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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

タカトリ

Takatori Corporation6338 · Standard · 機械

半導体製造機器や自動裁断機など、精密機器を手掛けるメーカー。医療機器にも進出している。

概要

タカトリは1956年に繊維機械メーカーとして創業し、半導体製造装置、ディスプレイ製造装置、医療機器へと事業を拡大した開発先行型の機械メーカーである。奈良県橿原市に本社を置き、連結従業員201名。2025年9月期の売上高は73億円、当期純利益5.8億円。

三つの事業セグメントと売上構成

当社グループは電子機器、繊維機器、医療機器の三つのセグメントで構成される。電子機器事業は半導体製造機器、新素材加工機器、ディスプレイ製造機器を主力とし、2025年9月期のセグメント売上高は69.3億円で全体の94.5%を占める。繊維機器事業は自動裁断機などで1.29億円、医療機器事業はモバイル型胸腹水濾過濃縮処理装置で2.71億円と小規模ながら新規事業として育成中である。

収益の変動と市場依存性

売上高は半導体・ディスプレイ市場の設備投資動向に大きく左右される。過去10年の推移をみると、2014年9月期に103億円、2023年9月期に164億円とピークを記録した一方、2013年9月期や2019年9月期には50億円台に落ち込んだ。2025年9月期はパワー半導体向けSiC材料切断加工装置の需要低迷により前年比54.4%減の73億円、営業利益は8.2億円(同70.6%減)となった。

海外展開の歴史と現状

1972年に海外代理店契約で輸出を開始。1986年に米国子会社タカトリインテックを設立するが1991年に解散。2000年には台湾子会社を設立し、2001年には上海駐在員事務所を開設、2004年に中国・上海市に上海高鳥機電科技有限公司を設立したが、2003年に台湾子会社を解散、2009年に中国子会社の全持分を譲渡した。現在は中国に高鳥(常熟)精密機械有限公司を保有していたが、2025年7月に解散決議し清算中である。

業界の中での役割は半導体・繊維・医療分野向けの精密機器メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
73億円
営業利益
8億円
営業利益率
11.0%
純利益
6億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/9
事業売上構成比利益利益率
電子機器事業69億円94.5%10億円14.5%
医療機器事業3億円4.1%-1億円-33.3%
繊維機器事業1億円1.4%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01電子機器主力

半導体製造機器、新素材加工機器、ディスプレイ製造機器を製造・販売。主に半導体業界向けの装置を提供している。

主な製品・サービス3
半導体製造機器
半導体の製造工程で使用される機器。
新素材加工機器
新素材の加工に使用される機器。
ディスプレイ製造機器
ディスプレイの製造工程で使用される機器。

02繊維機器準主力

自動裁断機を製造・販売。繊維業界向けに高精度な裁断ソリューションを提供している。

主な製品・サービス1
自動裁断機
布地などを自動で裁断する機械。生産効率と精度を向上させる。

03医療機器副次

難治性胸腹水の外来治療を可能とするモバイル型胸腹水濾過濃縮処理装置を製造・販売。医療現場に新しい治療選択肢を提供している。

主な製品・サービス1
モバイル型胸腹水濾過濃縮処理装置
胸腹水を濾過・濃縮し、外来で治療できるようにした装置。患者のQOL向上に貢献する。

製品と技術

半導体・新素材加工向けマルチワイヤーソー

マルチワイヤーソー「MWS」は1990年に開発された切断加工機で、現在はSiC(炭化ケイ素)ウェハのスライス工程に使用される。複数のワイヤーを高速往復させてインゴットを薄く切断する技術が特徴である。2025年時点では6インチから8インチへの移行期にあり、SiC市場の過剰在庫の影響で新規装置の受注は低調だが、既存装置のシェアは維持している。

医療機器:モバイル型胸腹水濾過濃縮処理装置

「M-CART」は難治性胸腹水の外来治療を可能にするモバイル型濾過濃縮処理装置である。従来の入院治療から通院治療への切り替えを実現する医療機器として開発された。2025年9月期の医療機器事業売上高は2.71億円で前年比157%増加した。学会出展や企業セミナーを通じて医療機関への販売・レンタル・試用貸出を進めている。

繊維機器の自動裁断システムと縫製専用機

繊維機器事業ではアパレル自動裁断システム「TAC」(1989年開発)や、靴下・衣料の部分縫製を自動化する「トウクローザー」「ラインクローザー」を手掛ける。国内アパレル市場の縮小や縫製工場の減少により売上は低調で、2025年9月期の同事業売上高は1.29億円、セグメント損失0.07億円となった。防衛装備や学生服向けの需要に販売戦略をシフトしている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

