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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

日精エー・エス・ビー機械

NISSEI ASB MACHINE CO., LTD.6284 · Prime · 機械

PETボトル成形機の専業メーカー。ストレッチブロー成形技術で世界をリードし、飲料・食品容器向けに高効率な生産システムを提供。

概要

日精エー・エス・ビー機械は、PETボトルのプリフォームから容器までを一貫成形するストレッチブロー成形機の専業メーカーである。1978年に長野県で創業、2012年に東証二部上場後、現在はプライム市場に所属。連結従業員2,177名、売上高437億円(2025年9月期)の規模を持つ。

ストレッチブロー成形機と金型の一貫供給

当社は、ストレッチブロー成形機、専用金型、付属機器、部品の製造販売を単一事業としている。主力の1ステップ方式(4ステーション方式)は、プリフォーム成形からブロー成形までを1台で行い、複雑形状の中小ロット容器に適する。2ステップ方式の大量生産機も提供する。顧客はコカ・コーラ、ペプシコ、サントリーなど世界的飲料・容器メーカーである。2025年9月期の製品別売上高は、成形機225億円、金型127億円、付属機器27億円、部品56億円と、金型と部品の比率も高い。

4地域で構成するグローバル販売網

当社グループは、米州、欧州、南・西アジア、東アジアの4地域を報告セグメントとする。米州は米国子会社NISSEI ASB CO.が、欧州はドイツ子会社NISSEI ASB GmbHが、南・西アジアはインド子会社ASB INTERNATIONAL PVT. LTD.やシンガポール、UAEの子会社が販売を担う。製造は日本(本社・千曲川工場)とインドの2拠点で行う。2025年9月期の地域別売上高は、米州141億円、欧州80億円、南・西アジア130億円、東アジア84億円。全地域で増収を記録した。

過去最高を更新した2025年9月期の業績

2025年9月期の連結業績は、売上高437億円(前期比118.7%)、営業利益106億円(同134.6%)、親会社株主純利益77億円(同133.9%)と、すべて過去最高を更新した。主力の中小型機に加え大型機PF36シリーズが寄与した。受注高も432億円と過去最高。各段階利益も大幅増益となり、収益性が向上した。

業界の中での役割はプラスチック容器成形機メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
437億円
営業利益
106億円
営業利益率
24.3%
純利益
77億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/9
事業売上構成比利益利益率
米州141億円32.3%25億円17.7%
南・西アジア130億円29.8%31億円23.8%
東アジア84億円19.3%70億円83.3%
欧州81億円18.6%13億円16.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01飲料・食品容器主力

PETボトルをはじめとする各種プラスチック容器を製造するストレッチブロー成形機とその専用金型、付属機器、部品を製造販売。ワンストップで生産ラインを提供。

主要顧客コカ・コーラ、ペプシコ、サントリー

主な製品・サービス2
ストレッチブロー成形機世界シェア上位
プリフォームを加熱・延伸・ブローしてPETボトル等の容器を成形する機械。高速・高品質。
専用金型
ストレッチブロー成形機用のボトル形状を決定する金型。高精度で長寿命。

製品と技術

1ステップ4ステーション方式のストレッチブロー成形機

当社の主力は、プリフォーム成形・温度調整・ブロー成形・取出しの4ステーションを1台に集約した1ステップ方式である。特に第2ステーションの温度調整機能により、容器形状に応じてプリフォームを精密に温度調節することで、複雑な形状や高付加価値容器の成形が可能。代表機種にPF24-8B型(大量生産機)やASB-150DPX型(大型機)がある。中小型機から大型機までラインアップが充実し、飲料以外に食品・化粧品・日用品向けにも対応する。

ゼロ・クーリングシステムと軽量化技術

2018年に実用化した「ゼロ・クーリングシステム」は、ブロー後に金型内で冷却する時間を大幅に短縮する技術で、成形サイクルタイムの短縮、樹脂の物性強度向上、外観品質改善、軽量化を同時に達成する。プラスチック使用量削減により環境負荷低減にも貢献する。この技術は当社の4ステーション方式にのみ搭載可能で、競争力の源泉となっている。

IoTシステムVision1とアフターサービス

2020年に商品化した「Vision1」は、ストレッチブロー成形機の制御・モニタリングをIoT化するシステムである。成形条件の遠隔監視やデータ分析、予防保全を可能にし、稼働率向上に寄与する。また、当社は機械販売後も部品供給と技術支援を重視しており、2025年9月期の部品その他の売上高は56億円と全売上の13%を占める。保守・サービス需要は全世界で高まっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 世界シェア上位ストレッチブロー成形機世界トップクラスのシェア飲料・食品容器

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

プリフォーム成形機で世界首位級

日精エー・エス・ビー機械は、PETボトル用のプリフォーム射出成形機で世界トップクラスのシェアを誇る。同業の日本製鋼所や三浦工業と比較すると、専門性が高く、特定のニッチ市場で強い競争力を発揮。売上高は368億円(2024年9月期)で、営業利益率21.47%と高収益。海外売上高比率が高く、グローバルに事業展開。飲料・食品容器需要の拡大を背景に堅調だが、新興国の政治リスクや環境規制への対応が課題。

強み

  • PETプリフォーム成形機で世界シェア約40%と推定。ブランド力と技術力で競合を凌駕。
  • 営業利益率20%超え。高付加価値製品とアフターサービスにより、安定した高い収益性を維持。
  • 海外売上比率が高く、アジア・欧米に拠点。新興国の需要拡大を直接取り込める。
  • 多数の特許を保有し、技術的参入障壁を構築。競合他社の追従を許さない。

課題

  • 飲料・食品容器向けが中心。需要が景気や消費動向に左右されやすく、分散が必要。
  • プラスチック使用削減の流れを受け、リサイクル対応や生分解性材料への技術開発が急務。
  • 新興国市場での販売が拡大する一方、政治不安・為替変動・知的財産権侵害などのリスクも。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

専用機・建機・農機の時価総額近傍。太字が日精エー・エス・ビー機械

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19010富士急行1,434億円3.9倍
25715古河機械金属1,378億円11.0倍
37224新明和工業1,353億円11.1倍
46474不二越1,353億円17.7倍
56351鶴見製作所1,266億円23.2倍
66284日精エー・エス・ビー機械1,261億円14.8倍
76741日本信号1,229億円9.7倍
87721東京計器1,159億円27.9倍
96455モリタホールディングス1,115億円10.9倍
106209リケンNPR1,114億円7.6倍
115602栗本鐵工所1,105億円15.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(専用機・建機・農機)に従っています。

