概要
津田駒工業は石川県金沢市に本社を置く繊維機械メーカーである。世界有数の織機メーカーとして知られ、「ツダコマ」ブランドでエアジェットルームやウォータジェットルームを中心に販売する。近年は工作機械関連事業や半導体関連機器にも進出しているが、繊維機械事業が売上の約85%を占める。2024年11月期の連結売上高は354億円、従業員数は1,103人。自己資本比率は9.7%と低く、収益変動の大きい事業構造にある。
繊維機械事業が売上の85%を占める収益構造
当社グループの売上高は、繊維機械事業と工作機械関連事業の2部門で構成される。2024年11月期の連結売上高354億円のうち、繊維機械事業が302億円(85.2%)を占め、工作機械関連事業が52億円(14.8%)と続く。繊維機械事業の中心は超高速ジェットルーム(エアジェットルーム、ウォータジェットルーム)とその準備機械であり、中国やインド向けの輸出が大きい。工作機械関連事業はNC円テーブルやマシンバイスを主力とし、自動車業界や電子機器業界に販売する。両事業とも海外比率が高く、為替や需要変動の影響を受けやすい。
中国・インドを中心とした海外市場依存
繊維機械事業の販売先は新興国が中心であり、中国とインドが大きな比率を占める。2024年11月期の販売実績では、中国の大口顧客である江蘇蘇美達国際技術貿易有限公司向けが59億円(全体の16.8%)を占めた。中国市場では高級スポーツカジュアル向けウォータジェットルームの大型案件が継続する一方、中国経済の停滞も影響する。インド市場では米国の関税政策により織物輸出が停滞し、受注が伸び悩んだ。産業資材分野ではエアバッグ用途など中国での受注を積み上げているが、全体的に外部環境の変化に脆弱な構造である。
工作機械関連事業の柱:NC円テーブル
工作機械関連事業は、工作機械、自動車、電子機器・通信などのEMS業界を主な市場とする。中核製品はNC円テーブルであり、加工特性に最適な3つの駆動方式(ダイレクトドライブ、ローラギヤカム、ウォームギヤ)をラインアップする唯一のメーカーとされる。2024年11月期の同事業の売上高は52億円で、前期比5.9%減少した。米国市場ではデータセンター向け発電機部品加工用の大型NC円テーブルの引き合いが継続する一方、中国市場ではEMS関連の価格競争が厳しい。国内市場は低調だが、大手自動車メーカーの投資期待がある。
子会社群によるアフターサービス体制
当社グループは、子会社9社と関連会社1社で構成される。繊維機械事業では、中国の津田駒機械設備(上海)有限公司とTSUDAKOMA SERVICE INDIA PRIVATE LIMITEDがアフターサービスを担当する。津田駒機械製造(常熟)有限公司は中国でウォータジェットルームの一部機種を製造販売する。欧州向けにはTSUDAKOMA Europe s.r.l.が販売とサービスを提供する。また、準備機械については㈱T-Tech JapanがOEM供給を受けて販売する。国内ではツダコマ・ゼネラル・サービス㈱が梱包・警備・営繕業務を行い、ふぁみーゆツダコマ㈱が庶務を請け負う。工作機械関連事業ではツダコマテクノサポート㈱が修理・アフターサービスを行う。
財務基盤の脆弱性と中期経営計画
2024年11月期末の総資産は293億円、負債は263億円、純資産は29億円で自己資本比率は9.7%と低水準にある。2012年以降、営業利益の計上は断続的で、2012年度から2024年度までの11期のうち7期で最終赤字を計上している。2024年度は営業損失0.79億円、親会社株主に帰属する当期純損失2.62億円となった。この状況を受け、2024年度から2026年度をターゲットとする「中期経営計画2026」を策定し、利益追求とキャッシュフロー改善による財務基盤の立て直しを最重点課題としている。全社的なDX推進や原価低減、適正価格への改善に取り組む。
業界の中での役割は繊維業界向け織機(ウォータージェットルーム)のグローバルメーカー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2025/11期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 繊維機械事業 | 302億円 | 85.3% | 7億円 | 2.3% |
| 工作機械関連事業 | 52億円 | 14.7% | 3億円 | 5.8% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01繊維機械主力
繊維機械(主にウォータージェットルーム)を製造・販売。中国、インド、ヨーロッパに販売・サービス拠点を展開。
ウォータージェットルームで世界トップクラスのシェア
- ウォータージェットルーム世界シェア上位
- 水の噴流でよこ糸を織り込む織機。高速織布が可能で、おもに合成繊維織物の生産に使用される。
- 準備機械
- 織布の前工程である整経や糊付などを行う機械。OEM供給も行う。
02工作機械準主力
工作用機器(主に研削盤など)を製造・販売。
- 工作用機器
- 金属加工用の工作機械。
製品と技術
エアジェットルームZAX001neoシリーズ
繊維機械事業の主力製品はエアジェットルームであり、最新機種がZAX001neoシリーズである。2024年にはタオル織物向けの「ZAX001neo Terry」を発表し、高生産性と省エネ性能を両立した。同機種はITMA ASIA+CITME2025で高い評価を得て受注を積み上げている。また、基本機種のZAX001neo Plusは一般衣料向けに販売促進中である。エアジェットルームは圧縮空気で緯糸を飛ばす方式で、高速運転が可能であり、主に綿や合繊の織物生産に用いられる。当社のエアジェットルームは、中国やインドの紡績工場で広く採用されている。
ウォータジェットルームと高級合繊織物対応
ウォータジェットルームは、水の噴流で緯糸を挿入する織機で、主に合繊長繊維の織物に適する。当社は高級スポーツカジュアル分野向けに強みを持ち、中国市場で大型案件を継続的に受注している。また、産業資材分野ではエアバッグ用のウォータジェットルームの需要を取り込んでいる。ウォータジェットルームはエアジェットルームに比べエネルギー消費が少ない利点がある。当社はウォータジェットルームの販売強化と高級合繊織物分野の市場確保を中期経営計画の重点施策に掲げている。
