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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

島精機製作所

SHIMA SEIKI MFG., LTD.6222 · Prime · 機械

横編機・デザインシステム・手袋靴下編機の世界的メーカー。アパレル向け編機で高いシェア

概要

島精機製作所は、1961年に和歌山市で創業した機械メーカーである。主力製品はコンピュータ制御の横編機(ニット製品の編立機械)で、世界のアパレル・ファッション業界に供給している。デザインシステムや手袋・靴下編機も手がけ、2026年3月期の連結売上高は335億円、従業員数は1,654名。大阪証券取引所市場第一部に上場(1990年)し、自己資本比率は75.2%と財務基盤は堅い。国内外に販売子会社を持ち、グローバルに事業を展開する。

売上の7割を占める横編機事業の収益構造

当社の連結売上高の約71%を占める横編機事業は、アパレル向けニット製品を編み立てる機械を提供する。2026年3月期の横編機売上高は238億円で、前期比2.7%増加した。主要機種は「N.SVR®」「N.SSR®」などの高効率機と、完全無縫製を実現するホールガーメント横編機である。販売先はバングラデシュ、中国、イタリアなど多国にわたり、顧客の生産効率向上や高付加価値化に寄与する。セグメント利益は25億円と黒字転換し、業績回復のけん引役となった。

欧州・アジア・米国に広がる販売網

国内販売は直販と代理店を通じるが、海外販売は連結子会社が主体を担う。欧州ではイギリスのSHIMA SEIKI EUROPE LTD.、イタリアのSHIMA SEIKI ITALIA S.P.A.、スペインのSHIMA SEIKI SPAIN, S.A.U.を擁する。米州ではSHIMA SEIKI U.S.A. INC.がカリフォルニア州に本社を置く。アジアでは島精機(香港)有限公司、島精榮榮(上海)貿易有限公司、東莞島榮榮貿易有限公司、SHIMA SEIKI(THAILAND)CO.,LTD.、SHIMA SEIKI KOREA INC.などが販売を担当する。これら拠点が現地顧客に販売・サービスを提供し、グローバルで事業を展開している。

経営環境の変化と中期経営計画「Ever Onward 2026」

アパレル業界ではエシカル消費やEC化の加速、サプライチェーン変革が求められている。当社は2024年度から3か年の中期経営計画「Ever Onward 2026」を策定し、横編機事業の再生、自動裁断機事業の拡大、ソリューションビジネスの確立、経営基盤の再構築を4つの重点施策とする。2027年3月期の目標は売上高410億円、営業利益3億円、当期純利益9億円、ROE1.1%以上としている。中国メーカーとの競合激化や地政学リスクへの対応も課題である。

高い自己資本比率と収益変動の波

自己資本比率は75.2%(2026年3月期)と高く、財務基盤は安定している。しかし収益は変動が大きく、2022年3月期以降は営業損失が続いた。2024年3月期は棚卸資産評価損や貸倒引当金繰入、為替差損など一過性費用の計上により営業損失119億円、当期純損失142億円と大幅赤字を計上。2025年3月期は損失幅が縮小し、2026年3月期は営業損失17億円ながら経常利益2.8億円、当期純利益8.5億円と黒字転換した。収益の安定化が経営上の重要課題である。

業界の中での役割は繊維機械メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
335億円
営業利益
-17億円
営業利益率
-5.1%
純利益
9億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01アパレル・繊維主力

横編機(ニット製品の編立機械)、デザインシステム(編機用CAD/CAM)、手袋靴下編機を製造販売。国内外に販売子会社を持ち、グローバルに展開。

主な製品・サービス3
横編機
ニット製品(セーター等)を編むための機械。コンピュータ制御で多様な柄・形状を実現。
デザインシステム
横編機用のパターンデザイン・プログラミングシステム。
手袋靴下編機
手袋や靴下を自動編成する機械。

02その他(繊維原料・ホテル等)その他

東洋紡糸工業による繊維原料の製造販売、株式会社イノベーションファクトリーによる繊維製品製造販売、株式会社サウステラスによるホテル業。

製品と技術

コンピュータ横編機の技術革新とラインナップ

横編機はニット製品を編み立てる機械で、当社は1978年にコンピュータ制御横編機(SNC)を開発して以来、技術を進化させてきた。1989年の第2世代SES、1995年の完全無縫製SWG、1997年のSWG-FIRSTと、編み技術の高付加価値化を推進。近年は「N.SVR®」「N.SSR®」などの高効率機種がバングラデシュなどの生産拠点で需要を伸ばしている。ホールガーメント横編機は縫製工程を省略し、省人化と廃棄削減に貢献する。コストパフォーマンスモデル「SSG」「SIG」も投入し、価格帯を拡げている。

デザインシステム SDS-ONE APEX とデジタルソリューション

1981年に発売されたシマトロニックデザインシステム(SDS)は、横編機用のパターンデザイン・プログラミングシステムであり、2000年にはALL in ONEコンセプトのSDS-ONEへと進化した。最新の「SDS-ONE APEX」はサブスクリプションサービス「APEXFiz®」として提供され、国内外のファッション教育機関でライセンス契約数が増加している。これにより、顧客は設計から編み立てまでのデジタルワークフローを構築でき、サンプル製作の効率化やリードタイム短縮が可能となる。

自動裁断機 P-CAM とその他事業領域

1992年に製造販売を開始した自動裁断機(P-CAM)は、横編機事業に続く柱として成長が期待される。繊維素材の自動裁断を実現し、アパレル生産の効率化に貢献する。2026年3月期のデザインシステム関連事業売上高30億円の一部を構成する。現在は機械性能を大幅に向上させた新機種を投入し、販売ルートとアフターサービス網を拡充中である。また、手袋靴下編機事業は国内および海外大手ユーザーの設備投資一巡により売上が減少したが、独自の全自動技術を持つ。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

専用機・建機・農機の時価総額近傍。太字が島精機製作所

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16369トーヨーカネツ391億円14.8倍
26240ヤマシンフィルタ373億円21.7倍
36151日東工器333億円15.2倍
46706電気興業326億円15.3倍
56986双葉電子工業324億円12.9倍
66222島精機製作所323億円36.7倍
77525リックス312億円9.2倍
81964中外炉工業308億円6.1倍
93315日本コークス工業302億円
108070東京産業284億円10.3倍
117856萩原工業279億円19.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(専用機・建機・農機)に従っています。

