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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

栗田工業

Kurita Water Industries Ltd.6370 · Prime · 機械

水処理の総合企業。半導体・電子向け超純水から一般工場排水処理まで、装置・薬品・メンテナンスをワンストップ提供。

概要

栗田工業は1949年に神戸で創業した水処理の総合エンジニアリング企業である。工業用水処理、排水処理、超純水製造などを手掛け、半導体から化学工場まで幅広い産業にソリューションを提供する。売上高は約3900億円、営業利益率12%超。連結子会社61社を持ち、国内外で水処理薬品・装置の製造販売、メンテナンス、運転管理サービスを展開する。

二つの市場セグメントで構成される事業構造

栗田工業は「電子市場」と「一般水処理市場」の二つの報告セグメントで事業を展開する。電子市場では半導体・電子部品製造向けに超純水製造装置、精密洗浄サービス、高純度薬品を提供。16社の子会社が参画し、韓国の栗田韓水や中国の栗田工業(蘇州)水処理、米国のクリタ・アメリカなどが主要な連結子会社である。一般水処理市場は全産業向けで、冷却水・ボイラ水処理薬品、排水処理装置、土壌・地下水浄化、環境分析、ソフトウェアサービスなどを手掛ける。46社の子会社が存在し、クリタ東日本・西日本、クリタ・シンガポール、クリタ・ヨーロッパなどが含まれる。2024年4月には国内販売事業会社11社を2社に再編し、水処理薬品とメンテナンス・サービスのワンストップ営業を実現した。

継続契約型サービスを核とする収益構造

同社の収益の柱は継続契約型サービスである。水処理設備の定期的な点検、薬品注入管理、運転管理などを契約ベースで提供し、顧客と長期の取引関係を構築する。この仕組みにより安定した収益基盤を確保しており、売上高は2025年3月期に3888億円、2026年3月期には4029億円に達する見込み。営業利益率は12%を超え、2026年3月期の事業利益率は約14.2%と高い水準にある。さらに、CSVビジネス(節水・GHG削減・資源化に貢献する製品・サービス)の拡大を加速し、収益性向上と社会価値創出を両立する戦略を取る。

北米・アジアを中心としたグローバル展開

栗田工業は1962年にシンガポールに進出して以来、海外展開を積極的に進めてきた。現在、連結子会社61社のうち半数以上が海外企業であり、米国・韓国・中国・シンガポール・ドイツ・ブラジルなどに製造販売拠点を持つ。2015年には独BK Giulini社から水処理薬品・紙プロセス薬品事業を買収、2019年には米国のU.S.ウォーター・サービス社(現クリタ・アメリカ)やアビスタ・テクノロジーズ社を買収し北米のプレゼンスを強化した。2023年には独アルカデ・エンジニアリング社を買収し欧州での水処理装置事業を拡大。2024年には韓国の栗田韓水を再編するなど、各地域で事業基盤を固めている。

業界の中での役割は水処理の総合エンジニアリング企業。電子産業向け超純水・精密洗浄と一般産業向け排水処理・薬品・メンテナンスサービスを提供。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
4,029億円
営業利益
583億円
営業利益率
14.5%
純利益
160億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
一般水処理 市場2,311億円57.4%296億円12.8%
電子市場1,718億円42.6%287億円16.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01電子市場主力

半導体・電子部品製造向けに水処理装置の製造販売、継続契約型サービス、水処理薬品の製造販売、精密洗浄サービス、水処理装置のメンテナンス、水処理施設の運転・維持管理を提供。超純水設備が中心。

主な製品・サービス3
水処理装置(電子向け)
半導体製造等に必要な超純水製造装置や排水処理装置。
精密洗浄サービス
電子部品等の精密洗浄を請け負うサービス。
水処理薬品(電子向け)
電子産業の工程に特化した高純度薬品。

02一般水処理市場主力

全産業向けに水処理装置の製造販売、継続契約型サービス、水処理薬品の製造販売、水処理装置のメンテナンス、エンジニアリング洗浄、水処理施設の運転・維持管理、土壌・地下水浄化、環境分析、ソフトウェアサービスを提供。

主な製品・サービス4
水処理装置(一般向け)
工場排水処理、用水処理等の汎用装置。
水処理薬品(一般向け)
冷却水処理薬品、ボイラ水処理薬品、排水処理薬品等。
継続契約型サービス
水処理設備の定期的な点検・薬品注入管理・運転管理等を契約ベースで提供。
土壌・地下水浄化
汚染された土壌や地下水の浄化処理サービス。

製品と技術

半導体製造を支える超純水製造装置とサービス

電子市場セグメントの中核製品は超純水製造装置である。半導体製造工程では99.9999999%以上の純度が要求され、栗田工業は逆浸透膜(RO膜)やイオン交換樹脂を組み合わせた高度な水処理システムを提供。具体的な製品名として「水処理装置(電子向け)」が挙げられ、これに付随するメンテナンスサービスや精密洗浄サービス、高純度水処理薬品も展開する。特にグローバルアカウントの半導体メーカー向けに大型案件を獲得しており、2026年3月期の電子市場売上高は1717億円、事業利益276億円を計上。装置の採算性改善とメンテナンスの増収が利益を押し上げた。

全産業向け水処理薬品と継続契約型サービス

一般水処理市場では、冷却水処理薬品、ボイラ水処理薬品、排水処理薬品などの水処理薬品が主力製品。これらは化学工場や鉄鋼、食品など幅広い産業で使用される。さらに継続契約型サービスとして、設備の点検・薬品注入管理・運転管理を一括請負する仕組みを提供。これにより顧客の水処理品質を保証するとともに、安定した収益源となっている。CSVビジネスとして節水やGHG削減に貢献する製品群を拡充しており、土壌・地下水浄化サービスも手掛ける。2026年3月期の一般水処理市場売上高は2339億円、事業利益は295億円。

先端分析技術とソフトウェアサービス

栗田工業は水質分析や土壌分析の専門子会社クリタ分析センターを持ち、環境分析サービスを提供する。また、米国子会社フラクタ社は水道管の劣化予測ソフトウェアサービスを展開し、デジタル技術を活用した水インフラ管理ソリューションを提供。さらに、PFAS(有機フッ素化合物)の分析・除去・無害化まで一貫して行うワンストップソリューションの開発を進めており、2026年3月期の有価証券報告書では同事業の強化に言及している。これらのサービスは水処理装置・薬品と組み合わせることで、顧客の水課題を総合的に解決する強みを発揮する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

水処理装置大手、安定成長で収益性向上

栗田工業は水処理薬品・装置で国内シェアが高く、半導体向け超純水などで強みを持つ。売上高は2024年3月期の3848億円から2026年3月期には4029億円へ増加し、営業利益率も12.83%から14.47%へ向上。同業の三浦工業や日本製鋼所と比較し、水処理というニッチ分野で国内首位級。半導体産業の拡大や環境規制強化を追い風に、安定した成長が見込まれる。ただし、水処理需要の変動や海外展開が課題。

強み

  • 水処理装置・薬品で国内市場でのシェアが高い。
  • 営業利益率が向上し、収益性が高まっている。
  • 超純水技術など高い技術で顧客の信頼を得ている。
  • 環境規制や半導体需要により安定した需要がある。

課題

  • 半導体や水処理需要の変動に業績が左右されやすい。
  • 海外市場での競争が激しく、シェア拡大が課題。
  • 専門技術を持つ人材の育成・確保が重要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

専用機・建機・農機の時価総額近傍。太字が栗田工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16504富士電機1.9兆円19.5倍
26586マキタ1.5兆円17.5倍
36448ブラザー工業1.3兆円19.7倍
46305日立建機1.3兆円16.9倍
57752リコー9,668億円17.4倍
66370栗田工業8,952億円21.3倍
76465ホシザキ8,070億円20.4倍
85406神戸製鋼所8,052億円8.5倍
95076インフロニア・ホールディングス7,832億円11.0倍
107729東京精密7,116億円27.8倍
115901東洋製罐グループホールディングス6,967億円12.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(専用機・建機・農機)に従っています。

会社の歴史

沿革 48件

水処理薬品メーカーとして創業した1949年

栗田工業は1949年7月、水処理薬品の製造販売を目的として神戸市に資本金30万円で設立された。1951年には兵庫県西宮市に汽缶給水研究所を設置し、1954年には水処理装置の製造販売を開始。創業から一貫して水処理に特化し、薬品と装置の両方を手掛ける総合企業への道を歩み始めた。企業理念は「“水”を究め、自然と人間が調和した豊かな環境を創造する」であり、2023年には「持続可能な社会の実現に貢献する『水の新たな価値』の開拓者」という企業ビジョンを新たに定めた。

上場とサービス部門分離による事業拡大(1960年代)

1961年10月、栗田工業は東京・大阪証券取引所市場第二部に上場し、同年同月には納入した水処理施設のメンテナンス・サービス部門を分離し関西栗田整備(後の栗田テクニカルサービス)を設立。1962年には東京・大阪証券取引所市場第一部に指定替えされた。1965年には伊藤忠商事と業務提携(2013年に解消)。1966年には水処理薬品の製造部門を分離し栗田製造所(後のクリタ・ケミカル製造)を設立。これらの分社化により、販売・メンテナンス・製造をそれぞれ専門に担うグループ体制を構築した。

