概要
株式会社ジェイ・イー・ティ(J.E.T.)は、岡山県浅口郡に本社を置く半導体洗浄装置の専業メーカーである。2009年に破産手続き中のエス・イー・エス株式会社から半導体事業を譲り受けて設立され、半導体製造前工程のバッチ式洗浄装置を主力とする。従業員275名、2025年12月期の連結売上高は147億円。2021年に東京証券取引所TOKYO PRO Marketに上場し、2023年にスタンダード市場へ移行した。
バッチ式洗浄装置に特化した事業構造
当社グループは半導体洗浄装置の開発・設計・製造・販売を中核事業とする。装置は主に300mm及び200mmウエハ対応のバッチ式洗浄装置(BW3700、BW3000、BW2000)と、枚葉式洗浄装置(HTS-300)で構成される。バッチ式は多数のウエハを同時処理する方式で、生産性の高さが特長であり、2024年時点でも世界洗浄装置市場の約16.5%の構成比を維持する。当社は前工程(回路形成前後)の洗浄工程向けに特化し、半導体製造工程の30〜40%を占める洗浄工程に不可欠な装置を提供する。
韓国・中国を中心とする地域展開
販売先は主に韓国、中国、台湾の半導体メーカーで、2025年12月期の地域別売上構成は中国44.5%、韓国43.2%、米国4.7%、台湾2.0%、日本1.8%である。最大顧客はSamsung Electronicsで、売上高の31.8%を占める。中国向けは近年減少傾向にあり、2025年は前期の60.4%から44.5%に低下した。一方、米国向けは2024年から営業を開始し、売上高6.9億円を計上した。生産拠点は日本(本社工場)のほか、韓国にJ.E.T. Koreaを設立(2020年)していたが、2026年に同社の事業を韓国支社に譲渡した。米国子会社JET AMERICAは販売業務を担う。
親会社ZEUS傘下のグループ体制
当社は韓国法人ZEUS Co., Ltd.が議決権の66.3%を保有する連結子会社である。グループには台湾のJ.E.T. Semi-Con. International Taiwan、中国のOribright Shanghai、韓国のJ.E.T. Korea(事業譲渡済み)、米国のJET AMERICA、そしてアグリ事業を行うジェイ・イー・ティ・アグリが含まれる。また2025年9月には中国の新必思半導体科技(南通)へ24%出資し、持分法適用関連会社とした。同社は中国国内での装置製造・販売を目指すが、2025年時点では準備段階である。
2025年12月期の大幅減益と再建計画
2025年12月期の連結業績は、売上高147億円(前期比24.1%減)、営業損失15億円(前期は11億円の利益)、親会社株主帰属純損失23億円と大幅に悪化した。主因は中国市場での低採算案件の計上や製品在庫評価損、繰延税金資産の取り崩しである。この結果を受け、中期経営計画「Innovation 2027」を修正し、2027年12月期の目標として売上高227億円、営業利益9.5億円、営業利益率4.1%を掲げる。2026年は新製品BW3500の拡販、日本・北米市場の開拓、新型枚葉式装置の開発、原価低減策に注力する方針である。
業界の中での役割は半導体製造装置メーカー(前工程洗浄装置)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01半導体製造(前工程)主力
半導体製造の前工程で、成膜・露光・エッチングなどの各プロセス間の洗浄に使用される洗浄装置を提供。高生産性のバッチ式が主力で、顧客の要求に合わせたカスタマイズが強み。
主要顧客韓国・中国・台湾の半導体メーカー
- バッチ式洗浄装置(BW3700, BW3000, BW2000, BW3500)世界シェア上位
- 多数のウェーハを同時に処理する洗浄装置。生産性が高く、顧客の仕様に合わせて洗浄槽の構成や設置数を変更可能。独自のF-Typeでは搬入・搬出を分離し、処理能力を最大化する。
- 枚葉式洗浄装置(HTS-300)
- ウェーハを1枚ずつ高温で処理する洗浄装置。最高240℃の処理が可能で、薬液使用量を削減する。
02農業その他
連結子会社がFC展開していたオスミック農産物生産事業を採用し、農産物の生産・販売を行っている。
製品と技術
バッチ式洗浄装置BWシリーズの特徴
主力製品は300mmウエハ対応のバッチ式洗浄装置BW3700、BW3000、および200mm対応のBW2000である。BW3700は2017年初号機納入品で、装置設置面積をBW3000比約10%削減、排気システムの個別配管で処理能力を安定化、ウエハ間ピッチを5mmから7mmに拡大し洗浄能力を向上させた。パーティクル低減と液置換効率向上も図られている。BW3000は処理槽の構成・数量の変更が可能で、500WPH(ウエハ500枚/時間)に対応する高速搬送ユニットを搭載。二酸化炭素低減と気体流量制御による安定化も特長である。BW2000は前世代比で生産効率と洗浄能力が向上し、設置面積を小型化している。2024年7月には新型BW3500の販売を開始した。
独自レイアウトF-Typeによる生産性向上
