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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

TVE

TVE Co.,Ltd.6466 · Standard · 機械

原子力・火力発電所向け高温高圧バルブで実績のある産業用バルブ専業メーカー。現場で配管を外さず修理できる独自工法も持つ。

概要

TVEは兵庫県尼崎市に本社を置く産業用バルブメーカーである。原子力・火力発電所向け高温高圧弁の製造・メンテナンスを中核事業とし、鋳鋼製品や電気設備工事も手がける。連結売上高は約102億円(2025年9月期)、従業員数は400名。

原子力・火力発電所向けバルブが中核の報告セグメント

当社グループはバルブ事業、製鋼事業、電気設備関連事業の三つを報告セグメントとしている。バルブ事業が連結売上高の約67%を占め、原子力発電所の定期検査工事や高温高圧弁の製造販売を主力とする。製鋼事業は鋳鋼製品を水処理設備や主要顧客に供給し、電気設備関連事業は原子力発電所や公共施設の電気工事を手がける。さらに、その他事業として福島県での地域復興と福井県でのクリアランス金属リサイクルを行っている。

国内原発の再稼働と新設に伴う需要の変化

東日本大震災以降、原子力発電所向けビジネスは停滞したが、近年は再稼働や次世代革新炉の建て替え構想が進む。2024年には女川原発2号機や島根原発2号機が再稼働し、泊原発3号機の再稼働も目指されている。当社グループはこれらの原発の安全運転に不可欠なバルブの製造・メンテナンスを提供しており、電力需要の増加を背景に事業環境は改善傾向にある。

海外や新分野への展開とグループの体制

海外ではシンガポールの子会社TVE GLOBAL ASIA PACIFICを通じてアジア市場に製品を供給している。また、西華産業をその他の関係会社とし、国内ではトウアサービス、太陽電業、TVEリファインメタルなどの連結子会社を擁する。グループ全体でバルブのトータルライフサービスを提供する体制を整え、高品質・高性能な製品と技術者によるメンテナンスで顧客満足を追求している。

業界の中での役割は電力プラントなどの産業設備にバルブを供給する資本財メーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
102億円
営業利益
6億円
営業利益率
5.9%
純利益
6億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/9
事業売上構成比利益利益率
その他メンテナンス等の役務提供23億円22.8%
原子力発電所定期検査工事18億円17.8%
電気設備関連工事17億円16.8%
バルブ(新製弁)15億円14.9%
鋳鋼製品15億円14.9%
バルブ用取替補修部品11億円10.9%
その他2億円2.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01バルブ事業主力

原子力発電所、火力発電所などの電力プラント向け高温高圧バルブを中心に、船舶用、石油化学プラント用など各種産業用バルブを製造・販売。分解・点検・修理などのメンテナンスも手がける。可搬式の特殊工作機械を用いて、敷設配管から取り外すことなく現地で修理・改造を行う工法を開発し、施工している。

主な製品・サービス1
高温高圧バルブ
原子力・火力発電所の配管系で使用される高圧・高温環境に耐えるバルブ。

02製鋼事業準主力

鋳鋼製品の製造販売を行っている。主にバルブの鋳鋼部品などを供給。

主な製品・サービス1
鋳鋼製品
産業用バルブの部品などに使用される鋳鋼製の製品。

03電気設備関連事業準主力

原子力発電所及び東日本地区での電気設備工事業務を行っている。太陽電業株式会社が担う。

04その他副次

福島県を活動拠点とした地域復興事業、福井県を活動拠点としたクリアランス金属のリサイクルを主としたリファインメタル事業。

製品と技術

原子力・火力発電所向け高温高圧弁と安全弁

当社グループの主力製品は、原子力発電所や火力発電所で使用される高温高圧バルブである。特に安全弁は、プラントの異常時に圧力を逃がす重要な安全機器であり、同社の高い技術力を象徴する。新製弁の販売に加え、取替補修部品も提供しており、2025年9月期のバルブ事業売上高は67億97百万円(うち新製弁15億円、補修部品11億円)となっている。

定期検査工事と現地メンテナンス技術

原子力発電所の定期検査(定検)工事は、バルブ事業の収益の柱である。同社は分解・点検・修理などの保全作業を実施するほか、可搬式特殊工作機械を用いて配管から取り外さずに現地修理・改造を行う工法を開発し、施工している。2025年9月期の定検工事売上は18億13百万円と前年比29.7%減となったが、これは前年の大型工事の反動であり、長期的には安定した需要が見込まれる。

鋳鋼製品の製造と製鋼事業の取り組み

製鋼事業では、鋳鋼製品を製造し、水処理設備や主要顧客に供給している。2025年9月期の売上高は14億71百万円と前年比20.8%増加したが、電力単価上昇や修繕費増加によりセグメント利益は41百万円の赤字となった。同社は採算改善に向け、高付加価値製品の提供や生産効率の向上に取り組んでいる。

クリアランス金属のリサイクルと地域復興事業

その他事業として、福井県を拠点に原子力発電所の廃止措置から生じるクリアランス金属のリサイクル(リファインメタル事業)を展開している。また福島県では地域復興事業を行い、雇用創出やインフラ整備に貢献。これらの事業は売上規模は小さいが(2025年9月期2億10百万円)、中長期的な成長分野として位置付けられており、新工場建設を含む投資が進められている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

小規模ながら高収益、内需依存型

TVE(機械)は売上高100億円前後の小型機械メーカー。同業の日本製鋼所や三浦工業に比べ売上規模で劣るが、24/9期は営業利益率8.93%と収益性は良好。25/9期は減収・減益予想で、景気連動性が強い内需依存型ビジネスが浮き彫りに。主力のバルブ・ポンプ関連で国内ニッチ市場に強みを持つが、海外展開は限定的。

強み

  • 24/9期営業利益率8.93%と小型ながら高い収益性を維持
  • 産業用バルブ・ポンプで国内特定分野に強固な顧客基盤
  • 売上100億円規模で拡大余地あり、M&A等の選択肢も
  • 営業黒字継続で自己資本比率は高水準と推察

課題

  • 海外売上比率が低く、国内景気減速時に収益が圧迫されやすい
  • 日本製鋼所など同業大手に比べスケールメリットで劣位
  • 25/9期は減収・減益見通しで、コスト削減等の対策が急務

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機械の時価総額近傍。太字がTVE

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16239ナガオカ105億円31.4倍
26208石川製作所102億円15.6倍
36156エーワン精密98億円46.5倍
46230SANEI98億円8.1倍
56286靜甲97億円7.9倍
66466TVE93億円8.6倍
76338タカトリ90億円34.6倍
86402兼松エンジニアリング89億円7.6倍
96391加地テック82億円10.9倍
107726黒田精工79億円
116346キクカワエンタープライズ75億円21.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 1件

東亜バルブの上場廃止とグループ再編(2000年)

