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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

KVK

KVK CORPORATION6484 · Standard · 機械

給水栓・給排水金具の専業メーカー。水回り製品で国内シェアを誇り、中国・フィリピンに生産拠点を持つ。

概要

KVKは、水栓金具やバルブの製造販売を主力とする機械メーカーである。キッチン・浴室など水周り製品を中心に住宅設備業界に展開する。岐阜県に本社を置き、従業員は約1,000名。2026年3月期の連結売上高は309億円、営業利益27億円、純利益21億円。中国とフィリピンに生産子会社を持ち、3拠点体制で最適生産を追求する。

水栓金具とバルブの製造販売を中核とする事業

KVKグループは、給水栓・給排水金具・継手及び配管部材の製造・加工・仕入れ・販売を主事業とする。主力製品はシングルレバー式水栓とサーモスタット式水栓であり、キッチン用・浴室用・洗面用と広範なラインアップを持つ。リフォーム市場向けには、取付穴径や取付ピッチを調整できるマルチリフォーム水栓シリーズを展開する。2026年3月期の売上高は309億円、営業利益27億円で、営業利益率は8.8%である。

日本・中国・フィリピンの3拠点による最適生産体制

生産拠点は日本(本社工場、飛騨古川工場)、中国(大連北村閥門有限公司)、フィリピン(KVK PHILIPPINES, INC.)の3か所に分散する。中国子会社は主に単独水栓を製造し、大部分を日本へ供給するほか、中国国内でも販売する。フィリピン子会社は日本から調達した部品を組付加工し、日本へ供給する。3拠点の生産額(2026年3月期)は日本283億円、中国34億円、フィリピン0.5億円で、日本が全体の約89%を占める。

国内販売網と地域別売上構成

国内販売は、関東支社、関西支社、東北支社、西日本支社などの支社網を通じて行われる。販売代理店・特約店で構成する「全国KVK会」が各地で地区大会を開催し、管工機材販売ルートとの連携を強化している。売上高のほぼ全て(2026年3月期で99.8%)が日本セグメントから発生し、中国セグメントの外部売上は4.9億円(全体の1.6%)と小さい。リフォーム需要を成長領域と位置づけ、住宅ストック活用型市場への対応を進める。

堅調な収益力と経営指標

KVKは安定した収益力を維持しており、過去10年間の売上高は234億円(2016年3月期)から309億円(2026年3月期)へ増加傾向にある。営業利益率は9%前後で推移し、2026年3月期は8.8%である。経営上の重要な指標としてROEを掲げ、10%を目標とする。2026年3月期のROEは計算上約10%と推定される。財務体質は健全で、自己資本比率は60%超である。

業界の中での役割は上水道設備の最終製品メーカー。住宅やビルの水回り設備に給水栓や継手を供給。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
309億円
営業利益
27億円
営業利益率
8.7%
純利益
22億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
日本304億円98.4%31億円10.2%
中国5億円1.6%2億円40.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01住宅・建築設備主力

キッチンや洗面所などで使われる給水栓や給排水金具を製造・販売。レバー式混合栓など多様な製品を揃え、住宅設備市場に供給。

国内給水栓市場で高いシェアを持つ専業メーカー

主な製品・サービス3
給水栓(水栓金具)
蛇口の核心部分。水の出し入れを制御する。キッチン・洗面・浴室などに設置され、操作性や安全面に配慮した設計。
給排水金具
給水・排水の配管接続部品。水漏れを防ぎ、確実な水の流れを確保。
継手
配管同士を接続する部品。多様なサイズ・材質があり、配管システムを構成。

製品と技術

シングルレバー式水栓とサーモスタット式水栓

KVKの主力製品は、操作性に優れたシングルレバー式水栓と、温度調節が可能なサーモスタット式水栓である。シングルレバー式は1本のレバーで水量と温度を調整でき、キッチンや洗面所で広く採用される。サーモスタット式はあらかじめ設定した温度を維持するため、浴室での安全な入浴に貢献する。両製品とも国内住宅設備市場で高いシェアを持つ。

リフォーム市場を狙ったマルチリフォーム水栓シリーズ

既存住宅の水栓交換需要に対応するため、マルチリフォーム水栓シリーズを開発した。取付穴径や取付ピッチの異なる既設水栓と交換する際、調整範囲が広いため大掛かりな工事が不要である。浴室用・キッチン用・洗面用を揃え、2025年には撥水膜コーティングを標準仕様化し、水アカの付着抑制と清掃性を向上させた。リフォーム市場の拡大を捉える戦略製品である。

KPS活動による生産革新と品質管理

KVKは自社の生産システムを「KVK Production System(KPS)」と名付け、徹底的な無駄の排除とコスト競争力を追求する。NPS研究会への入会(1995年)を機に、社内選抜改善メンバーによる自主研究会を定期的に開催している。この活動により、保証期間内の修理件数を前年比13%削減(2026年3月期)するなど品質向上に結びつけている。全拠点でISO9001・ISO14001認証を取得し、国際標準に準拠した運用を行う。

環境負荷低減への取り組み

2023年に完成した新工場棟では、太陽光発電システムとコージェネレーションシステムを導入し、工場のエネルギー消費を削減する。また、製品面では水栓に撥水膜コーティングを施し、洗剤や水の使用量を抑える設計とする。環境マネジメントシステムはISO14001(2015年版)を認証取得し、継続的な改善を実施。中期経営計画でも「環境配慮と使いやすさを追求した製品開発」を掲げ、サステナビリティを経営基盤の一つに位置づける。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 住宅・建築設備国内給水栓市場で高いシェアを持つ専業メーカー