会社の歴史

沿革 39件

手袋編機から横編機へ転換した創業期(1961-1967)

1961年7月、和歌山市に資本金100万円で三伸精機株式会社を設立し、手袋編機用半自動装置の製造販売を開始。翌年2月に商号を島精機株式会社、3月に株式会社島精機製作所に変更した。1964年12月に全自動手袋編機を開発。1967年9月には全自動フルファッション衿編機の製造販売を開始し、横編機業界に参入した。この時期に事業の基盤を固め、後の主力製品への布石を打った。

全自動化とコンピュータ制御への道(1968-1981)

1968年9月、業務拡張のため和歌山市坂田に本社・工場を新設移転。1970年2月に全自動シームレス手袋編機(SFG)を開発。1971年6月にはパリのITMA展に出品し国際的に評価された。1975年9月、全自動シマトロニック・ジャカード手袋編機(SJG)を開発し、独ライプチヒ展でゴールドメダルを受賞。1978年3月にはシマトロニック・ジャカード・コンピュータ制御横編機(SNC)を開発し、横編機のコンピュータ化を先導。1981年7月にはデザインシステム(SDS)を発売し、CAD/CAM分野にも進出した。

海外子会社設立と株式上場(1985-1990)

1985年8月、イギリス・ミルトンキーンズで現地法人を買収し、SHIMA SEIKI EUROPE LTD.を設立。1986年1月に台湾台北支店、4月にアメリカ・ニュージャージー州にSHIMA SEIKI U.S.A. INC.を設立し、海外販売拠点を拡充した。1987年10月には開発・生産・販売の一体化を図るため、子会社2社を吸収合併。1989年6月には第2世代コンピュータ横編機(SES)を発売。1990年12月に大阪証券取引所市場第二部に上場し、資金調達基盤を確立した。

無縫製技術と製品多様化の時代(1992-2000)

1992年2月、自動裁断機(P-CAM)の製造販売を開始し、横編機以外の分野に進出。1995年11月には完全無縫製型コンピュータ横編機(SWG)を発売し、ニット製品の編み立てに革命をもたらした。1997年10月には世界初のスライドニードルを搭載した多機能機(SWG-FIRST)を開発。2000年6月にはALL in ONEコンセプトのデザインシステム(SDS-ONE)を発売し、設計から生産まで一貫したソリューションを提供した。

新工場建設とコスト競争への対応(2005-2006)

2005年4月、株式会社海南精密を連結子会社化し、部品製造体制を強化。同年12月には省エネ・省資源に配慮した最新鋭工場FA2号棟を竣工し、生産能力を向上。2006年7月にはコストパフォーマンスを重視したコンピュータ横編機(SSG、SIG)を発表し、低価格帯市場への対応を図った。2006年9月には連結子会社島精榮榮有限公司(香港)が販売代理店から事業を譲り受け、アジア販売網を強化した。

年表39件を開く

1960年代

  • 1961年7月創業和歌山市大泉寺丁に資本金100万円をもって三伸精機株式会社(現提出会社)を設立し、手袋編機用半自動装置の製造販売を開始。
  • 1962年2月商号変更和歌山市手平に本社及び本社工場を移転、商号を島精機株式会社に変更。
  • 1962年3月商号変更商号を株式会社島精機製作所に変更。
  • 1964年12月全自動手袋編機を開発。
  • 1967年9月全自動フルファッション衿編機の製造販売を開始し、横編機業界に進出。
  • 1968年9月業務拡張のため和歌山市坂田に本社及び本社工場を新設移転。

1970年代

  • 1970年2月全自動シームレス手袋編機(SFG)を開発、製造販売を開始。
  • 1971年6月パリで開催のITMA展(国際繊維機械見本市)に全機種を出品、国際的な評価を受ける。
  • 1973年6月新潟県五泉市に新潟営業所(現 東日本支店)開設。
  • 1975年9月全自動シマトロニック・ジャカード手袋編機(SJG)を開発、独ライプチヒ展に出展しゴールドメダルを受賞する。
  • 1978年3月シマトロニック・ジャカード・コンピュータ制御横編機(SNC)を開発、横編機の新分野を開拓する。
  • 1979年7月M&A和歌山市坂田にニットマックエンジニアリング株式会社(のちに連結子会社株式会社ニットマック)を設立。(2010年3月当社に吸収合併)

1980年代

  • 1980年1月和歌山市神前に株式会社シマファインプレス(現連結子会社)を設立。(1987年3月当社100%出資子会社となる。)
  • 1981年7月シマトロニックデザインシステム(SDS)の製造販売を開始。
  • 1981年10月M&Aティーエスエム工業株式会社に50%を出資。(1987年10月当社100%出資子会社となる。2018年10月当社に吸収合併)
  • 1982年1月創業ニットデザインセンター(現トータルデザインセンター)を発足。
  • 1982年6月大阪市北区に大阪支店(2025年4月大阪市浪速区に移転・現 西日本TSCなんば)を開設。
  • 1985年4月大阪府泉大津市に泉州営業所(現 西日本支店)を開設。
  • 1985年8月M&Aイギリスミルトンキーンズで現地法人を買収し、シマセイキヨーロッパ(SHIMA SEIKI EUROPE LTD.現連結子会社。2006年3月ダービー州に移転)とする。
  • 1986年1月台湾に台北支店を開設。(2017年1月現連結子会社島精機(香港)有限公司の支店となる。)
  • 1986年4月アメリカニュージャージー州に現地法人シマセイキU.S.A.(SHIMA SEIKI U.S.A. INC.現連結子会社)を設立。(2007年5月当社100%出資子会社となる。2022年2月カリフォルニア州に本社を移転)
  • 1987年5月東京都港区に東京支店を開設。(2000年3月中央区日本橋に移転)
  • 1987年10月M&A開発・生産・販売の一体化を図るため、株式会社島アイデア・センター、神谷電子工業株式会社を吸収合併。
  • 1989年4月M&A株式の額面金額変更のための合併。((注)参照)
  • 1989年6月第2世代のコンピュータ横編機シマトロニック・ジャカード・コンピュータ横編機(SES)の製造販売を開始。

