概要
栗田工業は1949年に神戸で創業した水処理の総合エンジニアリング企業である。工業用水処理、排水処理、超純水製造などを手掛け、半導体から化学工場まで幅広い産業にソリューションを提供する。売上高は約3900億円、営業利益率12%超。連結子会社61社を持ち、国内外で水処理薬品・装置の製造販売、メンテナンス、運転管理サービスを展開する。
二つの市場セグメントで構成される事業構造
栗田工業は「電子市場」と「一般水処理市場」の二つの報告セグメントで事業を展開する。電子市場では半導体・電子部品製造向けに超純水製造装置、精密洗浄サービス、高純度薬品を提供。16社の子会社が参画し、韓国の栗田韓水や中国の栗田工業(蘇州)水処理、米国のクリタ・アメリカなどが主要な連結子会社である。一般水処理市場は全産業向けで、冷却水・ボイラ水処理薬品、排水処理装置、土壌・地下水浄化、環境分析、ソフトウェアサービスなどを手掛ける。46社の子会社が存在し、クリタ東日本・西日本、クリタ・シンガポール、クリタ・ヨーロッパなどが含まれる。2024年4月には国内販売事業会社11社を2社に再編し、水処理薬品とメンテナンス・サービスのワンストップ営業を実現した。
継続契約型サービスを核とする収益構造
同社の収益の柱は継続契約型サービスである。水処理設備の定期的な点検、薬品注入管理、運転管理などを契約ベースで提供し、顧客と長期の取引関係を構築する。この仕組みにより安定した収益基盤を確保しており、売上高は2025年3月期に3888億円、2026年3月期には4029億円に達する見込み。営業利益率は12%を超え、2026年3月期の事業利益率は約14.2%と高い水準にある。さらに、CSVビジネス(節水・GHG削減・資源化に貢献する製品・サービス)の拡大を加速し、収益性向上と社会価値創出を両立する戦略を取る。
北米・アジアを中心としたグローバル展開
栗田工業は1962年にシンガポールに進出して以来、海外展開を積極的に進めてきた。現在、連結子会社61社のうち半数以上が海外企業であり、米国・韓国・中国・シンガポール・ドイツ・ブラジルなどに製造販売拠点を持つ。2015年には独BK Giulini社から水処理薬品・紙プロセス薬品事業を買収、2019年には米国のU.S.ウォーター・サービス社(現クリタ・アメリカ)やアビスタ・テクノロジーズ社を買収し北米のプレゼンスを強化した。2023年には独アルカデ・エンジニアリング社を買収し欧州での水処理装置事業を拡大。2024年には韓国の栗田韓水を再編するなど、各地域で事業基盤を固めている。
業界の中での役割は水処理の総合エンジニアリング企業。電子産業向け超純水・精密洗浄と一般産業向け排水処理・薬品・メンテナンスサービスを提供。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 一般水処理 市場 | 2,311億円 | 57.4% | 296億円 | 12.8% |
| 電子市場 | 1,718億円 | 42.6% | 287億円 | 16.7% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01電子市場主力
半導体・電子部品製造向けに水処理装置の製造販売、継続契約型サービス、水処理薬品の製造販売、精密洗浄サービス、水処理装置のメンテナンス、水処理施設の運転・維持管理を提供。超純水設備が中心。
- 水処理装置(電子向け)
- 半導体製造等に必要な超純水製造装置や排水処理装置。
- 精密洗浄サービス
- 電子部品等の精密洗浄を請け負うサービス。
- 水処理薬品(電子向け)
- 電子産業の工程に特化した高純度薬品。
02一般水処理市場主力
全産業向けに水処理装置の製造販売、継続契約型サービス、水処理薬品の製造販売、水処理装置のメンテナンス、エンジニアリング洗浄、水処理施設の運転・維持管理、土壌・地下水浄化、環境分析、ソフトウェアサービスを提供。
- 水処理装置(一般向け)
- 工場排水処理、用水処理等の汎用装置。
- 水処理薬品(一般向け)
- 冷却水処理薬品、ボイラ水処理薬品、排水処理薬品等。
- 継続契約型サービス
- 水処理設備の定期的な点検・薬品注入管理・運転管理等を契約ベースで提供。
- 土壌・地下水浄化
- 汚染された土壌や地下水の浄化処理サービス。
製品と技術
半導体製造を支える超純水製造装置とサービス
電子市場セグメントの中核製品は超純水製造装置である。半導体製造工程では99.9999999%以上の純度が要求され、栗田工業は逆浸透膜(RO膜)やイオン交換樹脂を組み合わせた高度な水処理システムを提供。具体的な製品名として「水処理装置(電子向け)」が挙げられ、これに付随するメンテナンスサービスや精密洗浄サービス、高純度水処理薬品も展開する。特にグローバルアカウントの半導体メーカー向けに大型案件を獲得しており、2026年3月期の電子市場売上高は1717億円、事業利益276億円を計上。装置の採算性改善とメンテナンスの増収が利益を押し上げた。
全産業向け水処理薬品と継続契約型サービス
一般水処理市場では、冷却水処理薬品、ボイラ水処理薬品、排水処理薬品などの水処理薬品が主力製品。これらは化学工場や鉄鋼、食品など幅広い産業で使用される。さらに継続契約型サービスとして、設備の点検・薬品注入管理・運転管理を一括請負する仕組みを提供。これにより顧客の水処理品質を保証するとともに、安定した収益源となっている。CSVビジネスとして節水やGHG削減に貢献する製品群を拡充しており、土壌・地下水浄化サービスも手掛ける。2026年3月期の一般水処理市場売上高は2339億円、事業利益は295億円。
先端分析技術とソフトウェアサービス
栗田工業は水質分析や土壌分析の専門子会社クリタ分析センターを持ち、環境分析サービスを提供する。また、米国子会社フラクタ社は水道管の劣化予測ソフトウェアサービスを展開し、デジタル技術を活用した水インフラ管理ソリューションを提供。さらに、PFAS(有機フッ素化合物)の分析・除去・無害化まで一貫して行うワンストップソリューションの開発を進めており、2026年3月期の有価証券報告書では同事業の強化に言及している。これらのサービスは水処理装置・薬品と組み合わせることで、顧客の水課題を総合的に解決する強みを発揮する。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
