本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

安川電機

YASKAWA Electric Corporation6506 · Prime · 電気機器

ACサーボとロボットで世界をリードするモーションコントロールの総合企業。工場自動化の根幹を担う。

概要

安川電機は、産業用ロボットとモーションコントロール(ACサーボドライブ・インバータ)で世界有数のシェアを持つメーカーである。1915年に創業し、工場のオートメーション(FA)分野を中心にグローバル展開する。2025年2月期の売上高は約5377億円、営業利益率9.34%。グループは子会社66社、関連会社13社で構成され、従業員数は約1.2万人。本社は北九州市八幡西区に置く。

モーションコントロールとロボットが収益の二本柱

安川電機の事業は4つのセグメントに分かれる。最大の「モーションコントロール」はACサーボモータ・コントローラ事業とインバータ事業から成り、2026年2月期に2360億円の売上を計上した。工作機械や半導体製造装置向けの高精度位置決め制御で世界トップクラスのシェアを持つ。次いで「ロボット」セグメントは2470億円で、アーク溶接ロボットやハンドリングロボットを自動車産業や一般産業向けに供給する。両セグメントで売上の約89%を占める。システムエンジニアリング(387億円)は鉄鋼プラントや上下水道向け電気システムを手掛け、その他(203億円)には物流サービスが含まれる。

中国・米州・欧州に広がるグローバル生産販売網

同社は日本国内に加え、中国、米国、欧州、アジア各地に製造・販売拠点を持つ。中国では安川電機(中国)有限公司が統括し、半導体や一般産業向け需要を取り込む。米州では米国安川株式会社が製造・販売・サービスを一体化し、データセンタ向け空調用途や太陽光発電用パワーコンディショナの販売を拡大。欧州では欧州安川有限会社が拠点となり、自動車市場が軟調な中でも半導体・工作機械需要を取り込む。韓国と東南アジアにも子会社を配置し、地域ごとの顧客ニーズに応じた販売体制を構築している。

66社の子会社を擁するグループ体制

2026年2月期時点で、連結子会社66社と関連会社13社から成る。主要な連結子会社として、モーションコントロール販売を担う安川メカトレック末松九機株式会社、システムエンジニアリングの安川オートメーション・ドライブ株式会社、ロボット販売の米国安川株式会社・欧州安川有限会社がある。また、物流サービスを提供する株式会社安川ロジステックもグループ内で重要な役割を果たす。2018年にはシーメンス社との合弁会社を完全子会社化し、2024年には安川メカトレックと末松九機を合併するなど、グループ再編を継続的に実施している。

業界の中での役割は工場自動化(FA)向けモーションコントロール機器および産業用ロボットのトップメーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
5,421億円
営業利益
473億円
営業利益率
8.7%
純利益
352億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2019/2
事業売上構成比利益利益率
モーション コントロール2,054億円43.3%339億円16.5%
ロボット1,780億円37.5%173億円9.7%
システム エンジニアリング595億円12.5%1億円0.2%
その他(注)1318億円6.7%4億円1.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01工作機械・半導体・一般産業(モーションコントロール)主力

ACサーボドライブやインバータなど、モーションコントロール機器を工作機械、半導体製造装置、一般産業機械向けに供給。高精度な位置決めや速度制御が求められるFA用途で世界トップクラスのシェア。

主な製品・サービス2
ACサーボドライブ世界シェア上位
モータと制御ドライブの一体化製品。高速・高精度な位置決め制御を実現し、工作機械や電子部品実装機などに搭載。
汎用インバータ
モータの回転速度を可変制御する装置。ファン、ポンプ、コンベアなどの省エネ運転に広く使用。

02自動車・製造業(ロボット)主力

アーク溶接、スポット溶接、ハンドリング、塗装など、多様な産業用ロボットを自動車産業を中心に供給。AIロボットや人協働ロボットもラインアップし、製造現場の自動化・省人化を支援。

主な製品・サービス2
アーク溶接ロボット
自動車部品などの溶接工程向け。高品質な溶接ビードを安定して実現し、生産効率を向上。
ハンドリングロボット
ワークの搬送・パレタイジングなどに使用される産業用ロボット。高速・高可搬重量モデルを用意。

03鉄鋼・上下水道・港湾(システムエンジニアリング)準主力

鉄鋼プラントの電気システム、上下水道の監視制御システム、港湾荷役システムなどをエンジニアリング・納入。高圧インバータや産業用モータ・発電機も供給し、社会インフラの自動化・省エネに貢献。

主な製品・サービス2
高圧インバータ
高圧モータの速度制御を行う省エネ機器。鉄鋼、化学、上下水道など大容量設備の動力制御に使用。
鉄鋼プラント用電気システム
圧延機や搬送設備の電気制御システム。設備の統括監視・制御により安定操業を実現。

04物流・その他(その他)その他

物流サービスなどの事業を展開。グループ会社を通じて物流・倉庫業務を提供。

主な製品・サービス1
物流サービス
部品・製品の輸送、保管、配送などをトータルに提供する物流サービス。

製品と技術

ACサーボドライブが支える高精度位置決め制御

モーションコントロールセグメントの中核製品がACサーボドライブである。モータと制御ドライブを一体化し、高速・高精度な位置決め制御を実現する。主に工作機械、電子部品実装機、半導体製造装置などに搭載され、FA分野の基幹コンポーネントとして世界トップクラスのシェアを誇る。2026年2月期の同事業売上は前期比で増加し、特に電子部品市場と工作機械市場向けが好調だった。リニアモータやデジタルガルバノスキャナもラインアップし、精密な動きが要求される製造現場で不可欠な存在である。

汎用インバータと高圧インバータによる省エネ制御

インバータ事業では、モータの回転速度を可変制御する汎用インバータと、高圧モータ用の高圧インバータを提供する。汎用インバータはファン、ポンプ、コンベアなどの省エネ運転に広く使用され、米国ではデータセンタ向け空調用途や太陽光発電用パワーコンディショナの販売が拡大した。高圧インバータは鉄鋼プラントや上下水道など大容量設備の動力制御に用いられ、システムエンジニアリングセグメントでも重要な製品である。マトリクスコンバータや電源回生コンバータも含め、エネルギー変換効率の最大化に貢献する。

アーク溶接ロボットとハンドリングロボットの多彩なラインアップ

ロボットセグメントでは、アーク溶接ロボットが自動車部品の溶接工程で高品質なビードを安定して形成する。スポット溶接ロボットや塗装ロボットも自動車産業向けに強みを持つ。ハンドリングロボットはワークの搬送やパレタイジングを高速・高可搬重量で実行し、一般産業の自動化需要を取り込む。さらに、半導体・液晶製造装置用のクリーン搬送ロボットや人協働ロボット、AIロボットもラインアップする。中国やアジアでの自動車投資案件が売上をけん引し、2026年2月期のロボット売上は前期比4.0%増の2470億円となった。

鉄鋼プラントから上下水道まで手掛けるシステムエンジニアリング

システムエンジニアリングセグメントは、鉄鋼プラント用電気システム、上下水道用監視制御システム、港湾荷役用電気システムなどをエンジニアリング・納入する。高圧インバータや産業用モータ・発電機も供給し、社会インフラの自動化と省エネに貢献。2026年2月期の売上は387億円で、鉄鋼・社会システム向け需要が底堅く推移した。小水力発電用発電機も手掛け、再生可能エネルギー分野にも対応する。同事業は安川オートメーション・ドライブ株式会社が担い、安定収益源となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 世界シェア上位ACサーボドライブ世界シェア約3割(当社推定)工作機械・半導体・一般産業(モーションコントロール)

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

産業用ロボットで世界有数、需要変動に左右

モーションコントロールと産業用ロボットで世界市場をリードする。売上高は約5400〜5800億円規模で、営業利益率は9%前後。同業他社にはキオクシアホールディングスやイビデンなどがあるが、これらは半導体や電子部品が主体であり、安川電機は自動化・省力化投資の恩恵を受けるポジションにある。世界的な人手不足や工場の自動化ニーズを追い風に成長が見込まれる一方、中国経済の減速や半導体市況の悪化が需要に影響する。また、設備投資サイクルの変動が大きく、業績の安定性に課題がある。中長期的には、EV関連や物流、食品など非自動車分野の拡大が鍵。

強み

  • サーボモーターやロボットで世界有数のシェアを持ち、技術力が高い。
  • 自動車だけでなく、物流や食品など多様な業界に製品を提供。
  • 営業利益率9%程度と製造業としては高水準で、付加価値の高い製品を展開。
  • 省エネや省人化に貢献する製品群が、脱炭素や労働力不足の課題に適合。

課題

  • 設備投資需要に左右されやすく、不況時には売上減少が顕著。
  • 海外メーカーや新興勢力との競争が激しく、価格圧力がある。
  • 半導体等の部材調達リスクや地政学的不確実性が事業に影響。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

工作機械・FAの時価総額近傍。太字が安川電機

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15334日本特殊陶業1.6兆円14.0倍
26645オムロン1.3兆円35.9倍
36448ブラザー工業1.3兆円19.7倍
46841横河電機1.2兆円21.3倍
56724セイコーエプソン1.2兆円56.7倍
66506安川電機1.2兆円32.9倍
77701島津製作所1.2兆円18.8倍
86856堀場製作所9,517億円22.1倍
96845アズビル7,891億円19.3倍
106113アマダ7,789億円24.8倍
116481THK7,450億円28.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(工作機械・FA)に従っています。

会社の歴史

沿革 26件

合資会社から株式会社へ、創業期の1915~1920年

安川電機の起源は1915年7月、合資会社安川電機製作所として北九州市で創業したことに始まる。1919年12月には株式会社安川電機製作所を設立し、翌1920年3月に合資会社を吸収合併して株式会社としての基礎を固めた。創業当初からモータとその応用技術を核とし、電気機械の製造販売を手掛けた。第二次世界大戦前の時期には産業電動機の国産化に貢献し、日本の工業化を支えた。1949年5月には東京証券取引所に、6月には福岡証券取引所に株式を上場し、資金調達力と社会的信用を高めた。

海外販売網の構築と新事業への進出(1967~1976年)

1967年9月、米国に販売子会社(米国安川電機株式会社)を設立し、海外市場への本格進出を開始。1971年には電気機械の保全整備を担う安川エンジニアリング株式会社を設立した。1973年には電算機周辺端末機器事業へ進出するため株式会社ワイ・イー・データを設立(後に安川コントロールに吸収合併)。1976年には物流事業を分離し、株式会社安川ロジステックを設立。この時期に、FA分野のコア技術であるサーボモータやインバータの開発を加速させるとともに、米国・欧州への販売網を整備し、グローバル展開の基盤を築いた。