会社の歴史

沿革 30件

創業から基本特許取得まで(1978-1979)

1978年11月、長野県坂城町に資本金30百万円で設立。翌1979年1月、二軸延伸ブロー成形機の基本特許「射出延伸吹込装置」を取得。これが後のストレッチブロー成形機の礎となった。この特許は、プリフォームを延伸しながらブローする独自の工程を保護し、競争力の源泉となった。現在の主力技術である4ステーション方式の原型とも言える。

海外販売拠点の設立と本社移転(1980-1987)

1980年12月、米国カリフォルニア州に初の海外販売現地法人NISSEI ASB CO.を設立(現在はジョージア州スマーナ市)。1987年5月にはドイツデュッセルドルフにNISSEI ASB GmbHを設立し、欧州市場へ本格進出。同年8月、本社を長野県小諸市に移転し、生産体制を強化した。海外販売網の基礎がこの時期に固まった。

店頭登録と製品ライン拡充(1990-1995)

1990年5月、日本証券業協会に店頭売買銘柄として登録され、株式公開に向けた第一歩を踏んだ。1993年4月にはシンガポールに販売現地法人を設立し、アジア市場を強化。1995年7月には一貫生産1ステップ機PFシリーズ、プリフォーム成形機PMシリーズ、耐熱容器用2ステップ機HSシリーズを相次ぎ商品化し、製品ラインを大幅に拡充した。

インド生産拠点の設立と現地化(1997-2001)

1997年2月、インド・アンベルナス市に生産現地法人ASB INTERNATIONAL PVT. LTD.を設立。製造の一部を現地化することでコスト競争力を高める狙いがあった。1999年9月に部品生産を開始、2001年7月には同社製の小型一貫機ASB-50MB型を商品化し、インド市場向け製品の開発も進めた。後に第2工場が稼働し生産能力を倍増する。

全電動機の開発と新市場開拓(2007-2011)

2007年8月、世界初の全電動タイプ一貫生産機ASB-15N/10E型を商品化。油圧を使わないことでクリーンで精密な成形を実現した。2009年には高速プリフォーム成形機PMシリーズと高耐熱容器用2ステップ機HSBシリーズを発表。2011年9月には高耐熱広口容器用HSB-6M型を追加し、非飲料容器分野の開拓を加速した。

東証上場と新技術ゼロ・クーリング(2012-2022)

2012年9月、東京証券取引所市場第二部に上場。同年11月に大阪証券取引所JASDAQを上場廃止し、東証に一本化。2018年12月、新技術「ゼロ・クーリングシステム」を搭載した成形機・金型を商品化。このシステムは生産性と物性強度、軽量化を同時に向上させる。2020年にはIoTシステム「Vision1」を商品化し、デジタル化にも対応。2022年4月の市場区分見直しでプライム市場に移行した。

年表30件を開く

1970年代

  • 1978年11月創業長野県坂城町に当社設立(資本金30百万円)
  • 1979年1月二軸延伸(ストレッチ)ブロー成形機の基本特許「射出延伸吹込装置」の特許を取得

1980年代

  • 1980年12月創業米国カリフォルニア州に販売現地法人(NISSEI ASB CO.)を設立[現在は米国スマーナ市に所在]
  • 1987年5月創業ドイツデュッセルドルフ市に販売現地法人(NISSEI ASB GmbH)を設立
  • 1987年8月本社を長野県小諸市に移転

1990年代

  • 1990年5月日本証券業協会により店頭売買銘柄として登録
  • 1993年4月創業シンガポールに販売現地法人(NISSEI ASB PTE. LTD.)を設立
  • 1995年5月創業メキシコシティーに販売現地法人(NISSEI ASB CENTRO AMERICA, S.A. DE C.V.)を設立
  • 1995年7月一貫生産ストレッチブロー成形機PFシリーズ、プリフォーム成形機PMシリーズ、耐熱容器用2ステップブロー成形機HSシリーズを商品化
  • 1997年2月創業インドアンベルナス市に生産現地法人(ASB INTERNATIONAL PVT. LTD.)を設立
  • 1999年9月ASB INTERNATIONAL PVT. LTD.が部品の生産着手

2000年代

  • 2001年7月ASB INTERNATIONAL PVT. LTD.製の小型の一貫生産ストレッチブロー成形機ASB-50MB型を商品化
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取り消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場
  • 2005年4月創業UAEドバイに販売現地法人(NISSEI ASB FZE)を設立
  • 2007年8月世界初となる全電動タイプの一貫生産ストレッチブロー成形機ASB-15N/10E型を商品化
  • 2009年2月高速プリフォーム成形機PMシリーズを商品化
  • 2009年3月高耐熱容器用2ステップブロー成形機HSBシリーズを商品化

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場
  • 2010年6月大型の一貫生産ストレッチブロー成形機ASB-150DPW型を商品化
  • 2011年9月高耐熱広口容器用2ステップブロー成形機HSB-6M型を商品化
  • 2012年9月上場東京証券取引所市場第二部に上場
  • 2012年11月上場大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)の上場廃止
  • 2012年12月ASB INTERNATIONAL PVT. LTD.製の小型の一貫生産ストレッチブロー成形機ASB-12M型を商品化
  • 2013年6月ASB INTERNATIONAL PVT. LTD.の第2工場が稼働を開始
  • 2013年9月一貫生産ストレッチブロー成形機の大量生産機PF24-8B型を商品化
  • 2017年9月一貫生産ストレッチブロー成形機の大量生産機ASB-150DPX型を商品化
  • 2018年9月長野県佐久市に千曲川工場を開設
  • 2018年12月新技術「ゼロ・クーリングシステム」を搭載した成形機、金型を商品化

2020年代

  • 2020年IoT対応の制御・モニタリングシステム「Vision1」を商品化
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結配当性向40%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    グローバルニーズ対応の新技術開発

    非飲料容器分野ではゼロ・クーリングシステムの深化、環境容器対応の強化、HDPE成形技術の確立を図る。飲料容器分野ではPFシリーズのラインナップ強化やPETリユース技術の進化により市場浸透を狙う。

  2. 02

    マーケティング強化と市場シェア拡大

    ASBシリーズやPFシリーズの製品競争力を武器に、中南米やアジア・アフリカ等の新興国市場で顧客開拓を進める。DX戦略「Vision1」の普及促進やTSCでのアフターサービス強化により既存顧客の満足度向上を図る。

