本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

オリジン

Origin Company, Limited6513 · Standard · 電気機器

電源機器からパワー半導体まで、電子・精密部品を多角的に手がけるメーカー。

概要

株式会社オリジンは、1938年に富士電炉工業として創業した電気機器メーカーである。現在は電源機器、システム機器、合成樹脂塗料、精密機構部品、パワー半導体の5事業を展開し、連結売上高269億円(2026年3月期)、従業員約1,066名の企業グループを形成する。埼玉県さいたま市に本社を置き、東京証券取引所スタンダード市場に上場。2019年に社名をオリジン電気から変更し、現在は緊急経営改革により黒字化を目指す。

エレクトロニクス・メカトロニクス・ケミトロニクス・コンポーネントの4事業体制

当社グループは、エレクトロニクス、メカトロニクス、ケミトロニクス、コンポーネントの4事業セグメントに加え、その他(パワー半導体)で構成される。エレクトロニクス事業は電源機器が主体で、半導体製造装置用、通信用、医療用、モビリティ向け(可搬型EV充放電器「POCHA V2V」)を扱う。メカトロニクス事業はギ酸還元真空リフロー炉(VSM)を中核とするシステム機器が唯一の製品群。ケミトロニクス事業は合成樹脂塗料を国内外で製造販売し、売上高全体の約38.5%を占める最大セグメント。コンポーネント事業は精密機構部品を手掛け、事務機器やモビリティ関連が主力。その他事業ではパワー半導体を製造する。

収益の柱はケミトロニクス事業、他の3事業は損失計上

2026年3月期の連結売上高は268億7,700万円で、前期比6.7%減。セグメント別では、ケミトロニクス事業が103億5,900万円(前期比2.8%増)で唯一の増収かつセグメント利益9億1,500万円を計上した。一方、エレクトロニクス事業は67億2,200万円(同10.4%減)で1億3,400万円の損失、メカトロニクス事業は7億3,900万円(同37.6%減)で6億3,000万円の損失、コンポーネント事業は78億1,300万円(同6.0%減)で8億4,300万円の利益と減益。その他(半導体)は12億4,300万円(同27.8%減)で1億8,200万円の損失。全社では営業損失9億4,300万円と3期連続の営業赤字となり、親会社株主帰属当期純損失は22億2,000万円に拡大した。

中国・東南アジア・米国に広がる海外生産販売拠点

オリジンは、日本国内に本社・工場(間々田、吉見、朝霞開発センター)を持つほか、重要な海外拠点を展開する。中国には上海欧利生東邦塗料有限公司(塗料)、欧利晶精密机械(上海)有限公司(精密機構部品)、欧利生塗料(天津)有限公司(塗料)、欧利生東邦塗料(東莞)有限公司(塗料)の4社。東南アジアではタイのオリジン・イーソン・ペイント株式会社(塗料)、インドネシアのオリジン・ドラケミ・インドネシア株式会社(塗料)を連結子会社とする。米国にはカリフォルニア州に米国支店を設置。台湾には台湾支店を置く。香港には歐利生(香港)有限公司と香港支店があり、アジア全域での販売網を構築する。

連結子会社14社と関連会社2社から成るグループ構成

当社グループは、当社(持株会社機能は持たず自らも製造販売を行う)、連結子会社14社、関連会社2社で構成される。主な子会社として、製造委託先の埼玉オリジン株式会社、北海道オリジン株式会社、販売会社の株式会社オリジン商事がある。海外では中国4社、タイ1社、インドネシア1社、香港1社を傘下に収める。2019年には東邦化研工業株式会社を子会社化し、塗料事業を強化。2015年にはインドネシア法人を買収。関連会社には萬座塗料株式会社や北富士オリジン株式会社があり、一部製品の製造や販売を委託する。グループ全体で、電源機器から塗料、精密部品まで多角化した事業を展開する。