機械のなかでの位置
水処理装置大手、安定成長で収益性向上
栗田工業は水処理薬品・装置で国内シェアが高く、半導体向け超純水などで強みを持つ。売上高は2024年3月期の3848億円から2026年3月期には4029億円へ増加し、営業利益率も12.83%から14.47%へ向上。同業の三浦工業や日本製鋼所と比較し、水処理というニッチ分野で国内首位級。半導体産業の拡大や環境規制強化を追い風に、安定した成長が見込まれる。ただし、水処理需要の変動や海外展開が課題。
強み
- 水処理装置・薬品で国内市場でのシェアが高い。
- 営業利益率が向上し、収益性が高まっている。
- 超純水技術など高い技術で顧客の信頼を得ている。
- 環境規制や半導体需要により安定した需要がある。
課題
- 半導体や水処理需要の変動に業績が左右されやすい。
- 海外市場での競争が激しく、シェア拡大が課題。
- 専門技術を持つ人材の育成・確保が重要。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
専用機・建機・農機の時価総額近傍。太字が栗田工業
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6504富士電機 | 1.9兆円 | 19.5倍 |
| 2 | 6586マキタ | 1.5兆円 | 17.5倍 |
| 3 | 6448ブラザー工業 | 1.3兆円 | 19.7倍 |
| 4 | 6305日立建機 | 1.3兆円 | 16.9倍 |
| 5 | 7752リコー | 9,668億円 | 17.4倍 |
| 6 | 6370栗田工業 | 8,952億円 | 21.3倍 |
| 7 | 6465ホシザキ | 8,070億円 | 20.4倍 |
| 8 | 5406神戸製鋼所 | 8,052億円 | 8.5倍 |
| 9 | 5076インフロニア・ホールディングス | 7,832億円 | 11.0倍 |
| 10 | 7729東京精密 | 7,116億円 | 27.8倍 |
| 11 | 5901東洋製罐グループホールディングス | 6,967億円 | 12.6倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(専用機・建機・農機)に従っています。
会社の歴史
沿革 48件
水処理薬品メーカーとして創業した1949年
栗田工業は1949年7月、水処理薬品の製造販売を目的として神戸市に資本金30万円で設立された。1951年には兵庫県西宮市に汽缶給水研究所を設置し、1954年には水処理装置の製造販売を開始。創業から一貫して水処理に特化し、薬品と装置の両方を手掛ける総合企業への道を歩み始めた。企業理念は「“水”を究め、自然と人間が調和した豊かな環境を創造する」であり、2023年には「持続可能な社会の実現に貢献する『水の新たな価値』の開拓者」という企業ビジョンを新たに定めた。
上場とサービス部門分離による事業拡大(1960年代)
1961年10月、栗田工業は東京・大阪証券取引所市場第二部に上場し、同年同月には納入した水処理施設のメンテナンス・サービス部門を分離し関西栗田整備(後の栗田テクニカルサービス)を設立。1962年には東京・大阪証券取引所市場第一部に指定替えされた。1965年には伊藤忠商事と業務提携(2013年に解消)。1966年には水処理薬品の製造部門を分離し栗田製造所(後のクリタ・ケミカル製造)を設立。これらの分社化により、販売・メンテナンス・製造をそれぞれ専門に担うグループ体制を構築した。
海外進出と運転管理子会社の設立(1970〜80年代)
1974年に東京本社ビルを建設し、1978年にはシンガポールに水処理薬品の製造販売子会社クリタ(シンガポール)を設立(1987年から装置製造販売も開始)。同1978年には東日本・西日本の水処理施設運転管理子会社として東京水処理管理(後のクリタス東京)と栗田水処理管理(後のクリタス西日本)を設立。1983年に本社を新宿区へ移転し、1985年に横浜から神奈川県厚木市に総合研究所を移転。1984年にはビル空調向け水処理薬品販売子会社を設立するなど、国内のサービス網を拡充した。
グループ再編と独占禁止法違反からの撤退(1990〜2000年代)
1997年、栗田テクニカルサービスを吸収合併し、運転管理子会社4社を統合してクリタスを設立。1998年には栃木県野木町に事業開発センターを建設。2002年には栗田製造所を吸収合併、2003年には分析部門をクリタ分析センター、精密洗浄部門をクリテックサービスとして分社化。2006年には独占禁止法違反が発覚し、汚泥再生処理施設事業から撤退した後、国・地方公共団体発注の全建設工事事業から撤退する決断を下した。2009年には水処理薬品製造技術集約のためクリタ・ケミカル製造を設立している。
大型買収とブルーボンド発行による成長戦略(2010年代以降)
2012年に本社を現在の中野区へ移転。2015年には独BK Giuliniグループから水処理薬品・紙プロセス薬品・アルミナ化合物事業を買収し、欧州事業を本格化。2017年には米国フレモント・インダストリーズ社を買収、さらに韓国の水処理会社㈱韓水を連結子会社化。2019年には米国U.S.ウォーター・サービス社やアビスタ・テクノロジーズ社を買収し、北米でのプレゼンスを飛躍的に高めた。2020年には300億円の社債発行、2022年には100億円の社債、2025年にはブルーボンド100億円を発行し、資金調達を進めながら事業拡大を続けている。
国内販売再編と研究開発拠点の刷新(2020年代)
2021年には栗田エンジニアリングを吸収合併。2022年4月、東証の市場区分見直しによりプライム市場に移行し、同時に東京都昭島市に新研究開発拠点「Kurita Innovation Hub」を開設。2023年には独アルカデ・エンジニアリングGmbHを買収。2024年4月には国内販売事業会社11社をクリタ東日本とクリタ西日本の2社に再編し、水処理薬品とメンテナンス・サービスのワンストップ営業体制を構築。同年、韓国子会社の再編も実施。2025年にはクリタ・アメリカがアビスタ・テクノロジーズを吸収合併し、北米体制をさらに統合した。
