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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

木村工機

KIMURA KOHKI Co.,Ltd.6231 · Standard · 機械

業務用空調に特化し、外調機やルーフトップ型空調機など独自技術で顧客要求に応えるメーカー。

概要

木村工機は1947年に大阪で創業し、業務用空調機器の開発・製造・販売に特化するメーカーである。2026年3月期の売上高は179億円、営業利益46億円、従業員386名。東証スタンダード市場に上場し、オフィスビルや工場、医療施設など多様な空間に空調システムを提供する。単一セグメントで事業を営み、冷温水式・空冷ヒートポンプ式の空調機を主力とする。

単一セグメントで空調機器に特化する事業構造

木村工機は空調システム機器の開発・製造・販売の単一セグメントであり、セグメント別の区分は行っていない。事業内容は空調関連機器の製造販売と関連工事であり、売上高のほぼ全額をこの事業が占める。製品群は冷温水式エアハンドリングユニット(AHU)、同ファンコイルユニット(FCU)、空冷ヒートポンプ式空調機・外調機、工場用ゾーン空調機に大別される。2026年3月期の生産実績では、空冷HP式空調機&外調機が89億円と全体の約47%を占め最も多く、次いで冷温水式AHUが34億円、工場用ゾーン空調機が25億円となっている。受注残高は約92億円に達し、うち空冷HP式が44億円、工場用ゾーン空調機が22億円と積み上がっている。

3分野への分野別最適空調戦略

同社は市場を産業分野(工場)、商業分野(オフィス・商業施設)、保健分野(病院・学校)の3つに分類し、それぞれに最適な空調を提案している。産業分野では暑熱対策や空気質管理による職場環境改善と品質維持を、商業分野では省エネ・省スペースによる建物付加価値向上を、保健分野では温熱環境の適正化による衛生管理・健康増進を目指す。2026年3月期は、産業分野で改正労働安全衛生規則の施行を追い風に工場用ゾーン空調機の売上が増加し、商業分野では大規模商業施設の更新案件が伸長、保健分野では高級リゾートホテルや教育機関への導入が増加した。新分野として農・畜産陽圧空調の実用化準備も進めている。

受注生産と内製制御システムによる差別化

木村工機の生産は個別受注生産を基本とし、顧客の要求に応じた製品を効率的に生産する体制をとる。特許に裏付けられた技術力に加え、空調用制御システムを自社開発・内製できる点が強みである。1988年にファンコイルユニット用制御システムの自社開発を開始し、以来、製品に合わせた制御システムを内製している。営業部門は製品・技術に関する知識を蓄積し、主要営業拠点には技術開発部門と連携した営業技術部門を配置して迅速なサポートを可能にしている。年間約2千件の顧客意見・要望を開発に反映させ、独自性の高い製品を提供する。

全国10拠点の販売網とサービス体制

同社は大阪本社のほか、東京営業本部、名古屋営業本部、広島支店、仙台支店、札幌支店、金沢支店など全国に10の営業拠点を持つ。1958年に東京営業所を開設、その後1964年に名古屋、1982年に広島、1986年に仙台・札幌、1987年に金沢と順次拡大した。1977年には空調サービス課(現大阪営業本部産業空調部)を開設し、アフターサービス体制を整備している。主要取引先は総合建設業者(ゼネコン)や設備工事業者(サブコン)であり、最終需要者である施主・オーナーまで複数の段階を経て製品が設置される。営業部門が積算業務も自ら手掛けることで、技術的な知識と経験を深めている。

業界の中での役割は業務用空調機器メーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
179億円
営業利益
46億円
営業利益率
25.7%
純利益
33億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01空調機器製造販売主力

オフィスビル、商業施設、工場、学校、病院など多様な建築物向けに空調機を個別受注生産で提供。特許技術に基づく製品と内製の制御システムにより独自性を追求。

主な製品・サービス4
冷温水式エアハンドリングユニット(AHU)
熱源装置を別途設け、水を熱媒体として空気の冷却・加熱を行う装置。
冷温水式FCU(ファンコイルユニット)
室内に設置し、冷水・温水・蒸気で冷暖房を行う個別空調装置。
空冷ヒートポンプ(HP)式空調機&外調機
冷媒ガスを熱媒体とし、外調機は換気・除塵・除加湿など空気質改善を目的とする。
工場用ゾーン空調機
工場やホールなど大空間をゾーン単位で冷暖房する機器。除湿重視で暑熱対策に有用。

製品と技術

冷温水式エアハンドリングユニットとファンコイルユニット

冷温水式エアハンドリングユニット(AHU)は、別置の熱源装置からの冷水・温水を熱媒体として空気の冷却・加熱を行う装置である。外気の導入と空気質改善が可能で、大型ビルや施設のセントラル空調に用いられる。2026年3月期の生産実績は34億円、販売実績34億円。一方、ファンコイルユニット(FCU)は室内側に設置し個別空調を担うが、外気導入機能はないため別途外調機が必要。2026年3月期の生産実績は13億円、販売実績12億円。両製品とも冷温水方式で、熱源が別途必要なためシステム設計の自由度が高い。木村工機は1960年にFCUの製作を開始し、1978年には天井カセット形を開発、1983年には超フラットパネル型でグッドデザイン賞を受賞した。

空冷ヒートポンプ式外調機「ルーフトップ」シリーズ

空冷ヒートポンプ式空調機・外調機は、冷媒ガスを熱媒体として空気の冷却・加熱を行い、特に外気の導入・空気質改善を主目的とする外調機が主力である。室内機と室外機を一体化した「ルーフトップ」シリーズは、フロン使用量が少なく漏洩リスクを低減した環境配慮型製品で、同社の主力製品に位置づけられる。細やかな調温調湿が可能で、オフィスビルや商業施設、病院などに導入される。2026年3月期の生産実績は89億円(全製品の約47%)、販売実績88億円と最大のカテゴリー。受注残も44億円と高い。2001年に空冷ヒートポンプ式熱回収外調機「ベストブレス」を皮切りに、2004年立形ルーフトップ外調機、2020年恒温恒湿用ツインサイクル形外調機などバリエーションを拡充した。

工場用ゾーン空調機と潜顕分離技術

工場用ゾーン空調機は、工場やホールなど大空間を作業エリア単位(ゾーン)で冷暖房する機器で、スポット空調ではなくエリア全体を対象とする。冷温水式と空冷ヒートポンプ式の両方が用意されており、除湿機能を重視した大空間空調が可能で、暑熱対策が必要な工場で有用とされる。2026年3月期の生産実績は25億円(前年比240%増)、販売実績は約25億円、受注残は22億円と急伸した。2007年に空冷ヒートポンプ式工場用ゾーン空調機を開発、2022年には工場用陽圧換気空調システム、2023年には潜顕分離式換気空調システム「ベストエア・コンビ」を投入。潜顕分離は顕熱と潜熱を別々に処理する技術で、高効率な調湿を実現する。2024年にはKDWH式潜顕分離空調システムの提案も開始している。

独自の熱交換器技術:楕円管と斜平形楕円管

熱交換器は空調機の核心部品であり、木村工機は1988年に楕円管熱交換器「オーバルコイル」を開発し製品化した。従来の円管に比べ伝熱面積が増し、空気抵抗が低減されるため、熱交換効率が向上する。この技術は多くの製品に組み込まれている。2023年10月にはさらに進化した斜平形楕円管熱交換器を開発。斜めに扁平した楕円管により、さらなる高性能化とコンパクト化を実現した。これらの熱交換器は、自社開発の制御システムと組み合わせることで、システム全体の省エネ性能を高めている。また、空冷HP式製品においては、ルーフトップシリーズでのフロン使用量削減にも貢献している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

