本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

東京機械製作所

TOKYO KIKAI SEISAKUSHO,LTD.6335 · Standard · 機械

新聞輪転機などの印刷機械を手掛ける老舗メーカー。プレスコントロールシステムで印刷工程を支える。

概要

東京機械製作所は、1888年に内務省勧農局の工場を引き継いだ印刷機械メーカーである。1916年に株式会社化し、1949年に東京証券取引所に上場。主力は新聞輪転印刷機およびプレスコントロールシステムの製造販売と保守サービス。2026年3月期の連結売上高は84.6億円、従業員303名。読売新聞グループが売上の約半数を占める主要顧客である。

輪転機と保守サービスを柱とする事業構造

当社グループは当社と連結子会社KKSの2社で構成される。印刷機械関連事業が売上の大部分を占め、保守サービスが安定的な収益源となっている。2026年3月期の生産実績は83.9億円、販売実績は84.6億円で、受注高は155.2億円と前期比293%増加した。これは次世代型輪転機COLOR TOP ECOWIDE IIIの大口受注による。一方、新聞市場の縮小に対応しFA事業や加工組立事業への多角化を進めており、2022年3月期に69億円まで落ち込んだ売上高は回復傾向にある。

読売新聞グループへの依存と顧客分散の課題

2026年3月期の販売実績において、読売新聞東京本社向け売上高は42.7億円で全体の50.4%を占める。前期の31.5%から依存度が上昇しており、特定顧客への偏りが顕著である。読売新聞グループ本社をその他の関係会社として持ち、かねてより「親密感ではなく顧客満足を追求する」経営方針を掲げる。機関投資家との定期的な対話や、防衛省向け搬送装置の受注、AMRの展示など新規事業への注力を通じ、顧客基盤の多様化を模索している。

変動する収益と資本政策

過去の純利益は大きく変動してきた。2014年3月期に12.9億円の黒字を計上した後、2015年は赤字、2017年に4億円の黒字となるなど一進一退。2026年3月期は営業利益7.2億円、純利益10.6億円と改善した。資本金は1996年に83.4億円まで増資した後、2018年および2019年に減資し44.4億円となった。中期経営計画では2027年3月期に売上高100億円、営業利益7~8億円、ROE6~8%を目標とする。

生産拠点集約とグループ再編

生産拠点は千葉県木更津市のかずさテクノセンターに集約され、玉川製造所や伊賀テクノセンターは閉鎖された。2024年4月には子会社東機システムサービスを吸収合併し、羽田テクノセンター(現羽田事業所)を開設。米国子会社TKS(U.S.A.)は2023年に解散、不動産子会社も2022年に解散し、グループは現在当社とKKSの2社体制である。連結従業員数は303名。

業界の中での役割は新聞・商業印刷業界向けの機械メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
85億円
営業利益
7億円
営業利益率
8.2%
純利益
11億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01印刷機械主力

印刷機械の製造販売と保守サービスを提供。子会社のKKSは新聞発送システムなどの周辺機器を製造し、新聞社を中心とした顧客に総合的なソリューションを提供している。

主要顧客読売新聞東京本社

主な製品・サービス3
印刷機械
新聞輪転機などの印刷機械本体。高品質な印刷を実現する。
プレスコントロールシステム
印刷機械を制御するシステム。印刷品質と効率を向上させる。
新聞発送システム
新聞の自動発送・仕分けを行うシステム。

製品と技術

主力製品「COLOR TOP ECOWIDE Ⅲ」

複数の新聞社と連携して開発した次世代型標準輪転機。印刷品質を維持しつつ導入・保守コストを削減し、オペレーションの効率化を狙う。第1号機は読売新聞東京本社の習志野工場で2026年6月頃稼働予定。宮崎日日新聞社、下野新聞社からも受注済みで、生産が進んでいる。かずさテクノセンターで内覧会を開催し、販促活動を展開中。

周辺機械を担う子会社KKS

連結子会社KKS(旧金田機械製作所)は新聞発送システムをはじめとする印刷機械の周辺機器を製造販売する。2009年3月に当社から印刷機械付属機の事業譲渡を受け、グループ内で役割を分担。かずさテクノセンターへの生産集約後もKKSは三重県で製造を継続。発送システムは新聞印刷の後工程を担い、顧客の生産性向上に寄与している。

全天候型AMRに進出するFA事業

新聞輪転機で培った制御技術を応用し、工場や倉庫向けの自律走行搬送ロボット(AMR)を開発。屋外でも走行可能な全天候型で、雨や風、直射日光から荷物を守るシャッター搭載型が特徴。2025年には国際物流総合展に出展し、清掃ロボット「一望打塵」も公開。防衛省向け搬送・格納装置の契約も獲得し、新たな市場を開拓している。

加工組立事業による技術の多角化

輪転機製造で培った金属加工技術を活かし、電池製造機械向け部品の加工受注が拡大。食品用昇降リフターのODM生産も手がける。これらは新たな収益源として育成中で、中期経営計画でも重要施策に位置づけられている。当社ウェブサイトで進捗状況を公開し、受注が順調と報告されている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