ペンタゴン・テクノロジーズの譲渡とPFAS事業への注力(直近)
2026年5月、米国の精密洗浄子会社ペンタゴン・テクノロジーズ・グループをAEQUITA社に譲渡する契約を締結。同事業は非継続事業に分類され、2026年3月期の連結業績に減損損失を計上した。一方、PFAS(有機フッ素化合物)の除去・処理事業を強化し、分析・除去・無害化までのワンストップソリューションへの進化を進めている。2025年9月にはブルーボンドを発行し、環境貢献型の資金調達を実施。中期経営計画PSV-27の下、2027年度に売上高4700億円、ROE12%以上などの目標を掲げている。
年表48件を開く
1940年代
- 1949年7月創業水処理薬品の製造販売を目的として神戸市において栗田工業株式会社を設立(資本金30万円)
1950年代
- 1951年9月兵庫県西宮市に汽缶給水研究所を設置
- 1954年10月水処理装置の製造販売を開始
- 1956年4月本社を大阪市に移転
- 1959年6月商号変更化学洗浄工事部門を分離独立し、㈱鈴木商会{1985年2月 栗田エンジニアリング㈱に社名変更}を設立
1960年代
- 1961年10月上場東京・大阪証券取引所市場第二部に上場
- 1961年10月商号変更当社が納入した水処理施設のメンテナンス・サービス部門を分離独立し、関西栗田整備㈱{1963年7月 栗田整備㈱に、1987年10月 栗田テクニカルサービス㈱に社名変更}を設立
- 1962年1月横浜市に総合研究所を新築移転
- 1962年8月上場東京・大阪証券取引所市場第一部に上場
- 1965年4月伊藤忠商事㈱と業務提携
- 1966年8月商号変更水処理薬品の製造部門を分離独立し、㈱栗田高槻製造所{1977年1月に㈱栗田製造所に社名変更}を設立
1970年代
- 1974年4月東京・新宿に東京本社ビルを建設
- 1975年4月商号変更西日本地区の水処理施設の運転・維持管理子会社として、栗田水処理管理㈱{1992年7月 ㈱クリタス西日本に社名変更}を設立
- 1977年6月㈱栗田製造所が茨城県猿島郡に移転
- 1978年4月商号変更東日本地区の水処理施設の運転・維持管理子会社として、東京水処理管理㈱{1992年7月 ㈱クリタス東京に社名変更}を設立
- 1978年7月シンガポールに水処理薬品の製造販売子会社として、クリタ(シンガポール)Pte.Ltd.(現・連結子会社)を設立(1987年4月 水処理装置の製造販売を開始)
1980年代
- 1983年6月本社を東京都・新宿区に移転
- 1984年9月商号変更水処理薬品の販売子会社として、クリタ空調薬品㈱{1999年10月 クリタ・ビルテック㈱に社名変更}を設立
- 1985年5月神奈川県厚木市森の里に総合研究所を新築移転
1990年代
- 1997年10月M&A当社100%子会社の栗田テクニカルサービス㈱を吸収合併
- 1997年10月M&A㈱クリタス東京が、㈱クリタス西日本等の水処理施設の運転・維持管理子会社4社を吸収合併し、㈱クリタス(現・連結子会社)に社名変更
- 1998年10月栃木県下都賀郡野木町に事業開発センターを建設
2000年代
- 2002年4月M&A当社100%子会社の㈱栗田製造所を吸収合併
- 2003年4月分析部門を分離独立し、クリタ分析センター㈱(現・連結子会社)を設立
- 2003年6月精密洗浄部門を分離独立し、クリテックサービス㈱(現・連結子会社)を設立
- 2005年10月M&A研究開発体制の再編に伴い、事業開発センターに総合研究所の機能を移転・統合してクリタ開発センターを開設
- 2006年12月独占禁止法違反の再発を防止するため、2006年5月の汚泥再生処理(し尿処理)施設の新規案件に関連する事業からの撤退に加えて国、地方公共団体等が発注するすべての建設工事事業から撤退
- 2009年4月国内における水処理薬品の製造技術・ノウハウなどを集約し、さらなる品質や生産効率の向上を図るため、当社100%子会社のクリタ・ケミカル製造㈱(現・連結子会社)を設立
2010年代
- 2012年10月本社を現在地(東京都・中野区)に移転
- 2013年3月伊藤忠商事㈱との業務提携を解消
- 2015年1月M&ABK Giulini GmbHおよびその関係会社より、水処理薬品事業、紙プロセス薬品事業およびアルミナ化合物事業を買収
- 2017年1月M&A米国の水処理薬品の製造販売会社であるフレモント・インダストリーズ,LLC(2020年3月 U.S.ウォーター・サービス,Inc.が吸収合併)を買収
- 2017年11月M&A韓国の水処理薬品の製造販売会社であり、当社の持分法適用関連会社であった㈱韓水について、持分の追加取得により連結子会社化
- 2018年5月商号変更米国の水道管の劣化予測ソフトウエアサービスを提供するフラクタ,Inc.(2019年5月 クリタ・フラクタ・ホールディングス,Inc.に社名変更 現・連結子会社)に出資
- 2019年3月M&A米国の水処理薬品および装置の製造販売会社であるU.S.ウォーター・サービス,Inc.他3社(現・連結子会社)を買収
- 2019年5月M&ARO膜(逆浸透膜)薬品およびRO膜管理サービスを提供する米国のアビスタ・テクノロジーズ,Inc.を買収
2020年代
- 2020年3月M&AU.S.ウォーター・サービス,Inc.(2020年4月 クリタ・アメリカ,Inc.(現・連結子会社)に社名変更)が、クリタ・アメリカ,Inc.およびフレモント・インダストリーズ,LLC他1社を吸収合併
- 2020年4月M&A米国の精密洗浄会社であるペンタゴン・テクノロジーズ・グループ,Inc.他2社を連結子会社化
- 2020年12月第1回無担保社債(300億円)を発行(2025年12月 償還済み)
- 2021年4月M&A当社100%子会社の栗田エンジニアリング㈱を吸収合併
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
