PBR7.90倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は611円(7/31)。7/3に930円まで急騰後、急落し1ヶ月で-23.5%。25日線(703円)を大幅に下回り、75日線(648円)も割り込む。RSI 24と売られ過ぎ圏。出来高は依然高水準で、投機的な売買が続く。52週安値247円からは+147%だが、変動が激しい。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PER 24.39倍は業界平均23.63倍を上回り、PBR 6.14倍は平均1.55倍を大きく上回る。ROE 29%は高いが、配当利回り0.82%と低く、配当性向2.6%で株主還元は限定的。直近の営業赤字など業績変動が大きく、高バリュエーションは割高感。

指標この会社業種平均
PER (実績)26.4倍22.7倍
PBR7.90倍1.50倍
ROE29.0%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

小規模な工具メーカーで、売上高は30億円規模。2024年3月期は赤字だったが、2025年3月期は利益が改善する見通し。株価は過去1年で約68%上昇しており、市場は業績回復を織り込み始めている。強気派は、ニッチな超硬工具市場での需要回復と、高ROE(29%)を評価し、今後の増益期待から割安とみる。弱気派は、売上高の減少傾向や、2026年3月期予想の営業利益率がマイナス見通しであること(実際は設定されているが、数値の矛盾も見られる)を懸念。また、時価総額67億円と小さく、流動性リスクや業績変動の大きさを指摘する。

プラスに働く材料7
  • 高ROEと自己資本の充実

    ROE 29%と高く、PBR 6.14倍と市場が成長を評価。財務体質が良好。

  • 業績改善の兆し

    2025年3月期に黒字転換し、2026年3月期も増収増益の見通し。

  • ニッチ市場での存在感

    超硬工具は高い技術力が必要で、専門メーカーとしての地位がある。

  • 2026/3期純利益3億円、V字回復決算発表後影響

    純利益は2億円→0→3億円。営業損失2億円を非営業益でカバー

  • 売上高28億円、3期連続増収2027年3月期影響

    売上高24→26→28億円と増加。増収トレンド継続で30億円超も

  • ROE29%と高水準、資本効率が魅力通年影響

    ROE29%は株主資本の有効活用を示す。PBR6.14倍の正当化材料

  • 株価1年で67.6%上昇、モメンタム継続影響

    過去1年で+67.6%。強気トレンドが続く

マイナスに働く材料7
  • 売上高の縮小傾向

    売上高は2023年3月期の33億円から減少し、2026年3月期予想も28億円。

  • 利益率の不安定さ

    営業利益率は改善と悪化を繰り返し、2026年予想は計算上マイナス。

  • 小型株特有のリスク

    時価総額が小さく出来高も低く、価格変動リスクが高い。

  • 営業赤字拡大、本業の収益悪化2026年3月期影響

    営業損益は0→▲2億円。売上高は増えるが利益率が急低下

  • 純利益は非営業益依存2027年3月期影響

    営業損失2億円に対し純利益3億円(差5億円)。特別利益が消えれば赤字転落

  • 自己資本約11億円と脆弱継続影響

    PBR6.14倍、時価総額67億円から純資産約11億円。損失で資本が毀損

  • 配当利回り0.82%と低水準次回株主総会影響

    利回り0.82%は市場平均以下。増配期待がなければ売り

次の決算で確かめる点
売上高
減収傾向が続くかどうかが業績の重要指標。
営業利益率
収益性の改善が実現するかを見る。
受注高
今後の売上に先行する指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり0いまの株価に対する利回りは0.00%。

