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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

木村化工機

KIMURA CHEMICAL PLANTS CO., LTD.6378 · Standard · 機械

化学プラント向けエンジニアリングと化工機、さらに核燃料関連のエネルギー・環境事業まで手がける。

概要

木村化工機株式会社は、1924年に大阪で鉛工事所として創業し、その後化学機械メーカーへ転身した。現在はエンジニアリング事業(蒸発・蒸留装置など)、化工機事業(プラントの据付・メンテナンス)、エネルギー・環境事業(原子力関連機器)の3セグメントを展開する。2026年3月期の連結売上高は280億円、従業員442名。東証スタンダード市場に上場している。

三つの事業セグメントとその役割

木村化工機はエンジニアリング事業、化工機事業、エネルギー・環境事業の3部門で構成される。エンジニアリング事業は蒸発装置、蒸留装置、晶析装置、攪拌機、圧力容器などの設計・製作・据付を手がけ、設計から製造、建設までを一貫するEMPC方式を強みとする。化工機事業は既存プラントの定期修理、メンテナンス、配管工事などを請け負い、顧客の設備安定稼働を支える。エネルギー・環境事業は核燃料輸送容器、放射性廃棄物処理装置、放射線遮蔽設備など原子力関連機器を中心に、福島第一原発廃炉関連の業務も受注している。2026年3月期のセグメント別売上高は化工機事業123億円、エネルギー・環境事業84億円、エンジニアリング事業72億円である。

収益構造と利益の源泉

2026年3月期の連結営業利益は30億円、純利益23億円。セグメント別ではエネルギー・環境事業が営業利益16億円と最も大きく、全体の半分以上を占める。化工機事業は営業利益11億円、エンジニアリング事業は2.6億円。エネルギー・環境事業の収益性が高いのは、原子力関連の特殊な仕様・規制に対応した高付加価値製品による。売上高の推移をみると、過去10年間は155億円から280億円へ増加基調にあるが、受注高は年度により変動が大きい。2026年3月期の受注高は244億円と前期比13%減となったものの、売上高は前期比5.8%増、期末受注残が積み上がっている。

生産拠点と地域展開の網

本社機能は兵庫県尼崎市に置き、同地に尼崎工場(製缶・工作・実験棟)がある。国内生産拠点は大分工場(大分県)と静岡工場(静岡県)の3カ所。営業拠点としては東京支店のほか、茨城事務所、若狭事務所を置き、特に原子力関連の需要が多い東海・若狭地域に近接している。連結子会社はフォレコ株式会社(京都府)の1社で、エネルギー・環境事業の製品製造・工事を担う。かつて存在した子会社の三原木村工機、サモンド・サービスは2017年に吸収合併され、現在は直接事業を統括している。

長期視点の経営計画と人材戦略

2025年度から2027年度までの第14次中期経営計画では、スローガン「地球と未来を考える。一丸となって目指そう3・3・4!」を掲げる。最終年度の2027年度に売上高300億円、経常利益30億円を目標に、従業員400名以上の維持・増員を図る。マテリアリティとして「脱炭素社会への貢献」「品質マネジメントの深化」「人的資本の強化」「強固な経営基盤の構築」を特定し、省エネ型蒸留・蒸発装置やCO2削減機器の開発・営業を加速する。また、原子力分野では新規制基準対応や廃炉関連の受注拡大を重点課題としている。

業界の中での役割はプラント機器・エンジニアリング企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
280億円
営業利益
30億円
営業利益率
10.7%
純利益
23億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01化学・各種プラント主力

蒸発装置、蒸留装置、晶析装置、洗浄装置、攪拌機、圧力容器タンク、配管工事などの設計・製作・販売と設置工事を行う。

主な製品・サービス5
蒸発装置
液体を加熱して蒸発させ、濃縮する装置。
蒸留装置
液体混合物を沸点差で分離する装置。
晶析装置
溶液から結晶を析出させる装置。
攪拌機
液体や粉体を混合・攪拌する機械。
圧力容器タンク
高圧・低温などの条件下で液体・気体を貯蔵する容器。

02プラント設備・メンテナンス準主力

プラント設備・機器類の関連工事(製作、撤去、据付、配管、塗装、保温、試運転調整)およびメンテナンス工事の請負施工を行う。

03原子力・エネルギー副次

核燃料輸送容器、核燃料濃縮関連機器、放射性廃棄物処理装置、放射線遮蔽設備、実験設備などの設計・製作・販売と設置工事を行う。

主な製品・サービス2
核燃料輸送容器
核燃料を安全に輸送するための容器。
放射線遮蔽設備
放射線を遮蔽するための設備。

製品と技術

省エネ型蒸留・蒸発装置による脱炭素貢献

エンジニアリング事業の中心製品である蒸留装置と蒸発装置は、化学・食品・医薬・環境分野で広く使われる。同社は特に省エネルギー性能を高めた「省エネ型蒸留装置」「省エネ型蒸発装置」の開発に注力しており、CO2排出量の大幅削減を実現する。これらの装置は「令和6年度補正予算 省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」の先進設備システムに5装置が採択された。同社は設計・製作・調達・建設を一貫して行うEMPC方式で受注し、顧客の脱炭素ニーズに応える。

