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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

フォースタートアップス

for Startups, Inc.7089 · Growth · サービス業

スタートアップに特化した人材紹介が中核。独自データベースとVCネットワークで経営人材のマッチングを強みとする。

概要

フォースタートアップスは、スタートアップ・成長企業に特化した人材紹介を中核事業とする企業である。2016年に株式会社ネットジンザイバンクとして創業し、2018年に現商号に変更。2020年に東証マザーズに上場し、2022年にはグロース市場へ移行した。2026年3月期の売上高は53億円、営業利益11億円、従業員数252名。本社は東京都港区。

人材支援を中心とした三つの事業セグメント

当社は、スタートアップ企業等への人材紹介・コンサルティングを行う「ヒューマンキャピタル事業」、スタートアップデータベース「STARTUP DB」の運営や産官学連携のアクセラレーション、カンファレンス「GRIC」を手掛ける「オープンイノベーション事業」、投資事業を行う「ベンチャーキャピタル事業」の3セグメントで構成される。2026年3月期より報告セグメントを従来のタレントエージェンシー&オープンイノベーション事業から分割し、現在の区分とした。

ヒューマンキャピタル事業が売上の85%を占める

2026年3月期の連結売上高52.7億円のうち、ヒューマンキャピタル事業が44.8億円(構成比85%)、オープンイノベーション事業が7.9億円(同15%)を占める。同事業はスタートアップ企業向けにハンティング型の人材紹介を主力とし、採用決定者の理論年収に手数料率を乗じた成功報酬を得る。2026年3月期の人材紹介取引数は989人、平均単価は416.9万円で、前期比で成約件数・単価とも上昇した。

スタートアップ・エコシステム全体を支援するプラットフォーム構想

当社は「成長産業支援プラットフォーム」の構築を掲げ、人材紹介だけでなく、データベース「STARTUP DB」の公開・法人向け提供、官公庁とのスタートアップ育成事業の受託、スタートアップM&A仲介、投資事業など、スタートアップのライフサイクル全体をカバーするサービスを展開する。2025年7月にはAI領域特化の子会社アリカタ、2025年9月にはGOジョブ株式会社を持分法適用関連会社化するなど、事業領域を拡大している。

業界の中での役割はスタートアップエコシステムに対して人材・情報・資金・出口を提供するプラットフォーマー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
53億円
営業利益
11億円
営業利益率
20.8%
純利益
8億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
ヒューマン キャピタル45億円84.9%20億円44.4%
オープンイノベーション8億円15.1%2億円25.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01スタートアップ・成長企業主力

スタートアップ・成長企業に対して、ハンティング型の人材紹介を中心に、採用コンサルティング、起業家創出プログラムを提供。経営幹部クラスの採用支援に強み。

スタートアップ向け人材紹介で国内最大級の実績

主な製品・サービス2
人材紹介
主に経営幹部(CEO、CFO、事業責任者など)のポジションを対象に、登録型ではなくハンティング型で候補者を紹介するサービス。成功報酬として紹介手数料を得る。
コンサルティング
採用ニーズの高い求人企業の採用課題を解決するサービス。月額固定報酬で提供。

02大手企業・官公庁・自治体準主力

スタートアップ企業との連携を促進するオープンイノベーション支援。STARTUP DBの法人向け提供、アクセラレーションプログラムの受託、カンファレンス開催などを行う。

主な製品・サービス3
STARTUP DB
スタートアップ企業のデータベース。法人向けにデータ提供・定額利用、データ販売、調査委託などを行う。
アクセラレーション
中央官庁や地方公共団体のスタートアップ育成事業等を競争入札で受託。
カンファレンス(GRIC)
成長産業に特化した国内最大規模のカンファレンスを開催し、協賛金を得る。

03スタートアップ(投資先)副次

スタートアップ企業への投資を行い、イグジット時に収益を得る。投資先は人材紹介の注力先と重なる。

04スタートアップ(M&A仲介)副次

スタートアップ企業のM&A(イグジット支援)仲介サービス。2025年3月期より開始。

製品と技術

スタートアップ特化型人材紹介「ハンティング型」サービス

ヒューマンキャピタル事業の中核は、ハンティング型の人材紹介である。登録型ではなく、外部人材データベース(株式会社ビズリーチ等)を活用して求人に合致する人材に直接接触する方式を採用。スタートアップ企業の経営幹部クラス(CEO、CFO、事業責任者など)の採用難易度が高いポジションに強みを持つ。2026年3月期には989件の成約を記録し、平均単価は416.9万円に上昇した。また、ベンチャーキャピタルや研究機関と連携した起業家創出プログラムも提供している。

スタートアップデータベース「STARTUP DB」

2018年にリリースした「STARTUP DB」は、スタートアップ企業の事業内容、役員情報、資金調達情報、登記簿情報から算出した評価額などを掲載する統合データベース。2025年時点で掲載企業数は26,000社を超え、一部を無料公開している。法人向けにはデータ提供や有料会員サービスを展開し、アクセラレーション(旧Public Affairs)では官公庁・自治体のスタートアップ育成事業を受託。また、同DBのデータを活用したスタートアップM&A仲介サービスも開始している。

カンファレンス「GRIC」とコミュニティ形成

オープンイノベーション事業の一環として、成長産業特化の国内最大規模カンファレンス「GRIC(GROWTH INDUSTRY CONFERENCE)」を主催。テーマは「日本のスタートアップエコシステムをグローバルへ」で、国内外のエコシステムビルダーが発信する場として機能。協賛企業からの協賛金を収入源とする。当社はこのカンファレンスを通じて、スタートアップと大手企業、投資家、政府関係者とのネットワーク構築を支援している。

ベンチャーキャピタル事業による投資

子会社フォースタートアップスキャピタル合同会社が運営する1号投資事業有限責任組合を通じて、ヒューマンキャピタル事業の注力支援先に投資を行う。2026年3月期の投資先はフェズ、ユアマイスター、READYFOR、ポケトーク、カケハシ、ナレッジワーク、アークエッジ・スペース、ミツモア、将来宇宙輸送システム、岩谷技研の10社。投資先のイグジット時に収益を計上するスキームであり、スタートアップの成長を資金面でも支える。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • スタートアップ・成長企業スタートアップ向け人材紹介で国内最大級の実績

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

スタートアップ支援で急成長、利益率高い

サービス業に属し、スタートアップ向けの人材紹介・支援サービスを提供しています。同業にはジンジブやイシンがありますが、当社はスタートアップ特化型で、急成長市場に位置します。売上高は2026年3月期に53億円と前期比43%増と急拡大し、営業利益率も20.75%と高い水準です。高い成長性と収益性を両立していますが、市場の競争が激化しており、持続的な成長が課題です。

強み

  • 売上高が前期比40%超増加。スタートアップ市場の拡大が追い風。
  • 営業利益率は20%超と非常に高い。効率的なビジネスモデル。
  • スタートアップ特化で差別化。専門性の高い人材紹介を提供。
  • 成長産業に特化し、将来の需要を取り込んでいる。

課題

  • 同業他社の参入が増加。差別化戦略が必須。
  • スタートアップ市場の動向に業績が左右される。多角化の余地。
  • 急成長に伴い、優秀な人材の確保が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がフォースタートアップス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
12485ティア101億円25.8倍
27371Zenken101億円19.3倍
36554エスユーエス101億円9.9倍
49679ホウライ100億円16.5倍
57089フォースタートアップス98億円11.9倍
66047Gunosy98億円
77084Smile Holdings97億円43.3倍
86568神戸天然物化学96億円12.4倍
96189グローバルキッズCOMPANY96億円27.5倍
109791ビケンテクノ93億円6.4倍
117087ウイルテック92億円10.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 18件

ウィルグループから分割独立した2016年

2016年9月、株式会社セントメディア(現ウィルオブ・ワーク)のネットジンザイバンク事業部を会社分割し、株式会社ネットジンザイバンク(現フォースタートアップス)を東京都中野区に新設した。創業時の目的はスタートアップ企業への人材支援サービスであり、その後成長産業領域に特化した事業展開を進めていくことになる。

