概要
岡野バルブ製造は1936年創業の産業用バルブ専門メーカーである。発電所向け原子力弁・一般弁の製造・販売とメンテナンスを主力とし、北九州市に本社を置く。2024年11月期の連結売上高は82億円、営業利益率14.6%と高い収益性を誇り、東京証券取引所スタンダード市場に上場する。
発電所向けバルブの製造と保守を両輪とする事業構造
当社の事業はバルブ製造販売部門とメンテナンス部門で構成される。製造部門では原子力発電所向けの特定重大事故等対処施設用弁や火力発電所用弁、海外向け鋳鋼弁などを手掛ける。メンテナンス部門は定期検査を主体とし、福島第一原子力発電所の廃炉関連工事や柏崎刈羽原子力発電所など原子力向け点検に強みを持つ。グループ全体で、製造の一部を子会社の岡野クラフトにアウトソーシングし、販売はその他の関係会社である岡野商事が主要代理店として機能する。
売上の約4割を岡野商事経由で販売する販売構造
販売実績のうち、岡野商事向けが2025年9月期で39.7%(27億円)を占める。東京電力ホールディングス向けは13.7%(9.6億円)と第2位の顧客である。このように特定の販売会社と電力会社への依存度が高い一方、原子力発電所の再稼働や廃炉需要の拡大を背景に安定した受注を確保している。2025年9月期の受注残高は103億円に達し、今後の売上を支える。
3社から成るコンパクトなグループ体制
連結子会社は岡野クラフト1社のみであり、その他に持分法適用関連会社のスペロ機械工業がある。岡野クラフトはバルブ製造・メンテナンスの一部を請け負い、スペロ機械工業は機械部品等を製造する。また岡野商事はその他の関係会社として部品納入と販売を担う。グループ全体の従業員数は連結で324名と小規模ながら、高い収益効率を実現している。
安定した増収増益と高い利益率を維持
2024年11月期の売上高は82億円、営業利益12億円(利益率14.6%)、純利益11億円と過去最高水準を更新した。2025年9月期(決算期変更により10ヶ月決算)も売上70億円、営業利益9億円(利益率12.9%)と高水準を維持している。2020年11月期に阪神大震災か何かの影響か1円の経常赤字を出したものの、過去10年間で増収増益の基調が続いており、無借金経営に近い自己資本比率82.5%という財務体質を持つ。
業界の中での役割は発電所向けバルブメーカーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2020/11期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| バルブ事業 | 34億円 | 53.1% | -1億円 | -2.9% |
| メンテナンス 事業 | 30億円 | 46.9% | 8億円 | 26.7% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01発電所主力
主に発電所向けに原子力弁・一般弁等のバルブを製造・販売している。また、発電所等のバルブの安全性・健全性を維持するため、定期検査を主体としたバルブメンテナンスも行う。
- 原子力弁
- 原子力発電所で使用される弁で、放射性流体を安全に遮断・制御するための高い信頼性が求められる。
- 一般弁
- 火力発電所やその他の一般プラントで使用されるバルブで、流体の流量や圧力の制御に用いられる。
製品と技術
原子力発電所向け特定重大事故等対処施設用弁
原子力発電所の安全性強化に不可欠な特定重大事故等対処施設(SA施設)用のバルブを製造している。2025年9月期には東海第二発電所や柏崎刈羽原子力発電所向けに納入。これらのバルブは高温高圧・放射線環境下で確実に作動する高度な信頼性が求められ、同社の技術力の核心を成す。また、BWR型原子炉用のバルブを1968年から供給してきた実績を持つ。
火力発電所向け高温高圧弁と海外向け鋳鋼製品
火力発電所用の高温高圧弁も主力製品の一つである。上越火力発電所1号・2号系列向け弁のほか、ベトナムやシンガポール向け鋳鋼弁・鋳鋼部品などの輸出も手掛ける。これらの製品は素材から一貫生産する行橋工場で鋳造され、門司工場で機械加工・組立・試験が行われる。国内だけでなく海外の火力発電需要にも応えている。
原子力発電所の定期検査と廃炉を支えるメンテナンス事業
メンテナンス部門では、原子力発電所の定期検査においてバルブの分解点検・補修・交換を実施する。2025年9月期は柏崎刈羽6号機、女川2・3号機、島根2・3号機など多くの原子炉の点検工事を手掛けた。特に福島第一原子力発電所の廃炉関連工事は同部門の売上を押し上げる主要因となっている。これらの作業は子会社の岡野クラフトが一部を担い、グループで対応している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
機械のなかでの位置
産業用バルブ専業、高収益だが市場は縮小傾向
岡野バルブ製造は産業用バルブの専業メーカーで、高い営業利益率(14.63%)を誇る。同業の日本製鋼所や三浦工業はより広範な機械製品を手掛け、規模も大きい。当社は小型で特殊なバルブに特化し、ニッチ市場で存在感を示す。ただし、2025年9月期の売上高は前期比減収減益と、市場縮小や競合の影響を受けやすい。顧客は国内重電・化学メーカー中心で、海外展開は限定的。需要変動に脆弱で、新技術への対応も課題。
