概要
中北製作所は1937年に大阪で創業された、船舶用・発電プラント用を主とする自動調節弁、バタフライ弁、遠隔操作装置のメーカーである。東京証券取引所スタンダード市場に上場し、2025年5月期の連結売上高は238億円、従業員463名。2024年には中国子会社の設立と韓国ACE VALVE社の買収により海外展開を加速している。
バルブと遠隔操作装置の専業メーカー
中北製作所はバルブ及び遠隔操作装置の製造・販売を単一事業とする。主力製品は自動調節弁(自力式・他力式)、バタフライ弁(手動・遠隔操作・超低温用)、遠隔操作装置(舶用荷役・バラスト)の3品種で、2025年5月期の販売構成比はバタフライ弁41.5%、自動調節弁36.4%、遠隔操作装置22.1%である。全製品が船舶や発電プラント向けの多品種少量生産であり、顧客仕様に応じた一品一様の設計・製造が特徴である。
顧客は造船・発電プラント業界
主要販売先は三菱重工業(2025年5月期の売上高の10.0%)をはじめとする造船会社や発電プラント事業者である。舶用用途では新造船の荷役・バラスト遠隔操作装置やLNG用超低温バタフライ弁、陸用では原子力プラント用バルブや過熱蒸気減圧減温装置などを供給する。近年は生成AI需要によるデータセンター建設に伴う電力需要案件にも対応し、修理・メンテナンス部品の受注にも注力している。
海外拠点とM&Aによる成長戦略
中北製作所は2024年11月に中国江蘇省に中北(無錫)工業科技有限公司を設立し、現地生産・販売の足掛かりを築いた。さらに2024年12月には韓国金海市のACE VALVE CO., LTD.の全株式を取得し連結子会社化した。これにより韓国市場へのアクセスとバルブ製造能力の拡充を図る。経営方針では「攻めの投資促進と海外展開の強化」を掲げ、今後もM&Aや協業を積極的に進める姿勢を示している。
財務の健全性と収益性
2025年5月期の連結財務諸表によれば、資産合計364億円、負債110億円、純資産254億円で自己資本比率は約70%と高い。売上高238億円に対して営業利益12億円(利益率5.0%)、経常利益14億円、親会社株主帰属当期純利益17億円を計上した。受注高は294億円、受注残高245億円と旺盛な需要を背景に増加傾向にある。キャッシュ・フローは営業活動で25億円の支出(売上債権増加が主因)となったが、投資有価証券の償還等で投資活動では22億円の収入を確保した。
業界の中での役割はプラント・舶用設備向け自動制御バルブのスペシャリストメーカーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
事業別の売上と利益
2026/5期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| バタフライ弁 | 136億円 | 46.6% | — | — |
| 自動調節弁 | 97億円 | 33.2% | — | — |
| 遠隔操作装置 | 59億円 | 20.2% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01船舶主力
舶用荷役・バラスト遠隔操作装置、遠隔液面指示警報装置、バタフライ弁などを製造・販売。船舶の燃料や貨物の荷役、バラスト水管理などに必要なバルブと遠隔操作システムを提供している。
- 舶用荷役及びバラスト遠隔操作装置
- 船舶の貨物荷役とバラスト水の積み下ろしを遠隔操作で行うシステム。
- 舶用遠隔液面指示警報装置
- タンク内の液面を遠隔で監視し、警報を発する装置。
02発電プラント主力
発電プラント向けに自動調節弁、過熱蒸気減圧減温装置、原子力プラント用バルブなどを製造・販売。火力・原子力発電所などで蒸気や流体の圧力・温度・流量を自動制御する。
- 自動調節弁
- 流体の圧力・温度・流量を自動で調整するバルブ。
- 過熱蒸気減圧減温装置
- 過熱蒸気を減圧・減温する装置。
- 原子力プラント用バルブ
- 原子力発電所の冷却系統などに使用される特殊バルブ。
03化学プラント・LNG(低温)準主力
超低温用(LNG用)バタフライ弁などを製造。液化天然ガスなど極低温流体の輸送・貯蔵設備で使用される。
- 超低温用(LNG用)バタフライ弁
- -162℃のLNGなど極低温流体用に設計されたバタフライ弁。
04その他(汎用自動制御)副次
自力式調整弁、空気式自動制御機器、空気式弁操作アクチュエータなど、各種自動制御用の特殊弁・調節機器を提供。
- 自力式調整弁
- 外部動力を使わずに流体の圧力を自動調整するバルブ。
- 空気式自動制御機器
- 空気圧で動作する自動制御機器。
- 空気式弁操作アクチュエータ
- 空気圧でバルブを開閉するアクチュエータ。
製品と技術
自動調節弁:自力式・他力式で多様な流体制御
自動調節弁は中北製作所の創業以来の主力製品であり、2025年5月期の販売構成比は36.4%(86億円)を占める。製品ラインナップは自力式調整弁、他力式調節弁、遠隔操作弁、シリンダー弁、安全弁、空気式自動制御機器、空気式弁操作アクチュエータ、原子力プラント用バルブ、過熱蒸気減圧減温装置など多岐にわたる。顧客の仕様に応じて一品一様の設計を行い、船舶・発電プラント・化学プラントなど過酷な環境下での流体制御に用いられる。
バタフライ弁:手動から超低温LNG用まで