- 2022年4月クリタ開発センターからその機能を移管し、イノベーションを創出する新たな研究開発拠点として、東京都昭島市にKurita Innovation Hub(クリタイノベーションハブ)を開設
- 2022年5月第2回無担保社債(100億円)を発行
- 2023年7月M&A水処理装置の製造・販売会社であるアルカデ・エンジニアリングGmbH他3社(現・連結子会社)を買収
- 2024年4月M&A水処理装置事業会社である韓水テクニカルサービス株式会社(栗田韓水株式会社(現・連結子会社)に社名変更)が、水処理薬品の製造販売会社であった株式会社韓水を吸収合併
- 2024年4月日本国内の水処理薬品とメンテナンス・サービスを一体化したワンストップ営業を実現するため、国内販売事業会社等11社をクリタ東日本株式会社とクリタ西日本株式会社の2社に再編
- 2025年4月M&Aクリタ・アメリカ,Inc.がアビスタ・テクノロジーズ,Inc.を吸収合併
- 2025年9月第3回無担保社債(ブルーボンド)(100億円)を発行
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2027年度まで4,700億円
- 売上高事業利益率2027年度まで16%
- 親会社所有者帰属持分当期利益率(ROE)2027年度まで12%以上
- 投下資本利益率(ROIC)2027年度まで10%以上
- CSVビジネスによる節水貢献量2027年度まで250百万㎥
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
CSVビジネスの拡大
社会価値と経済価値を同時に創出するCSVビジネスを軸に、新興国市場を含むグローバルで導入事例を拡大し、既存事業との差別化と収益性向上を図る。
- 02
電子セグメントでのグローバル展開強化
旺盛な半導体設備投資需要を取り込むため、欧米・台湾での事業基盤構築、大型水処理装置の獲得、設計自動化やプレファブ工法の活用、M&A・協業による生産キャパシティ向上に取り組む。
- 03
新規事業の創出・育成
PFAS除去処理、リチウム資源回収、森林火災・バッテリー火災対策、食料自給率向上など社会課題起点の新規事業を立ち上げ、将来の成長柱に育てる。
- 04
財務戦略の最適化
ROE向上とエクイティスプレッド拡大のため、成長投資・事業再編による強固なポートフォリオ構築、財務健全性維持、自己株式取得を含む最適資本構成・株主還元を推進。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で8,268人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,002万円で、9期前と比べて+13.4%。平均年齢は43.3歳、平均勤続年数は16.0年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 5,654 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 6,011 | — |
| 2019年3月 | 884 | 42.4 | 16.0 | 6,613 | — |
| 2020年3月 | 896 | 42.6 | 17.0 | 6,737 | — |
| 2021年3月 | 894 | 42.9 | 17.0 | 7,465 | — |
| 2022年3月 | 910 | 43.0 | 17.0 | 7,661 | — |
| 2023年3月 | 912 | 43.2 | 17.0 | 7,784 | — |
| 2024年3月 | 935 | 43.1 | 17.0 | 7,981 | — |
| 2025年3月 | 932 | 43.1 | 17.0 | 8,151 | 612 |
| 2026年3月 | 1,002 | 43.3 | 16.0 | 8,268 | 705 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社21社(国内 5 / 海外 16) を有報から抽出しています。
- 国内クリタ東日本㈱東京都 渋谷区議決権100.0%
- 国内クリタ西日本㈱大阪市 北区議決権100.0%
- 国内クリタ・ケミカル製造㈱茨城県 猿島郡五霞町議決権100.0%
- 国内クリテック サービス㈱大阪市 中央区議決権100.0%
- 国内㈱クリタス東京都 豊島区議決権100.0%
- 海外栗田韓水㈱韓国 京畿道議決権100.0%
- 海外栗田韓水㈱韓国 京畿道議決権100.0%
- 海外栗田韓水㈱韓国 京畿道議決権100.0%
- 海外栗田工業(大連)有限公司中国 遼寧省議決権90.1%
- 海外栗田工業(蘇州)水処理 有限公司中国 江蘇省議決権100.0%
- 海外栗田工業(蘇州)水処理 有限公司中国 江蘇省議決権100.0%
- 海外クリタ・シンガポールPte.Ltd.シンガポール議決権100.0%
残りのグループ会社9社を開く
- クリタ・シンガポールPte.Ltd.シンガポール100%
- クリタ・アメリカ,Inc.米国 ミネソタ州100%
- ペンタゴン・テクノロジーズ・グループ,Inc.米国 カリフォル ニア州100%
- ペンタゴン・テクノロジーズ・グループ,Inc.米国 カリフォル ニア州100%
- クリタ・ド・ブラジルLtda.ブラジル サンパウロ州100%
- クリタ・ド・ブラジルLtda.ブラジル サンパウロ州100%
- クリタ・ヨーロッパ GmbHドイツ マンハイム100%
- クリタ・ヨーロッパ GmbHドイツ マンハイム100%
- 鞍鋼栗田(鞍山)水処理有限公司中国 遼寧省40%
- 調達2,900万円令和8年度産業廃棄物最終処分場における規制POPs等含有廃棄物の対応に関する調査業務[総合評価落札方式]環境省 · 2026-05-18
- 調達NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム排ガス・廃水中希薄有害物質の無害化・利用技術開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-07-08