印刷機から環境機器へ、過渡期の機械メーカ

東京機械製作所は機械業界に属し、かつては新聞印刷機で国内トップシェアを持つが、現在は印刷機需要の減少に伴い、環境関連機器や産業機械へ事業転換を進めている。売上高は2024年3月期93億円から2025年3月期74億円に減少も、2026年3月期85億円へ回復見込み。営業利益率は8%前後と黒字を維持。同業の三浦工業や日本製鋼所とは事業内容が異なるが、機械業界として比較される。

強み

  • 印刷機で培った精密機械加工技術が他分野でも活用できる。
  • 印刷会社などとの強固なリレーションシップを持つ。
  • 売上減少の中でも営業黒字を確保している。
  • 環境機器など新規分野で実績を積みつつある。

課題

  • 新聞印刷機市場の構造的減少が続く。
  • 新事業の売上規模がまだ小さく、収益を支えるまでに至っていない。
  • 環境機器分野では既存の有力企業が多く、シェア獲得が難しい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機械の時価総額近傍。太字が東京機械製作所

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16495宮入バルブ製作所57億円92.1倍
26334明治機械57億円212.8倍
36217津田駒工業55億円
46396宇野澤組鐵工所54億円12.2倍
56265コンバム51億円14.8倍
66335東京機械製作所50億円4.4倍
76494NFKホールディングス47億円52.2倍
87021ニッチツ47億円22.5倍
96342太平製作所45億円8.9倍
106022赤阪鐵工所45億円21.1倍
116307サンセイ44億円4.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 45件

内務省勧農局工場の払い下げから創業

当社の起源は1874年創立の農機具工場、内務省勧農局三田製作所にある。1888年8月、同工場の払下げを受け「東京機械製造株式会社」と改称。1911年7月に商号を東京機械製作所とし、1916年2月に株式会社として設立登記を完了した。創業当初から印刷機械の国産化に取り組み、1906年4月には国産第1号の新聞輪転印刷機を完成させた。

戦前の工場拡充と戦後の上場

1937年9月、川崎市中原区に玉川製造所を完成し生産能力を拡大。第二次世界大戦後、1949年5月に東京証券取引所に上場した。1960年代から1970年代にかけて大阪、福岡、札幌に営業所を開設し全国展開を進める。1973年には財団法人機械振興協会から受注した「新聞の印刷・発送の自動化システム」を完成し、自動化技術を蓄積した。

米国市場開拓と海外子会社の設立・解散

1976年3月、米国タフト社と南北アメリカ向けの販売サービス契約を締結。1980年4月には米国現地法人TKS(U.S.A.),INC.を設立した。1988年11月にタフト社との契約を解除し、TKS(U.S.A.)が直接販売サービスを担当する体制に変更。しかし市場環境の変化により、2023年4月に同社を解散した。海外拠点はその後設けられていない。

伊賀工場からかずさテクノセンターへの集約

2004年11月に子会社伊賀マシナリーを設立し、翌年三重県伊賀市に伊賀工場(後の伊賀テクノセンター)を開設。2008年には金田機械製作所を子会社化しKKSに改称。2011年3月、千葉県木更津市にかずさテクノセンターを完成し、同年7月に玉川製造所を閉鎖。2014年2月にはかずさに生産を集約し、伊賀マシナリーを解散した。

資本金の大幅減資と市場区分移行

1996年11月の増資で資本金83.4億円に達したが、その後業績低迷を受け資本の圧縮を進める。2018年7月に48.9億円、2019年6月に44.4億円へと段階的に減資。2022年4月の東証市場区分見直しにより市場第一部からスタンダード市場へ移行した。同年3月には不動産子会社東機不動産を解散し、グループのスリム化を進めた。

子会社統合と監査等委員会設置会社への移行

2016年4月、東機エレクトロニクスと東機サービスを合併し東機システムサービスとする。2024年4月、当社が東機システムサービスを吸収合併し、同時に羽田テクノセンターを開設。2025年6月、監査等委員会設置会社へ移行し、複数の社外取締役を含む監査等委員に議決権を付与するガバナンス改革を実施した。

年表45件を開く

1880年代

  • 1888年8月創業内務省より勧農局三田製作所(1874年創立の農機具工場)の払下げを受け東京機械製造株式会社と改称。

1900年代

  • 1906年4月わが国における国産新聞輪転印刷機第1号機を完成。

1910年代

  • 1911年7月商号を東京機械製作所と改称。
  • 1916年2月創業株式会社東京機械製作所設立登記を完了。

1930年代

  • 1937年9月川崎市中原区新丸子に玉川製造所を完成。

1940年代

  • 1949年5月上場東京証券取引所に上場。

1960年代

  • 1960年11月大阪営業所開設。

1970年代

  • 1970年7月福岡営業所開設。
  • 1973年10月(財)機械振興協会より受注の「新聞の印刷・発送の自動化システム」を完成。
  • 1974年10月札幌営業所開設。
  • 1976年3月米国タフト社と南北両アメリカにおける印刷機械並びに付属機の販売サービス契約締結。
  • 1979年8月創業株式会社東機サービス設立。

1980年代

  • 1980年4月創業TKS(U.S.A.),INC.設立。
  • 1987年4月創業東機エレクトロニクス株式会社設立。
  • 1988年11月米国タフト社と締結中の南北両アメリカにおける印刷機械並びに付属機の販売サービス契約を解除し、新たにTKS(U.S.A.),INC.と同地域の販売サービス契約締結。