半導体製造装置向け部品で独自技術、内需依存

当社は機械セクターに属し、半導体製造装置向け部品等を手掛ける専門メーカーです。同業他社には日本製鋼所や三浦工業などがありますが、当社は特定用途向け部品に特化し、独自の技術基盤を持ちます。直近の業績を見ると、2024/9期の売上高161億円・営業利益率17.4%に対し、2025/9期は中間期で73億円・10.96%と減収減益基調です。半導体市場の循環変動の影響を受けやすく、国内の設備投資動向に依存する傾向があります。競合との差別化要因は、高精度部品の製造能力と顧客との長期取引関係です。ただし、海外展開は限定的で、内需の変動が業績に直結する構造です。

強み

  • 半導体製造装置向け部品で高度な加工技術を有し、品質面で競争優位性を確保。
  • 主要顧客との長期取引関係を構築し、安定した需要基盤を確保している。
  • 2024/9期は営業利益率17%超と高収益を達成し、効率的な事業運営を示す。
  • 特定分野に特化することで、ニッチ市場でのシェアを獲得しやすい体制。

課題

  • 半導体市況の変動に業績が左右され、需要減退期のリスクが高い。
  • 海外売上比率が低く、グローバル市場の成長を取り込めていない。
  • 2025/9期は中間期で売上・利益が減少しており、収益力の低下が懸念される。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機械の時価総額近傍。太字がタカトリ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16208石川製作所102億円15.6倍
26156エーワン精密98億円46.5倍
36230SANEI98億円8.1倍
46286靜甲97億円7.9倍
56466TVE93億円8.6倍
66338タカトリ90億円34.6倍
76402兼松エンジニアリング89億円7.6倍
86391加地テック82億円10.9倍
97726黒田精工79億円
106346キクカワエンタープライズ75億円21.2倍
116428オーイズミ74億円12.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 41件

繊維機械メーカーとして創業した1956年

1956年10月、奈良県大和高田市旭南町に資本金80万円で株式会社髙鳥機械製作所を設立。繊維機械の製造・販売から事業を開始した。1964年5月に商号を株式会社タカトリ機械製作所に変更。1968年3月には奈良県橿原市新堂町に橿原工場(現本社工場)を新設し、生産体制を強化した。

アパレル自動化技術の開発と輸出開始

1968年5月にツマ先自動縫製機「トウクローザー」、1972年3月に股上自動縫製機「ラインクローザー」を開発し、アパレル工程の自動化に貢献。1972年5月から海外代理店と契約し本格的な輸出を開始した。1978年6月には東京重機工業(現JUKI)と技術提携し、ポケット口自動縫製機の製造販売でアパレル機器分野に本格進出した(2006年解消)。

半導体・液晶分野へ進出した1980年代

1983年10月に半導体機器分野に進出。1985年9月に関連会社タカトリハイテック、タカトリセイコーを設立。1986年6月に全自動ウェーハ表面保護テープ貼り機・剥し機「ATM」「ATRM」を開発。1989年3月にはアパレル自動裁断システム「TAC」、同年4月には液晶TAB圧着機を開発。1990年4月にはマルチワイヤーソー「MWS」を開発し、半導体・液晶分野の製品群を拡充した。

組織再編と株式上場に至る1990年代

1991年8月に液晶モジュール組立事業を開始するが、2005年3月に廃止。1992年2月にタカトリハイテックとタカトリセイコーを吸収合併し、1993年1月にはタカトリ機工とタカトリサービスセンターを吸収合併してグループを再編した。1993年9月の第三者割当増資で資本金6.63億円。2000年4月に大阪証券取引所新市場部に上場、一般募集で資本金9.24億円となり、同年10月に東京支店を開設した。

コア技術の明確化から最新の業績変動まで

2005年10月の設立50周年を機に企業理念を改訂。2006年1月に「7つのコア技術」を明確化し、技術開発スローガンを設定した。その後も半導体・ディスプレイ市場の動向に業績が連動し、2023年9月期には売上高164億円と過去最高を記録したが、2025年9月期はSiCウェハ過剰在庫の影響で73億円に急減した。

年表41件を開く

1950年代

  • 1956年10月奈良県大和高田市旭南町に資本金 800千円をもって、㈱髙鳥機械製作所を設立。繊維機械の製造・販売を開始。

1960年代

  • 1964年5月商号変更商号を㈱タカトリ機械製作所に変更、奈良県大和高田市旭南町に新社屋竣工。(2006年4月売却)
  • 1968年3月奈良県橿原市新堂町に橿原工場(現 本社工場)を新設。
  • 1968年5月ツマ先自動縫製機トウクローザーを開発。

1970年代

  • 1972年3月股上自動縫製機ラインクローザーを開発。
  • 1972年4月大阪支店(大阪市東区)を開設。(1991年6月廃止)
  • 1972年5月海外代理店と契約を行い、本格的輸出を開始。
  • 1973年3月東京営業所(東京都中央区)を開設。(1975年3月廃止)
  • 1973年5月商号変更関連会社広栄商事㈱を設立。(後にタカトリ機工㈱に商号変更)
  • 1978年2月関連会社㈱タカトリサービスセンターを設立。
  • 1978年6月東京重機工業㈱(現JUKI㈱)と「ポケット口自動縫製機」の製造販売で技術提携を行い、アパレル機器分野に進出。(2006年3月技術提携解消)