商号変更と事業基盤の確立(2018年)

2018年3月、フォースタートアップス株式会社に商号変更。同時に本社を東京都港区六本木一丁目に移転し、業務拡張の基盤を整えた。同年5月には成長産業領域に特化した統一データベース「STARTUP DB」をリリース。これにより、スタートアップ企業の客観的情報を収集・公開する仕組みを構築し、以降の人材紹介事業とのシナジーを生み出す土台となった。

上場と事業多角化の進展(2020年~2022年)

2020年3月、東京証券取引所マザーズに株式を上場。2021年5月には投資事業子会社フォースタートアップスキャピタル合同会社を設立し、同年8月には1号ファンドを組成した。2021年7月には法人向けサービス「STARTUP DB ENTERPRISE」を開始し、オープンイノベーション事業を拡大。2022年4月の市場区分再編に伴いグロース市場へ移行、同時に本社を六本木一丁目の同一ビル内の新区画に移転した。

ガバナンス強化と資本関係の解消(2023年~2024年)

2023年6月、監査等委員会設置会社へ移行し、コーポレートガバナンスを強化。2023年7月にはスタートアップのエグゼクティブ領域に特化した人材支援子会社シングレス株式会社を設立。2024年3月、親会社であった株式会社ウィルグループとの資本関係を解消し、完全に独立した経営体制となった。同年11月には本社を東京都港区麻布台に移転した。

AI・M&A領域への進出と関連会社化(2025年~2026年)

2025年7月、成長産業のAI領域に特化したヘッドハンティング型人材支援子会社アリカタ株式会社を設立。同年9月、GO株式会社から新設分割されたGOジョブ株式会社の第三者割当増資を引き受け、同社を持分法適用関連会社化。2026年3月には任意の指名報酬委員会を設置し、経営の透明性を高めた。2026年3月期の売上高は前期比42.6%増の52.7億円、営業利益は同147.3%増の11.2億円と大幅増収増益を達成した。

年表18件を開く

2010年代

  • 2016年9月スタートアップ企業に対する人材支援サービスの提供を目的として株式会社セントメディア(現 株式会社ウィルオブ・ワーク)のネットジンザイバンク事業部を会社分割し、分割会社を株式会社ネットジンザイバンク(現 当社)(東京都中野区本町)として新設
  • 2018年3月商号変更フォースタートアップス株式会社に商号変更
  • 2018年3月業務拡張のため、本社を東京都港区六本木一丁目に移転
  • 2018年5月成長産業領域に特化した統一データベース「STARTUP DB」をリリース
  • 2019年4月オープンイノベーションサービスを開始

2020年代

  • 2020年3月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2021年5月投資事業を行う子会社フォースタートアップスキャピタル合同会社を設立
  • 2021年7月事業会社によるスタートアップ企業との取り組み加速を目的としたSTARTUP DB ENTERPRISEサービスを開始
  • 2021年8月フォースタートアップスキャピタル合同会社がフォースタートアップス1号投資事業有限責任組合を組成
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分再編に伴い、マザーズからグロース市場へ移行
  • 2022年4月業務拡張のため、本社を東京都港区六本木一丁目に移転(同ビル同フロア新区画)
  • 2023年6月監査等委員会設置会社へ移行
  • 2023年7月スタートアップ企業等へのエグゼクティブ領域特化型人材支援サービスを展開する子会社シングレス株式会社を設立
  • 2024年3月親会社であった株式会社ウィルグループとの資本関係を解消
  • 2024年11月業務拡張のため、本社を東京都港区麻布台に移転
  • 2025年7月成長産業におけるAI領域に注力したヘッドハンティング型人材支援サービスを展開する子会社アリカタ株式会社を設立
  • 2025年9月GO株式会社から新設分割されたGOジョブ株式会社の第三者割当増資を引き受け、同社を持分法適用関連会社化
  • 2026年3月任意の指名報酬委員会を設置

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高成長率2028年3月期まで20%
  • 営業利益率2028年3月期まで20%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    スタートアップHR No.1の確立

    スタートアップ企業に特化した人材支援で業界随一の実績と規模を確立する。経営陣やCxOクラスからメンバークラスまで包括的に支援。生成AI活用による生産性向上とマーケティング強化も推進する。

  2. 02

    スタートアップ支援メニューの拡大

    蓄積したスタートップ企業の定量情報やエコシステムネットワークを活かし、M&A仲介サービスなどを通じて支援メニューを拡充。クロスセルによるシナジー創出を図る。

  3. 03

    M&Aなどによる事業規模の拡大

    M&Aや戦略的パートナーとの提携、新規事業ドメインへの参入により事業の多角化と成長加速を進める。国内外スタートアップとの共創も通じ、エコシステム全体に貢献する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 7期分

グループ全体で252人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は688万円で、6期前と比べて+7.2%平均年齢は30.6歳、平均勤続年数は2.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2020年3月64231.11.767
2021年3月61730.81.787
2022年3月63930.61.8115
2023年3月65530.01.9166
2024年3月62929.82.1194
2025年3月61130.42.4230217
2026年3月68830.62.6252437

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率18.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率45.5%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)82.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 5 / 海外 0、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都港区307百万円
主な関係会社
  • 国内
    シングレス株式会社
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アリカタ株式会社
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    フォースタートアップス キャピタル合同会社
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    フォースタートアップス 1号投資事業有限責任組合(注)2、3、4
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権19.0%
  • 国内
    GOジョブ株式会社
    東京都港区 · 持分法適用会社
    議決権34.5%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    研究開発型スタートアップ支援事業/スタートアップ向け経営人材支援事業の取り組み状況に関する調査事業/
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-10-20
    1,938万円
  • 調達
    令和2年度スタートアップ・エコシステム海外発信調査
    内閣府 · 2021-01-20
    1,214万円
  • 調達
    【中国局】令和5年度中国地域ものづくり中小企業事業化支援事業(オープンイノベーション・エコシステム構築事業)
    経済産業省 · 2023-06-21
    1,130万円
  • 調達
    【中国局】令和4年度中国地域ものづくり中小企業事業化支援事業(オープンイノベーション・エコシステム構築事業)
    経済産業省 · 2022-07-27
    1,045万円
  • 補助金
    令和4年度中国地域ものづくり中小企業事業化支援事業(オープンイノベーション・エコシステム構築事業)
    経済産業省 · 2022-08-05
    1,150万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は53億円営業利益11億円前期と比べると増収増益で、売上が+43.2%、利益が+120.0%。

売上高
+43.2%
53億円
営業利益
+120.0%
11億円
純利益
+100.0%
8億円
営業利益率
20.8%
前期比 +7.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高64億円53億円
営業利益14億円11億円
純利益9億円8億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は15億円、営業利益は4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+114.3%、営業利益は+300.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q81
2024年1Q7114.31
2024年2Q9222.21
2024年3Q800.00
2024年4Q102
2025年2Q17211.81
2025年4Q20315.03
2026年2Q23313.03
2026年4Q30826.75
2027年1Q15426.73

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 10期分

2017年3月期からの10期で、売上は2億円から53億円へ26.5倍に増えた。直近期の営業利益率は20.8%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2017年3月200
フォースタートアップス株式会社に商号変更
2018年3月721
2019年3月1022
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2020年3月1322
投資事業を行う子会社フォースタートアップスキャピタル合同会社を設立
2021年3月1310
2022年3月2354
スタートアップ企業等へのエグゼクティブ領域特化型人材支援サービスを展開する子会社シングレス株式会社を設立
2023年3月3064
2024年3月3444
成長産業におけるAI領域に注力したヘッドハンティング型人材支援サービスを展開する子会社アリカタ株式会社を設立
2025年3月375413.54
2026年3月53111120.88

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高53億円のうち、営業利益として残るのは11億円20.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は8億円、売上の15.1%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金20.8%11億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金58.5%31億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益20.8%11億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
79.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+13.2pt
20.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+10.0pt
15.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+21.4pt
33.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
16.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
27.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 9期分

