本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

SMC

SMC CORPORATION6273 · Prime · 機械

空気圧制御機器の世界最大手。FA(ファクトリーオートメーション)に不可欠なバルブ・アクチュエータをあらゆる製造業に供給。

概要

SMCは、空気圧制御機器の総合メーカーとして世界トップシェアを占める。工場の自動化(FA)に不可欠なエアシリンダや電磁弁、温調機器などを88万品目そろえ、70万社以上の顧客に供給する。連結売上高は約8,425億円、従業員数は24,773人、世界80以上の国と地域に拠点を持つ。

単一事業で運営される自動制御機器専業メーカー

SMCは、連結子会社69社と非連結子会社2社からなる企業集団であり、「自動制御機器事業」の単一セグメントで事業を展開する。主力は方向制御弁、駆動シリンダ、空気圧補助機器などの空気圧機器だが、温調機器やセンサーも含めた自動制御機器全般を自社で開発・製造・販売する。経営理念に「本業に専心する」を掲げ、自動制御機器事業に経営資源を集中している。

88万品目と厚めの在庫で実現する短納期体制

空気圧機器は顧客の使用条件に応じて多種多様なバリエーションが求められる。SMCは88万品目に及ぶ品揃えを持ち、戦略的に厚めの在庫を保持することで、短納期即納体制を整えている。欠品による顧客の生産ライン停止を防ぐためであり、この供給力が競争優位の一つとなっている。

80以上の国と地域に広がる500以上の拠点網

SMCは世界80以上の国と地域に500以上の拠点を設け、約7,000名の営業スタッフを配置している。さらに世界5か所の技術センターに約2,000名の技術スタッフを擁し、研究開発と顧客サポートを行う。このグローバルフットプリントを通じて70万社の顧客アカウントにサービスを提供する。

営業利益率22.6%を維持する収益構造

2026年3月期の連結売上高は842,541百万円、営業利益は190,558百万円で営業利益率22.6%を達成した。原価率の上昇や人件費増加にもかかわらず高い収益性を維持し、経常利益率は28.0%に達した。自己資本比率は91.5%と極めて高く、財務基盤は安定している。

業界の中での役割はFA向け自動制御機器メーカー(空気圧機器世界首位)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
8,425億円
営業利益
1,906億円
営業利益率
22.6%
純利益
1,673億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2021/3
事業売上構成比利益利益率
自動制御機器事業5,504億円99.7%1,592億円28.9%
その他(注)118億円0.3%2億円11.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01全製造業(FA市場)主力

工場の自動化・生産ラインに必要な空気圧制御機器(方向制御弁、駆動シリンダ、空気圧補助機器)を中心に、温調機器やセンサ等も含めた自動制御機器を全世界の製造業に供給。業界を問わずあらゆる工場で使用される。

主な製品・サービス4
方向制御弁世界シェア首位
圧縮空気の流れを切り替えるバルブ。FA機器の動作制御に多用される基幹部品。
空気圧シリンダ
圧縮空気の力で直線運動を行うアクチュエータ。自動機の押出・クランプ等に使用。
温調機器
工場内の冷却・加熱プロセスを制御する機器。空気圧ラインの温度管理にも使用。
センサ
位置・圧力等を検出する自動制御用センサ。空気圧機器と組み合わせて使用される。

製品と技術

空気圧システムの動作を司る方向制御弁

方向制御弁(電磁弁)は、圧縮空気の流れを切り替えるバルブであり、FA機器の動作制御に多用される基幹部品である。SMCは直動形電磁弁を1971年から製造販売しており、多様なサイズ・仕様をそろえる。電磁弁の小型化・軽量化により、組み込まれる装置全体のエネルギー消費削減に貢献する。

直線動作を担う空気圧シリンダ

空気圧シリンダは圧縮空気の力で直線運動を発生させるアクチュエータであり、自動機の押出・クランプ・搬送などに使用される。SMCは1970年から製造を開始し、現在では豊富なストローク長や取付形状のバリエーションを提供する。94万品目(2026年時点で88万品目から増加?注意:入力では88万品目と記載)を超える品揃えの中でも中心的な製品群である。

プロセス温度を管理する温調機器

温調機器は工場内の冷却・加熱プロセスを制御する製品であり、空気圧ラインの温度管理や半導体製造装置の温度制御などに用いられる。SMCは空気圧機器に加えて温調機器を自社展開することで、自動制御機器のワンストップサプライヤとしての体制を強化している。

位置・圧力の検出に使われるセンサ

自動制御用センサは、位置や圧力などの物理量を検出する製品で、空気圧機器と組み合わせてフィードバック制御を実現する。SMCはセンサを自社製品ラインに加え、システム全体の統合提案を可能にしている。エアシリンダのストロークエンド検出や配管内の圧力監視など、用途に応じた多様なセンサを提供する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 世界シェア首位方向制御弁空気圧制御機器の世界シェアトップ全製造業(FA市場)

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

空気圧制御機器で世界首位級

SMCは空気圧制御機器分野で世界トップクラスのシェアを持ち、産業オートメーションの中核部品を提供する。同業他社である日本製鋼所や三浦工業と比較し、空圧機器に特化した専門性と世界的な販売網が強みである。売上収益は2024年3月期の7769億円から2026年3月期には8425億円へと緩やかに増加しており、営業利益率は20%超と高水準を維持している。競合の中で、三浦工業はボイラ等で強みを持つが、SMCの空圧分野でのシェアは傑出している。また、前澤ホールディングスや日本製鋼所は事業が多角化しており、純粋な空圧メーカーとしての特化度がSMCの優位性を支える。一方で、製造業の設備投資動向に業績が左右されるため、世界経済の減速時には需要が低迷する可能性がある。

強み

  • 空気圧制御機器で世界首位級のシェアを持ち、産業界での存在感が大きい。
  • 営業利益率が20%超と高く、付加価値の高い製品群を提供している。
  • 世界各地に販売拠点を展開し、多国籍企業との取引も多い。
  • 空圧機器の幅広い製品群をそろえ、顧客の多様なニーズに対応。

課題

  • 製造業の設備投資が景気変動で大きく動くため、需要の波が生じる。
  • 中国や韓国など新興メーカーの追撃により価格競争が激化する可能性。
  • 主要市場である先進国では空圧機器の需要が頭打ちで、成長余地が限定的。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

