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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

グローバルキッズCOMPANY

Global Kids Company Corp.6189 · Standard · サービス業

首都圏で認可保育所を中心とした子育て支援施設を運営する保育大手。

概要

グローバルキッズCOMPANYは、首都圏を中心に認可保育所、認証保育所、学童クラブなど209施設を運営する子育て支援事業が単一セグメントの企業である。2006年の創業以来、M&Aと新設によって施設数を拡大し、2025年9月期には連結売上高270億円、従業員3358名に達した。東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

認可保育所を核とする209施設の運営

当社グループは、2025年9月末時点で認可保育所168施設、東京都認証保育所3施設、認定こども園等5施設、学童クラブ・児童館25施設、その他8施設の計209施設を運営する。認可保育所が全体の約80%を占め、東京都内に136施設と集中している。保育所の運営形態は、施設型給付を受ける認可保育所と地域型給付を受ける小規模保育、自治体独自の認証保育所など多様である。

東京都・横浜市に集中する事業地域

当社グループの施設は首都圏、特に東京都に集中している。東京都内の認可保育所は136施設で全体の約65%を占める。神奈川県横浜市にも30施設を有する。これは、東京都が人口流入により待機児童数が依然として多い地域であるため、園児獲得が比較的容易な環境にあることによる。2025年4月の東京都の待機児童数は339人で、全国の2,254人のうち約15%を占める。

M&Aと施設統廃合による規模拡大

当社グループは、自社開設に加えM&Aによって積極的に施設数を増やしてきた。2023年6月には株式会社おはようキッズの全株式を取得し、グループ施設数は188施設となった。2025年7月には株式会社アソシエ・アカデミーを完全子会社化し、209施設に拡大した。一方、不採算施設の譲渡も行っており、2024年4月には大阪市認可保育所等を譲渡し、施設数を調整している。

売上高270億円、EBITDAマージン6.3%

2025年9月期の連結売上高は26,997百万円(前期比2.1%増)、営業利益858百万円(同8.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益72百万円(同71.7%減)であった。減損損失605百万円を計上した影響で純利益は減少したが、営業利益は増益。連結EBITDAは1,689百万円、EBITDAマージンは6.3%で、中期的には同マージン10%以上を目標とする。

業界の中での役割は保育サービス提供事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
270億円
営業利益
9億円
営業利益率
3.3%
純利益
1億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01子育て支援(保育・学童)主力

自治体から認可を受けた認可保育所、独立認定保育所、認定こども園、小規模保育、学童クラブ、児童館などを運営し、次世代を担う子ども達の育成を支援。国や自治体の給付・補助金を受けて運営する公的な性格の強い事業。

主要顧客自治体、保護者

主な製品・サービス3
認可保育所
児童福祉法に基づき都道府県知事等に認可された保育施設。国や自治体の施設型給付を受けて運営し、保護者に代わって乳幼児を保育する。
学童クラブ
小学生の放課後の居場所を提供する施設。保護者が労働などで昼間家庭にいない児童に対し、遊びや生活の場を与え健全な育成を図る。
児童館
児童福祉法に基づく児童厚生施設。地域の児童に健全な遊びを与え、健康増進や情操を豊かにすることを目的とする。

製品と技術

認可保育所を中心とした保育施設運営

当社グループの主力は児童福祉法に基づく認可保育所である。2025年9月末時点で168施設を運営し、うち東京都に136施設、神奈川県に30施設、千葉県に2施設を有する。認可保育所では国と自治体からの施設型給付を委託費として受け運営する。また、東京都認証保育所や認定こども園、小規模保育(定員6~19名)など、自治体の制度に応じた多様な施設形態を展開する。

学童クラブ・児童館による放課後支援

小学校就学児を対象とした学童クラブと児童館も運営する。2025年9月末時点で学童クラブ・児童館は25施設。学童クラブは保護者の就労等により昼間家庭にいない児童に放課後の遊びと生活の場を提供する。児童館は児童福祉法に基づく児童厚生施設で、地域の児童の健全育成を目的とする。運営費は利用料または自治体からの交付金で賄われる。

イエナプラン導入による保育の質向上

当社グループはオランダ発の教育手法「イエナプラン」をグループ全体に導入し、保育の質向上を図っている。主体性を重視した保育を実践し、児童と保護者から選ばれる施設を目指す。また、独自の体操プログラム「体育あそび」や習い事教室「GlobalKids Plus+」など、保育周辺サービスも展開し、収益源の多様化を進めている。

ICT戦略による業務効率化

当社はデジタル基盤の活用を強化し、業界トップレベルのICT化を目指す。業務効率化と保育品質の向上を図るため、グループ全体でICTシステムを導入。保護者との連絡や園児の管理をデジタル化し、職員の負担軽減を進める。中長期的には、デジタル活用による生産性向上で働きやすい環境を整備し、人材確保にもつなげる方針である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

国内幼児教育サービスで一定規模、収益性改善途上

当社はサービス業に属し、同業他社と比較して売上高は約270億円(2025年9月期)と業界で中位に位置する。ライバルであるジンジブやイシンと同様、人材関連サービスを展開するが、当社は特に幼児教育分野に強みを持つ。直近の営業利益率は3.33%と低水準で、収益性改善が課題である。業界構造としては、少子化の影響を受けやすい一方、共働き世帯の増加により保育・教育需要は堅調に推移している。当社は国内市場に特化しており、海外展開は限定的で内需依存度が高い。同業他社と比較しても、サービスの差別化やコスト効率化が今後の競争力を左右する。特に、マテリアルグループやダイブグループなどが規模を拡大する中、当社は新規事業開発やM&Aによる成長戦略が求められる。

強み

  • 幼児教育分野に特化したサービスを提供し、専門性の高いニッチ市場で一定の地位を築いている。
  • 2023年9月期から2025年9月期にかけて売上高が251億円から270億円へと安定成長しており、事業基盤が堅調。
  • 国内市場に集中しており、地域密着型のサービス網を構築。競争環境下で一定の顧客基盤を維持している。
  • 営業利益率が2024年9月期の3.03%から2025年9月期には3.33%と微増しており、効率化の取り組みが進む。

課題

  • 営業利益率が3%台と低く、同業他社と比較しても収益力は低い。コスト構造の見直しが必要である。
  • 少子化の進行により将来の需要減が懸念される。新たな収益源の開拓やサービスの多様化が急務である。
  • ジンジブやイシンなど同業他社との競争が激しく、差別化戦略が不可欠。価格競争に陥るリスクもある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がグローバルキッズCOMPANY

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
19679ホウライ100億円16.5倍
26047Gunosy98億円
37089フォースタートアップス98億円11.9倍
47084Smile Holdings97億円43.3倍
56189グローバルキッズCOMPANY96億円27.5倍
66568神戸天然物化学96億円12.4倍
79791ビケンテクノ93億円6.4倍
87087ウイルテック92億円10.1倍
96033エクストリーム90億円7.5倍
106819伊豆シャボテンリゾート88億円10.4倍
112488JTP87億円12.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

