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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

AIメカテック

6227 · Standard · 機械

インクジェット技術を核に、次世代ディスプレイや半導体パッケージ向け製造装置を手がけるエンジニアリング会社。

概要

AIメカテックは2016年に日立製作所から分社した機械メーカーで、フラットパネルディスプレイ(FPD)や半導体パッケージの製造装置を手がける。2021年7月に東京証券取引所市場第二部に上場し、現在はスタンダード市場に所属する。

三つの事業セグメントで構成される収益構造

当社グループはIJPソリューション事業、半導体関連事業、LCD事業の三つを報告セグメントとする。IJPソリューション事業ではインクジェット・プリンティング、ナノインプリント、フィルム応用の各技術を製品化し、次世代ディスプレイや光学デバイス向けに提案する。半導体関連事業ははんだボールマウンタ、ウエハハンドリングシステム、UV装置などを扱い、先端半導体パッケージの製造工程に供給する。LCD事業はシール塗布装置、液晶滴下装置、真空貼合せ装置を中心に、既存設備の改造・リプレース需要に対応する。

半導体関連事業が売上の大半を占める

2025年6月期の連結売上高210億円のうち、半導体関連事業が195億円と全体の92.9%を占める。同事業の売上高は前年比70.5%増と急拡大しており、AI向け先端半導体パッケージの需要拡大が追い風となっている。一方、IJPソリューション事業は5.7億円(前年比70.5%減)、LCD事業は9.1億円(同55.1%減)と縮小した。営業利益は半導体関連が37.6億円の黒字に対し、IJPソリューションは2.2億円の損失を計上している。

中国子会社と合弁会社で広がる事業基盤

当社は連結子会社として南京新創機電科技有限公司(中華人民共和国江蘇省南京市)を保有する。同社は元々日立製作所の子会社だったが、2016年9月に商号変更し、現在はLCD事業の一部を担う。さらに2023年7月には株式会社オプトランとの共同出資でナノリソティックス株式会社を設立し、光学製品への精密加工装置の開発・製造・販売を開始した。これによりナノインプリントリソグラフィー事業の立ち上げを進めている。

業界の中での役割はFPD・半導体パッケージ製造装置メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
352億円
営業利益
58億円
営業利益率
16.5%
純利益
36億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/6
事業売上構成比利益利益率
半導体 関連事業195億円92.9%38億円19.5%
LCD 事業9億円4.3%1億円11.1%
IJPソリューション 事業6億円2.9%-2億円-33.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01次世代ディスプレイ製造装置(有機EL・量子ドット等)主力

インクジェットプリンティング(IJP)技術を応用し、有機ELディスプレイや量子ドットディスプレイ、マイクロディスプレイなど次世代プレミアムディスプレイの量産に向けたプロセスと設備を提供する。

主な製品・サービス1
IJPソリューション事業(印刷装置)
インクジェット技術で微小な液滴を塗布・印刷し、次世代ディスプレイの製造工程に用いる装置。ローコスト・プロセスを実現する。

02半導体パッケージ・半導体回路形成主力

半導体パッケージ製造工程向けのはんだボールマウンタ装置、ウエハハンドリングシステム、半導体回路形成用のUV装置やエッチング・アッシング装置を提供する。

主な製品・サービス4
はんだボールマウンタ装置
はんだボールを基板に高精度に搭載する装置で、高歩留まりの量産設備を提供。
ウエハハンドリングシステム(ボンダー装置、デボンダー装置)
半導体ウエハをガラスキャリアに貼り合わせ分離する装置で、ウエハ研磨・薄板化工程に使用。
UV装置
UV照射で回路形成用レジストを硬化させる装置。パワー半導体関連。
エッチング・アッシング装置
プラズマ技術でウエハの溝加工(エッチング)やレジスト除去(アッシング)を行う装置。パワー半導体関連。

03光学系デバイス(ARスマートグラス等)準主力

ナノインプリント技術を用い、ARスマートグラス向けウェーブガイドの形成など次世代コミュニケーションツールの量産工程を支援する。

主な製品・サービス1
ナノインプリント装置
基板上の樹脂膜に型をプレスしてナノメートル級の微細パターンを転写する装置。

04液晶ディスプレイ(LCD)パネル製造準主力

テレビやスマートフォン向け液晶ディスプレイパネルの生産工程で使われるシール塗布装置、液晶滴下装置、真空貼合せ装置等を開発・製造・販売する。

主な製品・サービス3
シール塗布装置
基板上にシール剤(接着剤)を高速・高精度に塗布する装置。
液晶滴下装置
微量インクジェット塗布技術で液晶剤をパネルに高精度に塗布する装置。
真空貼合せ装置
真空中で2枚のガラス基板の間に液晶を封じ込めるための貼合せ装置。

製品と技術

インクジェットとナノインプリントで次世代ディスプレイに挑む

IJPソリューション事業では、インクジェット・プリンティング(IJP)技術を核に、有機ELディスプレイや量子ドットディスプレイ向けの製造装置を提供している。IJP技術は微小な液滴を非接触で基板に塗布し、必要な量を必要な場所に印刷できるため、ローコストプロセスを実現する。またナノインプリント技術では、樹脂膜に型をプレスしてナノメートルレベルの微細パターンを転写し、スマートグラス用ウェーブガイドの形成などに応用される。2023年に設立したナノリソティックスを通じて、反射防止パターン形成システムなどの製品化を進めている。

先端半導体パッケージに不可欠な複合装置群

半導体関連事業では、はんだボールマウンタ、ウエハハンドリングシステム(ボンダー装置・デボンダー装置)、UV装置、エッチング・アッシング装置を扱う。はんだボールマウンタはボール搭載技術とリペア技術により高歩留まりの量産を実現する。ウエハハンドリングシステムは半導体ウエハをガラスキャリアに貼り合わせ分離し、薄板化・積層化工程に供給される。特にAI向け先端半導体パッケージ(2.5D/3D実装)やHBM向けの需要が急増しており、パネルレベルパッケージング(PLP)への展開も視野に入れている。

LCDパネル生産を支える塗布と貼合せの装置群

LCD事業では、シール塗布装置、液晶滴下装置、真空貼合せ装置の三つを主力製品とする。シール塗布装置は細線塗布技術を用いて基板上にシール剤を高速・高精度に塗布する。液晶滴下装置は微量インクジェット塗布技術を応用し、液晶剤をパネルに塗布する。真空貼合せ装置は真空中で二枚のガラス基板を貼り合わせ、液晶を封じ込める。これらはテレビやスマートフォン向け液晶パネルの生産ラインで使われてきたが、市況の変化により新規投資は限定的で、既存設備の改造や部品交換などのアフターサービスが収益の柱となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