機械、高収益ニッチトップ企業

木村工機は、産業用機械メーカーで、特に熱交換器などの空調関連機器で強みを持つ。売上高は139億円から179億円へ増加傾向で、営業利益率は23%超と非常に高い。同業の三浦工業や日本製鋼所と比べ小規模だが、収益性で大きく上回る。ニッチ市場で高いシェアを持ち、成長性も高い。

強み

  • 営業利益率23%超と業界トップクラスの収益力を誇る。
  • 特定の熱交換器市場で高いシェアを持ち、競争が限定的。
  • 売上高が年率15%前後で成長しており、需要が堅調。
  • 高品質・高効率の製品で顧客満足度が高く、リピート受注を得ている。

課題

  • ニッチ市場であるため、成長には新市場開拓や製品多様化が必要。
  • 高収益ゆえに新規参入や既存競合の攻勢を受けるリスクがある。
  • 金属など原材料価格の高騰が利益率を圧迫する可能性がある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機械の時価総額近傍。太字が木村工機

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16333TEIKOKU523億円12.5倍
26289技研製作所517億円27.4倍
36357三精テクノロジーズ512億円9.6倍
46247日阪製作所500億円13.4倍
56266タツモ492億円24.9倍
66231木村工機482億円13.6倍
76310井関農機449億円17.1倍
86272レオン自動機440億円10.7倍
96145NITTOKU437億円11.8倍
106144西部電機430億円12.2倍
116249ゲームカードホールディングス415億円12.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 39件

伸銅品販売から空調参入へ 1947〜1960年

1947年8月、大阪市東区(現中央区)に木村工機株式会社を設立し、伸銅品・機械工具の販売事業でスタートした。1953年1月、熱交換器と暖房機器(ベースボードヒーター、コンベクター等)の製作を開始し、空調事業に本格参入。この転換は、プレートフィンヒーター・クーラーの製法確立(1952年)を技術基盤としている。アルミプレートと銅管を完全密着させる拡管工法を手回しウインチで実現した。1960年7月にはファンコイルユニット(据置型)の製作を開始し、製品ラインアップを拡充した。

工場拡充と営業網の全国展開 1961〜1987年

1961年10月、大阪府八尾市に新工場(現八尾製作所)を稼働。1964年5月に名古屋出張所(現名古屋営業本部)、1977年8月に空調サービス課(現大阪営業本部産業空調部)を開設。1982年10月広島、1986年4月仙台、同年7月札幌、1987年6月金沢と順次営業拠点を開設し、全国販売網を構築した。1978年2月には2方向・4方向吹き出し天井カセット形ファンコイルユニットを開発。1983年11月に発売した超フラットパネルの天井カセット形ファンコイルユニットはグッドデザイン賞を受賞した。この時期、製品開発力と販売力の両面で基盤を固めた。

制御システムの内製化と楕円管熱交換器 1988〜2001年

1988年10月、空調用制御システムの自社開発を開始(ファンコイルユニット用)。これにより、ハードウェアとソフトウェアの両面から製品を最適化する基盤を築いた。1990年12月には三重県河芸町(現津市)に新工場(河芸製作所)を稼働し、生産能力を増強。1998年8月、楕円管熱交換器「オーバルコイル」を開発し製品に組み込み販売開始。従来の円管に比べ熱交換効率を高める独自技術である。1999年10月にはISO9001認証を取得し、品質管理体制を整備。2001年10月には空冷ヒートポンプ式熱回収外調機「ベストブレス」を開発し、外調機分野に本格参入した。

ヒートポンプ式製品群の拡充と省エネ大賞 2004〜2019年

2004年1月に水冷ヒートポンプ式循環空調機、同年10月に空冷ヒートポンプ式立形ルーフトップ外調機、2007年7月に空冷ヒートポンプ式工場用ゾーン空調機と、ヒートポンプ式製品を相次いで投入。2009年4月には空気式放射整流ユニット「誘引エアビーム」を開発した。2012年10月には空冷直膨式産業空調用低温外調機を開発。2014年1月、「みずエクセル」が省エネ大賞を受賞。2015年1月には「高性能エアハンドリングユニット」も省エネ大賞を共同受賞した。2017年9月冷温水式調温・調湿空調システム、2018年10月空冷直膨式調温・調湿空調システムと、調湿機能を強化した製品を開発した。

東証上場とスタンダード市場移行 2020〜2022年

2020年3月、東京証券取引所市場第二部に株式を上場。同年5月に本社を大阪市中央区内で移転した。2022年4月には東証の市場再編に伴いスタンダード市場に移行。この間、2020年1月には空冷ヒートポンプ式恒温恒湿用ツインサイクル形外調機を開発するなど、製品開発も継続した。上場により資金調達力が向上し、後の製造基盤強化投資につながった。売上高は上場前の2016年3月期81億円から2020年3月期121億円へ成長し、上場後も拡大基調を続けた。

生産基盤強化と新領域への挑戦 2022〜2026年

2022年6月に工場用陽圧換気空調システム、2023年1月に潜顕分離式換気空調システム「ベストエア・コンビ」を開発。2023年10月には斜平形楕円管熱交換器を開発し製品化した。2024年10月にはKDWH式潜顕分離空調システムの提案を開始。2025年12月に八尾製作所でISO14001認証を取得、2026年1月に八尾技術研究センターを開所、同年2月に農・畜産陽圧空調の提案を開始した。同時期、八尾製作所の全面リニューアル工事が2026年3月に完了し、河芸製作所の新棟建設も着手。2026年3月期の売上高179億円、営業利益46億円と過去最高を更新し、受注残も92億円と過去最高水準に達した。

年表39件を開く

1940年代

  • 1947年8月創業大阪市東区(現 中央区)に木村工機株式会社を設立、伸銅品・機械工具販売事業を開始

1950年代

  • 1953年1月熱交換器と暖房機器(ベースボードヒーター、コンベクター等)の製作開始、空調事業に本格参入
  • 1958年1月東京営業所(現 東京営業本部)を開設

1960年代

  • 1960年7月ファンコイルユニット(※1)(据置型)の製作開始
  • 1961年10月大阪府八尾市に新工場(現 八尾製作所)を稼働
  • 1964年5月名古屋出張所(現 名古屋営業本部)を開設

1970年代

  • 1977年8月空調サービス課(現 大阪営業本部産業空調部)を開設
  • 1978年2月2方向・4方向吹き出し天井カセット形ファンコイルユニットを開発

1980年代

  • 1982年10月広島出張所(現 広島支店)を開設
  • 1983年11月超フラットパネルの天井カセット形ファンコイルユニットを発売、「グッドデザイン賞」を受賞
  • 1986年4月仙台営業所(現 仙台支店)を開設
  • 1986年7月札幌事務所(現 札幌支店)を開設
  • 1987年6月金沢出張所(現 金沢支店)を開設
  • 1988年10月空調用制御システムの自社開発を開始(ファンコイルユニット用)