原子力関連機器:核燃料容器から廃炉処理装置まで

エネルギー・環境事業では、核燃料輸送容器や格納装置、核燃料濃縮関連機器、放射性廃棄物処理装置、放射線遮蔽設備などを手がける。特に福島第一原子力発電所の廃炉・廃止措置に対応し、燃料デブリ処理のための分析セル施設、遠隔保守対応の設計・製作、放射性廃棄物容器、構内運搬容器などを継続的に受注している。青森県六ヶ所村の再処理工場やMOX燃料加工工場向けには、新規制基準対応の設計変更・改造工事や遮蔽設備・廃棄物処理設備を納入している。

EMPC方式:設計から建設までを一貫する強み

同社はプラントエンジニアリングにおいて、一般的なEPC(設計・調達・建設)に製造(Manufacturing)を加えた「EMPC」方式を商標登録し、強みとしている。この方式により、自社の工場で主要機器を製造し、現場での据付・配管・試運転までを一貫管理できるため、品質・納期・コストの最適化が図れる。特に複雑な規制や顧客仕様が要求される化学プラントや原子力関連案件で価値を発揮する。EMPCは同社の造語であり、2025年度からの中計でもこの方式による受注拡大を戦略の柱に据えている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

化学機械専業、三浦工業などと競合

木村化工機は機械セクターで、化学プラント用機器などを手掛ける中堅メーカー。売上高247億円(2024年3月期)は、三浦工業(約1500億円)や日本製鋼所(約5000億円)と比べて規模は小さいが、営業利益率11.36%(2025年3月期)と高収益を維持。日本ドライケミカルやGMSグループも同様の業態だが、木村化工機は高い技術力とカスタム対応で差別化。今期は利益率が10.71%にやや低下する見通しだが、安定した収益基盤を持つ。

強み

  • 営業利益率11%超と、同業他社と比べても優れた収益性。
  • 化学プラント用機器で高い技術力を持ち、カスタム受注に対応。
  • 売上高が247億円→264億円→280億円と堅調に増加。
  • 大手化学メーカーとの長期取引で安定した受注を確保。

課題

  • 三浦工業や日本製鋼所のような大手に比べ市場シェアが小さい。
  • 営業利益率が11.36%から10.71%へ微減、コスト管理が必要。
  • 熟練技術者の高齢化が進み、技術継承が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機械の時価総額近傍。太字が木村化工機

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16482YUSHIN258億円85.0倍
26445ジャノメ255億円42.3倍
36327北川精機254億円49.6倍
46298ワイエイシイホールディングス247億円17.5倍
56264マルマエ244億円31.0倍
66378木村化工機243億円10.3倍
76492岡野バルブ製造238億円19.4倍
86257藤商事233億円
96246テクノスマート227億円11.7倍
106382トリニティ工業226億円7.5倍
116440JUKI217億円12.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 28件

鉛工事請負から化学機械メーカーへ(1924〜1958)

1924年11月、木村鉛工所として大阪市西淀川区で創業。鉛管・鉛板の製造や鉛工事の請負を開始した。1939年4月、尼崎市杭瀬に工場を新設・移転し、木村鉛鉄機械工業所と改称。鉛に関する一貫体制を整え、化学機械用各種装置のメーカーとして地歩を固める。1956年8月には原子力利用関係機器の設計・製作に着手、この分野への参入は後のエネルギー・環境事業の礎となった。1958年11月、法人組織に改組し木村鉛鉄化学機械株式会社に。資本金1億5000万円。

上場と全国展開の開始(1961〜1971)

1961年10月、大阪証券取引所市場第二部に株式を上場し資本金3億円に。1963年4月、尼崎工場内に化学機械装置の実験研究所を設置し、技術開発体制を強化。1968年4月、大分県鶴崎に大分工場を新設、生産能力を増強した。1969年6月、商号を木村化工機株式会社に変更。1970年7月尼崎工場の製罐工場を増設し、同年10月資本金10億3000万円に増資。1971年8月大阪証券取引所市場第一部に指定替え、同年10月東京証券取引所市場第一部にも上場した。

子会社設立と工場拡充の時代(1976〜1990)

1976年1月、静岡工場を新設。1978年9月、子会社「三原木村工機株式会社」を設立し、広島県三原市に拠点を置いた。1983年8月、尼崎工場内に本社事務所を新築。1987年10月、子会社「株式会社サモンド・サービス」を設立し、メンテナンス事業を強化。1990年5月、尼崎工場の事務所・厚生施設を建替・新築し、働く環境を整備した。これらの投資は、化学プラントや原子力関連の需要増に対応するための生産能力・サービス網の拡充を目的としていた。

連結子会社の取得とガバナンス改革(2009〜2016)

2009年7月、フォレコ株式会社の株式を取得し連結子会社化。フォレコはエネルギー・環境事業の製品製造・工事を担当し、グループ内で重要な役割を果たす。2016年6月、監査等委員会設置会社へ移行し、コーポレート・ガバナンスを強化。同時期に尼崎工場の製缶・工作棟の建替(2009年5月)、製缶第三工場・実験棟の建替(2018年5月)を実施し、老朽化した設備を更新した。2017年10月には、子会社の三原木村工機とサモンド・サービスを吸収合併し、グループを再編した。