横型旋盤・熱処理で国内首位、内需依存で成長

同社は横型旋盤と高周波焼入れ装置を中核とし、国内市場で高いシェアを確保しています。競合である日本製鋼所や三浦工業が大型設備やボイラーで存在感を示す一方、同社は中小型の精密加工分野に特化し、自動車部品や建設機械向けの需要を捉えています。直近の売上高は154億円から352億円へと急拡大し、営業利益率も2%弱から16%超へと大きく改善しました。これは、設備投資需要の回復と高付加価値製品へのシフトが寄与しています。海外展開は限定的で、国内の製造業景気に依存する構造ですが、省人化・省エネ需要を背景に受注は堅調です。同業他社と比較して、同社は製品特化型で機動的な経営が強みですが、規模の面では競合に劣るため、市場変動の影響を受けやすい面があります。

強み

  • 横型旋盤と高周波焼入れ装置で国内シェア首位を確保し、高いブランド力を持つ。
  • 売上高が2年で倍増、営業利益率が2%から16%超へと大幅に改善した。
  • 精密加工と熱処理の一貫体制により、受注単価の向上と差別化を実現。
  • 自動車部品や建設機械向けの省人化・省エネ需要に応える製品を提供。

課題

  • 内需依存が強く、海外市場でのプレゼンスが低く、成長機会を逸する可能性。
  • 日本製鋼所などの大型競合に比べ資本規模で劣り、大型案件獲得に制約。
  • 景気や設備投資サイクルの影響を受けやすく、売上の安定性に課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機械の時価総額近傍。太字がAIメカテック

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16369トーヨーカネツ391億円14.8倍
26223西部技研383億円8.2倍
36226守谷輸送機工業376億円18.2倍
46240ヤマシンフィルタ373億円21.7倍
56430ダイコク電機372億円6.3倍
66227AIメカテック370億円31.1倍
76418日本金銭機械362億円7.0倍
86485前澤給装工業361億円12.8倍
96137小池酸素工業345億円9.3倍
106151日東工器333億円15.2倍
116470大豊工業325億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 8件

日立製作所から独立しヒューストン・ホールディングス傘下へ

2016年7月、株式会社日立製作所が液晶パネル等製造設備事業を新設分割により分社し、茨城県龍ケ崎市向陽台にAIメカテック株式会社を設立した。資本金は450百万円。同時に当社株式の大半がヒューストン・ホールディングス株式会社に譲渡され、同社の傘下に入った。同年9月には中国の子会社である南京日立科技有限公司を南京新創機電科技有限公司に商号変更している。

存続会社としてヒューストン・ホールディングスを吸収合併

2017年7月、AIメカテックはヒューストン・ホールディングス株式会社を吸収合併し、同社を消滅させた。これによりAIメカテックが存続会社となり、ヒューストン・ホールディングスの権利義務を承継した。この合併によって経営体制を一本化し、その後の事業展開の基盤を固めた。

プロセス開発センタ開設と株式上場

2018年7月、新プロセスや新材料の開発支援を目的にプロセス開発センタを開設した。2021年7月には東京証券取引所市場第二部に株式を上場した。翌2022年4月の市場区分見直しにより、スタンダード市場に移行している。上場資金を活用し、事業拡大のための投資を加速させた。

東京応化工業の装置事業を取得し半導体関連を強化

2023年3月、東京応化工業株式会社が半導体用・ディスプレイ用装置製造事業を承継させたプロセス機器事業分割準備株式会社の全株式を取得し、連結子会社化したのち吸収合併した。これにより東京応化工業の得意とするプロセス機器の技術と顧客基盤を取り込み、半導体関連事業のラインアップを拡充した。

オプトランとの合弁で光学系デバイス事業に進出

2023年7月、株式会社オプトラン(東京証券取引所プライム市場上場)との共同出資によりナノリソティックス株式会社を設立した。同社は光学製品への精密加工装置の開発・製造・販売を目的とし、AIメカテックの持ち分法適用関連会社となった。これによりスマートグラス向けウェーブガイドなどの光学系デバイスの加工システム事業の立ち上げを本格化させた。

年表8件を開く

2010年代

  • 2016年7月創業株式会社日立製作所は液晶パネル等製造設備事業を新設分割により分社し、茨城県龍ケ崎市向陽台にAIメカテック株式会社(資本金450百万円)を設立。当社株式の大半をヒューストン・ホールディングス株式会社(2016年3月設立)に譲渡。
  • 2016年9月商号変更子会社南京日立科技有限公司(中華人民共和国江蘇省南京市)を、南京新創機電科技有限公司に商号変更。
  • 2017年7月M&A当社がヒューストン・ホールディングス株式会社を吸収合併し、ヒューストン・ホールディングス株式会社は消滅、当社が存続会社となる。
  • 2018年7月新プロセス、新材料の開発をより効果的にサポートすることを目的にプロセス開発センタを開設。

2020年代

  • 2021年7月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第二部からスタンダード市場に移行。
  • 2023年3月M&A東京応化工業株式会社が、その半導体用・ディスプレイ用装置製造事業を吸収分割により承継させたプロセス機器事業分割準備株式会社につき、同日付でその全株式を取得し連結子会社としたうえ、吸収合併。
  • 2023年7月創業株式会社オプトラン(本店所在地:埼玉県鶴ヶ島市富士見六丁目1番1、代表者:代表取締役社長執行役員 範 賓、東京証券取引所プライム市場上場企業)との共同出資により、光学製品への精密加工装置の開発、製造、販売を目的にナノリソティックス株式会社(現 持分法適用会社)を設立。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2028年6月期まで300億円
  • 営業利益2028年6月期まで38億円
  • 営業利益率2028年6月期まで12%
  • ROE2028年6月期まで17%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    A-PI戦略による顧客との協創

    材料・装置・プロセスを一体不可分なソリューションとして提供し、顧客の新規プロジェクトに参画することで新市場創出と差別化を図る。

  2. 02

    フラッグシップ企業との取引拡大

    先端半導体パッケージ分野でフラッグシップ企業との取引実績を活かし、装置ラインアップ拡充や新製品開発・投入により市場開拓を進める。

  3. 03

    ナノインプリント技術の応用拡大

    FPD・光学デバイス分野でナノインプリント技術の応用範囲を広げ、新規事業創出を目指す。

  4. 04

    生産性向上と収益力強化

    新工場稼働や新業務システム導入による生産能力・効率向上、リードタイム短縮、CCC短縮などで収益性・資産効率を高める。

  5. 05

    サステナブル経営の推進

    気候変動対応やダイバーシティ推進などの社会課題解決と、ガバナンス強化・人的資本活性化による経営基盤の強化を両立する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で251人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は694万円で、4期前と比べて+3.1%平均年齢は46.2歳、平均勤続年数は18.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年6月67347.918.4236
2022年6月68247.217.4246
2023年6月69547.017.2252
2024年6月68246.217.1248121
2025年6月69446.218.0251837

