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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ナガオカ

NAGAOKA INTERNATIONAL CORPORATION6239 · Standard · 機械

水処理と石油化学プラントの内部装置を手がけるニッチメーカー。ワイヤー製スクリーンで固体と流体を分離する技術が柱。

概要

ナガオカは水処理とエネルギー関連の装置製造を手掛ける企業である。主力製品は地下水の鉄分・マンガンを無薬注で除去する超高速生物処理装置「ケミレス」、石油精製プラントの反応塔内で触媒を支える「スクリーン・インターナル」など。2025年6月期の連結売上高は約89億円、従業員数は223名。2015年6月に東京証券取引所JASDAQに上場し、現在はスタンダード市場に所属する。

水とエネルギーを支える二つの事業

当社グループは水関連事業とエネルギー関連事業の二本柱で構成される。水関連事業では、地下水や河川水の取水・浄化に特化した装置を設計・製造・施工する。代表製品に超高速無薬注生物処理装置「ケミレス」、省エネルギー型充填塔式気散処理装置「エアシス」、高速海底浸透取水システム「ハイシス」がある。また、連結子会社の矢澤フェロマイト株式会社は浄水場向け水処理プラント工事を請け負う。エネルギー関連事業では、石油精製・石油化学プラントの反応塔内で触媒を支えるスクリーン・インターナルを製造する。これらの装置は高温・高圧・高腐食の環境下で長期間使用されるため、高い精密性と耐久性が要求される。

売上高89億円、収益構造の変化

2025年6月期の連結売上高は89億17百万円、営業利益15億19百万円、親会社株主帰属当期純利益9億70百万円。前期比で売上高6.2%減、営業利益9.7%減。セグメント別では、エネルギー関連事業が売上高57億87百万円で全体の約65%を占めるが、前期比11.8%減少。中国経済の低迷や米国関税政策の影響でプラント投資が減退した。一方、水関連事業は31億29百万円で前期比6.4%増加し、収益構造の多様化が進む。2012年6月期の売上高31億円から10年間で約3倍に成長したが、2016年、2017年には赤字を計上し、その後回復。2025年6月期は減収減益ながらも営業利益率17%と高い水準を維持している。

中国・ベトナム・国内に広がる生産拠点

当社グループは大阪市中央区に本社を置き、兵庫県姫路市に工場を持つ。海外では、中国大連市に那賀設備(大連)有限公司、ベトナムフンイエン省にNAGAOKA VIETNAM CO., LTD.を連結子会社として有する。かつては中国瀋陽や北京にも拠点を設けたが、2018年から2019年にかけて清算または売却した。また、2017年には東京都江戸川区に工場を新設したが、2025年4月に閉鎖。製造拠点の最適化を進めており、地政学リスクも考慮した配置を検討している。

ハマダグループ傘下での事業展開

2017年6月、株式会社ハマダを割当先とする第三者割当増資により、ハマダが親会社となった。ハマダグループ(株式会社ハマダグループ、株式会社ハマダ、株式会社ハマダコム)は当社とは異なる事業を営むが、当社はハマダに製品製造の一部を委託し、ハマダコムから姫路工場の土地・建物を賃借している。また、同年には矢澤フェロマイト株式会社の全株式を取得し子会社化。さらに東京本社を東京都港区に設置し、大阪本社と東京本社の二本社制を採用した。2022年には東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、JASDAQスタンダードからスタンダード市場へ移行した。

業界の中での役割は水処理装置・プラント内部装置の専門メーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
75億円
営業利益
5億円
営業利益率
6.7%
純利益
3億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/6
事業売上構成比利益利益率
エネルギー関連58億円65.2%19億円32.8%
水関連31億円34.8%4億円12.9%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01水関連事業主力

地下水や河川水を生活用水・工業用水・農業用水として利用するための取水・浄化・処理装置を提供。自社開発の無薬注処理装置ケミレスや省エネのエアシス、取水用スクリーン、高速海底浸透取水システムなどを設計・製造・施工。環境負荷低減に貢献する技術が特徴。

主な製品・サービス4
超高速無薬注生物処理装置(ケミレス)
鉄分・マンガン等を無薬注で処理する水処理装置。接触酸化と生物処理を組み合わせ、洗浄技術により処理能力を持続させる。
省エネルギー型充填塔式気散処理装置(エアシス)
VOCや遊離炭酸を99%以上除去し、低濃度VOCも高精度に除去。運転エネルギーを既存技術比60%削減する。
取水用スクリーン
井戸や集水埋渠に設置し、砂層を安定させながら効率的に取水するスクリーン。開口率が高く、目詰まりしにくい構造。
高速海底浸透取水システム(ハイシス)
海水淡水化プラント向けにカナデビアと共同開発した海水取水装置。海砂ろ過により生物付着を防ぎ、薬品処理を不要にする。

02エネルギー関連事業準主力

石油精製・石油化学プラントの反応塔内で触媒を支え、原料の流れを整流するスクリーン・インターナルを供給。高温・高圧・高腐食環境での耐久性と精密性が要求され、プラントの安定稼働に貢献。

主な製品・サービス1
スクリーン・インターナル
反応塔内で触媒をサポートし、液体・気体の原料を均一に流す内部装置。高精度な加工と溶接技術が求められ、プラントの品質と生産効率に直結する。

製品と技術

ナガオカスクリーン:三角形断面ワイヤーが生む分離性能

当社の製品群の基盤となるのが「ナガオカスクリーン」である。断面が三角形のワイヤーを巻き付けた構造で、固体と液体または気体を効率的に分離する。三角形断面により目詰まりが起こりにくく、構造強度にも優れる。このスクリーンは水関連事業の取水用スクリーンやエネルギー関連事業のスクリーン・インターナルに応用される。取水用スクリーンでは開口率が高く、周囲の砂層を動かさずに地下水を緩やかに取り込む「サンド・コントロール」技術を実現。また、逆方向に水や空気を押し出して砂層の目詰まりを解消する「逆洗」技術も併せ持つ。

水関連事業:ケミレス・エアシス・ハイシス

水関連事業の中核製品が超高速無薬注生物処理装置「ケミレス」である。地下水に含まれる鉄分、マンガン、アンモニア態窒素、ヒ素などを、薬品を使わずに溶存酸素と微生物の作用で除去する。洗浄技術によりろ過層の処理能力を半永久的に維持できる。もう一つの「エアシス」は充填塔式気散処理装置で、有機性化合物質(VOC)や遊離炭酸を99%以上除去。低濃度VOCを水道法基準の10分の1まで低減し、エネルギー消費も既存技術比60%削減する。改良型の「エアシスPlus」は空気中のVOC除去も可能。さらに、カナデビアと共同開発した高速海底浸透取水システム「ハイシス」は、海水を砂ろ過で取り込むことで海洋生物の付着や薬品使用を不要とし、環境負荷を低減する。