1990年代

  • 1996年11月増資により新資本金83億4千100万円となる。

2000年代

  • 2002年10月名古屋営業所開設。
  • 2004年11月創業株式会社伊賀マシナリー設立。
  • 2006年1月大阪営業所を廃止し、関西支社を開設。
  • 2006年6月伊賀工場開設。
  • 2008年1月伊賀工場を伊賀テクノセンターに改称。
  • 2008年4月東北営業所開設。
  • 2008年6月株式会社金田機械製作所の商号を株式会社KKSに改称。
  • 2009年3月印刷機械付属機の製造・販売を株式会社KKSに事業譲渡。
  • 2009年7月関西支社を関西営業所に改称。

2010年代

  • 2011年3月千葉県木更津市にかずさテクノセンターを完成。
  • 2011年7月かずさテクノセンターを稼働並びに玉川製造所を閉鎖。
  • 2012年9月伊賀テクノセンターを閉鎖し、その業務を同地の株式会社伊賀マシナリーが継承。
  • 2014年2月かずさテクノセンターに印刷機械の生産拠点を集約。株式会社伊賀マシナリーを解散。
  • 2016年4月M&A東機エレクトロニクス株式会社と株式会社東機サービスを合併し、商号を株式会社東機システムサービスに改称。
  • 2017年12月デジタル印刷機事業の製造、研究、開発及び保守を株式会社東機システムサービスに事業譲渡。
  • 2018年7月減資により新資本金48億9千200万円となる。
  • 2019年6月減資により新資本金44億3千500万円となる。
  • 2019年8月名古屋営業所を中部サービスセンターに改称。
  • 2019年8月西日本サービスセンター開設。関西営業所の一部事業を西日本サービスセンターに移管。

2020年代

  • 2020年1月東京都港区三田に本社を移転。
  • 2021年11月M&A西日本サービスセンターと関西営業所を統合し、全ての業務を西日本サービスセンターが継承。
  • 2022年3月東機不動産株式会社を解散。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からスタンダード市場へ移行。
  • 2023年4月TKS(U.S.A.),INC.を解散。
  • 2024年4月西日本サービスセンターを関西営業所へ改称。
  • 2024年4月M&A当社を存続会社とし、株式会社東機システムサービスを吸収合併。
  • 2024年4月東京都大田区に羽田テクノセンターを開設。
  • 2025年6月監査等委員会設置会社へ移行。
  • 2026年1月羽田テクノセンターを羽田事業所へ改称。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年3月期まで100億円
  • 営業利益2027年3月期まで7億円~8億円
  • ROE2027年3月期まで6~8%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    財務戦略の構築

    バランスシートの構造改革を進め、新規事業の投資資本を確保するとともに、設備更新や成長分野への投資、株主還元などの資金配分を検討し、企業価値向上を目指す。

  2. 02

    輪転機事業の強化

    新製品COLOR TOP ECOWIDE Ⅲの拡販に注力し、内覧会やデモンストレーションを通じて需要を喚起する。受注は順調に伸長しており、第1号機は2026年6月頃稼働予定。

  3. 03

    新規事業の育成

    輪転機で培った技術を活かし、FA事業として全天候型AMR(自律走行搬送ロボット)の開発・提供を進める。また、加工組立事業では電池製造機械部品や食品用昇降リフターのODM生産などに取り組み、事業基盤を強化する。

  4. 04

    ガバナンス体制の強化とサステナビリティ経営

    監査等委員会設置会社への移行により社外取締役の役割を強化し、株主との対話を継続。環境配慮製品の拡充や人材育成に取り組み、持続可能な経営を実践する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で303人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は736万円で、9期前と比べて+4.5%平均年齢は45.9歳、平均勤続年数は23.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月446
2018年3月431
2019年3月70444.822.9428
2020年3月72644.923.2421
2021年3月63745.423.5403
2022年3月55243.421.8305
2023年3月61544.623.1290
2024年3月71445.324.2293
2025年3月66346.123.2286210
2026年3月73645.923.3303231

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率1.5%
縦線は目安の30%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
かずさテクノセンター — 千葉県木更津市1,713百万円
印刷機械関連
本社 — 東京都港区34百万円
会社統括業務
羽田事業所 — 東京都大田区18百万円
印刷機械関連
主な関係会社
  • 国内
    ㈱KKS (注)2、3
    大阪府大阪市西淀川区 · 連結子会社
    議決権69.2%
  • 国内
    ㈱読売新聞グループ本社
    東京都千代田区 · その他の関係会社
    議決権27.2%
  • 国内
    ㈱読売新聞東京本社
    東京都千代田区 · その他の関係会社
    議決権27.2%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    開発用ソフトウェア
    警察庁 · 2026-03-23
    2,095万円
  • 調達
    開発用ソフトウェア
    警察庁 · 2025-03-13
    659万円
  • 調達
    パーソナルコンピューター40台買入
    海上保安庁 · 2022-02-10
    417万円
  • 調達
    【東京労働局】東京労働局需給調整事業部におけるパソコンの購入
    厚生労働省 · 2025-02-05
    336万円
  • 調達
    ソフトウェアライセンス(Microsoft Office365 apps for business)
    防衛省 · 2025-08-19
    154万円
  • 調達
    緊急通報管理装置用ノートPC等購入
    国土交通省 · 2025-01-20
    120万円
  • 調達
    Microsoft365ライセンス購入
    国土交通省 · 2025-04-01
    79万円
  • 調達
    動画編集用PCの調達
    経済産業省 · 2025-02-28
    25万円
  • 調達
    【電子可】PoE HUB
    警察庁 · 2025-11-12
    19万円
  • 調達
    ノートパソコン1点の購入
    国土交通省 · 2025-02-26
    12万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は85億円営業利益7億円前期と比べると増収増益で、売上が+14.9%、利益が+16.7%。