NC円テーブルの3方式駆動ラインアップ
工作機械関連事業の核であるNC円テーブルは、工作機械の割り出しや旋回加工に用いられる。当社はダイレクトドライブ(DDモータ駆動)、ローラギヤカム駆動、ウォームギヤ駆動の3方式をラインアップし、顧客の加工特性に応じて選択できる。これらの製品は自動車部品加工、データセンター向け発電機部品加工、金型加工などに使用される。2024年11月期には、米国市場で大型NC円テーブルの引き合いが継続した。また、メカトロテックジャパン2025では新製品や自動化ソリューションを展示し、省人化ニーズに対応している。子会社ツダコマテクノサポートがアフターサービスを担う。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
機械のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 世界シェア上位ウォータージェットルーム世界有数のシェア繊維機械
- 繊維機械ウォータージェットルームで世界トップクラスのシェア
有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
繊維機械専業、収益低迷懸念
当社は繊維機械を主力とする機械メーカー。同業の日本製鋼所は大型産業機械で多角化、三浦工業はボイラで安定収益を上げる。当社は売上高約364億円(2024年11月期)と規模は中堅だが、営業利益率1.1%と低く、2025年11月期にはマイナス見通し。繊維機械の需要変動に弱く、収益基盤の脆弱さが課題。業界内ではニッチな専業メーカーに位置づけられる。
強み
- 長年の技術蓄積により、繊維機械分野で国内有数のシェアを有する。
- 紡績機械から織機まで幅広くカバーし、顧客の一貫生産を支援できる。
- 国内外にサービス拠点を持ち、長期保守契約で安定的な収益源を確保。
- 特殊繊維向けなど高付加価値機械で競合との差別化に成功している。
課題
- 営業利益率が1%前後と低く、コスト構造の改善が急務。
- 繊維業界の設備投資サイクルに依存し、売上高が大きく変動。
- 繊維機械に特化しすぎており、新規分野への進出が進んでいない。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
機械の時価総額近傍。太字が津田駒工業
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6155高松機械工業 | 59億円 | — |
| 2 | 6138ダイジェット工業 | 59億円 | 7.5倍 |
| 3 | 6325タカキタ | 58億円 | 23.2倍 |
| 4 | 6495宮入バルブ製作所 | 57億円 | 92.1倍 |
| 5 | 6334明治機械 | 57億円 | 212.8倍 |
| 6 | 6217津田駒工業 | 55億円 | — |
| 7 | 6396宇野澤組鐵工所 | 54億円 | 12.2倍 |
| 8 | 6265コンバム | 51億円 | 14.8倍 |
| 9 | 6335東京機械製作所 | 50億円 | 4.4倍 |
| 10 | 6494NFKホールディングス | 47億円 | 52.2倍 |
| 11 | 7021ニッチツ | 47億円 | 22.5倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 0件
繊維機械専業メーカーとしての創業と成長
津田駒工業は石川県金沢市で繊維機械メーカーとして創業され、織機の製造を核に事業を拡大してきた。特に「ツダコマ」ブランドのジェットルームは世界的な認知を獲得し、超高速エアジェットルームやウォータジェットルームで高い市場シェアを築いた。創業から長年にわたり、繊維機械一本で事業を支え、新興国の繊維産業の成長とともに販路を拡大してきた。この間、技術開発を進め、生産性と省エネ性能を両立した機種を投入し続け、業界内で一定の地位を確立した。ただし、具体的な創業年や設立の経緯は公開情報からは確認できない。
工作機械関連事業への多角化の試み
繊維機械事業に依存するリスクを分散するため、工作機械関連事業に進出した。NC円テーブルやマシンバイスなどの工作用機器の製造販売を開始し、自動車や電子機器業界に顧客基盤を広げた。同事業は売上高の約15%を占めるまでに成長したが、繊維機械事業の規模には及ばない。また、半導体関連機器への進出も試みているが、大きな収益源には至っていない。近年はコンポジット機械事業やロボットインテグレーション事業(TRI)などの新規分野にも取り組んでいるが、いずれも拡大には時間を要している。これらの多角化は、繊維機械の需要変動に対する緩衝材として位置づけられる。
中国子会社解散に至った海外事業の停滞
当社グループは中国市場に深く依存してきたが、現地子会社の整理も進めている。経緯津田駒紡織機械(咸陽)有限公司は令和2年(2020年)9月に解散決議を行い、清算手続き中である。この子会社は中国での繊維機械製造・販売を担っていたが、業績不振により撤退を決定した。中国市場向けの事業は、引き続き津田駒機械設備(上海)有限公司や津田駒機械製造(常熟)有限公司が担う。解散は、中国経済の減速や市場環境の変化に対応した事業再編の一環であり、当社グループの収益性改善策と位置づけられる。
長期にわたる赤字からの脱却への取り組み
2012年以降、当社グループは断続的な赤字に苦しんできた。2012年度から2024年度までの13期のうち、最終黒字は2016年度、2017年度、2018年度、2024年度の4期のみで、累積損失は拡大している。2024年度には親会社株主に帰属する当期純損失2.62億円を計上した。この間、経営環境の変化に対応するため、中期経営計画を策定し、原価低減、販売価格の改善、新製品投入などに取り組んできた。2024年度からの「中期経営計画2026」では、財務基盤の立て直しを最重点課題とし、全事業部門で原価予実管理を徹底するとともに、DXによる業務効率化を推進している。利益体質への転換は依然として途上にある。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/11期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
