概要
リケンNPRは、2023年10月に㈱リケンと日本ピストンリング㈱の経営統合により設立された自動車部品メーカーである。ピストンリングで国内トップシェアを占め、シリンダライナーやシールなどエンジン駆動系部品をトヨタなど大手自動車メーカーに供給する。本社は東京都千代田区、従業員数は6511人。2026年3月期の連結売上高は1631億円、営業利益128億円(利益率7.9%)である。
四つの報告セグメントで構成される事業ポートフォリオ
当社グループは、自動車・産業機械部品、配管・建設機材、熱エンジニアリング、その他の四つを報告セグメントとする。自動車・産業機械部品事業が売上高の約76%を占め、2026年3月期は1232億円(前期比3.6%減)であった。同事業の営業利益は104億円(同15.0%増)と増益を達成した。配管・建設機材事業は173億円(同7.6%減)、熱エンジニアリング事業は92億円(同3.7%減)と減少した。その他事業は161億円(同3.7%減)である。
ピストンリングで世界シェア首位の自動車部品サプライヤー
自動車・産業機械部品事業の核はピストンリングであり、当社グループは「グローバルNo.1サプライヤー」の地位にある。ピストンリングはエンジンの気密と潤滑を担う重要部品で、トヨタ自動車をはじめとする国内外の完成車メーカーに納入される。同事業ではピストンリングに加え、シリンダライナーやシール製品も手がける。経営統合によるシナジー効果として、生産体制の最適化や価格適正化を進め、営業利益率は8.4%(前期比1.4ポイント増)に改善した。
34社の連結子会社と6社の持分法適用会社でグローバル展開
当社グループは、連結子会社34社と持分法適用関連会社6社から構成される。海外では米国、欧州、アジアに製造・販売拠点を配置し、リケンオブアメリカ社、ユーロリケン社、エヌピーアールオブヨーロッパ社などが販売を担う。2026年4月には、北中米の補修用市場で強いブランド力を持つ米国ヘイスティングスホールディング社を子会社化した。タイでは2026年2月にサイアムエヌピーアール社とリケンセールスアンドトレーディング(タイ)社を合併し、エヌピーアールリケン(タイランド)社とした。
事業持株会社への移行と新たな体制
2023年10月の設立時は共同持株会社であったが、2026年4月1日付で事業持株会社へ移行した。これに伴い、リケンと日本ピストンリングの営業・技術開発・コーポレート部門を当社に移管し、事業部体制を導入した。製造部門は当社子会社化し、グループガバナンスの強化と効率化を図る。第一次中期経営計画(2026年度最終年度)では、売上高1800億円、経常利益率9%以上、ROE8%以上の定量目標を掲げる。
業界の中での役割は自動車部品・産業機械部品メーカーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 自動車・産業 機械部品事業 | 1,231億円 | 75.5% | 104億円 | 8.4% |
| 配管・建設 機材事業 | 172億円 | 10.6% | 6億円 | 3.5% |
| その他(注)1 | 135億円 | 8.3% | 15億円 | 11.1% |
| 熱エンジニア リング事業 | 92億円 | 5.6% | 9億円 | 9.8% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01自動車・産業機械主力
ピストンリング、シリンダライナ、シール等のエンジン部品を中心に、自動車・産業機械向けに製造販売。国内外に製造・販売子会社を展開。
- ピストンリング
- エンジンのピストンとシリンダ間の気密・潤滑を保つリング部品。
- シリンダライナ
- エンジンシリンダ内壁を構成する円筒部品。
- シール製品
- エンジンや機器の接合部からの流体漏れを防ぐ部品。
02配管・建設機材準主力
日本継手等が製造・販売する配管用継手や建設機材。
- 配管用継手
- 配管の接続に使用される金属製継手。
03熱エンジニアリング準主力
工業炉、電熱材等の熱処理・加熱関連機器を製造販売。半導体・エレクトロニクス関連向けにも展開。
- 工業炉
- 金属の熱処理等に用いる加熱炉。
- 電熱材
- 電気ヒーター等の発熱体材料。
04その他(電波暗室・サービス等)副次
電波暗室の製造販売、建設請負、環境整備等のサービス事業。
- 電波暗室
- 外部電波を遮断し、内部での電波測定を可能にするシールドルーム。
製品と技術
ピストンリング:エンジンの性能と環境性能を左右する精密部品
ピストンリングは、エンジンのピストンとシリンダー壁の間に装着されるリング状の部品である。気密保持による圧縮圧力の確保、オイル消費量の低減、ピストン熱の放散という三つの機能を担う。当社グループは「グローバルNo.1サプライヤー」として、ガソリンエンジンからディーゼルエンジン、さらには水素エンジンや代替燃料エンジン向けの高性能リングを開発している。素材は鋳鉄や鋼材が中心で、表面処理技術(窒化、DLCコーティングなど)により耐摩耗性と低フリクションを両立する。
シリンダライナーとシール製品:エンジンブロックと接合部を支える
シリンダライナーはエンジンブロックに圧入される円筒部品で、ピストンの摺動面を構成する。耐摩耗性と熱伝導性に優れ、鋳鉄製が主流である。当社グループはリケンとNPRの両社で長年製造してきた。シール製品は、エンジンのヘッドガスケットやオイルシールなど、流体漏れを防ぐ部品群である。これらも含めたエンジン部品のフルラインナップが、完成車メーカーへのワンストップ供給を可能にしている。
熱エンジニアリングと電波暗室:非エンジン領域への事業拡大
