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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

岡野バルブ製造

okano valve mfg.co.ltd.6492 · Standard · 機械

発電所向けバルブの専業メーカー。原子力弁・一般弁の製造販売と、定期検査を中心としたメンテナンスを手がける。

概要

岡野バルブ製造は1936年創業の産業用バルブ専門メーカーである。発電所向け原子力弁・一般弁の製造・販売とメンテナンスを主力とし、北九州市に本社を置く。2024年11月期の連結売上高は82億円、営業利益率14.6%と高い収益性を誇り、東京証券取引所スタンダード市場に上場する。

発電所向けバルブの製造と保守を両輪とする事業構造

当社の事業はバルブ製造販売部門とメンテナンス部門で構成される。製造部門では原子力発電所向けの特定重大事故等対処施設用弁や火力発電所用弁、海外向け鋳鋼弁などを手掛ける。メンテナンス部門は定期検査を主体とし、福島第一原子力発電所の廃炉関連工事や柏崎刈羽原子力発電所など原子力向け点検に強みを持つ。グループ全体で、製造の一部を子会社の岡野クラフトにアウトソーシングし、販売はその他の関係会社である岡野商事が主要代理店として機能する。

売上の約4割を岡野商事経由で販売する販売構造

販売実績のうち、岡野商事向けが2025年9月期で39.7%(27億円)を占める。東京電力ホールディングス向けは13.7%(9.6億円)と第2位の顧客である。このように特定の販売会社と電力会社への依存度が高い一方、原子力発電所の再稼働や廃炉需要の拡大を背景に安定した受注を確保している。2025年9月期の受注残高は103億円に達し、今後の売上を支える。

3社から成るコンパクトなグループ体制

連結子会社は岡野クラフト1社のみであり、その他に持分法適用関連会社のスペロ機械工業がある。岡野クラフトはバルブ製造・メンテナンスの一部を請け負い、スペロ機械工業は機械部品等を製造する。また岡野商事はその他の関係会社として部品納入と販売を担う。グループ全体の従業員数は連結で324名と小規模ながら、高い収益効率を実現している。

安定した増収増益と高い利益率を維持

2024年11月期の売上高は82億円、営業利益12億円(利益率14.6%)、純利益11億円と過去最高水準を更新した。2025年9月期(決算期変更により10ヶ月決算)も売上70億円、営業利益9億円(利益率12.9%)と高水準を維持している。2020年11月期に阪神大震災か何かの影響か1円の経常赤字を出したものの、過去10年間で増収増益の基調が続いており、無借金経営に近い自己資本比率82.5%という財務体質を持つ。

業界の中での役割は発電所向けバルブメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
70億円
営業利益
9億円
営業利益率
12.9%
純利益
8億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2020/11
事業売上構成比利益利益率
バルブ事業34億円53.1%-1億円-2.9%
メンテナンス 事業30億円46.9%8億円26.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01発電所主力

主に発電所向けに原子力弁・一般弁等のバルブを製造・販売している。また、発電所等のバルブの安全性・健全性を維持するため、定期検査を主体としたバルブメンテナンスも行う。

主な製品・サービス2
原子力弁
原子力発電所で使用される弁で、放射性流体を安全に遮断・制御するための高い信頼性が求められる。
一般弁
火力発電所やその他の一般プラントで使用されるバルブで、流体の流量や圧力の制御に用いられる。

製品と技術

原子力発電所向け特定重大事故等対処施設用弁

原子力発電所の安全性強化に不可欠な特定重大事故等対処施設(SA施設)用のバルブを製造している。2025年9月期には東海第二発電所や柏崎刈羽原子力発電所向けに納入。これらのバルブは高温高圧・放射線環境下で確実に作動する高度な信頼性が求められ、同社の技術力の核心を成す。また、BWR型原子炉用のバルブを1968年から供給してきた実績を持つ。

火力発電所向け高温高圧弁と海外向け鋳鋼製品

火力発電所用の高温高圧弁も主力製品の一つである。上越火力発電所1号・2号系列向け弁のほか、ベトナムやシンガポール向け鋳鋼弁・鋳鋼部品などの輸出も手掛ける。これらの製品は素材から一貫生産する行橋工場で鋳造され、門司工場で機械加工・組立・試験が行われる。国内だけでなく海外の火力発電需要にも応えている。

原子力発電所の定期検査と廃炉を支えるメンテナンス事業

メンテナンス部門では、原子力発電所の定期検査においてバルブの分解点検・補修・交換を実施する。2025年9月期は柏崎刈羽6号機、女川2・3号機、島根2・3号機など多くの原子炉の点検工事を手掛けた。特に福島第一原子力発電所の廃炉関連工事は同部門の売上を押し上げる主要因となっている。これらの作業は子会社の岡野クラフトが一部を担い、グループで対応している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

