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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

豊和工業

Howa Machinery, Ltd.6203 · Standard · 機械

工作機械から火器、建材、特装車両まで手掛ける多角型機械メーカー。銃器製造の実績を持つ老舗。

概要

豊和工業は、1907年に豊田式織機株式会社として創業した機械メーカーである。現在は工作機械、空油圧機器、電子機械からなる工作機械関連事業、火器事業、特装車両事業、建材事業を4本柱とし、連結子会社5社を擁する。2026年3月期の連結売上高は240.6億円、従業員数は706名。東京・名古屋両証券取引所に上場する。

工作機械関連・火器・特装車両・建材の4事業構成

豊和工業の事業は、工作機械関連(工作機械・空油圧機器・電子機械)、火器(防衛省向け小銃やスポーツライフル)、特装車両(路面清掃車)、建材(一般サッシ・防音サッシ)の4つの製造事業を中核とする。2026年3月期のセグメント別売上高は、火器が89.65億円で最も大きく、工作機械関連54.21億円、建材32.32億円、特装車両29.22億円と続く。営業利益では火器が12.55億円の黒字を稼ぐ一方、工作機械関連は10.17億円の営業損失を計上し、事業間の収益格差が顕著である。このほか不動産賃貸(売上5.08億円、営業利益4.11億円)や、国内販売子会社・運送子会社などもグループ全体の収益を補完する。

国内外の生産・販売拠点とグループ構成

本社・工場は愛知県清須市に置き、稲沢工場は2002年に閉鎖、浜島工場も本社工場へ集約された。海外では、1956年にブラジルに繊維機械販売会社を設立(1999年解散)、1995年にはシンガポールに販売子会社を設立(後に清算)、2003年には中国天津市に丰和(天津)机床有限公司を設立したが、2026年3月期に解散・清算を決定している。連結子会社は5社で、鉄鋼販売の豊友物産、運送・荷造の中日運送、造園・保険代理の豊苑などが含まれる。また2016年にはインドネシアのアスカインターナショナルインドネシアを買収し、ホーワスカメシンインドネシアとしたが、非連結子会社である。

中期経営計画と収益構造改革の課題

2026年3月期を初年度とする3か年の中期経営計画では、「収益構造の抜本的な改革」を掲げる。工作機械関連事業の市場規模に適合した収益構造への変革と既存事業の生産性向上を重点課題とし、4事業それぞれがニッチ分野を探求する体制へ移行した。初年度の実績は、火器事業が防衛省向け20式5.56mm小銃の納入増と防衛生産基盤強化法に基づく特定取組契約の計上で増収増益となったが、工作機械関連は主要顧客の自動車関連業界における設備投資減少や中国向け在庫評価損の計上で損失が拡大。連結営業利益は11.8億円(計画13.1億円)にとどまり、2027年3月期は売上高235.6億円、営業利益14.1億円を見込む。

業界の中での役割は産業機械から防衛装備まで幅広い分野の製造を手掛ける複合機械メーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
241億円
営業利益
12億円
営業利益率
5.0%
純利益
7億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01産業機械主力

工作機械、空油圧機器、電子機械を製造・販売。中国に子会社を有し現地販売も展開。

主な製品・サービス3
工作機械
金属加工用の工作機械を製造。中国市場向けに現地販売も行う。
空油圧機器
空気圧・油圧を利用した機器を製造。産業自動化に貢献。
電子機械
電子応用機器を製造。

02防衛準主力

火器(銃器)を製造・販売。自衛隊向けの小火器が中心。

主な製品・サービス1
火器
銃器類の製造・販売。自衛隊向けの主力小火器を手掛ける。

03建設・物流副次

特装車両や建材を製造・販売。

主な製品・サービス2
特装車両
特殊用途の車両を製造。
建材
建築材料を製造・販売。

04不動産その他

土地・建物の賃貸を行う。

製品と技術

工作機械・空油圧機器・電子機械の三本柱

工作機械関連事業は、工作機械、空油圧機器、電子機械の3分野で構成される。工作機械は主に自動車関連業界向けで、2026年3月期の売上高は37.74億円と前年比24.4%減。空油圧機器はシリンダやチャックを扱い、12.02億円(同14.5%減)。電子機械はセラミック積層装置が主力で、中国市場での国産化施策により売上が4.44億円(同20.9%減)に落ち込んだ。同事業は減収に加え、中国向け在庫の評価損を計上したことで営業損失が10.17億円に拡大。構造改革の一環として、設備投資効率の改善や製品の絞り込みが進められている。

防衛省向け20式小銃が牽引する火器事業

火器事業の主力は、防衛省向け20式5.56mm小銃とその補用品、および米国市場向けスポーツライフルである。2026年3月期、20式小銃の納入数増加に加え、防衛生産基盤強化法に基づく特定取組契約を売上計上したことから、火器事業の売上高は89.65億円(前年比13.4%増)、営業利益は12.55億円(同37.8%増)と大幅に伸びた。一方、米国市場向けスポーツライフルは需要低迷により出荷数が減少している。同事業はグループ全体の利益の約8割を占め、防衛費増額の追い風を受ける。

路面清掃車と防音サッシに強みを持つ特装車両・建材

特装車両事業は路面清掃車の製造販売を主力とする。2026年3月期の売上高は29.22億円(前年比12.2%減)、営業利益は0.37億円(同71.3%減)と販売台数減少の影響を受けた。建材事業では一般サッシに加え、防音サッシの売上が増加し、売上高32.32億円(同7.2%増)、営業利益2.76億円(同607.7%増)と大幅増益。価格転嫁や採算改善が寄与した。両事業は案件ごとの受注生産が主体で、公共投資や建築需要に業績が左右される。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

空圧・油圧機器のニッチトップ、安定収益

空気圧・油圧機器、消火設備などを手掛ける。同業の日本製鋼所や三浦工業に比べて規模は小さいが、ニッチ市場で高いシェア。2025年3月期売上248億円、営業利益率5.24%と堅調。消火設備分野では日本ドライケミカルと競合するが、防災関連需要で安定。産業機械向け空圧機器も好調。

強み

  • 空圧・油圧技術で長年の実績があり、特許も多数保有。
  • 消火設備や特殊機械でトップクラスのシェアを確保。
  • 公共工事や防災関連は景気に左右されにくく、安定収益源。
  • 空圧、油圧、消火と多角的な製品ポートフォリオでリスク分散。