当社のバッチ式洗浄装置には、標準的なI-Type(装置前面に搬入・搬出機器配置)と、独自のF-Type(前面から搬入、後面から搬出)の2種類がある。F-Typeはウエハの流れを一方向にすることで、処理時間の長い洗浄槽を並列配置でき、単位時間あたりの処理枚数を最大化できる。顧客の要求に応じて洗浄槽の構成や設置数を変更するカスタマイズが可能であり、高粘度・高比重の薬液への対応にも優れる。この差別化技術がSamsung Electronicsなど大手メーカーから評価され、過去1,000台以上の納入実績を持つ理由となっている。
枚葉式洗浄装置HTS-300の高温処理
枚葉式洗浄装置HTS-300は300mmウエハ対応で、最高240℃の高温処理が可能である。ヒーターでウエハ上の薬液を加熱し、高温により処理時間を短縮するとともに、薬液使用量を削減する。さらにウエハを上下反転して薬液を霧状に噴霧する方式を採用し、薬液拡散を防止する。これにより、微細化・高積層化が進む半導体プロセスにおいて、薬液の均一なウェット処理と環境負荷低減を両立する。HTS-300はバッチ式とは異なるニッチな需要に対応し、ポートフォリオを補完している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
機械のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 世界シェア上位バッチ式洗浄装置(BW3700, BW3000, BW2000, BW3500)バッチ式洗浄装置で世界市場シェア10%強半導体製造(前工程)
有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
特殊機械メーカー、赤字転落で再建急務
ジェイ・イー・ティは、産業用機械・装置を手掛ける中小メーカー。同業の日本製鋼所や三浦工業に比べ規模は小さく、特定市場に依存する傾向がある。2024/12期は売上193億円、営業利益率5.7%と黒字だったが、2025/12期は売上147億円、営業赤字(営業利益率-10.2%)と急減する見通し。需要減退や競争激化が背景とみられ、収益構造の立て直しが最優先課題。
強み
- ニッチな機械分野で培った専門技術を有し、一部顧客から高い評価。
- 長年の営業活動により、一定の固定顧客を確保。
- 規模が小さいため、市場変化への迅速な対応が可能。
- 収益悪化を受け、抜本的なコスト見直しが期待される。
課題
- 2025/12期に赤字転落見込み。需要回復の兆しは不透明。
- 特定分野への依存度が高く、リスク分散が進んでいない。
- 日本製鋼所など大手に対し、規模・ブランド力で劣る。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
機械の時価総額近傍。太字がジェイ・イー・ティ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで3番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6166中村超硬 | 73億円 | 26.4倍 |
| 2 | 6267ゼネラルパッカー | 72億円 | 9.6倍 |
| 3 | 6228ジェイ・イー・ティ | 68億円 | — |
| 4 | 6433ヒーハイスト | 68億円 | — |
| 5 | 6343フリージア・マクロス | 68億円 | 3.9倍 |
| 6 | 6229オーケーエム | 68億円 | 8.4倍 |
| 7 | 6408小倉クラッチ | 67億円 | 4.3倍 |
| 8 | 6360東京自働機械製作所 | 67億円 | 8.0倍 |
| 9 | 6380オリエンタルチエン工業 | 64億円 | 50.3倍 |
| 10 | 6292カワタ | 62億円 | 161.2倍 |
| 11 | 6155高松機械工業 | 59億円 | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 23件
リーマンショック後の倒産から事業を継承した2009年
当社は2009年4月に資本金1,000万円で設立された。同年5月、破産手続き中のエス・イー・エス株式会社(S.E.S.)から半導体事業部門を事業譲渡により取得。同時にS.E.S.が保有していた台湾現地法人「協裕国際科技股份有限公司」、中国現地法人「艾使易電子貿易(上海)有限公司」、韓国現地法人「K.S.E.S. Co., Ltd.」の全株式も取得し子会社化した。S.E.S.はバッチ式洗浄装置で世界市場シェア10%強を持ち、優良顧客を有していた。当社はこの技術基盤と顧客網を引き継ぎ、事業をスタートした。設立直後の5月には東京事務所、6月には九州事務所を開設し、資本金も順次増資した。
海外子会社の整理と中国事業の再編(2009〜2019年)
2009年12月には韓国現地法人K.S.E.S.を清算し、事業を整理。2010年1月には中国子会社の商号を「杰羿替電子貿易(上海)有限公司」に変更し、2012年12月には同社を増資の上、ZEUS Co., Ltd.が引き受け、商号を「杰宜斯科技(上海)有限公司(ZEUS China)」に改めた。2019年3月、ZEUS Chinaの株式をZEUSから取得し完全子会社化、同年9月には同社を「欧利白科技(上海)有限公司(Oribright Shanghai)」に商号変更した。これにより中国現地法人は当社の完全子会社として一貫した運営が可能となった。