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社 — 茨城県龍ケ崎市2,862百万円
サテライト工場 — 茨城県守谷市144百万円
本社 — 中国南京市19百万円
主な関係会社
  • 国内
    南京新創機電科技有限公司(注2、3)
    中華人民共和国江蘇省南京市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ナノリソティックス株式会社(注3)
    埼玉県鶴ヶ島市 · 持分法適用会社
    議決権29.4%
  • 国内
    東京応化工業株式会社(注4)
    神奈川県川崎市 · その他の関係会社
    議決権17.8%
  • 国内
    株式会社オプトラン(注4、5)
    埼玉県鶴ヶ島市 · その他の関係会社
    議決権17.8%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は352億円営業利益58億円前期と比べると増収増益で、売上が+67.6%、利益が+176.2%。

売上高
+67.6%
352億円
営業利益
+176.2%
58億円
純利益
+1100.0%
36億円
営業利益率
16.5%
前期比 +6.5%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高400億円352億円
営業利益76億円58億円
純利益50億円36億円
1株あたり配当¥22¥22

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は206億円、営業利益は29億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+48.2%、営業利益は+45.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q26−3−11.58
2023年4Q776
2024年1Q14−5−35.7−4
2024年2Q3912.61
2024年3Q36−1−2.8−1
2024年4Q65812.35
2025年2Q7111.4−8
2025年4Q1392014.411
2026年2Q1462919.919
2026年4Q2062914.117

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 10期分

2017年6月期からの10期で、売上は118億円から352億円へ3.0倍に増えた。直近期の営業利益率は16.5%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
当社がヒューストン・ホールディングス株式会社を吸収合併し、ヒューストン・ホールディングス株式会社は消滅、当社が存続会社となる。
2017年6月11874
新プロセス、新材料の開発をより効果的にサポートすることを目的にプロセス開発センタを開設。
2018年6月194118
2019年6月203138
2020年6月14543
東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
2021年6月16197
2022年6月14775
株式会社オプトラン(本店所在地:埼玉県鶴ヶ島市富士見六丁目1番1、代表者:代表取締役社長執行役員 範 賓、東京証券取引所プライム市場上場企業)との共同出資により、光学製品への精密加工装置の開発、製造、販売を目的にナノリソティックス株式会社(現 持分法適用会社)を設立。
2023年6月155512
2024年6月154321.91
2025年6月210211910.03
2026年6月352585616.536

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高352億円のうち、営業利益として残るのは58億円16.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は36億円、売上の10.2%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金83.5%294億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益16.5%58億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+7.8pt
16.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.2pt
10.2%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2025年6月期は営業CFが15億円、投資CFが−25億円で、差し引きのフリーCFは−10億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は36億円で、売上の2.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年6月−22−213−2430
2020年6月−24−625−3025
2021年6月16−6−141021
2022年6月7−3−1424
2023年6月−7−1121−1827
2024年6月−11−921−2029
2025年6月15−2518−1036

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2025年6月期の総資産は274億円。このうち返さなくてよい自己資本が109億円で、自己資本比率は39.7%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年6月1484810032.5
2018年6月1876412334.3
2019年6月2016513632.1
2020年6月2006713333.5
2021年6月172759743.7
2022年6月1888010842.7
2023年6月2219013140.6
2024年6月22811011848.1
2025年6月27410916539.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳
現金及び預金
36億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
41億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
165億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率209社中4位あたり、逆に低いのは配当利回り209社中208位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
16.5%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
67.6%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.4%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥5,890で、1年前と比べて+353.5%過去52週の値幅のなかでは58%の位置にある。

¥5,890-8.7%1ヶ月-13.8%1年+353.5%時価総額370億円
過去52週の値幅
安値¥1,260高値¥9,310

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)31.1倍
PER (会社予想)22.3倍
PBR7.65倍
配当利回り0.37%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月19日に5850円と前日比7.00%下落しました。月間では15.46%下落し、25日線(6694円)を13%下回っています。75日線(6734円)も割り込み、短期的には下落トレンドです。ただし、200日線(4926円)は19%上回っており、年初来上昇率は270.57%と強い上昇相場でした。8月10日以降は出来高が高水準で、需給の悪化が懸念されます。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 45/100)

PER 43.75倍は同業界平均24.48倍を大きく上回り、PBR 9.66倍は同業界平均1.59倍と比べて異常な高水準。ROE 3.1%は低く、収益性に見合わない株価評価。配当利回り0.32%は同業界平均2.68%を大幅に下回り、株主還元も薄い。業績は成長軌道にあるが、予想PER 26.4倍でも依然高く、利益成長が続かなければ株価調整の可能性が高い。

指標この会社業種平均
PER (実績)31.1倍22.7倍
PER (予想)22.3倍
PBR7.65倍1.50倍
ROE3.1%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

成長市場である製造業の自動化・DX需要を捉え、売上高が急拡大している。強気派は、AI技術を活用した検査装置の優位性と、省人化ニーズの高まりを背景に、高成長が続くと見る。実際、直近の売上高は前年比68%増と急拡大し、営業利益率も16%台まで上昇した。弱気派は、株価が1年で約5倍に上昇しバリュエーションが割高なこと、競争激化や技術陳腐化リスク、業績変動の大きさを懸念する。成長の持続性と収益の質が焦点。

プラスに働く材料7
  • 急成長の実績

    直近売上高は前年比68%増で利益率も大幅改善。

  • DX需要の追い風

    製造業の省人化でAI検査への引き合いが強い。

  • 独自技術の優位

    AI活用の検査で差別化し、高採算を実現。

  • 26/6期営業利益58億円、前期比約3倍決算発表後影響

    売上高352億円、営業利益率16.48%と大幅に改善

  • 売上高352億円と前期比67.6%増通年影響

    2025/6期210億円→2026/6期352億円、増収率67.6%

  • 純利益36億円、前期比12倍通年影響

    2025/6期3億円→2026/6期36億円、最終益は12倍

  • 予想PER26.4倍は実績43.75倍から改善継続影響

    時価総額437億円、予想PER26.4倍で成長を織り込む

マイナスに働く材料7
  • バリュエーション割高

    株価急伸でPER40倍超、期待が先行。

  • 競争激化

    後発参入や技術変化で優位性が揺らぐ恐れ。

  • 業績変動リスク

    設備投資は市況で大きく動き安定性に欠ける。

  • 実績PER43.75倍と高バリュエーション継続影響

    PER43.75倍、PBR9.66倍と評価が高く調整リスク

  • ROE3.1%とPBR9.66倍の乖離継続影響

    ROE3.1%に対しPBR9.66倍は過大評価の可能性

  • 株価1年+534%で過熱感不定影響

    上昇率534.36%と短期的な利益確定売り

  • 配当利回り0.32%と還元手薄通年影響

    配当利回り0.32%と低く、株主選好が弱い

次の決算で確かめる点
受注残高
将来の売上高の先行指標となるため。
海外売上比率
海外展開の進捗と成長余地を測るため。
営業利益率
競争力と採算性の持続を確認するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり22で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは0.37%。