バタフライ弁は2025年5月期の販売構成比41.5%(99億円)と最も売上の大きい品種である。手動バタフライ弁、遠隔操作バタフライ弁、超低温用(LNG用)バタフライ弁の3タイプを中心に展開する。特にLNG船向けの超低温バタフライ弁は、極低温下でのシール性と耐久性が要求される高度な技術製品であり、競争力の源泉となっている。受注高では自動調節弁を上回り、中核製品として成長している。
遠隔操作装置:舶用荷役とバラスト制御
遠隔操作装置は2025年5月期の販売構成比22.1%(53億円)を占める。主として舶用荷役及びバラスト遠隔操作装置、舶用遠隔液面指示警報装置を製造する。これらの装置は船舶の積み荷の積み下ろしやバラストタンクの液面管理を自動化・遠隔化するものであり、船舶の安全運航と効率的な荷役作業に不可欠である。受注高は69億円、受注残高53億円と堅調に推移している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
機械のなかでの位置
精密機械部品で成長、収益性は低位
機械セクターに属し、精密機械部品や金型の製造を手掛ける。同業の三浦工業はボイラ、日本製鋼所は大型産業機械と異なり、中北製作所は中小型の精密部品に特化。売上高は増加傾向だが、営業利益率は5%前後と低く、原材料高や競争激化が影響。顧客の需要回復に伴い受注は伸びているが、収益改善には高付加価値品へのシフトや生産効率の向上が課題。
強み
- 高い精度が要求される機械部品の製造で実績が豊富。
- 自動車、医療機器など様々な産業に製品を供給。
- 近年売上高が増加し、2026年5月期には293億円を見込む。
- 多品種小ロットのニーズに柔軟に対応できる生産体制。
課題
- 営業利益率5%前後と低く、コスト削減や高付加価値化が必要。
- 同業他社との価格競争が激しく、値上げが難しい。
- 鋼材等の価格変動が利益を圧迫しやすい。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
機械の時価総額近傍。太字が中北製作所
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6246テクノスマート | 227億円 | 11.7倍 |
| 2 | 6382トリニティ工業 | 226億円 | 7.5倍 |
| 3 | 6440JUKI | 217億円 | 12.3倍 |
| 4 | 6444サンデン | 209億円 | 4.3倍 |
| 5 | 6157日進工具 | 205億円 | 14.0倍 |
| 6 | 6496中北製作所 | 204億円 | 10.8倍 |
| 7 | 6167冨士ダイス | 202億円 | 34.9倍 |
| 8 | 6392ヤマダコーポレーション | 192億円 | 11.0倍 |
| 9 | 6337テセック | 191億円 | 39.4倍 |
| 10 | 6358酒井重工業 | 191億円 | 10.4倍 |
| 11 | 6203豊和工業 | 188億円 | 24.4倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 13件
創業者の手による自動調節弁の製造開始(1930~1937年)
1930年5月、中北辨造が大阪市北区松ケ枝町において自動調節弁の製造を開始した。当時からバルブ技術に着目し、1937年5月には大阪市北区今井町に移転の上、株式会社中北製作所として法人化した。創業時の製品は主に船舶や工場向けの調節弁であり、以降この分野に特化した経営を続ける。
戦後の工場拡張と本社移転(1939~1972年)
1939年6月に大阪市城東区蒲生町へ移転後、1960年6月には工場拡張のため大東市に新工場を建設(第1期工事)。1970年5月に大東新工場が完成し、生産組織を同所に集約した。1971年12月には大阪証券取引所市場第二部に株式を上場し、翌1972年12月には本社組織も大東市へ移転して業務の一体化を完了した。大東市の工場は現在も本社・生産拠点として機能している。
品質認証取得と証券市場の変遷(1994~2022年)
1994年9月、国際品質保証規格ISO9001の認証を取得し、品質管理体制を国際水準に引き上げた。2013年7月には東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場。2022年4月の市場区分見直しではスタンダード市場へ移行し、現在に至る。これらの過程で財務情報の開示やコーポレートガバナンスの強化を進めた。
海外子会社設立とM&Aによるグローバル化(2024年)
2024年11月、中国江蘇省に中北(無錫)工業科技有限公司を設立し、中国市場向けの製造・販売拠点を確保。続く2024年12月には韓国金海市のACE VALVE CO., LTD.の全株式を取得し、連結子会社とした。これにより中北製作所は中国・韓国に生産・販売の足場を得て、海外売上高の拡大を目指す。同社の有価証券報告書でも「M&A、協業を含む攻めの投資促進と海外展開の強化」を経営課題に掲げている。
年表13件を開く
1930年代
- 1930年5月中北辨造、大阪市北区松ケ枝町において自動調節弁の製造開始
- 1937年5月創業大阪市北区今井町に移転、株式会社中北製作所設立