年間配当
¥0
1株あたり
配当利回り
0.00%
いまの株価に対して
配当性向
2.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ15,094人。区分でいちばん多いのは個人・その他87.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が2.9%を占め、残る97.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他82.882.681.281.582.287.2
証券会社10.19.410.29.79.97.3
事業法人6.35.85.97.05.62.7
外国法人0.51.81.80.62.12.5
金融機関0.30.40.81.10.20.2
外国人個人0.00.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01楽天証券株式会社3.09
02井上 誠2.35
03株式会社ナカムラコーポレーション1.62
04井上 紘章1.26
05井上 絢哉1.21
06井上 阿佐美1.19
07PERSHING SECURITIES LTD CLIENT SAFE CUSTODY ASSET ACCOUNT(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.17
08小山 博信0.95
09大石 嘉昭0.92
10株式会社SBI証券0.81

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+117%、1株純資産は13期で−82%。直近期のROEは29.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−150539
2014年3月−129413
2015年3月32774256.6
2016年3月3081,20932.518.23.4
2017年3月−4461,072
2018年3月2891,57821.419.1
2019年3月−1,911
2020年3月−7351
2021年3月1501.51174.4
2022年3月−2475
2023年3月−1164
2024年3月137618.725.8
2025年3月−374
2026年3月259929.030.92.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額104百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
井上誠代表取締役会長72258,920
井上紘章代表取締役社長46138,800
田植啓之常務取締役 管理本部長5815,100
井上絢哉取締役 DW生産部長43133,700
京谷忠幸取締役(注)1642,000
加藤彰取締役 常勤監査等委員(注)266
大山隆司83

