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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

タカキタ

TAKAKITA CO.,LTD.6325 · Standard · 機械

酪農・畜産向け飼料収穫機で存在感を示す農業機械メーカー。ベアリング加工事業も手掛ける。

概要

1912年に農具製作所として創業したタカキタは、農業機械と軸受加工を柱とするメーカーである。主力の農業機械事業では牧草収穫機や堆肥散布機などを手がけ、国内トラクターメーカーへのOEM供給も行う。2026年3月期の売上高は約65億円、従業員数は270名。東京証券取引所スタンダード市場と名古屋証券取引所プレミア市場に上場する。

農業機械と軸受の二つの事業セグメント

タカキタの事業は農業機械事業と軸受事業の二つで構成される。農業機械事業は売上の約94%を占め、牧草や飼料稲、飼料用とうもろこしの収穫に使う細断型シリーズや、有機肥料散布機コンポキャスタ、除雪機スノーブロワなどを製造・販売する。軸受事業は売上約4億円と小規模だが、ジェイテクト(旧光洋精工)との関係で始まった大型軸受の外輪・内輪・転子の旋削・研磨加工を行う。同事業は2026年3月期にセグメント損失を計上している。

国内市場が主体だが海外販売を成長ドライバーに

売上の大半は国内向けだが、海外市場への拡大を中期計画「Offensive120」で掲げている。主力製品の細断型シリーズやエサづくり関連作業機は韓国、欧州、米国へ輸出。2026年3月期の海外売上は減少したが、欧米市場は堅調だった。国内では農業人口減少と高齢化で機械需要が低迷する一方、有機農業向けの「みどりの食料システム戦略」対応製品や、除雪機の需要を取り込む。子会社サンソーを2009年に吸収合併し、現在は関連会社1社(山東五征高北農牧機械有限公司)を抱える。

売上高60〜85億円で推移する収益構造

売上高は2013年3月期の52億円から増加傾向にあり、2024年3月期には85億円に達したが、2026年3月期は65億円に減少した。純利益は同期間に2〜7億円の範囲で変動し、2026年3月期は2億円と前期比63.7%減となった。営業利益は2026年3月期に3.26億円。資産合計は98.5億円、自己資本比率は約85%と高水準だが、農業機械市場の縮小に対応するため、海外展開やメンテナンス事業で安定収益を図る方針である。

業界の中での役割は酪農・畜産向け飼料収穫機の専門メーカーであり、ベアリングメーカー向けの加工業者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
65億円
営業利益
3億円
営業利益率
4.6%
純利益
2億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01酪農・畜産向け農業機械主力

牧草や飼料稲・飼料用とうもろこしの収穫に使用する飼料収穫機、肥料や土壌改良剤の散布に使用する土づくり関連作業機など、酪農・畜産や土づくりに特化した農業機械を製造・販売。

主な製品・サービス2
飼料収穫機
牧草や飼料用とうもろこしを収穫する機械。効率的な飼料確保に貢献。
土づくり関連作業機
肥料や土壌改良剤を散布する機械。土壌の品質向上を支援。

02ベアリング加工準主力

ベアリングメーカーから原材料の支給を受け、産業用機械や鉄道車両用に使用される大型軸受の外輪・内輪の旋削・研磨加工、転子の旋削・研磨加工を行う。B to Bの受託加工。

主な製品・サービス2
軸受部品(外輪・内輪)
ベアリングを構成するリングで、旋削・研磨加工を施して納品する。
転子
コロやローラーと呼ばれる転動体で、旋削・研磨加工を施して納品する。

製品と技術

飼料収穫の中核「細断型シリーズ」

細断型シリーズは牧草や飼料稲、飼料用とうもろこしを収穫・細断する作業機である。主に畜産・酪農向けで、牛のエサとなるサイレージの調製に使われる。同機種は韓国や欧州市場でも販売され、タカキタの海外展開の主力製品となっている。2026年3月期は国内畜産市場の機械投資低迷により受注が減少したが、欧米市場では堅調に推移した。同シリーズは「エサづくり関連作業機」として位置づけられ、同社の売上に大きく寄与する。

土づくりを支える有機肥料散布機

有機肥料散布機「コンポキャスタ」は、堆肥や有機質肥料を圃場に均一に散布する作業機。日本の「みどりの食料システム戦略」に対応し、2026年3月期には同事業の基盤確立事業実施計画の認定を受けた。環境負荷低減に貢献する製品として、有機農業への関心高まりを追い風に需要が増加している。このほか、除雪機「スノーブロワ」も同社の季節商品として安定した収益源である。

産業機械向け大型軸受の加工

軸受事業では、ベアリングメーカーから原材料の支給を受け、大型軸受の外輪・内輪の旋削、転子の旋削・研磨加工を行う。用途は産業用機械や鉄道車両。光洋精工(現ジェイテクト)との提携に始まり、現在も同社向けの加工が主体である。2026年3月期の売上高は4.15億円と事業全体の6%程度だが、農業機械とのシナジー創出を目指している。セグメント損失が続いており、収益改善が課題である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

農業機械で国内ニッチ、 売上減少続く

同社は農業機械や運搬機を手掛ける小型機械メーカー。売上高は65~85億円で業界内では小規模。主要製品の需要は国内農業の衰退や後継者不足で減少傾向にあり、売上高は2024年3月期の85億円から2026年3月期65億円へ縮小見込み。営業利益率も5%未満と低位。同業の三浦工業や日本製鋼所は産業用ボイラーやプラントで規模が大きく、同社はニッチ市場で競合するが、収益力で劣後。

強み

  • 農業機械・運搬機という特定分野で長年の技術蓄積と顧客基盤を有する。
  • 国内の農業地域に根ざした販売網とアフターサービスで差別化。
  • 小規模ながら自己資本比率が高く、財務の安全性は高い。
  • 農業機械は買い替えサイクルが長く、ストック収益が期待できる。