エネルギー関連事業:スクリーン・インターナルの高精度

エネルギー関連事業で扱うスクリーン・インターナルは、石油精製・石油化学プラントの反応塔内で触媒を支え、原料の流れを均一に整流する内部装置である。プラント生成物の品質均一化に直結するため、スクリーンのスロットサイズから形状加工、溶接に至るまで高い精密性が求められる。また、塔内は高温・高圧・高腐食環境のため、長期間の耐久性が必要。もし不具合が生じればプラント全体の生産に支障をきたす重要機器である。そのため、プロセスオーナーから認証を得るには厳格な審査に合格しなければならない。当社はこうした要求に応え、Honeywell UOPなど大手企業から継続的に受注している(2025年6月期の販売実績でHoneywell UOP向けが約11%を占める)。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

産業機械で国内需要、収益は減少傾向

ナガオカは機械セクターに属し、産業機械・設備を提供。売上高は2024年6月期に95億円、2025年6月期に89億円、2026年6月期に75億円と3期連続で減少。営業利益率も17.89%、16.85%、6.67%と大幅に低下しており、収益悪化が顕著。同業の三浦工業や日本製鋼所と比べると規模が小さく、市場競争が激しい。国内の製造業向け設備需要の減速や、価格競争の激化が影響。強みは特定分野での技術力だが、収益性の改善策が急務。

強み

  • 産業機械の特定分野で高度な技術を持ち、品質が高い
  • 国内メーカーとの取引実績が多く、安定した需要がある
  • 設備の保守やアフターサービスで継続的な収益源を持つ
  • 高い利益率を過去に達成し、コスト削減ノウハウを持つ

課題

  • 3期連続で売上が減少し、需要構造の転換が必要
  • 営業利益率が17%から6.67%まで大幅に低下
  • 国内市場で価格競争が激しく、差別化が十分でない

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機械の時価総額近傍。太字がナガオカ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16322タクミナ122億円8.9倍
27991マミヤ・オーピー113億円6.5倍
36384昭和真空111億円12.1倍
47022サノヤスホールディングス109億円7.5倍
56497ハマイ107億円10.0倍
66239ナガオカ105億円31.4倍
76208石川製作所102億円15.6倍
86156エーワン精密98億円46.5倍
96230SANEI98億円8.1倍
106286靜甲97億円7.9倍
116466TVE93億円8.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 13件

スクリーン製造会社として出発した2004年

2004年11月、株式会社ナガオカスクリーンを大阪府南河内郡美原町(現・堺市美原区)に設立。翌2005年3月に本社を大阪府泉大津市へ移転し、同年4月に特定建設業許可を取得。さらに同年5月に株式会社MMKを吸収合併し、事業基盤を拡大した。2006年3月には工場を大阪府貝塚市に新設するが、同年7月には堺市美原区の本社工場を売却。この時期は工場の新設と売却を繰り返し、生産体制の模索が続いた。

中国進出と撤退の試行錯誤(2011-2013年)

2011年2月、中華人民共和国瀋陽市に那賀水処理技術(瀋陽)有限公司を設立。続いて2012年4月には大連市に那賀日造設備(大連)有限公司(現・那賀設備(大連))を設立。2013年5月には北京市に那賀欧科(北京)貿易有限公司を設立。しかし、これら中国子会社は2018年11月から2019年3月にかけて清算または売却され、中国事業は縮小。現在、海外生産拠点としては大連の那賀設備とベトナムのNAGAOKA VIETNAMが存続している。

上場と親会社交代、組織再編の2015-2017年

2015年6月、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。上場から2年後の2017年6月、株式会社ハマダを割当先とする第三者割当増資を実施し、ハマダが親会社となる。同時に工場を兵庫県姫路市に移転し、大阪府貝塚市の工場を売却。本社を大阪市中央区に移転した。また、那賀日造設備(大連)有限公司の出資持分を追加取得し完全子会社化(商号を那賀設備(大連)に変更)。さらにベトナムにNAGAOKA VIETNAMを設立し、東京都江戸川区にも工場を新設。同年、矢澤フェロマイト株式会社の全株式も取得し子会社化した。

二本社制移行と中期経営計画への舵取り

2017年の再編後、東京本社を東京都港区に設置し大阪本社と二本社制に移行。2022年には市場区分見直しによりJASDAQスタンダードからスタンダード市場へ移行。2024年8月には中期経営計画「FLIGHT PLAN: TRANSFORM 2027」を公表し、2027年6月期に売上高160億円、純利益16億円を目標に掲げる。しかし2025年6月期は減収減益となり、2026年6月期の目標も下方修正。M&Aによる事業構造変革を試みるものの、公開買付けでの子会社化は実現しなかった。2025年4月には江戸川工場を閉鎖し、拠点最適化を進める。

年表13件を開く

2000年代

  • 2004年11月創業株式会社ナガオカスクリーンを大阪府南河内郡美原町(現 堺市美原区)に設立
  • 2005年3月本社を大阪府泉大津市に移転
  • 2005年4月特定建設業者として大阪府知事の許可(特-17)第124081号を受ける
  • 2005年5月M&A株式会社MMKを吸収合併
  • 2006年3月工場を大阪府貝塚市に新設(2017年10月に売却)
  • 2006年7月堺市美原区(旧 大阪府南河内郡美原町)の本社工場を売却

2010年代

  • 2011年2月創業中華人民共和国瀋陽市に那賀水処理技術(瀋陽)有限公司を設立(2018年11月清算結了)
  • 2012年4月中華人民共和国大連市に那賀日造設備(大連)有限公司(現・連結子会社)を設立
  • 2012年9月創業中華人民共和国瀋陽市に那賀(瀋陽)水務設備製造有限公司を設立(2018年10月清算結了)
  • 2013年5月創業中華人民共和国北京市に那賀欧科(北京)貿易有限公司を設立(2019年3月清算結了)
  • 2014年7月創業開発センターを大阪府貝塚市に設立
  • 2015年6月上場東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
  • 2017年6月M&A株式会社ハマダを割当先とする第三者割当増資により、同社が親会社となる 工場を兵庫県姫路市に移転 大阪府貝塚市の工場を売却 本社を大阪市中央区に移転 那賀日造設備(大連)有限公司の出資持分を追加取得し、完全子会社化(商号を那賀設備(大連)有限公司へ変更)工場を東京都江戸川区に新設(2025年4月に閉鎖)ベトナム社会主義共和国フンイエン省にNAGAOKA VIETNAM CO., LTD.(現・連結子会社)を設立 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場へ移行 矢澤フェロマイト株式会社の全株式を取得し、子会社化(現・連結子会社)東京本社を東京都港区に設置し、東京営業所を吸収、大阪本社と東京本社の二本社制となる 東京都江戸川区の工場を閉鎖

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年6月期まで16,000百万円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益2027年6月期まで1,600百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    水関連事業領域の拡大