新事業への進出と韓国・米国拠点の設立(2014〜2023年)
2014年8月、リチウムイオン電池関連の検査・製造装置事業に進出した(事業規模は小さい)。2020年9月、韓国にJ.E.T. Koreaを設立し、現地での装置製造を開始。これは2019年7月の日本政府による対韓国輸出管理強化を受け、韓国政府が国産化を推進したことに対応したものである。2020年11月にはアグリ事業(オスミック農産物生産事業)に進出し、2021年10月に株式会社ジェイ・イー・ティ・アグリを設立した。2021年3月、TOKYO PRO Marketに上場。2023年9月にはスタンダード市場へ上場し、資本金を18億4,888万円に増資。同年10月には米国子会社JET AMERICAを設立した。
台湾・中国・韓国での生産体制の変遷(2019〜2025年)
半導体洗浄装置の製造は主に日本本社工場で行うが、一部を台湾、中国、韓国の子会社に委託してきた。J.E.T. Koreaは2023年度に8台、2024年度2台、2025年度1台の装置を製造したが、2026年1月1日付で同事業を当社韓国支社に譲渡し、子会社は清算されたとみられる。2025年9月には中国における国産装置メーカーとしての事業展開を目指し、新必思半導体科技(南通)有限公司へ24%出資し、持分法適用関連会社とした。ただし2025年末時点では具体的な取引には至っていない。
近年の業績変動と中期計画の修正(2021〜2025年)
2021年12月期以降、売上高は191億円、234億円、231億円、193億円、147億円と推移し、2025年には減少に転じた。純利益は2021年12億円、2022年12億円、2023年11億円、2024年5億円、2025年▲23億円と悪化。2025年の大幅赤字を受け、2025年12月に中期経営計画「Innovation 2027」を修正し、2027年に売上高227億円、営業利益9.5億円を目標とする。2026年は新製品BW3500の拡販、新型枚葉式装置の開発、原価低減に重点を置く。
年表23件を開く
2000年代
- 2009年4月創業当社(資本金1,000万円)を設立
- 2009年5月資本金を2億1,000万円に増資
- 2009年5月M&Aエス・イー・エス株式会社の半導体事業部門である「岡山グリーンテクノ工場(現本社工場)」を事業譲渡により取得 併せて、同社が保有する台湾現地法人「協裕国際科技股份有限公司(現J.E.T. Semi-Con. International Taiwan, Inc.)」、及び中国現地法人「艾使易電子貿易(上海)有限公司(現Oribright Shanghai Co., Ltd.)」、韓国現地法人「K.S.E.S. Co., Ltd.」の全株式を取得し、子会社化
- 2009年5月東京事務所を東京都立川市に開設
- 2009年6月資本金を3億6,000万円に増資
- 2009年6月九州事務所を大分県大分市に開設
- 2009年12月韓国現地法人「K.S.E.S. Co., Ltd.」を清算
2010年代
- 2010年1月商号変更中国現地法人「艾使易電子貿易(上海)有限公司」(連結子会社)を「杰羿替電子貿易(上海)有限公司」へ商号変更
- 2010年6月大阪事務所を大阪市中央区に開設
- 2012年12月商号変更中国現地法人「杰羿替電子貿易(上海)有限公司」(連結子会社)を増資し、ZEUS Co., Ltd.が引き受け、同社の商号を「杰宜斯科技(上海)有限公司(ZEUS China Co., Ltd.)」に変更
- 2013年9月資本金を4億9,500万円に増資
- 2013年12月東京事務所を東京都羽村市に移転
- 2014年8月リチウムイオン電池に関連する検査・製造装置事業に進出
- 2018年2月資本金を5億7,100万円に増資
- 2019年3月M&A中国現地法人「杰宜斯科技(上海)有限公司(ZEUS China Co., Ltd.)」(連結子会社)の株式をZEUS Co., Ltd.より取得し、完全子会社化
- 2019年9月商号変更中国現地法人「杰宜斯科技(上海)有限公司(ZEUS China Co., Ltd.)」(連結子会社)を「欧利白科技(上海)有限公司(Oribright Shanghai Co., Ltd.)」へ商号変更
2020年代
- 2020年9月韓国現地法人「J.E.T. Korea Co., Ltd.」(連結子会社)(100%当社出資)を設立
- 2020年11月アグリ事業(株式会社OSMICがFC展開するオスミック農産物生産事業)に進出
- 2021年3月上場株式会社東京証券取引所 TOKYO PRO Marketへ上場
- 2021年10月株式会社ジェイ・イー・ティ・アグリ(連結子会社)を設立
- 2023年9月上場株式会社東京証券取引所 スタンダード市場へ上場 資本金を18億4,888万円に増資
- 2023年10月米国現地法人「JET AMERICA INC.」(連結子会社)(100%当社出資)を設立
- 2025年9月新必思半導体科技(南通)有限公司へ持分比率24.0%の出資を行い、持分法適用関連会社とする