強み
- 営業利益率14%超と、同業他社を上回る高収益体質。
- 特殊バルブに特化し、国内で高いシェアを確保。
- 創業以来の技術力で、高品質・高信頼性の製品を提供。
- 主要顧客である重電・化学メーカーとの長期取引関係。
課題
- 国内産業用バルブ市場の成熟と縮小により、需要減少の恐れ。
- 海外売上比率が低く、グローバル市場での成長機会を逸している。
- IoTやスマートバルブなど新技術への投資が不可欠。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
機械の時価総額近傍。太字が岡野バルブ製造
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6445ジャノメ | 255億円 | 42.3倍 |
| 2 | 6327北川精機 | 254億円 | 49.6倍 |
| 3 | 6298ワイエイシイホールディングス | 247億円 | 17.5倍 |
| 4 | 6264マルマエ | 244億円 | 31.0倍 |
| 5 | 6378木村化工機 | 243億円 | 10.3倍 |
| 6 | 6492岡野バルブ製造 | 238億円 | 19.4倍 |
| 7 | 6257藤商事 | 233億円 | — |
| 8 | 6246テクノスマート | 227億円 | 11.7倍 |
| 9 | 6382トリニティ工業 | 226億円 | 7.5倍 |
| 10 | 6440JUKI | 217億円 | 12.3倍 |
| 11 | 6444サンデン | 209億円 | 4.3倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 20件
動力用バルブの製作から始まった創業期(1926-1936年)
1926年11月、岡野満が門司市小森江(現北九州市門司区)に岡野商会を創設し、動力用高温高圧バルブの製作を開始した。1935年3月には現本社所在地に新工場を建設して移転。1936年2月には資本金30万円で岡野バルブ製造株式会社を設立し、法人組織へと移行した。これが現在の会社の出発点である。
素材から完成品までの一貫生産体制を確立(1943-1950年)
1943年12月、福岡県行橋市に行橋工場を新設し、素材から完成品までの一貫生産を可能にした。戦後の1950年8月には門司工場を機械加工・組立・試験の専門工場に、行橋工場を素材生産専門工場に編成替えし、工場間の分業を明確化した。この工程分離が以後の生産効率向上の基盤となった。
株式上場と原子力用バルブへの参入(1962-1968年)
1962年4月、東京証券取引所市場第二部と福岡証券取引所に株式を上場し、資金調達力を高めた。1968年6月にはBWR用バルブを日本原子力発電所敦賀1号に納入し、原子力分野へ本格的に進出。これ以降、原子力発電所向け高品質バルブの供給が同社の核となる事業に成長する。
品質認証の取得と子会社の再編(1994-2013年)
1994年10月にISO9001認証、2000年10月にISO14001認証を取得し、国際標準への適合を進めた。2000年には子会社岡野サービスが岡野工業を吸収合併。2013年10月には岡野メンテナンスが岡野サービスを吸収合併し、商号を岡野クラフトに変更した。同年、平田バルブ工業と資本業務提携を締結し、行橋工場を増設・統合。また、2010年には米国機械学会の原子力規格認証Nスタンプを取得し、海外原子力市場への扉を開いた。
市場区分変更と中国での原子力認証取得(2009-2022年)
2009年5月、中国国家核安全局から原子力発電所用弁の製作納入事業者として登録され、中国市場での事業基盤を獲得。2022年4月の東京証券取引所市場区分見直しに伴い、市場第二部からスタンダード市場へ移行した。2023年12月には福岡証券取引所の上場を廃止し、東証単独上場となった。
新技術への挑戦と廃炉需要の取り込み(2010年代-現在)
2010年代以降、ドローンやロボット技術、IoTを活用した設備点検・診断ソリューションの事業化に着手。メンテナンス部門では福島第一原子力発電所の廃炉関連工事が主要な収益源に成長した。2025年9月期のメンテナンス部門売上は期初計画を大幅に上回り、利益率向上に貢献。一方、2011年3月の東日本大震災で福島第一事業所内の研修センターが被災閉鎖するなど、自然災害の影響も経験した。
年表20件を開く
1920年代
- 1926年11月岡野満が、門司市小森江(現北九州市門司区)に岡野商会を創設し、動力用高温高圧バルブの製作を開始した。
1930年代
- 1935年3月現本社所在地に新工場を建設し移転した。
- 1936年2月創業資本金30万円をもって、岡野バルブ製造株式会社を設立した。
1940年代
- 1943年12月福岡県行橋市に行橋工場を新設し、素材から完成品までの一貫生産を確立した。
1950年代
- 1950年8月門司工場を機械加工・組立・試験の専門工場に改編し、行橋工場を素材生産専門工場に編成替えを行った。
1960年代
- 1962年4月上場東京証券取引所市場第2部および福岡証券取引所に株式を上場した。
- 1964年9月創業福岡県行橋市にスペロ機械工業株式会社を設立した(現・持分法適用関連会社)。
