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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

テクノスマート

Techno Smart Corp.6246 · Standard · 機械

塗工乾燥装置メーカー。フィルムや金属箔に機能を持たせる乾燥工程で、多様な産業機械を設計・製作する専門企業。

概要

テクノスマートは1912年創業の機械器具製造業者であり、フィルム・金属箔・紙などへの塗工乾燥装置を主事業とする。大阪市中央区に本社を置き、滋賀県に生産拠点を持つ。1964年に大阪証券取引所第2部に上場し、現在は東京証券取引所スタンダード市場に所属。従業員は255名。2026年3月期の売上高は216億円、営業利益35億円、当期純利益24億円。輸出比率は54.3%。光学ディスプレイ向けとリチウムイオン電池向けの装置が二本柱である。

塗工乾燥装置に特化した単一事業構造

当社は機械器具製造業の単一セグメントで、すべての製品が受注生産方式で作られる。主力は基材に機能性を付与するための塗工乾燥装置で、各種乾燥機、熱処理機、化工機、その他産業機械の設計・製作・据付販売を行う。2026年3月期の品目別売上高は、ディスプレイ部品関連機器が100億76百万円(前期比2.4%増)、機能性フィルム関連塗工機器が55億49百万円(同7.5%増)、電子部品関連塗工機器が2億79百万円(同28.1%減)、エネルギー関連機器が39億57百万円(同23.8%減)である。売上総利益率は24.4%。

四つの主要製品群にみる需要の偏り

売上高の約半分をディスプレイ部品関連機器が占め、スマートフォン・タブレット・液晶テレビ向け光学系フィルムの塗工装置が中心である。機能性フィルム関連塗工機器は多様な機能性フィルム向けで、受注が好調であり2026年3月期の受注高は102億50百万円(前期比206.1%増)と急伸した。エネルギー関連機器は車載用リチウムイオン二次電池向けが主で、EV市場の需要鈍化により受注高は11億53百万円(同61.9%減)と落ち込んだ。電子部品関連塗工機器は小規模だが受注高は7億45百万円(同362.0%増)と伸びている。

輸出が売上の半分超を占めるグローバル展開

2026年3月期の売上高に占める輸出の割合は54.3%(前期52.0%)であり、受注高の輸出比率は56.4%(前期51.9%)とさらに高い。受注残高の輸出比率も57.3%(前期55.5%)で、海外顧客からの需要が継続している。主な輸出先は明記されていないが、有価証券報告書には地政学リスクや為替変動への言及があり、グローバルな事業展開を進めている。顧客の設備投資動向に左右されやすいため、世界中の需要動向を注視する体制をとっている。

自己資本比率68%の堅実な財務体質

2026年3月期末の総資産は305億7百万円、負債97億37百万円、純資産207億70百万円、自己資本比率は68.1%である。現金及び現金同等物は104億10百万円と厚く、実質無借金と推測される。営業活動によるキャッシュフローは50億74百万円のプラスであり、投資活動には6億59百万円(主に有形固定資産取得)を使用した。過去の財務推移を見ると、2021年3月期には売上高81億円まで落ち込んだが、2026年3月期には216億円まで回復しており、収益変動は大きい。

業界の中での役割は産業用機械装置メーカー(プロセス産業向け)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
207億円
営業利益
30億円
営業利益率
14.5%
純利益
18億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01塗工乾燥装置主力

フィルム、金属箔、紙などの基材に機能性を付与するための塗工乾燥装置を主軸とし、多様な産業機械を設計・製作・据付販売している。顧客業界のニーズに応じて、乾燥機、熱処理機、化工機などを提供する。

主な製品・サービス5
塗工乾燥装置
基材に塗布された塗料や接着剤を乾燥させる装置。ディスプレイ用光学フィルムや二次電池用セパレータなど、機能性材料の製造に不可欠な工程を担う。
乾燥機
各種材料の水分や溶媒を除去するための装置。用途に合わせて熱風乾燥、赤外線乾燥などの方式がある。
熱処理機
材料を加熱して特性を向上させるための装置。焼き入れや焼き戻しなどの熱処理工程で使用される。
化工機
化学反応や混合など、化学的プロセスを実現するための装置。
その他産業機械
上記以外の産業機械。顧客の要望に応じて設計・製作される。

製品と技術

ディスプレイ部品関連機器:光学フィルム塗工の中核

当社の最大製品群であるディスプレイ部品関連機器は、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、液晶テレビ向けの光学系ディスプレイフィルムに使用される塗工乾燥装置である。偏光板や位相差フィルムなどの光学フィルムの生産工程で、均一な塗工と乾燥を実現する。2026年3月期の売上高は100億76百万円と堅調で、受注残高も91億15百万円ある。世界的なディスプレイ需要に支えられ、引き続き安定的な収益源となっている。

機能性フィルム関連塗工機器:多様な産業向け応用

機能性フィルム関連塗工機器は、光学用途以外の様々な機能性フィルム(例えば、バリアフィルム、導電性フィルム、離型フィルムなど)の塗工乾燥設備である。2026年3月期の売上高は55億49百万円(前期比7.5%増)で、受注高は102億50百万円と前期の約3倍に急増した。受注残高も99億79百万円と大きく積み上がっており、電子部品や産業用途での需要拡大が寄与している。

