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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

野村マイクロ・サイエンス

Nomura Micro Science Co.,Ltd.6254 · Prime · 機械

半導体向け超純水製造装置で国内トップ。原水から超純水まで一貫した装置とメンテナンスを提供。

概要

1969年に米GE社の超精密ろ過膜の販売代理店として創業した野村マイクロ・サイエンスは、半導体製造に不可欠な超純水製造装置で世界トップクラスの売上高を誇る。2025年3月期の連結売上高は964億円、営業利益率は16%に達したが、2026年3月期は大型案件の一巡により562億円へ減収を見込む。本社は神奈川県厚木市、従業員数は623名。

半導体向け超純水装置が収益の9割超を占める

同社の水処理装置事業は連結売上高の90%超を占め、その中核は半導体製造工程の洗浄用水向け超純水製造装置である。原水中の懸濁物を除去する前処理装置、イオンや有機物を除く一次純水装置、さらに不純物を限界まで取り除く二次純水装置の三段階で構成される。2025年3月期には水処理装置の売上が前期比53.4%増の787億円に膨らんだが、翌期は大型案件の反動で約57%減の見通し。メンテナンスと消耗品は半導体需要の堅調さを映し、同期に前年比19.9%増の186億円と伸びている。

韓国・中国・台湾・米国に広がる収益の地理的分布

売上高の地域別内訳は、2026年3月期において日本が257億円(前期比2.8%減)、韓国が91億円(同184.1%増)、中国が76億円(同22.7%減)、台湾が35億円(同17.6%減)、米国が100億円(同80.8%減)と、韓国を除き軒並み減少した。米国では前期の大型案件が一巡した影響が大きく、中国では半導体投資の一時的な調整が響いた。一方、シンガポールに2025年に新設した子会社は営業開始初年度で売上高はまだ小さい。中期経営計画TTT-26では2026年度に売上高1,010億円を掲げるが、現状の受注減から達成は厳しい。

6社の連結子会社が支える海外現地化戦略

グループは当社と連結子会社6社で構成される。韓国には100%子会社の野村マイクロ・サイエンス コリアがあり、研究開発機能も持つ。中国には上海日村商貿(清算済み)など過去に複数の拠点を設けたが、現在は直接販売が主体。台湾支店は2015年に閉鎖したが、現地代理店を通じた販売は継続。米国には2006年設立の現地法人が存在し、近年の大型案件を支えた。シンガポールには2025年に新法人を設立し、東南アジアでの半導体工場建設需要を取り込む狙い。子会社の多くは顧客の海外進出に追随して設立・清算を繰り返してきた。

業界の中での役割は超純水製造装置メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
562億円
営業利益
67億円
営業利益率
11.9%
純利益
38億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2024/3
事業売上構成比利益利益率
米国337億円46.2%35億円10.4%
日本175億円24.0%17億円9.7%
台湾94億円12.9%30億円31.9%
中国72億円9.9%6億円8.3%
韓国52億円7.1%19億円36.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01半導体主力

半導体製造工程の洗浄に不可欠な超純水を供給する装置を提供。前処理から二次純水装置まで一貫したシステムを構築し、高度化・微細化する要求に対応。

主な製品・サービス3
前処理装置
原水中の懸濁物質を除去し、一次純水装置に低濁質の水を安定供給する装置。凝集沈殿装置、ろ過塔、膜前処理装置等で構成。
一次純水装置
前処理水からイオン、有機物等の不純物を除去し高純度な純水にする装置。活性炭塔、イオン交換樹脂塔、逆浸透装置等で構成。
二次純水装置
一次純水からさらに不純物を除去し要求水質の超純水にする装置。有機物分解装置、非再生型イオン交換樹脂塔、限外ろ過装置等で構成。

02FPD(フラットパネルディスプレイ)準主力

FPD製造工程向けに超純水製造装置を提供。半導体と同様に洗浄工程が重要であり、高純度な水を安定供給。

主な製品・サービス1
超純水製造装置(FPD向け)
FPD製造に必要な高純度の超純水を供給する装置。前処理・一次・二次純水装置を含む一貫システム。

03製薬準主力

製薬工程向けに超純水製造装置を提供。医薬品製造における洗浄や調合に使用される高純度水を安定的に供給。

主な製品・サービス1
超純水製造装置(製薬向け)
製薬用水として求められる高純度の超純水を製造する装置。前処理・一次・二次純水装置を含む一貫システム。

04その他(排水回収等)副次

超純水技術を応用した排水・回収処理装置を提供。環境負荷軽減と水資源の有効利用に貢献。

主な製品・サービス1
排水・回収処理装置
工場排水を処理し再利用可能な水にする装置。超純水製造で培った技術を応用。

05その他(高純度薬品・配管材料)その他

高純度薬品や配管材料の販売。超純水装置の安定運転や水供給システムに付随する消耗品・部材を提供。

主な製品・サービス2
高純度薬品
超純水製造装置の安定化運転等に使用される高純度の薬品。
配管材料
超純水供給、化学薬品、上下水、ガス等の移送に用いる配管材料。

製品と技術

前処理装置から二次純水装置まで一貫システムを構築

超純水製造装置は三つの工程で構成される。前処理装置は原水から懸濁物質を除去する役割を担い、凝集沈殿装置、ろ過塔、膜前処理装置などで構成される。一次純水装置は活性炭塔、イオン交換樹脂塔、逆浸透装置、電気再生式イオン交換装置などで、水中のイオンや有機物を高効率で除去する。二次純水装置は有機物分解装置、非再生型イオン交換樹脂塔、限外ろ過装置などで一次純水をさらに高度に精製し、半導体製造に求められる極限の純度に仕上げる。この三重構造が同社の技術的な芯である。

FPD・製薬・排水回収へ展開した応用技術

半導体向けで培った超純水技術は、フラットパネルディスプレイ(FPD)製造工程の洗浄用水にも応用される。FPD向け装置も前処理・一次・二次の構成は同じで、要求水質に合わせた設計となる。製薬分野では注射用水(WFI)製造向けに、逆浸透膜や限外ろ過を組み合わせた装置を提供。特にエンドトキシンを連続検出する世界初のモニターを開発し、製薬用水市場の開拓を進める。さらに、排水・回収処理装置もラインアップに持ち、環境負荷低減と水資源の有効利用を図る。

高純度薬品と配管材料が支えるアフターサービス

超純水装置の安定運転には消耗品や付帯設備が欠かせない。同社はイオン交換樹脂やカートリッジフィルターなどの高純度薬品を供給するほか、ポリ弗化ビニリデン(PVDF)製などの配管材料を販売する。配管材料は超純水供給ラインだけでなく、化学薬品、上下水、ガス輸送にも使用される。アグループラスチック株式会社がこの事業を担い、装置本体とは別に安定的な収益源となっている。2026年3月期のその他事業の売上高は8.9億円(前期比56.5%減)であった。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