- 補助金1,846万円革新的な省CO2型感染症対策技術等の実用化加速のための実証事業環境省 · 2022-04-01
- 補助金105万円革新的な省CO2型感染症対策技術等の実用化加速のための実証事業環境省 · 2021-12-01
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は4,029億円、営業利益は583億円。前期と比べると増収増益で、売上が+3.6%、利益が+16.8%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 4,250億円 | 4,029億円 |
| 営業利益 | 655億円 | 583億円 |
| 純利益 | 507億円 | 160億円 |
| 1株あたり配当 | ¥134 | ¥134 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は999億円、営業利益は143億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+10.4%、営業利益は+76.5%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 929 | — | — | 0 |
| 2024年1Q | 905 | 81 | 9.0 | 57 |
| 2024年2Q | 979 | 102 | 10.4 | 69 |
| 2024年3Q | 983 | 122 | 12.4 | 93 |
| 2024年4Q | 981 | — | — | 73 |
| 2025年2Q | 1,955 | 215 | 11.0 | 149 |
| 2025年4Q | 1,933 | 284 | 14.7 | 54 |
| 2026年2Q | 1,983 | 249 | 12.6 | 172 |
| 2026年4Q | 2,046 | 334 | 16.3 | −12 |
| 2027年1Q | 999 | 143 | 14.3 | 143 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は1,801億円から4,029億円へ2.2倍に増えた。直近期の営業利益率は14.5%。売上は9期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 税引前利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1,801 | — | 220 | — | 115 |
| 2014年3月 | 1,781 | — | 161 | — | 94 |
| BK Giulini GmbHおよびその関係会社より、水処理薬品事業、紙プロセス薬品事業およびアルミナ化合物事業を買収 | |||||
| 2015年3月 | 1,894 | — | 189 | — | 104 |
| この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません | |||||
| 2016年3月 | 2,144 | — | 204 | — | 126 |
| 米国の水処理薬品の製造販売会社であるフレモント・インダストリーズ,LLC(2020年3月 U.S.ウォーター・サービス,Inc.が吸収合併)を買収 | |||||
| 2017年3月 | 2,142 | — | 201 | — | 145 |
| 米国の水道管の劣化予測ソフトウエアサービスを提供するフラクタ,Inc.(2019年5月 クリタ・フラクタ・ホールディングス,Inc.に社名変更 現・連結子会社)に出資 | |||||
| 2018年3月 | 2,368 | — | 221 | — | 179 |
| 米国の水処理薬品および装置の製造販売会社であるU.S.ウォーター・サービス,Inc.他3社(現・連結子会社)を買収 | |||||
| 2019年3月 | 2,573 | — | 203 | — | 121 |
| U.S.ウォーター・サービス,Inc.(2020年4月 クリタ・アメリカ,Inc.(現・連結子会社)に社名変更)が、クリタ・アメリカ,Inc.およびフレモント・インダストリーズ,LLC他1社を吸収合併 | |||||
| 2020年3月 | 2,648 | — | 267 | — | 183 |
| 当社100%子会社の栗田エンジニアリング㈱を吸収合併 | |||||
| 2021年3月 | 2,677 | — | 292 | — | 191 |
| クリタ開発センターからその機能を移管し、イノベーションを創出する新たな研究開発拠点として、東京都昭島市にKurita Innovation Hub(クリタイノベーションハブ)を開設 | |||||
| 2022年3月 | 2,882 | — | 301 | — | 185 |
| 水処理装置の製造・販売会社であるアルカデ・エンジニアリングGmbH他3社(現・連結子会社)を買収 | |||||
| 2023年3月 | 3,446 | — | 302 | — | 201 |
| 水処理装置事業会社である韓水テクニカルサービス株式会社(栗田韓水株式会社(現・連結子会社)に社名変更)が、水処理薬品の製造販売会社であった株式会社韓水を吸収合併 | |||||
| 2024年3月 | 3,848 | — | 417 | — | 292 |
| クリタ・アメリカ,Inc.がアビスタ・テクノロジーズ,Inc.を吸収合併 | |||||
| 2025年3月 | 3,888 | 499 | 507 | 12.8 | 203 |