業界の中での役割は電子部品・樹脂材料・精密部品の供給メーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
269億円
営業利益
-9億円
営業利益率
-3.3%
純利益
-22億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
ケミトロ ニクス事業104億円38.8%9億円8.7%
コンポー ネント事業78億円29.1%8億円10.3%
エレクトロ ニクス事業67億円25.0%-1億円-1.5%
その他(注)112億円4.5%-2億円-16.7%
メカトロ ニクス事業7億円2.6%-6億円-85.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01エレクトロニクス主力

電源機器を製造・販売。スイッチング電源など、産業機器や情報通信機器向けに供給。子会社に製造委託し、当社が販売。

主な製品・サービス1
電源機器
産業用・通信機器向けの電源装置。安定した電力供給を実現する。

02ケミトロニクス主力

合成樹脂塗料を製造・販売。自動車・建材・家電など幅広い分野向けに、防錆・塗装用途の塗料を供給。国内外の子会社で生産。

主な製品・サービス1
合成樹脂塗料
金属表面の保護や美観向上に用いる塗料。自動車部品や建材などに使用。

03メカトロニクス準主力

システム機器を製造・販売。FA機器や産業用ロボット向けの制御システム等を供給。

主な製品・サービス1
システム機器
生産工程の自動化に貢献する制御システムや産業用機器。

04コンポーネント準主力

精密機構部品を製造・販売。自動車・家電・IT機器向けに、微細な精度が求められる機構部品を供給。国内外で生産。

主な製品・サービス1
精密機構部品
高い寸法精度が要求される金属・樹脂部品。モーターやスイッチなどに組み込まれる。

05その他副次

パワー半導体を製造・販売。電気自動車や産業機器の電力制御に用いられるパワーモジュール等を供給。

主な製品・サービス1
パワー半導体
高効率な電力変換を実現する半導体素子。電源回路の省エネ化に貢献。

製品と技術

半導体製造装置用からEV充放電器まで幅広い電源機器

エレクトロニクス事業の中核は電源機器である。半導体製造装置用電源は顧客の設備投資動向に左右されるが、需要は増加傾向にある。通信用電源は更新需要が継続して堅調。医療用電源は需要減少の影響を受けた。モビリティ関連では、可搬型EV充放電器「POCHA V2V」を製品化し、補助金活用による需要喚起を図ったが、当初の売上想定を下回った。これらの製品は、当社が自社製造するほか、子会社埼玉オリジン株式会社や関連会社北富士オリジン株式会社に製造を委託している。2026年3月期の同事業売上高は67億2,200万円、セグメント損失1億3,400万円と赤字に転落した。

ギ酸還元真空リフロー炉が担うメカトロニクス事業

メカトロニクス事業は、システム機器としてギ酸還元真空リフロー炉(VSM)のみを製造・販売する。この装置は、電子部品の半田付け工程でギ酸を用いて酸化膜を還元し、真空環境で加熱するリフロー炉であり、主にEV向けパワーモジュールや先端パッケージの実装に使用される。EV市場の普及停滞や中国の設備投資抑制の影響で需要が低迷し、2026年3月期の売上高は前期比37.6%減の7億3,900万円に落ち込んだ。セグメント損失は6億3,000万円と赤字が続く。朝霞開発センターを閉鎖し、同事業の固定費削減を図る。

日系モビリティ向けが主力の合成樹脂塗料

ケミトロニクス事業で扱う合成樹脂塗料は、当社グループ最大の売上セグメントである。製品は主に日系モビリティ関連向けで、自動車部品や二輪車の塗装に使用される。国内市場でのシェア拡大に加え、海外拠点(中国4社、タイ、インドネシア)での生産が好調で、化粧品関連向けも伸長。2026年3月期の売上高は前期比2.8%増の103億5,900万円、セグメント利益は9億1,500万円(前期比41.1%増)とグループを牽引した。子会社東邦化研工業株式会社とともに、日本・中国・東南アジアで製造販売網を持つ。