熱エンジニアリング事業では、リケンヒートテクノとシンワバネスが工業炉や電熱材を製造販売する。半導体製造工程での熱処理炉や、電気ヒーター用の発熱体が主要製品である。電波暗室はリケン環境システムが手がけ、外部電波を遮断して精密測定を可能にするシールドルームを提供する。配管・建設機材事業では日本継手が金属製の配管用継手を製造する。これらの非エンジン事業は、自動車の電動化や半導体需要の拡大に伴い、次代のコア事業として成長が期待されている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
機械のなかでの位置
ピストンリング大手、自動車向け依存
当社は自動車エンジン用ピストンリングで世界有数のシェアを持つ。近年は水素関連や産業機械向けの拡大を図る。同業の日本製鋼所は大型産業機械が中心で、競合は限定的。直近期は増収増益だが、営業利益率7%弱と改善傾向にある。自動車のEVシフトで需要減少リスクがある。
強み
- 高い技術力と品質で自動車メーカーから強い信頼を得ている。
- 水素ステーション部品など新規分野開拓に注力。
- 海外生産拠点を持ち、現地需要に迅速対応可能。
- エンジン効率向上や新素材の研究開発を継続。
課題
- エンジン部品であるため、EV普及で需要減少リスク。
- 営業利益率がまだ低く、コスト削減や生産性向上が必要。
- 非エンジン分野の収益化が急務。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
自動車部品・電池・販売の時価総額近傍。太字がリケンNPR
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 7821前田工繊 | 1,353億円 | 13.9倍 |
| 2 | 7224新明和工業 | 1,353億円 | 11.1倍 |
| 3 | 7599IDOM | 1,332億円 | 10.5倍 |
| 4 | 4220リケンテクノス | 1,295億円 | 16.4倍 |
| 5 | 9832オートバックスセブン | 1,287億円 | 14.7倍 |
| 6 | 6209リケンNPR | 1,114億円 | 7.6倍 |
| 7 | 5122オカモト | 1,110億円 | 22.2倍 |
| 8 | 7839SHOEI | 1,105億円 | 16.8倍 |
| 9 | 5195バンドー化学 | 1,087億円 | 9.6倍 |
| 10 | 6463TPR | 1,081億円 | 11.3倍 |
| 11 | 6282オイレス工業 | 966億円 | 16.9倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(自動車部品・電池・販売)に従っています。
会社の歴史
沿革 8件
リケンとNPRが統合に向けた基本合意を締結した2022年7月
2022年7月、㈱リケンと日本ピストンリング㈱(NPR)は、共同持株会社設立による経営統合の基本合意を発表した。両社は自動車エンジン用ピストンリングで国内首位と業界2位の関係にあり、統合により開発・生産・販売の効率化と競争力強化を狙った。この合意がグループ形成の第一歩となる。
株主総会の承認と株式移転計画の策定(2023年5-6月)
2023年5月、両社は経営統合契約を締結し、株式移転計画を共同で作成した。同年6月の各社定時株主総会において、リケンNPR株式会社を設立し両社がその完全子会社となる株式移転が承認された。これにより統合手続きが正式に確定した。
リケンNPR設立と東京証券取引所プライム市場への上場(2023年10月)
2023年10月2日、リケンNPR株式会社が設立され、同日付で東京証券取引所プライム市場に新規上場した。上場時の時価総額や発行株数は公表されていないが、統合後初の決算となる2024年3月期の売上高は1386億円、純利益263億円を計上した。
シンワバネスの子会社化で熱エンジニアリング事業を強化(2024年2月)
2024年2月、リケンが㈱シンワバネスの株式を取得し子会社化した。シンワバネスは工業炉や電熱材などの熱エンジニアリング事業を手がけており、この買収により半導体・エレクトロニクス関連向けの事業基盤が拡大した。シンワバネスはのちにリケンヒートテクノとともに同事業の中核を担う。
タイ合弁の再編とエヌピーアールリケン(タイランド)の誕生(2026年2月)
2026年2月、タイのサイアムエヌピーアール社がリケンセールスアンドトレーディング(タイ)社を吸収合併し、社名をエヌピーアールリケン(タイランド)社に変更した。これによりタイにおける製造と販売機能が一本化され、ASEAN地域での効率向上が図られた。
北米補修市場への参入とヘイスティングスの子会社化(2026年4月)
2026年4月、当社の完全子会社であるリケンコーポレーションオブアメリカ社が米国ヘイスティングスホールディング社の株式を取得し子会社化した。ヘイスティングスは北中米の補修用(アフターマーケット)ピストンリングで高いシェアとブランド力を持ち、生産・調達面でのシナジーが期待される。同日、当社は事業持株会社へ移行し、新体制を始動した。
年表8件を開く
2020年代
- 2022年7月M&A㈱リケン及び日本ピストンリング㈱(以下、総称して「両社」という)は、共同持株会社設立(株式移転)による経営統合に関する基本合意を締結。
- 2023年5月創業両社間で共同持株会社設立に関する経営統合契約の締結及び株式移転計画を共同で作成。
- 2023年6月M&A両社の定時株主総会において、両社が共同で株式移転の方法によりリケンNPR㈱を設立し、両社がその完全子会社となることを決議。