足立区の認証保育所から始まった創業期(2006年)

2006年1月、中正雄一名義で東京都足立区に東京都認証保育所「六町駅前保育園」を開設したことを皮切りに、同年5月に株式会社グローバルキッズ(資本金30百万円)を設立。同年10月には同社として初の認証保育所を世田谷区に開設した。当初は東京都の独自制度による認証保育所の運営から事業を開始した。

認可保育所への進出と首都圏展開(2008-2015年)

2008年11月、グループ初の認可保育所を板橋区に開設。2009年4月には横浜市に初の東京圏外施設を開設。2010年には学童クラブ、2015年には児童館と事業領域を拡大した。2014年4月には運営施設数が60施設に到達。2015年4月には大阪市にも進出し、関西圏への展開を開始した。

持株会社体制への移行と上場(2015-2016年)

2015年10月、共同株式移転により株式会社グローバルグループ(現当社)を設立し、グローバルキッズとろくを完全子会社化する持株会社体制へ移行。資本金100百万円。翌2016年3月には東京証券取引所マザーズに上場し、同年11月には運営施設数が100施設を超えた。

市場変更とM&Aによる急速な拡大(2017-2023年)

2017年9月、市場第一部へ指定変更。2018年6月には企業主導型保育事業に参入。2019年4月、商号を株式会社グローバルキッズCOMPANYに変更し、子会社のろくを吸収合併。2022年3月には企業主導型保育事業を譲渡し、同年4月にプライム市場へ移行。2023年6月にはおはようキッズを買収し、施設数は188となった。

市場移行とさらなるM&A(2023-2025年)

2023年10月、東京証券取引所プライム市場からスタンダード市場へ移行。2024年4月には大阪市認可保育所等を譲渡し、施設数を168に縮小。しかし2025年7月、アソシエ・アカデミーの全株式を取得し、同社とアソシエ・インターナショナルを子会社化。これにより施設数は209に増加した。財務健全性を維持しつつ、東京都・横浜市を中心にM&Aによる規模拡大を継続する。

年表27件を開く

2000年代

  • 2006年1月東京都足立区において、東京都認証保育所「六町駅前保育園」を中正雄一名義で開設
  • 2006年5月創業保育所の運営を目的として、株式会社グローバルキッズ(資本金30百万円)を東京都足立区に設立
  • 2006年10月株式会社グローバルキッズとして初めてとなる保育所(東京都認証保育所)を東京都世田谷区に開設
  • 2008年11月当社グループとして初めての認可保育所を株式会社グローバルキッズが東京都板橋区に開設
  • 2009年4月神奈川県横浜市緑区に東京以外で初めてとなる保育所(横浜市認可保育所)を株式会社グローバルキッズが開設

2010年代

  • 2010年4月当社グループとして初めての学童クラブを株式会社グローバルキッズが東京都板橋区に開設
  • 2012年2月創業「六町駅前保育園」を法人化し株式会社ろく(資本金1百万円)を設立
  • 2012年9月株式会社ろくが増資(資本金44百万円)を実施し、株式会社グローバルキッズの子会社となる
  • 2013年4月株式会社グローバルキッズの本社を東京都足立区から東京都千代田区に移転
  • 2013年7月株式会社グローバルキッズが埼玉県上尾市に認可外保育園(現小規模保育施設)を開設
  • 2014年4月当社グループの運営施設数が60施設となる
  • 2015年4月当社グループとして初めての児童館を株式会社グローバルキッズが東京都中央区に開設 大阪府大阪市浪速区に大阪市認可保育所を株式会社グローバルキッズが開設
  • 2015年10月M&A共同株式移転により、株式会社グローバルグループ(現当社、資本金100百万円)を設立し、株式会社グローバルキッズと株式会社ろくを完全子会社化
  • 2016年3月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2016年11月当社グループの運営施設数が100施設となる
  • 2017年9月上場東京証券取引所市場第一部へ上場市場変更
  • 2018年6月当社グループとして初めての企業主導型保育所を株式会社グローバルキッズが東京都足立区に開設 企業主導型保育事業である「めばえ保育ルーム」を事業譲受
  • 2019年4月M&A株式会社グローバルキッズCOMPANYへ商号変更 株式会社グローバルキッズが株式会社ろくを吸収合併
  • 2019年6月当社グループとして初めての児童発達支援事業所を株式会社グローバルキッズが東京都江東区に開設
  • 2019年10月M&A「めばえ保育ルーム」を「グローバルキッズ」にブランド統合

2020年代

  • 2022年3月企業主導型保育事業を事業譲渡
  • 2022年4月東京証券取引所プライム市場へ移行
  • 2023年4月当社グループの組織改編により、株式会社グローバルキッズの子育て支援事業の一部を吸収分割により、株式会社GKSへ承継
  • 2023年6月M&A株式会社おはようキッズ(旧東京建物キッズ株式会社)の全株式を取得し完全子会社化 当社グループの運営施設数が188施設となる
  • 2023年10月東京証券取引所スタンダード市場へ移行
  • 2024年4月大阪市認可保育所、東京都認証保育所等を譲渡 当社グループの運営施設数が168施設となる
  • 2025年7月M&A株式会社アソシエ・アカデミーの全株式を取得し同社及び株式会社アソシエ・インターナショナルを完全子会社化 当社グループの運営施設数が209施設となる

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結EBITDAマージン2030年9月期まで10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    安心安全の仕組み整備と保育の質向上

    保育の質向上のため、イエナプランの導入を進め、グループ全施設で主体的に生きる子どもを育む保育を確立。また、安心安全の仕組みを整備し、第三者評価や研修を通じて保育の質を維持・向上する。

  2. 02

    収支改善と規模拡大による成長

    マーケティング強化による入所率向上、職員配置適正化、生産性向上で収支改善。東京都・横浜市を中心にM&A・新規開設で規模拡大を推進する。

  3. 03

    新規事業による収益源の多様化

    習いごと教室(GlobalKids Plus+)や体操プログラムなど保育周辺事業を開拓・拡大し、収益ソースを多様化する。物販事業への参入も検討。

  4. 04

    ICT活用による業務効率化と品質向上

    デジタル基盤を強化し、業務効率化と保育品質向上を追求。業界トップレベルのデジタル活用を目指す。

  5. 05

    人材戦略の強化と働きやすい環境整備

    経営戦略と連動した人事戦略を展開。メンター制度導入や採用ミスマッチ回避、生産性向上による働きやすい環境整備で人材を確保・育成する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で3,358人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は848万円平均年齢は48.5歳、平均勤続年数は6.9年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年9月1,456
2017年9月1,846
2018年9月2,212
2019年9月2,678
2020年9月2,941
2021年9月3,076
2022年9月3,008
2023年9月3,157
2024年9月46.45.42,82528
2025年9月48.56.93,35827

