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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

IDEC

IDEC CORPORATION6652 · Prime · 電気機器

制御機器専門メーカー。HMI、スイッチング電源、安全機器など工場自動化向け製品をグローバルに供給。

概要

IDECは、1947年に和泉電気として創業した産業用制御機器メーカーである。人と機械の接点であるHMI(ヒューマンマシンインターフェース)を中核に、スイッチング電源、端子台、PLC、安全機器、協働ロボットシステムなど、工場自動化(FA)に必要な製品を幅広く展開する。2026年3月期の連結売上高は730億円、従業員数は約3,000人。大阪府大阪市に本社を置き、東京証券取引所プライム市場に上場している。

五つの事業で構成するFAの総合電機メーカー

IDECグループは、HMI事業、インダストリアルコンポーネンツ事業、オートメーション&センシング事業、安全・防爆事業、システム事業の五つの事業から成る。HMI事業は制御用操作スイッチ、ジョイスティック、表示灯、プログラマブル表示器を手掛け、2026年3月期の売上高は341億円と全社の約47%を占める最大部門である。インダストリアルコンポーネンツ事業はスイッチング電源、端子台、制御用リレー、サーキットプロテクタなど制御盤内部の基本部品を供給し、同130億円の売上を計上する。オートメーション&センシング事業はプログラマブルコントローラ(PLC)と自動認識機器(バーコードリーダー、RFID)を扱い、82億円。安全・防爆事業は非常停止スイッチや防爆スイッチを提供し、システム事業はFAシステム構築や協働ロボットシステムのソリューションを顧客に合わせて提供する。このようにIDECは、操作・表示から制御・電源・安全まで、FAの幅広い領域をカバーする。

日本・米州・EMEA・アジア太平洋の四地域体制

IDECグループは、日本、米州、EMEA(欧州・中東・アフリカ)、アジア・パシフィックの四つの地域セグメントで販売・製造を行う。2026年3月期の地域別売上高は、日本が270億円(全社比37%)、米州が157億円(22%)、EMEAが160億円(22%)、アジア・パシフィックが143億円(20%)である。海外売上高の合計は485億円と全体の66%を占め、グローバル展開を強みとする。各地域の現地法人は独立した経営単位として戦略を立案し、製品の開発・製造を各地で行う。例えば、米州ではIDEC CORPORATIONが開発から販売まで担当し、EMEAではAPEM SASなど8社が拠点を持つ。アジア・パシフィックでは台湾愛徳克、蘇州和泉電気、タイのIDEC ASIAが製造を担い、香港、シンガポール、インドに販売会社を配置する。地域ごとに異なる需要に応じた製品供給と販売網を構築している。

連結子会社26社で構成するグループ経営

IDECグループは、IDEC株式会社と連結子会社26社(国内5社、海外21社)、持分法適用関連会社1社で構成される。国内の主要子会社に、販売を担うIDECセールスサポート、自動認識機器を開発するIDEC AUTO-ID SOLUTIONS、FAシステムを手掛けるIDECファクトリーソリューションズ、新技術開発のIDEC ALPS Technologiesがある。海外では、1975年に設立した米国のIDEC CORPORATIONを皮切りに、台湾、香港、シンガポール、中国、タイ、インド、欧州に子会社を広げた。特に欧州では、2017年にMMI Technologies SASを買収し、HMI事業の欧州拠点を強化。2025年4月にはAPEM,Inc.をIDEC CORPORATIONに吸収合併し、北米事業を統合した。また、2021年にはスキューズより事業譲受、2022年には東京証券取引所プライム市場へ移行するなど、グループの再編と成長投資を継続している。

業界の中での役割は産業用制御機器メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
730億円
営業利益
61億円
営業利益率
8.4%
純利益
39億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
HMI 事業341億円46.7%
インダストリアルコンポーネンツ事業130億円17.8%
安全・防爆事業127億円17.4%
オートメーション& センシング事業82億円11.2%
システム50億円6.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01製造業・工場オートメーション主力

当社グループはHMI事業、インダストリアルコンポーネンツ事業、オートメーション&センシング事業、安全・防爆事業、システム事業を通じて、主に製造業向けに制御スイッチ、表示灯、プログラマブル表示器、スイッチング電源、端子台、リレー、PLC、自動認識機器、安全機器、協働ロボットシステムなどを提供している。地域別に日本、米州、アジア・パシフィック、EMEAのセグメントで販売。

主な製品・サービス5
制御用操作スイッチ、ジョイスティック、表示灯、プログラマブル表示器
HMI(ヒューマンマシンインターフェース)事業の製品群。操作・表示を通じて人と機械をつなぐインターフェースを提供する。
スイッチング電源、端子台、制御用リレー/ソケット、サーキットプロテクタ
インダストリアルコンポーネンツ事業の製品群。電源供給や配線接続、回路保護など制御盤内部の基本機能を提供する。
プログラマブルコントローラ、自動認識機器
オートメーション&センシング事業の製品群。工場のシーケンス制御やバーコード・RFIDによる自動認識を実現する。
安全関連機器、防爆関連機器
安全・防爆事業の製品群。工場の安全規格に対応した非常停止スイッチや防爆スイッチなど、リスク低減に貢献する。
各種システム、協働ロボットシステム
システム事業の製品群。顧客ニーズに応じたFAシステム構築や協働ロボットを活用したソリューションを提供する。

製品と技術

人と機械を結ぶHMI製品群

HMI事業はIDECの祖業であり、制御用操作スイッチ、ジョイスティック、表示灯、プログラマブル表示器を主力とする。制御用スイッチは、押しボタン、セレクタ、キー入力など多様な種類を揃え、工場の操作盤に不可欠な部品である。ジョイスティックは建設機械やクレーンなどの特殊車両向けに強みを持ち、欧州市場で一定のシェアを有する。プログラマブル表示器はタッチパネル式で、機械の状態監視やデータ入力に使われる。2026年3月期の同事業売上高は341億円と全社売上の47%を占め、最も収益規模の大きい事業である。IDECは、操作感や耐久性にこだわった製品開発を続け、FA現場での高い信頼性を確保している。

制御盤の基本を支えるインダストリアルコンポーネンツ

インダストリアルコンポーネンツ事業は、スイッチング電源、端子台、制御用リレー/ソケット、サーキットプロテクタを提供する。スイッチング電源は制御機器に安定した電力を供給し、端子台は配線の接続を簡便にする。制御用リレーは信号の切り替えや増幅に使われ、サーキットプロテクタは過電流から回路を保護する。これらの製品は制御盤の中核部品であり、FA機器の信頼性を支える。2026年3月期の同事業売上高は130億円で、全社の18%を占める。特にアジア太平洋と北米市場での需要が堅調で、制御用リレーの売上が成長を牽引した。IDECはこれらの基本部品で長年の実績を持ち、多くの産業機械メーカーに採用されている。

工場の自動化と安全を実現する高度なソリューション

オートメーション&センシング事業では、プログラマブルコントローラ(PLC)と自動認識機器(バーコードリーダー、RFID)を提供する。PLCはシーケンス制御の中核で、生産ラインの動作を自動化する。自動認識機器は製品トレーサビリティや物流効率化に貢献する。安全・防爆事業は、非常停止スイッチ、安全リレー、防爆スイッチなどをラインアップし、工場の安全規格対応を支援する。システム事業では、IDECファクトリーソリューションズが顧客のニーズに合わせたFAシステムの構築や協働ロボットシステムを提供する。2026年3月期、オートメーション&センシング事業は82億円の売上を計上したが、前年比5.9%減とやや低迷した。一方、安全・防爆とシステム事業は地域ごとに成長しており、IDECの強みである「HMI・安全・安心」を軸にしたソリューション展開が進められている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

FA用制御機器で中堅、自動車依存度高

IDECは、制御機器・スイッチ・センサなどを製造する電気機器メーカーである。同業他社にはキオクシアHD(半導体メモリ)や日清紡HD(電子部品・ブレーキ)、イビデン(電子部品)などが挙げられるが、IDECはFA(ファクトリーオートメーション)用の操作スイッチや表示灯で国内シェアを持つ。売上高は2024年3月期727億円から2025年3月期674億円と減収も、2026年3月期には730億円への回復を見込む。営業利益率も5.49%から8.36%へ改善予定。業界内では中堅クラスだが、自動車関連や半導体製造装置向けの需要に依存する部分が大きく、特定産業の景気変動の影響を受けやすい。また、海外展開はあるものの、グローバル大手との競争が激しい。

強み

  • 操作スイッチ・表示灯などで高い市場シェアを持ち、FA分野でのブランド力がある。
  • 2026年3月期には営業利益率8.36%と改善見込みで、採算が向上。
  • 自動車、半導体、食品など幅広い業界向けに製品を提供しリスク分散。
  • アジア、欧米に販売拠点を持ち、海外売上比率は一定水準。

課題

  • 主要顧客の自動車・半導体メーカーの設備投資動向に業績が左右されやすい。
  • シーメンス、オムロンなど大手との競争で価格・技術面で厳しい戦い。
  • 銅や樹脂など原材料価格の上昇が収益を圧迫する可能性がある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