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

バルブ専業、安定収益も成長鈍化

KVKは水栓金具やバルブを手掛ける専門メーカー。国内の住宅設備市場で一定のシェアを持つが、売上高は300億円前後で推移しており、大きな伸びは見られない。同業の日本製鋼所は大型プラント向けで規模が大きく、三浦工業はボイラで高効率事業を展開するなど、各社差別化が進む。当社は汎用品中心のため価格競争にさらされやすく、利益率も横ばい。業界内では中堅の位置づけで、ニッチ分野での専門性が強みだが、市場の成熟化と海外展開の遅れが課題。

強み

  • 住宅・設備向けバルブに特化し、長年の技術蓄積で品質と信頼を獲得。
  • リフォーム需要など国内市場が底堅く、売上の大きな変動が少ない。
  • 大手ハウスメーカーとの取引が長期化し、安定した受注基盤を形成。
  • 無借金経営に近く、自己資本比率が高く、景気変動への耐性がある。

課題

  • 国内住宅着工数が減少傾向で、新規需要の拡大が期待しにくい。
  • グローバル化が進む同業と比べ、海外売上比率が低く成長機会を逃す。
  • 汎用品が中心で、新興国製品などとの競争により採算が圧迫されがち。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機械の時価総額近傍。太字がKVK

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
16392ヤマダコーポレーション192億円11.0倍
26337テセック191億円39.4倍
36358酒井重工業191億円10.4倍
46203豊和工業188億円24.4倍
56484KVK185億円8.2倍
66356日本ギア工業185億円10.6倍
76317北川鉄工所173億円5.3倍
86294オカダアイヨン164億円10.6倍
96390加藤製作所157億円3.4倍
106224JRC156億円11.4倍
116405鈴茂器工155億円23.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 28件

北村バルブ株式会社として創業した1949年

1949年1月、給水栓の製造販売を目的として北村バルブ株式会社を設立。1963年3月には岐阜県岐阜市黒野に給水栓製造一貫工場を増設し、生産能力を高めた。1970年代から80年代にかけて川部工場(1971年)、片知工場(1976年)など組立工場を相次いで設置し、生産拠点を拡大した。

中国大連に進出した1989年

1989年12月、中華人民共和国遼寧省大連経済技術開発区に子会社・大連北村閥門有限公司を設立。中国での生産拠点を確保し、コスト競争力を強化した。1994年4月には大連保税区に関連子会社を設立したが(2010年清算)、同年8月には国内で飛騨古川工場を設置し、機械加工工程を集約した。

商号変更と株式公開への道(1992~1993年)

1992年4月、商号を株式会社KVK(登記上は株式会社ケーブイケー)に変更。1993年11月、株式を日本証券業協会に店頭登録し、市場からの資金調達が可能となった。この時期、品質管理にも注力し、1995年9月にはNPS(New Production System)研究会に入会、生産革新の基礎を築いた。

ISO認証取得と品質体制の確立(1997~2000年)

1997年2月にISO9001認証を取得。2000年7月にはISO14001認証も取得し、品質と環境の両面で国際標準に対応した。中国子会社も2003年11月にISO9001認証を取得し、グループ全体で品質水準を統一した。2000年12月には飛騨古川工場にめっき・組立工程を増設し、内製化を進めた。

ジャスダック上場と事業譲受による成長(2004~2008年)

2004年12月、ジャスダック証券取引所に株式を上場。2008年3月、株式会社喜多村合金製作所などから給排水金具・継手事業の一部を譲り受け、富加工場を設置した(後に本社工場に改称)。これにより製品ラインアップを拡充し、シェア拡大を図った。

東証上場とフィリピン生産開始(2013~2021年)

2013年7月、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。同時にフィリピンに子会社KVK PHILIPPINES, INC.を設立し、2017年6月から生産を開始した。また本店を岐阜県加茂郡富加町に移転し、KVK金山ビル(名古屋市)を完成させた。2021年6月には関東支社をKVK日本橋浜町ビルに移転し、販売拠点を強化した。

新工場建設とスタンダード市場移行(2022~2023年)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、スタンダード市場に移行。2023年4月、新工場棟2棟が完成し、太陽光発電・コージェネレーションシステムが稼働。生産能力の増強と環境負荷低減を同時に実現した。売上高はこれにより過去最高を更新し、2025年3月期以降も成長が続く。

年表28件を開く

1940年代

  • 1949年1月創業給水栓の製造販売を目的として、北村バルブ株式会社設立。

1960年代

  • 1963年3月岐阜県岐阜市黒野に給水栓製造一貫工場を増設(旧黒野工場、2019年3月に廃止)。

1970年代

  • 1971年8月M&A川部工場(給水栓組立)を設置(2001年9月旧黒野工場に統合)。
  • 1976年10月M&A片知工場(給水栓組立)を設置(2003年3月旧黒野工場に統合)。

1980年代

  • 1989年4月関東支社及び関西支社を設置。
  • 1989年6月M&A飛騨工場(給水栓組立)を設置(2001年7月飛騨古川工場に統合)。
  • 1989年12月中華人民共和国遼寧省大連経済技術開発区に子会社大連北村閥門有限公司設立(現・連結子会社)。