海外進出と運転管理子会社の設立(1970〜80年代)

1974年に東京本社ビルを建設し、1978年にはシンガポールに水処理薬品の製造販売子会社クリタ(シンガポール)を設立(1987年から装置製造販売も開始)。同1978年には東日本・西日本の水処理施設運転管理子会社として東京水処理管理(後のクリタス東京)と栗田水処理管理(後のクリタス西日本)を設立。1983年に本社を新宿区へ移転し、1985年に横浜から神奈川県厚木市に総合研究所を移転。1984年にはビル空調向け水処理薬品販売子会社を設立するなど、国内のサービス網を拡充した。

グループ再編と独占禁止法違反からの撤退(1990〜2000年代)

1997年、栗田テクニカルサービスを吸収合併し、運転管理子会社4社を統合してクリタスを設立。1998年には栃木県野木町に事業開発センターを建設。2002年には栗田製造所を吸収合併、2003年には分析部門をクリタ分析センター、精密洗浄部門をクリテックサービスとして分社化。2006年には独占禁止法違反が発覚し、汚泥再生処理施設事業から撤退した後、国・地方公共団体発注の全建設工事事業から撤退する決断を下した。2009年には水処理薬品製造技術集約のためクリタ・ケミカル製造を設立している。

大型買収とブルーボンド発行による成長戦略(2010年代以降)

2012年に本社を現在の中野区へ移転。2015年には独BK Giuliniグループから水処理薬品・紙プロセス薬品・アルミナ化合物事業を買収し、欧州事業を本格化。2017年には米国フレモント・インダストリーズ社を買収、さらに韓国の水処理会社㈱韓水を連結子会社化。2019年には米国U.S.ウォーター・サービス社やアビスタ・テクノロジーズ社を買収し、北米でのプレゼンスを飛躍的に高めた。2020年には300億円の社債発行、2022年には100億円の社債、2025年にはブルーボンド100億円を発行し、資金調達を進めながら事業拡大を続けている。

国内販売再編と研究開発拠点の刷新(2020年代)

2021年には栗田エンジニアリングを吸収合併。2022年4月、東証の市場区分見直しによりプライム市場に移行し、同時に東京都昭島市に新研究開発拠点「Kurita Innovation Hub」を開設。2023年には独アルカデ・エンジニアリングGmbHを買収。2024年4月には国内販売事業会社11社をクリタ東日本とクリタ西日本の2社に再編し、水処理薬品とメンテナンス・サービスのワンストップ営業体制を構築。同年、韓国子会社の再編も実施。2025年にはクリタ・アメリカがアビスタ・テクノロジーズを吸収合併し、北米体制をさらに統合した。

ペンタゴン・テクノロジーズの譲渡とPFAS事業への注力(直近)

2026年5月、米国の精密洗浄子会社ペンタゴン・テクノロジーズ・グループをAEQUITA社に譲渡する契約を締結。同事業は非継続事業に分類され、2026年3月期の連結業績に減損損失を計上した。一方、PFAS(有機フッ素化合物)の除去・処理事業を強化し、分析・除去・無害化までのワンストップソリューションへの進化を進めている。2025年9月にはブルーボンドを発行し、環境貢献型の資金調達を実施。中期経営計画PSV-27の下、2027年度に売上高4700億円、ROE12%以上などの目標を掲げている。

年表48件を開く

1940年代

  • 1949年7月創業水処理薬品の製造販売を目的として神戸市において栗田工業株式会社を設立(資本金30万円)

1950年代

  • 1951年9月兵庫県西宮市に汽缶給水研究所を設置
  • 1954年10月水処理装置の製造販売を開始
  • 1956年4月本社を大阪市に移転
  • 1959年6月商号変更化学洗浄工事部門を分離独立し、㈱鈴木商会{1985年2月 栗田エンジニアリング㈱に社名変更}を設立

1960年代

  • 1961年10月上場東京・大阪証券取引所市場第二部に上場
  • 1961年10月商号変更当社が納入した水処理施設のメンテナンス・サービス部門を分離独立し、関西栗田整備㈱{1963年7月 栗田整備㈱に、1987年10月 栗田テクニカルサービス㈱に社名変更}を設立
  • 1962年1月横浜市に総合研究所を新築移転
  • 1962年8月上場東京・大阪証券取引所市場第一部に上場
  • 1965年4月伊藤忠商事㈱と業務提携
  • 1966年8月商号変更水処理薬品の製造部門を分離独立し、㈱栗田高槻製造所{1977年1月に㈱栗田製造所に社名変更}を設立

1970年代

  • 1974年4月東京・新宿に東京本社ビルを建設
  • 1975年4月商号変更西日本地区の水処理施設の運転・維持管理子会社として、栗田水処理管理㈱{1992年7月 ㈱クリタス西日本に社名変更}を設立
  • 1977年6月㈱栗田製造所が茨城県猿島郡に移転
  • 1978年4月商号変更東日本地区の水処理施設の運転・維持管理子会社として、東京水処理管理㈱{1992年7月 ㈱クリタス東京に社名変更}を設立
  • 1978年7月シンガポールに水処理薬品の製造販売子会社として、クリタ(シンガポール)Pte.Ltd.(現・連結子会社)を設立(1987年4月 水処理装置の製造販売を開始)

1980年代

  • 1983年6月本社を東京都・新宿区に移転
  • 1984年9月商号変更水処理薬品の販売子会社として、クリタ空調薬品㈱{1999年10月 クリタ・ビルテック㈱に社名変更}を設立
  • 1985年5月神奈川県厚木市森の里に総合研究所を新築移転

1990年代

  • 1997年10月M&A当社100%子会社の栗田テクニカルサービス㈱を吸収合併
  • 1997年10月M&A㈱クリタス東京が、㈱クリタス西日本等の水処理施設の運転・維持管理子会社4社を吸収合併し、㈱クリタス(現・連結子会社)に社名変更
  • 1998年10月栃木県下都賀郡野木町に事業開発センターを建設

2000年代

  • 2002年4月M&A当社100%子会社の㈱栗田製造所を吸収合併
  • 2003年4月分析部門を分離独立し、クリタ分析センター㈱(現・連結子会社)を設立
  • 2003年6月精密洗浄部門を分離独立し、クリテックサービス㈱(現・連結子会社)を設立
  • 2005年10月M&A研究開発体制の再編に伴い、事業開発センターに総合研究所の機能を移転・統合してクリタ開発センターを開設
  • 2006年12月独占禁止法違反の再発を防止するため、2006年5月の汚泥再生処理(し尿処理)施設の新規案件に関連する事業からの撤退に加えて国、地方公共団体等が発注するすべての建設工事事業から撤退
  • 2009年4月国内における水処理薬品の製造技術・ノウハウなどを集約し、さらなる品質や生産効率の向上を図るため、当社100%子会社のクリタ・ケミカル製造㈱(現・連結子会社)を設立

2010年代

  • 2012年10月本社を現在地(東京都・中野区)に移転
  • 2013年3月伊藤忠商事㈱との業務提携を解消
  • 2015年1月M&ABK Giulini GmbHおよびその関係会社より、水処理薬品事業、紙プロセス薬品事業およびアルミナ化合物事業を買収
  • 2017年1月M&A米国の水処理薬品の製造販売会社であるフレモント・インダストリーズ,LLC(2020年3月 U.S.ウォーター・サービス,Inc.が吸収合併)を買収
  • 2017年11月M&A韓国の水処理薬品の製造販売会社であり、当社の持分法適用関連会社であった㈱韓水について、持分の追加取得により連結子会社化
  • 2018年5月商号変更米国の水道管の劣化予測ソフトウエアサービスを提供するフラクタ,Inc.(2019年5月 クリタ・フラクタ・ホールディングス,Inc.に社名変更 現・連結子会社)に出資
  • 2019年3月M&A米国の水処理薬品および装置の製造販売会社であるU.S.ウォーター・サービス,Inc.他3社(現・連結子会社)を買収
  • 2019年5月M&ARO膜(逆浸透膜)薬品およびRO膜管理サービスを提供する米国のアビスタ・テクノロジーズ,Inc.を買収