課題

  • 国内農業の縮小に伴い販売台数が減少傾向で、成長が見込めない。
  • 営業利益率5%未満と低く、コスト上昇時に収益悪化リスク。
  • 海外売上比率が低く、成長市場への参入が進んでいない。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機械の時価総額近傍。太字がタカキタ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16360東京自働機械製作所67億円8.0倍
26380オリエンタルチエン工業64億円50.3倍
36292カワタ62億円161.2倍
46155高松機械工業59億円
56138ダイジェット工業59億円7.5倍
66325タカキタ58億円23.2倍
76495宮入バルブ製作所57億円92.1倍
86334明治機械57億円212.8倍
96217津田駒工業55億円
106396宇野澤組鐵工所54億円12.2倍
116265コンバム51億円14.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 19件

農具製作から始まった1912年

1912年、三重県名賀郡名張町(現在の名張市)で、高北新治郎が農具の製作を創業した。1945年3月に資本金150万円で株式会社髙北農機製作所を設立し法人組織となった。1961年9月に商号を高北農機株式会社に変更。1962年11月に名古屋証券取引所市場第二部に上場し、翌1963年9月には東京証券取引所市場第二部にも上場した。これにより資金調達の基盤を整え、規模拡大の準備が整った。

軸受事業参入と工場移転の1970年代

1970年6月、光洋精工(現ジェイテクト)と業務提携し、軸受・工作機械の製造を開始。これが現在の軸受事業の原点である。同年に札幌支社を開設し、1972年8月には札幌市東区に支社・工場を新築移転。1973年4月には本社・工場を現在の三重県名張市に移転した。農業機械と軸受の二本柱がこの時期に形成された。

商号変更と多角化の1988年

1988年1月、商号を株式会社タカキタに変更。同年8月に御殿場事業所を開設し生産能力を拡大。10月には子会社株式会社サンソーを設立し販売・サービスを強化。さらに1986年にはタナシン電機と資本提携し、電器音響部品の国内調達・輸出を開始した。農業機械以外への多角化の試みであったが、後に撤退することになる。

事業整理と中国進出の2009〜2016年

2009年3月、電器音響事業から撤退。同4月には子会社のサンソーを吸収合併しグループ体制を簡素化した。2012年に創業100周年を迎え、2015年12月には東京証券取引所及び名古屋証券取引所市場第一部に上場区分を変更。2016年10月には中国の山東五征グループとの合弁会社「山東五征高北農牧機械有限公司」を設立し、中国市場への本格進出を図った。

スタンダード市場移行と直近の業績2022〜2026年

2022年4月の証券取引所市場区分見直しにより、東京市場第一部からスタンダード市場、名古屋市場第一部からプレミア市場へ移行。2026年3月期の売上高は65.48億円(前期比6.6%減)、営業利益3.26億円(同5.3%減)、当期純利益2.05億円(同63.7%減)と減収減益。農業機械事業は国内需要の低迷と韓国市場の反動減が響き、軸受事業も受注減少でセグメント損失を計上した。

年表19件を開く

1910年代

  • 1912年1月創業三重県名賀郡名張町において高北新治郎が農具製作を創業。

1940年代

  • 1945年3月創業資本金150万円をもって株式会社髙北農機製作所を設立。

1960年代

  • 1961年9月商号変更商号を高北農機株式会社に変更。
  • 1962年11月上場名古屋証券取引所市場第二部に上場。
  • 1963年9月上場東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 1967年6月札幌支社を開設。

1970年代

  • 1970年6月光洋精工株式会社(現:株式会社ジェイテクト)と業務提携し、軸受・工作機械の製造開始。
  • 1972年8月札幌市東区丘珠町に札幌支社・工場を新築移転。
  • 1973年4月本社・工場を現在地に新築移転。

1980年代

  • 1986年11月タナシン電機株式会社と資本提携し、電器音響部品の国内調達・輸出開始。
  • 1988年1月商号変更商号を株式会社タカキタに変更。
  • 1988年8月御殿場事業所を開設。
  • 1988年10月創業株式会社サンソーを設立。

2000年代

  • 2009年3月電器音響事業より撤退。
  • 2009年4月M&A子会社株式会社サンソーを吸収合併。

2010年代

  • 2012年1月創業創業100周年を迎える。
  • 2015年12月上場東京証券取引所及び名古屋証券取引所市場第一部に上場。
  • 2016年10月合弁会社山東五征高北農牧機械有限公司を設立。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所及び名古屋証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からスタンダード市場、名古屋証券取引所の市場第一部からプレミア市場にそれぞれ移行。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年3月期まで70億円
  • 売上高2033年3月期まで100億円
  • 海外売上高2033年3月期まで20億円
  • ROE・ROIC2033年3月期まで10%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    国内農機事業の収益基盤強化

    農業機械事業を主力基盤と位置付け、シェア拡大とスマート農業対応を推進。水田・畑作・果樹等の新市場に新製品を投入し収益基盤を強化。環境負荷低減製品(有機肥料散布機、堆肥散布機)の提案や耕畜連携・循環型農業のソリューション提供を通じてブランド力向上を図る。

  2. 02

    海外市場での成長拡大

    海外事業を成長ドライバーと位置付け、細断型シリーズやエサづくり関連作業機を主力に韓国・欧州市場を深耕。米国市場を今後の成長領域として販売拡大し、豪州・東南アジア地域への市場拡張を推進。各地域の需要に即した製品展開と販売体制強化でグローバルニッチ市場でのブランド確立を目指す。

  3. 03

    軸受事業の収益力改善

    納期管理・品質管理を徹底し、保有技術力と設備を活かして加工領域の拡大を図る。農業機械事業とのシナジー創出にも取り組み、収益力と生産性の向上を通じて利益水準の改善を目指す。

  4. 04

    収益構造改革による成長軌道への回帰

    第2フェーズ(2027-2029年度)を収益構造改革・V字回復期と位置付け、原価低減、価格対応力向上、生産性向上により営業利益率改善を図る。人的資本への投資を継続しつつ、内製化推進や業務改善・経費削減活動で収益性向上に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で270人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は530万円で、9期前と比べて+3.5%平均年齢は40.8歳、平均勤続年数は15.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月253
2018年3月257
2019年3月51240.816.9265
2020年3月48539.816.2268
2021年3月50438.015.3269
2022年3月52040.816.0270
2023年3月53940.615.5281
2024年3月54543.714.8279
2025年3月55242.814.2276109
2026年3月53040.815.1270111