1990年代

  • 1990年12月三重県河芸町(現 津市)に新工場(現 河芸製作所)を稼働
  • 1997年3月創業創業の地にて、木村工機上町事務所ビル竣工、移転
  • 1998年8月楕円管熱交換器オーバルコイル(※3)を開発し、製品に組み込み、販売開始
  • 1999年10月ISO9001認証取得

2000年代

  • 2001年10月空冷ヒートポンプ式(※4)熱回収外調機ベストブレスを開発
  • 2004年1月水冷ヒートポンプ式 循環空調機を開発
  • 2004年10月空冷ヒートポンプ式 立形ルーフトップ外調機を開発
  • 2007年7月空冷ヒートポンプ式 工場用ゾーン空調機を開発
  • 2009年4月空気式放射整流ユニット 誘引エアビームを開発

2010年代

  • 2012年10月空冷直膨式 産業空調用低温外調機を開発
  • 2014年1月「みずエクセル」が「省エネ大賞」を受賞
  • 2015年1月「高性能エアハンドリングユニット」が「省エネ大賞」を共同受賞
  • 2017年9月冷温水式(※5)調温・調湿空調システムを開発
  • 2018年10月空冷直膨式 調温・調湿空調システムを開発

2020年代

  • 2020年1月空冷ヒートポンプ式 恒温恒湿用ツインサイクル形外調機を開発
  • 2020年3月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 2020年5月大阪市中央区内で本社を移転
  • 2022年4月東京証券取引所スタンダード市場に移行
  • 2022年6月工場用陽圧換気空調システムを開発
  • 2023年1月潜顕分離式(※6)換気空調システム ベストエア・コンビを開発
  • 2023年10月斜平形楕円管熱交換器(※7)を開発し、製品に組み込み、販売開始
  • 2024年10月KDWH式(※8)潜顕分離空調システム ベスト・エアフォーム(1)(2)(3)の提案開始
  • 2025年12月ISO14001認証取得(八尾製作所)
  • 2026年1月八尾技術研究センターを開所
  • 2026年2月農・畜産陽圧空調の提案開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    空調システムメーカーへの進化

    従来の空調機器メーカーから、高度な制御技術を活用したシステム全体の最適提案ができる空調システムメーカーへの転換を図る。農畜産分野への新規提案も推進。

  2. 02

    カーボンニュートラル社会への貢献

    技術研究センターで自然力活用や省エネ・コンパクト化の研究を推進し、環境負荷低減製品の開発・改良を強化する。

  3. 03

    健康で衛生的な空気質向上への取り組み

    外調機分野の開拓・発展を継続し、独自技術の充実により空気質をさらに向上させる。酷暑対策としての空調需要増にも対応。

  4. 04

    製造基盤の強化と地域環境の維持向上

    河芸製作所の新棟建設を進め、調達先の多様化で安定調達を図る。再生可能エネルギー導入や地域環境保全にも取り組む。

  5. 05

    DXの推進と人財育成

    DX戦略を策定し、デジタル技術を活用した業務変革と体制構築・人材育成を進める。社是・行動規範の実践で人財育成と経営基盤強化を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 7期分

グループ全体で386人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は813万円で、6期前と比べて+11.4%平均年齢は39.9歳、平均勤続年数は13.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2020年3月72938.912.4329
2021年3月65139.112.6344
2022年3月57639.412.9350
2023年3月62239.513.0364
2024年3月71339.313.0367
2025年3月74639.813.43651,014
2026年3月81339.913.43861,192

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)64.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
八尾製作所 — 大阪府八尾市5,076百万円
八尾製作所 高井田工場 — 大阪府東大阪市2,693百万円
河芸製作所 — 三重県津市1,742百万円
八尾技術研究センター — 大阪府八尾市1,623百万円
本店 — 大阪市中央区379百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は179億円営業利益46億円前期と比べると増収増益で、売上が+11.9%、利益が+24.3%。

売上高
+11.9%
179億円
営業利益
+24.3%
46億円
純利益
+32.0%
33億円
営業利益率
25.7%
前期比 +2.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高197億円179億円
営業利益50億円46億円
純利益35億円33億円
1株あたり配当¥200¥200

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は55億円、営業利益は16億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+77.4%、営業利益は+166.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q385
2024年1Q31619.45
2024年2Q33721.24
2024年3Q44920.56
2024年4Q316
2025年2Q701420.09
2025年4Q902325.616
2026年2Q802126.314
2026年4Q992525.319
2027年1Q551629.112

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 11期分

2016年3月期からの11期で、売上は81億円から179億円へ2.2倍に増えた。直近期の営業利益率は25.7%。売上は4期、純利益は4期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2016年3月8161
2017年3月8773
2018年3月95107
2019年3月1111510
東京証券取引所市場第二部に株式を上場
2020年3月1211913
2021年3月1051410
2022年3月102139
2023年3月1171610
2024年3月1392721
2025年3月160373723.125
2026年3月179464625.733

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高179億円のうち、営業利益として残るのは46億円25.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は33億円、売上の18.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金50.8%91億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金23.5%42億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益25.7%46億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
49.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+17.1pt
25.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+11.5pt
18.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+17.7pt
25.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
13.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
14.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 9期分

2026年3月期は営業CFが39億円、投資CFが−25億円で、差し引きのフリーCFは14億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は23億円で、売上の1.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2018年3月7−3−445
2019年3月10−3−477
2020年3月5−55012
2021年3月18−1710123
2022年3月2−118−922
2023年3月5−227−1713
2024年3月20−15−1517
2025年3月22−20−4216
2026年3月39−25−71423

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 11期分

2026年3月期の総資産は246億円。このうち返さなくてよい自己資本が141億円で、自己資本比率は57.2%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2016年3月74185624.1
2017年3月78215726.4
2018年3月82285434.5
2019年3月97385939.5
2020年3月119566347.1
2021年3月129646549.4
2022年3月152708246.0
2023年3月177789943.9
2024年3月2029710547.9
2025年3月22211810453.0
2026年3月24614110557.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
23億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
137億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
105億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
98
/ 100
安定性自己資本比率38 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率209社中6位あたり、逆に低いのは配当利回り209社中169位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
25.4%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
25.7%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
57.2%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
11.9%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.6%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥12,510で、1年前と比べて+11.0%過去52週の値幅のなかでは34%の位置にある。

¥12,510-2.4%1ヶ月+7.5%1年+11.0%時価総額482億円
過去52週の値幅
安値¥10,150高値¥17,030

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.6倍
PER (会社予想)12.7倍
PBR3.03倍
配当利回り1.60%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月10日に前日比9.48%高の13050円となり、25日線(12513円)を約4%上回りました。1ヶ月では1.5%の上昇ですが、7月中旬から調整が続いていた中で、本日の急騰で反発しました。75日線(11897円)も上回っており、中期的には上昇トレンドにあります。52週高値(17030円)からは約23%低いですが、安値(9860円)からは約32%高い水準です。出来高も本日5.2万株と増加しており、買いが入っています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは14.18倍と業界平均23.52倍を大きく下回り割安感があるが、PBRは3.16倍と平均1.57倍の約2倍で割高。ROEは25.4%と高く収益性は良好。配当利回りは1.53%と平均2.65%を下回り、配当性向21.7%で今後の増配余地はあるが現状は伸び悩む。割安と割高の要素が混在し、総合的にほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.6倍22.7倍
PER (予想)12.7倍
PBR3.03倍1.50倍
ROE25.4%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高と利益が堅調に拡大しており、特に営業利益率の高さが魅力。強気派は、自動車産業のEVシフトや軽量化需要による部品加工需要の増加を期待する。弱気派は、特定顧客への依存や、景気変動による受注変動リスクを指摘する。PERは14倍台と業績水準からは割安に見えるが、成長持続性が焦点。