1990年代

  • 1990年11月M&A中部支社を設置(2005年4月関西支社に統合)。
  • 1992年4月商号を株式会社KVK(登記上は株式会社ケーブイケー)と変更。
  • 1993年10月東北支社を設置。
  • 1993年11月株式を日本証券業協会に店頭登録。
  • 1994年4月中華人民共和国遼寧省大連保税区に子会社大連保税区北村国際工貿有限公司設立(2010年1月清算)。
  • 1994年8月飛騨古川工場(給水栓機械加工)を設置。
  • 1995年9月NPS(New Production System)研究会に入会。
  • 1997年2月ISO9001の認証を取得(2009年11月2008年版ISO9001へ移行)。
  • 1999年7月M&A北関東支社を設置(2005年4月関東支社に統合)。

2000年代

  • 2000年7月ISO14001の認証を取得(2017年12月2015年版ISO14001へ移行)。
  • 2000年12月飛騨古川工場に、めっき・組立工程を増設。
  • 2003年11月子会社大連北村閥門有限公司がISO9001の認証を取得(2009年9月2008年版ISO9001へ移行)。
  • 2004年12月上場ジャスダック証券取引所に株式を上場。
  • 2005年6月子会社大連北村閥門有限公司に第二工場を設置。
  • 2008年3月株式会社喜多村合金製作所及びその関連会社の株式会社タツタマ、有限会社ロイヤル興産から給排水金具・継手事業の一部を譲受け。富加工場を設置(2018年7月に本社工場に改称)。

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場。
  • 2011年10月子会社大連北村閥門有限公司が2004年版ISO14001の認証を取得。西日本支社を設置。
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に 上場。海外事業室を設置。KVK金山ビル(名古屋市熱田区)完成、名古屋営業所を同ビルに移転。フィリピンに子会社KVK PHILIPPINES,INC.を設立(現・連結子会社)。登記上の商号を株式会社KVKと変更。岐阜県加茂郡富加町に本店移転。

2020年代

  • 2021年6月関東支社をKVK日本橋浜町ビル(東京都中央区)に移転。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場JASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行。
  • 2023年4月新工場棟2棟完成、太陽光発電・コージェネレーションシステム稼働。新工場棟2棟本稼働開始。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE10%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    国内売上基盤の維持・強化

    国内市場でのシェア拡大と既存顧客との関係強化を図り、安定した収益基盤を築く。

  2. 02

    付加価値の高い商品開発

    市場ニーズに合った使いやすく環境に配慮した水まわり商品を開発し、差別化を図る。

  3. 03

    海外市場の拡大と深耕

    中国・フィリピンの子会社を活用し、新規市場開拓と既存顧客への販売拡大を進める。

  4. 04

    高効率生産と安定供給体制の強化

    日本・中国・フィリピンの3拠点で最適生産・調達を実現し、コスト削減と安定供給を両立する。

  5. 05

    サステナビリティ経営基盤の強化

    環境配慮型製品開発、生産活動の環境負荷低減、人的資本経営、リスク管理体制強化などに取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,022人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は537万円で、9期前と比べて+0.6%平均年齢は39.9歳、平均勤続年数は14.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,101
2018年3月1,098
2019年3月53440.414.41,118
2020年3月52940.014.31,104
2021年3月55940.214.71,089
2022年3月52940.114.71,088
2023年3月51240.314.81,094
2024年3月51539.814.91,064
2025年3月52139.814.61,022264
2026年3月53739.914.61,022264

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率1.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率40.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)63.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 1 / 海外 1、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社及び本社工場 — 岐阜県加茂郡 富加町7,296百万円
本社、第一工場及び第二工場 — 中華人民共和国遼寧省636百万円
飛騨古川工場 — 岐阜県飛騨市623百万円
本社、本社工場 — Tanauan City,Batangas, Philippines20百万円
主な関係会社
  • 国内
    大連北村閥門有限公司(注)1
    中華人民共和国 遼寧省大連市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    KVK PHILIPPINES,INC.
    Tanauan City,Batangas, Philippines · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は309億円営業利益27億円前期と比べると増収増益で、売上が+4.4%、利益が+0.0%。

売上高
+4.4%
309億円
営業利益
+0.0%
27億円
純利益
+4.8%
22億円
営業利益率
8.7%
前期比 -0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高315億円309億円
営業利益28億円27億円
純利益22億円22億円
1株あたり配当¥85¥85

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は82億円、営業利益は3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+7.9%、営業利益は−57.1%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q788
2024年1Q7679.24
2024年2Q7045.73
2024年3Q7879.05
2024年4Q748
2025年2Q142128.59
2025年4Q154159.712
2026年2Q151149.312
2026年4Q158138.210
2027年1Q8233.74

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は243億円から309億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は8.7%。純利益は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に 上場。海外事業室を設置。KVK金山ビル(名古屋市熱田区)完成、名古屋営業所を同ビルに移転。フィリピンに子会社KVK PHILIPPINES,INC.を設立(現・連結子会社)。登記上の商号を株式会社KVKと変更。岐阜県加茂郡富加町に本店移転。
2013年3月2432415
2014年3月2582416
2015年3月2371810
2016年3月2342014
2017年3月2372716
2018年3月2462214
2019年3月242199
2020年3月2452517
2021年3月2543122
2022年3月2802417
新工場棟2棟完成、太陽光発電・コージェネレーションシステム稼働。新工場棟2棟本稼働開始。
2023年3月2972618
2024年3月2982920
2025年3月29627319.121
2026年3月30927318.722