- 1939年6月大阪市城東区蒲生町に移転
1960年代
- 1960年6月工場拡張のため大東市に工場建設(第1期工事)
1970年代
- 1970年5月大東新工場完成、生産組織を新工場に集約する
- 1971年12月上場株式を大阪証券取引所市場第二部に上場する
- 1972年12月業務一体化のため本社組織を大東市へ移転する
1990年代
- 1994年9月ISO9001(国際品質保証規格)の認証を取得する
2010年代
- 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所との現物市場の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に株式を上場
2020年代
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第二部からスタンダード市場に移行
- 2024年11月創業中国江蘇省に中北(無錫)工業科技有限公司を設立
- 2024年12月M&A韓国金海市のACE VALVE CO., LTD.(現・連結子会社)の株式取得
- 2026年2月韓国金海市にNAKAKITA KOREA CO., LTD.(現・連結子会社)を設立
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/5期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
攻めの投資と海外展開強化
M&Aや協業を含む積極的な投資を推進し、海外展開を強化する。
- 02
提案型営業とアフターサービス強化
顧客関係管理により提案型営業を展開し、国内外のアフターサービス体制を強化する。
- 03
脱炭素製品開発とコト売り創出
脱炭素に寄与する製品の開発・販売を促進し、データを活用した新たな価値提供事業を創出する。
- 04
DXとマスカスタマイゼーションで生産性向上
デジタルトランスフォーメーションとマスカスタマイゼーション生産体制を構築し、生産性を向上させる。
- 05
人材確保・育成と技能伝承
多様な人材の確保と育成を進め、技能伝承に取り組む。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 11期分
グループ全体で511人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は663万円で、10期前と比べて+14.8%。平均年齢は43.5歳、平均勤続年数は16.0年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年5月 | — | — | — | 339 | — |
| 2017年5月 | — | — | — | 343 | — |
| 2018年5月 | — | — | — | 346 | — |
| 2019年5月 | 577 | 41.7 | 15.1 | 363 | — |
| 2020年5月 | 598 | 42.0 | 15.8 | 361 | — |
| 2021年5月 | 602 | 42.4 | 16.4 | 358 | — |
| 2022年5月 | 621 | 43.2 | 17.2 | 352 | — |
| 2023年5月 | 619 | 43.9 | 18.0 | 341 | — |
| 2024年5月 | 614 | 43.8 | 17.3 | 355 | — |
| 2025年5月 | 643 | 43.9 | 16.7 | 463 | 259 |
| 2026年5月 | 663 | 43.5 | 16.0 | 511 | 313 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社2社(国内 0 / 海外 2、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。
- 海外ACE VALVE CO., LTD.(注)韓国金海市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外NAKAKITA KOREA. CO., LTD.韓国金海市 · 連結子会社議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年5月期の売上高は293億円、営業利益は16億円。前期と比べると増収増益で、売上が+23.1%、利益が+33.3%。
会社が出している今期の予想2027年5月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 300億円 | 293億円 |
| 営業利益 | 15億円 | 16億円 |
| 純利益 | 16億円 | 17億円 |
| 1株あたり配当 | ¥115 | ¥115 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年4Qで、売上は149億円、営業利益は8億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+15.5%、営業利益は+0.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3Q | 35 | 0 | 0.0 | 1 |