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6858514
社外取締役519194

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,386字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び連結子会社)は、特殊精密機器関連、D-Next関連、マテリアルサイエンス関連の開発・製造・販売を主な事業として取り組んでおります。2026年3月31日現在の子会社数は2社(連結子会社 Zeo Next株式会社、上海那科夢楽商貿有限公司)であります。 当社グループの事業内容は以下のとおりであり、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 (1) 特殊精密機器事業 当事業は、ダイヤモンドや超硬合金、セラミックスなどの耐摩耗性の高い硬脆材料(*1)を用いた特殊精密部品、工具の設計・製造・販売を行っております。当事業における主要な製品は、自動車部品やベアリング製造用工作機械に用いられるダイヤモンド部品、液晶テレビやスマートフォン、タブレット等の電子機器の製造に欠かせない電子部品実装(*2)用の産業機械に用いられるダイヤモンドノズル(*3)といった部品であります。 当事業では、こうした特殊精密部品・工具に加えて、実装機(マウンター)用ノズル等を洗浄する装置などの開発・製造・販売も行っております。また、微細精密加工技術と装置開発技術の複合により、微細な空間で液体や気体を効率的かつ連続的に混合・合成する化学反応用マイクロリアクター(*4)システムの開発・製造・販売も行っております。 (*1)硬脆材料 :   ダイヤモンドやセラミックスなどのように、硬度が非常に高い反面、衝撃に弱く、カケ易く割れ易い材料の総称。 (*2)実装 :   エレクトロニクスの分野で、電子部品をプリント基板の上に取り付ける(はんだ付けする)工程。 (*3)ダイヤモンドノズル :   電子部品(IC・コンデンサ・抵抗等)を電子基板に搭載する際に用いる吸着ノズル。 (*4)マイクロリアクター :   一辺あたり1mm以下の大きさの空間で連続的に化学反応を行う装置(通常はバッチ反応器、いわゆる普通のフラスコなど)。より大きなスケールで反応を行う他の装置と比べ、エネルギー効率、反応速度、安全性、対応できる反応、条件の制御能力などに優れる。 (2) D-Next事業 当事業は、太陽光発電向けダイヤモンドワイヤの製造・販売に関する経験、ノウハウを活かし、ダイヤモンドワイヤ製造装置(以下、PHX-01)の開発・販売を行うとともに、パワー半導体向けダイヤモンドワイヤの開発・製造・販売へ事業モデルの転換を進めております。 (3) マテリアルサイエンス事業 当事業は、東京大学との共同開発により、ゼオライトを低コストでナノサイズ化する技術開発に成功し、この技術を用いて開発したナノサイズゼオライトの事業化を目指しております。マイクロサイズのゼオライトをナノサイズ化することにより、従来の吸着、イオン交換、触媒などといった特長に加え、透明性、高分散などの特長が付加され、機能性も向上することから、従来のゼオライトでは実現できなかった用途での利用が期待されております。 現在、透明吸湿フィルム分野をはじめ、半導体・電子基板封止剤や塗料、抗菌・抗ウイルスコーティング剤やコスメ、ヘルスケア分野等の企業において、ナノサイズゼオライトを利用した製品開発が進められており、早期の事業化に向け取り組んでおります。 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,498字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、以下の経営理念のもと、長年培ってきた開発力・技術力を基盤として、優れた品質の製品を安定供給することにより、顧客満足度の向上を図るとともに、取引先・協力会社・地域社会・投資家の皆様方と従業員からの信頼と期待に応えられる企業を目指しております。 〔経営理念〕 努力、活力、創造力 全員営業、全員製造、全員参加の経営をもって、ものづくりのエキスパート集団となり、 夢ある未来を共に育てる。 ① お客様、協力会社との共栄のために ② 従業員とその家族の幸せのために ③ 社会と地球環境への貢献のために (2) 目標とする経営指標 今後の国内外の経済状況については、日本を含めた世界各国における金融政策の変更や米国における政策変動、中東における情勢不安の長期化や原油価格への上昇、中国経済の先行き不透明感などが市場に与える影響などもあり、今後も予断を許さない状況で推移するものと予想されます。このような状況のなか、当社グループの2027年3月期の連結業績予想を以下のとおりといたします。2027年3月期においては、化学繊維用ノズル事業が日本ノズル株式会社の全株式売却により当社グループから分離したため、売上高、利益ともに大幅に減少する見通しとなります。 (金額単位:百万円) 2027年3月期第2四半期(累計)   対前年同期増減率(%)   2027年3月期通期   対前年同期増減率(%) 売上高   600   △57.6   1,300   △53.0 営業利益   △150   -   △160   - 経常利益   △150   -   △160   - 親会社株主に帰属する 当期純利益   △170   -   △230   - ① 特殊精密機器事業 耐摩耗工具関連分野及び実装機用ノズル分野ともに、当期においては厳しい受注環境となりましたが、次期についても当面の間は厳しい事業環境が継続するものと予測しております。このような環境の中、当期から量産出荷が開始された新素材で製作した実装機用ノズルの販売が本格化することによる売上拡大や、商社を活用した自動車部品メーカーからの受注拡大、新規参入分野である半導体製造業界からの受注拡大、同業他社の廃業等による精密部品加工需要の取り込みに注力することにより、売上拡大を目指してまいります。 そのため、次期売上高は当期売上高741百万円から21.3%増の900百万円を見込んでおります。 ② D-Next事業 当社製の半導体・難削材向けダイヤモンドワイヤの販売については、国内大手ダイヤモンドワイヤユーザーを中心に顧客獲得と販売数量の拡大が順調に進捗しており、国内大手顧客の開拓はほぼ完了しております。次期については国内顧客における当社製品のシェアを高めるとともに、半導体用途を中心とした海外顧客の開拓を進めることにより、さらなる売上拡大と当事業の収益事業化を目指してまいります。 そのため、次期売上高は当期売上高230百万円から55.9%増の360百万円を見込んでおります。 ③ マテリアルサイエンス事業 ナノサイズゼオライトについては、すでに化粧品用途や歯みがき粉用途において正式採用されており、少量ではありますが製品用ナノサイズゼオライトを出荷しております。なお、販売数量の拡大が期待される電子部品封止剤やガス吸着用途分野等の複数の用途分野においては、量産採用に向けた顧客やエンドユーザーによる評価が継続しており、電子部品封止剤用途については、次期において量産開始される見込みであることには変更はございません。また次期においては、当事業を当社の100%子会社であるZeo Next株式会社に移管し、ナノサイズゼオライトの販売数量を飛躍的に拡大させるため、グローバル市場に対し精力的に営業展開するための体制を既に構築済であり、当事業の継続的成長を実現するための複数の施策を推進しております。 マテリアルサイエンス事業における次期売上高は、当期売上高12百万円から211.6%増の40百万円を見込んでおります。 上記における業績見通しなどの将来に関する記述は、当社グループが現時点において入手可能な情報による判断及び仮定を前提にしており、実際の業績は様々な要因により異なる場合があります。なお、江蘇三超社との国際仲裁については、現時点においてシンガポール国際仲裁センターによる最終的な仲裁判断が出ておらず、見通しが立てられないため、仲裁判断による業績への影響は連結業績予想には織り込んでいません。 (3) 会社の対処すべき課題 国内経済、海外経済ともに先行き不透明な状況が継続する中、当社グループでは2027年3月期を、当社の企業価値を最大化するための成長戦略である「Reスタート2026」の初年度として、これまで推し進めてきた構造改革の成果を活かし、各々の事業における売上高と収益の拡大を目指し、以下の取り組みを進めてまいります。 ① ナノサイズゼオライトの事業化 新規事業として10年以上に渡り開発に取り組んできたナノサイズゼオライトについては、化粧品や歯みがき粉用途において正式採用されました。また販売量の拡大が期待される複数の用途分野においては、量産採用に向けた顧客やエンドユーザーによる評価が継続しており、2026年度における量産開始を見込んでおります。また、2026年4月1日にナノサイズゼオライト事業を当社の100%子会社であるZeo Next株式会社に移管し、ナノサイズゼオライトの販売数量を飛躍的に拡大させるため、グローバル市場に対し精力的に営業展開するための体制を既に構築済であり、当事業の継続的成長を実現するための複数の施策を強力に推進してまいります。また当事業の収益力のさらなる拡大のため、製造現場における生産技術力と生産性の向上に取り組んでまいります。 ② 特殊精密機器事業の収益力強化 特殊精密機器事業においては、これまで取り組んできた技術開発の成果として、新開発の実装機用ノズルの量産販売開始による売上高の増加を見込んでいるとともに、商社を活用した自動車部品メーカーからの受注拡大、半導体製造業界からの新規受注獲得や既存顧客の深耕、同業他社の廃業による精密部品加工需要の取り込みに注力してまいります。また、効率的なM&Aの実施による事業分野と事業規模の拡大を推進してまいります。あわせて、製造現場における生産技術力と生産性の向上を実現することなどにより、さらなる収益力の強化に取り組んでまいります。 ③ D-Next事業におけるビジネスモデル転換の完了と収益事業化 2019年11月に太陽光発電向けダイヤモンドワイヤ生産事業から撤退し、半導体・難削材向けダイヤモンドワイヤの生産・販売事業へとビジネスモデルを転換した同事業においては、国内市場における顧客内シェア拡大と海外顧客の獲得により、販売数量拡大に取り組んでまいります。