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高309億円のうち、営業利益として残るのは27億円8.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は22億円、売上の7.1%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金74.8%231億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金16.5%51億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.7%27億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
25.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.1pt
8.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.1pt
7.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.3pt
7.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが3億円、投資CFが−18億円で、差し引きのフリーCFは−15億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は33億円で、売上の1.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月20−5−81524
2014年3月15−10−10519
2015年3月25−2−32339
2016年3月21−18−3337
2017年3月29−23−4639
2018年3月16−8−4844
2019年3月17−23−8−630
2020年3月38−16−42247
2021年3月28−4−42467
2022年3月12−12−7061
2023年3月23−23−4057
2024年3月6−32−4−2628
2025年3月36−2−63455
2026年3月3−18−7−1533

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は363億円。このうち返さなくてよい自己資本が308億円で、自己資本比率は84.8%(業種中央値65.3%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2091298061.2
2014年3月2171447365.7
2015年3月2221566669.6
2016年3月2291636670.8
2017年3月2481757370.3
2018年3月2581877172.2
2019年3月2571867172.7
2020年3月2731977672.1
2021年3月3052208572.1
2022年3月3232339072.0
2023年3月36224711568.2
2024年3月3452707578.4
2025年3月3632838078.1
2026年3月3633085584.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
33億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
236億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
9億円
在庫として抱えている分
負債合計
55億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
87
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率17 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率209社中19位あたり、逆に低いのはROE209社中109位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.4%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.7%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
84.8%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.4%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.8%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,226で、1年前と比べて+6.3%過去52週の値幅のなかでは19%の位置にある。

¥2,226-0.4%1ヶ月-5.2%1年+6.3%時価総額185億円
過去52週の値幅
安値¥2,101高値¥2,774

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.2倍
PER (会社予想)8.1倍
PBR0.57倍
配当利回り3.82%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヶ月で3.8%下落し、8月12日に2251円と調整が続いています。52週高値2774円からは18.9%下落し、52週安値2083円に対しては8.1%の上昇に留まっています。25日移動平均線(2340.56円)を3.8%下回り、75日線(2352.31円)や200日線(2372.19円)も下回っており、短期・中期のトレンドは弱含みです。7月9日に2450円台から8月10日に2272円まで急落し、出来高が3万株超と膨らんだ場面も見られ、売り圧力が強まっています。ただし、RSIは39.23と売られすぎ圏には達しておらず、反発の兆しは限定的です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERは8.24倍と同業界平均23.75倍の約3分の1で、PBRも0.59倍と平均1.59倍を大幅に下回ります。ROEは7.4%とやや低めですが、配当利回り3.78%は平均2.65%を上回り、株主還元は良好です。直近の売上高は安定しており、営業利益率は約9%と健全です。割安ではありますが、成長性の面では目立った伸びが見られず、過度な期待は禁物です。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.2倍22.7倍
PER (予想)8.1倍
PBR0.57倍1.50倍
ROE7.4%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、住宅市場の冷え込みと安定した収益力のバランス。強気派は、高水準の営業利益率と配当利回り(3.74%)を評価し、割安(PER8.3倍、PBR0.59倍)とみる。弱気派は、新設住宅着工の減少が売上に影響する可能性を懸念。2025年3月期は増収予想だが、利益率の低下が続くなら収益性の悪化が懸念材料。

プラスに働く材料7
  • 安定した収益性

    営業利益率9%前後を維持。過去3年の利益は増加傾向。

  • 高い株主還元

    配当利回り3.74%と高く、株主還元に積極的。

  • 割安な評価

    PER8.3倍、PBR0.59倍と業界内で割安水準。

  • PBR0.59倍の純資産割れ水準で資本効率改善余地継続影響

    PBR0.59倍は解散価値比で約4割安。ROE7.4%が上向けば是正余地。

  • 配当利回り3.74%の高水準が株価下支え通年影響

    配当利回り3.74%はインカム需要を誘引し、下値を支える。

  • 純利益が3期連続増益で20→22億円に通年影響

    純利益は2024年3月期20億円→2026年3月期22億円。増益基調が評価。

  • 外国人保有比率1.84%と低位、新規需要の余地不定影響

    外資保有率1.84%は極低水準。日本株見直しで資金流入余地。

マイナスに働く材料7
  • 住宅市場の停滞

    新設住宅着工戸数の減少が需要に悪影響を与える。

  • コスト上昇

    原材料費や人件費の上昇が利益率を圧迫。

  • 成長鈍化

    売上高は横ばいで、大きな成長エンジンが見当たらない。

  • 営業利益率が9.12%→8.74%へ低下通年影響

    営業利益率は2025年3月期9.12%→2026年3月期8.74%と悪化。

  • 売上高が298→296→309億円と年度変動通年影響

    売上高は2024年3月期298億円、2025年3月期296億円、2026年3月期309億円。

  • 株価は1年で13.45%上昇、短期的な過熱感不定影響

    1年上昇率13.45%は自律調整が入りやすい水準。

  • 時価総額189億円の小型株、流動性リスク不定影響

    時価総額189億円で売買代金が少なく、値動きが不安定。

次の決算で確かめる点
住宅着工統計
主要市場の需要動向を反映する。
営業利益率
コスト増に対する価格転嫁の成否を確認。
配当性向
株主還元の持続可能性を確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり85で、前期から+6.7%いまの株価に対する利回りは3.82%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥85
1株あたり
配当利回り
3.82%
いまの株価に対して
配当性向
27.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4221.0
2018年3月33−21.425.4
2019年3月4948.539.0
2020年3月490.024.4
2021年3月47−4.116.9
2022年3月506.424.3
2023年3月500.023.2
2024年3月6020.023.2
2025年3月7525.029.8
2026年3月806.727.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥85

