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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

日本トムソン

NIPPON THOMPSON CO., LTD.6480 · Prime · 機械

針状ころ軸受と直動案内機器の専業メーカー。あらゆる産業機械の回転・直動運動を支える。

概要

日本トムソンは、針状ころ軸受と直動案内機器(リニアガイド)の製造・販売を主力とする機械部品メーカーである。1950年に名古屋で創業し、1963年に東証2部上場、現在はプライム市場に所属。連結従業員2547人で、世界に14の子会社を持つ。2026年3月期の売上高は630億円、営業利益41億円を見込む。IKOブランドで知られ、工作機械や半導体製造装置、産業ロボットなど幅広い産業に部品を供給する。

単一事業セグメントで世界をカバーする製品構成

日本トムソンは、針状ころ軸受と直動案内機器を中心とする「軸受等」と、その他諸機械部品の2部門で事業を構成する。全売上高の約9割を軸受等が占め、2026年3月期実績では軸受等565億円(前年比17.9%増)、諸機械部品65億円(同1.2%増)であった。同社はこれらの製品を単一の事業セグメントとして運営し、工作機械、半導体製造装置、産業ロボット、医療機器、実装機などあらゆる機械産業へ供給する。生産は国内外の拠点で最適化され、売上原価率は68.0%である。

海外売上高比率54.7%のグローバル展開

国内と海外の売上高比率は、2026年3月期で国内285億円(45.3%)、海外345億円(54.7%)と海外が過半を占める。地域別では、米州(ロボット・医療機器向け)、欧州(市販向け・円安効果)、中国(半導体関連・大口設備投資)、その他アジア(シンガポール・台湾)で増収となった。同社は米国、オランダ、中国、タイ、ベトナムなどに販売・製造子会社を持ち、地産地消を含むグローバル生産体制を構築している。2025年8月には中国の販売子会社内にR&Dセンターを開設し、現地技術開発を強化した。

中期経営計画と成長への布石

2024年4月から3カ年の「IKO中期経営計画2026 Connect for Growth」を推進中である。基本方針は強い領域の集中強化とグローバル体制の再構築で、2026年3月期に売上高630億円、営業利益41億円を目標とする。その一環として、2025年10月には本部制を導入し意思決定の迅速化を図った。また、環境面では「IKOエコプロダクツ」の販売や「Oil Minimum」をキーワードにした低環境負荷製品を開発。2024年1月にはTNFD Adopterに登録し、自然資本への取り組みも開示している。

連結子会社14社で構成される企業集団

日本トムソンの連結対象は子会社14社である。主な販売子会社として、米国のIKO INTERNATIONAL, INC.(1971年設立)、オランダのNIPPON THOMPSON EUROPE B.V.(1975年)、中国の艾克欧東晟商貿(上海)有限公司(2006年)、タイのIKO THOMPSON ASIA CO.,LTD.(2014年)がある。製造子会社はベトナムのIKO THOMPSON VIETNAM CO.,LTD.(2006年設立)、中国の優必勝(蘇州)軸承有限公司(2017年子会社化)など。2010年には国内販売子会社と製造子会社3社を吸収合併し、グループ体制を再編した。なお、2025年6月に監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行した。

需要回復で業績はV字回復、過去最高益を視野

2026年3月期の実績は、売上高630億円(前期比15.9%増)、営業利益41億円(同249.6%増)、親会社株主帰属当期純利益40億円(同626.8%増)と急回復した。前期(2025年3月期)は売上高544億円、営業利益12億円と低調だったが、半導体製造装置やエレクトロニクス関連、工作機械向け需要が国内外で増加し、増収増産効果で利益が大幅に改善した。過去のピークは2023年3月期の売上高683億円、純利益77億円であり、2026年3月期の目標は過去最高の売上高630億円、営業利益41億円である。

業界の中での役割は機械要素部品メーカー(軸受・直動案内)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
630億円
営業利益
41億円
営業利益率
6.5%
純利益
41億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01全産業(機械部品)主力

針状ころ軸受、直動案内機器等の機械要素部品を単一セグメントで製造・販売。自動車、工作機械、産業機械等あらゆる業界に供給。

主な製品・サービス2
針状ころ軸受
細長いころを用いた軸受で、コンパクトな設計が可能。回転部分の摩擦低減に寄与。
直動案内機器
直線運動を案内する機械要素部品。リニアガイドなど。

製品と技術

針状ころ軸受:コンパクト設計と高負荷容量

針状ころ軸受は、細長い針状のころ(ニードル)を使用した軸受で、同じサイズの玉軸受と比べて高い負荷容量を持ち、コンパクトな設計が可能である。同社の創業時からの主力製品であり、1963年にIKOブランドで商標登録されて以来、自動車、工作機械、産業機械など幅広い分野で使用されている。特に、限られたスペースで高荷重を支える必要がある箇所(例えば、エンジンのクランクシャフトやトランスミッション)での採用が多い。現在も需要は安定しており、2026年3月期の軸受等部門売上高565億円の大半を占める。

直動案内機器(リニアガイド):高精度・長寿命の直線運動部品

1978年に開発した「リニアウェイ」を祖とする直動案内機器は、直線運動を案内する機械要素部品で、リニアガイドとも呼ばれる。工作機械の送り軸、半導体製造装置のステージ、産業ロボットのアームなど、高精度な直動が求められる分野で使われる。同社は2026年3月期に、高負荷容量とロングストロークを両立した「ラック&ピニオン内蔵形クロスローラウェイCRWG…V」や、軽量化を実現した「軽量形クロスローラベアリングLCRB」など11品目の新製品を発表した。また、リニアモータテーブル「ナノリニアNT100V」は新設計エンジンを搭載し、高推力と低断面を実現している。