ロボット事業の拡大とアジア展開(1990~1999年)

1991年9月、商号を株式会社安川電機に変更。同年、シンガポールに販売拠点を設立し東南アジア市場に参入。1994年には米国のロボット販売会社モートマン株式会社と欧州のロボテック有限会社に追加出資して経営権を取得し、産業用ロボット事業をグローバルに拡大。1994年10月には韓国に販売子会社を設立した。1999年4月には中国市場参入のため安川電機(上海)有限公司を設立。同年10月にはドイツ・シーメンス社と産業用ドライブシステム分野で合弁会社を設立(後の安川オートメーション・ドライブ株式会社)。これにより、欧州でのプレゼンスを高めた。

中国統括会社の設立と組織再編(2010~2019年)

2010年6月、米国子会社を統合し米国安川株式会社に、欧州子会社を統合し欧州安川有限会社に改組。2012年1月には安川電機(上海)有限公司を投資性公司に改組し、中国統括会社として安川電機(中国)有限公司を設立。2018年11月にはシーメンス社の持分を100%取得し、合弁会社を完全子会社化して安川オートメーション・ドライブ株式会社に商号変更。2019年3月には鉄鋼エンジニアリング事業を同事業会社に吸収分割するとともに、サーボモータ・EVモータ生産機能を当社に統合。安川モートル株式会社を解散し、事業の選択と集中を進めた。

さらなる統合と長期ビジョンの策定(2020~2025年)

2020年3月、安川エンジニアリング株式会社を吸収合併し、製品修理・修繕機能を安川コントロールに承継。2022年3月には社会システム事業を安川オートメーション・ドライブに吸収分割した。2024年3月、安川メカトレックと末松九機を合併し安川メカトレック末松九機株式会社に商号変更。2025年3月には欧州安川有限会社がYASKAWA Europe Holding ABを吸収合併し、欧州グループの再編を完了。2026年3月からは長期経営計画「2035年ビジョン」と中期計画「Dash 35」を開始し、営業利益率20%以上、配当性向40%以上を目標に掲げる。

年表26件を開く

1910年代

  • 1915年7月創業合資会社安川電機製作所を設立。
  • 1919年12月創業株式会社安川電機製作所を設立。

1920年代

  • 1920年3月M&A株式会社安川電機製作所は、合資会社安川電機製作所を吸収合併し、今日の当社の基礎を確立。

1940年代

  • 1949年5月上場東京証券取引所に株式を上場。
  • 1949年6月上場福岡証券取引所に株式を上場。

1960年代

  • 1967年9月創業アメリカにおける製品の販売業務を担当する米国安川電機株式会社を設立。

1970年代

  • 1971年5月創業電気機械設備の保全・整備および技術指導業務を担当する安川エンジニアリング株式会社(現・株式会社安川電機)を設立。
  • 1973年9月M&A電算機周辺端末機器の事業分野へ進出するため、株式会社ワイ・イー・データを設立(安川コントロール株式会社(現・連結子会社)に吸収合併)。
  • 1976年3月倉庫・発送部門を分離し、総合物流事業を担当する株式会社安川ロジステック(現・連結子会社)を設立。

1980年代

  • 1980年10月創業欧州における製品の販売業務を担当する欧州安川電機有限会社を設立。

1990年代

  • 1991年9月商号変更商号を株式会社安川電機に変更。東南アジア地域におけるメカトロ製品の販売およびサービス業務を担当するシンガポール安川電機有限会社(現・安川アジアパシフィック有限会社(現・連結子会社))を設立。
  • 1992年9月M&A東京および中京地区の安川電機代理店を統合し、株式会社安川メカトレック(現商号・安川メカトレック末松九機株式会社(現・連結子会社))を設立。
  • 1994年2月アメリカにおける産業用ロボットの販売業務を担当するモートマン株式会社に追加出資し、経営権を取得。
  • 1994年4月商号変更ヨーロッパにおける産業用ロボットの販売、ロボットシステムの設計・製造を担当するロボテック有限会社に追加出資し、経営権を取得。あわせて、商号をモートマンロボテック有限会社に変更。
  • 1994年10月韓国における製品の販売およびサービス業務を担当する韓国安川電機株式会社(現・連結子会社)を設立。
  • 1999年4月創業中国における電気機器の輸入・販売およびサービス業務を担当する安川電機(上海)有限公司を設立。
  • 1999年10月商号変更安川システムエンジニアリング株式会社(1999年4月設立)株式の50%をシーメンス社(ドイツ)に譲渡し、産業用ドライブシステム分野での合弁事業を開始。あわせて、商号を安川シーメンス オートメーション・ドライブ株式会社(現商号・安川オートメーション・ドライブ株式会社(現・連結子会社))に変更。

2000年代

  • 2000年6月創業中・大型回転機部門を分社し、安川モートル株式会社を設立(2019年11月解散)。

2010年代

  • 2010年6月M&A米国安川電機株式会社とモートマン株式会社を統合し、商号を米国安川株式会社(現・連結子会社)に変更。欧州安川電機有限会社とモートマンロボテック有限会社を統合し、商号を欧州安川有限会社(現・連結子会社)に変更。
  • 2012年1月安川電機(上海)有限公司を投資性公司に改組し、中国統括会社として安川電機(中国)有限公司(現・連結子会社)に商号を変更。
  • 2018年11月M&A安川シーメンス オートメーション・ドライブ株式会社のシーメンス株式会社持分(シーメンス社(ドイツ)から株式譲受)を100%取得。完全子会社化し商号を安川オートメーション・ドライブ株式会社に変更(現・連結子会社)。
  • 2019年3月M&A当社の鉄鋼エンジニアリング事業を安川オートメーション・ドライブ株式会社(現・連結子会社)に吸収分割。安川モートル株式会社(2019年11月解散)のサーボモータ・EVモータの生産機能およびPMモータ事業を当社に吸収分割。安川モートル株式会社(2019年11月解散)の一般産業用電動機事業を安川オートメーション・ドライブ株式会社(現・連結子会社)に吸収分割。安川コントロール株式会社(現・連結子会社)を存続会社とし、株式会社ワイ・イー・データを消滅会社とする吸収合併。

2020年代

  • 2020年3月M&A安川エンジニアリング株式会社を存続会社とし、モートマンエンジニアリング株式会社を消滅会社とする吸収合併。吸収合併後の安川エンジニアリング株式会社の製品修理・修繕機能を会社分割により安川コントロール株式会社(現・連結子会社)に承継。その後、当社を存続会社とし、安川エンジニアリング株式会社を消滅会社とする吸収合併。
  • 2022年3月当社の社会システム事業を安川オートメーション・ドライブ株式会社に吸収分割。
  • 2024年3月M&A株式会社安川メカトレックと末松九機株式会社を合併し、商号を安川メカトレック末松九機株式会社(現・連結子会社)に変更。
  • 2025年3月M&A欧州安川有限会社を存続会社とし、YASKAWA Europe Holding ABを消滅会社とする吸収合併。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益率(長期経営計画2035年ビジョン)2035年度まで20.0%以上
  • 配当性向(長期経営計画2035年ビジョン)2035年度まで40.0%以上
  • 営業利益(中期経営計画Dash 35)2029年度まで1,000億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    フィジカルAI市場の開拓

    AIを活用した自律型AIロボット「MOTOMAN NEXT」の適用領域を拡大し、進化型アクチュエータなどの基幹部品を通じてヒューマノイドロボットを含む多様なフィジカルAI市場を開拓する。さらに、AI技術とパートナー連携により、これまで自動化が困難だった領域への展開を推進する。

  2. 02

    世界一にこだわる新製品開発

    コア技術、現場データ、AI活用のシナジーを通じて世界一の技術創出を目指し、モータやロボット技術の徹底追求とエネルギー変換効率の最大化により、スマートファクトリ実現に向けた製品開発を進める。

  3. 03

    新メカトロニクス応用領域の事業拡大

    メカトロニクス技術の応用とパートナー連携により自動化領域を拡大する。具体的には、国内の農業分野の課題を自動化ソリューションで解決し、医療現場の実験自動化・デジタル化を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で12,483人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は860万円で、9期前と比べて+5.0%平均年齢は42.7歳、平均勤続年数は17.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月11,810
2018年2月12,449
2019年2月13,139
2020年2月81941.918.712,889
2021年2月76442.018.712,925
2022年2月78842.218.812,897
2023年2月86342.218.713,094
2024年2月87242.118.613,010
2025年2月87042.018.412,833391
2026年2月86042.717.612,483379

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年2月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率72.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)72.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社29(国内 15 / 海外 14) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社・八幡西事業所 — 北九州市八幡西区367億円
全セグメント
本社事務所 — 米国イリノイ州147億円
モーション コントロール
ロボット事業所 — 米国オハイオ州6,332百万円
ロボット
入間事業所 — 埼玉県入間市5,628百万円
モーション コントロール
本社事務所 — 韓国アニャン市5,174百万円
モーション コントロール ロボット システム エンジニアリング
ロボット事業所 — ドイツバイエルン州5,120百万円
ロボット
支店・営業所4,709百万円
全セグメント
本社事務所 — ドイツヘッセン州4,687百万円
モーション コントロール
行橋事業所 — 福岡県行橋市4,513百万円
モーション コントロール システム エンジニアリング
中間事業所 — 福岡県中間市4,270百万円
ロボット
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    安川オートメーション・ドライブ㈱
    福岡県行橋市
    議決権100.0%
  • 国内
    安川メカトレック末松九機㈱
    福岡市博多区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱FAMS
    新潟県見附市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ベスタクト・ソリューションズ
    福岡県行橋市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱アイキューブデジタル
    北九州市小倉北区
    議決権60.0%
  • 国内
    安川コントロール㈱
    福岡県行橋市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱安川ロジステック
    北九州市小倉北区
    議決権100.0%
  • 国内
    安川マニュファクチャリング㈱
    北九州市八幡西区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ドーエイ
    北九州市八幡西区
    議決権100.0%
  • 国内
    安川オビアス㈱
    北九州市八幡西区
    議決権100.0%
  • 海外
    米国安川㈱
    米国 イリノイ州
    議決権100.0%
  • 海外
    欧州安川㈲
    ドイツ ヘッセン州
    議決権100.0%
残りのグループ会社17社を開く
  • 安川電機(中国)有限公司中国 上海市100%
  • 安川アジアパシフィック㈲シンガポール100%
  • 韓国安川電機㈱韓国 京畿道アニャン市100%
  • 台湾安川電機股份有限公司台湾 新北市100%
  • インド安川㈱インド カルナタカ州100%
  • 安川首鋼ロボット有限公司中国 北京市65%
  • 安川通商(上海)実業有限公司中国 上海市100%
  • 安川電機(瀋陽)有限公司中国 遼寧省100%
  • 上海安川電動機器有限公司中国 上海市100%
  • 安川(中国)機器人有限公司中国 江蘇省100%
  • YASKAWA Europe Robotics d.o.o.スロベニア コチェーヴィエ市100%
  • 安川(常州)机電一体化系統有限公司中国 江蘇省100%
  • YASKAWA Vietnam Mechatronics system Co., Ltd.ベトナム クアンニン省100%
  • その他 28社
  • ㈱YE DIGITAL北九州市小倉北区38%
  • ゼネラルパッカー㈱愛知県北名古屋市15%
  • その他 5社
国際子会社 (GLEIF登録 2社)
  • DEVIPA Gesellschaft für Visualisierung und Prozeßautomatisierung mbH
  • DEPROFICHIP GmbH

