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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

リケンNPR

NPR-RIKEN CORPORATION6209 · Prime · 機械

自動車部品・産業機械部品・配管機材・熱エンジニアリングの総合メーカー。ピストンリングで世界有数

概要

リケンNPRは、2023年10月に㈱リケンと日本ピストンリング㈱の経営統合により設立された自動車部品メーカーである。ピストンリングで国内トップシェアを占め、シリンダライナーやシールなどエンジン駆動系部品をトヨタなど大手自動車メーカーに供給する。本社は東京都千代田区、従業員数は6511人。2026年3月期の連結売上高は1631億円、営業利益128億円(利益率7.9%)である。

四つの報告セグメントで構成される事業ポートフォリオ

当社グループは、自動車・産業機械部品、配管・建設機材、熱エンジニアリング、その他の四つを報告セグメントとする。自動車・産業機械部品事業が売上高の約76%を占め、2026年3月期は1232億円(前期比3.6%減)であった。同事業の営業利益は104億円(同15.0%増)と増益を達成した。配管・建設機材事業は173億円(同7.6%減)、熱エンジニアリング事業は92億円(同3.7%減)と減少した。その他事業は161億円(同3.7%減)である。

ピストンリングで世界シェア首位の自動車部品サプライヤー

自動車・産業機械部品事業の核はピストンリングであり、当社グループは「グローバルNo.1サプライヤー」の地位にある。ピストンリングはエンジンの気密と潤滑を担う重要部品で、トヨタ自動車をはじめとする国内外の完成車メーカーに納入される。同事業ではピストンリングに加え、シリンダライナーやシール製品も手がける。経営統合によるシナジー効果として、生産体制の最適化や価格適正化を進め、営業利益率は8.4%(前期比1.4ポイント増)に改善した。

34社の連結子会社と6社の持分法適用会社でグローバル展開

当社グループは、連結子会社34社と持分法適用関連会社6社から構成される。海外では米国、欧州、アジアに製造・販売拠点を配置し、リケンオブアメリカ社、ユーロリケン社、エヌピーアールオブヨーロッパ社などが販売を担う。2026年4月には、北中米の補修用市場で強いブランド力を持つ米国ヘイスティングスホールディング社を子会社化した。タイでは2026年2月にサイアムエヌピーアール社とリケンセールスアンドトレーディング(タイ)社を合併し、エヌピーアールリケン(タイランド)社とした。

事業持株会社への移行と新たな体制

2023年10月の設立時は共同持株会社であったが、2026年4月1日付で事業持株会社へ移行した。これに伴い、リケンと日本ピストンリングの営業・技術開発・コーポレート部門を当社に移管し、事業部体制を導入した。製造部門は当社子会社化し、グループガバナンスの強化と効率化を図る。第一次中期経営計画(2026年度最終年度)では、売上高1800億円、経常利益率9%以上、ROE8%以上の定量目標を掲げる。

業界の中での役割は自動車部品・産業機械部品メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,631億円
営業利益
128億円
営業利益率
7.8%
純利益
140億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
自動車・産業 機械部品事業1,231億円75.5%104億円8.4%
配管・建設 機材事業172億円10.6%6億円3.5%
その他(注)1135億円8.3%15億円11.1%
熱エンジニア リング事業92億円5.6%9億円9.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01自動車・産業機械主力

ピストンリング、シリンダライナ、シール等のエンジン部品を中心に、自動車・産業機械向けに製造販売。国内外に製造・販売子会社を展開。

主な製品・サービス3
ピストンリング
エンジンのピストンとシリンダ間の気密・潤滑を保つリング部品。
シリンダライナ
エンジンシリンダ内壁を構成する円筒部品。
シール製品
エンジンや機器の接合部からの流体漏れを防ぐ部品。

02配管・建設機材準主力

日本継手等が製造・販売する配管用継手や建設機材。

主な製品・サービス1
配管用継手
配管の接続に使用される金属製継手。

03熱エンジニアリング準主力

工業炉、電熱材等の熱処理・加熱関連機器を製造販売。半導体・エレクトロニクス関連向けにも展開。

主な製品・サービス2
工業炉
金属の熱処理等に用いる加熱炉。
電熱材
電気ヒーター等の発熱体材料。

04その他(電波暗室・サービス等)副次

電波暗室の製造販売、建設請負、環境整備等のサービス事業。

主な製品・サービス1
電波暗室
外部電波を遮断し、内部での電波測定を可能にするシールドルーム。

製品と技術

ピストンリング:エンジンの性能と環境性能を左右する精密部品

ピストンリングは、エンジンのピストンとシリンダー壁の間に装着されるリング状の部品である。気密保持による圧縮圧力の確保、オイル消費量の低減、ピストン熱の放散という三つの機能を担う。当社グループは「グローバルNo.1サプライヤー」として、ガソリンエンジンからディーゼルエンジン、さらには水素エンジンや代替燃料エンジン向けの高性能リングを開発している。素材は鋳鉄や鋼材が中心で、表面処理技術(窒化、DLCコーティングなど)により耐摩耗性と低フリクションを両立する。

シリンダライナーとシール製品:エンジンブロックと接合部を支える

シリンダライナーはエンジンブロックに圧入される円筒部品で、ピストンの摺動面を構成する。耐摩耗性と熱伝導性に優れ、鋳鉄製が主流である。当社グループはリケンとNPRの両社で長年製造してきた。シール製品は、エンジンのヘッドガスケットやオイルシールなど、流体漏れを防ぐ部品群である。これらも含めたエンジン部品のフルラインナップが、完成車メーカーへのワンストップ供給を可能にしている。

熱エンジニアリングと電波暗室:非エンジン領域への事業拡大

熱エンジニアリング事業では、リケンヒートテクノとシンワバネスが工業炉や電熱材を製造販売する。半導体製造工程での熱処理炉や、電気ヒーター用の発熱体が主要製品である。電波暗室はリケン環境システムが手がけ、外部電波を遮断して精密測定を可能にするシールドルームを提供する。配管・建設機材事業では日本継手が金属製の配管用継手を製造する。これらの非エンジン事業は、自動車の電動化や半導体需要の拡大に伴い、次代のコア事業として成長が期待されている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

ピストンリング大手、自動車向け依存

当社は自動車エンジン用ピストンリングで世界有数のシェアを持つ。近年は水素関連や産業機械向けの拡大を図る。同業の日本製鋼所は大型産業機械が中心で、競合は限定的。直近期は増収増益だが、営業利益率7%弱と改善傾向にある。自動車のEVシフトで需要減少リスクがある。