2026年3月期は営業CFが10億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは4億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は22億円で、売上の5.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2018年3月1−1001
2019年3月30033
2020年3月20328
2021年3月002010
2022年3月6−22417
2023年3月0−12−117
2024年3月2−30−117
2025年3月4−31119
2026年3月10−6−2422

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 10期分

2026年3月期の総資産は50億円。このうち返さなくてよい自己資本が32億円で、自己資本比率は55.5%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年3月10122.8
2018年3月32148.1
2019年3月63355.9
2020年3月118371.2
2021年3月159662.3
2022年3月26151151.3
2023年3月3022859.5
2024年3月3225767.1
2025年3月37251259.0
2026年3月50321855.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
22億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
25億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
18億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
97
/ 100
安定性自己資本比率37 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率534社中22位あたり、逆に低いのは自己資本比率534社中254位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
33.2%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
20.8%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
55.5%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
43.2%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,480で、1年前と比べて+49.0%過去52週の値幅のなかでは70%の位置にある。

¥1,480-3.5%1ヶ月-13.6%1年+49.0%時価総額98億円
過去52週の値幅
安値¥857高値¥1,752

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.9倍
PER (会社予想)10.2倍
PBR3.15倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で約6.7%下落し、8月21日には前日比7.21%安の1506円まで売られた。25日移動平均線(1612.8円)を約6.6%下回り、75日線(1557.99円)も割り込んだ。ただし52週高値1752円からは約14%下に位置し、200日線(1266.7円)は上回っている。8月7日に194,000株の大量出来高を伴って1572円まで急落した後も、戻りは鈍く、全体的に調整局面と言える。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERは12.84倍で業界平均22.67倍を約43%下回り、予想PERは10.9倍と更に低い。PBRは3.73倍と平均3.23倍を上回るが、ROEは33.2%と極めて高く、成長性を考慮すると妥当。無配当だが、売上・利益は急増しており、今後の配当開始が期待される。総合的に見て、PERは割安でROEも高く、成長局面にあるため割安と判断するが、配当がない点は投資家によっては評価が分かれる。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.9倍23.4倍
PER (予想)10.2倍
PBR3.15倍3.51倍
ROE33.2%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

同社の投資論点は、スタートアップ市場の成長が続く中で、人材紹介の需要がどの程度持続するか。強気派は、スタートアップ企業の増加、専門特化による高付加価値、急成長する売上高と利益率を評価し、市場拡大の恩恵を受けると見る。弱気派は、人材紹介市場の競争激化、スタートアップの資金調達環境の悪化、特定セグメントへの依存を懸念する。また、規模が小さく、業績が市場環境に左右されやすい点がリスク。将来の成長持続性が論点。

プラスに働く材料7
  • 急成長市場

    スタートアップ企業が増加し、採用需要が拡大。

  • 専門特化の強み

    業界特化のネットワークで高単価の案件を獲得。

  • 収益性のランアップ

    営業利益率が13%から20%へ大幅改善。

  • 26/3期営業利益11億円と前期比2倍超決算発表後影響

    営業利益5→11億円と2倍超、営業利益率20.75%。高成長が続く

  • 売上高53億円と前期比43%増通年影響

    売上高37→53億円と43%増。ストック型収益の拡大がけん引

  • 予想PER10.9倍と実績12.84倍から低下通年影響

    予想PER10.9倍は実績12.84倍から低下。来期の増益を織り込む

  • ROE33.2%と非常に高い資本効率通年影響

    ROE33.2%はPBR3.73倍を正当化。資本効率の高さは魅力

マイナスに働く材料7
  • 市場循環のリスク

    スタートアップの資金調達が停滞すると採用需要が縮小。

  • 競争の激化

    人材業界大手や新興企業との競争で価格競争が生じる。

  • 依存リスク

    特定の業種・企業への依存で、需要変動の影響を受けやすい。

  • PBR3.73倍と成長期待を先取り通年影響

    PBR3.73倍と高水準。成長鈍化時にバリュエーション調整の恐れ

  • 株価1年で57%上昇、目先は利食い継続影響

    株価1年で57%上昇。好材料の出尽くしで利益確定売り

  • 無配当で株主還元ゼロ通年影響

    配当利回り0%で株主還元なし。再投資優先の経営方針

  • 外国人保有比率5.54%と低い継続影響

    外国人保有比率5.54%と低く、需給が狭い

次の決算で確かめる点
成約件数
売上高の直接的なドライバーであり、需要動向を示す。
平均単価
高付加価値の維持と利益率に影響する。
スタートアップ資金調達額
外部環境の先行指標として採用需要を予測する。

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,322人。区分でいちばん多いのは個人・その他57.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が29.5%を占め、残る70.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他24.925.931.964.564.057.2
事業法人61.954.754.622.222.027.6
証券会社1.03.26.85.04.77.8
外国法人2.412.13.34.54.45.5
自己株式0.00.08.92.4
金融機関9.94.03.33.64.81.9
外国人個人0.00.10.30.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01志水 雄一郎9.60
02日本交通株式会社7.56
03ベル投資事業有限責任組合15.32
04吉川 徹4.93
05スパークス・グループ株式会社2.99
06上田八木短資株式会社2.40
07福岡地所株式会社2.27
08エムスリー株式会社2.21
09株式会社SBI証券2.15
10松井証券株式会社2.00

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-08-21
    楽天証券株式会社
    新規の大量保有報告
    1.79%
    -4.53pt
  • 2026-08-12
    志水 雄一郎
    新規の大量保有報告
    9.74%
    +1.01pt
  • 2026-04-22
    楽天証券株式会社
    新規の大量保有報告
    6.32%
  • 2026-04-07
    楽天証券株式会社
    新規の大量保有報告
    1.92%
    -4.41pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 10期分

1株利益は10期で−98%、1株純資産は10期で−99%。直近期のROEは33.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2017年3月5,73755,73710.9
2018年3月4355131.0
2019年3月6011074.3
2020年3月5325727.628.5
2021年3月122664.5123.8
2022年3月11137334.423.9
2023年3月12549828.715.0
2024年3月10859619.611.6
2025年3月5032616.311.0
2026年3月12442633.29.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額110百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
志水雄一郎代表取締役 CEO54634,600
恒田有希子代表取締役 COO41108,000
清水和彦取締役4475,600
齋藤太郎取締役5310,000
梅澤高明取締役6440,000
田久保善彦取締役565,000
小久保愛子取締役(監査等委員)43
堀内雅生取締役(監査等委員)561,600
秋元芳央取締役(監査等委員)53