売上高
+14.9%
85億円
営業利益
+16.7%
7億円
純利益
+266.7%
11億円
営業利益率
8.2%
前期比 +0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高110億円85億円
営業利益7億円7億円
純利益6億円11億円
1株あたり配当¥11

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は14億円、営業利益は−3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−33.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q274
2024年1Q2100.0−4
2024年2Q23313.02
2024年3Q2528.01
2024年4Q240
2025年2Q3725.41
2025年4Q37410.82
2026年2Q26−2−7.7−3
2026年4Q59915.314
2027年1Q14−3−21.4−2

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は94億円から85億円へ90%に減った。直近期の営業利益率は8.2%。純利益は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月94−49−81
2014年3月98−30129
2015年3月81−9−1
東機エレクトロニクス株式会社と株式会社東機サービスを合併し、商号を株式会社東機システムサービスに改称。
2016年3月88−32−51
2017年3月13144
2018年3月1323−5
西日本サービスセンター開設。関西営業所の一部事業を西日本サービスセンターに移管。
2019年3月13258
2020年3月118−11−10
西日本サービスセンターと関西営業所を統合し、全ての業務を西日本サービスセンターが継承。
2021年3月10943
2022年3月69−4−8
2023年3月8886
当社を存続会社とし、株式会社東機システムサービスを吸収合併。
2024年3月937−1
2025年3月74688.13
2026年3月85788.211

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高85億円のうち、営業利益として残るのは7億円8.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は11億円、売上の12.9%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金76.5%65億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.3%13億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.2%7億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
23.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.4pt
8.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+6.0pt
12.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+4.3pt
12.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが11億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは8億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は83億円で、売上の11.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−75−1147−8641
2014年3月−28250−16622297
2015年3月−16−2−1−1878
2016年3月−2−20−473
2017年3月−17−10−1855
2018年3月−2240−1837
2019年3月16−1743
2020年3月01−1143
2021年3月−1725−1533
2022年3月−2229−2023
2023年3月550−155562
2024年3月23002385
2025年3月−9−10−1075
2026年3月11−30883

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は160億円。このうち返さなくてよい自己資本が105億円で、自己資本比率は58.4%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月290212693.7
2014年3月25214510753.4
2015年3月2161437360.9
2016年3月183899442.8
2017年3月2009310740.9
2018年3月186899741.3
2019年3月181958647.6
2020年3月168858345.2
2021年3月165877847.1
2022年3月140806050.4
2023年3月149856450.5
2024年3月152916153.1
2025年3月145935256.2
2026年3月1601055558.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
80億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
36億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
55億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
75
/ 100
安定性自己資本比率39 / 40
収益力営業利益率16 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率209社中27位あたり、逆に低いのは自己資本比率209社中127位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.1%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.2%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
58.4%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
14.9%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.9%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥575で、1年前と比べて+40.9%過去52週の値幅のなかでは36%の位置にある。

¥575-1.2%1ヶ月-20.2%1年+40.9%時価総額50億円
過去52週の値幅
安値¥398高値¥889

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)4.4倍
PER (会社予想)8.3倍
PBR0.51倍
配当利回り1.91%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月13日に前日比14.37%安の596円で終え、1ヶ月では20.74%下落した。52週高値889円からは33%下落し、25日移動平均線707.92円を約16%下回った。RSIは38.14とやや売られすぎ圏だが、下降トレンドが継続。出来高は8月13日に約37.8万株と急増し、売りが膨らんだ。機械セクター全体の軟調さが影響している可能性がある。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 90/100)

PER 5.16倍は同業界平均22.86倍の約1/4で極めて割安。PBR 0.58倍も平均1.48倍を大きく下回る。ROE12.06%は健全で、配当利回り1.63%は平均2.79%を下回るが配当性向26.1%と安定。業績は増収増益基調。割安だが配当利回りは相対的に低め。

指標この会社業種平均
PER (実績)4.4倍22.7倍
PER (予想)8.3倍
PBR0.51倍1.50倍
ROE12.1%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

印刷機械市場の縮小に直面する中、同社の業績は2025/3期に営業黒字を確保したものの、売上高は前期比20%減と厳しい。強気派は、同社が培ってきた印刷技術を包装機械など新分野に応用する可能性や、収益性改善への期待を指摘。また、PER5倍台、PBR0.58倍と資産価値割れのバリュエーションは、過小評価されすぎているとの見方も。弱気派は、紙媒体需要の長期的減少は不可避であり、既存事業の縮小に歯止めがかからないと懸念。新規事業もまだ小さく、業績の下振れリスクが大きい。配当利回りも1.63%と低く、投資魅力は乏しい。