また生産現場における製造原価低減をさらに推進し、半導体・難削材向けダイヤモンドワイヤの生産・販売事業の収益事業化を達成し、ビジネスモデル転換の完了を目指します。 ④ 研究開発力の強化 当社グループの持続的発展のためには、技術競争力に裏打ちされた様々な研究開発が必須と考えております。この研究開発力を基盤として社会における課題解決に役立つ技術開発を推進し、「エネルギー」「環境」「医療」を事業領域の3本の柱として、産官学連携も視野に入れながら次世代技術の研究開発を進めてまいります。 ⑤ 人材の確保・育成 当社グループの持続的発展のためには、現在保有する高度かつ熟練した生産技術を次世代に継承することに加え、今後の当社グループの経営の中核を担う人材の育成が急務と考えております。このため当社グループでは高度人材の確保のため継続的な採用活動を行うとともに、人材教育体制の構築や人事制度の再設計を行い、必要不可欠な人材が長い年月にわたって、やりがいを持って働いていただける環境の整備を進めてまいります。 ⑥ 内部管理体制の強化 当社グループは、会社法、金融商品取引法及びその他の法令を遵守するコンプライアンス体制を継続して強化していくとともに、内部牽制が機能する管理体制を構築、強化することで、株主や取引先など、すべてのステークホルダーの信頼に耐えうる組織を目指してまいります。
事業等のリスク2,753字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性がある事項には、以下のようなものがあります。なお、当社グループはこれらのリスクの存在を認識した上で、当該リスクの発生を極力回避するための努力を継続してまいります。なお、文中における将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生する可能性のあるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (特に重要なリスク) (1)  江蘇三超社との仲裁に関するリスク 中国の江蘇三超社に対するダイヤモンドワイヤ生産設備等の譲渡案件について、当社所有のダイヤモンドワイヤ生産設備の譲渡及びダイヤモンドワイヤ製造に関する技術供与に係る契約に関し、同社より2021年11月17日に当社の契約義務の履行がなされなかったとして、本件契約を解除するとともに損害賠償請求する仲裁申立がシンガポール国際仲裁センター(以下「SIAC」という。)になされました。 本仲裁においては2025年5月20日付にて仲裁判断(中間判断)が下され、本件契約については当社に債務不履行があったと判断され、2021年9月17日付で当社の債務不履行を理由に解除が認められましたが、江蘇三超社が要求していた支払済契約対価(9.9億円)の返還請求については棄却されました。 また、当社に対し江蘇三超社が被った直接損害額及び利息の支払いが命じられましたが、当社が江蘇三超社に支払うべき金額については、現在進行中の仲裁手続きにおいて別途検討・決定されることとなっております。当社に対し、多額の支払いが命じられた場合は、当社グループの業績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。 なお、本仲裁費用のうち、現時点までに生じた各当事者の代理人費用等については各自負担とすることが命じられたとともに、江蘇三超社に対し、当社へ未払いの輸送費約583万円及び利息の支払いが命じられました。これら以外の請求及び反訴は棄却されました。 (2) 新規事業の事業化に関するリスク 当社は、ナノサイズゼオライトを主力商材とした新規事業の立ち上げに取り組んでおります。ナノサイズゼオライトは、2019年7月に国立研究開発法人科学技術振興機構から本開発に対する成功認定を受け、現在、サンプル提供先企業において製品化に向けた開発を進めており、一部の用途分野において量産採用されております。また、複数の企業においては開発ステージから事業ステージへ移行しており、さらなる量産顧客の獲得に努めてまいります。 しかしながら、サンプル評価中の企業における開発に更なる時間が必要であることが見込まれる場合や、将来的に量産顧客の獲得が実現できなかった場合は、当事業における固定費負担が継続することとなるとともに事業化の蓋然性等を考慮しなければならず、その場合、当社グループの業績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。 (重要なリスク) (1) 米国による通商政策変動に関するリスク 米国による相互関税や自動車等の特定製品に対する追加関税については、日本経済全体に与える影響が大きく、日本から米国に対する輸出の減少や見合わせ、これに伴う国内製造業の稼働率低下等が引き起こされることが予想されます。この影響により当社製品の受注・販売が減少する可能性があります。