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3797926
社外取締役731314

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,999字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、スタートアップ・成長企業向けの人材紹介を中心とした人材支援サービス「ヒューマンキャピタル事業」を中核に、データベース運営・コミュニティ形成・出口支援等、スタートアップ・エコシステムの発展と産官学連携を推進する「オープンイノベーション事業」、スタートアップ企業に投資する「ベンチャーキャピタル事業」の3事業を展開し、スタートアップや挑戦者を支える各種サービスを提供しています。 各セグメントの事業内容は以下のとおりであります。なお、当連結会計年度より報告セグメントを見直し、従来の「タレントエージェンシー&オープンイノベーション事業」を「ヒューマンキャピタル事業」と「オープンイノベーション事業」に区分しております。 (1) ヒューマンキャピタル事業 ヒューマンキャピタル事業は、スタートアップ・成長企業(以下、スタートアップ企業等)向けに人材紹介を中心とした人材支援サービスを提供しており、具体的には、①人材紹介、②コンサルティングに区分されます。それぞれのサービス内容及び特徴は以下のとおりであります。 サービスの内容 ① 人材紹介 スタートアップ企業等に対して、主として雇用期間の定めのない候補者を紹介し、当該候補者がスタートアップ企業等に入社した事実を当該企業等に確認した上で、入社日を基準に成功報酬としての紹介手数料を収受しております。当該手数料は、求人企業と締結する紹介契約に基づき、採用決定者の理論年収に一定の手数料率を乗じた額として算出されます。 具体的な運営としては、当社グループのヒューマンキャピタリスト(注1)がスタートアップ企業等から求人情報を獲得し、当該求人内容に合致する求職者を、主として株式会社ビズリーチ等が運営する外部人材データベースを利用して集客しております。当社グループは、スタートアップ企業等に人的資源を最適配置することを重視していることから、国内の人材紹介会社の多くが採用する登録型(注2)ではなく、求人ニーズに合致した人材を効率的に発掘できるハンティング型(注3)を採用しております。 また、求人企業と求職者のマッチングによる人材紹介以外にも、スタートアップ・エコシステムの発展のためには、起業家数の増加が必要不可欠であると考えており、以下のような起業支援サービスを行っております。 ・ベンチャーキャピタルと連携した起業家創出プログラム ベンチャーキャピタルと提携し、起業家の創出を行っております。具体的には、当社グループが発掘した起業を志す人材や起業家に資する人材を、提携するベンチャーキャピタルに紹介し、当該ベンチャーキャピタルが起業のサポートを行っております。当社グループが紹介した起業希望者が実際に起業に至った場合には、当社グループはベンチャーキャピタルから成功報酬を収受するほか、新設会社に対して継続的な人材支援を行います。 ・研究機関と連携した起業家創出プログラム 国内の研究機関(大学等)には、高い技術力をベースにした優れたアイディア・人材が多く存在しております。しかしながら、当該アイディアをビジネスとして実行できるケースは多くありません。我が国が誇る優れた技術を成長産業へ成長させるため、大学系ベンチャーキャピタルと連携して経営陣等の人材支援を行うこと等、起業サポートを行っております。当社グループが支援した経営陣等が実際に起業に至った場合には、当社グループは研究機関から成功報酬を収受するほか、新設会社に対して継続的な人材支援を行います。 ② コンサルティング 当社グループは、採用ニーズの高い求人企業の採用課題を解決するコンサルティングサービスを提供しております。こちらは、原則として契約期間に基づき、契約に定められた月額固定報酬を収受しております。 サービスの特徴 ① ベンチャーキャピタル・起業家等イノベーションに関わるプレイヤーとのネットワーク イノベーションの創出源泉となる新たなテクノロジーや産業は、トレンドの移り変わりが激しく、その結果としてスタートアップ企業等の人材ニーズも大きく変動します。スタートアップ企業等に人的資源を最適配置するには、スタートアップ企業等自体だけでなく、成長産業に対する広範かつ深い理解が重要である一方、情報のキャッチアップコストや候補者とのマッチングコストが高いという特徴があると考えております。当該領域で収益性の向上を図っていくためには、スタートアップ企業等に関連した幅広い情報収集力や企業側と候補者側の双方をマッチングさせる仕組みが必要と考えております。 当社グループは、当該課題を解決するために、ベンチャーキャピタルや起業家、大手企業、政府、エコシステムビルダー等と密な連携を行う情報収集ネットワークを構築しております。 これは、未公開企業への投資活動を専門に行っているベンチャーキャピタルは、投資背景等のスタートアップ企業等に関する客観的な情報を保有しており、起業家は企業の将来的な展望や起業背景等の内面的な情報を保有していることから、ベンチャーキャピタル及び起業家と緊密な連携を行うことで、スタートアップ企業等に関する様々な情報のタイムリーなキャッチアップが可能と当社グループが判断していることによります。 具体的には、独立系大手のベンチャーキャピタルである株式会社グロービス・キャピタル・パートナーズやインキュベイトファンド株式会社等の複数のベンチャーキャピタルと定期的に情報交換を実施するとともに、起業家との勉強会を定期的に開催することで、起業家と当社グループのヒューマンキャピタリストが直接連携できる仕組みを構築しております。当社グループは同一のヒューマンキャピタリストがクライアント企業及び候補者を担当する両面型の運営方式を採用しておりますので、当該仕組みによりキャッチアップされた情報を活用することで候補者への高い訴求力へとつながり、結果として採用難易度が高いスタートアップ経営幹部ポジション(CEO、CFO、事業責任者等の経営幹部層)の採用に結びついていると考えております。 ② STARTUP DB(注4)の活用 我が国のスタートアップマーケットの特徴として、スタートアップ企業等に関する客観的な情報の不足があると考えております。当社グループは、こうした課題感から5年以上に亘ってスタートアップ企業等に関する客観的な情報を収集し、データベース「STARTUP DB」として一部を無料で公開しております。 本有価証券報告書提出日現在では、「STARTUP DB」の掲載企業数は26,000社を超え、スタートアップ企業等の事業内容のほか、役員情報や資金調達情報、登記簿情報から算出した評価額等を掲載しており、マスコミとも連携してスタートアップ企業等に関する情報を積極的に発信しております。 社内においては当該公開情報に加え、上記特徴①にて収集した定性的な情報を基に、独自のアルゴリズムを用いて各スタートアップ企業等を数値化し、当該数値化した情報を整理・序列化し、データベースとして蓄積しております。その上で、特に当社グループが成長性の高いと考えるスタートアップ企業(以下、有力スタートアップ企業)に対して優先的に人材紹介サービスを提供しております。これは、有力スタートアップ企業は調達資金額も多く、人材ニーズが高いことに加え、有力スタートアップ企業に人的資源を最適配置することが、結果的に次のユニコーン企業を生み出し、新サービスや成長産業の創出につながると当社グループが考えていることによります。社内のヒューマンキャピタリストは、当該データベースへタイムリーにアクセス可能であり、有力スタートアップ企業に優先的に候補者をマッチングできる環境を実現していると考えております。 <事業系統図(ヒューマンキャピタル事業)> (2) オープンイノベーション事業 オープンイノベーション事業は、当社グループが運営するデータベース「STARTUP DB」を活用し、大手企業や官公庁・自治体とスタートアップ企業の連携を促進するサービスを提供しております。具体的には、①STARTUP DB、②アクセラレーション(旧 Public Affairs)、③カンファレンスに区分されます。加えて、当連結会計年度よりスタートアップ企業のイグジット支援を目的とした新規事業④スタートアップM&A仲介を開始いたしました。それぞれのサービスの内容は以下のとおりであります。 ① STARTUP DB 当社グループが運営するデータベース「STARTUP DB」のデータを法人向けに提供し、定額利用料金を収受するほか、顧客ニーズに応じたデータ販売料金、データ抽出調査等の業務委託による業務受託料を収受しております。 ② アクセラレーション(旧 Public Affairs) 産官学連携を主体的に推進し、競争入札を通じて中央官庁や地方公共団体におけるスタートアップ育成事業等を受託することで業務受託料を収受しております。 ③ カンファレンス 「日本のスタートアップエコシステムをグローバルへ」をテーマに、成長産業に特化した国内最大規模のカンファレンス「GRIC(注5)」を開催しており、協賛企業から協賛金を受領しております。 ④ スタートアップM&A仲介 良質なスタートアップ・エコシステムを醸成するためには、スタートアップ企業が適切な成長戦略を実行するためのイグジット戦略が重要です。当社は、スタートアップ企業と事業会社双方の視点に立ち、単なるマッチングにとどまらない、本質的な企業価値の最大化と事業成長を支援することを目的にスタートアップ企業のイグジット支援を主とするスタートアップM&A仲介サービスを開始いたしました。 譲渡希望及び譲渡検討をするスタートアップ企業のソーシングにあたっては、ヒューマンキャピタル事業と同様、スタートアップ企業に投資するベンチャーキャピタルとの緊密な連携及び培ってきたネットワークから企業情報を入手いたします。加えて、当社役職員のネットワークやSTARTUP DBを利用している事業会社等から、譲受候補企業を選定・提案しマッチングを行います。