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2027年12月期まで227億円
- 原価率2027年12月期まで80.4%
- 営業利益2027年12月期まで9.5億円
- 営業利益率2027年12月期まで4.1%
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
売上成長戦略
特定国・顧客への依存を減らし、韓国・中国・台湾・米国・日本へ販売を拡大。韓国ではSamsung Electronics向けに新規プロセス装置への参入を目指す。中国では新製品BW3500の販売に注力し、日系競合からの切り替えを図る。また、革新的枚葉式洗浄装置で市場シェアを獲得し、バッチ式と併せて売上拡大を目指す。
- 02
コスト改善戦略
外部委託を積極化し、フレキシブルで効率的な生産体制を構築。標準仕様の装置はOEM製作に切り替え、自社ではカスタマイズ度の高い装置を生産。納期短縮のためユニット標準化や先行製作、海外も含めた新規仕入先開拓を進める。設計段階から顧客に最適な仕様とコストダウンを提案するSD部を立ち上げた。
- 03
その他(サービス・新規事業)
半導体装置のフィールドサービス事業を国内外で展開し、景気変動時の収益源を確保。また、安定した利益確保のため農産物生産事業(アグリ事業)に取り組む。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 3期分
グループ全体で275人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は698万円で、2期前と比べて−4.3%。平均年齢は43.4歳、平均勤続年数は9.9年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年12月 | 729 | 43.7 | 9.5 | 289 | — |
| 2024年12月 | 727 | 43.3 | 9.6 | 293 | 375 |
| 2025年12月 | 698 | 43.4 | 9.9 | 275 | −545 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社6社(国内 6 / 海外 0、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。
- 国内ZEUS Co., Ltd. (注)1、2大韓民国 京畿道華城市 · その他の関係会社議決権66.3%
- 国内Oribright Shanghai Co., Ltd. (欧利白科技(上海)有限公司)(注)2中華人民共和国 上海市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内J.E.T. Korea Co., Ltd. (注)2大韓民国 京畿道華城市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内JET AMERICA INC. (注)2、3アメリカ合衆国 テキサス州ダラス · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社ジェイ・イー・ティ・アグリ(注)2岡山県浅口郡 里庄町 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内新必思半導体科技(南通)有限公司(注)2中華人民共和国 江蘇省南通市 · 連結子会社議決権24.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は147億円、営業利益は-15億円。前期と比べると減収減益で、売上が-23.8%、利益が-236.4%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 154億円 | 147億円 |
| 営業利益 | -1億円 | -15億円 |
| 純利益 | -11億円 | -23億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
9期分
直近は2026年2Qで、売上は29億円、営業利益は−4億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−60.3%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3Q | 197 | 21 | 10.7 | 13 |
| 2023年4Q | 34 | — | — | −2 |
| 2024年1Q | 28 | 1 | 3.6 | 0 |
| 2024年2Q | 72 | 5 | 6.9 | 3 |
| 2024年4Q | 93 | 5 | 5.4 | 2 |
| 2025年2Q | 73 | −16 | −21.9 | −24 |
| 2025年4Q | 74 | 1 | 1.4 | 1 |
| 2026年1Q | 33 | −2 | −6.1 | −4 |