中期経営計画2026の推進
2024年度〜2026年度を対象とする中期経営計画を策定し、利益追求とキャッシュ・フロー改善による財務基盤の立て直しを最優先課題とし、継続的に利益確保できる事業体質を構築する。
- 02
繊維機械事業の収益性向上
産業資材・高級スポーツブランド・一般衣料の3市場をターゲットに、エアジェットルームZAX001neo Plusの販売促進、ウォータジェットルームの販売強化、準備機械の性能向上、販売価格改善とコストダウンにより低操業度でも利益を確保できる体制を構築する。
- 03
工作機械関連事業の多角化
NC円テーブルを中心に自動車業界や新興市場へ販促展開し、プラットフォーム化によるリードタイム短縮、新製品の迅速な市場投入、子会社や他部門との協業により事業・製品の多角化を図る。
- 04
新規事業の成長育成
コンポジット機械事業では宇宙・輸送関連の燃料タンク共同開発を推進、TRI事業ではノウハウ蓄積とインフラ用FRP材料の共同開発を進める。
- 05
全社的な原価低減とDX推進
全事業部門で原価の予実管理を徹底し原価低減と適正価格への改善に取り組むとともに、全社的にDXを推進し生産・業務効率の向上と収益性の改善を図る。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で1,103人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は535万円で、9期前と比べて−3.4%。平均年齢は47.2歳、平均勤続年数は23.8年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年11月 | — | — | — | 1,329 | — |
| 2017年11月 | — | — | — | 1,325 | — |
| 2018年11月 | — | — | — | 1,342 | — |
| 2019年11月 | 554 | 44.0 | 20.8 | 1,348 | — |
| 2020年11月 | 511 | 44.2 | 21.2 | 1,337 | — |
| 2021年11月 | 481 | 44.4 | 21.6 | 1,324 | — |
| 2022年11月 | 467 | 44.5 | 21.6 | 1,211 | — |
| 2023年11月 | 486 | 45.7 | 22.9 | 1,157 | — |
| 2024年11月 | 505 | 46.6 | 23.6 | 1,111 | 36 |
| 2025年11月 | 535 | 47.2 | 23.8 | 1,103 | −9 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社6社(国内 3 / 海外 3、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。
- 国内共和電機工業㈱石川県金沢市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内ツダコマ・ゼネラル・サービス㈱石川県金沢市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱T-Tech Japan石川県金沢市 · 連結子会社議決権51.0%
- 海外津田駒機械設備(上海)有限公司中国上海市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外津田駒機械製造(常熟)有限公司(注4)中国江蘇省 常熟市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外経緯津田駒紡織機械(咸陽)有限公司中国陝西省 咸陽市 · 持分法適用会社議決権49.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年11月期の売上高は354億円、営業利益は-1億円。前期と比べると減収減益で、売上が-2.7%、利益が-125.0%。
会社が出している今期の予想2026年11月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 360億円 | 354億円 |
| 営業利益 | 5億円 | -1億円 |
| 純利益 | 1億円 | -3億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は165億円、営業利益は−1億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−5.2%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 77 | −9 | −11.7 | −9 |
| 2023年2Q | 112 | −3 | −2.7 | −4 |
| 2023年3Q | 89 | −2 | −2.2 | −2 |
| 2023年4Q | 115 | — | — | 3 |
| 2024年1Q | 82 | −5 | −6.1 | −5 |
| 2024年2Q | 110 | 4 | 3.6 | 7 |
| 2024年4Q | 172 | 5 | 2.9 | 3 |
| 2025年2Q | 174 | −1 | −0.6 | −4 |
| 2025年4Q | 180 | 0 | 0.0 | 1 |
| 2026年2Q | 165 | −1 | −0.6 | −2 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2012年11月期からの14期で、売上は322億円から354億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は-0.3%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年11月 | 322 | — | −18 | — | −18 |
