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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

オルガノ

ORGANO CORPORATION6368 · Prime · 機械

総合水処理エンジニアリング会社。純水・超純水から排水処理・回収まで、プラント・薬品・機能材・食品事業を展開。

概要

オルガノは、水処理エンジニアリングと機能商品を主力とする総合水処理企業である。半導体製造向けの超純水製造装置で世界的なシェアを持ち、2026年3月期の売上高は1,777億円、営業利益率は21.2%に達する。従業員数は2,658人。東京都江東区に本社を置き、1961年に東京証券取引所市場第二部に上場、1985年に第一部に指定替えとなった。

二つの報告セグメントで構成される事業構造

オルガノの事業は、水処理エンジニアリング事業と機能商品事業の二つの報告セグメントに分かれる。水処理エンジニアリング事業は、純水・超純水製造設備や排水処理設備などのプラントの設計・施工に加え、消耗品交換や運転管理などのソリューションサービスを提供する。2026年3月期の同事業の売上高は1,519億円で全体の85.5%を占め、営業利益は343億円と高い収益性を示す。機能商品事業は、水処理薬品や標準型機器・機能材、食品素材・添加剤を扱い、売上高は256億円だが、営業利益率は約13%と安定している。両事業ともに電子産業向けが主力であり、特に半導体分野の需要が業績を牽引する。

半導体需要を追い風に拡大する収益動向

オルガノの収益は近年急拡大している。2013年3月期の売上高は667億円だったが、2026年3月期には1,777億円と約2.7倍に成長した。同期間の当期純利益は26億円から284億円へと10倍以上に増加。特に2020年以降、生成AIやデータセンター向け半導体投資の活発化により、電子産業分野の大型プラント案件が相次ぎ、売上高営業利益率は2024年3月期の19.1%から2026年3月期には21.2%へと改善した。受注高も2026年3月期に1,679億円と過去最高を更新し、繰越受注残高は965億円と高水準を維持している。半導体市場の拡大が継続するとの見通しから、同社は2030年度に売上高2,600億円、営業利益率18%以上を目標とする長期計画を掲げる。

38カ国・地域をカバーするグローバルネットワーク

オルガノは日本国内に加え、台湾、米国、中国、マレーシア、タイ、ベトナムなどに連結子会社を有し、グローバルに事業を展開する。特に台湾と米国は先端半導体向けプラントの重要市場であり、台湾子会社のオルガノ・テクノロジー有限公司や米国のオルガノUSA, Inc.が大型プロジェクトを遂行する。2026年2月にはインドにオルガノインディアPVT.LTD.を設立し、新興市場への布石を打つ。また、国内では北海道から九州まで地域別の販売・サービス子会社を配置し、ソリューション事業の拠点網を構築。本社は東京都江東区にあり、茨城県つくば市につくば工場、神奈川県相模原市に開発センターを持つ。

業界の中での役割は総合水処理エンジニアリング企業。純水・排水処理プラントの設計施工と、水処理薬品・標準機器の製造販売、さらに食品事業も手掛ける。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,777億円
営業利益
376億円
営業利益率
21.2%
純利益
284億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
水処理エンジ ニアリング 事業1,520億円85.5%343億円22.6%
機能商品 事業257億円14.5%33億円12.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01水処理エンジニアリング(全産業向け)主力

純水・超純水製造設備、用水処理設備、排水処理・排水回収設備、有価物回収設備等のプラントを設計・施工。さらに消耗品交換、メンテナンス、運転管理、改造工事等のソリューションサービスを提供。

主な製品・サービス3
純水・超純水製造設備
半導体・医薬品等の製造に必要な高純度水を生成するプラント。
排水処理・排水回収設備
工場排水を処理し、環境基準に適合させるまたは再利用するための設備。
メンテナンス・運転管理サービス
水処理設備の定期点検、消耗品交換、運転代行等のアフターサービス。

02機能商品(水処理薬品・標準機器)準主力

RO水処理薬品、排水処理薬品、冷却水処理薬品、洗浄薬品、ボイラ水処理薬品等の水処理薬品、および純水・超純水製造装置、フィルタ機能材等の標準型機器を製造販売。

主な製品・サービス3
RO水処理薬品
逆浸透膜(RO)を用いた水処理システム向けのスケール防止剤・洗浄剤等。
純水・超純水製造装置(標準機)
小型・中型の汎用純水製造装置。
フィルタ機能材(分離精製材)
液体・気体のろ過・分離に用いるフィルター部材。

03食品副次

食品素材、食品添加剤の製造販売。

主な製品・サービス1
食品素材・食品添加剤
食品の品質保持や風味向上等に用いる素材・添加物。

製品と技術

先端半導体を支える超純水製造装置

オルガノの主力製品は、半導体製造工程で使用される超純水製造設備である。超純水は不純物を極限まで除去した水で、洗浄や薬液希釈に不可欠。同社は逆浸透(RO)膜、イオン交換樹脂、UV酸化装置などを組み合わせた高度な精製システムを提供し、最先端の微細化プロセスに対応する。台湾や米国の主要半導体メーカー向けに大型プラントを納入しており、同分野で高い世界シェアを有する。製品は顧客の要求仕様に応じてカスタム設計され、エンジニアリング力が競争優位の源泉となっている。

環境負荷低減に貢献する排水処理・回収設備

工場排水を浄化し環境基準に適合させる排水処理設備や、排水を再利用する排水回収設備も重要な製品群である。半導体工場では大量の純水を使用するため、排水のリサイクルはコスト削減と環境負荷低減の双方で需要が高い。オルガノは生物処理、膜分離、蒸発濃縮などの技術を組み合わせ、高効率な処理システムを構築する。また、有価物回収設備では、製造工程で生じる廃液から金属や薬品を回収し資源循環に貢献する。これらの製品は、一般産業や電力分野にも拡販されている。

装置の稼働を支えるソリューションサービス

水処理装置の導入後も、オルガノは消耗品交換、定期メンテナンス、運転管理、改造工事などのソリューションサービスを提供する。特に、装置を自社で保有し顧客に処理水を供給する「設備保有型サービス」は、顧客の設備投資負担を軽減し、安定収益をもたらす。2026年3月期のソリューション事業は水処理エンジニアリング事業の収益を大きく押し上げ、同セグメントの営業利益率向上に寄与した。グローバルに展開するサービスネットワークにより、遠隔地の半導体工場にも迅速な対応が可能となっている。

機能商品事業の中核をなす水処理薬品と標準機器

機能商品事業では、RO膜用スケール防止剤や洗浄剤、排水処理用凝集剤、冷却水処理薬品など、多種多様な水処理薬品を製造販売する。これらの薬品は、設備の性能維持や長寿命化に必須であり、定期的な補充需要がある。また、標準型の純水製造装置やフィルタ機能材(分離精製材)も手がけ、医療・研究機関や中小規模の工場向けに販売。2026年3月期には、半導体向け電子材料の高度分離・精製に用いる機能材の販売が伸長し、同事業の売上高は256億円と堅調に推移した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

水処理の実績で国内屈指、海外展開も順調

オルガノは、純水製造や排水処理など水処理システムで国内有数のメーカーです。同社は長年の実績と技術力で半導体工場などの産業用純水市場で高いシェアを占め、競争優位性を築いています。売上高は2024年3月期の1504億円から2026年3月期には1777億円へ拡大し、営業利益率も21%超と高水準です。同業の三浦工業はボイラなど異なる分野ですが、水処理では競合関係にあります。オルガノは国内外の半導体投資や環境規制強化を追い風に成長を続けていますが、大口案件への依存や海外競争への対応が課題です。

強み

  • 半導体向け純水設備で国内シェアトップクラスを誇り、技術力が高い。
  • 2026年3月期の営業利益率は21.16%と優れ、収益力が強い。
  • 半導体や環境関連の需要増加により、市場が拡大している。
  • アジアを中心に海外案件も獲得し、成長の柱となっている。

課題

  • 大型プロジェクトの受注状況により業績が変動しやすい。
  • 海外メーカーや新規参入との競争が激しく、価格面での圧力がある。
  • 高度な技術を要する水処理分野で、専門人材の確保が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

専用機・建機・農機の時価総額近傍。太字がオルガノ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15406神戸製鋼所8,052億円8.5倍
25076インフロニア・ホールディングス7,832億円11.0倍
37729東京精密7,116億円27.8倍
45901東洋製罐グループホールディングス6,967億円12.6倍
56302住友重機械工業6,759億円16.2倍
66368オルガノ5,790億円20.2倍
75631日本製鋼所5,255億円27.0倍
86268ナブテスコ5,106億円25.6倍
97003三井E&S4,241億円10.8倍
107012川崎重工業4,078億円18.8倍
116005三浦工業3,944億円13.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(専用機・建機・農機)に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

イオン交換樹脂の応用を目的に創業した1946年

オルガノの起源は1941年7月設立の山梨化学工業株式会社である。戦後、同社は1946年5月に株式会社日本オルガノ商会と商号を変更し、長野県諏訪市でイオン交換樹脂の応用と企業化を目的に事業を開始した。水処理技術の核となるイオン交換樹脂の扱いを専門とし、この技術が後の超純水製造装置の基盤となる。当初は小規模なスタートだったが、高度成長期の産業用水需要の拡大に伴い、水処理装置メーカーとしての地歩を固めていく。

本社移転と上場を経て成長基盤を確立した1954~1961年

1954年7月に東京都千代田区へ本社を移転し、経営の中心を東京に置く。1955年8月には文京区に移転、その後1960年代には子会社設立や資本参加を通じて事業基盤を拡大。1961年5月にオルガノソフナー株式会社(後のオルガノ東京株式会社)を設立し、販売網を強化。同年10月には東京証券取引所市場第二部に上場し、資金調達力を高める。1966年2月には商号をオルガノ株式会社と変更し、現在の社名となった。

全国展開と子会社化で事業領域を広げた1970年代

1972年4月に福岡県福岡市に九州オルガノ商事株式会社(後のオルガノ九州株式会社)、同年10月に北海道札幌市に北海道オルガノ商事株式会社(後のオルガノ北海道株式会社)を設立し、営業拠点を全国に拡大。1974年7月には有限会社丸栄工業に資本参加し、オルガノ工事株式会社(現・オルガノプラントサービス株式会社)に商号変更、工事・メンテナンス機能を取り込んだ。これらの動きにより、プラントエンジニアリングからアフターサービスまで一貫対応できる体制を整えた。