エコプロダクツと環境負荷低減への取り組み

同社は環境負荷低減を目的とした「IKOエコプロダクツ」を展開している。これらは従来製品を環境軸で再定義したもので、省エネ・長寿命・小型化に貢献する。特に「オイル・ミニマム(Oil Minimum)」をキーワードに、潤滑油の使用量を削減できる製品の開発を推進している。例えば、自己潤滑性を持つ材料を用いた軸受や、グリース封入タイプのリニアガイドなどが該当する。これらの製品は、カーボンニュートラルを目指す顧客の需要に応えるとともに、同社のESG戦略の一環として積極的に販売されている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

直動軸受で国内大手、利益率低迷

機械業界に属し、直動軸受(リニアガイド)で国内有数のメーカー。同業の日本製鋼所や三浦工業とは異なるセグメントだが、機械部品として競合関係は限定的。2025/3月期売上高544億円(前期比▲1%)、営業利益率2.21%と低調。2026/3月期は売上高630億円、営業利益率6.51%と回復見通しだが、過去の水準には及ばない。半導体・工作機械向け需要の変動に左右されやすい。中国市場の競争激化も課題。

強み

  • 長年の技術蓄積で国内市場に強固な顧客ベース。
  • 売上高544→630億円、営業利益率2.2%→6.5%とV字回復見込み。
  • 半導体製造装置向けが持ち直し、業績改善に寄与。
  • 自動車、工作機械など幅広い産業に供給。リスク分散。

課題

  • 営業利益率2%台は低すぎる。固定費の見直しや高付加価値化。
  • 低価格攻勢でシェア低下リスク。現地生産対応など必要。
  • 半導体・工作機械の設備投資サイクルに業績が連動。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

工作機械・FAの時価総額近傍。太字が日本トムソン

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16516山洋電気2,020億円21.3倍
25186ニッタ1,947億円13.6倍
36966三井ハイテック1,815億円53.2倍
46866日置電機1,445億円19.4倍
56474不二越1,353億円17.7倍
66480日本トムソン1,267億円29.6倍
76652IDEC1,156億円28.1倍
86455モリタホールディングス1,115億円10.9倍
96104芝浦機械1,105億円102.1倍
106282オイレス工業966億円16.9倍
116143ソディック936億円13.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(工作機械・FA)に従っています。

会社の歴史

沿革 30件

名古屋での創業とニードルベアリング事業への参入(1950-1956年)

1950年2月、軸受等の販売を目的として名古屋市に大一工業株式会社を設立した。当初は販売業だったが、1956年3月にニードルベアリング(針状ころ軸受)の研究開発に着手。同年7月には日本トムソンベアリング株式会社と業務提携し、ニードルベアリングの販売を開始した。これにより、同社は後に主力となる針状ころ軸受の分野に足を踏み入れる。1959年9月には自社での生産を開始し、製造業への転換を果たした。

東証上場とIKOブランドの確立(1963年)

1963年6月に本社を名古屋市から東京都に移転し、同年7月に「アイケイオー(IKO)」を当社ブランドとして商標登録した。8月には社名を日本トムソン株式会社に変更。同年10月、東京証券取引所市場第二部に株式を上場した。翌1964年2月には日本トムソンベアリング株式会社を吸収合併し、事業基盤を強化。1968年には東京・大阪両証券取引所市場第一部に指定され、株式市場での地位を確立した。この時期にIKOブランドは国内外で認知され始める。

海外販売網の構築とSKFとの提携(1969-1975年)

1969年5月、スウェーデンのベアリングメーカーSKF社と4年間の業務提携を結び、技術・販売面での協力を得た。同時に岐阜製作所を新設し生産能力を拡大。1971年3月には米国に販売会社IKO INTERNATIONAL, INC.を設立し、初の海外拠点を獲得。同年には国内販売子会社も設立した。1975年11月にはオランダにNIPPON THOMPSON EUROPE B.V.を設立し、ヨーロッパ市場への販売窓口を開いた。これにより、北米・欧州への直接販売ルートが確立された。

直動案内機器への進出と事業の多角化(1978-1989年)

1978年5月、新たな製品分野として直動案内機器「リニアウェイ」(後の直動シリーズ)の開発・販売を開始した。これは針状ころ軸受に続く第二の主力製品となり、現在の直動案内機器事業の基礎を築いた。1982年には日本ディック株式会社(現連結子会社)に資本参加。1989年には株式会社武芸川製作所を設立し、生産拠点を増やした。この時期、同社は軸受と直動機器の両輪で事業を拡大し、機械要素部品の総合メーカーとしての地位を固めた。

中国・ベトナムへの生産シフトと国内再編(2006-2017年)

2006年2月、中国に販売会社艾克欧東晟商貿(上海)有限公司を設立。同年3月にはベトナムに製造会社IKO THOMPSON VIETNAM CO.,LTD.を設立し、低コスト生産拠点を確保した。2010年7月には国内の販売子会社と製造子会社3社を吸収合併し、グループの効率化を図った。2014年4月にはタイに販売会社を設立。2017年1月には中国の優必勝グループ(軸受製造・販売)を子会社化し、中国市場でのプレゼンスを一層強化した。これらの動きにより、生産・販売のグローバルネットワークが形成された。

プライム市場移行とガバナンス改革(2022-2025年)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、市場第一部からプライム市場へ移行した。2024年4月には中期経営計画「IKO中期経営計画2026」を始動。2025年8月には上海の販売子会社内にR&Dセンター中国を開設し、現地技術開発を強化。同年10月には本部制を導入し、組織を再編した。2025年6月には監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行し、コーポレートガバナンスを強化した。これらの取り組みは、長期ビジョン「IKO VISION 2030」の実現に向けた布石である。

年表30件を開く

1950年代

  • 1950年2月創業軸受等の販売を目的として名古屋市に大一工業株式会社を設立。
  • 1956年3月ニードルベアリング(針状ころ軸受)の研究開発に着手。
  • 1956年7月日本トムソンベアリング株式会社と業務提携。ニードルベアリングの販売を開始。
  • 1959年9月ニードルベアリングの生産を開始。