工作機械・FAの時価総額近傍。太字がIDEC

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15186ニッタ1,947億円13.6倍
26966三井ハイテック1,815億円53.2倍
36866日置電機1,445億円19.4倍
46474不二越1,353億円17.7倍
56480日本トムソン1,267億円29.6倍
66652IDEC1,156億円28.1倍
76455モリタホールディングス1,115億円10.9倍
86104芝浦機械1,105億円102.1倍
96282オイレス工業966億円16.9倍
106143ソディック936億円13.3倍
116454マックス839億円23.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(工作機械・FA)に従っています。

会社の歴史

沿革 34件

電気器具の小売から開閉器メーカーへ(1945-1947)

IDECの起源は、1945年11月に創業者・和泉清が大阪で始めた和泉商会にある。当初は電気器具の小売・卸売を営んでいたが、1947年3月に和泉電気株式会社を設立し、開閉器の生産・販売に乗り出した。戦後復興期の電力需要の高まりを受け、産業用のスイッチや表示灯の製造を手掛けるようになる。この時期に、後のHMI事業の基盤となる制御用操作スイッチの技術が培われた。会社は大阪市中央区に拠点を置き、地域密着型の電気部品メーカーとして成長を始めた。

CI導入と株式上場で国際展開を加速(1975-1990)

1975年10月、IDECは米国にIDEC CORPORATIONを設立し、初の海外子会社を置いた。1982年7月にはコーポレートアイデンティティ(CI)を導入し、商標を「IDEC」に統一。英文社名も変更した。同年11月に大阪証券取引所市場第2部に株式を上場し、資金調達の道を開く。1983年には台湾愛徳克、同年末には物流子会社のIDECロジスティクスサービスを設立。1984年には福崎事業所(兵庫県)を完成させ生産能力を拡大した。1989年には東京証券取引所市場第2部にも上場し、1990年10月には両取引所の市場第1部に指定される。この間、香港やアジアにも拠点を設け、海外販売網を整備した。

中国市場への本格進出と社名変更(1995-2005)

1995年8月、IDECは香港にIDEC IZUMI(H.K.)CO.,LTD.を設立し、中国市場への足掛かりを得る。1999年にはシンガポールにアジア統括会社を設置。2002年7月には中国江蘇省蘇州に蘇州和泉電気有限公司を設立し、製造拠点を構えた。同年11月には愛徳克電気貿易(上海)有限公司を設立し、販売網を強化した。2005年11月、和泉電気から「IDEC株式会社」へ社名を変更し、グローバルブランドを前面に打ち出した。この時期、中国の経済成長に合わせてFA機器の需要が拡大し、IDECの海外売上高は大きく伸びた。2004年には香港子会社を合弁化するなど、現地化を進めた。

M&Aによる事業ポートフォリオの拡充(2013-2021)

2013年以降、IDECはM&Aを積極的に活用し、事業領域を拡大した。2013年12月、IDEC DATALOGIC株式会社(現IDEC AUTO-ID SOLUTIONS)の株式を取得し、自動認識機器事業に参入。同時にデータロジックADCを買収し、2014年に統合した。2014年5月には株式会社コーネット及びコーネットシステムを買収し、FAシステム事業を強化。2016年にIDECファクトリーソリューションズへ社名変更した。2017年3月、フランスのMMI Technologies SASを買収し、欧州のHMI事業基盤を獲得。2018年7月には株式会社東京センサを買収し、センサ技術を取り込んだ(2019年に吸収合併)。2020年1月にはインドにIDEC CONTROLS INDIAを設立し、新興国市場を開拓。2021年にはスキューズより事業譲受し、さらなる体制強化を図った。

プライム市場移行と統合再編による新生IDEC(2022-2025)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、IDECは市場第一部からプライム市場へ移行した。2025年4月には、北米子会社であったAPEM,Inc.をIDEC CORPORATIONに吸収合併し、北米事業の統合を完了。同時にグローバル・マトリックス・マネジメント組織へと体制を抜本的に見直した。この間、2023年3月期には売上高839億円、純利益101億円と過去最高を記録したが、2024年3月期には減収減益となり、2025年3月期も低調。しかし2026年3月期は構造改革の効果が現れ、売上高730億円、営業利益61億円、純利益39億円と回復した。100周年(2047年)を見据え、IDECは「人間性尊重経営」を基盤に、さらなるグローバル成長を目指している。

年表34件を開く

1940年代

  • 1945年11月創業和泉商会創業 電気器具の小売、卸売業開始
  • 1947年3月創業和泉電気株式会社(大阪市中央区)設立 開閉器の生産、販売開始

1970年代

  • 1975年10月IDEC CORPORATION(米国)を設立(現・連結子会社)

1980年代

  • 1982年7月商号変更CI導入「IDEC」商標決定 英文社名変更
  • 1982年11月上場大阪証券取引所市場第2部に株式を上場
  • 1983年9月台湾愛徳克股份有限公司(中華民国)を設立(現・連結子会社)
  • 1983年12月株式会社アイ・イー・エス(現・IDECロジスティクスサービス株式会社)を設立(現・連結子会社)
  • 1984年6月福崎事業所(兵庫県神崎郡)完成 操業開始
  • 1989年3月上場東京証券取引所市場第2部に株式を上場
  • 1989年11月滝野事業所(兵庫県加東市)操業開始

1990年代

  • 1990年10月東京証券取引所、大阪証券取引所市場第1部に指定
  • 1992年8月台湾和泉電気股份有限公司(中華民国)を設立(現・連結子会社)
  • 1995年8月IDEC IZUMI(H.K.)CO.,LTD.(香港)(現・IDEC HONG KONG CO.,LTD.)を設立(現・連結子会社)
  • 1998年4月竜野物流センター(兵庫県たつの市)完成 操業開始
  • 1999年4月IDEC IZUMI ASIA PTE LTD.(シンガポール)を設立(現・連結子会社)

2000年代

  • 2002年7月蘇州和泉電気有限公司(中華人民共和国)を設立(現・連結子会社)
  • 2002年11月愛徳克電気貿易(上海)有限公司(中華人民共和国)を設立(現・連結子会社)
  • 2004年10月IDEC IZUMI(H.K.)CO.,LTD.(香港)を合弁で設立(現・連結子会社)
  • 2005年11月IDEC株式会社へ社名を変更

2010年代

  • 2012年4月IDEC ASIA(THAILAND)CO.,LTD.を設立(現・連結子会社)
  • 2013年7月尼崎事業所(兵庫県尼崎市)完成 操業開始
  • 2013年11月愛徳克電子科技(上海)有限公司(中華人民共和国)を設立(現・連結子会社)
  • 2013年12月M&AIDEC DATALOGIC株式会社(現・IDEC AUTO-ID SOLUTIONS株式会社)の株式取得(現・連結子会社)
  • 2013年12月M&AデータロジックADC株式会社の株式取得(2014年4月、吸収合併により、IDEC AUTO-ID SOLUTIONS株式会社に統合)
  • 2014年5月M&A株式会社コーネット及び株式会社コーネットシステムの株式取得(2015年4月、吸収合併により、株式会社コーネットに統合後、2016年9月、IDECファクトリーソリューションズ株式会社へ社名を変更(現・連結子会社))
  • 2017年3月M&AMMI Technologies SASの株式取得(現・連結子会社)
  • 2017年9月M&A株式会社ウェルキャットの株式取得(2020年4月、吸収合併により、IDEC AUTO-ID SOLUTIONS株式会社に統合)
  • 2018年7月M&A株式会社東京センサの株式取得(2019年4月、吸収合併により、IDEC株式会社に統合)

2020年代

  • 2020年1月IDEC CONTROLS INDIA PRIVATE LIMITED(インド)を設立(現・連結子会社)
  • 2020年11月IDECセールスサポート株式会社を設立(現・連結子会社)
  • 2021年4月IDECファクトリーソリューションズ株式会社がスキューズ株式会社より事業を譲受
  • 2021年9月IDEC ALPS Technologies株式会社を設立(現・連結子会社)
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
  • 2025年4月M&AAPEM,Inc.を吸収合併により、IDEC CORPORATION(米国)に統合

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE(自己資本利益率)10%以上
  • ROIC(投下資本利益率)7%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    グローバル・マトリックス組織への変革

    日本中心の体制から地域軸・事業軸・機能軸で構成するマトリックス組織へ抜本的に見直し、GOC(Global Operations Committee)を毎月開催。事業計画の責任と迅速な意思決定を実現する。

  2. 02

    顧客中心の営業改革・ソリューション強化

    標準化したグローバル営業プロセスを構築し、先回り型のターゲット営業を展開。AI活用でナレッジを体系化し、ソリューション販売比率を拡大。ニーズをR&Dにフィードバックし付加価値の高い製品開発につなげる。

  3. 03

    R&Dのグローバル同時開発体制

    Innovation Committeeで顧客志向の技術戦略を策定。日本・米国・欧州の3拠点が同時並行で開発するコンカレント体制を整備し、開発期間の大幅短縮を図る。