- 2023年10月上場リケンNPR㈱を設立、同日付で東京証券取引所プライム市場へ新規上場。
- 2024年2月M&A㈱リケンが㈱シンワバネスの株式を取得し、子会社化。
- 2026年2月M&Aタイのサイアムエヌ ピーアール社が、リケンセールスアンドトレー ディング(タイ)社を吸収合併し、社名をエヌピーアールリケン(タイランド)社に変更。
- 2026年4月戦略事業単位の事業部体制による事業持株会社へ移行。
- 2026年4月M&A当社の100%子会社であるリケンコーポレーションオブアメリカ社(米国)がヘイスティングスホールディング社の株式を取得し、子会社化。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
社員と組織
有価証券報告書 3期分
グループ全体で6,511人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は796万円で、2期前と比べて−38.9%。平均年齢は45.1歳、平均勤続年数は19.8年。
単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年3月 | 1,303 | 54.4 | 25.0 | 7,036 | — |
| 2025年3月 | 771 | 43.9 | 18.8 | 6,809 | 173 |
| 2026年3月 | 796 | 45.1 | 19.8 | 6,511 | 197 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社40社(国内 23 / 海外 17、うち連結子会社 34) を有報から抽出しています。
- 国内㈱リケン(注)2、6東京都千代田区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱リケンキャステック(注)3新潟県柏崎市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内理研機械㈱(注)3新潟県柏崎市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱リケンEP(注)3新潟県柏崎市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内日本メッキ工業㈱(注)3新潟県柏崎市 · 連結子会社議決権64.5%
- 国内柏崎ピストンリング㈱(注)3新潟県柏崎市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱アール・ケー・イー(注)3新潟県柏崎市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱リケン環境システム(注)3埼玉県熊谷市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱リケンヒートテクノ(注)3埼玉県熊谷市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内理研熊谷機械㈱(注)3埼玉県熊谷市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内理研商事㈱(注)3東京都千代田区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内日本継手㈱(注)3大阪府岸和田市 · 連結子会社議決権76.6%
残りのグループ会社28社を開く
- ㈱シンワバネス(注)3東京都品川区100%
- リケンコーポレーションオブアメリカ社(注)3米国 デラウェア州 ウィルミントン市100%
- リケンオブアメリカ社(注)3米国 イリノイ州 スコーキー町100%
- リケンメキシコ社(注)2、3メキシコ合衆国 アグアスカリエンテス州100%
- ユーロリケン社(注)3ドイツ バイエルン州 ウンターシュライスハイム市100%
- パカルティリケン インドネシア社(注)3、4インドネシア 東ジャワ州 シドアルジョ県40%
- 理研汽車配件(武漢)有限公司(注)2、3中華人民共和国 湖北省 武漢市100%
- 理研密封件(武漢)有限公司(注)2、3中華人民共和国 湖北省 武漢市100%
- リケンオブアジア社(注)3インドネシア ジャカルタ市100%
- 日本ピストンリング㈱(注)2、6埼玉県 さいたま市100%
- ㈱日ピス岩手(注)3岩手県一関市100%
- ㈱ノルメカエイシア(注)3埼玉県越谷市100%
- エヌピーアール オブアメリカ社(注)3米国 ケンタッキー州 バーズタウン市100%
- エヌピーアール オブヨーロッパ社(注)3ドイツ バーデン-ヴュルテンベルク州 コーンタール-ミュンヒンゲン市70%
- 日環汽車零部件製造(儀征)有限公司(注)2、3中華人民共和国 江蘇省儀征市100%
- 儀征日環亜新科粉末冶金製造有限公司(注)2、3、4中華人民共和国 江蘇省儀征市50%
- エヌティー ピストンリング インドネシア社(注)2、3インドネシア 西ジャワ州 カラワン県100%
- エヌピーアール マニュファクチュアリング インドネシア社(注)2、3インドネシア 東ジャワ州 パスルアン県100%
- エヌピーアールリケンタイランド社(注)3タイ サラブリ県100%
- エヌピーアール シンガポール社(注)3シンガポール100%
- イーエーアソシエーツ社(注)3マレーシア スランゴール州 スバン・ジャヤ市100%
- エヌピーアール オートパーツマニュファクチュアリングインディア社(注)2、3インド カルナタカ州 コラール地区100%