2000年3月、それまで上場していた東亜バルブ株式会社は、株式会社トウアバルブグループ本社の設立に伴い上場廃止となった。この再編により、現在のTVEグループの母体が形成されたとみられる。以降、同社は高温高圧バルブの専門メーカーとして原子力・火力発電所向け事業に特化し、グループ各社との連携を強めてきた。

東日本大震災と原発事業への影響(2011年以降)

2011年3月の東日本大震災による福島第一原子力発電所事故は、原発向けビジネスに深刻な影響を与えた。国内の原発は相次いで運転停止となり、定期検査工事や新設案件が激減。当社グループの売上高は2012年9月期の106億円から2014年9月期には71億円まで落ち込み、純損失も計上した。この逆境を受け、同社は火力発電所や海外市場への営業強化を進めるとともに、既存原発の安全対策工事需要を取り込むことで事業の立て直しを図った。

長期ビジョン2030と中期経営計画2023の策定

2023年度、当社グループは「長期ビジョン2030」を策定し、目指す姿として「高品質弁と設備保全で世界エネルギーインフラの安全安定運転に貢献するグローバルニッチトップ」を掲げた。併せて5か年計画「中期経営計画2023」を開始し、安定成長と持続的収益性の確保を目指す。同計画では売上高100億円、営業利益7億円の安定的確保を目標とし、既存事業の深化と新たな収益基盤への投資を進めている。

福井・神戸への拠点拡充と新工場建設(2024-2025年)

2024年12月、当社グループは福井県おおい町に土地を取得し、バルブ事業とリファインメタル事業の新工場建設プロジェクトを開始した。安全弁事業の第1工場の着工に向け設計を進め、第2工場は引き続き検討中である。また2025年6月には、BCP対策と研究開発強化のため神戸市ポートアイランドの土地を取得。これらの投資は、原発の廃止措置に伴うクリアランス金属リサイクル事業の推進や、製造拠点の充実を目的としている。

年表1件を開く

2000年代

  • 2000年3月創業なお、従来まで上場しておりました東亜バルブ株式会社は、株式会社トウアバルブグループ本社の設立に伴い、2000年3月に上場廃止となりました。東亜バルブ株式会社の沿革は以下のとおりであります。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で400人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は647万円で、9期前と比べて+8.3%平均年齢は43.0歳、平均勤続年数は15.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年9月338
2017年9月324
2018年9月320
2019年9月59846.020.0314
2020年9月61743.016.0331
2021年9月63542.015.0328
2022年9月61743.016.0412
2023年9月59143.016.0397
2024年9月62943.016.0395253
2025年9月64743.015.0400150

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年9月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)71.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社、工場及び倉庫 — 兵庫県尼崎市他4,212百万円
バルブ
製鋼製造部 — 三重県伊賀市910百万円
バルブ 製鋼
京葉出張所等 — 千葉県千葉市他328百万円
バルブ
本社 — 東京都大田区207百万円
電気設備 関連
福島事業所 — 福島県双葉郡大熊町85百万円
電気設備 関連

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は102億円営業利益6億円前期と比べると減収減益で、売上が-8.9%、利益が-40.0%。

売上高
-8.9%
102億円
営業利益
-40.0%
6億円
純利益
-14.3%
6億円
営業利益率
5.9%
前期比 -3.0%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高112億円102億円
営業利益12億円6億円
純利益8億円6億円
1株あたり配当¥55¥55

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は25億円、営業利益は3億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+4.2%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q2627.72
2023年3Q24312.52
2023年4Q272
2024年1Q28414.33
2024年2Q26311.52
2024年4Q5835.22
2025年2Q4724.32
2025年4Q5547.34
2026年2Q60813.36
2026年3Q25312.02

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年9月期からの14期で、売上は106億円から102億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は5.9%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年9月106121
2013年9月831−3
2014年9月71−11−12
2015年9月9287
2016年9月8532
2017年9月8132
2018年9月8165
2019年9月8267
2020年9月88107
2021年9月10585
2022年9月850−1
2023年9月9454
2024年9月11210118.97
2025年9月102675.96

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高102億円のうち、営業利益として残るのは6億円5.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の5.9%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金75.5%77億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金18.6%19億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.9%6億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
24.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.7pt
5.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.1pt
5.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.5pt
5.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年9月期は営業CFが0億円、投資CFが−32億円で、差し引きのフリーCFは−32億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は24億円で、売上の2.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年9月72−2925
2013年9月4016446
2014年9月−2−2−5−436
2015年9月14−2−11246
2016年9月0−1−9−137
2017年9月14−3−61141
2018年9月−7−3−4−1027
2019年9月12−60633
2020年9月2−3−2−130
2021年9月28−5−22351
2022年9月−4−82−1241
2023年9月11−3−3847
2024年9月18−3−31559
2025年9月0−32−4−3224

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年9月期の総資産は159億円。このうち返さなくてよい自己資本が119億円で、自己資本比率は75.0%(業種中央値65.3%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年9月113803370.3
2013年9月124774762.7
2014年9月110664459.8
2015年9月116714561.1
2016年9月108713765.6
2017年9月107743368.1
2018年9月108783072.1
2019年9月117833470.9
2020年9月121883372.9
2021年9月123942975.9
2022年9月130933771.7
2023年9月1411004170.9
2024年9月1511104173.1
2025年9月1591194075.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
24億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
72億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1億円
在庫として抱えている分
負債合計
40億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
72
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率209社中56位あたり、逆に低いのは売上成長率209社中184位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.2%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.9%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
75.0%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-8.9%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.5%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,765で、1年前と比べて+52.6%過去52週の値幅のなかでは34%の位置にある。

¥3,765-4.6%1ヶ月-12.0%1年+52.6%時価総額93億円
過去52週の値幅
安値¥2,438高値¥6,360

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.6倍
PER (会社予想)10.8倍
PBR0.69倍
配当利回り1.46%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月19日に3705円で、前日比5.36%下落した。1ヶ月では-11.15%と大幅に下落し、25日線(4117円)を下回る。52週高値6360円からは41.7%下落し、75日線(4229円)も大きく割り込んだ。RSI46.81と中立圏だが、出来高は8月10日に5万株と急増し、売りが膨らんだ。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 78/100)

PER9.56倍は同業界平均24.45倍の約4割水準で、PBR0.81倍も平均1.64倍を大きく下回る。ROE5.2%と低いが、株価は純資産を下回っており、配当利回り0.9%は平均2.69%を大きく下回る。売上高は減少傾向で営業利益率も低下しており、将来の業績悪化が懸念される。割安ではあるが、低い収益性と配当の魅力不足が足かせ。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.6倍22.7倍
PER (予想)10.8倍
PBR0.69倍1.50倍
ROE5.2%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

設備の老朽化や自動化・省エネ需要を背景に、既存顧客からの安定した受注が見込める一方、競争激化による採算悪化や新規需要の取り込みが課題。強気派は、売上高の回復と伸びしろを評価するが、弱気派は直近の営業利益率低下や受注環境の不透明感を指摘する。