  3. 03

    原価低減と納期短縮の推進

    中長期の事業規模拡大に備え、新工場建設の本格検討やグループ生産体制の再構築に取り組む。原価低減・納期短縮により関税リスク等の外的要因に柔軟に対応する。

  4. 04

    ESG経営の強化

    環境ではインド工場のCO2削減目標策定、社会ではエンゲージメント調査に基づく人材育成・職場環境整備、CSR調達ガイドラインの策定。ガバナンスではグループ経営強化やサステナビリティ委員会を通じたESG推進、連結配当性向40%を目途とした株主還元に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,177人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は802万円で、9期前と比べて+19.7%平均年齢は42.9歳、平均勤続年数は14.3年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年9月1,679
2017年9月1,693
2018年9月1,849
2019年9月67041.213.71,938
2020年9月69141.713.92,003
2021年9月72742.314.62,093
2022年9月71641.713.92,025
2023年9月73942.513.81,974
2024年9月76942.914.32,142369
2025年9月80242.914.32,177487

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年9月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)52.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 1 / 海外 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
南・西アジア — ASB INTERNATIONAL PVT. LTD. (インドアンベルナス市)9,358百万円
千曲川工場 — 長野県佐久市2,151百万円
東アジア
本社 — 長野県小諸市1,645百万円
東アジア
本社工場 — 長野県小諸市1,645百万円
東アジア
主な関係会社
  • 海外
    NISSEI ASB CO. (注)1.3.
    米国 スマーナ市
    議決権100.0%
  • 海外
    NISSEI ASB CENTRO AMERICA, S.A. DE C.V. (注)1.3.
    メキシコシティー
    議決権100.0%
  • 海外
    NISSEI ASB GmbH (注)1.3.
    ドイツ デュッセルドルフ市
    議決権100.0%
  • 海外
    NISSEI ASB PTE. LTD.
    シンガポール
    議決権100.0%
  • 海外
    ASB INTERNATIONAL PVT. LTD. (注)1.3.
    インド アンベルナス市
    議決権100.0%
  • 国内
    NISSEI ASB FZE
    UAEドバイ
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は437億円営業利益106億円前期と比べると増収増益で、売上が+18.8%、利益が+34.2%。

売上高
+18.8%
437億円
営業利益
+34.2%
106億円
純利益
+32.8%
77億円
営業利益率
24.3%
前期比 +2.8%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高500億円437億円
営業利益130億円106億円
純利益91億円77億円
1株あたり配当¥240¥240

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は120億円、営業利益は37億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+39.5%、営業利益は+85.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q861922.115
2023年3Q862023.319
2023年4Q10717
2024年1Q801620.09
2024年2Q861820.917
2024年4Q2024522.332
2025年2Q2195525.140
2025年4Q2185123.437
2026年2Q2406527.148
2026年3Q1203730.824

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年9月期からの14期で、売上は164億円から437億円へ2.7倍に増えた。直近期の営業利益率は24.3%。売上は3期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所市場第二部に上場
2012年9月1642011
2013年9月1984027
2014年9月2264931
2015年9月2544325
2016年9月2554125
2017年9月2937046
長野県佐久市に千曲川工場を開設
2018年9月2785343
2019年9月2614232
2020年9月2734742
2021年9月3599667
2022年9月3038961
2023年9月3487051
2024年9月368798021.558
2025年9月43710610924.377

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高437億円のうち、営業利益として残るのは106億円24.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は77億円、売上の17.6%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金52.9%231億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.7%99億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益24.3%106億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
47.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+15.6pt
24.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+10.6pt
17.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.2pt
13.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
9.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
16.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年9月期は営業CFが84億円、投資CFが−10億円で、差し引きのフリーCFは74億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は325億円で、売上の8.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年9月4−20225
2013年9月49−12−203747
2014年9月23−16−11745
2015年9月12−1420−263
2016年9月25−212462
2017年9月54−22−113288
2018年9月−7−3538−4282
2019年9月20−10−71084
2020年9月87−194168192
2021年9月56−19−2937204
2022年9月35−32−373192
2023年9月79−7−3472236
2024年9月96−8−3488284
2025年9月84−10−3974325

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年9月期の総資産は784億円。このうち返さなくてよい自己資本が589億円で、自己資本比率は75.1%(業種中央値65.3%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年9月2021109254.4
2013年9月24514410158.9
2014年9月28317610762.1
2015年9月33519414158.0
2016年9月32319512860.4
2017年9月42125416760.4
2018年9月46527219358.6
2019年9月45928817162.8
2020年9月57931426554.2
2021年9月64337926458.9
2022年9月69045923166.5
2023年9月70250419871.7
2024年9月72852819972.6
2025年9月78458919475.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
325億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
509億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
26億円
在庫として抱えている分
負債合計
194億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率209社中9位あたり、逆に低いのは配当利回り209社中104位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
13.9%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
24.3%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
75.1%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
18.8%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.9%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥8,410で、1年前と比べて+24.0%過去52週の値幅のなかでは57%の位置にある。

¥8,410-4.4%1ヶ月-10.4%1年+24.0%時価総額1,261億円
過去52週の値幅
安値¥5,970高値¥10,280

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.8倍
PER (会社予想)13.9倍
PBR1.94倍
配当利回り2.85%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月7日に9,260円と前日比-7.68%の急落。1ヶ月では-5.12%と調整局面。直近5日間では8,820円から9,260円まで一旦回復したが、8/7の下落で台無しに。25日線(9,444.8円)を約2%下回り、75日線(9,040.53円)は辛うじて上回る。52週高値10,280円からは9.9%下落。ただし、200日線(7,844.75円)は大きく上回っており、中期トレンドは上昇。RSI 50.7と中立圏で、方向感は定まらない。出来高は95,500株と増加しており、売りが優勢。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PER16.31倍は業界平均23.75倍を下回り、予想PER15.3倍とほぼ同水準。PBR2.25倍は平均1.59倍を上回るが、ROE13.9%を考慮すると割高感はない。配当利回り2.59%は平均とほぼ同水準。ただし配当性向101.2%と配当が利益を超えており、持続性に懸念。利益は増加傾向で、妥当な評価ながら配当の安定性に注意。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.8倍22.7倍
PER (予想)13.9倍
PBR1.94倍1.50倍
ROE13.9%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

世界の飲料需要の拡大を背景に、PETボトル成形機の需要は堅調で、業績は好調に推移している。強気派は、新興国市場の需要成長と、同社の技術優位性による市場支配力の維持を評価する。弱気派は、環境規制の強化によるプラスチック需要の減少リスクや、競合の台頭を懸念する。環境問題への対応と持続的成長が争点。

