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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ニッチツ

NITCHITSU CO.,LTD.7021 · Standard · 機械

舶用機器や産業機械の設計・製作から珪石粉・耐熱塗料まで、多角的に展開する企業。

概要

ニッチツは1929年に朝鮮で創業した鉱山開発会社を源流とし、戦後日本で再建された。現在は機械関連事業(舶用機器・産業機械)、資源関連事業(精製珪石粉「ハイシリカ」)、不動産賃貸、素材関連事業(耐熱塗料・天然ゴム製品)の4セグメントで構成される。2026年3月期の連結売上高は94億円、従業員数は268人。東京証券取引所スタンダード市場に上場する。

機械関連事業が売上の約7割を占める

機械関連事業は、舶用機器、空気予熱機、一般産業機械の設計・製作、プラント関連機器の製作、機械装置の据付・施工・監理を手掛ける。2026年3月期のセグメント売上高は65億円と全社売上の約69%を占めるが、セグメント利益は1億円と低水準である。同事業は国内造船所からの需要を背景に堅調に推移しているが、工事採算改善や生産性向上が課題となっている。

資源関連事業は半導体向け精製珪石粉が主力

資源関連事業では、長崎県松浦工場で製造する精製珪石粉「ハイシリカ」を販売する。主に半導体・液晶・光学関連の用途向けである。2026年3月期の売上高は19億円と全社の約21%を占め、セグメント利益は0.5億円と前年の赤字から黒字転換した。半導体市況の影響を受けやすく、調達先の多様化による原石の安定確保が課題である。

素材関連事業を支える2つの連結子会社

素材関連事業は、東京熱化学工業(耐熱塗料の製造・販売)と三扇機工(高純度天然ゴム「ライナテックス」の加工・販売)の2社が担う。三扇機工は製缶や機械の製造・販売も行う。2026年3月期の売上高は8億円と前年比29%減の大幅減収となった。両社は当社と製品供給や役務提供の関係にあり、グループ内の連携が重要である。

不動産関連事業はオフィスビル賃貸で安定収益

不動産関連事業は、東京都内のオフィスビル賃貸を主とする。管理は外部委託している。2026年3月期の売上高は1.4億円と全社に占める割合は小さいが、安定した収益源となっている。都内オフィス市場の空室率低下と賃料上昇の恩恵を受けている。同事業は過去のグループ再編で保有する不動産を活用している。

業界の中での役割は機械メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
94億円
営業利益
2億円
営業利益率
2.1%
純利益
2億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
機械関連 事業65億円69.9%1億円1.5%
資源関連 事業19億円20.4%1億円5.3%
素材関連 事業8億円8.6%0億円0.0%
不動産関連 事業1億円1.1%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01船舶・産業機械主力

舶用機器、空気予熱機などの一般産業機械の設計・製作、プラント関連機器の製作、機械装置の据付・施工・監理を行う。子会社のミンクスは情報処理やOA機器販売を担当。

主な製品・サービス2
舶用機器
船舶向けの各種機器。
空気予熱機
工場やプラントで使用される熱交換機器。

02資源準主力

ハイシリカ(精製珪石粉)等の製造・仕入・販売を行う。

主な製品・サービス1
ハイシリカ
ガラスや半導体などに使われる高純度の珪石粉。

03素材準主力

耐熱塗料は子会社の東京熱化学工業が製造・販売。ライナテックス(高純度天然ゴム)は三扇機工が仕入・加工・販売。

主な製品・サービス2
耐熱塗料
高温環境向けの特殊塗料。
ライナテックス
高純度の天然ゴム素材。

04不動産副次

オフィスビルの賃貸を行う。

製品と技術

舶用機器と空気予熱機の設計・製作

機械関連事業の主力製品は、船舶用の舶用機器と発電所などで使用される空気予熱機である。これらは全て当社が設計・製作を行う。工場では鋼材の自動加工ラインを新設するなど生産性向上に取り組む。国内造船所からの受注を中心に、スポット工事も積極的に取り込む。また、重電・製鉄機械関連の産業機器も手掛け、再生可能エネルギー分野への展開も狙う。

高純度珪石粉「ハイシリカ」の製造と用途

資源関連事業の中心製品は、長崎県松浦工場で製造する精製珪石粉「ハイシリカ」である。半導体封止材向けや液晶ガラス、光学レンズの原料として使用される。新型ミルによる高付加価値製品の拡販や、海外生産の拡大を推進している。原石の調達は多様化を図り、安定供給に努める。受託加工業務も行い、新たな需要開拓を目指す。

耐熱塗料と高純度天然ゴムの専門製品

素材関連事業では、東京熱化学工業が製造する耐熱塗料と、三扇機工が加工・販売する高純度天然ゴム「ライナテックス」を主に扱う。耐熱塗料は高温環境向けの特殊塗料であり、ライナテックスは医療や食品用途など高純度が要求される分野に供給される。三扇機工は製缶や機械の製造も行い、グループ内の部品供給にも貢献している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

ボイラ付帯設備で国内首位級

業界内では、ボイラおよびその付帯設備や環境関連プラントを手掛ける専業メーカーとして位置づけられる。主力はボイラ給水・燃料処理装置などで、同分野では国内シェア上位。同業他社の三浦工業は小型貫流ボイラで強みを持ち、日本製鋼所は大型プラント向け設備が主体と、事業領域が異なる。ニッチツの強みは特定周辺機器への集中と顧客との長期取引にあるが、売上高は100億円未満と規模が小さく、収益性は営業利益率2〜3%と低め。海外展開は限定的で、内需依存度が高い。近年は売上高が変動し、業績は設備投資需要の影響を受けやすい体質にある。

強み

  • ボイラ給水・燃料処理装置などニッチ分野で国内シェアトップ級の実績を持つ。
  • 発電所や工場など資本財ユーザーとの継続的な取引により受注の安定性を確保。
  • 従業員数が限られる中、高度な設計・設置技術を保有し顧客ニーズに対応。
  • 排ガス処理等の環境関連設備で実績を積み、脱炭素需要を取り込む素地あり。