最終的な譲渡条件が決定した段階で、譲渡希望企業と譲受候補企業の間で譲渡契約を締結し、譲渡対象物の引渡しと譲渡代金の決済が行われることでM&Aの一連の取引が完了し、当社が譲渡企業と譲受企業双方から成功報酬を収受します。 <事業系統図(オープンイノベーション事業)> (3) ベンチャーキャピタル事業 ベンチャーキャピタル事業は、ヒューマンキャピタル事業の注力支援先に対して投資を実行しております。当連結会計年度末日現在では、投資先企業数は下記10社であります。投資先のイグジット時に投資収益を計上いたします。 <株式会社フェズ、ユアマイスター株式会社、READYFOR株式会社、ポケトーク株式会社、株式会社カケハシ、株式会社ナレッジワーク、株式会社アークエッジ・スペース、株式会社ミツモア、将来宇宙輸送システム株式会社、株式会社岩谷技研> <事業系統図(ベンチャーキャピタル事業)> [脚注、用語の説明] 1.ヒューマンキャピタリスト 人材(ヒューマンキャピタル)を取り扱う当社グループのコンサルタント 2.登録型 求職者の登録媒体を設け、求職者を集める手法 3.ハンティング型 求人情報に合致する人材に対し紹介会社側から接触を図る集客手法 4.STARTUP DB(スタートアップデータベース) スタートアップ・ベンチャー企業のデータベースと、起業家・投資家の方々のインタビューコンテンツや業界・企業分析等の独自リサーチコンテンツを統合した当社グループの情報プラットフォーム 5.GRIC(グリック) 当社グループ主催のカンファレンス「GROWTH INDUSTRY CONFERENCE」の通称です。国内外トップティアのエコシステムビルダーが発信する"機会"、集う"場"であると共に、進化・成長を続ける挑戦者のためのコミュニティの場と位置付けております。
経営方針・対処すべき課題5,061字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 ・ミッション、ビジョン、バリュー ミッション、ビジョン、バリューは、フォースタートアップスがこの社会に存在する理由そのものであり、私たちのカルチャーを形作るすべての原点として定義しております。 ミッション   (共に)進化の中心へ ビジョン   for Startups バリュー   Startups First   全ては日本の成長のために。スタートアップスのために。※スタートアップス=『進化の中心』にいることを選択する挑戦者達 Be a Talent   スタートアップスの最たる友人であり、パートナーであり、自らも最たる挑戦者たれ。そして、自らの生き様を社会に発信せよ。 The Team   成長産業支援という業は、TEAMでしか成し得られない。仲間のプロデュースが、日本を、スタートアップスを熱くする。 ・成長産業支援プラットフォームの構築 当社グループは、ミッション・ビジョンのもと、スタートアップ企業等への成長支援を通じた、日本の持続的な産業発展及びイノベーション社会の創出に貢献することを目指しております。イノベーションが生まれる社会の実現のためには、挑戦者が「挑戦」に専念できる仕組みと、挑戦を支える社会の整備が求められています。当社は、各種サービスを通じて、成長産業に集う挑戦者を支えるプラットフォーム「成長産業支援プラットフォーム」構想を掲げております。 成長産業の発展においては、「人・モノ・カネ・情報」といった経営資源の集中が不可欠です。当社はその中でも特に企業のキャッシュフロー創出の源泉となる「人」、すなわち人材こそが最も重要な経営資源であると考えております。イノベーションを生み出す「挑戦者」の成功確率を高めるため、未来を切り拓く活動を包括的に支援していく方針であります。直近では、スタートアップ・エコシステムの発展に不可欠かつ喫緊の課題であるM&Aイグジットについて、環境の整備が重要と捉えており、スタートアップM&A仲介サービスを立ち上げました。スタートアップ企業等の成長戦略を実現するために最適な譲受企業へのアプローチ、マッチングを推進しております。このように、人材支援を起点とした成長産業の総合的な支援を通じて、新興企業の成長スピードと確度を高めること、またスタートアップ・エコシステムの活性化と社会全体のイノベーション創出につなげてまいります。 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループが、成長産業支援プラットフォームを構築し、スタートアップ企業及びスタートアップ・エコシステムへ貢献した実績は、売上高及び営業利益の創出によって社会に示せるものと認識しております。 2026年3月期の期初において、新たに設定した2026年3月期から2028年3月期にかけてのオーガニック成長における中期財務目標につきましては、1年前倒しでの達成を実現し、2027年3月期の期初において計画値を上方修正しております。売上高成長率を20%、加えて営業利益率として20%以上の水準を目指す、オーガニックでの売上高成長の継続と利益成長の両立を目指す中期財務目標を設定しております。 (3) 経営環境及び中長期的な経営戦略 ・経営環境 近年、技術革新により世界では新たな産業やユニコーン企業が次々と誕生し、イノベーションを軸とした経済成長が加速しています。特に米国においては、スタートアップ企業が国際競争力や賃金水準の向上を牽引する重要な存在となっております。 一方、日本は国際競争力や平均賃金の面で低迷が続いており、その一因としてスタートアップ・エコシステムの未成熟が指摘されています。スタートアップは、社会課題の解決や雇用創出の担い手として、持続的な経済成長を支える原動力であり、我が国においてもその重要性は増しています。政府もこの課題に対応すべく、『スタートアップ育成5か年計画』を策定し、人材や資金、オープンイノベーションに関する支援強化が官民一体で進められております。 また、日本の人材市場においても、労働力不足を背景とした人材需要の高まりに加え、終身雇用制度の終焉などを契機としてキャリア観の多様化や転職の一般化が進展しており、優秀な人材がスタートアップへ流動する動きが加速しています。こうした変化は、スタートアップ市場及び人材市場双方の成長可能性を高める好機であり、当社グループが注力する人材支援の重要性は一層高まっているものと認識しております。加えて、2024年にはスタートアップの資金調達額が1兆円を超え、その後は横ばいで推移しているものの、投資の選別が進む中、厳しい経済環境下でも一部の成長分野、特にAIや再生可能エネルギー、バイオテクノロジー、宇宙といったディープテック領域では活発な投資が継続しております。 現在、東証グロース市場の上場維持基準の引き上げに伴い、従来の基準と比較するとIPOの難易度が高まっています。ベンチャーキャピタルが運営するファンドの満期や、投資回収までのタイミングを踏まえるとM&Aイグジット戦略の重要性が日に日に高まっている状況です。スタートアップ・エコシステムが成熟している米国においては、M&Aイグジットが主流であり、イグジット後にシリアルアントレプレナーとして新たな企業を立ち上げたり、投資家としてスタートアップを支援したりすることで、スタートアップ・エコシステムが発展している状況であり、日本においてもM&Aイグジットが活発化することで、スタートアップ・エコシステムのさらなる発展に寄与するものと認識しております。 ・経営戦略 当社グループは、中核事業であるヒューマンキャピタル事業におけるスタートアップ企業向け人材支援の圧倒的な実績とブランド力を背景に、オープンイノベーション事業やベンチャーキャピタル事業への拡充を進めてまいりました。事業成長を通じて培ったアセットを活かし、起業家・ベンチャーキャピタル・事業会社など、スタートアップ・エコシステムの要となるプレイヤーとのコミュニティを活かしながら、顧客企業に対して人材支援を中核とした複合的なサービスを提供してまいります。 具体的な経営戦略については以下のとおりです。 ① スタートアップHR No.1のポジショニング確立 当社グループは、スタートアップ企業等に特化した人材支援において、業界随一の実績と規模を有するポジションを確立することを目指してまいります。これまで、スタートアップ企業の経営陣やCxOクラスといったハイレイヤー人材の転職・採用支援において、多数の支援実績を重ねてまいりました。今後は、メンバークラスを含むスタートアップの採用活動全体を包括的に支援する体制を構築し、あらゆるステージにおける人材課題に対応してまいります。また、生成AIを活用した生産性の向上や、マーケティング強化によるブランド認知の拡大を進めてまいります。 加えて、当社の主力事業である「タレントエージェンシー」は、2026年3月期より「ヒューマンキャピタル」へと名称を刷新し、より明確に「人的資本」支援の価値を体現するサービスとして展開してまいります。名称変更を機に、サービスの認知向上と提供価値の再定義を進め、当社グループのポジショニングをさらに強固なものとしてまいります。 ② スタートアップ支援メニューの拡大 当社グループは、事業活動を通じてスタートアップ企業に関する定量・定性の豊富な情報を蓄積しており、これらのデータは独自アルゴリズムにより数値化・可視化されています。この「スタートアップ企業の定量情報」は、当社ならではの競争優位性を形成する重要なアセットとなっております。また、起業家、ベンチャーキャピタル、事業会社など、スタートアップ・エコシステムを構成する多様なプレイヤーとの強固なネットワークを築いてまいりました。 今後は、こうした情報資産やコミュニティを活かし、スタートアップの成長支援を一層強化してまいります。まずは、スタートアップM&A仲介サービスを立ち上げ、営業体制の構築及び収益基盤の確立に努める方針ではあるものの、スタートアップ企業を取り巻く環境変化を適切に捉え、既存サービス間のクロスセルによるシナジー創出など、支援メニューの拡充に取り組んでまいります。 ③ M&Aなどによる事業規模の拡大 当社グループは、M&Aも視野に入れた事業規模の拡大を進めてまいります。