| 2013年11月 | 412 | — | −6 | — | −7 |
| 2014年11月 | 347 | — | −12 | — | −13 |
| 2015年11月 | 369 | — | −4 | — | −4 |
| 2016年11月 | 389 | — | 6 | — | 4 |
| 2017年11月 | 397 | — | 4 | — | 2 |
| 2018年11月 | 422 | — | 8 | — | 8 |
| 2019年11月 | 377 | — | −3 | — | −6 |
| 2020年11月 | 209 | — | −47 | — | −45 |
| 2021年11月 | 278 | — | −36 | — | −45 |
| 2022年11月 | 312 | — | −26 | — | −26 |
| 2023年11月 | 393 | — | −13 | — | −12 |
| 2024年11月 | 364 | 4 | 3 | 1.1 | 5 |
| 2025年11月 | 354 | −1 | −2 | −0.3 | −3 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年11月期
売上高354億円のうち、営業利益として残るのは-1億円で-0.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-3億円、売上の-0.8%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金83.6%296億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金16.7%59億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-0.3%-1億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2025年11月期は営業CFが10億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは9億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は34億円で、売上の1.2ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年11月 | −4 | −15 | 10 | −19 | 102 |
| 2013年11月 | −28 | −15 | 16 | −43 | 77 |
| 2014年11月 | 14 | −7 | −6 | 7 | 79 |
| 2015年11月 | 8 | −7 | 8 | 1 | 89 |
| 2016年11月 | 3 | −7 | −16 | −4 | 68 |
| 2017年11月 | 4 | −12 | 3 | −8 | 64 |
| 2018年11月 | 20 | −8 | −3 | 12 | 73 |
| 2019年11月 | 17 | −15 | −3 | 2 | 72 |
| 2020年11月 | −35 | −12 | 44 | −47 | 69 |
| 2021年11月 | −29 | −6 | 15 | −35 | 49 |
| 2022年11月 | −19 | −1 | 4 | −20 | 34 |
| 2023年11月 | −13 | 3 | 1 | −10 | 25 |
| 2024年11月 | 8 | 5 | −10 | 13 | 29 |
| 2025年11月 | 10 | −1 | −3 | 9 | 34 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2025年11月期の総資産は294億円。このうち返さなくてよい自己資本が30億円で、自己資本比率は9.7%(業種中央値65.3%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2012年11月 | 343 | 160 | 183 | 43.9 |
| 2013年11月 | 424 | 160 | 264 | 35.3 |
| 2014年11月 | 366 | 147 | 219 | 37.5 |
| 2015年11月 | 378 | 140 | 238 | 34.5 |
| 2016年11月 | 362 | 133 | 229 | 34.0 |
| 2017年11月 | 384 | 144 | 240 | 34.7 |
| 2018年11月 | 394 | 146 | 248 | 34.1 |
| 2019年11月 | 355 | 138 | 217 | 35.5 |
| 2020年11月 | 315 | 93 | 222 | 29.2 |
| 2021年11月 | 323 | 53 | 270 | 15.9 |
| 2022年11月 | 336 | 32 | 304 | 9.1 |
| 2023年11月 | 313 | 21 | 292 | 6.3 |
| 2024年11月 | 303 | 28 | 274 | 9.0 |
| 2025年11月 | 294 | 30 | 264 | 9.7 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
機械 209社との比較
同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で209社中162位あたり、逆に低いのは営業利益率で209社中194位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥812で、1年前と比べて+128.1%。過去52週の値幅のなかでは20%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (会社予想) | 51.9倍 |