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,571人。区分でいちばん多いのは個人・その他46.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が51.2%を占め、残る48.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他44.243.945.744.345.746.6
事業法人35.235.335.436.535.835.7
金融機関14.314.413.814.213.212.3
政府・自治体3.23.23.23.23.23.2
外国法人2.62.91.61.41.61.8
自己株式0.01.81.80.60.60.6
証券会社0.30.30.30.40.40.3
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01有限会社北村興産14.33
02KVK取引先持株会7.80
03株式会社十六銀行3.71
04岐阜信用金庫3.53
05北村博志3.48
06北村嘉弘3.43
07末松容子3.35
08元気なぎふ応援基金3.24
09株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.93
10KVK従業員持株会2.69

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+207%、1株純資産は14期で+391%。直近期のROEは7.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月8978112.07.719.9
2014年3月1981,74511.96.418.4
2015年3月1271,8897.010.124.8
2016年3月1731,9738.96.528.5
2017年3月1982,1169.67.021.0
2018年3月1682,2317.79.925.4
2019年3月1132,3114.913.639.0
2020年3月2112,4348.95.524.4
2021年3月2722,71810.67.216.9
2022年3月2102,9337.59.424.3
2023年3月2233,1067.46.723.2
2024年3月2493,3887.77.623.2
2025年3月2643,5377.67.129.8
2026年3月2733,8377.48.927.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額131百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
末松正幸取締役社長(代表取締役)641,882
北川喜一取締役 経営管理本部長兼 情報システム部長6374
須藤崇宏取締役 海外事業室担当5534
坪内康取締役 営業本部長5950
加藤浩二取締役 生産本部長兼 本社工場長5520
山田康司取締役 研究開発本部長 品質保証室担当6016
奥田真之取締役63
山田晋也取締役49
恒川哲也常勤監査役6335
杉浦勝美監査役72
森裕之監査役61
川村一孝64
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢保有株数
長野聡之取締役 研究開発本部長 品質保証室担当兼 開発部長589

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7793010916
監査役11031212
社外取締役410103