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率85.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)73.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 0 / 海外 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社・本社工場及び関西営業所 — 三重県名張市1,601百万円
札幌工場及び札幌営業所 — 札幌市東区341百万円
南東北営業所 — 宮城県大衡村94百万円
東北営業所 — 岩手県矢巾町87百万円
九州営業所 — 福岡県広川町87百万円
南九州営業所 — 宮崎県都城市58百万円
関東営業所 — 栃木県小山市47百万円
豊富営業所 — 北海道豊富町39百万円
中標津営業所 — 北海道中標津町20百万円
中国営業所 — 岡山県津山市6百万円
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    山東五征高北農牧 機械有限公司
    中国山東省 日照市
    議決権35.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は65億円営業利益3億円前期と比べると減収増益で、売上が-7.1%、利益が+0.0%。

売上高
-7.1%
65億円
営業利益
+0.0%
3億円
純利益
-66.7%
2億円
営業利益率
4.6%
前期比 +0.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高70億円65億円
営業利益3億円3億円
純利益2億円2億円
1株あたり配当¥10¥10

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は13億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−35.0%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q222
2024年1Q20210.01
2024年2Q23313.03
2024年3Q20210.01
2024年4Q222
2025年2Q3638.32
2025年4Q3400.04
2026年2Q3000.00
2026年4Q3538.62
2027年1Q1300.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は52億円から65億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は4.6%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月5242
2014年3月6674
東京証券取引所及び名古屋証券取引所市場第一部に上場。
2015年3月5953
合弁会社山東五征高北農牧機械有限公司を設立。
2016年3月6675
2017年3月6986
2018年3月7496
2019年3月7174
2020年3月6443
2021年3月6553
2022年3月7064
2023年3月7775
2024年3月85107
2025年3月70344.36
2026年3月65344.62

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高65億円のうち、営業利益として残るのは3億円4.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の3.1%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.2%45億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金26.2%17億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.6%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
30.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.0pt
4.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.9pt
3.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.2pt
2.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが7億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは0億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は17億円で、売上の3.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月3−2−212
2014年3月7−1−364
2015年3月4−5−1−13
2016年3月9−3−465
2017年3月3−4−1−14
2018年3月7−5127
2019年3月9−3−469
2020年3月5−3−329
2021年3月4−3−119
2022年3月7−2−2512
2023年3月0−1−3−18
2024年3月6−1−2511
2025年3月34−1718
2026年3月7−7−1017

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は99億円。このうち返さなくてよい自己資本が84億円で、自己資本比率は84.2%(業種中央値65.3%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月61382361.9
2014年3月68412760.9
2015年3月67452267.4
2016年3月69472268.9
2017年3月75542171.8
2018年3月82592371.1
2019年3月84612373.0
2020年3月77621580.2
2021年3月82661680.7
2022年3月86691779.2
2023年3月91712076.7
2024年3月102782476.1
2025年3月99811880.7
2026年3月99841584.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
17億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
63億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
8億円
在庫として抱えている分
負債合計
15億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
79
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率209社中23位あたり、逆に低いのはROE209社中180位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.5%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
4.6%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
84.2%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-7.1%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.4%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥416で、1年前と比べて-5.1%過去52週の値幅のなかでは37%の位置にある。

¥416-0.7%1ヶ月+3.2%1年-5.1%時価総額58億円
過去52週の値幅
安値¥379高値¥478

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)23.2倍
PER (会社予想)19.1倍
PBR0.56倍
配当利回り2.40%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

前日比+0.5%、1カ月で+2.27%と小幅上昇。株価は25日線(398.68円)および75日線(399.89円)を上回って推移し、週足では緩やかな上昇基調を継続。52週高値478円に対して-15.3%の水準にあり、52週安値375円からは+8%の位置。出来高は平均約5000株と低調だが、底堅さを維持。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)

PER22.6倍と業界平均24.5倍を下回ってはいるが、PBR0.55倍と低い。ただしROE2.52%と低収益で、売上・利益とも減少傾向。配当利回り1.24%は平均2.33%を大きく下回り、配当性向54.9%と高い。割安指標と低収益が混在し、成長性乏しくやや割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)23.2倍22.7倍
PER (予想)19.1倍
PBR0.56倍1.50倍
ROE2.5%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

日本の農業従事者減少に伴う国内需要の構造的な減少が続く中、同社は海外展開やメンテナンス事業で収益を支えている。強気派は、同社の配当利回り(約1.24%)の安定性や、除雪機など天候関連需要の底堅さを評価する。一方、弱気派は、売上高が2024/3の85億円から2026/3には65億円へ減少見通しである点や、収益力の低下(純利益2億円へ半減)を懸念。農業の構造問題が解決しない限り、中期的な成長は難しく、バリュートラップのリスクがある。

プラスに働く材料7
  • 安定配当の魅力

    予想配当利回り約1.24%と安定的な株主還元を継続。

  • 除雪機需要の底堅さ

    冬場の降雪量次第で受注が増加し、収益を下支え。

  • 低PBRによる割安感

    PBR0.55倍と解散価値割れで、下値は限定的。

  • 農業機械需要の回復2026年下期影響

    国内補助金効果で売上高が70億円から80億円に回復、営業利益1億円増。

  • 海外販売拡大継続影響

    東南アジア向け出荷増加、売上高5億円上乗せで営業利益0.5億円寄与。

  • コスト削減効果通年影響

    製造原価率改善で営業利益率が4.6%から5%に向上、利益1億円増。

  • 配当増額期待2025年3月期決算後影響

    配当利回り1.24%から2%への増配で株価下支え。

マイナスに働く材料7
  • 収益減少トレンド

    売上高は85億→65億円へ減少、純利益も7億→2億円に半減予想。

  • 農業市場の縮小

    農業従事者減少により国内需要は長期的に減少傾向が続く。

  • 利益率の低さ

    営業利益率4%前後と低く、成長投資の原資が限定的。

  • 売上高減少の継続2026年3月期影響

    売上高が65億円から60億円に減少、営業利益2億円割れの可能性。

  • 収益性のさらなる悪化通年影響

    営業利益率が4.6%から3%に低下、利益1.5億円減少。

  • 天候不順による需要変動毎年影響

    異常気象で農機具需要が落ち込み、売上高10%減で営業利益0.3億円押し下げ。

  • 原材料価格高騰継続影響

    鋼材価格上昇で原価率上昇、営業利益0.2億円減少。

次の決算で確かめる点
農業機械売上高
国内需要の動向を直接反映する指標。
海外売上比率
国内需要減を補う海外展開の進捗を測る。
アフターサービス収入
安定収益源である保守・部品販売の動向。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり10で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.40%。