課題

  • 売上高100億円未満で、大口案件の受注変動が業績に与える影響が大きい。
  • 海外売上比率が低く、成長市場であるアジア等での事業基盤が脆弱。
  • 営業利益率が3%前後と低く、人件費上昇等でさらに圧迫されるリスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機械の時価総額近傍。太字がニッチツ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
16217津田駒工業55億円
26396宇野澤組鐵工所54億円12.2倍
36265コンバム51億円14.8倍
46335東京機械製作所50億円4.4倍
57021ニッチツ47億円22.5倍
66494NFKホールディングス47億円52.2倍
76342太平製作所45億円8.9倍
86022赤阪鐵工所45億円21.1倍
96307サンセイ44億円4.9倍
106424高見沢サイバネティックス41億円8.0倍
116218エンシュウ40億円17.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

朝鮮鉱業開発としての創業と日窒グループへの参入

1929年9月、朝鮮において朝鮮鉱業開発株式会社として創立された。1940年1月には日窒鉱業開発株式会社と商号変更し、日窒コンツェルンの一員として国内の鉱山開発にも注力するようになった。第二次世界大戦中は資源確保の役割を担ったが、1945年8月の終戦により朝鮮半島の在外資産を全て喪失し、在外会社として存続した。

国内資産を基盤に再建、東京証券取引所へ上場

1950年8月、国内に残った資産を引き継ぎ、資本金3千万円で日窒鉱業株式会社を設立した。これが現在のニッチツの直接の前身である。1951年10月には東京証券取引所に上場、1953年2月には大阪証券取引所にも上場した。戦後の復興期にあって、鉱山事業を中核に再建を進めた。

子会社設立と事業多角化の推進

1960年代から1970年代にかけて、鉱山以外の分野への進出を積極化した。1964年に三扇工業を設立し機械事業に参入、同年には三扇コンサルタントを設立。1966年には三扇運輸や東京熱化学工業、1970年には三扇機工を設立した。1973年にはハイシリカ工業を設立し、精製珪石粉事業に進出。同年、鉱山部門を分離して日窒鉱山株式会社を子会社化した。

商号変更とグループ再編の進展

1973年6月に日窒工業株式会社と商号変更。1983年に日窒鉱山を吸収合併し資源開発本部とした。1989年10月には日窒城陽採石と鬼怒川資源を吸収合併し建材本部とするとともに、商号を株式会社ニッチツ(英文名NITCHITSU)に変更した。1991年に北海道でニッシン建材を設立したが、2001年に解散。同2001年にはハイシリカ工業を吸収合併しハイシリカ事業本部とした。

不採算事業の整理とスタンダード市場への移行

2000年代以降、グループの整理を進めた。2001年に三扇土木を譲渡、三扇コンサルタントも譲渡。2005年に三扇運輸を譲渡。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しに伴いスタンダード市場に移行した。2022年9月には結晶質石灰石事業(珪砂の仕入・販売)を終了。2023年3月には資源開発本部と建材本部を廃止し、事業セグメントを機械・資源・不動産・素材の4つに整理した。

年表29件を開く

1920年代

  • 1929年9月創業朝鮮において朝鮮鉱業開発株式会社創立

1940年代

  • 1940年1月商号変更日窒鉱業開発株式会社と商号変更、国内鉱山開発にも注力
  • 1945年8月終戦により在外資産喪失(在外会社)

1950年代

  • 1950年8月創業国内資産を引き継ぎ日窒鉱業株式会社設立(資本金3千万円)
  • 1951年10月上場東京証券取引所上場
  • 1953年2月上場大阪証券取引所上場

1960年代

  • 1964年4月三扇工業株式会社(子会社)設立、江迎工場操業開始
  • 1964年12月創業東京都中央区に三扇コンサルタント株式会社を設立
  • 1966年4月創業埼玉県秩父郡に三扇運輸株式会社を設立
  • 1966年4月東京都中央区に東京熱化学工業株式会社を設立(現・連結子会社)

1970年代

  • 1970年2月埼玉県秩父郡に三扇機工株式会社を設立(現・連結子会社)
  • 1970年4月M&A三扇工業株式会社を吸収合併(現 機械本部)
  • 1973年2月創業長崎県北松浦郡にハイシリカ工業株式会社を設立
  • 1973年3月松浦工場操業開始、鉱山部門を分離し日窒鉱山株式会社(子会社)設立
  • 1973年4月創業埼玉県秩父市に三扇土木株式会社を設立
  • 1973年6月商号変更日窒工業株式会社と商号変更

1980年代

  • 1983年10月M&A日窒鉱山株式会社を吸収合併(資源開発本部)
  • 1989年10月M&A日窒城陽採石株式会社及び鬼怒川資源株式会社を吸収合併(建材本部)すると共に、商号を株式会社ニッチツ(英文名 NITCHITSU CO.,LTD.)に変更

1990年代

  • 1991年12月創業北海道夕張郡にニッシン建材株式会社を設立

2000年代

  • 2001年1月ニッシン建材株式会社を解散
  • 2001年1月三扇土木株式会社を譲渡
  • 2001年4月M&Aハイシリカ工業株式会社を吸収合併(現 ハイシリカ事業本部)
  • 2001年9月三扇コンサルタント株式会社を譲渡
  • 2003年4月上場大阪証券取引所上場廃止
  • 2005年8月三扇運輸株式会社を譲渡

2020年代

  • 2020年6月監査等委員会設置会社に移行
  • 2022年4月東京証券取引所スタンダード市場に移行
  • 2022年9月結晶質石灰石事業(珪砂の仕入・販売を含む。)を終了
  • 2023年3月資源開発本部及び建材本部を廃止

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    生産設備への積極投資と競争力強化

    生産設備へ集中的に積極投資し、安全性・生産性の向上を図り、現業の競争力を高める。工場の老朽化対策として更新改修を進め、自動化・省人化投資も推進する。

  2. 02

    人財投資の加速

    採用・育成・福利厚生制度の充実への投資を加速し、社員の働きがい向上とグループ全体の競争力向上を目指す。将来の発展を見据えた人財の確保と育成に努める。

  3. 03

    新ビジネス領域への挑戦

    脱炭素・環境への取り組みなど新たなビジネス領域に挑戦し、現業との両輪とする。再生可能エネルギーや環境対策関連など新規分野での受注獲得を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で268人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は466万円で、9期前と比べて+14.1%平均年齢は47.2歳、平均勤続年数は16.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月352
2018年3月366
2019年3月40844.211.5354
2020年3月42145.011.9341
2021年3月40845.412.0333
2022年3月41245.812.5327
2023年3月41746.115.5286
2024年3月43046.015.4276
2025年3月45047.115.9270111
2026年3月46647.216.026875