半導体向け超純水装置で国内首位級

半導体製造向け超純水装置の専業メーカー。2025年3月期売上高964億円、営業利益率15.98%。同業の日本製鋼所や三浦工業は大型装置で競合するが、同社は超純水に特化し世界有数のシェア。売上高の7割超が海外で、半導体市況に依存。2026年3月期は減収減益予想。

強み

  • 半導体向け超純水装置で高いシェア、技術力が強み。
  • 売上の7割超が海外、グローバル展開進む。
  • 営業利益率15%超、2025年は堅調。
  • データセンター向けなど半導体投資拡大で恩恵。

課題

  • 需要変動大きく、2026年は減収見込み。
  • 日本製鋼所など競合、価格競争のリスク。
  • 先端プロセスへの迅速な適応が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

半導体製造装置の時価総額近傍。太字が野村マイクロ・サイエンス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16490PILLAR2,329億円24.0倍
26055ジャパンマテリアル2,213億円20.4倍
36315TOWA1,648億円35.9倍
46941山一電機1,642億円15.3倍
56486イーグル工業1,500億円13.9倍
66254野村マイクロ・サイエンス1,346億円33.7倍
75911横河ブリッジホールディングス1,284億円13.6倍
86235オプトラン1,100億円54.2倍
96258平田機工1,097億円17.1倍
105351品川リフラ969億円3.6倍
117745A&Dホロンホールディングス760億円12.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(半導体製造装置)に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

GE膜の販売代理店として1969年に創業

1969年4月、米国ゼネラル・エレクトリック社が開発したニュクリポアー・メンブレン(超精密ろ過膜)の日本および極東地区における独占販売権を得るため、東京都中央区日本橋本石町に会社を設立した。1973年には北興化学工業からニュクリポアー部門の人員と資産を統合し、膜と関連機器の製造販売体制を一体化。この膜技術が後に超純水製造装置へ展開する原点となる。1974年1月、米国アクアメディア社の超純水技術を導入し、本格的に超純水製造システム事業に参入した。

韓国・台湾への輸出で海外市場を開拓した1980年代

1980年7月、逆浸透装置の国産化を目的に米国アクアメディア社、日揮との合弁で日本アクアメディア(後のナムテック)を設立。1983年2月、韓国三星半導体通信(現サムスン電子)へ超純水装置を初めて輸出し、韓国市場に参入。同年11月にはGE社と共に保有していたNPC社株式をスウェーデンのボニエールグループに譲渡。1987年7月には台湾の極水股份有限公司に納入し、台湾市場にも進出した。この時期に海外販売の基盤が形成された。

顧客の海外進出に追随し子会社を設立・清算した1990年代

1993年12月、三星電子からのメンテナンス受注のため韓国に合弁会社(現野村コリア)を設立。1996年1月には三星電子の米国進出に伴い100%子会社を米国に設立したが、2002年5月に清算。1997年9月にはLG半導体の英国進出に合わせて英国子会社を設立するが、2001年11月に清算。このように、主要顧客である韓国半導体メーカーのグローバル展開に合わせて現地法人を設ける一方、需要が止まれば撤退する柔軟な戦略をとった。1998年10月には特許事業化のためピュアレックスとの合弁で野村ピュアを設立。

2000年代の組織再編とジャスダック上場

2001年2月、台湾Hantech社との合弁で上海野村水処理国際貿易有限公司を設立(2006年12月に出資持分譲渡)。2005年から2006年にかけてナムテック、野村ピュア、アグルー・ジャパンを100%子会社化した後、吸収合併し経営効率化を進めた。2006年8月にはシンガポール子会社を設立したが2008年12月に清算。2007年10月、ジャスダック証券取引所(現東京証券取引所JASDAQスタンダード)に株式上場。2009年には配管材料販売強化のためアグループラスチックを新設分割した。

2020年代の急成長とその後の反動減

2021年3月期の売上高304億円から、2025年3月期には964億円へと約3.2倍に急成長した。半導体メーカーの大規模投資と大型案件の集中が背景にある。2023年11月には中期経営計画TTT-26を策定し、2026年度に売上高1,010億円を目標とした。しかし、2026年3月期は大型案件の反動により売上高562億円(前期比41.6%減)、営業利益66億円(同56.6%減)と大幅減収減益に転じた。半導体市況と設備投資の波に業績が大きく左右される構造が顕在化した。

年表31件を開く

1960年代

  • 1969年4月創業米国ゼネラル・エレクトリック社(GE)開発のニュクリポアー・メンブレン(超精密ろ過膜)の日本及び極東地区独占販売を目的に、東京都中央区日本橋本石町において設立

1970年代

  • 1972年12月創業NPC社(Nuclepore Corporation)をGE社と共同で設立し、NPC社の株式23%を取得
  • 1973年11月M&A北興化学工業株式会社ニュクリポアー部門の人員・資産を当社に統合し、ニュクリポアー・メンブレンと関連機器の製造販売体制の一体化を図る
  • 1974年1月米国アクアメディア社の超純水技術を導入、超純水製造システムに進出
  • 1976年3月RO(逆浸透膜)によるパイロジェン(細菌の菌体成分の一部)除去システムを開発し、国内製薬会社に納入
  • 1977年7月本社を東京都中央区日本橋鍛冶町に移転

1980年代

  • 1980年7月商号変更逆浸透装置の国産化を図るため、日本アクアメディア株式会社(1991年8月株式会社ナムテックに商号変更)を米国アクアメディア・日揮株式会社(現日揮ホールディングス株式会社)・当社の3社合弁により設立(当社出資比率33.3%)
  • 1981年2月本社を東京都千代田区大手町に移転
  • 1983年2月韓国三星半導体通信(当時)に超純水装置を輸出し、韓国市場に進出
  • 1983年11月GE社とともにNPC社株式をスウェーデン・ボニエールグループに譲渡
  • 1984年9月厚木営業所開設
  • 1987年7月台湾・極水股份有限公司に超純水装置を納入し、台湾市場に進出

1990年代

  • 1991年8月新社屋を厚木市岡田に建設し、本社を同所に移転
  • 1993年12月商号変更三星電子からのメンテナンス受注のため、韓国に合弁会社株式会社野村テクノを設立(当社出資比率50% 1999年8月株式会社野村コリアに商号変更 現在の当社出資比率100%)
  • 1995年5月台湾での超純水装置受注を図るため、台湾支店を開設(台湾・新竹市)(2015年10月閉鎖)
  • 1996年1月三星電子の米国進出に伴う超純水装置納入のため、米国に100%子会社野村マイクロ・サイエンス USA,Inc.設立(2002年5月清算)
  • 1997年9月韓国・LG半導体の英国進出に伴う超純水装置納入のため、100%子会社野村マイクロ・サイエンス UK Ltd.設立(2001年11月清算)
  • 1998年10月株式会社ピュアレックスが保有する特許の事業化を目的として、同社との合弁で株式会社野村ピュア設立(当社出資比率71%)
  • 1999年8月M&A経営効率化のため、株式会社ナムテックを100%子会社化