1980年代

  • 1983年10月半導体機器分野に進出。
  • 1985年9月関連会社㈱タカトリハイテック、子会社㈱タカトリセイコーを設立。
  • 1985年9月東京営業所(東京都調布市)を開設。
  • 1986年6月全自動ウェーハ表面保護テープ貼り機・剥し機であるATM・ATRMを開発。
  • 1986年10月商号変更商号を㈱タカトリに変更。
  • 1986年12月米国デラウエア州に子会社タカトリインテックコーポレーションを設立。(1991年9月解散)
  • 1987年7月創業奈良県ハイテク工場団地協同組合(現 代表理事 重富謙一)を設立。
  • 1988年11月東京営業所を埼玉県大宮市に移転。
  • 1988年12月橿原新工場竣工(現 本社工場)。
  • 1989年3月アパレル自動裁断システムTACを開発。
  • 1989年4月液晶機器であるTAB圧着機を開発。

1990年代

  • 1990年4月MWS(マルチワイヤーソー)を開発。
  • 1990年7月橿原事業所新社屋竣工(現 本社)。
  • 1991年8月液晶モジュールの組立開始。(2005年3月液晶モジュール組立事業廃止)
  • 1992年2月M&A㈱タカトリハイテック、㈱タカトリセイコーを吸収合併。
  • 1993年1月M&Aタカトリ機工㈱、㈱タカトリサービスセンターを吸収合併。
  • 1993年9月第三者割当増資を実施、資本金 663百万円となる。
  • 1994年1月本社を奈良県橿原市新堂町に移転。
  • 1996年4月九州営業所(熊本県菊池郡)を開設。(2007年8月熊本県合志市に移転及び2019年1月閉鎖)
  • 1998年3月本社工場増築竣工。
  • 1999年12月液晶機器事業部門を本社及び本社工場から高田工場に移転。(2002年4月本社及び本社工場に移転)

2000年代

  • 2000年4月上場大阪証券取引所新市場部上場。一般募集による増資により、資本金924百万円となる。
  • 2000年4月台湾に子会社台湾髙鳥股份有限公司を設立。(2003年7月解散)
  • 2000年10月東京営業所を東京支店に昇格。
  • 2001年5月東京支店を東京都中央区に移転。(2002年4月廃止)
  • 2001年5月上海駐在員事務所を開設。(2002年5月閉鎖)
  • 2001年10月大阪証券取引所市場第二部に指定。
  • 2004年4月創業中国・上海市に上海高鳥機電科技有限公司を設立。(2009年5月全持分譲渡)
  • 2005年10月創業設立50周年を機に企業理念改訂。
  • 2006年1月戦略的コア技術として「7つのコア技術」を明確化、技術開発スローガンの設定。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE(自己資本当期純利益率)10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    コア技術の強化と新製品開発

    8つのコア技術(貼付、真空、搬送、切断、制御、研磨、計測、剥離)を更に強化し、独自性の高い製品開発や既存技術の水平展開、外部との技術提携により持続可能な価値を提供する。

  2. 02

    原価力の強化と高収益体質の構築

    グローバル競争に勝ち抜くため、海外調達比率を高めるなど競合戦略を見直し、原価力強化により高収益体質を推進する。

  3. 03

    営業・サービス体制の強化

    オリジナル製品の開発をリードする営業活動を行い、営業を支えるサービス体制の構築と事業化を進める。

  4. 04

    内部管理体制とリスクマネジメントの強化

    内部統制システムの構築を核に、リスクマネジメントの強化やコンプライアンスの周知徹底を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で201人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は675万円で、9期前と比べて+17.0%平均年齢は42.0歳、平均勤続年数は15.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年9月215
2017年9月215
2018年9月212
2019年9月57742.016.0210
2020年9月50342.016.0211
2021年9月55942.016.0203
2022年9月62543.016.0198
2023年9月70143.016.0198
2024年9月69342.015.02101,333
2025年9月67542.015.0201398

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社及び本社工場 — 奈良県橿原市1,857百万円
電子機器事業 繊維機器事業 医療機器事業

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は73億円営業利益8億円前期と比べると減収減益で、売上が-54.7%、利益が-71.4%。

売上高
-54.7%
73億円
営業利益
-71.4%
8億円
純利益
-68.4%
6億円
営業利益率
11.0%
前期比 -6.4%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高70億円73億円
営業利益4億円8億円
純利益3億円6億円
1株あたり配当¥40¥40