海外拠点の設置と東証第一部への指定替えを果たした1980年代

1985年3月、東京証券取引所市場第一部に指定替えされ、株式の流動性と信用が向上。同年11月には株式会社オルガノメンテナンスサービスを設立し、保守サービスを強化。1986年1月にはマレーシアにオルガノ(マレーシア)SDN.BHD.(現・オルガノ(アジア)SDN.BHD.)を設立し、初の海外生産拠点を確保。1989年3月にはタイにオルガノ(タイランド)CO.,LTD.を設立、東南アジアでの事業基盤を築いた。同年11月には茨城県つくば市につくば工場を開設し、国内生産能力を増強した。

中国と台湾に進出しグローバル体制を加速した2000年代

2000年4月には東北オルガノ商事株式会社や中部オルガノ商事株式会社を設立し国内販売網を補完。2002年7月にはオルガノローディアフードテクノ株式会社(現・オルガノフードテック株式会社)を設立し食品事業に参入。2003年9月には中国・蘇州にオルガノ(蘇州)水処理有限公司を設立、中国市場への本格進出を果たす。2005年2月には台湾にオルガノ・テクノロジー有限公司を設立し、半導体集積地である台湾でのプレゼンスを高めた。同時に神奈川県相模原市に開発センターを開設し、技術開発の中核拠点とした。

半導体ブームを背景に過去最高益を連続更新する2020年代

2020年代に入り、生成AIやデータセンター向け半導体需要の急拡大を追い風に、オルガノの業績は加速度的に成長。2021年3月期に売上高1,006億円と初の1,000億円超えを達成後、2026年3月期には1,777億円まで拡大。営業利益も2023年3月期の117億円から2026年3月期には376億円と3倍以上に増加した。米国や台湾での大型プラント受注が寄与し、受注高・売上高とも過去最高を連続更新。2026年2月にはインドに新会社を設立し、次の成長市場への布石を打つ。

年表23件を開く

1940年代

  • 1946年5月創業1941年7月に設立された山梨化学工業株式会社を株式会社日本オルガノ商会と商号変更し、イオン交換樹脂の応用及び企業化を目的として、長野県諏訪市に創業

1950年代

  • 1954年7月東京都千代田区に本社移転
  • 1955年8月東京都文京区に本社移転
  • 1959年9月東京都文京区に日本デグラモン株式会社(現・オルガノアクティ株式会社)を設立(現・連結子会社)

1960年代

  • 1960年4月日本水工株式会社(後のオルガノ関西株式会社)に資本参加
  • 1961年5月創業東京都千代田区にオルガノソフナー株式会社(後のオルガノ東京株式会社)を設立
  • 1961年10月上場東京証券取引所市場第2部に上場
  • 1966年2月商号変更オルガノ株式会社と商号変更

1970年代

  • 1972年4月創業福岡県福岡市に九州オルガノ商事株式会社(後のオルガノ九州株式会社)を設立
  • 1972年10月創業北海道札幌市に北海道オルガノ商事株式会社(後のオルガノ北海道株式会社)を設立
  • 1974年7月有限会社丸栄工業に資本参加し、オルガノ工事株式会社(現・オルガノプラントサービス株式会社)に商号を変更(現・連結子会社)

1980年代

  • 1985年3月東京証券取引所市場第1部に指定替え
  • 1985年11月創業東京都文京区に株式会社オルガノメンテナンスサービスを設立
  • 1986年1月マレーシアにオルガノ(マレーシア)SDN.BHD.(現・オルガノ(アジア)SDN.BHD.)を設立(現・連結子会社)
  • 1989年3月タイにオルガノ(タイランド)CO.,LTD.を設立(現・連結子会社)
  • 1989年11月茨城県つくば市につくば工場開設

1990年代

  • 1993年4月M&Aオルガノ工事株式会社はオルガノ電工株式会社を吸収合併し、オルガノプラントエンジニアリング株式会社に商号を変更
  • 1996年4月M&Aオルガノプラントエンジニアリング株式会社は株式会社オルガノメンテナンスサービスを吸収合併し、オルガノプラントサービス株式会社に商号を変更
  • 1997年10月東京都江東区に本社移転

2000年代

  • 2000年4月創業宮城県仙台市に東北オルガノ商事株式会社(後のオルガノ東北株式会社)を設立 愛知県名古屋市に中部オルガノ商事株式会社(後のオルガノ中部株式会社)を設立 福島県いわき市にいわき工場開設
  • 2002年7月東京都江東区にオルガノローディアフードテクノ株式会社(現・オルガノフードテック株式会社)を設立(現・連結子会社)
  • 2003年9月中国にオルガノ(蘇州)水処理有限公司を設立(現・連結子会社)
  • 2005年2月神奈川県相模原市に開発センター開設 台湾にオルガノ・テクノロジー有限公司を設立(現・連結子会社)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2030年度まで2,600億円
  • 営業利益率2030年度まで18%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    グローバルエンジニアリング体制の拡充

    先端半導体市場の旺盛な投資に対応するため、台湾・米国を中心にエンジニアリング体制を拡大し、納入キャパシティを拡大する。

  2. 02

    コア技術の深化と新規価値創出

    水処理で培った分離精製技術を半導体薬液・溶剤の高度精製へ応用し、技術開発を加速することで新事業分野を拡大する。

  3. 03

    ソリューション事業の成長推進

    安定収益が見込めるソリューション事業を最優先課題とし、既存顧客への提供体制強化と新技術開発を通じて課題解決力・提案力を高める。

  4. 04

    地理的ポートフォリオの多角化

    米国市場を最優先に開拓し、薬品・分離精製・小型装置・製薬用水・新規下水処理等多面的に展開。インドでは現地法人を設立し事業戦略を実行する。

  5. 05

    事業基盤の持続的強化

    要員体制の強化、人材育成、AI・デジタル活用による業務効率化、成長投資の積極実行、安全とコンプライアンス徹底、ESG強化に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,658人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,037万円で、9期前と比べて+40.9%平均年齢は43.7歳、平均勤続年数は15.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月2,100
2018年3月2,179
2019年3月73643.616.12,186
2020年3月80043.515.92,249
2021年3月78643.416.02,319
2022年3月80843.616.32,476
2023年3月82143.916.62,506
2024年3月85243.716.52,512
2025年3月90743.515.62,6601,169
2026年3月1,03743.715.52,6581,415

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率80.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)77.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社12(国内 6 / 海外 6、うち連結子会社 9) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — 東京都江東区8,648百万円
水処理エンジニアリング事業 機能商品事業
開発センター — 神奈川県相模原市南区3,993百万円
水処理エンジニアリング事業 機能商品事業
いわき工場 — 福島県いわき市2,727百万円
水処理エンジニアリング事業
つくば工場 — 茨城県つくば市2,104百万円
水処理エンジニアリング事業 機能商品事業
食品事業用設備 — 埼玉県幸手市926百万円
機能商品事業
関西支店 — 大阪府吹田市855百万円
水処理エンジニアリング事業 機能商品事業
本社 — 中国江蘇省644百万円
水処理エンジニアリング事業 機能商品事業
九州支店 — 福岡県福岡市中央区363百万円
水処理エンジニアリング事業 機能商品事業
本社 — マレーシア国スランゴール州206百万円
水処理エンジニアリング事業 機能商品事業
北海道支店 — 北海道札幌市東区181百万円
水処理エンジニアリング事業 機能商品事業
主な関係会社
  • 国内
    東ソー㈱
    東京都中央区 · その他の関係会社
  • 国内
    オルガノ プラントサービス㈱
    東京都文京区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    オルガノ フードテック㈱
    埼玉県幸手市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    オルガノ アクティ㈱
    東京都江東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    オルガノ(アジア)SDN.BHD.
    マレーシア国 スランゴール州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    オルガノ(蘇州)水処理有限公司
    中国江蘇省 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    オルガノ・テクノロジー有限公司
    台湾新竹市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    オルガノ(タイランド)CO.,LTD.
    タイ王国 バンコク都 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    オルガノ(ベトナム)CO.,LTD.
    ベトナム社会主義共和国ホーチミン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    オルガノUSA, Inc.
    アメリカ合衆国オハイオ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東北電機鉄工㈱
    山形県酒田市 · 持分法適用会社
    議決権30.3%
  • 海外
    PTラウタン・オルガノ・ウォーター
    インドネシア共和国ジャカルタ市 · 持分法適用会社
    議決権30.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    岩尾内ダム管理支所給水設備点検
    国土交通省 · 2024-07-02
    90万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,777億円営業利益376億円前期と比べると増収増益で、売上が+8.8%、利益が+20.9%。

売上高
+8.8%
1,777億円
営業利益
+20.9%
376億円
純利益
+17.4%
284億円
営業利益率
21.2%
前期比 +2.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高2,000億円1,777億円
営業利益400億円376億円
純利益300億円284億円
1株あたり配当¥200

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は422億円、営業利益は66億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+42.6%、営業利益は+127.6%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q37341
2024年1Q296299.816
2024年2Q3595013.939
2024年3Q4076315.548
2024年4Q44270
2025年2Q74311515.581
2025年4Q89019622.0161
2026年2Q82817421.0115
2026年4Q94920221.3169
2027年1Q4226615.634

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は667億円から1,777億円へ2.7倍に増えた。直近期の営業利益率は21.2%。売上は8期、純利益は5期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月6673926
2014年3月621127
2015年3月6872511
2016年3月7873925
2017年3月8114227
2018年3月7923928
2019年3月9236545
2020年3月9659972
2021年3月1,0069971
2022年3月1,12111592
2023年3月1,324160117
2024年3月1,504234173
2025年3月1,63331131619.0242
2026年3月1,77737638121.2284

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,777億円のうち、営業利益として残るのは376億円21.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は284億円、売上の16.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金63.4%1,126億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.4%274億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益21.2%376億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
36.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+12.5pt
21.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+9.0pt
16.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+13.8pt
21.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
12.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
13.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが131億円、投資CFが−27億円で、差し引きのフリーCFは104億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は311億円で、売上の2.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−13−133−2688
2014年3月76−13−5363103
2015年3月−25−1120−3689
2016年3月−48−941−5772
2017年3月66−13−1053113
2018年3月6−13−21−787
2019年3月56−2−2854113
2020年3月86−10−5076138
2021年3月−46−1349−59128
2022年3月108−15−2693202
2023年3月−185−13147−198156
2024年3月37−14−623176
2025年3月211−21−208190168
2026年3月131−2731104311