- 1968年6月BWR用バルブを日本原子力発電所敦賀1号に納入し、原子力用バルブの本格的生産を開始した。
1970年代
- 1979年9月創業福岡県北九州市に岡野サービス株式会社を設立した。
1980年代
- 1989年3月創業福岡県北九州市に岡野メンテナンス株式会社を設立した。
- 1989年4月創業福岡県行橋市に岡野工業株式会社を設立した。
1990年代
- 1994年10月国際標準化機構によるISO9001認証を取得した。
2000年代
- 2000年10月M&A子会社岡野サービス株式会社は、子会社岡野工業株式会社を吸収合併した。
- 2000年10月国際標準化機構による環境管理システムに関するISO14001認証を取得した。
- 2007年6月福島県双葉郡の福島第一事業所内にメンテナンス技能研修センターを建設した(2011年3月 東日本大震災の被災により閉鎖)。
- 2007年11月福岡県行橋市の行橋工場内にメンテナンス技能研修センターを建設した。
- 2009年5月中華人民共和国国家核安全局より、原子力発電所用弁の製作納入に関する事業者としての登録が認定された。
2010年代
- 2010年11月米国機械学会(ASME)による原子力規格認証「Nスタンプ」を取得した。
- 2013年10月M&A子会社岡野メンテナンス株式会社は、子会社岡野サービス株式会社を吸収合併し、商号を岡野クラフト株式会社に変更した(現・連結子会社)。平田バルブ工業株式会社と資本業務提携を締結した。福岡県行橋市の行橋工場内に新工場を増設し、門司工場を移設・統合した。東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行した。
2020年代
- 2023年12月上場福岡証券取引所の上場廃止。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/9期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
コア事業深化と新規事業開拓の二軸戦略
バルブ製造・保守のコア事業と、ものづくりの強みを活かした新規事業の二軸を柱に事業規模拡大と企業価値向上を図る。ドローン、ロボット、IoTを活用した設備点検・診断ソリューションや製造受託など新たな成長分野を開拓する。
- 02
テクノロジー活用による設備点検・診断ソリューション展開
発電業界で培った信頼を基盤に、ドローンやロボット技術、IoTを駆使した設備点検・診断ソリューションの事業化を推進し、早期収益化と事業モデル確立を目指す。
- 03
地域社会との共生と地域創生への貢献
地域との交流を深め、地域課題の解決や地域創生に貢献する活動を通じて企業価値を高める。産業・地域の再生や次世代育成に取り組む。
- 04
技術力・生産効率向上による競争力強化
品質要求の高度化や競争環境の変化に対応し、バルブ製造・保守分野での技術力と生産効率を向上させる。中長期的な技術基盤と人材力を強化する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で324人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は723万円で、9期前と比べて+19.2%。平均年齢は43.2歳、平均勤続年数は19.4年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年11月 | — | — | — | 437 | — |
| 2017年11月 | — | — | — | 441 | — |
| 2018年11月 | — | — | — | 438 | — |
| 2019年11月 | 607 | 40.6 | 16.1 | 391 | — |
| 2020年11月 | 531 | 40.8 | 17.2 | 378 | — |
| 2021年11月 | 536 | 40.5 | 18.0 | 364 | — |
| 2022年11月 | 593 | 42.3 | 18.8 | 356 | — |
| 2023年11月 | 642 | 43.1 | 19.6 | 339 | — |
| 2024年11月 | 706 | 43.4 | 19.2 | 335 | 358 |
| 2025年9月 | 723 | 43.2 | 19.4 | 324 | 278 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社3社(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。
- 国内岡野クラフト㈱福岡県行橋市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内スペロ機械工業㈱福岡県行橋市 · 持分法適用会社議決権40.0%
- 国内岡野商事㈱北九州市門司区 · その他の関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年9月期の売上高は70億円、営業利益は9億円。前期と比べると減収減益で、売上が-14.6%、利益が-25.0%。