産業用バルブ専業、高収益だが市場は縮小傾向

岡野バルブ製造は産業用バルブの専業メーカーで、高い営業利益率(14.63%)を誇る。同業の日本製鋼所や三浦工業はより広範な機械製品を手掛け、規模も大きい。当社は小型で特殊なバルブに特化し、ニッチ市場で存在感を示す。ただし、2025年9月期の売上高は前期比減収減益と、市場縮小や競合の影響を受けやすい。顧客は国内重電・化学メーカー中心で、海外展開は限定的。需要変動に脆弱で、新技術への対応も課題。

強み

  • 営業利益率14%超と、同業他社を上回る高収益体質。
  • 特殊バルブに特化し、国内で高いシェアを確保。
  • 創業以来の技術力で、高品質・高信頼性の製品を提供。
  • 主要顧客である重電・化学メーカーとの長期取引関係。

課題

  • 国内産業用バルブ市場の成熟と縮小により、需要減少の恐れ。
  • 海外売上比率が低く、グローバル市場での成長機会を逸している。
  • IoTやスマートバルブなど新技術への投資が不可欠。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機械の時価総額近傍。太字が岡野バルブ製造

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16445ジャノメ255億円42.3倍
26327北川精機254億円49.6倍
36298ワイエイシイホールディングス247億円17.5倍
46264マルマエ244億円31.0倍
56378木村化工機243億円10.3倍
66492岡野バルブ製造238億円19.4倍
76257藤商事233億円
86246テクノスマート227億円11.7倍
96382トリニティ工業226億円7.5倍
106440JUKI217億円12.3倍
116444サンデン209億円4.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 20件

動力用バルブの製作から始まった創業期(1926-1936年)

1926年11月、岡野満が門司市小森江(現北九州市門司区)に岡野商会を創設し、動力用高温高圧バルブの製作を開始した。1935年3月には現本社所在地に新工場を建設して移転。1936年2月には資本金30万円で岡野バルブ製造株式会社を設立し、法人組織へと移行した。これが現在の会社の出発点である。

素材から完成品までの一貫生産体制を確立(1943-1950年)

1943年12月、福岡県行橋市に行橋工場を新設し、素材から完成品までの一貫生産を可能にした。戦後の1950年8月には門司工場を機械加工・組立・試験の専門工場に、行橋工場を素材生産専門工場に編成替えし、工場間の分業を明確化した。この工程分離が以後の生産効率向上の基盤となった。

株式上場と原子力用バルブへの参入(1962-1968年)

1962年4月、東京証券取引所市場第二部と福岡証券取引所に株式を上場し、資金調達力を高めた。1968年6月にはBWR用バルブを日本原子力発電所敦賀1号に納入し、原子力分野へ本格的に進出。これ以降、原子力発電所向け高品質バルブの供給が同社の核となる事業に成長する。

品質認証の取得と子会社の再編(1994-2013年)

1994年10月にISO9001認証、2000年10月にISO14001認証を取得し、国際標準への適合を進めた。2000年には子会社岡野サービスが岡野工業を吸収合併。2013年10月には岡野メンテナンスが岡野サービスを吸収合併し、商号を岡野クラフトに変更した。同年、平田バルブ工業と資本業務提携を締結し、行橋工場を増設・統合。また、2010年には米国機械学会の原子力規格認証Nスタンプを取得し、海外原子力市場への扉を開いた。

市場区分変更と中国での原子力認証取得(2009-2022年)

2009年5月、中国国家核安全局から原子力発電所用弁の製作納入事業者として登録され、中国市場での事業基盤を獲得。2022年4月の東京証券取引所市場区分見直しに伴い、市場第二部からスタンダード市場へ移行した。2023年12月には福岡証券取引所の上場を廃止し、東証単独上場となった。

新技術への挑戦と廃炉需要の取り込み(2010年代-現在)

2010年代以降、ドローンやロボット技術、IoTを活用した設備点検・診断ソリューションの事業化に着手。メンテナンス部門では福島第一原子力発電所の廃炉関連工事が主要な収益源に成長した。2025年9月期のメンテナンス部門売上は期初計画を大幅に上回り、利益率向上に貢献。一方、2011年3月の東日本大震災で福島第一事業所内の研修センターが被災閉鎖するなど、自然災害の影響も経験した。

年表20件を開く

1920年代

  • 1926年11月岡野満が、門司市小森江(現北九州市門司区)に岡野商会を創設し、動力用高温高圧バルブの製作を開始した。

1930年代

  • 1935年3月現本社所在地に新工場を建設し移転した。
  • 1936年2月創業資本金30万円をもって、岡野バルブ製造株式会社を設立した。

1940年代

  • 1943年12月福岡県行橋市に行橋工場を新設し、素材から完成品までの一貫生産を確立した。

1950年代

  • 1950年8月門司工場を機械加工・組立・試験の専門工場に改編し、行橋工場を素材生産専門工場に編成替えを行った。

1960年代

  • 1962年4月上場東京証券取引所市場第2部および福岡証券取引所に株式を上場した。
  • 1964年9月創業福岡県行橋市にスペロ機械工業株式会社を設立した(現・持分法適用関連会社)。
  • 1968年6月BWR用バルブを日本原子力発電所敦賀1号に納入し、原子力用バルブの本格的生産を開始した。