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は2,249億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,430億円で、自己資本比率は63.6%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月85345240152.5
2014年3月76944332657.6
2015年3月83645338354.2
2016年3月94846648249.0
2017年3月95449046451.3
2018年3月96051744353.7
2019年3月1,01354846554.0
2020年3月1,01460940559.9
2021年3月1,15067447658.4
2022年3月1,30576054558.1
2023年3月1,64986478552.3
2024年3月1,8271,02180655.8
2025年3月1,9441,21273262.2
2026年3月2,2491,43081963.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
311億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,209億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
86億円
在庫として抱えている分
負債合計
819億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE209社中10位あたり、逆に低いのは配当利回り209社中187位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
21.5%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
21.2%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
63.6%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
8.8%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.6%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥12,490で、1年前と比べて+15.4%過去52週の値幅のなかでは20%の位置にある。

¥12,490-4.0%1ヶ月-13.0%1年+15.4%時価総額5,790億円
過去52週の値幅
安値¥10,620高値¥20,145

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)20.2倍
PER (会社予想)95.7倍
PBR4.05倍
配当利回り1.60%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

1ヶ月で-12.79%と大幅下落。8月21日は13575円で、25日線14461円を約6%下回る。52週高値20145円からは約33%下落。7月29日に4437万株と出来高急増、その後も高水準。RSIは40.09と下向き。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 54/100)

PERは21.98倍と業界平均23.18倍を下回り、やや割安感があるものの、フォワードPERは104倍と大幅に上昇し、収益成長の鈍化が懸念される。PBRは4.4倍と平均1.54倍を大きく上回り、割高。ROEは21.5%と高水準で収益性は良好だ。配当利回りは1.47%と平均2.66%を下回り、株主還元はやや抑制的。好業績を背景に割安感はあるが、PBRの高さと配当利回りの低さが割高感を強め、総合的にほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)20.2倍22.7倍
PER (予想)95.7倍
PBR4.05倍1.50倍
ROE21.5%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、半導体市場の成長が持続するか、また競合の出現や技術変化への対応。強気派は高ROE(21.5%)と営業利益率20%超の高収益性、需要拡大を評価。弱気派は半導体市況の cyclicality、特定セクター依存、成長鈍化時の収益低下を懸念。PER23倍は成長を織り込み済みとの見方もある。

プラスに働く材料7
  • 高収益体質

    営業利益率19%(2025/3期)と高い

  • 半導体需要の拡大

    生成AIなどで超純水需要が増加見込み

  • 世界シェアの高さ

    超純水装置で世界トップクラスの実績

  • 売上高3期連続増加で成長基調継続通年影響

    売上高は1,504億円→1,633億円→1,777億円と3期連続で増加し、前期比8.8%増。

  • 営業利益率2期連続改善で20%台を達成2026年3月期影響

    営業利益率は19.04%→21.16%に上昇し、営業利益は376億円と過去最高水準。

  • 純利益3期連続増益で過去最高を更新2026年3月期影響

    純利益は173億円→242億円→284億円と3期連続増益、前期比17.4%増。

  • ROE21.5%の高収益で自社株主価値向上通年影響

    ROEは21.5%と高水準で、自己資本を効率的に活用した利益成長を示す。

マイナスに働く材料7
  • 半導体市況変動

    半導体投資の減少時は受注が急減する可能性

  • 競合台頭

    新興企業や海外勢が技術を追い上げる

  • 評価の高さ

    PBR4.7倍と高く、期待先行の側面

  • 来期予想PER111.5倍が示す大幅減益懸念決算発表後影響

    実績PER23.58倍に対し予想PERは111.5倍で、単純換算で来期純利益は約79%減の公算。

  • PBR4.72倍は資産価値から大きく乖離継続影響

    PBR4.72倍はROE21.5%を前提とした評価で、減益時には株価調整要因。

  • 配当利回り1.37%は株価上昇で低位通年影響

    過去1年で株価は25.48%上昇した一方、配当利回りは1.37%にとどまる。

  • 株価1年で25.5%上昇し高値警戒感短期影響

    過去1年の株価上昇率25.48%はPER23.58倍まで評価を押し上げた。

次の決算で確かめる点
受注高・受注残
将来の売上を占う先行指標
半導体設備投資動向
顧客の投資計画が需要に直結
超純水装置のシェア
競争優位の維持を確認

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり200で、前期から+25.0%いまの株価に対する利回りは1.60%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥200
1株あたり
配当利回り
1.60%
いまの株価に対して
配当性向
40.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1435.7
2018年3月13−3.626.5
2019年3月1837.726.3
2020年3月2642.519.3
2021年3月260.022.2
2022年3月4053.824.5
2023年3月6255.033.1
2024年3月10264.537.0
2025年3月16056.935.5
2026年3月20025.040.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥200

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ8,729人。区分でいちばん多いのは事業法人45.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が62.7%を占め、残る37.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人45.044.946.446.545.945.7
外国法人20.424.722.423.821.925.8
金融機関20.418.717.215.817.716.9
個人・その他12.710.712.212.412.010.4
証券会社1.41.01.61.52.51.2
自己株式0.70.70.70.70.70.7
外国人個人0.00.00.10.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01東ソー株式会社43.96
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)9.91
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.79
04KBC BANK NV - UCITS CLIENTS NON TREATY(常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ)2.40
05THE BANK OF NEW YORK MELLON 140044(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.58
06NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE NON TREATY CLIENTS ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ)1.55
07STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.39
08株式会社みずほ銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)1.00
09RBC IST 15 PCT LENDING ACCOUNT - CLIENT ACCOUNT(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.80
10JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.79

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1288%、1株純資産は14期で+300%。直近期のROEは21.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月457775.911.634.2
2014年3月127681.541.640.3
2015年3月197872.428.511.4
2016年3月438075.49.636.5
2017年3月2374,2475.710.535.7
2018年3月2424,4785.513.326.5
2019年3月971,1968.48.126.3
2020年3月1571,32512.48.819.3
2021年3月1541,46411.110.822.2
2022年3月2011,65512.912.624.5
2023年3月2561,87814.514.133.1
2024年3月3772,21918.420.437.0
2025年3月5252,63121.712.135.5
2026年3月6183,10921.522.040.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額325百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山田正幸取締役社長 代表取締役 社長執行役員6725,100
中山泰利取締役 常務執行役員 プラント本部長6536,200
須田信良取締役 常務執行役員 技術開発本部長6230,500
本多哲之取締役 常務執行役員 経営統括本部長6328,100
和田守史取締役71400
安部大作取締役69200
花野信子取締役57400
児玉直美取締役58
苣木雅哉取締役67100
田實嘉宏常勤監査役632,900
樋口達監査役55
児玉弘仁監査役67400
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢保有株数
小池省次郎取締役 常務執行役員 プラント本部長6010,100
岩本充史監査役57