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は5,421億円営業利益473億円前期と比べると増収減益で、売上が+0.8%、利益が-5.8%。

売上高
+0.8%
5,421億円
営業利益
-5.8%
473億円
純利益
-38.2%
352億円
営業利益率
8.7%
前期比 -0.6%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高5,800億円5,421億円
営業利益600億円473億円
純利益470億円352億円
1株あたり配当¥72¥72

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1,390億円、営業利益は85億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は+5.0%、営業利益は−23.4%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q1,42516411.5117
2024年2Q1,46516711.4125
2024年3Q1,3531349.9106
2024年4Q1,514159
2025年1Q1,3241118.492
2025年2Q1,2921189.187
2025年4Q2,7612739.9391
2026年2Q2,6022339.0182
2026年4Q2,8192408.5170
2027年1Q1,390856.154

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は3,104億円から5,421億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は8.7%。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月3,10414168
2014年3月3,636271170
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2015年3月4,002339248
2016年3月4,113358224
2017年3月3,949320204
安川シーメンス オートメーション・ドライブ株式会社のシーメンス株式会社持分(シーメンス社(ドイツ)から株式譲受)を100%取得。完全子会社化し商号を安川オートメーション・ドライブ株式会社に変更(現・連結子会社)。
2018年2月4,485553397
当社の鉄鋼エンジニアリング事業を安川オートメーション・ドライブ株式会社(現・連結子会社)に吸収分割。安川モートル株式会社(2019年11月解散)のサーボモータ・EVモータの生産機能およびPMモータ事業を当社に吸収分割。安川モートル株式会社(2019年11月解散)の一般産業用電動機事業を安川オートメーション・ドライブ株式会社(現・連結子会社)に吸収分割。安川コントロール株式会社(現・連結子会社)を存続会社とし、株式会社ワイ・イー・データを消滅会社とする吸収合併。
2019年2月4,746551425
安川エンジニアリング株式会社を存続会社とし、モートマンエンジニアリング株式会社を消滅会社とする吸収合併。吸収合併後の安川エンジニアリング株式会社の製品修理・修繕機能を会社分割により安川コントロール株式会社(現・連結子会社)に承継。その後、当社を存続会社とし、安川エンジニアリング株式会社を消滅会社とする吸収合併。
2020年2月4,110246156
2021年2月3,897272189
2022年2月4,791554384
2023年2月5,560711518
株式会社安川メカトレックと末松九機株式会社を合併し、商号を安川メカトレック末松九機株式会社(現・連結子会社)に変更。
2024年2月5,757691507
欧州安川有限会社を存続会社とし、YASKAWA Europe Holding ABを消滅会社とする吸収合併。
2025年2月5,3775027859.3570
2026年2月5,4214734968.7352

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高5,421億円のうち、営業利益として残るのは473億円8.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は352億円、売上の6.5%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金64.7%3,509億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金26.9%1,459億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.7%473億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
35.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.9pt
8.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.6pt
6.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.3pt
7.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年2月期は営業CFが522億円、投資CFが−442億円で、差し引きのフリーCFは80億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は612億円で、売上の1.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月246−181−9165194
2014年3月240−169−6071230
2015年3月290−279−1511243
2016年3月320−224−2696317
2017年3月338−189−165149297
2018年2月461−189−148272422
2019年2月343−271−10372393
2020年2月215−20659403
2021年2月396−96−203300510
2022年2月492−242−225250552
2023年2月−22−19772−219423
2024年2月546−293−294253403
2025年2月565−213−157352590
2026年2月522−442−8680612

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年2月期の総資産は8,124億円。このうち返さなくてよい自己資本が4,835億円で、自己資本比率は59.5%(業種中央値61.0%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月3,0251,1751,85037.1
2014年3月3,4051,3992,00639.4
2015年3月3,8821,7522,13044.1
2016年3月3,7351,8391,89648.5
2017年3月3,8752,0071,86851.2
2018年2月4,4932,3242,16951.7
2019年2月4,6402,4402,20052.6
2020年2月4,5012,2842,21750.7
2021年2月4,8742,4632,41150.5
2022年2月5,5902,9122,67852.1
2023年2月6,5313,4753,05653.2
2024年2月7,0233,9933,03056.9
2025年2月7,4384,3123,04258.0
2026年2月8,1244,8353,18759.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳
現金及び預金
612億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3,693億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
3,187億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
87
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率17 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率224社中86位あたり、逆に低いのは配当利回り224社中167位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.7%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.7%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
59.5%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
0.8%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.6%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,475で、1年前と比べて+56.0%過去52週の値幅のなかでは32%の位置にある。

¥4,475-4.8%1ヶ月-12.2%1年+56.0%時価総額1.2兆円
過去52週の値幅
安値¥2,865高値¥7,915

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)32.9倍
PER (会社予想)24.7倍
PBR2.39倍
配当利回り1.61%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月中旬に6,800円台から8月4日にかけて5,133円まで下落した後、8月13日には5,480円まで回復しましたが、8月21日は4,979円と25日移動平均線(5,148.88円)を下回って推移しています。7月14日の出来高2549万1900株は突出しており、その後も高水準の売買が続いています。52週高値7,915円からは約37%下落しており、75日移動平均線(6,249.23円)も下方に乖離しています。RSIは53.42と中立圏にありますが、短期的な戻りは25日線に押さえられる展開です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 38/100)

PER36.71倍は業界平均30.85倍を上回り、予想PER27.5倍でも依然高水準。PBR2.66倍は平均2.64倍とほぼ同水準だが、ROE7.7%は収益性が低く、株価に見合っていない。配当利回り1.45%は平均2.29%を下回り、配当性向57.1%は高いが利回りは低い。業績は売上高減少と営業利益減少が続き、今期も減益見込みで、割高感が否めない。

指標この会社業種平均
PER (実績)32.9倍30.8倍
PER (予想)24.7倍
PBR2.39倍2.58倍
ROE7.7%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、世界的な製造業の設備投資サイクルの転換期における需要回復の度合い。強気派は、半導体やEV関連の投資が再加速し、中国の設備更新需要や省人化投資が中長期で成長すると見る。一方、弱気派は、主要市場である中国の景気減速や製造業の設備投資停滞により、短期の受注が伸び悩むと懸念。また、円高進行が競争力と収益を圧迫するリスクも指摘。2025年2月期は減収だったが、2026年2月期は増収予想。今後の受注動向が焦点。

プラスに働く材料7
  • 省人化需要の追い風

    世界的な人手不足で工場自動化投資は中長期で増加。

  • 半導体関連の拡大

    半導体製造装置向け部品需要が成長分野として寄与。

  • 中国の回復期待

    中国の設備更新政策でFA機器需要の下支えが見込まれる。

  • 予想PER29.1倍への改善期待決算発表後影響

    実績PER38.76倍に対し予想PER29.1倍、市場は1株利益拡大を織り込む

  • 2026年2月期は売上高増収転換通年影響

    売上高5421億円は前期比44億円増、2期ぶり増収

  • 株価1年で73%上昇し上昇トレンド継続継続影響

    過去1年で+73.23%の上昇、需給は強い

  • 外国人持ち株比率26.33%で需給下支え継続影響

    外国人保有26.33%、株主構成が多様で需給安定

マイナスに働く材料7
  • 中国依存のリスク

    中国向け売上比率が高く、景気減速で受注が低迷。

  • 競争激化と価格圧力

    新興勢の参入でサーボ・ロボットの価格競争が激化。

  • 円高進行の懸念

    輸出採算が悪化し、海外販売の収益性が低下。

  • 2026年2月期は営業利益減益通年影響

    営業利益473億円は前期比29億円減、営業利益率8.73%に低下

  • 純利益が352億円と前期比38%減通年影響

    純利益352億円、前期570億円から218億円減、EPS大幅減

  • 配当利回り1.37%と株主還元が薄い継続影響

    配当利回り1.37%、利益成長に見合う還元不足

  • ROE7.7%と低く資本効率が課題継続影響

    PBR2.82倍に対しROE7.7%、資本コストを意識

次の決算で確かめる点
受注高(ロボット・モーション)
設備投資動向を先行反映し、業績の方向性が見える。
中国売上高
最大市場の需要動向を把握するため。
半導体関連売上高
成長分野の寄与度を確認するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり72で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.61%。

年間配当
¥72
1株あたり
配当利回り
1.61%
いまの株価に対して
配当性向
57.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2047.1
2018年2月40100.057.0
2019年2月5230.0110.9
2020年2月520.094.2
2021年2月24−53.839.5
2022年2月52116.745.2
2023年2月6423.131.2
2024年2月640.095.8
2025年2月686.354.3
2026年2月680.057.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥72

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ66,070人。区分でいちばん多いのは金融機関49.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が53.3%を占め、残る46.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年2月%2022年2月%2023年2月%2024年2月%2025年2月%2026年2月%
金融機関52.750.751.949.449.449.4
外国法人29.432.031.133.531.226.3
個人・その他11.011.010.39.110.814.3
証券会社2.62.22.74.34.86.1
事業法人4.24.04.03.73.73.8
自己株式1.61.61.61.62.52.5
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)18.54
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)11.37
03JPモルガン証券株式会社3.15
04明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)2.71
05株式会社みずほ銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)2.02
06株式会社日本カストディ銀行(三井住友信託銀行退職給付信託口)1.95
07株式会社福岡銀行1.91
08JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.42
09株式会社西日本シティ銀行1.29
10SMBC日興証券株式会社1.12