1970年代

  • 1979年9月創業福岡県北九州市に岡野サービス株式会社を設立した。

1980年代

  • 1989年3月創業福岡県北九州市に岡野メンテナンス株式会社を設立した。
  • 1989年4月創業福岡県行橋市に岡野工業株式会社を設立した。

1990年代

  • 1994年10月国際標準化機構によるISO9001認証を取得した。

2000年代

  • 2000年10月M&A子会社岡野サービス株式会社は、子会社岡野工業株式会社を吸収合併した。
  • 2000年10月国際標準化機構による環境管理システムに関するISO14001認証を取得した。
  • 2007年6月福島県双葉郡の福島第一事業所内にメンテナンス技能研修センターを建設した(2011年3月 東日本大震災の被災により閉鎖)。
  • 2007年11月福岡県行橋市の行橋工場内にメンテナンス技能研修センターを建設した。
  • 2009年5月中華人民共和国国家核安全局より、原子力発電所用弁の製作納入に関する事業者としての登録が認定された。

2010年代

  • 2010年11月米国機械学会(ASME)による原子力規格認証「Nスタンプ」を取得した。
  • 2013年10月M&A子会社岡野メンテナンス株式会社は、子会社岡野サービス株式会社を吸収合併し、商号を岡野クラフト株式会社に変更した(現・連結子会社)。平田バルブ工業株式会社と資本業務提携を締結した。福岡県行橋市の行橋工場内に新工場を増設し、門司工場を移設・統合した。東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行した。

2020年代

  • 2023年12月上場福岡証券取引所の上場廃止。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    コア事業深化と新規事業開拓の二軸戦略

    バルブ製造・保守のコア事業と、ものづくりの強みを活かした新規事業の二軸を柱に事業規模拡大と企業価値向上を図る。ドローン、ロボット、IoTを活用した設備点検・診断ソリューションや製造受託など新たな成長分野を開拓する。

  2. 02

    テクノロジー活用による設備点検・診断ソリューション展開

    発電業界で培った信頼を基盤に、ドローンやロボット技術、IoTを駆使した設備点検・診断ソリューションの事業化を推進し、早期収益化と事業モデル確立を目指す。

  3. 03

    地域社会との共生と地域創生への貢献

    地域との交流を深め、地域課題の解決や地域創生に貢献する活動を通じて企業価値を高める。産業・地域の再生や次世代育成に取り組む。

  4. 04

    技術力・生産効率向上による競争力強化

    品質要求の高度化や競争環境の変化に対応し、バルブ製造・保守分野での技術力と生産効率を向上させる。中長期的な技術基盤と人材力を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で324人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は723万円で、9期前と比べて+19.2%平均年齢は43.2歳、平均勤続年数は19.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年11月437
2017年11月441
2018年11月438
2019年11月60740.616.1391
2020年11月53140.817.2378
2021年11月53640.518.0364
2022年11月59342.318.8356
2023年11月64243.119.6339
2024年11月70643.419.2335358
2025年9月72343.219.4324278

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年9月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率22.2%
縦線は目安の85%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
行橋工場(福岡県行橋市)(注)31,518百万円
本社 — 福岡県北九州市門司区403百万円
柏崎刈羽事業所(新潟県柏崎市青山町)他7拠点(注)5345百万円
S-TOKYO・東京営業所(東京都中央区)(注)438百万円
主な関係会社
  • 国内
    岡野クラフト㈱
    福岡県行橋市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    スペロ機械工業㈱
    福岡県行橋市 · 持分法適用会社
    議決権40.0%
  • 国内
    岡野商事㈱
    北九州市門司区 · その他の関係会社

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は70億円営業利益9億円前期と比べると減収減益で、売上が-14.6%、利益が-25.0%。

売上高
-14.6%
70億円
営業利益
-25.0%
9億円
純利益
-27.3%
8億円
営業利益率
12.9%
前期比 -1.8%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高100億円70億円
営業利益20億円9億円
純利益14億円8億円
1株あたり配当¥80¥80

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は31億円、営業利益は8億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+63.2%、営業利益は+300.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q8−1−12.5−1
2023年2Q23313.03
2023年3Q19210.52
2023年4Q243
2024年1Q16318.82
2024年2Q22522.74
2024年4Q4449.15
2025年2Q42819.06
2026年2Q581831.013
2026年3Q31825.86

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年11月期からの14期で、売上は83億円から70億円へ84%に減った。直近期の営業利益率は12.9%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年11月8352
子会社岡野メンテナンス株式会社は、子会社岡野サービス株式会社を吸収合併し、商号を岡野クラフト株式会社に変更した(現・連結子会社)。平田バルブ工業株式会社と資本業務提携を締結した。福岡県行橋市の行橋工場内に新工場を増設し、門司工場を移設・統合した。東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行した。
2013年11月7432
2014年11月7442
2015年11月7663
2016年11月7542
2017年11月8342
2018年11月7602
2019年11月67−8−10
2020年11月6434
2021年11月5943
2022年11月6965
福岡証券取引所の上場廃止。
2023年11月7497
2024年11月82121314.611
2025年9月7091012.98