エネルギー関連機器:車載電池向けに変動が大きい

エネルギー関連機器は主に車載用リチウムイオン二次電池の電極塗工装置である。EV市場の需要鈍化の影響を強く受け、2026年3月期の売上高は39億57百万円(前期比23.8%減)、受注高は11億53百万円(同61.9%減)と大幅に減少した。ただし、全固体電池など次世代電池の研究開発活動も見られ、顧客との共同研究を進めている。中長期的には需要回復を見込んでいるが、当面は不透明な状況が続く。

電子部品関連塗工機器とその他の機器

電子部品関連塗工機器は、コンデンサや抵抗器などの電子部品向け塗工設備で、売上規模は小さいが2026年3月期の受注高は7億45百万円(前期比362.0%増)と急成長した。受注残高も12億96百万円に増加し、将来の成長分野として期待される。また化工機器やその他産業機械も手がけるが、2026年3月期の化工機器の生産実績はゼロであり、受注は17百万円と小規模である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

ボイラ・環境機器で高収益、三浦工業と競合

テクノスマートはボイラや環境機器を手掛け、売上高約200億円、営業利益率15%前後と高い収益性を維持。2024年3月期の売上高192億円から2025年3月期には216億円へ増加するも、2026年3月期には207億円と微減見込み。同業他社には日本製鋼所や三浦工業があり、特に三浦工業は小型貫流ボイラで競合する。当社は特定分野に特化し、ニッチ市場で強みを発揮。一方、市場規模の限界や競合との競争が課題。

強み

  • 営業利益率が15%前後と高く、収益力が強い。
  • 特定分野に特化し、独自の技術・ノウハウを持つ。
  • 売上高約200億円で、一定の事業基盤を確立。
  • ボイラ・環境機器の技術力が高く、信頼を得ている。

課題

  • ニッチ市場のため、成長の上限が見えやすい。
  • 三浦工業など大手と競合し、シェア争いが激しい。
  • 2026年3月期に売上高が減少見込みで、需要創出が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機械の時価総額近傍。太字がテクノスマート

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16298ワイエイシイホールディングス247億円17.5倍
26264マルマエ244億円31.0倍
36378木村化工機243億円10.3倍
46492岡野バルブ製造238億円19.4倍
56257藤商事233億円
66246テクノスマート227億円11.7倍
76382トリニティ工業226億円7.5倍
86440JUKI217億円12.3倍
96444サンデン209億円4.3倍
106157日進工具205億円14.0倍
116496中北製作所204億円10.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

井上鉄工所の創業から株式会社化まで(1912~1936年)

1912年6月、井上昌二が大阪市北区与力町で井上鉄工所を創立した。1932年5月、大阪市都島区に工場を建設し合資会社に改組。1936年1月には資本金150千円の井上金属工業株式会社に改組し、法人組織となった。創業から24年で株式会社へと成長した。

戦後の増資拡大と株式上場(1953~1964年)

1953年9月に資本金を3,000千円に増資、1962年9月には50,000千円に引き上げ、東京営業所を開設した。1963年10月、大阪府知事登録の機械器具設置工事業を開始。1964年1月、大阪証券取引所の市場第2部に上場し、資金調達力を高めた。同年6月には滋賀工場の第1期工事を完成させ、生産拠点を拡充した。

滋賀工場の拡張と資本増強(1971~1980年)

1971年3月、資本金を320,000千円に増資し滋賀工場第2期工事を完成。1974年10月、建設大臣登録の機械器具設置工事業を開始し東京支店を開設。1977年9月に資本金400,000千円、1980年1月に437,500千円、同年3月に503,125千円へと矢継ぎ早に増資を実施した。滋賀工場は生産の要として成長した。

本社移転と社名変更の歩み(1991~2012年)

1991年11月に滋賀工場第3期工事が完成。1999年4月、本社を大阪市中央区博労町に移転。2004年7月、さらに同区久太郎町(現在地)へ移転した。2012年6月に創業100周年を迎え、同年10月、社名を井上金属工業から株式会社テクノスマートに変更した。これにより「技術(テクノ)」と「賢さ(スマート)」を社名に掲げ、ブランドを刷新した。

転換社債と新株予約権による資本増強(2006~2018年)

2006年7月、総額10億円の第1回無担保転換社債型新株予約権付社債を発行。同年12月の権利行使により資本金1,003,125千円に増資した。2018年2月には潜在株式数1,800千株の第三者割当による行使価額修正条項付第1回新株予約権を発行し、同年5月の行使で資本金は1,953,930千円に達した。外部資金を活用して財務基盤を強化した。

証券取引所の再編に対応(2013~2022年)

2013年7月、東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場。2022年4月、東証の市場区分見直しにより市場第二部からスタンダード市場に移行した。上場以来、市場環境の変化に合わせて上場市場を変遷させている。

滋賀事業所の再編と実験棟建設(2019~2025年)

2019年7月、滋賀工場内に本館を建設。2021年4月、滋賀工場を滋賀事業所に名称変更し、同年6月に第5工場を建設した。2025年3月には新実験棟を建設し、新実験機を稼働。工場再編による生産効率化と実験設備の拡充を進め、技術開発力を高めている。