課題

  • 低価格品を投入する海外メーカーとの競争が激化。
  • 技術継承が課題で、若手技術者の確保・育成が急務。
  • 国内市場は成熟しており、売上拡大に限界。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機械の時価総額近傍。太字が豊和工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16496中北製作所204億円10.8倍
26167冨士ダイス202億円34.9倍
36392ヤマダコーポレーション192億円11.0倍
46337テセック191億円39.4倍
56358酒井重工業191億円10.4倍
66203豊和工業188億円24.4倍
76356日本ギア工業185億円10.6倍
86484KVK185億円8.2倍
96317北川鉄工所173億円5.3倍
106294オカダアイヨン164億円10.6倍
116390加藤製作所157億円3.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 28件

豊田式織機からスタートした1907年

1907年2月、豊田式織機の製造販売を目的として名古屋市中村区に豊田式織機株式会社が設立された。1916年には紡機やその他機械の製造販売を事業目的に追加し、1927年には新川工場を新設。1936年には兵器・工作機械の製造販売を目的とする昭和重工業株式会社を設立し、軍需分野へ進出した。1941年9月、豊田式織機は昭和重工業を合併し、豊和重工業株式会社と改称。事業目的に兵器、工作機械、航空機部品、鉄鋼の製造販売を追加し、戦時体制に対応した。

戦後転換と社名変更の1945年

1945年10月、終戦に伴い豊和重工業は豊和工業株式会社と改称し、兵器・航空機部品の製造販売を事業目的から削除した。民間機械メーカーへの転換を図り、1953年には再び武器・航空機部品の製造販売を追加しているが、これは後の火器事業復活の布石となる。1949年5月には東京・大阪・名古屋各証券取引所市場第一部に上場し、資本市場からの資金調達が可能となった。この時期、戦前の軍需依存から脱却し、繊維機械や一般機械の製造へ軸足を移す過渡期であった。

ブラジル進出と多角化の1960年代

1956年7月、ブラジルに繊維機械の製造販売を目的とするブラジル豊和工業有限会社(ホーワ機械株式会社)を設立し、初の海外生産拠点を構築。1957年には豊田式織機継続株式会社を中日運送株式会社に改称し、物流事業を分社化。1959年には中日鋼材株式会社(後の豊友物産)を設立し、鉄鋼販売を開始した。1961年5月には建設機械、空圧・油圧機器、猟銃、車両部品、金属製建具の製造販売を事業目的に追加。1962年には稲沢工場を新設し、生産能力を拡大。多角化とグループ形成が進んだ。

構造改革と中国進出の2000年代

2002年4月、浜島工場を本社工場(旧新川工場)に集約し、同年12月には稲沢工場を閉鎖。生産拠点の整理を進める一方、2002年6月に電子機械・環境機械の製造販売を事業目的に追加し、新分野へ進出した。2003年6月、大阪証券取引所への上場を廃止。同時に西部産業と豊友産業を解散し、中日運送と豊友物産の土地賃貸事業を吸収分割。同年、中国天津市に丰和(天津)机床有限公司を設立し、工作機械の現地販売を開始した。2013年にはエイチオーエンジニアリングを解散し、太陽光発電を事業目的に追加するなど、事業ポートフォリオの組み替えが続いた。

20式小銃納入拡大と中期経営計画策定の近年

2016年12月、東京証券取引所プライム市場・名古屋証券取引所プレミアム市場に移行したが、後にスタンダード市場へ再選択。同年、インドネシアのアスカインターナショナルインドネシアを買収し、非連結子会社化。2026年3月期には防衛省向け20式5.56mm小銃の納入が大幅に増加し、火器事業の売上高は89.65億円に拡大。一方、工作機械関連は中国市場の低迷により損失が拡大し、丰和(天津)机床有限公司の解散・清算を決定。中期経営計画(2026-2028年)初年度の業績は計画に届かず、収益構造改革の難しさが浮き彫りとなった。

年表28件を開く

1900年代

  • 1907年2月創業豊田式織機の製造販売を目的として名古屋市中村区に豊田式織機株式会社として設立

1910年代

  • 1916年4月紡機、その他機械の製造販売を事業目的に追加

1920年代

  • 1927年3月新川工場新設

1930年代

  • 1936年9月創業兵器、工作機械の製造販売を目的とする昭和重工業株式会社を設立
  • 1938年8月創業豊田式織機継続株式会社を設立

1940年代

  • 1941年9月M&A昭和重工業株式会社を合併し、豊和重工業株式会社と改称し兵器、工作機械、航空機部品、鉄鋼の製造販売を事業目的に追加
  • 1944年9月浜島工場新設
  • 1945年10月豊和工業株式会社と改称し、兵器、航空機部品の製造販売を事業目的より削除
  • 1949年5月上場東京・大阪・名古屋各証券取引所市場第一部に上場

1950年代

  • 1953年5月武器、航空機部品の製造販売を事業目的に追加
  • 1956年7月創業ブラジルに繊維機械の製造販売を目的とするブラジル豊和工業有限会社(ホーワ機械株式会社)を設立
  • 1957年3月豊田式織機継続株式会社に運送、荷造、梱包の事業目的を追加するとともに中日運送株式会社と改称(現・連結子会社)
  • 1959年7月各種機械、金属製品及び鉄鋼製品の販売を目的とする中日鋼材株式会社(現・豊友物産株式会社;連結子会社)を設立

1960年代

  • 1961年5月建設機械、空圧並びに油圧機器、猟銃、車両及びその部品、金属製建具の製造販売を事業目的に追加
  • 1962年5月稲沢工場新設
  • 1963年5月創業水産機の製造販売を目的とする西部産業株式会社を設立

1970年代

  • 1975年5月鋳造機械の製造販売及び不動産の賃貸を事業目的に追加
  • 1975年6月造園及び保険代理業を目的とする株式会社豊苑を設立(現・連結子会社)
  • 1979年5月創業機械器具の加工を目的とする豊友産業株式会社を設立

1990年代

  • 1995年5月創業シンガポールに工作機械の販売を目的とするホーワマシナリーシンガポール株式会社を設立
  • 1999年4月ホーワ機械株式会社を解散
  • 1999年5月創業工作機械の製造販売、改造修理を目的とするエイチオーエンジニアリング株式会社を設立

