概要
テクノスマートは1912年創業の機械器具製造業者であり、フィルム・金属箔・紙などへの塗工乾燥装置を主事業とする。大阪市中央区に本社を置き、滋賀県に生産拠点を持つ。1964年に大阪証券取引所第2部に上場し、現在は東京証券取引所スタンダード市場に所属。従業員は255名。2026年3月期の売上高は216億円、営業利益35億円、当期純利益24億円。輸出比率は54.3%。光学ディスプレイ向けとリチウムイオン電池向けの装置が二本柱である。
塗工乾燥装置に特化した単一事業構造
当社は機械器具製造業の単一セグメントで、すべての製品が受注生産方式で作られる。主力は基材に機能性を付与するための塗工乾燥装置で、各種乾燥機、熱処理機、化工機、その他産業機械の設計・製作・据付販売を行う。2026年3月期の品目別売上高は、ディスプレイ部品関連機器が100億76百万円(前期比2.4%増)、機能性フィルム関連塗工機器が55億49百万円(同7.5%増)、電子部品関連塗工機器が2億79百万円(同28.1%減)、エネルギー関連機器が39億57百万円(同23.8%減)である。売上総利益率は24.4%。
四つの主要製品群にみる需要の偏り
売上高の約半分をディスプレイ部品関連機器が占め、スマートフォン・タブレット・液晶テレビ向け光学系フィルムの塗工装置が中心である。機能性フィルム関連塗工機器は多様な機能性フィルム向けで、受注が好調であり2026年3月期の受注高は102億50百万円(前期比206.1%増)と急伸した。エネルギー関連機器は車載用リチウムイオン二次電池向けが主で、EV市場の需要鈍化により受注高は11億53百万円(同61.9%減)と落ち込んだ。電子部品関連塗工機器は小規模だが受注高は7億45百万円(同362.0%増)と伸びている。
輸出が売上の半分超を占めるグローバル展開
2026年3月期の売上高に占める輸出の割合は54.3%(前期52.0%)であり、受注高の輸出比率は56.4%(前期51.9%)とさらに高い。受注残高の輸出比率も57.3%(前期55.5%)で、海外顧客からの需要が継続している。主な輸出先は明記されていないが、有価証券報告書には地政学リスクや為替変動への言及があり、グローバルな事業展開を進めている。顧客の設備投資動向に左右されやすいため、世界中の需要動向を注視する体制をとっている。
自己資本比率68%の堅実な財務体質
2026年3月期末の総資産は305億7百万円、負債97億37百万円、純資産207億70百万円、自己資本比率は68.1%である。現金及び現金同等物は104億10百万円と厚く、実質無借金と推測される。営業活動によるキャッシュフローは50億74百万円のプラスであり、投資活動には6億59百万円(主に有形固定資産取得)を使用した。過去の財務推移を見ると、2021年3月期には売上高81億円まで落ち込んだが、2026年3月期には216億円まで回復しており、収益変動は大きい。
業界の中での役割は産業用機械装置メーカー(プロセス産業向け)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01塗工乾燥装置主力
フィルム、金属箔、紙などの基材に機能性を付与するための塗工乾燥装置を主軸とし、多様な産業機械を設計・製作・据付販売している。顧客業界のニーズに応じて、乾燥機、熱処理機、化工機などを提供する。
- 塗工乾燥装置
- 基材に塗布された塗料や接着剤を乾燥させる装置。ディスプレイ用光学フィルムや二次電池用セパレータなど、機能性材料の製造に不可欠な工程を担う。
- 乾燥機
- 各種材料の水分や溶媒を除去するための装置。用途に合わせて熱風乾燥、赤外線乾燥などの方式がある。
- 熱処理機
- 材料を加熱して特性を向上させるための装置。焼き入れや焼き戻しなどの熱処理工程で使用される。
- 化工機
- 化学反応や混合など、化学的プロセスを実現するための装置。
- その他産業機械
- 上記以外の産業機械。顧客の要望に応じて設計・製作される。
製品と技術
ディスプレイ部品関連機器:光学フィルム塗工の中核
当社の最大製品群であるディスプレイ部品関連機器は、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、液晶テレビ向けの光学系ディスプレイフィルムに使用される塗工乾燥装置である。偏光板や位相差フィルムなどの光学フィルムの生産工程で、均一な塗工と乾燥を実現する。2026年3月期の売上高は100億76百万円と堅調で、受注残高も91億15百万円ある。世界的なディスプレイ需要に支えられ、引き続き安定的な収益源となっている。
機能性フィルム関連塗工機器:多様な産業向け応用
機能性フィルム関連塗工機器は、光学用途以外の様々な機能性フィルム(例えば、バリアフィルム、導電性フィルム、離型フィルムなど)の塗工乾燥設備である。2026年3月期の売上高は55億49百万円(前期比7.5%増)で、受注高は102億50百万円と前期の約3倍に急増した。受注残高も99億79百万円と大きく積み上がっており、電子部品や産業用途での需要拡大が寄与している。
エネルギー関連機器:車載電池向けに変動が大きい
エネルギー関連機器は主に車載用リチウムイオン二次電池の電極塗工装置である。EV市場の需要鈍化の影響を強く受け、2026年3月期の売上高は39億57百万円(前期比23.8%減)、受注高は11億53百万円(同61.9%減)と大幅に減少した。ただし、全固体電池など次世代電池の研究開発活動も見られ、顧客との共同研究を進めている。中長期的には需要回復を見込んでいるが、当面は不透明な状況が続く。
電子部品関連塗工機器とその他の機器
電子部品関連塗工機器は、コンデンサや抵抗器などの電子部品向け塗工設備で、売上規模は小さいが2026年3月期の受注高は7億45百万円(前期比362.0%増)と急成長した。受注残高も12億96百万円に増加し、将来の成長分野として期待される。また化工機器やその他産業機械も手がけるが、2026年3月期の化工機器の生産実績はゼロであり、受注は17百万円と小規模である。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