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は15億円、営業利益は0億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は−66.7%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q38513.24
2023年3Q45817.85
2023年4Q568
2024年1Q47817.05
2024年2Q551018.27
2024年4Q591016.97
2025年2Q38513.23
2025年4Q3538.63
2026年2Q27−1−3.70
2026年3Q1500.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年9月期からの14期で、売上は83億円から73億円へ88%に減った。直近期の営業利益率は11.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年9月834−9
2013年9月50−2−4
2014年9月10344
2015年9月62−1−1
2016年9月7933
2017年9月7233
2018年9月7354
2019年9月5311
2020年9月490−1
2021年9月6554
2022年9月1021510
2023年9月1642619
2024年9月161282817.419
2025年9月738911.06

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高73億円のうち、営業利益として残るのは8億円11.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の8.2%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金67.1%49億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.5%15億円
  • その他の費用持分法損益などの調整1.4%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.0%8億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
32.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.3pt
11.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.2pt
8.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.9pt
5.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年9月期は営業CFが−9億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは−13億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は51億円で、売上の8.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年9月9361224
2013年9月−12−2−4−145
2014年9月−6313−315
2015年9月111−111216
2016年9月102−51223
2017年9月40−3424
2018年9月−3−1−2−417
2019年9月−4−27−619
2020年9月4−34124
2021年9月111−51231
2022年9月3−30031
2023年9月15−101444
2024年9月2115363
2025年9月−9−42−1351

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年9月期の総資産は159億円。このうち返さなくてよい自己資本が103億円で、自己資本比率は64.5%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年9月90474351.6
2013年9月72423058.9
2014年9月106475944.0
2015年9月80453556.5
2016年9月81473458.2
2017年9月82503261.0
2018年9月87533461.3
2019年9月85533263.0
2020年9月85523360.6
2021年9月110555550.3
2022年9月127646350.6
2023年9月180829845.4
2024年9月174997556.9
2025年9月1591035664.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
51億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
79億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
56億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
82
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率22 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率209社中70位あたり、逆に低いのはROE209社中139位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.8%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
11.0%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
64.5%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-54.7%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.5%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,630で、1年前と比べて+5.8%過去52週の値幅のなかでは56%の位置にある。

¥1,630-1.5%1ヶ月+6.4%1年+5.8%時価総額90億円
過去52週の値幅
安値¥1,197高値¥1,975

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)34.6倍
PER (会社予想)26.9倍
PBR0.88倍
配当利回り2.45%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1か月で株価は1597円とほぼ横ばい圏で推移。6月26日に1789円から1664円へ急落後、7月後半には1416円まで下落したが、7月31日以降は1518円→1584円と反発基調。25日移動平均線(1573円)を上回って推移し、RSIは50.87と中立圏。52週高値1975円対比では約19%下の水準で、上値には依然重い。出来高は直近9000株と低調で、方向感に乏しい展開。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 38/100)

PERは33.83倍と業界平均の24.81倍を約36%上回り、PBRは0.86倍で平均の1.62倍を大きく下回る。ROEは5.8%と低水準で、配当利回りは2.5%で平均の2.71%をやや下回る。PBRは割安感があるものの、収益力や配当水準は平均以下であり、PERの高さが割高感を強めている。業績は2025/9期に減収減益で、今後の回復には不透明感がある。総合的に見て、バリュエーションはやや割高と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)34.6倍22.7倍
PER (予想)26.9倍
PBR0.88倍1.50倍
ROE5.8%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

タカトリの投資論点は、半導体市場の減速により業績が急減する中、株価が上昇していること。強気派は、2023年9月期の高い業績から2025年9月期は減収だが、半導体市場の回復で再成長すると期待。弱気派は、売上高が102億円から73億円へ3割減、純利益も10億円から6億円と減少しており、市場環境は悪化しており、株価上昇は過剰反応だと見る。