1990年代

  • 1990年12月上場大阪証券取引所市場第二部に上場。新本社ビル竣工。
  • 1992年2月自動裁断機(P-CAM)の製造販売を開始。
  • 1992年5月名古屋市中区に名古屋支店(現 西日本TSC名古屋)を開設。
  • 1992年9月大阪証券取引所市場第一部銘柄に指定。
  • 1995年11月完全無縫製型コンピュータ横編機(SWG)の製造販売を開始。
  • 1996年1月上場東京証券取引所市場第一部に上場。
  • 1997年10月世界初のスライドニードルを搭載した多機能コンピュータ横編機(SWG-FIRST)を開発。
  • 1998年7月M&A東北シマセイキ販売株式会社を吸収合併し、山形営業所(現 東日本TSC山形)、福島営業所(現 東日本TSC福島)を開設。

2000年代

  • 2000年6月IT機能を充実したALL in ONEコンセプトのデザインシステム(SDS-ONE)を発売。
  • 2002年4月創業創立40周年記念行事としてファッションショーを開催。
  • 2005年4月株式会社海南精密を連結子会社とする。
  • 2005年12月省エネ・省資源に配慮した最新鋭工場FA2号棟を竣工。
  • 2006年7月コストパフォーマンスを向上したコンピュータ横編機(SSG、SIG)を発表。
  • 2006年9月商号変更連結子会社島精榮榮有限公司(香港)が販売代理店から事業を譲り受ける。(2010年1月島精機(香港)有限公司に社名変更)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年3月期まで410億円
  • 営業利益2027年3月期まで3億円
  • 経常利益2027年3月期まで10億円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益2027年3月期まで9億円
  • ROE2027年3月期まで1.1%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    経営基盤の再構築

    収益の安定化と事業成長に向けて、抜本的な意識改革と社内体制・業務プロセスの刷新を断行し、持続的な企業成長の基盤を構築する。

  2. 02

    ソリューションビジネスの確立

    ファッション業界のサプライチェーンにおける課題解決のためのソリューションを提供し、業界全体の付加価値を高めることで持続的な成長につなげる。

  3. 03

    横編機事業の再生

    市場にマッチした新製品開発、徹底したコストダウン、ファッション産業以外の新規市場開拓などを通じて、横編機事業の持続的成長を確実にする。

  4. 04

    自動裁断機事業の拡大

    機械性能を大幅に向上させた製品ラインアップを投入し、積極的な投資により販売ルートとアフターサービス網を拡充し、横編機事業に続く事業の柱へと成長させる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,654人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は598万円で、9期前と比べて2.1%平均年齢は45.5歳、平均勤続年数は22.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,859
2018年3月1,931
2019年3月61142.919.71,974
2020年3月55442.619.62,010
2021年3月54042.319.31,919
2022年3月55843.120.11,867
2023年3月61644.120.91,817
2024年3月55844.521.31,789
2025年3月63744.721.61,762−675
2026年3月59845.522.31,654−103

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
男性育休取得率85.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)59.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社12(国内 5 / 海外 7、うち連結子会社 12) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社及び 本社工場 — 和歌山市110億円
横編機事業 デザインシステム関連事業 手袋靴下編機事業 その他
主な関係会社
  • 国内
    ㈱シマファインプレス(注)3
    和歌山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱海南精密
    和歌山県海南市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東洋紡糸工業㈱
    大阪府泉北郡 忠岡町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    SHIMA SEIKI EUROPE LTD.
    英国 ダービー州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    SHIMA SEIKI U.S.A. INC. (注)3
    米国 カリフォルニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    島精機(香港)有限公司(注)3、5
    中国 香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    SHIMA SEIKI ITALIA S.P.A.(注)3、5
    イタリア ミラノ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    島精榮榮(上海)貿易 有限公司
    中国 上海 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    SHIMA SEIKI SPAIN,S.A.U.
    スペイン バルセロナ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    東莞島榮榮貿易有限公司
    中国 東莞 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    SHIMA SEIKI(THAILAND) CO., LTD.(注)4
    タイ バンコク · 連結子会社
    議決権49.0%
  • 海外
    SHIMA SEIKI KOREA INC.
    韓国 ソウル · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は335億円営業利益-17億円前期と比べると増収で、売上が+3.1%。

売上高
+3.1%
335億円
営業利益
-17億円
純利益
9億円
営業利益率
-5.1%
前期比 +31.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高410億円335億円
営業利益3億円-17億円
純利益9億円9億円
1株あたり配当¥20¥20

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は76億円、営業利益は−8億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−35.0%、営業利益は−214.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q111−45
2024年1Q11776.07
2024年2Q75−3−4.0−3
2024年3Q7145.66
2024年4Q960
2025年2Q148−19−12.8−21
2025年4Q177−100−56.5−122
2026年2Q181−1−0.67
2026年4Q154−16−10.42
2027年1Q76−8−10.5−6

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は350億円から335億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は-5.1%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月3504218
2014年3月4067449
2015年3月4848536
2016年3月4964533
2017年3月62410072
2018年3月719155113
2019年3月5145038
2020年3月332−56−84
2021年3月245−73−179
2022年3月310−34−36
2023年3月379−17−56
2024年3月3591010
2025年3月325−119−115−36.6−143
2026年3月335−173−5.19

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高335億円のうち、営業利益として残るのは-17億円-5.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は9億円、売上の2.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金64.5%216億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金40.6%136億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-5.1%-17億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
35.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比13.7pt
-5.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比4.3pt
2.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比6.6pt
1.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-1.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが4億円、投資CFが−15億円で、差し引きのフリーCFは−11億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は156億円で、売上の5.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月36−3224166
2014年3月−24−4−16−28138
2015年3月−2023−203132
2016年3月13−23−18−1098
2017年3月70−122558183
2018年3月94−481746242
2019年3月99−9−6590268
2020年3月38−31−567216
2021年3月5913−3872256
2022年3月62−10−7852243
2023年3月−72−21−3−93155
2024年3月−41−23−43128
2025年3月−45−3254−77104
2026年3月4−1555−11156

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,095億円。このうち返さなくてよい自己資本が824億円で、自己資本比率は75.2%(業種中央値65.3%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,12187424777.8
2014年3月1,19793226577.7
2015年3月1,27098228877.2
2016年3月1,26498328177.6
2017年3月1,4191,04937073.8
2018年3月1,5431,23530880.0
2019年3月1,4511,21223983.5
2020年3月1,3071,08022782.6
2021年3月1,10190020181.7
2022年3月1,01888813087.2
2023年3月1,01086114985.2
2024年3月1,07891915985.2
2025年3月99477721778.2
2026年3月1,09582427175.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
213億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
311億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
117億円
在庫として抱えている分
負債合計
271億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
50
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率209社中54位あたり、逆に低いのは営業利益率209社中202位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
1.1%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-5.1%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
75.2%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.1%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.2%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥927で、1年前と比べて-12.5%過去52週の値幅のなかでは29%の位置にある。