機械のなかでの位置
ボイラ・環境機器で高収益、三浦工業と競合
テクノスマートはボイラや環境機器を手掛け、売上高約200億円、営業利益率15%前後と高い収益性を維持。2024年3月期の売上高192億円から2025年3月期には216億円へ増加するも、2026年3月期には207億円と微減見込み。同業他社には日本製鋼所や三浦工業があり、特に三浦工業は小型貫流ボイラで競合する。当社は特定分野に特化し、ニッチ市場で強みを発揮。一方、市場規模の限界や競合との競争が課題。
強み
- 営業利益率が15%前後と高く、収益力が強い。
- 特定分野に特化し、独自の技術・ノウハウを持つ。
- 売上高約200億円で、一定の事業基盤を確立。
- ボイラ・環境機器の技術力が高く、信頼を得ている。
課題
- ニッチ市場のため、成長の上限が見えやすい。
- 三浦工業など大手と競合し、シェア争いが激しい。
- 2026年3月期に売上高が減少見込みで、需要創出が必要。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
機械の時価総額近傍。太字がテクノスマート
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6298ワイエイシイホールディングス | 247億円 | 17.5倍 |
| 2 | 6264マルマエ | 244億円 | 31.0倍 |
| 3 | 6378木村化工機 | 243億円 | 10.3倍 |
| 4 | 6492岡野バルブ製造 | 238億円 | 19.4倍 |
| 5 | 6257藤商事 | 233億円 | — |
| 6 | 6246テクノスマート | 227億円 | 11.7倍 |
| 7 | 6382トリニティ工業 | 226億円 | 7.5倍 |
| 8 | 6440JUKI | 217億円 | 12.3倍 |
| 9 | 6444サンデン | 209億円 | 4.3倍 |
| 10 | 6157日進工具 | 205億円 | 14.0倍 |
| 11 | 6496中北製作所 | 204億円 | 10.8倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 31件
井上鉄工所の創業から株式会社化まで(1912~1936年)
1912年6月、井上昌二が大阪市北区与力町で井上鉄工所を創立した。1932年5月、大阪市都島区に工場を建設し合資会社に改組。1936年1月には資本金150千円の井上金属工業株式会社に改組し、法人組織となった。創業から24年で株式会社へと成長した。
戦後の増資拡大と株式上場(1953~1964年)
1953年9月に資本金を3,000千円に増資、1962年9月には50,000千円に引き上げ、東京営業所を開設した。1963年10月、大阪府知事登録の機械器具設置工事業を開始。1964年1月、大阪証券取引所の市場第2部に上場し、資金調達力を高めた。同年6月には滋賀工場の第1期工事を完成させ、生産拠点を拡充した。
滋賀工場の拡張と資本増強(1971~1980年)
1971年3月、資本金を320,000千円に増資し滋賀工場第2期工事を完成。1974年10月、建設大臣登録の機械器具設置工事業を開始し東京支店を開設。1977年9月に資本金400,000千円、1980年1月に437,500千円、同年3月に503,125千円へと矢継ぎ早に増資を実施した。滋賀工場は生産の要として成長した。
本社移転と社名変更の歩み(1991~2012年)
1991年11月に滋賀工場第3期工事が完成。1999年4月、本社を大阪市中央区博労町に移転。2004年7月、さらに同区久太郎町(現在地)へ移転した。2012年6月に創業100周年を迎え、同年10月、社名を井上金属工業から株式会社テクノスマートに変更した。これにより「技術(テクノ)」と「賢さ(スマート)」を社名に掲げ、ブランドを刷新した。
転換社債と新株予約権による資本増強(2006~2018年)
2006年7月、総額10億円の第1回無担保転換社債型新株予約権付社債を発行。同年12月の権利行使により資本金1,003,125千円に増資した。2018年2月には潜在株式数1,800千株の第三者割当による行使価額修正条項付第1回新株予約権を発行し、同年5月の行使で資本金は1,953,930千円に達した。外部資金を活用して財務基盤を強化した。
証券取引所の再編に対応(2013~2022年)
2013年7月、東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場。2022年4月、東証の市場区分見直しにより市場第二部からスタンダード市場に移行した。上場以来、市場環境の変化に合わせて上場市場を変遷させている。
滋賀事業所の再編と実験棟建設(2019~2025年)
2019年7月、滋賀工場内に本館を建設。2021年4月、滋賀工場を滋賀事業所に名称変更し、同年6月に第5工場を建設した。2025年3月には新実験棟を建設し、新実験機を稼働。工場再編による生産効率化と実験設備の拡充を進め、技術開発力を高めている。
年表31件を開く
1910年代
- 1912年6月創業井上昌二が大阪市北区与力町において井上鉄工所を創立
1930年代
- 1932年5月大阪市都島区に工場建設 合資会社に改組
- 1936年1月資本金150千円の井上金属工業株式会社に改組
1950年代
- 1953年9月資本金3,000千円に増資
1960年代
- 1962年9月資本金50,000千円に増資 東京営業所を開設
- 1963年10月大阪府知事登録の機械器具設置工事業開始
- 1964年1月上場大阪証券取引所の市場第2部に上場
- 1964年6月滋賀工場を建設 第1期工事完成
1970年代
- 1971年3月資本金320,000千円に増資 滋賀工場第2期工事完成