  4. 04

    SCM・生産のグローバル最適化

    SCPシステムをグローバル導入し需給情報を一元管理。IDEC・APEM双方の生産拠点を統合・集約し、地産地消ベースの戦略を推進。外注活用による効率化とリードタイム短縮を実現。

  5. 05

    DX推進によるプロセス革新

    ERPやSCPシステムの導入を進め、AI活用も検討。デジタルプラットフォームで設計・知識を共有し、新製品を高速・高品質・低コストで開発する。プロセス改善と顧客価値創出を両立。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で3,006人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は682万円で、9期前と比べて+2.8%平均年齢は42.9歳、平均勤続年数は14.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月3,911
2018年3月3,873
2019年3月66343.317.43,654
2020年3月63843.216.83,683
2021年3月62843.717.33,780
2022年3月68043.817.23,328
2023年3月72644.117.13,186
2024年3月71744.016.13,087
2025年3月64944.015.72,937126
2026年3月68242.914.23,006203

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率11.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)58.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社19(国内 12 / 海外 7、うち連結子会社 18) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社等 — 米国カリフォルニア州等137億円
IDEC CORPORATION
本社/技術研究 センター — 大阪市淀川区7,712百万円
本社等 — フランス コサード等2,276百万円
APEM SAS
本社等 — 中華人民共和国江蘇省1,623百万円
蘇州和泉電気 有限公司
滝野事業所 — 兵庫県加東市1,539百万円
本社等 — 愛知県一宮市等1,499百万円
IDECファクトリーソリューションズ 株式会社
尼崎事業所 — 兵庫県尼崎市1,450百万円
本社等 — 中華民国高雄市1,236百万円
台湾愛徳克股份 有限公司
竜野物流センター — 兵庫県たつの市1,172百万円
本社等 — イギリスバッキンガムシャー等805百万円
APEM Components Ltd
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    IDECロジスティクス サービス株式会社
    兵庫県たつの市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    IDEC AUTO-ID SOLUTIONS 株式会社
    大阪市淀川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    IDECファクトリー ソリューションズ株式会社
    愛知県一宮市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    IDECセールスサポート 株式会社(注)1
    大阪市淀川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    IDEC ALPS Technologies 株式会社
    大阪市淀川区 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 海外
    IDEC CORPORATION (注)1、6、8
    米国 カリフォルニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MMI Technologies SAS (注)1
    フランス コサード · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    APEM SAS (注)1、5
    フランス コサード · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Contact Technologies UK Ltd (注)1、6
    イギリス バッキンガムシャー · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    IDEC IZUMI ASIA PTE LTD.
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    IDEC CONTROLS INDIA PRIVATE LIMITED (注)7
    インド カルナータカ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    IDEC ASIA(THAILAND) CO.,LTD.
    タイ サラブリ県 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社7社を開く
  • 台湾愛徳克股份有限公司(注)1中華民国 高雄市100%
  • 台湾和泉電気股份有限公司中華民国 台北市100%
  • 蘇州和泉電気有限公司(注)1、2中華人民共和国 江蘇省100%
  • IDEC HONG KONG CO.,LTD.中華人民共和国 香港特別行政区100%
  • 愛徳克電気貿易(上海)有限公司(注)3、8中華人民共和国 上海市100%
  • 愛徳克電子科技(上海)有限公司(注)4中華人民共和国 上海市100%
  • 佐用・IDEC 有限責任事業組合兵庫県佐用郡佐用町50%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は730億円営業利益61億円前期と比べると増収増益で、売上が+8.3%、利益が+64.9%。

売上高
+8.3%
730億円
営業利益
+64.9%
61億円
純利益
+116.7%
39億円
営業利益率
8.4%
前期比 +2.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高755億円730億円
営業利益72億円61億円
純利益60億円39億円
1株あたり配当¥130¥130

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は214億円、営業利益は25億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+17.6%、営業利益は+47.1%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q19821
2024年1Q182179.315
2024年2Q1962311.717
2024年3Q16574.22
2024年4Q18410
2025年2Q331164.813
2025年4Q343216.15
2026年2Q341267.618
2026年4Q389359.021
2027年1Q2142511.748

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は293億円から730億円へ2.5倍に増えた。直近期の営業利益率は8.4%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
IDEC DATALOGIC株式会社(現・IDEC AUTO-ID SOLUTIONS株式会社)の株式取得(現・連結子会社)
2013年3月2931719
株式会社コーネット及び株式会社コーネットシステムの株式取得(2015年4月、吸収合併により、株式会社コーネットに統合後、2016年9月、IDECファクトリーソリューションズ株式会社へ社名を変更(現・連結子会社))
2014年3月3632515
2015年3月4223221
2016年3月4353217
MMI Technologies SASの株式取得(現・連結子会社)
2017年3月4343424
株式会社東京センサの株式取得(2019年4月、吸収合併により、IDEC株式会社に統合)
2018年3月5986553
2019年3月6285837
IDEC CONTROLS INDIA PRIVATE LIMITED(インド)を設立(現・連結子会社)
2020年3月5844630
IDEC ALPS Technologies株式会社を設立(現・連結子会社)
2021年3月5404128
2022年3月70810479
2023年3月839144101
2024年3月7276944
APEM,Inc.を吸収合併により、IDEC CORPORATION(米国)に統合
2025年3月67437355.518
2026年3月73061668.439

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高730億円のうち、営業利益として残るのは61億円8.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は39億円、売上の5.3%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金55.8%407億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金35.9%262億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.4%61億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
44.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.5pt
8.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.6pt
5.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.2pt
5.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが74億円、投資CFが−53億円で、差し引きのフリーCFは21億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は181億円で、売上の3.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月22−3813−1670
2014年3月46−25−192177
2015年3月19−12−9780
2016年3月570−2657107
2017年3月26−212199−186119
2018年3月49−9−3940123
2019年3月61−27−2934129
2020年3月69−20−3649140
2021年3月74−31−3743150
2022年3月97−14−8683152
2023年3月70−31−4439151
2024年3月55−19−4536150
2025年3月112−41−2971192
2026年3月74−53−3721181

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,136億円。このうち返さなくてよい自己資本が699億円で、自己資本比率は61.0%(業種中央値61.0%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月42527215363.4
2014年3月45829016862.9
2015年3月49432317165.1
2016年3月49332217164.8
2017年3月85433651839.0
2018年3月91545346249.2
2019年3月89045543551.1
2020年3月87042844249.1
2021年3月88343145248.7
2022年3月95049046051.2
2023年3月1,04258845456.1
2024年3月1,07166041161.2
2025年3月1,07263843458.9
2026年3月1,13669943761.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
182億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
391億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
116億円
在庫として抱えている分
負債合計
437億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
87
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率17 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り224社中50位あたり、逆に低いのはROE224社中143位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.8%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.4%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
61.0%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
8.3%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.5%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,685で、1年前と比べて+60.7%過去52週の値幅のなかでは83%の位置にある。

¥3,685-0.7%1ヶ月+6.8%1年+60.7%時価総額1,156億円
過去52週の値幅
安値¥2,253高値¥3,975

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)28.1倍
PER (会社予想)18.1倍
PBR1.48倍
配当利回り3.53%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月19日に前日比-5.32%の3560円と下落しましたが、1ヶ月では+9.71%と上昇基調を維持しています。8月12日には3925円の直近高値を付け、52週高値(3975円)に接近する場面もありました。25日線(3491.6円)を上回っており、短期トレンドは良好です。ただし、7月下旬に出来高が急増(7月31日に58万株超)した後、8月に入っても高水準の出来高が続いており、売買が活発な状態です。中期的には200日線(3075.23円)を上回り、上昇トレンドは継続中と評価されます。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは28.24倍で業界平均の29.18倍とほぼ同水準、予想PERは18.2倍と将来の成長を織り込む余地がある。PBRは1.56倍で平均2.07倍を下回り、割安感がある。ROEは5.8%で平均より低いが、直近の業績では営業利益率が改善傾向。配当利回りは3.51%と平均2.3%を上回るが、配当性向153.6%と高い。収益改善により利益が増加すれば配当持続性は高まる。全体的にほぼ妥当な水準と評価する。

指標この会社業種平均
PER (実績)28.1倍30.8倍
PER (予想)18.1倍
PBR1.48倍2.58倍
ROE5.8%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

工場自動化(FA)市場の成長を追い風に、制御機器メーカーとしての回復を期待する強気派に対し、競争激化や需要変動で減収傾向が続くことを懸念する弱気派が対立しています。直近の業績は減収減益ですが、利益率は改善しており、原価低減や高付加価値製品へのシフトが進んでいます。強気派は自動化・省人化の世界的な需要拡大と、同社のニッチなポジションを評価します。弱気派は、大手メーカーとの競争や、生産拠点の海外シフトの遅れを指摘します。