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-05-19
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.31%
    -0.64pt
  • 2026-05-07
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.95%
    +0.82pt
  • 2026-04-22
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    2.03%
  • 2026-04-07
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    2.03%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+403%、1株純資産は14期で+318%。直近期のROEは7.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月274466.434.170.8
2014年3月6753313.819.225.6
2015年3月9865916.318.434.4
2016年3月8568112.814.734.4
2017年3月7774510.729.947.1
2018年2月14987318.333.557.0
2019年2月16192517.919.7110.9
2020年2月598746.657.094.2
2021年2月729428.073.539.5
2022年2月1471,11414.331.145.2
2023年2月1981,32916.227.131.2
2024年2月1941,52813.631.695.8
2025年2月2191,66313.718.454.3
2026年2月1361,8647.740.657.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/2期の役員報酬は総額544百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約13倍にあたる。

氏名役職年齢
小笠原浩代表取締役会長70
小川昌寛代表取締役社長 人づくり推進担当 ICT戦略担当62
森川泰彦取締役 渉外担当64
真茅久則取締役68
生山武史取締役 監査等委員63
松橋香里取締役 監査等委員57
西尾啓治取締役 監査等委員67
穂高弥生子取締役 監査等委員60
林田歩取締役 常務執行役員 東京支社長 コーポレートブランディング本部長62
久保田由美恵取締役 執行役員 技術開発本部AIロボティクス統括部長 株式会社エイアイキューブ 代表取締役社長58
向井陽美取締役61
入江千香子取締役 監査等委員54

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)418821346448112
社外取締役5656513
取締役(社内)1313131

