概要
1912年に農具製作所として創業したタカキタは、農業機械と軸受加工を柱とするメーカーである。主力の農業機械事業では牧草収穫機や堆肥散布機などを手がけ、国内トラクターメーカーへのOEM供給も行う。2026年3月期の売上高は約65億円、従業員数は270名。東京証券取引所スタンダード市場と名古屋証券取引所プレミア市場に上場する。
農業機械と軸受の二つの事業セグメント
タカキタの事業は農業機械事業と軸受事業の二つで構成される。農業機械事業は売上の約94%を占め、牧草や飼料稲、飼料用とうもろこしの収穫に使う細断型シリーズや、有機肥料散布機コンポキャスタ、除雪機スノーブロワなどを製造・販売する。軸受事業は売上約4億円と小規模だが、ジェイテクト(旧光洋精工)との関係で始まった大型軸受の外輪・内輪・転子の旋削・研磨加工を行う。同事業は2026年3月期にセグメント損失を計上している。
国内市場が主体だが海外販売を成長ドライバーに
売上の大半は国内向けだが、海外市場への拡大を中期計画「Offensive120」で掲げている。主力製品の細断型シリーズやエサづくり関連作業機は韓国、欧州、米国へ輸出。2026年3月期の海外売上は減少したが、欧米市場は堅調だった。国内では農業人口減少と高齢化で機械需要が低迷する一方、有機農業向けの「みどりの食料システム戦略」対応製品や、除雪機の需要を取り込む。子会社サンソーを2009年に吸収合併し、現在は関連会社1社(山東五征高北農牧機械有限公司)を抱える。
売上高60〜85億円で推移する収益構造
売上高は2013年3月期の52億円から増加傾向にあり、2024年3月期には85億円に達したが、2026年3月期は65億円に減少した。純利益は同期間に2〜7億円の範囲で変動し、2026年3月期は2億円と前期比63.7%減となった。営業利益は2026年3月期に3.26億円。資産合計は98.5億円、自己資本比率は約85%と高水準だが、農業機械市場の縮小に対応するため、海外展開やメンテナンス事業で安定収益を図る方針である。
業界の中での役割は酪農・畜産向け飼料収穫機の専門メーカーであり、ベアリングメーカー向けの加工業者。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01酪農・畜産向け農業機械主力
牧草や飼料稲・飼料用とうもろこしの収穫に使用する飼料収穫機、肥料や土壌改良剤の散布に使用する土づくり関連作業機など、酪農・畜産や土づくりに特化した農業機械を製造・販売。
- 飼料収穫機
- 牧草や飼料用とうもろこしを収穫する機械。効率的な飼料確保に貢献。
- 土づくり関連作業機
- 肥料や土壌改良剤を散布する機械。土壌の品質向上を支援。
02ベアリング加工準主力
ベアリングメーカーから原材料の支給を受け、産業用機械や鉄道車両用に使用される大型軸受の外輪・内輪の旋削・研磨加工、転子の旋削・研磨加工を行う。B to Bの受託加工。
- 軸受部品(外輪・内輪)
- ベアリングを構成するリングで、旋削・研磨加工を施して納品する。
- 転子
- コロやローラーと呼ばれる転動体で、旋削・研磨加工を施して納品する。
製品と技術
飼料収穫の中核「細断型シリーズ」
細断型シリーズは牧草や飼料稲、飼料用とうもろこしを収穫・細断する作業機である。主に畜産・酪農向けで、牛のエサとなるサイレージの調製に使われる。同機種は韓国や欧州市場でも販売され、タカキタの海外展開の主力製品となっている。2026年3月期は国内畜産市場の機械投資低迷により受注が減少したが、欧米市場では堅調に推移した。同シリーズは「エサづくり関連作業機」として位置づけられ、同社の売上に大きく寄与する。
土づくりを支える有機肥料散布機
有機肥料散布機「コンポキャスタ」は、堆肥や有機質肥料を圃場に均一に散布する作業機。日本の「みどりの食料システム戦略」に対応し、2026年3月期には同事業の基盤確立事業実施計画の認定を受けた。環境負荷低減に貢献する製品として、有機農業への関心高まりを追い風に需要が増加している。このほか、除雪機「スノーブロワ」も同社の季節商品として安定した収益源である。
産業機械向け大型軸受の加工
軸受事業では、ベアリングメーカーから原材料の支給を受け、大型軸受の外輪・内輪の旋削、転子の旋削・研磨加工を行う。用途は産業用機械や鉄道車両。光洋精工(現ジェイテクト)との提携に始まり、現在も同社向けの加工が主体である。2026年3月期の売上高は4.15億円と事業全体の6%程度だが、農業機械とのシナジー創出を目指している。セグメント損失が続いており、収益改善が課題である。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
機械のなかでの位置
農業機械で国内ニッチ、 売上減少続く
同社は農業機械や運搬機を手掛ける小型機械メーカー。売上高は65~85億円で業界内では小規模。主要製品の需要は国内農業の衰退や後継者不足で減少傾向にあり、売上高は2024年3月期の85億円から2026年3月期65億円へ縮小見込み。営業利益率も5%未満と低位。同業の三浦工業や日本製鋼所は産業用ボイラーやプラントで規模が大きく、同社はニッチ市場で競合するが、収益力で劣後。
強み
- 農業機械・運搬機という特定分野で長年の技術蓄積と顧客基盤を有する。
- 国内の農業地域に根ざした販売網とアフターサービスで差別化。
- 小規模ながら自己資本比率が高く、財務の安全性は高い。
- 農業機械は買い替えサイクルが長く、ストック収益が期待できる。
課題
- 国内農業の縮小に伴い販売台数が減少傾向で、成長が見込めない。
- 営業利益率5%未満と低く、コスト上昇時に収益悪化リスク。
- 海外売上比率が低く、成長市場への参入が進んでいない。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