その場合、当社グループの業績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 原材料等の調達価格が上昇するリスク 米国によるイラン攻撃をはじめ、中東地域における緊張が高まりを見せており、原油供給能力の低下や海上輸送の停滞による原油価格上昇への懸念が生じております。またロシア、ウクライナ紛争も長期化しているとともに、不安定な国際情勢や円安の影響により、資源価格や物流コストが高止まりしております。当社グループの事業に関し、販売価格に転嫁することが困難な水準で原材料やエネルギーコストなどが高騰した場合、製造原価の上昇によって利益が減少することにより、当社グループの業績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 人材の確保に関するリスク 当社グループの運営は、代表取締役会長である井上誠をはじめとする主要な経営陣に大きく依存しております。将来、これらの経営陣において、病気やけがによる長期休暇、死亡などの事態が発生した場合、当社グループの業績や財務状況に大きな影響を与える可能性があります。また、当社グループの成長と成功は社員の力によるものであり、これら重要な人材の確保と育成には常に取り組んでおりますが、将来、重要な人材の確保と育成ができなかった場合は当社グループの成長、業績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 株式希薄化による買収可能性に関するリスク 当社は、財務状態の安定化を目的として、複数回に渡り新株予約権の発行を決議し、その全ての行使が完了しております。発行株式数の増加に伴い、2026年3月末時点の株主は15,094名であり、個人株主比率も98.7%と非常に高い状態にあります。また、2026年3月末時点での当社の株価は775円となっております。 当社としては、企業価値を高めるべく、マテリアルサイエンス事業の早期立ち上げと既存事業での収益力強化などに取り組んでおりますが、財務状況の改善が進むにつれ、安定株主不在及び株価低迷に伴う企業買収等の可能性は否定できず、このような場合、当社グループの業績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 海外取引に関するリスク 当社グループの連結売上高に占める海外販売の比率は、2026年3月期において49.7%となっております。海外販売比率が高かった化学繊維用紡糸ノズル事業が当社グループから分離したため、海外取引は一時的に大きく減少いたしますが、今後はD-Next事業において海外向けダイヤモンドワイヤ販売量を増加させる計画であるため、海外取引に関するリスクへの対処は引き続き必要となります。当社グループでは、取引慣行の違いによるトラブルを未然に回避するため各種契約に係る法務チェックを強化するとともに、債権回収の安全を図るため前受金の割合を高める等、与信管理を徹底しております。また、他にも地政学リスクの高まりや急激な為替変動などにより、海外での営業活動や国際物流に影響が出る可能性があります。 海外取引においては予期せぬトラブルが発生する可能性があり、これらのトラブルが顕在化した場合、当社グループの業績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,544字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要ならびに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。 (1) 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、企業による継続的な賃上げやインバウンド需要の回復、IT投資を含む設備投資の増加等を背景に、緩やかな回復基調を維持しているものの、米国の通商政策の変動や、台湾情勢を巡る日中関係の緊張等によって景気の下振れが懸念される状況にあります。世界経済においては、主要国における金融政策の見直しや米国の政策変動による景気の先行き不透明感が高まっているとともに、イラン情勢をはじめとする中東地域の地政学リスクの高まりによる原油価格高騰への懸念等、わが国経済を取り巻く情勢は予断を許さない状況が続いております。 このような状況下、当社グループは、特殊精密機器事業においては米国向け自動車関税の引き上げや中国経済停滞の影響を受け、電子部品業界向け、ベアリング業界向けや自動車部品メーカー向けの販売が共に低調に推移しました。化学繊維用紡糸ノズル事業においては、炭素繊維用ノズル、不織布用ノズルが堅調に推移しましたが、D-Next事業においては、半導体・パワー半導体の市況低迷により、ダイヤモンドワイヤ販売が低調に推移しました。 これらの結果、当連結会計年度における売上高は2,768百万円(前年同期比4.8%増)、営業損失は163百万円(前年同期は7百万円の営業利益)、経常損失は137百万円(前年同期は21百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は、江蘇三超社との国際仲裁における仲裁判断(中間判断)に基づき、受領済契約対価の収益未計上部分及び江蘇三超社に支払いが命じられた輸送費等を特別利益に計上したことと、日本ノズル株式会社の全株式売却により得られた売却益を特別利益に計上したことにより、276百万円(前年同期は32百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 セグメントの業績は次のとおりであります。 ① 特殊精密機器事業 特殊精密機器事業については、米国による自動車関税の引き上げや中国経済停滞の影響を受け、電子部品業界向けのコレット等の精密部品の販売や、ベアリング業界向けや商社経由での自動車部品メーカー向けの耐摩耗工具分野の販売が低調に推移しました。なお、本格的な量産販売が開始された新規アイテムである新素材で製作した実装機用ノズルの売上は順調に増加したことに加え、新規分野である半導体製造分野において新規顧客との取引を開始いたしました。 これらの結果、売上高は741百万円(前年同期比4.8%増)、セグメント損失は38百万円(前年同期は29百万円のセグメント利益)となりました。 ② 化学繊維用紡糸ノズル事業 化学繊維用紡糸ノズル事業については、航空機向けを中心とした炭素繊維用ノズル及び不織布関連ノズルの販売が堅調に推移いたしました。またこれまで低迷していた、たばこ用フィルター向けノズルの受注・販売が回復基調に転じたこともあり、売上高は堅調に推移いたしましたが、原材料価格や外注費、人件費等の上昇による影響を受け利益率が低下いたしました。 これらの結果、売上高は1,782百万円(前年同期比6.1%増)、セグメント利益は51百万円(前年同期比65.0%減)となりました。 ③ D-Next事業 D-Next事業については、海外顧客開拓は順調に進捗しているものの、半導体・パワー半導体市況低迷の影響により、国内大手顧客へのダイヤモンドワイヤの販売が低調に推移いたしました。 これらの結果、売上高は230百万円(前年同期比5.3%減)、セグメント損失は111百万円(前年同期は91百万円のセグメント損失)となりました。 ④ マテリアルサイエンス事業 新規事業として早期事業化を目指すナノサイズゼオライトについては、歯みがき粉用途等において正式採用が決定いたしましたが、量産期待値の高い電子部品封止剤やガス吸着用途分野においては顧客やエンドユーザーにおける正式採用に向けた評価が継続しております。また、引き合いが増加している触媒用途や分離膜用途、金属イオン吸着用途等の新規用途分野向けへのサンプル提供を継続いたしました。 これらの結果、売上高は12百万円(前年同期比30.6%増)、セグメント損失は83百万円(前年同期は96百万円のセグメント損失)となりました。 (2) 財政状態の状況 総資産は前連結会計年度末に比べ3,644百万円減少し1,711百万円となりました。これは、当社連結子会社である日本ノズル株式会社の全株式売却による連結除外により、機械装置及び運搬具が1,252百万円、建物及び構築物が826百万円、仕掛品が562百万円、土地が481百万円、現金及び預金が225百万円、受取手形及び売掛金が106百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。 負債は前連結会計年度末に比べ3,922百万円減少し612百万円となりました。これは、当社連結子会社である日本ノズル株式会社の全株式売却による連結除外及びシンジケートローン返済により、短期借入金が2,040百万円、1年内返済予定の長期借入金が512百万円、繰延税金負債が491百万円、長期借入金が279百万円、契約負債252百万円、前受金が186百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。 純資産は前連結会計年度末に比べ278百万円増加し1,098百万円となりました。これは2026年3月の欠損填補を目的とした減資により、資本金が339百万円、資本剰余金が299百万円それぞれ減少したものの、利益剰余金が914百万円増加したこと等によるものであります。 この結果、自己資本比率は63.9%(前連結会計年度末は15.1%)となりました。 セグメントごとの資産は次のとおりであります。 ① 特殊精密機器事業 特殊精密機器事業におけるセグメント資産は503百万円となり、前連結会計年度末から45百万円減少しております。これは、減価償却費計上による有形固定資産の減少が主な要因となります。 ② 化学繊維用紡糸ノズル事業 化学繊維用紡糸ノズル事業におけるセグメント資産は-百万円となり、前連結会計年度末から4,343百万円減少しております。これは、当社連結子会社である日本ノズル株式会社の全株式売却による連結除外によるものであります。 ③ D-Next事業 D-Next事業におけるセグメント資産は98百万円となり、前連結会計年度末から9百万円増加しております。これは、棚卸資産の増加が主な要因となります。 ④ マテリアルサイエンス事業 マテリアルサイエンス事業におけるセグメント資産は1百万円となり、前連結会計年度末から0百万円減少しております。これはその他流動資産の減少が主な要因となります。 (3) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ225百万円減少し、1,083百万円となりました。 