事務機器やモビリティに使われる精密機構部品

コンポーネント事業は精密機構部品を手掛け、当社および子会社欧利晶精密机械(上海)有限公司で製造する。主な用途は事務機器(複合機など)、モビリティ関連(採用車種拡大)、レジャー関連、金融機器、設備関連。2026年3月期は事務機器関連が低調だったが、モビリティ関連と設備関連が伸長し、売上高78億1,300万円(前期比6.0%減)、セグメント利益8億4,300万円(同14.0%減)と減収減益。一部製品は北海道オリジン株式会社に製造委託し、販売は歐利生(香港)有限公司にも委託する。

パワー半導体は生産終了品の最終受注で減少傾向

その他事業に区分されるパワー半導体は、主に産業機器向けのダイオードやトランジスタなどの個別半導体製品である。当社が製造・販売し、一部は北海道オリジン株式会社に製造委託。2026年3月期は、一部製品の生産終了に伴う最終受注の売上減少に加え、半導体設備投資抑制の影響で産業機器関連が不振となり、売上高は前期比27.8%減の12億4,300万円、セグメント損失1億8,200万円(前期は利益)と赤字に転じた。同事業は規模が小さく、グループ全体の収益への寄与度は限定的である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

自動車部品メーカー、赤字転落で苦境

オリジンはプレス部品や金型を自動車向けに供給。同業にはキオクシアHD(半導体)、日清紡HD(電子部品)などがあるが、自動車部品では独自のポジション。2025年3月期営業損失、2026年3月期も赤字見込みで、業績悪化が深刻。EVシフトによる部品需要減少と固定費負担が響く。海外生産比率が低く、コスト競争でも劣後。再建策が急務。

強み

  • 自動車メーカーとの強固な関係で安定受注。
  • 高精度金型の設計・製造技術で差別化。
  • 国内工場を持ち、短納期対応が可能。
  • 少量多品種の部品生産に柔軟に対応。

課題

  • 営業赤字が続き、抜本的な収益改善が必要。
  • エンジン部品需要減少で、受注が大幅減。
  • 海外生産比率が低く、価格競争で劣位に。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

電気機器の時価総額近傍。太字がオリジン

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16874協立電機102億円9.8倍
26748星和電機102億円9.0倍
36858小野測器101億円10.0倍
46838多摩川ホールディングス97億円5.4倍
56619ダブル・スコープ89億円
66513オリジン85億円
76518三相電機82億円14.1倍
86899ASTI81億円10.4倍
96897ツインバード77億円
106822大井電気73億円4.8倍
116863ニレコ72億円15.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 53件

富士電炉工業として創業し、整流器からスタートした1938年

1938年5月、富士電炉工業株式会社が設立され、電気炉や亜酸化銅整流器の製造を開始した。当時、整流器は交流を直流に変換する重要部品であり、通信機器や産業用電源に使用された。1944年12月にはセレン整流器を逓信省(現在の総務省)に納入し、国策にも貢献。1945年4月には栃木県間々田町(現小山市)に工場を新設し、生産能力を拡大した。戦後の1952年12月、社名をオリジン電気株式会社に変更。この名称変更は、電気分野での原点(Origin)を意味し、後の多角化の基盤となった。

スポット溶接機と合成樹脂塗料への進出で事業多角化した1950年代

1955年6月、理化学研究所とスポット溶接機に関する特許使用契約を締結し、製造を開始。これはメカトロニクス事業の原点となる。1957年8月には東京都板橋区に志村工場を新設し、合成樹脂塗料の製造に参入。これがケミトロニクス事業の始まりである。1961年8月には間々田工場を増築し、ミニチュアベアリングの製造を開始。コンポーネント事業の源流となる。同年10月、株式を東京証券取引所市場第二部に上場。1969年8月には第一部に指定替え。この時期、電源機器、溶接機、塗料、精密部品と事業の幅を広げ、総合電気機器メーカーとしての地歩を固めた。