¥927-1.2%1ヶ月+0.7%1年-12.5%時価総額323億円
過去52週の値幅
安値¥852高値¥1,110

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)36.7倍
PER (会社予想)34.9倍
PBR0.38倍
配当利回り2.16%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は887円、前日比-1.9%。直近1ヶ月で-4.4%下落し、週足は25日線(899.44円)を下回る弱い動き。52週高値1160円から-24%、52週安値852円から+4%と安値圏に近い。RSIは56と中立。6月下旬に出来高が急増したが、直近は36.88万株と高水準で売り圧力。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PER 35.2倍は同業平均23.7倍を上回り、PBR 0.37倍は平均1.56倍を大きく下回るが、ROE 1.1%と収益性が低く、直近2期連続営業赤字で利益水準が不安定。配当利回り2.21%は平均2.27%とほぼ同水準だが、業績悪化による減配リスクが高く、割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)36.7倍22.7倍
PER (予想)34.9倍
PBR0.38倍1.50倍
ROE1.1%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり20で、前期から+100.0%いまの株価に対する利回りは2.16%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥20
1株あたり
配当利回り
2.16%
いまの株価に対して
配当性向
61.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4538.6
2018年3月6033.328.5
2019年3月55−8.361.0
2020年3月35−36.4
2021年3月20−42.9
2022年3月10−50.0
2023年3月100.0
2024年3月100.0
2025年3月100.0
2026年3月20100.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥20

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ19,670人。区分でいちばん多いのは個人・その他58.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が31.3%を占め、残る68.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他43.543.242.747.150.658.6
金融機関25.124.325.322.022.119.4
事業法人11.311.311.211.211.411.8
外国法人19.620.619.818.614.38.9
自己株式3.63.63.63.63.62.5
証券会社0.60.60.91.11.51.2
外国人個人0.00.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01和島興産株式会社8.62
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)7.52
03株式会社紀陽銀行3.99
04島 正博3.07
05島 三博3.05
06株式会社三菱UFJ銀行2.53
07合同会社和光2.24
08梅田 千景1.82
09龍見 恭子1.64
10山田 都1.59

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-06-18
    島 三博
    変更報告
    3.05%
    +0.15pt
  • 2026-06-12
    島 三博
    変更報告
    3.05%
    +0.15pt
  • 2026-06-05
    島 三博
    新規の大量保有報告
    3.05%
    +0.15pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−51%、1株純資産は14期で−5%。直近期のROEは1.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月512,5482.041.479.1
2014年3月1422,7195.411.223.1
2015年3月1072,8633.819.222.8
2016年3月962,8673.319.632.7
2017年3月2103,0407.120.038.6
2018年3月3173,3829.923.328.5
2019年3月1063,4113.132.261.0
2020年3月−2403,127−7.4
2021年3月−5182,608−18.1
2022年3月−1042,572−4.0
2023年3月−1642,494−6.5
2024年3月302,6621.246.6
2025年3月−4142,251−16.8
2026年3月252,4271.135.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

5名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は5名。2026/3期の役員報酬は総額95百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
島三博代表取締役 社長執行役員 営業本部長兼内部監査室、サステナビリティ推進室、カッティングソリューション事業部管掌651,061,000
大谷明広取締役 常務執行役員 生産本部長兼 開発本部管掌621,000
北川尚作取締役 常務執行役員 経営企画部長兼 総務人事部、情報システム部、経理財務部管掌591,000
一柳良雄取締役8015,000
残間里江子取締役761,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3505117
社外取締役432328
取締役(社内)1121212