工作機械・FAの時価総額近傍。太字がSMC

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16503三菱電機11.1兆円26.6倍
26752パナソニック ホールディングス10.5兆円52.9倍
36301小松製作所6.9兆円17.9倍
46954ファナック5.6兆円32.1倍
56971京セラ5.3兆円34.2倍
66273SMC4.2兆円25.2倍
76594ニデック3.0兆円23.6倍
87013IHI2.8兆円17.1倍
96504富士電機1.9兆円19.5倍
105334日本特殊陶業1.6兆円14.0倍
116645オムロン1.3兆円35.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(工作機械・FA)に従っています。

会社の歴史

沿革 42件

焼結金属メーカーから空気圧機器へ転換した創業期

1959年4月、焼結濾過体(フィルタ用焼結金属)の製造販売を目的に、東京都千代田区で「焼結金属工業株式会社」として創業した。1961年9月には空気圧補助機器(エア三点セット)の製造販売を開始し、1964年5月に自動制御機器の製造加工・販売を事業目的に追加。本格的に空気圧機器分野へ進出する。

駆動機器と方向制御機器の自社開発に着手した1970年代

1970年6月にエアシリンダ(駆動機器)の製造販売を、1971年1月には直動形電磁弁(方向制御機器)の製造販売を開始した。これにより空気圧システムの主要構成要素を自社で供給できる体制が整う。1974年にはSMCシンガポールを設立し、海外展開の第一歩を踏み出した。

欧米への拠点拡大と社名変更を経た1980年代

1977年にSMCアメリカ、1978年にSMCイギリスとSMCドイツを相次いで設立し、欧米市場への本格進出を果たす。1986年4月には社名を「SMC株式会社」に変更。1987年12月に東京証券取引所市場第二部に上場し、1989年9月には第一部銘柄に指定された。同年SMC台湾も設立している。

中国・インド・チェコへの生産移転を進めた1990年代

1994年9月にSMC中国製造を設立し、中国での現地生産を開始。同年10月にSMCチェコ、1995年1月にSMCインド、同年3月にSMC韓国を設立するなど、新興国市場への展開を加速した。国内では釜石工場(1991年)、矢祭工場(1994年)、遠野工場(1997年)を新設し、生産能力を拡大した。

ISO認証取得と技術センター整備で品質・開発を強化

1998年2月にISO9001、1999年12月にISO14001の認証を取得し、品質管理と環境マネジメントの国際標準に対応した。2000年10月には欧州技術センター、2002年4月には米国技術センターを設置。2007年7月には中国技術センターを加え、グローバルな研究開発・技術サポート体制を三段階で整備した。

北京・天津・ベトナムで生産拠点を拡充した2000年代~2010年代

2000年12月にSMC北京製造を設立し、中国での生産能力をさらに強化。2013年6月には国内の下妻工場、2014年9月にはSMCベトナム製造、2016年4月にはSMC天津製造を設立した。2020年12月には中国子会社を再編し、SMC投資管理及びSMC中国を設立して管理体制を効率化した。

プライム市場への移行と過去最高の売上高達成

2022年4月の東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、プライム市場に移行した。2023年3月期の売上高は824,800百万円、2026年3月期には842,541百万円と過去最高を更新。営業利益も190,558百万円に達し、高収益体質を維持している。

年表42件を開く

1950年代

  • 1959年4月創業焼結濾過体(フィルタ用焼結金属)の製造及び販売を目的に、東京都千代田区に焼結金属工業株式会社を設立

1960年代

  • 1961年9月空気圧補助機器(エア三点セット)の製造・販売開始
  • 1964年5月自動制御機器製品の製造加工及び販売を事業目的に追加
  • 1965年5月日本機材株式会社に資本参加
  • 1967年11月SMCオーストラリアに資本参加
  • 1968年6月草加工場設置

1970年代

  • 1970年6月駆動機器(エアシリンダ)の製造・販売開始
  • 1971年1月方向制御機器(直動形電磁弁)の製造・販売開始
  • 1974年8月創業SMCシンガポール設立
  • 1977年3月創業SMCアメリカ設立
  • 1978年2月創業SMCイギリス設立
  • 1978年6月創業SMCドイツ設立
  • 1978年12月本社を東京都港区に移転

1980年代

  • 1981年12月SMCイタリアに資本参加
  • 1983年1月筑波工場設置
  • 1986年4月商号変更SMC株式会社に社名変更
  • 1986年9月創業SMCシンガポール製造設立
  • 1987年12月上場東京証券取引所市場第二部に株式上場
  • 1989年9月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定
  • 1989年10月創業SMC台湾設立

1990年代

  • 1990年10月創業SMCスペイン設立
  • 1991年1月釜石工場設置
  • 1991年4月筑波技術センター設置
  • 1994年8月矢祭工場設置
  • 1994年9月創業SMC中国製造設立
  • 1994年10月創業SMCチェコ設立
  • 1995年1月創業SMCインド設立
  • 1995年3月創業SMC韓国設立
  • 1997年12月遠野工場設置
  • 1998年2月ISO9001の認証取得
  • 1998年5月創業SMCブラジル設立
  • 1999年12月ISO14001の認証取得

2000年代

  • 2000年10月欧州技術センター設置
  • 2000年12月創業SMC北京製造設立
  • 2002年4月米国技術センター設置
  • 2006年1月本社を東京都千代田区に移転
  • 2007年7月中国技術センター設置

2010年代

  • 2013年6月下妻工場設置
  • 2014年9月創業SMCベトナム製造設立
  • 2016年4月創業SMC天津製造設立

2020年代

  • 2020年12月中国における子会社の再編を実施(SMC投資管理及びSMC中国設立)
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより、市場第一部からプライム市場に移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    強みを活かした事業戦略

    グローバルネットワークや88万品目の品揃えを活かし、低シェア地域・製品で販売シェアを向上させる。顧客70万社へのワンストップサービスを強化する。

  2. 02

    着実な設備投資と生産複線化

    不況期でも生産能力を確保し、需要回復期に先行して受注を得る。世界6か国の量産拠点で生産の複線化を進め、リスク分散と安定供給を図る。

  3. 03

    省エネ製品とソリューションの提案

    低圧化やエアマネジメントシステム、省エネ診断を通じて顧客のCO2削減に貢献。環境配慮型製品は売上の約80%を占め、更なる普及を目指す。

  4. 04

    人的資本投資と職場環境整備

    新工場や技術センターで快適な環境を整え、生産性向上と優秀な人材確保を図る。従業員が誇りと愛着を持てる企業を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で24,773人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は780万円で、9期前と比べて0.7%平均年齢は41.1歳、平均勤続年数は19.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月19,191
2018年3月19,680
2019年3月78640.218.919,746
2020年3月75040.519.420,853
2021年3月77541.620.420,619
2022年3月85341.820.621,620
2023年3月86541.920.522,988
2024年3月84641.319.923,127
2025年3月85341.219.823,114823
2026年3月78041.119.724,773769