強み

  • 高い技術力と品質で自動車メーカーから強い信頼を得ている。
  • 水素ステーション部品など新規分野開拓に注力。
  • 海外生産拠点を持ち、現地需要に迅速対応可能。
  • エンジン効率向上や新素材の研究開発を継続。

課題

  • エンジン部品であるため、EV普及で需要減少リスク。
  • 営業利益率がまだ低く、コスト削減や生産性向上が必要。
  • 非エンジン分野の収益化が急務。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

自動車部品・電池・販売の時価総額近傍。太字がリケンNPR

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17821前田工繊1,353億円13.9倍
27224新明和工業1,353億円11.1倍
37599IDOM1,332億円10.5倍
44220リケンテクノス1,295億円16.4倍
59832オートバックスセブン1,287億円14.7倍
66209リケンNPR1,114億円7.6倍
75122オカモト1,110億円22.2倍
87839SHOEI1,105億円16.8倍
95195バンドー化学1,087億円9.6倍
106463TPR1,081億円11.3倍
116282オイレス工業966億円16.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(自動車部品・電池・販売)に従っています。

会社の歴史

沿革 8件

リケンとNPRが統合に向けた基本合意を締結した2022年7月

2022年7月、㈱リケンと日本ピストンリング㈱(NPR)は、共同持株会社設立による経営統合の基本合意を発表した。両社は自動車エンジン用ピストンリングで国内首位と業界2位の関係にあり、統合により開発・生産・販売の効率化と競争力強化を狙った。この合意がグループ形成の第一歩となる。

株主総会の承認と株式移転計画の策定(2023年5-6月)

2023年5月、両社は経営統合契約を締結し、株式移転計画を共同で作成した。同年6月の各社定時株主総会において、リケンNPR株式会社を設立し両社がその完全子会社となる株式移転が承認された。これにより統合手続きが正式に確定した。

リケンNPR設立と東京証券取引所プライム市場への上場(2023年10月)

2023年10月2日、リケンNPR株式会社が設立され、同日付で東京証券取引所プライム市場に新規上場した。上場時の時価総額や発行株数は公表されていないが、統合後初の決算となる2024年3月期の売上高は1386億円、純利益263億円を計上した。

シンワバネスの子会社化で熱エンジニアリング事業を強化(2024年2月)

2024年2月、リケンが㈱シンワバネスの株式を取得し子会社化した。シンワバネスは工業炉や電熱材などの熱エンジニアリング事業を手がけており、この買収により半導体・エレクトロニクス関連向けの事業基盤が拡大した。シンワバネスはのちにリケンヒートテクノとともに同事業の中核を担う。

タイ合弁の再編とエヌピーアールリケン(タイランド)の誕生(2026年2月)

2026年2月、タイのサイアムエヌピーアール社がリケンセールスアンドトレーディング(タイ)社を吸収合併し、社名をエヌピーアールリケン(タイランド)社に変更した。これによりタイにおける製造と販売機能が一本化され、ASEAN地域での効率向上が図られた。

北米補修市場への参入とヘイスティングスの子会社化(2026年4月)

2026年4月、当社の完全子会社であるリケンコーポレーションオブアメリカ社が米国ヘイスティングスホールディング社の株式を取得し子会社化した。ヘイスティングスは北中米の補修用(アフターマーケット)ピストンリングで高いシェアとブランド力を持ち、生産・調達面でのシナジーが期待される。同日、当社は事業持株会社へ移行し、新体制を始動した。

年表8件を開く

2020年代

  • 2022年7月M&A㈱リケン及び日本ピストンリング㈱(以下、総称して「両社」という)は、共同持株会社設立(株式移転)による経営統合に関する基本合意を締結。
  • 2023年5月創業両社間で共同持株会社設立に関する経営統合契約の締結及び株式移転計画を共同で作成。
  • 2023年6月M&A両社の定時株主総会において、両社が共同で株式移転の方法によりリケンNPR㈱を設立し、両社がその完全子会社となることを決議。
  • 2023年10月上場リケンNPR㈱を設立、同日付で東京証券取引所プライム市場へ新規上場。
  • 2024年2月M&A㈱リケンが㈱シンワバネスの株式を取得し、子会社化。
  • 2026年2月M&Aタイのサイアムエヌ ピーアール社が、リケンセールスアンドトレー ディング(タイ)社を吸収合併し、社名をエヌピーアールリケン(タイランド)社に変更。
  • 2026年4月戦略事業単位の事業部体制による事業持株会社へ移行。
  • 2026年4月M&A当社の100%子会社であるリケンコーポレーションオブアメリカ社(米国)がヘイスティングスホールディング社の株式を取得し、子会社化。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で6,511人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は796万円で、2期前と比べて38.9%平均年齢は45.1歳、平均勤続年数は19.8年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2024年3月1,30354.425.07,036
2025年3月77143.918.86,809173
2026年3月79645.119.86,511197