プラスに働く材料7
  • 市場回復待ち

    半導体業界は底打ち感があり、設備投資回復の兆し。

  • 株価上昇

    過去1年で8.94%上昇、期待感が現れている。

  • 技術力

    検査装置の精度は高く、シェア拡大の余地。

  • PBR0.86倍と純資産割れのバリュエーション不定影響

    PBR0.86倍は1倍割れで、資本政策やM&A提案の余地がある

  • 営業利益8億円、赤字転落を回避通年影響

    売上高が半減しても営業利益8億円、営業利益率10.96%と黒字を維持

  • 配当利回り2.5%と株主還元継続通年影響

    純利益6億円の低水準でも配当利回り2.5%を確保、下値を支える

  • 株価は前年比+8.94%と相対的に底堅い継続影響

    業績悪化が続く中で株価は8.9%上昇、減益材料の織り込みが進んだとみられる

マイナスに働く材料7
  • 業績急減

    売上高が前期比半減、純利益も3分の1に減少。

  • 市場変動

    半導体市況に大きく左右され、不透明感が強い。

  • 割高懸念

    PER33.83倍と赤字リスクに対して割高。

  • 売上高73億円と前期比54.7%の大幅減収通年影響

    売上高161億円→73億円と88億円減、2年でほぼ半減

  • 純利益6億円と前期比68%減益通年影響

    純利益19億円→6億円と3分の1に減少、減益率は68.4%

  • 営業利益率17.39%→10.96%へ急低下通年影響

    営業利益率が6.43pt低下し、収益構造が悪化

  • 外国人持株比率3.07%と低位で需給細り継続影響

    外国人持株比率が3.07%と低く、機関投資家の売買が株価変動を拡大するリスク

次の決算で確かめる点
受注高
半導体市況の回復度合いを示す。
売上高成長率
減収が続くかどうか。
営業利益率
収益性の悪化が止まるか確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり40で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.45%。

年間配当
¥40
1株あたり
配当利回り
2.45%
いまの株価に対して
配当性向
36.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年9月1531.4
2017年9月10−33.316.8
2018年9月1220.015.2
2019年9月10−16.750.1
2020年9月100.0
2021年9月100.019.4
2022年9月30200.016.3
2023年9月4033.311.7
2024年9月400.011.5
2025年9月400.036.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥40

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ7,288人。区分でいちばん多いのは個人・その他68.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が23.2%を占め、残る76.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
個人・その他73.070.370.271.073.068.8
事業法人17.717.917.918.417.818.1
金融機関5.04.95.46.05.15.1
証券会社3.23.63.32.82.64.9
外国法人1.13.33.21.71.42.8
自己株式0.60.60.60.60.60.8
外国人個人0.00.00.00.10.10.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01有限会社コトブキ産業6.32
02タカトリ共栄会4.79
03大阪中小企業投資育成株式会社3.41
04高鳥政廣2.60
05岩崎泰次2.51
06岡島恵子2.13
07株式会社南都銀行(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)1.73
08日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)1.71
09株式会社日伝1.49
10三菱UFJeスマート証券株式会社1.26

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+167%、1株純資産は14期で+121%。直近期のROEは5.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年9月−161852
2013年9月−67778
2014年9月778559.57.915.5
2015年9月−21824
2016年9月488625.717.331.4
2017年9月589156.513.816.8
2018年9月729767.610.015.2
2019年9月189781.931.350.1
2020年9月−23947
2021年9月691,0097.115.719.4
2022年9月1881,17317.316.616.3
2023年9月3491,49926.215.611.7
2024年9月3551,81821.48.211.5
2025年9月1071,8845.814.236.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/9期の役員報酬は総額232百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢
増田誠代表取締役社長63
松田武晴代表取締役副社長76
重富謙一取締役 管理本部長50
正岡智明取締役 経営企画本部長営業統括 兼 品質管理統括50
川村真取締役57
大島章良常勤監査役71
山田磯子監査役81
岸部輝一監査役67
野島佳枝監査役45

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)51475019739
監査役1202020
社外取締役315155