プラスに働く材料7
  • 自動化需要の拡大

    世界的な人手不足や生産性向上でFA機器需要は中長期的に成長が見込まれる。

  • 利益率の改善

    営業利益率は2025/3期の5.49%から2026/3期は8.36%へと大幅に改善予想。

  • 株主還元の手厚さ

    配当利回り3.51%と安定した株主還元を実施している。

  • 営業利益61億円と65%増益計画通年影響

    営業利益37→61億円、+65%。利益率5.49%→8.36%。

  • 純利益39億円と2倍超の増益通年影響

    純利益18→39億円と増加。

  • 売上高730億円へ8.3%増収通年影響

    売上高674→730億円。

  • 配当利回り3.51%と株主還元継続影響

    配当利回り3.51%。

マイナスに働く材料7
  • 減収基調の継続

    売上高は2023/3期の839億円から2025/3期の674億円へ減少しており、回復は緩慢。

  • 競争環境の激化

    オムロンやキーエンスなど大手FAメーカーとの競合が厳しい。

  • 収益の不安定さ

    純利益は2023/3期の101億円から2025/3期の18億円へ激減しており、変動が大きい。

  • 営業利益率8.36%の低さが続く継続影響

    営業利益率8.36%は前期5.49%から改善も、依然低水準。

  • 売上高は2年前の727億円とほぼ同水準通年影響

    2024年3月期売上高727億円とほぼ同水準。

  • 実績PER28.24倍とバリュエーション高め不定影響

    実績PER28.24倍。予想18.2倍でも楽観が入る。

  • 株価1年60.9%上昇の反動継続影響

    株価は1年で60.9%上昇。調整リスク。

次の決算で確かめる点
受注高
FA需要の先行指標であり、将来の売上高を左右するため。
営業利益率
製品ミックスの改善やコスト削減の進捗を確認するため。
海外売上比率
成長市場である海外でのシェア拡大を測るため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり130で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.53%。

年間配当
¥130
1株あたり
配当利回り
3.53%
いまの株価に対して
配当性向
153.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4045.2
2018年3月5025.035.6
2019年3月500.073.3
2020年3月500.058.0
2021年3月500.0110.1
2022年3月100100.047.1
2023年3月13030.051.5
2024年3月1300.079.5
2025年3月1300.088.0
2026年3月1300.0153.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥130

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ12,895人。区分でいちばん多いのは個人・その他41.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が41.5%を占め、残る58.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他42.243.441.544.043.041.2
金融機関27.125.927.926.731.534.1
外国法人24.123.323.221.417.615.7
事業法人6.06.46.46.66.77.3
自己株式9.712.711.911.411.25.8
証券会社0.61.00.91.31.11.5
外国人個人0.00.00.00.10.10.1
政府・自治体0.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト 信託銀行株式会社(信託口)17.18
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)11.39
03株式会社日本カストディ銀行(信託口4)2.88
04なまりや合同会社2.69
05合同会社TKF2.33
06THE BANK OF NEW YORK MELLON 140044 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.43
07藤田 和孝1.27
08JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.18
09藤田 俊弘1.03
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.98

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+115%、1株純資産は14期で+156%。直近期のROEは5.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月619156.913.656.0
2014年3月499605.219.762.6
2015年3月691,0636.915.154.2
2016年3月571,0575.318.980.1
2017年3月811,1027.515.145.2
2018年3月1701,37013.515.135.6
2019年3月1131,3838.216.973.3
2020年3月951,3666.814.458.0
2021年3月931,4326.519.1110.1
2022年3月2641,67817.29.747.1
2023年3月3481,99818.99.951.5
2024年3月1502,2277.118.079.5
2025年3月602,1432.840.588.0
2026年3月1312,3465.822.6153.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額395百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約13倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
舩木俊之代表取締役 会長兼社長79207,000
舩木幹雄代表取締役 専務執行役員73124,000
舩木崇雄取締役 常務執行役員 生産・SCM・北米事業 IT担当5049,000
小林浩取締役716,000
大久保秀之取締役715,000
杉山真理子取締役622,000
姫岩康雄取締役(常勤監査等委員)722,000
金井美智子取締役(監査等委員)7113,000
中島恵理取締役(監査等委員)541,000
伊與政元治67