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社40(国内 23 / 海外 17、うち連結子会社 34) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
柏崎事業所 — 新潟県 柏崎市7,895百万円
自動車・産業機械部品事業
栃木工場 — 栃木県 下都賀郡 野木町4,712百万円
自動車・産業機械部品事業、その他
熊谷事業所 — 埼玉県 熊谷市4,374百万円
自動車・産業機械部品事業
一関工場 — 岩手県 一関市3,946百万円
自動車・産業機械部品事業
本社工場 — 大阪府 岸和田市3,373百万円
配管・建設機材事業
本社工場 — メキシコ合衆国アグアスカリエンテス州3,192百万円
自動車・産業機械部品事業
ケンタッキー事業所他 — 米国ケンタッキー州他3,118百万円
自動車・産業機械部品事業
福島工場 — 福島県 伊達郡 川俣町2,886百万円
自動車・産業機械部品事業、その他
本社 — 埼玉県 さいたま市 中央区2,346百万円
自動車・産業機械部品事業、その他
本社工場 — 中華人民共和国江蘇省儀征市2,247百万円
自動車・産業機械部品事業
ほか10件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱リケン(注)2、6
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱リケンキャステック(注)3
    新潟県柏崎市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    理研機械㈱(注)3
    新潟県柏崎市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱リケンEP(注)3
    新潟県柏崎市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本メッキ工業㈱(注)3
    新潟県柏崎市 · 連結子会社
    議決権64.5%
  • 国内
    柏崎ピストンリング㈱(注)3
    新潟県柏崎市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱アール・ケー・イー(注)3
    新潟県柏崎市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱リケン環境システム(注)3
    埼玉県熊谷市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱リケンヒートテクノ(注)3
    埼玉県熊谷市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    理研熊谷機械㈱(注)3
    埼玉県熊谷市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    理研商事㈱(注)3
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本継手㈱(注)3
    大阪府岸和田市 · 連結子会社
    議決権76.6%
残りのグループ会社28社を開く
  • ㈱シンワバネス(注)3東京都品川区100%
  • リケンコーポレーションオブアメリカ社(注)3米国 デラウェア州 ウィルミントン市100%
  • リケンオブアメリカ社(注)3米国 イリノイ州 スコーキー町100%
  • リケンメキシコ社(注)2、3メキシコ合衆国 アグアスカリエンテス州100%
  • ユーロリケン社(注)3ドイツ バイエルン州 ウンターシュライスハイム市100%
  • パカルティリケン インドネシア社(注)3、4インドネシア 東ジャワ州 シドアルジョ県40%
  • 理研汽車配件(武漢)有限公司(注)2、3中華人民共和国 湖北省 武漢市100%
  • 理研密封件(武漢)有限公司(注)2、3中華人民共和国 湖北省 武漢市100%
  • リケンオブアジア社(注)3インドネシア ジャカルタ市100%
  • 日本ピストンリング㈱(注)2、6埼玉県 さいたま市100%
  • ㈱日ピス岩手(注)3岩手県一関市100%
  • ㈱ノルメカエイシア(注)3埼玉県越谷市100%
  • エヌピーアール オブアメリカ社(注)3米国 ケンタッキー州 バーズタウン市100%
  • エヌピーアール オブヨーロッパ社(注)3ドイツ バーデン-ヴュルテンベルク州 コーンタール-ミュンヒンゲン市70%
  • 日環汽車零部件製造(儀征)有限公司(注)2、3中華人民共和国 江蘇省儀征市100%
  • 儀征日環亜新科粉末冶金製造有限公司(注)2、3、4中華人民共和国 江蘇省儀征市50%
  • エヌティー ピストンリング インドネシア社(注)2、3インドネシア 西ジャワ州 カラワン県100%
  • エヌピーアール マニュファクチュアリング インドネシア社(注)2、3インドネシア 東ジャワ州 パスルアン県100%
  • エヌピーアールリケンタイランド社(注)3タイ サラブリ県100%
  • エヌピーアール シンガポール社(注)3シンガポール100%
  • イーエーアソシエーツ社(注)3マレーシア スランゴール州 スバン・ジャヤ市100%
  • エヌピーアール オートパーツマニュファクチュアリングインディア社(注)2、3インド カルナタカ州 コラール地区100%
  • 台湾理研工業股份有限公司(注)3台湾 新北市50%
  • 南京理研動力系統零部件有限公司(注)3中華人民共和国 江蘇省 南京市40%
  • 聖龍理研新能源(寧波)有限公司(注)3中華人民共和国 浙江省 寧波市50%
  • サイアムリケン社(注)3タイ チョンブリ県49%
  • シュリラムピストンアンドリング社(注)3インド デリー市21%
  • ㈱オーテック(注)2、3、5東京都江東区20%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,631億円営業利益128億円前期と比べると減収増益で、売上が-4.2%、利益が+8.5%。

売上高
-4.2%
1,631億円
営業利益
+8.5%
128億円
純利益
+59.1%
140億円
営業利益率
7.8%
前期比 +0.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,620億円1,631億円
営業利益100億円128億円
純利益90億円140億円
1株あたり配当¥210¥210

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

7期分

直近は2027年1Qで、売上は403億円、営業利益は16億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年3Q964586.087
2024年4Q422176
2025年2Q847546.439
2025年4Q856647.549
2026年2Q801637.969
2026年4Q830657.871
2027年1Q403164.031

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 3期分

2024年3月期からの3期で、売上は1,386億円から1,631億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は7.8%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
㈱リケンが㈱シンワバネスの株式を取得し、子会社化。
2024年3月1,386116263
2025年3月1,7031181476.988
タイのサイアムエヌ ピーアール社が、リケンセールスアンドトレー ディング(タイ)社を吸収合併し、社名をエヌピーアールリケン(タイランド)社に変更。
2026年3月1,6311281737.8140

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,631億円のうち、営業利益として残るのは128億円7.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は140億円、売上の8.6%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金74.1%1,209億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金18.0%294億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.8%128億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
25.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.8pt
7.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.6pt
8.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.5pt
9.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 3期分

2026年3月期は営業CFが163億円、投資CFが−49億円で、差し引きのフリーCFは114億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は271億円で、売上の2.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2024年3月185−135−8650223
2025年3月175−71−84104258
2026年3月163−49−104114271

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 3期分

2026年3月期の総資産は2,290億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,697億円で、自己資本比率は70.0%(業種中央値65.3%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2024年3月2,2021,49470863.8
2025年3月2,1901,54764466.3
2026年3月2,2901,69759370.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
291億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,059億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
242億円
在庫として抱えている分
負債合計
593億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
86
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率16 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り209社中7位あたり、逆に低いのは売上成長率209社中168位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.2%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.8%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
70.0%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-4.2%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.3%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,945で、1年前と比べて+41.6%過去52週の値幅のなかでは62%の位置にある。

¥3,945-2.1%1ヶ月-2.2%1年+41.6%時価総額1,114億円
過去52週の値幅
安値¥2,923高値¥4,570

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)7.6倍
PER (会社予想)11.8倍
PBR0.64倍
配当利回り5.32%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1カ月でほぼ横ばい(0.26%下落)ですが、8月10日には3895円と前日比5.69%下落しました。25日線3974.6円を下回り、75日線3918.13円も割り込みました。52週高値4570円からは約14%下落、安値2764円からは約41%上昇しており、中期的には上昇トレンドにあります。8月10日の出来高37万5500株と急増しており、売り圧力が強まった可能性があります。RSIは45.04と中立圏で、テクニカル的には調整局面と見られます。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER 7.8倍は業界平均24.4倍を大きく下回り、PBR 0.68倍も平均1.60倍を下回り割安。ROE 9.2%と普通だが、配当利回り5.17%は業界平均2.71%を上回る。ただし配当性向70%と高いため、今後の利益変動が配当に影響するリスクも。