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,122字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社を中核として子会社66社および関連会社13社(2026年2月28日現在)により構成され、「モーションコントロール」、「ロボット」、「システムエンジニアリング」および「その他」の各セグメントにおいて様々な分野で製造、販売、据付、保守およびエンジニアリング等の事業展開を行っております。 各セグメントにおける主な製品ならびに当社および主要な関係会社の当該セグメントにおける位置付けは概ね以下のとおりです。なお、当社を除く以下の会社はすべて連結子会社です。 セグメントおよび主要製品   当社および主要な関係会社の位置付け 〔モーションコントロール〕 ACサーボドライブ、リニアモータ、コントローラ、工作機械用AC主軸モータ、PMモータ、デジタルガルバノスキャナ、汎用インバータ、電源回生コンバータ、マトリクスコンバータ、太陽光発電用パワーコンディショナ   当社〔製造・販売・サービス〕 安川オートメーション・ドライブ㈱〔販売・サービス〕 安川メカトレック末松九機㈱〔販売〕 米国安川㈱〔製造・販売・サービス〕 欧州安川㈲〔製造・販売・サービス〕 安川電機(中国)有限公司〔販売・サービス〕 安川アジアパシフィック㈲〔販売・サービス〕 韓国安川電機㈱〔販売・サービス〕 〔ロボット〕 アーク溶接ロボット、スポット溶接ロボット、塗装ロボット、ハンドリングロボット、シーリング・切断ロボット、バリ取り・研磨ロボット、半導体・液晶製造装置用クリーン・真空搬送ロボット、AIロボット、人協働ロボット、バイオメディカル用途対応ロボット、ロボット周辺機器、ロボット応用FAシステム、セルシミュレータ   当社〔製造・販売・サービス〕 安川メカトレック末松九機㈱〔販売〕 米国安川㈱〔製造・販売・サービス〕 欧州安川㈲〔製造・販売・サービス〕 安川電機(中国)有限公司〔販売・サービス〕 安川アジアパシフィック㈲〔販売・サービス〕 韓国安川電機㈱〔販売・サービス〕 〔システムエンジニアリング〕 鉄鋼プラント用電気システム、上下水道用電気システム、各種産業用電気システム、港湾荷役用電気システム、高圧インバータ、高圧マトリクスコンバータ、産業用モータ・発電機、小水力発電用発電機   当社〔製造・販売・サービス〕 安川オートメーション・ドライブ㈱〔製造・販売・サービス〕 安川メカトレック末松九機㈱〔販売・サービス〕 米国安川㈱〔製造・販売・サービス〕 安川アジアパシフィック㈲〔販売・サービス〕 〔その他〕 物流サービス ほか   当社〔販売〕 安川メカトレック末松九機㈱〔販売・サービス〕 ㈱安川ロジステック〔サービス〕
経営方針・対処すべき課題8,248字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、創業以来「事業の遂行を通じて広く社会の発展、人類の福祉に貢献すること」を存在意義とし、私たちの価値観である「1.品質重視の考えに立ち、常に世界に誇る技術を開発、向上させる」「2.経営効率の向上に努め、企業の存続と発展に必要な利益を確保する」「3.市場志向の精神に従い、そのニーズにこたえるとともに、需要家への奉仕に徹する」の3項目を掲げ、その実現に努めることを安川グループ経営理念としております。 また、経営理念の実践に加え、環境問題や格差拡大など深刻化する社会問題への対応と社会全体の持続性への配慮を当社グループの経営方針として明確化するため、「サステナビリティ方針」を策定しております。このサステナビリティ方針では、「1.最先端のメカトロニクス技術によるイノベーション創出で、お客さまをはじめ社会への価値創造に貢献」「2.世界中のステークホルダーとの対話と連携を通じ、公正かつ透明性の高い信頼ある経営の実現」「3.世界共通の目標であるSDGsの達成を目指し、グローバルでの社会的課題の解決」の3つを方針として掲げています。 このような方針のもと、社会および顧客ニーズに高い次元でこたえる製品・サービスの提供や、従業員にとって働きがいのある会社づくりに取り組んでいます。これらにより、継続的な利益の創出を実現し、ステークホルダーのみなさまへの一層の還元を図るとともに、社会課題の解決を通じた持続可能な社会の実現と企業価値の向上に努めてまいります。 (2) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、2026年3月より長期経営計画「2035年ビジョン」(2026年度~2035年度)および同期間内の最初の中期経営計画「Dash 35」を開始いたしました。 「2035年ビジョン」では、技術革新を通じて産業界が抱える多様な課題を発見・解決し、Mechatronics領域の拡大を図ることで、社会の持続的発展への貢献を目指しております。 この「2035年ビジョン」に向けた最初のフェーズとして位置づける「Dash 35」では、AIロボティクス技術の活用を進めることで、将来の成長を見据えた新たな市場機会の創出を進めてまいります。あわせて、“i³-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)”(※1)の実践拡大を通じた付加価値向上に取り組みます。 「2035年ビジョン」および「Dash 35」の詳細については、以下のURLからご覧いただけます。 2035年ビジョン:https://www.yaskawa.co.jp/wp-content/uploads/2026/05/Vision2035.pdf Dash 35:https://www.yaskawa.co.jp/wp-content/uploads/2026/05/Dash35.pdf (※1)i³-Mechatronics:当社が1969年に提唱した「メカトロニクス(メカニズムとエレクトロニクスを融合した造語 )」に3つの“i”(integrated:統合的、intelligent:知能的、innovative:革新的)を重ね合わせ、お客さまの経営課題の解決に寄与するソリューションコンセプト (3) 長期経営計画「2035年ビジョン」の概要 ① 財務目標(※2) 当社グループは、長期経営計画「2035年ビジョン」において、営業利益率を最も重要な経営指標と位置づけ、ステークホルダーへの還元の充実を重視しています。具体的には、2035年度の目標として営業利益率20.0%以上、配当性向40.0%以上を掲げています。 [参考] 2025年度実績為替レート 149.87円/米ドル、172.76円/ユーロ、21.01円/元、0.105円/ウォン (※2)2025年度実績為替レートは2026年4月発表時点、2035年度想定為替レートは設定しておりません。 ② 事業戦略 当社グループは創業以来110年の間、モータとその応用を事業領域として貫き、モーションコントロール、パワー変換、そしてロボット技術を高めてきました。これからも世界一、世界初にこだわり私たちのDNAであるメカトロニクスの領域のさらなる拡大に向けて力強く前進していきます。「2035年ビジョン」では当社グループのソリューションコンセプトであるi³-Mechatronicsを軸に、自動化ソリューションの価値をより高めながら、AIやデータを活用したフィジカルAIの社会実装を進めることで、コア領域の競争力強化に取り組みます。また新メカトロニクスの応用領域拡大とフィジカルAIにおける市場開拓と需要獲得に挑戦していきます。 さらには、安川グループ経営理念の理解深化を加速させながら、ソリューションコンセプト“i³-Mechatronics”をAIによってさらに進化させるとともに、データによる経営の最適化、ものづくりの革新、現場(社会)への実装を実現する新たな世界“i³-Singularity(アイキューブ・シンギュラリティ)”(※3)を広げていきます。 当社グループが取り組む主な事業戦略の概要は以下のとおりです。 (a) コア領域の競争力強化 AI×データ活用によりモノ・モノづくりを進化させ、未来のスマートファクトリを実現します。 ・モータ・ロボット技術の徹底追求およびエネルギー変換効率の最大化 (b) 新メカトロニクス応用領域の拡大 多様なパートナーとのエコシステム構築を通じて新メカトロニクス応用領域を拡大するとともに、持続可能な社会の実現に貢献していきます。 ・医療・製薬品分野における共創加速 ・食・農業分野自動化の飛躍的拡大 (c) フィジカルAI市場の拡大 基幹コンポーネントのポートフォリオ拡大でフィジカルAIの社会実装を実現します。 ・基幹技術×現場データ×AIによるシナジー発揮 ・基幹コンポーネントのラインナップ拡大 (d) 経営基盤の強化 AI利活用によるYDXの深化と経営基盤の強化を通じて安川グループの戦略実行力の最大化を図ります。 ・人材の多様化と育成強化 ・働きがいと組織力の向上 ・ESGの推進による持続可能な発展 ・外部連携によるイノベーション創出 (※3)i3-Singularity:これまで取り組んできたi3-MechatronicsにAIを組み合わせることで、その実行力を拡張・飛躍させていく考え方 (4) 中期経営計画「Realize 25」の遂行状況および中期経営計画「Dash 35」の概要 ① 中期経営計画「Realize 25」の遂行状況 財務実績 2025年度実績 売上収益: 5,421億円 営業利益: 473億円 営業利益率:8.7% ROE:  7.7% ROIC: 6.9% 配当性向: 50.0% 2025年度の主な取り組み 中期経営計画「Realize 25」における2025年度の主な取組みは以下のとおりです。 方針1 i3-Mechatronicsソリューションによる価値創出 (a) お客さまの価値創出につながる技術開発力の強化 i3-Mechatronics実現に向けた、「iCube Control」の強化(YRM1030、iC9200)およびACサーボドライブ「Σ-Xシリーズ」におけるセンシング・自律制御機能拡充により、省エネルギー化、稼働率向上、設備 長寿命化へ貢献しました。 (b) i3-Mechatronicsによる自社の「ものづくり」進化 米国にて本社・技術開発拠点・産業用ロボットの生産工場等を集約した新キャンパス設立を発表しました。国内では、モータとロボットの一貫生産を行うロボット第5工場が竣工しました。 (c) お客さまのサプライチェーンへの戦略的なアプローチの強化 i3-Mechatronics CLUBを通じて各分野のパートナーとの協業を推進するとともに、i3-Mechatronicsに基づく営業活動の成功事例の蓄積を進めました。 (d) 製品ライフサイクルにおける製品・サービス品質の革新 当社製品の稼働データを戦略的に活用し、設備更新・メンテナンスを適切なタイミングでお客さまへ提案するプロアクティブなサービス活動を強化しました。 方針2 世界一/世界初の自動化コンポーネントを軸としたグローバル成長市場攻略 (a) グローバル最適生産体制の構築とレジリエントなサプライチェーン構築 主要部品の内製化、事業部共通の重点部品の集中調達、欧米での事業拡大に向けた投資を確実に実行するなど、生産/調達体制および需要地生産体制の強化を進めました。また、グローバルにおけるレアアース関連規制に対しては、国内サプライヤーとの長期的な関係性構築を通じ、調達リスクの低減に取り組みました。 方針3 メカトロニクス応用領域の事業拡大によるサステナブルな社会の実現に貢献 (a) Energy Saving データセンタの冷却システム向けに、CDU(Coolant Distribution Unit:冷水分配装置)の小型化・高効率化に寄与するインバータの拡販を進めました。 (b) Clean Power 更新需要に対応した太陽光発電用パワーコンディショナ「Enewell-SOL P3H」の販売を開始しました。 (c) Food & Agri 全国農業協同組合連合会(JA全農)と協業開発を進める「きゅうり収穫作業ロボット」について、農業現場での稼働を開始しました。 (d) Biomedical Science アステラス製薬株式会社との合弁により、再生医療等製品の製造プラットフォームの開発・提供を行うセラファ・バイオサイエンス株式会社を設立しました。 方針4 YDX(※4)とサステナビリティ経営の深化による経営基盤の強化 (a) PLM(Product Lifecycle Management)の再構築をベースとしたYDXチェーンによる新たな価値提供 経営・生産データを中心に安川データレイクへの統合を進め、海外拠点含むデータ連携を加速しました。 (b) マテリアリティへの取り組み強化を軸としたサステナビリティ経営の推進 「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」をご参照ください。 (※4)YDX:YASKAWA digital transformationの略。YDX-Ⅰでは、経営資源の可視化・一元化とその最適配置を目指した活動を実施。第二フェーズとなるYDX-Ⅱでは、お客さまへの価値創出に製品・サービス視点の取り組みを実施。 ② 中期経営計画「Dash 35」の概要 当社グループは「Dash 35」において、売上収益、営業利益および営業利益率を主要な経営指標とし、過去最高となる1,000億円の営業利益を目指しております。「Dash 35」では、コア領域の徹底した高収益化とフィジカルAI技術による新市場を創出し、「2035年ビジョン」の達成に向けて推進します。 財務目標(※5) [参考] 2025年度実績為替レート 149.87円/米ドル、172.76円/ユーロ、21.01円/元、0.105円/ウォン 2029年度想定為替レート 145.00円/米ドル、170.00円/ユーロ、20.50円/元、0.105円/ウォン (※5)2025年度実績為替レートは2026年4月発表時点、2029年度想定為替レートは2026年5月発表時点 〔基本方針〕 基本方針1 フィジカルAI市場の開拓 フィジカルAI市場を開拓し、自動化領域を拡大するとともに、ロボットソリューションを軸とした基幹部品ラインナップの強化を通じて、フィジカルAI市場における競争優位の確立を目指します。 