- 台湾理研工業股份有限公司(注)3台湾 新北市50%
- 南京理研動力系統零部件有限公司(注)3中華人民共和国 江蘇省 南京市40%
- 聖龍理研新能源(寧波)有限公司(注)3中華人民共和国 浙江省 寧波市50%
- サイアムリケン社(注)3タイ チョンブリ県49%
- シュリラムピストンアンドリング社(注)3インド デリー市21%
- ㈱オーテック(注)2、3、5東京都江東区20%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は1,631億円、営業利益は128億円。前期と比べると減収増益で、売上が-4.2%、利益が+8.5%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,620億円 | 1,631億円 |
| 営業利益 | 100億円 | 128億円 |
| 純利益 | 90億円 | 140億円 |
| 1株あたり配当 | ¥210 | ¥210 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
7期分
直近は2027年1Qで、売上は403億円、営業利益は16億円。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年3Q | 964 | 58 | 6.0 | 87 |
| 2024年4Q | 422 | — | — | 176 |
| 2025年2Q | 847 | 54 | 6.4 | 39 |
| 2025年4Q | 856 | 64 | 7.5 | 49 |
| 2026年2Q | 801 | 63 | 7.9 | 69 |
| 2026年4Q | 830 | 65 | 7.8 | 71 |
| 2027年1Q | 403 | 16 | 4.0 | 31 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 3期分
2024年3月期からの3期で、売上は1,386億円から1,631億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は7.8%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| ㈱リケンが㈱シンワバネスの株式を取得し、子会社化。 | |||||
| 2024年3月 | 1,386 | — | 116 | — | 263 |
| 2025年3月 | 1,703 | 118 | 147 | 6.9 | 88 |
| タイのサイアムエヌ ピーアール社が、リケンセールスアンドトレー ディング(タイ)社を吸収合併し、社名をエヌピーアールリケン(タイランド)社に変更。 | |||||
| 2026年3月 | 1,631 | 128 | 173 | 7.8 | 140 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高1,631億円のうち、営業利益として残るのは128億円で7.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は140億円、売上の8.6%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金74.1%1,209億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金18.0%294億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.8%128億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 3期分
2026年3月期は営業CFが163億円、投資CFが−49億円で、差し引きのフリーCFは114億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は271億円で、売上の2.0ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年3月 | 185 | −135 | −86 | 50 | 223 |
| 2025年3月 | 175 | −71 | −84 | 104 | 258 |
| 2026年3月 | 163 | −49 | −104 | 114 | 271 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 3期分
2026年3月期の総資産は2,290億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,697億円で、自己資本比率は70.0%(業種中央値65.3%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2024年3月 | 2,202 | 1,494 | 708 | 63.8 |
| 2025年3月 | 2,190 | 1,547 | 644 | 66.3 |
| 2026年3月 | 2,290 | 1,697 | 593 | 70.0 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
機械 209社との比較
同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで209社中7位あたり、逆に低いのは売上成長率で209社中168位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥3,945で、1年前と比べて+41.6%。過去52週の値幅のなかでは62%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 7.6倍 |