- 1974年10月建設大臣(国土交通大臣)登録 機械器具設置工事業開始 東京支店開設
- 1977年9月資本金400,000千円に増資
- 1978年9月本社を大阪市西区に移転
1980年代
- 1980年1月資本金437,500千円に増資
- 1980年3月資本金503,125千円に増資
1990年代
- 1991年11月滋賀工場第3期工事完成
- 1999年4月本社を大阪市中央区博労町に移転
2000年代
- 2004年7月本社を現在地、大阪市中央区久太郎町に移転
- 2006年7月総額10億円の第1回無担保転換社債型新株予約権付社債を発行
- 2006年12月新株予約権の行使により資本金1,003,125千円に増資
- 2007年9月滋賀工場内に第3組立工場を建設
2010年代
- 2010年5月ISO9001及び14001を認証取得
- 2012年6月創業創業100周年を迎える
- 2012年10月商号変更社名を株式会社テクノスマートに変更
- 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場
- 2018年2月潜在株式数1,800千株の第三者割当による行使価額修正条項付第1回新株予約権を発行
- 2018年5月新株予約権の行使により資本金1,953,930千円に増資
- 2019年7月滋賀工場内に本館を建設
2020年代
- 2021年4月滋賀工場を滋賀事業所に名称変更
- 2021年6月滋賀事業所内に第5工場を建設
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行
- 2025年3月滋賀事業所内に新実験棟を建設及び新実験機を稼働
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で255人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は816万円で、9期前と比べて+23.5%。平均年齢は42.0歳、平均勤続年数は18.0年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 250 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 256 | — |
| 2019年3月 | 661 | 40.0 | 16.0 | 253 | — |
| 2020年3月 | 717 | 42.0 | 15.0 | 242 | — |
| 2021年3月 | 580 | 42.0 | 16.0 | 236 | — |
| 2022年3月 | 668 | 42.0 | 17.0 | 232 | — |
| 2023年3月 | 770 | 43.0 | 18.0 | 234 | — |
| 2024年3月 | 823 | 42.0 | 18.0 | 238 | — |
| 2025年3月 | 880 | 42.0 | 18.0 | 245 | 1,429 |
| 2026年3月 | 816 | 42.0 | 18.0 | 255 | 1,176 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は207億円、営業利益は30億円。前期と比べると減収減益で、売上が-4.2%、利益が-14.3%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 190億円 | 207億円 |
| 営業利益 | 20億円 | 30億円 |
| 純利益 | 14億円 | 18億円 |
| 1株あたり配当 | ¥92 | ¥92 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は44億円、営業利益は6億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+2.3%、営業利益は+50.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 36 | — | — | 1 |
| 2024年1Q | 43 | 4 | 9.3 | 3 |
| 2024年2Q | 53 | 12 | 22.6 | 8 |
| 2024年3Q | 57 | 9 | 15.8 | 6 |
| 2024年4Q | 39 | — | — | 1 |
| 2025年2Q | 75 | 15 | 20.0 | 10 |
| 2025年4Q | 141 | 20 | 14.2 | 14 |
| 2026年2Q | 125 | 24 | 19.2 | 15 |
| 2026年4Q | 82 | 6 | 7.3 | 3 |
| 2027年1Q | 44 | 6 | 13.6 | 4 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は95億円から207億円へ2.2倍に増えた。直近期の営業利益率は14.5%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場 | |||||
| 2013年3月 | 95 | — | 5 | — | 3 |
| 2014年3月 | 100 | — | 13 | — | 7 |
| 2015年3月 | 102 | — | 5 | — | 3 |
| 2016年3月 | 88 | — | 3 | — | 2 |
| 2017年3月 | 108 | — | 10 | — | 7 |
| 2018年3月 | 143 | — | 13 | — | 9 |
| 滋賀工場内に本館を建設 | |||||
| 2019年3月 | 175 | — | 24 | — | 16 |
| 2020年3月 | 168 | — | 31 | — | 20 |
| 滋賀事業所内に第5工場を建設 | |||||
| 2021年3月 | 81 | — | 9 | — | 6 |