2000年代

  • 2000年3月ポリ弗化ビニリデン(PVDF)製品の販売のため、オーストリア・アグルー社と合弁で株式会社アグルー・ジャパン設立(当社出資比率80%)
  • 2001年2月中国での超純水装置販売のため、台湾・Hantech社との合弁で中国に上海野村水処理国際貿易有限公司設立(当社出資比率70%)
  • 2005年8月M&A経営効率化のため、株式会社野村ピュアを100%子会社化
  • 2005年9月M&A経営効率化のため、株式会社アグルー・ジャパンを100%子会社化
  • 2006年1月M&A経営資源の有効活用のため、株式会社ナムテック及び株式会社アグルー・ジャパンを当社に吸収合併
  • 2006年2月三星電子の米国現地法人からの超純水装置納入のため、米国に100%子会社野村マイクロ・サイエンス USA Ltd.,Co設立
  • 2006年8月M&Aシンガポールでの超純水装置受注を図るため、100%子会社野村マイクロ・サイエンス(Singapore) Pte Ltd設立(2008年12月清算)経営資源の有効活用のため、株式会社野村ピュアを当社に吸収合併
  • 2006年12月経営効率を高めるため、上海野村水処理国際貿易有限公司の出資持分を台湾・Hantech社に譲渡
  • 2007年10月上場ジャスダック証券取引所(現東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に株式を上場
  • 2008年2月排水処理事業の拡大を図るため、株式会社クラレとの合弁でクラレアクア株式会社設立(当社出資比率45% 2012年3月合弁解消)
  • 2009年4月プラスチック製配管材料の販売強化のため、アグループラスチック株式会社を新設分割(当社出資比率100%)
  • 2009年6月創業中国での超純水装置及び消耗品等の販売強化のため、上海日村商貿有限公司設立(当社出資比率100% 2015年12月清算)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2026年度まで1,010億円
  • 営業利益2026年度まで146億円
  • ROE2026年度まで25%以上
  • ROIC2026年度まで22%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    営業力の強化と販路拡大

    半導体生産拠点の世界分散に対応し、米国現地法人の強化やシンガポールへの現地法人設立、インドでの受注を進める。製薬分野では北陸拠点の配置や海外案件に注力。

  2. 02

    エンジニアリングプロセスの改革

    プレファブ施工をパートナー企業と連携し、ユニット化・スキッド化を推進。業務効率化、キャパシティ拡大、納期短縮、現地工事削減を図る。

  3. 03

    研究開発 SMART UP 3の加速

    超純水の純度、分析感度、環境貢献の3項目を向上。機能水製造装置の開発、次世代半導体向け超純水装置の開発棟建設、分析棟計画を進める。

  4. 04

    人的資本の強化

    優秀な人材採用と社内外教育制度の拡充による早期育成を継続し、エンジニアリソースを拡充。デジタル投資による業務効率化も進める。

  5. 05

    サステナビリティ経営の実現

    環境負荷が低く省エネな水処理装置の提案、新規納入装置の温室効果ガス排出量削減目標達成に取り組み、経済的価値と社会的価値を創造する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で623人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は890万円で、9期前と比べて+44.5%平均年齢は41.4歳、平均勤続年数は11.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月404
2018年3月428
2019年3月61642.713.0447
2020年3月63442.913.1445
2021年3月68143.413.6447
2022年3月71243.613.6457
2023年3月84143.313.3513
2024年3月92742.312.1545
2025年3月94141.511.95802,655
2026年3月89041.411.56231,075

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率90.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)74.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 2 / 海外 4、うち連結子会社 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — 神奈川県厚木市3,374百万円
九州営業所 — 熊本県菊池郡菊陽町1,634百万円
本社 — 韓国京畿道華城市718百万円
仙台出張所 — 仙台市宮城野区358百万円
本社 — 神奈川県厚木市73百万円
本社 — 中国上海市50百万円
名古屋出張所 — 名古屋市名東区13百万円
宮崎駐在事務所 — 宮崎県宮崎市13百万円
西日本営業所 — 大阪府吹田市12百万円
本社 — シンガポール9百万円
ほか15件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    株式会社野村マイクロ・サイエンス コリア(注)1、2
    韓国 京畿道華城市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    上海野村水処理工程有限公司(注)1、3
    中国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    野村マイクロ・サイエンス USA Ltd.,Co(注)1、4
    アメリカ合衆国 テキサス州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アグループラスチック株式会社
    神奈川県厚木市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    野村微科學工程股份有限公司(注)1
    台湾 新竹市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    野村マイクロ・サイエンス Singapore Pte. Ltd.
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は562億円営業利益67億円前期と比べると減収減益で、売上が-41.7%、利益が-56.5%。

売上高
-41.7%
562億円
営業利益
-56.5%
67億円
純利益
-62.7%
38億円
営業利益率
11.9%
前期比 -4.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高970億円562億円
営業利益160億円67億円
純利益111億円38億円
1株あたり配当¥85¥85

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は92億円、営業利益は6億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−28.1%、営業利益は−64.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q16635
2024年1Q1281713.311
2024年2Q2384016.830
2024年3Q2472811.317
2024年4Q11722
2025年2Q180168.90
2025年4Q78413817.6102
2026年2Q2522911.514
2026年4Q3103812.324
2027年1Q9266.52

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は133億円から562億円へ4.2倍に増えた。直近期の営業利益率は11.9%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1330−1
2014年3月150−4−4
2015年3月121−3−10
2016年3月17822
2017年3月16577
2018年3月2161110
2019年3月2511210
2020年3月2101813
2021年3月3043626
2022年3月3194633
2023年3月4966458
2024年3月73010880
2025年3月96415413416.0102
2026年3月562675611.938

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高562億円のうち、営業利益として残るのは67億円11.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は38億円、売上の6.8%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金77.4%435億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.7%60億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.9%67億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
22.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.3pt
11.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.2pt
6.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.4pt
10.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが44億円、投資CFが−11億円で、差し引きのフリーCFは33億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は99億円で、売上の2.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月7−54245
2014年3月3−9−3−636
2015年3月80−3844
2016年3月−3−64−937
2017年3月12−3−1946
2018年3月−20−1122−3136
2019年3月365−224155
2020年3月−2−10−10−1231
2021年3月60−4−95680
2022年3月111−91284
2023年3月471048132
2024年3月−1874175−183119
2025年3月−202−27272−229165
2026年3月44−11−693399