プラスに働く材料7
  • 売上の拡大

    2024年9月期の売上高は前期比約19%増。基盤が強化された。

  • 安定収益

    保守・点検などのアフターサービスが収益を下支えする。

  • 株価の堅調

    年初来で株価は大幅に上昇し、市場の期待が高い。

  • 2024/9期に営業利益10億円の実績通年影響

    売上高112億円、営業利益率8.93%。収益力は10億円規模を達成できる

  • PER9.56倍と低水準のバリュエーション継続影響

    予想PER9.56倍。業績横ばいでも割安感がある

  • 株価1年で88%上昇し人気化継続影響

    1年リターン87.9%。資金流入で需給が改善している

  • 外国人保有9.26%で需給が厚い継続影響

    外国人保有比率は9.26%。機関投資家の関心が維持される

マイナスに働く材料7
  • 利益率の低下

    2025年9月期の営業利益率は前期比で低下予想(5.9%)。

  • 需要の一巡感

    大型案件の一巡や競争激化で、受注単価の下落懸念。

  • 財務体質

    自己資本比率が低い水準で、財務の柔軟性に欠ける可能性。

  • 2025/9期は営業利益6億円と40%減通年影響

    営業利益は10億円から6億円へ減少。売上高も112億円から102億円に低下

  • 営業利益率5.88%と低水準通年影響

    営業利益率は8.93%から5.88%へ3.05pt低下した

  • ROE5.2%と資本効率が低位継続影響

    ROE5.2%と低く、資本を効率的に使えていない

  • 配当利回り0.9%と株主還元が弱い通年影響

    配当利回り0.9%。純利益6億円では還元拡大が難しい

次の決算で確かめる点
受注単価
競争環境下での価格動向を把握するために重要。
受注残高
今後の売上高を保証するバックログの量を確認。
アフターサービス売上
安定収益の柱であり、顧客基盤の強さを反映する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり55で、前期から33.3%いまの株価に対する利回りは1.46%。

年間配当
¥55
1株あたり
配当利回り
1.46%
いまの株価に対して
配当性向
20.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年9月3040.1
2017年9月300.077.4
2018年9月3516.717.9
2019年9月4014.312.3
2020年9月400.015.0
2021年9月400.019.9
2022年9月5025.0
2023年9月40−20.035.6
2024年9月6050.025.2
2025年9月40−33.320.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥55

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ1,317人。区分でいちばん多いのは事業法人50.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が54.3%を占め、残る45.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
事業法人31.137.143.446.250.450.6
個人・その他46.944.637.636.635.032.5
外国法人13.510.811.39.87.59.2
自己株式14.514.35.25.04.94.7
証券会社0.80.91.01.32.03.9
金融機関7.66.56.66.25.23.7
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01西華産業株式会社20.53
02株式会社UH Partners 27.46
03株式会社UH Partners 37.22
04光通信株式会社6.96
05株式会社エスアイエル5.03
06TOA取引先持株会4.12
07株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.46
08INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)2.44
09株式会社SBI証券2.25
10BNYM RE BNYMLB RE GPP CLIENT MONEY AND ASSETS AC (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.31

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+426%、1株純資産は14期で+49%。直近期のROEは5.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年9月483,4111.422.2487.8
2013年9月−1123,316
2014年9月−4932,804
2015年9月2983,02410.25.014.3
2016年9月1003,1203.310.640.1
2017年9月813,2222.615.577.4
2018年9月2113,4166.46.017.9
2019年9月3133,6318.93.812.3
2020年9月2973,8467.96.115.0
2021年9月1994,0835.09.619.9
2022年9月−263,988−0.6
2023年9月1864,2634.59.935.6
2024年9月3084,7106.97.225.2
2025年9月2555,0915.29.820.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/9期の役員報酬は総額164百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢
奥井一史代表取締役社長60
笹野幸明取締役会長72
飯田明彦専務取締役 管理本部長 リスク管理担当 内部統制統括責任者67
三宅利幸常務取締役 メンテナンス本部長 R&Dセンター担当66
川上浩常務取締役 生産本部長 総括安全衛生管理者65
桝村英孝取締役 営業本部長59
原田英美子取締役69
田中博之取締役(常勤監査等委員)66
浜本光浩取締役(監査等委員)56
宮本文子取締役(監査等委員)52
鈴木浩巳66

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)79529101013519
社外取締役4133164
取締役(社内)11031313