スタンダード市場移行と創業100周年(2022〜2024)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、スタンダード市場へ移行。同年8月、尼崎工場内に開発棟を新築し、研究開発機能を強化。2023年11月には東京支店を移転し、営業拠点を拡充。2024年1月、創業100周年を迎えた。2026年4月に茨城事務所、同年5月に若狭事務所をそれぞれ移転し、原子力関連の顧客に対する営業・サービス体制をさらに強化している。2026年3月期の売上高は280億円、営業利益30億円と過去最高を更新した。

年表28件を開く

1920年代

  • 1924年11月創業木村鉛工所を大阪市西淀川区大和田町に創業し、鉛工事の請負及び硬鉛製機器の製造を開始。

1930年代

  • 1939年4月尼崎市杭瀬に工場を新設・移転し、木村鉛鉄機械工業所と改称。鉛管・鉛板等鉛についての一貫体制を完備するとともに化学機械用各種装置メーカーとして独自の地歩を確立。

1950年代

  • 1956年8月原子力利用関係機器・装置の設計・製作を開始。
  • 1958年11月法人組織に改組、木村鉛鉄化学機械株式会社と改称。資本金1億5千万円

1960年代

  • 1961年10月上場株式を大阪証券取引所市場第二部に上場。資本金3億円
  • 1963年4月化学機械装置の実験研究所を尼崎工場内に設置。
  • 1968年4月大分県鶴崎に大分工場を新設。
  • 1969年6月商号変更木村化工機株式会社に商号変更。

1970年代

  • 1970年7月尼崎工場の製罐工場を増設。
  • 1970年10月資本金を10億3千万円に増資。
  • 1971年8月上場株式を大阪証券取引所市場第一部に指定替え上場。
  • 1971年10月上場株式を東京証券取引所市場第一部に上場。
  • 1976年1月静岡工場新設。
  • 1978年9月M&A子会社 三原木村工機株式会社(2017年10月1日付吸収合併)を設立。

1980年代

  • 1983年8月尼崎工場内に本社事務所を新設。
  • 1987年10月M&A子会社 株式会社サモンド・サービス(2017年10月1日付吸収合併)を設立。

1990年代

  • 1990年5月尼崎工場の事務所・厚生施設の建替・新築。

2000年代

  • 2008年5月本社事務棟を増設。
  • 2009年5月尼崎工場製缶・工作棟建替。
  • 2009年7月フォレコ株式会社の株式を取得(現 連結子会社)。

2010年代

  • 2016年6月監査等委員会設置会社へ移行。
  • 2018年5月尼崎工場製缶第三工場・実験棟建替。

2020年代

  • 2022年4月株式を東京証券取引所スタンダード市場に移行。
  • 2022年8月開発棟建替。
  • 2023年11月東京支店を移転。
  • 2024年1月創業創業100周年。
  • 2026年4月茨城事務所を移転。
  • 2026年5月若狭事務所を移転。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年度まで300億円
  • 経常利益2027年度まで30億円
  • 従業員数2027年度まで400名以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    第14次中期経営計画の推進

    2025年度から2027年度までの第14次中期経営計画「地球と未来を考える。一丸となって目指そう3・3・4!」に基づき、最終年度に売上高300億円、経常利益30億円、従業員400名以上を目指す。マテリアリティとして脱炭素、品質、人材、経営基盤の強化に取り組む。

  2. 02

    エンジニアリング事業の拡大

    設計から試運転まで一貫したプラントエンジニアリング(EMPC)方式で受注・利益を拡大。特に省エネ型蒸留・蒸発装置の改良・開発と受注拡大、省エネ補助事業の活用に注力する。

  3. 03

    化工機事業の強化

    営業活動強化による新規顧客開拓や定期修理工事の受注、メンテナンスエリアの確保・拡大に注力。技術力向上、協力会社との関係構築、人材確保・育成を進め、コスト競争力と顧客満足度向上を図る。

  4. 04

    エネルギー・環境事業の受注拡大

    原子力関連では周辺装置の製作・保守、福島第一原発の廃炉関連機器、核燃料サイクル関連の再処理工場等の新規制対応業務、遮蔽・廃棄物処理設備の受注に注力する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で442人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は856万円で、9期前と比べて+20.8%平均年齢は45.8歳、平均勤続年数は16.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月355
2018年3月364
2019年3月70944.416.0373
2020年3月72844.516.1374
2021年3月70245.316.8385
2022年3月75945.617.1388
2023年3月74945.917.3394
2024年3月74045.517.0398
2025年3月79645.917.1411730
2026年3月85645.816.3442679

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)72.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
本社・尼崎工場 — 兵庫県尼崎市4,649百万円
全社(共通)、エンジニアリング事業、エネルギー・環境事業
九州事業所 — 大分県大分市477百万円
全社(共通)、エンジニアリング事業、化工機事業
四国事業所 — 愛媛県伊予郡 松前町他461百万円
化工機事業
東中国事業所 — 岡山県 岡山市他295百万円
化工機事業
東海事業所 — 静岡県駿東郡 長泉町他181百万円
化工機事業
エネルギー・環境事業 — フォレコ㈱(神奈川県 横浜市港北区)3百万円
主な関係会社
  • 国内
    フォレコ㈱
    神奈川県 横浜市港北区
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム窒素資源循環のための膜分離を利用した廃水からのアンモニア高効率分離回収の研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-07-30
    992万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は280億円営業利益30億円前期と比べると増収増益で、売上が+6.1%、利益が+0.0%。