| 2026年3月 | 4,029 | 583 | 582 | 14.5 | 160 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高4,029億円のうち、営業利益として残るのは583億円で14.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は160億円、売上の4.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金62.0%2,497億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金23.8%958億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益14.5%583億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが556億円、投資CFが−340億円で、差し引きのフリーCFは216億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は653億円で、売上の1.9ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 273 | 43 | −186 | 316 | 333 |
| 2014年3月 | 297 | −167 | −60 | 130 | 410 |
| 2015年3月 | 233 | 47 | −139 | 280 | 557 |
| 2016年3月 | 266 | −332 | −57 | −66 | 436 |
| 2017年3月 | 339 | −11 | −102 | 328 | 654 |
| 2018年3月 | 214 | −159 | −124 | 55 | 605 |
| 2019年3月 | 411 | −519 | −135 | −108 | 355 |
| 2020年3月 | 374 | −437 | 220 | −63 | 502 |
| 2021年3月 | 400 | −108 | −189 | 292 | 622 |
| 2022年3月 | 287 | −399 | −79 | −112 | 457 |
| 2023年3月 | 486 | −463 | 11 | 23 | 505 |
| 2024年3月 | 509 | −358 | −153 | 151 | 540 |
| 2025年3月 | 878 | −521 | −254 | 357 | 630 |
| 2026年3月 | 556 | −340 | −233 | 216 | 653 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は5,644億円。このうち返さなくてよい自己資本が3,412億円で、自己資本比率は60.4%(業種中央値65.3%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 2,636 | 2,091 | 545 | 78.9 |
| 2014年3月 | 2,749 | 2,192 | 557 | 79.2 |
| 2015年3月 | 2,945 | 2,235 | 710 | 75.5 |
| 2016年3月 | 2,981 | 2,290 | 691 | 76.4 |
| 2017年3月 | 2,992 | 2,288 | 704 | 76.1 |
| 2018年3月 | 3,323 | 2,373 | 950 | 71.4 |
| 2019年3月 | 3,595 | 2,373 | 1,222 | 66.0 |
| 2020年3月 | 3,877 | 2,424 | 1,453 | 62.5 |
| 2021年3月 | 4,249 | 2,531 | 1,718 | 59.6 |
| 2022年3月 | 4,700 | 2,719 | 1,981 | 57.9 |
| 2023年3月 | 5,015 | 2,940 | 2,075 | 58.6 |
| 2024年3月 | 5,574 | 3,313 | 2,261 | 59.4 |
| 2025年3月 | 5,489 | 3,360 | 2,104 | 61.2 |
| 2026年3月 | 5,644 | 3,412 | 2,204 | 60.4 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
機械 209社との比較
同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率で209社中38位あたり、逆に低いのは配当利回りで209社中161位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥7,704で、1年前と比べて+56.7%。過去52週の値幅のなかでは56%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 21.3倍 |
| PER (会社予想) | 16.2倍 |
| PBR | 2.50倍 |
| 配当利回り | 1.74% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1カ月で株価は11.25%下落と急落。25日移動平均線(8597円)を6.6%下回り、75日線(8803.29円)も8.8%下回る。200日線(7791.59円)は上回っているが、下落トレンドが顕著。52週高値9919円から約19.1%下落し、52週安値4930円からは約62.8%上に位置。出来高は直近で54.8万株と高水準で、売り圧力が強い。RSIは33.99と売られすぎ圏に接近し、反発の可能性も。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 35/100)。
PER22.19倍は業界平均23.18倍とほぼ同水準だが、PBR2.61倍は業界平均1.54倍を約7割上回り割高。ROE4.7%は低く、PBR高は資本効率の悪さを反映していない。配当利回り1.67%は業界平均2.66%を下回る。直近の純利益は減少傾向で、2026年3月期は160億円と前期比21%減。予想PER16.9倍は改善見込みも、現状の収益力とPBRの乖離が大きく、やや割高と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 21.3倍 | 22.7倍 |