年間配当
¥22
1株あたり
配当利回り
0.37%
いまの株価に対して
配当性向
78.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2023年6月1521.4
2024年6月150.0216.5
2025年6月150.078.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥22

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ5,747人。区分でいちばん多いのは事業法人36.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が45.0%を占め、残る55.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年6月%
事業法人75.24.042.338.936.4
個人・その他78.341.931.632.8
外国法人24.813.55.616.014.2
金融機関1.13.97.88.6
証券会社3.06.05.36.7
自己株式0.11.4
外国人個人0.20.30.51.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01東京応化工業株式会社17.52
02株式会社オプトラン17.52
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.95
04BNP PARIBAS LUXEMBOURG/2S/JASDEC/FIM/LUXEMBOURG FUNDS/UCITS ASSETS(常任代理人 香港上海銀行東京支店 カストディ業務部)3.22
05CACEIS BANK/QUINTET LUXEMBOURG SUB AC/UCITS CUSTOMERS ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店 カストディ業務部)2.16
06JPモルガン証券株式会社2.04
07BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.69
08日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)1.50
09MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)1.26
10楽天証券株式会社1.11

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 10期分

1株利益は10期で−100%、1株純資産は9期で−100%。直近期のROEは3.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2017年6月430,3414,805,3359.4
2018年6月7,09357,15313.2
2019年6月1411,14812.0114.9
2020年6月521,1954.4
2021年6月1241,3359.8
2022年6月851,4296.114.455.6
2023年6月2121,59614.08.921.4
2024年6月191,7661.1118.9216.5
2025年6月551,7543.160.678.5
2026年6月190

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2025/6期の役員報酬は総額147百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
阿部猪佐雄代表取締役 執行役員社長706,085
石田茂取締役 執行役員常務654,605
松浦康晴取締役 執行役員 経営サポート本部長583,218
浜﨑藤人取締役 執行役員 営業本部長61652
海津拓哉取締役 執行役員 製品・LCS本部長58952
檜山英男取締役71370
宮岡一夫取締役69370
本間裕一取締役56
石井義剛常勤監査役64
陳鳳琴監査役49
山本明紀監査役45
大石潤42
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
範賓取締役53

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)675361212321
社外監査役316165
社外取締役27184