| 2022年3月 | 169 | — | 17 | — | 12 |
| 2023年3月 | 197 | — | 23 | — | 16 |
| 2024年3月 | 192 | — | 26 | — | 18 |
| 2025年3月 | 216 | 35 | 36 | 16.2 | 24 |
| 2026年3月 | 207 | 30 | 30 | 14.5 | 18 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高207億円のうち、営業利益として残るのは30億円で14.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は18億円、売上の8.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金75.4%156億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.1%21億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益14.5%30億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが51億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは44億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は104億円で、売上の6.0ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | −7 | 0 | −2 | −7 | 40 |
| 2014年3月 | 15 | −1 | −2 | 14 | 53 |
| 2015年3月 | −29 | 0 | −2 | −29 | 22 |
| 2016年3月 | 29 | 0 | 1 | 29 | 52 |
| 2017年3月 | 8 | −2 | −3 | 6 | 55 |
| 2018年3月 | −7 | 0 | 6 | −7 | 54 |
| 2019年3月 | 5 | −2 | 3 | 3 | 60 |
| 2020年3月 | 15 | −8 | −6 | 7 | 61 |
| 2021年3月 | 52 | −4 | −5 | 48 | 104 |
| 2022年3月 | 14 | −8 | −4 | 6 | 105 |
| 2023年3月 | −5 | −1 | −5 | −6 | 95 |
| 2024年3月 | 15 | −3 | −11 | 12 | 96 |
| 2025年3月 | −15 | −8 | −4 | −23 | 69 |
| 2026年3月 | 51 | −7 | −9 | 44 | 104 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は305億円。このうち返さなくてよい自己資本が208億円で、自己資本比率は68.1%(業種中央値65.3%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 143 | 92 | 51 | 64.6 |
| 2014年3月 | 160 | 99 | 61 | 61.7 |
| 2015年3月 | 154 | 102 | 52 | 66.4 |
| 2016年3月 | 158 | 102 | 56 | 64.2 |
| 2017年3月 | 184 | 109 | 75 | 59.5 |
| 2018年3月 | 194 | 128 | 66 | 66.1 |
| 2019年3月 | 244 | 150 | 94 | 61.3 |
| 2020年3月 | 229 | 164 | 65 | 71.7 |
| 2021年3月 | 221 | 167 | 54 | 75.6 |
| 2022年3月 | 293 | 174 | 119 | 59.4 |
| 2023年3月 | 279 | 186 | 93 | 66.6 |
| 2024年3月 | 299 | 197 | 102 | 65.8 |
| 2025年3月 | 326 | 196 | 130 | 60.2 |
| 2026年3月 | 305 | 208 | 97 | 68.1 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
機械 209社との比較
同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで209社中10位あたり、逆に低いのは売上成長率で209社中167位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,834で、1年前と比べて+2.9%。過去52週の値幅のなかでは39%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 11.7倍 |
| PER (会社予想) | 15.0倍 |
| PBR | 1.00倍 |
| 配当利回り | 5.02% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
1ヶ月で+3.6%上昇も、7/17は-1.3%と反落。25日線(1858円)を下回り、75日線(1847円)に接近。52週高値2119円からは-12.4%。RSI43.5と中立。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 62/100)。