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,103億円。このうち返さなくてよい自己資本が399億円で、自己資本比率は35.6%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月158817751.3
2014年3月157787949.2
2015年3月143727150.0
2016年3月152708245.4
2017年3月166788846.4
2018年3月2218813339.7
2019年3月190959550.1
2020年3月1961039352.6
2021年3月24813211653.1
2022年3月27115911258.3
2023年3月41921420550.6
2024年3月70628941740.4
2025年3月1,16837079831.2
2026年3月1,10339970435.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
104億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
305億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
4億円
在庫として抱えている分
負債合計
704億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
58
/ 100
安定性自己資本比率24 / 40
収益力営業利益率24 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率209社中62位あたり、逆に低いのは売上成長率209社中208位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.1%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
11.9%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
35.6%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-41.7%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.6%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,315で、1年前と比べて+7.3%過去52週の値幅のなかでは27%の位置にある。

¥3,315-4.9%1ヶ月-21.3%1年+7.3%時価総額1,346億円
過去52週の値幅
安値¥2,518高値¥5,500

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)33.7倍
PER (会社予想)11.5倍
PBR3.30倍
配当利回り2.56%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月上旬の4390円から8月19日には3500円まで下落し、月間で-14.95%と大幅安。25日線4022.8円を約13%下回り、下落トレンドが継続しています。7月17日や7月28日などに出来高が急増し、売りが膨らむ場面が見られました。52週高値5500円からは約36%下落しましたが、年初来安値2518円は意識されます。75日線4391.2円や200日線3674.06円も下回っており、中長期の調整局面入りを示唆しています。ただし、RSIは51.07と中立圏で、過熱感はありません。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 25/100)

予想PER14.8倍は業界平均24.5倍を下回るが、実績PER43.7倍は割高。PBR4.13倍は業界平均1.62倍を大幅に上回る。配当利回り1.98%は業界平均2.33%を下回る。ROE10.1%は業界平均(不明)だが、PBRの高さが割高感を強めている。

指標この会社業種平均
PER (実績)33.7倍22.7倍
PER (予想)11.5倍
PBR3.30倍1.50倍
ROE10.1%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2025年3月期まで急成長したが、2026年3月期は半導体市況減速で大幅減収見込み。強気派は、超純水システムの需要は中期的に増加し、一過性の調整に過ぎないとみる。弱気派は、顧客の投資サイクルに業績が左右され、2026年の減収が長期化する可能性を懸念。PER43倍と割高感もあり、成長鈍化でバリュエーション調整リスク。

プラスに働く材料7
  • 世界トップシェア

    超純水供給システムで世界トップ。半導体需要増の恩恵を享受。

  • 2026年は調整局面

    2026年3月期の減収は顧客投資調整による一時的要因。

  • 中長期的な需要拡大

    データセンター向け半導体需要拡大で超純水需要も拡大期待。

  • 半導体投資拡大による受注増2026年下期影響

    大型受注で売上高が前期並みの960億円に回復、営業利益150億円超。

  • 為替円安メリット継続通年影響

    1ドル10円円安で営業利益約10億円上振れの可能性。

  • 株主還元強化次回株主総会影響

    年間20億円の自社株買いでEPS3%向上、配当利回り2%と合わせ投資家魅力。

  • 新製品投入による高付加価値化2026年上半期影響

    超純水装置の新モデル投入で売上高50億円増加、営業利益10億円押し上げ。

マイナスに働く材料7
  • 業績の変動性

    2026年3月期は売上高40%減の見込み。半導体市況に脆弱。

  • 高PERのリスク

    PER43倍と割高。業績鈍化で株価調整リスク。

  • 顧客集中

    特定大口顧客への依存度が高く、投資計画変更の影響大。

  • 2026年3月期の大幅減益2026年3月期影響

    営業利益が154億円から67億円に減少、PER40倍超に上昇。

  • 半導体市況悪化通年影響

    設備投資抑制で売上高が560億円を下回り、営業利益50億円割れリスク。

  • 競合価格競争激化2026年〜2027年影響

    営業利益率が15%から10%に低下、利益20億円減少。

  • 大口顧客への依存リスク2026年上期影響

    得意先1社の受注失効で売上高100億円減少、営業利益15億円押し下げ。

次の決算で確かめる点
半導体製造装置投資額
超純水システム需要の先行指標。顧客の設備投資動向を把握。
受注残高
将来の売上高の指標。受注残の増減が業績方向性を示す。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり85で、前期から+1.3%いまの株価に対する利回りは2.56%。増配か配当維持が9年続いている。

年間配当
¥85
1株あたり
配当利回り
2.56%
いまの株価に対して
配当性向
74.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
9年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月425.5
2018年3月533.326.0
2019年3月850.037.6
2020年3月810.025.1
2021年3月1466.731.5
2022年3月2472.733.8
2023年3月3857.967.6
2024年3月6366.761.8
2025年3月8028.062.5
2026年3月811.374.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥85

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ27,385人。区分でいちばん多いのは個人・その他45.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.1%を占め、残る62.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他47.739.536.041.552.745.3
事業法人30.630.630.130.724.523.5
金融機関7.116.716.711.312.313.6
外国法人13.012.414.89.26.711.6
証券会社1.60.92.47.23.65.9
自己株式9.49.38.37.66.85.7
外国人個人0.10.10.00.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01北興化学工業株式会社10.34
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)7.59
03株式会社りそな銀行2.96
04野村殖産株式会社2.96
05千田 豊作2.95
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.22
07カツラギ工業株式会社2.13
08ノムラ・ジャパン株式会社1.97
09国土防災技術株式会社1.43
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.35

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近6
  • 2026-07-23
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    2.65%
    +0.48pt
  • 2026-07-22
    三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    3.93%
  • 2026-07-06
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    2.17%
    -0.35pt
  • 2026-06-22
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    2.52%
    -0.46pt
  • 2026-06-04
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    2.98%
    +1.20pt
  • 2026-05-21
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    1.78%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+983%、1株純資産は14期で+17%。直近期のROEは10.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−1188131.7
2014年3月−45867
2015年3月−111804
2016年3月177762.218.237.8
2017年3月788629.510.925.5
2018年3月11196412.210.326.0
2019年3月1131,04711.26.037.6
2020年3月3528112.87.325.1
2021年3月7135722.312.931.5
2022年3月8942922.711.933.8
2023年3月15756931.46.667.6
2024年3月21376132.127.861.8
2025年3月27196331.48.962.5
2026年3月1001,02710.130.274.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額731百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約15倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
内田誠代表取締役社長執行役員68136,000
西江勝治取締役常務執行役員 営業本部長(韓国、米国担当)5476,000
西村司朗取締役執行役員 管理本部長兼資材部担当6250,000
井上嘉成取締役執行役員 エンジニアリング本部長兼 営業本部副本部長(台湾・その他地域担当)5217,000
千田豊作取締役861,197,000
瀬下忍取締役(常勤監査等委員)7014,000
田中伸介取締役(監査等委員)70
新島由未子取締役(監査等委員)45
片岡久依取締役(監査等委員)67

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円退職慰労百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)516330532174674135
社外取締役32813010
取締役(社内)1159212727