プラスに働く材料7
  • 高収益体質

    営業利益率が24%を超え、高い収益性を維持している。

  • 世界トップシェア

    PETボトル成形機でトップクラスのシェアを持ち、価格決定力が強い。

  • 新興国需要

    アジアなどでの飲料消費拡大により、成形機の需要が伸びている。

  • 営業利益が前期比34%増の106億円通年影響

    2025/9期の営業利益は106億円、前期の79億円から増加

  • 営業利益率が24.26%に向上通年影響

    売上高437億円、営業利益106億円で利益率は21.47%から改善

  • 予想PER15.3倍で増益期待決算発表後影響

    現在PER16.31倍、来期予想PER15.3倍で評価はまだ低い

  • 外国人保有比率19.84%と高い継続影響

    外国人保有比率は19.84%、海外投資家の選好が強い

マイナスに働く材料7
  • 環境規制リスク

    プラスチック使用削減の流れが強まれば、需要が減少する可能性がある。

  • 市況依存

    設備投資需要は景気変動の影響を受けやすく、受注が変動する。

  • 競合の台頭

    他の機械メーカーも技術力を強化しており、シェア維持が課題。

  • 株価が1年で4割超上昇し過熱感不定影響

    株価は1年間で41.45%上昇、高値警戒感が強まる

  • PBR2.25倍でバリュエーションが割高継続影響

    ROE13.9%を考慮してもPBR2.25倍は割高水準

  • 配当利回り2.59%と低く妙味薄い継続影響

    配当利回りは2.59%と相対的に低く、株主還元に魅力乏しい

  • 過去の低成長期に見られる一過性リスク通年影響

    2024/9期は5.7%増収、直近の18.8%増収は持続性に疑問

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上高の先行指標であり、需要動向を把握するため。
海外売上比率
新興国需要の取り込み具合と成長性を評価するため。
サービス・部品売上比率
安定的な収益基盤の強さを確認するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり240で、前期から+33.3%いまの株価に対する利回りは2.85%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥240
1株あたり
配当利回り
2.85%
いまの株価に対して
配当性向
101.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年9月4030.2
2017年9月6050.025.2
2018年9月600.027.6
2019年9月600.036.6
2020年9月600.045.4
2021年9月600.022.1
2022年9月10066.722.1
2023年9月12020.043.4
2024年9月15025.063.6
2025年9月20033.3101.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥240

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ2,253人。区分でいちばん多いのは事業法人44.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が65.4%を占め、残る34.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
事業法人43.543.543.443.443.444.4
金融機関21.418.422.423.419.821.0
外国法人17.918.316.816.519.919.8
個人・その他16.017.316.615.815.312.7
証券会社1.22.40.71.01.62.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
自己株式2.32.32.32.32.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位11

順位株主持ち株比率 %
01エー・エス・ビー インコーポレーテッド株式会社43.58
02日本マスタートラスト信託銀行 株式会社(信託口)10.39
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.60
04THE BANK OF NEW YORK MELLON 140044 (常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部)2.61
05GOVERNMENT OF NORWAY (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)2.43
06株式会社八十二銀行2.17
07株式会社三菱UFJ銀行1.38
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505019 (常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部)1.30
09青木 高太1.02
10青木 佐知1.02
11青木 元太1.02

有価証券報告書の大株主の状況から、上位11者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+627%、1株純資産は14期で+436%。直近期のROEは13.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年9月7173310.16.540.9
2013年9月18296121.510.523.8
2014年9月2051,16919.210.626.8
2015年9月1661,29513.414.231.7
2016年9月1691,29913.010.330.2
2017年9月3041,69220.414.925.2
2018年9月2901,81316.516.427.6
2019年9月2101,92211.316.136.6
2020年9月2832,09214.115.045.4
2021年9月4462,52619.38.622.1
2022年9月4093,05914.68.822.1
2023年9月3393,35810.613.443.4
2024年9月3863,52211.212.463.6
2025年9月5163,92813.913.9101.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

15名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は15名。2025/9期の役員報酬は総額289百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
青木大一代表取締役 会長8221,000
藤原誠代表取締役 社長601,000
青木高太取締役副社長53153,000
ケールスマーケルス・ミキルス・カーレル常務取締役58
依田和也取締役555,000
エバ・アルザス・グイレン取締役54
山本雄一取締役55
酒井正之取締役805,000
檜森啓二取締役731,000
緑川正博取締役7366,000
間瀬まゆ子取締役51
岩本博昭常勤監査役67
残りの役員3名を開く
氏名役職年齢保有株数
中島茂監査役7611,000
中村博監査役751,000
大野俊子63

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7168154923233
社外取締役63255437
監査役21101147