| PER (予想) | 16.2倍 | — |
| PBR | 2.50倍 | 1.50倍 |
| ROE | 4.7% | 7.0% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
半導体投資の拡大と環境規制強化が追い風となる一方、成長後の反動や受注変動が懸念される。強気派は、半導体工場向け超純水需要の増加と、水処理薬品のストック収入の安定性を評価する。弱気派は、半導体市況の変動が設備投資に直結するリスクや、競合他社との技術競争激化を指摘する。また、直近の利益率低下は、原材料費高騰や価格競争の影響を示す可能性がある。
- 半導体需要の拡大
半導体工場新設に伴う超純水設備投資が増加
- ストック型収益
薬品とメンテナンスが安定収入を生む
- 環境規制の追い風
排水処理需要が規制強化で増加
- 26/3期営業益前期比16.8%増の583億円決算発表後影響中
売上高4029億円、営業利益率14.47%。前期比で84億円の増益
- 営業利益率14.47%へ前期比1.64pt改善通年影響中
2025/3期の12.83%から上昇。価格改定や原価低減が寄与
- 売上高4029億円と過去最高を更新通年影響中
前期比141億円増収。需要拡大で増収基調が継続
- 予想PER18.3倍と現在24.04倍から割安通年影響弱
今期予想ベースのPERは18.3倍。PBR2.79倍、ROE4.7%
- 半導体市況の変動
半導体不況で設備投資が延期・削減され得る
- 競争激化
水処理市場に新規参入が増え、価格競争が発生
- 利益率低下
材料費高騰と販売値下げで採算が悪化
- 純利益が3期連続減益、26/3期160億円決算発表後影響中
2024/3期292億円→2026/3期160億円。営業益増と乖離が鮮明
- ROE4.7%と低迷、PBR2.79倍に割高感通年影響弱
時価総額1兆109億円に対し純利益160億円。資本効率が課題
- 株価1年で約70%上昇、高値警戒感継続影響弱
過去1年で+69.98%と急ピッチ。短期的な利益確定売りリスク
- 海外投資家比率49.06%と高く売り増幅要因不定影響弱
外国法人持ち株比率49.06%。リスクオフ局面で売りが膨らむ懸念
- 受注残高
- 将来の売上高と設備投資動向を把握する
- 半導体関連売上
- 主要需要分野の成長性と依存度を確認する
- メンテナンス契約数
- ストック収入の基盤と解約状況を測る
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり134円で、前期から+21.7%。いまの株価に対する利回りは1.74%。増配か配当維持が9年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 50 | — | 44.3 |
| 2018年3月 | 52 | 4.0 | 45.6 |
| 2019年3月 | 54 | 3.8 | 32.5 |
| 2020年3月 | 62 | 14.8 | 46.7 |
| 2021年3月 | 64 | 3.2 | 68.8 |
| 2022年3月 | 72 | 12.5 | 33.3 |
| 2023年3月 | 78 | 8.3 | 39.9 |
| 2024年3月 | 84 | 7.7 | 54.8 |
| 2025年3月 | 92 | 9.5 | — |
| 2026年3月 | 112 | 21.7 | 48.9 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥134
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ22,108人。区分でいちばん多いのは外国法人で49.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が35.5%を占め、残る64.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 外国法人 | 49.5 | 50.1 | 51.9 | 51.7 | 51.9 | 49.0 |
| 金融機関 | 33.5 | 32.8 | 32.4 | 32.1 | 31.0 | 33.2 |
| 個人・その他 | 11.7 | 11.7 | 11.2 | 11.3 | 12.3 | 13.7 |
| 自己株式 | 3.3 | 3.3 | 3.3 | 3.3 | 3.5 | 5.8 |
| 事業法人 | 3.9 | 3.2 | 2.9 | 2.9 | 2.5 | 2.3 |
| 証券会社 | 1.4 | 2.2 | 1.5 | 1.9 | 2.2 | 1.8 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 14.85 |
| 02 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 6.86 |
| 03 | 日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト 信託銀行株式会社) | 5.15 |
| 04 | バンク ピクテ アンド シエ ヨーロツパ アーゲー シユクルサル ド ルクセンブルグ ユ-シツツ(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 3.28 |
| 05 | ジェーピー モルガン バンク ルクセンブルグ エスエイ 385598 (常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部) | 1.80 |
| 06 | ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部) | 1.45 |