機械の時価総額近傍。太字がタカキタ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6360東京自働機械製作所 | 67億円 | 8.0倍 |
| 2 | 6380オリエンタルチエン工業 | 64億円 | 50.3倍 |
| 3 | 6292カワタ | 62億円 | 161.2倍 |
| 4 | 6155高松機械工業 | 59億円 | — |
| 5 | 6138ダイジェット工業 | 59億円 | 7.5倍 |
| 6 | 6325タカキタ | 58億円 | 23.2倍 |
| 7 | 6495宮入バルブ製作所 | 57億円 | 92.1倍 |
| 8 | 6334明治機械 | 57億円 | 212.8倍 |
| 9 | 6217津田駒工業 | 55億円 | — |
| 10 | 6396宇野澤組鐵工所 | 54億円 | 12.2倍 |
| 11 | 6265コンバム | 51億円 | 14.8倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 19件
農具製作から始まった1912年
1912年、三重県名賀郡名張町(現在の名張市)で、高北新治郎が農具の製作を創業した。1945年3月に資本金150万円で株式会社髙北農機製作所を設立し法人組織となった。1961年9月に商号を高北農機株式会社に変更。1962年11月に名古屋証券取引所市場第二部に上場し、翌1963年9月には東京証券取引所市場第二部にも上場した。これにより資金調達の基盤を整え、規模拡大の準備が整った。
軸受事業参入と工場移転の1970年代
1970年6月、光洋精工(現ジェイテクト)と業務提携し、軸受・工作機械の製造を開始。これが現在の軸受事業の原点である。同年に札幌支社を開設し、1972年8月には札幌市東区に支社・工場を新築移転。1973年4月には本社・工場を現在の三重県名張市に移転した。農業機械と軸受の二本柱がこの時期に形成された。
商号変更と多角化の1988年
1988年1月、商号を株式会社タカキタに変更。同年8月に御殿場事業所を開設し生産能力を拡大。10月には子会社株式会社サンソーを設立し販売・サービスを強化。さらに1986年にはタナシン電機と資本提携し、電器音響部品の国内調達・輸出を開始した。農業機械以外への多角化の試みであったが、後に撤退することになる。
事業整理と中国進出の2009〜2016年
2009年3月、電器音響事業から撤退。同4月には子会社のサンソーを吸収合併しグループ体制を簡素化した。2012年に創業100周年を迎え、2015年12月には東京証券取引所及び名古屋証券取引所市場第一部に上場区分を変更。2016年10月には中国の山東五征グループとの合弁会社「山東五征高北農牧機械有限公司」を設立し、中国市場への本格進出を図った。
スタンダード市場移行と直近の業績2022〜2026年
2022年4月の証券取引所市場区分見直しにより、東京市場第一部からスタンダード市場、名古屋市場第一部からプレミア市場へ移行。2026年3月期の売上高は65.48億円(前期比6.6%減)、営業利益3.26億円(同5.3%減)、当期純利益2.05億円(同63.7%減)と減収減益。農業機械事業は国内需要の低迷と韓国市場の反動減が響き、軸受事業も受注減少でセグメント損失を計上した。
年表19件を開く
1910年代
- 1912年1月創業三重県名賀郡名張町において高北新治郎が農具製作を創業。
1940年代
- 1945年3月創業資本金150万円をもって株式会社髙北農機製作所を設立。
1960年代
- 1961年9月商号変更商号を高北農機株式会社に変更。
- 1962年11月上場名古屋証券取引所市場第二部に上場。
- 1963年9月上場東京証券取引所市場第二部に上場。
- 1967年6月札幌支社を開設。
1970年代
- 1970年6月光洋精工株式会社(現:株式会社ジェイテクト)と業務提携し、軸受・工作機械の製造開始。
- 1972年8月札幌市東区丘珠町に札幌支社・工場を新築移転。
- 1973年4月本社・工場を現在地に新築移転。
1980年代
- 1986年11月タナシン電機株式会社と資本提携し、電器音響部品の国内調達・輸出開始。
- 1988年1月商号変更商号を株式会社タカキタに変更。
- 1988年8月御殿場事業所を開設。
- 1988年10月創業株式会社サンソーを設立。
2000年代
- 2009年3月電器音響事業より撤退。
- 2009年4月M&A子会社株式会社サンソーを吸収合併。
2010年代
- 2012年1月創業創業100周年を迎える。
- 2015年12月上場東京証券取引所及び名古屋証券取引所市場第一部に上場。
- 2016年10月合弁会社山東五征高北農牧機械有限公司を設立。
2020年代
- 2022年4月東京証券取引所及び名古屋証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からスタンダード市場、名古屋証券取引所の市場第一部からプレミア市場にそれぞれ移行。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2027年3月期まで70億円
- 売上高2033年3月期まで100億円
- 海外売上高2033年3月期まで20億円
- ROE・ROIC2033年3月期まで10%
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
国内農機事業の収益基盤強化
農業機械事業を主力基盤と位置付け、シェア拡大とスマート農業対応を推進。水田・畑作・果樹等の新市場に新製品を投入し収益基盤を強化。環境負荷低減製品(有機肥料散布機、堆肥散布機)の提案や耕畜連携・循環型農業のソリューション提供を通じてブランド力向上を図る。
- 02
海外市場での成長拡大
海外事業を成長ドライバーと位置付け、細断型シリーズやエサづくり関連作業機を主力に韓国・欧州市場を深耕。米国市場を今後の成長領域として販売拡大し、豪州・東南アジア地域への市場拡張を推進。各地域の需要に即した製品展開と販売体制強化でグローバルニッチ市場でのブランド確立を目指す。