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率1.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率78.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)55.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社19(国内 8 / 海外 11) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
Japan Technical Center — 千葉県柏市1,112億円
同上
同上 — SMCベトナム製造(ベトナム ドンナイ)775億円
本社 — 東京都中央区462億円
自動制御 機器事業
遠野サプライヤーパーク — 岩手県遠野市418億円
同上
同上 — SMC天津製造(中国 天津)329億円
同上 — SMCアメリカ(アメリカ インディアナ)299億円
下妻工場 — 茨城県下妻市277億円
同上
同上 — SMC北京製造(中国 北京)247億円
草加工場 — 埼玉県草加市197億円
同上
釜石工場 — 岩手県釜石市179億円
同上
ほか10件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ACS株式会社(注)6
    大阪府大阪市 中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    SMC Corporation of America (SMCアメリカ) (注)2
    アメリカ ノーブルズビル
    議決権100.0%
  • 海外
    SMC Deutschland GmbH (SMCドイツ) (注)2
    ドイツ エーゲルスバッハ
    議決権100.0%
  • 国内
    SMC Corporation (U.K.) Ltd. (SMCイギリス)
    イギリス ミルトンキーンズ
    議決権100.0%
  • 国内
    SMC Italia S.p.A. (SMCイタリア)
    イタリア ブルゲーリオ
    議決権99.9%
  • 国内
    SMC Espana S.A.U. (SMCスペイン)
    スペイン ビトリア
    議決権100.0%
  • 海外
    SMC Industrial Automation CZ s.r.o. (SMCチェコ) (注)2
    チェコ ビシュコフ
    議決権100.0%
  • 海外
    SMC Corporation (Singapore) Pte. Ltd. (SMCシンガポール)
    シンガポール
    議決権100.0%
  • 海外
    SMC Automation (Taiwan) Co., Ltd. (SMC台湾)
    台湾 桃園
    議決権100.0%
  • 海外
    SMC Korea Co., Ltd. (SMC韓国)
    韓国 ソウル
    議決権100.0%
  • 海外
    SMC Corporation (India) Pvt. Ltd. (SMCインド) (注)4
    インド ノイダ
    議決権100.0%
  • 海外
    SMC Investment Management China Co., Ltd. (SMC投資管理) (注)2
    中国 北京
    議決権100.0%
残りのグループ会社7社を開く
  • SMC Automation China Co., Ltd. (SMC中国) (注)2,4,5同上100%
  • SMC (China) Co., Ltd. (SMC中国製造) (注)2,4同上100%
  • SMC (Beijing) Manufacturing Co., Ltd. (SMC北京製造) (注)2,4同上100%
  • SMC (Tianjin) Manufacturing Co., Ltd. (SMC天津製造) (注)2,4中国 天津100%
  • SMC Manufacturing (Singapore) Pte. Ltd. (SMCシンガポール製造)シンガポール100%
  • SMC Manufacturing (Vietnam) Co., Ltd. (SMCベトナム製造) (注)2ベトナム ドンナイ100%
  • SMC Automacao do Brasil Ltda. (SMCブラジル) (注)2,4ブラジル サンベルナルド・ド・カンポ100%
国際子会社 (GLEIF登録 2社)
  • DESMC Deutschland GmbH
  • INSMC CORPORATION( INDIA) PRIVATE LIMITED

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は8,425億円営業利益1,906億円前期と比べると増収増益で、売上が+6.4%、利益が+0.2%。

売上高
+6.4%
8,425億円
営業利益
+0.2%
1,906億円
純利益
+7.0%
1,673億円
営業利益率
22.6%
前期比 -1.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1.0兆円8,425億円
営業利益2,190億円1,906億円
純利益1,700億円1,673億円
1株あたり配当¥1,000¥1,000

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は2,710億円、営業利益は740億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+36.2%、営業利益は+31.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,973508
2024年1Q1,99056128.2521
2024年2Q1,94649025.2426
2024年3Q1,89050126.5426
2024年4Q1,943410
2025年2Q3,95199525.2782
2025年4Q3,97090722.8781
2026年2Q4,00390822.7792
2026年4Q4,42299822.6881
2027年1Q2,71074027.3679

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は3,231億円から8,425億円へ2.6倍に増えた。直近期の営業利益率は22.6%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月3,231937643
SMCベトナム製造設立
2014年3月3,9531,211863
2015年3月4,5811,5881,096
SMC天津製造設立
2016年3月4,7561,292921
2017年3月4,8761,4821,131
2018年3月5,9101,9681,369
2019年3月5,7691,9821,306
中国における子会社の再編を実施(SMC投資管理及びSMC中国設立)
2020年3月5,2601,5851,105
2021年3月5,5221,7181,218
2022年3月7,2742,7301,930
2023年3月8,2483,0602,246
2024年3月7,7692,5101,783
2025年3月7,9211,9022,09924.01,563
2026年3月8,4251,9062,35622.61,673

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高8,425億円のうち、営業利益として残るのは1,906億円22.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1,673億円、売上の19.9%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金54.7%4,610億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.7%1,909億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益22.6%1,906億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
45.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+14.0pt
22.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+12.9pt
19.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.6pt
8.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが1,889億円、投資CFが−1,075億円で、差し引きのフリーCFは814億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は5,738億円で、売上の8.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月670−575−106951,735
2014年3月837−603−182342,086
2015年3月1,117−452−1286652,817
2016年3月1,020−343−3436772,953
2017年3月1,209−904−4553052,774
2018年3月1,543−707−3688363,227
2019年3月756−588−2621683,124
2020年3月1,246249−4991,4953,991
2021年3月1,205734−5601,9395,615
2022年3月1,561−1,162−8893995,593
2023年3月1,016−871−1,1331454,913
2024年3月982−1,319−879−3374,056
2025年3月1,967352−1,0022,3195,316
2026年3月1,889−1,075−9418145,738

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は2.3兆円。このうち返さなくてよい自己資本が2.1兆円で、自己資本比率は91.5%(業種中央値65.3%より厚い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債億円自己資本比率%
2013年3月0.840.691,54681.5
2014年3月0.970.791,81481.0
2015年3月1.130.922,07581.4
2016年3月1.120.941,78483.9
2017年3月1.191.031,62086.2
2018年3月1.341.151,92585.4
2019年3月1.391.241,46089.3
2020年3月1.391.251,37289.9
2021年3月1.541.381,59989.4
2022年3月1.771.562,10787.9
2023年3月1.931.702,25688.1
2024年3月2.091.892,08789.8
2025年3月2.101.931,72591.8
2026年3月2.312.121,96691.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
6,639億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1.7兆円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1,984億円
在庫として抱えている分
負債合計
1,966億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率209社中2位あたり、逆に低いのは配当利回り209社中173位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.3%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
22.6%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
91.5%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
6.4%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.5%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥66,500で、1年前と比べて+50.7%過去52週の値幅のなかでは54%の位置にある。