| PER (会社予想) | 11.8倍 |
| PBR | 0.64倍 |
| 配当利回り | 5.32% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は直近1カ月でほぼ横ばい(0.26%下落)ですが、8月10日には3895円と前日比5.69%下落しました。25日線3974.6円を下回り、75日線3918.13円も割り込みました。52週高値4570円からは約14%下落、安値2764円からは約41%上昇しており、中期的には上昇トレンドにあります。8月10日の出来高37万5500株と急増しており、売り圧力が強まった可能性があります。RSIは45.04と中立圏で、テクニカル的には調整局面と見られます。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)。
PER 7.8倍は業界平均24.4倍を大きく下回り、PBR 0.68倍も平均1.60倍を下回り割安。ROE 9.2%と普通だが、配当利回り5.17%は業界平均2.71%を上回る。ただし配当性向70%と高いため、今後の利益変動が配当に影響するリスクも。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 7.6倍 | 22.7倍 |
| PER (予想) | 11.8倍 | — |
| PBR | 0.64倍 | 1.50倍 |
| ROE | 9.2% | 7.0% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
強気派は、PBR0.68倍と解散価値以下での評価や、PER7.8倍の割安さ、5.17%の高配当利回りを評価。さらに統合効果によるコスト削減や、EVシフトでもエンジン需要は当面残ると主張。一方弱気派は、長期的なEV普及によるエンジン部品需要減少リスクを指摘。2025/3期の営業利益率6.93%は前期の特殊要因(263億円利益)から正常化したが、2026/3期も7.85%と低水準。自動車生産台数の変動にも影響されやすい。
- 割安なバリュエーション
PBR0.68倍で純資産以下、PER7.8倍と割安。
- 高配当利回り
5.17%の利回りは魅力的で株主還元が厚い。
- 統合効果の本格化
リケンとNPRの統合で生産効率向上やコスト削減が進む。
- 営業利益率改善で収益力向上2026年3月期影響中
営業利益率6.93%→7.85%に上昇、営業利益128億円(前期比+10億円)
- 大幅な業績回復でPER割安是正2026年3月期影響中
当期純利益140億円(前期比+52億円)、PER7.8倍は割安水準
- 高配当利回り5.17%が下値支え継続影響弱
配当利回り5.17%は業界平均を上回り、投資家の買い安心感に
- PBR0.68倍で株主還元期待次回株主総会影響中
PBR0.68倍は解散価値未満、株主還元策への圧力強まる
- EVシフトによる需要減
エンジン部品が主体で、EV普及により中長期需要が減少する可能性。
- 低い利益率
営業利益率7-8%と製造業として突出しておらず、原材料高にも脆弱。
- 自動車生産変動リスク
半導体不足や景気変動で顧客の生産計画が変わりやすい。
- 売上高減少傾向が継続2026年3月期影響中
売上高1703→1631億円と減少、収益回復には追加コスト削減が必要
- 自動車エンジン需要の構造的減退2027年〜2028年影響強
EVシフトでエンジン部品需要減少、中長期的に収益基盤が縮小
- 純利益の大幅変動で不確実性通年影響中
2025/3期純利益88億円から2026/3期140億円と変動大きくリスク
- 円高進行で輸出採算悪化金融政策次第影響弱
為替感応度高いが、現状円安基調でリスクは限定的
- 営業利益率
- 統合効果やコスト管理の成否を示す
- 自動車生産台数(主要顧客)
- 需要変動の直接的指標
- EV関連受注状況
- 電動化への対応度合いを測る
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり210円で、前期から+61.5%。いまの株価に対する利回りは5.32%。増配か配当維持が1年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2025年3月 | 130 | — | 130.3 |
| 2026年3月 | 210 | 61.5 | 70.0 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥210
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ14,589人。区分でいちばん多いのは個人・その他で38.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が42.0%を占め、残る58.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 41.1 | 42.3 | 38.0 |
| 金融機関 | 33.4 | 36.8 | 36.3 |
| 外国法人 | 13.5 | 9.1 | 17.9 |
| 事業法人 | 10.3 | 8.2 | 5.7 |
| 自己株式 | 0.0 | 4.9 | 4.8 |