- 03
軸受事業の収益力改善
納期管理・品質管理を徹底し、保有技術力と設備を活かして加工領域の拡大を図る。農業機械事業とのシナジー創出にも取り組み、収益力と生産性の向上を通じて利益水準の改善を目指す。
- 04
収益構造改革による成長軌道への回帰
第2フェーズ(2027-2029年度)を収益構造改革・V字回復期と位置付け、原価低減、価格対応力向上、生産性向上により営業利益率改善を図る。人的資本への投資を継続しつつ、内製化推進や業務改善・経費削減活動で収益性向上に取り組む。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で270人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は530万円で、9期前と比べて+3.5%。平均年齢は40.8歳、平均勤続年数は15.1年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 253 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 257 | — |
| 2019年3月 | 512 | 40.8 | 16.9 | 265 | — |
| 2020年3月 | 485 | 39.8 | 16.2 | 268 | — |
| 2021年3月 | 504 | 38.0 | 15.3 | 269 | — |
| 2022年3月 | 520 | 40.8 | 16.0 | 270 | — |
| 2023年3月 | 539 | 40.6 | 15.5 | 281 | — |
| 2024年3月 | 545 | 43.7 | 14.8 | 279 | — |
| 2025年3月 | 552 | 42.8 | 14.2 | 276 | 109 |
| 2026年3月 | 530 | 40.8 | 15.1 | 270 | 111 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 0 / 海外 1) を有報から抽出しています。
- 海外山東五征高北農牧 機械有限公司中国山東省 日照市議決権35.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は65億円、営業利益は3億円。前期と比べると減収増益で、売上が-7.1%、利益が+0.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 70億円 | 65億円 |
| 営業利益 | 3億円 | 3億円 |
| 純利益 | 2億円 | 2億円 |
| 1株あたり配当 | ¥10 | ¥10 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は13億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−35.0%、営業利益は−100.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 22 | — | — | 2 |
| 2024年1Q | 20 | 2 | 10.0 | 1 |
| 2024年2Q | 23 | 3 | 13.0 | 3 |
| 2024年3Q | 20 | 2 | 10.0 | 1 |
| 2024年4Q | 22 | — | — | 2 |
| 2025年2Q | 36 | 3 | 8.3 | 2 |
| 2025年4Q | 34 | 0 | 0.0 | 4 |
| 2026年2Q | 30 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2026年4Q | 35 | 3 | 8.6 | 2 |
| 2027年1Q | 13 | 0 | 0.0 | 0 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は52億円から65億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は4.6%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 52 | — | 4 | — | 2 |
| 2014年3月 | 66 | — | 7 | — | 4 |
| 東京証券取引所及び名古屋証券取引所市場第一部に上場。 | |||||
| 2015年3月 | 59 | — | 5 | — | 3 |
| 合弁会社山東五征高北農牧機械有限公司を設立。 | |||||
| 2016年3月 | 66 | — | 7 | — | 5 |
| 2017年3月 | 69 | — | 8 | — | 6 |
| 2018年3月 | 74 | — | 9 | — | 6 |
| 2019年3月 | 71 | — | 7 | — | 4 |
| 2020年3月 | 64 | — | 4 | — | 3 |
| 2021年3月 | 65 | — | 5 | — | 3 |
| 2022年3月 | 70 | — | 6 | — | 4 |
| 2023年3月 | 77 | — | 7 | — | 5 |
| 2024年3月 | 85 | — | 10 | — | 7 |
| 2025年3月 | 70 | 3 | 4 | 4.3 | 6 |