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,749字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(野村マイクロ・サイエンス株式会社)及び連結子会社6社により構成されており、超純水(注)製造装置の設計・施工・販売とそのメンテナンス並びに消耗品の販売を主要な事業としております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 なお、全セグメントの売上高合計、営業損益及び資産の金額の合計額に占める「水処理装置事業」の割合がいずれも90%を超えているため、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」では製品及びサービスごとに区分しておりません。 (注)超純水とは、水中に溶解しているイオン類、有機物、生菌、微粒子等を含まない極めて純度の高い水のことであります。半導体の製造過程では洗浄工程に必須であり、使用される水の純度は歩留りに影響するため、水中に溶解している不純物を徹底的に除去した超純水が必要となります。 (1)水処理装置事業 当社グループは、水処理装置事業を主要な事業として、半導体、FPD(フラットパネルディスプレイ)及び製薬向け超純水製造装置を中心に、超純水分野で培った技術を応用した各種用途向けの水処理装置の設計・施工・販売のほか、納入した装置のメンテナンス並びに装置に付帯するカートリッジフィルター、イオン交換樹脂等各種消耗品の販売、水質分析の受託等を行っております。 また、当社グループは、半導体製造技術の高度化・微細化に伴う要求に応えるべく、原水中の不純物を除去する前処理から超純水製造工程までを一貫して構築するとともに、環境負荷を軽減し、限られた水資源の有効利用に資する排水・回収処理装置を提供しております。 これらは、当社が国内ユーザー及び海外ユーザーに販売しているほか、連結子会社5社を通じて、韓国、中国、台湾、米国、その他の地域の各ユーザーに対し、それぞれ販売等を行っております。 また、株式会社野村マイクロ・サイエンス コリアは、研究開発機能を有しており、海外の有力ユーザーにより近い場所で研究開発体制を構築し、ユーザーから求められる研究課題の解決を図るとともに、当社グループの技術力向上と併せコストダウンに資する提案を行っております。 加えて、ユーザーの設備投資の負担軽減ニーズに対しては、当社が設備を保有し、超純水を提供するBOOM(ブーム、注)契約で対応することもあり、この契約も水処理装置事業に含まれております。 (注)Build Own Operate and Maintenanceの略であります。BOOM契約とは、当社がユーザーに超純水装置を提供し、ユーザーが使用した超純水の使用料を支払う契約であり、装置の運転管理・メンテナンスは全て当社が行っております。 なお、最先端デバイスの各製造工程で超純水を使用するケースは、次のとおりであります。 ◎ 最先端デバイスの製造工程例 ◎ 超純水製造工程の概要 ◎ 超純水製造装置の構成 ① 前処理装置 原水中の懸濁物質の除去を行い、一次純水装置に低濁質の水を安定供給するものであり、凝集沈殿装置、ろ過塔、膜前処理装置等が主要構成機器となります。 ② 一次純水装置 前処理水に含まれる不純物の除去を行い、高純度な純水に処理する装置であり、活性炭塔、イオン交換樹脂塔、逆浸透装置、電気再生式イオン交換装置、有機物分解装置、脱ガス装置等が主要構成機器となります。 ③ 二次純水装置 一次純水に含まれる不純物をさらに除去し、要求されている超純水水質まで高める装置であり、有機物分解装置、非再生型イオン交換樹脂塔、限外ろ過装置等が主要構成機器となります。 (2)その他の事業 当社及びアグループラスチック株式会社は、その他の事業として、国内ユーザー及び海外ユーザーに対し高純度薬品・配管材料等の販売を行っております。高純度薬品は超純水製造装置を構成する各種装置の安定化運転等に資するものであり、配管材料は主に超純水供給をはじめ化学薬品、上下水及びガス等の移送に供するものであります。 [事業系統図] 以上の事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,847字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営理念 当社グループは、 ①常に研究開発に励み、独自の技術を駆使することによって社会と環境に貢献し、顧客とともに栄える会社 ②誠意(信)と協調(和)を基本とし、各自の個性を尊重し合いながら、全力を発揮出来る楽しい会社 ③国際的視野にたち、自らの向上にチャレンジするインテリジェントな会社 ④いたずらにスケールメリットを求めず、適正利潤により全社員の生活向上と、福祉の充実を図れる会社 を経営理念とし、企業ニーズに最適な水処理ソリューションを提供してまいります。 (2)経営戦略及び優先的に対処すべき課題 当社グループは2023年度に中期経営計画TTT-26(Together Toward Transformation-26)を策定し、「アジアを中心とした半導体・製薬工場向け超純水製造装置の卓越した会社を目指す」、「高度な技術とサービスを顧客に提供し、ベストパートナーとして共に経済的価値と同時に社会的価値を創造するサステナビリティ経営を実行する会社を目指す」を経営ビジョンとして掲げ、2026年度の経営目標売上高1,010億円、営業利益146億円、ROE25%以上、ROIC22%以上の達成を目指しております。 中期経営計画達成のための施策としては、「営業力の強化」、「エンジニアリングプロセスの改革」、「研究開発 SMART UP3の加速」、「人的資本強化」、「環境問題への取組み」を推進し、企業価値の拡大を目指しております。 近年、半導体生産拠点は、当社の重要顧客をはじめ、従来の東アジア中心から世界各地へ分散する傾向にあることから、当社グループは米国現地法人の強化に加え、今後も継続的な半導体投資が見込まれる東南アジア地域への拡販を目的として新たにシンガポールに現地法人を設立し、営業活動を開始いたしました。またインドにおいてTATA SEMICONDUCTOR MANUFACTURING PRIVATE LIMITEDが手掛けるインドで最初の半導体製造工場の水処理装置を受注するなど、営業力の強化を進め、東南アジア地域からさらなる活動地域の拡大を図っております。今後も顧客企業の投資動向を注視し、販売地域の拡大に対応してまいります。 製薬市場においては、製薬会社が集中する北陸地域に営業拠点を配置し、国内の受注活動の強化を図るとともに、韓国・米国など海外案件への取組みにも注力しております。また、細菌毒素である「エンドトキシン」を迅速かつ連続的に検出することが可能な世界初のモニターを開発し、実証実験を行うなど注射用水市場の開拓を図っております。 超純水製造装置の受注に際しては、従来から取り組んでいる納入装置のユニット化、スキッド化を行うプレファブ施工をパートナー企業と連携して実施し、「エンジニアリングプロセスの改革」を強力に推進しております。この改革により、さらなる業務効率化、キャパシティの拡大、納期短縮、現地工事の削減等を図ってまいります。 当社グループの水処理装置事業を継続的に成長させていくためには、最先端の半導体製造に要求されるレベルの水質を供給すべく、常に研究開発に取組む必要があり、超純水の純度、分析感度、環境貢献の3項目をそれぞれ向上させることに取組んでおります。また超純水製造技術を応用し、オゾン水や水素水など様々な特徴をもった機能水製造装置の開発にも注力してまいります。昨年度には次世代半導体向けの超純水製造装置などを開発する目的で新たに開発棟を建設し、今後さらに高精度分析技術の開発や不純物発生要因の研究のための分析棟建設を計画してまいります。 また、継続的な企業価値向上のためには、リソースとしてのエンジニアの拡充が不可欠であり、優秀な人材採用とともに社内外の教育制度の拡充による早期育成を継続し、人的資本の強化を図るとともに、デジタル投資による一層の業務効率化に取り組んでまいります。 そして、顧客の高度化する要求水質を満たしつつ、環境負荷が低く省エネルギーに資する水処理装置の提案など、新規納入した超純水製造装置の温室効果ガス排出量削減目標の達成に取組むなどサステナビリティ経営の実現を目指してまいります。