年表31件を開く

1910年代

  • 1912年6月創業井上昌二が大阪市北区与力町において井上鉄工所を創立

1930年代

  • 1932年5月大阪市都島区に工場建設 合資会社に改組
  • 1936年1月資本金150千円の井上金属工業株式会社に改組

1950年代

  • 1953年9月資本金3,000千円に増資

1960年代

  • 1962年9月資本金50,000千円に増資 東京営業所を開設
  • 1963年10月大阪府知事登録の機械器具設置工事業開始
  • 1964年1月上場大阪証券取引所の市場第2部に上場
  • 1964年6月滋賀工場を建設 第1期工事完成

1970年代

  • 1971年3月資本金320,000千円に増資 滋賀工場第2期工事完成
  • 1974年10月建設大臣(国土交通大臣)登録 機械器具設置工事業開始 東京支店開設
  • 1977年9月資本金400,000千円に増資
  • 1978年9月本社を大阪市西区に移転

1980年代

  • 1980年1月資本金437,500千円に増資
  • 1980年3月資本金503,125千円に増資

1990年代

  • 1991年11月滋賀工場第3期工事完成
  • 1999年4月本社を大阪市中央区博労町に移転

2000年代

  • 2004年7月本社を現在地、大阪市中央区久太郎町に移転
  • 2006年7月総額10億円の第1回無担保転換社債型新株予約権付社債を発行
  • 2006年12月新株予約権の行使により資本金1,003,125千円に増資
  • 2007年9月滋賀工場内に第3組立工場を建設

2010年代

  • 2010年5月ISO9001及び14001を認証取得
  • 2012年6月創業創業100周年を迎える
  • 2012年10月商号変更社名を株式会社テクノスマートに変更
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場
  • 2018年2月潜在株式数1,800千株の第三者割当による行使価額修正条項付第1回新株予約権を発行
  • 2018年5月新株予約権の行使により資本金1,953,930千円に増資
  • 2019年7月滋賀工場内に本館を建設

2020年代

  • 2021年4月滋賀工場を滋賀事業所に名称変更
  • 2021年6月滋賀事業所内に第5工場を建設
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行
  • 2025年3月滋賀事業所内に新実験棟を建設及び新実験機を稼働

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で255人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は816万円で、9期前と比べて+23.5%平均年齢は42.0歳、平均勤続年数は18.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月250
2018年3月256
2019年3月66140.016.0253
2020年3月71742.015.0242
2021年3月58042.016.0236
2022年3月66842.017.0232
2023年3月77043.018.0234
2024年3月82342.018.0238
2025年3月88042.018.02451,429
2026年3月81642.018.02551,176

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率0.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
滋賀事業所 — 滋賀県野洲市4,988百万円
本社 — 大阪市中央区95百万円
東京支店 — 東京都中央区3百万円
ほか3件の開示あり

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は207億円営業利益30億円前期と比べると減収減益で、売上が-4.2%、利益が-14.3%。

売上高
-4.2%
207億円
営業利益
-14.3%
30億円
純利益
-25.0%
18億円
営業利益率
14.5%
前期比 -1.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高190億円207億円
営業利益20億円30億円
純利益14億円18億円
1株あたり配当¥92¥92

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は44億円、営業利益は6億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+2.3%、営業利益は+50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q361
2024年1Q4349.33
2024年2Q531222.68
2024年3Q57915.86
2024年4Q391
2025年2Q751520.010
2025年4Q1412014.214
2026年2Q1252419.215
2026年4Q8267.33
2027年1Q44613.64

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は95億円から207億円へ2.2倍に増えた。直近期の営業利益率は14.5%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場
2013年3月9553
2014年3月100137
2015年3月10253
2016年3月8832
2017年3月108107
2018年3月143139
滋賀工場内に本館を建設
2019年3月1752416
2020年3月1683120
滋賀事業所内に第5工場を建設
2021年3月8196
2022年3月1691712
2023年3月1972316
2024年3月1922618
2025年3月216353616.224
2026年3月207303014.518

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高207億円のうち、営業利益として残るのは30億円14.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は18億円、売上の8.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金75.4%156億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.1%21億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益14.5%30億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
24.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+5.9pt
14.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.7pt
8.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.2pt
8.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが51億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは44億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は104億円で、売上の6.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−70−2−740
2014年3月15−1−21453
2015年3月−290−2−2922
2016年3月29012952
2017年3月8−2−3655
2018年3月−706−754
2019年3月5−23360
2020年3月15−8−6761
2021年3月52−4−548104
2022年3月14−8−46105
2023年3月−5−1−5−695
2024年3月15−3−111296
2025年3月−15−8−4−2369
2026年3月51−7−944104

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は305億円。このうち返さなくてよい自己資本が208億円で、自己資本比率は68.1%(業種中央値65.3%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月143925164.6
2014年3月160996161.7
2015年3月1541025266.4
2016年3月1581025664.2
2017年3月1841097559.5
2018年3月1941286666.1
2019年3月2441509461.3
2020年3月2291646571.7
2021年3月2211675475.6
2022年3月29317411959.4
2023年3月2791869366.6
2024年3月29919710265.8
2025年3月32619613060.2
2026年3月3052089768.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
104億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
163億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
97億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
89
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率29 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り209社中10位あたり、逆に低いのは売上成長率209社中167位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.9%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
14.5%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
68.1%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-4.2%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.0%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,834で、1年前と比べて+2.9%過去52週の値幅のなかでは39%の位置にある。