2020年代

  • 2020年3月M&AU.S.ウォーター・サービス,Inc.(2020年4月 クリタ・アメリカ,Inc.(現・連結子会社)に社名変更)が、クリタ・アメリカ,Inc.およびフレモント・インダストリーズ,LLC他1社を吸収合併
  • 2020年4月M&A米国の精密洗浄会社であるペンタゴン・テクノロジーズ・グループ,Inc.他2社を連結子会社化
  • 2020年12月第1回無担保社債(300億円)を発行(2025年12月 償還済み)
  • 2021年4月M&A当社100%子会社の栗田エンジニアリング㈱を吸収合併
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
  • 2022年4月クリタ開発センターからその機能を移管し、イノベーションを創出する新たな研究開発拠点として、東京都昭島市にKurita Innovation Hub(クリタイノベーションハブ)を開設
  • 2022年5月第2回無担保社債(100億円)を発行
  • 2023年7月M&A水処理装置の製造・販売会社であるアルカデ・エンジニアリングGmbH他3社(現・連結子会社)を買収
  • 2024年4月M&A水処理装置事業会社である韓水テクニカルサービス株式会社(栗田韓水株式会社(現・連結子会社)に社名変更)が、水処理薬品の製造販売会社であった株式会社韓水を吸収合併
  • 2024年4月日本国内の水処理薬品とメンテナンス・サービスを一体化したワンストップ営業を実現するため、国内販売事業会社等11社をクリタ東日本株式会社とクリタ西日本株式会社の2社に再編
  • 2025年4月M&Aクリタ・アメリカ,Inc.がアビスタ・テクノロジーズ,Inc.を吸収合併
  • 2025年9月第3回無担保社債(ブルーボンド)(100億円)を発行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年度まで4,700億円
  • 売上高事業利益率2027年度まで16%
  • 親会社所有者帰属持分当期利益率(ROE)2027年度まで12%以上
  • 投下資本利益率(ROIC)2027年度まで10%以上
  • CSVビジネスによる節水貢献量2027年度まで250百万㎥

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    CSVビジネスの拡大

    社会価値と経済価値を同時に創出するCSVビジネスを軸に、新興国市場を含むグローバルで導入事例を拡大し、既存事業との差別化と収益性向上を図る。

  2. 02

    電子セグメントでのグローバル展開強化

    旺盛な半導体設備投資需要を取り込むため、欧米・台湾での事業基盤構築、大型水処理装置の獲得、設計自動化やプレファブ工法の活用、M&A・協業による生産キャパシティ向上に取り組む。

  3. 03

    新規事業の創出・育成

    PFAS除去処理、リチウム資源回収、森林火災・バッテリー火災対策、食料自給率向上など社会課題起点の新規事業を立ち上げ、将来の成長柱に育てる。

  4. 04

    財務戦略の最適化

    ROE向上とエクイティスプレッド拡大のため、成長投資・事業再編による強固なポートフォリオ構築、財務健全性維持、自己株式取得を含む最適資本構成・株主還元を推進。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で8,268人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,002万円で、9期前と比べて+13.4%平均年齢は43.3歳、平均勤続年数は16.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月5,654
2018年3月6,011
2019年3月88442.416.06,613
2020年3月89642.617.06,737
2021年3月89442.917.07,465
2022年3月91043.017.07,661
2023年3月91243.217.07,784
2024年3月93543.117.07,981
2025年3月93243.117.08,151612
2026年3月1,00243.316.08,268705

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率78.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)70.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社21(国内 5 / 海外 16) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
客先設置の 事業用設備1,140億円
電子市場 一般水処理市場
クリタイノベーションハブ — 東京都昭島市272億円
電子市場 一般水処理市場
本社および 工場 — 中国江蘇省3,872百万円
一般 水処理 市場
豊浦事業所 — 山口県下関市3,625百万円
電子市場 一般水処理市場
工場 — アメリカ テキサス州2,655百万円
一般 水処理 市場
本社 — 東京都中野区2,580百万円
電子市場 一般水処理市場
本社および 工場 — アメリカ ミネソタ州2,322百万円
一般 水処理 市場
クリタ ヨーロッパ テクノロジーセンター — ドイツ フィアゼン2,159百万円
一般 水処理 市場
東日本事業所 — 岩手県 北上市2,033百万円
電子市場
三重事業所 — 三重県 いなべ市1,843百万円
電子市場
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    クリタ東日本㈱
    東京都 渋谷区
    議決権100.0%
  • 国内
    クリタ西日本㈱
    大阪市 北区
    議決権100.0%
  • 国内
    クリタ・ケミカル製造㈱
    茨城県 猿島郡五霞町
    議決権100.0%
  • 国内
    クリテック サービス㈱
    大阪市 中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱クリタス
    東京都 豊島区
    議決権100.0%
  • 海外
    栗田韓水㈱
    韓国 京畿道
    議決権100.0%
  • 海外
    栗田韓水㈱
    韓国 京畿道
    議決権100.0%
  • 海外
    栗田韓水㈱
    韓国 京畿道
    議決権100.0%
  • 海外
    栗田工業(大連)有限公司
    中国 遼寧省
    議決権90.1%
  • 海外
    栗田工業(蘇州)水処理 有限公司
    中国 江蘇省
    議決権100.0%
  • 海外
    栗田工業(蘇州)水処理 有限公司
    中国 江蘇省
    議決権100.0%
  • 海外
    クリタ・シンガポールPte.Ltd.
    シンガポール
    議決権100.0%
残りのグループ会社9社を開く
  • クリタ・シンガポールPte.Ltd.シンガポール100%
  • クリタ・アメリカ,Inc.米国 ミネソタ州100%
  • ペンタゴン・テクノロジーズ・グループ,Inc.米国 カリフォル ニア州100%
  • ペンタゴン・テクノロジーズ・グループ,Inc.米国 カリフォル ニア州100%
  • クリタ・ド・ブラジルLtda.ブラジル サンパウロ州100%
  • クリタ・ド・ブラジルLtda.ブラジル サンパウロ州100%
  • クリタ・ヨーロッパ GmbHドイツ マンハイム100%
  • クリタ・ヨーロッパ GmbHドイツ マンハイム100%
  • 鞍鋼栗田(鞍山)水処理有限公司中国 遼寧省40%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    令和8年度産業廃棄物最終処分場における規制POPs等含有廃棄物の対応に関する調査業務[総合評価落札方式]
    環境省 · 2026-05-18
    2,900万円
  • 調達
    NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム排ガス・廃水中希薄有害物質の無害化・利用技術開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-07-08
  • 補助金
    革新的な省CO2型感染症対策技術等の実用化加速のための実証事業
    環境省 · 2022-04-01
    1,846万円
  • 補助金
    革新的な省CO2型感染症対策技術等の実用化加速のための実証事業
    環境省 · 2021-12-01
    105万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は4,029億円営業利益583億円前期と比べると増収増益で、売上が+3.6%、利益が+16.8%。

売上高
+3.6%
4,029億円
営業利益
+16.8%
583億円
純利益
-21.2%
160億円
営業利益率
14.5%
前期比 +1.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高4,250億円4,029億円
営業利益655億円583億円
純利益507億円160億円
1株あたり配当¥134¥134

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は999億円、営業利益は143億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+10.4%、営業利益は+76.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q9290
2024年1Q905819.057
2024年2Q97910210.469
2024年3Q98312212.493
2024年4Q98173
2025年2Q1,95521511.0149
2025年4Q1,93328414.754
2026年2Q1,98324912.6172
2026年4Q2,04633416.3−12
2027年1Q99914314.3143

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,801億円から4,029億円へ2.2倍に増えた。直近期の営業利益率は14.5%。売上は9期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,801220115
2014年3月1,78116194
BK Giulini GmbHおよびその関係会社より、水処理薬品事業、紙プロセス薬品事業およびアルミナ化合物事業を買収
2015年3月1,894189104
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2016年3月2,144204126
米国の水処理薬品の製造販売会社であるフレモント・インダストリーズ,LLC(2020年3月 U.S.ウォーター・サービス,Inc.が吸収合併)を買収
2017年3月2,142201145
米国の水道管の劣化予測ソフトウエアサービスを提供するフラクタ,Inc.(2019年5月 クリタ・フラクタ・ホールディングス,Inc.に社名変更 現・連結子会社)に出資
2018年3月2,368221179
米国の水処理薬品および装置の製造販売会社であるU.S.ウォーター・サービス,Inc.他3社(現・連結子会社)を買収
2019年3月2,573203121
U.S.ウォーター・サービス,Inc.(2020年4月 クリタ・アメリカ,Inc.(現・連結子会社)に社名変更)が、クリタ・アメリカ,Inc.およびフレモント・インダストリーズ,LLC他1社を吸収合併
2020年3月2,648267183
当社100%子会社の栗田エンジニアリング㈱を吸収合併
2021年3月2,677292191
クリタ開発センターからその機能を移管し、イノベーションを創出する新たな研究開発拠点として、東京都昭島市にKurita Innovation Hub(クリタイノベーションハブ)を開設
2022年3月2,882301185
水処理装置の製造・販売会社であるアルカデ・エンジニアリングGmbH他3社(現・連結子会社)を買収
2023年3月3,446302201
水処理装置事業会社である韓水テクニカルサービス株式会社(栗田韓水株式会社(現・連結子会社)に社名変更)が、水処理薬品の製造販売会社であった株式会社韓水を吸収合併
2024年3月3,848417292
クリタ・アメリカ,Inc.がアビスタ・テクノロジーズ,Inc.を吸収合併
2025年3月3,88849950712.8203
2026年3月4,02958358214.5160