| 2026年2Q | 29 | −4 | −13.8 | −7 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 7期分
2019年12月期からの7期で、売上は105億円から147億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は-10.2%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 中国現地法人「杰宜斯科技(上海)有限公司(ZEUS China Co., Ltd.)」(連結子会社)の株式をZEUS Co., Ltd.より取得し、完全子会社化 | |||||
| 2019年12月 | 105 | — | 4 | — | 3 |
| 韓国現地法人「J.E.T. Korea Co., Ltd.」(連結子会社)(100%当社出資)を設立 | |||||
| 2020年12月 | 126 | — | 7 | — | 5 |
| 株式会社東京証券取引所 TOKYO PRO Marketへ上場 | |||||
| 2021年12月 | 191 | — | 17 | — | 12 |
| 2022年12月 | 234 | — | 20 | — | 12 |
| 株式会社東京証券取引所 スタンダード市場へ上場 資本金を18億4,888万円に増資 | |||||
| 2023年12月 | 231 | — | 16 | — | 11 |
| 2024年12月 | 193 | 11 | 10 | 5.7 | 5 |
| 2025年12月 | 147 | −15 | −16 | −10.2 | −23 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高147億円のうち、営業利益として残るのは-15億円で-10.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-23億円、売上の-15.6%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金91.2%134億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金19.0%28億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-10.2%-15億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 5期分
2025年12月期は営業CFが31億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは27億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は20億円で、売上の1.6ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年12月 | 11 | −2 | 4 | 9 | 41 |
| 2022年12月 | −36 | −2 | 37 | −38 | 41 |
| 2023年12月 | −12 | 1 | −3 | −11 | 27 |
| 2024年12月 | −14 | 3 | 4 | −11 | 21 |
| 2025年12月 | 31 | −4 | −28 | 27 | 20 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 7期分
2025年12月期の総資産は195億円。このうち返さなくてよい自己資本が97億円で、自己資本比率は49.8%(業種中央値65.3%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2019年12月 | 107 | 48 | 59 | 44.4 |
| 2020年12月 | 131 | 53 | 78 | 40.5 |
| 2021年12月 | 198 | 73 | 125 | 37.0 |
| 2022年12月 | 286 | 83 | 203 | 29.0 |
| 2023年12月 | 298 | 118 | 180 | 39.7 |
| 2024年12月 | 260 | 121 | 139 | 46.5 |
| 2025年12月 | 195 | 97 | 98 | 49.8 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
機械 209社との比較