| 2026年3月 | 65 | 3 | 4 | 4.6 | 2 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高65億円のうち、営業利益として残るのは3億円で4.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の3.1%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.2%45億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金26.2%17億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.6%3億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが7億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは0億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は17億円で、売上の3.1ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 3 | −2 | −2 | 1 | 2 |
| 2014年3月 | 7 | −1 | −3 | 6 | 4 |
| 2015年3月 | 4 | −5 | −1 | −1 | 3 |
| 2016年3月 | 9 | −3 | −4 | 6 | 5 |
| 2017年3月 | 3 | −4 | −1 | −1 | 4 |
| 2018年3月 | 7 | −5 | 1 | 2 | 7 |
| 2019年3月 | 9 | −3 | −4 | 6 | 9 |
| 2020年3月 | 5 | −3 | −3 | 2 | 9 |
| 2021年3月 | 4 | −3 | −1 | 1 | 9 |
| 2022年3月 | 7 | −2 | −2 | 5 | 12 |
| 2023年3月 | 0 | −1 | −3 | −1 | 8 |
| 2024年3月 | 6 | −1 | −2 | 5 | 11 |
| 2025年3月 | 3 | 4 | −1 | 7 | 18 |
| 2026年3月 | 7 | −7 | −1 | 0 | 17 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は99億円。このうち返さなくてよい自己資本が84億円で、自己資本比率は84.2%(業種中央値65.3%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 61 | 38 | 23 | 61.9 |
| 2014年3月 | 68 | 41 | 27 | 60.9 |
| 2015年3月 | 67 | 45 | 22 | 67.4 |
| 2016年3月 | 69 | 47 | 22 | 68.9 |
| 2017年3月 | 75 | 54 | 21 | 71.8 |
| 2018年3月 | 82 | 59 | 23 | 71.1 |
| 2019年3月 | 84 | 61 | 23 | 73.0 |
| 2020年3月 | 77 | 62 | 15 | 80.2 |
| 2021年3月 | 82 | 66 | 16 | 80.7 |
| 2022年3月 | 86 | 69 | 17 | 79.2 |
| 2023年3月 | 91 | 71 | 20 | 76.7 |
| 2024年3月 | 102 | 78 | 24 | 76.1 |
| 2025年3月 | 99 | 81 | 18 | 80.7 |
| 2026年3月 | 99 | 84 | 15 | 84.2 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
機械 209社との比較
同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で209社中23位あたり、逆に低いのはROEで209社中180位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥416で、1年前と比べて-5.1%。過去52週の値幅のなかでは37%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 23.2倍 |
| PER (会社予想) | 19.1倍 |
| PBR | 0.56倍 |
| 配当利回り | 2.40% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
前日比+0.5%、1カ月で+2.27%と小幅上昇。株価は25日線(398.68円)および75日線(399.89円)を上回って推移し、週足では緩やかな上昇基調を継続。52週高値478円に対して-15.3%の水準にあり、52週安値375円からは+8%の位置。出来高は平均約5000株と低調だが、底堅さを維持。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)。
PER22.6倍と業界平均24.5倍を下回ってはいるが、PBR0.55倍と低い。ただしROE2.52%と低収益で、売上・利益とも減少傾向。配当利回り1.24%は平均2.33%を大きく下回り、配当性向54.9%と高い。割安指標と低収益が混在し、成長性乏しくやや割高と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 23.2倍 | 22.7倍 |
| PER (予想) | 19.1倍 | — |
| PBR | 0.56倍 | 1.50倍 |
| ROE | 2.5% | 7.0% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