指標この会社業種平均
PER (実績)7.6倍22.7倍
PER (予想)11.8倍
PBR0.64倍1.50倍
ROE9.2%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、PBR0.68倍と解散価値以下での評価や、PER7.8倍の割安さ、5.17%の高配当利回りを評価。さらに統合効果によるコスト削減や、EVシフトでもエンジン需要は当面残ると主張。一方弱気派は、長期的なEV普及によるエンジン部品需要減少リスクを指摘。2025/3期の営業利益率6.93%は前期の特殊要因(263億円利益)から正常化したが、2026/3期も7.85%と低水準。自動車生産台数の変動にも影響されやすい。

プラスに働く材料7
  • 割安なバリュエーション

    PBR0.68倍で純資産以下、PER7.8倍と割安。

  • 高配当利回り

    5.17%の利回りは魅力的で株主還元が厚い。

  • 統合効果の本格化

    リケンとNPRの統合で生産効率向上やコスト削減が進む。

  • 営業利益率改善で収益力向上2026年3月期影響

    営業利益率6.93%→7.85%に上昇、営業利益128億円(前期比+10億円)

  • 大幅な業績回復でPER割安是正2026年3月期影響

    当期純利益140億円(前期比+52億円)、PER7.8倍は割安水準

  • 高配当利回り5.17%が下値支え継続影響

    配当利回り5.17%は業界平均を上回り、投資家の買い安心感に

  • PBR0.68倍で株主還元期待次回株主総会影響

    PBR0.68倍は解散価値未満、株主還元策への圧力強まる

マイナスに働く材料7
  • EVシフトによる需要減

    エンジン部品が主体で、EV普及により中長期需要が減少する可能性。

  • 低い利益率

    営業利益率7-8%と製造業として突出しておらず、原材料高にも脆弱。

  • 自動車生産変動リスク

    半導体不足や景気変動で顧客の生産計画が変わりやすい。

  • 売上高減少傾向が継続2026年3月期影響

    売上高1703→1631億円と減少、収益回復には追加コスト削減が必要

  • 自動車エンジン需要の構造的減退2027年〜2028年影響

    EVシフトでエンジン部品需要減少、中長期的に収益基盤が縮小

  • 純利益の大幅変動で不確実性通年影響

    2025/3期純利益88億円から2026/3期140億円と変動大きくリスク

  • 円高進行で輸出採算悪化金融政策次第影響

    為替感応度高いが、現状円安基調でリスクは限定的

次の決算で確かめる点
営業利益率
統合効果やコスト管理の成否を示す
自動車生産台数(主要顧客)
需要変動の直接的指標
EV関連受注状況
電動化への対応度合いを測る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり210で、前期から+61.5%いまの株価に対する利回りは5.32%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥210
1株あたり
配当利回り
5.32%
いまの株価に対して
配当性向
70.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2025年3月130130.3
2026年3月21061.570.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥210

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ14,589人。区分でいちばん多いのは個人・その他38.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が42.0%を占め、残る58.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他41.142.338.0
金融機関33.436.836.3
外国法人13.59.117.9
事業法人10.38.25.7
自己株式0.04.94.8
証券会社1.83.62.1
外国人個人0.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)11.29
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.96
03株式会社みずほ銀行3.44
04日本生命保険相互会社3.30
05リケンNPR従業員持株会2.77
06株式会社第四北越銀行2.27
07三井住友信託銀行株式会社1.85
08リケン柏崎持株会1.82
09株式会社三菱UFJ銀行1.81
10RE FUND 107-CLIENT AC(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.77

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-08
    株式会社三菱UFJ銀行
    新規の大量保有報告
    1.81%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 3期分

1株利益は3期で−52%、1株純資産は3期で+19%。直近期のROEは9.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2024年3月1,0924,99118.72.939.6
2025年3月3235,4026.17.7130.3
2026年3月5225,9589.27.170.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額384百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
前川泰則代表取締役 会長 兼会長執行役員 兼CEO6871,000
若林資典代表取締役 社長 兼社長執行役員 兼COO624,200
坂場秀博取締役 専務執行役員 兼CIO 兼CISO6327,900
楊忠亮取締役 常務執行役員6417,361
高橋輝夫取締役6729,906
小林弘幸取締役6526,000
平野英治取締役75
黒澤昌子取締役64
本多修取締役(常勤監査等委員)68
越場裕人取締役(常勤監査等委員)611,919
佐久間達哉取締役(監査等委員)69
小野貴裕取締役(監査等委員)58
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
松本康子取締役(監査等委員)62

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)719576404031345
社外取締役649498
取締役(社内)2222211