同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で209社中162位あたり、逆に低いのは営業利益率で209社中204位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥505で、1年前と比べて-29.2%。過去52週の値幅のなかでは4%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PBR | 0.76倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は6月末512円から上昇し、7月7日に506円まで下落後、7月27日に537円まで上昇しましたが、8月7日時点で520円と1ヶ月で7%上昇しました。週足では25日線(512円)を上抜けて推移し、8月7日には出来高が1.4万株と低調でした。52週高値1197円からは約57%下落しており、低価格帯での値動きが続いています。RSIは58と中立圏ですが、75日線(588円)を下回る展開です。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)。
PERが算出不能で、直近の業績は赤字に転落し、ROEは-21.4%と深刻な収益悪化。PBRは0.70倍と1倍を下回るが、資産価値の低下が懸念される。配当利回りは1.15%と平均2.68%を大きく下回り、配当性向9.5%と低い。業界平均PER23.76倍に対して比較不能だが、赤字にもかかわらずPBRは0.7倍と割安に見えるが、企業価値の毀損が大きく、割高と判断する。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PBR | 0.76倍 | 1.50倍 |
| ROE | -21.4% | 7.0% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
業績悪化の原因と回復の可能性が最大の論点。強気派は、半導体市場の回復や新規顧客開拓による受注回復を期待する。一方弱気派は、収益悪化のトレンドが続き、財務体質の悪化や事業再編の必要性を指摘する。直近の営業損失が大きく、今後の立て直し策が焦点となる。
- 半導体需要の回復
半導体市場は中長期的に成長が見込まれ、受注回復の可能性がある
- 技術力への評価
精密加工技術は高く、新規分野での応用が期待される
- 低PBRの割安感
PBR0.7倍と解散価値近辺で、資産価値に下支えされる
- PBR0.70倍と解散価値を下回る水準継続影響中
時価総額70億円、PBR0.70倍で純資産が株価を上回る
- 外国人の持ち株比率65.32%と高い継続影響弱
外国持株比率65.32%、売買を支え需給が厚い
- 2024年12月期の営業黒字実績2024年12月期影響中
営業利益11億円、営業利益率5.7%からの回復余地
- 株価は1年で26%下落し反発余地継続影響弱
株価変化率−26.14%、現在520円と低位置
- 業績の急激な悪化
売上高は2022年234億円から2025年147億円へ減少、営業損失23億円
- 財務リスク
ROEは-21%と大幅な赤字、自己資本の毀損が懸念される
- 市場の縮小
顧客の設備投資が鈍化し、需要の回復が不透明
- 売上高が3期連続で減少2025年12月期影響強
売上高231→193→147億円、2年間で約36%減
- 2025年12月期に営業赤字15億円2025年12月期影響強
営業利益11億円から−15億円へ赤字転落
- 最終損益は−23億円と大幅赤字2025年12月期影響中
最終利益5億円から−23億円へ悪化
- 配当利回り1.15%も減配の懸念継続影響弱
赤字継続時は配当維持が難しく利回り1.15%
- 受注残高
- 将来の売上高の先行指標となるため
- 営業損益
- 収益性の改善状況を直接確認するため
- 自己資本比率
- 赤字による財務健全性の悪化リスクを監視するため
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり0円で、前期から−82.4%。いまの株価に対する利回りは0.00%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2022年12月 | 42 | — | 16.5 |
| 2023年12月 | 34 | −19.7 | 34.8 |
| 2024年12月 | 6 | −82.4 | 9.5 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想—
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ7,685人。区分でいちばん多いのは外国法人で65.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が1.1%を占め、残る98.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2023年12月% | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|---|
| 外国法人 | 68.2 | 66.9 | 65.1 |
| 個人・その他 | 22.7 | 26.7 | 32.0 |
| 自己株式 | 2.6 | 2.5 | 2.5 |
| 証券会社 | 4.9 | 2.7 | 1.6 |
| 事業法人 | 0.3 | 1.3 | 0.9 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.1 | 0.2 |