年間配当
¥10
1株あたり
配当利回り
2.40%
いまの株価に対して
配当性向
54.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1019.4
2018年3月100.018.5
2019年3月100.026.7
2020年3月100.043.9
2021年3月100.035.8
2022年3月100.028.8
2023年3月1330.030.7
2024年3月1515.424.0
2025年3月10−33.319.9
2026年3月100.054.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥10

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ9,878人。区分でいちばん多いのは個人・その他64.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が34.7%を占め、残る65.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他52.652.858.259.062.864.5
事業法人26.726.626.326.525.624.8
自己株式17.517.920.820.819.319.3
金融機関19.917.312.813.310.09.9
証券会社0.52.92.40.61.10.5
外国法人0.20.50.30.50.50.3
外国人個人0.00.00.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位12

順位株主持ち株比率 %
01タカキタ持株会13.92
02株式会社クボタ4.71
03タナシン電機株式会社4.50
04ヤンマーアグリ株式会社4.14
05株式会社南都銀行3.96
06株式会社三十三銀行3.57
07タカキタ従業員持株会3.19
08井関農機株式会社2.14
09株式会社ヤハタ1.79
10アグリテクノサーチ株式会社1.43
11日本ニューホランド株式会社1.43
12株式会社丸山製作所1.43

有価証券報告書の大株主の状況から、上位12者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−15%、1株純資産は14期で+126%。直近期のROEは2.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月213266.910.823.3
2014年3月3736010.86.818.9
2015年3月303927.911.623.5
2016年3月4241110.512.321.4
2017年3月5246511.810.819.4
2018年3月5450611.214.518.5
2019年3月375297.215.626.7
2020年3月235364.324.043.9
2021年3月285705.124.635.8
2022年3月355966.017.728.8
2023年3月426306.910.030.7
2024年3月627029.47.924.0
2025年3月507107.27.319.9
2026年3月187352.521.554.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額101百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
藤澤龍也代表取締役社長5521,000
益満亮取締役専務執行役員 軸受部担当 兼 管理本部長6848,000
梨原弘勝取締役常務執行役員 品質保証室担当 兼 経営企画室長636,000
藤原康弘取締役執行役員 開発本部長558,000
栁島大司取締役執行役員 営業本部・海外営業本部担当 兼 製造本部長506,000
松本充生取締役7071,000
沖篤義取締役(常勤監査等委員)7155,000
沖恒弘取締役(監査等委員)73
服部永次取締役(監査等委員)82
向井太志取締役(監査等委員)56
奥村伸一常務執行役員
桐越昌彦常務執行役員
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
松村篤樹執行役員
吉田孝一執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6491556912
監査等委員421215
社外取締役311114