| 証券会社 | 1.8 | 3.6 | 2.1 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.1 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 11.29 |
| 02 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 3.96 |
| 03 | 株式会社みずほ銀行 | 3.44 |
| 04 | 日本生命保険相互会社 | 3.30 |
| 05 | リケンNPR従業員持株会 | 2.77 |
| 06 | 株式会社第四北越銀行 | 2.27 |
| 07 | 三井住友信託銀行株式会社 | 1.85 |
| 08 | リケン柏崎持株会 | 1.82 |
| 09 | 株式会社三菱UFJ銀行 | 1.81 |
| 10 | RE FUND 107-CLIENT AC(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店) | 1.77 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-05-08株式会社三菱UFJ銀行新規の大量保有報告1.81%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 3期分
1株利益は3期で−52%、1株純資産は3期で+19%。直近期のROEは9.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年3月 | 1,092 | 4,991 | 18.7 | 2.9 | 39.6 |
| 2025年3月 | 323 | 5,402 | 6.1 | 7.7 | 130.3 |
| 2026年3月 | 522 | 5,958 | 9.2 | 7.1 | 70.0 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
13名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額384百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 前川泰則 | 代表取締役 会長 兼会長執行役員 兼CEO | 68 | 71,000 |
| 若林資典 | 代表取締役 社長 兼社長執行役員 兼COO | 62 | 4,200 |
| 坂場秀博 | 取締役 専務執行役員 兼CIO 兼CISO | 63 | 27,900 |
| 楊忠亮 | 取締役 常務執行役員 | 64 | 17,361 |
| 高橋輝夫 | 取締役 | 67 | 29,906 |
| 小林弘幸 | 取締役 | 65 | 26,000 |
| 平野英治 | 取締役 | 75 | — |
| 黒澤昌子 | 取締役 | 64 | — |
| 本多修 | 取締役(常勤監査等委員) | 68 | — |
| 越場裕人 | 取締役(常勤監査等委員) | 61 | 1,919 |
| 佐久間達哉 | 取締役(監査等委員) | 69 | — |
| 小野貴裕 | 取締役(監査等委員) | 58 | — |
残りの役員1名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 松本康子 | 取締役(監査等委員) | 62 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 賞与百万円 | 株式報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 7 | 195 | 76 | 40 | 40 | 313 | 45 |
| 社外取締役 | 6 | 49 | — | — | — | 49 | 8 |
| 取締役(社内) | 2 | 22 | — | — | — | 22 | 11 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,698字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,228字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク5,537字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,280字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第3期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-24
- 半期報告書半期報告書-第3期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第2期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-23
- 半期報告書半期報告書-第2期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第1期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-21
- 四半期報告書四半期報告書-第1期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
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