1960年代

  • 1963年6月本社を名古屋市から東京都に移転。
  • 1963年7月(アイケイオー)を当社ブランドとして商標登録。
  • 1963年8月商号変更社名を日本トムソン株式会社に変更。
  • 1963年10月上場株式を東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 1964年2月M&A日本トムソンベアリング株式会社を吸収合併。
  • 1967年8月上場大阪証券取引所市場第二部に上場。
  • 1968年2月本社を現在の本店所在地に新築移転。
  • 1968年6月東京・大阪証券取引所市場第一部に指定。
  • 1969年5月スウェーデンのベアリングメーカーSKF社と4年間にわたり業務提携する。
  • 1969年5月岐阜製作所を新設。

1970年代

  • 1971年1月創業日本トムソン販売株式会社(1975年12月に「アイケイオー販売株式会社」から商号変更)を設立。
  • 1971年3月米国に販売会社IKO INTERNATIONAL, INC.を設立(現連結子会社)。
  • 1973年9月創業株式会社笠神製作所を設立。
  • 1975年11月オランダに販売会社NIPPON THOMPSON EUROPE B.V.を設立(現連結子会社)。
  • 1978年5月直動案内機器のリニアウェイ(のちの直動シリーズ)を開発し、販売を開始。

1980年代

  • 1982年5月商号変更日本ディック株式会社(現連結子会社、1992年3月に「ダルマ産業株式会社」から商号変更)に資本参加する。
  • 1989年2月創業株式会社武芸川製作所を設立。

1990年代

  • 1998年4月株式会社八生商会に資本参加する。

2000年代

  • 2003年3月上場大阪証券取引所市場第一部の上場を廃止。
  • 2006年2月中国に販売会社艾克欧東晟商貿(上海)有限公司(IKO-THOMPSON(SHANGHAI)LTD.)を設立(現連結子会社)。
  • 2006年3月ベトナムに製造会社IKO THOMPSON VIETNAM CO.,LTD.を設立(現連結子会社)。

2010年代

  • 2010年7月M&A日本トムソン販売株式会社、株式会社笠神製作所および株式会社武芸川製作所の連結子会社3社を吸収合併。
  • 2014年4月タイに販売会社IKO THOMPSON ASIA CO.,LTD.を設立(現連結子会社)。
  • 2017年1月M&A中国の販売会社優必勝(上海)精密軸承有限公司(UBC PRECISION BEARING CO.,LTD.)および製造会社優必勝(蘇州)軸承有限公司(UBC(SUZHOU)BEARING CO.,LTD.)を子会社化(現連結子会社)。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。
  • 2025年6月監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    強い領域の強化とグローバル体制再構築

    中期経営計画「IKO中期経営計画2026」に基づき、当社の競争力のある分野を集中的に強化し収益力と効率性を向上させるとともに、海外生産子会社や基幹業務システムを活用したグローバル体制の再構築を進め、長期ビジョン「IKO VISION 2030」の実現を目指す。

  2. 02

    顧客視点のソリューション提供とブランド力向上

    お客様から真っ先に相談される会社を目指し、ビジネスパートナーとの協業深化による高付加価値なトータルソリューションを提供する。また、IKOブランドの技術力を新たな形で発信し、グローバル市場での認知度向上と効率的な販売拡大を図る。

  3. 03

    オープンイノベーションと新成長領域への製品開発

    IoT、AI、ロボットなどの技術進化に対応し、産学官のオープンイノベーションを推進。人材育成と組織最適化により新成長領域の製品開発や新ビジネス企画を強化し、知財戦略も含めて競争力を高める。

  4. 04

    生産改革とグローバル最適調達

    工程改善・自動化・新工法の確立による生産改革を推進し、全社販売戦略にタイムリーに対応できる供給力を実現する。最適なグローバル調達、設計規格見直し、モジュール化などを通じ、品質・価格・納期の競争力を強化する。

  5. 05

    ESG経営の推進と環境負荷低減

    ISO14001に基づく環境保全活動に加え、エコプロダクツの販売や「オイル・ミニマム」をキーワードとした環境負荷低減製品の開発を推進。温室効果ガス排出削減目標を掲げ、省エネや再生可能エネルギー調達を継続し、TNFDへの対応も含めカーボンニュートラル実現に貢献する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,547人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は687万円で、9期前と比べて+7.8%平均年齢は39.6歳、平均勤続年数は15.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,919
2018年3月2,232
2019年3月63738.715.22,448
2020年3月63039.015.52,232
2021年3月57339.315.82,456
2022年3月59839.616.22,688
2023年3月65939.916.42,613
2024年3月68539.816.22,472
2025年3月66539.716.12,36651
2026年3月68739.615.82,547161

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率71.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)57.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社8(国内 1 / 海外 7、うち連結子会社 8) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
岐阜製作所 — 岐阜県美濃市164億円
本社 — ベトナム ハイフォン市3,402百万円
本社 — 東京都港区2,203百万円
本社外 — 名古屋市 中区119百万円
中部支社(名古屋市中川区)外19ヵ所90百万円
開発研究所 — 神奈川県鎌倉市78百万円
主な関係会社
  • 海外
    IKO INTERNATIONAL, INC. (注)3
    米国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    NIPPON THOMPSON EUROPE B.V. (注)1、3
    オランダ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    艾克欧東晟商貿(上海)有限公司(注)1、3
    中国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    優必勝(上海)精密軸承有限公司(注)1
    中国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    IKO THOMPSON ASIA CO.,LTD.
    タイ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本ディック㈱
    名古屋市中区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    IKO THOMPSON VIETNAM CO.,LTD. (注)1
    ベトナム · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    優必勝(蘇州)軸承有限公司(注)1、2
    中国 · 連結子会社
    議決権100.0%
国際子会社 (GLEIF登録 1社)
  • NLNippon Thompson Europe B.V.