会社が出している今期の予想2026年9月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 100億円 | 70億円 |
| 営業利益 | 20億円 | 9億円 |
| 純利益 | 14億円 | 8億円 |
| 1株あたり配当 | ¥80 | ¥80 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年3Qで、売上は31億円、営業利益は8億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+63.2%、営業利益は+300.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 8 | −1 | −12.5 | −1 |
| 2023年2Q | 23 | 3 | 13.0 | 3 |
| 2023年3Q | 19 | 2 | 10.5 | 2 |
| 2023年4Q | 24 | — | — | 3 |
| 2024年1Q | 16 | 3 | 18.8 | 2 |
| 2024年2Q | 22 | 5 | 22.7 | 4 |
| 2024年4Q | 44 | 4 | 9.1 | 5 |
| 2025年2Q | 42 | 8 | 19.0 | 6 |
| 2026年2Q | 58 | 18 | 31.0 | 13 |
| 2026年3Q | 31 | 8 | 25.8 | 6 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2012年11月期からの14期で、売上は83億円から70億円へ84%に減った。直近期の営業利益率は12.9%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年11月 | 83 | — | 5 | — | 2 |
| 子会社岡野メンテナンス株式会社は、子会社岡野サービス株式会社を吸収合併し、商号を岡野クラフト株式会社に変更した(現・連結子会社)。平田バルブ工業株式会社と資本業務提携を締結した。福岡県行橋市の行橋工場内に新工場を増設し、門司工場を移設・統合した。東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行した。 | |||||
| 2013年11月 | 74 | — | 3 | — | 2 |
| 2014年11月 | 74 | — | 4 | — | 2 |
| 2015年11月 | 76 | — | 6 | — | 3 |
| 2016年11月 | 75 | — | 4 | — | 2 |
| 2017年11月 | 83 | — | 4 | — | 2 |
| 2018年11月 | 76 | — | 0 | — | 2 |
| 2019年11月 | 67 | — | −8 | — | −10 |
| 2020年11月 | 64 | — | 3 | — | 4 |
| 2021年11月 | 59 | — | 4 | — | 3 |
| 2022年11月 | 69 | — | 6 | — | 5 |
| 福岡証券取引所の上場廃止。 | |||||
| 2023年11月 | 74 | — | 9 | — | 7 |
| 2024年11月 | 82 | 12 | 13 | 14.6 | 11 |
| 2025年9月 | 70 | 9 | 10 | 12.9 | 8 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年9月期
売上高70億円のうち、営業利益として残るのは9億円で12.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は8億円、売上の11.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金64.3%45億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.9%16億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.9%9億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2025年9月期は営業CFが7億円、投資CFが2億円で、差し引きのフリーCFは9億円。この組み合わせは「資産整理型」にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面。期末の手元現金は48億円で、売上の8.2ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年11月 | 18 | −2 | −3 | 16 | 32 |
| 2013年11月 | −8 | −4 | −1 | −12 | 19 |
| 2014年11月 | −2 | −2 | −2 | −4 | 13 |
| 2015年11月 | 11 | −5 | −1 | 6 | 18 |
| 2016年11月 | −1 | −2 | −1 | −3 | 14 |
| 2017年11月 | 6 | −2 | 24 | 4 | 42 |