| PBR | 2.05倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は797円で、前日比-5.23%と下落。1か月では-2.8%と軟調だが、1年では+124.5%と大幅高。25日移動平均線767.72円を上回るが、75日線1,093円を大きく下回る。52週高値2,710円からは70.6%下落。8月17日の出来高は703,900株と急増したが、その後は減少。RSIは60.5とやや高め。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)。
PER44.1倍(予想)は同業界平均23.13倍を上回るが、ROE20.76%は高水準で、PBR1.75倍も業界平均1.51倍に近い。配当利回り0%は課題。業績は売上高減少傾向だが、直近の営業利益は黒字化。割高感はあるがROEに見合う面もあり、総合的にはほぼ妥当と評価。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (予想) | 51.9倍 | — |
| PBR | 2.05倍 | 1.50倍 |
| ROE | 20.8% | 7.0% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
繊維機械の需要サイクルに業績が左右される構造で、半導体分野への多角化が奏功するかが争点。強気派は海外の繊維需要回復や半導体投資拡大を期待するが、弱気派は繊維需要の長期的な減少傾向や収益の不安定さを指摘。直近は営業利益率1%台と低収益であり、ROEは高いものの赤字転落リスクも念頭に置く必要がある。
- 半導体事業の成長期待
半導体関連機器への進出が第二の柱に育つ可能性がある。
- 海外繊維需要の回復
新興国を中心に衣料需要増で設備更新需要が見込める。
- ROE高水準
ROE 20.76%と資本効率が良く、改善余地がある。
- 繊維機械リプレース需要の回復2026年下期影響中
中国・東南アジアの設備更新需要回復で受注増、営業利益黒字転換の可能性
- コスト削減策の効果顕在化2026年Q2影響中
固定費削減で損益分岐点低下、売上高350億円台でも黒字化視野
- 自社株買いや株主還元策の期待次回株主総会影響弱
株価上昇で内部留保活用の可能性、配当再開が買い材料
- 小型株の需給逼迫不定影響弱
時価総額47億円・低浮動株、買い圧力で急伸余地
- 繊維需要の構造的減少
繊維業界は長期で市況が低迷しやすい。
- 低収益体質
直近営業利益率1.1%で利益率が薄い。
- 業績変動の大きさ
過去2期連続赤字で収益の安定性に欠ける。
- 主力繊維機械の需要低迷継続2026年上期影響強
2025/11期営業損失1億円、受注改善なく赤字拡大リスク
- 原材料高・円安のコスト増通年影響中
原材料価格上昇が収益圧迫、営業利益率1%未満で影響大
- 流動性低下による値動きリスク不定影響中
出来高少なく、売り圧力で急落の可能性
- 業績下方修正リスク決算発表後影響弱
2025/11期赤字を受け、2026年見通し慎重化で失望売り
- 繊維機械受注高
- 主力事業の需要動向を示す先行指標。
- 半導体関連売上高
- 多角化の進捗を測る重要指標。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり0円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは0.00%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2018年11月 | 15 | — | 12.0 |
| 2019年11月 | 15 | 0.0 | — |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想—
株主
有価証券報告書より
2025年11月期末の株主数は延べ3,431人。区分でいちばん多いのは個人・その他で64.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が25.6%を占め、残る74.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年11月% | 2021年11月% | 2022年11月% | 2023年11月% | 2024年11月% | 2025年11月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 52.8 | 52.2 | 56.4 | 61.1 | 62.9 | 64.4 |
| 金融機関 | 36.6 | 37.0 | 32.3 | 28.9 | 23.3 | 19.0 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.0 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 6.8 |
| 事業法人 | 8.1 | 8.3 | 7.8 | 7.5 | 6.6 | 6.5 |
| 自己株式 | 6.2 | 6.2 | 6.2 | 6.2 | 6.2 | 6.2 |
| 証券会社 | 0.9 | 1.4 | 1.0 | 1.5 | 1.7 | 2.6 |
| 外国法人 | 1.6 | 1.0 | 2.4 | 0.9 | 5.4 | 0.6 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 津田駒取引先持株会 | 20.42 |
| 02 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 9.62 |
| 03 | HSU CHENG CHUNG(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店) | 6.61 |
| 04 | 明治安田生命保険相互会社 | 4.11 |
| 05 | ツダコマ従業員持株会 | 3.28 |
| 06 | 東京海上日動火災保険株式会社 | 2.14 |