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は630億円営業利益41億円前期と比べると増収増益で、売上が+15.8%、利益が+241.7%。

売上高
+15.8%
630億円
営業利益
+241.7%
41億円
純利益
+583.3%
41億円
営業利益率
6.5%
前期比 +4.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高800億円630億円
営業利益115億円41億円
純利益95億円41億円
1株あたり配当¥32¥32

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は198億円、営業利益は28億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+35.6%、営業利益は+180.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q16219
2024年1Q146106.812
2024年2Q139107.24
2024年3Q136107.47
2024年4Q1297
2025年2Q267124.5−1
2025年4Q27700.07
2026年2Q303155.017
2026年4Q327268.024
2027年1Q1982814.124

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は360億円から630億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は6.5%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月36015−1
タイに販売会社IKO THOMPSON ASIA CO.,LTD.を設立(現連結子会社)。
2014年3月39396
2015年3月4504830
2016年3月4372816
中国の販売会社優必勝(上海)精密軸承有限公司(UBC PRECISION BEARING CO.,LTD.)および製造会社優必勝(蘇州)軸承有限公司(UBC(SUZHOU)BEARING CO.,LTD.)を子会社化(現連結子会社)。
2017年3月4419−3
2018年3月5522417
2019年3月5765337
2020年3月47513−2
2021年3月44322
2022年3月6238146
2023年3月68310777
2024年3月5504730
2025年3月54412142.26
2026年3月63041526.541

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高630億円のうち、営業利益として残るのは41億円6.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は41億円、売上の6.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金67.9%428億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金25.6%161億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.5%41億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
32.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.1pt
6.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.5pt
6.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.6pt
5.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが95億円、投資CFが−37億円で、差し引きのフリーCFは58億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は230億円で、売上の4.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−4−28−16−32100
2014年3月91−16−3675143
2015年3月77−24−1953180
2016年3月25−49−19−24134
2017年3月50−5471−4200
2018年3月60−14−6746180
2019年3月52−51−101170
2020年3月−25−6246−87128
2021年3月57−30−427153
2022年3月103−21−6482178
2023年3月64−27−3437186
2024年3月−25−5376−78190
2025年3月64−34930227
2026年3月95−37−6258230

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,255億円。このうち返さなくてよい自己資本が832億円で、自己資本比率は66.2%(業種中央値65.3%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月84353231163.0
2014年3月86956130864.6
2015年3月93461132365.4
2016年3月89258131165.0
2017年3月99658641058.4
2018年3月98559738860.1
2019年3月1,01560241359.1
2020年3月98157440758.4
2021年3月1,00959441558.7
2022年3月1,07464343159.7
2023年3月1,14872142762.7
2024年3月1,20077043064.1
2025年3月1,21176145062.7
2026年3月1,25583242366.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
250億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
479億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
170億円
在庫として抱えている分
負債合計
423億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
73
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率13 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率209社中25位あたり、逆に低いのは配当利回り209社中156位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.1%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.5%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
66.2%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
15.8%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.9%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,724で、1年前と比べて+174.6%過去52週の値幅のなかでは56%の位置にある。

¥1,724-4.5%1ヶ月-10.2%1年+174.6%時価総額1,267億円
過去52週の値幅
安値¥641高値¥2,580

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)29.6倍
PER (会社予想)12.6倍
PBR1.38倍
配当利回り1.86%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は前日比8.22%安の1687円。1カ月で5.44%下落し、52週高値2580円から34.6%後退。25日線1831円を下抜け、75日線1951円からも乖離。出来高は8月17日に632万株と急増し、その後も高水準。RSI55.7と中立圏ながら、上値の重い展開が続く。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 30/100)

PER 35.1倍は業界平均25.6倍を大きく上回り、割高感が強い。PBR 1.70倍は業界平均1.68倍とほぼ同水準だが、ROEが低く(約5%)、収益力に見合わない株価水準である。配当利回り1.33%は業界平均2.10%を下回り、株主還元も劣る。今期業績の大幅悪化を考慮すると、割高と評価せざるを得ない。

指標この会社業種平均
PER (実績)29.6倍22.7倍
PER (予想)12.6倍
PBR1.38倍1.50倍
ROE5.1%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

半導体・工作機械市場の回復期待から、2026/3期に売上高630億円、営業利益41億円とV字回復が予想される。強気派は、同社の技術力とシェアを背景に、市場回復の恩恵を最大限に受けるとみる。弱気派は、過去の業績変動の大きさから回復の確度に懐疑的で、競合との価格競争や円高リスクも懸念する。

プラスに働く材料7
  • 半導体需要回復の恩恵

    半導体製造装置向けが売上の大きな割合を占める

  • 世界トップクラスの競争力

    リニアガイドで高いシェアとブランド力

  • 2026/3期V字回復予想

    売上高630億円、営業利益41億円と大幅増益

  • 営業利益3倍増益計画2026/3期影響

    FY2026/3営業利益41億円と前期比3.4倍、業績V字回復でPER低下期待

  • 大幅増収による収益改善通年影響

    FY2026/3売上高630億円、前期比+15.8%成長

  • 海外市場開拓による成長2027年以降影響

    機械部品需要回復で中期的な売上拡大寄与

  • 自社株買いへの期待不定影響

    株価急騰後もPER35倍と割高で買い圧力になる可能性

マイナスに働く材料7
  • 業績変動の大きさ

    2024/3期に売上高が大きく減少した実績

  • 価格競争の激化

    海外競合の台頭で価格競争が激化

  • 為替リスク

    輸出比率が高く、円高が業績を圧迫

  • 業績の大幅な未達リスク決算発表後影響

    FY2025/3営業利益12億円と低水準、回復期待が先行

  • 株価急騰による過熱感継続影響

    1年で+281%上昇、PER35倍と業界平均比割高

  • 原材料価格上昇継続影響

    鋼材等コスト増で利益率悪化の可能性

  • 大口顧客の生産調整不定影響

    特定顧客依存リスク、受注変動で業績ブレ

次の決算で確かめる点
売上高成長率
市場回復の速度を測る
営業利益率
採算改善の進捗を示す
半導体製造装置向け売上高
主要市場の動向を直接反映

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり32で、前期から+55.3%いまの株価に対する利回りは1.86%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥32
1株あたり
配当利回り
1.86%
いまの株価に対して
配当性向
54.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月13
2018年3月130.0115.4
2019年3月1515.431.8
2020年3月13−16.7
2021年3月8−36.0
2022年3月1362.5100.2
2023年3月1946.218.5
2024年3月190.065.9
2025年3月190.0
2026年3月3055.354.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥32