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4849422657
社外取締役655559
監査役1232323
社外監査役2212111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容893字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社11社、関連会社2社及び親会社(東ソー(株))で構成され、総合水処理エンジニアリング会社として水処理エンジニアリング事業と機能商品事業を行っております。 当社グループの事業に係わる位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 報告セグメント   主要製品・事業内容   主な関係会社 水処理エンジニアリング事業   プラント事業   純水・超純水製造設備、用水処理設備、排水処理・排水回収設備、有価物回収設備、プロセス関連設備   当社オルガノプラントサービス(株)オルガノアクティ(株)オルガノ(アジア)SDN.BHD.オルガノ(蘇州)水処理有限公司オルガノ・テクノロジー有限公司オルガノ(タイランド)CO.,LTD.オルガノ(ベトナム)CO.,LTD.オルガノUSA, Inc. ソリューション事業   消耗品交換、メンテナンス、運転管理、改造工事、水処理加工受託、包括メンテナンス 機能商品事業   水処理薬品事業   RO水処理薬品、排水処理薬品、冷却水処理薬品、洗浄薬品、ボイラ水処理薬品   当社オルガノ(アジア)SDN.BHD.オルガノ(蘇州)水処理有限公司オルガノ・テクノロジー有限公司オルガノ(タイランド)CO.,LTD.オルガノ(ベトナム)CO.,LTD.オルガノUSA, Inc. 標準型機器・機能材事業   純水・超純水製造装置、フィルタ機能材(分離精製材) 食品事業   食品素材、食品添加剤   当社オルガノフードテック(株) ・親会社 当社は東ソー(株)から水処理薬品の原材料の一部などの仕入れを行うとともに、同社に対し各種水処理装置及び関連薬品を販売するなどの取引を行っております。 事業の系統図は次のとおりであります。 (注)1 インドの市場調査を目的として、2026年2月19日付でオルガノインディアPVT.LTD.を設立しております。 2 東北電機鉄工(株)は、2026年4月1日付で電機鉄工(株)に社名変更しております。
経営方針・対処すべき課題3,177字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 ■ 経営理念・長期経営ビジョン 当社グループは1946年の創業以来、長きにわたって水に関わるお客様のさまざまなご要望やそれぞれの時代のニーズに応えてまいりました。昨今これまでにないほど「水」そして「環境」がクローズアップされており、産業の発展に伴う水使用量の増大や環境汚染、地球温暖化、世界規模での飲料水の不足、資源の枯渇などさまざまな課題が顕在化し、その解決が求められています。当社グループは、これまで水で培ってきた技術・サービスを駆使して、産業分野で必要とされる高度な水処理や、社会の基盤となる自然環境の保全と人々の豊かな生活に必要な水の創造など、産業・環境・生活の調和に貢献することが我々の大きな使命であると考えており、以下の経営理念及び長期経営ビジョンを掲げ経営に取り組んでおります。 経営理念 オルガノは水で培った先端技術を駆使して未来をつくる産業と社会基盤の発展に貢献するパートナー企業としてあり続けます 長期経営ビジョン ■ 付加価値の高い分離精製・分析・製造技術を基に、事業領域と展開地域を拡大し、産業と社会の価値創造と課題解決を推進する製品・サービスを絶えず提供します ■ 昨日までのやり方を、明日に向けて、今日変える人をつくり、一人ひとりが働きがいと活力に満ちた企業を構築します (2) 経営戦略、経営環境及び優先的に対処すべき課題等 ① 経営環境 当社グループを取り巻く経営環境は、中東情勢の緊迫化に起因するエネルギー供給不安や物価高、サプライチェーンへの影響など地政学リスクへの懸念により、引き続き不確実性の高い状況が続いております。このような環境下ではありますが、当社グループは、先端半導体を中心とする電子産業分野での活発な投資や、一般産業分野、電力分野、機能商品分野の堅調な需要に支えられ、直近数年間において増収増益を継続するなど、順調に事業規模の拡大を遂げております。 当社グループの主力市場である電子産業分野においては、生成AI(人工知能)やデータセンター向けなどを中心に先端半導体の需要が急速に拡大しており、当面は供給が需要に追い付かない逼迫した状況が継続するとともに、今後も中長期的な市場拡大が見込まれております。これに伴い、当社グループが高いシェアを有する台湾市場や、新たに事業展開を推し進めている米国において、先端半導体に対する設備投資がこれまで以上に活発に進むものと想定しております。このような先端半導体市場の拡大によって電子材料など周辺分野の市場拡大も期待されます。チップの微細化や高性能化の進展に伴い、当社がこれまで水処理で培ってきた分離精製技術を半導体製造に用いられる各種の薬液や溶剤などの高度精製に応用・展開することにより、新たな事業分野の拡大が期待出来ます。 また、先端半導体の微細化・積層化に伴い、当社グループに求められる技術要求は非常に高い水準となっております。加えて、環境負荷の低減や資源の有効活用など、サステナビリティに関する顧客の課題解決ニーズも一段と複雑化・多様化しております。さらに、事業構成に占める半導体分野の比率や、特定の主要顧客・特定地域(台湾・米国など)に対する集中度がより高まる見込みであるほか、中国やASEAN等の地域における市場環境の変化や、今後の大きな経済成長が見込まれるインド市場の動向など、各地域の特性に応じた機動的な事業展開がこれまで以上に求められております。 内部環境に目を向けますと、事業規模の急拡大およびグローバル展開の進展に伴い、それらを支える人的資本の確保など、経営基盤の整備の重要性が一段と高まっております。活発な投資が続く市場での事業機会を確実に捉えるためには、グローバルなエンジニアリング体制を支える専門人材の獲得競争の激化や、労働市場の変化に対応していく必要があります。加えて、事業環境が一段と複雑化する中、デジタル技術を活用した生産性向上が不可欠になっているほか、多様な人材が活躍できる職場環境に対する社会的な要請もこれまで以上に強まっております。 したがって、現在の当社グループを取り巻く経営環境は、先端半導体を中心とした極めて大きな成長機会が存在する一方で、多様化・高度化する顧客ニーズや特定分野・地域への集中に起因する変化への対応力向上と、その成長を根底から支える人的資本など経営基盤の拡充が強く求められる局面にあると認識しております。 ② 経営戦略及び優先的に対処すべき課題等 上述のとおり、当社グループの業績は、半導体を中心とする電子産業分野が大きく牽引し、順調に事業規模を拡大しております。特にAIやデータセンター向けの先端半導体の供給が需要に追い付かない状況が今後も継続し、台湾や米国において先端半導体製造への投資がこれまで以上に活発に進むと想定しております。 このような状況を踏まえ、中長期の経営計画である“ORGANO 2030”における2030年度の数値目標につきましては、2026年度の計画値を起点とし、売上高は年平均成長率7%として2,600億円、営業利益率については18%以上へと見直すことといたしました。“ORGANO 2030”に向けては、活発な投資が続くと想定される先端半導体市場における事業機会に対応するため、グローバルでのエンジニアリング体制拡充を通じて納入キャパシティを拡大するとともに、当社のコア技術の深化と新たな価値の創出を目指した技術開発を加速してまいります。一方で、2030年度に向かう短期、中期の成長の中では、半導体分野の比率、特定顧客や特定地域への集中度がさらに高まる見込みであり、長期的な観点から、事業ポートフォリオ、地理的ポートフォリオを継続的に強化していく必要があると認識しております。 事業ポートフォリオについては、安定収益が見込めるソリューション事業の成長を最優先課題とし、既存顧客へ満足度の高いソリューションを着実に提供するための体制を強化するとともに、新たな技術・製品の開発を通じて顧客の課題解決力・提案力の強化を目指します。また、機能商品事業においては、重点事業である水処理薬品、機能材料における水処理エンジニアリング事業とのシナジーを追求しつつ、競争力のある製品・技術の開発と拡販に注力してまいります。 地理的ポートフォリオの強化については、引き続き米国市場の開拓を最優先課題とします。当面は先端半導体案件を中心とする電子産業分野を柱としつつ、薬品事業、分離精製事業、小型装置事業、製薬分野向けの水処理装置事業、新規下水処理技術の実装など、多面的な展開を図ってまいります。また、今後大きな市場に成長することが期待されるインドについては現地法人を設立し、市場動向や事業環境などの詳細調査を実施したうえで、事業戦略を立案し、実行段階へと移行します。中国やASEANにおいては、地域ごとの事業環境の変化に対応した柔軟な展開を図ってまいります。 当社グループの成長を支える事業基盤については、長期的な視点に基づく要員体制の強化、研修・教育やスキルマップ活用による人材育成、AI・デジタル活用による業務効率化に引き続き取り組んでまいります。加えて、財務戦略・投資戦略に基づいて、研究開発投資、業務効率化のためのITインフラ投資などの成長投資を積極的に実行してまいります。さらには、事業継続の大前提である安全確保、コンプライアンス遵守を徹底するとともに、ESGの取組みも強化し、経営基盤の持続的な強化を進めてまいります。
事業等のリスク12,194字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在(2026年6月25日)において当社グループが判断したものであります。 <リスク管理プロセス> 当社では主要なリスクを適切に管理するためにリスクマネジメント委員会を設置し、同委員会が中心となってリスクマネジメントを推進していく体制をとっております。なお、同委員会は業務執行取締役及び役付執行役員並びに主要リスク主管部門の部門長及び子会社の社長の中から選任された者で構成されております。 当社グループでは、リスクごとにリスク対策の方向性が大きく異なることから、リスクをリスク起因(内部要因・外部要因)と経験(新規性が高い・反復的)を軸とした4象限に区分しております。 各部署・各グループ会社は毎年リスクを洗い出し、戦略リスクは「影響度」と「不確実性」、オペレーショナルリスクは「影響度」と「顕在化可能性」の2つの評価軸に基づいて評価を行います。リスクマネジメント委員会は、一定以上の評価結果となったリスクを抽出しそれらを統合・評価した上で主要なリスクの候補を抽出するとともに、主要なリスクごとにリスク対応の主管部門を選定します。抽出された主要なリスク及びその主管部門は取締役会にて議論した上で決定されます。 (リスクの4象限) (リスク評価のイメージ図) リスク対応の主管部門はリスク管理計画を策定し、リスクマネジメント委員会が当該計画を決議します。決定した管理計画は主管部門の主導で実行し、リスクマネジメント委員会で状況をモニタリングします。リスクマネジメント委員会が取締役会へリスク管理計画の進捗状況を報告することで、取締役会はリスク対応の進捗状況を監督いたします。 また、監査室が独立した立場からリスク管理プロセスの運用状況について内部監査を実施することにより、リスク管理の有効性を高めます。 以下の主要リスクの記載順は各象限内の重要性を反映しており、有価証券報告書提出日現在(2026年6月25日)における認識です。 1) 戦略リスク_エマージングリスク 1-1) 海外事業(地政学リスク) 前年度からの重要性の変化:増加 [リスクの内容と顕在化した際の影響] 当社グループは、これまで台湾、中国、東南アジア等を中心に海外での事業活動を展開してきましたが、北米での事業拡大やインドへの現地法人設立などグローバルな事業展開を加速させております。しかしながら、海外市場においては予期しない政治・経済の混乱や為替の変動、進出先の法規制や商習慣への対応などのリスクが内在しております。