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容813字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社の企業グループは、横編機、デザインシステム、手袋靴下編機の製造販売を主な事業内容とし、さらに各事業に関連する部品の製造販売等に加え、その他サービス等の事業活動を展開しております。 なお、製造・販売子会社は原則としてセグメントの全てを分担しており、当グループの事業に係わる位置づけは次のとおりであります。 〔横編機事業・デザインシステム関連事業・手袋靴下編機事業・その他〕 (製造) 横編機、デザインシステム、手袋靴下編機の製品及び部品は当社で製造しております。 また、製品の一部部品につきましては、連結子会社 株式会社シマファインプレス及び株式会社海南精密に製造を委託し、組立用部品として購入しております。 (販売) 国内販売及び海外販売は当社が需要者へ直接又は商社、代理店経由で販売しておりますが、海外販売の一部につきましては、連結子会社 SHIMA SEIKI EUROPE LTD.、SHIMA SEIKI U.S.A. INC.、島精機(香港)有限公司、SHIMA SEIKI ITALIA S.P.A.、島精榮榮(上海)貿易有限公司、SHIMA SEIKI SPAIN, S.A.U.、東莞島榮榮貿易有限公司、SHIMA SEIKI(THAILAND)CO.,LTD.、SHIMA SEIKI KOREA INC.及び非連結子会社 SHIMA SEIKI PORTUGAL UNIPESSOAL LDA、SHIMA SEIKI FRANCE SARL、SHIMA SEIKI MOROCCO SLU、SHIMA SEIKI VIETNAM CO.,LTD.が販売を担当しております。 (その他) 東洋紡糸工業株式会社(繊維原料の製造、販売、輸出入)、株式会社イノベーションファクトリー(繊維製品の製造、販売)、株式会社サウステラス(ホテル業)があります。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,220字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、「創造の力で未来に幸せを」というパーパス(存在意義)のもと、「人と地球の未来のためにあらゆる課題解決に挑戦し続けます」「つながりを大切にワクワクする新たな価値をつくります」というミッション(私たちの使命)を掲げて、「世の中になくてはならない企業」になることを目指しています。 この経営理念のもと、「相互尊重」「広い視野」「チャレンジ」「時間を大切に」「共につくる」というバリュー(私たちが大切にする価値観)を掲げて、その実現に向けグループの全社・全社員が一丸となって邁進してまいります。 (2) 経営戦略 消費行動の変化やEC化の加速、SDGsへの関心の高まり、当社顧客業界での更なる効率化経営の追求など、当社を取り巻く経営環境は日々加速度的に変化しています。 そうした世界的な大きな変化の潮流の中、ビジネスチャンスを確実に掴むべく、4つの重点施策を推進しております。これにより、従業員一人ひとりが自律的に考え、行動できる組織をつくり上げ、新たな企業価値の創造と社会貢献を目指し、業績の回復ならびに企業価値の向上に努めてまいります。 <4つの重点施策> ① 経営基盤の再構築 ② ソリューションビジネスの確立 ③ 横編機事業の再生 ④ 自動裁断機事業の拡大 (3) 経営環境及び対処すべき課題 今後の世界経済見通しにつきましては、緩やかな景気回復傾向にあるものの、中東情勢の緊迫化による地政学リスクの高まりなど先行きは不透明な状況が継続すると思われます。中東情勢の緊張が長期化した場合には、原材料費、エネルギー価格、輸送費などの高騰によるコスト増が想定され、原材料の供給不足による生産面への影響や顧客の生産調整、市場の停滞による受注減といったリスクが生じる可能性があります。 当社の主要販売先となるアパレル・ファッション業界においては、エシカル消費やトレーサビリティの要求など消費行動の変化や、ECサイトをはじめとするデジタル化の急速な進展、サステナビリティに関する企業の社会的責任の増大など、変化する事業環境への対応がますます求められています。こうした環境のもと、これまでのようなリードタイムの長い大量生産・大量消費を前提としたビジネスモデルから脱却し、市場ニーズに即した消費者満足度の高い商品を、必要なときに必要な量だけ生産し、短納期で消費者に届ける「あるべきビジネスモデル」の構築が急務となっています。事業環境においては、世界人口増加やGDP成長にともない安定的にマーケットは拡大傾向にあり、モノづくり環境の変化に基づくマーケットの移動は加速しています。一方、多発する紛争や複雑化する世界経済による投資意欲の減退、中国メーカーなど競合他社とのシェア争いが激化することも想定されます。 当社グループは、このようなアパレル・ファッション業界の課題や事業環境の変化に対して積極的に取組むことで社会貢献や事業発展の機会とし、10年後のあるべき姿を実現するため企業理念を再定義するとともに、2024年度から始まった3ヵ年の中期経営計画「Ever Onward 2026」において、2027年3月期の経営目標として、連結売上高410億円、営業利益3億円、経常利益10億円、親会社株主に帰属する当期純利益9億円、ROE1.1%以上とすることを定めております。 この目標の実現に向けた取り組みとして下記の4つの重点施策を引き続き実行してまいります。 ・経営基盤の再構築 収益の安定化と事業の成長に向けた抜本的な意識改革と社内体制・業務プロセスの刷新を断行し、持続的な企業成長に向けた経営基盤の再構築を進めます。 ・ソリューションビジネスの確立 ファッション業界のサプライチェーンにおける課題解決のためのソリューションを提供し、業界全体の付加価値を高めていくことを通じて、当社グループの持続的な企業成長につなげていきます。 ・横編機事業の再生 市場にマッチした新製品の開発、徹底したコストダウンの実行、ファッション産業以外の新規市場の開拓などの諸施策を通じ、横編機事業の持続的な成長を確実なものにします。 ・自動裁断機事業の拡大 機械性能を大幅に向上させた製品ラインアップを市場投入するとともに、積極的な投資により販売ルートおよびアフターサービス網を拡充し、横編機事業に続く事業の柱へと成長させます。 このような取り組みとあわせて研究開発、人的資本などの投資をこれまで以上に積極的に推進し、さらにグループ内においては、引き続き徹底したコストダウンや経費削減に注力し企業価値の向上に努めてまいります。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの経営指標としては、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益、ROEを重視しております。 中期経営計画 目標値   直近実績 2027年3月期   2026年3月期 売上高   410億円    335億円 営業利益     3億円   △17億円 経常利益    10億円      2億円 当期純利益     9億円      8億円 ROE     1.1%      1.1%