¥1,834-1.5%1ヶ月-1.3%1年+2.9%時価総額227億円
過去52週の値幅
安値¥1,651高値¥2,119

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.7倍
PER (会社予想)15.0倍
PBR1.00倍
配当利回り5.02%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

1ヶ月で+3.6%上昇も、7/17は-1.3%と反落。25日線(1858円)を下回り、75日線(1847円)に接近。52週高値2119円からは-12.4%。RSI43.5と中立。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 62/100)

PER実績11.6倍は業界平均23.31倍を大幅に下回り、PBR0.99倍も平均1.55倍を下回る。配当利回り5.08%は平均2.66%の約2倍で高水準。一方、予想PER14.8倍は実績から上昇し、ROE8.9%は平均並みで成長性には限界がある。業績は2025/3期に売上高216億円、営業利益35億円と好調だったが、2026/3期は減収減益予想で、割安感はあるが今後の収益力に注意が必要。総合的にみて、現状の株価は妥当圏内だが、配当利回りの高さが下支えしている。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.7倍22.7倍
PER (予想)15.0倍
PBR1.00倍1.50倍
ROE8.9%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

半導体市況の回復期待と、同社の高い技術力による受注拡大が強気派の論拠。一方、市況変動による受注の不安定さや、競争激化による採算性の低下を懸念する弱気派が対立する。業績は2025年3月期に増収・増益を達成し、2026年3月期は減益予想である。強気派は、半導体需要の長期的な成長と、同社の技術優位性が受注増につながると見る。弱気派は、足元の業績減速や、顧客の設備投資調整による受注減を警戒する。

プラスに働く材料7
  • 半導体需要回復で受注増

    2025年3月期は売上高が前年比12.5%増と拡大し、市況回復の恩恵を示す

  • 高い技術力でシェア拡大

    精密加工技術が評価され、大手半導体装置メーカーからの受注が堅調

  • 新分野開拓で成長余地

    再生可能エネルギーや航空宇宙分野への進出により収益源を多様化

  • 配当利回り5.08%と高水準の株主還元継続影響

    配当利回り5.08%、時価総額225億円に対し安定的な還元

  • PBR0.99倍と純資産割れ寸前の割安感継続影響

    PBR0.9907倍、ROE8.9%と株主資本コスト並みの収益性

  • 外国人保有比率9.42%と低く買い増し余地不定影響

    外国人保有9.42%、機械セクターでも低位で需給改善余地

  • 2025/3期の営業利益率16.2%と高収益体質決算発表後影響

    売上高216億円、営業利益35億円、利益率16.2%

マイナスに働く材料7
  • 半導体市況の変動リスク

    業績が半導体投資に依存し、市況悪化時は減益リスクが高い

  • 2026年3月期は減益予想

    売上高・利益とも減益予想で、成長鈍化への懸念がある

  • 競争激化で採算性悪化

    同業他社との価格競争により、利益率の改善が限定的

  • 2026/3期は売上高・営業利益とも減益決算発表後影響

    売上高216→207億円、営業利益35→30億円、純利益24→18億円

  • 純利益が24億円から18億円へ25%減決算発表後影響

    純利益24億円→18億円、減益率25%と利益水準が低下

  • 予想PER14.8倍と実績比で割高感通年影響

    実績PER11.6倍に対し予想PER14.8倍、約3ポイント悪化

  • ROE8.9%と資本効率の低さ継続影響

    ROE8.9%、PBR0.99倍と株主資本コストを下回る水準

次の決算で確かめる点
受注高
今後の売上高を左右するため、受注動向を確認する
半導体装置向け売上高
主力分野の景気感応度と成長性を測るため
海外売上比率
既存の国内依存からの脱却と、グローバル展開の進捗を評価する

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり92で、前期から+4.7%いまの株価に対する利回りは5.02%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥92
1株あたり
配当利回り
5.02%
いまの株価に対して
配当性向
57.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2030.6
2018年3月3050.036.1
2019年3月4033.330.3
2020年3月5025.030.5
2021年3月18−64.038.7
2022年3月3594.437.2
2023年3月74111.456.6
2024年3月796.853.8
2025年3月868.942.0
2026年3月904.757.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥92

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,415人。区分でいちばん多いのは個人・その他61.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が28.4%を占め、残る71.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他35.133.532.732.140.561.4
事業法人33.338.038.038.340.421.5
外国法人8.46.88.39.810.49.4
自己株式0.10.90.90.77.37.5
金融機関15.415.714.714.27.97.0
証券会社7.86.06.35.50.80.8
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01テクノスマート取引先持株会13.26
02エスアイエル投資事業有限責任組合8.72
03光通信KK投資事業有限責任組合6.48
04ECM MF (常任代理人 立花証券株式会社)4.30
05椿本興業株式会社3.61
06UH Partners 2投資事業有限責任組合3.31
07株式会社滋賀銀行2.59
08テクノスマート従業員持株会2.51
09GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)2.29
10東京産業株式会社1.94