日本の農業従事者減少に伴う国内需要の構造的な減少が続く中、同社は海外展開やメンテナンス事業で収益を支えている。強気派は、同社の配当利回り(約1.24%)の安定性や、除雪機など天候関連需要の底堅さを評価する。一方、弱気派は、売上高が2024/3の85億円から2026/3には65億円へ減少見通しである点や、収益力の低下(純利益2億円へ半減)を懸念。農業の構造問題が解決しない限り、中期的な成長は難しく、バリュートラップのリスクがある。
- 安定配当の魅力
予想配当利回り約1.24%と安定的な株主還元を継続。
- 除雪機需要の底堅さ
冬場の降雪量次第で受注が増加し、収益を下支え。
- 低PBRによる割安感
PBR0.55倍と解散価値割れで、下値は限定的。
- 農業機械需要の回復2026年下期影響中
国内補助金効果で売上高が70億円から80億円に回復、営業利益1億円増。
- 海外販売拡大継続影響中
東南アジア向け出荷増加、売上高5億円上乗せで営業利益0.5億円寄与。
- コスト削減効果通年影響中
製造原価率改善で営業利益率が4.6%から5%に向上、利益1億円増。
- 配当増額期待2025年3月期決算後影響弱
配当利回り1.24%から2%への増配で株価下支え。
- 収益減少トレンド
売上高は85億→65億円へ減少、純利益も7億→2億円に半減予想。
- 農業市場の縮小
農業従事者減少により国内需要は長期的に減少傾向が続く。
- 利益率の低さ
営業利益率4%前後と低く、成長投資の原資が限定的。
- 売上高減少の継続2026年3月期影響強
売上高が65億円から60億円に減少、営業利益2億円割れの可能性。
- 収益性のさらなる悪化通年影響中
営業利益率が4.6%から3%に低下、利益1.5億円減少。
- 天候不順による需要変動毎年影響中
異常気象で農機具需要が落ち込み、売上高10%減で営業利益0.3億円押し下げ。
- 原材料価格高騰継続影響弱
鋼材価格上昇で原価率上昇、営業利益0.2億円減少。
- 農業機械売上高
- 国内需要の動向を直接反映する指標。
- 海外売上比率
- 国内需要減を補う海外展開の進捗を測る。
- アフターサービス収入
- 安定収益源である保守・部品販売の動向。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり10円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは2.40%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 10 | — | 19.4 |
| 2018年3月 | 10 | 0.0 | 18.5 |
| 2019年3月 | 10 | 0.0 | 26.7 |
| 2020年3月 | 10 | 0.0 | 43.9 |
| 2021年3月 | 10 | 0.0 | 35.8 |
| 2022年3月 | 10 | 0.0 | 28.8 |
| 2023年3月 | 13 | 30.0 | 30.7 |
| 2024年3月 | 15 | 15.4 | 24.0 |
| 2025年3月 | 10 | −33.3 | 19.9 |
| 2026年3月 | 10 | 0.0 | 54.9 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥10
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ9,878人。区分でいちばん多いのは個人・その他で64.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が34.7%を占め、残る65.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 52.6 | 52.8 | 58.2 | 59.0 | 62.8 | 64.5 |
| 事業法人 | 26.7 | 26.6 | 26.3 | 26.5 | 25.6 | 24.8 |
| 自己株式 | 17.5 | 17.9 | 20.8 | 20.8 | 19.3 | 19.3 |
| 金融機関 | 19.9 | 17.3 | 12.8 | 13.3 | 10.0 | 9.9 |
| 証券会社 | 0.5 | 2.9 | 2.4 | 0.6 | 1.1 | 0.5 |
| 外国法人 | 0.2 | 0.5 | 0.3 | 0.5 | 0.5 | 0.3 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.1 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位12者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | タカキタ持株会 | 13.92 |
| 02 | 株式会社クボタ | 4.71 |
| 03 | タナシン電機株式会社 | 4.50 |
| 04 | ヤンマーアグリ株式会社 | 4.14 |
| 05 | 株式会社南都銀行 | 3.96 |
| 06 | 株式会社三十三銀行 | 3.57 |
| 07 | タカキタ従業員持株会 | 3.19 |
| 08 | 井関農機株式会社 | 2.14 |
| 09 | 株式会社ヤハタ | 1.79 |
| 10 | アグリテクノサーチ株式会社 | 1.43 |
| 11 | 日本ニューホランド株式会社 | 1.43 |
| 12 | 株式会社丸山製作所 | 1.43 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位12者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で−15%、1株純資産は14期で+126%。直近期のROEは2.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 21 | 326 | 6.9 | 10.8 | 23.3 |