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容734字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、日精エー・エス・ビー機械㈱(当社)及び子会社14社により構成されており、主要な事業内容はPET(ペット)ボトルをはじめ各種プラスチック容器を製造するストレッチブロー成形機とその専用金型、付属機器及び部品の製造販売であり、かつ、これに付帯する事業を営んでおります。 当社グループは上記の事業において単一事業を営んでおり、当社及び子会社の所在地を基礎とした地域別による区分(「米州」、「欧州」、「南・西アジア」及び「東アジア」)を当社の報告セグメントとしております。 当社グループの事業に係る位置付けは、次のとおりであります。 ① 製品の製造 当社がストレッチブロー成形機及び専用金型、付属機器、部品を製造するほか、作業工程の一部は、インドにある連結子会社のASB INTERNATIONAL PVT. LTD.、並びに国内の連結子会社2社及び協力会社に依頼しております。また、一部の製品は、ASB INTERNATIONAL PVT. LTD.が製造しております。 ② 製品の販売 米 州 :主に連結子会社のNISSEI ASB CO.、NISSEI ASB CENTRO AMERICA, S.A. DE C.V.他1社を通じて販売しております。 欧 州 :主に連結子会社のNISSEI ASB GmbH他1社を通じて販売しております。 南・西アジア:主に連結子会社のNISSEI ASB PTE. LTD.、ASB INTERNATIONAL PVT. LTD.、NISSEI ASB FZE他4社を通じて販売しております。 東アジア :主に当社を通じて販売しております。 以上の当社グループの事業系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,927字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 経営理念 ・人と社会に豊かさを提供する ・高い技術、サービスで恒久的な存続を追求する PETボトルの生産(成形)機であるストレッチブロー成形機の製造・販売を手がけている当社グループは、高い先取的技術性を蓄積しながら、よりきめ細かいユーザーへのサービスを提供し、PETボトルを広く世界に、より多くの用途で普及させていく事業を営んでおります。当社グループはこの事業をより発展させ、人々が、便利で豊かな生活を営むことに資することを目指しております。 企業目標の達成には、業務執行体制の整備とそこに帰属する要員の高い資質が求められます。これに添い、就業者に対しては、前述の経営理念に基づく企業目標を達成する上での、業務遂行上の規範になるものとして、以下の「行動指針」を設定しております。 行動指針 ・顧客満足の追求 ・継続的改善への試み ・規律と活力ある職場 (2)業界構造、市場環境及び経営環境 ① 業界の特徴 当社の所属するストレッチブロー成形機業界は、容器の成形方法の違いから、次の2種類に大別されます。 <2ステップ方式(以下、2ステップ機)> 容器の原形となる1次成形品のプリフォーム成形と、それに高圧エアを噴射して膨らませるブロー成形工程を別々の機械で行う方式であります。容器の成形時間においてボトルネックとなるプリフォーム成形を別の機械で行い、それをストックして搬送システムでブロー成形機に投入し膨らませることで量産性を確保します。但し、機械の特性上、均一で単純形状の容器成形に適しているため、主に飲料容器の大量生産に使われております。 <1ステップ方式(以下、1ステップ機)> 当社の得意とする方式で、プリフォーム成形とブロー成形工程を1台の機械で行う方式であります。2ステップ機に比べて量産性では劣りますが、同一の機械で成形するため、産業設備としての省エネ・省スペース・省人化に優れ、プリフォームの保管工程を省くことで衛生面も優れております。また、機械の特性上、容器形状の制約がないため、複雑で多種多様な容器の成形に適しており、主に食品や日用品、化粧品といった非飲料容器の中小ロット生産で使われております。 ② 当社成形機の特徴 当社は1ステップ機を主力とし、その分野において高い評価を得ておりますが、その理由は独自の「4ステーション方式」であります。具体的には、①プリフォーム成形、②温度調整、③ブロー成形、④取出し工程の4つのステーションで構成されており、中でも重要なのが第2ステーションの温度調整機能であります。プリフォームを容器形状に応じて温度調節することで、成形難度が高く、複雑な形状が求められる多種多様な容器成形を可能としております。 また、近年では、「ゼロ・クーリングシステム」と命名した新技術の開発実用化を進め、製品競争力を強化しました。これは、1ステップ機の中でも当社の4ステーション方式でしか成し得ない、容器の生産性・物性強度・外観品質・軽量化を同時にかつ飛躍的に向上させる画期的な新技術であります。とりわけ、軽量化についてはプラスチック材料の使用量削減を実現できるため、廃プラスチック問題への対策としても有効な技術であります。 ③ 市場環境の変化及び競争優位性 現在、容器分野においては、一般消費者の価値観の変化・多様化を受け、多くの課題が生じております。 具体的には、価値観の多様化による容器寿命短期化への対応や、商品差別化のための容器の高付加価値化への対応が挙げられます。また、廃プラスチック問題に端を発する環境意識の高まりから、リサイクル材料や生分解性樹脂等を用いた環境配慮型容器が注目を集めております。更に、衛生意識の高まりを背景に、消毒液や医薬品などの衛生用品の需要が世界的に高まっております。 このような市場環境の変化を背景に、多品種・高難易度の容器を中小ロットで効率的に生産できる当社の1ステップ機への注目度が高まっております。 また、当社は機械メーカーでありながら、「顧客が最終的に欲しいのは容器」であるという考えの下、技術者が国内外の客先に出向き、機械・金型・成形技術の「三位一体の技術力」で、顧客が容器品質に満足するまで徹底した成形支援を行うことをモットーとしております。これによって当社の技術者も腕を上げ、複雑な温度調整等の高度な要素技術を蓄積し、それを技術開発に還元し、顧客ニーズを満たした成形機を開発することで、新たな容器市場を開拓してまいりました。 ④ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 多様化するビジネス環境の中で、常に優位性を保ち続けながら、進化発展を成し遂げるためには、利益を着実に生み出す収益構造と効率経営が必須であります。 とりわけ、主たる市場を海外に求めながら、製造拠点を日本からインドヘと拡充し、製品・企業体そのものの競争力を増強させてきたメーカーとして、当社グループは、売上総利益、営業利益及び経常利益について、絶対額の増加及びこれらの対売上高比率の均衡・良化を重要な経営指標としております。 (3)中長期的な会社の経営戦略・優先的に対処すべき課題 今後につきましては、インフレ懸念の再燃や中国経済の停滞長期化などの不安要素はあるものの、世界経済は緩やかに回復することが見込まれております。 当社グループの属するストレッチブロー成形機業界におきましても、安全で衛生的なプラスチック容器の需要は底堅く推移することが見込まれ、加えて、気候変動やプラスチック環境問題などの社会課題への関心の高まりは環境対応技術に強みを持つ当社製品の需要を押し上げることが想定されます。 当社は、業界のリーディングカンパニーとして、先進的な研究開発活動を継続するとともに、気候変動問題やESG経営などの社会課題に積極的に取り組むことで、中長期的な事業規模の拡大を図り、恒久的な存続を追求してまいります。 ① (技術)グローバルニーズに対応した新技術の開発 得意領域である非飲料容器分野において、主力製品である1ステップ機の競争力向上に取り組んでまいります。具体的には、「ゼロ・クーリングシステム」の更なる深化、リサイクル樹脂や生分解性樹脂に対応した環境容器対応の強化、異素材対応としてのHDPE成形技術の確立などを図ってまいります。 また、戦略領域である飲料容器分野においては、当社独自技術の開発強化に取り組んでまいります。具体的には、飲料容器の中小ロット生産のあらゆる顧客ニーズに対応するPFシリーズ(1.5ステップ機)のラインナップ強化、PETボトルリユースを可能とする耐熱技術(ダブルブロー・ヒートセット成形)の更なる進化を図り、1way軽量ボトルからリターナブルボトルまで、飲料容器市場への浸透を図ってまいります。 ② (営業)マーケティング強化による市場シェアの拡大 ASBシリーズ(1ステップ機)やPFシリーズ(1.5ステップ機)等の強固な製品競争力を武器に、市場シェア拡大に取り組んでまいります。具体的には、中南米やアジア・アフリカ等の新興国市場での顧客開拓を進めてまいります。また、DX戦略である成形機の制御・モニタリングシステム「Vision1」の普及促進に加え、世界各地のTSC(テクニカルサポートセンター)でアフターサービスを強化することで、既存顧客の満足度向上を図ってまいります。 ③ (生産)原価低減と納期短縮の推進 中長期的な事業規模の拡大に備え、生産能力の増強を図ってまいります。具体的には、新工場建設の本格検討及びグループ生産体制の再構築に取り組んでまいります。更に、原価低減・納期短縮に取り組むことで、関税リスク等の外的要因に柔軟に対応してまいります。 ④ (管理)ESG経営の強化 「人と社会に豊かさを提供する」、「高い技術、サービスで恒久的な存続を追求する」という当社の経営理念は、自然豊かな長野県小諸発のグローバルメーカーとして、サステナビリティ経営を体現するものです。当社は持続可能な社会の実現に向け、引き続きESG経営を積極的に推進してまいります。 E(環境)では、インド工場におけるCO2排出量推移の把握、削減目標の策定に取り組み、バリューチェーンでの脱炭素化への取り組みを着実に進めてまいります。 S(社会)では、前期に実施した従業員エンゲージメント調査の結果に基づいた施策により、人材育成・職場環境整備を進め、更に定期的なエンゲージメント調査により施策の実効性を定量的に検証することで人的資本経営の強化を継続してまいります。また、今期策定したCSR調達ガイドラインに基づき、人権、環境等に配慮した持続可能な調達に取り組むとともに、地域社会貢献活動にも引き続き取り組んでまいります。 G(ガバナンス)では、グループ経営を軸とするグローバル事業の推進及び管理により経営基盤を強化し、サステナビリティ委員会を通じてESG経営を推進してまいります。また、「資本コストや株価を意識した経営」の下、連結配当性向40%を目途とした株主還元の充実、資産効率化によるROEの更なる上昇を目指すとともに、株主との接点強化を進めることで企業価値向上に努めてまいります。
事業等のリスク2,559字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性のあるリスクには次のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)単一事業のリスク 当社グループではストレッチブロー成形機、専用金型、付属機器及び部品の製造販売において単一事業を営んでおります。PETボトルをはじめとするプラスチック容器の地域的拡大と、応用分野面での需要伸長を背景とし、かつ、PETボトルは、近時ではCO2削減などの環境志向から容器素材がガラスに比して極めて軽量である点も評価され、成長が見込める市場です。しかしながら、内外の景気動向その他の要因により、これらの容器の需要が低迷し、生産設備への投資意欲の低下をきたした場合、又は、PETボトルに代わる新たな包装容器等が開発されるような技術革新が起こった場合、単一事業を営む当社の業績に対して大きな影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、新素材や新分野に関する容器開発を推進するなど先進的な研究開発を継続的に実施し、外部環境の変化や市場ニーズに対応する取り組みを強化しており、恒久的な事業の存続を追求しております。 (2)海外政治/経済情勢変化 当社グループは世界の様々なマーケットにおいて製品及びサービスを提供しており、海外売上高比率は約9割に達します。一方で、日本に加えインドにおける生産も拡大基調にあり、事業の海外への総合的な依存率は高じている現状があります。海外の市場・地域ごとの政治・経済、社会情勢の変化、移転価格税制等の国際税務、各種規制の動向によって、製品の需給状態など当社グループの事業環境は大きく変動する可能性があります。 当社グループは、特定地域の売上高に依存しておらず、海外政治・経済情勢の変化が事業全体に与える影響を最小限にする体制を敷いております。 (3)為替変動 当社グループの海外売上高は、前述のとおり高いウエイトを占めていることから、その主要な取引には為替相場の変動によるリスクを有するものがあります。一般的に、当社グループの業績は、外国通貨に対し円高になればマイナスの影響を被り、円安になればプラスの効果を享受します。また、為替相場の変動は同一市場において、当社グループと外国企業が販売する製品の相対的な価格や、製品を製造するのに使用する材料コスト等にも影響を与えます。当社グループは短期の為替の影響を軽減ないしは減殺するための方策の一つとしても、海外生産比率の向上を推し進めているほか、必要に応じて先物為替予約等の活用も行っておりますが、予定した為替レート水準を超えた円高の場合には、経営成績に不利益な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、為替状況に応じて価格設定を調整するなど、為替変動を考慮しながら経営管理を行っております。 (4)市場競合状況 当社グループは事業を展開する多くの市場において、激しい競争に直面しております。当社グループは高品質、かつ魅力的な製品を市場へ投入できる、市場におけるリーダーカンパニーの一角と自負しておりますが、価格面など、必ずしも競争優位に展開できる環境ではない市場や製品分野もあります。このため、厳しい価格競争を強いられた結果、経営成績に不利益な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、業界のリーディングカンパニーとして、新素材、新製品、新分野の開拓など積極的な研究開発を実施するとともに、インド工場及び国内工場の生産体制の充実を図り、生産性の向上と製造原価の低減を推進し、市場における競争力を強化しております。 (5)材料価格 原油・素材価格の騰勢が続いた場合、当社グループ製品の材料費のコストアップ要因となりえます。このコストアップに対しては、海外生産強化や他の原価低減、及び製品価格への転嫁によってカバーしていく意向にありますが、更に騰勢が継続、長期化することになれば、経営成績に不利益な影響を及ぼす可能性があります。また、原油を材料とするPETなどの樹脂素材の高騰は、樹脂を原材料として使用する顧客の設備投資意欲を減退させ、経営成績に不利益な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、生産体制の強化により製造原価を低減するなど、コスト優位性を確保し、材料価格等の変化に対しても対応する体制を構築しております。また、当社の独自技術を採用することにより、顧客が使用するPET樹脂素材を減少させるなど、顧客にメリットをもたらす技術革新を行っております。 (6)特定の生産拠点への集中、依存 当社グループは、本社工場(長野県小諸市)の生産機能に加え、より一層の製造コストの低減化を推進し、製品競争力及び利益体質の強化を図るため、生産の要であるインド工場(インドアンベルナス市)の生産設備の拡充、利用度の拡大を積極的に進めております。更に、2018年には長野県佐久市に千曲川工場を設置し、国内生産能力の増強を図っております。多くの生産機能を本社工場及び千曲川工場、インド工場の3拠点に集中しているため、自然災害等の万一の事態が発生し、生産工程に支障をきたすような場合には、経営成績に不利益な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、2021年に取得した工場用地を有効活用し、グローバルな規模での生産体制の最適化を図ることにより、特定の生産拠点への集中、依存を解消いたします。 (7)在庫品に関するリスク 当社グループの主力製品の一部については、インド工場で計画生産し、世界各国のユーザーに納入しております。また、当社グループでは、短納期出荷、メンテナンス部品の供給などの顧客ニーズに迅速に対応するとともに、用途開発や販売促進のため、一定数量の在庫品を保有しております。これらの事情により保有している在庫品に関して、万が一、市場の著しい変化等が生じ、過剰在庫が発生し、在庫品の評価損、処分損等を計上することになった場合、経営成績に不利益な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、在庫品の状況を注視し、適正な在庫管理を行うなど、過剰在庫等が発生するリスクの軽減を図っております。