| 金融機関 | 3.6 | 2.3 | 0.2 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | KOREA SECURITIES DEPOSITORY -SAMSUNG | 64.59 |
| 02 | 房野 正幸 | 0.40 |
| 03 | 中西 弥重子 | 0.39 |
| 04 | 高橋 聡貴 | 0.38 |
| 05 | 中西 章夫 | 0.33 |
| 06 | 平井 洋行 | 0.30 |
| 07 | 株式会社山鹿ホールディングス | 0.27 |
| 08 | JPモルガン証券株式会社 | 0.26 |
| 09 | 株式会社SBI証券 | 0.25 |
| 10 | 増田 隆 | 0.24 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 7期分
1株利益は7期で−210%、1株純資産は7期で−70%。直近期のROEは-21.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年12月 | 161 | 2,453 | 6.8 | — | — |
| 2020年12月 | 270 | 2,723 | 10.4 | — | — |
| 2021年12月 | 103 | 646 | 17.4 | 9.2 | 23.9 |
| 2022年12月 | 108 | 732 | 15.6 | 8.8 | 16.5 |
| 2023年12月 | 96 | 902 | 11.2 | 37.0 | 34.8 |
| 2024年12月 | 41 | 922 | 4.5 | 24.5 | 9.5 |
| 2025年12月 | −178 | 741 | −21.4 | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
11名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/12期の役員報酬は総額120百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 房野正幸 | 代表取締役CEO | 68 | 54,000 |
| 平井洋行 | 代表取締役専務 | 61 | 40,800 |
| 増田隆 | 常務取締役 | 63 | 33,000 |
| 伊藤聡 | 取締役 | 58 | 100 |
| 田渕裕久 | 取締役 | 74 | — |
| 奥田哲也 | 取締役 | 65 | — |
| 深尾稔 | 取締役 | 66 | — |
| 今井志郎 | 監査役(常勤) | 71 | 10,200 |
| 寺尾耕治 | 監査役 | 68 | — |
| 山本実治 | 監査役 | 69 | — |
| 小田項一 | — | 73 | — |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 退職慰労百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 87 | 6 | 93 | 19 |
| 社外取締役 | 6 | 18 | 1 | 19 | 3 |
| 監査役 | 1 | 8 | 0 | 8 | 8 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容4,031字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題8,078字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク6,861字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,543字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第18期(2026/01/01-2026/12/31)2026-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第17期(2025/01/01-2025/12/31)2026-05-29
- 半期報告書半期報告書-第17期(2025/01/01-2025/12/31)2025-08-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第16期(2024/01/01-2024/12/31)2025-03-27
- 半期報告書半期報告書-第16期(2024/01/01-2024/12/31)2024-08-09
- 四半期報告書四半期報告書-第16期第1四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第15期(2023/01/01-2023/12/31)2024-03-28
- 四半期報告書四半期報告書-第15期第3四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
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