2000年代

  • 2002年4月浜島工場を本社工場(旧新川工場)に集約
  • 2002年6月電子機械、環境機械の製造販売を事業目的に追加
  • 2002年12月稲沢工場閉鎖
  • 2003年6月上場大阪証券取引所上場廃止 西部産業株式会社を解散 豊友産業株式会社を解散 中日運送株式会社及び豊友物産株式会社の土地賃貸事業及び保有管理事業を吸収分割 中国に機械設備及び関連部品の設計、製造、販売等を目的とする丰和(天津)机床有限公司を設立(現・連結子会社)

2010年代

  • 2013年6月太陽光発電を事業目的に追加 エイチオーエンジニアリング株式会社を解散
  • 2016年12月M&Aインドネシアのアスカインターナショナルインドネシア株式会社を買収(現・ホーワスカメシンインドネシア株式会社;非連結子会社)株式会社セキュリコを買収 株式会社セキュリコを吸収合併 東京証券取引所プライム市場、名古屋証券取引所プレミア市場へ移行 ホーワマシナリーシンガポール株式会社を清算 東京証券取引所の市場区分の再選択により、東京証券取引所プライム市場からスタンダード市場へ移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で706人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は536万円で、9期前と比べて+1.2%平均年齢は45.9歳、平均勤続年数は16.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月874
2018年3月849
2019年3月52945.019.2853
2020年3月54045.018.5839
2021年3月51544.918.4845
2022年3月52344.818.2846
2023年3月52045.717.3797
2024年3月53545.116.9755
2025年3月53945.416.1739176
2026年3月53645.916.1706170

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率60.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)75.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 3 / 海外 1、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社工場 — 愛知県清須市4,757百万円
工作機械関連、火器、特装車両、建材、不動産賃貸、その他
その他924百万円
建材、不動産賃貸、その他
国内運送子会社 — 中日運送㈱(愛知県清須市)68百万円
主な関係会社
  • 国内
    中日運送㈱
    愛知県清須市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    豊友物産㈱(注)5
    同上 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱豊苑(注)6
    同上 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    丰和(天津)机床有限公司(注)7
    中国 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は241億円営業利益12億円前期と比べると減収減益で、売上が-2.8%、利益が-7.7%。

売上高
-2.8%
241億円
営業利益
-7.7%
12億円
純利益
+0.0%
7億円
営業利益率
5.0%
前期比 -0.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高236億円241億円
営業利益14億円12億円
純利益11億円7億円
1株あたり配当¥20¥20

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は47億円、営業利益は4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+2.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q630
2024年1Q4600.01
2024年2Q5423.71
2024年3Q4400.00
2024年4Q54−11
2025年2Q10765.65
2025年4Q14175.02
2026年2Q11843.41
2026年4Q12386.56
2027年1Q4748.54

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は239億円から241億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は5.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月2391413
2014年3月2331012
2015年3月23646
インドネシアのアスカインターナショナルインドネシア株式会社を買収(現・ホーワスカメシンインドネシア株式会社;非連結子会社)株式会社セキュリコを買収 株式会社セキュリコを吸収合併 東京証券取引所プライム市場、名古屋証券取引所プレミア市場へ移行 ホーワマシナリーシンガポール株式会社を清算 東京証券取引所の市場区分の再選択により、東京証券取引所プライム市場からスタンダード市場へ移行
2016年3月2241−1
2017年3月185−4−6
2018年3月19512
2019年3月2231111
2020年3月20386
2021年3月188910
2022年3月1971311
2023年3月19765
2024年3月1985−9
2025年3月24813145.27
2026年3月24112145.07

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高241億円のうち、営業利益として残るのは12億円5.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の2.9%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金82.6%199億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.4%30億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.0%12億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
17.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.7pt
5.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比4.1pt
2.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.0pt
3.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが48億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは47億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は61億円で、売上の3.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−90−13−928
2014年3月15−5−121027
2015年3月20−12−6830
2016年3月1−32−230
2017年3月17−5−51238
2018年3月−1420−1226
2019年3月73−31033
2020年3月12−110134
2021年3月−13−619−1934
2022年3月30−5−162544
2023年3月−5−60−1133
2024年3月−11−925−2038
2025年3月1−2615−2529
2026年3月48−1−144761

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は358億円。このうち返さなくてよい自己資本が210億円で、自己資本比率は58.7%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月26714112652.4
2014年3月26215410858.2
2015年3月2641679763.2
2016年3月2511569562.1
2017年3月2411528963.2
2018年3月2421499361.5
2019年3月2441539162.7
2020年3月2411509162.2
2021年3月26516110460.9
2022年3月27716910861.0
2023年3月27617410262.8
2024年3月30317313057.2
2025年3月34118715355.0
2026年3月35821014858.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
62億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
72億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
9億円
在庫として抱えている分
負債合計
148億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
69
/ 100
安定性自己資本比率39 / 40
収益力営業利益率10 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率209社中124位あたり、逆に低いのは配当利回り209社中180位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.7%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.0%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
58.7%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-2.8%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.3%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,498で、1年前と比べて+2.8%過去52週の値幅のなかでは45%の位置にある。

¥1,498-3.5%1ヶ月+8.3%1年+2.8%時価総額188億円
過去52週の値幅
安値¥1,060高値¥2,030

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)24.4倍
PER (会社予想)16.7倍
PBR0.81倍
配当利回り1.34%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8/5に+6.65%と反発したが、1ヶ月で-11.78%と下落。25日線(1499円)を+1.6%上回るが、75日線(1529円)は下回る。52週高値2030円からは約27%下落し、52週安値1042円からは+41%の位置。RSIは35.49と売られすぎ圏に近い。7/16に89万株と出来高急増後、調整が続いた。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは23.34倍と業界平均24.14倍とほぼ同水準。PBRは0.82倍と業界平均1.59倍を下回るが、ROE3.7%と低く収益性に課題。配当利回り1.39%は業界平均2.75%を下回る。割安感はあるが、業績が赤字から黒字転換したばかりで、配当成長も限定的。

指標この会社業種平均
PER (実績)24.4倍22.7倍
PER (予想)16.7倍
PBR0.81倍1.50倍
ROE3.7%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績回復局面にある工作機械メーカー。強気派は受注回復と円安効果で2025/3期増益、さらに半導体向け需要が追い風とみる。弱気派はPBR0.82倍とバリュエーション面では割安感はあるものの、市場予想に対し実際の利益水準が低く、成長の持続性に疑問。また2000年代以降の収益力低下が長期トレンドであり、回復は一時的との見方も。