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容775字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社4社(国内3社、海外1社)、並びにその他の関係会社1社で構成され、各種産業用バルブの開発、製造・販売、そのメンテナンス並びに電気設備関連工事、地域復興、廃炉事業などを主な事業の内容としております。 当社グループの事業に係る位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。 なお、次の3事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 報告セグメントに含まれない事業セグメント「その他」には、福島地域の復興を主とした地域復興事業及びクリアランス金属のリサイクルを主としたリファインメタル事業が含まれております。 《バルブ事業》 原子力発電所、火力発電所など電力プラント用高温高圧バルブを中心に、船舶用、石油化学プラント用などの各種産業用バルブ等の製造販売及び分解・点検・修理などの保守作業を行っております。また、可搬式の特殊工作機械を使用することにより、敷設配管から取り外すことなく現地において修理・改造を行うことができる工法を開発し、施工しております。 <関係会社> トウアサービス株式会社 TVE GLOBAL ASIA PACIFIC Pte.Ltd.(海外) <その他の関係会社> 西華産業株式会社 《製鋼事業》 鋳鋼製品の製造販売を行っております。 《電気設備関連事業》 原子力発電所及び東日本地区での電気設備工事業務を行っております。 <関係会社> 太陽電業株式会社 《その他》 福島県を活動拠点とした地域復興事業及び福井県を活動拠点としたクリアランス金属のリサイクルを主としたリファインメタル事業を行っております。 <関係会社> TVEリファインメタル株式会社 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,987字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、お客様のニーズに沿ったバルブの製造からメンテナンスまで、バルブのトータルライフにわたるさまざまなサービスをスピーディにご提供できる体制作りに弛まぬ努力を続けております。お客様に安心してご使用いただける高品質・高性能なバルブ製品、バルブの予防保全に絶大な力を発揮する診断機器、豊富な知識・経験を持つ技術者によるメンテナンスサービスなどで、全国の原子力発電所(以下、「原発」)、火力発電所をはじめとする各種産業用プラントの安全で安定した運転のお手伝いを通じ、社会に貢献できる企業グループであり続けたいと考えております。当社グループでは、グループ会社共通の社是として、 一 信頼される企業として社会の進歩に貢献する 一 誠実と融和により健康で活気ある職場をつくる 一 経営の刷新と技術の開発につとめる を掲げ、全役職員のベクトルを同じ方向に揃えグループ力の結集を図ることで、顧客満足度を高め、社会・地域の健全な発展に貢献し、従業員とその家族の生活を守り、株主への適正な利益分配を行い、安定的持続可能な強固で粘りのある企業体質の構築を目指しております。 また、当社グループの主な事業である、バルブ製品の製造、メンテナンスとも、高い技術を持つ地域の協力工場や、厳しい工期と過酷な環境下でのメンテナンス作業に従事される外注技術者など、数多くの関係取引先のご協力を頂戴することで成り立っており、常に感謝の心を忘れることなく、今後も関係取引先との相互発展を基本とした強い信頼・協力関係を構築してまいります。 (2)目標とする経営指標 当社グループが製造いたしますバルブ製品、鋳鋼製品のほとんどは、お客様の個別仕様書によって受注・生産を行っており、汎用品はごく一部にすぎません。また、バルブメンテナンスサービスにつきましても、一般的な定期保守点検契約のようなものは存在せず、比較的安定的に売上が望まれる原発の定期検査工事を除いては、基本的にプラントの運転状況とそれに応じた当社グループの営業活動の成果によるものであります。 よって各年度の売上高は必ずしも安定したものではないため、損益も同様に年度毎の山谷が非常に激しくなる可能性があり、特にバルブ事業は、売上の増減に加えその時々の工場操業度によっても損益に少なからず変動が発生し、目標とする経営指標として、例えば投下資本に対する利益率等を設定したとしても、以上のような理由から分子となる利益の変動が大きく、安定的且つ継続的な目標指標とすることは困難であると考えております。 このため、年度計画及び中期収益計画の策定に際しては、各年度に予想される市場環境から受注想定案件を積み上げることにより、売上高、営業利益、経常利益を予算化することとしております。 そして個々の案件の受注時には、厳密な貢献利益(限界利益)管理のもと、その時々の工場操業度と平準化効果、社員・外注作業者の最適要員配置、後年度における期待収益性などを重要な要素として受注判断を行うことで利益管理を実施しており、これにより機会損失を最小化し、獲得利益の最大化を図っております。 (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 基本課題 当社グループは、長期ビジョン2030の目指す姿「高品質弁と設備保全で、世界エネルギーインフラの安全安定運転に貢献するグローバルニッチトップ」の実現に向け、2023年度からの5か年計画「中期経営計画2023」(以下、「中計2023」といいます。)を開始いたしました。中計2023では、安定成長と持続的収益性の確保による企業価値向上を図るための基盤整備の期間と位置付けており、売上高100億円、営業利益7億円を安定的に確保できるよう既存事業の深化を図るとともに、新たな収益基盤獲得のため事業投資を行ってまいります。 ① マテリアリティ 当社グループは「当社グループの持続的な成長と中長期的な企業価値向上に向けて優先的に取り組む経営上の重要課題」として6つのマテリアリティを特定いたしました。外部環境変化に伴うリスクや機会に対応するため、各部門において様々な施策を立案し、目標の進捗管理を行っております。 区分   マテリアリティ   主な取り組み 価値創造に係る マテリアリティ   持続可能な「つくるチカラ・まもるチカラ」の維持・発展   ・既存原発の稼働維持と新規原発建設への貢献 ・次世代燃料火力発電所への貢献 ・バルブ製品の改良(高機能・高性能化)、メンテナンス技術の開発 ・製品、サービスの品質確保 リファインメタル事業の 推進   ・廃止原発からでる金属廃棄物のリサイクル化 価値創造の基盤に係る マテリアリティ   健康で活気ある職場・環境づくり   ・働きやすい職場・環境づくり ・働きがいのある職場・環境づくり ・作業従事者の健康・安全 人財育成・技術伝承   ・人財育成 ・技術伝承 自然災害への危機管理   ・自然災害・故障などによる事故・操業停止への対応 ガバナンス強化   ・コンプライアンス強化 ② 事業戦略(価値創造に係るマテリアリティ) ・持続可能な「つくるチカラ・まもるチカラ」の維持・発展 バルブ事業、メンテナンス事業、製鋼事業の既存3事業の個別課題を攻めの事業戦略により解決し更なる成長を目指します。 当社グループが世界に誇る高温高圧弁・安全弁の技術とそれを象徴するTOAのブランドを活かすことで国内外の原発、火力発電設備の安全・安定運転と経済性に貢献するとともに、材料高による採算性悪化への対応を行いながら、加工、検査、材質、納期、そして何よりも品質を高めた高付加価値製品の提供、IT技術による状態監視装置やサービスシステムの構築、新たな製品・メンテナンス機器の開発など顧客満足度を高める提案で成長を目指してまいります。 また、火力発電分野においては脱炭素の潮流の中、水素やアンモニアの混焼火力発電は国内においても既に実証事業が進んでおります。当社グループにおいても水素やアンモニアへの燃料転換に対応するバルブ開発が重要な課題となっており、最終形である、専焼型商業発電プラントへのバルブ製品、或いは鋳鋼製品の供給に視点を据え、技術開発に取り組んでまいります。 ・リファインメタル事業の推進 当社グループでは、長期的な事業拡大戦略の一翼を担うのがリファインメタル事業(廃炉事業)への進出と考えております。