具体的には、AI活用による自律型AIロボット「MOTOMAN NEXT」の適用領域拡大を進めるとともに、進化型アクチュエータをはじめとする基幹部品を通じて、ヒューマノイドロボットを含む多様なフィジカルAI市場の開拓に取り組みます。またAI技術およびパートナーとの連携を通じてこれまで自動化が困難であった領域への展開を推進します。 基本方針2 i3-Mechatronicsの実践拡大 蓄積してきたソリューション活用とスケールメリットを通じてお客さまの競争力向上に貢献するとともに、地域別に特長を生かした展開を加速します。あわせて、i3-Mechatronicsをお客さまと共に実践拡大することで、当社グループの競争力強化を図ります。 基本方針3 世界一にこだわる新製品開発 コア技術、現場データとAI活用のシナジーを通じて世界一の技術創出を目指します。 基本方針4 新メカトロニクス応用領域の事業拡大 メカトロニクス技術の応用およびパートナー連携を通じて自動化領域の拡大を図ります。具体的には国内の農業分野における課題を自動化ソリューションにより解決するとともに、医療現場における各種実験の自動化・デジタル化を推進します。 基本方針5 YDXの進化とi3-Singularity YDXを通じて経営全体の最適化を進め、世界で選ばれる製品・サービスを持続的に生み出す事業構造への変革を図ります。さらにi3-MechatronicsにAIを組み合わせることで新たな世界(i3-Singularity)を広げていきます。 (5) 経営環境および優先的に対処すべき課題 2026年度は、AI・半導体関連分野を中心とした旺盛な需要を背景に、足元において受注が好調に推移していることなどを踏まえ、増収増益を計画します。 2026年度の重点実施項目は以下のとおりです。 ① “コト”を実現するi3-Mechatronicsの実践および戦略製品の展開 安川グループのソリューションコンセプト「i3-Mechatronics」によるお客さまの“コト”に呼応したソリューションの展開と、コア製品の強みを生かした販売スケールの拡大を着実に実行します。また、新たな生産基盤の徹底活用による製造付加価値の向上を図るとともに、グローバル品質データの活用を高度化し、製品・サービスの品質を格段に向上させます。 ② AIロボティクスを軸としたフィジカルAIのユースケース具現化と実行 自律型のAIロボット「MOTOMAN NEXT」の適用市場の拡大に向けて、フィジカルAI(※6)の領域を拡大させるとともに、新たな場面・状況へのロボット展開に向け、パートナーとの連携によるユースケース(社会実装)の創出を目指します。また、進化したアクチュエータの技術・製品の実証によるヒューマノイドロボットの領域を深耕します。 (※6)当社では、「AIロボティクス」を「モーションとAIによる認識・判断」と定義しております。これは、i3-Mechatronicsの“integrated(統合的)”領域を更に広げるものであり、MOTOMAN NEXTはそれを具現化した製品となります。 「フィジカルAI」は、「当社製品とAIを融合させることで、これまで自動化が困難であった領域でのユースケースを具現化するもの」と位置付けております。 ③ 市場×地域戦略の深化による重点市場における収益モデルの強化 ACサーボモータ・コントローラ事業の主力市場である半導体においては、国内中核販社の連携による営業体制の再強化を推し進め、エンドユーザを基軸とした事業ポテンシャルの拡大を進めます。ロボット事業の主力市場である自動車においては、自動車OEMおよびそれに連動するTier(※7)の投資実行を確実に捕捉します。インバータ事業においては、大型空調(HVAC)市場の新たな成長領域であるデータセンタや半導体の領域を徹底的に攻略していきます。なお、米国においては、2025年度に発表したキャンパス構想を確実に実行し、インドでは成長領域へのアプローチ強化と生産能力の拡大を進めます。 (※7)自動車業界などにおけるサプライチェーンの階層 ④ 新メカトロニクス応用領域の実展開およびエコシステム構築の加速 農業分野においては現場への実導入を加速させ、中食・冷食を含む加工食品領域においては、ソリューションの拡充と水平展開を着実に進めます。また、医療/医薬品市場においては、パートナーとの連携強化およびプラットフォーマーとしてのバイオ向け双腕ロボット「まほろ」の導入を拡大します。安川グループのDNAの一つであるメカトロニクスの応用領域において、様々なパートナーと協力しながらエコシステムを構築していきます。 ⑤ 投資価値の最大化と事業コストのスリム化による高収益基盤の確立 徹底した業務の適正化と効率化を通じた経費削減による事業運営コストの低減を行います。また、基幹システムであるS/4HANAを確実に立ち上げ、安定運用につなげるとともに、事業力の更なる向上に向け、YDXの徹底した活用による最適配置を含めた人材マネジメントの強化を行います。中国および欧州においては、2025年度から推進している利益体質改善の継続により強い収益基盤を確立させます。また、安川グループ経営理念の浸透による実行力のある「One YASKAWA」の文化醸成とエンゲージメント強化をグローバルで推し進めるとともに、サステナビリティ経営の進化に向けたグローバル展開と実態を踏まえた情報の可視化・発信を進めます。 各セグメントにおける具体策は以下のとおりです。 〔モーションコントロール〕 ACサーボモータ・コントローラ事業においては、i3-Mechatronicsを実現させるiCube Controlを中心にグローバルでのトータルソリューション提案を強化するとともに、需要変動に即応できる柔軟な生産体制のもと、半導体や電子部品等の成長市場における更なる収益の拡大を図ります。 インバータ事業においては、データセンタや半導体等の成長市場に加え、インドで拡大するインフラ需要に対する販売活動の強化を図ります。生産については、自動化・省人化を通じて生産体制の更なる強化を図り、生産性および収益性の向上に取り組みます。太陽光発電市場においては、パートナー連携を通じて国内の自家消費市場におけるパワーコンディショナの売上拡大を図ります。 〔ロボット〕 i3-Mechatronicsを軸としたソリューションの深化・横展開を進めるとともに、本年度稼働予定の八幡西事業所のモータ・ロボット一貫生産工場(第5工場)を起点として、事業基盤の強化および収益力の向上に取り組みます。自動車や半導体を中心に自動化ニーズが拡大する中、工程や用途の多様化に対応した提案力の強化を通じて、提供価値の最大化を図ります。また、食品・医療など、これまでロボットの導入が限定的であった分野においても、自動化ニーズの高まりを捉えた取組みを進めます。 生産面では、第5工場を中心にモータからロボットまでの一貫生産体制を有する生産基盤を活用し、データ活用や変種変量生産への対応を進めることで、生産効率および収益性の向上に取り組みます。併せて、このような生産活動を通じて得られる知見を製品改良やソリューションの高度化に生かし、事業全体の競争力強化につなげてまいります。 製品面では、自律型のAIロボット「MOTOMAN NEXT」の展開を軸に、食品・医療等の発展領域を含む幅広い用途に向けた自動化提案を強化するとともに、適用領域の拡大を図り、将来の成長領域の育成に取り組みます。 〔システムエンジニアリング〕 鉄鋼プラントシステム・社会システム分野では、脱炭素・自動化需要に対応し、AI・IoT技術により付加価値を高めたシステムソリューションの提供に努めます。また、アジアを中心とする港湾クレーン等の成長市場への取組みを更に強化します。
事業等のリスク9,634字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 (1) 方針・基本的な考え方 リスクマネジメントに関する当社の基本的な考え方は次のとおりです。 ・当社グループの経営に重大な影響を及ぼす多様なリスクに対し、その重要度に応じて経営資源を効率的に配分し、全社的かつ統合的に管理する。 ・リスクが顕在化し危機となった場合は、当社グループ役職員の生命および身体の安全確保を最優先とし、当社グループの財産保護ならびに事業の継続に努める。 (2) リスクマネジメント体制 当社は、経済環境や市場動向を含む経営の遂行に関するリスクについて、経営会議等の執行会議および取締役会においてモニタリングを実施しております。さらに、当社グループの経営または事業運営に直接的または間接的に影響を及ぼす可能性のあるリスクに迅速かつ的確に対応することを目的として、取締役会の下に「リスクマネジメント委員会」を設置しております。同委員会は、リスクマネジメントおよび危機管理を担当する役員を委員長とし、全社的なリスク管理体制および仕組みの整備、推進、監督を担っております。また、同委員会の傘下には、環境推進委員会、情報セキュリティ委員会、コンプライアンス委員会等の専門委員会を設置し、日常的な活動の強化を図っております。 当社は、当社および関係会社におけるリスクを包括的かつ統合的に管理するため、リスクマネジメント委員会のもとで全社的リスクマネジメント(Enterprise Risk Management=ERM)を構築・運用しております。ERMのフレームワークに基づくリスク管理状況は、経営会議等の執行会議、取締役会およびサステナビリティ委員会に定期的に報告し、リスク管理体制および仕組みの有効性についてモニタリングを受けております。 また、リスクが顕在化し危機に発展した場合には、危機管理担当役員を中心に、迅速に対応できる体制を整備しております。危機のレベルに応じた対策本部の設置等の具体的な手続については、危機管理基本規程に定め、適切に運用しております。 (3) リスク管理活動 ERMにおいては、当社グループにおけるリスクを洗い出し、可視化したうえで、共通の指標を用いて各リスクの固有リスクおよびそれに対する統制を評価し、残存リスクの程度を把握しております。 リスクは「極大」「大」「中」「小」の4段階に分類し、優先順位を付けたうえで、対応方針およびアクションプランを策定・実行し、残存リスクの低減を図っております。 これらの結果は半期ごとにリスクマネジメント委員会に報告し、モニタリングを実施しております。さらに、リスク管理のPDCAサイクルを継続的に運用することで、リスク管理活動の改善と強化に取り組んでおります。 (4) 重要なリスクと対策 当社グループの業績、財務状況などに影響を及ぼす可能性のある重要なリスクおよびそれらの対策については下表のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 地政学 リスクの説明    当社グループは日本国内および中国をはじめとする海外にも生産拠点を持ち、グローバル約30カ国に展開している営業拠点を通じ、日々お客さまに製品・サービスを提供しています。このことから、米中関係の緊張の継続やロシア・ウクライナ情勢に加え、中東・アジア地域における武力紛争や地政学的緊張の拡大などの国際関係の変化や、それに起因する社会・環境の変化、法規制の変更などは事業活動に影響を及ぼす可能性があります。  特に、各国・地域での輸出規制の拡大、技術移転制限の強化および関税の引き上げなどの保護主義的措置の増加により、開発、生産、物流や営業活動が制限を受け、お客さまへの製品供給に支障をきたす場合、当社グループの経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 リスクへの対策    このようなリスクに対して、各地域の政治・経済情勢や法規制の動向などについて、各拠点を通じて定期的にモニタリングし、事業への影響を迅速に把握できる体制を整えています。  地政学リスクに起因する多岐に渡る事業活動リスクが顕在化した際には、危機管理担当役員を中心に迅速な初動対応を講じるとともに、リスクマネジメント委員会、各専門委員会および経営会議等の執行会議との連携を図りながら、グローバルにおける効果的なインシデント対応体制を構築することで被害や損害を最小限とすることに努めています。  特に、近年では変化による事業への影響が大きいグローバルにおける法制変化などのモニタリングを強化するため、国内における各事業・本社部門に加え、海外子会社を始めとしたグローバル拠点にコンプライアンス担当者を設置することで、本社の法務部門を中心としたグローバルでの統制体制を整備しています。 原材料・部品調達 リスクの説明    当社グループは鋼材等の原材料や各種部品を多数の取引先からグローバルに調達し、世界各国・地域に製品を供給しています。このため、価格の高騰や業界の需要増に加え、米中関係の緊張の継続、ロシア・ウクライナ情勢、中東・アジア地域における武力紛争や地政学的緊張の拡大などの国際関係変化によっては継続的な必要量の確保および供給が困難となる可能性があります。また、取引先において、自然災害、感染症の拡大、事故、経営状況の悪化などにより、当社グループに対する部品や原材料等の安定的な提供が困難となる可能性があります。 リスクへの対策    このようなリスクに対して、当社グループは取引先との対話を通じた信頼関係の構築、グローバルでの調達先の分散を図るとともに、適正な在庫水準の確保と現地生産・現地調達の推進を通じた需要変動への対応、輸送手段や経路の拡充、国内および主要海外拠点における事業継続計画(BCP)策定による災害リスク等への対応によりサプライチェーンの強化に努めています。  また、リスク部品の早期発見と全社対策の強化を図るとともに、入荷困難な状況が継続する部品に関しては入手可能な部品への設計変更を行うなど、対応を強化しています。 為替相場の変動 リスクの説明    当社グループはグローバルで事業展開し、その取引先は世界各地にわたるため、為替相場の変動リスクにさらされています。