プラスに働く材料7
  • 受注回復の兆し

    半導体・自動車向け受注が増加。売上248億円に拡大。

  • 円安効果

    海外売上比率が高く、為替が収益を押し上げ。

  • 高ROEへの期待

    ROE3.7%は改善余地あり。増益でROE上昇も。

  • 防衛予算増額による射撃機器需要増加2026年下期影響

    防衛装備品の受注拡大で売上10億円超上乗せ可能性

  • PBR0.82倍からの資本効率改善期待次回株主総会影響

    自己株式取得や配当増でROE向上、解消余地あり

  • 工作機械需要の上昇サイクル継続通年影響

    業界受注高回復基調、FY27には売上250億円超再び期待

  • 外国人投資家の継続的な買い継続影響

    外国人比率13%と高水準、需給改善で株価下支え

マイナスに働く材料7
  • 収益力の長期低下

    過去10年でROE・営業利益率が低迷。構造的な問題。

  • 成長の持続性不透明

    2026/3期は減収・営業利益率微減の予想。

  • PBR1倍割れ

    0.82倍と市場評価は低く、収益改善への疑念。

  • 業績ピークアウト懸念通年影響

    FY26営業利益12億円、前年比▲1億円減で成長鈍化

  • 低収益体質へのバリュエーション修正決算発表後影響

    PER23倍はROE3.7%対比割高、業種平均PER15倍に収れんリスク

  • 景気変動による受注減リスク2027年〜2028年影響

    米中摩擦・国内景気減速で設備投資抑制、売上▲10億円程度

  • 配当利回りの魅力低下で投資家離れ継続影響

    利回り1.4%は他の小型株比劣後、配当増なければ株価上値重い

次の決算で確かめる点
受注高
先行指標として需要の強さを測る。伸びが鈍化すれば減速懸念。
営業利益率
5%台を維持・改善できるかが収益力の試金石。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり20で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.34%。

年間配当
¥20
1株あたり
配当利回り
1.34%
いまの株価に対して
配当性向
30.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月20
2018年3月200.0425.5
2019年3月200.022.0
2020年3月200.044.9
2021年3月200.028.2
2022年3月200.031.0
2023年3月200.065.4
2024年3月200.0
2025年3月200.037.0
2026年3月200.030.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥20

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ14,042人。区分でいちばん多いのは個人・その他57.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が25.1%を占め、残る74.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他54.757.654.867.452.457.9
金融機関29.726.023.216.316.417.0
外国法人6.67.58.13.015.012.9
事業法人6.26.36.97.69.48.1
証券会社2.72.47.05.56.94.1
自己株式1.24.14.04.02.52.4
外国人個人0.10.10.10.30.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社日本カストディ銀行4.79
02日本生命保険相互会社4.18
03豊和工業協力グループ持株会3.89
04高橋 慧2.67
05日本マスタートラスト信託銀行株式会社2.57
06鈴木 祐人2.47
07BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)2.00
08JP JPMSE LUX RE UBS AG LONDON BRANCH EQ CO (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.89
09豊和工業従業員持株会1.66
10株式会社三菱UFJ銀行1.54

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−38%、1株純資産は14期で+56%。直近期のROEは3.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1001,1179.412.221.3
2014年3月941,2188.18.122.9
2015年3月461,3333.616.348.6
2016年3月−51,244−0.4
2017年3月−501,215−4.1
2018年3月131,1891.183.5425.5
2019年3月911,2337.510.522.0
2020年3月481,2103.913.044.9
2021年3月781,3006.211.128.2
2022年3月861,4046.49.331.0
2023年3月441,4413.120.565.4
2024年3月−721,439−5.0
2025年3月621,5544.219.937.0
2026年3月611,7423.723.030.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額87百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢
塚本高広代表取締役社長 事業部門長72
北村誠常務取締役 総務部門長 兼総務人事部長 兼経理部長 兼法務室長 兼サステナビリティ推進室長47
田中雅子取締役(監査等委員)67
服部誠一取締役(監査等委員)75
水野泰二取締役(監査等委員)64
佐藤輝彦執行役員
鈴木悟執行役員
浦野和博執行役員
小川洋子52