| 2023年4Q | 41 | — | — | 3 |
| 2024年1Q | 42 | 4 | 9.5 | 3 |
| 2024年2Q | 48 | 3 | 6.3 | 3 |
| 2024年3Q | 44 | 4 | 9.1 | 3 |
| 2024年4Q | 52 | — | — | 1 |
| 2025年2Q | 109 | 4 | 3.7 | 11 |
| 2025年4Q | 129 | 8 | 6.2 | 6 |
| 2026年2Q | 144 | 8 | 5.6 | 9 |
| 2026年4Q | 149 | 8 | 5.4 | 8 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 15期分
2012年5月期からの15期で、売上は210億円から293億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は5.5%。売上は3期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年5月 | 210 | — | 19 | — | 10 |
| 東京証券取引所と大阪証券取引所との現物市場の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に株式を上場 | |||||
| 2013年5月 | 170 | — | 8 | — | 5 |
| 2014年5月 | 184 | — | 15 | — | 9 |
| 2015年5月 | 168 | — | 10 | — | 6 |
| 2016年5月 | 195 | — | 13 | — | 8 |
| 2017年5月 | 217 | — | 18 | — | 12 |
| 2018年5月 | 218 | — | 19 | — | 13 |
| 2019年5月 | 191 | — | 13 | — | 9 |
| 2020年5月 | 186 | — | 12 | — | 7 |
| 2021年5月 | 176 | — | 10 | — | 7 |
| 2022年5月 | 172 | — | 8 | — | 6 |
| 2023年5月 | 158 | — | 11 | — | 8 |
| 中国江蘇省に中北(無錫)工業科技有限公司を設立 | |||||
| 2024年5月 | 186 | — | 15 | — | 10 |
| 2025年5月 | 238 | 12 | 14 | 5.0 | 17 |
| 韓国金海市にNAKAKITA KOREA CO., LTD.(現・連結子会社)を設立 | |||||
| 2026年5月 | 293 | 16 | 23 | 5.5 | 17 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年5月期
売上高293億円のうち、営業利益として残るのは16億円で5.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は17億円、売上の5.8%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金83.6%245億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金11.3%33億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.5%16億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 15期分
2026年5月期は営業CFが−3億円、投資CFが−19億円で、差し引きのフリーCFは−22億円。この組み合わせは「先行投資型」にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型。期末の手元現金は49億円で、売上の2.0ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年5月 | 18 | −11 | −6 | 7 | 35 |
| 2013年5月 | 13 | −24 | −4 | −11 | 20 |
| 2014年5月 | 13 | −8 | −4 | 5 | 22 |
| 2015年5月 | 4 | 11 | −4 | 15 | 32 |
| 2016年5月 | 13 | −7 | −6 | 6 | 31 |
| 2017年5月 | 9 | 10 | −13 | 19 | 37 |
| 2018年5月 | 14 | −13 | −7 | 1 | 31 |
| 2019年5月 | 21 | −13 | −6 | 8 | 33 |
| 2020年5月 | 7 | −2 | 0 | 5 | 38 |
| 2021年5月 | 18 | −10 | −5 | 8 | 41 |
| 2022年5月 | 6 | 2 | −4 | 8 | 46 |
| 2023年5月 | 16 | −9 | 3 | 7 | 56 |
| 2024年5月 | 8 | −11 | −5 | −3 | 48 |