売上高
+6.1%
280億円
営業利益
+0.0%
30億円
純利益
+0.0%
23億円
営業利益率
10.7%
前期比 -0.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高248億円280億円
営業利益26億円30億円
純利益19億円23億円
1株あたり配当¥41¥41

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は58億円、営業利益は5億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−1.7%、営業利益は+25.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q724
2024年1Q5946.83
2024年2Q5147.83
2024年3Q57610.55
2024年4Q805
2025年2Q1231411.410
2025年4Q1411611.313
2026年2Q125118.88
2026年4Q1551912.315
2027年1Q5858.64

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は184億円から280億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は10.7%。売上は3期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月184105
2014年3月15563
2015年3月190116
2016年3月206127
2017年3月173106
2018年3月2041712
2019年3月2152315
2020年3月2071812
2021年3月2152013
2022年3月2462820
2023年3月2161810
創業100周年。
2024年3月2472216
2025年3月264303111.423
2026年3月280303110.723

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高280億円のうち、営業利益として残るのは30億円10.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は23億円、売上の8.2%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金77.1%216億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.1%34億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.7%30億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
22.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.1pt
10.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.2pt
8.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.7pt
11.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが25億円、投資CFが−20億円で、差し引きのフリーCFは5億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は93億円で、売上の4.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−2−14−322
2014年3月0−2−5−215
2015年3月340−83442
2016年3月−14−3−1−1723
2017年3月12−1−71128
2018年3月34−4−23057
2019年3月22−11−11168
2020年3月−17−2−1−1948
2021年3月21−2−31964
2022年3月−2−1−5−356
2023年3月34−6−82876
2024年3月10−2−1884
2025年3月26−4−62299
2026年3月25−20−12593

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は338億円。このうち返さなくてよい自己資本が206億円で、自己資本比率は61.0%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1977112636.0
2014年3月170719942.0
2015年3月2147414034.5
2016年3月2127713536.4
2017年3月2068612041.6
2018年3月2499915039.7
2019年3月27211116140.8
2020年3月26111814345.1
2021年3月29713316444.6
2022年3月29514714849.8
2023年3月30215414851.1
2024年3月34617517150.4
2025年3月33919114856.4
2026年3月33820613261.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
93億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
166億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
132億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
91
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率21 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE209社中49位あたり、逆に低いのは自己資本比率209社中117位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
11.4%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
10.7%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
61.0%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
6.1%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.5%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,180で、1年前と比べて+23.2%過去52週の値幅のなかでは22%の位置にある。

¥1,180-3.6%1ヶ月-4.1%1年+23.2%時価総額243億円
過去52週の値幅
安値¥965高値¥1,950

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.3倍
PER (会社予想)12.5倍
PBR1.13倍
配当利回り3.47%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で1.25%上昇と小幅ながら、8月19日は5.88%下落して1217円となった。25日線は1239.92円で下回っており、短期的な調整局面にある。52週高値1950円からは大きく乖離し、年初来上昇率は27.5%と堅調。出来高は8月14日に13.2万株とやや増加したが、その後は低調。RSIは53.67と中立圏にあり、トレンドは明確でない。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり41で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.47%。

年間配当
¥41
1株あたり
配当利回り
3.47%
いまの株価に対して
配当性向
36.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月724.2
2018年3月814.39.7
2019年3月1250.016.5
2020年3月120.019.8
2021年3月1525.022.4
2022年3月2033.320.5
2023年3月15−25.030.4
2024年3月2033.332.5
2025年3月41105.035.5
2026年3月410.036.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥41

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ12,832人。区分でいちばん多いのは個人・その他50.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が41.0%を占め、残る59.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他51.549.451.947.145.850.6
金融機関20.122.922.623.124.921.5
事業法人20.620.820.720.720.819.4
外国法人5.03.01.65.85.34.7
証券会社2.83.83.13.33.13.6
外国人個人0.10.10.10.10.10.1
政府・自治体0.0
自己株式0.80.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社日本カストディ銀行(信託口)6.98
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6.23
03木村化工機関連グループ持株会5.77
04株式会社奥村組4.70
05キムラ従業員持株会4.68
06小林康眞3.00
07日本生命保険相互会社2.98
08三井住友信託銀行株式会社2.91
09木村孝吉2.03
10ニプロ株式会社1.94