| 07 | KBC BANK NV - UCITS CLIENTS NON TREATY (常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ) | 1.40 |
| 08 | クリアストリーム バンキング エスエー(常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ) | 1.38 |
| 09 | ジェーピー モルガン チェース バンク 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部) | 1.37 |
| 10 | 株式会社三菱UFJ銀行 | 1.24 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+57%、1株純資産は14期で+79%。直近期のROEは4.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 92 | 1,744 | 5.5 | 22.3 | 47.7 |
| 2014年3月 | 78 | 1,827 | 4.4 | 28.5 | 59.7 |
| 2015年3月 | 88 | 1,908 | 4.7 | 33.1 | 50.4 |
| 2016年3月 | 108 | 1,961 | 5.6 | 23.7 | 41.2 |
| 2017年3月 | 125 | 1,992 | 6.4 | 21.5 | 44.3 |
| 2018年3月 | 159 | 2,113 | 7.7 | 21.2 | 45.6 |
| 2019年3月 | 107 | 2,113 | 5.1 | 26.3 | 32.5 |
| 2020年3月 | 163 | 2,159 | 7.6 | 15.3 | 46.7 |
| 2021年3月 | 170 | 2,253 | 7.7 | 27.9 | 68.8 |
| 2022年3月 | 164 | 2,420 | 7.0 | 27.6 | 33.3 |
| 2023年3月 | 179 | 2,615 | 7.1 | 33.7 | 39.9 |
| 2024年3月 | 260 | 2,948 | 9.3 | 24.3 | 54.8 |
| 2025年3月 | 181 | 2,996 | 6.1 | 25.4 | — |
| 2026年3月 | 145 | 3,118 | 4.7 | 50.4 | 48.9 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
14名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額752百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 門田道也 | 取締役会長 | 67 | 41,000 |
| 江尻裕彦 | 取締役 代表執行役社長 | 63 | 30,000 |
| 城出秀司 | 取締役 | 66 | 16,000 |
| 可知宣和 | 取締役 | 64 | 4,000 |
| 小林賢次郎 | 取締役 | 72 | 5,000 |
| 宮﨑正啓 | 取締役 | 72 | 1,000 |
| 高山与志子 | 取締役 | 70 | — |
| 松尾美枝 | 取締役 | 61 | — |
| 久世邦博 | 代表執行役常務 | 56 | 19,000 |
| 天野克也 | 執行役 | 57 | 8,000 |
| Jordi Verdés Prieto | 執行役 | 57 | 6,000 |
| 野末武宏 | 執行役 | 59 | 7,000 |
残りの役員2名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 石黒成直 | 取締役 | 68 |
| 虎山邦子 | 取締役 | 56 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 株式報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 執行役 | 5 | 252 | 117 | 119 | 489 | 98 |
| 取締役(社内) | 3 | 201 | — | — | 201 | 67 |
| 社外取締役 | 5 | 62 | — | — | 62 | 12 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,528字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,428字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク5,088字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)7,281字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第90期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-23
- 半期報告書半期報告書-第90期(2025/04/01-2025/09/30)2025-11-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第89期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-25
- 半期報告書半期報告書-第89期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第88期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第88期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
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