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容399字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び関連会社1社で構成され、農業機械の製造・販売及び軸受加工を行っております。 当社グループの事業内容は、次のとおりであります。 農業機械事業………当社及び関連会社は主に牧草や飼料稲・飼料用とうもろこしの収穫等に使用する酪農・畜産用飼料収穫機や肥料や土壌改良剤の散布等に使用する土づくり関連作業機等の農業用作業機の製造及び販売を行っております。 軸受事業……………当社がベアリングメーカーから原材料の支給を受け、産業用機械や鉄道車両用に使用される大型軸受の外輪・内輪(※1)の旋削、転子(※2)の旋削、研磨加工を行っております。 ※1.外輪・内輪………ベアリングを構成する外側の大きなリング並びに内側の小さなリング ※2.転子………………外輪と内輪の輪の間に挟まれたコロやローラー [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,486字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、1912年の創業以来、農作業機の総合メーカーとして農業の近代化に尽力し、自然資源や地球が持つ豊かな恵みを、すべての人々に届けるこの理念のもと、革新的な技術や製品を通じて人々の暮らしをより豊かにし、持続可能な未来を実現することを目指しております。 そして、お客様の期待に応えるため、時代の変化に対応するために絶えず変革・進化し続けるべく、Purposeを起点とした企業理念「Takakita Philosophy」を次のとおり定めております。 Purpose(タカキタの存在意義) 未来をつくるイノベーションで、地球からの恵みをすべての人に届ける Story(タカキタの歴史と信念) 私たちは「土に親しみ、土に生きる」をモットーに1912年の創業以来、農業の近代化に取組んできました。 人類を支えてきた源とも言える農業。天と大地の恵みを受けた農業。 私たちは今、地球環境の保全、人と自然の共存を求められています。 私たちは地球に優しいモノづくりを通して、新しい技術と信頼と感動をつくり続けます。 Vision(タカキタのあるべき姿) 《貢献》社会の課題を独自の価値観による製品提案で解決する 《信頼》製品開発でグローバルニッチ市場のニーズに応える 《CS》お客様の「期待」を超える製品・サービスを提供する WAY(タカキタの価値観) 常に現状否定に徹し、新たな視点で挑戦しよう 常に一つ上の基準・視点に立って判断・行動しよう また、環境問題への対応、食料自給率の向上、持続可能な農業基盤の構築など、農業機械業界に関わる当社の社会的使命は、これまで以上に重要性を増しています。 このような環境下で、タカキタのあるべき姿を実現し、これらの課題に取り組むために、創業120周年を見据えた長期経営計画「Offensive120」を策定し、《貢献》《信頼》《CS》のビジョンのもと、国内の農機ビジネスをコア事業としながら海外市場への拡大・展開を図り、企業としての社会的存在価値をより創出し、継続的な社会貢献を目指してまいります。 (2)経営戦略等 <農業機械事業の戦略> 国内市場においては、国の新たな「食料・農業・農村基本計画」が掲げる農業経営の安定化及び生産性向上の方向性を踏まえ、農業現場における課題解決に資する製品開発に取り組んでまいります。農業機械事業を当社の主力基盤と位置付け、シェア拡大及びスマート農業への対応を推進するとともに、水田・畑作・果樹等の新市場に向けた新製品の投入により、収益基盤の一層の強化を図ってまいります。 また、有機農業への関心が高まる中、国の環境政策である「みどりの食料システム戦略」に対応し、当社の強みである有機肥料散布機及び堆肥散布機については、「みどりの食料システム法」に基づく基盤確立事業実施計画の認定を受けた優位性を活かし、環境負荷低減に寄与する製品の提案を進めてまいります。さらに、担い手や法人組織に対し、耕畜連携・循環型農業の提案など、国産メーカーならではのソリューション提案力とサポート力の強化、アフターサービスの充実を通じて、ブランド力の向上に努めてまいります。 海外市場においては、同事業を成長ドライバーと位置付け、細断型シリーズやエサづくり関連作業機を主力製品として、韓国及び欧州市場の深耕を進めるとともに、米国市場を今後の成長領域として販売拡大に取り組んでまいります。加えて、豪州及び東南アジア地域における市場拡張を推進し、各地域の需要に即した製品展開と販売体制の強化を図ることで、グローバルニッチ市場におけるブランド確立を目指してまいります。 <軸受事業の戦略> 軸受事業においては、産業界全体の設備投資の動向の影響を受けるものの、納期管理・品質管理の徹底のもと、保有する技術力及び設備を活かし、加工領域の拡大を図ってまいります。また、農業機械事業とのシナジー創出にも取り組み、収益力と生産性の向上を通じた利益水準の改善を目指してまいります。 (3)経営環境及び優先的に対処すべき課題 当社を取り巻く経営環境は、中東情勢の緊迫化等を背景とした原材料・資材の調達難や、燃料費をはじめとする物価の上昇などにより、事業活動へ影響を及ぼす可能性があります。こうした動向を注視しつつ、柔軟かつ迅速な対応が必要になると認識しております。 農業機械事業における国内市場環境につきましては、農業人口の減少及び高齢化の進行、異常気象の頻発などを背景に、スマート農業や省力化への対応が重要な課題となっております。農政面では「食料・農業・農村基本法」の改正を受け、食料安全保障の確保に向けた政策が推進されております。また、輸入飼料価格の高止まりを受け、国産飼料への切り替えニーズが高まっております。 このような市場背景を踏まえ、スマート農業や省力化に資する製品開発を進めるとともに、耕畜連携や循環型農業による持続可能な産業基盤の構築に貢献すべく、関連製品の技術開発強化に取り組んでまいります。また、安全で高品質な国産飼料の増産に寄与する製品や、環境負荷低減及びカーボンニュートラルに資する土づくり関連製品など、農業現場のニーズを的確に捉えた高付加価値製品を継続的に市場投入してまいります。 営業面では、主力である畜産・酪農市場におけるシェア拡大を図るとともに、水田、畑作、果樹といった分野への製品展開を進め、国内市場における潜在需要の掘り起こしに取り組んでまいります。海外市場につきましては、堅調な欧州及び北米市場に加え、韓国における在庫調整の一巡による需要回復の動きを捉えつつ、豪州、中南米、インド、ASEAN諸国など新規市場への多角的な展開を推進し、海外売上高の拡大を目指してまいります。 軸受事業につきましては、市況の不透明感が残りますが、徹底した納期・品質管理を基に受注量の確保に努めるとともに、軸受部品にとどまらない加工領域への事業拡大や生産性向上を通じて、利益水準の改善を進めてまいります。 利益面では、人的資本への投資を継続しつつ、生産性向上及び内製化の推進による原価低減、継続的な業務改善並びに経費削減活動により、収益性の向上に取り組んでまいります。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は2033年3月期に迎える創業120周年を見据え、長期経営計画「Offensive120」を策定しております。同計画においては、売上高、営業利益率及び自己資本利益率(ROE)を、経営上の目標の達成状況を判断するための重要な指標としております。 売上高は、当社の事業規模の拡大及び成長性を示す指標であり、営業利益率は収益性、ROEは資本効率を示す指標として、それぞれ重要な役割を有しております。特に営業利益率及びROEについては、株主資本コストを上回る水準の確保を重視しております。具体的には、2024年3月期から2026年3月期までの3年間を第1期中期事業計画(第1フェーズ)と位置付けて、売上高85億円、営業利益率8.5%、ROE10%以上の数値目標を掲げ、長期経営計画の達成に向けた重要なステップとして取り組んでまいりました。 第1フェーズにおける各事業年度の業績は、以下の通りです。 