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+475%、1株純資産は14期で+108%。直近期のROEは8.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月278703.213.529.4
2014年3月689347.58.820.6
2015年3月299653.015.541.9
2016年3月209592.117.660.6
2017年3月651,0316.611.630.6
2018年3月831,1196.914.836.1
2019年3月1321,20811.76.730.3
2020年3月1641,32513.04.230.5
2021年3月471,3513.529.738.7
2022年3月941,4166.813.137.2
2023年3月1311,5118.912.256.6
2024年3月1471,6009.414.053.8
2025年3月2051,70812.28.242.0
2026年3月1561,8128.912.257.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額213百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
飯田陽弘取締役社長(代表取締役)619,000
西宮良材常務取締役 滋賀事業所長兼 製造統括兼 資材統括613,000
下村壽一取締役 技術統括部長554,000
髙橋要取締役 管理統括部長642,000
三沢浩司取締役 営業統括部長兼東京支店長533,000
青木透取締役(監査等委員)65
岡健治取締役(監査等委員)65
平松亜矢子取締役(監査等委員)51
仲下正一58

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5391561219539
社外取締役318186

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容115字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、機械器具製造業の単一セグメントであり、フィルム、金属箔及び紙などの基材に各種の機能性を持たせるための塗工乾燥装置を主とした各種乾燥機、熱処理機、化工機、その他産業機械の設計、製作、据付販売を行っています。
経営方針・対処すべき課題2,664字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、持続的な成長発展を図り、企業価値の最大化に努めることが、株主及び顧客のご期待に応えることと考えております。そのためのスローガンとして常にお客様を第一としベストソリューションを提供し続けるコーティング・乾燥技術のプロ集団を目指しています。 <お客様との協働> 開発力・・・・・・・「こんな商品を!」の声に応える新商品開発サポート 経験豊富な技術者・・豊富な経験と先端の知識を備えお客様のコミュニケーションを基点に動く技術者集団 守秘義務の遵守・・・万全なお客様機密情報の保護 (2)経営戦略等 <事業戦略> ①業務の質の向上による顧客満足度の充実 ②営業力の強化と新規顧客の開拓や各種PRの推進 ③独自の技術による新製品の開発と先端製品開発用テスト機の効率的な使用 ④グローバル展開の推進 ⑤シナジー効果と将来性のある企業のM&Aの推進 ⑥工場再編完了による生産の効率化と生産能力のアップ ⑦加工機械の新規投資による付加価値の高い生産 ⑧地域住民の皆さまとの活動を含む社会貢献への取組み <事業展開> 従来からの当社の重要な事業の柱の一つである、他社の追従を許さないスマートフォン、タブレットやテレビなどの光学系ディスプレイ分野については、世界的に見ればこれからもまだ伸びる分野と考えており、今後も引き続き力を入れて取組んでまいります。 もう一つの事業の柱である、エネルギー関連分野の車載用リチウムイオン二次電池分野については、EV市場の需要の鈍化を受けているものの、全固体電池など投資活動の動きも見られ、コスト競争が激しい中これまでに培ってきた技術や品質の優位性に加え、新しい観点からのコストダウンに取組むと共に、全社を挙げてのグローバル展開を更に推し進め、業績の向上と持続的な成長と発展を図ります。 (3)経営環境 EV市場の需要鈍化を背景に、当社の顧客においても設備投資の延期や計画の見直しが見られました。車載用リチウムイオン電池関連分野では、商談中の案件はいくつかあるものの、顧客の発注時期が不透明な状況が続いており、短期的な回復基調には至っておりません。また、データセンター用など蓄電用途向けの引き合いも一部で見られるものの、現時点では規模の大きな案件には至っていない状況です。 一方、国内・海外におけるディスプレイ部品関連機器については、引き続き一定の需要が見込まれており、機能性フィルム関連塗工機器につきましても、底堅く推移するものと考えております。今後につきましては、市場及び顧客の動向を注視しつつ、新エネルギーとして期待される各種製品関連設備をはじめ、幅広い分野における塗工乾燥装置の受注の積み上げに注力してまいります。 案件によっては条件面が厳しくなるなど、価格競争の激しさが増しており、引き続き原価低減への取り組みが重要となっております。また、顧客の希望納期への対応も求められますが、半導体供給問題に端を発した電装機器の長納期化については概ね改善されたこともあり、納期検討においては顧客希望納期を十分に認識し、業務の効率化と原価低減、生産量確保に努めてまいります。 このような状況のもと、光学フィルムや機能性フィルム関連設備に加え、今後の成長が期待される半導体及び電子部品関連分野に対する販売強化を進めるとともに、顧客と連携した製品開発への取り組みを通じて、新素材や新技術に関する情報収集を行い、営業展開の幅を広げてまいります。 (4)第4次中期経営計画(2026年度~2028年度) 2026年5月に第4次中期経営計画(2026年度~2028年度)を発表いたしました。 今後は、事業戦略としてディスプレイ関連及び機能性フィルム関連を中心に受注を獲得し、利益規模を維持しつつ将来の成長に向けた体制整備に取り組みたいと考えております。 また株主資本コスト9~10%を下回る6~9%のROEとなることを想定しております。2030年3月期以降では株主資本コストを超えるROEを達成すべく、バランスシート改革を含む資本効率の改善に取り組んでまいります。DOE(純資産配当率)については、株主還元の安定化及び拡大と資本効率の改善を目指していきたいと考えております。 