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+346%、1株純資産は14期で+211%。直近期のROEは11.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月263457.813.220.7
2014年3月153474.232.452.2
2015年3月293748.319.025.7
2016年3月333908.811.221.7
2017年3月324357.810.524.2
2018年3月6049912.98.29.7
2019年3月7756014.54.916.5
2020年3月6159510.67.119.8
2021年3月6766910.711.322.4
2022年3月9974814.18.720.5
2023年3月517826.613.430.4
2024年3月788819.49.032.5
2025年3月11796612.66.235.5
2026年3月1151,07011.413.236.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額386百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢
小林康眞代表取締役 取締役会長兼取締役社長80
佐伯博専務取締役 化工機事業部長、エンジニアリング事業部管掌、調達部担当69
井城逸雄常務取締役 業務監査室担当、内部統制担当、法務室担当67
重洋一取締役 エンジニアリング事業部長 兼人材開発部長65
尾崎真司取締役 エネルギー・環境事業部長 兼同事業部営業部長、東京支店担当、品質保証部担当61
谷口直彦取締役 製造部門長兼尼崎工場長55
藤井克祐取締役 管理部門長兼総務部長、企画室担当、秘書室担当68
正木惠之取締役 開発部長、情報システム部担当66
粂芳明取締役(監査等委員)常勤71
嶋野修司取締役(監査等委員)51
濱田隆祐取締役(監査等委員)53
田辺陽一56
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
丸橋常弘取締役(監査等委員)72

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)82232135945
取締役(社内)1181818
社外取締役3993