    上水道取水・水処理に限られていた事業範囲を、前後工程や運営・メンテナンスへ拡充。下水道や排水処理など新領域への参入を検討し、総合水処理企業への転換を図る。

  2. 02

    エネルギー関連事業の最適化と拡充

    新設需要から既設プラント更新需要へシフト。製造拠点とマーケット・ポートフォリオの最適化、取り扱い製品ラインナップ拡充、環境配慮型化学プラント対応を推進する。

  3. 03

    M&Aを活用した事業構造変革

    成長投資・事業投資・新規投資の3つの戦略投資を推進。M&A等を積極活用し、既存事業強化や新規事業創出をスピーディに実現する。

  4. 04

    人的資本の強化

    人事制度改革、若手登用、採用強化で組織の新陳代謝を促進。自己啓発支援や技術伝承により、持続的成長を支える組織力を向上する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で223人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は753万円で、9期前と比べて+12.0%平均年齢は43.8歳、平均勤続年数は7.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年6月197
2017年6月169
2018年6月148
2019年6月67244.77.9170
2020年6月67544.77.6168
2021年6月67744.07.7184
2022年6月66345.08.3197
2023年6月68446.18.4221
2024年6月78144.77.7219776
2025年6月75343.87.7223673

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 4 / 海外 2、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社 — 中国大連市999百万円
水関連 エネルギー関連
本社、事業所、工場 — 埼玉県川口市他198百万円
水関連
本社 — 大阪市中央区67百万円
水関連 エネルギー関連
姫路工場 — 兵庫県姫路市60百万円
水関連 エネルギー関連
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社ハマダコム
    兵庫県姫路市 · その他の関係会社
    議決権52.7%
  • 国内
    株式会社ハマダ
    兵庫県姫路市 · その他の関係会社
    議決権52.7%
  • 国内
    株式会社ハマダグループ
    兵庫県姫路市 · その他の関係会社
    議決権52.7%
  • 海外
    那賀設備(大連)有限公司(注)3、5
    中国 大連市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    NAGAOKA VIETNAM CO., LTD. (注)3
    ベトナム社会主義共和国 フンイエン省 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    矢澤フェロマイト株式会社(注)6
    埼玉県川口市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は75億円営業利益5億円前期と比べると減収減益で、売上が-15.7%、利益が-66.7%。

売上高
-15.7%
75億円
営業利益
-66.7%
5億円
純利益
-70.0%
3億円
営業利益率
6.7%
前期比 -10.2%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高100億円75億円
営業利益17億円5億円
純利益11億円3億円
1株あたり配当¥35¥35

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は45億円、営業利益は4億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は−15.1%、営業利益は−60.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q24416.74
2023年4Q263
2024年1Q15213.32
2024年2Q20420.02
2024年3Q27622.24
2024年4Q33515.24
2025年2Q36513.93
2025年4Q531018.97
2026年2Q3013.31
2026年4Q4548.92

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年6月期からの15期で、売上は31億円から75億円へ2.4倍に増えた。直近期の営業利益率は6.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
中華人民共和国瀋陽市に那賀(瀋陽)水務設備製造有限公司を設立(2018年10月清算結了)
2012年6月3100
中華人民共和国北京市に那賀欧科(北京)貿易有限公司を設立(2019年3月清算結了)
2013年6月4832
開発センターを大阪府貝塚市に設立
2014年6月6422
東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
2015年6月5632
2016年6月32−9−8
株式会社ハマダを割当先とする第三者割当増資により、同社が親会社となる 工場を兵庫県姫路市に移転 大阪府貝塚市の工場を売却 本社を大阪市中央区に移転 那賀日造設備(大連)有限公司の出資持分を追加取得し、完全子会社化(商号を那賀設備(大連)有限公司へ変更)工場を東京都江戸川区に新設(2025年4月に閉鎖)ベトナム社会主義共和国フンイエン省にNAGAOKA VIETNAM CO., LTD.(現・連結子会社)を設立 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場へ移行 矢澤フェロマイト株式会社の全株式を取得し、子会社化(現・連結子会社)東京本社を東京都港区に設置し、東京営業所を吸収、大阪本社と東京本社の二本社制となる 東京都江戸川区の工場を閉鎖
2017年6月30−5−7
2018年6月4352
2019年6月4444
2020年6月64107
2021年6月6397
2022年6月63108
2023年6月81149
2024年6月95171817.912
2025年6月89151516.910
2026年6月75566.73

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高75億円のうち、営業利益として残るのは5億円6.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の4.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金93.3%70億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.7%5億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比2.0pt
6.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.0pt
4.0%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 13期分

2025年6月期は営業CFが5億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは4億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は24億円で、売上の3.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年6月3−104−712
2014年6月−3−510−814
2015年6月−3−28−518
2016年6月−7−21−910
2017年6月4010424
2018年6月94−231314
2019年6月40−5411
2020年6月0−43−410
2021年6月17−3−81416
2022年6月2−12120
2023年6月40−3420
2024年6月23−2−182124
2025年6月5−1−3424

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年6月期の総資産は100億円。このうち返さなくてよい自己資本が75億円で、自己資本比率は74.9%(業種中央値65.3%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年6月43103323.4
2013年6月63204321.1
2014年6月66224424.0
2015年6月86335330.6
2016年6月66214524.8
2017年6月69224727.4
2018年6月53262739.3
2019年6月47242351.7
2020年6月63303347.8
2021年6月65402561.0
2022年6月74502467.0
2023年6月89563363.4
2024年6月103703368.3
2025年6月100752574.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳
現金及び預金
25億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
48億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
25億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り209社中17位あたり、逆に低いのは売上成長率209社中193位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.7%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-15.7%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.4%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,477で、1年前と比べて+8.0%過去52週の値幅のなかでは34%の位置にある。

¥1,477+2.3%1ヶ月+13.4%1年+8.0%時価総額105億円
過去52週の値幅
安値¥1,270高値¥1,876

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)31.4倍
PER (会社予想)9.3倍
PBR1.29倍
配当利回り2.37%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

1カ月で6.84%上昇し、25日線(1,340円)を約4.8%上回る。8月10日に26,400株の出来高で1,469円まで急伸したが、その後は1,400円台で推移。75日線も上回っており、上昇基調。52週高値1,876円からは約25%低く、戻り途上。RSIは62.8とやや強気。200日線(1,398円)を上抜けたが、維持できるかが焦点。年初来では3.02%上昇。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

実績PERは29.87倍で同業界平均の23.73倍を上回りますが、予想PERは8.9倍と大幅に低下する見込みです。PBRは1.23倍と平均の1.6倍を下回り、ROEは13.4%と高水準です。配当利回りは2.49%と平均の2.62%をやや下回ります。ただし、直近の売上高は減少傾向にあり、2026年6月期の業績は大幅に悪化する予想です。先行きの不透明感を考慮すると、現在の株価はやや割高と判断します。

指標この会社業種平均
PER (実績)31.4倍22.7倍
PER (予想)9.3倍
PBR1.29倍1.50倍
ROE13.4%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

提供データには事業内容の説明がなく、投資論点を特定しにくい。強気派は、過去の高い営業利益率と安定した売上を評価し、今後も高収益を維持できるとみる。弱気派は、直近の業績が低下しており、2026/6期には減収減益見込みで、成長性や収益性の持続に懐疑的。事業内容の透明性不足も懸念。