プラスに働く材料7
  • 収益性の高さ

    営業利益率が25%超と高水準で安定。

  • 業績拡大

    2025年3月期は売上高160億円、純利益25億円と成長。

  • 技術力

    精密加工で自動車部品の高品質要求に対応。

  • 純利益が3期連続増益で33億円に拡大通年影響

    純利益は21億円→25億円→33億円と3期連続で増加。FY2026/3は前期比32%増となった。

  • 営業利益率が23.13%から25.7%へ改善継続影響

    営業利益率はFY2025/3の23.13%からFY2026/3に25.7%へ2.57pt上昇し、収益性が高まった。

  • 予想PER13.3倍と実績14.18倍を下回る決算発表後影響

    予想PERは13.3倍と実績PER14.18倍を下回り、来期の増益期待が株価に反映されていない。

  • ROE25.4%と高資本効率で成長投資を継続継続影響

    ROEは25.4%と高く、得た利益を効率よく再投資している。PBR3.16倍は成長期待の裏付け。

マイナスに働く材料7
  • 顧客集中

    主要顧客への依存度が高く、受注減の影響が大きい。

  • 景気敏感

    自動車生産や設備投資の変動で業績が揺れる。

  • EVシフトの影響

    EV化により部品点数が減り、需要が縮小する懸念。

  • 株価が1年で22.4%上昇しPBR3.16倍に不定影響

    株価は1年で22.38%上昇しPBR3.16倍。好業績の織り込みが進み、期待外れ時に調整しやすい。

  • 売上高成長率が15.1%から11.9%に減速通年影響

    売上高はFY2025/3に15.1%増、FY2026/3に11.9%増と伸び率が低下した。

  • 配当利回り1.53%は相対的に低水準通年影響

    配当利回りは1.53%にとどまり、高成長期待が無ければ利回り妙味は薄い。

  • 外国人保有5.05%と低く需給がタイト継続影響

    外国人保有は5.05%と低く、売買が細りやすい。流動性不足で変動リスクがある。

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上を占う先行指標。
主要顧客の生産台数
受注に直結する外部要因。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり200で、前期から+66.7%いまの株価に対する利回りは1.60%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥200
1株あたり
配当利回り
1.60%
いまの株価に対して
配当性向
21.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2021年3月2510.0
2022年3月250.010.7
2023年3月4060.014.0
2024年3月90125.015.6
2025年3月12033.317.2
2026年3月20066.721.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥200

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,057人。区分でいちばん多いのは個人・その他44.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が49.5%を占め、残る50.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他48.849.451.850.446.444.8
事業法人27.527.527.527.426.125.8
金融機関17.417.016.915.924.023.8
自己株式1.53.86.87.17.48.4
外国法人5.65.43.13.03.05.0
証券会社0.70.60.73.30.60.6
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社KIMURA10.91
02大阪中小企業投資育成株式会社5.20
03木村 惠一4.91
04日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)4.75
05株式会社みずほ銀行4.29
06日本生命保険相互会社4.16
07株式会社三井住友銀行3.64
08第一生命保険株式会社3.12
09木村 晃2.96
10三菱電機株式会社2.60

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-07-23
    株式会社 三井住友銀行
    新規の大量保有報告
    2.72%
    -0.92pt
  • 2026-05-22
    三井住友DSアセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    1.59%
    -1.19pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 11期分

1株利益は11期で+2782%、1株純資産は11期で+657%。直近期のROEは25.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2016年3月325276.215.6
2017年3月9062415.58.9
2018年3月21981029.75.5
2019年3月2891,07530.86.9
2020年3月3591,46527.35.07.0
2021年3月2511,68516.010.910.0
2022年3月2341,88213.17.810.7
2023年3月2862,16214.15.414.0
2024年3月5772,69823.78.115.6
2025年3月6993,30123.311.417.2
2026年3月9213,98925.415.421.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額208百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
木村惠一代表取締役 執行役員 会長92189,000
木村晃代表取締役 執行役員 社長65114,000
大村英人専務取締役 執行役員 事業推進本部長625,000
梶田正和常務取締役 執行役員 八尾製作所長6312,000
登尾公彦取締役 執行役員 大阪営業本部長6910,000
浦野勝博取締役 執行役員 空調技術本部長562,000
佐藤信孝取締役761,000
境達也取締役(常勤監査等委員)67700
加納淳子取締役(監査等委員)531,000
岩渕信雄取締役(監査等委員)68
関美緒取締役(監査等委員)47

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6103511516828
社外取締役626264
取締役(社内)11311414