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 5 / 海外 0、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
保育施設108園 — 東京都5,001百万円
子育て支援 事業
保育施設43園 — 東京都1,626百万円
子育て支援 事業
保育施設29園 — 神奈川県612百万円
子育て支援 事業
保育施設13園 — 東京都596百万円
子育て支援 事業
保育施設1園 — 神奈川県26百万円
子育て支援 事業
保育施設5園 — その他0百万円
子育て支援 事業
保育施設1園 — 神奈川県0百万円
子育て支援 事業
主な関係会社
  • 国内
    株式会社グローバルキッズ(注)4
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社おはようキッズ
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社GKS
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社アソシエ・アカデミー
    東京都目黒区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社アソシエ・インターナショナル(注)4
    東京都目黒区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は270億円営業利益9億円前期と比べると増収増益で、売上が+2.3%、利益が+12.5%。

売上高
+2.3%
270億円
営業利益
+12.5%
9億円
純利益
-66.7%
1億円
営業利益率
3.3%
前期比 +0.3%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高331億円270億円
営業利益14億円9億円
純利益7億円1億円
1株あたり配当¥40¥40

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は82億円、営業利益は6億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+32.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q6300.00
2023年3Q6200.0−3
2023年4Q651
2024年1Q6623.01
2024年2Q7211.41
2024年4Q12654.01
2025年2Q14032.12
2025年4Q13064.6−1
2026年2Q16974.14
2026年3Q8267.34

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 10期分

2016年9月期からの10期で、売上は101億円から270億円へ2.7倍に増えた。直近期の営業利益率は3.3%。売上は9期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2016年9月1012014
東京証券取引所市場第一部へ上場市場変更
2017年9月132158
当社グループとして初めての企業主導型保育所を株式会社グローバルキッズが東京都足立区に開設 企業主導型保育事業である「めばえ保育ルーム」を事業譲受
2018年9月170196
株式会社グローバルキッズCOMPANYへ商号変更 株式会社グローバルキッズが株式会社ろくを吸収合併
2019年9月1971811
2020年9月22294
2021年9月235115
2022年9月24412−3
株式会社おはようキッズ(旧東京建物キッズ株式会社)の全株式を取得し完全子会社化 当社グループの運営施設数が188施設となる
2023年9月2513−1
2024年9月264883.03
株式会社アソシエ・アカデミーの全株式を取得し同社及び株式会社アソシエ・インターナショナルを完全子会社化 当社グループの運営施設数が209施設となる
2025年9月270983.31

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高270億円のうち、営業利益として残るのは9億円3.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の0.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金90.0%243億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金6.7%18億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.3%9億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
10.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.2pt
3.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比4.7pt
0.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比10.9pt
0.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 10期分

2025年9月期は営業CFが16億円、投資CFが−21億円で、差し引きのフリーCFは−5億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は26億円で、売上の1.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2016年9月22−2920−715
2017年9月20−275−712
2018年9月20−3010−1013
2019年9月22−288−615
2020年9月20−10−61018
2021年9月12−9−8313
2022年9月15−7−8813
2023年9月12−4−7814
2024年9月15−3−131212
2025年9月16−2119−526

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 10期分

2025年9月期の総資産は201億円。このうち返さなくてよい自己資本が77億円で、自己資本比率は38.4%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2016年9月119526744.0
2017年9月138597943.1
2018年9月157669141.8
2019年9月1837710642.1
2020年9月1868110543.8
2021年9月181879447.7
2022年9月166848250.4
2023年9月167818648.6
2024年9月155817352.5
2025年9月2017712438.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
26億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
44億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
124億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
63
/ 100
安定性自己資本比率26 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り534社中155位あたり、逆に低いのはROE534社中489位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
0.9%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
3.3%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
38.4%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
2.3%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.0%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,011で、1年前と比べて+35.4%過去52週の値幅のなかでは73%の位置にある。

¥1,011-1.0%1ヶ月+4.0%1年+35.4%時価総額96億円
過去52週の値幅
安値¥710高値¥1,123

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)27.5倍
PER (会社予想)13.8倍
PBR1.18倍
配当利回り3.96%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

1カ月で3.21%上昇し、25日線(1,005円)を約2.5%上回る。8月10日に36,400株と出来高が急増し、1,020円まで上昇、その後も1,030円前後で推移。75日線・200日線も上回っており、上昇トレンドが継続。52週高値1,123円には約8%と接近している。RSIは59.69と中立圏で、上昇余地あり。年初来では43.67%上昇と好調。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

予想PERは14倍と非常に低く、業界平均22.98倍を大幅に下回る。PBRは1.23倍で平均3.31倍を大きく下回り、割安感が強い。一方、配当利回り3.88%は平均2.31%を上回る。ROEは0.9%と極めて低く、収益性の改善が急務。直近の純利益は微増だが、業績は低調。割安だが成長性や収益性に課題があり、両面性が見られる。

指標この会社業種平均
PER (実績)27.5倍23.4倍
PER (予想)13.8倍
PBR1.18倍3.51倍
ROE0.9%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

保育業界は少子化でも待機児童解消への公的支出が続き、安定需要がある。強気派は、企業主導型保育や病児保育など新サービスが成長し、売上拡大が続くとみる。弱気派は、人口減少による既存園の定員割れや、自治体の委託費削減、人件費高騰で利益率が圧迫されると指摘。収益性向上と新規分野での成長が焦点。

プラスに働く材料7
  • 需要安定

    共働き増で保育需要は堅調、待機児童対策も継続

  • 新規事業

    企業主導型保育や病児保育などで収益多様化

  • 業績改善

    2024/9期に黒字化、営業利益率は3%超に改善

  • 予想PER14倍は実績27.98倍から半減通年影響

    予想PER14倍は実績PER27.98倍の約半分で、市場が今期の大幅増益を織り込む

  • 売上高は3期連続で増加し270億円2025/9期影響

    売上高は2023/9期251億円→2024/9期264億円→2025/9期270億円と拡大

  • 配当利回り3.88%が下支え継続影響

    配当利回り3.88%は株価1030円に対してインカムゲインを提供

  • 1年間で43.67%上昇のモメンタム継続影響

    株価の1年変化率は+43.67%で上昇トレンドが継続

マイナスに働く材料7
  • 人口減少

    子供の数が減り、定員割れリスクが長期化

  • コスト上昇

    保育士の賃金上昇で人件費が利益を圧迫

  • 自治体依存

    委託料の削減や制度変更で収益が不安定

  • 純利益が3億円から1億円に急減2025/9期影響

    最終利益は2024/9期3億円から2025/9期1億円へ2億円減少

  • 営業利益率3.33%の低収益構造継続影響

    営業利益9億円を売上高270億円で割ると営業利益率3.33%にとどまる

  • ROE0.9%と資本効率が低位継続影響

    ROE0.9%はPBR1.23倍に対して低く、株価の割高感につながる

  • 外国人株主比率1.43%で流動性低い継続影響

    外国人保有比率1.43%と低く、需給が細く上値が重い

次の決算で確かめる点
定員稼働率
保育園の収益性を示す重要指標。稼働率低下は売上減少に直結
園児数
需要の実勢を反映。計画どおり入園が進むか
人件費比率
保育士確保と賃上げが利益率を左右