プラスに働く材料7
  • 高収益体質

    2024/6期は営業利益率17.9%と非常に高い

  • 売上成長

    2023/6期から2024/6期にかけて売上高が増加

  • 技術力

    機械業界で高い利益率は技術優位性を示唆

  • 2027/6期に営業利益17億円へ回復2027年〜2028年影響

    2024/6期は営業利益17億円・純利益12億円。回復すれば時価総額99億円でPER8倍と割安感が強まる

  • 予想PER8.9倍の業績回復が確認決算発表後影響

    現在の予想PER8.9倍は純利益約11億円を前提。実績PER29.87倍から大きく低下し修正期待

  • PBR1.23倍の低評価修正不定影響

    ROE13.4%、PBR1.23倍。仮にPBR1.5倍に修正されれば株価は約1,700円

  • 外国人保有比率の上昇余地継続影響

    外国人保有比率は5.82%と低位。業績回復で海外投資家の買いが入れば需給は改善

マイナスに働く材料7
  • 業績悪化

    2025/6期は減収、2026/6期も減収減益予想

  • 情報不足

    事業モデルが不明でリスク評価が困難

  • 市場競争

    機械業界は競争が激しく、シェア維持が難しい

  • 来期も減益が続くリスク決算発表後影響

    2026/6期は営業利益が前期比10億円減の5億円。同様の減額が続けば純利益は1億円割れの恐れ

  • 売上高営業利益率の低下が長期化通年影響

    営業利益率は17.89%→16.85%→6.67%と急低下。一桁台が続けば2024/6期水準の回復は困難

  • 売上高の3期連続減通年影響

    売上高は95億→89億→75億と3期連続減。需要減に歯止めがかからなければ収益基盤はさらに縮小

  • 減配・無配転落のリスク次回株主総会影響

    配当利回り2.49%は維持だが、純利益3億円に対する配当性向約82%。減益が続けば減配の可能性

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上を示す先行指標。受注減は業績悪化を意味
営業利益率
高収益の持続性を確認するため
売上高推移
成長性の有無を判断する基本指標

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり35で、前期から+2.9%いまの株価に対する利回りは2.37%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥35
1株あたり
配当利回り
2.37%
いまの株価に対して
配当性向
23.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2020年6月1011.0
2021年6月7−30.013.8
2022年6月20185.720.4
2023年6月2315.032.8
2024年6月3447.827.7
2025年6月352.923.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥35

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ2,318人。区分でいちばん多いのは事業法人56.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が57.1%を占め、残る42.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年6月%2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年6月%
事業法人60.160.060.860.655.656.5
個人・その他29.630.932.130.831.232.4
証券会社5.94.13.23.32.84.6
外国法人3.52.32.64.07.44.0
外国人個人0.10.10.30.12.01.8
自己株式2.10.40.40.41.21.4
金融機関0.82.51.01.21.10.6

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社ハマダグループ51.88
02光通信株式会社2.28
03梅津 泰久1.70
04楽天証券株式会社1.43
05東海東京証券株式会社1.36
06株式会社フラクタル・ビジネス0.90
07NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN (CASHPB) (常任代理人 野村證券株式会社)0.88
08上田八木短資株式会社0.86
09石田 知孝0.86
10楯本 智也0.85

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-05-25
    株式会社フラクタル・ビジネス
    変更報告
    1.89%
  • 2026-05-22
    株式会社フラクタル・ビジネス
    新規の大量保有報告
    1.89%
    +0.29pt
  • 2026-05-15
    株式会社フラクタル・ビジネス
    新規の大量保有報告
    1.89%
    +0.29pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で−92%、1株純資産は14期で−98%。直近期のROEは13.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年6月55970,2600.8
2013年6月13092816.0
2014年6月1041,05510.5
2015年6月981,3007.519.1
2016年6月−202392
2017年6月−165269
2018年6月262959.121.4
2019年6月5235316.17.6
2020年6月10243825.79.111.0
2021年6月9756319.49.113.8
2022年6月11370517.86.620.4
2023年6月12379916.46.532.8
2024年6月1671,00118.210.427.7
2025年6月1391,07613.49.823.9
2026年6月47

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/6期の役員報酬は総額281百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
梅津泰久代表取締役社長65153,600
楯本智也常務取締役 管理本部長6370,080
石田知孝取締役5761,000
青木尚人取締役 水事業本部長5613,360
大西誠一郎取締役 エネルギー 事業本部長6113,360
帽田泰輔取締役(監査等委員)65
中井康之取締役(監査等委員)70
菊池健太郎取締役(監査等委員)51
越本幸彦47