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.1%
縦線は目安の30%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
松浦工場 — 長崎県松浦市2,535百万円
機械関連事業
賃貸ビル — 東京都港区2,417百万円
不動産関連事業
鹿町工場 — 長崎県佐世保市515百万円
資源関連事業
江迎工場 — 長崎県佐世保市328百万円
資源関連事業
江迎工場 — 長崎県佐世保市260百万円
機械関連事業
主な関係会社
  • 国内
    東京熱化学工業㈱
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    三扇機工㈱
    埼玉県秩父市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ミンクス
    長崎県松浦市 · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 補助金
    令和5年度休廃止鉱山鉱害防止等工事費補助金【秩父鉱山】
    経済産業省 · 2023-08-23
    1,914万円
  • 補助金
    令和4年度休廃止鉱害防止等工事費補助金【秩父鉱山】
    経済産業省 · 2022-06-10
    1,888万円
  • 補助金
    休廃止鉱山鉱害防止等工事費補助金(令和5年度)【関東監督部】
    経済産業省 · 2024-04-11
    1,700万円
  • 補助金
    休廃止鉱山鉱害防止等工事費補助金(令和6年度)【関東監督部】
    経済産業省 · 2025-04-09
    1,466万円
  • 補助金
    令和元年度休廃止鉱山鉱害防止等工事費補助金【秩父鉱山】
    経済産業省 · 2019-07-10
    1,463万円
  • 補助金
    令和2年度休廃止鉱山鉱害防止等工事費補助金【秩父鉱山】
    経済産業省 · 2020-06-15
    1,326万円
  • 補助金
    令和3年度休廃止鉱山鉱害防止等工事費補助金【秩父鉱山】
    経済産業省 · 2021-07-08
    1,160万円
  • 補助金
    令和元年度休廃止鉱山鉱害防止施設等災害対策補助金【秩父鉱山】
    経済産業省 · 2020-09-10
    408万円
  • 補助金
    休廃止鉱山鉱害防止等工事費補助金(令和6年度)【関東監督部】
    経済産業省 · 2025-04-09
    332万円
  • 補助金
    令和3年度休廃止鉱山鉱害防止等工事費補助金(休廃止鉱山鉱害防止施設等災害対策補助金)の交付決定について(佐井鉱山)
    経済産業省 · 2022-06-13
    243万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は94億円営業利益2億円前期と比べると減収減益で、売上が-5.1%、利益が-33.3%。

売上高
-5.1%
94億円
営業利益
-33.3%
2億円
純利益
+0.0%
2億円
営業利益率
2.1%
前期比 -0.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高88億円94億円
営業利益2億円2億円
純利益1億円2億円
1株あたり配当¥30¥30

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は25億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+25.0%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q21−3
2024年1Q2015.00
2024年2Q2114.81
2024年3Q2000.00
2024年4Q221
2025年2Q4724.32
2025年4Q5211.90
2026年2Q4812.11
2026年4Q4612.21
2027年1Q2514.01

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は96億円から94億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は2.1%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月9664
2014年3月8742
2015年3月10086
2016年3月9841
2017年3月9452
2018年3月8830
2019年3月8411
2020年3月9020
2021年3月851−1
2022年3月790−1
2023年3月800−5
2024年3月8322
2025年3月99323.02
2026年3月94222.12

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高94億円のうち、営業利益として残るのは2億円2.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の2.1%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金87.2%82億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.6%10億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.1%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
12.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比6.5pt
2.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比4.9pt
2.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比6.0pt
1.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが19億円、投資CFが−11億円で、差し引きのフリーCFは8億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は33億円で、売上の4.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月9−2−6735
2014年3月5−5−4030
2015年3月9−2−4734
2016年3月9−3−3636
2017年3月10−1−2942
2018年3月4−4−3039
2019年3月2−1−2139
2020年3月5−20341
2021年3月10−1−1948
2022年3月1−5−1−443
2023年3月2−10144
2024年3月−5−9−3−1427
2025年3月9−90027
2026年3月19−11−1833

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は172億円。このうち返さなくてよい自己資本が122億円で、自己資本比率は71.2%(業種中央値65.3%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1681076163.7
2014年3月1611095267.5
2015年3月1711175468.1
2016年3月1621134969.9
2017年3月1611154671.2
2018年3月1571144372.7
2019年3月1541114372.3
2020年3月1521094371.8
2021年3月1531094471.5
2022年3月1501094172.5
2023年3月1501034768.6
2024年3月1541074769.9
2025年3月1611124969.6
2026年3月1721224971.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
33億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
86億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
2億円
在庫として抱えている分
負債合計
49億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
64
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率4 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率209社中72位あたり、逆に低いのはROE209社中186位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
1.7%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
2.1%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
71.2%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-5.0%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.4%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,222で、1年前と比べて+16.5%過去52週の値幅のなかでは32%の位置にある。

¥2,222+0.6%1ヶ月+7.9%1年+16.5%時価総額47億円
過去52週の値幅
安値¥1,746高値¥3,255

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)22.5倍
PER (会社予想)36.4倍
PBR0.34倍
配当利回り1.35%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

前日比-0.5%の1868円。25日線1811円を+3.1%上回り、短期的な上昇トレンドが継続。52週高値3255円からは-42.6%の水準だが、52週安値1746円からは+7%上昇。週足では75日線1989円を下回るも、出来高は低水準ながら直近増加傾向。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 60/100)

PBR0.30倍は業界平均1.56倍を大きく下回り、解散価値以下で推移。PER18.87倍は平均23.67倍を下回るが、ROE1.7%と収益性が低く、配当利回り0%と魅力に欠ける。無配でも配当性向37.4%と内部留保はあるが、成長性が乏しい。資産価値に比べて株価は割安だが、利益成長がないため割安度は限定的。