当連結会計年度における連結キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動によって得られた資金は、394百万円(前年同期は123百万円の収入)となりました。 これは、主に棚卸資産の減少額276百万円、税金等調整前当期純利益が260百万円、減価償却費217百万円等の増加要因が、関係会社株式売却益220百万円、固定資産売却益207百万円等の減少要因を上回ったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動によって得られた資金は、1,669百万円(前年同期は45百万円の支出)となりました。 これは、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入1,684百万円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動によって支出された資金は、2,298百万円(前年同期は263百万円の支出)となりました。 これは、短期借入金の返済による支出2,040百万円、長期借入金の返済による支出233百万円等によるものであります。 当連結会計年度においては、営業活動によるキャッシュ・フローは増加したものの、取引金融機関に対する借入金返済等により、当連結会計年度末の資金は前連結会計年度末から225百万円減少する結果となっております。 当社グループの主な資金需要は、各事業における原材料の仕入、製造経費、販売費及び一般管理費の営業費用などの運転資金の支払い等であり、自己資金により充当いたします。当連結会計年度末における現金及び現金同等物は1,083百万円であり、当社グループの事業規模における事業継続に必要な資金が確保できていることから、短期的な資本の財源及び資金の流動性については問題ないと考えておりますが、事業基盤が確立されている特殊精密機器事業での目標数値を達成することやマテリアルサイエンス事業の早期事業化の達成により、営業キャッシュ・フローの最大化を図ってまいります。 今後も資金の残高及び各キャッシュ・フローの状況を常にモニタリングしつつ、資本の財源及び資金の流動性の確保・向上に努めてまいります。 (4) 生産、受注及び販売の状況 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 特殊精密機器事業   532,048   110.3 化学繊維用紡糸ノズル事業   1,387,516   124.0 D-Next事業   209,974   99.6 マテリアルサイエンス事業   -   - 合計   2,129,539   117.5 (注) 1 セグメント間取引については相殺消去しております。 2 上記の生産高合計額は各セグメントの第56期連結会計年度における当期製品製造原価の合計額であり、製品棚卸高の増減が反映されておりませんので、連結損益計算書の売上原価とは一致しておりません。 ② 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 特殊精密機器事業   768,630   108.9   101,233   136.1 化学繊維用紡糸ノズル事業   1,100,151   74.5   -   - D-Next事業   △209,365   -   225,596   33.9 マテリアルサイエンス事業   11,777   102.2   30   2.8 合計   1,671,193   68.5   326,859   15.0 (注)1 セグメント間取引については相殺消去しております。 2 化学繊維用紡糸ノズル事業の受注残高は、日本ノズル株式会社の株式売却により連結の範囲から除外したため記載しておりません。D-Next事業の受注高及び受注残高の主な変動理由は、中国の江蘇三超社に対するダイヤモンドワイヤ生産設備等の譲渡案件について、国際仲裁における仲裁判断(中間判断)を受領したことに伴い、同社に対する受注額を取り崩したため減少しております。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 特殊精密機器事業   741,792   104.8 化学繊維用紡糸ノズル事業   1,782,522   106.1 D-Next事業   230,933   94.7 マテリアルサイエンス事業   12,837   130.6 合計   2,768,084   104.8 (注) 1 セグメント間取引については相殺消去しております。 2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) NATIONAL FOX LIMITED.   520,818   19.7   434,734   15.7 (5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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