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容488字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社1社(高鳥(常熟)精密機械有限公司)で構成されており、電子機器及び繊維機器、医療機器の開発、製造、販売を主たる業務としております。 なお、下記の事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 当社グループの事業内容及び当社グループの当該事業に関わる位置付けは次のとおりであります。 (1)電子機器事業… 主要な製品は、半導体製造機器、新素材加工機器、ディスプレイ製造機器であり、当社グループが製造、販売を行っております。 (2)繊維機器事業… 主要な製品は、自動裁断機であり、当社が製造、販売を行っております。 (3)医療機器事業… 主要な製品は、難治性胸腹水の外来治療を可能とするモバイル型胸腹水濾過濃縮処理装置であり、当社が製造、販売及び開発を行っております。 また、2025年7月25日開催の取締役会において、高鳥(常熟)精密機械有限公司の解散決議を行い、現在清算中であります。 以上で述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,211字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、「創造と開拓」の社是と「世界に誇れる独自技術を製販一体となって構築し、最良の製品とサービスを提供し、人々の暮らしを豊かにする」の企業理念の下、ユーザーニーズを先取りした新規特徴製品の開発、高精度・高品質を目指した高付加価値製品の開発及び将来成長が期待できる製品の創出を行う「開発先行型企業」を目指しております。 (2) 経営戦略等 当社グループの中長期における経営戦略は、ますます厳しさを増すグローバル競争に勝ち抜くため、原価力の強化を重要課題の一つとして位置づけ、海外調達比率を高めるなど競合・競争戦略を見つめ直し更なる高収益体質づくりを推進することにより、売上・収益ともに県下ナンバーワン企業へと発展することを目指します。 また、基本方針といたしましては(ⅰ)競合・競争戦略、耐性・改革・挑戦を実践する(ⅱ)オリジナル製品の開発をリードする営業活動を行い、営業を支えるサービス体制の構築と事業化を行う(ⅲ)組立、調整、サービスに力点を置いたものづくりを行うを掲げて、企業価値をより一層高めるとともに確固たる企業基盤を築き、当社の経営ビジョンであります「信頼されるタカトリ」を目指します。 ●コア技術の更なる強化 当社の戦略的コア技術である「8つのコア技術」(貼付、真空、搬送、切断、制御、研磨、計測、剥離)の各技術を更に強化し、スローガン 「The Power of “T” Technology Trust Teamwork」の下、「製品の独自性」や「製品の強さを極める」ことに注力し、現状事業の付加価値を高めるとともに、「8つのコア技術」をベースに(ⅰ)有望事業機会を目指した技術力の強化(ⅱ)強い技術の他製品への水平展開(ⅲ)ビジネスパートナーとの技術提携及び協働による革新的価値の提供(ⅳ)既存製品の進化に加え未来を見据えた挑戦を通じて、社会に持続可能な価値を提供してまいります。 ●内部管理体制の強化及びリスク・マネジメントの強化 会社法で定められた「株式会社及びその子会社から成る企業集団の業務の適正を確保するための体制」を確立するため、内部統制システムの構築を核に、リスク・マネジメントの強化による危機管理(危機防止)の浸透、コンプライアンスの周知徹底等を推進いたします。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、安定した利益率の確保と財務体質の強化を目指して経営努力をしてまいります。 具体的には、ROE(自己資本当期純利益率)10%以上、売上高総利益率の向上を通じて市場からの企業価値評価(PBR:株価純資産倍率)を高めていく所存です。 (4) 経営環境及び事業上及び財務上の対処すべき課題 当社グループが関わる電子部品業界につきましては、半導体市場では、米国の関税政策による影響が現時点では不透明な状況にありますが、サーバー・ストレージ向け生成AI用高性能半導体の出荷量が急拡大しており、GPUを始めとする先端ロジックやHBMが市場の成長をけん引するものと見込まれております。そのため、これらの高性能半導体の生産に求められる装置需要が今後も伸長することが期待されております。 新素材加工機器では、中国SiCウェハメーカーの乱立による過剰生産により市場在庫が多く発生し、主流の6インチウェハは大幅な価格低下に陥っております。在庫解消は2025年末頃と予想されており、その後の市場回復を待っている状況ですが、生産ペースの回復後も既存装置の活用が見込まれており、8インチSiCにおいても量産化体制の構築中であることから新規装置販売は厳しい状況が予想されております。 ディスプレイ市場では、車載用、携帯端末用や、AR・VR等のXRデバイス用パネルの需要増加を受け、市場拡大が続く見通しとなっております。特にOLEDパネルが市場拡大をけん引し、OLEDパネル生産用の装置需要も伸長する見込みです。生産国別では、日本・韓国・台湾のメーカーシェアが縮小する一方、ディスプレイ業界における中国パネルメーカーの存在感が高まっております。 繊維機器市場では、国内小売アパレル市場に回復傾向がみられる一方で市場全体の縮小傾向が長期的に続いており、縫製工場は減少の一途をたどっております。一方で、国内生産が不可欠な防衛装備関係や学生服向け製品への需要の増加がみられており、販売戦略に展開してまいります。 医療機器市場につきましては、医療機器のODM需要の拡大が見込まれるとともに、開発した医療機器のOEM供給が堅調に推移するものと予想されます。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 より高精細・低価格という顧客の要望に応えるべく、常に原価力の強化を意識し、オリジナル製品の開発を引き続き行っていくと同時に、お客様の発展に応えるべく「世の中に無いモノを創る」ことを我々の企業価値と捉え、世界を舞台として挑戦し、常に時代に先駆け、お客様の多様化するニーズに、当社独自の技術でソリューションを提供してまいります。