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり40で、前期から+14.3%いまの株価に対する利回りは3.96%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥40
1株あたり
配当利回り
3.96%
いまの株価に対して
配当性向
73.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2022年9月2571.0
2023年9月3020.079.1
2024年9月3516.7180.0
2025年9月4014.373.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥40

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ4,357人。区分でいちばん多いのは事業法人51.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が56.8%を占め、残る43.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
事業法人45.944.245.549.249.851.8
個人・その他41.540.040.540.441.440.8
金融機関10.510.38.17.16.25.0
証券会社1.82.52.61.31.11.0
外国法人0.32.92.91.40.90.8
外国人個人0.10.10.50.60.60.7
自己株式0.00.10.10.20.20.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社なかや41.27
02中正雄一5.81
03日本生命保険相互会社4.83
04株式会社こどもの森4.49
05株式会社カナモリコーポレーション4.20
06宇田川三郎2.72
07生川雅也1.58
08グローバルキッズ従業員持株会1.38
09東京建物株式会社1.05
10田浦秀一0.84

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 10期分

1株利益は10期で−96%、1株純資産は10期で+26%。直近期のROEは0.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2016年9月18064225.910.8
2017年9月9568114.223.8
2018年9月637209.028.8
2019年9月12284015.76.8
2020年9月488835.519.3
2021年9月529295.716.5
2022年9月−34890−3.771.0
2023年9月−6861−0.779.1
2024年9月278593.225.0180.0
2025年9月88120.997.073.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2025/9期の役員報酬は総額75百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
中正雄一代表取締役社長544,482,789
須郷達也代表取締役副社長6628,488
石井光暢取締役5520,000
松浦司取締役665,178
奈良文彦常勤監査役67864
片岡理恵子監査役532,000
森岡宏之監査役52

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)24455025
社外取締役417174
監査役1888