経営成績の分析 (MD&A)7,399字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度(以下、当期)における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当期の世界経済は、インフレ圧力の漸進的な低下と、それに伴う主要国における金融緩和の動きにより、景気が下支えされる局面が見られました。しかしながら、地政学リスクの長期化に加え、米国の通商・関税政策の影響等で経済の不確実性が高まり、全体として先行き不透明な状況が続きました。 一方で、当社グループの属するストレッチブロー成形機業界におきましては、安全で衛生的なプラスチック容器の需要は底堅いものがあり、事業活動は今後も堅調に推移すると思われます。 こうした環境下、当社グループは「人と社会に豊かさを提供する」「高い技術、サービスで恒久的な存続を追求する」との経営理念に基づき、中長期的な成長発展方針を継続し、事業規模の拡大を見据えた各種戦略的施策の展開に注力しました。 この結果、当期の受注成績につきましては、旺盛なプラスチック容器需要を背景に需要が堅調に推移した結果、受注高は43,172百万円(前期比105.0%)と通期として過去最高を記録しました。一方、受注残高につきましては17,281百万円(前期末比93.6%)と減少したものの、高水準を維持しました。 売上成績につきましても、主力の中小型機に加え、大型機(日本向けPF36シリーズ)の販売を伸ばした結果、売上高は43,654百万円(前期比118.7%)と通期として過去最高となりました。 利益面につきましては、主に増収効果により、売上総利益は、20,581百万円(同118.4%)、営業利益は10,641百万円(同134.6%)と大幅増益となりました。その結果、経常利益は10,912百万円(同136.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益も7,740百万円(同133.9%)と大幅増益となり、各段階利益で通期として過去最高を記録しました。 当期における損益の状況は次のとおりであります。 (単位:百万円) 売上高   売上総利益   営業利益   経常利益   親会社株主に帰属 する当期純利益 前期   36,778   17,381   7,907   8,008   5,779 当期   43,654   20,581   10,641   10,912   7,740 前期比   118.7%   118.4%   134.6%   136.3%   133.9% 製品別の業績は次のとおりであります。 製品別受注状況 (単位:百万円) ストレッチブロー 成形機   金型   付属機器   部品その他   合計 前期   22,107   11,183   2,478   5,334   41,103 当期   21,079   13,918   2,544   5,630   43,172 前期比   95.3%   124.5%   102.7%   105.6%   105.0% 製品別売上高状況 (単位:百万円) ストレッチブロー 成形機   金型   付属機器   部品その他   合計 前期   18,019   11,718   1,878   5,161   36,778 当期   22,535   12,760   2,707   5,650   43,654 前期比   125.1%   108.9%   144.1%   109.5%   118.7% ① ストレッチブロー成形機 主力の中小型機の受注はインドや欧州を筆頭に堅調に推移したものの、大型機が前年同期にあった大口案件(日本向けPF36シリーズ)の剥落により減少した結果、当期の受注高は21,079百万円(前年同期比95.3%)と減少しました。一方、売上高につきましては、堅調な中小型機に加え、大型機(日本向けPF36シリーズ)の出荷を伸ばした結果、22,535百万円(同125.1%)と通期として過去最高を記録しました。 ② 金型 旺盛なプラスチック容器需要を背景に、ほぼ全地域で受注を伸ばしました。特に欧州、北米及びインドで好調に推移した結果、当期の受注高は13,918百万円(同124.5%)、売上高は12,760百万円(同108.9%)と、それぞれ通期として過去最高を記録しました。 ③ 部品その他 保守・サービスの需要は全世界で高まっており、ほぼ全地域で受注を伸ばしました。その結果、当期の受注高は5,630百万円(同105.6%)、売上高は5,650百万円(同109.5%)と、それぞれ通期として過去最高を記録しました。 セグメントの業績は次のとおりであります。 セグメント(地域)別受注状況 (単位:百万円) 米州   欧州   南・西アジア   東アジア   合計 前期   12,836   7,474   11,432   9,360   41,103 当期   14,472   9,714   12,412   6,573   43,172 前期比   112.7%   130.0%   108.6%   70.2%   105.0% セグメント(地域)別売上高状況 (単位:百万円) 米州   欧州   南・西アジア   東アジア   合計 前期   12,118   7,615   10,774   6,269   36,778 当期   14,119   8,083   13,042   8,408   43,654 前期比   116.5%   106.1%   121.1%   134.1%   118.7% セグメント(地域)別利益 (単位:百万円) 米州   欧州   南・西アジア   東アジア   合計 前期   1,803   1,038   2,151   5,448   10,440 当期   2,482   1,305   3,051   6,951   13,790 前期比   137.7%   125.8%   141.8%   127.6%   132.1% イ.米州 米国政権の不透明な通商・関税政策を受け、中米市場は様子見状態が続いたものの、北米及び南米市場は旺盛な購買力を背景に好調に推移しました。その結果、当期の受注高は14,472百万円(前期比112.7%)、売上高は14,119百万円(同116.5%)と、それぞれ通期として過去最高となりました。セグメント利益も増収効果等により2,482百万円(同137.7%)と増益となりました。 ロ.欧州 経済環境には不透明感が見られるものの、生活必需品に根差した当社製品の需要は底堅く、ビジネス活動は欧州全域で活発に推移しました。その結果、当期の受注高は9,714百万円(前期比130.0%)、売上高は8,083百万円(同106.1%)と、それぞれ通期として過去最高となりました。セグメント利益も増収効果等により1,305百万円(同125.8%)と増益となりました。 ハ.南・西アジア 東南アジア市場は市況回復に時間を要しているものの、インド及び中東市場が堅調に推移した結果、当期の受注高は12,412百万円(前期比108.6%)、売上高は13,042百万円(同121.1%)と、それぞれ通期として過去最高となりました。セグメント利益も増収効果等により3,051百万円(同141.8%)と増益となりました。 ニ.東アジア 中小型機の受注は堅調に推移したものの、前年同期にあった大口案件(日本向けPF36シリーズ)が剥落した結果、当期の受注高は6,573百万円(前期比70.2%)と減少しました。一方、売上高は前述の大口案件の出荷に伴い8,408百万円(同134.1%)と通期として過去最高となり、セグメント利益も増収効果によって6,951百万円(同127.6%)と増益となりました。 財政状態の分析 当期における資産、負債及び純資産の状況は次のとおりであります。 (単位:百万円) 流動資産   固定資産   流動負債   固定負債   純資産 前期末   55,106   17,654   11,862   8,050   52,848 当期末   61,477   16,908   12,891   6,548   58,946 当連結会計年度末(以下、当期末)の流動資産は、前連結会計年度末(以下、前期末)と比べ6,370百万円増加し、61,477百万円となりました。また、固定資産は、前期末と比べ745百万円減少し、16,908百万円となりました。