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)42386934386
社外取締役652529

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,934字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社26社(国内5社、海外21社)及び持分法適用関連会社1社で構成され、その主な事業内容は、HMI事業、インダストリアルコンポーネンツ事業、オートメーション&センシング事業、安全・防爆事業、システムの製造及び販売であります。製造については、当社及び子会社11社が行っております。販売については、日本市場へは当社及び国内グループ会社が、海外市場へは主にその地域の現地法人が行っております。現地法人は、それぞれが独立した経営単位として各地域に適した戦略を立案し事業戦略を展開しております。したがって、当社グループは、製造・販売体制を基礎とした地域別のセグメントを構成しております。 製品種類及び製品種類の内容と、それに関連する主な関係会社及びセグメントは次のとおりであります。 製品種類   製品種類の内容   主な関係会社名   セグメント名 HMI事業   制御用操作スイッチ、 ジョイスティック、 表示灯、プログラマブル表示器など   販売会社   IDECセールスサポート株式会社   日本 開発・製造 販売会社   IDEC CORPORATION   米州 製造・販売 会社   IDEC ASIA(THAILAND)CO.,LTD.   アジア・ パシフィック 製造会社   台湾愛徳克股份有限公司 蘇州和泉電気有限公司 販売会社   台湾和泉電気股份有限公司 IDEC HONG KONG CO.,LTD. IDEC IZUMI ASIA PTE LTD. IDEC CONTROLS INDIA PRIVATE LIMITED 愛徳克電気貿易(上海)有限公司 開発・製造 販売会社   APEM SAS ほか8社   EMEA※ インダストリアル コンポーネンツ事業   スイッチング電源、端子台、 制御用リレー/ソケット、 サーキットプロテクタなど   販売会社   IDECセールスサポート株式会社   日本 開発・製造 販売会社   IDEC CORPORATION   米州 製造・販売 会社   IDEC ASIA(THAILAND)CO.,LTD.   アジア・ パシフィック 製造会社   台湾愛徳克股份有限公司 蘇州和泉電気有限公司 販売会社   台湾和泉電気股份有限公司 IDEC HONG KONG CO.,LTD. IDEC IZUMI ASIA PTE LTD. IDEC CONTROLS INDIA PRIVATE LIMITED 愛徳克電気貿易(上海)有限公司 開発会社   愛徳克電子科技(上海)有限公司 製品種類   製品種類の内容   主な関係会社名   セグメント名 オートメーション& センシング事業   プログラマブルコントローラ、 自動認識機器など   開発・製造 販売会社   IDEC ALPS Technologies株式会社   日本 販売会社   IDEC AUTO-ID SOLUTIONS株式会社 IDECセールスサポート株式会社 開発・製造 販売会社   IDEC CORPORATION   米州 製造・販売 会社   IDEC ASIA(THAILAND)CO.,LTD.   アジア・ パシフィック 製造会社   台湾愛徳克股份有限公司 販売会社   台湾和泉電気股份有限公司 IDEC HONG KONG CO.,LTD. IDEC IZUMI ASIA PTE LTD. IDEC CONTROLS INDIA PRIVATE LIMITED 愛徳克電気貿易(海)有限公司 安全・防爆事業   安全関連機器、 防爆関連機器など   販売会社   IDECセールスサポート株式会社   日本 開発・製造 販売会社   IDEC CORPORATION   米州 製造・販売 会社   IDEC ASIA(THAILAND)CO.,LTD.   アジア・ パシフィック 製造会社   蘇州和泉電気有限公司 販売会社   台湾和泉電気股份有限公司 IDEC HONG KONG CO.,LTD. IDEC IZUMI ASIA PTE LTD. IDEC CONTROLS INDIA PRIVATE LIMITED 愛徳克電気貿易(上海)有限公司 システム   各種システム、 協働ロボットシステム、 ソリューションなど   製造・販売 会社   IDECファクトリーソリューションズ 株式会社   日本 ※EMEAとは欧州、中東及びアフリカ地域を指しております。 企業集団の系統図 以上に述べた企業集団の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,985字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、真のグローバル企業となり、100周年に向けて持続した成長を続けることができるよう、『The IDEC Way』を制定しております。『The IDEC Way』は、Vision、Mission、Core Valuesの3つの要素で構成しており、その最も重要な基盤として、創業の理念「人間性尊重経営」を位置付け、継承しております。 世界経済の動向は依然不透明な状況にありますが、どのような市場環境であっても、当社グループがグローバル で持続的に成長し、社会課題の解決に貢献していくため、2050年のありたい姿を想定し、そこからバックキャストして2030年のビジョンを策定しております。 人と機械の最適環境を創造し、世界中の人々の安全・安心・ウェルビーイングを実現すること。これは創業以来 変わることのない、私たちの想いであります。当社は、誰もが健康で、幸せに、生き生きと暮らすことのできる社会を実現するための取り組みを推進しております。 (2)目標とする経営指標 IDECグループでは、株主資本コストを8%とし、それを踏まえて資本コスト(WACC)は6%に設定しております。これを上回るリターンを創出し、企業価値を向上していくために、ROE(自己資本利益率)とROIC(投下資本利益率)をKPIとしており、ROE10%以上、ROIC7%以上を目指しております。 2026年3月期の業績は、前期から実施してきた事業の選択と集中や、人材の最適化といった構造改革が寄与する とともに、グローバルで流通在庫の消化が進み、米国や中国を中心に各地域の需要動向が回復傾向となったことなどから、大幅な増収増益を達成いたしました。ROEは5.8%、ROICは4.0%へと改善し、2025年3月期の実績を上回る結果となりました。 今後更にROE、ROICを向上し、継続的に資本コスト6%を上回り、企業価値を向上していけるよう、中期経営計画では収益性の向上、成長力の強化、資本コストの低減を実現する、さまざまな取り組みを推進することで実現してまいります。 収益性の向上実現に向けては、「HMI・安全・安心」というIDECグループの強みを活かせる事業を軸に、顧客の潜在ニーズに応える製品・ソリューションをグローバルに展開することで、事業強化を推進いたします。また、グローバルでの拠点再編や営業改革、サプライチェーンマネジメント改革などを加速することで、抜本的なコスト低減や業務効率化、納期・在庫の適正化を推進してまいります。 成長力の強化については、資本コストや株価を意識した経営を実践し、健全な財務基盤を維持しながら、企業を成長させるために不可欠な人的資本への投資を行い、One IDECをベースとした開発体制・プロセスの見直し、知的資本の強化などを推進しております。 資本コスト低減の観点では、更なるガバナンスの強化や人権・コンプライアンスへの対応、環境負荷の低減といった、経営リスクを下げるための取り組みにも注力しております。 (ROICツリー) 事業で稼いだキャッシュは、業務効率を改善するためのDX投資、顧客ニーズを満たす新製品・カスタムソリューション開発投資、M&Aなどのインオーガニックな成長のための投資を行うことで、資本効率を向上させつつ成長を加速してまいります。また、従来通り安定的な配当などの株主還元は維持し、株価水準を踏まえて自己株式の取得も機動的に行います。 (キャッシュアロケーション) (3)投資単位の引下げに関する考え方及び方針等 当社は、株式の流動性を高め、個人株主の増加を図ることを資本政策上の重要課題と認識しております。そのため、利益還元の充実に加え、個人株主の皆さまに向けた説明会の開催、分かりやすい統合報告書(IDEC Report)の作成やホームページの拡充などの対応を進めております。 (4)中長期的な会社の経営戦略と優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループでは、2026年3月期から始まる3か年の新中期経営計画を2025年4月に発表いたしました。新中期経営計画では、顧客中心のビジネス構造へと変換し、市場変化への対応力を向上させることで、真のグローバル企業「新生IDEC」へと生まれ変わっていくための取り組みを推進しております。 2027年3月期は、成長率の高い市場への注力や、パートナーシップ・M&Aの検討・推進、顧客の潜在ニーズをつかむプロアクティブセールスの実施を推進するとともに、コスト削減などによる原価率の低減、販売管理費のコントロールにより、収益性の向上を図ってまいります。そのための取り組みとして、複数の改革プロジェクトをグローバ ルで推進しております。 ■グローバル・マトリックス・マネジメント組織 2025年4月から、IDECグループの組織を地域軸と事業・機能軸からなる、グローバル・マトリックス・マネジメント組織体制へと抜本的に見直しました。これまでの日本を中心とした体制から、地域と事業、グローバル機能を軸とした組織へと変えることで、事業計画に対する責任を明確化し、戦略の立案、実行、ステアリングまで、迅速な判断を行える体制としております。 各地域、事業・機能の責任者で構成する、GOC(Global Operations Committee)を毎月Webで開催するとともに、四半期に1度各国から担当者が集まるFace to Faceの会議を実施し、緊密なコミュニケーションを図っております。GOCでは、直近の状況や計画に対する進捗報告、各種課題に関するディスカッションなどを行うことで、対処すべき点が明確になり、迅速な意思決定が可能となりました。中期経営計画に関する進捗管理やレビューも行っており、方針を決定した後、経営会議、取締役会に上程しております。 (グローバル・マトリックス・マネジメント組織) ■営業改革 顧客ニーズに対応するためのグローバル体制づくりに向けて、営業改革プロジェクトを推進しております。これまでは、各拠点で営業プロセスが異なっておりましたが、標準化されたグローバル営業プロセスを構築し、製品スペックや価格訴求ではなく、お客さまのニーズを深く捉えた上で提供価値を訴求する、先回り型のターゲット営業アプローチを確立いたします。また、AIの活用や成功パターンの蓄積により社内の知識やノウハウを体系化し、ナレッジを標準化することで全体の提案レベルを更に引き上げてまいります。 これらの取り組みにより、コンポーネンツ販売だけでなく、KPIの一つであるソリューション販売比率を拡大するとともに、顧客からヒアリングした情報をR&D部門にフィードバックすることで、ニーズを踏まえた付加価値の高い製品開発につなげてまいります。 ■R&D体制・プロセスの変革 顧客中心のビジネス構造の構築に向けて、グローバルR&D体制および開発プロセスを刷新いたしました。2026年3月期に発足したInnovation Committeeでは、新技術や顧客ニーズを起点として数年先を見据えた技術戦略を議論し、顧客のために解決すべき技術課題・ソリューションを顧客志向で検討した上で、優れたテーマをイノベーションテーマとして選定してまいります。 