なお詳細につきましては下記URLをご参照ください。 https://www.technosmart.co.jp/cat_ir/disclosure/ (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社は、第4次中期経営計画に基づき、企業価値の向上、成長目標及び適切なキャピタルアロケーション(資本の配分)を明確にし、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指してまいります。 当社の関連する業界では、スマートフォン・タブレット端末、ノートパソコン及び液晶テレビ向けを中心に、ディスプレイパネルに使用される各種光学系フィルム関連分野において、引き続き一定の需要が見込まれております。また、EV、HEV、PHEV及びFC車向けの二次電池を中心としたエネルギー関連分野については、市場環境に変動が見られるものの中長期的には需要回復や投資再開の動向を見極める必要がある分野であると認識しており、次世代新型二次電池については、顧客との共同研究開発を通じて取り組みを進めてまいります。 さらに、近年高まる装置の自動化・省力化ニーズや、生産性向上、品質安定化への要求に対応するため、当社ではこれらに関連する技術開発及び提案力の強化を進めております。加えて、サステナビリティ、DX、設備の安全・安心・安定化、省エネルギー化といった分野においても、事業環境の変化を捉えながら、新技術の開発及び導入に積極的に取り組んでまいります。 (6)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社の製品は、大半が先端産業向け機器で、そのすべてが特別仕様の受注型生産形態となっております。そのため機器の設計製作段階において開発投資的な費用が発生しても、個別の製品原価に含まれる仕組みとなっております。 その結果、事業戦略を通じた業績の伸びに加え、資本コストを上回るROEの実現を目標として設定しております。 株主還元の安定化と拡大及び資本効率の改善を目指し、DOEの目標水準を5%以上に設定しております。
事業等のリスク1,817字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社が判断したものです。 (1)事業環境と販売形態について 当社は、100%受注生産により塗工乾燥設備を販売しており、各販売先の設備投資の動向に大きく影響を受ける体質であります。よって、世界市場の景気の低迷、政治情勢、自然災害、テロ・戦争・感染症等により財政状態及び経営成績に大きく影響を与える可能性があります。 (2)競合リスク及び価格の下落 競合先には、複数の企業が存在します。製品の需要が拡大期に入ると価格よりも短納期を要求される傾向が強いですが、製品の需要が減少期に入ると、供給過剰な状態に入り、受注獲得のため厳しい価格競争に陥る可能性があります。 (3)売上債権の回収リスク 調査機関や業界からの情報収集に基づき取引先の与信管理を徹底し、債権保全に万全を期しておりますが、多額の売上債権を有する顧客の財政状態が悪化し、貸し倒れが発生すると財政状態及び経営成績に大きく影響を与える可能性があります。また、工事のトラブル発生や、技術的クレームにより、入金の遅延や、契約金額の減額のリスクがあります。取引先の経営破綻のリスクに対応するため、同業他社からの情報収集の強化を図り、経営破綻の兆候を発見するとともに、信用調査を定期的に実施し、支払条件の短縮の対策により、売掛債権の回収不能防止に取り組んでおります。新規の取引の場合や与信状況に不安のある取引先には、代金の一部を前払いしてもらいリスクヘッジを図っております。 (4)外国通貨建取引 海外取引は、為替相場の変動リスクを回避するために、円建て取引を基本に営業展開を行っております。購買も円建て取引を基本に行っておりますが、一部の部材で海外より資材の調達や外注製作を外国通貨で取引を行っております。その際は、為替予約を採用していますが、急激な政治経済の動きで為替相場が大きく変動し、長期に渡って不安定な状態が続けば財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (5)投資有価証券の保有 当社は、投資有価証券を取引関係維持等の理由により保有しております。適宜、保有の銘柄の選別を行っておりますが、急激な経済の悪化や企業収益の減少、株価の低迷により評価減が発生し、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (6)情報セキュリティ 当社は、取引先情報、個人情報、インサイダー情報、社内資料など機密性の高い情報については、外部の脅威から守るためセキュリティ対策に取組んでおり、担当部署、職務によるアクセス権限の設定、不正アクセスの監視などセキュリティ強化に努めております。しかし、想定しない不正アクセス等があった場合には、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (7)大規模な地震の影響 当社の生産拠点は、滋賀県野洲市にある滋賀事業所のみで、大規模な地震が発生すると甚大な被害を受ける可能性があります。よって老朽化している生産設備の更新や耐震化を進め、安全性の確保や情報拠点の分散などバックアップに努めております。 (8)ウイルス感染症について 当社の従業員または取引先においてウイルス感染症の感染者が拡大した場合、当社の生産体制を一時的に縮小または停止するなど、財政状態及び経営成績に大きく影響を与える可能性があります。これらのリスクを回避するため、従業員、来場者及び取引先等に対する検温、手洗い、アルコール消毒、マスク着用、いわゆる3密の回避、不要不急の会議や出張の自粛、時間差勤務及び在宅勤務などの業務体制の見直しを必要に応じて実施しております。 (9)人材の確保・育成について 当社は、今後の事業継続のために優秀な人材の確保及び育成が重要な課題であると認識しており、積極的に人材を採用するとともに人材の育成に取り組んでいく方針であります。しかしながら、当社が求める人材を適切な時期に確保、育成できなかった場合、また、社外への流出等何らかの理由により既存の人材が業務に従事出来なくなった場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,029字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①経済情勢及び業界の概況 当事業年度における経済環境は、海外ではロシアによるウクライナ侵攻の長期化や中東情勢の緊迫化といった地政学リスクの高まりに加え、各国の通商政策の影響などにより、先行き不透明な状況が続きました。