¥66,500-4.8%1ヶ月-9.7%1年+50.7%時価総額4.2兆円
過去52週の値幅
安値¥43,060高値¥86,800

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)25.2倍
PER (会社予想)24.7倍
PBR1.94倍
配当利回り1.50%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価71,090円は25日移動平均線72,533.6円を約2%下回り、短期的な軟調。8月10日には78,340円まで上昇したが、8月19日には70,910円と急落。その後は7万円台で推移し、直近は71,090円。52週高値86,800円からは約18%下落しており、高値圏からの調整。75日線71,318.4円を下回っており、中期的にも調整局面。出来高は8月7日に774,900株と急増したが、直近は30万株前後に減少。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)

PERは26.96倍と業界平均23.18倍を約16%上回り、PBR2.07倍も平均1.54倍より高い。ROE8.3%は平均並みで、収益性の伸びが期待される。配当利回り1.41%は平均2.66%を下回り、株主還元はやや低い。今期予想PER26.4倍とほぼ横ばいで、割高感が続く。自動化需要の恩恵はあるが、バリュエーションに成長が織り込み済みの可能性。

指標この会社業種平均
PER (実績)25.2倍22.7倍
PER (予想)24.7倍
PBR1.94倍1.50倍
ROE8.3%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、世界の製造業の設備投資動向と、同社の高い収益性・シェアが永続するかにある。強気派は、工場自動化の長期的な成長トレンド、半導体やEV関連投資の回復、高い営業利益率と豊富な手元資金による株主還元の余地を評価する。一方、弱気派は、中国経済の減速による需要停滞、競争激化による価格低下、原材料高や人件費増によるコスト圧迫を懸念する。また、市場シェアが高いがゆえの成長鈍化や、新興企業の台頭による技術的優位性の侵食リスクも指摘する。

プラスに働く材料7
  • 工場自動化の追い風

    半導体・EV関連投資の回復で、空気圧機器需要は増加基調

  • 高い収益性と財務体質

    営業利益率20%超、手元資金豊富で設備投資・還元に余力

  • グローバルな販売網

    世界各地に販売拠点を持ち、地域リスクを分散

  • 売上高3期連続で増収通年影響

    売上高7,769億円→7,921億円→8,425億円と拡大

  • 純利益1,673億円と前期比7%増益通年影響

    純利益1,563億円→1,673億円と増益基調

  • 営業利益率24%前後の高収益維持通年影響

    営業利益率24.01%→22.62%と高水準、営業利益1,902億円→1,906億円

  • 株価1年で51.7%上昇継続影響

    株価上昇率51.65%で需給は良好

マイナスに働く材料7
  • 中国景気減速の影響

    中国向け売上比率が高く、設備投資減速で受注が減少

  • 競争激化と価格圧力

    中国・欧州勢の低価格攻勢でシェア維持が困難に

  • 成長の限界と成熟

    市場シェアが高く、新規需要の取り込み余地が限定的

  • 営業利益率が1.39ポイント低下通年影響

    営業利益率24.01%→22.62%へ低下、営業利益はほぼ横ばい

  • 予想PER27.6倍と割高な水準決算発表後影響

    現在PER28.09倍→予想27.6倍だが、機械株として割高感は残る

  • ROE8.3%に対しPBR2.21倍継続影響

    ROE8.3%と低めでPBR2.21倍の評価が支えきれないリスク

  • 配当利回り1.35%と低利回り継続影響

    利回り1.35%は低く、株主還元の魅力が乏しい

次の決算で確かめる点
受注高・受注残
今後の売上高の先行指標となるため
海外売上比率
グローバル需要の動向と地域依存度を測るため
営業利益率
高収益の持続性と競争力の維持を確認するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり1,000で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.50%。

年間配当
¥1,000
1株あたり
配当利回り
1.50%
いまの株価に対して
配当性向
36.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月30028.6
2018年3月40033.329.8
2019年3月4000.023.8
2020年3月4000.040.4
2021年3月50025.012.6
2022年3月75050.037.9
2023年3月90020.028.9
2024年3月9505.634.0
2025年3月1,0005.337.8
2026年3月1,0000.036.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥1000

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,548人。区分でいちばん多いのは外国法人58.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が36.1%を占め、残る63.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人56.356.151.153.853.858.0
金融機関31.130.333.330.229.128.1
事業法人7.47.47.57.67.78.0
個人・その他4.55.66.57.07.83.8
証券会社0.70.81.61.41.62.0
自己株式1.93.04.34.85.41.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
政府・自治体0.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)15.10
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)6.37
03合同会社高田インターナショナル5.94
04トン ファイナンス ビーブイ(常任代理人 株式会社りそな銀行)5.39
05ジェーピー モルガン チェース バンク 380055(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)4.31
06ザ バンク オブ ニューヨーク メロン アズ デポジタリー バンク フォー デポジタリー レシート ホルダーズ(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)3.36
07ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)3.13
08ザ バンク オブ ニューヨーク メロン 140040(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.35
09野村信託銀行株式会社(信託口2052208)1.94
10ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.79

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-04-21
    三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    2.42%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+182%、1株純資産は14期で+234%。直近期のROEは8.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月93810,03210.119.326.7
2014年3月1,27411,60011.721.325.7
2015年3月1,62913,68212.921.919.7
2016年3月1,37113,9819.919.026.6
2017年3月1,68315,29311.519.628.6
2018年3月2,03617,06712.621.229.8
2019年3月1,94318,44710.921.423.8
2020年3月1,65618,7958.927.640.4
2021年3月1,83220,8359.335.112.6
2022年3月2,92423,80813.223.537.9
2023年3月3,44526,33213.820.328.9
2024年3月2,76729,33910.030.734.0
2025年3月2,44530,2558.221.737.8
2026年3月2,64033,4998.322.736.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額663百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。