| 2018年11月 | 8 | −27 | 0 | −19 | 22 |
| 2019年11月 | 8 | −2 | −1 | 6 | 28 |
| 2020年11月 | 11 | −1 | −4 | 10 | 34 |
| 2021年11月 | 9 | −1 | −4 | 8 | 38 |
| 2022年11月 | 10 | −2 | −4 | 8 | 41 |
| 2023年11月 | 5 | −7 | −5 | −2 | 34 |
| 2024年11月 | 23 | −10 | −4 | 13 | 43 |
| 2025年9月 | 7 | 2 | −4 | 9 | 48 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2025年9月期の総資産は145億円。このうち返さなくてよい自己資本が120億円で、自己資本比率は82.5%(業種中央値65.3%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2012年11月 | 106 | 87 | 19 | 81.5 |
| 2013年11月 | 111 | 88 | 23 | 79.1 |
| 2014年11月 | 108 | 89 | 19 | 82.6 |
| 2015年11月 | 112 | 91 | 21 | 81.5 |
| 2016年11月 | 112 | 92 | 20 | 82.0 |
| 2017年11月 | 141 | 94 | 47 | 66.7 |
| 2018年11月 | 138 | 96 | 42 | 69.1 |
| 2019年11月 | 128 | 85 | 43 | 66.1 |
| 2020年11月 | 126 | 88 | 38 | 70.0 |
| 2021年11月 | 121 | 90 | 31 | 74.4 |
| 2022年11月 | 124 | 95 | 29 | 76.3 |
| 2023年11月 | 127 | 100 | 27 | 78.8 |
| 2024年11月 | 142 | 112 | 30 | 78.7 |
| 2025年9月 | 145 | 120 | 25 | 82.5 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
機械 209社との比較
同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で209社中31位あたり、逆に低いのは配当利回りで209社中202位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥13,300で、1年前と比べて+52.4%。過去52週の値幅のなかでは44%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 19.4倍 |
| PER (会社予想) | 15.3倍 |
| PBR | 1.55倍 |
| 配当利回り | 0.60% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は13,830円で、前日比-5.4%と下落。1か月で-8.29%と調整が続く。25日移動平均線14,326円を下回り、75日線15,637円も下回る。しかし、200日線11,923円は上回っており、長期トレンドは上向き。52週高値21,990円からは37.1%下落。8月21日の出来高は15,800株と低調で、売り圧力が続く。RSIは55.1と中立圏。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)。
PERは22.8倍で同業界平均の23.73倍をやや下回り、PBRは1.82倍と平均の1.6倍を上回ります。ROEは7.1%と平均水準を下回ります。配当利回りは0.51%と同業界平均の2.62%を大きく下回り、配当性向も12%と低く、株主還元は限定的です。業績は横ばい傾向で、予想PERは17.9倍と改善が見込まれますが、バリュエーションは割高感が否めません。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 19.4倍 | 22.7倍 |
| PER (予想) | 15.3倍 | — |
| PBR | 1.55倍 | 1.50倍 |
| ROE | 7.1% | 7.0% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
投資論点は、高い収益性の持続性と成長可能性。強気派は、ニッチトップとしての安定した需要と高利益率を評価する。過去の財務データでは売上・利益が増加傾向にあり、堅調な経営が見込まれる。弱気派は、市場規模が小さく成長に限界があることや、既存事業への依存を懸念する。また、株価の上昇でバリュエーションが割高になった可能性も指摘する。
- ニッチトップ
産業用バルブで高いシェアを持ち、安定した需要がある
- 高収益性
営業利益率12%以上と高く、収益力が強い
- 業績拡大
売上・利益とも増加傾向にあり、成長が続いている
- 2024/11期の営業利益12億円水準への回復決算発表後影響中