プラスに働く材料7
  • 再生可能性への期待

    包装機械など新分野進出で収益源多様化を模索。

  • 資産価値から割安

    PBR0.58倍、自己資本に対し株価は大幅安。

  • 業績改善の兆し

    2026/3期は営業増益見込み、黒字定着の兆し。

  • 営業利益6億→7億円と増益見通し2026/3期影響

    2026/3期営業利益7億円(前期比+16.7%)。印刷機の修理・メンテ需要堅調。

  • 純利益11億円と大幅増益、特別益計上も2026/3期影響

    2026/3期純利益11億円(前期比+267%)。固定資産売却益等の特別利益計上。

  • PBR0.58倍と解散価値割れ、株価上昇余地継続影響

    PBR0.58倍、純資産額116億円に対し時価総額59億円。資産価値に着目。

  • 業績回復基調で黒字転換継続通年影響

    2024/3期赤字から2025/3期黒字化。2026/3期も増益予想。

マイナスに働く材料7
  • 紙市場の構造的縮小

    新聞・印刷需要は年々減少、回復見込めず。

  • 新規事業の不透明感

    包装機械の売上はまだ小規模、収益貢献度低い。

  • 収益の不安定性

    受注変動大きく、赤字転落リスク継続。

  • 売上高85億円と低水準、収益力弱い2026/3期影響

    売上高85億円(前期比+14.9%も、過去10年平均100億円割れ)。事業規模縮小。

  • 印刷機市場縮小で長期的需要減少2027年以降影響

    新聞・商業印刷のデジタル化進展。主力の輪転印刷機需要は構造的減少。

  • 特別利益依存の利益構造不定影響

    2026/3期純利益の大半は特別利益。本業の営業利益7億円のみ。

  • 株価急騰後の利益確定売りリスク短期的影響

    1年間で株価76%上昇。バリュエーション調整で短期売り圧力。

次の決算で確かめる点
売上高推移
既存事業の縮小速度を見る。
新規事業売上高
包装機械など新分野の成長度合い確認。
営業利益率
収益性改善の有無をチェック。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり11いまの株価に対する利回りは1.91%。

年間配当
¥11
1株あたり
配当利回り
1.91%
いまの株価に対して
配当性向
26.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥11

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,993人。区分でいちばん多いのは個人・その他43.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が50.2%を占め、残る49.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他55.425.128.832.043.843.8
事業法人4.141.441.742.335.334.9
金融機関32.930.224.522.315.415.3
自己株式0.00.00.00.17.57.5
外国法人1.52.22.92.02.63.3
証券会社5.90.91.91.22.72.7
外国人個人0.10.10.10.10.20.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社読売新聞東京本社25.00
02大田 昭彦10.51
03損害保険ジャパン株式会社5.73
04株式会社三井住友銀行4.46
05株式会社中日新聞社2.62
06株式会社みずほ銀行2.43
07株式会社朝日新聞社2.14
08INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)1.76
09住友生命保険相互会社1.58
10芝 康平1.23

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+242%、1株純資産は14期で+9343%。直近期のROEは12.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2013年3月−9212−164.9
2014年3月1,4741,540177.20.6
2015年3月−141,507−0.9
2016年3月−585897−48.6
2017年3月409364.416.5
2018年3月−62881−6.8
2019年3月909859.75.4
2020年3月−114870−12.3
2021年3月348923.911.7
2022年3月−98806−11.5
2023年3月648647.77.9
2024年3月−10926−1.1
2025年3月421,0114.39.5
2026年3月1311,16012.13.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2026/3期の役員報酬は総額100百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
都並清史代表取締役 社長 執行役員 営業担当679,340
中野実取締役 常務執行役員 管理本部長 兼 社長室長664,849
竹田いさか取締役42
神崎幸雄取締役(監査等委員)683,290
戸山幹夫取締役(監査等委員)703,167
大山敬三取締役(監査等委員)66728

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)438296617
社外取締役525255
取締役(社内)1777
監査役1222