加えて、戦略的パートナーとの資本・業務提携や、新たな事業ドメインへの参入を通じて、事業の多角化と成長スピードの加速を図ってまいります。また、国内外有力スタートアップ企業等との共創を通じた新規事業の創出等、スタートアップ・エコシステム全体の発展において重要な役割を果たすと認識しております。こうした取り組みにより、当社グループは社会に新たな価値を還元しつつ、自らも継続的な成長を遂げることで、持続可能な産業構造の構築に貢献してまいります。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 スタートアップ企業を取り巻く事業環境は、依然として不透明な状況が続いております。具体的には、東京証券取引所グロース市場における上場維持基準の見直しが公表され、IPOの難易度が高まっているほか、政府が掲げるスタートアップ政策の目標達成にはなお課題が残されており、制度面・資本環境の両面で流動的な要素を多く含んでおります。 こうした外部環境の変化に柔軟かつ的確に対応しながら、当社グループが持続的な成長を遂げるためには、(1) 経営方針 及び (3) 経営環境及び中長期的な経営戦略 に掲げた内容を確実に実行することが不可欠であると認識しております。そのために、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は、以下の項目と認識しております。 ① 中核事業の拡大と収益基盤の強化 当社グループは、人材支援を起点とした「成長産業支援プラットフォーム」の構築を推進しており、中核事業であるヒューマンキャピタル事業の競争力を一層強化するとともに、新規事業として立ち上げたスタートアップM&A仲介サービスを収益の柱と位置づけ、事業成長に注力してまいります。また、当社が保有するスタートアップ関連のデータや、スタートアップ・エコシステムのネットワークを基盤とした支援メニューの拡大を図ってまいります。 ② 優秀人材の確保及び人材育成強化による生産性の向上 当社グループでは、今後の事業領域の拡大と各事業の成長を見据え、優秀な人材の確保が重要な課題と認識しています。そのため、引き続き新卒・中途問わず積極的な採用活動を行うとともに、人材育成体制の強化、生産性及び組織力の向上に注力しております。 特に、柔軟なキャリア開発や部門間での知見共有・ノウハウ活用といったクロスセルの促進、組織力向上を目的として、人事異動の活発化を進めております。あわせて、社内業務においては生成AI等の最新テクノロジーを積極的に活用し、業務効率の向上やナレッジの共有・育成支援を図ることで、グループ全体での生産性の向上を推進してまいります。 ③ ブランド力・認知度の向上 当社グループは、スタートアップ業界において、成長企業向け人材支援の実績により一定の認知を得ているものと認識しております。一方で、社会全体における知名度は限定的であり、さらなる認知度向上が課題と考えております。 今後は、「成長産業支援プラットフォーム」としての当社の複合的な提供価値をより多くのステークホルダーに届けるため、各種メディア・SNS等での情報発信等、ブランディング及びマーケティング活動の強化に取り組んでまいります。 ④ 内部管理体制の強化 当社グループは、ビジネスの特性上、個人情報や企業情報を含め、機密性の高い情報を有しております。定期的な社内教育の実施や管理体制の強化に取り組んでおりますが、内部統制の整備と実効性ある運用を通じて、組織の健全なる発展に努めてまいります。
事業等のリスク5,935字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性がある全てのリスクを網羅するものではありません。 (1) 当社グループのリスクマネジメント体制 当社グループは、リスクの発生防止及び適切な対応による損失の最小化を図るため、代表取締役CEOを委員長とし、取締役を中心に構成するリスク評価委員会を設置しております。 (2) 当社グループのリスクマネジメント体制の運用状況 リスク評価委員会は、少なくとも四半期に1回定例開催するほか、必要に応じて臨時開催し、リスクの調査、網羅的な認識及び重要度の分析、各種リスクへの対応策の検討及び決定、対策の実施状況の監督及び再発防止策の検討等を行っております。 (3) 事業環境に関するリスク ① 市場環境について 当社グループは国内のスタートアップ企業向けまたはそれに関連したサービスを提供しており、潜在的に国内におけるスタートアップ企業の企業動向・求人需要等に影響を受けております。特に、当社グループの主力サービスであるヒューマンキャピタル事業は、スタートアップ企業の求人ニーズに影響を受ける可能性があり、国内外の経済情勢や景気動向の悪化、地政学リスク、金融資本市場の変動の影響等により、スタートアップ企業数やスタートアップ企業に対する資金供給が著しく減少した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクに対応するため、当社グループは特定の顧客群に偏らないよう顧客基盤の拡大や取扱いポジションの拡大に努めております。また、東証グロース市場における上場維持基準の引き上げに伴う、IPO難易度の上昇やイグジット戦略の多様化といった市場環境の変化を捉え、新たにスタートアップM&A仲介サービスを開始しております。これにより、スタートアップ企業の多様なニーズを取り込み、収益基盤の多角化によるリスク低減に努めております。 ② 競合について 当社グループの主力サービスであるヒューマンキャピタル事業は、「有料職業紹介事業」に該当しております。「有料職業紹介事業」は許可事業ではあるものの、参入障壁が低く各分野にて多数の同業他社が存在し、厚生労働省の調査によれば、有料職業紹介事業の民営職業紹介事業所数は継続的に増加傾向にあります。また、当社が新たに開始したM&A仲介事業においては、現在のところ、特に関係省庁の許認可等の制限を受けることはありません。そのため、参入障壁が比較的低く多数の同業他社が存在しております。今後、同業他社が同様のサービスを展開し、競争が激化した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクに対応するため、当社グループは、スタートアップ・成長企業に特化した人材支援・M&A仲介事業者として顧客企業との密な関係性の構築等による他社との差別化を図り、さらなるシェア拡大に努めております。 (4) 事業内容に関するリスク ① 候補者の自己都合退職について 当社グループの主力サービスであるヒューマンキャピタル事業では、求人企業に候補者が入社後、一定期間内に自己都合退職した場合には成功報酬の一部を返金する契約を締結し、サービスを提供しております。将来的に何らかの理由により、早期自己都合退職者が増加した場合には、収受した報酬の返金が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクに対応するため、当社グループは、求職者に対し求人内容や求人企業のカルチャー等の状況を十分に説明し、ミスマッチの軽減に努めております。 ② 求人媒体運営事業者との関係について 当社グループの主力サービスであるヒューマンキャピタル事業は、自社媒体を有して求職者を確保する登録型ではなく、他社が運営する媒体を利用して求職者を確保するハンティング型を採用しております。人材データベース運営会社の方針変更や関係性の悪化等により取引関係に変化が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクに対応するため、当社グループは、人材データベース運営会社との良好な関係を保ちつつ取引を行うことに加え、各求人媒体の利用方法の継続的な研修の実施、複数媒体の利用推進によりリスク低減を図っております。 ③ 法的規制について 当社グループの主力サービスであるヒューマンキャピタル事業は、職業安定法に基づき、「有料職業紹介事業」として厚生労働大臣から許可を受けております。当該許可は5年毎の更新が必要なほか、職業安定法第32条の9に欠格事由が定められております。当連結会計年度末現在において、当社グループは欠格事由(法人であって、その役員のうちに禁固以上の刑に処せられている、成年被後見人もしくは被保佐人または破産者で復権を得ないもの等に該当する者がある、届け出違反等)に該当しておりませんが、将来的に職業安定法第32条の9に定められた欠格事項等に該当した場合には、許可の取り消し、業務停止命令または業務改善命令の対象となるおそれがあります。その場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社が新たに開始したスタートアップM&A仲介サービスにおいては、現在のところ、特に関係省庁の許認可等の制限を受けることはありません。今後、同事業の本格展開を進めるにあたり、関係法令の改正や業界全体の規制強化等が生じた場合には、事業展開や当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクに対応するため、当社グループでは関連法令の改正動向等の迅速な把握に努めるとともに、定期的な各種コンプライアンス教育によって役職員の意識向上に努めております。また、営業部門の管理監督部署、監査等委員会及び内部監査室が中心となり、役職員の職務上の法令違反については常時監視する体制を整えております。 ④ 個人情報保護について 当社グループの主力サービスであるヒューマンキャピタル事業では、多数の個人情報を取り扱っているため、「個人情報の保護に関する法律」が定める個人情報取扱事業者としての義務を課されております。当社グループは、個人情報の管理徹底を図るべく、「個人情報等管理規程」を制定するとともに、一般財団法人日本情報経済社会推進協会が発行するプライバシーマークを取得し、プライバシーマークの運用規程に準拠し、社内教育の徹底を図っております。