事業等のリスク6,808字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社は、当社グループの事業活動に関するリスクを所管するリスク管理委員会を設置し、リスク管理規程に従い、リスク管理体制の構築と運用にあたっております。 当社グループは、事業展開においてリスク要因となり、経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があると考えられる主な項目を以下のとおり認識しておりますが、これらのリスクは必ずしも全てのリスクを網羅したものではなく、想定していないリスクや現時点において影響度が小さいと考えられる他のリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。 当社グループではこれらのリスクの発生可能性を認識したうえで、その発生の回避及び発生時の適切な対応に努めております。なお、記載内容のうち将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 市場環境・競合状況の変動リスク 主要な販売先である国内外のニット製品メーカーが、消費者の生活様式や消費スタイルの変化、サステナビリティ対応等の環境意識の高まり、経済活動の停滞、暖冬などの天候不順等の影響を受けた結果、横編機等の設備投資が大きく減退する可能性があります。 また、当社グループが展開する各事業においては、日々変化する顧客ニーズに対し、競合他社の技術革新も日進月歩で進んでいます。 併せて資材調達では、国際的な通商問題や感染症の世界的大流行によるサプライチェーンの混乱、燃料費の高騰などにより、原材料価格の高騰や資源不足が生じ、その結果、納期遅れ等の調達リスクが高まり、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。(「⑨自然災害、国際紛争、事故、感染症の拡大などのリスク(2)生産面への影響」に詳細記載。) 加えて、顧客や取引先等との重要な契約が増加している中、見解の相違による他社特許の侵害、秘密情報の漏洩等により、賠償問題に発展し、業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。(「⑤知的財産保護戦略の課題」及び「⑧情報セキュリティに関するリスク」に詳細記載。) こうした環境変化に対し、当社が適切に対応できず、競争優位性を失った場合、当社グループの業績及び財政状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 このような事業リスクに対し、当社グループでは、ホールガーメント横編機とデザインシステムの活用による、消費地における需要動向に対応した適時適量生産の提案を積極的に行う等、製品・サービスの訴求力の向上に日々努めております。 さらに顧客や取引先等とのコミュニケーションを密にし、潜在的なニーズを的確にキャッチすることにより、アパレル・ファッションの業界課題を解決する新たなビジネスモデルの確立や、非アパレル業界でのニット化の推進など、当社グループにおいて新たな事業価値と事業領域の創出を進めております。なお、当社グループは新たな事業領域(新規事業)への投資に積極的に取り組んでいく方針であり、その取り組みについては、綿密な市場調査・分析や、入念な事業計画を策定し、収益化までの期間や撤退基準を設けるなど、より厳しいプロセスを経て行うこととしておりますが、予測とは異なる状況が発生し計画通りに進まない場合には、当社の事業及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 また、日々変化する事業環境において、経営基盤や社内体制を抜本的に見直し、適切なリスク管理体制の維持・向上に全社一丸となって取り組むことで、当社グループの企業価値の持続的な向上に努めております。 ② 事業展開地域での社会的な制度変更などの影響 アパレル産業は、経済のグローバル化の進展に伴い、サプライチェーンも同時にグローバル化してきました。消費国と生産国において貿易摩擦などが発生し、通商問題に発展した場合、設備投資動向にも大きく影響を及ぼします。 米中貿易摩擦に端を発する相互関税の引き上げ、技術輸出規制などの経済措置の動向には細心の注意を払い、適切に対処していくべく努めておりますが、各国政府や国際的枠組みによる規制が新たに導入、変更された場合には、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。このため、世界各国に展開している現地法人・販売代理店などのネットワークを活用して、いち早く現地動向を察知し、迅速な行動が取れるよう体制の整備を進めております。 ③ 為替レートの変動 当社グループは海外売上高比率が80%前後で推移しており、取引においては日本円以外に外国通貨建で行われているため、急激な為替レートの変動は当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 このため、当社グループは、連結財務諸表等 注記事項(デリバティブ取引関係)に記載のとおり、売上債権のうち外貨建債権に対して先物為替予約取引などでリスクヘッジを行っております。 ④ 財務に関するリスク (1)与信及び売上債権に関するリスク 売上債権に占める割合の多くは、横編機事業にかかる債権となっております。多くのユーザーは素材仕入れから製品販売までの期間が長期となり、債権回収も長期間にわたることが業界内での特有の商慣習になっております。そのため、当社グループでは、主要地域において直接ユーザーに対する与信管理の強化を行っております。引き続き、アジア市場ではグローバルアパレルとニットメーカーが両輪となり、大規模な生産活動が行われ、1社あたりの取引金額も膨らむ傾向となっております。回収リスク低減のため、債権流動化の実施、担保設定、リース取引の推進、貿易保険の付保を行うと同時に、横編機にPMS(パスワードマネジメントシステム)を搭載し、期日までの支払いを促す仕組みを構築しております。回収遅延などが発生している場合には、過去の実績率や個別の回収可能性等の見積りに基づき保守的に引当金を計上するなどの対策を行っております。 (2)資金調達に関するリスク 当社グループでは、現状資金が借入金を上回っており、安定的な財務基盤を維持しております。一方、中長期的には、今後の業績次第で必要に応じて資金を適切な条件で調達できない場合に、当社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローが悪影響を受ける可能性があるという事を認識した上で、業務改善及び適切な対策を図ってまいります。 ⑤ 知的財産保護戦略の課題 当社グループが保有する独自技術やノウハウの一部は、海外競合他社における法令遵守意識の欠如などにより知的財産権による完全な保護が不可能または限定的にしか保護されない可能性があります。ホールガーメント横編機をはじめとする当社製品は、高度な技術が結集されています。当社グループでは開発本部の中に知的財産開発チームを設け、「横編機等の機構・制御」、「ニットの編成技術」、「デザインシステム関連」など幅広い技術について知的財産権で保護し、他社との差別化を図っています。しかし特許の侵害などにより模倣製品が流通した場合、当社事業に与える影響は大きくなります。加えて、近年生成AIやSNS等の技術活用が拡大する中で、生成AIによる無断加工やSNS上での不適切な情報拡散により、第三者の肖像権等を侵害すると認定される可能性があり、その結果として法的紛争や社会的信用低下につながる恐れがあります。当社グループではこれら新たなリスクにも留意し、適切な管理体制と対応策の強化に努めてまいります。 他方、当社グループでは他社の権利を侵害しないように製品等の開発を進めておりますが、見解の相違等により他社の知的財産権を侵害しているとされ、製品等の開発や販売に支障をきたす可能性や多額の損害賠償責任を負う可能性があります。さらに、現在当社グループがライセンスを受けている第三者の知的財産権の使用が将来差し止められる、あるいは不当な条件に変更され、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 このため当社グループは、他社による特許侵害を常に監視し、また各国の現地法人、代理店等からの情報を有効活用し、必要に応じて注意喚起や法的手続きをとる体制を整えるとともに、他社の知的財産に関しては、製品開発の各フェーズにおいて入念な調査・確認を実施しております。万が一、見解の相違等により他社から知的財産権の侵害を指摘された場合やライセンス条件の変更等に備え、非侵害の主張やライセンス条件等の交渉・訴訟を行うための人材を社内法務関連部門に配置するとともに、経験豊富な弁護士と連携し、事案の内容に応じて適切に対応する体制を整えております。 ⑥ 組織及び人材に関するリスク 当社は創業当時から、世の中にないものを創り出し、最高機能の製品を経済的な価格で提供することで、業界から高く評価されてきました。これらを支えるのは高度な専門性、創造性、独自性を持つ人材であり、継続的な人材の確保、育成に努めておりますが、人材流出や優秀な人材の確保難が深刻化した場合には、技術の伝承や後継となる人材育成が計画通りに進まないことが想定されます。特に重要な人材が流出した場合には、製品開発力や製品品質の低下を招き、その結果事業競争力が低下し、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。このため、若手社員に対する社内研修の充実や各種技能検定へのチャレンジ推奨、ベテラン社員によるOJTの拡充など技術の伝承に積極的に取り組んでおります。