当社グループは、米ドル、ユーロ、中国人民元等の現地通貨建てで製品・サービスの販売・提供および原材料・部品の購入を行っていることに加え、現地通貨建ての製品輸出を行っており、想定以上の為替相場の変動は製品の競争力を弱めるなど、当社グループの業績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは現地通貨で表示された資産および負債を保有していることから、為替相場の変動は円建てで報告される当社グループの財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 リスクへの対策    このようなリスクに対して、当社グループでは、先物為替予約契約や為替ヘッジを実行することに加え、現地生産や現地調達の推進などを通じ、為替変動に強い収益構造の構築に取り組んでいます。 競争の激化 リスクの説明    当社グループの事業分野においては、それぞれの分野で強力な競合相手が存在します。当社グループ製品のシェアの高い分野においても、将来にわたり競争優位性を保てるという保証はありません。このため競合企業との価格面における激しい競争が発生した場合は、当社グループの業績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。  また、当社グループの製品等に対しては、技術および品質等における競争力を確保するため、適時・適切な製品投入を行う必要があります。当社グループが提供する製品等の競争力が相対的に脆弱である場合や、製品投入時期が適切でない場合等に、当社グループの業績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 リスクへの対策    このようなリスクに対して、当社グループはi3-Mechatronicsを通じて、最適なソリューションをお客さまに提供することにより、製品・サービスの差別化および高付加価値化に努めています。安川テクノロジーセンタを中心として部門横断的な研究開発の継続的な強化を図り、世界初・世界一にこだわった画期的な製品開発を進めるとともに、徹底した効率化を図ることで開発期間の短縮を図り、コスト競争力の高い製品のタイムリーな市場投入に努めています。 気候変動 リスクの説明    気候変動について、政策や規制など気候変動対策や社会的要求の変化等によって生じる“移行”リスクが考えられます。例えば、炭素価格・各国政府による炭素税の導入による燃料調達コストや材料調達コストの増加、各国の炭素排出政策・排出権取引の導入や排出規制の強化に伴うグリーン電力購入等のコスト増加が挙げられます。 リスクへの対策    このようなリスクに対して、当社グループは気候変動についてTCFD提言への賛同を表明し、環境省のTCFDに沿った気候リスク・機会のシナリオ分析支援事業へ参加をするなど様々な活動を進め、TCFD提言に基づく気候変動関連の情報を開示しました。今後も引き続き気候変動関連の情報開示を充実させ、より一層環境に配慮した事業活動を継続していくことにより、持続可能な社会の実現への貢献と企業価値のさらなる向上を図ります。  また、推進体制として、社長を委員長とするサステナビリティ委員会にてモニタリングを図るとともに、リスク評価とマテリアリティ分析の整合性を確認し、それ以外の施策を含む全体遂行については、社長が任命した環境推進統括者が運営する環境推進体制においてPDCAを回しながら活動の質の向上を図っています。 人権 リスクの説明    強制労働、児童労働などの問題に対し、自社だけではなく取引先も含めた対応が社会的な要請として求められています。また、各国・地域で人権の取組みを求める法令等の規制導入が進んでおり、これらに適切に対応しないことによる法令違反のリスクがあります。人権問題への対応が適切でない場合は、当社グループの社会的信頼の失墜による競争力低下のリスクがあります。 リスクへの対策    「世界人権宣言」、国連「ビジネスと人権に関する指導原則」などに基づき、人権の尊重を安川グループ企業行動規準および安川グループ人権方針に定め、すべての人々の人権を尊重する対応を推進しています。  推進体制として、サステナビリティ担当部門、リスクマネジメント担当部門および調達担当部門が中心となり、当社グループおよびサプライチェーンにおける人権の尊重に取り組んでいます。これらの取組みについて、サステナビリティ委員会において施策の審議やモニタリングを定期的に行っています。  また、当社グループの従業員や主要な取引先を対象に人権への負の影響とリスクを特定・評価し、適切な対策を実施し、追跡調査・モニタリングを行ったうえで情報を開示します。  これらの取組みを通じて、常に変化する人権に関する社会的要請や課題に継続的に対応していきます。 情報セキュリティ リスクの説明    当社グループは事業活動においてお客さまや取引先の個人情報および機密情報を適切に管理していますが、サイバー攻撃や不正アクセス、ランサムウェア被害やウイルス感染などにより、情報漏洩やサーバ・システムの停止、ネットワーク障害が発生する可能性があります。これらの事象が生じた場合、事業継続への支障や生産力の低下に加え、お客さまや投資家を含む市場からの信頼低下につながるおそれがあります。  さらに、生成AIの不適切な利用によるプライバシー侵害や著作権侵害、機密情報の漏洩などの新たなリスクも想定されます。  また、取引先で発生したセキュリティインシデントに起因し、当社が二次的な影響を受ける可能性があります。 リスクへの対策    当社は、情報セキュリティリスクを重要な経営課題と位置付け、経営トップ主導のもと体制整備および運用強化に取り組んでいます。平時においては、情報セキュリティ基盤の強化活動を継続的に進めるとともに、高度化・巧妙化するサイバー攻撃や脆弱性情報、ブランド毀損リスクについて、グローバルでの監視および情報収集を実施し計画的に対策しています。  情報セキュリティ上のリスクが予見または発見された場合には、リスク管理体制のもと速やかに対応方針を定め、CSIRT体制(Computer Security Incident Response Team)と連携したインシデント対応を行い、被害の最小化と早期復旧を図っています。  加えて、生成AIサービスの業務利用に関しては、社内ルール整備やeラーニングによる教育を通じて適切な活用を推進しています。  さらに、取引先に対してもセキュリティ対策状況の確認や改善要請を行い、サプライチェーン全体でのリスク低減に努めています。 人材確保 リスクの説明    労働力不足がグローバルで進行する中で、高度な専門性を持った人材を含め、その獲得の競争が激化しています。  また、従業員一人ひとりが主体性を持って能力を発揮し続けるためには、文化・慣習・言葉等の壁を越えてグローバルにビジネスの拡大に寄与できる人材の育成と心身ともに健康に過ごせる労働環境の整備がより重要となっています。  このような状況の中、人材の採用・育成が遅れたり、優秀な人材が流出したりする場合、当社グループの競争力が低下する可能性があります。 リスクへの対策    「2025年ビジョン」の実現に向けた人的資本経営の取組みにおいて、従業員との対話を重視しつつ、併せて事業戦略遂行に必要な人材要件の策定と人材データの可視化に基づいた人的投資や多様な人材の活躍を促す人材マネジメントを強化することで、経営戦略に連動した人事戦略を立て実行しています。なお、持続的な経営戦略を策定し、高い成果を創出していくために、安川グループの将来を担う次世代の経営幹部候補者を早期に選抜し、研修プログラムなどを通じて育成・登用しています。  また、「経営理念の理解深化」、「ダイバーシティとインクルージョンの進化」、「働きがいのある職場環境の実現」等も重点項目として掲げて取り組んでいます。これらの取組みを従業員への意識調査(ESアンケート)や経営層との直接対話といった従業員との積極的なコミュニケーションを通じて、常にモニタリングすることにより素早く人事施策の改善に反映しながら、生産性と働きがいの向上を加速させます。  人的資本である「人材(従業員)」一人ひとりの求心力をグローバルに向上させ、ブランド力(選ばれる・信頼される)を強化することで、持続的な人材の獲得・確保につなげていきます。 コンプライアンス リスクの説明    当社グループは事業運営において、各国・地域の競争法、贈収賄防止規制、個人情報保護法をはじめとする各種法規制を遵守することを重要な責務と考えています。しかし、国際的な法規制は複雑化・高度化しており、取引慣行や営業活動が意図せず法令に抵触すると見なされた場合、当社グループの業績および財務状況に影響を与える可能性があります。 リスクへの対策    当社グループは、「グループ・コンプライアンス基本規程」に基づき、コンプライアンスの実践を確実にするため、当社の各社長直属部および当社グループの対象会社にコンプライアンス責任者およびコンプライアンス推進リーダーを設置しています。  また、主管業務に関するコンプライアンス事項を適切に管理する目的で、当社の本社部門に各種法令を所管する法令担当を設置しています。  さらに、当社の法務・コンプライアンス部門が中心となって、国内外グループ会社のコンプライアンス責任者およびコンプライアンス推進リーダーとの連携を図るとともに、法令担当による活動を支援しています。このような取組みを推進することにより、当社グループはコンプライアンスリスクの軽減に努めています。 品質 リスクの説明    当社グループは、製品品質と安全性の確保に最優先で取り組んでいます。しかし、万が一当社製品に欠陥が発生した場合、製造物責任法(PL法)に基づく損害賠償責任を負う可能性があります。  また、欧州サイバーレジリエンス法をはじめ、国内外で製品セキュリティに関する法規制が強化されており、これらへの対応が不十分な場合には行政処分等の対象となるおそれがあります。  さらに、品質データの不適切な取扱い等による品質不祥事が生じた場合、各種認証の取消しや企業評価の低下につながるリスクがあります。 リスクへの対策    当社グループは、製造物責任(PL)リスクに備え、PL保険への加入や海外訴訟へ迅速に対応できる法務体制の整備、グループ内での情報共有による事故予防体制の強化を進めています。  また、製品セキュリティ関連法へ適切に対応するため、セキュリティ体制と報告プロセスの整備、全社横断の責任者配置による法令遵守の強化、運用テストを通じた仕組みの検証・改善に取り組んでいます。  さらに、品質データの不適切な取扱い等を防止するために、製品情報や規格適合、取扱説明、契約内容などの整合性を体系的に確認し、品質マネジメントシステム(QMS)の健全性を点検しています。 知的財産 リスクの説明    当社グループは、競争優位性の確保に向けて知的財産の適切な保護を重要視していますが、第三者により当社グループの知的財産権が無断で実施・使用されることで、収益機会が損なわれる可能性があります。  一方で、当社グループが第三者の知的財産権を意図せず侵害した場合、損害賠償請求や使用差止めなどの法的措置を受けるリスクがあります。 リスクへの対策    当社グループでは、第三者による知的財産権の無断使用に対処するため、当社グループの製品・サービスについて、主要国における特許権や商標権の権利化を積極的に進めています。  また、第三者による侵害行為により当社グループの収益機会を損なうおそれがあるときは、当社が保有する権利の行使を検討し、必要な措置を講じることで、損害の回復および収益機会が損なわれるリスクを低減しています。  さらに、当社グループは、第三者の知的財産を侵害することがないよう、新製品やサービスを市場へ提供する前に、関連する知的財産調査を徹底し、侵害リスクの未然防止に努めています。 災害 リスクの説明    当社グループでは、事業活動に伴う物理的事故や有害物質への曝露等により労働災害が発生した場合、行政処分、安全配慮義務に基づく民事責任、社会的信用の毀損が生じ、事業運営へ影響を及ぼす可能性があります。  また、広域感染症(パンデミック)や、南海トラフ地震を含む大規模地震・津波、豪雨・台風などの自然災害への対応が不十分であった場合、従業員の被害、設備損壊、事業中断などを通じて財務状況および事業継続に重大な影響を及ぼすリスクがあります。 リスクへの対策    当社は、労働災害リスクに対して、未然防止に向けた安全衛生パトロールの強化、リスクアセスメントおよび安全教育の徹底、有害物質の適正管理などを継続的に実施しています。  また、災害対策委員会を中心として、大規模災害等に備え、重要設備の耐震化、自然災害発生時の初動対応ガイドラインの整備や実効性のある訓練の実施等に取り組んでいます。 技術・イノベーション リスクの説明    当社グループは、持続的な成長のため新技術の獲得と研究開発の強化に取り組んでいますが、AI技術など急速に進展する技術潮流への対応が遅れた場合、市場における製品・技術に関して、競合他社に対する技術的優位性を失うリスクがあります。  また、研究開発投資の重点領域の判断を誤り、特定分野へ過度に集中したり、逆に投資が分散したりしすぎた場合、成長性の高い技術領域への十分な資源配分が行えず、将来的な競争力の確保や市場拡大の機会を逸する可能性があります。 リスクへの対策    当社グループは、技術ロードマップおよび製品ロードマップによる中長期の技術戦略を軸に市場の要求の変化に対応した持続的な技術開発を実施しています。AI技術に関しては専門の組織を有し、社外の知見も得ながら当社製品への適用に注力できる体制で取り組んでいます。  研究開発投資は幾つかの開発分野に分類し、研究開発、新製品開発、派生製品開発などが方針に沿った投資比率となっていることを定期的に確認しながら開発を進めています。 安全保障・経済安全保障 リスクの説明    当社グループは各国・地域の安全保障関連法規制を遵守していますが、違反した場合には、法人・個人が逮捕・罰金・輸出禁止などの制裁を受けるリスクがあります。また、国内外の販売パートナーなどの取引先が規制に抵触した際には、当社グループの事業運営や取引に影響が及ぶ可能性があります。  また、安全保障の観点からは、法規制違反ではない場合でも、紛争当事国へ当社製品が迂回輸出され、それがSNSなどで公になった場合には、風評被害を受ける可能性があります。  経済安全保障においては、制裁・関税・輸出規制・資源停止などが国家間の交渉材料となる傾向が強まっており、また、経済安全保障の対象が技術分野にまで拡大していることから、サプライチェーン途絶や重要技術流出もリスクとして捉えています。 リスクへの対策    当社は、安全保障・経済安全保障に関連するリスクへの対策はグローバルに取り組む重要課題であるという認識のもと、海外グループ会社と常に連携を取り、法規制遵守や風評被害回避のために内部監査や海外現地法人における教育を行っています。  また、取引先に対しても適切な説明を行い、リスク回避に向けた協力を得ることで、サプライチェーン全体としてのコンプライアンス強化に取り組んでいます。 生産 リスクの説明    受注が急増した場合に必要な直接要員を確保できず、生産能力が不足することで、製品供給に支障が生じるリスクがあります。  また、OT(Operational Technology:生産設備やシステムを制御・運用するため技術)環境がサイバー攻撃の対象となった場合には、操業停止、品質異常、設備破損など事業活動に直接的な影響が生じるリスクが高まり、生産の遅延・停止や安全性への重大な影響を招く可能性があります。 リスクへの対策    受注急増による直接要員確保の課題に対しては、生産量が直接要員数に依存しない体制を目指し、自動化領域を拡大することにより、需要変動に迅速に対応できる生産体制へと進化しています。  また、当社グループは工場におけるOT環境を重要な経営資産と位置付け、サイバー攻撃や設備の不正操作、供給網や物理的要因による停止リスクに備えた対策を進めています。具体的にはリモート接続や保守端末の管理強化、設備コントローラや製造データへのアクセス制御、ネットワークの監視体制を整備しています。また、機器ベンダや取引先を含むサプライチェーン全体のリスク把握と対策状況の確認を行い、侵入リスクの低減に努めています。  さらに、工場への物理的な侵入防止や災害対策を含めた事業継続計画を整備し、異常発生時には迅速な対応と早期復旧が可能な体制を構築することで生産活動への影響最小化を図っています。