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,049字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社と連結子会社1社及び関連会社1社で構成されており、フラットパネルディスプレイ(FPD)・光学系デバイス(※1)製造装置や半導体パッケージ製造装置の開発・製造・販売及びアフターサービスを行っております。 (※1)光学系デバイス:ウェーブガイドなど、光を利用して情報を伝達・処理する機能を持つ部品・装置の総称です。 当社グループの事業における当社及び関係会社の位置付けは、次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 (IJPソリューション事業) IJP(インクジェット・プリンティング)応用分野、ナノインプリント応用分野、フィルム応用分野の研究開発成果を製品に展開し、先端のプロセスと設備を提案しております。 1.IJP応用分野 有機ELディスプレイを始めとする次世代ディスプレイの量産化に向けたプロセスと設備の提案を行っております。 IJP技術は、微小な液滴を対象物に非接触でダイレクトに塗布、印刷する技術で、液晶ディスプレイ(LCD)に代わる有機ELディスプレイ(OLED)や量子ドットディスプレイ(QD)、マイクロディスプレイ(OLEDoS、μLEDoS)など次世代プレミアム・ディスプレイの製造に用いられるほか、必要な量を必要な場所に塗布できることからローコスト・プロセスの実現に繋がるなど様々な分野での利用が期待されています。 2.ナノインプリント応用分野 スマートグラスを始めとする次世代コミュニケーションツールの量産化に向けたプロセスと設備の提案を行っております。 ナノインプリント技術は、様々な基板上に塗布した樹脂膜に凸凹構造をもった型をプレスし、ナノメートルレベルの微細パターンを転写する技術で、有機ELディスプレイ上の膜形成、ARスマートグラス用ウェーブガイド(※1)形成など、多様な用途での利用が期待されています。 (※1)ウェーブガイド:現実世界に融合するデジタル映像の視認を可能にする導光板の構造です。 3.フィルム応用分野 フレキシブルデバイス(※1)やデジタルサイネージ(※2)に向けたプロセスと設備の提案を行っております。 (※1)フレキシブルデバイス:薄くて柔軟性のある新たな素材を用いたエレクトロニクス製品の総称です。 (※2)デジタルサイネージ:ディスプレイなどの電子的な表示機器を用いて情報発信するメディアの総称です。 (主な関係会社)当社、ナノリソティックス株式会社 (半導体関連事業) 半導体パッケージ(※1)製造過程に用いられる、はんだボールマウンタ装置、ウエハハンドリングシステムや、半導体回路形成過程に用いられるUV装置とエッチング・アッシング装置の開発・製造・販売及びアフターサービスを行っております。 (※1)半導体パッケージ:ICチップに電源を供給、衝撃・湿気・ほこり等外部環境から保護、及びICチップの放熱等を行うものであり、ICチップの能力を最大限に引き出す役割を果たしています。 1.はんだボールマウンタ装置 ボール搭載技術とリペア技術を応用し、高歩留まりの量産設備を提供しております。今後更なる高機能・小型化・薄型化が要求される半導体関連の応用設備であります。 2.ウエハハンドリングシステム(ボンダー装置、デボンダー装置) 半導体ウエハを、ガラスキャリアに貼り合わせ分離する技術を応用し、ウエハ研磨・薄板化加工過程に必要な装置を提供しております。今後、更なる高機能・薄型化・積層化が要求される先端半導体パッケージ製造関連の応用設備であります。 3.UV装置とエッチング・アッシング装置 UV装置は、UV照射技術を応用し、回路形成に必要なレジストを硬化(安定化)する装置です。また、エッチング・アッシング装置は、プラズマ技術を応用し、ウエハの溝加工(エッチング処理)による回路形成、レジストの除去(アッシング処理)をする装置です。いずれも、パワー半導体関連の応用設備であります。 (主な関係会社)当社、南京新創機電科技有限公司 (LCD事業) テレビやスマートフォン等の液晶ディスプレイパネル生産工程で使われるシール塗布装置、液晶滴下装置、真空貼合せ装置等の開発・製造・販売及びアフターサービスを行っております。 1.シール塗布装置 細線塗布技術を応用し、対象となる基板上にシール剤(接着剤)を高速・高精度に塗布する装置であります。 2.液晶滴下装置 微量IJP塗布技術を応用し、液晶剤をパネルに高精度に塗布する装置であります。 3.真空貼合せ装置 高精度貼合せ技術を応用し、真空中で2枚のガラス基板の間に液晶を封じ込めるための装置であります。 (主な関係会社)当社、南京新創機電科技有限公司 事業の系統図は、次のとおりであります。 (注)南京新創機電科技有限公司は連結子会社であり、ナノリソティックス株式会社は持分法適用関連会社であります。
経営方針・対処すべき課題3,631字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針・経営戦略等 ①企業理念 「先進・革新技術で未来を創造」Create the Next by Advanced and Innovative technologies 先進・革新技術により、人々がより便利に、より豊かに生活する社会の実現に貢献いたします。 ②目標 当社グループは、「先進・革新技術で未来を創造」という企業理念のもと、以下の姿を目指してまいります。 ・お客様に、確かなソリューション提供力を評価・支持され、新たな取り組みにあたり、常に1番に声がかかる 会社 ・半導体、光学デバイス分野におけるグローバルニッチトップの会社 ・従業員がプライドを持って能動的に働き、自らの成長、仲間の成長を実感できる会社 ・人々の生活を、より安全・安心・便利で豊かにすることで、社会に貢献し続ける会社 ③経営方針 (a) お客様の要望を迅速に具体化し、他に先んじて高品質な製品を提供する、不断のモノづくり力強化 (b) 半導体・光学系デバイス分野の技術革新を捉え、お客様や事業パートナーとともに、当社コア技術を活かし、社会に求められる新たな用途、事業領域を開拓 (c) きめ細かなLCS(ライフサイクルサポート)活動によるお客様の満足度向上 ④経営戦略 当社グループは、上記の経営方針のもと、デジタル化社会への移行を支えるFPD・光学系デバイスや半導体の製造に不可欠な高品質の製品・サービスをお客様に提供するため、時代の先を見据えた事業展開を考え、お客様のニーズ具現化に最も適した材料・装置・プロセスを一体不可分なソリューションとして提供し、それを梃子にお客様の新たな取り組みに参画し、新たな市場創出や他社との差別化に取り組んで参ります。具体的には、FPD・光学系デバイス分野では、当社のデファクトスタンダード技術を梃子にした拡販に加え、ナノインプリント技術応用分野の拡大による新規事業創出、半導体関連分野では、強みのある先端半導体パッケージ製造装置において、フラッグシップ企業との取引実績や事業パートナーとの協働を梃子に、装置ラインアップ拡充、新製品の開発・投入による市場開拓等に積極的に取り組み、更なる事業拡大を図ってまいります。 (2)経営環境及び対処すべき課題 1.経営環境 米国外交・通商政策動向や中国経済の足踏みなど、今後も世界経済は先行き不透明な状況が続くと思われますが、半導体業界におきましては、AI用先端半導体需要拡大に加え、次世代先端半導体パッケージ向け投資意欲の高まりを受け、引続き積極的な設備投資が見込まれます。FPD業界におきましては、LCDの新規投資増加は大きく見込めないものの、IT機器向けディスプレイの有機EL化、AR/VRスマ-トグラス等の量産計画を踏まえた、マイクロディスプレイや光学系デバイス向け投資の積極化などにより、設備投資は底堅い推移が予想されます。中長期的にも、超高速・超低遅延・多数同時接続通信がキーワードとなる超スマート社会に向けた移行の基盤として、先端半導体や次世代ディスプレイの需要は一層の拡大が期待されます。 2.中長期的な成長に向けた取り組み 斯かる環境下、当社グループでは、液晶からOLED等のプレミアム・ディスプレイへの流れの中、売上の大幅伸長が望めないLCD事業については安定的な収益確保を図る一方、今後、事業機会の一層の拡大が期待できるIJPソリューション事業と半導体関連事業に経営資源を投入し、持続的な成長を実現してまいります。 IJPソリューション事業においては、これまで培ってきた微細塗布や高精度位置合わせのコア技術により開発した、OLEDoS、μLEDoS等のマイクロディスプレイ向け装置の拡販に注力しております。また、当社が有するナノメートルレベルの微細加工が可能なナノインプリント技術、インクジェット方式のパターニング塗布技術を活用し、他社との合弁を梃子に、新たなコミュニケーションツール向けの光学系デバイス加工システムなど、新規事業創出を目指してまいります。 半導体関連事業においては、半導体の微細化・積層化が進む中、一層の需要拡大が見込まれる先端半導体パッケージ向け装置に注力しております。積層化に必要なウエハ薄板化プロセスに活用されるウエハハンドリングシステム(ボンダー装置、デボンダー装置)について、2.5/3D実装向け拡販に加え、パネルレベルパッケージング(※1)や、先端HBM(※2)向けへの応用・拡販に取り組みます。これらに、はんだボールマウンタやパワー半導体向け装置も含む多様な製品ラインアップにより、一層の業容拡大に努めてまいります。 (※1)パネルレベルパッケージング:矩形のパネル基板上で複数のパッケージ製造を一括で実施することで、従来のウエハレベルとの比較で、パッケージ1個当たりの製造コストを低減する工法です。 (※2)HBM(High Bandwidth Memory):複数のメモリ層を垂直に積み重ねる3次元スタッキング技術を使用し、非常に高い帯域幅(データ転送速度)を持つ先端メモリです。 