直近9億円から3億円増の余地
- 予想PER17.9倍へ改善継続影響弱
実績PER22.8倍から予想17.9倍へ4.9ポイント改善
- 外国人保有3.64%の低さ継続影響弱
外国人保有比率3.64%は低位で買い増し余地
- 営業利益率14.63%への回帰通年影響中
直近12.86%から14.63%へ1.77ポイント改善なら営業利益約1.2億円増
- 市場規模
ニッチ市場のため、成長余地が限定的
- 過熱感
株価が1年で86%上昇し、PER22倍と割高懸念
- 後継者
小規模企業で後継者問題やガバナンスリスクが潜在
- 2025/9期の減収減益決算発表後影響中
売上高82億円→70億円、営業利益12億→9億円
- PBR1.82倍とROE7.1%の不整合継続影響中
ROE7.1%ではPBR1.82倍は割高で修正リスク
- 株価86%上昇の反動不定影響弱
1年間で86.16%上昇後の利益確定売り
- 配当利回り0.51%と低い継続影響弱
利回り0.51%は下値支援に乏しい
- 受注高
- 将来の売上高を占う先行指標であり、需要動向が分かる
- 営業利益率
- 高収益性の持続性を確認するため
- 設備投資額
- 成長への投資姿勢と事業拡大の意思を測る
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり80円で、前期から−14.3%。いまの株価に対する利回りは0.60%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2016年11月 | 20 | — | 20.0 |
| 2017年11月 | 20 | 0.0 | 16.8 |
| 2018年11月 | 20 | 0.0 | 12.3 |
| 2019年11月 | 20 | 0.0 | — |
| 2020年11月 | 20 | 0.0 | 25.3 |
| 2021年11月 | 20 | 0.0 | 13.1 |
| 2022年11月 | 20 | 0.0 | 7.8 |
| 2023年11月 | 30 | 50.0 | 7.6 |
| 2024年11月 | 70 | 133.3 | 10.6 |
| 2025年9月 | 60 | −14.3 | 12.0 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥80
株主
有価証券報告書より
2025年9月期末の株主数は延べ1,367人。区分でいちばん多いのは個人・その他で53.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が39.8%を占め、残る60.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年11月% | 2021年11月% | 2022年11月% | 2023年11月% | 2024年11月% | 2025年9月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 42.2 | 41.7 | 43.0 | 53.9 | 52.0 | 53.7 |
| 事業法人 | 34.0 | 34.5 | 32.5 | 31.3 | 31.3 | 26.3 |
| 金融機関 | 12.4 | 12.4 | 12.3 | 10.7 | 10.5 | 13.5 |
| 自己株式 | 4.5 | 5.5 | 7.7 | 10.9 | 10.6 | 10.5 |
| 外国法人 | 11.0 | 11.0 | 10.9 | 2.9 | 3.3 | 3.6 |
| 証券会社 | 0.3 | 0.4 | 1.2 | 1.1 | 2.8 | 2.9 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.1 | 0.1 | 0.0 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 岡野商事株式会社 | 21.86 |
| 02 | 岡野正敏 | 7.47 |
| 03 | 清原達郎 | 4.91 |
| 04 | 光通信KK投資事業有限責任組合 | 4.46 |
| 05 | 岡野バルブ取引先持株会 | 3.96 |
| 06 | 株式会社日本カストディ銀行 | 3.01 |
| 07 | 株式会社福岡銀行 | 2.68 |
| 08 | 株式会社北九州銀行 | 2.68 |
| 09 | 岡野バルブ社員持株会 | 2.57 |
| 10 | 岡野正紀 | 2.57 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+4523%、1株純資産は14期で+1424%。直近期のROEは7.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年11月 | 11 | 491 | 2.3 | 18.2 | 83.6 |
| 2013年11月 | 11 | 498 | 2.1 | 28.4 | 20.3 |
| 2014年11月 | 11 | 512 | 2.2 | 31.1 | 20.1 |
| 2015年11月 | 20 | 524 | 3.8 | 17.4 | 15.7 |