また、これまでIDEC製品は主に日本、APEM製品は欧州と米州で開発を行ってきましたが、現在は日本・米国・欧州の3拠点が同時並行で開発を進めるコンカレント開発体制を整備しております。各拠点の強みを活かしながら連携を強化することで、開発期間の大幅な短縮を図ってまいります。 ■SCMのグローバル最適化 サプライチェーンマネジメントの取り組みとして、前中期経営計画からSCP(Supply Chain Planning)システムのグローバルでの導入を推進しております。国内外の拠点が同じシステムでつながるため、生産拠点、販売会社、代理店における生産・受注・販売・在庫に関する情報を即座に収集・可視化し、需給プロセスを一元化できます。グローバルの需給変動に対応しながら、IDECグループ全体で整合のとれた計画の作成・管理を行うことで、需給の変動があった場合でも迅速に状況を把握し、最適な意思決定を実現いたします。物流網の見直しも行っており、これらの取り組みにより、納期遵守率の改善やリードタイムの短縮など、顧客サービスレベルの向上を目指しております。また、IDECとAPEM双方のサプライヤーや、樹脂・金属など主要な原材料の集約を進めることで、購買効率についても更に向上し、IDECグループの在庫水準の適正化や調達コストの最適化、物流コスト低減を図り、収益性の向上を実現いたします。 なお、地政学的なリスクの影響もあり、2026年3月期末の自社在庫は、想定よりも若干高い水準になっているため、必要な部材調達は行いつつ、在庫水準を下げていくための取り組みも継続的に行ってまいります。 ■生産のグローバル最適化 拠点再編をグローバルで推進しており、今後の成長市場であり、最も利益率の高い米国での事業強化のため、 2026年3月期にIDECとAPEMの米国拠点を1つに統合いたしました。サンディエゴに新設した新本社は、新たに企画・開発、生産、物流機能を備えた体制としており、2027年3月期から本格的に稼働しております。欧州、日本、アジアにおいても、複数ある生産拠点の統合・集約・新設や、生産移管を今後順次行っていく予定です。 またこれまでは、IDECとAPEMの生産拠点でそれぞれの製品を生産しておりましたが、今後はOne IDECの考えのもと、各地域の拠点を有効活用することで効率的な生産体制を構築し、地産地消をベースとしたグローバルでの生産戦略を立案、推進してまいります。 同時に、社内に維持すべきコア・コンピタンスは強化しつつ、外部に生産移管した方がよい製品や工程については外注を活用することで、生産効率や収益性の向上、リードタイム短縮を実現いたします。 ■DXの推進 前中期経営計画から、基幹システムであるERPや、SCPシステムなどの導入を進めており、AIの更なる社内活用なども検討・推進しております。また、高度なデジタルプラットフォームやAIを導入することで、グループ内で製品設計や知識を共有してコラボレーションを効率化し、新製品をより速く、より高品質に、低コストで開発してまいります。 今後も、最大の効率と価値を生み出すDXプロジェクトを選定した後、ロードマップを策定し、社内プロセスの改善や工数の削減、お客さまへの価値創出を実現できるシステム導入などを行ってまいります。 ■100周年、その先を見据えて IDECは1945年に「和泉商会」として創業し、2025年に80周年を迎えました。和泉という社名は、「協調 (Collaboration)」と「革新(Innovation)」に由来しております。創業の理念は今もなお生き続けていますが、ビジネス環境の変化に合わせて、80年間適応し続けてまいりました。しかし、100周年に向けて更なる成長をしていくために、組織基盤を再構築するパラダイムシフトの局面にあります。 IDECグループは、産業用コンポーネントや特定市場向けの堅牢なHMI製品、安全の知見・ノウハウといった強みを背景に、強固なブランド基盤を持っております。100周年のその先を見据え、持続的に成長を続けるためには、この基盤を活かし、真にグローバルで顧客中心の企業になることが不可欠と考えております。 高付加価値で差別化された製品やサービスを提供することで市場シェアを拡大し、お客さまからの信頼や提供価値を高めていくために、今後もグローバルでOne IDECとして変革を進めてまいります。
事業等のリスク4,387字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 (1)リスクマネジメント体制と運用 当社グループにおけるリスクマネジメント体制を構築し、リスクをあらかじめ回避・軽減・移転等するとともに、万一発生した場合にもその被害を最小限に抑制することを目的に、危機管理規程を制定しております。また、代表取締役社長を委員長とする「サステナビリティ委員会」傘下の専門委員会として「リスクマネジメント委員会」を設置し、グループ全体での平常時のリスクマネジメントとリスク発生時の対応を行う体制としております。 「リスクマネジメント委員会」には委員会内に「リスクモニタリング部会」と「BCP部会」、「人権部会」、「情報セキュリティ部会」を設け、当社グループ全体でのリスクの選定、評価、リスク低減に向けた取り組みのモニタリングや、BCPの策定、人権課題への対応、情報セキュリティ対策の推進を実施しております。また、同委員会内に「Hotline担当」を設け、内部通報窓口の整備や通報事象への対応を行っております。 「リスクマネジメント委員会」はこれらの取り組み内容を年2回開催される「サステナビリティ委員会」にて報告し、「サステナビリティ委員会」から取締役会に報告を行うとともに、通報案件など重要事象については「リスクマネジメント委員会」から直接取締役会に報告することで、経営層へ適切にリスク情報を報告できる体制を整えております。 リスクモニタリング活動 当社グループの持続的な事業の拡大、企業価値向上にマイナスの影響を与える、又はそのおそれがあると想定される事象を「リスク事象」として想定し、定期的なリスクの特定、評価を実施しております。また、環境戦略委員会において重要と評価した気候変動リスクも「リスク事象」として統合し評価しております。そして、その中で発生確率又は影響度が高いと評価された事象を「高リスク事象」とし、管轄する部門ごとに年間でのリスク低減目標を設定し、上期・下期の半年ごとにその進捗を確認しております。 BCP策定 当社グループにとっての高リスク事象の一つである地震等の自然災害に備えるため、リスクマネジメント委員会の中にBCP(事業継続計画)策定を推進するための部会を立ち上げ、生産部門や対象事業所の関係者と連携しながら、災害発生時対応の基本的方針や初動対応フロー、事業継続計画の策定、訓練を推進しております。 災害時に、対策本部の各担当が初動対応としてどのような動きをとるか想定し、また、そのために必要なマニュアルやチェックリストを作成し、平常時から必要な防災対策などの見直しを進めております。併せて、イントラネットを使って社員一人ひとりの防災意識を高めるための情報発信なども行っております。 (2)高リスク事象の特定プロセス 当社グループの持続的な事業の拡大、企業価値向上にマイナスの影響を与える、又はそのおそれがあると想定される事象を「リスク事象」として想定し、各リスク事象について「発生確率」「被害の大きさ」「影響度」を指標とした評価アンケートを実施し、その結果からリスクマップにプロットして相対的に評価しております。 想定するリスク事象 今年度は以下の28リスクに対してリスク評価アンケートを実施しています。 外部要因リスク   ①自然災害 ②地政学 ③感染症 ④サプライチェーン 内部要因リスク   事業戦略リスク   ⑤販売先依存 ⑥過剰在庫 ⑦製品不良 ⑧製品事故 ⑨品質偽装 ⑩禁止物質 ⑪戦略投資 リソース・インフラリスク   ⑫設備リスク ⑬労働災害 ⑭大量退職 ⑮キーパーソン ⑯ITインシデント ⑰サイバー コンプライアンスリスク   ⑱知財リスク ⑲人権リスク ⑳ハラスメント ㉑税務リスク ㉒横領・背任・贈収賄 ㉓インサイダー ㉔競争法違反 ㉕情報漏洩 ㉖許認可不備 会計・財務リスク   ㉗会計・財務リスク ㉘資産棄損 評価の結果として、以下のリスク事象が「高リスク事象」として評価されています。 ラベル   リスク評価 自然災害   地震、その他災害を「自然災害」として表記を見直し。評価結果は昨年と同程度に評価 地政学   紛争テロや国家間情勢のリスクを統合して評価。外部環境を踏まえ、影響度が上昇 製品事故   昨年と同程度に評価 品質偽装   グローバルビジネスの中で発生確率が上昇 戦略投資   構造改革の実行などにより影響度、発生確率ともに上昇 大量退職   事業状況を踏まえて発生確率が上昇 サイバー   海外拠点を含めた評価の中で、影響度・発生確率が上昇 (3)事業等のリスク 上記のとおり想定・評価した「高リスク事象」を含め、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況等に重要な影響を与え、事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を以下で記載しております。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在における当社グループの判断に基づいております。 ①外部要因リスク 項目   リスクの内容   主な取り組み 自然災害リスク   グローバルに事業を展開する当社グループにおいて、事業拠点が所在する国、地域における地震・豪雨・洪水・台風・山林火災等の自然災害により、事業拠点や従業員が被災し、操業停止や損害が発生することは大きなリスクであると認識しております。被災により一部又は全部の操業が中断した場合、適切なBCPを備えていなければ生産及び出荷が遅延する可能性や、損害を被った設備等の修復のために多額の費用が発生する可能性があり、財政状況や事業展開に与える影響が大きいと考えております。   リスクマネジメント委員会内にBCP策定を推進するための部会を立ち上げ、災害発生時対応の対策本部体制、基本的方針や初動対応フロー、事業継続計画の策定、訓練を推進しております。災害時に、対策本部の各担当が初動対応としてどのような動きをとるか想定し、主要な拠点ごとに必要なマニュアルやチェックリストを作成しております。また、定期的な安否確認の訓練も実施しております。 地政学リスク   グローバルに事業を展開する当社グループにおいて、国家間情勢の大幅な変動、拠点地域内での紛争やテロ、またそれに準じるデモや抗争により、社会や市場が混乱した場合には財政状況、事業拠点や従業員の安全・事業展開に与える影響が大きいと考えております。   適時に情報を収集するとともに、地域分散などによりリスク回避を図っておりますが、リスクにつながる状況が発生した場合には、例えば紛争地域回避による輸送の遅延や輸送費の高騰などの課題テーマごとのタスクフォースを立ち上げ情報収集と対策を進めております。 ②内部要因リスク 項目   リスクの内容   主な取り組み 重大製品事故の発生 リスク   人と機械の最適環境を創造し、世界中の人々の安全・安心・ウェルビーイングを実現することをパーパスとして標榜する当社グループにとって、生命身体に影響する可能性のある重大製品事故の発生は財政状況や事業活動はもちろん、レピュテーションにも大きな影響を与える可能性があります。   QMS(Quality Management System)での帳票や手順書の整備を実施するとともに、市場クレームの故障情報を監視し、アラート機能や重大クレーム管理リストなどを整備して異常の早期察知と早期対応を推進しております。 品質偽証リスク   市場において安全・安心に使用いただける製品の提供を行うにあたり、製品の性能・データ改ざんによる品質偽装が生じることは事業活動、レピュテーションにおいて大きな影響を与えるリスクと認識しています。   カタログや取扱説明書、マニュアル等の規程要求事項と製品、設計仕様書及び安全規格類、検証データとの整合、妥当性の確認を強化し整合性チェックをワークフロー化するなどの取り組みのほか、信頼性評価試験の標準化及び体系化などにより、仕組みの整備と発生抑止に取り組んでいます。 