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容379字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 (1) 当社グループは、当社及び子会社2社で構成され、給水栓・給排水金具・継手及び配管部材の製造・加工・仕入れ及び販売を主な内容としております。 当該事業に係わる各社の位置づけは、当社が主に日本で給水栓・給排水金具・継手及び配管部材の製造・加工・仕入れ及び販売をするほか、子会社である大連北村閥門有限公司が、中国で給水栓の内、主に単独水栓を製造し、大部分を当社へ供給するとともに、一部中国国内で販売しております。また、当社より購入した製品の中国国内での販売もしております。なお、組立時の部品は、当社からの供給及び一部中国国内で調達しております。また、2016年9月に設立した、KVK PHILIPPINES,INC.は、2017年6月から生産を開始しており、当社から調達した部品を組付加工し、当社へ供給しております。 (2) 事業の系統図
経営方針・対処すべき課題1,371字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、多様化・個性化する市場ニーズのなかでお客様満足度の向上をめざし、「常に使う人の身になって考えた誰にでも“もっと使いやすく、もっと心地いい”水まわり商品を通して、環境にやさしい、快適な水まわりを提案し、人々の生活を豊かにする。」という基本理念のもと、株主、取引先、ユーザー、地域社会、社員などステークホルダー(利害関係者)からの信頼と期待に応えられるよう企業価値の向上に努めております。 (2) 経営戦略 当社グループは、2027年3月期を初年度とする3ヵ年の中期経営計画を策定し、下記に示す経営方針の実現に向けて取り組んでおります。 <営業力・商品力の進化> ①国内売上基盤の維持・強化 ②市場ニーズに合った付加価値の高い商品の開発 ③海外市場の新規拡大および既存顧客深耕 <生産力の進化> ①高効率な生産体制の追求および安定供給体制の強化 ②安全安心品質への追求 <サステナビリティ視点での経営基盤の強化> ①環境配慮と使いやすさを追求した製品開発 ②環境負荷低減に配慮した生産活動の推進 ③人的資本経営の推進 ④地域社会への参画と貢献 ⑤透明性・健全性の高い経営体制づくり ⑥リスク管理体制の強化 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、外部環境の変化にあっても、経営効率を高め安定した収益を確保していくことが、企業価値の増大と株主利益の向上につながるものと考え、ROEを重要な指標として10%を目標としております。また、売上高、営業利益を経営成績における重要な指標と考えております。 (4) 経営環境及び優先的に対処すべき事業上の課題 国内では、少子高齢化や世帯数の減少により、新設住宅市場は将来的に縮小していくことが避けられない状況にあります。 当社グループは、中国とフィリピンに子会社を有していることから為替相場の変動リスクを負っており、また、原材料の値動きや物価上昇による仕入コスト増加により、製造コストが大きく変動し自社で吸収しきれない場合は、製造コストを販売価格に転嫁し、利益を確保できるような体制を確立していく必要があります。 新設住宅市場が縮小傾向にある一方で、住宅リフォーム需要は堅調に推移するものと予想されます。政府も住生活基本計画において住宅ストック活用型市場への転換を謳い、これを後押ししております。また、住環境においては、お客様の価値観やライフスタルが多様化し「健康で快適な生活」「環境との共生」の視点から、新たな市場が生まれております。地域に密着したきめ細かな営業に努め、お客様とのコミュニケーションを深めることで、こうしたニーズを捉え、常にお客様から選んでいただけるような商品・サービスを提供してまいります。徹底した生産効率の向上と、日本・中国・フィリピンの3拠点による最適生産・最適調達体制の確立により、多様なニーズにマッチした、多様な商品を、安価でタイムリーにお届けできるよう取り組んでまいります。
事業等のリスク3,065字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) サプライチェーンリスク 当社グループは、アジア地域のサプライヤーから部品を調達しており、地政学的リスクの懸念等により部品供給に遅延が発生し、本社工場の生産調整、停止となる場合があります。当社グループでは、BCP対策の一環として本社工場での生産バックアップ体制を見直すとともに国内外の調達先を複数確保し、事業への影響を最小限に止めることに努めております。しかしながら、バックアップによる生産が長く続くような状況になった場合や、原材料部品商品等の調達が困難となった場合、及び経済の停滞に伴い消費マインドが大きく後退し売上が減少した場合は、当社の経営成績を悪化させる可能性があります。 (2) 経済動向による影響 当社グループの営業収入の大部分は、国内需要に大きく影響を受けております。法律・制度の規制緩和や住宅政策の転換、金利動向により、新築・リフォーム需要が大きく変動した場合、当社グループの経営成績・財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 競争の激化 水栓市場は、同業他社との競争下にあり、厳しい価格競争が繰り広げられております。為替相場や原材料価格の変動による製造コストの上昇を販売価格に転嫁することは容易ではありません。当社グループの商品の優位性が保てず、価格競争が激化していった場合は、当社グループの経営成績を悪化させる可能性があります。 当社グループは、商品の企画・開発・生産・営業・アフターサービスまで一貫して行う水栓金具専業メーカーであります。お客様の声を聞き、課題解決に向けた提案を行うことで、価格競争とは一線を画した営業に努めております。 (4) 製品の不良 当社グループの製品は水栓金具であります。水漏れを引き起こすような不良を発生させますと、当社の製品をご利用いただいているお客様の家屋や家財に大きな損害を及ぼす可能性があります。万が一、大量に不良品が発生した場合は、リコール費用や損害賠償等の発生や、信用低下による販売不振により当社グループの経営成績を悪化させる可能性があります。 当社では、製造物責任賠償保険に加入し、万が一の発生に備えておりますが、品質が会社の生命線であると考えており、品質マニュアルに品質方針を定めて、品質マネジメントシステムを構築し、体系的な品質管理活動を展開しております。 (5) 原材料価格の高騰 当社グループは、製品製造のため、原材料、部品等さまざまな資材を調達しております。たとえば水栓の本体部分は銅合金から鋳造しております。銅は脱炭素に向けて、世界的に電気自動車向けの需要が伸びており、長期的な需要増が見込まれます。さらに、中国の景気回復の動向によっては銅価格が高止まりする可能性があります。また、イラン情勢をはじめとする中東情勢の緊迫化や米国の通商政策の動向などにより、世界的に先行きの不透明感が一層高まり、原油価格の高騰や原油由来の原料不足などにより、原材料、調達部品の価格が高騰する可能性があります。新築・リフォーム需要など需給環境の変化により原材料部品等の価格が高騰した場合は、当社グループの経営成績を悪化させる可能性があります。 当社グループでは、こうした環境の変化のなかにあっても安定した収益が確保できるよう、一貫生産体制のなかで、あらゆる無駄をなくし、コストダウンに努めつつ、原材料価格の高騰状況によっては適時適切な商品への価格転嫁を進めていきます。 (6) 海外での事業活動 当社グループは、中国、フィリピンにおいても事業活動を行っており、法律・規制や租税制度の変更、テロ・内乱などによる政治的社会的混乱や予期し得ない経済情勢の悪化、グループ間取引における海外輸送中の事故やそれに伴う納期遅延等により、当社グループの経営成績や財政状態を悪化させる可能性があります。 (7) 為替相場の変動 当社グループは、中国とフィリピンに子会社を有しているため、為替相場の変動リスクを負っており、相場の変動により当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 自然災害等 当社グループは、製造ラインの中断による影響を最小化するために、生産設備などにおける定期的な災害防止点検、BCP計画の策定及び訓練の定期的な実施を行っております。しかし、生産施設で発生する人的あるいは自然災害などによる影響を完全に防止あるいは軽減できる保証はありません。