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ12,102人。区分でいちばん多いのは金融機関33.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が50.1%を占め、残る49.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関41.040.935.838.337.533.7
個人・その他26.826.629.228.528.528.5
外国法人17.717.319.019.618.819.3
事業法人13.213.313.311.414.416.4
自己株式1.41.31.34.24.23.1
証券会社1.31.82.62.20.81.9
外国人個人0.00.00.10.00.00.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)10.63
02日本トムソン取引先持株会8.10
03日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)5.80
04MM Investments株式会社4.70
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.59
06株式会社不二越2.73
07日本トムソン従業員持株会2.54
08株式会社三菱UFJ銀行2.19
09HSBC BANK PLC A/C M AND G (ACS) VALUE PARTNERS CHINA EQUITY FUND(常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティ-ズ・サ-ビシズ・オペレ-ションズ)1.92
10みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 みずほ銀行口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行1.78

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+3542%、1株純資産は14期で+63%。直近期のROEは5.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−2732−0.2
2014年3月87711.064.6609.8
2015年3月418385.114.631.7
2016年3月228022.618.656.8
2017年3月−4810−0.5
2018年3月238282.936.4115.4
2019年3月528376.29.831.8
2020年3月−3797−0.3
2021年3月38360.4219.2
2022年3月659037.58.3100.2
2023年3月1081,01011.25.418.5
2024年3月431,1174.114.965.9
2025年3月81,0990.759.9
2026年3月591,1915.114.654.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額355百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
宮地茂樹取締役会長70127,000
秀島信也取締役副会長 生産本部・営業本部担当7217,000
細野幹人代表取締役社長CEO6216,000
西村修取締役CFO 経営企画部・人事総務部・経理部・法務室・秘書室担当628,000
武井洋一取締役65
齊藤聡取締役67
野田篤子取締役65
松本展広取締役(常勤監査等委員)6311,000
那須健人取締役(監査等委員)58
林田和久取締役(監査等委員)52
佐伯里香取締役(監査等委員)65

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6171434025543
社外取締役8949412
監査役1666