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)2346317236
社外取締役514143
取締役(社内)1111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容542字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社のグループは、豊和工業株式会社(当社)、子会社5社及び関連会社1社より構成されており、当社は工作機械・空油圧機器・電子機械の工作機械関連、火器、建材及び特装車両等の製造、販売を主たる事業としております。また、子会社、関連会社については、当社製品の製造、販売、原材料・部品の仕入、物流サービス等、当社事業に関連する分野においてそれぞれ事業活動を展開しております。 当社グループの事業に係わる位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。 ① 工作機械関連 当社が製造販売を行っております。また、中国には連結子会社丰和(天津)机床有限公司があり、当社製品の現地販売を行っております。 ② 火器 当社が製造販売を行っております。 ③ 特装車両 当社が製造販売を行っております。 ④ 建材 当社が製造販売を行っております。 ⑤ 不動産賃貸 土地、建物の賃貸を行っております。 ⑥ 国内販売子会社 連結子会社豊友物産㈱が鉄鋼等の販売を行っております。 ⑦ 国内運送子会社 連結子会社中日運送㈱が荷造、運送等を行っております。 ⑧ その他 連結子会社㈱豊苑等であります。 (注)関係会社とセグメントとの関連については、「4 関係会社の状況」に記載しております。
経営方針・対処すべき課題3,906字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営理念とパーパス(存在意義) 当社グループは、「ものづくりを通じて、社会に貢献し、企業価値の向上を目指します」という経営理念のもと、「より良い商品とサービスを提供し、顧客の期待と信頼に応える」「コンプライアンスを重視し、社会から信頼される会社であり続ける」「議論・対話を尽くし、活力ある企業風土を醸成する」を重要な行動規範と位置付けております。 また、この経営理念をもとに、将来にわたって当社グループが存在し続ける意義を、以下の通り「まもる」をキーワードとする「パーパス」として掲げております。 まもる:人々の幸せな社会生活をまもり、ものづくりと共に成長し続ける会社 ・技術の発展を支え、世界のものづくりを「まもる」 ・社会インフラ整備に貢献し、社会の発展を「まもる」 ・国防に貢献し、国の安全と平和を「まもる」 ・災害から人々を防ぎ、安心な生活を「まもる」 当社グループといたしましては、この経営理念とパーパスに基づき、人々が幸せな社会生活を送るうえで、大切なものを「まもる」ために貢献することを常に意識しながら、企業価値の向上に努めてまいります。 (2)サステナビリティの基本方針と今後の取組み 当社グループは、ものづくりを通じて、社会に貢献し、企業価値の向上を目指すことを経営理念として掲げ、100年を超える歴史の中で蓄積された技術とノウハウを結集し、幅広い分野で革新的な製品を産み出し、ものづくりの発展に携わってきました。 これからも、当社グループのパーパスである「人々の幸せな社会生活をまもり、ものづくりと共に成長し続ける」に基づき、透明性の高い企業統治の下、環境課題の解決や社会との調和に意欲的に取り組み、ステークホルダーとの信頼関係を強固なものとし、中長期にわたって企業価値を向上させてまいります。 また、基本方針に基づき、サステナビリティの今後の取組みにおける重要課題として「事業を通じた価値創造と社会的課題の解決」と「持続的成長に向けた経営基盤の強化」を掲げ、更にそれぞれの項目別に、以下の通り「マテリアリティ」として分類しております。 マテリアリティの具体的な実行に向けては、形骸化することのない、サステナビリティ経営を推進することが重要であり、マテリアリティの中でも「気候変動対応」、「人的資本の強化」と、「デジタル化対応」を早急に対処すべき課題と認識し、長期ビジョンの策定を進めてまいります。 (3)経営環境、経営戦略及び優先的に対処すべき事業上および財務上の課題 ①初年度中期経営計画の振り返り 当年度よりスタートした中期経営計画(2026年3月期~2028年3月期、以下「本計画」)におきましては、「工作機械関連事業の市場規模に適合した収益構造への変革」と「既存事業の生産性向上による収益力の向上」が喫緊の課題であると認識し、工作機械関連事業を主体とする体制から事業ポートフォリオを変革し、4つの事業領域がそれぞれの特性を生かしたニッチな分野を探求して事業戦略に取組む体制とし、「収益力の向上」を図ります。また、当社の特性を活かすことができる新規事業の創出に取り組み、将来の事業拡大に向けた基盤を構築します。さらに、収益力の向上により得た原資により財務基盤の健全性を維持しながら「成長投資」と「株主還元」の強化を図ることで、企業価値向上と持続的な成長に向けて取り組んでおります。 本計画初年度の2026年3月期は、火器事業において、防衛省向け20式5.56mm小銃の納入数が増加したことに加え、防衛生産基盤強化法に基づく特定取組契約を売上計上したことにより大幅な増収増益となりました。一方、工作機械関連事業において、工作機械、空油圧機器の売上が減少し採算性が悪化したことに加え、構造改革の一環として中国向け在庫の棚卸資産評価損などの費用を計上したため営業損失が拡大しました。また、中国現地法人の解散及び清算を実施することとし、清算関連費用を特別損失として計上しました。 この結果、当年度の実績は以下の通りとなり、本計画で掲げた財務目標達成には至りませんでした。 財務目標   目標値(2026年3月期)   実績値(2026年3月期) 連結売上高   249.0億円   240.6億円 連結営業利益   13.1億円   11.8億円 ROE   4.9%   3.7% ②中期経営計画2年目となる2027年3月期の見通し 本計画の2年目となる2027年3月期につきましては、中東情勢や米国の政策動向、物価上昇などの懸念があり極めて不透明な状況が見込まれます。 このような状況のなか、火器事業において20式小銃の納入数は増加するものの、当年度に計上した防衛生産基盤強化法に基づく特定取組契約の売上がなくなることなどにより火器の収益は減少すると見込んでおります。また、各事業において、中東情勢の影響の拡大や長期化に伴う原材料の調達難や価格高騰などによる収益への影響が懸念されるため、一定程度の影響を織り込んでおります。しかしながら、工作機械関連における収益構造改革を着実に推進することに加え、各事業の収益力の向上により、当年度よりも増益を目指してまいります。 これらの状況を踏まえ、2027年3月期の業績予想につきましては、売上高235.6億円、営業利益14.1億円、ROE5.0%と予想しております。 財務目標   2026年3月期 中計初年度実績   2027年3月期 中計2年目予想   2028年3月期 中計最終年度予想 連結売上高   240.6億円   235.6億円   250.0億円 連結営業利益   11.8億円   14.1億円   22.0億円 ROE   3.7%   5.0%   8.0% ③本計画の戦略の骨子 本計画では、以下の基本方針と戦略を掲げております。 基本戦略   収益構造の抜本的な改革 事業戦略   事業環境の変化に応じて経営資源を配分し、事業特性を活かしたニッチトップを目指す体制の構築により既存事業の強化及びオーガニック成長による稼ぐ力の向上を図る 財務戦略   財務基盤の健全性を維持しながら、成長投資と安定的な株主還元を実現することで、持続的な成長による企業価値の向上を図る ESG経営   特定したマテリアリティに基づき、優先項目への取組みを推進  ・ カーボンニュートラルの実現に向けた推進  ・ 人的資本、DX推進による経営基盤の強化 ④事業環境認識と対処すべき課題 本計画においては、以下の事業環境認識をし、対処すべき課題を掲げております。 事業環境認識 ・自動車のEV化の流れが鈍化しており、サプライチェーンの不確実性により自動車関連メーカーの設備投資需要が不透明である ・防衛予算の増大や地政学的なリスクの増加により防衛装備品に対する需要は増加すると想定される ・ニッチマーケットである路面清掃車や防音サッシは継続して一定の需要が維持される見込み 対処すべき課題 ・工作機械関連事業において市場規模に適合した収益構造への変革 ・既存事業の生産性向上による収益力の向上 ・新しいマーケット開拓や新しい製品の開発 ⑤重点施策 本計画において、以下の3つの重点施策を掲げております。 