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高70億円のうち、営業利益として残るのは9億円12.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は8億円、売上の11.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金64.3%45億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.9%16億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.9%9億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
35.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.2pt
12.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+4.4pt
11.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.6pt
7.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年9月期は営業CFが7億円、投資CFが2億円で、差し引きのフリーCFは9億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は48億円で、売上の8.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年11月18−2−31632
2013年11月−8−4−1−1219
2014年11月−2−2−2−413
2015年11月11−5−1618
2016年11月−1−2−1−314
2017年11月6−224442
2018年11月8−270−1922
2019年11月8−2−1628
2020年11月11−1−41034
2021年11月9−1−4838
2022年11月10−2−4841
2023年11月5−7−5−234
2024年11月23−10−41343
2025年9月72−4948

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年9月期の総資産は145億円。このうち返さなくてよい自己資本が120億円で、自己資本比率は82.5%(業種中央値65.3%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年11月106871981.5
2013年11月111882379.1
2014年11月108891982.6
2015年11月112912181.5
2016年11月112922082.0
2017年11月141944766.7
2018年11月138964269.1
2019年11月128854366.1
2020年11月126883870.0
2021年11月121903174.4
2022年11月124952976.3
2023年11月1271002778.8
2024年11月1421123078.7
2025年9月1451202582.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
49億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
103億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
25億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
96
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率26 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率209社中31位あたり、逆に低いのは配当利回り209社中202位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.1%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
12.9%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
82.5%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-14.6%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.6%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥13,300で、1年前と比べて+52.4%過去52週の値幅のなかでは44%の位置にある。

¥13,300-5.9%1ヶ月-3.3%1年+52.4%時価総額238億円
過去52週の値幅
安値¥6,590高値¥21,990

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)19.4倍
PER (会社予想)15.3倍
PBR1.55倍
配当利回り0.60%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は13,830円で、前日比-5.4%と下落。1か月で-8.29%と調整が続く。25日移動平均線14,326円を下回り、75日線15,637円も下回る。しかし、200日線11,923円は上回っており、長期トレンドは上向き。52週高値21,990円からは37.1%下落。8月21日の出来高は15,800株と低調で、売り圧力が続く。RSIは55.1と中立圏。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)

PERは22.8倍で同業界平均の23.73倍をやや下回り、PBRは1.82倍と平均の1.6倍を上回ります。ROEは7.1%と平均水準を下回ります。配当利回りは0.51%と同業界平均の2.62%を大きく下回り、配当性向も12%と低く、株主還元は限定的です。業績は横ばい傾向で、予想PERは17.9倍と改善が見込まれますが、バリュエーションは割高感が否めません。

指標この会社業種平均
PER (実績)19.4倍22.7倍
PER (予想)15.3倍
PBR1.55倍1.50倍
ROE7.1%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、高い収益性の持続性と成長可能性。強気派は、ニッチトップとしての安定した需要と高利益率を評価する。過去の財務データでは売上・利益が増加傾向にあり、堅調な経営が見込まれる。弱気派は、市場規模が小さく成長に限界があることや、既存事業への依存を懸念する。また、株価の上昇でバリュエーションが割高になった可能性も指摘する。

プラスに働く材料7
  • ニッチトップ

    産業用バルブで高いシェアを持ち、安定した需要がある

  • 高収益性

    営業利益率12%以上と高く、収益力が強い

  • 業績拡大

    売上・利益とも増加傾向にあり、成長が続いている

  • 2024/11期の営業利益12億円水準への回復決算発表後影響

    直近9億円から3億円増の余地

  • 予想PER17.9倍へ改善継続影響

    実績PER22.8倍から予想17.9倍へ4.9ポイント改善

  • 外国人保有3.64%の低さ継続影響

    外国人保有比率3.64%は低位で買い増し余地

  • 営業利益率14.63%への回帰通年影響

    直近12.86%から14.63%へ1.77ポイント改善なら営業利益約1.2億円増

マイナスに働く材料7
  • 市場規模

    ニッチ市場のため、成長余地が限定的

  • 過熱感

    株価が1年で86%上昇し、PER22倍と割高懸念

  • 後継者

    小規模企業で後継者問題やガバナンスリスクが潜在

  • 2025/9期の減収減益決算発表後影響

    売上高82億円→70億円、営業利益12億→9億円

  • PBR1.82倍とROE7.1%の不整合継続影響

    ROE7.1%ではPBR1.82倍は割高で修正リスク

  • 株価86%上昇の反動不定影響

    1年間で86.16%上昇後の利益確定売り

  • 配当利回り0.51%と低い継続影響

    利回り0.51%は下値支援に乏しい

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上高を占う先行指標であり、需要動向が分かる
営業利益率
高収益性の持続性を確認するため
設備投資額
成長への投資姿勢と事業拡大の意思を測る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり80で、前期から14.3%いまの株価に対する利回りは0.60%。