わが国経済においては、為替変動等による不透明感は残るものの、景気は停滞局面を脱し、緩やかな持ち直しの動きが見られました。 しかしながら、物価上昇の影響が継続する中、賃金は上昇傾向にあるものの、実質賃金はマイナスで推移しており、個人消費を取り巻く環境は依然として慎重な状況にあります。 当社の販売先である電気自動車(EV)市場においては、需要拡大の鈍化が続いております。欧州における環境規制の動向や、生産ラインの整備、工場の新設・拡張といった製造設備への投資は一部で見られるものの、市場全体の本格的な回復にはなお時間を要するものと見込まれます。 また、車載用全固体電池については、将来的な商業化が期待されているものの、EV市場の成長鈍化の影響を受け、先行きは不透明な状況にあります。 このような中、中東情勢の緊迫化を背景として、一部原材料について原材料メーカーからの値上げ要請や出荷調整、受注停止といった動きが見られました。現時点では当社製品の納期に直接的な影響は生じていないものの、代替品の調査や情報収集を行うなど、工程管理の安定維持に努めております。 当社はこうした外部環境の変化を踏まえ、従来から強みとしてきたディスプレイ部品関連機器や機能性フィルム関連塗工機器の受注拡大に取り組むとともに、将来の成長が見込まれる分野においても積極的な営業活動を展開し、安定的な受注の確保に努めてまいります。 ②売上及び損益の概況 売上高は、20,737百万円(前期比3.9%減)となりました。主な最終製品別売上高は、ディスプレイ部品関連機器が10,076百万円(前期比2.4%増)、機能性フィルム関連塗工機器が5,549百万円(前期比7.5%増)、電子部品関連塗工機器が279百万円(前期比28.1%減)、エネルギー関連機器が3,957百万円(前期比23.8%減)となりました。売上高に占める輸出の割合は、54.3%(前期は52.0%)となりました。売上総利益は、5,058百万円(前期比5.0%増)、売上総利益率は、24.4%(前期は22.3%)となりました。販売費及び一般管理費は、2,087百万円(前期比60.1%増)となりました。営業利益は、2,971百万円(前期比15.4%減)、経常利益は、2,968百万円(前期比16.5%減)、当期純利益は、1,791百万円(前期比25.1%減)となりました。 ③受注の概況 受注高は、20,156百万円(前期比43.8%増)、その内輸出受注高は、11,371百万円(前期比56.5%増)となりました。受注高に占める輸出の割合は、56.4%(前期は51.9%)となりました。受注残高は、23,703百万円(前期比2.4%減)、その内輸出受注残高は、13,589百万円(前期比0.8%増)となりました。受注残高に占める輸出の割合は、57.3%(前期は55.5%)となりました。 ④財政状態の概況 総資産は、30,507百万円(前期末比6.5%減)となりました。これは主に契約資産の減少によるものです。負債は、9,737百万円(前期末比25.0%減)となりました。これは主に電子記録債務の減少によるものです。純資産は、20,770百万円(前期末比5.8%増)となりました。自己資本比率は68.1%(前期末は60.2%)となりました。 ⑤キャッシュ・フローの概況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前事業年度末に比べ3,514百万円増加し、10,410百万円(前期末は6,896百万円)となりました。 <営業活動によるキャッシュ・フロー> 営業活動の結果得られた資金は、5,074百万円(前期は使用した資金1,532百万円)となりました。これは主に税引前当期純利益3,025百万円と売上債権及び契約資産並びに仕入債務の減少によるものです。 <投資活動によるキャッシュ・フロー> 投資活動の結果使用した資金は、659百万円(前期は使用した資金815百万円)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出によるものです。 <財務活動によるキャッシュ・フロー> 財務活動の結果使用した資金は、900百万円(前期は使用した資金366百万円)となりました。これは主に配当金の支払いによるものです。 ⑥生産、受注及び販売の実績 当社は、全ての製品が一品一様の受注生産で事業部門別の組織とはならず、単一セグメントとなっています。よって、セグメントごとの記載に代えて、品目別に記載しています。 a.生産実績 品目別   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) ディスプレイ部品関連機器(千円)   10,096,709   4.3 機能性フィルム関連塗工機器(千円)   5,567,732   9.7 電子部品関連塗工機器(千円)   270,076   △29.3 エネルギー関連機器(千円)   3,968,048   △22.5 化工機器(千円)   -   △100.0 その他(千円)   872,555   △8.7 合計(千円)   20,775,122   △2.1 (注)上記金額は販売価格によっています。 b.受注実績 品目別   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) ディスプレイ部品関連機器   7,097,839   7.6   9,115,656   △24.6 機能性フィルム関連塗工機器   10,250,319   206.1   9,979,143   89.1 電子部品関連塗工機器   745,153   362.0   1,296,596   56.0 エネルギー関連機器   1,153,894   △61.9   2,911,690   △49.1 化工機器   17,750   -   17,750   - その他   891,906   0.9   382,799   4.9 合計   20,156,861   43.8   23,703,635   △2.4 (注)上記金額は販売価格によっています。 c.販売実績 品目別   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) ディスプレイ部品関連機器(千円)   10,076,243   2.4 機能性フィルム関連塗工機器(千円)   5,549,736   7.5 電子部品関連塗工機器(千円)   279,934   △28.1 エネルギー関連機器(千円)   3,957,191   △23.8 化工機器(千円)   -   △100.0 その他(千円)   874,185   △10.5 合計(千円)   20,737,290   △3.9 (注)最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績に対する割合は次のとおりです。 