静電印刷装置と半導体技術の導入で技術基盤を拡充した1970~80年代

1973年12月、米国エレクトロ・スタティク・プリンテング社から静電印刷プロセスと装置の製造技術を導入し、新たな製品群を獲得。1977年11月には機械器具設置工事の許可を取得し、サービスの幅を広げた。1988年6月には子会社結城オリジン株式会社を設立(後の合併を経て現在の埼玉オリジン株式会社)。1990年8月には米国アドバンスト・パワー・テクノロジー社(現マイクロセミ社)から半導体素子の製造技術を導入し、パワー半導体事業に進出。これらの技術導入により、オリジンは自社開発と外部技術の組み合わせで製品ポートフォリオを拡大した。

台湾・中国・東南アジアへ生産販売網を拡大した1990年代後半~2000年代

1996年7月、台湾台北に台北支店を開設。1998年12月には米国ワーナー社からDVD製造技術を導入。2000年3月、タイに合弁会社オリジン・ミキ(タイランド)株式会社を設立(後のオリジン・イーソン・ペイント株式会社)。2001年8月には香港支店、同年11月には中国上海に塗料子会社を設立。2004年には上海に精密機構部品の子会社、天津に塗料子会社を設立。2007年には東莞にも塗料子会社を設立。2008年にはタイ子会社を追加出資により完全子会社化。この10年間でアジア地域の生産・販売拠点を急速に整備し、グローバルな事業基盤を構築した。

2019年の社名変更と3期連続の営業赤字に陥った近年

2019年4月、社名を株式会社オリジンに変更し、ブランドを統一。同年9月には米国支店を開設した。しかし、2021年3月期に親会社株主帰属当期純損失12億円を計上して以降、業績が悪化。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより市場第一部からスタンダード市場へ移行。2023年8月には朝霞開発センターを開設するも、2026年4月に閉鎖。2024年3月期には営業損失2億4,600万円、2025年3月期には同9億4,300万円と赤字幅が拡大。これを受け、2026年3月期を初年度とする「緊急経営改革2026」を策定し、コスト削減と事業ポートフォリオの再構築に着手した。

「緊急経営改革2026」で2027年3月期の黒字化を目指す

2026年3月期の営業損失9億4,300万円、親会社株主帰属当期純損失22億2,000万円を受けて、当社は「緊急経営改革2026」をスタートさせた。3つの基本戦略として、市場別・製品別ポートフォリオの強化、聖域なきコスト改革、ガバナンス体制の強化を掲げる。具体的には、組織・人員の最適化、サプライチェーン全体の原価低減、研究開発から上市までのサイクル短縮、意思決定プロセスの迅速化などを推進。数値目標として2027年3月期の連結営業利益2億円の黒字化を掲げ、中期経営計画で掲げていたROE目標は一旦取り下げた。連結売上高は269億円(2026年3月期)からの回復が課題となる。

年表53件を開く

1930年代

  • 1938年5月創業富士電炉工業㈱を創立。電気炉、亜酸化銅整流器などの製造を開始。

1940年代

  • 1944年12月セレン整流器を逓信省に納入。
  • 1945年4月栃木県間々田町(現 小山市)に間々田工場を新設。

1950年代

  • 1952年12月社名をオリジン電気株式会社へ変更。
  • 1955年6月理化学研究所とスポット溶接機に関する特許使用契約を締結し、製造を開始。
  • 1956年12月株式を東京証券取引所場外店頭に公開。
  • 1957年8月東京都板橋区蓮根町に志村工場を新設。合成樹脂塗料の製造を開始。

1960年代

  • 1960年4月本社工場に本館を建設。
  • 1961年8月間々田工場を増築し、ミニチュアベアリングの製造を開始。
  • 1961年10月上場株式を東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 1965年3月大阪市東区(現 中央区)に大阪営業所を開設。
  • 1969年8月上場株式を東京証券取引所市場第一部に上場。

1970年代

  • 1970年2月当社子会社北海道オリジン株式会社を設立(現 連結子会社)。
  • 1972年7月東京都西多摩郡瑞穂町に瑞穂工場を新設(塗料の製造)。志村工場閉鎖。
  • 1973年12月米国、エレクトロ・スタティク・プリンテング・コーポレーション社と静電印刷プロセスの技術及び静電印刷装置の製造技術に関する技術導入契約を締結し、製造開始。
  • 1977年11月機械器具設置工事業の東京都知事許可を受ける。