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,698字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、2023年10月2日付で㈱リケン及び日本ピストンリング㈱の経営統合に伴い、共同株式移転の方法により両社の共同持株会社として設立され、グループの経営戦略立案機能を担うとともに、グループ会社への経営管理並びにこれに付帯又は関連する業務を行っております。 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社34社及び持分法適用関連会社6社により構成され、自動車・産業機械部品事業、配管・建設機材事業、熱エンジニアリング事業、その他の製品の製造・販売等を主な内容として国内及び海外にてグローバルに事業を営んでおり、更にグループ内外を対象にしたサービス等の事業活動を展開しております。 当社グループ(当社及び当社の関係会社)の事業に係わる位置づけは次のとおりであります。なお、当事業年度より、量的な重要性が増したため、報告セグメントに半導体・エレクトロニクス関連向けの事業である「熱エンジニアリング事業」を新たに追加しております。事業の区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項」に掲げるセグメント情報等の区分と同一であります。 (自動車・産業機械部品事業) ㈱リケン、日本ピストンリング㈱が製造・販売するほか、㈱リケンキャステックが製造したものを㈱リケンが仕入れて販売しております。また、理研機械㈱、㈱リケンEP、日本メッキ工業㈱、柏崎ピストンリング㈱及び、理研熊谷機械㈱、㈱日ピス岩手は製造工程の一部を下請けしております。理研商事㈱は㈱リケン製品の販売、八重洲貿易㈱は㈱リケン製品の輸出をしております。 なお、海外ではリケンオブアメリカ社、ユーロリケン社、リケンオブアジア社、エヌピーアールオブヨーロッパ社、エヌピーアールシンガポール社、イーエーアソシエーツ社が当社グループ製品を販売しております。 このほか、パカルティリケンインドネシア社、理研汽車配件(武漢)有限公司、理研密封件(武漢)有限公司、リケンメキシコ社、台湾理研工業股份有限公司、サイアムリケン社、南京理研動力系統零部件有限公司(中国)、エヌティーピストンリングインドネシア社、日環汽車零部件製造(儀征)有限公司、エヌピーアールマニュファクチュアリングインドネシア社、エヌピーアールリケン(タイランド)社、エヌピーアールオブアメリカ社、エヌピーアールオートパーツマニュファクチュアリングインディア社及び儀征日環亜新科粉末冶金製造有限公司が各々製造・販売・外注加工をしております。 (配管・建設機材事業) 日本継手㈱が製造・販売するほか、㈱リケン、理研商事㈱は㈱リケンCKJVが製造したものを仕入れて販売しております。 (熱エンジニアリング事業) 工業炉、電熱材については、㈱リケンヒートテクノ及び㈱シンワバネスが製造・販売しております。 (その他) 電波暗室については、㈱リケン環境システムが製造・販売しております。サービス事業等は㈱アール・ケー・イーが建設請負工事、環境整備及び工場内の営繕修理を行っております。また、日本ピストンリング㈱、リケンオブアメリカ社、エヌピーアールオブヨーロッパ社、エヌピーアールオブアメリカ社及び㈱ノルメカエイシアが、他社より仕入れた商品等の販売を行っております。 事業の系統図は、次のとおりであります。なお、当社は特定上場会社等であります。特定上場会社等に該当することにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 事業の系統図は次のとおりであります。 2026年3月31日現在 当社は2026年4月1日付で「リケン及び日本ピストンリング両社の営業・技術開発・コーポレート部門の当社への移管」「事業部体制への移行」「製造部門の当社子会社化」「グループガバナンスの強化」を目的とした組織再編を行っております。本組織再編により、一層のスピード感をもって積極的に事業の展開や拡充を進めるとともに、戦略策定・統括機能の集約化により、グループ全体のガバナンスの強化・効率化を図ってまいります。
経営方針・対処すべき課題3,228字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社は、2023年10月2日付で㈱リケンと日本ピストンリング㈱の経営統合に伴い、両社の共同持株会社として設立されましたが、2026年4月1日付のグループ組織再編により、現在は事業持株会社へ移行しております。 経営統合にあたり、リケンNPRグループの経営理念として次の「Mission」、「Vision」、「Value」を定めており、単に競争を通じて利潤を追求するという経済主体にとどまらず、株主、取引先、従業員、地域社会等といったすべてのステークホルダーの立場を尊重し、その期待に応え、社会の一員として義務を果たしていくという決意を込めたものでもあります。今後も持続可能な社会の実現に向け、努力と挑戦を続けてまいります。 リケンNPRグループ経営理念 Mission(リケンNPRの使命・存在意義) 生み出す力で人と地球の「今と未来」を支えます Vision(リケンNPRの目指す姿・ありたい姿) 人と技術の融合によりイノベーションを創出し、変革に挑戦し続けます Value(リケンNPRが提供する価値) 信頼の「環」:ステークホルダーの皆様とのつながりを大切にし、高品質の製品とソリューションの提供を 通じて企業価値を向上させます 成長の「環」:互いの価値を認めて尊重し合い、新たな挑戦を続けることで会社と従業員がともに成長します 社会の「環」:暮らし、環境の社会課題解決に貢献します (2) 経営戦略 当社グループは、2024年2月14日に2026年度を最終年度とする第一次中期経営計画を策定いたしました。 本計画では、「経営統合によるシナジー創出」「事業ポートフォリオ改革」「サステナビリティ経営の強化・成長基盤の整備」を柱とする中期経営方針に加えて、2026年度の定量目標として、売上高1,800億円、経常利益率9%以上、ROE8%以上を目指しております。 エンジン関連部品を中心とする既存事業については各種合理化等を含む収益力強化策を進めるとともに、次代を担うネクストコア事業の拡大・基盤強化を推進してまいります。これらを通じて、持続的に成長する経済社会実現のためのサステナビリティ経営を実践し、中長期的な企業価値のさらなる向上に努めてまいります。 なお、株主資本コストを上回るROE(資本収益性)を実現するために、経営統合シナジー創出を含む質・量両面における利益成長及び環境変化に適応した事業ポートフォリオ改革を進めるとともに、財務・資本戦略面においては、非事業資産の圧縮、ROIC経営の考え方の導入等、資産効率を重視した経営を重視するとともに、株主還元を強化し、併せて積極的なIR・SR活動を通じて投資家の認識する株主資本コストの改善に向けた取り組みを行ってまいります。 (3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 世界経済は、中東情勢に伴うエネルギー価格の高騰や予断を許さない地政学的リスク等、かつてないほど不確実性の高い状況に直面しております。このような環境下、当社と関連の深い自動車産業においては、原材料費の高騰やサプライチェーンの分断懸念等、経営環境の厳しさが一段と増しており、変化に対する柔軟かつ適切な対応が求められるものと考えております。 また、当業界は「100年に一度」と言われる大きな変革期にあり、特にエンジン部品を巡る市場環境においては、一時主流であった「急速なBEV化」というシナリオの進展スピードが鈍化しているとの見方が広まりつつあるものの、中長期的な市場環境の厳しさに変わりはありません。このような状況において、当社グループは、内燃機関搭載車が当面の間、モビリティの主役であり続けると認識しており、その主力事業者としての責任を果たすべく、地球環境に貢献するエンジン部品の開発を進めてまいります。同時に、新規事業領域への展開につきましても、上記の事業環境変化を踏まえつつ、SDGsや脱炭素といったグローバルな潮流を捉え、経営上の重要な課題として積極的に取り組んでまいります。 当社グループは、このような大きな環境変化を乗り越え、第一次中期経営計画に掲げた取り組みを着実に進捗させることで、企業価値向上むけて一歩一歩、確実に進んでいくことができるものと考えております。 具体的な課題や取り組み方針は、以下のとおりであります。 ①事業戦略(事業ポートフォリオの改革) <既存事業> 当社グループが「グローバルNo.1サプライヤー」であるピストンリング事業におきましては、その地位の維持・強化を図るため、経営統合シナジーの早期創出と抜本的な生産性向上に注力するとともに、エンジン高機能化、さらには水素・代替燃料に対応する技術開発にも積極的に取り組んでまいります。2026年4月には北中米の補修用市場で圧倒的なブランド力とシェアを有する米国ヘイスティングス社を子会社化し、地域・顧客層における相互補完関係を活かし、生産・調達面でのシナジーを加速させることで、グローバルでの地位を確立してまいります。また、焼結・樹脂等の分野においても、グローバル展開を加速させ、有力サプライヤーとしてシェア拡大を図るとともに、既存事業の収益力を最大化し、グループ全体の持続的成長を支える強靭な事業構造を構築してまいります。 <ネクストコア事業> 半導体・エレクトロニクス事業に関連の深い熱エンジニアリング分野やEMC分野等、次代を担う事業の拡大・基盤強化を推進いたします。同時に、電動化ユニット、機能性樹脂、磁性材、医療機器といった新製品開発を加速させ、次なる中核事業化への育成を進めてまいります。また、自社リソースに固執することなく、M&A等を戦略的に活用し、技術的関連関性や親和性の高い事業を積極的に取り込むことで、本事業の質・量両面における拡充を図ります。 ②財務・資本戦略(バランスシートの最適化) <キャッシュアロケーション> 営業キャッシュ・フローの最大化に加え、政策保有株式をはじめとする資産圧縮を通じて創出した資金を、成長領域の設備投資・研究開発、M&A等の戦略投資、及び株主還元へ最適に配分してまいります。 <株主還元> 株主の皆様への利益還元を経営上の重要課題の一つと位置付けており、将来の成長と企業価値向上のための投資、及び財務の健全性とのバランスを勘案し、安定的な配当を継続して実施するとともに、資本効率と総還元性向を意識した株主還元を行うことを基本方針としております。 第一次中期経営計画期間におきましては、配当性向40%以上、総還元性向70%以上(3ヵ年平均)、株主還元額200億円(3ヵ年合計)を目途とし、株主還元の拡充に努めてまいります。 ③サステナビリティ経営 当社グループは、企業と社会の持続的成長を支えるため、サステナビリティ経営を推進しております。人的資本投資の拡充やエンゲージメント向上をはじめとする主要取り組み事項については、KPIを設定し、2026年度の目標達成を目指してまいります。 ④株主価値向上に向けた対応 当第一次中期経営計画期間において、上述の事業ポートフォリオ改革、経営統合シナジーの創出、及びバランスシートの最適化等を進めるとともに、ROIC経営の思想を積極的に取り入れ、株主資本コストを上回る資本収益性(ROE)の実現を図ってまいります。 さらに、株主の皆様への利益還元を継続的に実施してご期待に応えるとともに、IR活動の更なる充実を図り、企業価値の向上、延いてはPBR1倍以上の実現を目指してまいります。
事業等のリスク5,537字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの経営成績、株価及び財務状況等に重要な影響を及ぼす可能性がある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、提出日現在において判断したものであります。 当社グループでは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、リスクを最小化するためにリスク管理体制の整備・充実に努めてまいります。 (1)経済・金融市場動向に関するリスク ①景気後退による需要減少のリスク 当社グループの製品は、自動車、各種産業機械や建築・建設等に多く採用されております。よって、世界や我が国の景気後退や経済成長の減速が発生した場合、自動車生産・販売台数や着工件数等が減少し、当社製品の需要が減少する可能性があります。 当社グループは需要動向の早期把握、動向に応じた仕掛品・在庫品の適正水準の維持、リードタイム短縮、コストダウンを強化する等、安定的な収益基盤を強化する取り組みを行っておりますが、想定を超える需要変動があった場合やその他の要因で大きな需要変動があった場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②原材料価格等の上昇及び調達リスク 当社グループ製品の主要材料である鉄、合金や硬質粒子などの金属材料、石炭、樹脂系原料等は需給バランス、為替レート変動等に伴い市場価格が変動することがあり、また一部調達先が限定されるものもあります。これらの原材料価格等が需給変化や市況変動により上昇する場合は、製造コストの上昇につながります。昨今、世界的な原材料価格等の高騰リスクも顕在化しております。 当社グループは生産の合理化、調達先の分散化、代替材料の選定など、原価低減策による影響緩和を図るとともに、顧客に対する適切な価格転嫁交渉の取り組みを鋭意すすめておりますが、予測を超えて市場価格に急激な変化が生じた場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 なお、直近では中東における紛争の長期化により、原材料価格や物流価格等のさらなる上昇や、サプライチェーン遅延等の影響を受ける可能性があります。これに対しましては、上記の対応に加え、サプライチェーンの見直し、代替資材の選定等を進めており、可能な限り影響を抑えるよう努めております。 ③為替レートの変動リスク 当社グループは、海外における事業展開及び、海外の顧客向けに販売活動を展開していることから、外貨建取引から発生する為替変動の影響を受ける可能性があります。また、売上・費用・資産を含む現地通貨建の項目は、連結財務諸表の作成時に円換算いたしますが、現地通貨における価値に変動がない場合も、円換算後の価値が影響を受ける可能性があります。 当社グループは輸出入等を中心とした外貨建取引については、為替予約等を通じて為替レート変動の影響を抑えるよう努めておりますが、予測を超える変動が生じた場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業及び外部の事業環境に関するリスク ①海外展開に伴うリスク 当社グループは、海外において北中米(米国、メキシコ)、欧州(ドイツ)、アジア(インドネシア、中国、台湾、タイ、インド、シンガポール、マレーシア)の拠点で生産・販売活動を展開しております。これら各国は政治、経済、社会的混乱等によるリスクが潜在しており、これらの事象により、影響を受ける可能性があります。 また、当社グループは、海外において現地資本と合弁で事業を行っている会社について、合弁パートナーの経営や財務その他の要因が、当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは各社の在外子会社を所管する部門が定期的に海外子会社との情報交換及び継続的モニタリングに加え、経営状況の他、周辺環境の変化等についても情報の把握・分析を行い、可能な限りリスクの抑制を図っております。 しかしながら、当社グループの製品を製造・販売している各国の政治・経済・社会体制に予想を超える急激な変化が生じた場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 なお、米国関税政策変更に伴う関税レートの引き上げにより、特に北米に展開する拠点において、販売・製造コストの上昇等の影響を受ける可能性があります。これに対しましては、上記の対応に加え、顧客に対する適切な価格転嫁交渉、商流の見直し、生産体制見直しの検討等を行い、可能な限り影響を抑えるよう努めております。 ②特定業種(乗用車エンジン向け)への高依存度リスク 当社グループは、自動車エンジン向け、特に乗用車エンジン(乗用ICE)向け部品関連事業の売上高が事業全体の半分程度を占めておりますが、自動車産業では電気自動車や自動運転等の開発・実用化等の技術革新のスピードが速まっております。この産業構造変化に伴う自動車構成部品の変動は、電動化による内燃機関搭載車市場の縮小として、当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは中期経営方針において「既存ICE領域の収益力向上」「非ICE領域であるネクストコア事業・新製品事業を育成・売上比率向上」の事業ポートフォリオ改革を掲げ、非ICE領域の育成に経営資源を積極的に投入しております。 しかしながら、自動車産業における構造変化への対応が結果として不十分だった場合や変化が予想を超え急激に進展した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③価格競争リスク 当社グループの主要販売先である自動車、各種産業機械業界をはじめとして、すべての業界ではグローバルに激しい競争が行われております。