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容193字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社の企業集団は、当社および子会社14社で構成され、針状ころ軸受および直動案内機器等(以下、「軸受等」といいます。)ならびに諸機械部品の製造・販売を単一の事業として運営しております。 従いまして、当社および連結子会社(以下、「当社グループ」といいます。)は、軸受等ならびに諸機械部品の製造・販売事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。
経営方針・対処すべき課題2,057字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの事業分野は、機械産業およびエレクトロニクス産業の世界的な成長に伴い、工作機械や半導体製造装置向けをはじめとした幅広い業種において需要は着実に拡大するものと見ております。さらに、カーボンニュートラルの実現を目指した世界的な取り組みを背景に、機械装置の小型化・省力化を実現する製品群に対する需要も高まっており、成長性の高い事業分野であると考えております。 当社グループは、軸受等の重要機械要素の製造販売を通じて、お客様に信頼され、必要とされるグローバルカンパニーへの発展を目指し、2024年4月から3年間の「IKO中期経営計画2026 Connect for Growth ~I・K・Oでつなぐ、革新の未来~」を始動いたしました。この計画では、当社の『強い領域』を集中的に強化し、収益力と効率性をさらに向上させるとともに、『グローバル体制』の再構築を進めることで成長性を高め、長期ビジョン「IKO VISION 2030」の実現に繋げてまいります。これらの取り組みを通じて、環境、社会、ガバナンス(ESG)の面での責任を果たし、SDGsの達成にも積極的に貢献していくことが当社グループの重要な使命です。 (1) 販売活動につきましては、「お客様から真っ先に相談していただける会社」を目指し、お客様が抱える問題やビジョンを深く理解した上で、その実現に向けたソリューション製品と技術サービスを提供してまいります。特に、IoTやスマートファクトリーなど市場のニーズは高度化・多様化していますが、当社グループとしてはビジネスパートナーとの協業深化による高付加価値なトータルソリューションの提供のほか、これまで戦略プラットフォームとして強化してきた、ベトナム・中国の海外生産子会社や、基幹業務システムの最大活用により収益性を高めてまいります。また、従来とは異なる新しい形でIKOブランドの高い技術力を発信し、グローバル市場での認知度向上に努め、より効率的・効果的に販売拡大できる体制を築いてまいります。 (2) 製品開発につきましては、IoT・ビッグデータ・AI・ロボット等、テクノロジーの進化による経済社会構造の変革が進むなか、産学官のオープンイノベーションを推進し、新しい価値を社会に提供してまいります。同時に、製品競争力強化のための人材育成および組織の最適化に取り組み、新成長領域への製品開発や、新ビジネスの企画開発とともに知財戦略の強化も図ってまいります。営業部門・技術部門協同で世界各地域のニーズや課題を的確にとらえ、当社グループの持つ高い技術力を駆使してお客様の視点に立った製品開発・市場開拓に取り組んでまいります。 (3) 生産活動につきましては、全社販売戦略に確実かつタイムリーに対応できる生産供給力の実現に向け、工程改善・自動化・新工法の確立に取り組み、生産改革を強力に推進してまいります。材料や部品等についても、最適なグローバル調達を実施するほか、設計規格の見直しやモジュール化等、上流からの抜本的な改革にも着手し改革の効果を高めてまいります。国内外生産拠点のそれぞれの利点を最大限に活かし、地産地消を含む最適地生産や的確な役割分担により、品質・価格・納期それぞれの面で競争力の強化を図ってまいります。 (4) ESG(環境、社会、ガバナンス)につきましては、社会の信頼を得ながら、当社グループが引き続き発展するためには、法令遵守や社会課題解決に向けた取り組みも重要な経営課題のひとつとして捉えております。環境面では、当社グループは国際規格「ISO14001」に基づく保全活動の継続のほか、従来製品を環境軸で再定義した「IKOエコプロダクツ」の積極的な販売を進めることに加え、「オイル・ミニマム(Oil Minimum)」をキーワードとした環境負荷低減製品の開発をさらに推進してまいります。気候変動への対応では、パリ協定に準拠した当社グループの温室効果ガス排出量削減目標を掲げ、グループ全体での徹底した省エネルギー活動や積極的な再生可能エネルギーの調達を継続するとともに、サプライチェーンとの連携をさらに強化し、カーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。また、当社グループは、2024年1月に「自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)」の早期採用者である「TNFD Adopter」に登録しております。気候変動と密接に関連する自然資本・生物多様性の課題にも積極的に取り組むとともに、事業の持続性向上と非財務情報開示の更なる充実を図ってまいります。 また、当社グループの価値創造の源泉である人材(人的資本)の高度化に向け、働きやすい環境づくりやダイバーシティ&インクルージョンを推進するとともに、強固なガバナンス体制による公平で透明性の高い経営を目指し、ステークホルダーへの情報開示やコミュニケーションの充実を図ってまいります。
事業等のリスク3,211字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの事業展開上、経営成績および財政状態に影響をおよぼす可能性のあるリスクには、以下のようなものがあります。当社グループは、これらリスク発生の可能性を認識した上で、発生の予防および発生した場合の対応に努める方針であります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 市場環境 当社グループの製品は、国内外のエレクトロニクス関連機器、工作機械、自動車・自動二輪車をはじめ、ロボット、建設機械や一般産業機械等の幅広い分野で使用されておりますが、その中でも特に半導体製造装置や電子部品実装機等のエレクトロニクス関連機器向け、工作機械向けなど、特定産業分野への売上比率が相対的に高くなっております。他業種向けの販売拡大に努め、売上比率の高い分野の需要変動による影響の緩和を図っておりますが、特定産業分野における急激な需要の縮小は、当社グループの経営成績および財政状態に悪影響をおよぼす可能性があります。また、日本、北米、欧州、アジアを含む当社グループの主要市場における景気後退およびそれに伴う需要の縮小は、当社グループの経営成績および財政状態に影響をおよぼす可能性があります。 (2) 為替変動 当社グループは、北米、欧州、アジアをはじめとした世界市場へ製品の販売を行っております。そのため、為替予約等により為替相場の変動リスクをヘッジしておりますが、そのリスクを全て排除することは不可能であります。また、米国、オランダ、中国およびタイ王国等の海外連結子会社における売上、費用、資産を含む外貨建て項目は、連結財務諸表作成のために円貨換算しており、為替相場の変動の影響があります。 (3) 海外における事業活動 当社グループは、海外市場における事業比率が高まってきているため、海外諸国の法律、規制等の変更や、政治、経済等の混乱等により、事業活動に影響をおよぼす可能性があります。 (4) 製品開発 当社グループが生産・販売する製品は、販売戦略の根幹である「お客様に密着した提案型営業活動」により収集されたお客様ニーズを反映させた製品であり、競合他社製品との差別化を図った製品を多数開発し、市場に投入しております。しかしながら、品質、性能の優位性よりも廉価な類似製品に需要が傾斜した場合、当社グループ製品の付加価値に見合った販売価格の設定が困難になる恐れがあります。 (5) 生産体制等 当社グループは、常に変化する国内外市場の需要と短納期化の要請に応えるため、資材、生産設備等の先行投資が不可欠であると考えております。従いまして、お客様からの需要の変化に柔軟に対応できる生産体制の維持・改善に努めておりますが、予想を超える短期間での需要の変化は、供給の遅延やコストの増加を招く恐れがあります。また、当社グループは、製品の製造に使用する原材料や部品を外部より調達しております。これら原材料等は、市況の変化による価格の高騰や品不足、供給元の生産能力不足や火災、倒産、自然災害等の理由により原材料等の調達に支障を来す可能性があります。その場合、当社グループの経営成績は、製品の製造原価の上昇や生産停止等により悪影響を受けることがあります。 (6) 製品品質の維持 当社グループ製品の品質管理は、品質管理システムをもとに万全を期して行っております。しかしながら、原材料・製造工程・品質管理等の原因により出荷不能な製品やお客様からのクレームが発生した場合には、賠償責任等により当社グループの経営成績に影響をおよぼす可能性があります。 (7) 取引先の債務不履行 取引先の信用状況については、販売部門等を中心に常日頃から情報収集の体制を築いておりますが、環境の変化等によって予測していない不良債権や貸倒れが発生するリスクは常に存在しております。景気後退や競争激化の影響を受け、国内外を問わず取引先の債務不履行等が生じた場合に、当社グループの経営成績および財政状態に悪影響をおよぼす可能性があります。 (8) 知的財産権の侵害 当社グループが保有する技術については、特許権等の知的財産権として取得することにより技術の保全を図っておりますが、他社から当社グループの知的財産権が侵害される可能性があり、当社グループの事業活動に影響をおよぼす可能性があります。 (9) 環境問題 当社グループは、「環境方針」を制定し、環境問題への取り組みを行っているとともに、省エネルギー製品の開発等、環境負荷の低減に努めております。また、当社グループは、環境マネジメントシステムの国際規格である「ISO14001」の認証を取得するとともに、国内外の法令を遵守することはもちろんのこと、欧州のELV指令やRoHS指令に代表される様々な規制にも対応しております。しかしながら、予期せぬ事情により将来において環境問題が発生した場合、対策費用が発生し、当社グループの経営成績に悪影響をおよぼす可能性があります。 (10) 情報セキュリティ 当社グループでは、事業遂行に関連し多くの重要情報や個人情報を入手することがあります。これらの情報の外部への流出防止・目的以外への流用等が起こらないようセキュリティ対策の強化を図るとともに、情報セキュリティ基本方針・個人情報保護方針を定め、周知徹底および運用を行っております。しかしながら、コンピュータウイルス、不正アクセスやサイバー攻撃等による予期せぬ事態によりこれらの情報の外部流出・棄損・改ざん等の事故が発生した場合は、生産や業務の停止、社会的信用の低下や対策費用の発生等、当社グループの経営成績に悪影響をおよぼす可能性があります。 (11) 棚卸資産の評価 当社グループは、棚卸資産を主に総平均法による原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)にて評価しております。 当社グループでは、ユーザーニーズに迅速に対応するために、将来の販売予測に基づいて多品種・少ロットの棚卸資産を計画生産しております。これらの棚卸資産は、保有期間が長期化するに伴い、販売および消費可能性が低下することが想定されることから、入庫日から一年を超えて経過しているものを滞留在庫として評価減の対象としております。当該滞留在庫の評価を適切に反映するために、在庫区分、品目区分、標準・特殊といった複数の区分からの滞留状況の調査、過去の販売と消費の実態を勘案した将来の消費可能性の検討を行い、設定した評価率に基づき滞留在庫に対する評価減を行っております。 評価減の認識および測定にあたっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、当社グループの財政状態および経営成績に悪影響を与える可能性があります。 (12) 大規模災害等の発生 当社グループの生産拠点および当社グループ取引先の事業拠点において、地震、洪水、火災、雪害等の大規模自然災害やその他の災害が発生した場合、生産設備や製品、仕掛品等の破損により、生産機能が低下または停止し、業績に影響をおよぼす可能性があります。また、テロ攻撃・戦争による政治情勢の変化や感染症蔓延などの社会的混乱により物的・人的被害を受けた場合、当社グループの生産・販売活動に悪影響がおよぶ可能性があります。 特に、当社グループの主な生産拠点は、岐阜県内に集中しているため、万が一、当該地域で大規模な震災、水害またはその他の災害等が発生した場合、当社グループの経営成績および財政状態に悪影響をおよぼす可能性があります。 以上のような様々なリスクが存在しておりますが、ここに記載したリスクが当社グループの全てのリスクではありません。
経営成績の分析 (MD&A)4,765字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 業績 当連結会計年度における経済情勢は、米国の通商政策を巡る影響や中東情勢の緊迫化等により不透明な状況は継続したものの、各国の経済政策や堅調な設備投資需要を背景に、緩やかな回復基調で推移しました。 このような情勢のもと、当社グループは「強い領域」の集中強化と「グローバル」体制の再構築を基本方針とする「IKO中期経営計画2026 Connect for Growth ~I・K・Oでつなぐ、革新の未来~」の2年目を迎え、当社の強みを活かした各種施策を推進しました。2025年8月には、販売子会社である「艾克欧東晟商貿(上海)有限公司」内に「R&Dセンター中国」を開設し、中国市場における技術開発およびお客様への迅速な対応力の一層の強化を図りました。また同年10月には、長期的な成長を目指したグローバル戦略の具体化を図るため、本部制を導入した組織体制に再編し、意思決定の迅速化や主要機能の専門性向上を図るとともに、新たな収益機会の創出に取り組みました。 販売面につきましては、国内外の展示会への出展に加え、顧客事業所内でのセミナーやミニ展示会を積極的に開催するなど、既存顧客との取引深耕や新規市場・顧客の開拓に取り組みました。 製品開発面につきましては、高い負荷容量とロングストロークを兼ね備えた『ラック&ピニオン内蔵形クロスローラウェイCRWG…V』や、従来品と比較して60%以上の軽量化を実現した『軽量形クロスローラベアリングLCRB』、新設計エンジンを搭載した低断面で高推力のリニアモータテーブル『ナノリニアNT100V』など11品目の新製品を発表し、お客様ニーズに即した高付加価値製品の充実を図りました。 生産面につきましては、即応力のあるグローバル生産体制の構築を目指して、国内外拠点における生産機能の整備・最適化や工程の自動化を推進するなど、生産効率の向上に取り組みました。 当社グループの営業状況をみますと、国内市場においては、半導体製造装置や実装機等のエレクトロニクス関連機器向けや工作機械向け等の需要が増加し、売上高は増加しました。北米地域では、ロボットや各種医療機器等の一般産業機械向けの需要が増加し、売上高は増加しました。欧州地域では、市販向け等の需要が回復したことや為替の円安効果により、売上高は増加しました。中国では、半導体関連需要の増加や大口の設備投資案件が寄与し、売上高は増加しました。その他地域では、シンガポールや台湾等を中心に売上高は増加しました。 これらの結果、当連結会計年度の売上高は63,031百万円(前期比15.9%増)となりました。収益面につきましては、増収・増産効果等により営業利益は4,102百万円(前期比249.6%増)、経常利益は5,162百万円(前期比262.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,069百万円(前期比626.8%増)となりました。 