年間配当
¥80
1株あたり
配当利回り
0.60%
いまの株価に対して
配当性向
12.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年11月2020.0
2017年11月200.016.8
2018年11月200.012.3
2019年11月200.0
2020年11月200.025.3
2021年11月200.013.1
2022年11月200.07.8
2023年11月3050.07.6
2024年11月70133.310.6
2025年9月60−14.312.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥80

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ1,367人。区分でいちばん多いのは個人・その他53.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が39.8%を占め、残る60.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年11月%2021年11月%2022年11月%2023年11月%2024年11月%2025年9月%
個人・その他42.241.743.053.952.053.7
事業法人34.034.532.531.331.326.3
金融機関12.412.412.310.710.513.5
自己株式4.55.57.710.910.610.5
外国法人11.011.010.92.93.33.6
証券会社0.30.41.21.12.82.9
外国人個人0.00.00.10.10.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01岡野商事株式会社21.86
02岡野正敏7.47
03清原達郎4.91
04光通信KK投資事業有限責任組合4.46
05岡野バルブ取引先持株会3.96
06株式会社日本カストディ銀行3.01
07株式会社福岡銀行2.68
08株式会社北九州銀行2.68
09岡野バルブ社員持株会2.57
10岡野正紀2.57

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+4523%、1株純資産は14期で+1424%。直近期のROEは7.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年11月114912.318.283.6
2013年11月114982.128.420.3
2014年11月115122.231.120.1
2015年11月205243.817.415.7
2016年11月1305,2962.520.420.0
2017年11月1125,4292.125.016.8
2018年11月955,5071.728.412.3
2019年11月−5674,913
2020年11月2185,1474.311.525.3
2021年11月1785,3153.414.913.1
2022年11月2915,7175.28.67.8
2023年11月4346,2657.26.47.6
2024年11月6896,97810.48.010.6
2025年9月5157,4787.116.512.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/9期の役員報酬は総額174百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
岡野武治代表取締役社長4517,202
丹野信康取締役副社長 コア事業統括兼 メンテナンス事業部長552,052
木村浩一取締役 最高財務責任者652,229
石田仁取締役 人事・ものづくり統括521,689
菊池勇太取締役 経営企画室長兼 新規事業統括37
常盤木龍治取締役 DX推進本部長501,893
寺脇豊取締役 監査等委員78706
相浦圭太取締役 監査等委員50
渕上耕司取締役 監査等委員53

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)671811316628
取締役(社内)1666
社外取締役2221