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,672字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、子会社の経営管理を主な事業内容とする当社、保育所等の運営を主な事業内容とする連結子会社3社(株式会社グローバルキッズ、株式会社おはようキッズ、株式会社アソシエ・インターナショナル)及び管理業務・保育施設運営周辺サービスを主な事業内容とする連結子会社2社(株式会社GKS、株式会社アソシエ・アカデミー)により構成されており、保育所等の運営を通じて次世代を担う子ども達を育成する「子育て支援事業」を主な事業として営んでおります。 なお、当社グループの事業は「子育て支援事業」のみの単一セグメントとなっております。 「子育て支援事業」 当社グループは当連結会計年度末現在、首都圏を中心に、自治体より認可等を受けた保育施設176施設及び学童クラブ・児童館25施設、その他8施設の計209施設を運営しております。 2015年4月より「子ども・子育て支援新制度」が本格施行され、当該制度の下、公的に認可等を受けて運営される保育施設は、施設型給付を受ける施設(認可保育所、認定こども園、幼稚園)と地域型保育給付を受ける施設(小規模保育、家庭的保育など)に区分されることとなりました。また、新制度に基づいて給付を受ける施設とは別に、一部自治体による独自の認定保育制度に基づく保育所(以下、「独立認定保育所」という。)があります。 当社グループが運営する保育施設には、認可保育所のほか、独立認定保育所、認定こども園、小規模保育があり、各施設の概要は、以下のとおりとなっております。 認可保育所・・・・児童福祉法に基づき、国が定めた設置基準(施設の広さ、保育士等の職員数、給食設備、防災管理、衛生管理等)を満たし、都道府県知事等に認可された児童福祉施設をいいます。 当社グループは、国及び自治体が負担する施設型給付を委託費として交付を受け認可保育所を運営しております。 独立認定保育所・・大都市を中心とした保育所不足の解消等を目的として、自治体が独自で定める制度に基づき設置された保育所です。東京都が定める制度に基づき運営される東京都認証保育所などがあります。 当社グループは、利用者からの保育料及び自治体から運営費補助金の交付を受け独立認定保育所を運営しております。 認定こども園・・・①就学前の子どもに幼児教育・保育を提供する機能及び②地域における子育て支援を行う機能を持ち、教育・保育を一体的に行う施設で、いわば幼稚園と保育所の両方の良さを併せ持っている施設となります。幼保連携型、保育所型、幼稚園型、地方裁量型の4類型があります。 当社グループは、東京都において地方裁量型認定こども園を運営しており、その設置基準や保育給付の運用等については、東京都認証保育所とほぼ同内容となっております。 小規模保育・・・・子ども・子育て支援新制度の下で、市町村の認可事業として新たに創出された保育制度(6-19名定員施設)になります。 当社グループは、利用者からの保育料及び自治体より地域型保育給付の交付を受け小規模保育を運営しております。 学童クラブは、小学校に就学しているおおむね十歳未満の児童であって、保護者が労働等により昼間家庭にいないものに対し、授業の終了後に児童館等を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、健全な育成を図ることを目的とした施設をいいます。当社グループは、利用者からの利用料又は、自治体から交付される運営費により学童クラブを運営しております。 児童館は、児童福祉法に基づく児童厚生施設の1つで、地域において児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、又は情操をゆたかにすることを目的とする児童福祉施設をいいます。当社グループは、自治体から交付される運営費により児童館を運営しております。 [在籍園児数の推移] 2018年9月期末   2019年9月期末   2020年9月期末   2021年9月期末   2022年9月期末   2023年9月期末   2024年9月期末   2025年9月期末 在籍園児数(人)   7,339   8,365   8,865   9,360   9,473   10,056   9,317   10,391 ※在籍園児数は、保育所等に在籍する園児数のみで、学童クラブや児童館、児童発達支援事業所等に在籍・登録する児童数等は含みません。 [運営施設数の推移] 2018年 9月期   2019年 9月期   2020年 9月期   2021年 9月期   2022年 9月期   2023年 9月期   2024年 9月期   2025年 9月期 認可保育所 (東京都)   70   86   91   98   103   115   115   136 認可保育所 (神奈川県)   20   23   25   27   28   29   29   30 認可保育所 (その他)   8   9   9   10   10   10   5   2 認可保育所計   98   118   125   135   141   154   149   168 東京都認証 保育所   20   18   18   17   16   15   4   3 認定こども園等   5   5   5   5   4   7   4   5 企業主導型 保育所   7   11   11   11   ―   1   ―   ― 児童発達支援 事業所   ―   1   4   4   3   ―   ―   1 学童クラブ・ 児童館   12   13   13   12   10   11   11   25 その他   ―   ―   ―   ―   ―   ―   ―   7 総合計   142   166   176   184   174   188   168   209 注:東京都認証保育所には事業所内保育所を含みます。 認定こども園等には小規模保育を含みます。 [事業系統図] [当社グループの保育施設形態別の事業モデル] なお、当社は、「有価証券の取引等の規制に関する内閣府令」第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの数値に基づいて判断することになります。
経営方針・対処すべき課題4,329字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、理念体系として以下を掲げております。 企業理念:         『子ども達の未来のために』 ビジョン:         『2030 トリプルトラスト』 -2030年 職員と保護者と地域に最も信頼される存在になり、 子ども達の育ちと学びの社会インフラになる (2) 中長期的な会社の経営戦略 子育て支援事業を取り巻く状況につきましては、女性の社会進出に対する意識の変化や政府による女性の活躍推進などにより、共働き世帯数の割合が年々上昇しているほか、25~44歳の女性の就業率は8割超の高い水準を続けています。一方で、待機児童数解消に向け政府・自治体主導で保育所を増設した結果、2025年4月時点の待機児童数は全国で2,254人と前年比313人減少しました。当社グループが集中的に展開している東京都は人口流入が続いていることから比較的園児を獲得しやすい地域であり、2025年4月の待機児童数は前年比22人減の339人と全国に比べわずかな減少にとどまりました。 こうした環境下において当社は2024年11月に『「2030 トリプルトラスト」実現に向けた経営戦略』を打ち出し以下のとおり新たな経営戦略を策定しております。 ・保育事業 保育事業については、「安心安全の担保」を最優先課題として位置づけ安心安全確保の仕組みの整備を図ります。また、保育の質向上を目指しイエナプランの導入を進めます。収支改善の取り組みとしては、①マーケティング強化による入所率向上に伴う売上増加、②職員配置適正化による利益率改善、③生産性向上によるコスト削減を引き続き推進します。さらに東京都及び横浜市を中心にM&Aによる規模拡大を目指します。 ・新規事業 複数ある新規事業施策の位置づけを明確化したうえで、収益ソースの多様化を目的に保育周辺事業の開拓・拡大を進めます。具体的には、習いごと教室(GlobalKids Plus+)、当社グループ独自の体操プログラム(体育あそび)等の展開を推進します。 ・ICT戦略 従業員エンゲージメントの高い企業、保護者と園児に選ばれる施設、保育業界におけるリーダーシップを目指しデジタル基盤の活用を強化します。業界トップレベルのデジタル活用で業務効率化、品質向上を追求します。 ・人事戦略 「経営戦略と連動した人事戦略」を打ち出し「2030トリプルトラスト」に向けた経営戦略の施策実行に必要なスキル・経験を持った人財の確保を目指します。人的資源充足のために、メンター制度の導入等による育成、ミスマッチを回避した採用を進めるほか、生産性向上による働きやすい環境を整備するなど選ばれる組織にしてまいります。 ・資本戦略 安定的な事業運営、成長投資に耐えうる財務健全性に一定の目処がつき、今後は財務健全性を維持したうえで資本コストを意識した収益性の向上を進め、資本効率改善及び株主還元の充実を図ります。なお、『「2030トリプルトラスト」実現に向けた経営戦略』において「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」の開示を開始しております。 (3) 目標とする経営指標 当社グループは、『「2030 トリプルトラスト」実現に向けた経営戦略』のなかで、「2030 トリプルトラスト」の最終年度にあたる2030年9月期における目標計画として連結EBITDAマージン10%以上を掲げております。 連結EBITDAおよび連結EBITDAマージンの推移は以下のとおりです。 