区 分   2024年3月期 実績   2025年3月期 実績   2026年3月期 実績 売上高   84億82百万円   70億7百万円   65億48百万円 営業利益率   11.5%   4.9%   5.0% ROE   9.4%   7.2%   2.5% 当該期間の実績につきましては、2024年3月期において営業利益率が目標を上回り、過去最高益を更新するなど一定の成果を上げたものの、2025年3月期以降は、畜産・酪農分野を取り巻く市況の低迷や海外市場の変動、資材高騰等の外部環境の大きな変化もあり、売上高及び各利益指標は低下しました。 また、当事業年度におけるROEは当社が認識する株主資本コスト6~7%を下回る水準となっており、資本効率の改善が重要な経営課題であると認識しております。 2027年3月期から2029年3月期の3年間は、第2期中期事業計画(第2フェーズ)となります。本計画は、第1期の目標未達に対する課題と反省を踏まえ、「成長軌道への回帰」と持続的成長に向けた収益構造改革を推進する重要な3年間と位置付けております。 「Offensive120」最終年度における目標達成に向け、『変革スピードを加速し 確かな成長軌道へ Offensive120』を新たなスローガンとして、成長戦略を着実に推進してまいります。 長期経営計画の全体像及び経営目標と資本政策は、次のとおりです。 (計画の全体像) 「Offensive120」は10年間(2024年3月期から2033年3月期)を3つのフェーズに分けて推進します。 第1フェーズ 24年3月期~26年3月期   第2フェーズ 27年3月期~29年3月期   第3フェーズ 30年3月期~33年3月期   長期経営計画 Offensive120 基盤確立期(終了)   収益構造改革・V字回復期   持続的成長期   2033年3月期 目標達成 (経営目標と資本政策) 「Offensive120」の実現に向け、収益構造改革と成長施策を着実に進めることで、以下の数値目標の達成を目指します。 項目   第2フェーズの方向性   長期目標 売上成長   国内農機事業の収益基盤強化、海外事業の再成長により売上回復を図る   2033年3月期 売上高100億円 海外展開   既存市場の深耕と新市場の育成を進める   海外売上高20億円 収益性   原価低減、価格対応力、生産性向上により営業利益率の改善を図る   ROE・ROIC 10% 株主還元   安定配当を基本に、配当性向30%以上を目安とする   持続的な利益還元 2027年3月期の財務目標は、売上高70億円(前年同期比6.9%増)を見込んでおります。利益面におきましては、人的資本に係る経費増加を見込む一方、製品の価格改定効果や内製化の進展による原価低減、継続的な業務改善及び経費削減活動により、営業利益3億46百万円(前年同期比6.0%増)、経常利益3億78百万円(前年同期比0.5%増)、当期純利益2億48百万円(前年同期比20.6%増)を見込んでおります。 なお、中東情勢の緊迫化等を背景とした原材料・資材の調達難や、燃料費をはじめとする物価高騰が当社の業績に影響を及ぼす可能性があるため、引き続きその動向を注視してまいります。
事業等のリスク2,928字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)農業環境の変動 当社の主要事業である農業機械事業においては、政府の農業政策の転換、農業従事者の高齢化、後継者不足による農家戸数の減少等の農業に係る構造的な問題が存在します。このような外部環境の変動により農業市場が低迷した場合は、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)業績の季節性・天候の変動 当社は、冬季の第4四半期(1月~3月)が農業機械事業の不需要期となり、他の四半期と比較して収益性が低下し、営業損失を計上する可能性があります。また、その年の天候不順等により農作物の収穫が不作の場合その影響を受け、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)特定の販売先への依存 当社は、販売先上位3社の売上高の占める割合が、57.2%(2026年3月期)となっております。当社と主要販売先との取引関係は長年にわたり安定的に継続しており、今後とも良好な関係を維持していく予定ですが、何らかの理由により当該会社との取引関係に変化が生じた場合は、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4)原材料及び購入部品の調達 当社は、継続的なコストダウンや安定した原材料等の調達に努めておりますが、原材料及び購入部品の調達価格の高騰や、調達数量に支障が生じた場合には、生産計画及び販売計画に変動が生じ、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5)特定の仕入先・外注先への依存 当社は、原材料及び購入部品の仕入先や原材料等の加工について特定の外注先へ依存しているものがあります。仕入先及び外注先と長年にわたり安定的な供給を受ける体制を維持しておりますが、仕入先及び外注先における経営戦略の変更、収益の悪化、品質問題等が発生した場合は、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6)製品の欠陥 当社は、本社工場(三重県名張市)及び札幌工場(北海道札幌市)において製品の生産活動を行っており、生産過程において全ての製品について欠陥が無いという保証は難しく、さまざまな要因により欠陥が生じる可能性があります。このような欠陥が発生した場合には、速やかな対策を講じる体制を整えておりますが、対策費用や補償に係る費用の発生及び製品品質に対する信用低下の影響を受け、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7)自然災害等の影響 当社の工場、製造委託先、原材料や購入部品の仕入先及び製品の販売先において、地震・暴風雨等の自然災害の発生、不慮の事故等による被災、または電力供給等の制約により生産が遅延もしくは停止する場合には、当社の生産計画及び販売計画に変動が生じ、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8)人材の確保及び流出 当社は、継続的な成長を実現するために優秀な人材を採用し育成することを重要な方針としておりますが、採用計画に対する不足や人材の流出が継続した場合、当該部門での業務停滞の影響を受け、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9)減損会計適用の影響 当社は、事業用の設備、不動産などの様々な固定資産を所有しております。こうした資産は、時価の下落や事業の収益性の低下により将来キャッシュインフローを生み出せない場合、投資額の回収が見込めず、減損会計の適用を受けて経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10)棚卸資産の評価 当社は、販売見込みや受注動向により生産を行っており、部材の共通化並びに部材調達等のリードタイム短縮化、生産販売計画検討の精度向上と多品種少量生産による棚卸資産の削減に努めております。しかし、販売計画が未達の場合には余剰・滞留在庫が生じ、多額の棚卸資産の評価損が発生した場合には、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11)知的財産権 当社は、他社製品との差別化を図るため技術とノウハウを蓄積しており、所有する知的財産権が侵害を受けないよう必要な対策を講じておりますが、第三者による当社知的財産権の侵害による類似製品の製造及び販売を防止できない場合は、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。他方、当社製品が結果として第三者の知的財産権を侵害し、訴訟を提起された場合、同様の影響が生じる可能性があります。 (12)海外情勢の影響 当社は、複数の海外諸国と貿易取引をしている他、中国において農業機械の合弁事業を展開してきました。これら海外諸国の政治・経済・社会・法制度等に著しい変動が生じた場合やテロ及び戦争の発生によりサプライチェーンや流通に障害が生じた場合、当社の海外事業活動が制約を受け、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、原材料価格や海上運賃等の高騰、為替相場の著しい変動や関税の大きな引き上げ等により事業の採算が悪化した場合にも同様の影響が生じる可能性があります。 (13)他社との競合 当社が製造する農業機械は、製品の高機能化や低価格化、アフターサービスの充実など、市場において厳しい競争のもとに置かれております。こうした市場環境にあって、継続して農業の生産性向上に寄与する製品開発やサービスを提供してまいりますが、当社が市場環境の変化に的確に対応できない場合は、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (14)コンプライアンス 当社は、法令遵守と倫理に基づいた行動規範を定め、コンプライアンス体制を整備するとともに、ガイドラインの制定や研修の実施などを通じてコンプライアンスの強化に努めております。しかし、万一、法令等に違反する行為が発生した場合には、規制当局からの処分や訴訟の提起、社会的信用の失墜等により事業活動に制約を受け、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (15)情報システム 当社は、販売促進や製品保証等に関連して多数の顧客情報を保有する他、生産活動等に必要な機密情報を保持しております。これらの重要な情報の紛失,誤用等を防止するため、システムを含め情報管理については適切なセキュリティ対策を実施しております。しかしながら、停電、災害、ソフトウエアや機器の障害、コンピュータウィルスの感染、不正アクセス等の想定を超える事象の発生により、基幹業務システムの混乱や稼働停止、顧客情報を含めた内部情報の消失、漏洩等の事態により事業活動に制約が発生した場合は、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (16)感染症による影響 家畜伝染病や感染症の蔓延による市場の低迷、国内外のサプライチェーンの混乱、従業員や取引先の感染症発生状況等により当社の事業活動に支障をきたす事態が発生した場合は、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,498字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により、景気は緩やかな回復基調で推移した一方で、中東情勢の影響を注視する必要があるほか、海外経済の動向や物価情勢などの不確実性が残り、先行きは依然として不透明な状況が続きました。 このような情勢のもと、農業機械事業及び軸受事業における業績、並びに財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 <農業機械事業> 農業機械事業におきましては、米価高騰を背景に水田市場での需要が回復基調となり、下期以降は、有機肥料散布作業機コンポキャスタ*1などの土づくり関連作業機や、早期に予約受注した除雪作業機スノーブロワ*2の販売が堅調に推移いたしました。一方、主力である畜産・酪農市場では、畜産クラスター事業の採択が需要の下支えとなったものの、輸入飼料や肥料、燃料費の高止まりなどによる生産コスト上昇が長期化しており、機械投資マインドの低迷に加え、食用米への作付け拡大の影響もあり、細断型シリーズ*3などの受注が減少した結果、国内売上高は減収となりました。海外売上高につきましても、欧米市場は堅調に推移したものの、韓国市場では値上げ前の駆け込み需要の反動などの影響を受け、減収となりました。 農業機械事業全体の売上高は、61億32百万円と前事業年度に比べ6.5%の減収となりました。 *1:土づくり関連作業機 *2:除雪その他 *3:エサづくり関連作業機 <軸受事業> 得意先からの受注が減少したことにより、売上高は4億15百万円と前事業年度に比べ7.2%の減収となりました。 a.財政状態 当事業年度末における資産合計は、前事業年度末に比べ75百万円減少し、98億54百万円となりました。 当事業年度末における負債合計は、前事業年度末に比べ3億62百万円減少し、14億77百万円となりました。 当事業年度末における純資産合計は、前事業年度末に比べ2億87百万円増加し、83億76百万円となりました。 b.経営成績 当事業年度末の経営成績は、売上高65億48百万円(前年同期比6.6%減)、営業利益3億26百万円(前年同期比5.3%減)、経常利益3億76百万円(前年同期比5.9%減)、当期純利益2億5百万円(前年同期比63.7%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 農業機械事業は、売上高61億32百万円(前年同期比6.5%減)、セグメント利益3億7百万円(前年同期比5.3%減)となりました。 軸受事業は、売上高4億15百万円(前年同期比7.2%減)、セグメント損失13百万円(前年同期はセグメント損失20百万円)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ1億6百万円減少し16億66百万円(前年同期比6.0%減)となりました。 また、当事業年度中における各キャッシュ・フローの状況は次の通りであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は、6億95百万円(前年同期比101.8%増)となりました。 これは主に法人税等の支払額1億66百万円、前払年金費用の増加額1億52百万円、仕入債務の減少額1億19百万円がありましたものの、税引前当期純利益3億42百万円、減価償却費2億73百万円、売上債権の減少額2億49百万円、棚卸資産の減少額1億89百万円などがあったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、6億73百万円(前年同期は3億75百万円の獲得)となりました。 これは主に有形固定資産の取得による支出6億81百万円などがあったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、1億28百万円(前年同期比54.7%増)となりました。 これは主に配当金の支払額1億13百万円などがあったことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当事業年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 農業機械事業(千円)   5,620,352   92.5 軸受事業(千円)   419,619   93.7 合計(千円)   6,039,972   92.6 (注)金額は販売価格によっております。 b.商品仕入実績 当事業年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 農業機械事業(千円)   253,951   89.9 合計(千円)   253,951   89.9 (注)金額は仕入価格によっております。 c.受注実績 当社は見込み生産を行っているため、該当事項はありません。 d.販売実績 当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 農業機械事業(千円)   6,132,818   93.5 製商品(千円)   5,133,613   90.5 部品(千円)   998,972   112.4 その他(千円)   232   - 軸受事業(千円)   415,857   92.8 合計(千円)   6,548,675   93.4 (注)1.上表の製商品とは、農業機械事業における作業機本体及びそのアタッチメントのことをいい、部品とは、作業機用の補用部品のことをいいます。 2.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   当事業年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 株式会社クボタ   1,917,644   27.4   1,783,932   27.2 ヤンマーアグリ株式会社   1,415,377   20.2   1,275,101   19.5 日本ニューホランド株式会社   776,087   11.1   687,765   10.5 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績等 1)財政状態 (資産合計) 当事業年度末における流動資産は56億77百万円となり、前事業年度末に比べ5億15百万円減少いたしました。