工作機械関連事業の収益構造改革 ・市場規模に合わせた体制への再編(人員削減、工場縮小、中国子会社の縮小) ・採算性を重視した製品戦略・販売戦略の推進 ・生産性向上とコストダウンの推進 ・ニッチトップとなる領域の開拓と競争力の強化 既存事業の収益力向上 ・生産性向上、コスト低減による利益率向上 ・安定供給体制の確立による安定収益の確保 ・営業力強化による販売促進 ・成長分野へのメリハリのあるリソース再配分 ・本社及びグループ会社の最適化 新事業・将来事業の創出 ・既存製品の拡充、新市場への投入 ・関連ビジネスの創出やサービスの転換 ・当社の特性を活かすことができる新たな製品・市場の調査 ⑥人事制度改革 以上の事業戦略を実現するため、これまで進めてまいりました組織横断的なプロセス改善に加え、従業員一人一人が能力を最大限に発揮し、成果を高め、業績へ貢献できる人材へと成長することを動機付ける取り組みとして、人的資本への投資と人事制度改革を推進しています。 2023年4月より、役割に応じた目標設定と成果評価を行う人事評価制度を、また2024年4月からは、資格等級体系及びそれらに求められる役割を明確にし、役割に対する達成度を評価しステップアップにつなげる、新たな賃金制度を開始しています。更に、2024年7月からは会社の業績向上への意欲・士気を高めるため、成果を上げた従業員に対し自社の株式を給付する制度を導入いたしました。加えて、人的資本への投資を一層強化するため、2025年および2026年には株式給付制度を拡充し、従業員の中長期的な企業価値向上へのコミットメントをより高める仕組みへと発展させております。 ⑦配当還元方針 1株当たり20円の安定配当を維持しつつ、配当性向30%を目安とし、利益が増加した場合の株主の皆様への還元を強化する方針としております。
事業等のリスク3,433字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。 (1) 各事業領域におけるリスク ① 工作機械関連について (ア)主な需要先は自動車及び自動車部品業界であり、当社の主力製品は、自動車部品専用加工ラインであるため、自動車のモデルチェンジ等に伴うラインの更新時期により、売上高はかなりの幅で変動します。このため、需要の少ない時期には当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、CASE(コネクテッド・自動運転・シェアリング・電動化)の進展による自動車業界の構造変化が当社の想定を超えて急速に進んだ場合や、自動車業界自体が次世代車の方向性の見極め等により投資を控えるなど、需要が縮小した場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (イ)アジアを中心とする海外向けにつきましては、各々の地域における政治的・経済的要因、戦争・暴動・テロ・伝染病・ストライキその他の社会的混乱により現地における事業活動が影響を受けた場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 一方、米国における関税政策は、日系自動車メーカー各社の収益やコスト構造にも影響を及ぼし、それに伴い自動車関連設備投資の抑制や延期が発生する可能性があります。これにより、当社の主要顧客である自動車部品メーカーでの専用工作機械の需要が減少した場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ② 火器について (ア)防衛省向け小火器:防衛省の装備品調達予算に全面的に依存しており、同予算の執行状況によっては、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (イ)民間向けスポーツライフル:米国市場への依存度が高いため、同市場の需要が停滞する場合には、売上高が減少する恐れがあります。また、米ドル建の取引であるため、地政学リスク等による急激な円高/ドル安に向かえば、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。さらに、米国における関税政策による相互関税が高くなった場合、同市場での競争力が低下し売上高が減少する可能性があります。 また、同製品の事故による製造物責任賠償については保険に加入しておりますが、賠償額を保険により十分にカバーできる保証はなく、重大な事故が発生した場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ③ 特装車両について 路面清掃車については、自動車の国際基準調和と認証の相互承認推進のため保安基準が変更され、その影響を受けるため、遵法性の確保のための様々な研究開発・投資コストを負担しております。今後規制の強化により想定を上回る負担が生じた場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、路面清掃車の国内市場におけるEV化等の脱炭素化の流れが当社の想定を超えて急速に進んだ場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 さらに、中東地域をはじめとする地政学リスクの長期化により一部主要原材料や副資材の調達において供給の停止があった場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ④ 建材について 防衛省向け防音サッシへの依存度が高いため、防衛省の戦闘機配置変えによるコンター地区再編や適合サッシの仕方書見直しにより、防音工事予算が削減された場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 これらの各事業部門におけるリスクへの対応のため、当社グループでは中期経営計画に基づき、事業環境の変化に応じて経営資源を配分し、事業特性を生かしたニッチトップを目指す体制の構築により既存事業の強化及びオーガニック成長による稼ぐ力の向上を図ります。また、財務基盤の健全性を維持しながら、成長投資と安定的な株主還元を実現することで、持続的な成長による企業価値向上を図ります。 (2)その他経営全般に係るリスク ① 固定資産の減損について 当社グループにおいては、中期経営計画におきまして、事業環境の変化に応じて経営資源を配分し、事業特性を生かしたニッチトップを目指す体制の構築により既存事業の強化及びオーガニック成長による稼ぐ力の向上を図ります。しかしながら、現段階では収益性の低い事業を抱えており、取り組みによる強化・改善が想定通りに進捗しない場合、各資産グループにおいて収益性の低下等を要因とする固定資産の減損損失が発生し、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ② 棚卸資産の評価について 当社グループは、事業セグメントごとに様々な製品群を有しており、それぞれのセグメントで製品別に将来の受注予測を立てた上で最適な生産体制を構築し、製造コストの低減を図っておりますが、需給バランスの急激な悪化等の外部環境の変化に対し対応の遅れが生じた場合、適正水準以上の在庫が積み上がることによって棚卸資産の評価損が発生し、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ③ 原材料等の価格上昇について 原材料等の価格上昇によるコストアップを社内でのコストダウンでカバーできない場合、もしくは製品価格に十分に転嫁できない場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ④ 退職給付費用及び退職給付債務について 当社グループの年金資産の時価が下落した場合、当社グループの年金資産の運用利回りが予定を下回った場合、又は退職給付債務を計算する前提となる割引率等に変更があった場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。また、年金制度の変更があった場合には、未認識の過去勤務費用が一時に発生する可能性があります。 ⑤ 繰延税金資産について 繰延税金資産の計算は、将来の課税所得など様々な予測・仮定に基づいており、経営状況の悪化や税務調査の結果等により、実際の結果がかかる予測・仮定とは異なる可能性があります。従って、将来の課税所得の予測・仮定に基づいて繰延税金資産の一部又は全部の回収ができないと判断した場合、繰延税金資産は減額され、その結果、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 有価証券について 当社グループは、金融資産として市場価格のある株式を多く保有しております。