氏名役職年齢
髙田芳樹代表取締役社長 営業本部長68
土居義忠代表取締役 副社長 技術本部長64
ケリー・ステイシー取締役 副社長 GHR担当 兼GIT担当64
サミエル・ネフ取締役 執行役員 サプライ チェーン・マネジメント 担当 兼SCM統括部長44
北條秀実取締役 執行役員 製造本部長58
宮﨑恭一取締役 執行役員 管理本部長 兼経理部長63
冨田祥一取締役 執行役員 営業本部 副本部長61
岩田宜子取締役70
大谷渡取締役67
井植敏雅取締役63
村田朋博取締役58
唐津惠一取締役(監査等委員)70
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
十時希代子取締役(監査等委員)64
伊東賢治取締役(監査等委員)62

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)83344519057071
社外取締役4535313
社外監査役2212111
監査役1191919

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容276字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社及び子会社71社(連結子会社69社、非連結子会社2社)(2026年3月31日現在)から成る企業集団は、ファクトリー・オートメーション(FA)に欠かせない要素機器である自動制御機器(方向制御機器、駆動機器、空気圧補助機器などの空気圧機器のほか温調機器、センサー等)を製造・販売する「自動制御機器事業」を営んでいます。 2026年3月31日現在の事業における主要な会社の名称及び取引関係の概要は、次の「事業系統図」及び「第1 企業の概況 4 関係会社の状況」に記載のとおりです。なお、子会社の名称は、一部略称を用いて表記しています。
経営方針・対処すべき課題4,457字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 経営方針・経営戦略等 当社グループは、企業として目指す姿を表した「経営理念」を以下のとおり定めています。 ① 自動化・省力化に貢献する 空気圧機器をはじめとする自動制御機器製品の製造販売を通じて、「産業界の自動化・省力化に貢献する」ことが、当社の社会的使命であると認識しております。 ② 本業に専心する 「産業界の自動化・省力化に貢献する」要素部品メーカーとしての本分に徹し、本業である自動制御機器事業に経営資源を集中して、競争力の向上に努めてまいります。 ③ グローバルに製品を供給する 世界各国・地域のルールやニーズに沿った製品、世界のどの市場でも通用する製品を供給してまいります。 (2) 経営環境 ① 市場環境 (a) お客様の多様性 当社グループの主要製品である空気圧機器をはじめとする自動制御機器は、自動化された工場の生産・搬送ライン、半導体製造装置、工作機械、産業用ロボットなどのオートメーションを支える要素部品として、あらゆる産業分野で使用されています。 当社グループは、特定の業種、特定のお客様への依存度が低いため、産業構造の変化や需要環境の急変への耐性が相対的に高いと認識しています。 (b) 製品の汎用性の高さ 空気圧機器は、汎用性が高く、お客様の創意工夫によって、用途が無限に拡大しています。当社グループは、お客様のニーズに応える製品開発を進めており、これを通じて新規需要の開拓が可能です。 (c) 環境保護への要請の高まり 環境保護の取組は人類共通の喫緊の課題であり、お客様の環境保護への要請は年々高まっています。 大気中に放出しても問題のない圧縮空気を動力源とする空気圧機器は、それ自体が環境にやさしい特性を備えています。 (d) 労働力人口の減少と人件費の高騰 少子・高齢化は世界的に進んでおり、多くの先進国では、労働力人口の減少が始まっています。また、これまで労働集約型の生産活動を担ってきた新興国においては、経済発展に伴い人件費が高騰しつつあります。 空気圧機器は、人の手による作業の代替に適した自動制御機器であり、労働力人口の減少や人件費の高騰に対処するための自動化・省力化ニーズに合致しています。 ② 当社グループの競争優位性 (a) 空気圧機器の総合メーカー 空気圧機器は、空気配管上で使用される様々な機器でシステムを構成しています。当社グループは、それらの機器すべてを製造販売する総合メーカーであり、お客様に各種の空気圧機器をワンストップで供給することができます。 (b) 環境性能に優れた製品開発 当社グループは、製品設計の段階から、環境負荷の少ない製品の開発に取り組んでいます。また、お客様のニーズに応じた製品開発を続ける中で技術力を培い、特に製品の小型化・軽量化を得意としています。 空気圧機器の小型化・軽量化は、空気圧機器を組み込んだ装置やロボットの重量を減らし、お客様の工場全体のエネルギー消費量の削減を可能にします。 (c) 豊富な品揃えと潤沢な在庫 空気圧機器には、お客様の使用状況に応じた様々なバリエーションが要求されます。当社グループは、88万品目に及ぶ豊富な品揃えで、お客様のあらゆるニーズにお応えします。 空気圧機器は、お客様の工場の生産・搬送ライン等に組み込まれる要素部品であり、空気圧機器の不具合や欠品によってライン等が停止すれば、お客様は多大な損失を被ります。そのため当社グループは、製品の品質管理に万全を期すとともに、戦略的に厚めの在庫を保持することにより、お客様のご注文に迅速に対応できる短納期即納体制を整えています。 (d) グローバルネットワーク お客様の事業はグローバル化が進んでいます。 当社グループは80以上の国と地域に拠点を持ち、直販の営業人員を配置することで、お客様のニーズを的確にとらえ、ニーズに合った製品をグローバルに供給できる体制を構築しています。 (3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 当社グループの強みを活かした事業戦略 以下のような当社グループの強みを活かすことにより、さらなる売上成長と、低シェア地域及び低シェア製品の領域を中心に、販売シェアの向上を実現することができるものと考えています。 (a) 広汎なグローバルフットプリント 当社グループの製品は汎用性が高く、半導体・電機、自動車、工作機械だけでなく、あらゆる産業分野で多種多様な用途でご使用いただいています。顧客アカウントは70万社に上り、特定の業種・地域への依存度が低いことから、需要環境の急激な変化に対して強い耐性を持っています。 また当社グループは、世界80以上の国と地域に500以上の拠点網を展開し、約7,000名の営業スタッフを配置するとともに、販売代理店各社との協働により、お客様へのきめ細かなサービスの提供に努めています。世界5か国の技術センターは、約2,000名の技術スタッフを擁し、センター間の連携強化を図りつつ、研究開発、技術情報の収集及びお客様への技術サポートを行っています。 こうした広汎なグローバルフットプリントを通じて収集・蓄積した情報は、お客様に付加価値をもたらす源泉であり、当社グループは、各種のITツールも利用して情報を共有し、事業戦略に活用しています。 (b) 88万品目の豊富な品揃え 当社グループは、主力の空気圧機器だけでなく、自動制御機器全般を網羅する一連の製品群をお客様に提供しています。豊富な品揃えは88万品目に及び、在庫も厚めに保持する戦略で、当社グループにご用命いただければ自動制御機器なら何でも揃う「ワンストップショップ」のサービスにより、お客様の様々なニーズに対応しています。 ② 着実な設備投資 当社グループは、以下の観点から、着実な設備投資に取り組んでいます。