LCD事業は、新規の大口設備投資需要は望めませんが、取引先の既存設備の改造・リプレース等のニーズは継続しております。当社には、多くの納入実績に加え、LCS活動により築き上げた顧客との信頼関係があり、今後も安定した売上の確保を目指してまいります。アフターサービスは装置本体よりも採算性が良く、収益面でも一定の貢献が期待できると考えております。 尚、当社グループは、これらの取り組みをより具体化し目標として掲げる姿の実現に向けた第一歩として、中期経営計画(2026年6月期から2028年6月期)を策定いたしました。概要は次のとおりです。 (a)今次中期経営計画のテーマ 「グローバルニッチトップのポジション確立と、売上高300億円・営業利益率12%・ROE17%以上の達成」 (b)基本戦略 ① 持続的成長 ・A-PI戦略(※3)によるお客様との協創 ・フラッグシップ企業との取引によるブランド力向上 ・新たなお客様への拡販・新市場創出 ・プロセスサポート・LCSによるリレーション強化 (※3)A-PI(Advanced Process Integration)戦略:お客様のニーズ具現化に最も適した材料・装置・プロセスを、一体不可分なソリューションとして提供してまいります。それを梯子に新規プロジェクトに参画し、新たな市場創出・差別化による装置拡販に繋げる戦略です。 ② 収益力向上 ・新工場稼働などによる生産能力向上 ・新業務システム導入などによる生産性・業務効率向上 ・リードタイム短縮などによる収益性向上 ・CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)短縮など資産効率向上 ③ サステナブル経営推進 ・事業を通じた社会問題解決(気候変動への対応/ダイバーシティ等への取組みなど) ・利益創出に向けた基盤強化(ガバナンスの強化/人的資本の活性化など) (c)今次中期経営計画の期間目標 ① 定性目標 ・グローバルニッチトップのポジション確立 ・次なる成長ドライバー事業の創出 ・持続的成長の基礎となる収益力向上 ・持続的成長を支える経営基盤整備 ・持続的成長を牽引する人財活性化 ② 定量目標 2025年6月期(実績)   2028年6月期(最終年度) 売上高   210億円   300億円 営業利益   21億円   38億円 営業利益率   10.0%   12% ROE   3.1%   17% 上記に記載されている戦略、目標等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。 3.開発方針 当社は、お客様に信頼・支持されるグローバル企業、先進・革新技術により製造装置分野で性能・品質世界一を目指しております。2018年7月に開設したプロセス開発センタ、2025年12月に竣工予定の新装置組立建屋内のクリーンルームなどの活用により、さらには大学の研究者・材料メーカーとの連携を梃子に、当社のコア技術である微細塗布・高精度位置合わせ技術を応用した研究開発に不断に取り組み、時代の先を見据えた装置を上市してまいります。 (3)経営上の目標達成を判断するための客観的な指標等 当社グループは、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図るべく、連結売上高及び連結営業利益・連結営業利益率・自己資本利益率(ROE)を重視し、収益力の向上に取り組んでまいります。
事業等のリスク4,586字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経済動向による影響 当社グループが販売する製造装置は、ディスプレイ・半導体市場の需給動向に影響を受けます。加えて、当社製品は企業向け生産設備であることから、企業の設備投資の凍結や計画変更等、その設備投資需要に大きく影響を受けます。したがいまして、ディスプレイ・半導体市場の需給や顧客の設備投資需要に大幅な変動がある場合、受注のキャンセル、売上計上時期の変動などにより、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 当社グループは、IJPソリューション事業、半導体関連事業及びLCD事業を中核事業と位置づけその事業拡大を図るとともに、生産性の向上及び固定費・変動費の削減を推進し、事業環境の変化に影響されにくい収益体質づくりを目指して参ります。 (2)海外販売に関するリスク 当社グループの売上高の大半は海外向けであり、かつ中国、台湾、韓国に集中しております。したがいまして、中国、台湾、韓国において、政治状況の急変、法律・税制の予期しない変更、産業政策の変更、経済状況の急変、地震・洪水等の自然災害及びテロ・戦争等の社会的混乱が生じた場合等、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (3) 技術革新の動向による影響 当社グループの属する事業分野においては、技術革新の急速な進展とそれに伴う市場ニーズの変化に迅速に対応することが絶えず求められております。この変化に適切な対応をすることができない場合、当社グループの既存の製品・サービスは急速に陳腐化し競争の優位性を失うおそれがあり、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 このため、当社グループでは技術動向の調査を不断に進めるとともに、研究・開発機関と連携する等、新たな技術・製品の研究開発に努めております。 (4) 価格競争による影響 当社グループの主要顧客であるディスプレイ・半導体市場においては、需給動向を反映した価格変動が激しいことが特徴としてあります。当社グループでは、原価低減に努めるとともに、自動化・省人化を可能とする装置開発や、各装置のパッケージ化等により顧客サイドのコストダウンを実現し、価格の維持に注力しております。しかしながら、当社も単に他社と価格のみで比較、競合するおそれは否めず、過度の価格競争が、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (5) 法的規制に関するリスク 当社グループでは、ISO9001やISO14001の認証を取得した工場として生産活動を行っております。このような活動を行うに際して、製造物責任法・独占禁止法・下請代金支払遅延等防止法・廃棄物の処理及び清掃に関する法律・工場立地法・消防法・毒物及び劇物取締法等の法的規制を受けております。今後、新たな法令の制定等規制の動向によっては、当社の事業展開が制約され、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (6)売上計上時期の変動に関するリスク 当社グループの生産計画、販売計画及び業績の見通しは、顧客都合による納期の変更等により急な見直しを余儀なくされることがあります。このため顧客の工場建設の遅れや設備投資計画の見直し等は、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (7)ノウハウ及び知的財産権に関するリスク 当社グループは、製造装置需要の変動に柔軟に対応すべく、一部の製品組立を協力会社へ委託しているため、当社独自のノウハウや技術情報が社外に流出するリスクが想定されます。協力会社との間では、当社の技術・ノウハウの他への転用・利用を禁止する旨の契約を締結し、ノウハウの社外流出の防止に努めております。 また、当社は、技術流出の危険性に対する防止策及び競合他社に対する知的財産権上の優位性の維持及び獲得のため、特許・実用新案の出願を積極的に行っております。しかしながら、特定の国や地域では、当社の知的財産権の保護が十分にされない場合があり、当社の知的財産権を使用して類似製品を製造することにより、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 一方、第三者の知的財産権については、これを侵害しないよう努めておりますが、万が一抵触した場合には、多額の係争費用や損害賠償金等が発生するおそれがあり、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (8)研究開発等の先行投資に関するリスク 当社グループは、将来成長が期待できる市場分野での事業展開に有益と考える技術に関わる研究開発及び関連設備に先行投資をしております。しかし、想定を上回る革新的な技術の登場やマクロ経済環境の急変等により、先行投資の成果が必ずしも収益に繋がらないリスクがあり、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (9)製品の契約不適合に関するリスク 当社グループは、製品の品質管理に関して十分な注意を払い、PL保険にも加入しておりますが、先端技術あるいは新技術を用いた製品を扱うことも多く、事前の想定が困難な契約不適合が発生する等、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (10)装置代金の回収及び営業キャッシュ・フローの健全化に関するリスク 当社グループの装置代金の回収については、中国などの商慣習により、契約代金の1割前後の回収が長期化するケースがあります。前受金やFOB(本船渡し)により代金の8割前後の回収が行われますが、残金は当社装置の稼働ではなく、生産ライン全体の稼働後に最終的な検収を行い、そこから1年など一定の保証期間経過後に支払われる契約となっているためです。代金回収を計画的に行うために、装置納入後の状況や課題等について顧客と情報共有するなど様々な取り組みを進めておりますが、顧客設備の稼働スケジュールや検収作業の長期化等が、当社グループの財務状況及びキャッシュ・フローに大きな影響を与える可能性があります。 当社グループでは、契約時に検収条件の明確化を図るとともに、納入後は子会社及び代理店等と連携し検収の早期化に努めるなど、売上代金の計画的な回収実現に向け取り組んでおります。 (11) 大規模災害の影響・感染症等に関するリスク 当社グループの生産拠点は、本社工場、守谷サテライト工場とも茨城県にあります。よって、茨城県において大規模災害が発生した場合には、生産設備の破損、物流機能の麻痺等が生じ、生産拠点の操業停止等、当社の生産体制が重大な影響を被る可能性があります。また、感染症によるパンデミックが発生した場合、開発・製造・営業・調達・保守等の事業活動の継続が困難となり、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (12) 棚卸資産の滞留リスク 当社グループ半製品には、顧客との納期等を考慮して、汎用部分の製造に先行着手している製品が含まれております。半導体事業の急拡大に伴い当該製品は増加傾向にあることから、これらの製品の受注が遅延またはキャンセルとなった場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (13) 固定資産の減損リスク 当社グループの保有する固定資産について、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、減損損失を認識すべきであると判定した場合にはそれぞれの固定資産について回収可能性を評価することとなります。回収可能価額が帳簿価額を下回る場合、その差額は減損損失として当該期の損失として計上されるため、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (14) 退職給付債務について 当社は、将来に関する一定の前提を置いた年金数理計算に基づいて退職給付債務を計上しております。したがいまして、実際の結果が前提条件と異なる場合や前提条件に変動が生じた場合等、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (15)情報管理について 当社グループは、事業遂行にあたり、各種技術情報、顧客情報、個人情報を有しております。当社では、情報セキュリティマネジメント規程を制定し、当社が管理する文書、電子情報の適切な管理に努めております。しかしながら、情報漏洩のリスクは常に存在しており、万一情報が漏洩した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (16) 人財の確保・育成 当社グループが培ってきた技術やノウハウの伝承、延いては当社グループの将来の成長は、従業員の能力による部分が大きく、よって優れた能力を有する従業員の確保と育成は、当社グループの重要な経営課題であります。必要な人財を確保、育成できなかった場合には、当社グループの業績及び財務状況、さらには当社の成長に影響を与える可能性があります。 (17) 日立製作所グループとの関係について 当社は、日立テクノエンジニアリング株式会社(注:同社はグループ内での合併の後、2013年に株式会社日立製作所により吸収合併された。)が1990年3月に開設した竜ケ崎工場を母体とし、2016年7月、株式会社日立製作所からの新設分割により設立されました。新設分割にあたり、当社は株式会社日立製作所より竜ケ崎工場の不動産及び製造設備等の資産、従業員、特許権等知的財産権並びに事業に関連する海外事業拠点(台北、南京)を継承しております。 現在の当社と日立製作所グループとの関係について、株式会社日立ハイテクとの販売契約、株式会社日立マネジメントパートナーへの給与計算・経費精算等に係る委託契約等はありますが、いずれも第三者である他の取引先と同じく、サービスの質、価格等の条件の妥当性を総合的に判断し決定しております。 一方、当社と同社グループとの間に、ライセンス契約、技術または製造工程に関する支援・コンサルティング契約、出向関係等はありません。 (18) 主要株主との関係について 東京応化工業株式会社及び株式会社オプトランは、当社の主要株主に該当しております。東京応化工業株式会社とは、当社装置事業展開にあたり協業し、株式会社オプトランとは資本業務提携契約を締結しております。これら主要株主の方針転換又は株主構成に変更があった場合、当社の株価、業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (19) サプライチェーンに関するリスク 当社グループでは、製品を製造するにあたり複数のサプライヤーからの部材の調達を行っております。需給の逼迫や供給遅延・停止、価格高騰の要因等により、製品の製造遅延・供給停止が発生し、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,790字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、個人消費が堅調な米国を中心に総じてプラス成長を維持しましたが、米国外交・通商政策動向、中国の不動産市場の停滞継続、ウクライナや中東における紛争長期化による地政学リスクの高まり等により、先行きへの不透明感が強まりました。国内経済は、雇用・所得環境の改善による個人消費の持ち直しや堅調な設備投資など、内需を中心に緩やかな回復傾向が続きました。 当社グループの事業環境について、半導体業界において、最終需要の低迷によりIT機器や汎用サーバー向け半導体投資需要は停滞する一方、AI用先端半導体向け投資需要は引き続き堅調に推移しました。フラットパネルディスプレイ(FPD)業界では、全般的に投資需要が低迷する中、AR/VR用マイクロディスプレイ向け投資再開や、LCD向け設備投資に底入れの動きも見受けられました。 このような環境下、当社は、AI用先端半導体パッケージ向け装置の開発・拡販、株式会社オプトランとの資本業務提携など、更なる事業拡大への取り組みを強化いたしました。 このような状況のもと、当社グループの当連結会計年度の受注金額は26,946百万円(前年度比78.6%増)、受注残高は26,193百万円(前年度比29.4%増)となりました。売上高は21,005百万円(前年度比36.2%増)、営業利益は2,095百万円(前年度比701.8%増)、経常利益は1,884百万円(前年度比1,059.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は337百万円(前年度比202.3%増)となりました。 尚、受注金額及び受注残高には、発注内示段階のものも含まれます。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 (IJPソリューション事業) マイクロディスプレイ向け一括封止ラインについて、AR/VRグラス等の最終アプリケーション市場動向の見極めが進む中、顧客により投資需要に跛行性が窺われ、出荷の翌期以降へのずれ込みが見られた一方、投資再開に伴う新規受注の獲得もありました。今後は、引き合いが続くマイクロディスプレイ向け需要を確り捕捉することに加え、タブレット等の反射防止パターン形成システムなど、合弁会社を通じたナノインプリントリソグラフィー事業の立ち上げに引続き注力し、受注・売上の積み上げを図ってまいります。 このような状況のもと、当セグメントの当連結会計年度の売上高は573百万円(前年度比70.5%減)、セグメント損失は222百万円(前年度は155百万円の利益)となりました。 (半導体関連事業) はんだボールマウンタについて、IT機器・汎用サーバー用半導体の投資低迷を受け、受注・出荷の翌期以降へのずれ込みが顕在化したものの、AIサーバー用などの先端半導体パッケージ向けウエハハンドリングシステムが牽引し、出荷・受注とも順調に推移しました。今後は、活発な引き合いが続くウエハハンドリングシステムの追加需要の着実な捕捉に加え、更なる事業成長の鍵となる、パネルレベルパッケージ(PLP)向けやシリコンフォトニクス向け等のボンダー・デボンダー装置の開発・拡販に注力し、一層の受注・売上拡大に取り組んでまいります。 このような状況のもと、当セグメントの当連結会計年度の売上高は19,520百万円(前年度比70.5%増)、セグメント利益は3,759百万円(前年度比134.7%増)となりました。 (LCD事業) パネル市況を受けた投資需要の低迷は続いたものの、部品・改造需要の掘り起こしに加え、一部大型パネル向け増設需要により一定の出荷・受注を確保しました。今後は、部品等のアフターサービス、引き合いが続く封止用装置需要の捕捉に注力し、受注・売上の積み上げを図ってまいります。 このような状況のもと、当セグメントの当連結会計年度の売上高は911百万円(前年度比55.1%減)、セグメ ント利益は140百万円(前年度は60百万円の損失)となりました。 当連結会計年度末の流動資産は、前連結会計年度末に比べ3,800百万円増加し、23,649百万円となりました。主として、現金及び預金773百万円、売掛金及び契約資産1,736百万円の増加によるものであります。 有形固定資産は、前連結会計年度末から369百万円増加し、3,162百万円となりました。 無形固定資産は、前連結会計年度末から187百万円増加し、209百万円となりました。 投資その他の資産は、前連結会計年度末から241百万円増加し、351百万円となりました。 これらの結果、総資産は、前連結会計年度末から4,599百万円増加し、27,373百万円となりました。 流動負債は、前連結会計年度末に比べ1,811百万円増加し、12,804百万円となりました。主として、電子記録債務627百万円、買掛金1,719百万円の増加、並びに、短期借入金1,100百万円の減少によるものであります。 固定負債は、前連結会計年度末に比べ2,882百万円増加し、3,708百万円となりました。 純資産は、前連結会計年度末に比べ94百万円減少し、10,861百万円となりました。主として、自己株式の取得244百万円によるものであります。 