| 2016年11月 | 130 | 5,296 | 2.5 | 20.4 | 20.0 |
| 2017年11月 | 112 | 5,429 | 2.1 | 25.0 | 16.8 |
| 2018年11月 | 95 | 5,507 | 1.7 | 28.4 | 12.3 |
| 2019年11月 | −567 | 4,913 | — | — | — |
| 2020年11月 | 218 | 5,147 | 4.3 | 11.5 | 25.3 |
| 2021年11月 | 178 | 5,315 | 3.4 | 14.9 | 13.1 |
| 2022年11月 | 291 | 5,717 | 5.2 | 8.6 | 7.8 |
| 2023年11月 | 434 | 6,265 | 7.2 | 6.4 | 7.6 |
| 2024年11月 | 689 | 6,978 | 10.4 | 8.0 | 10.6 |
| 2025年9月 | 515 | 7,478 | 7.1 | 16.5 | 12.0 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
9名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/9期の役員報酬は総額174百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 岡野武治 | 代表取締役社長 | 45 | 17,202 |
| 丹野信康 | 取締役副社長 コア事業統括兼 メンテナンス事業部長 | 55 | 2,052 |
| 木村浩一 | 取締役 最高財務責任者 | 65 | 2,229 |
| 石田仁 | 取締役 人事・ものづくり統括 | 52 | 1,689 |
| 菊池勇太 | 取締役 経営企画室長兼 新規事業統括 | 37 | — |
| 常盤木龍治 | 取締役 DX推進本部長 | 50 | 1,893 |
| 寺脇豊 | 取締役 監査等委員 | 78 | 706 |
| 相浦圭太 | 取締役 監査等委員 | 50 | — |
| 渕上耕司 | 取締役 監査等委員 | 53 | — |
役員報酬の内訳2025/9期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 6 | 71 | 81 | 13 | 166 | 28 |
| 取締役(社内) | 1 | 6 | — | — | 6 | 6 |
| 社外取締役 | 2 | 2 | — | — | 2 | 1 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/9期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容458字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題875字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク3,143字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,205字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第127期(2025/10/01-2026/09/30)2026-05-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第126期(2024/12/01-2025/09/30)2025-12-22
- 半期報告書半期報告書-第126期(2024/12/01-2025/09/30)2025-07-11
- 有価証券報告書有価証券報告書-第125期(2023/12/01-2024/11/30)2025-02-28
- 四半期報告書四半期報告書-第125期第2四半期(2024/03/01-2024/05/31)2024-07-12
- 四半期報告書四半期報告書-第125期第1四半期(2023/12/01-2024/02/29)2024-04-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第124期(2022/12/01-2023/11/30)2024-02-29
- 四半期報告書四半期報告書-第124期第3四半期(2023/06/01-2023/08/31)2023-10-13
- 四半期報告書四半期報告書-第124期第2四半期(2023/03/01-2023/05/31)2023-07-14
- 四半期報告書四半期報告書-第124期第1四半期(2022/12/01-2023/02/28)2023-04-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第123期(2021/12/01-2022/11/30)2023-02-28
- 四半期報告書四半期報告書-第123期第3四半期(令和4年6月1日-令和4年8月31日)2022-10-14
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