当社グループの工場は岐阜県(加茂郡・飛騨市)、中国大連、フィリピンと分散しているものの、当社グループのサプライチェーンは中部地区に集中しており、当地区における大規模な地震やその他操業に影響する災害などが発生した場合、当社グループの経営成績や財政状態を悪化させる可能性があります。 (9) 減損会計 当社グループは、「固定資産の減損にかかる会計基準」の適用に伴い、今後の地価の動向や事業展開などに伴う減損損失の計上により、当社グループの経営成績・財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 退職給付債務 当社グループの従業員退職給付費用及び債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件や年金資産の長期期待運用収益率に基づいて算出されております。このため、実際の金利水準の変動や年金資産の運用利回りが悪化した場合、当社グループの経営成績・財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 人材の確保 当社グループの本社及び国内工場は岐阜県にありますが、岐阜県の人口は減少傾向にあり、生産年齢人口の割合をみると全国と比較して低くなっており、人材を確保しづらい環境にあります。将来において、適切な費用で必要な人材を確保できなくなった場合は、当社の事業運営に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、社員寮を準備するなど福利厚生の充実に努めるほか、適正な賃金水準の維持、教育制度の充実により必要な人材確保に努めております。 (12) 環境関連法規 当社グループは、さまざまな環境関連法規の制約を受けております。環境規制における特定有害物質が、基準を超えて社外へ漏洩した場合、または、環境規制の厳格化に適切に対応できなかった場合は、行政による査察・指導等により生産業務が停止する可能性があり、法的な賠償責任を負う可能性もあります。環境意識が高まりをみせる昨今では、こうした事態の発生は当社の企業イメージを著しく低下させることが予想され、当社の経営成績や財政状態を悪化させる可能性があります。 当社グループは、「環境関連法規の遵守」、「事業活動・製品及びサービスが環境に及ぼす影響に対する施策」、「社員・地域住民の安全・健康の推進を通じて会社の健全な発展を図る」ことを目的に環境管理規程を制定し、環境マネジメントシステムを運営しています。2000年7月には、環境管理の国際規格である「ISO14001」の認証を取得しており、省資源・省エネルギー、環境に配慮した製品開発、社会との協調・共生に取り組んでおります。
経営成績の分析 (MD&A)6,519字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における事業環境は、雇用・所得環境の改善が続くなかで、景気は緩やかな回復基調となりましたが、イラン情勢をはじめとする中東情勢の緊迫化や米国の通商政策の動向などにより、世界的に先行きの不透明感が一層高まり、原油価格の高騰や原油由来の原料不足など、景気を下押しする状況となりました。また、住宅市場におきましては、物価高や建築資材価格の高騰に伴う住宅価格の高止まりに加え、住宅ローン金利の上昇傾向により住宅取得マインドが低迷しており、新設住宅着工戸数は前年同期比で減少傾向が続くなど、厳しい状況となりました。 このような状況のなか、当社グループは、お客様への新たな価値の提供を目指し、重点戦略に取り組んでまいりました。 商品面におきましては、取付穴径や取付ピッチにかかわらず、一定のサイズ幅を調整して施工できるマルチリフォーム水栓シリーズを、浴室用・キッチン用・洗面用とそれぞれ取り揃え、リフォーム時の取り替えに最適とご好評をいただいておりますが、このたび、同シリーズに価格を据え置いたまま、撥水膜コーティングを標準仕様として施し発売いたしました。水アカなどの汚れが付きにくく、拭き取りが簡単にできることから、より多くのユーザーにご満足いただけるものと考えております。 また、商品の市場不具合撲滅に向け、市場不具合情報を社内で共有し、品質の改善に取り組んでおります。その結果、前年度比で保証期間内の修理件数を約13%削減し、修理金額も約17%削減することができました。今後も顧客満足の向上につながるよう、高品質で信頼される業界トップの品質を追求してまいります。 販売面におきましては、当社の販売代理店・特約店で構成する全国KVK会の地区大会を、関西地区、東北地区、関東地区にて開催し、お取引先様との関係性を深めることができました。本年度は5月に西日本地区にて開催し、秋には北海道地区での開催を予定しており、同様にお客様との関係性を深めるとともに、管工機材販売ルートとの連携強化を図り、売上向上につなげてまいります。 生産面におきましては、KPS(KVK Production System)活動を柱として最適生産を追求し、あらゆる無駄の排除とコスト競争力の強化を推し進めております。NPS研究会による巡回研究会や、社内選抜改善メンバーによる社内自主研究会により、KPS活動が活性化してきております。引き続き、自主的な研究会を定期的に開催することで、KPS活動を一層活性化させ、工場の改善に取り組むことにより生産性の向上を図ってまいります。 当連結会計年度における連結業績につきましては、住宅市場が厳しい状況が続くなか、得意先への受注活動に注力した結果、各商流において当社の主力商品であるシングルレバー式水栓及びサーモスタット式水栓の受注が増加したことにより、売上高は過去最高の30,899百万円(前年同期比4.2%増)、営業利益は2,711百万円(前年同期比1.9%増)となりました。また、新工場棟建設に伴う土地および建物の取得に関する補助金の交付もあり、経常利益は3,074百万円(前年同期比0.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,189百万円(前年同期比3.7%増)となっております。 セグメント毎の業績については以下の通りです。 日本におきましては、売上高は30,710百万円(前年同期比4.3%増)、セグメント利益は3,056百万円(前年同期比2.3%増)となりました。 中国におきましては、グループ間の売上高増加に伴い、売上高は7,072百万円(前年同期比7.0%増)、原価の上昇もあり、セグメント利益は248百万円(前年同期比30.0%減)となりました。 フィリピンにおきましては、グループ間のみの売買取引となります。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末に比べ2,107百万円減少し、3,348百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、312百万円の収入(前期比3,252百万円の収入減)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益3,083百万円、仕入債務の減少額1,803百万円、法人税等の支払額968百万円等によるものです。なお、仕入債務の減少は中小受託取引適正化法(取適法)対応のための支払サイト短縮化によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、1,836百万円の支出(前期比1,593百万円の支出増)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出877百万円、投資有価証券の取得による支出602百万円等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、689百万円の支出(前期比83百万円の支出増)となりました。これは主に配当金の支払額661百万円等によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績 イ.生産実績 当社グループは、給水栓・給排水金具・継手及び配管部材の製造・加工・仕入れ及び販売を主事業とする専門メーカーで、当社及び子会社2社で構成された所在地別セグメント情報を報告セグメントとしております。 当連結会計年度の生産実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 日本(千円)   28,285,571   102.9 中国(千円)   3,378,086   97.3 フィリピン(千円)   54,529   95.1 合計(千円)   31,718,187   102.3 (注)金額は販売価格によっております。 ロ.受注実績 当社グループは、大部分の品目につき見込み生産を行っておりますので、記載を省略しております。 