1980年代

  • 1987年4月大阪市北区に大阪支店を開設し、大阪営業所を閉鎖。
  • 1988年6月M&A当社子会社結城オリジン株式会社を設立(当社子会社埼玉オリジン株式会社に吸収合併)。

1990年代

  • 1990年8月米国、アドバンスト・パワー・テクノロジー社(現社名 マイクロセミ社)と半導体素子の製造技術に関する技術導入契約を締結。
  • 1996年1月名古屋市中村区に名古屋営業所を開設。
  • 1996年7月台湾台北市に台北支店(社名日商歐利生電氣股份有限公司台北分公司)を開設。
  • 1998年1月当社子会社埼玉オリジン株式会社を設立(現 連結子会社)。
  • 1998年12月米国、ワーナー・アドバンスト・メディア・オペレーションズ社とDVDの製造技術導入契約を締結。

2000年代

  • 2000年3月タイ国バンコク市に三木産業㈱と合弁会社オリジン・ミキ(タイランド)株式会社を設立。
  • 2000年6月米国カリフォルニア州トーランス市に当社子会社オリジン・エレクトリック・アメリカ株式会社を設立(2024年8月清算結了)。
  • 2001年8月香港特別行政区に香港支店(社名歐利生電氣股份有限公司香港分公司)を開設。
  • 2001年11月中国上海市に当社子会社上海欧利生東邦塗料有限公司を設立(現 連結子会社)。
  • 2004年2月台湾桃園縣中壢市に台北支店中壢営業所を開設。
  • 2004年4月中国上海市に当社子会社欧利晶精密机械(上海)有限公司を設立(現 連結子会社)。
  • 2004年11月中国天津市に当社子会社欧利生塗料(天津)有限公司を設立(現 連結子会社)。
  • 2007年1月中国東莞市に当社子会社欧利生東邦塗料(東莞)有限公司を設立(現 連結子会社)。
  • 2008年1月M&A当社関連会社オリジン・ミキ(タイランド)株式会社(オリジン・イーソン・ペイント株式会社に社名変更)を追加出資により子会社化(現 連結子会社)。
  • 2009年7月M&A連結子会社の埼玉オリジン株式会社が連結子会社の結城オリジン株式会社を吸収合併。
  • 2009年8月香港特別行政区に九龍営業所を開設し、香港支店を閉鎖。
  • 2009年9月台湾桃園縣桃園市に台湾支店(社名日商歐利生電氣股份有限公司台湾分公司)を開設し、台北支店、台北支店中壢営業所を閉鎖。

2010年代

  • 2010年1月当社連結子会社上海欧利生東邦塗料有限公司において、中国上海市浦東新区に工場を移転。
  • 2011年1月当社子会社欧利晶精密机械(上海)有限公司において、中国上海市外高橋保税区に工場を移転。
  • 2011年6月M&A東邦化研工業株式会社の全株式を取得し子会社化(現 連結子会社)。
  • 2012年11月韓国ソウル市に当社子会社オリジン・コリア株式会社を設立(2026年3月清算結了)。
  • 2013年7月名古屋営業所を名古屋支店に昇格。
  • 2015年8月埼玉県さいたま市中央区に本社さいたま新都心オフィスを開設。
  • 2015年8月M&Aオリジン・ドラケミ・インドネシア株式会社の株式取得手続きを完了し子会社化。
  • 2015年9月埼玉県比企郡吉見町に吉見工場を開設。
  • 2015年11月埼玉県さいたま市桜区に本社事業所を開設し本店を移転。
  • 2017年7月香港特別行政区に当社子会社歐利生(香港)有限公司を設立。
  • 2019年1月M&A当社関連会社オリジン電気商事株式会社(現 株式会社オリジン商事)を追加出資により子会社化(現 連結子会社)。
  • 2019年4月社名を株式会社オリジンへ変更。
  • 2019年9月米国カリフォルニア州トーランス市に米国支店を開設。