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,880字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、空調関連機器の製造、販売及び関連工事等、空調機器製造販売事業を営んでおり、その事業内容は以下のとおりです。 なお、当社は空調システム機器の開発・製造・販売の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 (1)事業の特徴 当社は、1945年に創業し、1952年にプレートフィンヒーター・クーラーの製法(※)を確立したことを契機に、約80年にわたり業務用空調の製造販売に特化して事業を営んでまいりました。 その間、社会全般の快適空間への欲求の高まりや地球環境・社会情勢の変化等により、空調に対する要求も大きく変化しており、オフィスビル、商業施設、工場、学校、病院など要求は多様です。 当社ではその要求に応えるべく以下の特徴を生かし事業を遂行しております。 ○技術力 特許に裏付けられた技術により、独自性の高い製品を顧客に提案しております。また、当社は、お客様の利用環境および当社製品に合わせた制御システムを内製できる技術も持っております。 ○生産力 当社の生産は、個別受注生産を基本としており、高い品質の製品を効率的に生産することができるよう設備および人材を配備することに取り組んでおります。 ○営業力 当社の営業は、積算業務を自ら手掛けるなど、製品、技術に関する知識、経験を積み重ねております。さらに、迅速に技術的なサポートができるよう技術開発部門と密接につながった営業技術部門を主要営業拠点に配置しております。 ○製品力 空気調和機の中でも、導入外気を冷却・加熱するほか、換気、除塵、除加湿などの空気質改善を主な目的とする空調機のことを外調機といいます。当社のヒートポンプ式の外調機は、細やかな調温調湿が可能です。 中でも、室内機と室外機とを一体化させた「ルーフトップ」シリーズは、フロンの使用量が非常に少なく、漏洩リスクを極力抑えることができるなど環境面でも考慮しており、当社の主力製品となっております。 また、当社の工場用ゾーン空調機は、除湿を重視した大空間空調が可能で、暑熱対策が必要な工場において有用です。 なお、これら含め当社製品は、営業部門が集約した年間約2千件のお客様のご意見、ご要望をもとに、開発、改良されております。 ※プレートフィンヒーター・クーラーの製法 プレートフィンヒーター・クーラーとはアルミプレートに銅管を取り付けた熱交換機です。効率よく空気と水をプレートフィンで熱交換させるためには、銅管とアルミプレートを完全に密着させる必要があり、銅管を内部から円周上に広げる製造工法(いわゆる拡管)でこれを実現しました。当初は自動の拡管機がなく、手回しのウインチを使い、腕力に頼りながら製作していました。 (2)当社の取引先について 当社の製品が、最終需要者である施主・オーナーの各種建築物に設置されるまで、複数の段階を経ますが、当社の取引先は各段階における専門事業者および施主・オーナーの企業となります。 各段階における専門事業者とは、総合建設業者(ゼネコン)、設備工事業者(サブコン)などになります。 [事業系統図] (参考) ※1 得意先:施主・オーナー、空調機器設置先等 ※2 販売先:総合建設業者、設備工事業者 ※3 提携工事会社:空調機器設置会社・設備工事業者等 (3)主な製品 冷温水式エアハンドリングユニット(AHU/エアハン) 冷却・加熱を行うために必要な熱源装置を別途設け、水を熱媒体として空気の冷却・加熱を行う装置のことです。 冷温水式FCU(ファンコイルユニット) 冷却・加熱を行うために必要な熱源装置を別途設け、冷水・温水・蒸気などを用いて冷暖房を行う装置のことで、主に室内側に装置を設置し、個別空調が必要とされる建物の熱負荷処理に用いられます。 エアハンドリングユニットとは異なり、外気を取り入れる機能を有していないため、別途外気を取り入れる機器を設置する必要があります。 空冷ヒートポンプ(HP)式空調機&外調機 冷媒ガスを熱媒体として空気の冷却・加熱を行う装置のことです。その中でも外気の冷暖房のほか、換気、除塵、除加湿などの空気質改善を主な目的とする空調機のことを外調機といいます。 冷温水式&空冷ヒートポンプ(HP)式工場用ゾーン空調機 工場、ホールなどの比較的大空間を空調する機器のことであり、局所的な空調を目的とするスポット空調ではなく作業エリア全体をゾーン単位で冷暖房を行う機器のことです。冷温水式とヒートポンプ(HP)式があります。
経営方針・対処すべき課題2,140字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は「われわれは 知恵と汗を礎にして 社会に貢献する」を社是とし「柔軟な発想と技術で、環境にやさしい空調製品の開発に努め、あらゆる用途・空間に最適な空調を提供していくこと」を目指しております。 同時に、当社は、サステナビリティの視点を経営の中核に位置づけ、環境問題や社会課題の解決を通じて事業機会の創出を図ることを目指しております。 (2)目標とする経営指標 当社は、顧客の分野別に需要をとらえ、付加価値の高い製品を分野別に供給することで販売および収益につなげる経営戦略を掲げており、売上高営業利益率を主要経営指標の一つとしております。 (3)中長期的な会社の経営戦略 業務用空調においては、温度に加えて湿度・清浄度・気流などを用途に応じて最適にコントロールすることが求められます。また、気候変動対応のため、新製品開発へ積極的に取組み、温室効果ガス排出量の削減に貢献してまいります。 当社は、工場などの「産業分野」、商業施設、オフィスビルなどの「商業分野」、病院、学校などの「保健分野」の3つに類別し、「分野別最適空調」を推進しております。さらに、新領域への挑戦として農・畜産陽圧空調の実用化に向け準備を進めており、食の安定供給に貢献してまいります。 ・産業分野においては、暑熱対策、生産される製品や取り扱う資材に応じた空気質の管理を行うことで、職場環境改善、製品の信頼性の向上および品質の維持に貢献します。 ・商業分野においては、省エネ、省スペースによって競争力を高めていくことで、建築物の付加価値向上に貢献します。 ・保健分野においては、適切な温熱環境を保つことで、衛生管理、健康増進、知的生産性の向上に貢献します。 (4)経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 わが国経済は、雇用環境の改善などを背景に緩やかな回復基調にありました。一方で、物価上昇や海外経済の減速懸念、中東情勢の緊迫化などにより依然として先行き不透明な状況が続いております。 また、地球環境や社会へ配慮した企業経営がますます重要となる中で、当社は、持続可能な社会の実現に貢献するとともに、企業価値の最大化を目指しております。このような経営環境において、当社はサステナビリティの視点を経営の中核に位置づけ、以下の重点課題に取り組んでまいります。 ① 空調システムメーカーへの進化 さらなる省エネルギーの推進、空気質の向上には、空調機器そのものの性能向上に加え、高度な制御技術を活用し、空調システム全体を最適化することが必要不可欠です。当社は、「空調機器メーカー」という従来の枠を超え、空調全体をシステムで提案できる「空調システムメーカー」として確固たる地位を築いてまいります。そのひとつとして、地球温暖化による食料安定供給の課題に対応するため、農畜産分野にも提案してまいります。 ② 事業活動を通したカーボンニュートラル社会の実現への貢献 地球温暖化対策は、地球規模で取り組むべき重要課題であり、空調業界においても大きな課題・機会と捉えています。当社では、技術研究センターの建設を進め、自然力の活用や省エネ・コンパクト化等により環境負荷を低減する研究ならびに製品開発・改良をより一層推進してまいります。 ③ 健康で衛生的な空気質向上への取組み 現代の空調には、従来の快適性に加え、健康で衛生的な空間の実現が求められています。また、地球温暖化による酷暑対策として空調の役割も増大しています。当社は、新鮮空気の導入を主な目的とした外調機の分野を開拓・発展させてまいりました。今後、独自技術の充実等を通して、更なる空気質向上に取り組みます。 ④ 製造基盤の強化と地域環境の維持向上 今後の当社の成長に向けては、製造基盤の強化が重要な課題であり、全面リニューアルを終えた八尾製作所に続き、河芸製作所の新棟建設を進めています。また、原材料・部品の安定調達が空調機製造には不可欠であり、混乱が続く世界情勢を注視しながら、調達先の多様化等を進めてまいります。併せて、再生可能エネルギーの導入等による省エネの推進や地域環境保全に向けた取り組みを推進してまいります。 ⑤ DXの推進 製品やサービス、製造プロセス等、さまざまな業務を変革する際にデジタル技術を活用した取り組みが求められています。当社は、DX戦略を策定し、継続的な活動とするための体制の構築および人材育成に努め、積極的にDXを推進してまいります。 ⑥ 人財育成を通した企業体質の強化 全社員にサステナビリティの浸透を図るとともに、「社是」「企業倫理規範」および「社員行動規範」の実践を通じて次の時代を生き抜く人財を育て、経営基盤を強化します。 また、社員一人ひとりが心身ともに健康でいきいきとした人生を送り、やりがいを感じて働ける会社を目指し、研修・資格制度の充実等、積極的なサポートをおこなってまいります。