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容295字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社および連結子会社㈱KKSの計2社で構成されており、印刷機械とこれを制御するプレスコントロールシステムの製造販売を主な内容とするほか、各事業に関連するサービスを行っております。 また、その他の関係会社として、㈱読売新聞東京本社および㈱読売新聞東京本社の親会社である㈱読売新聞グループ本社があります。 印刷機械関連………………   当社は主に印刷機械の製造販売とその保守サービスをしております。子会社㈱KKSは主に新聞発送システムをはじめとする印刷機械の周辺機械の製造販売をしております。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,841字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社は創業以来、輪転機及び工作機械の製造会社として長い伝統のもとで真の物づくりに邁進してきたことで、内外の一流のお客様に恵まれ、今日の基礎を築き上げてまいりました。 しかし近年はインターネットの普及に伴う新聞発行部数の減少による市場縮小・需要減により、極めて厳しい経営環境を迎えております。 当社は、経営方針として以下を掲げ、株主の皆様をはじめ当社グループに信頼をお寄せ頂いている方々の期待にお応えしてまいります。 ・新聞社との親密感ではなく、顧客満足を追求して対価を得る経営を行う ・主要な機関投資家と定期的に議論を行い、ガバナンス体制を強化する ・自社の強みを再定義し、足りない力は外部に求め、良い製品・サービスを創る ・組織を集約化し、各人が仕事の領域を広げ、グループ全体の利益を追求する ・グループ内各社が対等な関係に立ち、互いの良いところを融合させ、シナジーを創る ・痛みの伴う構造改革を断行し、収益体質を構築し、長期的に公共社会へ貢献する (2) 中長期的な会社の経営戦略および会社の対処すべき課題 当社は、2022年1月14日に『TKSグループ中期経営計画』を策定し、「顧客の課題に向き合い、柔軟なカスタマイズ力により新たな価値を創造し、課題解決をサポートする」を目指す姿として掲げております。 また、中期経営計画において2027年3月期の売上高100億円、営業利益7億円~8億円、ROE6~8%を経営目標数値としております。 中期経営計画の達成に向けて、以下の項目を優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題として、グループを挙げて取り組んでまいります。 1. 財務戦略 バランスシートの構造改革を進め、効率的な財務戦略を進めてまいります。 (1)新規事業の投資資本の確保 当社の主力事業である輪転機事業は、新台の受注から納品までの期間が長く、売掛債権の回収までに時間がかかるという課題がありましたが、新台および一定額以上の保守・メンテナンス工事について、支払い条件改善の取り組みを進めた結果、現時点においては新規事業開発の投資資金が不足するという状況には至っておりません。引き続き、構造改革を進め、新規事業に向けた投資資本を確保してまいります。 (2)キャッシュ・アロケーションの検討 当社は、中期経営計画に基づく構造改革を推進した結果、長期にわたる業績低迷が底打ちし、内部留保は改善傾向にあります。今後は、輪転機事業の中長期的な見通しを踏まえた設備更新、FA事業や新規事業など成長分野への投資、株主還元策など、資金配分についての検討を進め、企業価値の向上や持続可能な成長を目指す取り組みを進めてまいります。 2. 事業戦略 今後の需要を見据えた輪転機事業の生産体制の最適化と、新規事業の育成に取り組んでまいります。 (1)輪転機事業 当社はCOLOR TOP ECOWIDE Ⅲの販促活動を積極的に展開するため、当社かずさテクノセンター内で内覧会を開催し、全国の新聞社様および新聞印刷受託会社様の皆様にご来場いただき、新製品のコンセプト・仕様に関するプレゼンテーションや印刷デモンストレーションを通じて、新製品を広くご紹介いたしました。 COLOR TOP ECOWIDE Ⅲの受注件数は着実に伸長しており、引き続き拡販に注力してまいります。なお、第1号機は読売新聞東京本社様の習志野工場で2026年6月頃稼働する予定となっております。 (2)新規事業 当社は、これまで新聞輪転機製造で培ってきた技術力をベースに、新規事業としてFA事業や加工組立事業の展開にも積極的に取り組んでいます。 FA事業では、工場や倉庫における多様な自動搬送ニーズに対応すべく、雨天などの厳しい屋外環境や段差のある路面でも安定した走行を実現するAMR(全天候型自律走行搬送ロボット)の開発を進めてまいりました。特に、屋外走行で雨や風、直射日光から荷物を守るシャッター搭載型など、これまでに蓄積してきた技術的知見を活用し、物流・生産現場の様々なニーズに応えてきました。中でも、お客さまごとの運用条件や課題に応じて柔軟に仕様を調整できるカスタマイズ力は、当社ならではの強みです。 今後も「人にもっと近く、人と機械が共存する未来を実現」をコンセプトに、AMR・AGVの提供を通じて、生産現場や物流領域における省人化・高効率化に貢献してまいります。 加工組立事業は、当社ウェブサイトの「加工組立事業 進捗状況」に記載のとおり、電池製造機械向け関連部品などの加工受注が順調に推移しております。加えて、食品用昇降リフターの設計から製造までのODM生産などにも取り組んでおります。これらの取り組みにより当社の技術力の拡充および事業基盤の強化が図られており、今後、新分野における顧客ニーズにもより一層積極的に対応するべく、生産体制の見直しなど、事業拡大に向けた体制を強化してまいります。 3. 組織戦略 ガバナンス体制の強化、サステナビリティ経営の実践に向けた各施策を実施してまいります。 (1)持続的成長に向けたガバナンス体制の強化 当社は、企業としての社会的使命と責任を果たすとともに、持続的な成長と健全な発展を実現するためには、ガバナンス体制の強化が重要であると認識しております。当社は、2025年6月25日開催の第168回定時株主総会の決議に基づき、監査等委員会設置会社へ移行いたしました。これにより、複数の社外取締役を含む監査等委員である取締役に取締役会における議決権を付与し、経営の監査・監督機能の強化を図るとともに、コーポレート・ガバナンス体制を一層充実させ、更なる企業価値の向上を目指してまいります。 (2)株主との継続的な対話 当社では、持続可能な成長と企業価値の向上を実現するため、機関投資家との建設的な対話を行っております。対話の場では、新聞輪転機事業の見通しや新規事業の展開に加え、資本政策、サステナビリティに関する取り組みなど、幅広いテーマについて意見交換を行っています。 (3)サステナビリティ経営の実践 当社は、サステナビリティ経営の実践を組織戦略の重要な柱と位置づけ、環境に配慮した製品・サービスの拡充にも取り組んでいます。サステナビリティを意識して開発をいたしましたCOLOR TOP ECOWIDE Ⅲは省エネ化、環境負荷の低減に貢献することを期待しております。また、持続的な事業運営と成長を実現するため、従業員への支援体制の整備・拡充にも力を入れています。人材育成においては、OJTによる実務経験を中心に、外部セミナーの受講や資格取得支援などを通じて、一人ひとりがスキル向上を図ることを方針としています。