このため、株価の下落は保有有価証券の資産価値を減少させ、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 自然災害による影響について 当社グループの製造は、ほとんどが愛知県の本社工場に集中しているため、同地域に大規模な地震・水害等の自然災害が発生した場合には、復旧するまでは操業停止状態となり、生産能力が著しく低下し、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 土壌汚染による影響について 当社グループが保有する土地につき、環境基準を超える有害物質による土壌汚染がある場合には、汚染拡散防止等に要する環境安全対策費用が発生し、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 財務制限条項について 当社グループの借入金の一部に純資産及び経常損益に関する財務制限条項が付されております。万一、当社の業績が悪化し、当該財務制限条項に抵触した場合には、期限の利益を喪失し、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 これらの経営全般に係るリスクへの対応のため、当社では取締役から構成される経営会議がリスク管理委員会を兼ねる体制とし、当会議体においてこれらのリスクを検証し、リスク対応方針を決定する仕組みを構築しております。また決定事項については、代表取締役から執行役員会・内部監査委員会等を通じて業務執行方針・内部統制方針を浸透させ、迅速かつ適切にリスクに対処できる体制としております。
経営成績の分析 (MD&A)6,994字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、中東情勢の緊迫化など地政学リスクの高まりや物価上昇、金融資本市場の変動の影響などに注視する必要があり先行き不透明な状況が続いております。 このような状況の下、当社グループでは、「収益構造の抜本的な改革」を基本方針とする中期経営計画(2026年3月期~2028年3月期)を策定し、低成長・不採算事業の構造改革の実施、既存事業の生産性向上、コスト削減、販売力の強化による稼ぐ力の強化、顧客ニーズを捉えた競争力のある製品開発や新市場への投入による将来事業の創出などを図り、持続的な成長による企業価値向上のための取組みを推進しております。 当連結会計年度は、火器事業では、米国市場向けスポーツライフルが需要低迷などにより出荷数が減少しましたが、防衛省向け20式5.56mm小銃の納入数が増加したことに加え、補用部品などの装備品の納入数も増加しました。さらに防衛生産基盤強化法に基づく特定取組契約を売上計上したことにより大幅な増収増益となりました。建材事業では、一般サッシ等の売上が減少しましたが、防音サッシの売上が増加したことで増収となり、価格転嫁など採算性の改善により増益となりました。一方、特装車両事業では、路面清掃車の販売台数が減少したため減収減益となりました。工作機械関連事業では、工作機械、空油圧機器の売上が減少し採算性が悪化したことに加え、中期経営計画で掲げた構造改革の一環として中国向け在庫の棚卸資産評価損などの費用を計上したため営業損失が拡大しました。また、中国現地法人の解散及び清算を実施することとし、清算関連費用を特別損失として計上しております。 この結果、当連結会計年度の連結業績は、売上高は24,064百万円(前年同期比3.1%減)、営業利益は1,186百万円(同5.3%減)となりました。また、営業外収益に受取配当金などを計上した結果、経常利益は1,382百万円(同2.2%減)となり、特別利益に投資有価証券売却益などを計上し、特別損失に関係会社株式評価損、事業整理損などを計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は741百万円(前年同1.1%減)となりました。 セグメント別の業績は次のとおりであります。 (売上高) 工作機械関連 ・工作機械:主要顧客である自動車関連業界における設備投資需要が減少したことなどから、前連結会計年度と比較し、24.4%減の3,774百万円となりました。 ・空油圧機器:シリンダの受注は増加したものの、チャックの受注が減少したことなどから、前連結会計年度と比較し、14.5%減の1,202百万円となりました。 ・電子機械:主な市場である中国において国産化施策などにより主力製品のセラミック積層装置の売上が減少し、前連結会計年度と比較し、20.9%減の444百万円となりました。 以上の結果、工作機械関連全体では前連結会計年度と比較し、22.1%減の5,421百万円となりました。 火器:米国市場向けスポーツライフルの売上が減少したものの、20式5.56mm小銃や補用部品など防衛省向け装備品の売上が増加したことに加え、防衛生産基盤強化法に基づく特定取組契約を売上計上したことにより、前連結会計年度と比較し、13.4%増の8,965百万円となりました。 特装車両:路面清掃車の販売台数が減少したため、前連結会計年度と比較し、12.2%減の2,922百万円となりました。 建材:一般サッシ等の売上は減少したものの、防音サッシの売上が増加したため、前連結会計年度と比較し、7.2%増の3,232百万円となりました。 不動産賃貸:前連結会計年度と比較し、2.8%増の508百万円となりました。 国内販売子会社:前連結会計年度と比較し、2.4%減の2,144百万円となりました。 国内運送子会社:前連結会計年度と比較し、4.4%減の742百万円となりました。 その他:前連結会計年度と比較し、16.0%減の126百万円となりました。 (営業利益) 工作機械関連:減収および採算性悪化、中国向け在庫の棚卸資産評価損を売上原価に計上したことなどにより、営業損失は、前連結会計年度の457百万円から、1,017百万円に拡大しました。 火器:防衛省向け装備品の売上増加および特定取組契約を売上計上したことにより、営業利益は、前連結会計年度の911百万円に比べ37.8%増の1,255百万円となりました。 特装車両:路面清掃車の売上が減少したことなどにより、営業利益は、前連結会計年度の129百万円に比べ71.3%減の37百万円となりました。 建材:売上の増加および価格転嫁など採算性の改善により、営業利益は、前連結会計年度の39百万円に比べ607.7%増の276百万円となりました。 不動産賃貸:営業利益は、前連結会計年度の396百万円に比べ3.8%増の411百万円となりました。 国内販売子会社:減収などにより、営業利益は、前連結会計年度の137百万円に比べ25.5%減の102百万円となりました。 国内運送子会社:減収となりましたが、収益性の改善などにより、営業利益は、前連結会計年度の40百万円に比べ20.0%増の48百万円となりました。 その他:減収となりましたが、営業利益は、前連結会計年度の52百万円に比べ28.8%増の67百万円となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は、前連結会計年度に比べ3,262百万円(114.4%)増加し、6,114百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の営業活動による資金の増加は、4,811百万円(前連結会計年度は55百万円の増加)となりました。これは、主として税金等調整前当期純利益1,338百万円、売上債権及び契約資産の減少額3,094百万円による資金の増加要因と、仕入債務の減少額782百万円による資金の減少要因によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の投資活動による資金の減少は、120百万円(前連結会計年度は2,554百万円の減少)となりました。これは、主として有形固定資産の取得による支出286百万円、投資有価証券の取得による支出89百万円による資金の減少要因と、投資有価証券の売却及び償還による収入314百万円による資金の増加要因によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の財務活動による資金の減少は、1,441百万円(前連結会計年度は1,493百万円の増加)となりました。