また、人材流出リスクや人材確保難への対応策として、多様な採用活動や、インセンティブ制度の導入、働き方改革による職場環境改善等にも注力しております。さらに、特定の人材、組織に過度に依存しない体制構築のため、当社グループ各組織間の連携・情報共有をより密にし、当社グループ全体の組織力強化に努めてまいります。 ⑦ 製造物責任に関するリスク 当社グループでは、最高機能の製品を経済的な価格でお届けするというシマセイキスピリットのもと、品質環境基本方針を定め、専門の委員会活動を展開し、製品品質、顧客満足度の向上に努めておりますが、万一製品の欠陥等が発生した場合、損害賠償や対策コスト等により、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、製造物にかかる賠償責任に備え保険に加入し、リスクの低減を図っております。 ⑧ 情報セキュリティに関するリスク 当社グループにおいて、情報システムは重要な要素の一つです。人的ミス、機器の故障、通信事業者などの第三者の役務提供の瑕疵等により、また、外部からのサイバー攻撃、不正アクセス、コンピュータウイルス感染などにより、情報通信システムの不具合や不備が生じ、取引処理の誤りや遅延などの障害、情報流出などが生じ、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、情報セキュリティポリシーを定め、すべての役員及び従業員などに対する情報の取り扱いの行動規範を定めるほか、情報セキュリティの物理的対策及び技術的対策の取り組みについて情報セキュリティ委員会を通じて継続した啓発活動を実施しています。 ⑨ 自然災害、国際紛争、事故、感染症の拡大などのリスク 地震、台風、津波などの自然災害、国際紛争、火災、停電、感染症の拡大(パンデミック)などが発生した場合、当社の事業活動に影響を及ぼす可能性があります。 (1)販売面への影響 主要販売先であるアジア(中国、ベトナムなどASEAN、バングラデシュ等)、イタリアを中心とした欧州市場、トルコを中心とした中東市場でリスクが拡大した場合には、通常の営業活動に支障をきたし、長期化することにより当社業績に与える影響が大きくなります。さらにユーザーの生産活動にも影響を及ぼし、資金繰り悪化による売上債権の回収リスクが高まる可能性があります。(「④財務に関するリスク(1)与信及び売上債権に関するリスク」に詳細記載。) (2)生産面への影響 生産面ではサプライヤーの操業停止の長期化により部品不足を招き、生産抑制を余儀なくされることが想定され、当社業績及び財政状況に多大な影響を及ぼします。そのため、当社グループでは緊急時に向けた在庫の確保、複数社からの購買による安定した部品供給体制の構築などの対策に取り組んでおります。 ⑩ 生産拠点の一極集中 当社は、製品を本社がある和歌山県で集中的に生産し、開発から製造までの一貫体制を敷くことで効率化やコストダウンを図ってまいりました。このため、和歌山県近郊で大規模な地震、風水害等の自然災害や当社工場での火災等の事故、社内での感染症の拡大が発生した場合、製造ラインの操業が長期間停止する可能性があります。当社は日産体制を構築しておりますので、停止期間が継続する場合、その影響は大きくなります。そのため、当社では、各種保険の付保や操業停止期間を最小化できるよう事業継続計画の整備を行うとともに、建物等の耐震工事、非常時を想定した訓練の実施及び安否確認システムの導入等の対策を講じ、早期に復旧できるような体制を整えております。しかし被害想定を超えた規模の災害等が発生した場合、機能停止・設備の損壊・インフラの供給停止、交通機関や通信手段の停止等により、事業活動の継続に影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 感染症等の流行に関するリスク 新型コロナウイルス感染症等の世界的な拡大(パンデミック)に伴い、社内において感染症の拡大が認められた場合、一時的に工場の稼働停止など事業活動の停止により、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、社長を本部長とする危機管理本部を設置し、不要・不急の会議・出張の禁止、工場見学の受入中止、予防措置の強化(毎日の検温・マスク着用・手指消毒の徹底等)、在宅勤務、ワクチンの職域接種等を実施することにより従業員の安全確保を優先しつつ事業への影響を最小限に留めるなどの体制を整えております。 ⑫ コンプライアンスに関するリスク 当社グループでは事業活動を行うにあたり、様々な法令・規則等の適用を受けておりますが、意図せずに違反する場合も含め不正行為など重大なコンプライアンス違反を起こした場合は、当社グループの社会的な信用を失墜させ、また取引の停止や訴訟等による損害の発生など、事業活動に重大な影響を及ぼす可能性があります。 これに対し、当社グループでは、「シマセイキグループ行動基準」を定め、その遵守に努めるとともに、コンプライアンス体制強化のためのコンプライアンス委員会、法令遵守と企業倫理に関する通報、相談できる窓口として企業倫理ヘルプラインを設置し、コンプライアンス違反の影響拡大の防止に努めております。 ⑬ サステナビリティ課題に関するリスク ステークホルダーからのESGを重視した経営やSDGsへの関心は年々高まっており、サステナブルな社会の実現への取り組みが、今後ますます重要になっております。 環境面においては、世界的な気候変動対策の観点から脱炭素社会に向けた温室効果ガス排出量の削減や、製品・サービスの環境配慮が、顧客やサプライヤーに加えて社会全体からも求められています。 当社は環境マネジメントシステムの運用に基づき、環境関連諸規制における要求事項の遵守とともに、顧客における環境負荷低減に配慮した製品・サービスの設計・開発を行っています。もの創りにおいてはCO2排出抑制/削減のための電力使用量削減、廃棄物の排出量削減とリサイクルの推進、資源の有効利用などにも取り組んでおります。 しかし各種の法規制が変更又は新たに制定された場合はその遵守対応のための費用が増加し、当社の業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 また、グローバルに事業を展開する企業に対する「ビジネスと人権」に関する意識はますます高まっており、ステークホルダーによる人権への対応要求やサプライチェーンにおける紛争鉱物や強制労働への対応要求が求められています。 当社は人権方針を策定し、事業活動に関わるすべての人の人権を尊重するためにあらゆる人が固有にもつ多様性を尊重し、誰もが働きやすい職場環境の実現に取り組んでおります。 しかし、当社及びサプライチェーンにおいて適切な対応が取られていない場合、取引の停止や行政罰、企業に対する社会的信頼の喪失、事業機会の損失等により、当社の業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社は今後も製品・サービスを通してサステナブルなもの創りを提案し、企業活動を通じて社会課題の解決に取り組んでまいります。
経営成績の分析 (MD&A)4,458字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績 当連結会計年度における経済の動向は、わが国においては雇用・所得環境の改善や設備投資の増加など緩やかな回復基調が続いたものの、海外経済の減速懸念や中東情勢の悪化による地政学リスクの高まりなどから、依然として先行き不透明な状況が続いております。 このような経済情勢の中、当社グループは中期経営計画「Ever Onward 2026」(2024年度から2026年度)の2年目となる当連結会計年度におきまして、「経営基盤の再構築」「ソリューションビジネスの確立」「横編機事業の再生」「自動裁断機事業の拡大」という4つの取組みを重点施策として、サステナブルなモノづくりを支援する製品・サービスの提案活動を世界各地の顧客、業界に向けて展開しました。また、繊維・アパレル分野にとどまらず、産業資材や生活関連分野など多様な用途展開を見据えた国内外の展示会や商談機会を積極的に活用し、当社独自の技術力を基盤とした製品やシステム、ならびにデジタル技術を融合したソリューションの訴求を通じ、事業展開のさらなる拡大に向けた取組みを推進しました。 これらの結果、当連結会計年度の売上高については335億9百万円(前期比3.0%増)となりました。