| 2025年5月 | −25 | 22 | 10 | −3 | 55 |
| 2026年5月 | −3 | −19 | 16 | −22 | 49 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 15期分
2026年5月期の総資産は397億円。このうち返さなくてよい自己資本が281億円で、自己資本比率は70.7%(業種中央値65.3%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2012年5月 | 248 | 184 | 64 | 74.0 |
| 2013年5月 | 238 | 187 | 51 | 78.5 |
| 2014年5月 | 253 | 192 | 61 | 75.8 |
| 2015年5月 | 253 | 195 | 58 | 77.0 |
| 2016年5月 | 266 | 196 | 70 | 73.5 |
| 2017年5月 | 264 | 205 | 59 | 77.7 |
| 2018年5月 | 274 | 212 | 62 | 77.5 |
| 2019年5月 | 265 | 212 | 53 | 80.0 |
| 2020年5月 | 277 | 217 | 60 | 78.2 |
| 2021年5月 | 272 | 221 | 51 | 81.2 |
| 2022年5月 | 278 | 225 | 53 | 80.6 |
| 2023年5月 | 290 | 233 | 57 | 80.2 |
| 2024年5月 | 317 | 248 | 69 | 78.1 |
| 2025年5月 | 365 | 255 | 110 | 69.8 |
| 2026年5月 | 397 | 281 | 116 | 70.7 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
機械 209社との比較
同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で209社中12位あたり、逆に低いのは営業利益率で209社中145位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥5,320で、1年前と比べて+4.8%。過去52週の値幅のなかでは22%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 10.8倍 |
| PER (会社予想) | 11.6倍 |
| PBR | 0.66倍 |
| 配当利回り | 2.16% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は5590円で、25日線5296円、75日線5186円を上回り、1カ月で7.5%上昇。200日線5931円には未達だが、上昇基調。RSIは69.17とやや過熱感。52週高値8550円からは約35%下落、安値4430円からは約26%上昇。出来高は低水準で、需給は薄い。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)。
PERは11.31倍と業界平均の23.18倍を下回り、PBRは0.6944倍と平均の1.54倍を大幅に下回る。ROEは6.8%と低めだが、配当利回りは2.06%と平均の2.66%を下回る。配当性向は20.67%と低く、増配余地はあるが、現状の利回りは魅力度が低い。業績は売上高・利益とも増加しており、特に純利益は倍増しているが、ROEの低さが割安感を弱めている。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 10.8倍 | 22.7倍 |
| PER (予想) | 11.6倍 | — |
| PBR | 0.66倍 | 1.50倍 |
| ROE | 6.4% | 7.0% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
投資論点は、半導体市場の成長で需要増が見込める一方、中国リスクや顧客の設備投資の周期性が懸念。強気派は、世界的な半導体需要の伸長と省エネ投資による受注拡大を期待。弱気派は、半導体市況の不確実性と、売上拡大に伴う利益率の低下(最近の営業利益率は5%台)を指摘し、競争激化による価格圧縮を懸念。
- 半導体市場の追い風
世界的な半導体製造装置投資は中期的に堅調。
- 受注増加傾向
直近の売上高は大幅に増加し、需要の高まりを示す。
- 技術力の信頼
高精度バルブで大手プラントからの受注実績と実績が豊富。
- 売上高が2期で186→293億円へ急拡大通年影響中
2024/5期186億円→2026/5期293億円と約1.6倍。営業利益も12億円から16億円に増加し、成長トレンドが続く。
- 営業利益率は5%台から上昇基調通年影響中
営業利益率は5.04%から5.46%に改善。売上高293億円なので1ポイント改善で約2.9億円の増益効果。
- PBR0.69倍と解散価値割れ継続影響中
PBR0.69倍と純資産を下回る水準。資本効率改善や株主還元強化で見直し余地がある。
- 配当利回り2.06%で下支え継続影響弱
配当利回り2.06%と安定配当が株価を下支え。下落局面ではインカム需要が買いを呼ぶ。