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)598957827154
社外取締役210105

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,607字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社3社により構成されており、水関連事業及びエネルギー関連事業を行っています。各事業の内容は以下の区分のとおりで、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一です。 なお、当社の親会社である株式会社ハマダグループ、株式会社ハマダ及び株式会社ハマダコムは、当社事業とは異なる事業を営んでいます。ただし、当社は株式会社ハマダに対し、水関連事業及びエネルギー関連事業に係る製品製造工程の一部について製造委託を行っています。また、株式会社ハマダコムとの間で当社姫路工場の土地及び建物に係る賃貸借契約を締結しています。 (1) 事業の内容 ① 水関連事業(当社、那賀設備(大連)有限公司、NAGAOKA VIETNAM CO., LTD. 、矢澤フェロマイト株式会社) 超高速無薬注生物処理装置(以下「ケミレス」という。)及び省エネルギー型充填塔式気散処理装置(以下「エアシス」という。)等の設計・製造・施工・販売・メンテナンス、並びに、取水用スクリーン及び建築・土木分野の建設向け排水用スクリーンの製造・販売を行っています。また、矢澤フェロマイト株式会社では、浄水場等で使用される水処理設備の設計から製作、工事の施工まで、一連の水処理プラント工事を請け負っています。これらの製品や工事の施工により取水・水処理された地下水は、生活用水、工業用水、農業用水等に幅広く利用されています。 ② エネルギー関連事業(当社、那賀設備(大連)有限公司) スクリーン・インターナルの製造・販売を行っています。スクリーン・インターナルは、石油精製、石油化学、肥料プラントの心臓部である反応塔内で、原料の原油や天然ガスを変化させ、反応、抽出、分離を行う触媒をサポートする内部装置です。スクリーン・インターナルを経由して化学繊維やプラスチック、ペットボトル等、私たちの暮らしに欠かせない様々な製品が作られています。 (2) 製・商品及びサービスの特長 ① ナガオカスクリーンの特長(水関連事業及びエネルギー関連事業) ナガオカスクリーンの基本性能は、固体と液体又は気体を効率良く分離することで、様々な用途に使用されます。製品の基本的な特長は、三角形の断面のワイヤー形状により目詰まりを起こしにくく、構造的に強度がある等です。このナガオカスクリーンを使用して、エネルギー関連事業のスクリーン・インターナルや水関連事業の取水用スクリーン等を生産しています。 ② スクリーン・インターナルの特長(エネルギー関連事業) スクリーン・インターナルは、石油精製、石油化学プラントの心臓部である触媒反応・合成等のプロセスで使用されます。スクリーン・インターナル上に触媒を広げ、液体又は気体の石油原料を流し、触媒と化学反応させて物質を変化させます。この原料の流れを均一な整流に保つことは、プラント生成物の質の均一化に大きく関係しますので、スクリーン・インターナルはスクリーンのスロット・サイズだけでなく、形状加工や溶接等2次加工を含めた製品全体の高い精密性が要求されます。また、通常、触媒反応・合成等のプロセスは圧力容器で覆われており、容器の中は高温・高圧・高腐食になります。そのような過酷な使用環境下でも長期間使用できる高い耐久性も要求されます。もし、スクリーン・インターナルに不具合が生じると、プロセスに影響を与えるだけでなく、プラント全体の生産に不具合が生じてしまいます。このようにスクリーン・インターナルは、プラントにおける重要機器の1つです。そのため、プロセス・オーナーから認証を取得するためには、非常に厳しい水準の生産体制や能力に対する審査に合格することが求められています。 ③ 取水用スクリーンの特長(水関連事業) 当社の取水用スクリーンは、井戸や集水埋渠などの取水設備に使用されています。当社の取水用スクリーンは、開口率が大きいため取水効率が高く、周囲の砂層に含まれる水を井戸内へ緩やかに流れ込ませる特性を持っています。これにより、スクリーンの周囲の砂層を極力動かさずに取水することができ、砂層の目詰まりを防ぐことができます。この技術・ノウハウを「サンド・コントロール」と呼んでいます。また、取水用スクリーンを横にして川底などに埋設し、上を覆う砂層を通して取水する集水埋渠では、埋設されたスクリーンの上部にある砂層の目詰まりを解消するために、取水方向と逆方向に空気や水を押し出して、砂層に溜まった微細物を取り除き、取水効率を元に戻します。この技術・ノウハウは「逆洗」と呼ばれています。これらの技術・ノウハウにより、井戸や集水埋渠の寿命が伸長し、安定した取水量を維持することができます。また、「サンド・コントロール」、「逆洗」の技術・ノウハウは、ケミレス及びハイシスでも活用されています。 ④ ケミレスの特長(水関連事業) ケミレスは、地下水に含まれる飲用基準を超える濃度の鉄分やマンガンなどの金属イオン及びアンモニア態窒素、ヒ素などの無機物を、溶存酸素を使った接触酸化処理並びに硝化菌や鉄分バクテリアなどの生物処理で水処理する装置です。 水処理装置は、塩素を代表とする薬品を使った薬注処理装置が現在の主流となっています。これに対し、ケミレスは、無薬注でかつ超高速の水処理装置であり、薬物処理では排出されてしまう産業廃棄物を出さない等、環境にやさしいという特長があります。また、ケミレスの処理性能を支えているのが洗浄技術であり、集水とは逆方向の水の流れで下部集配水管を通して処理水を逆噴出させることで、ろ過層に沈着した鉄分・アンモニア態窒素・マンガンの処理済み物質を排水とともに排出させ、同時にケミレス上部からも処理水を噴出し、ろ過層の表面を洗浄する技術です。ろ過層を洗浄することにより生物ろ床の損傷リスクが懸念されますが、当社が培ったノウハウで、原水の水質を見極めて生物ろ床の損傷を装置の処理能力を低下させない範囲で洗浄頻度・時間を自動制御し、ろ過層に溜まった処理済物質を取り除きます。これにより、ケミレスのろ過プロセスの処理能力を半永久的に持続することができます。 ⑤ エアシスの特長(水関連事業) エアシスは、地下水や河川水に含まれる有機性化合物質(以下「VOC」という。)や遊離炭酸などの汚染物質を99%以上除去し、難しいとされる水道法水質基準超過の低濃度VOCも0.001mg/L(水道法水質基準値の10分の1)まで除去します。同時に、既存技術と比べ、運転に必要なエネルギー量の60%削減を実現します。更に、エアシスに改良を加えたエアシスPlusは、空気中に含まれるVOCの除去も可能とします。 エアシス及びエアシスPlusはこれまで主に土壌汚染対策装置として販売してきましたが、用途を拡大し、上水道向けに、遊離炭酸を低減した「おいしい水」を提供することが可能となりました。 ⑥ 高速海底浸透取水システム(ハイシス)の特長(水関連事業) ハイシスは、当社の取水技術・ノウハウを用いてカナデビア株式会社と共同で開発した海水淡水化プラント向けの海水取水装置です。 従来の海水淡水化プラントは、海水を海中から直接取水するシステムのため、初期費用・維持費用ともに割高にならざるを得ない構造となっています。その結果、淡水から造水する場合と比較して、造水コスト(一定量の水を造り出すコスト)が高すぎて事業化の大きな障壁となっています。原因の1つは、取水設備の表面及び内部に海洋性生物が付着・成長してしまうことです。それらを除去するために、塩素系薬剤を大量に海中へ投入する必要があります。塩素系薬剤の使用は、海域環境の汚染に繋がるだけでなく耐性菌の発生やプラント内部での海洋性生物の再増殖を起こし、前処理工程で各種薬剤の投入が必要になり、ランニング・コストつまり造水コストが増加する一因となっています。また、各種薬剤は逆浸透膜の寿命を縮める原因となり、逆浸透膜を短い周期で交換する必要があります。更には、投入した薬品を中和するための設備、海洋性生物等の不純物を除去して処理する産業廃棄物処理設備などの初期投資とランニング・コストも必要となります。 一方、ハイシスは、海の砂でろ過をして取水するため、取水部分への海洋性生物の付着や海洋性生物・ゴミ等の不要物の取り込みが無くなります。また、取水した海水の水質が清澄であることから、濁り等の懸濁物質を取り除く薬品処理工程も不要となります。これらにより、処理設備を縮小することができ、また、汚泥などの産業廃棄物が発生しないことから、環境負荷を低減することができます。 (3)事業系統図