これらは、短期的には減価償却費の負担により収益性の悪化を招きますが、中長期的には当社グループの競争力を高め、企業価値の向上に資するものと考えています。 (a) 生産能力の確保 地球温暖化や労働力人口の減少などの社会課題は深刻さを増しており、自動化・省力化を通じてこれら社会課題の解決に貢献できる自動制御機器は、中長期的に安定した需要の拡大が見込まれます。当社グループは、不況期にも着実な設備投資を行って生産能力を確保することにより、需要回復期には他社に先んじて受注を獲得し、販売シェアを伸ばす戦略を採用してきました。 不透明な政治経済情勢を背景に、設備投資の抑制傾向がみられる現下の状況においても、生産拠点、物流拠点及び研究開発拠点の拡充を進めています。 (b) 生産の複線化 当社グループは従来、集中生産とロケーションセービング(人件費を中心とする生産コストの低い国・地域での生産)による徹底的なコストダウンを進めてきましたが、自然災害や感染症、貿易紛争など様々なリスクを想定し、いかなる事態が発生してもお客様への製品供給責任を果たすことができる体制を確立するため、世界6か国の量産拠点を中心に、生産の複線化(一つの製品を複数の拠点で生産できる体制の構築)を進めています。 (c) 人的資本投資 当社グループは、「従業員が誇りと愛着を持てる企業」を目指して、快適な職場環境の整備に取り組んでいます。近年竣工した新工場、新本社、新たな研究開発拠点Japan Technical Center(JTC)及び遠野サプライヤーパークでは、働く人にとって快適な環境を整備するとともに、お客様、お取引先、当社グループ各社の従業員などとの交流促進を目的とした設備を導入して、生産性の向上と優秀な人材の確保に努めています。 ③ CO2排出量削減に貢献する製品とソリューションの提案 当社グループは従来から、小型・軽量で省エネルギー性能に優れた製品を開発し、お客様に提供してきました。 当社の高い環境関連技術をお客様にアピールすることで、売上成長につなげていきます。 (a) 低圧化の提案 工場における消費電力の約20%が、圧縮空気を生成するコンプレッサの稼働によるものとされています。お客様の工場で使用されるエアの消費量や圧力を抑えることにより、CO2排出量と電力コストの大幅な削減が可能です。 当社グループは、お客様の工場全体で使用する空気圧を低圧化する「4BAR factory」のソリューション、エアの使用状況を常時監視し設備の稼働状況に応じて自動的に圧力を下げる機能などを持つ「AMS(エアマネジメントシステム)」、工場全体を低圧化しつつラインの必要な部分のみ局所で増圧する「省エネ増圧弁」などの提案活動に力を入れています。 (b) 省エネ診断 当社グループのスタッフがお客様の工場にお伺いして、エアの使用状況を細かくチェックし、エアの消費量の削減や圧力の低圧化を実現する製品やノウハウを組み合わせた、総合的な提案を行う「省エネ診断」の活動を進めています。 世界50か国以上で約200名の営業スタッフを担当者として任命し、お客様に対して年間600件以上の省エネ診断を実施しています。 (c) 「環境配慮型製品」 当社製品をシリーズごとに区分して、原材料の調達から生産、販売、お客様による製品の使用、廃棄に至るまでのプロセス全体における環境負荷の低減について、11項目の評価を実施しています。これらの項目のうち、お客様のCO2排出量削減に直接に貢献できる4項目(省電力、省資源、省エア、省エネ性能の向上を目的に開発した新製品)のいずれかに該当する製品を「環境配慮型製品」と定義しました。 環境配慮型製品の売上高は、当社グループの売上高全体の約80%を占めています。 (d) 政府・自治体との協働 当社は、経済産業省資源エネルギー庁の施策として(一社)環境共創イニシアチブが運営する「中小企業等に向けた省エネルギー診断拡充事業」の「省エネ診断機関」として登録を受けて、お客様の生産設備や装置の省エネ診断を実施しています。 また、当連結会計年度においては、環境省の「バリューチェーン全体での脱炭素化推進モデル事業」に選定されました。環境省が目指す事業の脱炭素化を図る「脱炭素経営」をより一層促進するため、バリューチェーン上の中小企業を含むサプライヤー各社との連携等により、個社ではなく協働でGHG排出量の把握や削減を行うモデル事業に選定されました。 このほか、各国政府や自治体などと協働して、当社グループの製品やソリューションの活用により、広くCO2排出量削減を図る施策の検討を進めています。
事業等のリスク2,918字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 海外での事業展開に伴うカントリーリスク (リスクの内容) 当社グループは、顧客満足度の向上を通じた受注の拡大を目的として、世界各地域において研究開発から資材調達、生産、販売に至るまでの広範な事業活動を展開しています。特に中国及びベトナムにおいては、当該国内での需要への対応やグローバルな製品供給の役割を担うべく、生産拠点の充実・強化を進めています。 中国をはじめ各国においては、以下のような不測の事態が発生するリスクがあります。 ① 政治体制、経済環境の激変 ② 法制、税制、為替政策、輸出入に関する規制などの急激な変更 ③ 労働力の不足、人件費の高騰、大規模な労働争議の発生など労働環境の激変 ④ 社会インフラの未整備に起因するエネルギー供給の不安定化 ⑤ テロ、戦争、暴動、自然災害、感染症の蔓延などによる社会的混乱 (リスクが顕在化する可能性の程度及び時期) 当該リスクが顕在化する可能性は10年から20年に一度程度と想定してきましたが、近年、戦争や感染症の蔓延などリスクが顕在化したほか、経済面や安全保障面での米中対立も続いており、不透明感が高まっています。 (リスクが顕在化した場合の影響の内容) 当該リスクが顕在化した場合、現地従業員及び駐在員の安全並びに生産設備など現地資産の保全が危うくなるおそれがあるほか、グローバルな製品供給体制に支障が生じ、当社グループ全体の事業活動に深刻な悪影響が及ぶ可能性があります。 (リスクへの対応策) BCPの観点から、中国に匹敵する規模の生産拠点をベトナムに整備することや、国内にも一定の供給能力を確保することで、不測の事態が発生しても早期に復旧できる体制の整備に努めています。 (当連結会計年度におけるリスクの顕在化について) 当連結会計年度においては、ロシアによるウクライナ侵攻、中東における紛争とそれに伴うホルムズ海峡の航行不能という形で、当該リスクの顕在化が継続しました。 当社グループの各拠点は、通常稼働を継続しており、お客様及びサプライヤー様の事業活動への影響も限定的なものにとどまりました。海上輸送の所要期間及び物流コストの面では影響を受けましたが、平素から潤沢な在庫を保持する戦略も奏功し、当社グループの製品供給に大きな支障は生じませんでした。 (2) 外国為替相場の変動リスク (リスクの内容) 当社グループは、世界各地域において研究開発から資材調達、生産、販売に至るまでの広範な事業活動を展開しています。 当社グループの外貨建取引及び外貨建資産等は、連結財務諸表作成時に円換算するため、外国為替相場の変動により業績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。 (リスクが顕在化する可能性の程度及び時期) 当社グループの海外ビジネスの拡大に伴い、当該リスクが顕在化する可能性は高まっており、過去の経験上、2~3年程度に一度は、為替変動により業績及び財政状態に比較的大きな影響を受けることが想定されます。 顕在化の時期としては、業績に対する影響は年間を通じて、財政状態に対する影響は決算期末となります。 (リスクが顕在化した場合の影響の内容) 円高方向への為替変動により、当社グループの外貨建売上高及び利益が減少します。