これは、主として長期借入金の返済による支出1,142百万円、短期借入金の純減少額850百万円による資金の減少要因と、長期借入れによる収入799百万円による資金の増加要因によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称     当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日)   前年同期比(%) 工作機械関連(百万円)   5,776   80.5 火器(百万円)   8,979   112.6 特装車両(百万円)   2,932   88.7 建材(百万円)   3,289   109.9 不動産賃貸(百万円)   -   - 国内販売子会社(百万円)   -   - 国内運送子会社(百万円)   -   - その他(百万円)   -   - 合計(百万円)   20,977   97.8 (注)1.セグメント間取引については相殺消去しております。 2.金額は、販売価格によっております。 b.受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 工作機械関連   3,722   54.6   1,841   52.0 火器   9,022   96.7   3,761   101.5 特装車両   3,298   112.3   790   190.8 建材   3,502   122.0   904   142.6 不動産賃貸   -   -   -   - 国内販売子会社   2,099   107.9   305   86.9 国内運送子会社   742   95.6   -   - その他   67   72.8   -   - 合計   22,454   90.6   7,603   88.0 (注) セグメント間取引については相殺消去しております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称     当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日)   前年同期比(%) 工作機械関連(百万円)   5,421   77.9 火器(百万円)   8,965   113.4 特装車両(百万円)   2,922   87.8 建材(百万円)   3,232   107.2 不動産賃貸(百万円)   508   102.8 国内販売子会社(百万円)   2,144   97.6 国内運送子会社(百万円)   742   95.6 その他(百万円)   126   84.0 合計(百万円)   24,064   96.9 (注)1.セグメント間取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月 1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月 1日 至 2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 防衛装備庁   5,182   20.9   6,428   26.7 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態 (資産合計) 当連結会計年度末の総資産は、35,826百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,775百万円増加しました。これは、主として現金及び預金の増加3,271百万円と、売掛金の減少1,507百万円によるものであります。 (負債合計) 当連結会計年度末の負債合計は、14,801百万円となり、前連結会計年度末に比べ513百万円減少しました。これは、主として短期借入金の減少838百万円、電子記録債務の減少377百万円と、繰延税金負債の増加847百万円によるものであります。 (純資産合計) 当連結会計年度末の純資産合計は、21,025百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,288百万円増加しました。これは、主としてその他有価証券評価差額金の増加1,591百万円、利益剰余金の増加496百万円によるものであります。 b.経営成績 (売上高) 売上高は、火器、建材が増加したものの、工作機械関連、特装車両は減少し、前連結会計年度と比較して3.1%減の24,064百万円となりました。国内売上高は、前連結会計年度に比べ6.3%増の20,904百万円となり、海外売上高は、前連結会計年度に比べ38.8%減の3,159百万円となりました。 (営業利益) 火器、建材が増益となったものの、工作機械関連の赤字拡大、特装車両の減益などにより、営業利益は、前連結会計年度の1,253百万円に比べて5.3%減の1,186百万円となりました。 (営業外収益(費用)) 営業外収益(費用)は、受取配当金が56百万円、支払利息が19百万円増加したことなどにより、前連結会計年度の160百万円の利益(純額)から195百万円の利益(純額)となり、35百万円損益が改善しました。 (経常利益) 経常利益は、前連結会計年度の1,413百万円に比べて2.2%減の、1,382百万円となりました。 (特別損益) 特別利益は、前連結会計年度の固定資産売却益等による4百万円から投資有価証券売却益等による225百万円となり、221百万円増加しました。特別損失は、減損損失が前連結会計年度は211百万円、当連結会計年度は38百万円となったこと、関係会社株式評価損116百万円、事業整理損112百万円などにより、57百万円増加しました。これらの結果、特別損益純額では、前連結会計年度の206百万円の損失から43百万円の損失となり、163百万円損益が改善しました。 (税金等調整前当期純利益) 税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度の1,206百万円に比べ10.9%増の1,338百万円となりました。 (法人税等・非支配株主に帰属する当期純利益) 法人税等は、法人税、住民税及び事業税が前連結会計年度は469百万円、当連結会計年度は554百万円となったことなどから、前連結会計年度に比べ140百万円増の597百万円となりました。非支配株主に帰属する当期純利益は、ありません。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度の749百万円に比べ1.1%減の741百万円となりました。1株当たり当期純利益は、前連結会計年度の62.18円に対し61.41円となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資金需要には、運転資金需要と設備資金需要があります。運転資金需要の主なものは、製品を製造するための材料費、外注費、人件費等、受注獲得のための販売費、新製品開発のための研究開発費であります。設備資金需要の主なものは、機械設備の更新や合理化投資等であります。 当社グループは、主として営業活動によるキャッシュ・フローおよび金融機関からの借入を資金の源泉としております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載の通りであります。 ④経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の達成・進捗状況 当年度よりスタートした中期経営計画(2026年3月期~2028年3月期、以下「本計画」)におきましては、「工作機械関連事業の市場規模に適合した収益構造への変革」と「既存事業の生産性向上による収益力の向上」が喫緊の課題であると認識し、工作機械関連事業を主体とする体制から事業ポートフォリオを変革し、4つの事業領域がそれぞれの特性を生かしたニッチな分野を探求して事業戦略に取組む体制とし、「収益力の向上」を図ります。また、当社の特性を活かすことができる新規事業の創出に取り組み、将来の事業拡大に向けた基盤を構築します。さらに、収益力の向上により得た原資により財務基盤の健全性を維持しながら「成長投資」と「株主還元」の強化を図ることで、企業価値向上と持続的な成長を目指します。 中期経営計画初年度の2026年3月期の実績は、連結売上高は240.6億円、連結営業利益は11.8億円、ROE3.7%となり、本計画で掲げた財務目標達成には至りませんでした。また、本計画2年目となる2027年3月期につきましては、中東情勢や米国の政策動向、物価上昇などの懸念があり極めて不透明な状況が見込まれますが、売上高235.6億円、営業利益14.1億円、ROE5.0%と当年度より減収も増益を予想しております。 以上の詳細につきましては、「1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営環境、経営戦略及び優先的に対処すべき事業上および財務上の課題」に記載の通りです。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。