これは、当社グループの強みであるワンストップソリューションの高度化により循環型経済の発展と環境再生への貢献を図る当社グループの目指す姿であります。 具体的な事業のイメージは、廃止された発電所から回収したバルブを金属インゴットにし、その後、L1L2廃棄物収納容器等を製造して新しい発電所に戻すという非常にシンプルなものですが、そこに至る道程は困難の連続と想定しております。 この実現のため設立した当社子会社のTVEリファインメタル株式会社は、資源エネルギー庁より「原子力産業基盤強化事業補助金制度」に係る間接補助事業者に採択され、クリアランス金属の溶融技術を習得し、クリアランス金属の社会理解活動に向けた取り組みを実施しております。 実際に原発からリサイクル対象金属が排出されるのはまだ先のことで、業績貢献には今しばらく時間を要しますが、早期の参入表明で先駆者としての優位性を築き、今後の事業本格化に備えてまいります。 ・福井県おおい町における新工場建設 当社グループは、若狭地区の各拠点に出張所を設置し発電所の安全・安定運転に貢献しておりますが、同地区での事業継続と更なる発展、BCP対策並びに原子力発電設備廃止措置に伴うリファインメタル事業への更なる強化を目的に製造拠点を新設することとしております。 今後、製造拠点の新設にあたり、若狭地区での事業領域の拡大に努めることで中長期での持続的成長を図り、企業価値の一層の向上を図ってまいります。 ③ サステナビリティ経営の推進 ・サステナビリティ委員会 当社グループは、サステナビリティを重要な経営戦略と位置付け、「事業活動を通じた社会課題解決への貢献」と「持続的な成長を通じた企業価値向上」を目指すため、毎年4月、10月に代表取締役社長を委員長とする「サステナビリティ委員会」を開催しております。 サステナビリティ委員会は経営会議のもと、サステナビリティ及びESG(環境・社会・ガバナンス)に関する経営方針の策定、取り組み状況の確認、評価、改善について審議し、取締役会の提言を受けて施策を推進します。また、TOMOS活動など組織横断的な各種プロジェクトの推進・モニタリングを行うことでサステナビリティ経営を実践する体制を整えており、マテリアリティをサステナビリティ委員会の施策と連携させることで、事業活動を通じ課題解決を目指しております。 〈サステナビリティ推進体制図〉 ・ポートアイランド産業用地の取得 当社グループは、自然災害などの緊急事態に備え、事業の継続性を確保するとともに製品・サービスの供給網の強靭化を図るため、BCP(事業継続計画)対策並びに工場機能の充実及び研究開発機能の強化を目的として、ポートアイランド産業用地を取得いたしました。 建設に関する具体的な計画・時期等につきましては、現段階では計画中であり、決定次第開示する予定としております。
事業等のリスク7,145字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 事業環境の変化 当社グループのバルブ事業の売上は、原子力・火力発電所に代表される国内電力市場向けの製品・メンテナンスが重要な割合を占めています。また、当社グループはわが国の原子力発電黎明期より原発事業に関わってきました。その責任を全うするためには、今後も電力市場に強く依存した事業運営は不可避であり、どのような要因であれ、電力市場に大きな変化が生じることは、当社グループの業績に重大な影響が及ぶ可能性があります。 その要因は、自然災害、原発再稼働等に対する司法判断や国による規制、事故等による発電所の運転停止、発電技術革新、発電燃料の転換、電力自由化などの発電事業形態の変化、地球温暖化問題に由来する従来型火力発電市場縮小とそれに伴う市場の変化、電力業界を取り巻くサプライヤーの動向、再生可能エネルギーや局所発電など消費者側における発電設備転換など、実にさまざまなものが想定されます。 例えば、2011年に発生した東日本大震災による福島原発事故では、事故後国内すべての原発が停止し、その後、多くの原発で廃炉が決定され、市場は大きく縮小する事態となりました。幸いにも当社グループの主力マーケットである加圧水型原発(PWR)は、今日までに6原発12基で再稼働を果たし、今後一定期間はそれら原発の定期検査(定検)による安定収益が見込まれる状況となりましたが、裏返せばこのことは、PWR型原発の定検に依存した収益構造となりかねず、原発に依存しすぎるが故に苦境に陥ることとなった過去と同じ轍を踏まないことを改めて肝に銘ずる必要があります。 今後は、一部の電力会社における沸騰水型原発(BWR)の運転が再開されており、その他の沸騰水型原発(BWR)についても一定の需要が見込まれますが、わが国の電力政策において原発はどう位置付けられていくのかはもちろん、小型原発(SMR)や次世代原発に対する国の取組はどうなっていくのかなど、まだまだ不透明な状況が続くことが想定されます。 火力発電所においても、温室効果ガス削減問題からその市場は極めて不透明な状況にあります。特に海外では、既に国内以上に厳しい状況に向かっており、世界的な投資の引き揚げ・停止などにより、新規事業の計画中止が相次いでいるとの認識です。 他方これらを背景に、電力プラントは大きく変化しつつあります。まずはゼロ・エミッション火力発電燃料である水素、アンモニアなどへの燃料転換、そしてAIやITを用いたプラント管理技術の変化が特に当社グループにとって重要なものと考えています。当社グループがこういった新しい技術等に対応したバルブ製品、メンテナンスを提供できない場合、これまで築いた高温高圧弁メーカーとしてのステータスは大きく揺らぎかねません。よって、積極的な研究と投資を継続し、しっかりと市場の変化に対応していく必要がありますが、高度な要求とその速度に対応できない場合には、重大な業績への影響が生じる可能性があります。 (2) 大規模自然災害や事故による影響 当社グループの製造拠点は、バルブ製造を行う兵庫県尼崎市の本社工場とバルブの主要素材である鋳鋼部品の製造を行う三重県伊賀市の伊賀工場の国内2か所となっています。これらの生産拠点が、地震、津波、台風、洪水、高潮などによる大規模自然災害や火災事故に見舞われた場合、業績等に重大な影響を受ける可能性があります。 本社工場の所在する兵庫県尼崎市は、南海トラフ巨大地震の被害想定地域であることに加え、工場の多くの建屋は1960年代の建築であるため、耐震性や耐火性に対しリスクを有しており危機感を一層強めています。伊賀工場は本社工場が担う製造工程の前工程として機能していることから、設備面において一方の緊急時に他方がその機能・役割を代替する関係にはなく、どちらか一方が被災することはそのまま生産プロセスの途絶に直結し、機会損失の発生や納期遅延など当社グループの業績に重大な影響が生じる可能性があります。 実際、本社工場は1995年1月に発生した阪神大震災で被災しました。工場そのものは周辺地域の状況に比して小さな被害に留まりましたが、従業員の多くが被災し、また公共交通機関が長期に亘り途絶したため、工場稼働の支障期間も長期に及び、相応の業績への影響が発生しました。 当社グループはこれらの自然災害に備えるため、2024年12月に福井県おおい町に、2025年6月に兵庫県神戸市中央区港島にそれぞれ土地を取得し、工場の建設、移転については現在計画中であります。 しかし、他方ではこれらの対策には非常に多額の資金が必要となります。そのため当社グループでは、ここ数期の好調な業績で増加した資金の集積に努めてまいりました。当社グループは完全受注生産型の事業形態であることから、業績は年度により大きく変動する傾向があり、そのような状況下においては、金融機関からの十分な資金調達が得られない可能性があるためです。このような政策は必ずしも、投資家の利害と一致しない可能性もありますが、事業の継続性をまず確実なものとするために不可欠なものと考えております。そして裏返せばこの対応が遅れ、危惧するリスクが顕在化した場合には、極めて重大な業績への影響を回避できない可能性が高いものになると考えております。 (3) 製品、メンテナンス上の瑕疵などに起因し生じる影響 当社グループの製品は、原発をはじめとした各種産業用プラントの重要部位で採用されているため、その製造上の欠陥や当社グループが行ったメンテナンスの不具合等により動作不良等が生じ本来の機能を果たせない場合、重大な事故による被害の発生、或いはプラントの運転停止による経済的損害の発生などが賠償問題につながる可能性があり、それらは当社グループの業績に重大な影響を及ぼすリスクがあります。 