- 利益率の低下
営業利益率は5%台と低く、コスト増や価格競争の影響。
- 景気敏感
顧客の設備投資に依存し、経済減速時に需要が急減する可能性。
- 競争激化
同業他社との価格競争が激しく、利益率を圧迫する。
- 純利益が17億円で横ばい通年影響中
営業利益は12→16億円と増えるが、純利益は2期連続17億円。増益効果が最終利益に十分波及しない。
- 売上高の増収率が鈍化通年影響中
売上高の伸びは前々期+28%(186→238億円)から前期+23%(238→293億円)へ減速。
- 予想PERが実績PERを上回る決算発表後影響弱
実績PER11.31倍に対し予想PER12.2倍。来期増益期待が織り込まれておらず、期待外れなら下落余地。
- 外国人保有は1.86%と低水準継続影響弱
外国人持株比率1.86%と低く、海外投資家からの需給支援は期待しにくい。
- 売上高成長率
- 半導体市場の需要動向と受注獲得の状況を反映。
- 営業利益率
- 収益性の変動と価格競争の影響を把握。
- 海外売上比率
- 中国市場など海外需要の依存度と今後の成長性を測る。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり115円で、前期から+10.0%。いまの株価に対する利回りは2.16%。増配か配当維持が3年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年5月 | 140 | — | 42.9 |
| 2018年5月 | 92 | −34.3 | 40.7 |
| 2019年5月 | 100 | 8.7 | 40.0 |
| 2020年5月 | 100 | 0.0 | 48.9 |
| 2021年5月 | 100 | 0.0 | 53.1 |
| 2022年5月 | 85 | −15.0 | 54.5 |
| 2023年5月 | 70 | −17.6 | 31.0 |
| 2024年5月 | 80 | 14.3 | 27.7 |
| 2025年5月 | 100 | 25.0 | 20.7 |
| 2026年5月 | 110 | 10.0 | 22.3 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥115
株主
有価証券報告書より
2026年5月期末の株主数は延べ1,794人。区分でいちばん多いのは個人・その他で60.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が34.9%を占め、残る65.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年5月% | 2022年5月% | 2023年5月% | 2024年5月% | 2025年5月% | 2026年5月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 56.6 | 57.7 | 59.3 | 59.0 | 61.5 | 60.2 |
| 事業法人 | 25.6 | 25.1 | 23.4 | 22.7 | 21.9 | 22.2 |
| 金融機関 | 11.6 | 11.6 | 11.5 | 13.9 | 13.8 | 12.7 |
| 自己株式 | 6.8 | 6.8 | 6.8 | 7.9 | 8.9 | 8.9 |
| 外国法人 | 5.8 | 5.1 | 5.3 | 2.4 | 1.8 | 3.5 |
| 証券会社 | 0.4 | 0.5 | 0.5 | 2.0 | 0.9 | 1.3 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.1 |
| 政府・自治体 | — | — | — | — | — | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | ㈱ミヤキタコーポレーション | 11.53 |
| 02 | 中北 健一 | 6.89 |
| 03 | 宮田 彰久 | 2.97 |
| 04 | 黒田 知子 | 2.97 |
| 05 | 中北 仁子 | 2.97 |
| 06 | 渡部 育子 | 2.97 |
| 07 | 宮田 和子 | 2.84 |
| 08 | 宮田 宏章 | 2.77 |
| 09 | 日本マスタートラスト信託銀行㈱ | 2.53 |
| 10 | ㈱三井住友銀行 | 2.24 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 15期分
1株利益は15期で+807%、1株純資産は15期で+740%。直近期のROEは6.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年5月 | 54 | 959 | 5.8 | 8.4 | 45.9 |
| 2013年5月 | 24 | 977 | 2.5 | 20.3 | 61.4 |
| 2014年5月 | 241 | 5,074 | 4.8 | 11.6 | 41.5 |
| 2015年5月 | 157 | 5,163 | 3.1 | 19.6 | 63.5 |