事業等のリスク4,666字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、本文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)特定業種・顧客への依存 当社グループの主力事業である水処理装置事業は、電子部品関連、特に半導体市場が主要マーケットとなっておりますが、半導体用途の拡大、微細化、高集積化を背景に設備投資規模・投資件数が拡大する等、当社グループ業績拡大の要因である反面、主要顧客の投資動向による需要の変動が避けられない状況にあります。したがいまして、予期せぬ市場変動等によって顧客の設備投資計画の延期・凍結等があった場合には当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループはこのような市場変動に対応するため、顧客の投資動向等に関する情報収集に努めております。また中期的な成長戦略として、半導体をはじめとする電子産業のほか、国内を中心とした製薬関連分野の成長加速に注力するとともに、メンテナンス及び消耗品受注を促進し、安定収益の確保に努めております。 (2)海外事業 当社グループはアジアを中心に各国・各地域で事業を展開しており、海外売上高比率は概ね70%となっております。今後もアジアを中心とした海外市場での競争力強化と受注拡大に注力していく方針ですが、海外市場においては、政治・経済の混乱、社会情勢の変化、予期せぬ法令・規制の変更等のリスクが内在しており、これらの事態が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、近年では米中貿易摩擦による輸出入規制の強化、ロシア・ウクライナ情勢、台湾、中東情勢等の地政学リスク等が高まりつつあります。 当社グループでは、事業展開している地域の情報収集を海外拠点とともに積極的に実施し現状把握に努めるとともに、法令・規制の変更等については現地の弁護士、会計士等へ随時確認を行う等、国際情勢や規制の影響を受けにくい運営体制の構築を推進しております。 (3)サプライチェーン 当社グループは機器等の資材を外部から調達することに加え、装置の据付については協力業者等へ外部委託しております。そのため、地震、水害等の自然災害、テロ、感染症等の不可抗力による被害・事故等が生じた場合、機器等がタイムリーに供給されない可能性があるとともに、製品供給元や協力業者の事業展開、稼働状況、人員不足等の状況により資材価格の高騰、納期の長期化等が発生する可能性があります。これらの事態が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、地政学リスク、経済安全保障リスク、為替変動等により原材料価格やエネルギー価格が高騰し、資材価格や工事費の上昇等が発生した場合も、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当社グループは、サプライヤー評価制度の運用や取引先実態調査などを通じて調達活動を行っております。急激な需給の変動にも適切に対応できるように複数購買による調達品の確保、長納期が予想される機器等についての計画的な購入の実施、新規開拓による代替品の検討、調達ルートの多様化や需給を見据えた在庫の確保等を通じて、安定供給の強化を促進しております。また、原材料・エネルギー価格の高騰、資材価格・工事費等の上昇等が発生した場合には、顧客と販売価格の交渉を継続し、販売価格へ転嫁するよう努めてまいります。 (4)品質 当社グループは顧客工場内に設置する水処理装置の品質向上に日々取り組んでおりますが、顧客要求の高度化・短納期化、設備の複雑化が進み、設計及び施工の難度がますます高まっております。そのため、設備の設計・製作・施工については品質管理のルールを制定し、関連法規の遵守・最新基準への適合及び外部購入品の品質管理を進めております。当社グループが提供している製品・サービスに不具合・瑕疵等が発生した場合には、不具合対応費用や損害賠償責任の発生、当社グループに対する信頼性の低下等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループはISO9001に基づく品質マネジメントを構築し、顧客との商談時より技術検討会を実施し、品質リスクの抽出と把握を進めるとともに、設計時のデザインレビュー、主要なサプライヤーの品質監査、施工進捗に合わせた各種検査及び試運転による最終性能試験の実施等、各プロセスにおける品質確認を実施しております。また、重大な瑕疵と発生の抑制に向けて、全社的な品質管理体制の強化と各部門間で知見・ノウハウを共有する横断的仕組みの導入・改善を進めております。製品・サービスの不具合・トラブル、クレーム等が発生した場合には、迅速な是正対応とともに発生原因の究明を実施し、再発防止の徹底に努めております。 (5)人材確保 当社グループが持続的成長を実現するためには、継続的に優秀な人材を確保していくことが重要となります。したがいまして人材を計画通りに採用、育成ができない場合、また優秀な人材が離職した場合には長期的に開発力、生産能力、競争力の低下を招き、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、マネジメント強化に向けた社内研修体制の構築等による人材育成とともに、長時間労働・各種ハラスメントの防止を含めた労働環境の継続的な改善に取り組んでおります。また、国籍・性別を問わず優秀な人材を採用・育成しダイバーシティを推進してまいります。 (6)為替 当社グループの連結財務諸表は、各海外子会社の現地通貨財務諸表を円換算し反映させておりますが、為替レートの変動により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、国内法人については極力円建てでの受注交渉を行っておりますが、顧客要請により外貨建て取引も存在しており、急激な為替変動が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは為替動向を注視しつつ、必要に応じて為替予約等を実施し、為替変動リスク低減に努めております。 (7)研究開発 当社グループでは、最先端分野からの要求より“さらに先”を行く超純水製造装置開発と分析技術の確立を目指し、中期経営計画においても「SMART UP3の加速」と題して様々な研究に取り組んでおります。しかしながら競合他社による新技術の先行投入、技術革新や顧客ニーズの変化等に追随できない場合、当社グループの技術の陳腐化とともに製品競争力が低下し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、顧客ニーズや技術トレンドの情報収集・分析に加え、民間企業・大学等との共同研究に積極的に取り組み、省エネ型超純水システム等新製品の開発並びに超純水製造装置以外の製品等の市場投入を図ってまいります。 (8)知的財産権 当社グループは、特許権をはじめとする知的財産権の重要性を強く認識しており、当社グループ独自の技術及び研究成果については必要に応じて知的財産権の出願を行い、権利保護に努めております。しかしながら、当社グループの知的財産権が侵害される場合や意図せず第三者が有する知的財産権を侵害してしまう場合には、その対応費用や損害賠償責任の発生等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、新製品開発等に関して国内及び海外の各種データベースや文献調査等により知的財産権の調査を確実に行う調査体制を充実させ、特許侵害の防止と訴訟問題・クレームの排除に努めております。 (9)コンプライアンス 当社グループは事業展開する各国・各地域において、法令、規制等を遵守しておりますが、予期せぬ法令改正等により意図せず法令に抵触したと判断された場合、また規制等に適切に対応できなかった場合には社会的信用の低下、課徴金や損害賠償金の発生、各種対応費用の発生等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、代表取締役社長執行役員を委員長とするコンプライアンス委員会を設置し、当社グループの事業活動におけるコンプライアンスの状況を定期的にモニタリングすることを通してコンプライアンス体制の更なる整備及び維持を図ってまいります。また内部統制システムの構築、維持、向上を推進するために、社内教育等を継続実施するとともに、法令違反や規程・倫理違反行為の早期是正のため、グループ共通の内部通報制度を導入し、迅速な対応に努めております。 (10)自然災害・事故等 当社グループの事業拠点あるいは仕掛中の現場周辺において、大地震や津波、台風、洪水等の自然災害あるいは予期せず事故等が発生した場合、これらの施設に物理的に障害が生じる等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、大規模自然災害の発生に備え、人命保護を最優先とした初動対応マニュアルを策定するとともに、資産保護並びに事業・業務の継続を目的とした事業継続計画を策定しており、当該マニュアル及び計画に基づき災害時における対応を行うこととしております。