このような取り組みにもかかわらず、外部からの不正アクセスや、当社グループ役職員の故意または過失により個人情報が流出した場合には、当社グループへの損害賠償請求やブランド価値の毀損、社会的信用力の低下により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクに対応するため、当社グループは、個人情報の管理徹底を図るべく、「個人情報等管理規程」を制定し、役職員の教育を図っているほか、一般財団法人日本情報経済社会推進協会が発行するプライバシーマークを取得し、2年毎に審査を受けて更新を実施しております。また、個人情報漏洩時に損害を補填する保険にも加入をしております。 ⑤ ベンチャーキャピタル事業における保有株式の評価減リスクについて 当社グループにおいて、事業として投資を行っておりますが、その中で、投資対象先のイグジットの延期、事業計画の見直しや実績の乖離によって、当社グループが保有する株式又は当社子会社を通じて組成したファンドが保有する株式の評価減が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクに対応するため、当社グループは、主としてヒューマンキャピタル事業の人材紹介支援を行っている未上場企業を投資対象として、投資時においてビジネスモデルや市場環境を十分に検討した上で判断するとともに、投資後は投資先の状況把握を定期的に行いリスクの軽減に努めております。 ⑥ 特定事業への依存について 当社グループの連結売上高の大部分は、ヒューマンキャピタル事業の収益により構成されています。中期経営方針においてスタートアップM&A仲介サービスを新たな成長の柱として位置付け、事業拡大を図っておりますが、現時点における収益基盤は依然としてヒューマンキャピタル事業に大きく依存しております。そのため、当該事業において想定を超える市場環境の変化や競争力の低下等が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクに対応するため、新たな成長の柱であるスタートアップM&A仲介サービスにおいては、専門人材の採用・育成を強化し、当社グループの顧客基盤やネットワークを最大限に活用することで、事業規模の拡大と早期の収益化に努めております。 ⑦ 新規事業及びM&Aによる事業拡大について 当社グループは、今後、更なる事業拡大を図り、成長産業支援プラットフォームへの進化を目指すため、積極的に新規事業に取り組んでいく考えであります。これにより人材、情報システム投資や広告宣伝費等の追加投資が発生し、損益が一時的に悪化する可能性があります。また新規事業を開始した際には、その新たな事業固有のリスクが加わり、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 また、当社グループは、事業拡大及び新規事業展開に際しては、M&Aや資本提携も有効な手段であるものと認識しております。M&Aや資本提携では、当初想定した事業のシナジー効果の未達、デューデリジェンスの限界等から法的若しくは事業上の新たなリスク要因の発生、PMI(Post Merger Integration)の遅延・失敗等により、期待した事業成果を得られない可能性があります。また期待した収益を得られず、保有する投資有価証券やのれん等の減損処理が発生する場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクに対応するため、新規事業やM&A、資本提携について、既存サービスとのシナジーやリスク等について十分な検討を行うよう努めております。 (5) 組織体制に関するリスク ① 人材確保及び育成について 当社グループ事業のさらなる拡大及び企業価値の継続的な向上のためには、人材の確保や人材育成が重要と認識しております。特にヒューマンキャピタル事業においては人材の確保が必要不可欠であるとともに、期待通りの効果を発揮するまでに、一定の育成期間を要することがあります。当社グループは、全社を挙げて人材採用・育成に取り組んでおりますが、当社グループが求める人材が適時適切に確保されなかった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクに対応するため、当社グループは、全社を挙げて人材採用に努めているほか、社員がやりがいと働きやすさを持って働けるよう就業環境の整備に努めております。 ② 特定経営者への依存について 当社グループの代表取締役CEOである志水雄一郎は、当社グループの前身である株式会社セントメディア(現 株式会社ウィルオブ・ワーク)のネットジンザイバンク事業部において事業部長を務め、分社化以降も継続して代表取締役を務めております。同氏は、当社グループの経営方針やブランディングにおいて重要な役割を果たしております。今後、何らかの理由により、同氏の業務執行が困難な状況となった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクに対応するため、当社グループは、2026年1月1日に共同代表制へ移行し、新たに代表取締役COOとして恒田有希子が就任いたしました。共同代表制のもとで適切な権限委譲や人員体制の強化を進めることで、経営組織の強化を図っております。 (6) その他のリスク ① 訴訟について 当社グループの事業運営において、提供サービスの不備や個人情報・機密情報の漏洩、契約違反等により、訴訟を提起された場合には、当社グループブランドの毀損や社会的信用力の低下により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクに対応するため、当社グループでは定期的な各種コンプライアンス教育によって役職員の意識向上に努めております。また、監査等委員会及び内部監査室が中心となり、役職員の職務上の法令違反については常時監視する体制を整えております。 ② 情報システムについて 当社グループの事業運営上、情報ネットワークやコンピューターシステムを多岐にわたり利用しており、データベースはクラウド上に保存しております。災害・事故等によるネットワーク障害やサーバーダウン等のシステム障害、悪意ある第三者による不正アクセスが生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクに対応するため、当社グループは、アンチウィルスソフトの導入や情報セキュリティ教育を図っているほか、通信ネットワークの冗長化構成を行い、リスクの軽減に努めております。 ③ 配当政策について 当社グループは、現時点では成長過程にあるため、財務体質の強化に加えて事業拡大のための内部留保の充実等を図ることが重要であると考えており、会社設立以来、配当は行っておりません。しかしながら、株主に対する利益還元も経営の重要課題であると認識しており、当連結会計年度においても2026年2月に自己株式取得を実施しております。 今後の配当政策の基本方針につきましては、収益力の強化や事業基盤の整備を実施しつつ、当社グループを取り巻く事業環境を勘案し、内部留保とのバランスを取りながら検討していく方針であります。内部留保につきましては、財務体質の強化、競争力の維持・強化による将来の収益力向上を図るための資金として、有効に活用する方針であります。
経営成績の分析 (MD&A)5,644字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (単位:千円) 前連結会計年度(2025年3月31日)   当連結会計年度(2026年3月31日)   対前期増減 資産(※1)   3,666,392   4,961,355   1,294,962 負債(※2)   1,187,273   1,809,637   622,363 (うち、有利子負債)   513,000   399,000   △114,000 純資産(※3)   2,479,118   3,151,717   672,599 主な対前期増減の内容 (※1)投資有価証券(477,677千円)、売掛金及び契約資産(425,701千円)、現金及び預金(267,538千円)、 営業投資有価証券(110,052千円) (※2)未払法人税等(337,921千円)、未払消費税等(166,305千円)、未払金(98,715千円)、 賞与引当金(80,739千円)、未払費用(20,689千円)、長期借入金(△114,000千円) (※3)利益剰余金(420,960千円)、自己株式(164,082千円)、非支配株主持分(86,515千円) ② 経営成績の状況 (全般的概況) 当社グループは、2026年3月期から2028年3月期までを対象とした中期経営方針に基づき、「①質・量ともにNo.1のスタートアップHRの実現」「②スタートアップ支援メニューの拡大」「③M&Aなどによる事業規模の拡大」の3本柱を掲げ、起業家や挑戦者を包括的に支援する「成長産業支援プラットフォーム」の構築を推進しております。 本方針に基づき、ヒューマンキャピタル事業における営業戦略の転換をはじめとする各事業の生産性改善を進めた結果、当連結会計年度における売上高は5,268,605千円(前期比42.6%増)、営業利益は1,120,349千円(前期比147.3%増)、経常利益は1,053,963千円(前期比134.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は817,118千円(前期比131.0%増)と大幅増収増益となりました。 項目ごとの経営成績の状況は以下のとおりです。なお、当連結会計年度より報告セグメントを見直し、従来の「タレントエージェンシー&オープンイノベーション事業」を「ヒューマンキャピタル事業」と「オープンイノベーション事業」に区分しております。 (売上高) ヒューマンキャピタル事業における営業戦略の転換をはじめとする各事業の生産性改善を進めた結果、当連結会計年度の売上高は5,268,605千円(前期比42.6%増)となりました。ヒューマンキャピタル事業は、人材紹介サービスにおいて社員一人あたり決定件数(生産性)にフォーカスし、求職者との接点拡大を重視した営業戦略の最適化を進めました。