よって、当社グループ製品自体のグローバル市場における競争力、ひいてはグローバルな製品供給能力、技術開発力、国際価格競争力が当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、競合他社と差別化できる製品・生産技術の開発を必要な経営資源を投じて推し進めるとともに、お客さまのニーズを捉え、適時適切なソリューションを提供する技術提案型の営業体制の構築や評価技術サービスの展開、コストダウンの強化等の諸施策により、競争力の維持強化に努めてまいりますが、これらの取り組みが結果として不十分だった場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④知的財産権リスク 当社グループは、当社グループの産業財産権やノウハウ等の知的財産権がお客さまの課題解決に貢献し、環境性能に優れた魅力ある製品・サービスを提供し続けるために不可欠であり、競争力・差別化の源泉であると認識しております。 当社グループは、自社権利の取得、活用及び保護と、他社権利の尊重に努めておりますが、第三者による当社グループの知的財産権の侵害、又は当社グループが意図せず他社等の知的財産権を侵害した場合、事業活動に支障が生じ、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (3)業務運営に関するリスク ①品質リスク 当社グループの製品は、自動車、各種産業機械や建築・建設等に多く採用されております。よって、これら製品の品質に関する何らかの瑕疵が顕在化し、顧客等に付随した損害を与えるような場合、製造物責任やリコールにより、当社グループの事業が影響を受ける可能性があります。 当社グループは、「品質方針」を定めるとともに、お客様の要求する品質保証体制を構築の上、ISO9001やIATF16949といった外部認証を取得し、品質の保持、向上に努めておりますが、品質に瑕疵のある製品の流出を防止できず、それが大規模なリコールや製造物責任賠償につながった場合、その補償や社会的評価の低下等により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ②環境汚染リスク 当社グループは、製品の製造においては多種多様な環境負荷物質の取り扱いを行っております。よって、これら環境負荷物質が法定、あるいは社内基準以上に環境に流出し、環境汚染の原因となった場合、当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、「環境方針」を定めるとともに、地球環境保全に向けた環境負荷の低減のためISO14001に沿った環境マネジメント体制を構築しておりますが、想定外の事態による環境汚染が発生した場合、その処理費用の負担や行政命令等に基づく操業の停止、社会的評価の低下により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ③情報セキュリティリスク 当社グループは、研究開発、生産、販売等に関する当社グループ及びお客様の機密情報に加え、お客様や従業員等の個人情報を保有しております。また、事業活動全般において、様々な情報技術、ネットワーク、システム等を活用しております。よって、これらの情報資産が不正アクセス等により「機密性」「完全性」「可用性」に関する脅威にさらされた場合、当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、情報セキュリティを強化するため「情報セキュリティ基本方針」を定め、サイバー攻撃からの防御の強化、各種情報・機器の取扱い規定に基づく管理、従業員等の教育・啓発を行う等の取り組みを行っております。 しかしながら、サイバー攻撃の手口はますます高度化、複雑化しており、想定を大幅に超える不正アクセス等のサイバー攻撃により、当社グループのシステム停止や機密情報の外部流出が発生するなど、想定を超える事案が発生した場合、業務中断や社会的評価の低下により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ④企業買収、資本提携及び事業再編リスク 当社グループは、中期経営方針において「既存ICE領域の収益力向上」「非ICE領域であるネクストコア事業・新製品事業を育成・売上比率向上」の事業ポートフォリオ改革を掲げ、その実現に向けた企業買収、資本提携及び事業再編を実施しておりますが、当社及び出資先企業の事業環境の変化、経営や財務その他の要因が、当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、買収や提携等の検討対象企業のデューデリジェンスを慎重に行い、買収や提携後の事業計画を検証することによりリスクの低減に努めておりますが、当社グループ及び出資先企業を取り巻く事業環境に想定外の変化が生じた場合、のれん及び無形資産の減損等により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤人材に関するリスク 当社グループの持続的成長については、人材に依存する部分が大きく、優秀な技術者をはじめとする、必要な人材 の採用・育成(キャリア開発)を行うとともに、安全、安心して働くことができる職場環境を整備することが重要であると認識しております。 今後、人的資本経営を展開するためには、事業ポートフォリオに連動した人材ポートフォリオを戦略的に企画・ 構築し、人材の多様性やリスキリング、エンゲージメントの向上などを通じて、組織・個人の活性化を図ることが求められておりますが、この展開が停滞した場合は、人材の流出、採用の困難化など、当社グループの持続的成長に影響を及ぼす可能性があります。 (4)法的手続き・災害等のイベント性のリスク ①法的リスク 当社グループは、グローバルに事業を展開しており、環境法、安全衛生法、独禁法、贈収賄防止、安全保障貿易管理など、各国の多岐にわたる法令・規制が関連しております。 当社グループは、コンプライアンス推進機能のさらなる強化を図ることを目的として、専任組織である「法務・コンプライアンス部」を設置し、これらの法令等に適合する社内規程に基づく管理、従業員等の教育・啓発、法令等の改正への適宜対応に加え、各部門・子会社にコンプライアンス責任者(コンプライアンスリーダー)を設置し、自律的な教育・訓練、法令・規定の順守状況の確認を行っておりますが、これらのコンプライアンスの徹底が十分でなく、結果として適用法令等の違反が発生した場合、処罰、処分その他の制裁、対応費用の負担、社会的評価の低下により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ②災害・感染症・テロ等の事業継続に影響を及ぼす事象に伴うリスク 当社グループの製品は、自動車、各種産業機械や建築・建設等に多く採用されており、その供給責任を果たすことの重要性を認識しております。一方、当社グループの各国事業拠点において大規模地震、水害、火災、感染症の蔓延、テロなど、様々な障害による調達・製造・物流に関わる製品供給停止が発生した場合、当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、供給責任を全うするため「事業継続マネジメント(BCM)基本方針」を定め、災害時の事業継続又は早期復旧・再開を図るための取り組み方針、手続、組織・体制等について定めた事業継続計画(BCP Business Continuity Plan)を策定し、適切な管理体制を整備するとともに、建屋の耐震補強、製品や材料の安全在庫の確保、代替調達先、代替生産拠点の整備などの取り組みを行っております。 しかしながら、深刻な障害が発生した場合の被害や製品供給停止を完全に回避することは困難であるため、有事の際には当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における経済情勢は、国内では個人消費や設備投資の増加等により景気は緩やかな回復が続きました。一方で、米国の関税政策の影響や中東情勢の緊迫化などの地政学リスクが拡大しており、世界経済の先行きは依然として不透明な状況となっております。 当社グループと関連の深い自動車産業におきましては、国内の自動車生産台数は対前年同期比で若干減少したものの、中国やインド市場での成長を背景に、世界全体の自動車生産台数は対前年同期比で増加いたしました。なお、中国市場においては日系各社の販売不振やシェア低下が継続しております。