また、社員安否確認システムの導入、防災訓練等の対策を講じ、災害時等の事業への影響を最小限とするよう努めております。 (11)貸倒引当金 当社グループは、債権の貸倒れに備えるために与信管理を徹底する一方、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を勘案し、回収不能額を引当計上しておりますが、想定以上の貸倒れが発生した場合、損失により当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、外部信用機関の活用、顧客財務状況の定期的なモニタリング等による与信管理を徹底し貸倒れリスク回避に努めております。 (12)収益認識 当社グループは、工事契約に関して、財又はサービスに対する支配が顧客に一定の期間にわたり移転する場合には、財又はサービスを顧客に移転する履行義務を充足するにつれて、一定の期間にわたり収益を認識しており、工事収益の総額、工事原価総額並びに決算日における履行義務の充足に係る進捗度の見積りを行っております。 工事収益の総額は契約金額を収益総額としておりますが、工事の進捗途上において顧客との新たな合意によって契約の変更が行われることがあり、その変更金額が決定していない場合は、事業環境、施工状況、発注者との協議状況等を踏まえ、対価に関する不確実性がその後に解消される際に、認識した収益の累計額に著しい減額が生じない可能性が高い範囲でのみ収益総額を合理的に見積っております。 工事原価総額の見積りは、急激な原材料の価格変動や技術的な要素、仕様の変更、顧客からの要請への対応、外注先による工事遅延等の工事契約を取り巻く外部環境の変化により不確実性を伴っております。 将来の状況の変化により見積りと実績が乖離した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、毎月のコスト会議において工事の進捗状況を適切に確認することによって、リスクの低減に努めております。
経営成績の分析 (MD&A)6,557字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①経営成績 当連結会計年度における世界経済は、総じて緩やかな回復傾向を示す一方、米国の通商政策の影響や年度末にかけて中東情勢が悪化し地政学リスクが高まったこと等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。 当社グループの業績に影響を及ぼす半導体業界は、AI関連需要の拡大やデータセンター投資の増加、先端半導体分野への積極的な投資を背景に市場全体として堅調に推移しております。Semiconductor Equipment and Materials International(SEMI)は、2025年の半導体製造装置の世界販売額が、先進ロジック、メモリー、AI関連の生産能力拡張に向けた継続的な設備投資に牽引されたことで前年比15%増の1,351億ドルに達したと発表しました。各国政府による半導体産業支援策や安定供給体制強化の動きを背景に、今後も旺盛な投資需要が見込まれております。 このような状況下、当社グループは企業価値の拡大を目指し、2023年11月に策定した中期経営計画『Together Toward Transformation 26(TTT-26)』の達成に向け、①収益性の向上、②資本効率化、③財務最適化、株主還元、④社会的価値創出に注力し、半導体・製薬業界へのアプローチ強化やエンジニアリングプロセスの改革を実行し、生産性・収益性の向上を図るとともに、サステナビリティ経営の実現に向けて各種施策に取り組んでまいりました。 この結果、受注高は47,694百万円(前期比49.5%減)、売上高は56,245百万円(同41.6%減)、営業利益は6,667百万円(同56.6%減)、経常利益は5,629百万円(同58.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,818百万円(同62.6%減)となりました。 (受注高) 当社グループの主要顧客である半導体関連企業の設備投資は引き続き旺盛であるものの、前期の大型水処理装置案件受注の反動を受け、受注高は47,694百万円(前期比49.5%減)となりました。 (売上高) 水処理装置については、前期の大型水処理装置案件の反動並びに一部受注済み大型水処理装置案件の工期開始時期遅延等により、売上高は36,723百万円(前期比53.4%減)となりました。また、メンテナンス及び消耗品については、半導体関連企業を中心に受注が堅調に推移し、売上高は18,626百万円(同19.9%増)となりました。一方、その他の事業については、大型半導体製造装置向け配管材料の売上が一巡したこと等により、売上高は895百万円(同56.5%減)となりました。 (利益) 利益面については、米国の大型水処理装置案件の一巡及び一部受注済み大型水処理装置案件の工期開始時期遅延等により、営業利益以下の各段階利益で前年を下回りました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 (日本) 大型水処理装置の工事が順調に進捗したこと等により、売上高はほぼ前年並みの25,768百万円(前期比2.8%減)となりました。営業利益については、前連結会計年度における一部高採算大型案件の反動等により、3,083百万円(同23.1%減)となりました。 (韓国) 前期に受注した大型水処理装置の工事が順調に進捗したこと等により売上高は9,158百万円(同184.1%増)、営業利益は402百万円(同25.7%増)となりました。 (中国) 半導体関連設備投資に一服感があり、受注が低調であったこと等により、売上高は7,687百万円(同22.7%減)、営業利益は94百万円(同90.5%減)となりました。 (台湾) メンテナンス及び消耗品の受注が堅調に推移した一方、大型水処理装置の工事着工が遅延したこと等により、売上高は3,535百万円(同17.6%減)、営業利益は754百万円(同51.4%減)となりました。 (米国) 前期までの大型水処理装置案件の反動により、10,078百万円(同80.8%減)、営業利益は2,355百万円(同72.3%減)となりました。 (その他) 前連結会計年度において、中期経営計画「TTT-26」の実現に向けた営業戦略の一環として、半導体製造拠点の分散化への対応を目的に、野村マイクロ・サイエンス Singapore Pte. Ltd.を設立し、連結の範囲に含めたことに伴い、新たな報告セグメントとして「その他」を追加しております。第1四半期より営業を開始し、メンテナンス及び消耗品の受注により、売上高は16百万円となりました。利益については、設立費用等を吸収しきれず営業損失は21百万円となりました。 なお、前連結会計年度において、野村マイクロ・サイエンス Singapore Pte. Ltd.は営業活動を開始していないため、売上高及び営業損益の計上はありません。 ②財政状態 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ9,002百万円減の99,987百万円(前期比8.3%減)となりました。主な要因は、売掛金の減少6,929百万円等によるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べ2,509百万円増の10,302百万円(同32.2%増)となりました。主な要因は、建物及び構築物(純額)の増加900百万円、リース資産(純額)の増加855百万円、繰延税金資産の増加726百万円等によるものであります。 この結果、総資産は、前連結会計年度末比5.6%減の110,290百万円となりました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ10,680百万円減の68,213百万円(同13.5%減)となりました。主な要因は、契約負債の減少7,580百万円、支払手形及び買掛金の減少1,489百万円等によるものであります。固定負債は前連結会計年度末に比べ1,348百万円増の2,223百万円(同154.2%増)となりました。主な要因は、リース債務の増加1,118百万円等によるものであります。 この結果、負債合計は、前連結会計年度末比11.7%減の70,437百万円となりました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ2,838百万円増の39,852百万円(同7.7%増)となりました。