事業等のリスク5,352字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には以下のようなものがあります。 なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。また、以下の記載は当社株式への投資に関するリスクをすべて網羅するものではありません。 リスク分類 当社は、想定されるリスクを3つのカテゴリーに大分類し、その大分類の中をリスクの性質に基づき、個別のリスクとして把握しております。 リスクの大分類としては、「外部要因リスク」「内部要因リスク」「特殊リスク」をあげております。 ・外部要因リスクとは、そのリスクの原因が外部要因によるものです。 ・内部要因リスクとは、そのリスクの原因が内部要因によるものです。 ・特殊リスクとは、本来外部要因リスクまたは内部要因リスクに分類すべき事項ですが、投資判断上特に注目度が高いと思われるリスクについて、別のカテゴリーとして分類しているものです。 (1)外部要因リスク ①自然災害リスク 当社は、日本全国に本社、8か所の営業拠点および3か所の生産拠点を有しております。地震による被害、気候変動による台風等風水害の規模拡大による自然災害により、当社の施設および従業員が被害を受ける可能性があります。それに加え、当社ステークホルダーおよび日本国内全体にも被害が及ぶ可能性があります。 これにより、当社の事業遂行に直接的または間接的な影響が発生するだけでなく、日本国自体も影響を受けることは否めません。こうした事態となった場合のため、事業継続計画の策定、各拠点の整備改善および保険契約により、対策を講じております。 しかしながら、想定を超える被害が生じた場合、当社の事業遂行、経営成績および財政状態に影響が生じる可能性があります。 ②外部調達リスク 当社の製品を製造するためのエネルギーや製品を構成する銅やアルミ等の主要原材料および室外機や圧縮機等の主要部品は、経済情勢、国際情勢や為替相場等の影響や調達先の生産状況等により、価格の大幅な上昇もしくは調達が困難になる可能性があります。これに伴い、生産・営業活動が停滞ないしは停止するリスクがあります。 また、当社は、生産性向上および外部企業が持つ高いスキルを活用するなどの目的で、外部企業への製造・加工の委託、物流、工事等の役務の提供を受けております。経済情勢等によるコストの上昇や人員の確保の困難等により、価格の大幅な上昇もしくは役務の提供が困難となるリスクがあります。 上記のリスクについて、サプライチェーンの見直し、原材料・主要部品の備蓄、設計の変更、新規外注先の開拓等の対策を講じております。 しかしながら、対策を超える事態が生じた場合には、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③経済環境リスク 当社は製造販売を基本的に国内でおこなっているため、事業活動は国内の経済情勢、日本の国際競争力の低下等、日本国自体の経済・政治状況に依拠しております。これに伴い、大幅な為替変動、大幅な金利上昇、国内設備投資の減少、エネルギーを始めとする原材料の調達困難等のリスクがあります。また、中東情勢の緊迫による原油高騰や海運の不安定化が各国経済に影響を与え、日本国内の設備投資が減少するリスクも想定されます。 これらのリスクに対処するため、当社では国内市場の動向収集と早期対応、たゆまぬ業務改善、製品力の向上および財務体質の改善を図っております。 しかしながら、こうした企業努力で吸収できないような事態が生じた場合、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④外部からの攻撃リスク 当社事務所・工場を含む国内でのテロ等の破壊行為および機密情報を含む窃取行為による当社の施設、情報資産を含む資産および従業員に対する被害、生産・業務システムが正常に稼働しないなどの可能性があります。 こうした事態となった場合のため、事業継続計画の策定、警備会社との契約、サーバーの物理的安全管理措置の強化やクラウド化等により、対策を講じております。 しかしながら、想定を超える被害が生じた場合、当社の事業遂行、経営成績および財政状態に影響が生じる可能性があります。 ⑤感染症等リスク 新型コロナウイルス感染症のような感染症の拡大により、当社人員の確保、原材料等のサプライチェーンの混乱、その他感染症拡大のための措置により、当社業務運営に障害が発生するリスクがあります。 上記への対策として、感染拡大期においては在宅勤務・時差出勤の実施や衛生管理の徹底により、感染拡大防止を図る方針です。 しかしながら、想定以上の感染拡大が生じた場合、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥法令等変更リスク 当社の展開する事業に関する主な法的規制としては、外注先を利用する場合の製品製造・保守等に関する「中小受託取引適正化法」、許認可を要する空調設備設置工事に関する「建設業法」、工場等で排出する産業廃棄物に関する「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」、フロンガスの管理等に関する「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律」等があります。関連法令の改正に加え、環境規制の強化がおこなわれる可能性があり、製品開発や事業展開が制限されるなどのリスクが生じる可能性があります。また、法令違反の事象が発生した場合、許認可の取消しを受けるなど事業上の問題が発生する可能性があります。 上記のリスクに対して、法改正や環境規制の強化については十分な情報収集をおこない、前倒しに対応できるように準備をおこなっております。加えて、法令遵守に関しては、当社内において周知徹底し、法務部門によるモニタリングを実施するとともに、内部監査による定期的な確認も実施し、法令違反が発生しないように努めております。 こうした対策が十分に機能しない場合、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦知的財産権リスク 当社に対し、第三者より知的財産権の侵害についての提訴または通知を受けるリスクがあります。こうした提訴等への対応に伴い、訴訟に係る多額の費用の発生、権利侵害に伴う損害賠償および侵害の対象となった技術を利用できないなどの可能性があります。 こうした事態となった場合のため、担当部署を設置し、特許事務所とともに、特許権を含む知的財産権を管理しております。 しかしながら、対策を超える事態が発生した場合、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)内部要因リスク ①人的資本リスク 事業遂行に当たり、優秀な人材を採用し、確保し続けることは、当社の競争力を維持するために必要不可欠であると考えております。しかしながら、人口減少、少子高齢化およびそれに伴う人件費、派遣費等の上昇により、事業継続に必要な人員の確保が困難となることや処遇を含めて当社の魅力が低下した場合に人材流出が起きるリスクがあります。 これらのリスクについて、賃金等の適正な引上げ、労働環境の整備、業務プロセスの見直しによる効率化、教育・リスキリング等の教育投資の実施等の対策を講じております。 しかしながら、対策が十分な効果を発揮しない場合、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②製品競争力低下リスク 製品価格と性能との比較から見た割高感や研究開発の遅れによる競争力の低下により、製品(価格)競争力が低下するリスクがあります。 これらのリスクについて、顧客の声を広く収集し製品開発に活かすマーケティング活動、コスト削減、生産性向上、研究開発投資の継続等の対策を講じております。 しかしながら、対策が十分な効果を発揮しない場合、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③情報システムリスク 当社は、販売、生産、経理、労務管理等において情報システムを利用しております。プログラミングミスや人為的ミスにより、システム障害による業務運営の障害や情報漏えいが発生するリスクがあります。これに加え、情報漏えいに伴い、第三者から損害賠償請求を受けるリスクがあります。 また、当社では、現在全社的にDXを推進しておりますが、適切なDX化を図れない場合や改善効果が乏しい場合等、当社の業務上の効率性が他社比劣後することが想定され、当社の市場における競争力が低下するリスクがあります。 上記のリスクについて、トップダウンによるDX推進やセキュリティシステムの導入、内部統制の強化、情報漏えいに備えた保険契約をおこなっております。 しかしながら、対策が不十分な場合、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④事務・業務リスク 製造ミス、設計ミスに起因する当社製品の不良や業務過誤により、損害賠償や当社信頼感の低下を招くリスクがあります。 上記のリスクについて、品質管理の徹底、設備等の更新・改良、内部統制の徹底および保険契約等による対策を講じております。 こうした対策を超える損害が発生した場合、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤コンプライアンスリスク セクハラ、パワハラ、社員による刑事事件、社員等による不正により、金品等の盗難、機密情報の持出し、損害賠償請求、労働環境の悪化による人材流出、新規雇用への影響、顧客からの信頼や社会的信用の失墜、株価への影響等のリスクがあります。 上記のリスクについて、内部統制の徹底、従業員教育、内部通報制度の整備等により、対策を講じております。 こうした対策を超える損害が発生した場合、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥信用リスク 当社は、総合建設業者、設備工事業者、施主等と取引をおこなっております。