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容458字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社および当社の関係会社(当社、子会社1社、関連会社1社およびその他の関係会社1社により構成)は、バルブ事業を主たる業務としております。また、当社の受注、販売活動は、岡野商事㈱(その他の関係会社)を主な代理店として行っております。 事業内容と当社および関係会社の当該事業における位置づけは、次のとおりであります。 バルブ事業………………当社は、バルブ製造販売部門において主に発電所向け原子力弁・一般弁等を製造・販売しております。また、メンテナンス部門において発電所等のバルブの安全性・健全性を維持するため、定期検査を主体としたバルブメンテナンスを行っております。 製造工程およびメンテナンス部門における業務のうち一部については、岡野クラフト㈱(子会社)にアウトソーシングしております。 なお、その他の関係会社である岡野商事㈱より部品等の一部を仕入れております。 (注)1 上記子会社の岡野クラフト㈱は、連結子会社であります。 2 上記関連会社のスペロ機械工業㈱は、持分法適用関連会社であります。
経営方針・対処すべき課題875字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)経営方針 当社グループは、コア事業であるバルブの製造・保守と、ものづくりの強みを活かした新規事業の二軸を柱として、事業規模の拡大と企業価値の向上を図ると同時に、社会的な価値の創出を経営方針としております。 (2)経営戦略及び経営環境 当社は、売上規模の拡大を優先課題と位置づけ、コア事業の深化とともに、新たな成長分野の開拓を積極的に進めております。発電業界で培った信頼を礎に、ドローンやロボット技術、IoTなどのテクノロジーを駆使した設備点検・診断ソリューションの展開、製造受託の拡充など、既存の枠を超えた事業領域の拡張に取り組んでおります。今後もコア事業の深化と事業規模の拡大を通じて安定した収益基盤の確立を図りつつ、ロボティクスをはじめとする新技術への挑戦を続け、企業価値および株主価値のさらなる向上に努めてまいります。 また、グループ全体として地域社会との共生にも積極的に取り組んでおります。様々な活動を通じて地域との交流を深め、地域の課題を解決し、地域創生に貢献していくことで企業価値を高めてまいります。 (3)対処すべき課題 当社グループが持続的に成長していくためには、コア事業であるバルブの製造・保守分野において、品質要求の高度化や競争環境の変化に対応し、技術力および生産効率の向上を図ることが重要な課題であります。また、ものづくりの強みを活かした新規事業については、ドローンやロボット技術、IoT を活用した設備点検・診断ソリューションの事業化を進める上で、技術開発の迅速化、市場開拓の加速、事業モデルの確立など、早期の収益化に向けて取り組むべき課題が存在しております。 さらに、創業以来100年にわたり産業と地域に支えられてきた企業として、産業・地域の再生や次世代育成に向けた取り組みを継続し、それらを企業価値向上に結び付けていくための体制整備も課題であります。これらの課題に適切に対応することで、中長期的な技術基盤および人材力の強化につなげ、持続的な成長を実現してまいります。
事業等のリスク3,143字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営環境の変化による影響 当社グループが営んでいる事業は、現在は原子力発電所向けの割合が高い状況にありますが、国内外の原子力利用政策が今後大幅に後退した場合、もしくは原子炉等規制法等による原子力発電所の建設抑制や検査サイクルに関する規則の変更(検査サイクルの更なる延長等)がなされた場合、当社グループの事業に重要な影響を受ける可能性があります。 当該リスクへの対応策として、原子力利用政策に依存しないソリューション事業の拡大を図っております。 (2)業績の季節変動による影響 当社グループでは、発電所におけるメンテナンスを実施しているため、夏季および冬季の電力需要が高まる時期においてはメンテナンス工事の需要が減少するなど、業績に季節変動が生じる傾向があります。 当該リスクへの対応策として、メンテナンス工事以外の事業への参画を進めております。 (3)品質保証に関する影響 当社グループは、発電設備等において重要な機能を果たす特殊バルブおよびその部品を製造、販売およびメンテナンスを実施しているため、万一製品の欠陥や不具合等によりトラブルが発生した場合、当社グループの事業に重要な影響を受ける可能性があります。 当該リスクへの対応策として、品質管理に従事する専門部門(品質保証室)を設置しており、定期的なモニタリングを通して品質管理の強化と不適合製品の出荷防止に努めております。 (4)原材料価格の高騰による影響 当社グループが製造する製品につきましては、レアメタルなど特殊部材を使用しているため、購入価格の急激な高騰や産出国の動向により、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、複数の購買先を確保することで仕入価格の安定化を図っております。 (5)見積り修正に伴う採算性の変化による影響 当社グループにおけるメンテナンスサービスの提供については、期間がごく短い契約を除き、履行義務の充足にかかる進捗度を見積り、当該進捗度にもとづき収益を一定の期間にわたり認識しておりますが、各受注案件について工期・作業工数等の変更により受注時の見積りと実績が乖離し、当初の想定以上に採算性が悪化した場合、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、受注案件ごとに継続的に見積総原価や予定工期の見直しを実施し、適切な原価管理に取り組んでおります。 (6)仕掛品の評価 当社グループは、仕掛品の品質管理および採算管理に十分留意しておりますが、顧客との仕様調整や製造工程における不適合の発生等により仕掛品の評価の見直しが必要となった場合には、評価損の計上により当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、受注後においても案件ごとの状況を定期的にレビューし、採算悪化の兆候を適時把握できるよう努めております。 (7)固定資産の減損処理による影響 当社グループは、高温高圧の条件下で使用される高品質な特殊バルブおよびその部品を製造するための固定資産を保有しておりますが、経営環境の著しい悪化により固定資産収益性が低下した場合には、減損損失の計上により当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、長期的な生産計画に対応した設備投資計画を立て、過剰投資の防止に努めております。 (8)繰延税金資産の回収可能性の評価による影響 当社グループは、将来減算一時差異に対し、将来の課税所得等を合理的に見積り繰延税金資産を計上しておりますが、実際の課税所得等が見積りと異なることで繰延税金資産の全部または一部の回収可能性が無いと判断される場合には、繰延税金資産を減額することになります。その結果、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、慎重に繰延税金資産の回収可能性を検討し、合理的な範囲内での繰延税金資産の計上を行うよう努めております。 (9)労災事故等による影響 当社グループは、日常的な安全教育、各種技能研修、資格取得の促進等を通じて、労災事故の撲滅と安全管理には最大限の取り組みを行っておりますが、製造部門における工場での現場作業、またメンテナンス部門における発電所内での定期検査工事につきましては労災事故に繋がる可能性がゼロではないため、万一重大な労災事故が発生した場合、社会的な責任とともにその後の受注に影響を受ける可能性があります。 当該リスクへの対応策として、作業マニュアルを完備し、現場教育を徹底するとともに安全衛生委員会を通して作業員の安全意識を高め、労災事故の予防に努めております。 (10)コンピュータトラブルによる影響 当社グループは、生産・販売を始めほとんどの分野でコンピュータを導入しております。高度なセキュリティ管理のもとで運用しておりますが、現状の対策にかかわらず、近年複雑化かつ巧妙化するサイバー攻撃やシステムの予期せぬ障害など、ハードおよびソフトに障害を及ぼすトラブルが生じた場合、当社グループの事業活動、業績および財政状態に影響を受ける可能性があります。 当該リスクへの対応策として、従来の入口対策(境界線型防御)と内部対策(定期的なデータバックアップの実施)に加え、出口対策(機器の不正な挙動を検知・ブロックするEDRの導入)を組み合わせた多層防御による情報セキュリティ強化やベンダーとの保守契約による早期復旧体制の構築などリスク回避の施策を実施しております。 (11)関連当事者との関係変化による影響 当社の関連当事者である岡野商事㈱は、当社発行済株式の21.87%にあたる392千株を保有しており、当社役員のうち1名が同社の役員を兼任しております。また、同社との間で当社製品等の販売取引等を行っており、当連結会計年度における同社への販売実績は当社グループ売上高の39.7%にあたる2,779百万円となっております。このため、今後同社との関係に大きな変化が生じた場合、当社グループの事業戦略や経営成績等に影響を受ける可能性があります。 当該リスクへの対応策として、同社との良好な関係構築のため常時情報交換を行いつつ、同社以外との取引の拡大を図りながらリスク軽減に努めております。 (12)自然災害等による影響 想定を超える大規模な自然災害等により、原子力発電所など当社グループの主要エンドユーザーが保有する発電プラントや当社が保有する生産設備などが被害を受けた場合、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、緊急事態発生時において速やかに災害対策室を設置する体制を整備しております。 (13)感染症による影響 新型コロナウイルスやインフルエンザ等の感染症の拡大により、国内外のサプライチェーンに支障が出る場合や営業活動への制限が生じた場合、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 当該リスクへの対応策として、従業員の行動基準の策定、リモートワーク、時差出勤、出張制限などリスクの最小化に向けた感染症対策を実施してまいります。
経営成績の分析 (MD&A)5,205字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度は決算期変更に伴う経過期間となり、2024年12月1日から2025年9月30日までの10ヶ月間を連結対象期間とする変則決算となっております。このため、対前年同期比の記載は行っておりません。 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の堅調さを背景に底堅く推移いたしました。一方で、物価上昇に伴う消費意欲の低下や、米国の関税政策転換に起因する世界経済の減速などが景気の下押し要因となっており、先行き不透明な状況が続いております。 このような状況の中、当社グループの財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 当連結会計年度末の財政状態につきましては、総資産は前連結会計年度末に比べ337百万円増加し、14,547百万円となりました。総資産の増加の内訳は、流動資産の増加264百万円、固定資産の増加73百万円であります。主な要因は現金及び預金の増加511百万円、仕掛品の減少147百万円によるものであります。 負債につきましては前連結会計年度末に比べ484百万円減少し、2,546百万円となりました。負債の増加の内訳は、流動負債の減少188百万円、固定負債の減少295百万円であります。主な要因は買掛金の減少60百万円、未払費用の減少212百万円、未払消費税等の減少167百万円、賞与引当金の増加391百万円、契約負債の減少126百万円、長期借入金の減少280百万円によるものであります。 純資産につきましては前連結会計年度末に比べ822百万円増加し、12,001百万円となりました。主な要因は利益剰余金の増加718百万円によるものであります。 b.経営成績 当連結会計年度における業績は、バルブ製造部門では、東海第二発電所や柏崎刈羽原子力発電所向けの特定重大事故等対処施設用弁や上越火力発電所1号、2号系列向け弁のほか、ベトナムやシンガポール向けの鋳鋼弁・鋳鋼部品など国内外の販売に注力した結果、売上高は概ね期初計画どおりに推移いたしました。 メンテナンス部門では、福島第一原子力発電所における廃炉関連工事を中心として、柏崎刈羽原子力発電所6号機、女川原子力発電所2号機、3号機、島根原子力発電所2号機、3号機など、原子力向けの点検工事に注力した結果、売上高は期初計画値を大幅に上回る結果となりました。 その他の新事業につきましては、実証実験等を行う事業では期初計画どおり順調に進捗しましたが、その他の事業での受注販売実績の不振により、新事業全体では期初計画値を下回る結果となりました。 これらの結果、当連結会計年度の売上高は7,006百万円となりました。 利益面につきましては、バルブ製造部門において採算性の高い部品販売が好調に推移したこと、またメンテナンス部門においても廃炉関連の案件増加に伴い利益率が向上した結果、営業利益864百万円、経常利益979百万円となりました。なお、当期は政策保有株式等の一部を売却したことによる特別利益の計上および閉鎖工場における解体撤去等による特別損失計上の影響もあり、親会社株主に帰属する当期純利益は825百万円となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物は、営業活動によるキャッシュ・フローが698百万円、投資活動によるキャッシュ・フローが196百万円、財務活動によるキャッシュ・フローが△392百万円発生した結果、前連結会計年度末に比べ511百万円増加し、4,785百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動においては、税金等調整前当期純利益1,230百万円、減価償却費283百万円、賞与引当金の増加376百万円、売上債権123百万円の減少による増加要因があり、契約負債126百万円、未払消費税等168百万円、法人税等の支払額567百万円の減少要因がありました。