近年では日中関係の悪化により、重要鉱物への輸出管理強化や安全保障を名目とした特定品目・企業への禁輸措置、また、自国での半導体製造拡大などサプライチェーンへの影響や、世界的な半導体製造拠点である台湾をめぐる緊張の高まりなど、当社グループの重点地域においても地政学的なリスクが高まっております。特に、台湾有事のリスクについては、軍事侵攻時だけではなく、中台関係・米中対立の先鋭化によっても当社グループの事業活動の制限が想定され、業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 また、米国においては先端半導体の需要増加により、想定を超えるスピードで投資計画の検討が進んでおり、顧客の投資規模や受注スコープの拡大によって当社グループの受注規模が飛躍的に拡大する機会となっております。一方で、案件の大型化に伴い当社グループの対応リソース確保や米国特有のコストマネジメントの問題など、リスク管理の重要性が高くなっております。 なお、直近での米国による関税政策は一旦落ち着きを見せ、当社グループへの影響も限定的ですが、米国の突発的な政策変更の可能性やEAR規制の影響によるリスクは依然として残っており、電子産業分野のプラント事業においては、世界情勢、および市況や景気動向によって設備投資の時期や規模が変動することで、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 [対応策] 事業を展開する地域に対する情報収集を進め、継続的なモニタリングを行うことに加え、当社独自の差別化技術を開発・展開することでサプライチェーンに対する規制が強化された場合でも影響を受けにくいビジネスモデルの構築を目指してまいります。また、新たな地域・市場への展開を加速させ、特定の地域への集中によるリスクの分散に努めてまいります。 輸出規制については、規制の遵守を徹底するとともに、代替品を採用するなど当社グループへの影響を最小限に留める対応を進めるとともに、国際情勢を注視しモニタリングを続けてまいります。台湾有事のリスクについてはシナリオ分析を行い、リスクシナリオごとに当社事業への影響の評価及びリスク対応策の検討を行っており、台湾・中国における危機管理計画を策定し、経営陣による計画の演習を実施する等、継続的に対応を進めております。 米国のプロジェクト対応のリスクについては、部門横断のタスクチームを発足し、リスクの洗い出しと、それに伴って想定される各種課題に対応できるような仕組み、およびプロジェクトを着実に遂行する体制の構築とその運用を進めております。 1-2) 自然災害 前年度からの重要性の変化:同水準 [リスクの内容と顕在化した際の影響] 地震や台風等の想定を超える大規模な自然災害が発生した場合、事業活動の遅延・停止による損失、復旧費用等が発生するなど、その規模や範囲によっては業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 [対応策] 当社グループは、自然災害発生時に事業への影響を最小限にとどめるため、主要事業の事業継続計画(BCP)を策定しております。事業に重大な影響を及ぼす事態の発生に際しても、影響を最小限にとどめるため、BCPの拡充や範囲拡大、グループ全体での管理体制強化などさらなる対応を進めてまいります。 1-3) 株主・株式に関するリスク 前年度からの重要性の変化:同水準 [リスクの内容と顕在化した際の影響] 当社の親会社は東ソー株式会社であり、同社は当社議決権の44.47%(間接所有を含む。)を所有しております。当社は同社の企業グループと関連した事業を営んでおりますが、両社の扱っている製品や取引先の点で明確な棲み分けがなされており、当社は上場会社として事業活動や経営判断において一定の経営の独立性が確保されていると認識しております。また、当社は同社から水処理薬品の原材料の一部などの仕入れを行うとともに、同社に対し各種水処理装置及び関連薬品を販売するなどの営業取引を行っておりますが、当社の営業取引関係における依存度は僅少であります。しかしながら、今後、同社の資本政策や経営戦略に変更が生じた場合や、資本効率の向上や少数株主保護などグループ経営のあり方に関する資本市場の動向などにより、当社グループの事業展開や株価等に影響を及ぼす可能性があります。 [対応策] 当社グループは、同社との適切なコミュニケーションを継続することで同社が資本政策等の変更を行った際の影響を軽減できるよう努めてまいります。また、当社は同社グループと少数株主間の利益相反問題を監視・監督し、少数株主の利益を適切に保護するために、独立社外取締役のみで構成される特別委員会を設置しております。同社グループと当社との間に重要な取引等が生ずる場合には、同委員会にて取引内容を審議し、取締役会に対して答申又は報告を行います。また更なる少数株主の利益保護及び経営の独立性の向上のため、2023年6月29日開催の第78回定時株主総会以後、取締役会に占める独立社外取締役の比率を過半数にしております。 1-4) サイバーセキュリティ 前年度からの重要性の変化:増加 [リスクの内容と顕在化した際の影響] 当社グループにおける各種ITツールやクラウドを活用した業務範囲は年々拡大しておりますが、コンピュータウイルスや不正アクセスなどのサイバー攻撃は、AIの急速な発展とともにその攻撃方法も多様化、増加をしております。外部からのシステム侵害等により情報システムが機能不全に陥り業務の停滞が生じた場合や、重要な機密情報が漏えいした場合などには、業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 [対応策] 情報システム部門を中心にウイルス検知や対策ツールの導入、ゼロトラストネットワークへの移行、セキュリティ教育の強化などグループ全体の情報セキュリティ対策を継続して行ってまいります。また、会社横断組織としてORGANO-CSIRTを設置し、インシデント発生時の即応性や損害の軽減、および被害から迅速に回復できるよう、レジリエンスを高める施策を推進しております。さらには、継続的な情報インフラの強化、各種システムのクラウドサービスへの移行にも取り組んでおります。 1-5) 地球環境・気候変動 前年度からの重要性の変化:同水準 [リスクの内容と顕在化した際の影響] 当社グループはお客様の水環境の保全、地球温暖化防止に貢献する製品やサービスの提供に努めていますが、より低いCO2排出製品やサービスへのニーズに応えられないことによる売上の低下や、当社グループ自身のGHG排出量に伴う炭素税費用の増加等が、サステナビリティの取組の中短期的なリスクとして業績に影響を及ぼす可能性があります。 [対応策] 当社グループにとって事業拡大の機会でもあり、当社の強みである高度な分離精製技術や水処理の総合エンジニアリング企業としての幅広い実績の活用を目指し、事業機会の指標化によるGHG削減貢献製品・サービスの増加を図ってまいります。また、主要工場での再生エネルギーの導入による自社のGHG排出量の削減にも取り組んでいきます。 詳細は、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2) 気候変動問題への対応」に記載しております。 2) 戦略リスク_既存事業 2-1) 特定の市場・顧客への集中 前年度からの重要性の変化:増加 [リスクの内容と顕在化した際の影響] 当社グループにおいては、水処理エンジニアリング事業が連結売上高の85.5%を占めており、半導体や電子部品等をはじめとする電子産業分野がその半分以上(当連結会計年度は71.1%)を占めております。特に半導体市場においては、顧客企業や設備の再編・統廃合が進む中、一件当たりの設備投資規模が拡大するなど、国内・台湾・米国などにおける主要顧客の動向が当社の業績に大きく影響する状況が続いております。また、当連結会計年度末における営業債権のうち56.7%が上位3社に対するものとなっているほか、特定顧客への売上高の割合が増加するなど、今後も主要な市場・顧客への集中度が一段と高くなることが見込まれます。 このような案件規模拡大の動きは当社グループのさらなる成長への機会となる一方、戦略上重要な案件を受注出来なかった場合には失注による直接的な収益への影響の他、将来のソリューション売上への影響など、当社グループの業績へ大きな影響を及ぼす可能性があります。また、特定の大型案件へのリソースの集中によって他の分野の受注機会を喪失するリスクや、顧客の事業戦略に当社が適切に対応できなかった場合や、顧客に予期せぬ財政状態の悪化や経営破綻等が生じた場合、当社が進出している地域の情勢が大きく悪化した場合など、リスクが顕在化した際の影響が大きくなる可能性があります。 さらに、市場参加者が限定されている電子産業分野において、新たな市場参加者が台頭した場合や、代替技術や代替製品の開発によって参入障壁が低くなった場合などは競争がさらに激化し、将来の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 [対応策] 当社グループは、電子産業市場に対するマーケティング機能の強化に取組み、顧客ニーズに基づいた技術開発を加速させることで、顧客への提供価値の最大化を目指してまいります。2026年度以降も複数の半導体大型プロジェクトの受注を計画しており、重要な大型案件の確実な受注をすると同時に、設備保有型サービスなどのソリューションサービスや水処理薬品の拡販などの取組みを進めることでプラント分野の受注変動の影響を安定化する取組みも進めております。 また、案件規模・案件数の増加に対応するため、デジタル技術を活用した設計業務の自動化・効率化、グローバルエンジニアリングセンター(GEC)や外注の活用による効率化を進めるなど、グループ全体で納入体制の拡充に努めております。加えて客先の与信管理の強化などに取り組むことでリスクの低減を図っております。 2-2) 資材・工事調達 前年度からの重要性の変化:増加 [リスクの内容と顕在化した際の影響] 当社グループは、製造や建設等に使用する資材を外部から調達するとともに工事等を外部へ委託しております。主要資材であるイオン交換樹脂などについては、その仕入れを特定の取引先に依存しているため、供給元の経営戦略の変更や取引条件の大幅な変更等により調達が困難になった場合や納期が長期化した場合などには、業績に影響を及ぼす可能性があります。また、中東情勢の悪化による資材の供給不安、エネルギー価格の高騰や円安の進行などの影響により、資材価格の上昇は続いております。サプライチェーンの混乱による重要資材の納期の長期化などの状況は、現時点での当社グループへの影響は限定的ですが、中東情勢の悪化が長期にわたる場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。また、大型プロジェクトに必要な設計や現地工事などを担うパートナー企業の能力にも依存しており、電子産業分野の案件規模の拡大の影響を受ける可能性があります。 今後、市況の変動等により資材価格・工事費等の高騰が加速した場合や工事等の協力企業が確保できない場合などには、仕入価格や工事原価の上昇により、業績に影響を及ぼす可能性があります。 [対応策] 当社グループは重要な取引先との安定的な関係の維持に取り組むとともに、複数の取引先からの調達や代替品の検討など中長期的な調達・供給機能の強化に向けた取組みをグローバルな視点で進めております。また、顧客との交渉の継続や、海外を含む調達先の新規開拓により価格高騰のリスクの軽減に努めるとともにM&Aも視野に入れたパートナー企業の開拓などを進め、業績への影響を最小限に抑えるよう努めてまいります。 2-3) 法規制・社会的責任 前年度からの重要性の変化:同水準 [リスクの内容と顕在化した際の影響] 当社グループ及び当社グループの主要な顧客はグローバルに事業を展開しているため、多くの国・地域における法規制を受けております。近年では、企業の社会的責任や調達活動を含むサステナビリティに関する取組みに対し、規制当局や顧客の関心が高まっており、中でも人権に関する課題については特に関心が高まっております。これらの関心の高まりなどによって法規制等が強化された場合は、対応に係るコストが増加するだけではなく、当社グループの事業活動に制約が生じる可能性があります。また、万が一対応に不備があった場合には、当社グループに対する社会的信頼が低下し、顧客の喪失等につながる可能性があります。 [対応策] 当社グループは、「人権の尊重」及び「サプライチェーンマネジメントの強化」を重要課題(マテリアリティ)として定めており、当社グループだけでなくサプライチェーン全体で人権保護の推進に向けた取組みを強化する方針としております。具体的には、「オルガノグループサプライチェーン CSR推進ガイドブック」を整備した上で、主要サプライヤーに対して労働者の人権保護の項目を含むCSRアンケートを実施しております。また、サプライヤー向けにグリーン調達説明会を開催するなど、サプライヤーとの連携強化にも取り組んでおります。さらには、人権方針を策定し、人権に関する問題発生を未然に防ぐ仕組みの構築を推進しております。 3) 戦略リスク_新規事業/投資リスク 3-1) 技術・研究開発 前年度からの重要性の変化:同水準 [リスクの内容と顕在化した際の影響] 当社グループの事業展開においては、いずれも技術開発の強化が成長のドライビングフォースとなっております。そのため、主要顧客である半導体業界が進める微細化や積層化に対応する技術開発の遅れや、ソリューションサービスにおけるICT/AI技術の活用遅れなどによる競争力の低下、サステナビリティ課題に着目した商材の不足などが発生した場合には、成長戦略を進めることが著しく困難になり業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 [対応策] これらのリスクに対応するため、当社グループは、「両利きの開発」によりコア技術の深化と未来社会の価値創出を目指し、半導体の微細化に伴う高純度化対応技術や持続可能な社会に貢献するGHG排出削減技術、水・資源循環技術の開発を強化しています。今後も技術研究投資を積極的に行っていくほか、重点分野の技術開発ロードマップに基づいた研究開発を推進するとともに、中長期的な研究開発テーマ創出を目的とするリサーチ機能と外部共創機能を強化し、新規事業分野では投資のステージゲートの設定により効率的な開発に取り組んでまいります。 3-2) 設備投資、M&A 前年度からの重要性の変化:同水準 [リスクの内容と顕在化した際の影響] 当社は、客先構内に設備を保有し顧客に水処理サービスを提供する設備保有型サービスを展開しておりますが、近年、電子産業分野の設備規模の拡大に比例して、同サービスの設備投資規模も拡大しております。設備保有型サービスの金額は連結貸借対照表においてリース投資資産として計上されており、当連結会計年度末のリース投資資産は53,856百万円となっております。設備保有型サービスは、投資の回収が長期にわたるため、顧客の信用リスクに晒されており、顧客の予期しない財政状態の悪化などが発生した場合には当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは長期的な成長に向けて、M&Aなどインオーガニックな成長に向けた投資の拡大、エンジニアリング・キャパシティ拡大に向けた国内外のパートナー企業の開拓を進めていく方針ですが、M&Aによって期待する成果が得られない場合やパートナー企業の力量不足などが発生した場合などは、当社グループの将来の業績に影響を及ぼす可能性があります。 [対応策] 当社グループは、設備保有型サービスやM&A等リスク資産に対する投資枠を設定し、成長と資本効率性を意識しつつ許容できるリスクを決定することで、リスクが顕在化した場合でも財務の健全性が一定程度維持できるように適切なリスクテイクの実現を促進してまいります。 4) オペレーショナルリスク 4-1) 生産・納入能力 前年度からの重要性の変化:同水準 [リスクの内容と顕在化した際の影響] 長期的に予想される市場の拡大に対応するためには、さらなるリソースの拡充・体制の強化が不可欠な状況にあります。また、電子産業分野を中心にイオン交換樹脂は需要が拡大しておりますが、その供給の一部は当社工場の生産能力に依存しております。これまでもキャパシティの拡充に向けて各種の取組みを進めておりますが、これらの取組みによって期待する成果が得られない場合には、リソース不足による成長機会を逸するだけでなく、競合他社への切替えによる市場シェアの低下、既存顧客からの信頼喪失などに繋がる可能性があります。 [対応策] 当社グループは、生産・納入能力拡大のために、エンジニアを中心としたグローバルでの人員増加を計画している他、デジタル技術を活用した設計業務の自動化・効率化、グローバルエンジニアリングセンター(GEC)や外注の活用による効率化を進めるなど、グループ全体で納入体制の拡充に努めております。また、イオン交換樹脂の供給能力向上に向けた投資など、安定供給確保に向けた取組みも進めております。 4-2) 人材確保 前年度からの重要性の変化:同水準 [リスクの内容と顕在化した際の影響] 当社グループの競争力は、優れた知識・能力・経験を持つ各国・各地域の従業員によって支えられております。このため、従業員の離職や人材確保に失敗した場合などは生産キャパシティや納入品質の低下、受注機会を喪失するなどの影響が生じる可能性があります。特に電子産業分野の受注が拡大している中、従業員の離職や人材確保の失敗はその影響が大きくなる可能性があり、非常に重要なリスクであると認識しております。また、少子・高齢化社会を背景に優秀な人材や特にデジタル化を担う人材の確保については世界的に競争が激しくなることが予想されます。加えて、人材の多様性の確保に失敗した場合には、意思決定の同質化に陥る危険性があります。このため、多様性の確保を含む人材の確保や育成が進まなかった場合は、長期的に当社グループの競争力が低下し、業績に影響を及ぼす可能性があります。 [対応策] 当社グループは、人材の活用に向けて適正配置や業務の見直し、デジタル技術を活用した業務効率化、協力会社の活用などを進めております。また、人的資本の観点からも対策を推進すべく、階層別研修や機能別研修を実施しているほか、デジタル人材育成のための教育を進めるなど、人材育成のための取組みを進めております。また、当社グループは、「多様な人材が活躍し働きがいのある職場づくり」をマテリアリティとしており、多様な人材の確保に向けて、国籍や性別を問わず優秀な人材の採用、育成の強化に努めております。 4-3) 製品・サービスの品質、製品安全、契約不適合 前年度からの重要性の変化:低下 [リスクの内容と顕在化した際の影響] 当社グループが提供する製品・サービス等において重大な契約不適合、事故等の品質問題が発生した場合は、製品・サービス等の品質に対する信頼性の低下によって顧客基盤の喪失や保険の補償範囲を超える損害賠償責任の発生などにより、業績に影響を及ぼす可能性があります。設備保有型サービスなどの拡大に伴い、運転管理の受託も拡大しているため、設備の安定稼働に対する重要性が増加しております。本件に対して、内部品質監査の徹底、および緊急時対応訓練の定期的・継続的な実施により、安定稼働のための管理・操業能力は着実に向上しており、リスクは低下しております。 水処理エンジニアリング事業は、電子産業分野に限らず個別受注生産を主としており、設備の建設期間や規模・契約形態などに応じて長期契約となるケースも多いため、受注後の仕様や工程の変更、資材価格・工事費等の変動や災害の発生などに伴い見積りに対して実績のコストが超過する可能性があるほか、顧客の要求する仕様や納期などに未達となった場合の損害賠償や費用負担等の発生が業績に影響を及ぼす可能性があります。 [対応策] 当社グループは、品質マネジメントシステムの整備や取引先の品質調査の強化、生産プロセスの改善などの取組みを通して継続的な品質の確保及び向上に努めるとともに、発生した不適合については、関係部署へ水平展開することで再発防止に努めております。また、非常時を想定した緊急対応訓練を行い、トラブルが発生した際の対応能力を高め、各種保険の拡充も進めることで、リスクが顕在化した際の影響の低減に努めております。 長期契約特有のリスクについては、取締役会や経営会議において大型案件の受注審議を実施しているほか、月次事業報告会において受注案件の予算実績状況の報告・確認を行うことで長期契約特有のリスク軽減に努めております。 4-4) 安全 前年度からの重要性の変化:同水準 [リスクの内容と顕在化した際の影響] 当社グループが行う水処理設備の製作・納入、メンテナンス、運転管理等においては、顧客工場における建設工事や自社工場での組立・製造作業など生産活動を伴います。また、当社グループは水以外の各種溶剤の分離精製に関する事業展開を進めており、開発センターや顧客工場で有機溶剤等の化学物質を取り扱っております。当社グループの事業規模拡大への対応やキャパシティ拡大のために人員の増強と育成を図っておりますが、それに伴う若年者や作業経験の浅い作業員も比例して増加しており、リスクの重要性は高い状態にあると認識しております。これらの生産活動や化学物質の取扱いに関して、重大な労働災害や事故等が発生した場合は大幅な納期遅延等の発生に伴う費用の増加や損害賠償の発生などの直接的損害に加えて、当社グループの安全性に対する顧客の信頼及び社会的評価が失墜するなど重大な影響が生じる可能性があります。 [対応策] 当社グループは「労働安全衛生の推進」をマテリアリティの一つとしており、「安全はすべてに最優先する」との考えのもと、事業年度ごとに安全衛生管理方針を策定した上で、重点実施事項等を計画・実行しております。現在は、全社安全体制強化プロジェクトを発足し、不安全が発生する根本原因の究明および、それに伴う課題を抽出し、労働災害撲滅に向けた取り組みを推進・実行している最中であり、これにより具体策を講じ周知浸透を図るとともに、安全意識のさらなる向上に努めてまいります。 4-5) コンプライアンス・内部統制 前年度からの重要性の変化:同水準 [リスクの内容と顕在化した際の影響] 当社グループの事業展開は、各国・各地域の各種法令や関係する許認可・規制等を遵守して進めてまいります。しかし、意図せずに法令や規制に違反したと判断された場合や共謀による不正などが発生した場合などには、社会的信用の低下を招くほか、行政処分等の措置を受けるなど、業績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは顧客情報を含む様々な秘密情報を扱っておりますが、社内の情報管理不備により故意又は過失による秘密情報漏洩を防ぐことが出来なかった場合は、当社グループの信用が失墜するなど、重要な影響が生じる可能性があります。 [対応策] 当社グループは、代表取締役社長自らがメッセージを発信し不正が発生しない企業風土の醸成に努めているほか、マテリアリティとして「コンプライアンスの強化」を設定し、社員教育の充実など内部統制の強化に努めております。また、当社グループは役員と従業員が遵守すべき基本的な行動指針として「オルガノグループ企業行動指針」を定め、海外子会社への展開やアンケートの実施など企業行動指針の浸透に向けた取組みを継続しております。また、コンプライアンス委員会によるコンプライアンス体制の構築およびコンプライアンス教育の実施や、内部通報制度の国内外での整備、その内容を従業員へ周知することで、コンプライアンス違反等の未然防止・早期発見に努めております。情報管理については、外部デバイスの接続制限やPCログの取得等のハード面での対策とともに、新たに情報セキュリティポリシーを策定し、情報システム部を中心とした部門横断メンバーによる情報セキュリティ定例会を定期的に開催、社内管理体制の更新や情報セキュリティ意識向上のための浸透策等、ソフト面についても適切に運用を継続することで、情報漏洩リスクの低減を図っております。 4-6) 知的財産権 前年度からの重要性の変化:同水準 [リスクの内容と顕在化した際の影響] 当社グループは、他社の権利を尊重しつつ、保有する知的財産権の適切な保全に努めておりますが、第三者が当社グループの知的財産権を侵害して不正に使用することを完全に防止することは困難であります。当社グループが、意図せず他社の知的財産権を侵害してしまう場合などには、損害賠償責任を負うなど、業績に影響を及ぼす可能性があります。特に、当社グループは新たな展開地域として北米での事業拡大を掲げており、近年は展開地域の拡大によって海外における知的財産権に関するリスクの重要性が増加していると認識しております。 [対応策] これらのリスクを低減するため、当社グループは、自社技術を国内はもとより中国等の新興国にも積極的に特許出願することによって確実に保護するとともに、海外を含めた他社出願状況を定期的に監視し、他社の知的財産権を侵害することのないよう努めております。 4-7) 環境問題 前年度からの重要性の変化:同水準 [リスクの内容と顕在化した際の影響] 当社グループの事業は、大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、廃棄物処理、有害物質などに関する様々な環境規制の適用を受けております。今後これらの規制が強化された場合は対応に係るコストが増加するだけではなく、当社グループの事業活動に制約が生じる可能性があります。また、不測の事態等によって環境汚染を引き起こしてしまった場合や規制に違反してしまった場合は、対応のための多額の費用負担が発生するだけでなく、当社グループに対する社会的信頼が低下し、顧客の喪失等につながる可能性があります。 [対応策] これらのリスクに対しては、リスクアセスメントの実施によりリスクを事前に抽出するとともに、公害防止法令についての講習や予防教育の実施など、教育の充実化によってリスクの予防に努めているほか、適切な設備納入・管理、モニタリングを徹底することで、リスクの未然防止に努めております。