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高4,029億円のうち、営業利益として残るのは583億円14.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は160億円、売上の4.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金62.0%2,497億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金23.8%958億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益14.5%583億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
38.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+5.8pt
14.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.0pt
4.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比3.0pt
4.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが556億円、投資CFが−340億円で、差し引きのフリーCFは216億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は653億円で、売上の1.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月27343−186316333
2014年3月297−167−60130410
2015年3月23347−139280557
2016年3月266−332−57−66436
2017年3月339−11−102328654
2018年3月214−159−12455605
2019年3月411−519−135−108355
2020年3月374−437220−63502
2021年3月400−108−189292622
2022年3月287−399−79−112457
2023年3月486−4631123505
2024年3月509−358−153151540
2025年3月878−521−254357630
2026年3月556−340−233216653

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は5,644億円。このうち返さなくてよい自己資本が3,412億円で、自己資本比率は60.4%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2,6362,09154578.9
2014年3月2,7492,19255779.2
2015年3月2,9452,23571075.5
2016年3月2,9812,29069176.4
2017年3月2,9922,28870476.1
2018年3月3,3232,37395071.4
2019年3月3,5952,3731,22266.0
2020年3月3,8772,4241,45362.5
2021年3月4,2492,5311,71859.6
2022年3月4,7002,7191,98157.9
2023年3月5,0152,9402,07558.6
2024年3月5,5743,3132,26159.4
2025年3月5,4893,3602,10461.2
2026年3月5,6443,4122,20460.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
622億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3,148億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
2,204億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
99
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率29 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率209社中38位あたり、逆に低いのは配当利回り209社中161位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.7%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
14.5%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
60.4%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.6%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.7%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥7,704で、1年前と比べて+56.7%過去52週の値幅のなかでは56%の位置にある。

¥7,704-3.8%1ヶ月-13.9%1年+56.7%時価総額8,952億円
過去52週の値幅
安値¥4,935高値¥9,919

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)21.3倍
PER (会社予想)16.2倍
PBR2.50倍
配当利回り1.74%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で株価は11.25%下落と急落。25日移動平均線(8597円)を6.6%下回り、75日線(8803.29円)も8.8%下回る。200日線(7791.59円)は上回っているが、下落トレンドが顕著。52週高値9919円から約19.1%下落し、52週安値4930円からは約62.8%上に位置。出来高は直近で54.8万株と高水準で、売り圧力が強い。RSIは33.99と売られすぎ圏に接近し、反発の可能性も。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 35/100)

PER22.19倍は業界平均23.18倍とほぼ同水準だが、PBR2.61倍は業界平均1.54倍を約7割上回り割高。ROE4.7%は低く、PBR高は資本効率の悪さを反映していない。配当利回り1.67%は業界平均2.66%を下回る。直近の純利益は減少傾向で、2026年3月期は160億円と前期比21%減。予想PER16.9倍は改善見込みも、現状の収益力とPBRの乖離が大きく、やや割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)21.3倍22.7倍
PER (予想)16.2倍
PBR2.50倍1.50倍
ROE4.7%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

半導体投資の拡大と環境規制強化が追い風となる一方、成長後の反動や受注変動が懸念される。強気派は、半導体工場向け超純水需要の増加と、水処理薬品のストック収入の安定性を評価する。弱気派は、半導体市況の変動が設備投資に直結するリスクや、競合他社との技術競争激化を指摘する。また、直近の利益率低下は、原材料費高騰や価格競争の影響を示す可能性がある。

プラスに働く材料7
  • 半導体需要の拡大

    半導体工場新設に伴う超純水設備投資が増加

  • ストック型収益

    薬品とメンテナンスが安定収入を生む

  • 環境規制の追い風

    排水処理需要が規制強化で増加

  • 26/3期営業益前期比16.8%増の583億円決算発表後影響

    売上高4029億円、営業利益率14.47%。前期比で84億円の増益

  • 営業利益率14.47%へ前期比1.64pt改善通年影響

    2025/3期の12.83%から上昇。価格改定や原価低減が寄与

  • 売上高4029億円と過去最高を更新通年影響

    前期比141億円増収。需要拡大で増収基調が継続

  • 予想PER18.3倍と現在24.04倍から割安通年影響

    今期予想ベースのPERは18.3倍。PBR2.79倍、ROE4.7%

マイナスに働く材料7
  • 半導体市況の変動

    半導体不況で設備投資が延期・削減され得る

  • 競争激化

    水処理市場に新規参入が増え、価格競争が発生

  • 利益率低下

    材料費高騰と販売値下げで採算が悪化

  • 純利益が3期連続減益、26/3期160億円決算発表後影響

    2024/3期292億円→2026/3期160億円。営業益増と乖離が鮮明

  • ROE4.7%と低迷、PBR2.79倍に割高感通年影響

    時価総額1兆109億円に対し純利益160億円。資本効率が課題

  • 株価1年で約70%上昇、高値警戒感継続影響

    過去1年で+69.98%と急ピッチ。短期的な利益確定売りリスク

  • 海外投資家比率49.06%と高く売り増幅要因不定影響

    外国法人持ち株比率49.06%。リスクオフ局面で売りが膨らむ懸念

次の決算で確かめる点
受注残高
将来の売上高と設備投資動向を把握する
半導体関連売上
主要需要分野の成長性と依存度を確認する
メンテナンス契約数
ストック収入の基盤と解約状況を測る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり134で、前期から+21.7%いまの株価に対する利回りは1.74%。増配か配当維持が9年続いている。

年間配当
¥134
1株あたり
配当利回り
1.74%
いまの株価に対して
配当性向
48.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
9年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月5044.3
2018年3月524.045.6
2019年3月543.832.5
2020年3月6214.846.7
2021年3月643.268.8
2022年3月7212.533.3
2023年3月788.339.9
2024年3月847.754.8
2025年3月929.5
2026年3月11221.748.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥134

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ22,108人。区分でいちばん多いのは外国法人49.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が35.5%を占め、残る64.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人49.550.151.951.751.949.0
金融機関33.532.832.432.131.033.2
個人・その他11.711.711.211.312.313.7
自己株式3.33.33.33.33.55.8
事業法人3.93.22.92.92.52.3
証券会社1.42.21.51.92.21.8
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)14.85
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)6.86
03日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト 信託銀行株式会社)5.15
04バンク ピクテ アンド シエ ヨーロツパ アーゲー シユクルサル ド ルクセンブルグ ユ-シツツ(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)3.28
05ジェーピー モルガン バンク ルクセンブルグ エスエイ 385598 (常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部)1.80
06ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部)1.45
07KBC BANK NV - UCITS CLIENTS NON TREATY (常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ)1.40
08クリアストリーム バンキング エスエー(常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ)1.38
09ジェーピー モルガン チェース バンク 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部)1.37
10株式会社三菱UFJ銀行1.24

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+57%、1株純資産は14期で+79%。直近期のROEは4.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月921,7445.522.347.7
2014年3月781,8274.428.559.7
2015年3月881,9084.733.150.4
2016年3月1081,9615.623.741.2
2017年3月1251,9926.421.544.3
2018年3月1592,1137.721.245.6
2019年3月1072,1135.126.332.5
2020年3月1632,1597.615.346.7
2021年3月1702,2537.727.968.8
2022年3月1642,4207.027.633.3
2023年3月1792,6157.133.739.9
2024年3月2602,9489.324.354.8
2025年3月1812,9966.125.4
2026年3月1453,1184.750.448.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額752百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
門田道也取締役会長6741,000
江尻裕彦取締役 代表執行役社長6330,000
城出秀司取締役6616,000
可知宣和取締役644,000
小林賢次郎取締役725,000
宮﨑正啓取締役721,000
高山与志子取締役70
松尾美枝取締役61
久世邦博代表執行役常務5619,000
天野克也執行役578,000
Jordi Verdés Prieto執行役576,000
野末武宏執行役597,000
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
石黒成直取締役68
虎山邦子取締役56

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
執行役525211711948998
取締役(社内)320120167
社外取締役5626212