戦略投資リスク   戦略的な投資を適切に管理、回収できないことなどにより財務状況へ影響がでることがリスクになりうると考えております。   投資を伴う業務の実行の際は、事前の検証や分析などを通じてリスク等を加味した上で適切な投資額となるように努めています。また、投資回収のモニタリングや、計画に対する実行管理を着実に行うよう取り組んでおります。 職員の大量退職リスク   当社グループの持続的な成長と企業価値向上を実現するためには、企業の活性化や人的資本の強化が必要不可欠と認識しており、人材が過度に流動的である場合には、当社グループに与える影響が大きいと考えております。   性別・年齢・国籍・文化・ライフスタイルなどの多様性を尊重した、働きやすい職場環境づくりを行うことで、さまざまな個性や価値観を持つ社員一人ひとりが能力を十分に発揮できる、組織風土の醸成に取り組んでおります。 構造改革の推進等により業務の効率化を図り、グローバルでの組織体系設計、人事異動などによる適正な人員配置に取り組んでおります。 サイバーアタック リスク   サイバーアタックによるネットワークの長期停止、基幹システムへの影響、データの喪失、漏洩などが事業活動、財政状況及びレピュテーションなどのリスクにつながると考えております。   情報セキュリティへの技術面の対策とセキュリティリスクへの知識向上を図るとともに、秘密情報の定期的な棚卸を実施し情報管理体制の見直しを推進しています。 資産の毀損リスク   棚卸資産について、実際の将来需要又は市場状況が当社グループの見積りより悪化した場合、評価減が必要となる可能性があります。   供給計画・生産計画の策定において、急激な需要変動等機動的に反映し、在庫の長期滞留化リスク軽減に努めております。 固定資産の減損に係る会計基準の適用により、時価の下落や当該資産から得られる将来のキャッシュ・フローの状況によっては減損処理が発生する可能性があります。   固定資産の稼働状況、キャッシュ・フローの創出状況等を定期的にモニタリングし、効率的運用を実施しております。 APEM社を連結子会社化したことに伴い、のれん及び無形資産である商標権と顧客関連資産を計上しており、景気変動等の影響により収益性が低下した場合、シナジー効果が発揮されず、減損損失が発生する可能性があります。   月次・四半期単位等定期的に業績動向・経営状態を確認するとともに、超過収益力の向上を目的としたシナジー効果の最大化に向けた取り組みを強化しております。
経営成績の分析 (MD&A)9,114字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 (1)財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、物価上昇が継続しているものの、雇用・所得環境の改善などにより、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、米国の関税政策の影響による景気後退への懸念や、欧州での製造業を中心とした需要低迷の影響、中国における不動産市場の低迷による影響に加え、中東情勢の緊迫化に伴う地政学的リスクの高まりなどもあり、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。 当社グループにおいては、当連結会計年度を1年目とする中期経営計画において、新生IDECとして「顧客中心のビジネス構造への転換」、「グローバルベースでの市場変化への対応力向上」を掲げており、グループ一丸となって持続的な成長を実現するための構造改革を推進しております。 このような状況におきまして、当社グループの国内売上高は、流通在庫の解消とともに、足元において主要産業の需要が徐々に回復し受注が先行し始めたこともあり、グループ会社事業譲渡の影響があるなかでも、前年同期に比べ、2億6百万円増収の245億円(前年同期比0.9%増)となりました。海外売上高は、アジア・パシフィックにおいて中国における自動車や半導体業界などの需要拡大に加えて、代理店における流通在庫も正常化しつつあることや、北米地域での米国の追加関税分の販売価格への転嫁による影響などにより、売上が増加し、前年同期に比べ、53億8千万円増収の484億6千6百万円(前年同期比12.5%増)となりました。その結果、当連結会計年度の連結売上高は729億6千7百万円(前年同期比8.3%増)となりました。 利益面においては、増収の影響による利益増により、前年同期に比べ、営業利益は24億6千6百万円増益の61億1千8百万円(前年同期比67.5%増)、経常利益は為替差益の計上などにより、30億9千2百万円増益の65億6千9百万円(前年同期比88.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は20億9千4百万円増益の38億7千3百万円(前年同期比117.7%増)となりました。 以上による当連結会計年度における業績結果は以下のとおりであります。 2025年3月期   2026年3月期   比較増減   増減率 売上高(百万円)   67,380   72,967   +5,587   +8.3% 売上総利益(百万円)   29,437   32,349   +2,911   +9.9% 売上総利益率(%)   43.7   44.3   +0.6   - 営業利益(百万円)   3,652   6,118   +2,466   +67.5% 営業利益率(%)   5.4   8.4   +3.0   - 経常利益(百万円)   3,477   6,569   +3,092   +88.9% 親会社株主に帰属する 当期純利益(百万円)   1,778   3,873   +2,094   +117.7% (為替レート) 米ドル平均レート(円)   152.62   150.67   △1.95   - ユーロ平均レート(円)   163.87   174.64   +10.77   - 人民元平均レート(円)   21.11   21.22   +0.11   - セグメントごとの経営成績に関しては、次のとおりであります。 ①日本 日本においては、流通在庫の解消とともに、足元において主要産業の需要が徐々に回復し受注が先行し始めたこともあり、グループ会社事業譲渡の影響があるなかでも売上高は前年同期に比べ、1億4千万円増収の269億8千6百万円(前年同期比0.5%増)となりました。営業利益は、構造改革の影響もあり前年同期に比べ、7億5千7百万円増益の19億4千万円(前年同期比64.0%増)となりました。 ②米州 北米地域では、米国の追加関税分の販売価格への転嫁による影響に加え、期初より受注残の解消も進んだことから、売上高は前年同期に比べ、15億8千5百万円増収の157億3千8百万円(前年同期比11.2%増)となりました。一方で会社統合、新拠点設置など体制強化の影響もあり販管費率が上昇し、営業利益は前年同期に比べ、1億8千3百万円減益の9億5千4百万円(前年同期比16.1%減)となりました。 ③EMEA 欧州市場では、景気低迷や地政学リスクの影響などにより主要産業の需要が落ち込んだものの、円安の影響により、売上高は前年同期に比べ、10億5千6百万円増収の159億5千2百万円(前年同期比7.1%増)となり、営業損失2億4千7百万円(前年同期は営業損失5億5千9百万円)となりました。 ④アジア・パシフィック アジア・パシフィック地域においては、中国における自動車や半導体業界などの需要拡大に加えて、代理店における流通在庫も正常化しつつあり、売上高は前年同期に比べ、28億4百万円増収の142億8千9百万円(前年同期比24.4%増)となり、営業利益は前年同期に比べ、16億5千4百万円増益の27億5千万円(前年同期比151.0%増)となりました。 また、製品種類別の売上高については、次のとおりであります。 なお前連結会計年度において、IDECシステムズ&コントロールズ株式会社の売却等により当連結会計年度から「その他」を廃止しております。 ①HMI事業 欧州における景気低迷や特殊車両業界の需要減少などの影響はあるものの、流通在庫の正常化に加え、ファクトリーオートメーション向け産業用スイッチの売上が堅調に推移し、売上高は前年同期に比べ、22億4千2百万円増収の340億8千5百万円(前年同期比7.0%増)となりました。 ※HMI(Human Machine Interface:人と機械が触れ合う環境)の核となる、「制御用操作スイッチ」や「ジョイスティック」、「表示灯」、「プログラマブル表示器」などの製品群です。 ②インダストリアルコンポーネンツ事業 主力市場であるアジア・パシフィック、及び北米市場において、制御用リレーの売上が堅調に推移した結果、売上高は前年同期に比べ、17億1千1百万円増収の130億5百万円(前年同期比15.2%増)となりました。 ※機械や生産ラインなどを制御・操作するための制御盤の中に組み込み、機械・装置の制御部分の基礎として使用される、「スイッチング電源」や「端子台」、「制御用リレー/ソケット」、「サーキットプロテクタ」などの製品群です。 ③オートメーション&センシング事業 主力製品であるプログラマブルコントローラにおいて、主要市場である北米が堅調に伸長したものの、OEM先の在庫調整による新規注文が減少しました。また昨年度は国内の自動認識機器の大口受注などがあったこともあり、今年度は売上高は前年同期に比べ、5億1千2百万円減収の81億9千3百万円(前年同期比5.9%減)となりました。 ※産業現場や暮らしのさまざまなシーンにおける機器の自動化に貢献する各種製品、機械・装置の頭脳の役割をする「プログラマブルコントローラ」や、リテールや物流分野などさまざまな分野で活用されている「自動認識機器」などの製品群です。 ④安全・防爆事業 主力市場である日本、アジア・パシフィックにおいて、特に中国における安全関連機器の売上が堅調に推移した結果、売上高は前年同期に比べ、16億2千万円増収の126億6千5百万円(前年同期比14.7%増)となりました。 ※産業現場の安全を守る「非常停止用押ボタンスイッチ」や「安全スイッチ」、「イネーブル装置」といった「安全関連機器」に加え、石油・化学プラントなど、爆発性のガスが存在する現場での事故を未然に防ぐ「防爆関連機器」などの製品群です。 ⑤システム 日本、アジア・パシフィックにおいて、半導体製造設備・物流関連設備等の制御盤の売上が拡大したことにより、売上高は前年同期に比べ、15億3千6百万円増収の50億1千6百万円(前年同期比44.2%増)となりました。 ※顧客ニーズに合わせてIDECの製品をシステム化して提供する「各種システム」、安全関連機器・安全技術を組み合わせて最適なシステムを構築する「協働ロボットシステムソリューション」などの製品群です。 (2)キャッシュ・フローの状況 前連結会計年度(百万円)   当連結会計年度(百万円) 営業活動によるキャッシュ・フロー   11,248   7,442 投資活動によるキャッシュ・フロー   △4,097   △5,296 財務活動によるキャッシュ・フロー   △2,905   △3,690 現金及び現金同等物に係る換算差額   △91   492 現金及び現金同等物の増減額(△は減少)   4,154   △1,052 現金及び現金同等物の期首残高   15,040   19,194 現金及び現金同等物の期末残高   19,194   18,142 営業活動によるキャッシュ・フローは、74億4千2百万円の収入(前年同期は112億4千8百万円の収入)となりました。これは主に、法人税等を24億8千2百万円納付した一方で、税金等調整前当期純利益を64億2千2百万円、減価償却費を39億9千7百万円計上したことなどによるものです。 投資活動によるキャッシュ・フローは、52億9千6百万円の支出(前年同期は40億9千7百万円の支出)となりました。これは主に、固定資産の取得により53億7千7百万円を支出したことなどによるものです。 