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容619字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(木村化工機株式会社(当社)、連結子会社1社(2026年3月31日現在)により構成)においては、エンジニアリング事業、化工機事業及びエネルギー・環境事業の3事業を行っており、その製品の種類は多岐にわたっております。各事業における当社グループ会社の位置付け等は次のとおりであります。 なお、次の3部門は「第5  経理の状況  1  (1) 連結財務諸表  注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (エンジニアリング事業) 当部門においては、蒸発装置、蒸留装置、晶析装置、洗浄装置、攪拌機、圧力容器タンク、ステンレス・鉄・樹脂の配管工事等の設計、製作、加工並びに販売と、これら製品の設置並びに付帯工事を行っております。 (化工機事業) 当部門においては、プラント設備・機器類の関連工事(製作、既設撤去、据付、配管、塗装、保温、試運転調整)及びメンテナンス工事等の管理、請負施工を行っております。 (エネルギー・環境事業) 当部門においては、核燃料輸送容器及び格納装置、核燃料濃縮関連機器、放射性廃棄物処理装置、放射線遮蔽設備及び実験設備等の設計、製作、加工並びに販売と、これら製品の設置並びに付帯工事を行っております。 〔関係会社〕   フォレコ㈱(連結子会社)は、当部門に係る製品の製造及び工事を行い、販売しております。 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,765字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは「努力・調和・忍耐」を社是とし、「価値ある技術・製品・サービスを提供することによって顧客の期待とニーズに応え、健全な企業活動を通じて社会の発展に貢献する。」ことを企業理念としております。 また、「顧客第一、人間尊重、変革への挑戦、法の遵守 ~すべては、すべてのために~」を行動指針とし、顧客が満足し安心して使用できる品質の製品とサービスを提供すると共に、製品の研究開発、生産、販売からメンテナンスに至るまでの事業活動のあらゆる段階において、関連する顧客及び従業員と環境の安全性の確保に最大限の努力を傾注することを製品安全に関する基本理念として活動しております。 (2) 当社グループの経営戦略と対処すべき課題 今後のわが国の経済情勢は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果もあって緩やかな回復が続くことが期待される一方で、米国の通商政策の影響による景気の下振れリスク、物価上昇の懸念、金融資本市場の変動等の影響に加え、中東情勢の緊迫化に伴う石油関連製品の調達難や物流費高騰に十分注意する必要があります。 このような中で、2025年度から2027年度までの第14次中期経営計画のスローガン「地球と未来を考える。一丸となって目指そう3・3・4!」のもと、最終年度となる2027年度において、業績については売上高300億円、経常利益30億円の達成を目指すとともに、従業員400名以上の維持及び増員に取り組んでまいります。 この目標達成に向け、引き続き健全な企業活動を堅持したうえで、将来的な脱炭素社会に向けて当社が重要な経営課題として特定したマテリアリティ(重要課題)である「脱炭素社会への貢献」「品質マネジメントの深化」「人的資本の強化」「強固な経営基盤の構築」に取り組んでまいります。 エンジニアリング事業につきましては、設計・製作・調達・現地工事・工程管理・試運転までを一貫して行うプラントエンジニアリング(EMPC※)方式でのさらなる受注及び利益の拡大を図るとともに、特に脱炭素・循環型社会の実現に向け地球温暖化対策として有効であるCO2排出量を大幅に削減する省エネ型蒸留・蒸発装置、機器等の継続的な改良・開発及び受注拡大に向け積極的に営業展開してまいります。また、一般社団法人環境共創イニシアチブが運営する「令和7年度補正予算 省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」を利用した受注に注力してまいります。 ※「EMPC」とは、プラント建設業界では一般的に知られている「EPC」(設計(Engineering)、調達(Procurement)、建設(Construction)の略)に製造(Manufacturing)の「M」を加えた当社造語(商標登録済み)であります。 化工機事業につきましては、営業活動の強化を継続し、新規顧客の開拓、顧客の情報収集及びその共有化を行うことで春・秋の定期修理工事及び単体機器等の受注並びにメンテナンスエリアの確保・拡大に一層注力し、継続的な利益の確保に努めてまいります。また、技術力及び工事遂行能力の向上並びに協力会社との良好な関係構築を図り、動員力のさらなる強化及び有為な人材の確保及び後継者の育成に取り組むとともに、受注を優先とした活動、コスト競争力の強化及び顧客満足度の高い工事の遂行及び社会環境の変化等に柔軟に対応できる体制の構築に努めてまいります。 エネルギー・環境事業につきましては、原子力発電所関連では、許認可を要する周辺装置の製作・保守・保全業務の受注、福島第一原子力発電所関連では、廃炉・廃止措置対応としての燃料デブリ処理のための分析セル施設関連、処理水関連機器、放射性廃棄物容器、構内運搬容器等及び原子炉周りの除染・解体工事、遠隔保守対応の設計・製作業務に関する受注、核燃料サイクル関連では、青森県六ヶ所村の再処理工場、MOX燃料加工工場の竣工に向けた耐震基準及び火災・爆発対応の見直し設計・改造等の新規制基準対応業務及び関連する遮蔽及び廃棄物処理設備の受注に注力いたします。
事業等のリスク2,450字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のあるリスクには、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。また、当社グループに関するすべてのリスクを網羅しているものではありません。 (1) 市場環境リスク 当社グループの主要な受注先である化学・繊維・医療・食品関連等の業界の経済情勢の変動により、当社の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。具体的には、当社グループの主な製品である化学機械装置及び原子力を含 むエネルギー・環境関連機器はすべて受注生産であり、その需要は国内の設備投資動向の影響を受け、特に設備投資計画の延期又は中止は、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (2) 主要事業に関するリスク ①エンジニアリング事業及び化工機事業 エンジニアリング事業を中心に展開しておりますプラントエンジニアリングは、プラントの企画・提案、設計、調達、製作、工事、施工管理、試運転という一連の業務を受注するビジネスモデルです。案件によっては大規模かつ施工期間が長期間にわたり、納期・工期遅延、労働者確保が困難となる可能性があり、コストが増加するリスク、技術的な問題や品質問題が発生するリスクがあり、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 ②エネルギー・環境事業(原子力分野) 当社グループのエネルギー・環境事業は、国家の政策による影響が大きく、事故の発生、世論の変化などの外的要因による国策の変更により、当社グループの経営成績及び財務状況が大幅に影響を受ける可能性があります。 (3) 品質保証及び製造物賠償責任に関するリスク 当社グループは、豊かな経験とノウハウで信頼性の高い製品の製造を目指すとともに、製品について品質管理体制を整備し、高い品質の確保・維持に努めております。