経営方針・対処すべき課題2,385字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 経営方針 当社グループは、限りある資源「水」「石油」の明日のため、技術の革新と開発で未来に貢献することを企業理念としています。この企業理念のもと、より環境負荷の小さい浄水装置や取水装置、石油精製装置を開発・改良し、製造することを通じて、社会やお客様からの期待に応え、信頼を高めることを経営の基本方針としています。 この基本方針に基づき、「顧客満足の向上」、「働き甲斐のある社風」、「技術革新と開発力による社会貢献」、「コンプライアンス経営の徹底」を経営姿勢として掲げ、これらを実践することにより、ステークホルダーの皆様から評価される企業となることを目指します。 (2) 経営戦略等 当社グループは、2024年8月9日付で公表しました2025年6月期から2027年6月期を計画期間とする中期経営計画「FLIGHT PLAN: TRANSFORM 2027」に掲げた施策を遂行し、事業構造の改革を推進することで、持続可能な成長を実現してまいります。 水関連事業においては、既存事業における所掌範囲の拡大、上水道以外の水事業領域への参入、海外マーケット掘り起こしの再加速、M&Aを活用した業容の拡大を通じて、総合水処理企業への転換を実現します。 エネルギー関連事業においては、市場及び製造拠点の最適化を重点項目として推進するとともに、取り扱い製品ラインナップの拡充、環境配慮型新化学プラントへの対応を実現してまいります。 既存事業の拡大に加え、成長戦略や新規分野の開拓を目的とした次世代に繋がる「戦略投資」を実施し、企業成長を加速させます。また、経営戦略を実行する人材増強等「人的資本の強化」を積極的に推進してまいります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 中期経営計画「FLIGHT PLAN: TRANSFORM 2027」の最終年度である2027年6月期において、売上高16,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,600百万円を数値目標として掲げております。 2年目となる2026年6月期は、売上高13,300百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,390百万円を数値目標としておりましたが、最近の業績動向等を踏まえ、売上高10,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,100百万円に見直しております。 (4) 経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 中期経営計画「FLIGHT PLAN: TRANSFORM 2027」に掲げた施策を遂行し、事業構造の改革を推進することで、持続可能な成長を実現してまいります。 ① 既存事業の改革 a.水関連事業 エネルギー関連事業に依存した収益構造からの脱却を目指し、従前より水関連事業の規模拡大に取り組んでまいりました。また、M&Aを通して上水道・排水処理設備の設計、製作、据付等の事業領域にも進出したことにより、対応可能な施設設計、受託範囲が広がり、事業規模の拡大に寄与しております。 しかしながら、対応可能な施設設計、受託範囲が広がったとは言うものの、現在の顧客への提案範囲は、上水道のうち地下水の取水・水処理を主とした設計や工事の一部の範囲に過ぎず、その前工程や後工程、水処理プラント運営やメンテナンスなど多くのプロセスが存在します。当社グループの提案・受託可能な範囲を拡充させることで、事業領域の拡大を目指してまいります。また、下水道や排水処理といった上水道以外の水事業領域への参入についても検討を進めてまいります。 これらの取り組みを通じ、総合水処理企業への転換を図り、事業規模の拡大、収益力の強化に取り組んでまいります。 b.エネルギー関連事業 エネルギー関連事業では、外部環境に大きく左右される新設プラント向けの需要に頼るのではなく、計画的に行われることが多い既設プラントの設備更新需要を獲得することに注力し、成果が出ていると考えております。一方で、当社グループが競争優位性を持つプロセス以外の製品群や、国・地域に対する受注活動には課題が残っていると考えております。また、製造面では、製造ノウハウの蓄積と伝承、コスト管理と低減、地政学的リスク等の観点から製造拠点の最適化が検討課題であると考えております。 これらの課題に対処し、マーケット・ポートフォリオや製造拠点の最適化に取り組むとともに、取り扱い製品の拡充を推進することで、更なる事業の成長を目指してまいります。 ② M&Aを活用した事業構造の変革 既存事業の強化、新たな事業領域へのチャレンジや新規事業の創出を実現させるためには、積極的かつ戦略的な投資が重要な課題と考えております。成長戦略や新規分野の開拓を目的とした次世代に繋がる3つの戦略投資(成長投資、事業投資、新規投資)を推進し、自社による改革に加え、積極的にM&A等を活用することで、スピード感をもって事業構造の変革に取り組んでまいります。 ③ 人的資本の強化 事業構造の改革を推進し、持続可能な成長を実現させるためには、当社が抱える課題への対処、推進を担う人材層の増強や次世代の人材育成が重要な課題であると考えており、人事制度の変革、若手社員の積極的な登用、新卒・キャリア採用の推進などに取り組み、組織の新陳代謝を促します。 また、従業員の自己啓発やスキルアップ、資格取得を支援する制度の活用、製造技術などの社内ノウハウの伝承を推進し、持続可能な成長を実現できる組織力の向上に取り組んでまいります。
事業等のリスク4,648字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものです。 (1) 海外事業のリスク 当社グループでは、2025年6月期において海外売上高が全体の65.5%を占めています。従って、相手国の経済動向、社会情勢及び政治状況の変化、許認可、通関、出入国管理、為替制度及び通信制度等の相手国の貿易、通商及び金融に係る政策等の変更、相手国もしくは近隣諸国における戦争、内乱、クーデター、テロ、暴動及び治安悪化、地震、風水害及び酷暑・酷寒等の天変地異・異常気象、新型コロナウイルスなどの感染症発生等のリスクが存在します。また、当社グループでは、代金の早期回収を図る等の方策を講じているものの、相手国における商慣行の違い等から代金回収が思うように進まないリスクがあります。 これらのリスクが顕在化し、当社グループの想定を超える事業環境の変化が発生した場合には、プロジェクトの遅延、中断及び中止並びに債務不履行等によって、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 為替レートの変動 当社グループは一部外貨建取引を行っており、取引に伴い為替の変動リスクが発生します。リスクを軽減するため為替予約等によるヘッジを行っていますが、完全にリスクを排除することは不可能であり、急激な為替相場の変動が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 製品の品質 当社グループが生産している製品については、厳重な品質管理体制のもと出荷しています。また、ISO 9001の認証を取得し継続的な品質維持にも努めています。更に、万一の賠償金支払等に備え、製造物賠償責任(PL)保険にも加入しています。しかしながら、何らかの原因によって製造物責任による高額な賠償金支払や品質不良が原因で高額な間接的損害額が発生した場合、品質に係る重大な問題が発生してプロセス・オーナーとの関係が悪化した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 原材料の市況変動 当社グループの原材料の主要なものは板材・ワイヤー材などのステンレス鋼材であり、鋼材価格は市況により変動します。当社グループは鋼材価格が高騰した場合には、生産ラインの合理化等のコスト削減策及び販売価格への転嫁、海外調達などを推進していきますが、これらの施策が計画どおりに進まなかった場合及び原材料価格の高騰が継続し長期化した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 資材調達 当社グループの一部の原材料、部品等については、その特殊性から調達先が限定されているものや調達先の切替が困難なものがあります。これらの原材料、部品等の品質上の問題、供給不足及び納入の遅延などが発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 天候・自然災害、感染症の発生等 当社グループの生産拠点において地震や風水害等の予期せぬ自然災害等、不測の事態や火災等の事故が発生した場合には、生産能力の著しい低下などにより、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、新型コロナウイルスなどの感染症の発生により、当社グループの生産活動や営業活動に支障が生じた場合やサプライチェーンの停滞等が生じた場合、あるいは当社グループの受注動向に影響を及ぼした場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 海外子会社による事業展開 当社は、エネルギー関連事業におけるスクリーン・インターナルの製造・販売、水関連事業における取水用スクリーンの製造・販売及び水処理装置の販売を目的として、中国及びベトナムに子会社を設立しています。海外子会社は、現地の安価な人件費による製造原価の低減、現地企業の優位性を享受すること及び販路の拡大を目的として事業活動を行っていますが、当事業に不利な影響を及ぼす法令又は諸規制の制定及び改廃や予期しない不利な経済的又は政治的要因の発生、人件費の高騰や人材確保に障害が発生した場合など、当社グループの想定している範囲を超えた事態が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8) プロジェクトに係るリスク 当社グループのエネルギー関連事業におけるスクリーン・インターナル製造等は長期かつ大規模なプロジェクトとなることもあるため、コスト管理をプロジェクトごとに、動態的に行い利益の最大化を目指しますが、資材価格の高騰などプロジェクト工程の間に不測の事態が生じる可能性があります。その場合、予定する利益率を達成できず、損失が発生する可能性があります。また、経済動向や原油価格などの市場環境変化等により、顧客がプラント建設の延期・中止・大幅な仕様変更を判断した場合、当社グループの利益計画及び生産計画に多大な影響を及ぼします。更に、当社の責任に起因するプロジェクトの遅延、瑕疵又は失敗が発生した場合は、当社グループに補修責任や損害賠償責任等をもたらす可能性があるほか、当社グループの将来の受注に悪影響を与える可能性があります。これらの結果、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 建設業法等 水処理装置等及び取水スクリーンの製造・販売を行っている水関連事業の国内販売において、工事を含めた1案件ごとの受注範囲の拡大に取り組んでいます。また、連結子会社である矢澤フェロマイト株式会社では、浄水場等で使用される水処理設備の設計から製作、工事の施工まで、一連の水処理プラント工事を請け負っています。 