これらの取引先に対し貸倒れ等の不良債権の発生による損失の発生や財務体質の悪化が生じる可能性があります。また、不良債権額が多額の場合、株価の下落、資金調達への影響が発生するリスクがあります。 上記のリスクについて、信用調査に基づく取引限度額の設定や定期的な取引状況の把握による信用リスクの低減に努めております。 現時点において当社の事業継続に影響を与える規模の不良債権の発生の可能性は低いと考えておりますが、仮にそうした事態となった場合、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦減損リスク 当社は、事業用の資産として、有形・無形の固定資産を保有しております。事業に供しているこれらの資産については、業績が低迷し、事業から得られる将来のキャッシュ・フローの見積りが帳簿価額を大幅に下回った場合、減損処理が必要となる場合があります。 減損処理が発生した場合には、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)特殊リスク ①地政学リスク 世界各地における戦争・テロにより、サプライチェーンの混乱、経済のブロック化、大国対立の先鋭化等の可能性があります。これにより、当社の事業遂行に直接的または間接的な影響が発生し、国内情勢も影響を受けることは否めません。 こうした事態となった場合のため、サプライチェーンの見直しや主要部品の備蓄等による対策を講じております。 しかしながら、想定を超える事態が生じた場合、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②サイバーセキュリティリスク サイバー攻撃の高度化・巧妙化により、ランサムウェア被害や機密情報漏えい等のリスクが深刻化しており、当社基幹システム、製品開発・生産管理等の重要システムの障害による製品の開発・生産・販売の停止など事業運営に重大な影響を及ぼすリスクがあります。 上記のリスクについて、技術的対策、従業員教育、外部アドバイザリーサービスの活用等の予防的対策に加えて、万一の障害に備え、事業継続計画策定、サイバー保険への加入等によるリスクの低減に努めております。 しかしながら、こうした対策を超える損害が発生した場合、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③気候変動への対応リスク 世界的に気候変動に対する意識は高まっており、特にCO2の削減を念頭においた「カーボンニュートラル」への取組みが企業行動のうえで不可欠となってきております。 このため、カーボンニュートラル対応の遅れ、特に「温室効果ガス」対策への取組みの遅れおよび環境適応力の劣後が、当社競争力の低下につながるリスクがあります。 上記のリスクについて、SDGs対応強化、冷温水を始めとする温暖化係数の低い冷媒の使用、および機器のパッケージ化・システム化技術による冷媒の使用量削減・漏えい防止等の対策を講じております。 しかしながら、対策が十分な効果を発揮しない場合、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 当社は、空調システム機器の開発・製造・販売の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載は省略しております。 ①財政状態の状況 当事業年度末における総資産は、前事業年度末より2,396,289千円増加し、24,585,850千円となりました。 当事業年度末における負債は、前事業年度末より93,137千円増加し、10,518,794千円となりました。 当事業年度末における純資産は、前事業年度末より2,303,152千円増加し、14,067,055千円となりました。 ②経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、雇用環境の改善などを背景に緩やかな回復基調にありました。一方で、物価上昇や海外経済の減速懸念、中東情勢の緊迫化などにより依然として先行き不透明な状況が続いております。 このような中、当事業年度の売上高については、堅調な国内設備投資需要を取り込めたことにより受注高、売上高は前年同期比で増加しました。中でも、制御機能、省エネ性能に優れた当社独自製品が高く評価され、高性能タイプが好調に推移しました。産業分野では、職場環境改善、品質管理を目的とした導入が増加しました。商業分野では、過去に導入した大規模商業施設の更新案件が伸長しました。保健分野では、主に高級リゾートホテル、教育機関等への導入が増加しました。また、新分野として、農・畜産陽圧空調の実用化に向け準備を進めてまいりました。 技術開発においては、八尾技術研究センターが12月に竣工し、新冷媒対応製品の開発加速、様々な温湿度環境を構築し、制御システムの更なる高度化へ向け開発検証を推し進めるとともに、河芸製作所においても技術研究所の建設を開始しました。製造基盤強化においては、八尾製作所再開発工事が3月に完了し、生産性の向上に寄与しました。営業施策においては、換気や陽圧化による衛生管理を強く訴求した結果、改正労働安全衛生規則の施行の追い風も受け、工場用ゾーン空調機の売上および受注が増加しました。工場用ゾーン空調機の受注残が積み上がり、施策効果が2027年3月期の業績に寄与する見込みであります。 上記の売上状況および取り組みなどにより、八尾製作所旧厚生棟解体等による特別損失66,859千円を吸収し、売上および全ての利益項目において過去最高を更新することができました。 この結果、当期の経営成績は、売上高17,922,379千円(前年同期比11.7%増)、営業利益4,589,040千円(同24.8%増)、経常利益4,562,485千円(同24.7%増)、当期純利益3,278,543千円(同31.3%増)となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税引前当期純利益が4,513,139千円、有形固定資産の取得による支出2,372,741千円、法人税等の支払額1,365,792千円、売上債権の減少751,169千円、自己株式の取得による支出740,788千円等により2,257,843千円(前事業年度末は1,598,420千円)となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果取得した資金は3,869,426千円(前事業年度は2,241,859千円の収入)となりました。主な増加要因は、税引前当期純利益が4,513,139千円、売上債権の減少751,169千円、減価償却費622,078千円であり、主な減少要因は、法人税等の支払額1,365,792千円、仕入債務の減少633,748千円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果支出した資金は2,505,445千円(前事業年度は1,995,084千円の支出)となりました。主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出2,372,741千円、無形固定資産の取得による支出60,488千円、有形固定資産の除却による支出37,519千円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果支出した資金は704,557千円(前事業年度は364,449千円の支出)となりました。主な増加要因は、長期借入れによる収入700,000千円であり、主な減少要因は、自己株式の取得による支出740,788千円、長期借入金の返済による支出523,014千円、配当金の支払額425,755千円等によるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績 当社は、空調システム機器の開発・製造・販売の単一セグメントであるため、生産、受注及び販売の実績につきましては、品目別に記載しております。 a.生産実績 当事業年度の生産実績を品目ごとに示すと、次のとおりであります。 品目の名称   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 冷温水式AHU(千円)   3,499,534   117.0 冷温水式FCU(千円)   1,306,975   148.0 空冷HP式空調機&外調機(千円)   8,981,276   113.1 冷温水式&空冷HP式工場用ゾーン空調機(千円)   2,557,408   239.9 その他(千円)   2,502,185   97.6 合計(千円)   18,847,381   122.0 (注)金額は販売価格によっております。 b.受注実績 当事業年度の受注実績を品目ごとに示すと、次のとおりであります。 品目の名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 冷温水式AHU   3,044,663   87.4   1,019,215   70.9 冷温水式FCU   1,324,727   130.2   429,872   118.4 空冷HP式空調機&外調機   9,927,552   122.3   4,412,257   133.0 冷温水式&空冷HP式工場用ゾーン空調機   3,692,322   373.7   2,208,182   549.2 その他   3,072,189   119.1   1,206,115   195.2 合計   21,061,456   130.1   9,275,643   151.2 c.