当社グループでは、まずは従業員の一人ひとりに品質意識の徹底を図り、組織基盤を作り上げたうえで品質マネジメントシステムを適切に運用し、それを担保するための内部統制システムを組み合わせることで、高い品質レベルを維持できるものと考えております。今後も更なる品質体制の強化により、リスクが顕在化することのないよう努めてまいります。 (4) 情報セキュリティによる影響 当社グループは原子力事業に携わる事業者として、顧客情報や個々の取引情報について、極めて厳格な管理が求められているとの認識です。 昨今の代表的な情報漏洩事象の多くはコンピューターシステムへの不正アクセスから生じ、それは殆どの場合、コンピューターシステムの停止によるリスクと一体であることから、営業・技術情報の保全のため、物理的な情報流出対策を実施するとともに、次世代型ウイルス検知システム(NGAV)とエンドポイント対策(EDR)によるシステムの入口・出口の監視、データの多重化などを行うことで、被害の防止と軽減を図っております。 また、専ら人に由来するアナログ的な情報漏洩についても、その多くはコンピューターシステム上の情報管理を厳格にすることである程度は防止できるものと考え、ハードウエアに対する制限や、操作ログの収集・保管などによる牽制効果を期待した予防的統制を実施しております。 情報の漏洩は、その情報で不当な利益を得ようとするもの、悪意に基づくもの、単純ミスによるものなど、実にいろいろな動機・きっかけにより発生し得ることから、情報に対する全従業員の意識向上が基本対策と考え、情報セキュリティ教育に注力するとともにシステム運用における内部統制の確立で万全を期しています。 しかし今日のネットを拡散媒体として情報漏洩は実質的に不可逆的で、時には回復不可能なものとなる場合があり、その結果として業績に大きな影響を与える可能性があります。 (5) 法的規制、各種許認可等を維持できない場合の影響 当社グループの一部事業は、建設業法に基づく一般建設業、特定建設業の許可を必要とするものです。そしてこの許可を維持するため、或いは許可に基づき具体的な工事を施行するためには、一定の人的要件を常に充足しておく必要がありますが、今後何らかの事由により、その要件を充足できなくなった場合には当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、当社グループは、原子力・火力発電所等を納入先とすることから、製品においては、数多くの規制・規格・許認可への適合が、製造・メンテナンスの工程では、一定の経験年数や技量認定・資格を取得した作業員による作業実施や配置が求められます。昨今の採用難による人財不足の中にあっては、こういった資格者の確保にも重大な懸念が生じる可能性があって、当社グループでは、これらの要件を欠くことのないよう計画的な人財育成とプロセス管理を実施していますが、さまざまな要因による能力的制約や人的制約等から、これらに適切に対応することができない場合には業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (6) 労働災害による影響 製造現場、メンテナンス現場では常に労働災害と背中合わせの状況にありますが、安全に優先する何物も存在しないとの意識をもって、「ご安全に」を日々の挨拶に、全社グループを挙げ無災害に取り組んでいます。 しかし無災害を長期に亘り継続することは非常に難しく、現にここ数年でいくつかの休業災害が発生しています。いずれも少しの不注意や作業上の不手際の問題であって、原因が単純であるが故になかなか根絶には至らないというのが現実です。 労働災害の発生は、大切な従業員の命を脅かし苦痛をもたらすことはもちろん、労働災害を引き起こす要因が潜在する職場そのものが高い生産性を実現できず、その結果として作業に遅れが生じるなど多くの影響をもたらします。そして、労働災害が発生した場合には、その内容によっては、顧客の信頼を失墜し、場合によっては指名停止を受けるなど営業活動への支障が生じることもあって、そのような事態に陥った場合の業績への影響は重要なものとなる可能性があります。 労働災害は仕事の仕組みと個人への教育とチームワークで防ぐ必要があります。個々の安全意識と集団の安全意識を徹底的に高め、精神論だけではなく、物理的な安全対策のためにリソースを投入することで災害が起きない仕組みをしっかりと構築し、安全第一の職場を作り上げリスクの顕在化を阻止してまいります。 (7) コンプライアンス違反による影響 当社グループは会社法、金融商品取引法、労働法、税法等の各種法令はもとより、製造するバルブに関する各種規格のほか、取引先との契約に基づく合意等も含め、非常に多くの規制への適合が求められるため、それら規則が遵守されているかを管理するための体制を構築しています。 具体的には監査等委員、会計監査人、内部監査室、品質保証統括室などによる組織的な監査に加え、各事業部門において業務手順を「見える化」することでリスクの所在とその対策を明確にする内部統制システムの運用によりコンプライアンスを担保するとともに、万一コンプライアンスが損なわれるようなことがあった場合においても、適時に不適切な事象を発見する仕組みを構築することで被害・影響の最小化に努めております。 しかし、コンプライアンスの概念は極めて多岐・広範に亘ることから、会社の業績やブランドイメージに対し致命的な影響が生じる状況に至らないことを管理体制の基本とせざるを得ず、完全にリスクを排除することは困難であると考えられます。 当社グループは電力事業という極めて社会性の高い分野で、且つ原発向けという完全な品質を求められるバルブ製品・サービスの提供を生業とするため、コンプライアンス問題で、顧客・社会の信頼を損ねることは致命的なものとなり、企業の存在そのものが否定される可能性にもつながりかねないことを強く認識し、日々コンプライアンス活動に取り組んでおります。 また、昨今ではコンプライアンス違反の態様は多様化しており、例えば、ハラスメントの問題や、SNSを利用した不適切な情報拡散などが特に重要なリスクとなりつつあるとの認識です。 ハラスメントはパワハラ、セクハラが代表的なものと考えますが、それは日常的に様々なシチュエーションの中で起こり得る問題であって、個人の認識の違いや人間関係に影響される部分も多いことから、非常に複雑な背景を理解した上での対策が求められます。また、SNS上での不適切な発信は、認知に手間取ること、発生後の有効な回復法が実質的に機能しないことを考えると、防止策のみが有効な対応となります。 こういった問題に対し、会社が迅速に適切で毅然とした対応が取れない場合、従業員のモチベーションを低下させ、会社に対するロイヤリティが損なわれ、会社の信用が失墜することから、当社グループ会社の全従業員を対象としたコンプライアンス意識調査の結果に基づきコンプライアンス研修を実施等、教育・啓蒙活動を行うとともに、常より社内の状況に注意を払い、こういったコンプライアンス違反の発生を防止し、起こった場合の適切な対応を図ることで重大なリスクとして顕在化することを防いでまいります。 (8) 環境に対する課題意識の高まりによる影響 地球温暖化問題に由来する環境への課題意識の社会的な高まりは、当社グループの事業においても、営業面、コスト面に非常に大きな影響をもたらすものと考えています。特に営業面においては、当社グループの主要顧客である火力発電所が、二大温室効果ガスである二酸化炭素の最大排出源のひとつであることから、その影響は当然に不可避の状況にあるといえます。このリスクについては、社会と顧客の対応を注視し、その変化に迅速に対応していくことはもちろん、次の予想される展開に対し先手を打って対応していくことで軽減を図る以外はないものと考えております。 他方、コスト面におきましても重大な課題が存在します。当社グループのバルブ製造プロセスには、鋳鋼製造工程があり、非常に大きな電力を消費することから、電力料の生産コストに占める割合は非常に高いものとなっています。今後、この製造過程での電力使用に伴う温室効果ガス削減の対応が必要となりますが、例えば、設備改善や非化石証書等の購入などによるとしても、相応のコストが必要であり、その内容によっては業績に大きな影響を与える可能性があります。 (9) 材料費等原価高騰による影響 当社グループの製造するバルブの主な原材料は、鉄、ステンレスを中心とした金属材料で、クロム、ニッケル、タングステンなどのいわゆるレアメタルも使用しています。このような金属材料は、市況により調達価格や調達可能数量やロットが変動することから、これらの安定的調達のため、信頼のおける複数のサプライヤーとの取引を行うなどでリスクヘッジを図っておりますが、著しい価格の高騰や調達支障の発生のリスクは常にあります。 また、特に主要材料であるスクラップは、製鉄業界が環境問題で高炉を停止させており、今後はこれまでの鉄鉱石からスクラップへと原料需要が移っていく可能性があります。当社グループのバルブは、これらスクラップをはじめとする金属材料を電炉で溶かし、鋳型に流し込むことで製造する鋳鋼弁と呼ばれるものです。この鋳造工程では溶解時に非常に多くの電力を消費し、またその後工程である熱処理段階でも電気、或いは灯油などのエネルギーを使用します。 世界の紛争問題、海外主要国との政策金利差による為替変動などが、原材料価格や燃料価格の上昇ほか多方面に、今までにないほどの大きな影響をもたらしていますが、環境問題に由来する社会構造の変化も含め、業績に対し大きな影響を与える可能性があります。 (10) IT・DX化の対応遅れ・不首尾による影響 当社グループにおきましても、IT・DXを活用した製品・サービスの開発はもちろん、生産設備やメンテナンス機器への応用は重要課題と考えております。 例えばバルブのメンテナンスでは、従来の時間監視型の保全から状態監視型の保全に軸足が移る中、プラントの運転中にバルブの異常事象を把握し、次回のメンテナンスにつなげていく必要があります。或いは、工場の老朽化に対し、今後大規模な設備投資が必要になると考えますが、この投資に際しても、いかに効率的な生産を実現していくかは重要な課題です。そしてこれらの実施に際しての最も必要な視点は、IT・DXの最大限の利用であると考えます。 これらの実現のためR&Dセンターを中心にIT・DX人財の育成、IT・DXと製品・サービスの融合、IT・DXを活用した生産・販売といった業務プロセスの開発などをワンストップで実施する体制を整えております。 今後、仮に著しく時流に乗り遅れ、従来の枠を脱することができないなら、それは商品力でもコスト競争力でも他社の後塵を拝することになり、その結果として業績に大きな影響を与える可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用環境や所得環境の改善などを背景として景気は緩やかに回復いたしました。一方、海外におきましては、ウクライナや中東を巡る地政学的な要因による資源価格の高騰や中国経済の減速などにより景気の悪化が懸念され、依然として先行き不透明な状況が続いております。 当社グループは、原子力・火力発電所用バルブの製造・メンテナンスを主としたバルブ事業を中核に鋳鋼製品の製造事業や、原子力発電所(以下、「原発」)における設備の保守や電気設備工事などを展開しております。 バルブ事業の中核である原発向けビジネスは、東日本大震災の津波による東京電力福島第一原発事故以降厳しい状況にありましたが、地球温暖化問題から世界規模でグリーン・トランスフォーメーションの実現に向けた取り組みが進み、デジタル・トランスフォーメーションの進展等に伴う電力需要の増加が見込まれる中、国内では2025年2月に第7次エネルギー基本計画が閣議決定されました。 当該基本計画では、2040年度のエネルギー需給見通しにおける電源構成において原子力の割合は2割程度とされ、安全性の確保を大前提に必要な規模を持続的に活用しつつ、次世代革新炉の設置等については、廃炉が決定した原発を有する事業者の原発サイト内での建て替えを対象とし、バックエンド問題の進展も考慮したうえで具体化を進めていくと明示されております。 そのような中、2025年7月に関西電力が美浜原発において1号機の後継機設置検討のための現地調査を再開することを公表いたしました。国内においては、今後も原発のリプレースに向けた検討の取り組みが進むものと想定されます。また、2024年10月に東北電力女川原発2号機が、2024年12月に中国電力島根原発2号機がそれぞれ再稼働を果たし、北海道電力泊原発3号機においても2027年の再稼働に向けた取り組みが進められております。 このような環境下で、当社グループでは中期経営計画2023に基づく事業戦略推進の一環として、2024年11月のプレスリリースで開示いたしましたとおり、若狭地区におけるバルブ事業の継続と更なる発展、原発の廃止措置から生じるクリアランス金属のリサイクルを主とするリファインメタル事業の推進などを目的とした製造拠点を新設するため、2024年12月に福井県おおい町の土地を取得し、安全弁事業で使用する第1工場の建設のためプロジェクトチームを組成し着工に向け設計などの取り組みを進めております。リファインメタル事業で使用する第2工場の建設につきましても引き続き検討を行います。また、2025年3月のプレスリリースで開示いたしましたとおり、BCP対策並びに工場機能の充実及び研究開発機能の強化を目的として、2025年6月に神戸市よりポートアイランドの土地を取得いたしました。当社グループといたしましては、今後も中長期での持続的成長を図り、企業価値の一層の向上を図ってまいります。 当連結会計年度におきましては、主要な事業であるバルブ事業では、関西電力高浜原発、大飯原発及び美浜原発、四国電力伊方原発や九州電力川内原発及び玄海原発において定期検査工事が完了し売上が計上されたほか、海外顧客向けに製品の売上も計上され、また、製鋼事業においても主要顧客への売上が順調に推移しましたが、バルブ事業の工事に係る売上が好調だった前年同期には及ばず、全体の売上高は101億83百万円(前年同期比9.2%減)となりました。 採算面では、前年同期に比しバルブ事業で大幅な減収となったこと、受注損失引当金の繰入が生じたことなどから、営業利益は5億95百万円(前年同期比42.0%減)、経常利益は7億24百万円(同36.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は5億97百万円(同17.2%減)となりました。 表:報告セグメント内の種類別売上高 報告セグメント   種類別の売上高   前連結会計年度 (百万円)   当連結会計年度 (百万円)   前年同期比(%) バルブ事業    バルブ(新製弁)   1,551   1,503   △3.1 バルブ用取替補修部品   1,279   1,137   △11.1 原子力発電所定期検査工事   2,579   1,813   △29.7 その他メンテナンス等の役務提供   2,603   2,342   △10.0 小計   8,014   6,797   △15.2 製鋼事業    鋳鋼製品   1,218   1,471   20.8 電気設備関連事業    電気設備関連工事   1,764   1,744   △1.1 その他    その他   270   210   △22.1 消去又は全社   △47   △40   - 合計   11,220   10,183   △9.2 報告セグメント別では、バルブ事業は、前述の国内の原発に係る定期検査工事や中国の原発向け安全弁などの海外顧客向け製品の売上が計上されましたが、前年同期の売上には及ばず、売上高は67億97百万円(前年同期比15.2%減)となり、セグメント利益は、大幅な減収が影響し12億37百万円(同36.1%減)となり、前年同期に比し減益となりました。 製鋼事業は、前年同期に比し、水処理設備に関する製品の売上が計上されたほか、主要顧客への売上が好調に推移した結果、売上高は14億71百万円(前年同期比20.8%増)となり、セグメント利益は、電力単価の上昇や修繕費の増加等はあったものの、前年同期に比し増収となったことや好調な受注に支えられたことにより、41百万円の赤字(前年同期は1億77百万円の赤字)となり、赤字幅は大幅に縮小いたしました。 電気設備関連事業は、公共施設における電気工事や発電所における設備の保守点検作業などに係る売上が計上されたものの、前年同期の売上には僅かに及ばず、売上高は17億44百万円(前年同期比1.1%減)となり、セグメント利益は、請負工事の減少に伴う原価の減少などがあったものの、受注損失引当金の戻入額の減少などから3億2百万円(同6.1%減)となり、前年同期に比し減益となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は23億92百万円となり、前連結会計年度末に比して34億88百万円減少しました。