また、当連結会計年度における針状ころ軸受および直動案内機器等(以下「軸受等」)の生産高(平均販売価格による)は52,369百万円(前期比13.5%増)となり、軸受等ならびに諸機械部品の受注高は72,503百万円(前期比29.8%増)となりました。 セグメントについて、当社グループは、軸受等ならびに諸機械部品の製造販売を主な単一の事業として運営しているため、事業の種類別セグメントおよび事業部門は一括して記載しております。なお、部門別売上高では、軸受等は56,533百万円(前期比17.9%増)、諸機械部品は6,497百万円(前期比1.2%増)となりました。 部門別売上高   (単位:百万円) 区 分   前連結会計年度   当連結会計年度   比 較 増 減 (自 2024年4月1日    (自 2025年4月1日 至 2025年3月31日)    至  2026年3月31日) 金額   比率   金額   比率   金額   伸び率 %       %       % 軸受等   47,966   88.2   56,533   89.7   8,567   17.9 諸機械部品   6,417   11.8   6,497   10.3   79   1.2 売上高合計   54,384   100.0   63,031   100.0   8,646   15.9 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 経営成績の分析 売上高は、国内外ともに半導体製造装置等のエレクトロニクス関連向けを中心に、工作機械、一般産業機械向けなど、幅広い分野で需要が回復し、前連結会計年度に比べ15.9%増の63,031百万円となりました。部門別にみると、軸受等は半導体製造装置や実装機等のエレクトロニクス関連機器や市販向け等が増加し56,533百万円(前期比17.9%増)となり、諸機械部品は、精密機械向けが減少したものの、エレクトロニクス関連機器向け等が増加し6,497百万円(前期比1.2%増)となりました。また、国内・海外に分けてみますと、国内売上高は半導体製造装置や実装機等のエレクトロニクス関連機器や工作機械向け等の需要が増加し、前連結会計年度26,916百万円に対して6.0%増の28,527百万円となりました。海外売上高は、米州ではロボットや各種医療機器等の一般産業機械向けの需要が増加し、売上高が増加しました。欧州では市販向け等の需要回復や為替の円安効果により売上高が増加しました。中国では半導体関連需要の増加や大口の設備投資案件が寄与し、売上高は増加しました。その他地域ではシンガポールや台湾向け等を中心に売上高は増加しました。結果として前連結会計年度27,467百万円に対して25.6%増の34,504百万円となりました。なお、海外売上高比率は54.7%と前連結会計年度より4.2ポイント上昇しました。 売上原価は、前連結会計年度より5,151百万円増加し42,832百万円となりました。売上高に対する売上原価の比率は、前連結会計年度より1.3ポイント減少して68.0%となりました。 売上総利益は、増収・増産効果等により20,198百万円(前期比20.9%増)となりました。 販売費及び一般管理費は、人件費等の増加により、前連結会計年度に比べ565百万円増の16,095百万円となりました。これらの結果、営業利益は4,102百万円(前期比249.6%増)となりました。 営業外損益は為替差益の計上等で1,059百万円のプラスとなり、経常利益は5,162百万円(前期比262.9%増)となりました。特別損益は投資有価証券売却益の計上があったものの、減損損失等の計上により409百万円のマイナスとなり、税金等調整前当期純利益は4,752百万円(前期比145.1%増)となりました。 法人税等および法人税等調整額は、あわせて683百万円を計上しました。税金等調整前当期純利益から法人税等および法人税等調整額を差し引いた親会社株主に帰属する当期純利益は4,069百万円(前期比626.8%増)となりました。その結果、1株当たり当期純利益は58.51円(前期は1株当たり当期純利益8.11円)、自己資本当期純利益率(ROE)は前連結会計年度に比べ4.4ポイント上昇し5.1%となりました。 なお、1株当たり当期純利益の算定に用いられた「普通株式の期中平均株式数」の算出に当たり、「役員向け株式交付信託」および「従業員持株ESOP信託」が所有する当社株式数を、控除する自己株式数に含めております。 また、当連結会計年度より未実現損益の消去方法を変更しており、前連結会計年度の関連する数値については、当該会計方針の変更を反映した遡及修正後の数値を記載しております。 ② 財政状態の分析 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ4,352百万円増加し125,459百万円となりました。これは主に、現金及び預金568百万円、受取手形及び売掛金3,169百万円、投資有価証券3,286百万円、退職給付に係る資産724百万円等の増加と、棚卸資産3,985百万円等の減少によるものであります。 負債合計は、前連結会計年度末に比べ2,759百万円減少し42,274百万円となりました。これは主に、未払法人税等703百万円、繰延税金負債390百万円、未払費用304百万円、工場閉鎖損失引当金413百万円等の増加と、長期借入金4,647百万円等の減少によるものであります。 純資産合計は、前連結会計年度末に比べ7,112百万円増加し83,184百万円となりました。これは主に、利益剰余金2,413百万円、その他有価証券評価差額金2,163百万円、為替換算調整勘定2,162百万円の増加等によるものであります。この結果、自己資本比率は66.2%、1株当たり純資産額は1,191円となりました。 なお、1株当たり純資産額の算定に用いられた「期末の普通株式の数」の算出に当たり、「役員向け株式交付信託」および「従業員持株ESOP信託」が所有する当社株式数を、控除する自己株式数に含めております。 ③ 資本の財源および資金の流動性についての分析 1) キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は22,968百万円となり、前連結会計年度末に比べ290百万円増加しました。 営業活動の結果得られた資金は、9,479百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益4,752百万円、減価償却費3,217百万円、棚卸資産の減少額5,246百万円等による収入項目と、売上債権の増加額2,638百万円、法人税等の支払額567百万円等の支出項目との差額によるものであります。 投資活動の結果使用した資金は、3,725百万円となりました。これは主に、定期預金の払戻による収入1,470百万円等による収入項目と、定期預金の預入による支出1,613百万円、有形固定資産の取得による支出3,256百万円等の支出項目との差額によるものであります。 財務活動の結果使用した資金は、6,197百万円となりました。これは主に、長期借入れによる収入3,018百万円等による収入項目と、長期借入金の返済による支出7,665百万円、配当金の支払額1,665百万円等の支出項目との差額によるものであります。 2) 主な資本の財源 当社グループの主な資本の財源は、自己資金、金融機関からの借入および社債の発行であります。資金需要は、運転資金、設備資金および借入金の返済等であります。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 また、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積りのうち、特に重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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