事業等のリスク1,107字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 部材等の調達による影響 当社グループの製品を構成する鉄、アルミ、樹脂等の主要部材の価格高騰が業績に影響を及ぼす可能性があります。また、半導体を始めとする一部の部材につきましては需要集中等による供給不足や供給業者の被災及び事故等による供給中断が発生する可能性があります。当社グループとしましては、安定的な調達のために複数供給者からの購入体制をとる等の対応に努めてまいりますが、長期にわたり部材の入手が困難な場合、生産が不安定となり、業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 市場変動による影響 当社グループの属する電子部品製造装置市場は、一般的な経済的不況に加え、 電子部品業界の設備投資動向や需給環境の影響を大きく受けております。 特に半導体市場における「半導体市場サイクル」や液晶市場における 「液晶市場の景気循環」といった特有のサイクルにより景気が左右され、 過去にも繰り返し影響を受けてまいりました。 当社グループでは、このような市場環境下においても安定的に利益を計上できる体質の構築に努めておりますが、今後も市場環境の変動により受注高や売上高が減少し、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3) 事業戦略による影響 当社グループの属する電子部品製造装置市場では、革新的な技術の進歩への対応とともに厳しい販売価格競争があります。当社グループでは、高付加価値製品の開発の強化や材料メーカー及び周辺装置メーカーとの連携等を展開しておりますが、競争激化による販売価格下落、技術革新による当社グループ既存製品の陳腐化、当社グループ新製品の市場投入のタイミング等により当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (4) その他の影響 当社グループが事業を遂行していく上で上記のリスク以外に、世界各地域における経済環境、自然災害、戦争・テロ、感染症、法令の改正や政府の規制、購入品の価格高騰、重要な人材の喪失等の影響を受けることが想定され、場合によっては当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 こうした状況も踏まえ、当社グループの業績への影響は限定的なものに留まるといった仮定のもと、当連結会計年度において、繰延税金資産の回収可能性及び製品保証引当金の計上並びに棚卸資産の評価に関する会計上の見積りを行っております。
経営成績の分析 (MD&A)5,277字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)当期の経営成績の概況 ①経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、底堅い成長を維持しております。一方、米国による関税政策を発端とした景気の下押し圧力が強まり、また、金融市場の混乱および地政学リスクの高まりが懸念され、景気の減速が見込まれております。 米国では、企業収益や投資余力の縮小が設備投資を押し下げており、また、コア財価格の上昇による価格転嫁に伴うインフレ率の上昇が懸念されております。欧州では、米国の関税政策が製造業の生産活動の重石になっている一方で、内需の下支えにより底堅く推移し、景気の底割れは回避される見通しであります。中国では、政府による補助金の効果低減等による内需の減速がみられるのに対し、米国以外を対象とした輸出増加が続き外需の持ち直しがみられますが、先行きは駆け込み輸出の剥落により、内外需ともに景気の減速が予想されております。 一方、国内経済は、緩やかな景気の持ち直しがみられるものの、通商政策をめぐる不確実性を起因とした輸出の減速や、企業収益の減少を背景とした設備投資の弱含みが予想されております。 このような経済環境の中、当社グループが関わる電子部品業界におきましては、企業収益の減少を背景に投資が弱含む見通しとなっております。 損益面につきましては、製造コストの低減及び諸経費の圧縮に努めてまいりましたが、EV(電気自動車)市場が世界的な成長の踊り場に差し掛かっている影響によりパワー半導体向けSiC材料切断加工装置の受注・販売が予想以上に低調に推移し、当連結会計年度の売上高は7,330百万円(前連結会計年度比54.4%減)となり、営業利益は820百万円(同70.6%減)、経常利益は851百万円(同69.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は584百万円(同69.8%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 (電子機器事業) 半導体製造機器では、海外ユーザーへのパワー半導体やアナログ半導体製造装置および電子部品製造装置の販売が増加いたしました。また、国内ユーザーへのパワー半導体や電子デバイス等製造装置の販売が堅調に推移いたしました。 新素材加工機器では、2025年当初よりパワーデバイス向けSiC市場の生産量は停滞傾向にあり、当面は同様の状況が続くとみられております。流通しているSiCウェハのサイズは6インチから8インチへ徐々に移行が進む中、切断加工機における当社製品のシェアは維持しておりますが、新規装置を導入するほどのSiCウェハの生産量増加には至っておらず、大型な設備投資が行われていない現状から受注額および販売額は低調に推移いたしました。 ディスプレイ製造機器では、XRデバイス関連の製造装置に加え、ディスプレイ製造機器で培った技術を転用した電子部品材料の製造装置や電池用の組立関連装置などを販売しましたが、一部の装置受注が計画を下回ったことから、販売額は低調に推移いたしました。 その結果、売上高は6,930百万円(前連結会計年度比55.9%減)、セグメント利益955百万円(同67.1%減)となりました。 (繊維機器事業) 繊維機器事業では、海外生産品の増加に伴い国内のアパレル産業は依然として厳しい状況が続いており、裁断装置への新規設備投資に慎重な姿勢が見られたことから、販売額は低調に推移いたしました。 その結果、売上高は129百万円(前連結会計年度比47.5%減)、セグメント損失7百万円(前連結会計年度はセグメント利益16百万円)となりました。 (医療機器事業) 医療機器事業では、他の医療機器並びに健康機器メーカーと連携し、継続的に医療機器および健康機器の開発を行っており、新たに開発完了した健康機器のOEM供給を開始しました。また「胸腹水濾過濃縮装置M-CART」について学会出展や企業セミナーを開催し、医療機関への販売及びレンタル、試用貸出しを行っており、販売額は堅調に推移いたしました。 その結果、売上高は271百万円(前連結会計年度比157.0%増)、セグメント損失128百万円(前連結会計年度はセグメント損失131百万円)となりました。 ②財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べて1,533百万円減少し、15,911百万円(前連結会計年度末は17,445百万円)となりました。 流動資産は、前連結会計年度末に比べて1,816百万円減少し、12,973百万円(前連結会計年度末は14,790百万円)となりました。主な内訳は現金及び預金5,120百万円、受取手形、売掛金及び契約資産2,181百万円、原材料及び貯蔵品3,996百万円であります。 固定資産は、前連結会計年度末に比べて283百万円増加し、2,938百万円(前連結会計年度末は2,654百万円)となりました。主な内訳は建物及び構築物が825百万円、機械装置及び運搬具173百万円、土地782百万円、投資有価証券840百万円であります。 (負債) 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末に比べて1,872百万円減少し、5,645百万円(前連結会計年度末は7,518百万円)となりました。 流動負債は、前連結会計年度末に比べて1,863百万円減少し、5,584百万円(前連結会計年度末は7,447百万円)となりました。主な内訳は買掛金415百万円、電子記録債務529百万円、短期借入金4,100百万円であります。 固定負債は、前連結会計年度末に比べて9百万円減少し、61百万円(前連結会計年度末は70百万円)となりました。主な内訳は長期リース債務23百万円、資産除去債務34百万円であります。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べて339百万円増加し、10,266百万円(前連結会計年度末は9,927百万円)となりました。主な内訳は資本金963百万円、資本剰余金1,352百万円、利益剰余金7,894百万円であります。 この結果、自己資本比率は64.5%となりました。 (2)当期のキャッシュ・フローの概況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて1,154百万円減少し、5,110百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果使用した資金は916百万円(前連結会計年度は213百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益821百万円、売上債権の減少額が1,124百万円、棚卸資産の増加額が443百万円、仕入債務の減少額が1,086百万円、法人税等の支払額が820百万円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は428百万円(前連結会計年度は146百万円の収入)となりました。これは主に、投資有価証券の償還による収入200百万円、投資有価証券の取得による支出604百万円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は183百万円(前連結会計年度は1,475百万円の収入)となりました。これは主に、短期借入れによる収入1,000百万円、短期借入金の返済による支出500百万円、配当金の支払額219百万円等によるものであります。 (3)生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) 電子機器事業   6,930,112   44.06 繊維機器事業   129,252   52.51 医療機器事業   271,216   256.97 合計   7,330,581   45.58 (注)1.金額は販売価格によっております。 2.当連結会計年度において、生産実績に著しい変動がありました。その内容等については、「(1)当期の経営成績の概況」に記載しております。 b.受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 電子機器事業   6,269,821   74.05   3,489,517   84.09 繊維機器事業   161,351   85.60   39,830   515.16 医療機器事業   318,818   214.75   259,151   122.50 合計   6,749,991   76.67   3,788,499   86.71 (注)当連結会計年度において、受注実績に著しい変動がありました。その内容等については、「(1)当期の経営成績の概況」に記載しております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) 電子機器事業   6,930,112   44.06 繊維機器事業   129,252   52.51 医療機器事業   271,216   256.97 合計   7,330,581   45.58 (注)1.当連結会計年度において、販売実績に著しい変動がありました。その内容等については、「(1)当期の経営成績の概況」に記載しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2023年10月1日  至 2024年9月30日)   当連結会計年度 (自 2024年10月1日  至 2025年9月30日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) TOYO ADTEC PTE. LTD   671,336   4.1   1,145,903   15.6 東栄実業有限公司   7,867,799   48.9   470,978   6.4 (4)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。 重要な会計方針及び見積りにつきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)、(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績の分析 経営成績の分析については、「(1)当期の経営成績の概況①経営成績の状況」をご参照ください。 b.財政状態の分析 財政状態の分析については、「(1)当期の経営成績の概況②財政状態の状況」をご参照ください。 c.キャッシュ・フローの分析 キャッシュ・フローの分析については、「(2)当期のキャッシュ・フローの概況」をご参照ください。 d.経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、3「事業等のリスク」をご参照ください。 e.資本の財源及び資金の流動性について 当社グループは、運転資金及び設備資金につきましては、主として内部資金により充当し、必要に応じて金融機関からの借入を実施することを基本方針としております。当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は5,110百万円あります。資金の流動性については、「(1)当期の経営成績の概況②財政状態の状況」「(2)当期のキャッシュ・フローの概況」をご参照ください。 f.経営上の目標の達成状況 当社は自己資本利益率(ROE)10%以上の維持を経営目標としておりますが、当連結会計年度は5.8%となり、目標には届きませんでした。事業環境の変化やコスト増など複合的な要因が影響したものと認識しております。来期以降も引き続き収益性の向上と資本効率の改善に取り組み、持続的な企業価値の向上を目指してまいります。 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容につきましては、「(1)当期の経営成績の概況①経営成績の状況」をご参照ください。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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