2021年9月期   2022年9月期   2023年9月期   2024年9月期   2025年9月期 連結EBITDA(百万円)   1,426   1,548   1,150   1,618   1,689 連結EBITDAマージン(%)   6.1   6.4   4.6   6.1   6.3 ※ EBITDA=営業利益+減価償却費 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 我が国は、成長戦略の一つとして女性が輝く日本を念頭に「待機児童の解消」、「職場復帰・再就職の支援」、「女性役員・管理職の増加」に向けた対策が進められています。このように子育て支援事業者の社会的役割の重要性が高まるなかで、当社グループとしてさらなる事業拡大に向けた重要課題として以下の点に取り組んでまいります。 ① 保育の質の維持・向上 保育士の質の維持・向上のため、優秀な人材の採用や育成の強化、及び、諸施策を通じた長期雇用の促進を図ります。具体的な施策として、各職位における職務内容や人事評価制度の精緻化、処遇改善等を検討するほか、第三者評価を通じた利用者からの指摘事項の改善等を定期的に行います。また、当社グループの保育方針をより一層浸透させるため、施設長や本部スタッフに対する研修の実施を進めてまいります。 さらに、休暇制度の拡充や社宅等の福利厚生などの人事制度の整備に加えて、処遇改善等を通じた魅力ある就労環境の提供を通じて人材の長期雇用に努め、安定した保育を提供できる体制を整えてまいります。 こうした施策の推進に加えて、当社グループとして目指す保育であるイエナプランの導入を進め、グループ全施設で乳幼児期からこのビジョンを取り入れた保育を確立してまいります。主体的に自分らしく生きる子どもの育成や質の高い保育を実践することで保育の質の底上げを図り、子どもや保護者から選ばれる施設を目指します。 ② 人材育成力の強化 子ども・子育て支援制度などの国や自治体の保育方針に関する勉強会や保育士試験の講座、アレルギー研修等、各職位に応じた研修カリキュラムの充実や研修参加の推奨により、施設長等、管理職水準の人材の早期育成体制の強化を目指します。また、ヨーロッパの保育所における現地の多様な保育を学ぶ海外研修を通じて、当社グループにおける保育の幅を広げる取り組みを行う方針です。 ③ 採用力の強化等を通じた人材の確保 運営施設数の増加により、保育士資格を有する優秀な人材の確保が課題であります。しかしながら、保育士資格を有する求職者が不足していることから、採用が困難な状況です。これまでは、当社が強みを持つ経験者の採用を中心に人材を確保してまいりましたが、新卒者の採用にも一段と注力することで採用力の強化に努めます。新卒採用などによる採用の多様化や採用コストの抑制にも注力しております。なお、人事制度の整備等により長期雇用に努めることで採用コストを抑えてまいります。 ④ 戦略的な地域展開 当社グループは、これまで待機児童が集中する東京23区などの首都圏都心部を中心に認可保育所の拡大に努めてまいりました。今後、少子化や待機児童の解消により児童等の獲得が難しくなる懸念がありますが、首都圏都心部においては、他の地域に比べ園児の確保に優位性があると見込んでおります。また、国基準で運営している認可保育所は、認可外保育所に比べ児童が集まりやすい傾向があります。今後も、経営資源を首都圏都心市部の認可保育所に集中することで生産性の向上に努めていく方針です。 [全国及び東京都における待機児童数] 2023年4月1日現在   2024年4月1日現在   2025年4月1日現在 待機児童数   割合(%)   待機児童数   割合(%)   待機児童数   割合(%) 東京都   286人   10.7   361人   14.1   339人   15.0 全国   2,680人   100.0   2,567人   100.0   2,254人   100.0 出典:厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ」 東京都「都内の保育サービスの状況について」 ⑤ 効率的な事業運営の推進 運営施設数の増加に伴い、備品購入等における規模のメリットの享受や、運営業務の一元化、システム導入等を積極的に推進することで、運営コストを抑制しながら効果的・安定的な事業運営が行えるよう努めます。 ⑥ 安定的な資金調達の確保と財務健全性の維持 当社グループは、各施設の開発資金、運転資金やM&A資金の確保を、主に金融機関からの借入に依拠しております。今後も、規模拡大を進め、安定した事業運営を行うためにも、諸施策を通じた安定的な資金調達の確保を図るとともに、収益力の向上による財務健全性の維持に努めます。 ⑦ 事業の拡大と安定化 当社グループの収益は、現在、子育て支援事業に依拠しており、国や自治体の政策等に大きく影響を受けている状況です。当該状況を踏まえ、当社グループでは子育て支援事業以外に保育に関連する周辺事業を中心に収益基盤の拡充に取り組んでおります。具体的には、すでに手掛けている習いごと教室等の教育事業に加えて、物販事業への参入・拡大を検討してまいります。 また、新規の保育施設については、安定的な運営が見込みやすい認可保育所を中心とすることで、収益基盤の一層の安定化に努めます。 (5) 経営戦略の現状と見通し 現状の待機児童数の推移を鑑みると、保育の量的な需要拡大が踊り場を迎える可能性がありますが、質の高い保育、保護者の利便性、教育機能を備えた「選ばれる園」の需要は継続すると想定されます。 このような想定において、2024年11月に『「2030 トリプルトラスト」実現に向けた経営戦略』を公表いたしました。具体的には、安心安全の仕組み整備やイエナプラン導入を進め保育の質を高め、おむつのサブスク導入等により利用者の利便性向上を図り、習いごと教室の展開を進めてまいります。 さらに、マーケティング強化による入所率向上に加えて、新規開設、M&Aによる規模拡大を進めるほか、管理強化を進め収支改善を図る方針です。 (6) 経営者の問題意識と今後の方針について 当社グループの経営陣は、子育て支援事業に対する社会的要請に応えるために、「子ども達の未来のために」保育の質向上に積極的に取り組むことが重要との認識でおります。このため、保育士が成長できる職場作りや処遇改善、保育士の社会的な地位向上等に向け取り組んでまいります。 また、『「2030 トリプルトラスト」実現に向けた経営戦略』の実行により、これまで進めてきた事業基盤拡大を生かし、規模経済の最大化を実現する方針です。
事業等のリスク3,978字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、以下の記載事項は特に断りがない限り、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 少子化や待機児童減少等に伴う園児数の減少 共働き世帯数の増加や女性の就業率上昇等を背景に保育所利用者数は高水準で推移しておりますが、2025年4月時点の全国待機児童数が2,254人と前年比313人減少したほか、2024年の出生数が68万6,173人と前年比4万1,115人減少するなど、外部環境が変化しております。 当社グループが集中的に展開している東京都は人口流入が続いていることから比較的園児を獲得しやすい地域でありますが、外部環境の変化により将来的には想定した園児数の獲得が困難となる可能性があります。 当社グループの収益は主に園児や児童の人数に応じて増減するため、想定した園児数等の獲得ができない場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (2) 国や自治体による方針や関連法規制等の改正等 2000年に認可保育所の運営に株式会社を含む多様な運営主体が認められて以降、子ども・子育て支援制度において、国及び自治体は待機児童解消に向け、様々な支援策を実施しておりますが、今後、国や自治体の方針につき改正等が実施され、補助金の削減や株式会社による保育所の開設が認められなくなる等となった場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、当社グループが現在運営する事業に関連する法規制は、児童福祉法、子ども・子育て支援法及び食品衛生法が主なものですが、今後、当社グループが運営する事業に関連する法規制の制定・改廃等が行われた場合、当社グループの事業活動が制約を受け、業績に影響を与える可能性があります。 (3) 認可事業等 当社グループが運営する保育所は、認可保育所や東京都認証保育所などの施設形態に関わらず各施設を所管する自治体宛てに保育所設置の申請を行い、審査を経て、認可等を得た上で運営されております。当社グループが運営する保育所において、過去に認可等の取り消しが発生した事例はなく、本書提出日現在で認可等の取り消しが想定される事象は生じておりませんが、今後、何らかの事由により認可等が取り消された場合や新規施設の認可等が得られないような場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (4) 施設運営に際しての事故等 当社グループは、施設の運営において園児や児童の安全に配慮し、万全の体制で臨んでおり、これまでに業績に大きな影響を与えるような事故等は発生しておりません。しかしながら、万が一施設運営に際して重大な事故等が発生した場合、所管する自治体等から事業の停止命令を受けたり、訴訟の提起や風評被害等により多数の園児の退園や児童の退会が生じたりすることで当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (5) 人材確保 当社グループは適正な保育の質維持向上のため、保育士や指導員、スタッフの確保が急務となるため、新卒採用の強化や社内研修体制の整備など、職員の採用強化と長期雇用に向けた諸施策に取り組んでおります。しかしながら、予定した人材の確保に遅れ等が生じた場合、既存施設の運営計画や新規施設の開園計画に遅延等を及ぼす可能性があるため、当社グループの業績にも影響を与える可能性があります。 (6) 食の安全 当社グループは、給与栄養量(※)の目標を設定し、必要な栄養量が確保できるように献立を作成し各施設にて調理・提供しております。そのため、食品の購入及び検収に留意し、新鮮で栄養価の高い、安全なものを仕入れる方針であります。