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,528字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社および当社の関係会社)は栗田工業株式会社(当社)、連結子会社61社、持分法適用会社3社(子会社2社、関連会社1社)により構成されております。 事業としては、水処理薬品の製造販売、水処理装置の製造販売、水処理装置のメンテナンス・サービスなど水処理に関する技術を幅広く提供しております。 当社グループの各セグメントにおける主要な事業内容は以下のとおりであり、当社を含む3社は複数セグメントに属しております。 セグメントの名称   主要な事業   主要会社 電子市場 [計16社]   水処理装置の製造・販売   当社 栗田韓水㈱[韓国] 栗田工業(蘇州)水処理有限公司[中国] クリタ・アメリカ, Inc.[アメリカ] アルカデ・エンジニアリングGmbH[ドイツ] 継続契約型サービス   当社 栗田韓水㈱[韓国] 水処理薬品の製造・販売   当社 栗田韓水㈱[韓国] クリタ・タイワンCo.,Ltd.[台湾] 精密洗浄   クリテックサービス㈱ 日本ファイン㈱ サンエイ工業㈱ アオイ工業㈱ ペンタゴン・テクノロジーズ・グループ,Inc.[アメリカ] 水処理装置のメンテナンス   当社 栗田韓水㈱[韓国] 栗田工業(蘇州)水処理有限公司[中国] 栗田超純水設備(上海)有限公司[中国] クリタ・タイワンCo.,Ltd.[台湾] 水処理施設の運転・維持管理   栗田工業(蘇州)水処理有限公司[中国] 一般水処理市場 [計46社]   水処理装置の製造・販売   当社 クリタ・アメリカ, Inc.[アメリカ] クリタ・シンガポールPte.Ltd.[シンガポール] 継続契約型サービス   当社 クリタ東日本㈱ クリタ西日本㈱ 栗田工業(大連)有限公司[中国] クリタ・シンガポールPte.Ltd.[シンガポール] クリタ・ド・ブラジルLtda.[ブラジル] 水処理薬品の製造・販売   -製造- クリタ・ケミカル製造㈱ 栗田工業(泰興)水処理有限公司[中国]   -販売- クリタ東日本㈱ クリタ西日本㈱ -製造・販売- 当社 栗田工業(大連)有限公司[中国] クリタ・シンガポールPte.Ltd.[シンガポール] クリタ・ウォーター(マレーシア)Sdn.Bhd.[マレーシア] クリタ-GK ケミカル Co.,Ltd.[タイ] P.T.クリタ・インドネシア[インドネシア] クリタ・ヨーロッパGmbH[ドイツ] クリタ・アメリカ, Inc.[アメリカ] クリタ・ド・ブラジルLtda.[ブラジル] 水処理装置のメンテナンス   当社 ㈱クリタス クリタ東日本㈱ クリタ西日本㈱ クリタ・アメリカ, Inc.[アメリカ] エンジニアリング洗浄   当社 三善工業㈱ 水処理施設の運転・維持管理   ㈱クリタス クリタ・アメリカ, Inc.[アメリカ] クリタ・シンガポールPte.Ltd.[シンガポール] 土壌・地下水浄化   ランドソリューション㈱ 環境分析(水質、土壌)   クリタ分析センター㈱ ソフトウエアサービス   フラクタ Inc.[アメリカ] (注)1.当連結会計年度よりペンタゴン・テクノロジーズ・グループ,Inc.の事業を非継続事業に分類しております。 2.アルカデ・エンジニアリングGmbHは、クリタ・インダストリアル・ソリューションズGmbHに2026年4月1日付 で社名を変更しております。 3.当連結会計年度における組織見直しにより「一般水処理市場」に属していたアルカデ・エンジニアリングGmbH とクリタ・アメリカ,Inc.(水処理装置事業)の一部を「電子市場」帰属に変更しております。
経営方針・対処すべき課題4,428字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは「“水”を究め、自然と人間が調和した豊かな環境を創造する」を企業理念とし、2023年度において新たに企業ビジョン「持続可能な社会の実現に貢献する『水の新たな価値』の開拓者」を定めました。また、当社グループの経営の中核的概念を、従来の「CSR」から「サステナビリティ」に広げ、企業活動と自然環境や社会システムとの相互影響を踏まえた持続的な成長を指向し、サステナビリティを標榜した企業ビジョンの実現に向けた当社グループの重要課題を「クリタグループのマテリアリティ」として定めました。 当社グループは、企業価値の向上と競争優位の創出に邁進し、株主・投資家をはじめとするすべてのステークホルダーの皆様に対する適正かつ迅速な情報開示を通じ、より透明性の高い経営の実現を目指しております。 (2) 中長期的な会社の経営戦略及び目標とする経営指標 ①価値創造ストーリー 当社グループは、企業理念の実現に向け社会と共に持続的、長期的に成長していくための道筋をクリタグループの価値創造ストーリーとして言語化しました。当社グループの一人ひとりが価値創造ストーリーの担い手となることで、企業理念の実現を目指してまいります。 (クリタグループの価値創造ストーリー) 私たちクリタグループは、世界の様々な現場で日々変化する水の課題に対しソリューションを提供しております。 現場から得られる水に関する課題や情報は、私たちの知として集約、蓄積されます。私たちはこの知の活用により、お客様の真の課題を理解し、お客様と共有できる形での価値の予測とともに最適なソリューションを提供します。 私たちは、予測した価値の実現により、お客様と社会との共通価値を創造(Creating Shared Value:CSV)し、社会と産業を変えていきます。そして、創造した価値にふさわしい収益を得るとともに、お客様と社会からの信頼を基に更なる現場と新たな知を獲得していきます。 ②Value Pioneering Path 当社グループは、マテリアリティへの取り組みを中期経営計画PSV-27の戦略と有機的に融合し、企業価値向上に結びつける経営を推進しております。あわせて、グループ全社におけるすべての取り組みを、「持続的な成長を支える取り組み」、「利益・キャッシュ・フローを創出する取り組み」、「財務活動および株主還元の取り組み」の3つに大別しております。 これらの取り組みが、「売上拡大」、「収益性向上」、「ステークホルダーからの期待・信頼の獲得」、「資本コスト低減」、「資本効率性の向上」といった主要KPIの達成につながることを明確化し、グループ全社での意識づけと推進・管理を行っております。 これらの取り組みを通じて各KPIの向上を図り、PSV-27計画に掲げる財務・非財務目標の達成につなげてまいります。さらに、これら一連の価値創出の全体像を「Value Pioneering Path」として体系化し、グループ一体となった取り組みを通じて企業価値の持続的な向上の実現を図っております。 ③中期経営計画 当社グループは、2023年4月より5カ年の中期経営計画 Pioneering Shared Value 2027(PSV-27計画)をスタートさせました。マテリアリティの解決に繋がる社会価値を起点とした新事業の創出やCSVビジネスの展開に加え、顧客価値を起点とした既存ビジネスの深化・変革により、強固な社会価値・経済価値の創出基盤を確立することを目指しています。PSV-27計画最終年度(2027年度)の目標は次の通りとしております。 (財務指標) 売上高                                 4,700億円 売上高事業利益率※                      16% 親会社所有者帰属持分当期利益率(ROE)  12%以上 投下資本利益率(ROIC)                 10%以上 ※事業利益は、売上高から売上原価ならびに販売費及び一般管理費を控除した恒常的な事業の業績を測る当社グループ独自の指標です。IFRSで定義されている指標ではありませんが、財務諸表利用者にとって有用であると考え、自主的に開示しております。 (主要な非財務指標) CSVビジネスによる節水貢献量 250百万㎥ CSVビジネスによる温室効果ガス(GHG)削減貢献量  3,000千t-CO2以上 CSVビジネスによる資源化貢献量・資源投入削減貢献量 300%増(2022年度比) (3) 会社の対処すべき課題 PSV-27計画は、従来の当社グループの強みである「顧客親密性」と長期的な成長に向けた新たな挑戦により創出する「高い社会価値」の2つの競争優位性を軸に、より高く、新しい価値を生み出す独自のソリューションをお客様や社会に提供し、企業価値の向上に繋げていくものであります。 企業ビジョンと、企業ビジョンの実現に向けた重要課題である「クリタグループのマテリアリティ」、そしてこのマテリアリティへの取り組みが有機的に組み込まれたPSV-27計画の関係を体系化し、当社グループが中期的に進むべき方向性を示したものが、前項の②「Value Pioneering Path」です。当社グループは、この価値開拓の道筋に沿って各戦略を推進し、企業ビジョンの実現を目指しております。 当期は、企業価値向上への繋がりをより明確にするため、この道筋を「利益・キャッシュ・フローの創出」、「財務活動/株主還元」、「持続的な成長を支える取り組み」の3つに分類し、企業価値向上を実現する5つのアウトプットに繋げるべく、重要な経営指標の連鎖を可視化し、経営管理を強化しました。 PSV-27計画の3年目である当期を含めたこれまでの3年間における重点施策の取り組み実績は、次のとおりです。 1) 電子セグメント 世界各国で見込まれる旺盛な半導体産業の設備投資需要を事業機会として取り込み、お客様のグローバルな事業展開に対応するため、開拓余地の大きい欧米地域および台湾での事業基盤構築に取り組むとともに、グローバルに大型の水処理装置案件の獲得に繋げました。 2) 一般水処理セグメント CSVビジネスの拡大に取り組み、新興国市場を含むグローバルで導入事例を拡大させました。お客様への提供価値が高く、既存事業と比較して収益性も高い当ビジネスの売上拡大を通じて、一般水処理セグメントの収益性の改善を図りました。 3) 新規事業の創出 PSV-27計画の先の成長を見据え、社会課題を起点としたイノベーションに取り組み、グローバルで健康懸念が高まるPFASの除去・処理事業のほか、リチウム資源回収ビジネスなど、複数の新規事業を上市するとともに、宇宙関連事業では、月面水資源の確保・供給インフラの構築に向けて株式会社ispaceへ出資し、水資源開発に係る戦略的パートナーシップに合意しました。 4)財務戦略 積極的な成長投資と安定的な配当の実施に加え、経営環境の変化に応じた機動的な資本政策の一環として、当期において150億円の規模で自己株式の取得を行いました。また、PSV-27計画の先を見据えた成長投資や資本効率の向上に向けて、財務戦略の強化を図りました。 