この内訳は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 減価償却を3億66百万円実施した上で税金等調整前当期純利益を9億9百万円計上したところに、法人税等の支払額が5億90百万円ありましたが、受注損失引当金の増加で2億19百万円、売上債権及び契約資産の減少で74百万円の増加などキャッシュ・インの要因が上回ったことから27百万円のキャッシュ・イン(前年同期は18億40百万円のキャッシュ・イン)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 有形固定資産の取得による支出を中心に31億66百万円のキャッシュ・アウト(前年同期は3億15百万円のキャッシュ・アウト)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 前連結会計年度に係る期末配当及び当連結会計年度の中間配当の実施、長期借入金の返済などにより3億53百万円のキャッシュ・アウト(前年同期は3億43百万円のキャッシュ・アウト)となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績 (1) 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度    (自 2024年10月1日    至 2025年9月30日)   前年同期比(%) バルブ事業(千円)   1,979,445   9.8 製鋼事業(千円)   1,527,362   9.7 合計(千円)   3,506,808   9.7 (注)1.金額は製造原価によっております。 2.バルブ事業のメンテナンス等、電気設備関連事業及びその他については、事業の性格上生産実績の概念は馴染みませんので金額及び前年同期比を記載しておりません。 (2) 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) バルブ事業   9,754,927   38.9   5,694,836   108.1 製鋼事業   1,291,662   △15.6   776,335   △18.8 電気設備関連事業   2,070,869   16.5   664,802   96.2 その他   245,556   △17.8   92,890   60.7 消去又は全社   △40,674   -   -   - 合計   13,322,341   25.9   7,228,864   76.7 (注)金額は販売価格によっております。 (3) 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度    (自 2024年10月1日    至 2025年9月30日)   前年同期比(%) バルブ事業(千円)   6,797,215   △15.2 製鋼事業(千円)   1,471,774   20.8 電気設備関連事業(千円)   1,744,955   △1.1 その他(千円)   210,476   △22.1 消去又は全社(千円)   △40,674   - 合計(千円)   10,183,746   △9.2 (注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先別   前連結会計年度    (自 2023年10月1日    至 2024年9月30日)   当連結会計年度    (自 2024年10月1日    至 2025年9月30日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 西華産業株式会社   3,232,537   28.8   3,599,498   35.3 東京パワーテクノロジー株式会社   1,117,232   10.0   1,242,787   12.2 三菱商事パワーシステムズ株式会社   1,245,698   11.1   -   - (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態の分析 (資産の部) 当連結会計年度末の資産残高は159億31百万円となり、前連結会計年度末に比して8億40百万円増加しました。その内訳は、流動資産が73億52百万円で30億61百万円減少し、固定資産は85億78百万円で39億2百万円の増加となっております。 流動資産では、現金及び預金が34億88百万円減少し、仕掛品が3億27百万円増加となっております。固定資産では、建設仮勘定が62百万円減少しておりますが、土地が31億18百万円増加となっております。 (負債の部) 負債残高は39億87百万円となり、前連結会計年度末に比して74百万円減少しました。主な要因は、長期借入金が1億9百万円、未払法人税等が2億73百万円、それぞれ減少したことなどによるものです。 (純資産の部) 純資産の残高は119億44百万円で、前連結会計年度に係る期末配当及び当連結会計年度の中間配当を実施しましたが、当連結会計年度での親会社株主に帰属する当期純利益を計上し、その他有価証券評価差額金や退職給付に係る調整累計額の増加により、前連結会計年度末に比して9億14百万円増加しました。 ② 経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度の売上高は101億83百万円となり、前連結会計年度と比べ10億36百万円減少(前年同期比9.2%減)しました。 当連結会計年度では、製鋼事業において前連結会計年度に比べ2億53百万円増加した一方で、バルブ事業において12億17百万円、電気設備関連事業において19百万円それぞれ減少となり、前連結会計年度の売上高を大幅に下回ることとなりました。 (営業利益) 当連結会計年度の営業損益は5億95百万円の黒字(前年同期比42.0%減)となりました。 当連結会計年度では、バルブ事業において前連結会計年度に比べ、受注損失引当金の洗い替えによる繰入が発生し、原子力発電所の定期検査工事や海外案件の売上が減少したこと等で、前連結会計年度を下回る営業利益となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、上記の営業利益に営業外損益の純額1億28百万円を加算し、これに特別損益の純額1億84百万円を加算し、次に法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額を加減算した結果、5億97百万円の黒字(前年同期比17.2%減)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの資本の財源は、自己資金及び金融機関からの借入によっており、金融機関からの借入金については適宜に長期・短期の借入金により資金調達を行うほか、取引金融機関と特定融資枠契約、コミットメントライン契約を締結することで必要な財源の確保を図っております。 資金の流動性は、営業活動によるキャッシュ・フローを確実に獲得することを基本に、適正な投資活動と財務活動を組み合わせることで十分な流動性の確保と財務体質の健全性を維持するよう努めております。 当社グループの事業は主に完全受注生産型であることから、売上時期の偏重や製品の仕掛期間長期化による影響が、営業活動によるキャッシュ・フローの変動につながる傾向にあることから、これら事象について、キャッシュ・フローへの影響を十分に考慮した業務運営を社内に指示・徹底しております。 またこれら事象へ対応する目的も含め、取引金融機関とコミットメントライン契約を締結し、機動的な資金調達体制を維持するとともに、運転資金の効率的な運用を図っております。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。詳細については、「第5経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

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