事業等のリスク1,388字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に最大限の努力をする所存であります。ただし、将来の業績や財政状態に影響を与えるリスクや不確実性は、これらに限定されるものではありません。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (新聞輪転機市場について) 当社グループが主として事業を展開している新聞業界は、インターネットの普及に伴い、新聞購読者数の減少及び広告収入が減少しており、新聞社の設備投資に対する慎重な姿勢が続いていることから、新聞用オフセット輪転機の市場は縮小傾向にあります。 新聞用オフセット輪転機の市場の縮小傾向は、当社グループの業績及び財政状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (売上構成) 当社グループの売上高は国内外新聞社を中核とした受注生産により構成されております。 個々の契約が巨額に及ぶことがあり、顧客の設備投資の決定、納期により年度毎の売上高に影響を与え、当社グループの財政状況および業績に影響を及ぼす可能性があります。 (為替レートの変動について) 当社グループの事業にはアメリカ、アジア等、海外における販売が含まれております。 現地通貨建の契約は、円換算後の価値が影響を受ける可能性があります。 受注、納入、代金回収まで1年を超える長期契約があるため、為替レートの変動は当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 一般に他の通貨に対する円高は当社グループに悪影響をもたらします。 当連結会計年度は691千円の為替差益の計上となりました。 (海外受注案件について) 当社は、アメリカやアジアなど海外市場へ販売を行っております。海外の新聞社より大型案件を受注した場合、海外売上高比率が上昇します。 海外受注案件は、顧客が当社製品を設置する工場建設の遅延などによる納期延期など、据付検収が予定外に遅延することがあります。 (新規事業について) 当社グループは、新規事業として、FA事業へ注力しております。新聞印刷工場向け製品で培った技術を応用した、製造業や物流業向けのAGVを生産・販売しておりますが、FA市場は発展途上かつ競合の多い市場であり、技術革新に対応するための開発と研究への投資が不可欠であることから、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (投資有価証券の評価損について) 当社グループは、投資有価証券を保有しており、株式相場の下落、発行会社の業績悪化等により評価損が発生する場合があり、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (人材確保・育成について) 当社グループは、公共性の高い新聞発行事業を支える社会インフラを持続的に提供するため、人材の確保・育成が重要であることを認識しており、従業員の雇用環境整備に取り組んでおりますが、技術の継承や人材の確保ができない場合、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,463字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (業績等の概要) (1) 業績 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善がみられるなど、景気は緩やかに回復しています。一方で、中東情勢の影響、金融資本市場の変動などにより、先行きは依然として不透明な状況が続いております。 当社グループが事業を展開する新聞業界は、インターネットの普及による情報ツールの多様化に伴い、紙の新聞需要が減少し続け、販売部数の低迷や広告収入の減少が続いています。このため、新聞社は設備投資に対して慎重な姿勢を維持しており、当社にとっては厳しい事業環境が続いています。 このような状況の中で、当社は、今後の新聞業界における標準機を目指し開発いたしました、「次世代型標準輪転機 COLOR TOP ECOWIDE Ⅲ(カラートップエコワイドスリー)」の販売活動を積極的に展開しております。 COLOR TOP ECOWIDE Ⅲは、構想・開発段階から新聞社様と連携し、新聞製作現場のニーズを反映しながら開発を進めてまいりました。本機は、印刷品質を維持しつつ、導入・保守コストの削減とオペレーションの効率化を主な目的としており、新聞発行事業に貢献することが期待されています。なお、読売新聞東京本社様、宮崎日日新聞社様、下野新聞社様から受注済みのCOLOR TOP ECOWIDE Ⅲを生産中であり、収益認識基準に従い売上高を一部計上しております。 さらに当社は、新聞輪転機事業における事業価値の最大化に加え、新たな成長領域への事業展開にも注力しております。特にFA事業では、2025年9月に東京ビッグサイトで開催されました、「国際物流総合展2025 第4回 INNOVATION EXPO」に出展し「全天候型自律走行搬送ロボット(AMR)」および自律走行清掃ロボット「一望打塵」の実演を行い、多くの来場者から高い関心をいただきました。さらに、新規マーケットとして、防衛省向けの搬送・格納に関しての自動化・省人化装置についての契約を締結いたしました。今後、防衛マーケットにおいても幅広く参入を目指してまいります。 当社は引き続き、新聞発行を支えるパートナーとしての役割を果たすとともに、新規事業の拡大を通じて、持続的な事業成長の実現に取り組んでまいります。 この結果、当連結会計年度の売上高は84億5千6百万円(前期比14.2%増)と前連結会計年度と比較し増加いたしました。利益面につきましては、営業利益は7億2千1百万円(前期比12.4%増)となり、また、受取利息1千7百万円などを計上したことにより経常利益は7億7千7百万円(前期比3.4%増)となりました。また、特別利益として訴訟関連収入4億5千2百万円を、特別損失として退職給付費用5千3百万円などを計上したことなどにより親会社株主に帰属する当期純利益は10億5千7百万円(前期比205.9%増)となりました。 (2) キャッシュ・フロー 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、契約負債の増加等により、前連結会計年度末に比べ7億4千2百万円増加した結果、当連結会計年度末には82億7千6百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は10億7千8百万円(前連結会計年度は8億7千万円の使用)となりました。資金増加の要因は主に、契約負債の増減額11億8百万円の増加によるものです。資金減少の要因は主に、仕入債務の増減額9千8百万円の減少によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は3億2千2百万円(前連結会計年度は7千2百万円の使用)となりました。