指標この会社業種平均
PER (実績)22.5倍22.7倍
PER (予想)36.4倍
PBR0.34倍1.50倍
ROE1.7%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

時価総額40億円、PBR0.3倍の小型機械株。強気派は2025年3月期の大幅増収(前期比19%増)と3%営業利益率達成、さらにPBR水準の低さを割安感として注目する。弱気派は業績変動が大きく、受注高の不確実性や利益率の長期的低さを懸念。2026年3月期には減収・減益見通しであり、成長力に疑問。配当なし、ROE低く、バリュートラップの可能性。

プラスに働く材料7
  • 大幅増収と利益率改善

    2025年3月期は売上99億円、営業利益率3%(前期比増収19%、黒字化)。

  • PBR0.3倍の割安感

    解散価値の3分の1以下の株価で、資産価値に比して過小評価。

  • 小型株で需給妙味

    浮動株が少なく、好決算で買いが集まりやすい。

  • 低PBR0.3倍で株価純資産倍率低位不定影響

    解散価値に対し大幅割安, 買収など材料

  • 2025/3期営業利益3億円で改善通年影響

    前期比で営業黒字回復, 収益改善兆し

  • 構造改革による収益改善2027年以降影響

    不採算事業整理で利益率向上期待

  • 株主還元策実施期待次回株主総会影響

    無配だが復配可能性, 株主還元強化

マイナスに働く材料7
  • 業績の不安定さ

    2023年3月期は最終赤字、2026年は減収減益見通しで再び悪化リスク。

  • 低い収益性

    営業利益率2〜3%、ROE1.7%と資本効率が悪く、価格競争に晒されやすい。

  • 無配・バリュートラップ

    配当なし、成長性に乏しく、PBR低いまま放置されるリスク。

  • 2026/3期減益予想で業績悪化2026/3影響

    営業利益2億円(前期比-33%)と減益

  • 低ROE1.7%で資本効率悪い継続影響

    株主価値創造できておらず, 投資魅力度低い

  • 需要低迷続く継続影響

    売上高94億円目標だが市場縮小傾向

  • 無配継続で投資家離れ不定影響

    配当なしで株価低迷長期化

次の決算で確かめる点
受注高
機械受注が先行指標。増加基調か確認することで将来収益を予測。
営業利益率
低収益体質から脱却できているか。3%以上維持が最低ライン。
自己資本比率
資産の割に時価総額が低いため、毀損リスクを監視。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり30で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.35%。

年間配当
¥30
1株あたり
配当利回り
1.35%
いまの株価に対して
配当性向
37.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月6041.8
2018年3月33−45.0423.7
2019年3月30−9.143.5
2020年3月20−33.3
2021年3月10−50.0
2022年3月30200.0
2023年3月300.0
2024年3月300.025.5
2025年3月3516.730.8
2026年3月350.037.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥30

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,218人。区分でいちばん多いのは金融機関33.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が57.0%を占め、残る43.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関29.929.829.134.534.133.7
個人・その他30.030.036.034.935.532.9
事業法人26.023.423.724.521.123.3
証券会社3.87.16.04.35.75.4
外国法人9.89.74.71.73.54.7
自己株式0.00.00.00.00.60.6
外国人個人0.40.10.40.00.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01㈱日本カストディ銀行(信託E口)7.21
02㈱みずほ銀行4.94
03旭化成㈱4.69
04大田 昭彦4.11
05㈱常陽銀行3.77
06㈱十八親和銀行3.77
07日本マスタートラスト信託銀行㈱(退職給付信託・㈱池田泉州銀行口)3.50
08扇栄会2.98
09三菱重工業㈱2.92
10㈱証券ジャパン2.82

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-08-12
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    11.85%
    -1.31pt
  • 2026-04-23
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    4.94%
    -0.02pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+493%、1株純資産は14期で+1139%。直近期のROEは1.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月175033.410.735.4
2014年3月125122.315.795.2
2015年3月295495.48.120.7
2016年3月75331.324.970.7
2017年3月845,4051.624.341.8
2018年3月85,3650.1260.3423.7
2019年3月265,3780.568.243.5
2020年3月205,2780.464.0
2021年3月−405,296−0.8
2022年3月−595,241−1.1
2023年3月−2604,938−5.1
2024年3月1215,4422.416.925.5
2025年3月1235,7172.213.930.8
2026年3月996,2341.722.537.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額173百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
松原祐生代表取締役社長 社長執行役員655,800
艸薙望代表取締役 専務執行役員 管理本部長兼 経営管理部長604,100
堤清治取締役 常務執行役員 ハイシリカ事業本部長663,600
土屋裕一取締役執行役員 管理本部総務部長683,200
石黒正浩取締役 機械本部付661,200
小山田行輝取締役執行役員 環境・安全、技術担当 兼管理本部休廃止鉱山 管理室長641,200
石田尚子取締役66
山口正雄取締役(常勤監査等委員)683,400
成田睦夫取締役(監査等委員)701,000
橋爪宗一郎取締役(監査等委員)67500
渡部英人57

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)792192013119
取締役(社内)325258
監査等委員212126
取締役(社内)1555