主な要因は、資本剰余金の増加950百万円、為替換算調整勘定の増加897百万円、利益剰余金の増加785百万円等によるものであります。 この結果、自己資本比率は35.6%(前連結会計年度末は31.2%)となりました。 当連結会計年度末における報告セグメントごとの資産、負債の金額は、次のとおりであります。 (単位:千円) 日本   韓国   中国   台湾   米国   その他   合計 セグメント資産   25,371,356   3,859,471   6,731,075   5,286,183   68,985,423   56,654   110,290,164 セグメント負債   61,407,920   726,728   3,146,637   2,436,761   2,706,007   13,177   70,437,233 ③キャッシュ・フローの状況の分析 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度に比べて6,606百万円減少し、当連結会計年度末には9,933百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は、4,363百万円(前期は20,202百万円の使用)となりました。これは主に、契約負債の減少額7,651百万円となった一方で、売上債権の減少額6,691百万円、税金等調整前当期純利益5,645百万円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、1,149百万円(前期は2,742百万円の使用)となりました。これは主に、定期預金の払戻による収入1,707百万円となった一方で、定期預金の預入による支出1,408百万円、有形固定資産の取得による支出1,377百万円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、6,908百万円(前期は27,178百万円の獲得)となりました。これは主に、短期借入れによる収入2,169百万円となった一方で、短期借入金の返済による支出5,776百万円、配当金の支払額3,028百万円等によるものであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、以下のとおりであります。 当社グループでは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、運転資金及び設備資金につきましては、内部資金又は借入により資金調達することとしております。当連結会計年度末において、主要取引金融機関と総額70,352百万円の当座貸越契約、貸出コミットメントライン契約及び外貨借入契約を締結しております(借入実行残高51,065百万円、借入未実行残高19,286百万円)。 (契約債務) 2026年3月31日現在の契約債務の概要は以下のとおりであります。 年度別要支払額(千円) 契約債務   合計   1年以内   1年超3年以内   3年超5年以内   5年超 短期借入金   51,065,800   51,065,800   -   -   - リース債務   1,923,036   306,791   363,051   386,249   866,943 当社グループの第三者に対する保証は、関係会社の借入金に対する債務保証であります。保証した借入金等の債務不履行が保証期間に発生した場合、当社が代わりに弁済する義務があり、2026年3月31日現在の債務保証額は、9,604百万円であります。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループは、受注した超純水製造装置及び排水処理装置の据付工事につきまして、当社グループの基準をクリアした施工技術と安定的な施工能力を有する協力工事会社に全て外注しており、生産実績がないため、記載しておりません。 b.受注実績 当連結会計年度の受注実績を事業の種類別に示すと、次のとおりであります。 事業の種類別の名称   受注高   前年同期比(%)   受注残高   前年同期比(%) 水処理装置事業(千円)   46,799,154   50.6   32,219,174   79.0 その他の事業(千円)   895,116   43.5   -   - 合計(千円)   47,694,270   50.5   32,219,174   79.0 (注)金額は、販売価格によっており、事業間の内部振替前の数値によっております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績を事業の種類別に示すと、次のとおりであります。 事業の種類別の名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 水処理装置事業(千円)   55,350,743   58.7 その他の事業(千円)   895,116   43.5 合計(千円)   56,245,860   58.4 (注)1.事業間の取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) ラピスセミコンダクタ株式会社   6,561,738   6.8   10,472,800   18.6 SAMSUNG AUSTIN SEMICONDUCTOR,L.L.C.   52,436,740   54.4   10,077,801   17.9 SK Hynix Inc.   436,252   0.5   6,848,070   12.2 3.当連結会計年度の水処理装置事業の売上の内訳は次のとおりであります。 区分   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 水処理装置(千円)   36,723,755   46.6 メンテナンス等(千円)   18,626,988   119.9 合計(千円)   55,350,743   58.7 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりまして、見積りや仮定によることが必要になります。経営者は、過去の実績や状況及び現在入手可能な情報を総合的に勘案し、その時点でもっとも合理的と考えられる見積りや仮定を継続的に採用しております。当社グループが採用しております会計方針のうち、重要となる事項につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しておりますが、特に次の重要な会計方針が連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすと考えております。 a.収益及び費用の認識 当社グループは、工事契約に関して、財又はサービスに対する支配が顧客に一定の期間にわたり移転する場合には、財又はサービスを顧客に移転する履行義務を充足するにつれて、一定の期間にわたり収益を認識しており、工事収益の総額、工事原価総額並びに決算日における履行義務の充足に係る進捗度の見積りを行っております。当該進捗度の見積りは発生原価に基づくインプット法によっており、毎月のコスト会議にて進捗管理を行っております。工事収益の総額は契約金額を収益総額としておりますが、工事の進捗途上において顧客との新たな合意によって契約の変更が行われることがあり、その変更金額が決定していない場合は、事業環境、施工状況、発注者との協議状況等を踏まえ、対価に関する不確実性がその後に解消される際に、認識した収益の累計額に著しい減額が生じない可能性が高い範囲でのみ収益総額を合理的に見積っております。工事原価総額の見積りは、急激な原材料の価格変動や技術的な要素、仕様の変更、顧客からの要請への対応、外注先による工事遅延等の工事契約を取り巻く外部環境の変化により不確実性を伴っております。当初予想と実績に乖離が生じた場合には想定した利益を確保できない可能性があります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析、検討内容 経営成績等の状況に関する認識及び分析、検討内容については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要」に記載しております。

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開示資料

出典

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