しかしながら、予期し得ない重大な品質問題が発生する可能性は皆無ではなく、そうした重大な事態が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (4) 重要な訴訟事件等の発生に関するリスク 当社グループは、法令の遵守及び契約の適切な履行等に努めておりますが、事業活動を行う中で知的財産権、製造物責任等の重大な訴訟が提起された場合には、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (5) 有価証券投資に関するリスク 当社グループは、投資有価証券として時価のある上場株式を保有しておりますが、株式市場の低迷や経営状況の悪化・破たん等により、保有する有価証券の評価額が減少し、回復の見込みのない場合は、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (6) 災害に関するリスク 当社グループは、大地震、台風、津波、洪水、火災等の予期せぬ災害による損害の発生及び拡大を防ぐため、防災設備の整備や点検、訓練などを定期的に行い、また、損害の発生に備えて損害保険の付保、安否確認システムの導入、資金調達手段の確保等の対策を講じておりますが、こうした災害による人的・物的被害により、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (7) 感染症に関するリスク 当社グループは、感染症に対して、社内規程・対策行動マニュアルに基づき、感染対策本部を設置し、従業員や家族の安全と健康を最優先にした感染症予防策として在宅勤務、通勤時間帯の変更、来訪者管理の徹底(従業員だけでなく、取引先も含めた感染防止対策への協力)などを行うことにより、事業継続に対する影響の最小化を図る体制を整えております。ただし、当社グループの従業員を含めた感染症が拡大し、事業活動が制限される事態が発生した場合は、当社グループの経営成績及び財政状況に影響を与える可能性があります。 (8) 人材確保に関するリスク 当社グループは「技術基盤」「営業基盤」「組織基盤」の強化及び各基盤の基礎となる「技術者の確保と育成」を最重要課題の一つと認識し、有為な人材の確保・育成に努めておりますものの、技術者等の専門人材が不足し、事業の縮小又は事業の継続に支障が出る場合は、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (9) 与信に関するリスク 当社グループは、取引先の与信管理について、定期的に信用情報調査を行っております。また受注条件及び受注予定先企業に関する情報を収集することにより経営リスクの有無の判定を行い、その上で社内規程に基づき受注の可否を判断しておりますが、取引先が業績不振により信用不安に陥った場合は、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (10) 情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、取引先や協力会社の企業情報、当社グループの開発情報、株主、従業員の個人情報等、製造・研究開発に関する技術情報、及び会計を含む企業の財務情報等の情報資産を保有・管理しております。これら情報資産の安全対策に関しては情報セキュリティ委員会を設け、情報セキュリティ管理を遂行するためのリスク評価、リスク管理はもちろんのこと、情報セキュリティ規程及び実施要領の見直しや利用者への普及・啓発を行っております。 しかしながら、情報セキュリティに対する侵害(不正アクセスによる情報漏洩、利用者による情報漏洩、ウイルス感染、なりすまし、使用不能攻撃、ハードウエア紛失等)やシステム・ネットワークの障害・故障、損壊(電源異常、熱暴走、天災による機器損壊等)等の被害が発生した場合、顧客等に多大な損害・損失を与えるだけでなく、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,849字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 (業 績) 当連結会計年度におけるわが国経済は、米国の通商政策による影響が一部にはみられるものの、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果もあり、景気は緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、地政学リスクの継続や円安によるエネルギー価格・原材料価格の高止まりに加え、米国の通商政策の影響による海外景気の下振れ懸念及び期末に顕在化した中東情勢の緊迫化に伴う金融市場の変動による影響から依然として先行き不透明な状況が続いております。 また、当社の業績に影響のある国内向け設備投資につきましては、物価高の継続、海外景気の減速、米国の通商政策による企業収益の悪化、人件費をはじめとした投資のコスト増加懸念等もあり設備投資への慎重姿勢が維持され、投資計画自体を見直す企業もある中で、老朽設備の維持・更新投資を中心に景気に左右されづらい情報化投資や研究開発投資、昨今重要性が高まっている脱炭素に向けた環境対応投資、人手不足やDX化及び省力化といった中長期的な課題解決への投資等が下支えとなり、底堅く推移しました。 このような状況のもと、受注高は 24,405百万円と前連結会計年度に比べ 3,609百万円の減少(△12.9%)となりましたが、売上高は 27,972百万円と前連結会計年度に比べ 1,541百万円の増加(+5.8%)となりました。 損益面につきましては、営業利益は 3,024百万円と前連結会計年度に比べ 11百万円の増加(+0.4%)、経常利益は 3,102百万円と前連結会計年度に比べ 18百万円の増加(+0.6%)となりましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は 2,259百万円と前連結会計年度に比べ 50百万円の減少(△2.2%)となりました。 セグメントの業績は、次のとおりであります。 (エンジニアリング事業) 化学機械装置の設計・製作・据付工事を行うエンジニアリング事業につきましては、設計・製作・調達・現地工事・工程管理・試運転までを一貫して行うプラントエンジニアリング(EMPC※)方式での受注拡大、及び省エネ型であり、また、脱炭素・循環型社会の実現に向け地球温暖化対策として有効であるCO2排出量を大幅に削減する蒸留・蒸発装置、機器等の受注拡大を図るべく、当社が得意とする固有技術を前面に打ち出した企画提案や新製品等の情報発信を積極的に行うとともに、特に、一般社団法人環境共創イニシアチブが運営する「令和6年度補正予算 省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」における先進設備システムに採択された5つの装置について、積極的な営業活動を行いました。 その結果、受注高は 7,136百万円と前連結会計年度に比べ 1,365百万円の減少(△16.1%)、売上高は 7,196百万円と前連結会計年度に比べ 88百万円の減少(△ 1.2%)となり、セグメント利益(営業利益)は 260百万円と前連結会計年度に比べ 152百万円の減少(△36.9%)となりました。 ※「EMPC」とは、プラント建設業界では一般的に知られている「EPC」(設計(Engineering)、調達(Procurement)、建設(Construction)の略)に製造(Manufacturing)の「M」を加えた当社造語(商標登録済み)であります。 (化工機事業) 化学機械装置の現地工事・メンテナンス業務を行う化工機事業につきましては、一部の企業や業種では高機能・高付加価値商品の需要拡大に伴う増産対応、新製品開発のための起業工事、主力製品の製造設備改修及び製造基盤整備等の基盤強化工事を行う動きがみられましたが、景気の先行き不透明な状況が続く中、顧客の多くは設備投資に対する慎重な姿勢を維持したため、既存設備の安定稼働のための定期修理及びメンテナンス工事が主となりました。 その結果、受注高は 10,824百万円と前連結会計年度に比べ 2,235百万円の減少(△17.1%)となりましたが、売上高は 12,377百万円と前連結会計年度に比べ 350百万円の増加(+2.9%)となり、セグメント利益(営業利益)は 1,150百万円と前連結会計年度に比べ 374百万円の減少(△24.6%)となりました。 (エネルギー・環境事業) 原子力を含むエネルギー・環境関連機器の設計・製作・据付工事を行うエネルギー・環境事業につきましては、主として福島第一原子力発電所関連の廃炉・廃止措置に向けたデブリ処理に対応する分析施設や遠隔対応可能な保守装置等の各種装置、除染対応業務、放射性廃棄物用容器及び核燃料サイクル施設では青森県六ヶ所村でのMOX燃料(ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料)加工工場の竣工に向けた新規制基準対応業務や仕様変更に伴う現地での追加工事を受注すべく営業活動を展開いたしました。 