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容529字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び当社の連結子会社3社により構成されております。セグメントごとの主な事業内容と当社及び当社の連結子会社の当該事業における位置付け等は次のとおりであります。 (1)機械関連事業 舶用機器、空気予熱機ほかの一般産業機械等の設計・製作、プラント関連機器の製作、機械装置の据付、施工、監理は当社が行っております。㈱ミンクスはコンピューターによる情報処理、各種コピーサービス、OA機器等の販売を行っており、当社はOA機器等の供給や役務の提供を受けております。 (2)資源関連事業 ハイシリカ(精製珪石粉等)は当社が製造・仕入・販売を行っております。 (3)不動産関連事業 オフィスビルの賃貸は当社が行っており、管理は外部に委託しております。 (4)素材関連事業 耐熱塗料は東京熱化学工業㈱が製造・販売を行っております。 ライナテックス(高純度天然ゴム)は三扇機工㈱が仕入・加工・販売を行っており、同社は製缶、機械の製造・販売も行っております。また、当社は東京熱化学工業㈱から製品の供給を、三扇機工㈱から製品の供給及び役務の提供を受けております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,366字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 「ニッチツグループは、その経営の原点を、株主はじめ、取引先各位、地域社会との「パートナーシップ」に置き、たゆみ無い向上心の発揮を通じて、高度な産業生産財を提供し、もって、社会の発展に貢献することを究極の理念とします。」という企業理念を掲げています。 その上で、ニッチツグループ社員一人ひとりが行動するうえでの規範となる以下の行動規準を定めています。 「ニッチツグループの一員であることに誇りを持ち:- ①法と社会規範、社内規則を遵守し、公正・透明な事業活動を心がけます。 ②安全、環境保全の重要性を認識の上、主体者意識を伴った、活力ある職場つくりを推進します。 ③企業体質の強化に努め、企業情報については適時的確な開示を行います。 ④自己責任・協調・相互信頼を基本に、常にグループ全体のシナジー効果を展望の上行動します。」 (2)経営戦略等 当社グループは、2023年5月に策定した中期経営計画「シン・ニッチツ2025」で、ニッチツグループ企業理念の実現を目指して、積極投資によるレジリエンス向上(現場力強化)と新たなビジネス領域への挑戦(成長事業へのリソース投入)により、将来に向けて経営基盤を再構築し、取引先・地域への貢献および企業価値向上を着実に図っていくことを中期経営計画の対象期間である2023年度から2025年度までの基本方針として掲げております。 上記の基本方針に基づく基本経営戦略は、次のとおりです。 1.生産設備へ集中的に積極投資することにより、安全性・生産性の向上を図り、現業の競争力を高める 2.人財への投資(採用・育成・福利厚生制度の充実)を加速して、社員の働きがい向上と当社グループの競争力向上を目指す 3.脱炭素・環境への取り組み等、新たなビジネス領域に挑戦して、現業との両輪とする なお、「シン・ニッチツ2025」に続く新たな経営計画につきましては、事業環境の大きな変化の影響を十分に 見極めたうえで策定を行った後、速やかに公表する予定です。 (3)目標とする経営指標 当社グループでは、企業としての本来の事業活動の成果を示す指標として「営業利益」「売上高営業利益率」及び「当期純利益」を、また、財務体質強化の観点からは、自己資本比率を主要な経営指標としています。 さらに、中期経営計画「シン・ニッチツ2025」では、当社グループの目指す将来像を市場に対してわかりやすい形で示すこと及び自社の資本コストを意識した計画とすることを目的に、投下資本の収益性指標である自己資本利益率(ROE)及び投下資本利益率(ROIC)も経営指標として取り入れております。 なお、「シン・ニッチツ2025」に続く新たな経営計画に基づく目標とする経営指標は現在策定中であり、策定後は速やかに公表する予定です。 (4)経営環境及び対処すべき課題 世界経済は、米国中心に堅調に推移してきましたが、中東における紛争の影響により急速に不透明感が増しています。今後の展開次第では、経済成長に大幅な下押し圧力がかかることも懸念され、金融市場も含め不安定な展開が予想されます。日本経済も賃上げと個人消費回復の好循環が期待されるものの、原油をはじめとする資源価格の高騰及び供給不安が懸念されるなかで、更なる物価高騰や企業収益に与える影響等、大きな不安材料も抱えています。 当社グループをめぐる事業環境については、国内造船所は新規受注こそ低調ながら手持工事は積み上がっており、当面の工事量は確保されています。官民一体となって造船業再生に向けた施策が展開されており、今後の建造量増加が期待されますが、短期的にはその効果は限定的と考えられます。半導体関連需要は用途によりまだら模様の状況が継続するものと思われ、全体としての回復にはいまだ時間がかかるものと予想されます。 当社グループは、こうした極めて不透明かつ流動的な事業環境にあって、その動向を十分に見極めつつ、前中期経営計画「シン・ニッチツ2025」に続く新たな経営計画の策定を図ってまいります。また次の課題に取り組み、持続的な成長の実現に向けて、収益力の強化と安定した経営基盤の確立に努めてまいります。 ① 機械関連事業については、引き続き全部門において工事採算の改善及び生産性向上に注力します。舶用機器部門については、造船業再生に伴う中長期的な工事量の増加が見込まれるなか、それに対応すべく工場設備の増強・整備を図ります。また慢性的な人員不足に対しては、鋼材加工に続くロボットの導入等、自動化・省人化投資を進めます。産業機器部門では、拡大傾向にある重電・製鉄機械関連等の工事を着実に取り込むとともに、再生可能エネルギー、環境対策関連等新規分野での更なる受注獲得に努めます。工事部門では発電所・プラント設備工事の受注に注力します。 ② 資源関連事業(ハイシリカ部門)では、半導体市場の動向に留意しつつ、新型ミルによる高付加価値製品の拡販に努めるとともに、汎用品等の更なる海外生産拡大を推進します。また、調達先の多様化による良質な原石の安定調達及び適正在庫水準の確保に努めます。受託加工業務については新たな需要開拓を図ります。 ③ 工場・設備の老朽化が進んでいることを踏まえた更新改修を着実に進めるとともに、生産合理化、設備増強等の投資に積極的に取り組みます。 ④ 当社の将来の発展を見据えて、人財の確保と育成に努めます。
事業等のリスク2,323字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの事業その他に関するリスクについて、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を記載しております。なお、当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に最大限の努力をする所存であります。 以下の記載事項には、将来に関するものが含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、事業等のリスクはこれらに限られるものではありません。 リスク分類   リスク項目   リスクの内容   リスクが顕在化した場合の影響   リスク対策 事業 環境   市場動向    当社グループの事業分野のうち、機械関連事業は火力発電所や製鉄所といった脱炭素化に向けた社会的潮流の影響を大きく受ける産業分野も需要先としており、これら需要先の設備投資の動向等に影響を受けます。