経営成績の分析 (MD&A)5,074字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 2026年度~2029年度中期経営計画「Dash 35」に関する認識および分析・検討内容 経営指標等につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4) 中期経営計画「Realize 25」の遂行状況および中期経営計画「Dash 35」の概要」に記載しております。 (2) 経営者による経営成績(P/L)の分析 ① 概況 当期における当社グループの経営環境は、地政学的リスクや米国の関税政策などにより総じて不透明な状況が継続している中で、自動車市場などにおいては投資案件の延期や見直しが起こる状況となったものの、半導体を中心とした市場では回復の動きが見られました。 モーションコントロールでは、電子部品市場や工作機械市場、空調用途向けを中心に堅調な需要が見られ、半導体市場においてもAI関連の投資がけん引する形で、期の後半にかけて回復の動きがグローバルに強まりました。 ロボットでは、日本・米州・欧州の自動車関連の設備投資が引き続き軟調に推移する一方で、グローバルにおける一般産業向けの需要は堅調に推移しました。 このような環境において当社グループの売上収益は、新規の受注を確実に売上につなげたことにより、受注残の正常化を進めた前期に比べ増加しました。営業利益については、売上増により付加価値が増加したものの、為替影響および間接費の増加をカバーできず、前期に比べ減益となりました。親会社の所有者に帰属する当期利益は、煙台東星磁性材料股份有限公司の株式の一部譲渡に伴う株式譲渡益および残存株式の再評価益を計上した前期に比べ減益となりました。 この結果、当期の経営成績は以下のとおりです。 2025年2月期   2026年2月期   前期比 売上収益   5,376億82百万円   5,421億22百万円   +0.8% 営業利益   501億56百万円   473億 7百万円   △5.7% 親会社の所有者に帰属する 当期利益   569億87百万円   352億40百万円   △38.2% 米ドル平均レート   152.65円   149.87円   △2.78円 ユーロ平均レート   164.01円   172.76円   +8.75円 中国人民元平均レート   21.12円   21.01円   △0.11円 韓国ウォン平均レート   0.111円   0.105円   △0.006円 なお、当期における当社グループの地域別の経営環境は以下のとおりです。 日 本:   電子部品市場は期を通じて好調に推移し、半導体市場も期の後半に需要の回復が見られました。また、一般産業分野における自動化需要や鉄鋼プラント・社会システム向けの需要が堅調に推移しました。一方、自動車市場における設備投資の需要は軟調に推移しました。 米 州:   一般産業分野に加え、データセンタ向けを含む空調関連、オイル・ガス関連、太陽光発電用パワーコンディショナなどを中心に需要は拡大基調となりました。一方、自動車市場や工作機械市場における需要は伸び悩みました。 欧 州:   半導体、工作機械、一般産業の分野では需要の回復が見られましたが、自動車市場の設備投資は低調に推移しました。 中 国:   半導体、工作機械、一般産業の分野に加え、自動車市場においても堅調な投資が継続し、需要は底堅く推移しました。 中国除くアジア:   韓国・台湾における半導体関連需要が期の後半に拡大基調となり、韓国の自動車市場においても設備投資が堅調に推移しました。 ② セグメント別の状況 当社グループでは、事業内容を4つのセグメントに分けています。 当期の各セグメントの経営成績は以下のとおりです。 モーションコントロール   売上収益   2,360億53百万円   (前期比   △1.1% ) 営業損益     243億84百万円   (前期比   +6.0% ) モーションコントロールセグメントは、ACサーボモータ・コントローラ事業とインバータ事業で構成されています。 売上収益は、受注残の正常化を進めた前期に対し減収となったものの、期の後半から需要環境が改善に向かい、ACサーボモータ・コントローラ事業を中心に、第4四半期の売上は想定を上回る着地となりました。利益面については、付加価値の改善などにより前期比で増益となりました。 〔ACサーボモータ・コントローラ事業〕 上期に需要が低調に推移した半導体市場向けの販売が主に米国・アジアで減少した一方で、電子部品および工作機械市場向けの販売がAI関連投資などにけん引され好調に推移したことから売上収益は前期比で増加しました。 〔インバータ事業〕 米国においてデータセンタ向けを含む空調用途や太陽光発電用パワーコンディショナの販売が増加した一方で、中国・アジアのインフラ関連向けの販売は減少しました。これらの結果に加え、前期に受注残の正常化を進めた影響もあり、減収となりました。 ロボット   売上収益  2,470億12百万円   (前期比     +4.0% ) 営業損益    204億18百万円   (前期比    △14.0% ) 自動車市場向けは日本・米州・欧州で販売が減少した一方で、中国およびアジアでは大口案件の売上により販売が増加しました。また、一般産業分野における設備投資需要をグローバルで捉えた結果、セグメント全体の売上収益は前期比で増加しました。営業利益については大口案件の付加価値の影響により減益となりました。 システムエンジニアリング   売上収益    387億44百万円   (前期比   +1.0% ) 営業損益     49億89百万円   (前期比   +8.3% ) 鉄鋼プラントおよび社会システム向けの販売が底堅く推移し、売上収益は前期比で増加しました。営業利益についても、売上増に伴う利益増や付加価値改善が寄与し増益となりました。 その他   売上収益    203億11百万円   (前期比   △12.3% ) 営業損益     19億88百万円   (前期比   +24.9% ) その他セグメントは、物流サービス事業などで構成されています。 売上収益は減少しましたが、営業利益はその他の収益の増加などにより前期比で増加しました。 (3) 経営者による財政状態およびキャッシュ・フローの状況の分析 ① 資本の財源および資金の流動性にかかる情報 (a) 資産、負債および資本(B/S)構造に関する基本的な考え方 (ア) 流動資産(手元現預金) キャッシュがグローバルで分散し余剰にならないようにコントロールしながら、手元現預金は月商1ヵ月程度の水準を維持する方針です。 (イ) 非流動資産 将来の利益源になる投資を積極的に行う方針です。 (ウ) 資本構成 親会社所有者帰属持分比率50%以上を安定的な経営が実現できる水準とみております。今後は将来の設備投資のための内部留保が増えてきますが、現金・資本が過剰になることがないよう、一定のネットD/Eレシオを目安に置きながら効率性を重視する方針です。 (b) キャッシュアロケーションに関する基本的な考え方 当社は、営業活動により生み出したキャッシュを①投資、②株主還元、③従業員配分の3方向に効果的に投入することで、持続的な成長を実現することを基本方針としております。 (ア) 投資 中期経営計画「Dash 35」では、2026年度~2029年度の累計で2,500億円の投資計画を立てております。キャッシュを有効活用し、工場や事業所の再編、内製化や自動化および需要地生産の拡大など、効率化・付加価値向上のための先行投資を厚くしていく方針です。 (イ) 株主還元 当期利益に対し40%以上の配当性向を想定した経営を実践しております。キャッシュが想定以上に創出された場合は、追加の還元策も検討します。 (ウ) 従業員配分 中期経営計画の目標達成度合いに応じた中長期報酬制度を2022年度から従業員に拡大しております。従業員には、生産性の高い仕事のやり方により付加価値向上・利益率改善に取り組むインセンティブとなっております。また、従業員持株会への加入を促す制度としており、企業価値向上がインセンティブとなり従業員の経営参画意識を高める効果も期待しております。 ② 資産、負債および資本(B/S)の状況 (a) 資産 8,123億65百万円(前期末比 685億90百万円増加) 契約資産が減少したものの、営業債権や棚卸資産の増加等により、流動資産が前期末に比べ86億80百万円増加しました。また、有形固定資産、その他の金融資産および無形資産の増加等により、非流動資産が前期末に比べ599億10百万円増加しました。 (b) 負債 3,187億49百万円(前期末比 145億85百万円増加) 契約負債等が減少したものの、社債及び借入金の非流動負債からの振替えや短期借入金、その他の金融負債の増加等により、流動負債が前期末に比べ116億53百万円増加しました。また、社債及び借入金の流動負債への振替え等があったものの、繰延税金負債やその他の非流動負債の増加等により、非流動負債が前期末に比べ29億31百万円増加しました。 (c) 資本 4,936億15百万円(前期末比 540億 5百万円増加) 利益剰余金やその他の資本の構成要素等が増加しました。 ③ キャッシュ・フロー(C/F)の状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は612億23百万円(前期末比 21億95百万円増加)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりです。 (a) 営業活動によるキャッシュ・フロー 税引前当期利益に減価償却費を加えた収入等から、法人所得税の支払等を差し引き、521億70百万円の収入(前期比 43億35百万円の収入減)となりました。 (b) 投資活動によるキャッシュ・フロー 投資有価証券の売却による収入等があったものの、有形固定資産及び無形資産の取得による支出等により、442億16百万円の支出(前期比 229億29百万円の支出増)となりました。 (c) 財務活動によるキャッシュ・フロー 長期借入れによる収入や短期借入金の増加があったものの、長期借入金の返済や配当金の支払い等により、86億26百万円の支出(前期比 70億47百万円の支出減)となりました。 ※営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローを合算したフリー・キャッシュ・フローは79億53百万円の収入となりました。 (4) 生産、受注および販売の実績 当社グループの生産・販売品目は広範囲にわたりかつ多種多様であり、同種の製品であっても、その容量、構造、形式等は必ずしも一様ではなく、また受注生産形態をとらない製品も多く、セグメントごとに生産規模および受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。 このため、生産および受注の実績については、「(2) 経営者による経営成績(P/L)の分析」におけるセグメントの経営成績に関連づけて記載しております。 また、販売の実績については、「(2) 経営者による経営成績(P/L)の分析」におけるセグメントの経営成績に関連づけて、連結の数字を示しております。 (5) 重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定 IFRS会計基準に準拠した連結財務諸表の作成にあたり、期末日現在の資産・負債の金額、偶発的な資産・負債の開示および報告対象期間の収益・費用の金額に影響を与える様々な見積りや仮定を用いており、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。 なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要性がある会計方針、会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針の要約 4.重要な会計上の見積りおよび判断」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。