販売実績 当事業年度の販売実績を品目ごとに示すと、次のとおりであります。 品目の名称   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 冷温水式AHU(千円)   3,462,374   114.9 冷温水式FCU(千円)   1,257,820   143.4 空冷HP式空調機&外調機(千円)   8,832,025   108.3 冷温水式&空冷HP式工場用ゾーン空調機(千円)   1,886,218   126.6 その他(千円)   2,483,940   99.0 合計(千円)   17,922,379   111.7 (注)最近2事業年度の主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は特定の顧客への売上高が10%以上でないため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社は空調システム機器の開発・製造・販売の単一セグメントであるため、セグメントごとの経営成績の状況の記載を省略しております。 a.財政状態 (資産) 当事業年度末における総資産は、24,585,850千円(前事業年度末22,189,560千円)となり、2,396,289千円増加いたしました。これは主に、建物の増加2,248,663千円、現金及び預金の増加659,422千円、棚卸資産の増加368,240千円、建設仮勘定の減少855,226千円等によるものであります。 (負債) 当事業年度末における負債は、10,518,794千円(前事業年度末10,425,657千円)となり、93,137千円増加となりました。これは主に、借入金の増加461,986千円、賞与引当金の増加146,256千円、退職給付引当金の増加104,213千円、仕入債務の減少633,748千円等によるものであります。 (純資産) 当事業年度末における純資産は、14,067,055千円(前事業年度末11,763,903千円)となり、2,303,152千円増加いたしました。これは主に、当期純利益の計上による増加3,278,543千円の計上、自己株式の取得による減少740,788千円、剰余金の配当による減少427,584千円等によるものであります。 b.経営成績 (売上高) 堅調な国内設備投資需要を取り込めたことにより受注高、売上高は前年同期比で増加しました。中でも、制御機能、省エネ性能に優れた当社独自製品が高く評価され、高性能タイプが好調に推移しました。産業分野では、職場環境改善、品質管理を目的とした導入が増加しました。商業分野では、過去に導入した大規模商業施設の更新案件が伸長しました。保健分野では、主に高級リゾートホテル、教育機関等への導入が増加しました。この結果、売上高は17,922,379千円(前年同期比11.7%増)となりました。 (売上原価、売上総利益) 売上原価は、前事業年度に比べ403,750千円増加し、9,140,506千円となりました。これは主に、人員の増加、人的資本投資の強化に伴う労務費の増加によるものであります。一方で、当社独自製品を中心とした販売により引き続き高収益率を維持できたことなどから、上記の費用増加を補い、売上総利益は前事業年度に比べ1,476,473千円増加し、8,781,872千円となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 販売費及び一般管理費は、前事業年度に比べ563,279千円増加し、4,192,832千円となりました。これは主に、人員の増加、人的資本投資の強化による人件費の増加、売上増加に伴う荷造運搬費の増加によるものであります。 以上の結果、営業利益は前事業年度に比べ913,193千円増加し、4,589,040千円となりました。 (営業外損益、経常利益) 営業外収益は、前事業年度に比べ9,263千円増加し、53,229千円となりました。これは主に、作業くず売却益の増加によるものであります。また、営業外費用は、前事業年度に比べ20,061千円増加し79,784千円となりました。これは主に、支払利息の増加によるものであります。 以上の結果、経常利益は前事業年度に比べ902,396千円増加し、4,562,485千円となりました。 (特別損益、当期純利益) 特別利益は、前事業年度に比べ17,513千円増加し、17,513千円となりました。これは主に、当事業年度において固定資産売却益が16,368千円発生したことによるものであります。また、特別損失は、前事業年度に比べ18,353千円減少し、66,859千円となりました。これは、前事業年度において八尾製作所旧工場棟解体等による固定資産除却損が85,212千円発生したこと、当事業年度において八尾製作所旧厚生棟解体等に伴う固定資産除却損66,859千円が発生したことによるものであります。 以上の結果、当期純利益は前事業年度に比べ782,307千円増加し、3,278,543千円となりました。 当社の経営成績に重要な影響を与える要因として、市場動向、資材価格の動向、災害・事故・感染症拡大等、様々なリスク要因があると認識しております。なお、現下の中東情勢の直接的な影響は限定的ではあるものの、影響を受ける企業の設備投資の差し控えや工期の遅れ、エネルギー、資源、部材価格の高騰、石油製品の調達難などが間接的に業績へ影響する懸念があり、回復するまでの時間も含めて見通しは極めて不透明な状況にあります。部材の安定調達が空調機製造には不可欠であり、混乱が続く世界情勢を注視し、調達先の多様化等を進めてまいります。 当社の事業が関係する空調業界におきましては、従来の快適性に加え、健康で衛生的な空間の実現が求められると同時に、省エネや温室効果ガス削減等の環境対応、製造現場の暑さ対策等の労働環境改善など持続可能な社会の実現に向けての欲求が高まっております。 市場動向に対しては、分野・用途毎に多様性のある空調ニーズに応えるため、先進的で付加価値の高い空調システム機器の開発を進めてまいります。今後も、地球温暖化の影響や生産現場の人手不足等の影響により、暑熱対策、職場環境改善への取り組みは継続するものと考えられます。産業分野では、猛暑が続く中、熱中症予防対策、職場環境改善の需要を取り込む営業活動を展開してまいります。商業分野、保健分野では、衛生、快適性に配慮した空調システムの提案を積極的に推進してまいります。新たに農・畜産分野の空調機実用化に向け開発を加速し、食の安定供給に貢献してまいります。 資材価格の動向に対しては、原材料、部品、資源等の価格上昇への対応として、資材取引先と従来以上に密接な情報交換を行うことにより関係を強化し、コスト削減に努めてまいります。原価低減努力だけでは賄いきれない資材価格の高騰に対しては製品価格の適正化へも取り組んでまいります。 災害・事故・感染症拡大に対しては、事業継続計画の策定、事前の対応策の立案、現場作業に携わる作業員の意識改革等の継続的な現場管理活動により、事業継続へ影響を与えるような災害・事故・感染症拡大の抑制に努めます。 製品開発については、新冷媒対応製品の開発、高い制御技術を搭載した省エネ、省資源、省スペース製品の開発を行ってまいります。主な開発内容については、「第2 事業の状況の6 研究開発活動」に記載のとおりであります。 生産活動については、八尾製作所再開発工事が完了し生産性の向上を図ることができました。河芸製作所の新工場棟建設も計画しており、更なる生産力の増強に取り組むとともに、生産工程での脱炭素化の実現に努め、サステナビリティを一層推し進めてまいります。 当社はこれら空調技術の進歩発展を通して社会に貢献することにより、持続可能な社会の実現を目指してまいります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の当事業年度のキャッシュ・フローは、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社の必要資金は、当社製品の製造販売に係る原材料費、経費、販売費及び一般管理費等の運転資金および設備投資に係る投資資金が主なものです。 財政状態は健全性を保っており、現金及び現金同等物等の流動性資産に加え、営業活動によるキャッシュ・フロー、借入金による資金調達により、事業拡大に必要な資金を十分に賄えると考えています。 また、金融市場の混乱等、緊急に資金が必要となる場合に備え、金融機関と当座貸越契約を締結し、資金流動性を確保しております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって、資産・負債や収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを行わなければなりません。これらの見積りおよび判断・評価は、過去の実績等を勘案し合理的と考えられる要因等に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。 財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ④経営上の目標の達成状況について 当社は売上高営業利益率を重要な経営指標として位置付けております。当事業年度における売上高営業利益率は25.6%(前年同期比2.7ポイント改善)であります。引き続きこの指標について、改善されるよう取り組んでまいります。

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開示資料

出典

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