また、資源関連事業のハイシリカ部門はシリコンサイクル等による市況変動が大きく、かつ、恒常的な技術革新に伴うスペック(仕様)の変更等の激しいエレクトロニクス関連が主な需要分野であり、その市場動向の影響は不可避です。   ・業績の悪化    機械関連事業については、顧客ニーズに柔軟に対応しつつ新型工事や新分野の取り込み等に注力し、取引業界の多様化を進め、特定顧客の受注動向に左右され難い事業体質の確立を進めております。  資源関連事業のハイシリカ部門については、汎用製品の海外生産委託及び国内工場での高付加価値製品への生産シフトを進め、収益の安定化と拡大を目指すとともに、光学関連など既存分野の深耕や新分野の開拓にも取り組んでおります。 原材料、資材等の調達    当社グループは、機械関連事業の一部で鋼材支給を受ける以外は、原材料、副資材等を海外も含めた取引先から調達しており、商品市況の変動等による調達価格の上昇、あるいは何らかの事情による調達不能等のリスクを負っております。  また、電気、ガスの価格高騰が製造原価に与える影響も看過できないものがあります。   ・生産活動の停滞 ・製品の原価率の上昇    安定調達を実現するため、市場動向には常に注意を払うとともに、世界の特定の地域に調達先が偏在しないよう、調達先の多様化を進めているほか、市況を睨みつつ適宜、在庫の確保にも努めております。  また、外貨建てで輸入している原材料については、為替の変動リスクを回避するため、デリバティブ取引(為替予約取引)を利用しております。  なお、電気、ガスにつきましては、省エネの徹底、使用量の定期的なチェックを行うとともに、太陽光発電システムの導入も検討してまいります。 中東・ウクライナ情勢、米国の関税政策等の世界情勢の変化    中東・ウクライナ情勢及び米国の関税政策による当社への直接の影響は現時点では限定的ですが、今後の世界情勢の変化により、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。   ・生産活動の停滞 ・業績の悪化    中東・ウクライナ情勢や米国の関税引き上げの影響等につきましては、先行きが不透明ではありますが、状況を注視した上で、適切な対応を行ってまいります。 事業 運営   人財の確保    当社グループの製品の品質や生産物量は、各職場で長年培ってきた技術・技能を有する優秀な人財によるところが大ですが、定年退職等により一定の退職者が発生していくことは避けられません。そして、退職者からの技術・技能の伝承が十分になされなかった場合、当社グループの生産活動等に影響が及ぶ可能性があります。   ・品質の低下 ・生産物量の減少    TVCMやSNS等を活用した情報の積極発信、カムバック採用やリファラル採用等、新たな採用活動に取り組むとともに、地域高校生に就業体験の機会を積極的に提供するなど人財の確保を進め、技術・技能の切れ目のない伝承に努めております。  また、海外実習生の受入れも含めた、人員確保と人財育成計画を立案し取り組んでおります。 鉱業関連    休廃止鉱山に関して、鉱山保安法等の法令により鉱害防止に努めております。それに伴い、関連法令等の改正による鉱害防止等のための新たな費用負担が発生する可能性や、休廃止鉱山における自然災害等に起因する物的・人的被害発生防止のため、新たな対策工事費用等を負担する可能性があります。   ・純利益の減少    鉱害防止等のため、坑廃水処理設備の定期的なメンテナンスを行うとともに、処理能力の向上等の施策も検討・実施しております。 事故、 災害等   重大な自然災害    当社グループの工場や事業所等において、万一、地震、津波、台風等の自然災害に起因する人的・物的被害が発生した場合には、事業活動に支障が生じ、また、復旧対策等のために多額の費用が発生する可能性があります。   ・生産活動の停滞 ・工場の操業停止    自然災害が発生した場合の周辺環境も含めた被害を最小限にするため、定期的な設備点検はもとより、中長期の改修更新の見通しについても適宜、見直しを実施しております。 流行性の感染症の蔓延    流行性の感染症が蔓延し、収束までに長期を要することとなった場合、当社グループの経営に多大な影響を及ぼす可能性があります。   ・生産活動の停滞 ・業績の悪化    代替勤務等の取り組みにより生産活動への影響を極力低減するよう努めてまいります。  なお、本社や一部のグループ会社の間接部門においては、時差出勤や交代制に基づく在宅勤務、コアタイム制を導入しております。
経営成績の分析 (MD&A)8,103字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度の世界経済は、米国経済が比較的好調さを維持し、中国経済も底堅く推移しました。一方、日本経済は、物価高や米国関税政策の影響を一部受けつつも、雇用・所得環境や企業業績の改善により個人消費や設備投資が緩やかな回復基調にあります。そうしたなかで、中東における紛争勃発により、原油の供給不安等先行きの不透明感が一段と高まりました。 当社グループを取り巻く事業環境については、造船業界では中国を中心に旺盛な需要に支えられて高水準の受注が継続しています。一方、国内造船所においては引き続き十分な手持工事量は確保しているものの、船台の制限もあり受注がやや停滞しました。重電・製鉄業界においては電力需要の高まりを背景とした関連製品や既存設備の更新・転換投資に前向きな動きが見られました。半導体業界ではAI関連の需要が拡大する一方で、自動車向けはEV市場の鈍化もあり在庫調整が長引き、その他産業機器向け等も軟調に推移しました。オフィス賃貸においては、都内オフィスビルの平均空室率の低下と賃料の上昇基調が続いています。 このような状況下、当社グループは、機械関連事業において国内造船所からの需要増に伴い舶用機器部門の操業が引き続き堅調に推移しました。工事量増加に対応して、鋼材の自動加工ライン新設をはじめとした生産体制の再構築、業務効率化を進めるとともに、引き続きスポット工事を積極的に取り込みました。産業機器部門は製鉄機械、重電関連等の需要を確実に捉えるとともに、再生可能エネルギー分野等における新たな需要に対応すべく努めました。資源関連事業のハイシリカ(精製珪石粉等)部門においては、半導体関連需要の本格的な回復には至らず、光学関連も伸び悩むなかで、液晶関連の需要の取り込みに努めました。このように全事業部門を通じて、売上高の確保とコスト削減、業務の効率化等による収益力の強化に努めました。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 (イ)財政状態 当連結会計年度の資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,054百万円増加し、17,191百万円となりました。 当連結会計年度の負債合計は、前連結会計年度末に比べ40百万円増加し、4,945百万円となりました。 当連結会計年度の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,013百万円増加し、12,246百万円となりました。 (ロ)経営成績 当連結会計年度の売上高は9,381百万円(前連結会計年度比4.8%減)、営業利益は220百万円(同18.2%減)、経常利益は218百万円(同0.9%増)となりました。政策保有株式売却に係る投資有価証券売却益87百万円を特別利益に、工場改修等に伴う固定資産処分損53百万円を特別損失に計上したこと等から、親会社株主に帰属する当期純利益は194百万円(同19.6%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 機械関連事業は、売上高は6,492百万円(前連結会計年度比0.5%減)、セグメント利益は108百万円(同49.1%減)となりました。 資源関連事業は、売上高は1,948百万円(前連結会計年度比5.5%減)、セグメント利益は51百万円(前連結会計年度は15百万円のセグメント損失)となりました。 