この結果、当期末の資産合計は、前期末と比べ5,624百万円増加し、78,386百万円となりました。 流動負債は、前期末と比べ1,028百万円増加し、12,891百万円となりました。また、固定負債は、前期末と比べ1,501百万円減少し、6,548百万円となりました。 純資産は、前期末と比べ6,097百万円増加し、58,946百万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当期末における現金及び現金同等物(以下、資金)は、前期末に比べ4,029百万円増加し、32,469百万円となりました。 当期における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 (単位:百万円) 営業活動による キャッシュ・フロー   投資活動による キャッシュ・フロー   財務活動による キャッシュ・フロー   現金及び現金同等物 の期末残高 前期   9,609   △794   △3,374   28,439 当期   8,390   △1,004   △3,866   32,469 イ.営業活動によるキャッシュ・フロー 税金等調整前当期純利益の計上による資金の増加により、営業活動によるキャッシュ・フローは8,390百万円の収入(前期:9,609百万円の収入)となりました。 ロ.投資活動によるキャッシュ・フロー インド工場における設備維持投資等により、投資活動によるキャッシュ・フローは1,004百万円の支出(前期:794百万円の支出)となりました。 ハ.財務活動によるキャッシュ・フロー 借入金の返済や期末配当金の支払いにより、財務活動によるキャッシュ・フローは3,866百万円の支出(前期:3,374百万円の支出)となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績 イ.生産実績 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日) 金額(百万円)   前期比(%) 南・西アジア   29,193   116.7 東アジア   13,628   109.2 合計   42,821   114.2 (注) 金額は、販売価格によっております。 ロ.受注実績 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日) 受注高(百万円)   前年度比(%)   受注残高(百万円)   前年度比(%) 米州   14,472   112.7   5,652   104.2 欧州   9,714   130.0   3,625   181.7 南・西アジア   12,412   108.6   4,035   81.3 東アジア   6,573   70.2   3,967   65.4 合計   43,172   105.0   17,281   93.6 (注) なお、受注高の計算に際しては、前期以前に受注した案件のキャンセルは前期末受注残高より控除しております。 ハ.販売実績 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日) 金額(百万円)   前年度比(%) 米州   14,119   116.5 欧州   8,083   106.1 南・西アジア   13,042   121.1 東アジア   8,408   134.1 合計   43,654   118.7 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りが必要となります。経営者はこれらの見積りについて、過去の実績や現況等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表の作成にあたり採用している重要な会計方針及び見積りは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する分析・検討内容 イ.経営成績等 a.財政状態 ・流動資産 当期末における流動資産の残高は、61,477百万円(前期末55,106百万円)となり、前期末と比べ6,370百万円の増加となりました。これは現金及び預金、売掛金が増加したことが主な要因であります。 ・固定資産 当期末における固定資産の残高は、16,908百万円(前期末17,654百万円)となり、前期末と比べ745百万円の減少となりました。これは減価償却累計額が増加したことが主な要因であります。 ・流動負債 当期末における流動負債の残高は、12,891百万円(前期末11,862百万円)となり、前期末と比べ1,028百万円の増加となりました。これは未払法人税等が増加したことが主な要因であります。 ・固定負債 当期末における固定負債の残高は、6,548百万円(前期末8,050百万円)となり、前期末と比べ1,501百万円の減少となりました。これは長期借入金が減少したことが主な要因であります。 ・純資産 当期末における純資産の残高は、58,946百万円(前期末52,848百万円)となり、前期末と比べ6,097百万円の増加となりました。これは親会社株主に帰属する当期純利益の計上、為替換算調整勘定が増加したことが主な要因であります。 b.経営成績 ・概要 当期の経営成績の概要は「(1)経営成績等の状況の概要」に記載しております。 ・製品別売上高 当期における製品別売上高状況は「(1)経営成績等の状況の概要」に記載しております。 ・売上総利益 主に増収効果により、売上総利益は20,581百万円(前期比118.4%)となりました。 ・営業利益 販売費及び一般管理費が前期に比べ増加したものの、売上総利益の増加により、営業利益は10,641百万円(前期比134.6%)となりました。 ・経常利益 営業利益の増加により、経常利益は10,912百万円(前期比136.3%)となりました。 ・親会社株主に帰属する当期純利益 経常利益の増加により、親会社株主に帰属する当期純利益は7,740百万円(前期比133.9%)となりました。 c.キャッシュ・フローの状況 当期のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 ロ.資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資金需要の主なものは、生産活動に必要な材料費、外注費及び労務費等の製造費用や、受注獲得や競争力強化のための販売費及び一般管理費等の営業費用、また生産活動を支えるための設備の新設、及び維持更新投資であります。特に、設備の新設については、将来の規模拡大に備えるため、積極的に実施してきました。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針とし、自己資金のほか、必要に応じて金融機関からの借入により資金調達を行っております。 なお、当連結会計年度末における有利子負債残高は6,342百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は32,469百万円であります。 ハ.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)業界構造、市場環境及び経営環境 ④ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載しております。 なお、当期における経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況は次のとおりであります。 (単位:百万円) 売上高   売上総利益   営業利益   経常利益 前期   36,778( 100.0%)   17,381(  47.3%)   7,907(  21.5%)   8,008(  21.8%) 当期   43,654( 100.0%)   20,581(  47.1%)   10,641(  24.4%)   10,912(  25.0%) 増減   6,875(   -   )   3,200(△0.1%pt)   2,733( 2.9%pt)   2,903( 3.2%pt) (注)1. 前期及び当期の(  )内は売上高比率を記載しております。

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出典

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