その結果、営業活動によるキャッシュ・フローは698百万円となり、前連結会計年度に比べて1,567百万円減少しました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動においては、投資有価証券の取得による支出190百万円、有形固定資産の取得による支出178百万円の減少要因があり、投資有価証券の売却による収入580百万円の増加要因がありました。その結果、投資活動によるキャッシュ・フローは196百万円となり、前連結会計年度に比べて1,222百万円増加しました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動においては、長期借入金の返済による支出280百万円、配当金の支払額111百万円の減少要因がありました。その結果、財務活動によるキャッシュ・フローは△392百万円となり、前連結会計年度に比べて22百万円減少しました。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   製造原価(百万円)   前年同期比(%) バルブ事業   4,560   - (注)1 バルブ事業を主な事業としており、他の事業セグメントの重要性が乏しいため、セグメント別の生産実績の記載はしておりません。 2 決算期変更に伴い、当連結会計年度は10ヶ月決算となっているため、前年同期比については記載しておりません。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比 (%)   受注残高(百万円)   前年同期比 (%) バルブ事業   7,858   -   10,316   - (注)1 バルブ事業を主な事業としており、他の事業セグメントの重要性が乏しいため、セグメント別の受注実績の記載はしておりません。 2 決算期変更に伴い、当連結会計年度は10ヶ月決算となっているため、前年同期比については記載しておりません。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) バルブ事業   7,006   - (注)1 バルブ事業を主な事業としており、他の事業セグメントの重要性が乏しいため、セグメント別の販売実績の記載はしておりません。 2 決算期変更に伴い、当連結会計年度は10ヶ月決算となっているため、前年同期比については記載しておりません。 3 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) 岡野商事㈱   3,961   48.5   2,779   39.7 東京電力ホールディングス㈱   874   10.7   962   13.7 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 当連結会計年度末の財政状態の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 」に記載のとおりであります。 b.経営成績の分析 当連結会計年度の経営成績の状況につきましては、バルブ製造部門では、東海第二発電所や柏崎刈羽原子力発電所向けの特定重大事故等対処施設用弁や上越火力発電所1号、2号系列向け弁のほか、ベトナムやシンガポール向けの鋳鋼弁・鋳鋼部品など国内外の販売に注力した結果、売上高は概ね期初計画どおりに推移いたしました。メンテナンス部門では、福島第一原子力発電所における廃炉関連工事を中心として、柏崎刈羽原子力発電所6号機、女川原子力発電所2号機、3号機、島根原子力発電所2号機、3号機など、原子力向けの点検工事に注力した結果、売上高は期初計画値を大幅に上回る結果となりました。その他の新事業につきましては、実証実験等を行う事業では期初計画どおり順調に進捗しましたが、その他の事業での受注販売実績の不振により、新事業全体では期初計画値を下回る結果となりました。これらの結果、当連結会計年度の売上高は7,006百万円となりました。 営業利益は864百万円となりました。主な要因は、バルブ製造部門において採算性の高い部品販売が好調に推移したこと、またメンテナンス部門においても廃炉関連の案件増加に伴い利益率が向上したことによるものであります。 経常利益は979百万円となりました。主な要因は受取賃貸料や持分法による投資利益等によるものであります。 親会社株主に帰属する当期純利益は825百万円となりました。主な要因は政策保有株式等の一部を売却したことによる特別利益の計上および閉鎖工場における解体撤去等による特別損失計上などによるものであります。 なお、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については「第2 事業の状況 3事業等のリスク(1)~(13)」に記載のとおりであります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 また、キャッシュ・フロー関連指標は次のとおりです。 2024年11月   2025年9月   増減 流動比率   447.3   506.2   58.9 自己資本比率   78.7   82.5   3.8 時価ベースの自己資本比率   62.0   93.9   31.9 キャッシュ・フロー対有利子負債比率   37.9   82.8   44.9 インタレスト・カバレッジ・レシオ   672.4   361.7   △310.7 (注) 流動比率:流動資産/流動負債 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い ※各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。 ※株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。 ※キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。 営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いにつきましては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 当社グループの資本の財源および資金の流動性については、自己資金および営業活動によるキャッシュ・フロー(以下、「自己資金等」)を財源としております。当連結会計年度末における流動比率は506.2%となっており、前連結会計年度より58.9ポイント増加しておりますので、十分な水準の流動性を確保していると認識しております。 当社グループの資金需要の主なものは、原材料、外注費、製造費などの生産活動経費および販売費及び一般管理費などの営業活動経費であります。また、借入金の返済や配当金の支払いなどの財務活動に係る資金需要もありますが、いずれも自己資金等で賄えております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたり、経営者は決算日における資産、負債並びに収益、費用の数値に影響を与える見積りを行っており、合理的に継続して評価しておりますが、実際の結果は将来の不確定な要因により異なる可能性があります。なお、連結財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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