不動産関連事業は、売上高は143百万円(前連結会計年度比2.2%増)、セグメント利益は32百万円(同4.5%減)となりました。 素材関連事業は、売上高は797百万円(前連結会計年度比29.1%減)、セグメント利益は28百万円(同14.2%減)となりました ②キャッシュ・フローの状況 現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末の2,670百万円に比べ672百万円増加し、当連結会計年度末には3,343百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、1,934百万円(前連結会計年度比123.3%増)となりました。これは、税金等調整前当期純利益244百万円や減価償却費624百万円、売上債権の減少額860百万円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、1,116百万円(同27.3%増)となりました。これは有形固定資産の取得による支出1,223百万円があったこと等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、145百万円(同368.5%増)となりました。これは配当金の支払い78百万円や短期借入金の減少80百万円等によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 (イ)生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前期比(%) 機械関連事業   6,221,294   △7.1 資源関連事業   1,432,919   △15.4 素材関連事業   803,528   △26.5 合計   8,457,742   △10.8 (注)1.金額は、販売価格によっております。 2. セグメント間の取引については相殺消去しております。 (ロ)受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前期比(%)   受注残高(千円)   前期比(%) 機械関連事業   6,354,175   4.5   3,625,672   △2.2 素材関連事業   559,791   △19.1   43,475   △44.0 合計   6,913,967   2.1   3,669,148   △3.1 (注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 (ハ)販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前期比(%) 機械関連事業   6,492,125   △0.5 資源関連事業   1,948,269   △5.5 不動産関連事業   143,276   2.2 素材関連事業   797,722   △29.1 合計   9,381,394   △4.8 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) ㈱大島造船所   2,678,389   27.2   2,768,371   29.5 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。その詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。なお、連結財務諸表の作成に当たっては、有価証券等の資産の評価などについて、過去の実績や当該取引の状況等を勘案し、合理的と考えられる見積りを行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があることからこれらの見積りと異なる場合があります。 見積り及び仮定のうち、当社グループの連結財務諸表に重要な影響を与えるものは以下のとおりです。 有価証券 当社グループは、その他有価証券のうち、取得価額に比べ実質価額が著しく下落したものにつきましては、回復可能性があると認められる場合を除き、減損処理を行っております。 市場価格のない株式等以外の有価証券につきましては、期末日における時価の簿価に対する下落率が50%以上の場合には、回復可能性はないものと判断し、30%以上50%未満の下落の場合には、回復可能性について検討を行い判断しております。 世界経済及び日本経済の動向に伴う株価の変動等で評価損の計上が必要となる可能性があり、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において有価証券の金額に影響を与える可能性があります。 固定資産の減損 当社グループは、資産又は資産グループの減損損失を把握するにあたっては、原則として事業部別に、子会社は会社別にグルーピングを実施しております。事業用資産については収益性の低下により、資産グループの帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損処理しております。 回収可能価額の算定にあたっては、資産の耐用年数、将来キャッシュ・フロー、割引率について一定の仮定を設定しております。これらの仮定のうち、将来キャッシュ・フローの算定に当たっては、経営者によって承認された将来の事業計画を基礎としており、当該事業計画における、当社の機械関連事業のうち造船に関しては新規造船にかかる受注量、船腹量及び竣工量の見込みに関する重要な仮定に基づいております。これらの重要な仮定は、将来の経済状況等に影響を受けるため、重要な仮定が変動した場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において有形固定資産の金額に重要な影響を与える可能性があります。 繰延税金資産 当社グループは、連結財務諸表と税務上の資産、負債の金額に相違が発生する場合、将来減算一時差異及び繰越欠損金に係る繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の認識は、課税所得が生ずる可能性の判断において、事業計画に基づいて合理的に見積りを算定しております。 課税所得は、経営者により承認された将来の事業計画を基礎としており、当該事業計画において、売上高の増加及び粗利率の改善に関して重要な仮定に基づいております。これらの重要な仮定は、将来の経済状況等に影響を受けるため、重要な仮定が変動した場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において繰延税金資産の金額に重要な影響を与える可能性があります。 受注損失引当金 当社グループは、受注契約に係る将来の損失に備えるため、連結会計年度末における受注契約に係る損失見込額を計上しております。損失見込額算定に当たっては翌連結会計年度以降に発生するコストを見積っております。 翌連結会計年度以降に発生するコストは、合理的な見積りに基づいて算定しておりますが、実際に発生したコストが見積りと異なる場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において受注損失引当金の金額に影響を与える可能性があります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (イ)経営成績等 1)財政状態 当連結会計年度末の総資産は、17,191百万円となり、前連結会計年度末比1,054百万円増加いたしました。これは、投資有価証券の増加などによるものであります。 負債合計は4,945百万円となり、前連結会計年度末比40百万円増加いたしました。これは、流動負債合計の減少を上回る繰延税金負債の増加などによるものであります。 純資産合計は12,246百万円となり、前連結会計年度末比1,013百万円増加いたしました。これは、利益剰余金やその他有価証券評価差額金の増加などによるものであります。