資金増加の要因は主に有形及び無形固定資産の売却による収入4千万円によるものです。資金減少の要因は有形及び無形固定資産の取得による支出3億8千7百万円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は1千4百万円(前連結会計年度は1千4百万円の使用)となりました。資金減少の要因は主に、リース債務の返済による支出1千2百万円の減少によるものです。 (生産、受注及び販売の状況) (1) 生産実績 当連結会計年度における生産実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 印刷機械関連   (千円)   8,385,203   112.3 合計   (千円)   8,385,203   112.3 (注) 金額は販売価格によっております。 (2) 受注状況 当連結会計年度における受注状況は、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 印刷機械関連   15,523,033   293.0   11,751,727   250.8 合計   15,523,033   293.0   11,751,727   250.8 (3) 販売実績 当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 印刷機械関連   (千円)   8,456,743   114.2 合計   (千円)   8,456,743   114.2 (注) 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。なお、前連結会計年度及び当連結会計年度で割合が10%未満の金額は記載を省略しております。 相手先   前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) (株)読売新聞東京本社   2,336,686   31.5   4,267,074   50.4 (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容) 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 財政状態の分析 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産の残高は、125億2千3百万円(前年同期は114億1千万円)となり、11億1千3百万円増加しました。現金及び預金の増加(75億5千4百万円から79億7千6百万円へ4億2千1百万円増加)およびその他流動資産の増加(4億4千6百万円から8億8百万円へ3億6千1百万円増加)が主な要因であります。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産の残高は、34億9千6百万円(前年同期は31億1百万円)となり、3億9千5百万円増加しました。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債の残高は、32億8千6百万円(前年同期は27億4千4百万円)となり、5億4千1百万円増加しました。契約負債が増加(10億4千1百万円から21億5千万円へ11億8百万円増加)しましたが、支払手形及び買掛金の減少(6億5千万円から5億5千1百万円へ9千8百万円減少)およびその他の流動負債の減少(6億2千5百万円から1億9千6百万円へ4億2千9百万円減少)等が主な要因であります。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債の残高は、22億1千3百万円(前年同期は24億9千5百万円)となり、2億8千2百万円減少しました。退職給付に係る負債の減少(24億5千万円から21億8千1百万円へ2億6千8百万円減少)等が要因であります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産の残高は、105億1千9百万円(前年同期は92億7千万円)となり、12億4千9百万円増加しました。自己株式が増加(2億6千6百万円から3億4千万円へ7千3百万円増加)しましたが、退職給付に係る調整累計額が増加(1億2千3百万円から3億3千8百万円へ2億1千5百万円増加)、親会社株主に帰属する当期純利益10億5千7百万円の計上で利益剰余金が増加したことが主な要因であります。 (2) 経営成績の分析 (売上高) 売上高は84億5千6百万円(前期比14.2%増)と前連結会計年度と比較し増加いたしました。輪転機の売上高が前連結会計年度を上回ったことなどから前連結会計年度と比較し増収となっております。 (営業損益) 営業利益は7億2千1百万円(前期は営業利益6億4千1百万円)となりました。輪転機の売上高の増収による利益の伸びに加え、経費予算未消化などの複合的要因が重なった結果、営業利益の増加となりました。 (経常損益) 経常利益は7億7千7百万円(前期は経常利益7億5千1百万円)となりました。営業外収益として受取利息17百万円などを計上いたしました。 (特別損益) 特別利益に、訴訟関連収入4億5千2百万円を計上しております。特別損失では、訴訟関連費用3千9百万円、退職給付費用5千3百万円などを計上いたしました。 (親会社株主に帰属する当期純損益) 税金等調整前当期純利益は11億3千5百万円(前期は税金等調整前当期純利益6億7千6百万円)となり、法人税等合計2千6百万円、非支配株主に帰属する当期純利益5千1百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は10億5千7百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益3億4千5百万円)となりました。 (3) キャッシュ・フローの分析 「第2 事業の状況の4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(業績等の概要)(2) キャッシュ・フロー」を参照ください。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、当社が製造および販売する新聞用オフセット輪転機は、受注から納入までの期間が長く、生産活動による仕入債務の発生から売掛債権の回収までの期間が長いため、一定水準の運転資金の確保が必要であり、資金の流動性には留意しております。 当連結会計年度末における自己資本比率は、前連結会計年度末より2.1%増加し、58.4%となりました。また、当連結会計年度末において当社グループとして有利子負債はリース債務2千5百万円となっております。引き続き資金調達も含めた流動性資金の安定的確保に努めてまいります。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 詳細につきましては、「第5 経理の状況の1 連結財務諸表等 注記事項 重要な会計上の見積り」をご覧ください。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。