これら工事に際しては、建設業法に基づく都道府県知事による特定建設業の許可が必要になります。しかしながら、請負契約の締結やその履行に際して不正又は不誠実な行為や専任技術者が不在となった場合には許可を取り消される可能性があります。また、建設業法に違反した場合、営業の禁止処分が行われる可能性があります。当社では、現時点において、取消事由や処分事由に該当する事実は発生していないものと認識していますが、許可が取り消された場合もしくは営業禁止の行政処分が行われた場合又は処分に関連して取引先等からの指名停止があった場合、建設業法や関連法令の改正により許可の取り消し等が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 法的規制等 当社グループが事業活動を行う国、地域において、事業の投資に関する許認可、輸出認可、輸出制限、関税賦課をはじめとする様々な政令による規制の適用を受けています。適用の範囲も、貿易通商、独占禁止、特許侵害、法人税及び付加価値税、為替取引並びに環境等に及んでいます。このような規制を何らかの事情により遵守できなかった場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11)情報管理 当社グループでは、事業経営に関わる様々な重要機密情報を有しています。その管理を徹底するため、情報管理規程を制定し、従業員に対する教育を徹底しています。しかしながら、外部からのハッキングなど不測の事態による情報漏洩により、当社グループの信用失墜による売上高の減少又は損害賠償による費用の発生等が起こることも考えられ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (12)知的財産権 当社グループは新たな技術や独自のノウハウを蓄積し、知的財産権として権利取得するなど法的保護に努めながら研究開発活動を展開しています。しかしながら、特定地域での法的保護が得られない可能性や、当社グループの知的財産権が不正使用されたり模倣される可能性があります。一方で、当社グループが第三者の知的財産権を侵害していると司法判断され、当社グループの生産・販売の制約や高額の損害賠償金の支払が発生する可能性もあります。このような状況が生じた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 人材の確保 当社グループの競争力は、設計、調達、製造等の各職種における優れた専門的知識や技能を持った従業員により支えられています。当社グループは、優秀な人材を確保するための採用活動に加え、退職者の再雇用を実施していますが、必ずしも十分に確保できる保証はありません。また、技術・技能伝承の強化等、人材の育成にも努めていますが、十分な効果が出るという保証はありません。人材の採用及び育成が想定通りに進まない場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (14) 固定資産の減損 当社グループは、工場、機械設備等多くの有形固定資産を保有しています。当該資産から得られる将来キャッシュ・フローの見積りに基づく残存価額の回収可能性を定期的に評価していますが、当該資産から得られる将来キャッシュ・フロー見込額が減少し、回収可能性が低下した場合、固定資産の減損を行う必要が生じ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (15) 研究開発について 当社グループでは、既存製品の改良や新規製品の研究開発等により、研究開発費やそれに関連する設備投資が先行して発生します。そのため、研究開発費や設備投資費用を投入したにもかかわらず、製品開発等が軌道に乗らなかった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。そのようなリスクを防止あるいは分散するため、研究開発段階でマーケティングに注力するとともに、成果・効果の検証を随時行いながら進める体制を整備しています。 (16) 親会社との関係について 株式会社ハマダグループは、当社の議決権の52.7%(2025年6月30日現在)を直接所有しています。また、株式会社ハマダグループの完全親会社である株式会社ハマダ、株式会社ハマダの完全親会社である株式会社ハマダコムは、当社の議決権の52.7%(2025年6月30日現在)を間接的に所有しています。 当社は、株式会社ハマダとの間で製造の外注取引、株式会社ハマダコムとの間で不動産の賃貸借取引を行っていますが、両社及び株式会社ハマダグループが親会社であることによる事業上の制約はなく、当社の経営方針、事業展開及び個々の取引については当社独自の意思決定によっており、一定の独立性が確保されていると認識しております。しかしながら、当社の経営方針についての考え方や利害関係が株式会社ハマダグループ、株式会社ハマダ又は株式会社ハマダコムとの間で常に一致するとの保証はなく、株式会社ハマダグループによる当社の議決権行使及び保有株式の処分の状況等により、当社の事業運営及び当社普通株式の需給バランスに影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,916字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。 (1) 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要により緩やかに回復しているものの、物価の上昇、為替相場の変動、中国経済の停滞、長引くウクライナ、中東情勢に加え、米国の関税政策の影響により、先行き不透明な状況で推移しました。 このような状況の下、当社グループでは持続可能な成長の実現に向けて、2024年8月9日に公表しました2025年6月期から2027年6月期までの3ヵ年を計画期間とする中期経営計画「FLIGHT PLAN: TRANSFORM 2027」に掲げた①既存事業の改革、②M&Aを活用した事業構造の変革、③人的資本の強化に取り組んでおります。 水関連事業では、従前より当社グループの事業領域であった上水道の地下水取水や水処理プロセスに係る一部の設備工程以外に、その前後の工程を新たな事業領域とするとともに、水処理プラント運営、メンテナンスなど、当社グループが提案・受託可能な範囲の拡充に向けて取り組んでおります。また、下水道や排水処理といった上水道以外の水事業領域への参入についても検討を進め、総合水処理企業への転換を図り、事業領域と事業規模の拡大、収益力の強化を目指しております。 エネルギー関連事業では、設備更新が計画的に実施される既設プラントの更新需要の獲得に注力することで事業の安定化を図りつつ、新規プラント建設に係る需要についても積極的な営業活動に取り組んでおります。また、当社グループが競争優位性を持つプロセス以外の製品群の取り扱いの拡大、コスト競争力の強化や地政学的なリスクも視野に入れた製造拠点の最適化を進めることで、受注機会の拡大、収益力の強化を目指しております。 また、当社グループは、中期経営計画に掲げた「M&Aを活用した事業構造の変革」を実行すべく、当連結会計年度において、公開買付けでの取得を目的とした入札に参加いたしましたが、結果として子会社化には至りませんでした。 これらの取り組みの結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高8,917,041千円(前期比6.2%減)、営業利益1,519,852千円(前期比9.7%減)、経常利益1,509,150千円(前期比17.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益970,374千円(前期比15.7%減)となりました。 セグメント別の状況は、以下のとおりです。 ① 水関連事業 受注については、取水分野は堅調に推移しており、水処理分野では国内の浄水場等の設備更新や修繕に係る受注、国内民間向けの受注が重なったこと、海外向け営業活動の成果もあり、前期を上回る結果となりました。損益面については、受注済み案件の製造・工事が予定どおり進捗し、売上高は3,129,140千円(前期比6.4%増)となりましたが、一方で、人員の増強、研究開発活動の強化、子会社である矢澤フェロマイト株式会社の本社オフィス移転など、経費の増加要因があり、セグメント利益は353,303千円(前期比3.8%減)となりました。 ② エネルギー関連事業 受注については、中国経済の低迷によるプラント設備への投資減退や、米国の関税政策等の影響を見極めたい顧客の意向によるプロジェクトの延期といった影響を受け、前期を下回る結果となりました。損益面については、低調な受注の状況や顧客都合によるプロジェクトの中断に伴って新設プラント向けの売上が減少しましたが、以前より注力している既設プラント向けについては前期並みの売上を確保することができた結果、売上高は5,787,901千円(前期比11.8%減)となりました。また、セグメント利益は、採算性の高い案件の獲得と原価低減が相まって利益率が前期と比べて上振れたことから1,875,353千円(前期比5.5%減)となりました。 (2) 生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績 生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) 生産高(千円)   前年同期比(%) エネルギー関連事業   3,222,834   86.4 水関連事業   1,903,773   103.6 合計   5,126,608   92.1 (注)金額は製造原価を基にしています。 ② 受注実績 受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) 受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) エネルギー関連事業   4,719,028   64.0   2,019,007   64.3 水関連事業   3,153,338   137.3   1,844,944   101.0 合計   7,872,366   81.4   3,863,952   77.8 (注)エネルギー関連事業の受注高及び受注残高が減少しています。