この結果、自己資本比率は71.2%となりました。 2)経営成績 当連結会計年度は、機械関連事業の工事部門や素材関連事業における大型案件の剥落などにより、売上高は9,381百万円(前連結会計年度比4.8%減)、営業利益は220百万円(同18.2%減)、経常利益は218百万円(同0.9%増)となりました。 特別損益につきましては、政策保有株式売却に係る投資有価証券売却益87百万円を特別利益に、工場改修等に伴う固定資産処分損53百万円を特別損失に計上しました。 この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は194百万円(前連結会計年度比19.6%減)となりました。 (ロ)経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの経営に影響を与える大きな要因といたしましては、市場動向、特に新造船市況、原料確保、生産性の向上、収益の安定化と拡大、為替動向等があります。 市場動向につきましては、機械関連事業の舶用機器部門については、新造船受注はやや停滞しつつも、国内造船所の手持工事量は高水準で推移しており、工事量の増加及び人員不足に応じた生産体制の整備を進めます。産業機器部門では、重電・製鉄機械関連等の工事を着実に取り込むとともに、再生可能エネルギー、環境対策関連等の新規分野での更なる受注獲得に努めます。資源関連事業のハイシリカ部門では、半導体市場の動向に留意します。 原料確保につきましては、資源関連事業のハイシリカ部門においては調達先の多様化による良質な原石の安定調達に努めます。 生産性の向上につきましては、老朽化が進んでいることを踏まえた設備更新を着実に進めるとともに、中長期的な工事量の増加及び人員不足に対応すべく、工場設備の増強・整備を図り、鋼材加工に続くロボットの導入等、自動化・省人化投資を進めます。また、人財の確保と育成に努めます。 収益の安定化と拡大につきましては、機械関連事業では、全部門において見積精度の向上及び工程管理の徹底等による工事採算の改善及び生産性向上に努めます。資源関連事業のハイシリカ部門では、新型ミルによる高付加価値製品の拡販に努めるとともに、汎用品等の更なる海外生産拡大及び国内工場での高付加価値製品への生産シフトを推進します。 為替動向につきましては、当社グループの債務(原料及び製作品の調達)に外貨建てがあることから、債権の一部を外貨建てにすることで外貨建て債務に係る為替リスクの低減や為替予約の実施によるリスクヘッジに努めます。 (ハ)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 1)キャッシュ・フロー計算書に係る分析 「第2「事業の状況」4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析②キャッシュ・フローの状況」に記載いたしましたとおり、当連結会計年度の営業活動の結果、1,934百万円の資金が得られており、当社グループは当該資金を、主に有形固定資産の取得等投資活動の財源として活用いたしました。 投資活動の結果使用した資金は、前連結会計年度比239百万円増の1,116百万円となりました。その主な内容は、機械関連事業における鋼材の自動加工ライン新設をはじめとする生産体制の整備拡充、及び資源関連事業のハイシリカ部門における新型高性能ミル設置等の設備投資にかかる資金支出であります。 財務活動の結果使用した資金は、同114百万円増の145百万円となりました。これは主として配当金の支払いや短期借入金の減少であります。 これらの結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は3,343百万円となり、前連結会計年度末比672百万円増加いたしました。 2)資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの資金需要は、生産活動に必要な運転資金、生産性向上及び老朽化した設備の更新等を目的とした投資資金が主であります。 当社グループの事業活動に必要な運転資金及び投資資金につきましては、内部資金の活用及び金融機関からの借入れにより資金調達を行なっております。 手許資金につきましては、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は3,343百万円であり、十分な流動性を確保しております。 (ニ)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、企業としての本来の事業活動の成果を示す「営業利益」を主要な経営指標と位置付けておりますが、これに加え、「当期純利益」「営業利益率」「ROE」「ROIC」などを、また、財務体質強化の観点からは、自己資本比率を主要な経営指標としております。 (ホ)セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析、検討内容 機械関連事業 舶用機器部門については、ばら積み船用ハッチカバーが大幅に売上を伸長させるとともに、船殻ブロックもスポット工事の積極的な取り込みにより引き続き順調に推移しました。産業機器部門については、製鉄機械関連や水力等電力関連を主体に売上を確保するとともに、洋上風力関連等新規分野での受注を獲得しました。工事部門においては、前期の大型工事の剥落により大幅減収となりました。利益面においては、工事部門及び産業機器部門における不採算工事の発生、輸送費や鋼材の自動加工ライン新設に伴う費用等の増加により利益を圧迫しました。 この結果、機械関連事業全体では、売上高は6,492百万円(前連結会計年度比0.5%減)、セグメント利益は108百万円(同49.1%減)となりました。 セグメント資産は、売上債権や棚卸資産の減少等により、前連結会計年度末に比べ129百万円減少し、7,706百万円となりました。 資源関連事業 半導体封止材などの原料であるハイシリカ(精製珪石粉等)部門は、液晶関連や特殊ガラス用途、海外需要の取り込みが図れた一方で、主力の半導体封止材用途や光学関連が引き続き需要の盛り上がりに欠け、加えて半導体関連向けガラスの需要も大きく落ち込みました。原石の品質ばらつきへの対応等により原価の高止まりが継続したものの、高単価製品の販売増により収支は改善しました。 この結果、資源関連事業全体では、売上高は1,948百万円(前連結会計年度比5.5%減)、セグメント利益は51百万円(前連結会計年度は15百万円のセグメント損失)となりました。 セグメント資産は、売上債権や棚卸資産の減少等により、前連結会計年度末に比べ43百万円減少し、2,124百万円となりました。 不動産関連事業 賃貸ビルの稼働状況が引き続き順調に推移した一方、メンテナンス工事の計画的増加により、売上高は143百万円(前連結会計年度比2.2%増)、セグメント利益は32百万円(同4.5%減)となりました。 セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ6百万円増加し、2,417百万円となりました。 素材関連事業 耐熱塗料部門は工業用が低調に推移したことに加え、主力の設備用も期末にかけて失速しました。ライナテックス(高純度天然ゴム)関連部門は、前年度の大型案件の売上が剥落するも、小口案件の積み上げに努めることで収支改善に繋がりました。 この結果、素材関連事業全体では、売上高は797百万円(前連結会計年度比29.1%減)、セグメント利益は28百万円(同14.2%減)となりました。 セグメント資産は、売上債権の減少等により、前連結会計年度末に比べ87百万円減少し、926百万円となりました。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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