相手先   前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 椿本興業株式会社   9,874,789   45.8   7,656,439   36.9 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討事項 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 当社は、受注から完成までの納期が長期間に及ぶため、契約時の前受金獲得、試運転時及び検収時に区分して効率的な売掛金の回収を進めています。営業活動で生み出された資金により借入金を減少させ、健全な財務体質を目標としております。 なお、財政状態等の分析の具体的数値については、「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ④財政状態の概況」に記載しております。 b.経営成績の分析 車載用リチウムイオン二次電池向けの電極用やセパレータ用の受注についてはEV市場減速の影響で従来の計画より下振れたものの、液晶テレビやスマートフォン、タブレット端末用の光学フィルム、タッチパネル用塗工乾燥装置及び電子部品関連塗工乾燥装置の受注については一定の受注量を安定的に獲得できております。その結果、売上高については昨年と比較してやや減少するにとどまりました。 売上総利益については、工程の効率化、外注管理及び仕様の標準化などの施策により、利益の確保に努めました。 販売費及び一般管理費については、主に貸倒引当金繰入額及びコミッションが増加いたしました。 営業外損益及び特別損益については、受注先との契約条件に応じて、契約履行保証などを支払保証料として計上しております。また、短期借入金及び長期借入金の借入を実施したことにより支払利息が増加いたしました。 なお、経営成績等の分析の具体的数値については、「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②売上及び損益の概況」に記載しております。 c.経営成績に重要な影響を与える要因 個別の受注金額は、中国市場や新興国を最終需要先とした国内企業向けをはじめ、中国や韓国企業向けでも、国内外の設備メーカーとの価格競争は依然として大変厳しいものとなっております。 今後も光学フィルム関連と合わせて、ペロブスカイト太陽電池及び全個体電池などの新エネルギー関連業界に対し、受注に取り組みたいと考えております。 また、当社の経営成績等に影響を及ぼすリスクにつきましては、「第2 事業の状況 3事業等のリスク」に記載しております。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に関する情報 a.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前事業年度末に比べ3,514百万円増加し、10,410百万円(前期末は6,896百万円)となりました。 なお、各キャッシュ・フローの状況と分析の具体的数値については、「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ⑤キャッシュ・フローの概況」に記載しております。 b.資本の財源及び資金の流動性に関する情報 当社は、営業活動においてキャッシュ・フローを獲得し、中期的に安定して資金を獲得することが重要と考えております。また、財務活動においても取引銀行と当座貸越契約の枠を十分に設定して不測の事態に備えております。 また、2019年に新株予約権の発行及び行使による資金調達を行い、生産能力増強のため滋賀事業所の耐震工事及び増築工事に取組んでまいりましたが、2021年6月末に完成いたしました。また新実験棟の工事も完了し、新実験機が2025年3月に稼働を開始いたしました。顧客からの先端技術の実験要望に応え得る体制づくりと生産効率の向上を図り、更なる受注及び販売の増加を目指してまいります。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。財務諸表の作成において、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ④経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的指標 第3次中期経営計画(2023 年度~2025 年度)の各数値目標は、以下のとおりです。 (単位:千円) 2023年度 (計画)   2023年度 (実績)   2024年度 (計画)   2024年度 (実績)   2025年度 (計画)   2025年度 (実績) 売上高   20,000,000   19,242,406   21,000,000   21,578,662   22,000,000   20,737,290 営業利益   2,200,000   2,588,248   2,500,000   3,512,488   2,600,000   2,971,160 ROE(自己資本利益率)   8%以上   9.4%   8.5%以上   12.2%   9%以上   8.9% DOE(純資産配当率)   5%以上   5.1%   5%以上   5.2%   5%以上   5.1% (予定) 当事業年度におけるROEは8.9%(前期比3.3ポイント悪化)となり、DOEは5.1%(前期比0.1ポイント悪化)となる予定です。引き続き当該指標の改善に努めていきたいと考えております。 第4次中期経営計画(2026 年度~2028 年度)の各数値目標は、以下のとおりです。 (単位:千円) 2026年度 (計画)   2027年度 (計画)   2028年度 (計画) 売上高   19,000,000   20,000,000   20,000,000 営業利益   2,000,000   2,200,000   2,400,000 ROE(自己資本利益率)   6~9%   6~9%   6~9% DOE(純資産配当率)   5.0%以上   5.0%以上   5.0%以上

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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