| 07 | 株式会社北陸銀行 | 1.42 |
| 08 | 吉江 克己 | 1.10 |
| 09 | 株式会社SBI証券 | 0.84 |
| 10 | みずほ信託銀行株式会社退職給付信託 北陸銀行口再信託受託者 株式会社日本カストディ株式会社 | 0.73 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で−50%、1株純資産は14期で+89%。直近期のROEは20.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2012年11月 | −27 | 235 | — | — |
| 2013年11月 | −11 | 235 | — | — |
| 2014年11月 | −198 | 2,144 | — | — |
| 2015年11月 | −69 | 2,041 | — | — |
| 2016年11月 | 68 | 1,926 | 3.5 | 22.6 |
| 2017年11月 | 29 | 2,084 | 1.4 | 66.9 |
| 2018年11月 | 129 | 2,107 | 6.2 | 17.2 |
| 2019年11月 | −93 | 1,973 | — | — |
| 2020年11月 | −708 | 1,438 | — | — |
| 2021年11月 | −704 | 805 | — | — |
| 2022年11月 | −402 | 477 | — | — |
| 2023年11月 | −195 | 311 | — | — |
| 2024年11月 | 76 | 425 | 20.8 | 4.6 |
| 2025年11月 | −41 | 446 | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
12名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は12名。2025/11期の役員報酬は総額129百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 高納伸宏 | 代表取締役会長兼社長 法務・コンプライアンス室担当 繊維機械事業統括 | — | 8,000 |
| 北野浩司 | 代表取締役常務 管理部門統括 輸出管理室長 経営企画室長 | — | 11,000 |
| 寺田武志 | 取締役 | — | 7,000 |
| 大河哲史 | 取締役 工作機械関連事業統括 | — | 6,000 |
| 松原和弘 | 取締役 | — | — |
| 河村肇 | 取締役 | — | — |
| 下川広佳 | 取締役 | — | 1,000 |
| 長谷博史 | 常勤監査役 | — | 4,000 |
| 若森達雄 | 常勤監査役 | — | 3,000 |
| 澁谷進 | 監査役 | — | — |
| 梶政隆 | 監査役 | — | — |
| 室井哲也 | 取締役 常務執行役員 製造部門統括 航空機部品推進室長 | — | — |
役員報酬の内訳2025/11期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 85 | 85 | 21 |
| 監査役 | 2 | 23 | 23 | 12 |
| 社外取締役 | 5 | 21 | 21 | 4 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/11期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容774字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,397字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク3,483字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,855字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第116期(2025/12/01-2026/05/31)2026-07-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第115期(2024/12/01-2025/11/30)2026-02-24
- 半期報告書半期報告書-第115期(2024/12/01-2025/05/31)2025-07-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第114期(2023/12/01-2024/11/30)2025-02-27
- 四半期報告書四半期報告書-第114期第2四半期(2024/03/01-2024/05/31)2024-07-12
- 四半期報告書四半期報告書-第114期第1四半期(2023/12/01-2024/02/29)2024-04-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第113期(2022/12/01-2023/11/30)2024-02-28
- 四半期報告書四半期報告書-第113期第3四半期(2023/06/01-2023/08/31)2023-10-16
- 四半期報告書四半期報告書-第113期第2四半期(2023/03/01-2023/05/31)2023-07-14
- 四半期報告書四半期報告書-第113期第1四半期(2022/12/01-2023/02/28)2023-04-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第112期(2021/12/01-2022/11/30)2023-02-27
- 四半期報告書四半期報告書-第112期第3四半期(令和4年6月1日-令和4年8月31日)2022-10-14
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