外貨建の仕入及び費用も減りますが、相対的に影響は少額です。また、当社グループの外貨建資産に関して、換算上のマイナスが発生します。 (リスクへの対応策) 外貨建の仕入を増やすことに努めていますが、モノづくりの本拠が日本にあることから、対応には限界があります。現在、グループ内での現金配分を見直すことにより、特に為替変動の影響を受けやすい新興国通貨建の資産を減らす対応を進めています。 (3) 製品の欠陥に関するリスク (リスクの内容) 当社グループは、製品の欠陥によってお客様に損害を与えた場合、製造物責任を問われるリスクがあります。 当社グループの主要製品である空気圧機器は、医療機器などの新しい分野に用途が拡大しており、これら機器に使用された製品に欠陥があったとして、損害賠償を求める訴訟が提起されるリスクもあります。 (リスクが顕在化する可能性の程度及び時期) 大規模な製品の欠陥という形で、当該リスクが顕在化する可能性は非常に低いと想定しています。顕在化の時期は特定できません。 (リスクが顕在化した場合の影響の内容) 当該リスクが顕在化した場合、損害賠償のための費用負担が発生するほか、お客様からの信頼を失うおそれがあり、イメージダウンに伴う他のお客様からの失注も含め、当社グループ全体の事業活動に悪影響が及ぶ可能性があります。 (リスクへの対応策) 当社グループは厳しい品質管理を行っていますが、製品に欠陥が生じるリスクをゼロにすることは不可能です。生産物賠償責任保険には加入していますが、保険金によって賠償額のすべてを賄える保証はありません。 (4) 情報セキュリティに関するリスク (リスクの内容) 当社グループは、顧客情報や技術情報の管理、受発注から生産、人事・給与、会計のデータ処理など、事業活動のあらゆる場面において、情報ネットワークやシステムに大きく依存しています。 これらの情報ネットワークやシステムは、日常的に大量のサイバー攻撃にさらされています。このほかシステムや機器の故障、ヒューマンエラーや不正アクセスにより、情報システムの障害や、重要な情報の漏洩が発生するリスクがあります。 (リスクが顕在化する可能性の程度及び時期) サイバー攻撃の手法は年々巧妙化しており、また経済安全保障やプライバシー保護の観点から、情報の取扱いに関する規制強化の動きが各国で進む中、当該リスクが顕在化する可能性は高まっています。顕在化の時期は特定できません。 (リスクが顕在化した場合の影響の内容) 当該リスクが顕在化した場合、生産や出荷、支払が止まるなど、当社グループの事業活動全般に重大な支障が生じることが想定されます。また、お客様やお取引先様の情報が漏洩した場合、損害賠償のための費用負担が発生するほか、社会的信用を失うことによる売上の減少など、当社グループの業績に深刻な悪影響が生じるおそれがあります。 (リスクへの対応策) 当社グループは、グループ全体の情報セキュリティを統括管理する専門チームを置いて、NIST(米国国立基準技術研究所)の「サイバーセキュリティフレームワーク」を踏まえた総合的な情報セキュリティ対策を実施しています。詳しくは、本有価証券報告書の「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (5) 情報セキュリティに関する取組」をご参照ください。
経営成績の分析 (MD&A)5,062字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績 当期(2025年4月1日から2026年3月31日まで)の世界経済においては、中東情勢の緊迫化、米国関税政策の影響などから不透明な状況が継続しました。 自動制御機器の需要環境を概観しますと、半導体・電機関連は、中華圏は家電、液晶などデジタル機器関連を中心に好調を維持し、日本・北米・韓国の半導体関連は年度後半から需要が回復しました。自動車関連は、中華圏のEV関連需要は底堅く推移しましたが、北米・日本・欧州は設備投資先送りの動きが継続しました。工作機械関連は、中華圏・日本を中心に堅調でした。医療機器関連、食品機械関連及びその他の業種向けは、伸び悩みました。 このような環境において当社グループは、製品供給能力の拡大、BCPに基づく生産の複線化、開発能力の強化を目的とした積極的な設備投資を進め、製品・顧客の多角化推進などに引き続き取り組みました。 これらの結果、当期における売上高は、842,541百万円(前期比6.4%増)となりました。 営業利益は、190,558百万円(同0.2%増)となりました。原価率の上昇、人件費ならびに減価償却費の増加により、前期並みの水準となりました。 経常利益は、235,591百万円(同12.2%増)となりました。為替差益が増加したことが、主な増益要因です。 税金等調整前当期純利益は、236,989百万円(同12.3%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、167,302百万円(同7.0%増)となりました。 自己資本当期純利益率(ROE)は、前期比0.1ポイント上昇して8.3%となりました。 ② 財政状態 (a) 資産の状況 当期末における総資産は、前期末比211,068百万円(10.0%)増加の2,311,835百万円となりました。営業債権は27,355百万円の増加、棚卸資産は17,037百万円の増加、有形固定資産は139,292百万円の増加となりました。 (b) 負債の状況 負債は、前期末比24,134百万円(14.0%)増加の196,595百万円となりました。営業債務は15,076百万円の減少、未払法人税等は17,421百万円の増加となりました。 (c) 純資産の状況 純資産は、前期末比186,933百万円(9.7%)増加の2,115,240百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益計上による利益剰余金167,302百万円の増加、為替換算調整勘定92,933百万円の増加が、主な要因です。 自己資本比率は、前期末の91.8%から当期末は91.5%となり、1株当たり純資産額は、前期末の30,255円22銭から当期末は33,498円92銭となりました。 ③ キャッシュ・フロー 当期末における現金及び現金同等物の残高は、前期末比42,120百万円増加の573,769百万円となりました。 (a) 営業活動によるキャッシュ・フロー 188,917百万円の収入(前期比7,739百万円の収入減)となりました。 正味の営業活動により得られた収入218,815百万円(同23,402百万円の収入減)、及び法人税等の支払50,271百万円(同16,454百万円の支出減)が主要因です。 (b) 投資活動によるキャッシュ・フロー 107,511百万円の支出(前期比142,746百万円の支出増)となりました。 定期預金にかかる純収入額42,249百万円(同62,393百万円の収入増)、及び有形固定資産の取得による支出152,701百万円(同45,961百万円の支出増)が主な要因です。 以上により当期間のフリーキャッシュフローは、81,405百万円のプラス(同150,486百万円の収入減)となりました。 (c) 財務活動によるキャッシュ・フロー 94,119百万円の支出(前期比6,083百万円の支出減)となりました。 自己株式の取得による支出30,018百万円(同4,999百万円の支出増)、及び配当金の支払額63,535百万円(同513百万円の支出減)が主な原因です。 ④ 生産、受注及び販売の状況 (a) 生産実績 当社グループは自動制御機器事業の単一セグメントであり、当連結会計年度における生産実績は次のとおりです。