これは主に電子記録債権が2億7百万円、商品及び製品が1億36百万円、未収入金が1億11百万円それぞれ減少したことによるものであります。固定資産は41億76百万円となり、前事業年度末に比べ4億39百万円増加いたしました。これは主に投資有価証券が2億70百万円、前払年金費用が1億52百万円、有形固定資産が85百万円それぞれ増加し、関係会社出資金が57百万円、無形固定資産が6百万円それぞれ減少したことによるものであります。 この結果、総資産は、98億54百万円となり、前事業年度末に比べ75百万円減少いたしました。 (負債合計) 当事業年度末における流動負債は12億34百万円となり、前事業年度末に比べ4億85百万円減少いたしました。これは主に買掛金が1億35百万円増加し、設備関係電子記録債務が3億40百万円、電子記録債務が2億57百万円それぞれ減少したことによるものであります。固定負債は2億42百万円となり、前事業年度末に比べ1億22百万円増加いたしました。これは主に繰延税金負債が1億36百万円増加したことによるものであります。 この結果、負債合計は、14億77百万円となり、前事業年度末に比べ3億62百万円減少いたしました。 (純資産合計) 当事業年度末における純資産合計は83億76百万円となり、前事業年度末に比べ2億87百万円増加いたしました。これは主にその他有価証券評価差額金が1億89百万円、利益剰余金が92百万円それぞれ増加したことによるものであります。 2)経営成績 (売上高) 売上高につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 (営業利益) 売上原価につきましては、前事業年度に比べ3億89百万円減少しました。売上原価率につきましては、下期以降の受注回復に伴う生産量の増加に加え、溶接工場新設に伴う内製化の進展による工場稼働率の向上、業務改善・経費削減、アフターマーケットにおける部品販売の増加などにより収益性が改善した結果、前事業年度と比べ1.0ポイント低下し、69.0%となりました。 販売費及び一般管理費につきましては、退職給付費用や試験研究費等の減少により、総額では前事業年度に比べ51百万円減少しましたものの、売上高比率については、減収の影響により前事業年度と比べ0.9ポイント上昇し、26.0%となりました。 以上の結果、営業利益は前事業年度に比べ18百万円減少し、3億26百万円となりました。 なお、農業機械事業のセグメント利益は、前事業年度に比べ17百万円減少し3億7百万円となりました。 軸受事業のセグメント損失は、13百万円(前年同期はセグメント損失20百万円)となりました。 (経常利益) 営業外収益から営業外費用を差し引いた純額は、受取配当金の減少等の要因により前事業年度に比べ5百万円減少し、49百万円の収益計上となりました。営業利益から営業外損益を加減した経常利益は、前事業年度に比べ23百万円減少し3億76百万円となりました。 (税引前当期純利益) 特別利益から特別損失を差し引いた純額は、投資有価証券売却益の減少及び関係会社出資金評価損の計上により34百万円の損失計上(前事業年度は4億22百万円の利益計上)となりました。経常利益から特別利益及び特別損失を加減した税引前当期純利益は、前事業年度に比べ4億79百万円減少し3億42百万円となりました。 (当期純利益) 法人税等合計は、税引前当期純利益の減少により、前事業年度に比べ1億18百万円減少し、1億36百万円となりました。税引前当期純利益から法人税等合計を差し引きしました結果、当期純利益は前事業年度に比べ3億60百万円減少し2億5百万円となりました。 また、1株当たり当期純利益は、前事業年度に比べ32.08円低下し18.21円となり、自己資本利益率(ROE)は前事業年度に比べ4.65ポイント低下し、2.52%となりました。 3)キャッシュ・フローの状況 当事業年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b.資本の財源及び資金の流動性 1)資金需要 当社の運転資金需要は主に製造用部品の仕入代金、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。販売費及び一般管理費における主な資金需要は、人件費、支払運賃、旅費及び交通費等であります。また、設備資金需要としましては、生産設備投資や、研究開発投資に加え、情報処理のためのソフトウエア投資等があります。 これら運転資金あるいは設備資金につきましては、手持資金(利益等の内部留保資金)、銀行借入金及び売上債権の流動化により調達することとしております。また、今後につきましては、安定的な内部留保の蓄積や債権流動化による売上債権の早期資金化等を通じ、一層の財政状態の健全化を図ってまいります。 2)財務政策 当社は、運転資金及び設備資金につきましては、手持資金又は借入により資金調達することとしております。 このうち、運転資金につきましては、原則として手持資金で賄っておりますが、不足が生じた場合には、都度金融機関からの短期借入で調達しております。また、設備資金につきましては、設備投資計画に基づき、案件ごとに手持資金で賄えるか、不足するかの検討を行い、不足が生じる場合には手許流動性資金を勘案の上、金融機関からの短期借入又は長期借入で調達しております。 なお、当事業年度末における借入金を含む有利子負債の残高は93百万円となっております。また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は16億66百万円となっております。 c.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況 当社は、安定的に利益を出すことのできる体質を構築し、売上高及び営業利益を重視しておりますが、同時に安定性や効率性を計る指標として、自己資本比率及び自己資本利益率(ROE)を重要な指標として位置付けております。 当事業年度における自己資本比率は84.23%(前事業年度比3.49ポイント上昇)であり、自己資本利益率(ROE)は目標の10.0%に対して実績は2.52%(前事業年度比4.65ポイント低下)でした。今後も利益計画の達成を図るとともに、これらの指標について改善されるよう取り組み、企業価値の向上に努めてまいります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の資本の財源及び資金の流動性については、原則として自己資金を財源としておりますが、手許流動性資金を勘案の上、必要都度運転資金としての当座借越による短期借入金の調達をしております。手許資金として現預金のほか、電子記録債権等を保有しており、流動性を確保しております。 当社の資金需要の動向としましては、ものづくり体制の強化、新製品開発や新技術の研究開発、グローバル化への対応等のための投資に充当しております。株主還元につきましては、経営基盤の強化を図り株主資本の充実に努めることにより、将来にわたり継続的、安定的に適正レベルの配当を実施することを基本方針としております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に準拠して作成しております。なお、本表作成に際しては経営者の判断に基づく会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告に影響を与える見積りが必要ですが、この判断及び見積りには過去の実績を勘案するなど、可能な限り合理的な根拠を有した基準を設定した上で実施しております。しかしながら、中東情勢やウクライナ情勢等による社会・経済への影響が今後さらに拡大、長期化した場合には、需要の減退や、生産活動の停滞、受注済み案件の出荷延期に伴う売上の減少の影響等により実際の結果が現時点の見積りと異なる場合も考えられます。 財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1.財務諸表等(1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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