これは主に、中国経済の低迷によるプラント設備への投資減退や、米国の関税政策等の影響を見極めたい顧客の意向によるプロジェクトの延期といった影響を受けたことによるものです。 ③ 販売実績 販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) 販売高(千円)   前年同期比(%) エネルギー関連事業   5,787,901   88.2 水関連事業   3,129,140   106.4 合計   8,917,041   93.8 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりです。 相手先   前連結会計年度 (自 2023年7月1日 至 2024年6月30日)   当連結会計年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) Honeywell UOP   1,584,119   16.7   993,768   11.1 (3) 経営成績等の分析 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成にあたって必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しています。 詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しており、特に重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。 ② 経営成績の分析 当連結会計年度における経営成績は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績の状況」に記載のとおり、水関連事業では増収となったものの経費増加要因があり減益となりました。また、エネルギー関連事業では、中国経済の低迷、米国の関税政策等の影響を受け、受注が伸び悩んだ結果、減収減益となりました。これらの結果、当社グループの売上高は前連結会計年度に比べ6.2%減の8,917,041千円、営業利益は前連結会計年度に比べ9.7%減の1,519,852千円となりました。 また、前連結会計年度は円安で推移したことから為替差益84,333千円を計上しましたが、当連結会計年度では2025年に入り円高に反転したことが影響し、為替差損44,182千円を計上しております。この結果、経常利益は前連結会計年度に比べ17.5%減の1,509,150千円、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度と比べ15.7%減の970,374千円となりました。 ③ 財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は7,700,966千円となり、前連結会計年度末に比べ30,736千円の増加となりました。これは主に、契約資産が1,065,594千円増加した一方で、売掛金が809,161千円、原材料及び貯蔵品が77,209千円、その他が47,425千円減少したことによるものです。 また、固定資産は2,322,687千円となり、前連結会計年度末に比べ260,441千円の減少となりました。これは主に、長期前払費用が143,859千円、建物及び構築物が73,494千円減少したことによるものです。 これらの結果、当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ229,705千円減少し、10,023,654千円となりました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は2,381,433千円となり、前連結会計年度末に比べ714,412千円の減少となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が366,098千円増加した一方で、契約負債が436,352千円、未払金が192,130千円、未払法人税等が190,666千円、1年内返済予定の長期借入金が100,000千円減少したことによるものです。 また、固定負債は134,443千円となり、前連結会計年度末に比べ22,696千円の減少となりました。これは主に、社債が10,000千円、長期借入金が9,924千円減少したことによるものです。 これらの結果、当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ737,108千円減少し、2,515,877千円となりました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は7,507,777千円となり、前連結会計年度末に比べ507,403千円の増加となりました。これは主に、配当金の支払237,833千円及び親会社株主に帰属する当期純利益970,374千円の計上により利益剰余金が732,540千円増加した一方で、為替換算調整勘定が248,271千円減少したことによるものです。 ④ キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は2,427,654千円となり、前連結会計年度末に比べ18,776千円の減少となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの変動要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により得られた資金は514,954千円(前連結会計年度は2,296,179千円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益1,507,046千円、仕入債務の増加額411,616千円の増加要因に対し、売上債権の増加額356,482千円、契約負債の減少額400,708千円、法人税等の支払額743,532千円の減少要因によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により使用した資金は133,947千円(前連結会計年度は182,895千円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出113,782千円及び差入保証金の差入による支出21,029千円の減少要因によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により使用した資金は308,957千円(前連結会計年度は1,772,773千円の使用)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出109,924千円及び配当金の支払額237,730千円の減少要因によるものです。 (4) 資本の財源及び資金の流動性 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としています。 当社グループの資金需要は、主に運転資金、研究開発及び設備投資に対するものです。運転資金は、主に製品製造のための原材料の購入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であり、研究開発費は、主に研究開発に携わる従業員の人件費です。設備投資は、主に製造に必要となる機械装置及び治具が中心です。 短期運転資金及び研究開発費につきましては、自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、資金繰りの状況及び見通しを把握し、かつ、多数の金融機関との間で当座借越契約を締結することで、十分な流動性を確保しています。また、設備投資や長期運転資金につきましては、手許流動性資金を勘案の上、不足が生じる場合には、金融機関からの長期借入による調達を行う方針です。 なお、当連結会計年度末における借入金、社債及びリース債務を含む有利子負債の残高は231,107千円となっており、現金及び現金同等物の残高は2,427,654千円となっています。 (5) 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の達成状況 中期経営計画「FLIGHT PLAN: TRANSFORM 2027」(2025年6月期~2027年6月期)の1年目である当連結会計年度(2025年6月期)の達成状況は以下のとおりです。 売上高は8,917百万円(計画比79.6%)、営業利益は1,519百万円(計画比82.2%)、経常利益は1,509百万円(計画比81.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益は970百万円(計画比80.9%)となりました。 当連結会計年度(2025年6月期)の経営成績及びセグメント別の経営成績の概要については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績の状況」をご覧ください。 指標   2025年6月期 中期経営計画 (1年目)   実績   計画比 売上高   11,200百万円   8,917百万円   79.6% 営業利益   1,850百万円   1,519百万円   82.2% 経常利益   1,850百万円   1,509百万円   81.6% 親会社株主に帰属する 当期純利益   1,200百万円   970百万円   80.9%

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開示資料

出典

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