| 2016年5月 | 226 | 5,308 | 4.3 | 11.9 | 44.3 |
| 2017年5月 | 326 | 5,553 | 6.0 | 9.0 | 42.9 |
| 2018年5月 | 344 | 5,782 | 6.1 | 10.2 | 40.7 |
| 2019年5月 | 250 | 5,857 | 4.3 | 11.4 | 40.0 |
| 2020年5月 | 204 | 5,980 | 3.5 | 11.8 | 48.9 |
| 2021年5月 | 188 | 6,189 | 3.1 | 14.6 | 53.1 |
| 2022年5月 | 156 | 6,288 | 2.5 | 13.3 | 54.5 |
| 2023年5月 | 226 | 6,523 | 3.5 | 10.1 | 31.0 |
| 2024年5月 | 289 | 7,020 | 4.3 | 13.8 | 27.7 |
| 2025年5月 | 491 | 7,292 | 6.8 | 7.5 | 20.7 |
| 2026年5月 | 494 | 8,051 | 6.4 | 10.5 | 22.3 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
11名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/5期の役員報酬は総額102百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 池田昭彦 | 取締役 副会長 | 71 | 800 |
| 宮田彰久 | 代表取締役 社長 経営企画本部長兼 営業本部長兼 技術本部管掌 | 46 | 114,400 |
| 由上晃規 | 取締役 執行役員 営業本部副本部長兼 東京営業所長 | 47 | 12,500 |
| 中尾敏昭 | 取締役 執行役員 生産本部長 | 59 | 2,100 |
| 三竹雅之 | 取締役 執行役員 管理本部長兼経理部長 | 62 | 900 |
| 大井成夫 | 取締役 | 77 | 200 |
| 福田あやこ | 取締役 | 52 | — |
| 森屋正利 | 監査役(常勤監査役) | 59 | 600 |
| 北山裕昭 | 監査役 | 67 | — |
| 辰巳八栄子 | 監査役 | 55 | — |
| 武田雄治 | — | 51 | — |
役員報酬の内訳2026/5期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 6 | 73 | 73 | 12 |
| 社外取締役 | 5 | 19 | 19 | 4 |
| 監査役 | 1 | 10 | 10 | 10 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/5期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容536字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,487字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク1,635字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)7,105字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第100期(2025/06/01-2026/05/31)2026-08-26
- 半期報告書半期報告書-第100期(2025/06/01-2026/05/31)2026-01-09
- 有価証券報告書有価証券報告書-第99期(2024/06/01-2025/05/31)2025-08-27
- 半期報告書半期報告書-第99期(2024/06/01-2025/05/31)2025-01-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第98期(2023/06/01-2024/05/31)2024-08-29
- 四半期報告書四半期報告書-第98期第3四半期(2023/12/01-2024/02/29)2024-04-11
- 四半期報告書四半期報告書-第98期第2四半期(2023/09/01-2023/11/30)2024-01-11
- 四半期報告書四半期報告書-第98期第1四半期(2023/06/01-2023/08/31)2023-10-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第97期(2022/06/01-2023/05/31)2023-08-30
- 四半期報告書四半期報告書-第97期第3四半期(2022/12/01-2023/02/28)2023-04-13
- 四半期報告書四半期報告書-第97期第2四半期(2022/09/01-2022/11/30)2023-01-12
- 四半期報告書四半期報告書-第97期第1四半期(令和4年6月1日-令和4年8月31日)2022-10-13
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