また、食品衛生法に沿った、厳正な食材管理及び衛生管理を施し、食中毒等の事故の防止に努めております。しかしながら、何らかの原因により食の安全性に重大な問題が生じた場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (※)給与栄養量とは、厚生労働省が発表する食事摂取基準に基づく栄養素別の必要量に従い、当社で提供する昼食やおやつにおける必要栄養量を定めたものをいいます。 (7) 感染症の流行 当社グループでは、安全な保育及び育成を提供するため、定期的な消毒の実施等により感染症についても厳重に対応しておりますが、新型インフルエンザやノロウイルス、新型コロナウイルス感染症などの感染症が流行した場合、従事する保育士や指導員、スタッフが多数欠勤することで施設の運営が困難となる可能性があります。その場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (8) 大規模な災害 当社グループは首都圏を中心に子育て支援施設の運営を行っておりますが、地震や火災等の発生により施設の利用者や従業員、施設の建物等が被害を受けた場合には施設の運営が困難となり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (9) 個人情報保護 当社グループでは、園児や児童及びその保護者の氏名や住所など多くの個人情報を保持しているため、厳重に管理のうえ、慎重に取り扱う体制を整えておりますが、万が一漏洩するようなことがあった場合には、利用者を含め広く社会的な信用を失うこととなります。その結果、多くの園児の退園や児童の退会、施設の新規開設等に影響が出ることにより、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (10) 資金調達及び金利負担 当連結会計年度末の借入金残高は6,687百万円、総資産額に占める比率は33.3%となっております。 当社グループは、過去の保育所の新規開設に係る設備資金等は金融機関からの借入により調達しておりましたが、大幅な金利の上昇は支払利息が増加するなど当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (11) 固定資産の減損 当社グループは、キャッシュ・フローを生み出す最小単位に基づき、施設を基本単位として資産のグルーピングを行っております。運営する施設の業績が著しく悪化し改善の見込みがない場合、あるいは新規開設から一定期間を経過しても業績改善の見込みがない場合は、帳簿価額を回収可能価額まで減額する減損損失を計上します。減損の兆候の認識及び測定に当たっては、慎重に検討しておりますが、事業計画や経営環境等の前提条件の変化により、減損損失の計上が必要となる可能性があります。 (12) 新たに保育所等の施設を開設した場合の経営成績に対する影響 ① 新たに保育所等の施設を開設した場合、当社グループの経営成績に対する影響を個々の施設ごとに見ると、一般的な例として以下のような特徴があります。 営業損益・・・開設時には3歳~5歳児等が必ずしも定員を満たさない場合があるため、開設初年度から数年間は営業赤字となることがありますが、児童年齢の持ち上がりとともに年々、改善される傾向にあります。このため、新規開設施設の件数増加や施設規模の大型化は、一時的に営業損益の悪化要因となる傾向があります。 営業外収益・・新規園開設資金のうち一部(内装工事費等)に対して自治体から補助金が交付された場合、営業外収益の「補助金収入」に計上されます。このため新規開設施設の件数増加や施設規模の大型化は、補助金収入(営業外収益)の増加要因となる傾向があります。 営業外費用・・新規園開設資金のうち費用処理されたものが営業外費用の「開設準備費用」に計上されます。このため新規開設施設の件数増加や施設規模の大型化は、開設準備費用(営業外費用)を増加させる可能性があります。新規施設の開設準備については計画的に行っておりますが、想定外の費用が発生した場合、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループはこれまで積極的な新規開設を行ってきたため、経営成績における新規開設の影響が大きくなっていましたが、運営施設数に対する新規施設数の割合が減少するに伴い、今後は影響が徐々に緩和されるものと考えています。 ② 自治体からの補助金により固定資産を取得した場合には、税務上、固定資産の取得価額から補助金の額を控除することが認められています(「圧縮記帳」と呼ばれます)。財務会計において圧縮記帳の方法は2つあり、1つは補助金の額を控除した残額を固定資産に計上し、毎期の減価償却費も控除後の額をもとに計上する方法です(「直接減額方式」と呼ばれます)。もう1つは補助金を収益計上し、固定資産は補助金控除前の金額で計上する方法です(「剰余金処分方式」と呼ばれます)。 当社グループは剰余金処分方式を採用しております。剰余金処分方式の場合においても、利益剰余金と税額の計算により、税務上の効果は直接減額方式と同様になります。しかし直接減額方式を採用する場合と比較すると、新たに保育所等を開設した事業年度においては補助金収入が計上されるものの、その後の減価償却費は多額に計上されることになります。 (13) 投資に関するリスク 中長期的な観点から、事業戦略、取引関係の維持・強化、円滑化を通じて、当社の企業価値の増大に資すると認められる株式について保有する場合があります。その実施にあたっては、事前に対象企業の財務内容やリスクを検討したうえで決定しておりますが、実施後の事業環境の変化等により、当初想定していた成果が得られないと判断された場合には、のれん等の無形固定資産や投資有価証券等の減損損失を認識することにより、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,145字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績 子育て支援事業を取り巻く状況につきましては、共働き世帯数の増加や女性の就業率上昇等を背景に保育所利用者数は高水準で推移しておりますが、2025年4月時点の全国待機児童数が2,254人と前年比313人減少したほか、2024年の出生数が68万6,173人と前年比4万1,115人減少するなど、外部環境が変化しております。当社グループが集中的に展開している東京都は人口流入が続いていることから比較的園児を獲得しやすい地域であり、2025年4月の待機児童数は前年比22人減の339人と全国に比べわずかな減少にとどまりました 一方、政府は子どもに関する政策を一元化し社会の中心に据える「こどもまんなか社会」を掲げ、家庭を取り巻く諸問題に本格的に取り組む「こども家庭庁」を2023年4月に設置するなど、関連施策を推進しています。また、2023年12月に閣議決定された「こども未来戦略」には、76年ぶりとなる保育士の配置基準の見直しや保育士の処遇改善を進めることなどが盛り込まれています。さらに2023年12月には「こども大綱」が閣議決定され、2024年5月には同大綱に基づく「こどもまんなか実行計画2024」が決定されました。これは幅広いこども政策の具体的な取り組みを一元的に示した初のアクションプランであり、児童手当の拡充や「こども誰でも通園制度」の創設、保育士等の処遇改善やICT化の推進などその政策は多岐にわたっております。「こども誰でも通園制度」は、一部自治体ですでに実施されており、2026年4月には全国で本格実施される予定です。 また、幼児教育・保育の無償化については、国の制度として3~5歳児を対象に2019年10月から実施されました。これに加え、東京都では独自の制度により2025年9月から0~2歳の第一子の保育料無償化が開始されております。 このように子育て支援事業を取り巻く外部環境が大きく変化する中、当社グループは2024年11月14日に『「2030トリプルトラスト」実現に向けた経営戦略』を公表しており、当社のビジョン「2030トリプルトラスト」(2030年に職員と親子と地域に最も信頼される存在になり、子ども達の育ちと学びの社会インフラになる)を実現するため経営戦略を推進してまいります。 『「2030トリプルトラスト」実現に向けた経営戦略』に掲げた保育事業の規模拡大については、2025年6月20日及び2025年7月31日に公表した「株式会社アソシエ・アカデミーの株式取得(子会社化)に関するお知らせ」のとおり、2025年7月31日付で株式会社アソシエ・アカデミー(以下、アソシエ・アカデミー)の株式取得が完了いたしました。アソシエ・アカデミーは子育て支援事業を営む株式会社アソシエ・インターナショナル(以下、アソシエ・インターナショナル)を保有しております。本株式取得によりアソシエ・アカデミー及びアソシエ・インターナショナルは当社の完全子会社となりました。 この株式取得により、当連結会計年度末時点における当社グループの運営施設数は、認可保育所168施設(東京都136施設、神奈川県30施設、千葉県2施設)、認証保育所・認定こども園等保育施設8施設、学童クラブ・児童館25施設、その他8施設の計209施設となりました。 なお、当社はアソシエ・アカデミー及びアソシエ・インターナショナルの株式を2025年7月末に取得しておりますが、企業結合会計基準等に基づき、そのみなし取得日を2025年9月末として連結会計処理を行っております。このため、当連結会計年度においては、両社の連結はみなし取得日における貸借対照表のみを反映しており、損益計算書にはアソシエ・アカデミー及びアソシエ・インターナショナルの業績は含まれておりません。 上記の結果、当連結会計年度は、売上高26,997百万円(前期比2.1%増)、営業利益858百万円(同8.7%増)、経常利益808百万円(同1.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益72百万円(同71.7%減)となりました。 ② キャッシュ・フロー 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」)は、営業活動による資金の増加1,637百万円、投資活動による資金の減少2,105百万円、財務活動による資金の増加1,868百万円により1,399百万円増加し、2,641百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 税金等調整前当期純利益の計上130百万円に加え、減損損失及び減価償却費をそれぞれ605百万円、830百万円計上したことによる増加を主因として、1,637百万円の資金の増加となりました。 また、前連結会計年度と比較して獲得した資金が148百万円増加しております。これは、税金等調整前当期純利益が285百万円減少した一方で、減損損失が404百万円増加したことが主因です。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 株式会社アソシエ・アカデミーに係る新規連結子会社株式取得による支出2,120百万円を主因として、2,105百万円の資金の減少となりました。 また、前連結会計年度と比較して資金の支出が1,839百万円増加しております。これも同様に、新規連結子会社株式取得による支出2,120百万円が主因です。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 長期借入金の返済による支出2,188百万円の一方で、長期借入金による収入により4,028百万円増加したことを主因として、1,868百万円の資金の増加となりました。 また、前連結会計年度と比較して3,208百万円増加しております。これは、長期借入れによる収入が1,751百万円増加した一方で、長期借入金の返済による支出が1,145百万円減少したことが主因です。 (2) 生産、受注及び売上の実績 ① 生産実績 当社グループは生産活動を行っていないため、該当事項はありません。 ② 受注実績 当社グループは受注生産を行っていないため、該当事項はありません。 ③ 売上実績 当連結会計年度(自 2024年10月1日 至 2025年9月30日)の売上実績を示すと、次のとおりであります。なお、当社グループは子育て支援事業の単一セグメントであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日)   前年同期比(%) 子育て支援事業(百万円)   26,997   2.1 (注) 1.上記の金額には消費税は、含まれておりません。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該売上実績の総売上実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2023年10月1日 至 2024年9月30日)   当連結会計年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 横浜市   3,904   14.8   4,121   15.3 3.上記は、子育て支援事業における同市からの運営に関する補助金収入で、売上計上しております。 (3) 経営者の視点による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、損益又は、資産の状況に影響を与える見積りの判断は、一定の会計基準の範囲の中において、過去の実績や判断時点で入手可能な情報に基づき合理的に行っておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。 (固定資産の減損処理) 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損兆候の把握、減損損失の認識及び測定にあたっては決算時点で入手可能な情報等に基づき慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、減損処理が必要となる可能性があります。 (投資有価証券の減損) 当社グループは、投資有価証券のうち、満期保有目的の債券、子会社株式及び関連会社株式並びにその他有価証券のうち、市場価格のない株式等については、実質価額が取得価額に対して50%程度以上下回った場合には「著しく下落した」ものとし、回復可能性が十分な根拠により裏付けられる場合を除き減損処理を行っております。 将来の時価の下落または投資先の業績不振や財政状態の悪化により、現状の帳簿価額に反映されていない損失又は帳簿価額の回収不能が生じ、減損処理が必要となる可能性があります。 (繰延税金資産の回収可能性) 当社グループは、繰延税金資産について将来の課税所得を合理的に見積り、回収可能性を十分に検討し回収可能見込額を計上しております。しかし、繰延税金資産の回収可能見込額に変動が生じた場合には、繰延税金資産の取崩し又は追加計上により利益が変動する可能性があります。 ② 財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比較して4,604百万円増加し20,066百万円となりました。 流動資産は、前連結会計年度末と比較して2,042百万円増加し6,612百万円となりました。これは、現金及び預金が1,399百万円、未収入金及び契約資産が673百万円それぞれ増加したことが主因です。 固定資産は、前連結会計年度末と比較して2,561百万円増加し13,453百万円となりました。これは、当連結会計年度に株式会社アソシエ・アカデミーを完全子会社化した際に計上した、のれん1,968百万円が主因です。株式取得の詳細につきましては「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 企業結合等関係」をご参照ください。 (負債) 当連結会計年度末の総負債は、前連結会計年度末と比較して5,005百万円増加し12,351百万円となりました。 流動負債は、前連結会計年度末と比較して1,387百万円増加し4,805百万円となりました。これは短期借入金が550百万円増加したことが主因です。 固定負債は、前連結会計年度末と比較して3,618百万円増加し7,546百万円となりました。主な要因は、長期借入金が3,263百万円増加したことです。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比べ400百万円減少し7,714百万円となりました。これは、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により72百万円増加した一方で、配当金により520百万円減少したことが主因です。 ③ 経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、一部の保育施設を事業譲渡及び株式譲渡したことによる減少の一方で、人事院勧告に伴う公定価格の上昇が寄与し、前連結会計年度と比較して2.1%増の26,997百万円となりました。なお、事業譲渡の詳細につきましては「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 企業結合等関係」をご参照ください。 (売上原価) 当連結会計年度の売上原価は、前連結会計年度と比較して採用費等が減少したものの人事院勧告に伴う人件費増加が影響し、2.2%増の24,311百万円となりました。売上原価率は前連結会計年度の89.9%から当連結会計年度の90.1%と0.1ポイント上昇しました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、これまで戦略的に積み増してきたICT費用の一巡により、前連結会計年度に比べ2.6%減の1,827百万円となりました。販管費率は前連結会計年度の7.1%から当連結会計年度は6.8%と0.3ポイント改善しました。営業利益については、前連結会計年度に比べ8.7%増の858百万円と2期連続の過去最高益更新となりました。営業利益率は、前連結会計年度の3.0%から当連結会計年度は3.2%へ上昇いたしました。 (営業外損益と経常利益) 当連結会計年度の営業外収益は9百万円、営業外費用は60百万円となりました。経常利益は設備投資に係る補助金収入の減少により前連結会計年度比1.5%減の808百万円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度比68.6%減の130百万円となりました。当連結会計年度は、特別損失として減損損失605百万円を計上いたしました。親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度比71.7%減の72百万円となりました。なお、減損損失、事業譲渡関連費用の詳細につきましては「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結損益及び包括利益計算書関係」をご参照ください。 ④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 イ.キャッシュ・フローの状況の分析 当社グループのキャッシュ・フローの状況の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フロー」をご参照下さい。 なお、今後の資金需要のうち主なものは、子育て支援施設等の設備投資、施設の運営費の支払いによるものであります。 ロ.財政政策 当社グループは、運転資金及び設備資金につきましては、内部資金または借入により資金調達することとしております。M&A等の成長投資が重要であり、これらの資金需要は内部資金又は長期借入により調達しております。 2025年9月30日現在、長期借入金の残高は6,137百万円であります。また、当連結会計年度末において、複数の金融機関との間で合計2,780百万円の当座貸越契約を締結しております(借入実行残高550百万円、借入未実行残高2,230百万円)。

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開示資料

出典

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