財務活動によるキャッシュ・フローは、36億9千万円の支出(前年同期は29億5百万円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払いにより38億3千6百万円を支出したことなどによるものです。 (3)生産、受注及び販売の実績 ①生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) 日本   31,320   115.5 米州   2,218   87.9 EMEA   16,305   108.1 アジア・パシフィック   11,825   123.7 合計   61,670   113.6 (注)金額は、販売価格によっております。 ②受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高   受注残高 金額(百万円)   前年同期比(%)   金額(百万円)   前年同期比(%) 日本   28,321   102.5   6,605   125.3 米州   16,519   118.8   3,392   129.9 EMEA   16,243   112.6   7,813   103.9 アジア・パシフィック   15,500   120.6   5,564   127.8 合計   76,585   111.3   23,376   118.3 (注)セグメント間取引については、相殺消去しております。 ③販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 日本   26,986   100.5 米州   15,738   111.2 EMEA   15,952   107.1 アジア・パシフィック   14,289   124.4 合計   72,967   108.3 (注)セグメント間取引については、相殺消去しております。 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)重要な会計方針及び見積り 当社の連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に際し、見積りによる収益・費用の計上を行っております。経営陣は、過去の実績や状況に応じ、合理的と考えられる方法により見積り及び判断を行っておりますが、実際の結果は、不確実性を含んでおり、見積りによる数値とは異なる場合があります。 特に以下の重要な会計方針が、当社の連結財務諸表の作成において使用される当社の重要な判断と見積りに大きな影響を及ぼすと考えております。 ①棚卸資産 当社グループは、連結会計年度末時点において簿価と市場価格の状況を検討し市場価格が下回る場合は評価損を計上しております。実際の市場価格が当社グループの見積りより変動した場合、計上した評価損の過不足が生じる可能性があります。 また、従来より、一定期間を超えて在庫として滞留する棚卸資産についても簿価を切り下げており、在庫実態に変化が生じた場合には、同様に棚卸資産の簿価を切り下げることとなります。 ②貸倒引当金 当社グループは、債権の回収不能時に発生する損失の見積額について貸倒引当金を計上しておりますが、債権先の財政状態が悪化し、その支払能力が低下した場合、追加引当が必要になる場合があります。 ③繰延税金資産 当社グループは、繰延税金資産について回収可能性が高いと考えられる金額へ減額するために、評価性引当額を計上しておりますが、繰延税金資産の全部又は一部を将来回収できないと判断した場合、当該判断を行った期に法人税等調整額として計上いたします。 ④退職給付費用 従業員退職給付費用及び債務は、数理計算上で設定される前提条件に基づき算出しております。実際の結果が前提条件と異なる場合及び今後この前提条件が変化した場合には、変化した年度以降の退職給付費用が大きく増減する場合があります。 ⑤固定資産の減損損失 当社グループは、固定資産の減損に係る会計基準における資産のグルーピング方法として、工場その他の事業用施設等については、継続して収支を把握している単位かつ独立したキャッシュ・フローを生み出す単位で、遊休資産については、当該資産単独で区分する方法を採用しており、将来キャッシュ・フローが帳簿価額を下回った場合、又は遊休状態で今後も使用する見込みがない場合、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上する可能性があります。 ⑥のれん及び商標権・顧客関連資産 当社グループは、のれん及び商標権・顧客関連資産に関してその効果の発現する期間を見積り、その期間で均等償却しております。その資産性の評価について検討し、将来において当初想定した収益が見込めなくなった場合に、簿価の切り下げを行う可能性があります。 (2)当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 ①売上高 当連結会計年度におけるわが国経済は、物価上昇が継続しているものの、雇用・所得環境の改善などにより、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、米国の関税政策の影響による景気後退への懸念や、欧州での製造業を中心とした需要低迷の影響、中国における不動産市場の低迷による影響に加え、中東情勢の緊迫化に伴う地政学的リスクの高まりなどもあり、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。 当社グループにおいては、当連結会計年度を1年目とする中期経営計画において、新生IDECとして「顧客中心のビジネス構造への転換」、「グローバルベースでの市場変化への対応力向上」を掲げており、グループ一丸となって持続的な成長を実現するための構造改革を推進しております。 このような状況におきまして、当社グループの国内売上高は、流通在庫の解消とともに、足元において主要産業の需要が徐々に回復し受注が先行し始めたこともあり、グループ会社事業譲渡の影響があるなかでも、前年同期に比べ、2億6百万円増収の245億円(前年同期比0.9%増)となりました。海外売上高は、アジア・パシフィックにおいて中国における自動車や半導体業界などの需要拡大に加えて、代理店における流通在庫も正常化しつつあることや、北米地域での米国の追加関税分の販売価格への転嫁による影響などにより、売上が増加し、前年同期に比べ、53億8千万円増収の484億6千6百万円(前年同期比12.5%増)となりました。その結果、当連結会計年度の連結売上高は729億6千7百万円(前年同期比8.3%増)となりました。 なお、当連結会計年度における対米ドルの平均レートは、150.67円(前年同期は152.62円で1.95円の円高)、対ユーロの平均レートは、174.64円(前年同期は163.87円で10.77円の円安)、対人民元の平均レートは、21.22円(前年同期は21.11円で0.11円の円安)となりました。 ②損益状況 売上原価は前年同期に比べ、26億7千5百万円増加し、406億1千8百万円(前年同期比7.1%増)となりました。販売費及び一般管理費は4億4千5百万円増加し、262億3千万円(前年同期比1.7%増)となりました。 利益面においては、増収の影響による利益増により、前年同期に比べ、営業利益は24億6千6百万円増益の61億1千8百万円(前年同期比67.5%増)、経常利益は為替差益の計上などにより、30億9千2百万円増益の65億6千9百万円(前年同期比88.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は20億9千4百万円増益の38億7千3百万円(前年同期比117.7%増)となりました。 (3)経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 (4)資本の財源及び資金の流動性についての分析 ①財政状態の分析 当連結会計年度末の総資産の額は、前連結会計年度末より63億5千5百万円増加し、1,135億7千2百万円となりました。これは主に、現金及び預金が10億3千6百万円減少した一方で、有形固定資産が36億2千1百万円、売上債権が21億8百万円、棚卸資産が13億9百万円増加したことなどによるものです。 負債の額は、前連結会計年度末より2億4千5百万円増加し、436億5千2百万円となりました。これは主に、未払金が4億6千3百万円、仕入債務が2億5千2百万円減少した一方で、借入金が10億7千1百万円増加したことなどによるものです。 純資産の額は、為替換算調整勘定が56億8千6百万円増加したことなどにより、前連結会計年度末より61億1千万円増加し、699億2千万円となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末より10億5千2百万円減少し、181億4千2百万円となりました。 なお、当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は、次のとおりであります。 営業活動によるキャッシュ・フローは、74億4千2百万円の収入(前年同期は112億4千8百万円の収入)となりました。これは主に、法人税等を24億8千2百万円納付した一方で、税金等調整前当期純利益を64億2千2百万円、減価償却費を39億9千7百万円計上したことなどによるものです。 投資活動によるキャッシュ・フローは、52億9千6百万円の支出(前年同期は40億9千7百万円の支出)となりました。これは主に、固定資産の取得により53億7千7百万円を支出したことなどによるものです。 財務活動によるキャッシュ・フローは、36億9千万円の支出(前年同期は29億5百万円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払いにより38億3千6百万円を支出したことなどによるものです。 (5)戦略的現状と見通し及び今後の方針 中期経営計画では、事業軸としてKPIを設定しております。IDECグループの強みを生かせるHMIと安全事業を軸に、それぞれのKPI達成に向けた取り組みを推進しております。 安全事業については、日本や中国での需要拡大に伴い売上を順調に伸ばしており、今後更に加速させていく予定です。ソリューション売上の拡大に向けては、HMIや安全の技術・知見にセンシング技術を融合した提案や、安全規格に対応したソリューション提案など、IDECグループの強みを生かした展開を行うことで、顧客課題の解決を実現してまいります。製品単体でのソリューション、アプリケーションに特化した横展開可能なパッケージ、フルカスタムソリューションなどにより、顧客視点の多様な切り口で潜在的なニーズにお応えすることで、付加価値を高めてまいります。 IDECグループでは、IDECとAPEMの2つのBusiness Unitを設置し、ブランドの特長や専門性を最大限に活かせる体制を構築しております。一方、マーケティングや、製品の企画・開発、生産技術、品質保証などは同じプロセスを採用することで、One IDECとしての強みを生かせる体制とし、グローバルでの更なる事業拡大を推進しております。 製品やソリューションは多様な業界の顧客に採用いただいていますが、特定の業界に依存していないという特長があります。IDECブランドは主にFA業界、APEMブランドは特殊車両などを中心に展開しております。 中期経営計画では、グローバルで成長している半導体関連やロボット、工作機械、AGV(無人搬送車)・AMR(自律走行搬送ロボット)などに加えて、新たな成長市場向けの売上も拡大してまいります。既存業界に加えて、新たなニーズを取り込むことで、多様なお客さまの課題を解決する製品・ソリューションの展開を加速してまいります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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