経営成績の分析 (MD&A)10,276字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要、これらに関する経営者の視点による認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)における世界経済は、米国の通商政策や中国景気の減速による影響に加えて、中東情勢の緊迫化に起因するエネルギー供給不安や物価高、サプライチェーンへの影響など地政学リスクへの懸念により先行き不透明な状況が継続しましたが、全体としては緩やかな回復基調で推移しました。 当社グループの主力市場である電子産業分野においては、EV(電気自動車)市場の成長減速などに伴う車載向けなどのパワー半導体の需要低迷が続いた一方で、生成AI(人工知能)需要の急拡大及びデータセンター向け投資の本格化を背景に、先端半導体の量産に向けた設備投資が年間を通じて高い水準で推移しました。また、一般産業分野や、電力・上下水などの社会インフラ分野においては、メンテナンス需要を中心に堅調に推移しました。 このような状況の下、当社グループは国内外の大型プロジェクトの受注・納入活動を進めるとともに、生産・納入キャパシティの拡大に努めてまいりました。米国での現地エンジニアリング体制の構築や、国内外でのソリューション体制強化、新たにインドでの拠点設立などの取組みを進めてまいりました。また、事業戦略と連動した技術開発や知財戦略の推進のほか、国内外における人的投資の拡大、サステナビリティやガバナンスの高度化、基幹システムの刷新など、経営基盤の強化にも取り組んでまいりました。 この結果、当連結会計年度の業績は受注高167,956百万円(前連結会計年度比11.0%増)、売上高177,654百万円(同8.8%増)、営業利益37,648百万円(同21.0%増)、経常利益38,130百万円(同20.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益28,401百万円(同17.6%増)となり、ROE(自己資本当期純利益率)は21.5%(前連結会計年度は21.7%)となりました。受注高は期初計画を下回ったものの前年度実績を上回る水準を確保しました。売上高及び各段階利益については、前年度実績及び期初計画を上回り、前年度に続いて過去最高となる水準を達成いたしました。また、翌年度以降の売上のベースとなる繰越受注残高は96,503百万円(同8.8%減)となり、引き続き高い水準の受注残高を確保しております。 区 分   第80期2025年3月期   第81期(当連結会計年度)2026年3月期   前連結会計年度比   計画比 期初計画   実績 受注高   (百万円)   151,272   180,000   167,956   +11.0%   △6.7% 繰越受注残高   (百万円)   105,778   110,778   96,503   △8.8%   △12.9% 売上高   (百万円)   163,269   175,000   177,654   +8.8%   +1.5% 営業利益   (百万円)   31,120   31,500   37,648   +21.0%   +19.5% 売上高営業利益率   (%)   19.1   18.0   21.2   -   - 経常利益   (百万円)   31,639   32,000   38,130   +20.5%   +19.2% 親会社株主に帰属する当期純利益   (百万円)   24,150   24,200   28,401   +17.6%   +17.4% 自己資本当期純利益率(ROE)   (%)   21.7   18.8   21.5   -   - セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。 (水処理エンジニアリング事業) ■受注高 受注高は前連結会計年度比12.2%増となる141,685百万円となりました。電子産業分野においては、一部の大型案件で受注時期が翌期にずれ込んだため期初の想定は下回ったものの、台湾、米国、欧州において大型の半導体向けプロジェクトを受注したことに加え、設備保有型サービスや各種メンテナンスなどのソリューション事業も好調に推移し、受注高は前年度比で増加しました。一般産業分野においては、一部大型案件の受注動向により減少したものの、各種メンテナンスなどのソリューション案件は好調に推移しました。社会インフラ分野においては、火力発電所の新増設案件を受注したことなどから、受注高は増加しました。 ■売上高 売上高は前連結会計年度比10.0%増となる151,961百万円となりました。電子産業分野においては、日本や台湾、米国におけるプラント案件が順調に進捗したことに加えて、設備保有型サービスや各種のメンテナンスなどのソリューション事業も好調に推移し、売上高が増加しました。一般産業分野においては、電子周辺分野などのプラント案件が順調に進捗したほか、ソリューション事業が好調に推移し、売上高は増加しました。社会インフラ分野においては、火力・原子力発電所などのメンテナンスを中心に堅調に推移しました。 ■営業利益 営業利益は、前連結会計年度比25.4%増となる34,339百万円となりました。電子産業分野を中心とした売上高の拡大に加え、比較的収益性の高いソリューション事業の売上が増加しました。さらに、好採算のプラント案件の順調な進捗や、海外のプラント案件を中心に収益改善の取組みや原価低減による売上総利益率の改善があったことが大きく影響し、人件費やIT関連費用を中心とした販管費の増加を吸収して、増益となりました。 (機能商品事業) ■受注高・売上高 受注高は前連結会計年度比5.3%増となる26,270百万円、売上高は同2.2%増となる25,693百万円となりました。食品分野において低採算取引の整理を進めた影響があったものの、標準型機器・機能材分野において、医療・研究機関向けの小型純水装置や半導体製造に用いる電子材料の高度分離・精製向け機能材の受注・販売が伸長しました。また、水処理薬品も電子産業向けのRO膜処理剤や排水処理剤などが好調に推移し、受注高・売上高ともに増加しました。 ■営業利益 営業利益は前連結会計年度比11.5%減となる3,309百万円となりました。売上高の増加に加え、電子産業向けの水処理薬品や機能材など比較的利益率の高い製品の売上が伸長したことや、食品分野の低採算取引を整理したことなどから売上総利益率が改善したものの、人件費を中心とした販管費の増加を吸収しきれず、若干の減益となりました。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) 水処理エンジニアリング事業   169,765   +17.1 機能商品事業   12,285   △0.5 合計   182,051   +15.7 (注) 1 上記の金額は販売価格をもって表示しております。 2 セグメント間取引については、相殺消去しております。 ② 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 水処理エンジニアリング事業   141,685   +12.2   94,212   △9.5 機能商品事業   26,270   +5.3   2,291   +34.9 合計   167,956   +11.0   96,503   △8.8 (注) セグメント間取引については、相殺消去しております。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 水処理エンジニアリング事業   151,961   +10.0 機能商品事業   25,693   +2.2 合計   177,654   +8.8 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd.   22,785   14.0   44,818   25.2 3 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd.については、Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd.及び同一の企業集団に対する売上高を含めております。 (2) 財政状態 (資産) 当連結会計年度末における総資産の残高は、前連結会計年度末に比べ30,471百万円増加し、224,867百万円となりました。 流動資産は、設備保有型サービスの設備完成によってリース投資資産が増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ27,635百万円増加し、192,002百万円となりました。 固定資産は、設備投資額の増加によって有形固定資産及び無形固定資産が増加したことなどにより、前連結会計年度末から2,835百万円増加し、32,864百万円となりました。 (負債) 当連結会計年度末における負債の残高は、前連結会計年度末に比べ8,703百万円増加し、81,904百万円となりました。 流動負債は、主に大型の工事案件や設備保有型サービスの設備建設のための支出増加に伴い短期借入金が増加したことによって、前連結会計年度末に比べ6,537百万円増加し、70,939百万円となりました。 固定負債は、主に長期借入金の調達によって前連結会計年度末から2,165百万円増加し、10,965百万円となりました。なお、当連結会計年度末における借入金合計は前連結会計年度末に比べ11,845百万円増加し、34,402百万円となっております。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ21,767百万円増加し、142,962百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等に伴う利益剰余金19,934百万円の増加によるものであります。 セグメントごとの資産は、次のとおりであります。 水処理エンジニアリング事業の資産の残高は、前連結会計年度末に比べ27,578百万円増加し、196,949百万円となりました。これは主に、現金及び預金、売掛金、設備保有型サービスの設備完成に伴うリース投資資産の増加によるものであります。 機能商品事業の資産の残高は、前連結会計年度末に比べ1,268百万円増加し、19,355百万円となりました。これは主に固定資産などの増加によるものであります。 (3) キャッシュ・フロー (資本の財源及び資金の流動性に係る情報) 当社グループのキャッシュ・フローは、大型プロジェクトの工事進捗や代金の回収スケジュールに影響される傾向があります。そのため、当社は、プロジェクトの収益管理を徹底するとともに、安定収益源であるソリューション事業や機能商品事業を拡大し、収益基盤の安定化に取り組んでいます。また、財務基盤についても、受注の急減やプロジェクトの採算悪化といった不測の事態やキャッシュ・フローの変動に備えた安全性・健全性の確保を図りつつ、資本効率と株主還元の最適なバランスを追求してまいります。 この資本効率の向上を図るうえで、収益性の向上、効率性の改善、および財務レバレッジの適切な活用を通じてROEを高めることが重要であると認識しています。