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 自動制御機器事業   843,896   +12.8 (注)  金額は、販売価格によっています。 (b) 受注実績 当社グループは自動制御機器事業の単一セグメントであり、当連結会計年度における受注実績は次のとおりです。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前期比(%)   受注残高(百万円)   前期比(%) 自動制御機器事業   872,261   +13.2   118,156   +33.6 (c) 販売実績 当社グループは自動制御機器事業の単一セグメントであり、当連結会計年度における販売実績は次のとおりです。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 自動制御機器事業   842,541   +6.4 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (a) 経営成績の分析 当期の売上高は、842,541百万円(前期比6.4%増)となりました。需要動向及び販売の状況については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績」に記載のとおりです。 売上総利益は、381,452百万円(同5.1%増)となりました。原価率の上昇、人件費及び減価償却費の増加を主因とする製造原価等の増加により売上総利益率は前期比0.6ポイント低下して45.3%となりました。 販売費及び一般管理費は、人件費及び減価償却費の増加を主因として190,893百万円(同10.5%増)となり、販管費負担率は前期比0.8ポイント上昇して22.7%となりました。営業利益は190,558百万円(同0.2%増)となり、営業利益率は前期比1.4ポイント低下して22.6%となりました。 営業外損益では、為替差益19,693百万円(前期は4,468百万円の為替差損)の計上などにより、経常利益は235,591百万円(同12.2%増)となり、経常利益率は前期比1.5ポイント上昇して28.0%となりました。 特別損益では、固定資産売却益及び投資有価証券売却益が増加した一方で、減損損失も増加しました。これらに加え、法人税等が増加したものの、親会社株主に帰属する当期純利益は167,302百万円(同7.0%増)となりました。 なお当期の期中平均為替レートは、1米ドル=150円64銭、1ユーロ=174円60銭、1人民元=21円21銭、期末為替レートは、1米ドル=159円93銭、1ユーロ=183円44銭、1人民元=23円12銭でした。 (b) 財政状態の分析 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② 財政状態」に記載のとおりです。 ② 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されています。作成に当たっては、経営者による会計方針の選択と適用並びに資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等に基づき合理的に判断していますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積りと異なる可能性があります。 当社グループの連結財務諸表において採用する重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しています。 (棚卸資産の評価に関する事項) (ⅰ) 当社グループの製品の特性(需要及び材質) 当社グループの主要製品である空気圧機器をはじめとする自動制御機器は、お客様の工場の生産・搬送ライン、半導体製造装置、工作機械、産業用ロボットなどに組み込まれる要素部品です。自動制御機器製品の単価は比較的低廉ですが、その不具合や欠品によってラインの停止や稼働遅れが生じた場合、お客様は多大な損失を被ります。そのため、お客様のニーズに合致した製品を短納期で即納することができるかどうかが、競争上、極めて重要な要件となります。 当社グループの製品を採用してくださったお客様は、次にラインや装置の図面を更新するまで長期間にわたり継続して同一の製品を購入される傾向があります。 また、当社グループの製品の主要な材質は、アルミニウムや樹脂など腐食に強い素材であり、製品は経年劣化しにくい特性を持っています。 さらに、在庫の陳腐化リスクを低減するため、最終製品に組み上げる前の段階で在庫として保持する等の対応も行っています。 (ⅱ) 当社グループの在庫保有方針 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 経営環境 ② 当社グループの競争優位性」に記載のとおり、豊富な品揃えと潤沢な在庫は当社グループの競争優位性の重要な要素であり、戦略的に厚めの在庫を保持するという方針を変更する予定はありません。 (ⅲ) 棚卸資産の評価減金額の算定方法 当社は、上記の製品の特性及び在庫保有方針を踏まえつつ、時間の経過に応じた販売実績の減少に伴う収益性の低下を棚卸資産の評価に適切に反映するため、当社及び各連結子会社が保有する在庫の品番別の残高、過去の一定期間(概ね10年)の販売・使用の実績データ等を分析し、滞留状況に応じた評価減率を設定して、棚卸資産の評価減金額を算定しています。 (ⅳ) 重要な会計上の見積りに関する注記との関係 「第5 経理の状況」の「1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」及び「2 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しています。 (3) 資本の財源及び資金の流動性 ① キャッシュ・フローの状況の分析 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フロー」に記載のとおりです。 ② 資金需要 当社グループの運転資金需要の主なものは、原材料・部品等の購入費用、製造経費、販売費及び一般管理費、研究開発費です。投資を目的とする資金需要の主なものは、土地、建物、機械設備等の購入などの設備投資です。 ③ 財務政策 当社グループは、通常の事業活動に必要な流動性を確保しつつ、機動的な設備投資を実施するための資金需要にも対応できる資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としています。 長期運転資金及び設備投資資金については自己資金により賄い、短期運転資金については自己資金のほか必要に応じて金融機関からの借入により調達することを基本としています。 当期末における借入金の残高は5,092百万円、現金及び現金同等物の残高は573,769百万円です。 なお当社は、2025年5月14日開催の取締役会の決議に基づき、当期中に594,400株、29,996百万円の自己株式の取得を実施しました。また2025年5月30日付で、3,500,000株、211,317百万円の自己株式を消却しました。 (4) 経営成績に重要な影響を与える要因について 「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりです。 (5) 経営戦略の現状及び見通し 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりです。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)

TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。