利益面におきましては、前期において棚卸資産評価損(売上原価)および貸倒引当金繰入額(販売費及び一般管理費)、為替差損(営業外費用)、ならびに減損損失(特別損失)等の一過性の費用および損失を多額に計上した一方、当期においてはこれらの発生が前期に比べ大幅に減少したことから、営業損失17億20百万円(前期は営業損失119億14百万円)、経常利益2億88百万円(前期は経常損失114億81百万円)となりました。また、特別利益として投資有価証券売却益を計上し、特別損失として投資有価証券評価損を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は8億56百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失142億75百万円)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 (横編機事業) 当社のコア・ビジネスである横編機事業は、アジア地域では、先進国向けニット製品の生産拠点であるバングラデシュにおいて、2024年7月の大規模な反政府デモによる混乱の平常化にともない受注は回復基調となり、生産効率の高い「N.SVR®」や「N.SSR®」の販売台数が前期に比べて増加しました。また欧州では、付加価値の高い商品開発を得意とするイタリア市場において、主に高級ブランドおよびそのサプライヤーを中心に景気回復の兆候が見られ、ホールガーメント横編機の販売台数が増加しました。一方、中国市場では、香港系大手顧客を中心にコンピュータ横編機の販売台数は前期を下回りました。加えて、下半期に予定していたコストパフォーマンスモデルの成型機の投入遅延により、当初想定していた販売計画を下回る結果となりました。これらの結果、横編機事業の売上高は238億66百万円(前期比2.7%増)、セグメント利益(営業利益)は25億59百万円(前期は営業損失50億19百万円)となりました。 (デザインシステム関連事業) デザインシステム関連事業においては、国内外のファッション関連教育機関を中心に、SDS®-ONE APEXソフトウェアのサブスクリプションサービスである「APEXFiz®」のライセンス契約数が増加しました。また自動裁断機「P-CAM®」については国内を中心に需要が回復傾向となりました。この結果、デザインシステム関連事業の売上高は30億36百万円(前期比7.8%増)、セグメント利益(営業利益)は6億71百万円(前期比489.9%増)となりました。 (手袋靴下編機事業) 手袋靴下編機事業は、国内および海外大手ユーザーの設備投資が一巡したことにより、売上高は5億21百万円(前期比31.0%減)、セグメント利益(営業利益)は76百万円(前期比206.5%増)となりました。 (その他事業) その他事業については、メンテナンス部品や紡毛糸の販売などで、売上高は60億84百万円(前期比6.4%増)、セグメント利益(営業利益)は10億48百万円(前期は営業損失1億33百万円)となりました。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期比 横編機   18,704   1.6% デザインシステム関連   2,396   3.5% 手袋靴下編機   470   △17.2% 合計   21,572   1.3% ② 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比   受注残高(百万円)   前年同期比 横編機   21,128   △19.3%   3,954   △40.9% デザインシステム関連   2,911   △0.9%   369   △25.2% 手袋靴下編機   339   △48.1%   15   △92.0% 合計   24,378   △18.1%   4,340   △41.2% ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比 横編機   23,866   2.7% デザインシステム関連   3,036   7.8% 手袋靴下編機   521   △31.0% その他   6,084   6.4% 合計   33,509   3.0% (注) 1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がいないため、記載はありません。 (2) 財政状態 当連結会計年度末における総資産は、現金及び預金、売上債権の増加などで、前連結会計年度末に比べ101億25百万円増加し、1,095億31百万円となりました。負債合計は、長期借入金の増加などで前連結会計年度末に比べ54億83百万円増加し、271億49百万円となりました。また自己資本の額は、823億38百万円となり、自己資本比率は前連結会計年度末に比べて3.0ポイント低下し75.2%となりました。 (3)キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて52億53百万円増加し、156億17百万円となりました。 各活動別のキャッシュ・フローの状況は次の通りであります。 [営業活動によるキャッシュ・フロー] 棚卸資産の減少などにより、当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは4億8百万円の資金の増加となりました。(前連結会計年度は44億61百万円の資金の減少) [投資活動によるキャッシュ・フロー] 定期預金の預入による支出や有形固定資産の取得による支出などにより、当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは14億68百万円の資金の減少となりました。(前連結会計年度は32億22百万円の資金の減少) [財務活動によるキャッシュ・フロー] 長期借入れによる収入などにより、当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは54億70百万円の資金の増加となりました。(前連結会計年度は53億76百万円の資金の増加) 当社グループの資本の財源および資金の流動性については次のとおりであります。 当社グループの資金需要の主なものは、事業活動にかかる運転資金、生産能力増強・生産効率化のための設備投資及び新製品開発・成長領域での製品開発投資等によるものであります。資金調達においては、資金の使途、目的に対応して、営業活動から得られるキャッシュ・フロー、金融機関からの借入等、多様な調達方法を組み合わせて低コストかつ安定的な資金を確保するように努めております。財務の安全性を示す指標である自己資本比率及び流動比率は、当連結会計年度末においてそれぞれ、75.2%、501.0%となり、極めて良好な財務状態を保っております。今後も当社グループが将来にわたり世界のリーディングカンパニーとして強固な地位を占め、安定的に成長を維持するために必要な運転資金、設備投資資金及び製品開発投資資金は、良好な財務状態および営業活動により、充分調達することが可能と考えております。 緩やかな景気回復傾向にあるものの、中東情勢の緊迫化による地政学リスクの高まりなど先行きは不透明な状況が継続すると思われますが、現時点で必要十分な手許資金を確保しており、また必要に応じて金融機関等から資金調達が可能な体制も整えております。 株主還元については経営の最重要課題のひとつとして位置付けており、事業の持続的な発展を通じて、安定した配当を長期にわたって継続することを基本方針としております。中期経営計画「Ever Onward 2026」(2024年度から2026年度)に基づき、収益力の向上につながる積極的な成長投資と財務体質の強化に努めながら、連結配当性向40%を目安に株主配当を行います。なお、自己株式取得については、株価水準や資金の状況、市場環境などを総合的に勘案し、時機に応じて柔軟に実施してまいります。当社の配当政策については、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」をご確認ください。 (4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に準拠して作成しております。この連結財務諸表を作成するに当たり、重要である会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4 会計方針に関する事項」に記載のとおりであり、重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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