また、オープンイノベーション事業は、STARTUP DBの契約社数増加及び料金改定、アクセラレーションにおける案件数の拡大が進んだ結果、順調に規模が拡大いたしました。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度の売上原価は1,066,218千円(前期比75.5%増)となりました。これは主にヒューマンキャピタル事業における求人媒体への支払手数料及びオープンイノベーション事業における外注費です。結果として、売上総利益は4,202,386千円(前期比36.2%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益、経常利益) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は3,082,036千円(前期比17.0%増)となりました。これは主に人件費、支払手数料及び地代家賃です。結果として、営業利益は1,120,349千円(前期比147.3%増)、経常利益は1,053,963千円(前期比134.6%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、817,118千円(前期比131.0%増)となりました。 各セグメント及びサービス別の経営成績は下記のとおりであります。 (ヒューマンキャピタル事業) 人材紹介サービスにおいては、社員一人あたり決定件数(生産性)にフォーカスし、求職者との接点拡大を重視した営業戦略の最適化を進めました。その結果、前期比で社員一人あたり決定件数の改善が進み、成約件数が増加しました。さらに、決定年収の上昇に加え、求人企業の採用競争力強化を目的とした高手数料率案件への決定数も増加したことで成約単価が上昇し、人材紹介サービス売上高は前期比で大きく増加いたしました。 人材紹介サービスの主要な業績指標は以下のとおりです。 期間   前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 人材紹介取引数(人)   721   989 人材紹介平均単価(千円)   3,858   4,169 (注) 1.人材紹介取引数は、特定期間における正社員の人材紹介人数であり、業務委託契約を除いております。紹介した候補者が入社後一定期間内(早期)に自己都合退職した場合には紹介企業から収受した紹介手数料の一定割合を契約に基づき返金しますが、当該返金対象取引も取引数に含めております。 2.人材紹介平均単価は、特定期間における売上計上対象となった経営管理上の人材紹介売上高(業務委託契約を除く成功報酬型のコンサルティングフィー)のみを上記の人材紹介取引数で除した数値です。紹介した候補者が入社後一定期間内(早期)に自己都合退職した場合には紹介企業から収受した報酬の一定割合を契約に基づき返金しますが、上記の経営管理上の人材紹介売上高では当該返金額を控除せず、集計しております。 コンサルティングサービスは、社内体制の見直しによる提案力の向上及び営業効率の改善が進んだことに加え、求人企業の採用競争力強化ニーズを捉え契約社数を獲得できたことで堅調に推移いたしました。これらの結果、ヒューマンキャピタル事業の売上高は4,476,024千円(前期比43.3%増)、セグメント利益は2,013,891千円(前期比53.9%増)となりました。 (オープンイノベーション事業) オープンイノベーション事業は、当社グループが運営するデータベース「STARTUP DB」の大手企業向け有料会員サービス、官公庁・自治体におけるスタートアップ関連事業を受託して産学官の連携を支援するアクセラレーション(旧名称 Public Affairs)、日本のスタートアップとグローバルの接点を模索するイベントを開催する「カンファレンス」など、スタートアップ・エコシステムの構築を推進する各種サービスを提供しております。 当連結会計年度においては、STARTUP DBの契約社数増加及び料金改定、アクセラレーションにおける案件数の拡大が進んだ結果、オープンイノベーション事業の売上高は792,580千円(前期比38.9%増)、セグメント利益は237,696千円(前期比152.3%増)となりました。 (ベンチャーキャピタル事業) 当セグメントには、子会社であるフォースタートアップスキャピタル合同会社、及び同社を通じて組成したフォースタートアップス1号投資事業有限責任組合が含まれております。本事業では、ヒューマンキャピタル事業の人材支援先に対して投資を実行することにより、投資先の支援強化及び非連続収益を獲得することを目的とするファンドを運営しております。当連結会計年度においては、定常的に発生する管理費用のほか営業投資有価証券評価損の影響等により、セグメント損失は101,340千円(前期は8,001千円の損失)となりました。なお、ファンド組成時に設定した投資枠に対する組入を完了いたしました。 ③ キャッシュ・フローの状況 (単位:千円) 前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   対前期増減 営業活動によるキャッシュ・フロー   355,667   965,436   609,769 投資活動によるキャッシュ・フロー   △252,496   △552,672   △300,175 財務活動によるキャッシュ・フロー   149,612   △158,322   △307,935 現金及び現金同等物の期末残高   1,908,457   2,162,898   254,441 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の期末残高は2,162,898千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、増加した資金は965,436千円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益 1,054,642千円、未払消費税の増加166,305千円、未払金の増加98,715千円、賞与引当金の増加80,739千円、 売上債権及び契約資産の増加△425,701千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、減少した資金は552,672千円となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出 △551,000千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、減少した資金は158,322千円となりました。これは主に、自己株式の取得による支出△233,457千円、長期借入金の返済による支出△114,000千円、非支配株主からの払込みによる収入187,000千円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 当社グループは、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。また、受注から役務提供完了までの期間が短いため、受注実績に関する記載は省略しております。 当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。 (単位:千円) サービスの名称   前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   前年同期比(%) ヒューマンキャピタル事業   3,122,957   4,476,024   43.3 オープンイノベーション事業   570,809   792,580   38.9 ベンチャーキャピタル事業   -   -   - 合計   3,693,767   5,268,605   42.6 (注) 主な相手別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、その割合が100分の10以上に該当する相手先がいないため記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営成績等の状況に関する分析・検討内容については、「(1) 経営成績等の状況の概要」に含めて記載しております。また、経営成績等に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」に含めて記載しております。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「(1) 経営成績等の状況の概要」に含めて記載しております。 当社グループの資金需要は、人員規模拡大に伴う、人件費や採用費をはじめとする人材関連投資等が中心であります。当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と財源を安定的に確保することを基本方針としており、運転資金は自己資金及び金融機関からの借入及び必要に応じてエクイティファイナンスによる資金調達を中心に考えております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成に当たっては、資産・負債及び収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、過去の実績等を勘案して合理的な見積りを行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ④ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」をご参照ください。なお、当社グループでは売上高及び営業利益を重要な指標としております。

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