また、配管・建設機材事業が関連する建設業界では、建設資材の価格上昇や人件費の高騰、そして労働力不足といった課題が継続しております。 このような状況のなか、当連結会計年度における当社グループの売上高は、生産台数減少や合弁事業解消に伴う子会社清算の影響等により、163,114百万円(前期比4.2%減)となりました。損益面におきましては、売上高減少の影響があったものの、生産体制の最適化などの経営統合シナジーを含む合理化や価格適正化の効果等により、営業利益は12,847百万円(前期比8.8%増)、経常利益は為替差益を計上したこと等により、17,345百万円(前期比18.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は退職給付信託返還益の計上等により、14,027百万円(前期比60.2%増)となりました。 セグメントごとの業績は次のとおりであります。中間連結会計期間より量的な重要性が増したため、報告セグメントに半導体・エレクトロニクス関連向けの事業である「熱エンジニアリング事業」を新たに追加しております。なお、各セグメントの金額は、セグメント間の内部売上高等を含めて記載しております。 売上高は自動車・産業機械部品事業が123,209百万円(前期比3.6%減)、配管・建設機材事業が17,259百万円(前期比7.6%減)、熱エンジニアリング事業が9,204百万円(前期比3.7%減)、その他は16,093百万円(前期比3.7%減)となりました。営業利益は自動車・産業機械部品事業が10,405百万円(前期比15.0%増)、配管・建設機材事業644百万円(前期比46.2%減)、熱エンジニアリング事業が879百万円(前期比10.2%減)、その他が1,497百万円(前期比39.0%増)となりました。 当社グループの当連結会計年度末における総資産は228,954百万円となり、前連結会計年度末に比べ9,909百万円増加いたしました。これは主に投資有価証券が8,654百万円、商品及び製品が1,959百万円、現金及び預金が1,083百万円、流動資産その他が785百万円、繰延税金資産が331百万円増加したことに対し、退職給付に係る資産が1,493百万円、有形固定資産が1,461百万円減少したこと等によるものであります。 負債は59,281百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,094百万円減少いたしました。これは主に長期借入金が6,705百万円、短期借入金が3,010百万円、電子記録債務が643百万円減少したことに対し、1年内返済予定の長期借入金が4,445百万円、未払法人税等が994百万円増加したこと等によるものであります。 純資産は、169,673百万円と前連結会計年度末に比べ15,003百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が10,398百万円、その他有価証券評価差額金が3,643百万円、為替換算調整勘定が804百万円、退職給付に係る調整累計額が369百万円増加したことに対し、資本剰余金が219百万円減少したこと等によるものであります。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、27,069百万円と前連結会計年度末に比べ、1,309百万円増加しました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は16,343百万円(前連結会計年度は17,477百万円の収入)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益18,660百万円、減価償却費8,777百万円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果支出した資金は4,855百万円(前連結会計年度は7,085百万円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出7,851百万円、投資有価証券の売却及び償還による収入3,993百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果支出した資金は10,375百万円(前連結会計年度は8,404百万円の支出)となりました。これは主に短期借入金の返済による支出3,850百万円、短期借入れによる収入840百万円によるものであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、資金調達は銀行借入が中心で、当連結会計年度末における借入金は14,067百万円です。また、国内金融機関において合計10,000百万円のコミットメントラインを設定しており、流動性の補完についても対応が可能となっております。 ③生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) 自動車・産業機械部品事業   119,150   △5.2 配管・建設機材事業   10,775   △4.6 熱エンジニアリング事業   2,306   2.4 報告セグメント 計   132,231   △5.0 その他   3,132   62.6 合計   135,364   △4.1 (注) 金額は、販売価格等によっております。 b. 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 自動車・産業機械部品事業   122,929   △3.5   15,323   △1.2 配管・建設機材事業   16,408   △13.5   2,134   △28.1 熱エンジニアリング事業   10,431   △15.5   4,332   39.4 報告セグメント 計   149,769   △5.6   21,790   0.9 その他   13,685   △40.6   10,677   1.3 合計   163,454   △10.0   32,468   1.1 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 自動車・産業機械部品事業   123,118   △3.6 配管・建設機材事業   17,241   △7.7 熱エンジニアリング事業   9,204   △3.7 報告セグメント 計   149,565   △4.1 その他   13,549   △5.8 合計   163,114   △4.2 (注) セグメント間取引については、相殺消去しております。 (2) 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 当社グループに関する財政状態及び経営成績の分析・検討内容は、原則として連結財務諸表に基づいて分析した内容であります。 なお、文中における将来に関する事項は、提出日現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、決算日における資産・負債の報告数値、報告期間における収入・費用の報告数値に影響を与える見積りは、主に貸倒引当金、賞与引当金、退職給付に係る負債、製品保証引当金、環境対策引当金、固定資産の減損会計及び繰延税金資産の回収可能性であり、継続して評価を行っております。 見積り及び判断・評価については、過去実績や状況に応じて合理的と考えられる要因等に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果とは異なる場合があります。 なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ②当連結会計年度の財政状態の分析 当連結会計年度における財政状態の分析につきましては「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 ③当連結会計年度の経営成績の分析 当連結会計年度における経営成績の分析につきましては「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 ④当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況の分析につきましては「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 ⑤経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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