この結果、自己資本比率は39.7%となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ773百万円増加し、3,647百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果取得した資金は、1,526百万円となりました。資金の取得は、主に営業利益2,095百万円の計上、仕入債務の増加2,337百万円に伴う資金の増加、及び売上債権の増加1,521百万円、棚卸資産の増加1,163百万円に伴う資金の減少によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、2,482百万円となりました。資金の使用は、主に有形固定資産の取得による支出1,060百万円、条件付取得対価の支払額1,422百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果取得した資金は、1,774百万円となりました。資金の取得は、主に長期借入れによる収入3,194百万円によるものであります。 ③ 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年度比(%)   受注残高(千円)   前年度比(%) IJPソリューション事業   1,341,952   195.0   4,447,056   20.9 半導体関連事業   23,834,402   76.7   18,755,257   30.0 LCD事業   1,770,311   55.0   2,991,360   40.3 合計   26,946,666   78.6   26,193,674   29.4 (注) 1.セグメント間取引はありません。 2.金額は、販売価格によっております。 ④ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前年度比(%) IJPソリューション事業   573,396   △70.5 半導体関連事業   19,520,806   70.5 LCD事業   911,374   △55.1 合計   21,005,577   36.2 (注) 1.セグメント間取引はありません。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度(自 2023年7月1日 至 2024年6月30日)   当連結会計年度(自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) MIC-TECH(SHANGHAI) CORP.   2,108,194   13.7   7,417,985   35.3 MARKETECH INTERNATIONAL CORP.   -   -   6,597,137   31.4 3.前連結会計年度のMARKETECH INTERNATIONAL CORP.につきましては、当該割合が100分の10未満のため記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末から4,599百万円増加し、27,373百万円となりました。これは主に現金及び預金773百万円、売掛金及び契約資産1,736百万円、半製品751百万円の増加によるものです。 負債は、前連結会計年度末から4,693百万円増加し、16,512百万円となりました。主として、買掛金1,719百万円、長期借入金3,139百万円の増加によるものです。 純資産は、前連結会計年度末から94百万円減少し、10,861百万円となりました。主として、自己株式の取得244百万円によるものです。この結果、自己資本比率は39.7%となり、前年度より8.4%減少しました。 b. 経営成績 当連結会計年度において、ウエハハンドリングシステムが牽引する半導体関連事業の大幅増収により、当社グループの連結業績は、売上高21,005百万円(前年度比36.2%増)、営業利益2,095百万円(前年度比701.8%増)、経常利益1,884百万円(前年度比1,059.9%増)となりました。また、条件付取得対価の支払い及び減損損失の発生に伴い、特別損失を1,531百万円計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益337百万円(前年度比202.3%増)となりました。 セグメントごとの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、各セグメントの当連結会計年度における事業環境は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 また、セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益に対応しております。 (IJPソリューション事業) 当セグメントの当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度から1,370百万円減少し、573百万円となりました。 セグメント利益は、前連結会計年度の155百万円から378百万円減少し、222百万円の損失となりました。顧客の設備投資見直し等により、主にマイクロディスプレイ向け装置の受注・出荷が翌期以降にずれ込んだ結果、斯かる減収・減益となったものです。 (半導体関連事業) 当セグメントの当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度から8,074百万円増加し、19,520百万円となりました。 セグメント利益は、同じく2,157百万円増加し、3,759百万円となりました。AI用などの先端半導体パッケージ向けウエハハンドリングシステムが堅調に推移した結果、斯かる増収増益となったものです。 (LCD事業) 当セグメントの当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度から1,120百万円減少し、911百万円となりました。 セグメント利益は、前連結会計年度60百万円の損失から201百万円増加し、140百万円となりました。液晶パネル市況の低迷、有期ELパネルへの移行といった構造的要因により、新規投資需要の減少やアフターサービス案件の期ずれが発生し減収となった一方、貸倒引当金の戻し入れ等により増益となりました。 ②資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの事業活動における主な資金需要は、部品の仕入代金、製品の製作代金、販売費及び一般管理費等の費用及び設備投資資金であります。上記運転資金につきましては、内部資金、銀行からの借入及び売上債権の回収により調達を行うことを基本としております。日常的な手元流動性は金利費用削減のため必要最小限の残高で運用しておりますが、取引銀行とコミットメントライン契約(極度額10,400百万円)、当座貸越契約(極度額7,400百万円)を締結しており、資金の流動性は確保されております。なお今後につきましては、安定的な内部留保の蓄積等により財政状態の健全化を図るとともに、資本効率を高めてまいります。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計基準に基づき作成しております。 この連結財務諸表の作成にあたって、資産、負債、収益、費用及びキャッシュ・フローの報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いております。 当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表の作成のための重要な会計方針等は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 a.貸倒引当金の計上基準 当社グループは、債権の貸倒に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。 顧客の財政状態が悪化し、支払能力が低下した場合には、引当金の追加計上又は貸倒損失が発生する可能性があります。 b.棚卸資産の評価基準 当社グループは、原材料は最終仕入原価法(貸借対照表価額は収益性の低下による簿価切下げの方法により算定)、製品及び仕掛品は個別法による原価法(貸借対照表価額は収益性の低下による簿価切下げの方法により算定)、半製品のうち保守部品は移動平均法による原価法、それ以外は個別法による原価法(貸借対照表価額は収益性の低下による簿価切下げの方法により算定)を採用しております。 将来における実際の需要または市況が見積りより悪化した場合には、評価損の追加計上が必要となる可能性があります。 c.繰延税金資産の回収可能性 当社グループは、繰延税金資産の回収可能性について、課税所得の額を合理的に見積ることにより判断しております。 将来の不確実な経済条件の変動等により見積りの見直しが必要となった場合、繰延税金資産及び法人税等調整額の金額に影響を与える可能性があります。 d.固定資産の減損処理 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。 将来の不確実な経済条件の変動等により見積りの見直しが必要となった場合、減損損失が発生する可能性があります。 e.退職給付債務の算定 当社の退職給付費用及び債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件や年金資産の期待運用収益率等に基づき算定されております。 将来の不確実な経済条件の変動等により割引率及び期待運用収益率等の見直しが必要となった場合、退職給付に係る負債及び退職給付費用の金額に影響を与える可能性があります。

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開示資料

出典

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