これらの取り組みの結果、2025年度までの実績は次のとおり進捗しています。 (注)当連結会計年度において、ペンタゴン・テクノロジーズ・グループ,Inc.の事業を非継続事業に分類しております。これにより、2025年度の売上高は、非継続事業を除いた継続事業の金額を表示し、事業利益率についても同様の基準で算出しているほか、2024年度の数値についても組み替えを行っております。なお、ROEおよびROICは、継続事業および非継続事業を合算したうえで算出しており、2025年度については非継続事業を除いた継続事業ベースの情報を当社で試算し、調整後ROEおよび調整後ROICとして併記しております。 PSV-27計画の4年目にあたる2026年度は、PSV-27計画達成の確度をより鮮明なものとする、極めて重要な1年と位置付け、当社グループの対処すべき課題として、次の4つに取り組んでまいります。 1) 電子セグメント 中長期的に高成長が見込まれる電子市場でのプレゼンスを高めるべく、グローバルな事業基盤を活用し、水処理装置案件を継続的に獲得していくとともに、これを起点にサービス事業の拡大を目指します。同時に、お客様の旺盛な設備投資需要に対応するため、設計の自動化の導入やレディメイド型超純水製造設備「e-WT」などプレファブリケーション工法の活用、M&Aや協業も含めた外部リソースの活用により、生産キャパシティの向上を図ります。 2) 一般水処理セグメント 電子産業以外の幅広い産業・地域を対象とする一般水処理セグメントでは、CSVビジネスを軸とした独自の価値提供モデルにより、事業領域や市場を開拓し、安定性と成長性を併せ持つ事業基盤の構築を目指します。この実現に向けて、地域特性に合わせた戦略によりCSVビジネスの拡大を加速させるとともに、自社製品に留まらない水処理装置の多角的な診断と最適化を行う新たなソリューションサービス「NEXTANCE(ネクスタンス)」を通じたメンテナンス事業領域の拡大に取り組みます。 3) 新規事業 将来の成長の柱として有望な複数の事業の立ち上げを推進します。PFASの除去・処理事業については、厳格な規制が導入されている米国市場でのプレゼンス向上に向けて、革新的なPFAS吸着技術を持つCyclopure Inc.への出資を本年4月に決定しました。また、森林火災・リチウムイオンバッテリー火災や、食料自給率の低下といった社会課題に対応した新規事業の立ち上げにも取り組みます。 4) 財務戦略 各事業の成長性や収益性を企業価値向上に繋げるべく、ROEの向上によるエクイティスプレッドの拡大を図ります。具体的には、成長分野への積極的な投資や事業再編などを通じて強固な事業ポートフォリオを構築するとともに、財務健全性を維持しながら、成長投資および株主還元を通じた最適な資本構成の実現に取り組みます。本年5月には、事業ポートフォリオの最適化に向けて、ペンタゴン・テクノロジーズ・グループ,Inc.の株式の譲渡を決定したほか、株主還元の一環で、350億円の自己株式を取得することを決定しました。
事業等のリスク5,088字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループに係るリスクの監視およびリスクマネジメントは、経営企画室長が担当しており、当社およびグループ会社のリスクについて定期的に分析・評価を行うとともに、継続的に監視し、必要な対応を検討・実施しております。 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、次のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経済、市場の状況 当社グループは事業活動を行っている国内外の各国・地域の経済状況の影響を受けております。電子市場、一般水処理市場ともに、顧客の工場操業度や設備投資の動向に応じて、当社グループの製品およびサービスに対する需要が変動する事業構造となっております。そのため、世界的な景気後退や顧客の設備投資計画の見直し、生産調整等が生じた場合には、需要の変化を通じて経営成績に影響を与える可能性があります。特に電子市場においては、超純水供給契約を締結する顧客の経営状況や投資計画の影響を受けるため、収益動向に影響を及ぼす可能性があります。 また、地政学的リスクや通商政策・輸出管理規制、安全保障を背景とした各国政策の動向、さらにはエネルギー政策や気候変動問題対応の進展、資源価格や金利環境の変化等により、顧客の事業活動および投資計画に影響が生じる可能性があります。これに伴い、当社グループの需要構造や収益性にも影響が及ぶ可能性があります。 なお、当社グループは、水と環境に関わる課題へのソリューションを幅広い業種の顧客に提供するとともに、サービスビジネスの拡大を通じて、安定した収益の確保に努めております。さらに、関係会社の月次・四半期での業績や方針・施策の展開状況の確認、内部監査や財務報告に係る内部統制のモニタリングを実施するとともに、当社の決裁・審査規程に基づき関係会社における重要事項を当社が決定するなど、事業管理の強化に努めております。また、競争激化に伴う製品およびサービスの価格下落等により、収益性が低下する可能性がありますが、当社グループは(3)に記載のとおり競争優位性の確保に努めております。 (2) 資材調達に関する影響、原材料・資材・エネルギーコストの高騰およびサプライチェーンの混乱 当社グループは、製品の製造や製作・建設等に使用する原材料や部品、役務サービスを外部から調達しております。これらの調達については、クリタグループ人権方針に基づく人権への配慮に加え、調達方針を定め、法令を遵守し、経済・社会・環境に配慮した調達活動を行っております。しかしながら、市況変動、地政学リスク、通商政策の変更、エネルギー価格の上昇等により、調達価格の上昇やサプライチェーンの混乱が発生する可能性があります。これにより製造原価の上昇や、原材料・部品の供給遅延、物流停滞に伴う生産・工事の遅延、売上計上時期の変動等が発生する場合があり、経営成績に影響を与える可能性があります。 なお、当社グループでは、販売価格への適切な転嫁、在庫の適正確保等により、これらの影響の低減に取り組んでおります。 (3) 競争優位性のある製品・サービス・ビジネスモデルを適切に提供できないリスク 当社グループは、薬品、装置、メンテナンスの各領域における技術・製品・サービスを組み合わせたソリューションに加え、GHG排出削減、節水、廃棄物の資源化または資源投入量の削減等に大きく貢献するCSVビジネスの展開により、競争優位性の強化に取り組んでおります。一方で、技術革新の進展や顧客ニーズの高度化、競争環境の変化により、事業環境の変化スピードは一層高まっております。そのため、競争優位性の維持・進化や、優位性のある新製品・サービス・ビジネスモデルを適時かつ継続的に提供できない場合には、受注機会の減少や価格競争の激化を通じて、経営成績に影響を与える可能性があります。 なお、当社グループでは、技術開発の強化、顧客および社会価値起点での事業展開、サービスビジネスの拡大等により、競争優位性の継続的な強化に取り組んでおります。 (4) 海外事業展開に係るリスク 当社グループは海外市場における事業拡大を図っております。海外市場への事業展開にあたっては、各国・地域における予期せぬ法令または規制の変更、政治・経済の混乱、紛争・テロ等のリスクが内在しており、これらの事態が顕在化した場合には、営業活動、工事遂行、調達、代金回収および現地関係会社の運営に支障が生じ、受注機会の減少等を通じて経営成績に影響を与える可能性があります。また、治安悪化や社会的混乱が生じた場合には、役員・従業員の安全確保や事業継続に影響が生じる可能性があります。 なお、当社グループでは、外務省やコンサルタント等外部機関からの情報収集、現地の弁護士・公認会計士等の専門家の活用による法令・規制動向の把握、海外出張者および海外駐在者の安全確保に向けた対策の強化等により、リスクの低減と適切な事業運営に努めております。 (5) 大規模自然災害の発生 当社グループは国内外に事業拠点を有しており、地震、台風、集中豪雨、洪水その他の大規模な自然災害等が発生した場合には、拠点、サプライチェーン、工事現場および顧客施設に影響が生じる可能性があります。これにより、当社拠点や顧客設備における生産停止、供給遅延、工事・サービス提供の遅延、復旧費用の発生等を通じて、売上収益の減少および費用の増加が生じ、経営成績に影響を与える可能性があります。 なお、当社グループでは、クリタグループBCM(事業継続マネジメント)方針に基づく事業継続計画の整備や安否確認システムの構築、災害対応訓練等の実施により、被害の最小化と早期復旧に向けた体制強化を進めております。 (6) 為替変動 当社グループはグローバルに事業を展開しており、海外売上比率は47.4%になっております。 各海外関係会社の現地通貨建の財務諸表は、円換算後に連結財務諸表に反映されております。そのため、為替相場の変動により、現地通貨建ての業績に変動が無い場合であっても、経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 なお、当社グループでは、為替予約の活用、通貨スワップ契約等のデリバティブの利用により、為替リスクの低減に努めております。 (7) 不採算工事発生によるリスク 水処理装置事業における水処理設備において、顧客との契約時に設定する原水条件等に関する前提の差異や、設計・施工上の課題により、品質問題や追加原価の発生、工期遅延等が生じる可能性があります。また、重大な不具合や性能未達、納期遅延が生じた場合には、やり直し工事や引当金の計上が必要となる可能性があります。これらの結果、売上収益の減少や費用の増加を通じて、経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。特に大型案件においては、個別案件の不採算化がグループ全体の収益に与える影響が大きくなる可能性があります。 なお、当社グループでは、設計・施工に関する社内基準に基づく事前確認、工事進捗・収支管理および情報共有の強化を図ることで、リスクの抑制に取り組んでおります。これらの取り組みに加え、エンジニアリングレビューやビジネスプロセスレビュー等の体制を整備し、管理の実効性向上を図っております。 (8) 固定資産の減損損失 ①のれん及び無形資産の減損損失 当社グループは、海外事業の基盤獲得や競争力のある技術・事業モデルの獲得を目的として企業買収を実施しており、その結果として「のれん」および無形資産を計上しております。2026年3月末時点における「のれん」の残高は61,497百万円となっております。 これらの資産は、将来の収益およびキャッシュ・フローの獲得を前提としております。