当社の株主資本コストは現状8~10%程度と想定しておりますが、近年は収益性の改善によりROEが株主資本コストを大きく上回って推移しています。また、配当性向の改善などの株主還元施策やIR活動の強化などにも取り組んだ結果、株価は上昇傾向にあり、PERおよびPBRも大きく改善しています。 中長期経営計画である“ORGANO 2030”においては、この高いROE水準を維持するべく、収益性・効率性・財務レバレッジのそれぞれについて方向性を定め、ROE20%以上の維持を目指すこととしています。 当連結会計年度におけるROEは、収益性が大きく改善した一方で、効率性および財務レバレッジが低下したことにより前期比0.2ptの低下となりました。しかしながら、ROEは21.5%という高い水準を維持しています。各要素の分析は以下のとおりです。 収益性については、近年、プラント案件の採算性改善や比較的利益率の高いソリューション・機能商品事業の拡大などにより売上総利益率が大きく改善してまいりました。これにより、売上高当期純利益率は向上を続けておりますが、当連結会計年度においてもその傾向が継続しました。 効率性については、設備保有型サービスへの投資を拡大した影響もあり、前期比で総資産回転率が若干低下しました。運転資本の効率性についてはキャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)の短縮に向けた取組みを進めているものの、依然として改善の余地があるものと認識しております。 財務レバレッジについては、設備保有型サービスや人件費などキャパシティ拡大に向けた投資を拡大するとともに、配当増額による株主還元を強化しました。その資金の一部には借入金を活用したものの、利益成長により純資産の増加幅が負債の増加を上回った結果、財務レバレッジは低下する結果となりました。今後は、M&Aなどインオーガニックな成長に向けた投資も含め、更なる成長投資の拡充が必要であると考えており、十分な財務健全性を確保しつつ、適宜借入金等も活用しながら成長投資を加速させてまいります。 <キャピタルアロケーション> 直近3カ年のキャピタルアロケーションの実績、および次期3カ年の計画は次の通りです。 直近3カ年の実績 直近3カ年においては、電子産業分野を中心とした利益成長により、事業収益から得られる資金が順調に拡大しました。資金の配分(支出面)については、設備保有型サービスへの投資を拡大したほか、配当性向を毎期段階的に引き上げるなど株主還元を強化してまいりました。一方で、さらなる成長に向けた成長投資・設備投資については、一定の水準にとどまり、今後の拡充余地を残す結果となりました。 次期3カ年の計画 次期3カ年においては、人件費や研究開発費、デジタル関連投資など固定費の拡大を想定するものの、売上拡大や設備保有型サービスの資金回収本格化により、事業収益から得られる資金はさらに拡大する見込みです。この増加する資金を原資として、設備保有型サービスへの継続投資や、配当性向のさらなる改善による株主還元の強化に取り組むとともに、キャパシティ拡大や経営インフラ整備、M&Aなどの成長投資を3カ年で積極的に拡大する計画です。また、売上拡大に伴い運転資本の増加が想定されますが、売掛債権の回収早期化など効率化に取り組んでまいります。成長投資の拡大や運転資本の増加によって手元資金を上回る資金需要が発生する場合には、借入金等の有利子負債も機動的に活用して対応してまいります。 手元流動性の確保 資金の流動性については、事業運営に必要な現預金水準として、月商の1.5~2.0倍程度を目安としております。ただし当面の間は、台湾や米国など海外の大型プラント案件の拡大に伴う売掛債権・契約資産の増加、工事代金や原材料の支払増加、さらには材料調達の長納期化に備えた在庫確保などを見据え、現預金を厚めに確保することを想定しています。 <株主還元> 株主還元については、重要な経営課題の一つとして考えており、安定的かつ継続的な配当の実施を基本方針としたうえで、収益の状況を勘案した利益配分に努めることとしております。具体的には、成長投資の拡大と株主還元の強化を両立させることを目指し、連結配当性向30%以上の水準を維持しつつ、さらなる連結配当性向の改善に取り組んでまいります。2026年3月期においては、業績の上方修正に伴い1株当たりの年間配当金も期初計画の170円から200円(連結配当性向32.4%)まで増額しました。2027年3月期も連結配当性向33.7%となる220円(2026年10月1日付の株式分割を考慮しない場合)を計画しており、株主還元と成長投資の両立と拡大を目指してまいります。 (キャッシュ・フローの状況) 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ14,303百万円増加し、当連結会計年度末には31,055百万円となりました。活動ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当社グループは、水処理エンジニアリング事業が売上高の85.5%を占めており、同事業のキャッシュ・フローの状況によってグループ全体のキャッシュ・フローが大きく変動します。中でもプラント事業においては、大型装置の設計・製作・納入は長期にわたることがあり、債権の回収時期、原材料・外注費等の支払時期などによって営業活動によるキャッシュ・フローが大きく増減することがあります。また、設備を自らが設置・所有し、顧客にサービスを提供する設備保有型サービスにおいては、所有権移転外ファイナンス・リース取引として会計処理しておりますが、設備の製作から資金の回収までが長期にわたるため設備の製作や納入段階においては支出が大きく先行する傾向にあります。 当連結会計年度においては、税金等調整前当期純利益の計上などによる資金の増加があった一方で、設備保有型サービスへの投資に伴う支出が増加し、営業活動から得られた資金は、前連結会計年度に比べ8,000百万円減少し、13,099百万円となりました。 なお、キャッシュ・フロー計算書におけるリース投資資産の増加額18,344百万円及び棚卸資産の減少額4,025百万円には、設備保有型サービスの設備完成に伴う棚卸資産からリース投資資産への振替額が含まれております。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動によって支出された資金は、前連結会計年度に比べ612百万円増加し、2,743百万円となりました。設備投資が増加したことなどから支出が増加しました。なお、設備投資の概要については、「第3 設備の状況 1 設備投資等の概要」をご参照ください。 <当社の設備保有型サービスへの投資額のキャッシュ・フロー計算書上の表示について> 当社は、顧客工場・敷地内に水処理設備を当社の設備として設置し、当該設備をもとに水処理サービスを長期間にわたって提供する設備保有型サービスを展開しております。当社のキャッシュ・フロー計算書においては、この設備保有型サービスへの投資額(設備製作に係る支出)を、営業キャッシュ・フローの区分に表示しております。これは、当該サービスが当社の主目的たる営業取引であり、貸借対照表においては流動資産のリース投資資産(建設中は仕掛品)に計上しているためであります。 一方で、この設備保有型サービスでは設備の製作に投下した資金の回収が長期間にわたるため、当該製作に係る支出は設備投資に近い性質も同時に有していると考えております。そのため、仮に当該支出を投資活動として捉えた場合には、当社のキャッシュ・フロー計算書は、その分だけ営業活動による支出額が大きく、投資活動による支出が小さく表示されていることになります。 なお、当該支出を営業活動によるキャッシュ・フローから投資活動によるキャッシュ・フローに組み替えた場合のキャッシュ・フローの状況を示すと以下のとおりとなります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動によって得られた資金は3,118百万円となりました。配当金の支払額の増加の一方で、設備保有型サービスへの投資額の増加などに伴い借入金が増加したことなどによって収入が増加しました。(前連結会計年度は20,821百万円の支出) (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、連結貸借対照表上の資産、負債の計上額、及び連結損益計算書上の収益、費用の計上額に影響を与える見積り及び仮定を使用しております。連結財務諸表に与える影響が大きいと考えられる項目・事象は次のとおりであります。 (特に重要な会計上の見積り) ① 工事契約に係る会計処理 水処理エンジニアリング事業における大型案件は当社グループの売上高に占める割合が大きく、その収益認識の基礎となる工事原価総額の見積りが業績に与える影響は非常に大きいと認識しており、特に大型の案件では作業内容の特定やその原価の見積りに高い不確実性が伴います。また、工事着手後に生じる資材価格の変動や作業内容の変更などを適時・適切に工事原価へ反映する必要があることに加えて、工事原価総額の見積りは工事損失引当金の金額にも影響することなどから当社は、工事契約に係る会計処理を特に重要な会計上の見積りに該当すると考えております。詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載しております。 (その他の重要な会計上の見積り) ① 棚卸資産の評価 棚卸資産の評価は、原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)によっております。営業循環過程から外れた滞留又は処分見込等の棚卸資産について、合理的に算定された価額によることが困難であるため、過去の実績から見積った年数及び割合を基に規則的に簿価を切り下げております。実際の正味売却価額が切下げ後の簿価と比べて大きく異なる場合は、棚卸資産の期末残高が過小もしくは過大になるほか、売上原価に影響を及ぼします。 ② 製品保証引当金 完了した請負工事に係る瑕疵担保等に備えるため、将来の保証見込額を製品保証引当金として計上しております。見積りには、個別に見積可能なものについては、その見積額を計上しておりますが、多くの請負工事は個別の見積りが困難であるため、主に過去2年間の実績を基礎に見積りを行っております。しかし、想定を上回る重大な瑕疵や事故等の品質問題が発生した場合は、将来の業績が変動します。 ③ 固定資産の減損 当社グループは、固定資産の減損の兆候判定、認識及び測定にあたり、将来の事業計画を基礎とした各資産グループの将来キャッシュ・フローの見積りを行っております。その将来キャッシュ・フローの見積りを修正した場合には、評価の結果が変わり、将来の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 繰延税金資産 当社グループは、繰延税金資産について定期的に回収可能性を検討し、当該資産の回収が不確実と考えられる部分に対して評価性引当額を計上しております。回収可能性の判断においては、将来の課税所得見込額等を考慮して、将来の税金負担額を軽減する効果を有すると考えられる範囲で繰延税金資産を計上しております。 将来の課税所得見込額は業績等により変動するため、課税所得の見積りに影響を与える要因が発生した場合や予期しない変化などが生じた場合は、回収可能性の評価の見直しを行うため、当期純損益額が変動する可能性があります。 ⑤ 退職給付債務及び費用 当社グループの退職給付債務及び費用は、死亡率、退職率、昇給率や給与の変更及び割引率等の数理計算上で設定される前提条件や年金資産の長期期待運用収益率に基づき算出されています。 割引率は、日本の国債の利回りを基に、退職給付の支払見込期間及び支払見込期間ごとの金額を反映した単一の加重平均割引率を使用して算出しております。また、長期期待運用収益率については、過去の運用実績と将来収益に対する予測を評価することにより設定しております。 これらの前提条件の見積りは合理的であると判断しておりますが、割引率の低下が数理計算上の退職給付債務の増加をもたらす可能性があるなど、主要な前提条件が実際の結果と異なった場合、退職給付債務及び費用が変動し、業績に影響を及ぼす可能性があります。

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開示資料

出典

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