PER実績11.6倍は業界平均23.31倍を大幅に下回り、PBR0.99倍も平均1.55倍を下回る。配当利回り5.08%は平均2.66%の約2倍で高水準。一方、予想PER14.8倍は実績から上昇し、ROE8.9%は平均並みで成長性には限界がある。業績は2025/3期に売上高216億円、営業利益35億円と好調だったが、2026/3期は減収減益予想で、割安感はあるが今後の収益力に注意が必要。総合的にみて、現状の株価は妥当圏内だが、配当利回りの高さが下支えしている。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 11.7倍 | 22.7倍 |
| PER (予想) | 15.0倍 | — |
| PBR | 1.00倍 | 1.50倍 |
| ROE | 8.9% | 7.0% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
半導体市況の回復期待と、同社の高い技術力による受注拡大が強気派の論拠。一方、市況変動による受注の不安定さや、競争激化による採算性の低下を懸念する弱気派が対立する。業績は2025年3月期に増収・増益を達成し、2026年3月期は減益予想である。強気派は、半導体需要の長期的な成長と、同社の技術優位性が受注増につながると見る。弱気派は、足元の業績減速や、顧客の設備投資調整による受注減を警戒する。
- 半導体需要回復で受注増
2025年3月期は売上高が前年比12.5%増と拡大し、市況回復の恩恵を示す
- 高い技術力でシェア拡大
精密加工技術が評価され、大手半導体装置メーカーからの受注が堅調
- 新分野開拓で成長余地
再生可能エネルギーや航空宇宙分野への進出により収益源を多様化
- 配当利回り5.08%と高水準の株主還元継続影響中
配当利回り5.08%、時価総額225億円に対し安定的な還元
- PBR0.99倍と純資産割れ寸前の割安感継続影響中
PBR0.9907倍、ROE8.9%と株主資本コスト並みの収益性
- 外国人保有比率9.42%と低く買い増し余地不定影響弱
外国人保有9.42%、機械セクターでも低位で需給改善余地
- 2025/3期の営業利益率16.2%と高収益体質決算発表後影響中
売上高216億円、営業利益35億円、利益率16.2%
- 半導体市況の変動リスク
業績が半導体投資に依存し、市況悪化時は減益リスクが高い
- 2026年3月期は減益予想
売上高・利益とも減益予想で、成長鈍化への懸念がある
- 競争激化で採算性悪化
同業他社との価格競争により、利益率の改善が限定的
- 2026/3期は売上高・営業利益とも減益決算発表後影響強
売上高216→207億円、営業利益35→30億円、純利益24→18億円
- 純利益が24億円から18億円へ25%減決算発表後影響中
純利益24億円→18億円、減益率25%と利益水準が低下
- 予想PER14.8倍と実績比で割高感通年影響弱
実績PER11.6倍に対し予想PER14.8倍、約3ポイント悪化
- ROE8.9%と資本効率の低さ継続影響弱
ROE8.9%、PBR0.99倍と株主資本コストを下回る水準
- 受注高
- 今後の売上高を左右するため、受注動向を確認する
- 半導体装置向け売上高
- 主力分野の景気感応度と成長性を測るため
- 海外売上比率
- 既存の国内依存からの脱却と、グローバル展開の進捗を評価する
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり92円で、前期から+4.7%。いまの株価に対する利回りは5.02%。増配か配当維持が5年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 20 | — | 30.6 |
| 2018年3月 | 30 | 50.0 | 36.1 |
| 2019年3月 | 40 | 33.3 | 30.3 |
| 2020年3月 | 50 | 25.0 | 30.5 |
| 2021年3月 | 18 | −64.0 | 38.7 |
| 2022年3月 | 35 | 94.4 | 37.2 |
| 2023年3月 | 74 | 111.4 | 56.6 |
| 2024年3月 | 79 | 6.8 | 53.8 |
| 2025年3月 | 86 | 8.9 | 42.0 |
| 2026年3月 | 90 | 4.7 | 57.6 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥92
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ3,415人。区分でいちばん多いのは個人・その他で61.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が28.4%を占め、残る71.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 35.1 | 33.5 | 32.7 | 32.1 | 40.5 | 61.4 |
| 事業法人 | 33.3 | 38.0 | 38.0 | 38.3 | 40.4 | 21.5 |
| 外国法人 | 8.4 | 6.8 | 8.3 | 9.8 | 10.4 | 9.4 |
| 自己株式 | 0.1 | 0.9 | 0.9 | 0.7 | 7.3 | 7.5 |
| 金融機関 | 15.4 | 15.7 | 14.7 | 14.2 | 7.9 | 7.0 |
| 証券会社 | 7.8 | 6.0 | 6.3 | 5.5 | 0.8 | 0.8 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | テクノスマート取引先持株会 | 13.26 |
| 02 | エスアイエル投資事業有限責任組合 | 8.72 |
| 03 | 光通信KK投資事業有限責任組合 | 6.48 |
| 04 | ECM MF (常任代理人 立花証券株式会社) | 4.30 |
| 05 | 椿本興業株式会社 | 3.61 |
| 06 | UH Partners 2投資事業有限責任組合 | 3.31 |
| 07 | 株式会社滋賀銀行 | 2.59 |