事業環境の変化等により買収時に想定した収益性や成長性が確保できず、将来キャッシュ・フローの見積りと実績に乖離が発生した場合には、減損損失が発生し、経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 なお、当社グループでは、投融資に関する審査機能としてグループ経営管理本部経営管理部門長を委員長とする投資委員会を設置しております。同委員会は、取締役会や経営会議に付議する観点から投融資案件の審査を実施し、審査結果や主要論点を取締役会および経営会議に報告するとともに、投融資に関する状況について継続的なモニタリングを実施しております。 ②有形固定資産の減損損失 当社グループは、主に超純水供給事業等で顧客工場に事業用設備を設置しておりますが、それらは、顧客の事業状況や稼働状況の影響を受けます。顧客の生産縮小、事業撤退、契約条件の変化等により収益性が低下した場合には、回収可能価額が帳簿価額を下回り、減損損失が発生し、経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 なお、当社グループでは、投資判断時における顧客の事業状況や投資対効果の精査、契約条件の慎重な設定等により、リスクの低減に努めております。 (9) 情報システムおよびサイバーセキュリティに関するリスク 当社グループの事業活動においては、情報システムおよびデジタル技術への依存度とその重要性が増大しており、サイバー攻撃(不正アクセス、ランサムウェア感染等を含む)、取引先等の当社サプライチェーンを経由した侵害等により、情報システムの機能に支障が生じる可能性があります。これらの事象が発生した場合には、業務の停止・遅延および重要情報の漏えい等により、取引先および顧客からの信頼低下、損害賠償・復旧費用の発生等が生じ、その結果として経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 なお、当社グループでは、クリタグループデジタル管理方針およびデジタルガイドラインを定め、セキュリティ対策およびインシデント対応体制を強化することにより、影響の低減に取り組んでおります。 (10)法令・コンプライアンス 当社グループの事業活動には、国内外の法令および社会規範の遵守が求められております。そのため、法令違反や不適切行為が発生した場合には、事業活動の制約、罰金、訴訟、社会的信用の失墜等が生じ、経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。また、規制強化に伴う対応コストの増加も想定されます。 なお、当社グループでは、コンプライアンス体制およびインテグリティ(※)を重視した取り組みを継続的に強化しております。 ※「自分たちの良心に照らし正しいことをする、良いことをするという思考」のもと、一般的なコンプライアンス活動を内包し、より広範な社会的な規範・価値観に対応していこうとする活動。 (11)製品・サービスの品質および水処理設備のオペレーションエラー 当社グループは、顧客または当社グループの水処理設備の運転・維持管理サービス等を通じて顧客の生産活動や排水処理に関与しており、処理水の安定供給および品質が顧客事業に影響を与える事業構造となっております。このような事業特性の下では、製品・サービスの品質に関する不具合、水処理設備の故障、運転・維持管理における人為的なエラー、または監視の不備等により、基準に満たない処理水を供給または排出する可能性があります。このような事象が発生した場合には、社会的信用の失墜、顧客操業への支障、環境負荷の発生、損害賠償・復旧費用の発生、ならびに取引継続への影響等につながる可能性があり、その結果として、経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 なお、当社グループでは、製品およびサービスの品質確保ならびに水処理設備の安定的な運転に向けた品質マネジメント体制を構築し、継続的な改善活動に取り組んでおります。 (12)知的財産権 広範囲に事業を展開する中で、当社グループの知的財産権が侵害される可能性や第三者が保有する知的財産権を侵害する可能性があり、こうした場合には、競争力の低下や訴訟リスク等を通じて経営成績に影響を与える可能性があります。 なお、当社グループでは知的財産権の重要性を認識し、国内外において、知的財産の権利化、第三者が保有する知的財産権の侵害防止に継続して取り組んでおります。
経営成績の分析 (MD&A)7,281字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(以下「連結財務諸表規則」という。)第312条の規定によりIFRSに準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。 なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要性がある会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 連結財務諸表注記」の「3.重要性がある会計方針」、「4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載しております。 (2) 経営成績 当期における世界経済は、ウクライナ情勢の膠着および中東情勢の悪化、各国の通商政策変更に伴う重要物資のサプライチェーンの混乱、さらには物価上昇の影響などにより、先行き不透明な状況が続きましたが、全体では緩やかな持ち直しの動きが継続しました。国内では、製造業の生産活動は、年度前半において米国の関税引き上げの影響が一部にみられたことにより、横ばいとなりましたが、設備投資は、高水準の企業収益を背景に底堅い動きが続きました。海外では、米国経済は減速しながらも底堅く推移し、欧州でも持ち直しの動きが続きました。中国経済は内需を中心に減速感を強めましたが、中国を除くアジア諸国では、回復速度にばらつきがみられたものの、総じて緩やかな回復となりました。 このような中、当社グループは、5ヵ年の中期経営計画 Pioneering Shared Value 2027(PSV-27計画)の3年目である当期において、「人材・技術・しくみを磨き上げ、圧倒的なスピードと課題解決力で、期待を超える価値を切り拓く」という基本方針のもと、重点施策を推進しました。 電子産業分野では、半導体製造の売上上位企業であるグローバルアカウントをはじめとするお客様との接点を強化するため、欧米地域で前年同期に獲得した案件の立ち上げに注力し、大型案件に対応可能な基盤を整備するとともに、エンジニアリング力と技術力を駆使して、グローバルにサービス事業の起点となる水処理装置案件の受注獲得を図りました。また、主に米国を中心に精密洗浄事業を展開しているペンタゴン・テクノロジーズ・グループ,Inc.については、将来の成長性や収益性等を総合的に勘案し、同社の価値向上に資するオーナーのもとで、さらなる成長を図ることが最適であるとの判断のもと、2026年5月13日付でAEQUITA GmbH & Co. KGの子会社に譲渡することを決定し、株式譲渡契約を締結しました。当連結会計年度よりIFRS第5号「売却目的で保有する非流動資産及び非継続事業」に従った売却目的保有への資産分類の要件を満たすことから、ペンタゴン・テクノロジーズ・グループ,Inc.の事業を非継続事業に分類するとともに、当連結会計年度の表示形式に合わせ、関連する前連結会計年度の連結財務諸表および注記を一部組み替えて表示しております。 一般産業分野では、各国・地域において多様な事業に取り組むお客様の様々な課題に対し、最適なソリューションを提供するため、従来と比べて節水、GHG排出削減、廃棄物の資源化または資源投入量削減に大きく貢献する製品・サービスであるCSVビジネスの売上拡大を加速させました。拡大にあたっては、展開モデル数の拡充を図るとともに、グループ共通の情報基盤を活用した水平展開などに取り組みました。また、北米市場における当社グループのプレゼンスのさらなる向上を図るため、水処理薬品・装置の製造・販売等を主な事業とするクリタ・アメリカ,Inc.に、RO膜等向けの薬品の製造・販売を主な事業とするアビスタ・テクノロジーズ,Inc.を統合しました。また、社会課題を起点とした新規事業の創出・展開については、PFAS(有機フッ素化合物)の除去・処理事業の強化等に取り組みました。PFASは、環境中での残留性や人体への影響の懸念から、主に欧米や日本において規制が強化されつつあり、PFASの分析、除去および有害物質の無害化までを含めたワンストップソリューションへと進化させる取り組みを開始しております。 以上の結果、当社グループ全体の継続事業の受注高は442,961百万円(前年同期比7.3%増)、売上高は402,889百万円(前年同期比3.6%増)となりました。利益につきましては、事業利益は、57,343百万円(前年同期比12.7%増)、営業利益は、58,290百万円(前年同期比16.8%増)、税引前利益は、58,160百万円(前年同期比14.7%増)、継続事業と非継続事業を合算した親会社の所有者に帰属する当期利益は、非継続事業となったペンタゴン・テクノロジーズ・グループ,Inc.ののれんを含む固定資産の減損損失が3,418百万円増加したことから、15,957百万円(前年同期比21.4%減)となりました。 当連結会計年度においては、継続事業ベースでその他の収益2,414百万円、その他の費用1,468百万円を計上しております。その他の収益は、前年同期比で704百万円減少しております。これは主に、当連結会計年度において一部顧客との超純水供給契約(電子市場)解約に伴う清算益785百万円を計上したものの、前年同期に計上した前受金取崩益1,653百万円がなくなったことによるものです。その他の費用は、前年同期比で2,630百万円減少しております。これは、主に、米国子会社クリタ・フラクタ・ホールディングス,Inc.(一般水処理市場)ののれんの減損損失2,501百万円がなくなったことによるものです。 (電子) 当連結会計年度における継続事業ベース(以下同様)の受注高は、208,970百万円(前年同期比7.5%増)となりました。水処理装置は、世界的に半導体製造工場の増強投資が活発となったことを背景とした複数の大型案件の獲得により、高水準であった前年同期を上回る受注計上となったほか、メンテナンスにおいても、国内および韓国を中心にお客様の工場稼働が好調に推移したことを背景に増加しました。 売上高は、171,797百万円(前年同期比1.4%増)となりました。水処理装置は、前年同期に中国で複数の大型案件の売上計上があった反動により減収となりましたが、メンテナンスが好調に推移し、増収となりました。 利益につきましては、メンテナンスの増収効果に加え、水処理装置の採算性が改善したこともあり、事業利益は、27,657百万円(前年同期比5.6%増)、営業利益は、28,712百万円(前年同期比3.2%増)となりました。 (一般水処理) 当連結会計年度の受注高は、233,991百万円(前年同期比7.1%増)となりました。水処理装置は、米国およびシンガポールで増加しました。水処理薬品は、中国と東南アジアにおいて市場環境の弱さがみられましたが、CSVビジネスの拡大により増加しました。これに加えて、土壌浄化が大型案件の獲得により大幅に増加したほか、メンテナンスおよび継続契約型サービスも増加しました。 売上高は、231,091百万円(前年同期比5.4%増)となりました。水処理装置は、主に国内における大型案件の工事進捗により増収となったほか、水処理薬品、メンテナンスおよび継続契約型サービスも増収となりました。 利益につきましては、増収効果に加え、付加価値の高いCSVビジネスの伸長もあり原価率が改善したことから、事業利益は29,700百万円(前年同期比20.1%増)となり、営業利益は、前年同期に計上したクリタ・フラクタ・ホールディングス,Inc.ののれんの減損損失2,501百万円がなくなったことなどにより、29,592百万円(前年同期比34.0%増)となりました。 なお、当連結会計年度における組織見直しにより「一般水処理市場」に属していたアルカデ・エンジニアリングGmbHとクリタ・アメリカ,Inc.(水処理装置事業)の一部を「電子市場」帰属に変更しました。この変更に伴い、前年同期の数値も組み替えて表示しております。 生産、受注および販売の実績(継続事業ベース)は、以下のとおりであります。 ①生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。 セグメントの名称    当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)    前年同期比(%) 電子市場(百万円)   170,167   98.8 一般水処理市場(百万円)   232,549   102.1 合計(百万円)   402,717   100.7 (注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 ②受注状況 当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 電子市場   208,970   107.5   131,989   141.6 一般水処理市場   233,991   107.1   57,587   105.1 合計   442,961   107.3   189,577   128.1 (注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 ③販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。 セグメントの名称    当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)    前年同期比(%) 電子市場(百万円)   171,797   101.4 一般水処理市場(百万円)   231,091   105.4 合計(百万円)   402,889   103.6 (注)主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は以下のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) ㈱千代田組   38,337   9.86   41,307   10.25 (3) 財政状態 ①資産合計  564,422百万円(前連結会計年度末比15,473百万円増加) 流動資産は248,985百万円となり、前連結会計年度末比28,035百万円増加しました。これは主に営業債権、その他の債権及び契約資産が19,220百万円、ペンタゴン・テクノロジーズ・グループ,Inc.株式の譲渡契約が締結されたことに伴う振替により発生した売却目的で保有する資産が8,211百万円、それぞれ増加したことによるものであります。 非流動資産は315,437百万円となり、前連結会計年度末比12,561百万円減少しました。これは主にその他の金融資産が7,943百万円増加したものの、有形固定資産が8,669百万円、使用権資産が1,965百万円、のれんが4,850百万円、繰延税金資産が3,886百万円、それぞれ減少したことによるものであります。有形固定資産、使用権資産、のれんの減少は、主に非継続事業に分類されたペンタゴン・テクノロジーズ・グループ,Inc.の減損損失計上によるものです。 ②負債合計  220,445百万円(前連結会計年度末比10,001百万円増加) 流動負債は119,066百万円となり、前連結会計年度末比13,501百万円減少しました。これは主に未払法人所得税等が2,838百万円、ペンタゴン・テクノロジーズ・グループ,Inc.株式の譲渡契約が締結されたことに伴う振替により発生した売却目的で保有する資産に直接関連する負債が10,349百万円、それぞれ増加したものの、営業債務及びその他の債務が10,991百万円、社債及び借入金が18,009百万円それぞれ減少したことによるものであります。社債及び借入金の減少は、短期借入金やコマーシャル・ペーパー発行等による増加の一方、社債の償還(30,000百万円)を実施したためであります。 非流動負債は101,379百万円となり、前連結会計年度末比23,502百万円増加しました。これは主にリース負債が4,374百万円減少したものの、社債の新規発行(10,000百万円)や新たな長期借入等により社債及び借入金が27,619百万円増加したためであります。 ③資本合計  343,977百万円(前連結会計年度末比5,473百万円増加) これは主に市場買付による取得等により自己株式が14,919百万円増加し、資本合計に対する減少要因となったものの、円安外国通貨高に伴う在外営業活動体の換算差額の増加等によりその他の資本の構成要素が15,301百万円、利益剰余金が4,772百万円それぞれ増加したためであります。なお、利益剰余金は、主に配当金により11,287百万円減少したものの、親会社の所有者に帰属する当期利益15,957百万円により増加しています。 当連結会計年度末における資産をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。 (単位:百万円) 報告セグメント   調整額 (注)   連結財務諸表 計上額 電子市場   一般水処理市場   計 セグメント資産   254,756   230,500   485,257   79,165   564,422 (注)主なものは各報告セグメントに配分していない全社資産であります。 (4) キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は65,251百万円(前連結会計年度末比2,299百万円増加)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動で得られた資金は55,592百万円(前年同期比32,168百万円減少)となりました。これは主に非継続事業からの税引前利益(△は損失)21,800百万円、営業債権、その他の債権及び契約資産の増減額(△は増加)17,512百万円、営業債務及びその他の債務の増減額(△は減少)6,700百万円、法人所得税の支払額14,460百万円で資金が減少したものの、税引前利益58,160百万円、減価償却費、償却費及び減損損失35,157百万円、売却目的で保有する処分グループを売却コスト控除後の公正価値で測定したことにより認識した損失19,907百万円で資金が増加したためであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動で使用した資金は34,021百万円(前年同期比18,053百万円減少)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出25,958百万円、無形資産の取得による支出3,670百万円、投資有価証券の取得による支出2,546百万円などで資金を使用したためであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動で使用した資金は23,309百万円(前年同期比2,139百万円減少)となりました。これは主に、短期借入金及びコマーシャル・ペーパーの純増減額(△は減少)11,344百万円、長期借入れによる収入19,936百万円、社債の発行による収入9,955百万円で資金が増加したものの、社債の償還による支出30,000百万円、自己株式の取得による支出15,165百万円、リース負債の返済による支出5,737百万円、配当金の支払額11,336百万円でそれぞれ資金を使用したためであります。 当社グループは事業運営上必要な流動性確保と安定した資金調達体制の確立を基本方針としております。短期運転資金、設備投資やその他成長分野への投資資金は自己資金を基本としつつも、必要に応じて債券市場での調達や銀行借入を実施しております。なお、当連結会計年度末において、当社は取引金融機関2社とコミットメント・ライン契約を締結しております(借入実行残高 -百万円、借入未実行残高 20,000百万円)。 (5) 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 中期経営計画「PSV-27」に対する達成状況については、以下のとおりであります。 2024年度実績   2025年度実績   2027年度目標 売上高(百万円)   388,814   402,889   470,000 売上高事業利益率(%)   13.1%   14.2%   16% 親会社所有者帰属持分 当期利益率(ROE)   6.1%   4.7%   12%以上 調整後ROE   -   11.7% 投下資本利益率(ROIC)   8.8%   8.3%   10%以上 調整後ROIC   -   9.1% (注)当連結会計年度において、ペンタゴン・テクノロジーズ・グループ,Inc.の事業を非継続事業に分類しておりま す。これにより、2025年度の売上高は、非継続事業を除いた継続事業の金額を表示し、事業利益率についても同様の基準で算出しているほか、2024年度の数値についても組み替えを行っております。なお、ROEおよびROICは、継続事業および非継続事業を合算したうえで算出しており、2025年度については非継続事業を除いた継続事業ベースの情報を当社で試算し、調整後ROEおよび調整後ROICとして併記しております。

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