その結果、受注高は 6,445百万円と前連結会計年度に比べ 9百万円の減少(△0.1%)となりましたが、売上高は 8,398百万円と前連結会計年度に比べ 1,279百万円の増加(+18.0%)となり、セグメント利益(営業利益)は 1,613百万円と前連結会計年度に比べ 539百万円の増加(+50.2%)となりました。 (財政状態) (資  産) 流動資産は 21,550百万円と前連結会計年度末に比べ 2,844百万円の減少(△11.7%)となりました。これは主として、現金及び預金が601百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が421百万円、電子記録債権が1,566百万円減少したこと等によります。 固定資産は 12,263百万円と前連結会計年度末に比べ 2,748百万円の増加(+28.9%)となりました。これは主として、建物及び構築物が521百万円、土地が246百万円、長期預金が940百万円増加したこと等によります。 この結果、総資産は 33,813百万円と前連結会計年度末に比べ 95百万円の減少(△0.3%)となりました。 (負  債) 流動負債は 8,598百万円と前連結会計年度末に比べ 2,249百万円の減少(△20.7%)となりました。これは主として、電子記録債務が1,581百万円、前受金が895百万円減少したこと等によります。 固定負債は 4,595百万円と前連結会計年度末に比べ 667百万円の増加(+17.0%)となりました。これは主として、役員株式給付引当金が325百万円、長期借入金が295百万円増加したこと等によります。 この結果、負債合計は 13,194百万円と前連結会計年度末に比べ 1,582百万円の減少(△10.7%)となりました。 (純資産) 純資産合計は 20,619百万円と前連結会計年度末に比べ 1,486百万円の増加(+7.8%)となりました。 この結果、当連結会計年度末の自己資本比率は 61.0%となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動により 2,534百万円増加、投資活動により 1,967百万円減少、財務活動により 1,164百万円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ 601百万円減少し、当連結会計年度末には 9,291百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動により資金は 2,534百万円増加し、前連結会計年度に比べ42百万円流入が減少しました。主な要因は、前受金の増減額の減少であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動により資金は 1,967百万円減少し、前連結会計年度に比べ 1,539百万円流出が増加しました。主な要因は、有形固定資産の取得及び定期預金の預入による支出の増加であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動により資金は 1,164百万円減少し、前連結会計年度に比べ 552百万円流出が増加しました。主な要因は、自己株式の取得による支出の増加であります。 ③ 今後の見通し 今後のわが国の経済情勢は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果もあって緩やかな回復が続くことが期待される一方で、米国の通商政策の影響による景気の下振れリスク、物価上昇の懸念、金融資本市場の変動等の影響に加え、中東情勢の緊迫化に伴う石油関連製品の調達難や物流費高騰に十分注意する必要があります。 このような状況のもと、当社グループの業績は、売上高 24,800百万円、営業利益 2,620百万円、経常利益 2,700百万円、親会社株主に帰属する当期純利益 1,860百万円を予定しております。 ④ 生産、受注及び販売の実績 (生産実績) 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) エンジニアリング事業   7,059   0.1 化工機事業   12,423   4.3 エネルギー・環境事業   8,480   17.2 合計   27,962   6.7 (注) 金額は、販売価格によっております。 (受注実績) 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) エンジニアリング事業   7,136   △16.1   10,656   △0.6 化工機事業   10,824   △17.1   3,711   △29.5 エネルギー・環境事業   6,445   △0.1   9,493   △17.1 合計   24,405   △12.9   23,861   △13.0 (販売実績) 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) エンジニアリング事業   7,196   △1.2 化工機事業   12,377   2.9 エネルギー・環境事業   8,398   18.0 合計   27,972   5.8 (注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 住友金属鉱山㈱   2,679   10.1   3,868   13.8 富士電機㈱   4,223   16.0   3,381   12.1 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって留意すべき事項の詳細につきましては、「第5  経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりでありますが、経営者により一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、これらの見積りには不確実性を伴うため、実際の結果は、これらとは異なることがあります。経営者が当社グループの業績に重要な影響を及ぼすと認識している事項は以下のとおりであります。 工事契約については、当事者間で合意された実質的な取引の単位に基づいて、工事収益総額、工事原価総額及び決算日における工事進捗度を合理的に見積り、これに応じて当連結会計年度の工事収益を認識しております。なお、工事進捗度の見積方法は、発生原価に基づくインプット法によっております。工事完了までの工事原価総額については、工事進捗等に伴い発生費用に変更が生じる可能性があることから、その見積りを継続的に見直しておりますが、一定の不確実性が伴うことから、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において認識する金額に重要な影響を与える可能性があります。 受注工事に係る将来の損失に備えるため、当連結会計年度末における受注残案件のうち、損失の発生が見込まれ、かつ、当該損失額を合理的に見積もることが可能な案件について、翌連結会計年度以降に発生が見込まれる損失額を工事損失引当金に計上しております。なお、工事施工の途中において、予見不能な事象の発生やプロジェクト案件の進捗状況等によって損失額が大きく変動する可能性があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容につきましては、「第2  事業の状況」の 「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 当社グループの経営戦略と対処すべき課題」 及び 「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」 をご参照ください。 ③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループは、十分な手元流動性を有しており、運転資金及び設備投資資金は主として自己資金より充当し、必要に応じて金融機関からの借入れを実施することを基本方針としております。なお、今後、当社の成長のために発生する資金需要につきましても、当該基本方針に基づき、主に自己資金より充当し、必要に応じて金融機関からの借入を実施する予定です。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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