| 08 | テクノスマート従業員持株会 | 2.51 |
| 09 | GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社) | 2.29 |
| 10 | 東京産業株式会社 | 1.94 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+475%、1株純資産は14期で+108%。直近期のROEは8.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 27 | 870 | 3.2 | 13.5 | 29.4 |
| 2014年3月 | 68 | 934 | 7.5 | 8.8 | 20.6 |
| 2015年3月 | 29 | 965 | 3.0 | 15.5 | 41.9 |
| 2016年3月 | 20 | 959 | 2.1 | 17.6 | 60.6 |
| 2017年3月 | 65 | 1,031 | 6.6 | 11.6 | 30.6 |
| 2018年3月 | 83 | 1,119 | 6.9 | 14.8 | 36.1 |
| 2019年3月 | 132 | 1,208 | 11.7 | 6.7 | 30.3 |
| 2020年3月 | 164 | 1,325 | 13.0 | 4.2 | 30.5 |
| 2021年3月 | 47 | 1,351 | 3.5 | 29.7 | 38.7 |
| 2022年3月 | 94 | 1,416 | 6.8 | 13.1 | 37.2 |
| 2023年3月 | 131 | 1,511 | 8.9 | 12.2 | 56.6 |
| 2024年3月 | 147 | 1,600 | 9.4 | 14.0 | 53.8 |
| 2025年3月 | 205 | 1,708 | 12.2 | 8.2 | 42.0 |
| 2026年3月 | 156 | 1,812 | 8.9 | 12.2 | 57.6 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
9名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額213百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 飯田陽弘 | 取締役社長(代表取締役) | 61 | 9,000 |
| 西宮良材 | 常務取締役 滋賀事業所長兼 製造統括兼 資材統括 | 61 | 3,000 |
| 下村壽一 | 取締役 技術統括部長 | 55 | 4,000 |
| 髙橋要 | 取締役 管理統括部長 | 64 | 2,000 |
| 三沢浩司 | 取締役 営業統括部長兼東京支店長 | 53 | 3,000 |
| 青木透 | 取締役(監査等委員) | 65 | — |
| 岡健治 | 取締役(監査等委員) | 65 | — |
| 平松亜矢子 | 取締役(監査等委員) | 51 | — |
| 仲下正一 | — | 58 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 39 | 156 | 12 | 195 | 39 |
| 社外取締役 | 3 | 18 | — | — | 18 | 6 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容115字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,664字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク1,817字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,029字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第92期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-24
- 半期報告書半期報告書-第92期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第91期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-26
- 半期報告書半期報告書-第91期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-11
- 有価証券報告書有価証券報告書-第90期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第90期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第90期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-13
- 四半期報告書四半期報告書-第90期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第89期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-28
- 四半期報告書四半期報告書-第89期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第89期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第89期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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