| 2014年3月 | 37 | 360 | 10.8 | 6.8 | 18.9 |
| 2015年3月 | 30 | 392 | 7.9 | 11.6 | 23.5 |
| 2016年3月 | 42 | 411 | 10.5 | 12.3 | 21.4 |
| 2017年3月 | 52 | 465 | 11.8 | 10.8 | 19.4 |
| 2018年3月 | 54 | 506 | 11.2 | 14.5 | 18.5 |
| 2019年3月 | 37 | 529 | 7.2 | 15.6 | 26.7 |
| 2020年3月 | 23 | 536 | 4.3 | 24.0 | 43.9 |
| 2021年3月 | 28 | 570 | 5.1 | 24.6 | 35.8 |
| 2022年3月 | 35 | 596 | 6.0 | 17.7 | 28.8 |
| 2023年3月 | 42 | 630 | 6.9 | 10.0 | 30.7 |
| 2024年3月 | 62 | 702 | 9.4 | 7.9 | 24.0 |
| 2025年3月 | 50 | 710 | 7.2 | 7.3 | 19.9 |
| 2026年3月 | 18 | 735 | 2.5 | 21.5 | 54.9 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
14名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額101百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 藤澤龍也 | 代表取締役社長 | 55 | 21,000 |
| 益満亮 | 取締役専務執行役員 軸受部担当 兼 管理本部長 | 68 | 48,000 |
| 梨原弘勝 | 取締役常務執行役員 品質保証室担当 兼 経営企画室長 | 63 | 6,000 |
| 藤原康弘 | 取締役執行役員 開発本部長 | 55 | 8,000 |
| 栁島大司 | 取締役執行役員 営業本部・海外営業本部担当 兼 製造本部長 | 50 | 6,000 |
| 松本充生 | 取締役 | 70 | 71,000 |
| 沖篤義 | 取締役(常勤監査等委員) | 71 | 55,000 |
| 沖恒弘 | 取締役(監査等委員) | 73 | — |
| 服部永次 | 取締役(監査等委員) | 82 | — |
| 向井太志 | 取締役(監査等委員) | 56 | — |
| 奥村伸一 | 常務執行役員 | — | — |
| 桐越昌彦 | 常務執行役員 | — | — |
残りの役員2名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 松村篤樹 | 執行役員 | — |
| 吉田孝一 | 執行役員 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 6 | 49 | 15 | 5 | 69 | 12 |
| 監査等委員 | 4 | 21 | — | — | 21 | 5 |
| 社外取締役 | 3 | 11 | — | — | 11 | 4 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容399字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,486字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク2,928字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,498字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第82期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-22
- 半期報告書半期報告書-第82期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-07
- 有価証券報告書有価証券報告書-第81期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-26
- 半期報告書半期報告書-第81期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第80期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第80期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-09
- 四半期報告書四半期報告書-第80期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第80期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-04
- 有価証券報告書有価証券報告書-第79期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-22
- 四半期報告書四半期報告書-第79期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-03
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- 四半期報告書四半期報告書-第79期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-05
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