ハ.販売実績 当社グループは、給水栓・給排水金具・継手及び配管部材の製造・加工・仕入れ及び販売を主事業とする専門メーカーで、当社及び子会社2社で構成された所在地別セグメント情報を報告セグメントとしております。 当連結会計年度の販売実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 日本(千円)   30,413,597   104.2 中国(千円)   486,164   107.3 フィリピン(千円)   -   - 合計(千円)   30,899,762   104.2 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先(日本)   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) タカラスタンダード株式会社   3,609,286   12.2   3,597,920   11.6 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績等は、以下のとおりであります。 イ.財政状態の分析 当連結会計年度における資産合計及び負債純資産合計は、以下の要因により、前連結会計年度末比50百万円増加の36,327百万円となりました。 (資産) 資産は、前連結会計年度末に比べ50百万円増加し、36,327百万円となりました。これは主に電子記録債権が840百万円、投資有価証券が1,297百万円増加した一方で、現金及び預金が2,107百万円減少したことによります。 (負債) 負債は前連結会計年度末に比べ2,424百万円減少し、5,526百万円となりました。これは主に電子記録債務が2,121百万円減少したことによります。 (純資産) 純資産は、前連結会計年度末に比べ2,475百万円増加し、30,800百万円となりました。この結果、自己資本比率は84.8%(前連結会計年度末は78.1%)となりました。 ロ.経営成績の分析 (売上高及び営業利益) 当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度比1,250百万円増加の30,899百万円となり、営業利益は前連結会計年度比50百万円増加の2,711百万円となりました。 セグメントごとの売上高と営業利益の概況については、「(1)経営成績の状況と概況①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 (営業外損益及び経常利益) 当連結会計年度の営業外損益は、前連結会計年度の411百万円の収益(純額)に対して362百万円の収益(純額)となりました。前期の投資有価証券売却益224百万円計上に対して、当期は補助金収入を326百万円計上している一方で、為替差損を136百万円計上したことなどにより、48百万円の収益減少となりました。 この結果、当連結会計年度の経常利益は前連結会計年度比1百万円増加の3,074百万円となりました。 (特別損益及び税金等調整前当期純利益) 特別損益は、前連結会計年度の2百万円の損失(純額)に対して8百万円の収益(純額)となりました。当期は固定資産売却益21百万円、固定資産除却損10百万円を計上していることなどにより、11百万円の収益増加となりました。 この結果、当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は前連結会計年度比13百万円増加の3,083百万円となりました。 (法人税等及び親会社株主に帰属する当期純利益) 法人税等は、優遇税制の適用などにより、前連結会計年度比65百万円減少の893百万円となりました。 この結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比78百万円増加の2,189百万円となりました。 ハ.経営方針・経営戦略、経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等 当期の目標に対する達成率は、売上高目標30,500百万円に対して101.3%、営業利益目標2,700百万円に対して100.4%となりました。 売上高につきましては、新設住宅着工戸数は低調な推移が続くなど市況が厳しいものの、得意先への受注活動に注力し目標達成となりました。 営業利益につきましては、原材料価格の高騰および物価の上昇による仕入コスト増加があるものの、売上高の増加に伴い、目標を達成しました。 また、ROEにつきましては、当面の目標とする10.0%に対して7.4%となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 イ.キャッシュ・フローの状況の分析 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ロ.資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料の仕入れのほか、製造費用、販売費及び一般管理費等の営業経費であります。投資目的とした資金需要は、設備投資のほか、投資有価証券等の取得であります。また、株主還元については、財務の健全性に留意しつつ、配当政策に基づき実施してまいります。 運転資金及び設備投資資金並びに株主還元等については、主として営業活動から得られるキャッシュ・フローを源泉とする自己資金及び金融機関からの借入を基本方針としております。 なお、当連結会計年度末におけるリース債務を含む有利子負債の残高は52百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は3,348百万円となっております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載されているとおりであります。連結財務諸表の作成に当たっては、会計上の見積りを行う必要があり、特に以下の事項は、経営者の会計上の見積りの判断が財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼすと考えております。 (繰延税金資産) 当社グループは、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、繰延税金資産が減額され、税金費用が計上される可能性があります。 (貸倒引当金) 当社グループは、債権の貸倒損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については、個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上しております。なお、取引先の財政状態が予測を大幅に超えて悪化し、その支払能力が著しく低下した場合、追加引当処理が必要となる可能性があります。 (製品保証引当金) 当社グループは、製品の無償修理費用の支払に備えるため、過去の実績を基礎として無償修理見込額を計上しております。なお、実際の製品不良、修理費用が見積りと異なる場合は、見積り所要額の修正を必要とし、追加引当を計上する可能性があります。 (固定資産の減損処理) 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、回収可能価額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び判定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積の前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、減損損失の金額に影響を及ぼす可能性があります。 (棚卸資産の評価) 当社グループは、商品、製品、仕掛品及び原材料を月次総平均法による原価法により、貯蔵品を最終仕入原価法による原価法により評価しております。いずれも貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定しております。また、正常営業循環過程から外れた棚卸資産については、収益性の低下の事実を反映するため帳簿価額を処分見込価額まで切下げております。経済状況及び市場環境の変化により、帳簿価額を切下げる棚卸資産が増加した場合には、棚卸資産及び売上原価の金額に重要な影響を与える可能性があります。なお、会計上の見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

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