2020年代

  • 2020年4月九龍営業所を香港支店に改称。
  • 2020年7月名古屋支店を名古屋市中村区から、名古屋市西区へ移転。
  • 2021年3月M&A本社さいたま新都心オフィスを本社事業所に移転し、統合。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からスタンダード市場に移行。
  • 2023年8月埼玉県朝霞市に朝霞開発センターを開設(2026年4月閉鎖)。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結営業利益2027年3月期まで200百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    市場別・製品別ポートフォリオの強化

    市場成長性と収益性に基づいて事業ポートフォリオを再定義。注力市場・製品に経営資源を集中し既存製品の販売シェア拡大と新製品の早期市場投入を図る。また、意思決定を迅速化し顧客ニーズの変化に機動的に対応する体制を構築する。

  2. 02

    聖域なきコスト改革

    抜本的なコスト削減を断行し低重心な経営体質へ転換。事業構造に即した組織再編と適正人員配置で固定費圧縮。サプライチェーン全体の原価低減、販売費・一般管理費のゼロベース見直しにより利益率向上を目指す。

  3. 03

    ガバナンス体制と人的資本の強化

    計画の確実な遂行を担保するため、経営企画部門と現場が一体となった進捗管理体制を構築。迅速な意思決定を可能とするガバナンス体制を整備し、成果連動型の人事処遇制度への再構築により変革を牽引する人材の育成・確保を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,066人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は687万円で、9期前と比べて+5.8%平均年齢は46.6歳、平均勤続年数は18.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,200
2018年3月1,206
2019年3月64943.916.61,212
2020年3月66043.816.71,203
2021年3月61643.917.21,131
2022年3月63444.817.91,101
2023年3月69545.618.21,060
2024年3月69646.218.61,043
2025年3月68746.518.81,036−19
2026年3月68746.618.91,066−84

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率69.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)83.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社10(国内 5 / 海外 5、うち連結子会社 9) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
その他3,080百万円
本社事業所 — 埼玉県さいたま市 桜区2,015百万円
エレクトロニクス事業
吉見工場 — 埼玉県比企郡 吉見町1,996百万円
エレクトロニクス事業
間々田工場 — 栃木県小山市1,090百万円
エレクトロニクス事業
エレクトロニクス事業937百万円
瑞穂工場 — 東京都西多摩郡 瑞穂町917百万円
ケミトロニクス事業
上海欧利生東邦塗料 有限公司 — 中国上海市407百万円
ケミトロニクス事業
東邦化研工業 株式会社 — 埼玉県さいたま市 岩槻区 群馬県邑楽郡 明和町338百万円
ケミトロニクス事業
欧利生塗料(天津)有限公司 — 中国天津市200百万円
ケミトロニクス事業
株式会社 オリジン商事 — 大阪府大阪市北区193百万円
全セグメント
ほか6件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    北海道オリジン株式会社(注)3、6
    北海道三笠市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    埼玉オリジン株式会社(注)3
    埼玉県比企郡 吉見町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東邦化研工業株式会社(注)3
    埼玉県 さいたま市 岩槻区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社オリジン商事(注)3
    大阪府大阪市北区 · 連結子会社
    議決権70.0%
  • 海外
    上海欧利生東邦塗料 有限公司(注)2、3、7
    中国上海市 · 連結子会社
    議決権60.0%
  • 海外
    欧利生塗料(天津)有限公司(注)2、3、4、7
    中国天津市 · 連結子会社
    議決権88.2%
  • 海外
    欧利生東邦塗料(東莞)有限公司(注)3、7
    中国東莞市 · 連結子会社
    議決権60.0%
  • 海外
    欧利晶精密机械(上海)有限公司(注)3、7
    中国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    オリジン・イーソン・ペイント株式会社(注)3、5
    タイ国 チョンブリ県 · 連結子会社
    議決権45.0%
  • 国内
    萬座塗料株式会社(注)3
    東京都練馬区 · 持分法適用会社
    議決権23.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は269億円営業利益-9億円前期と比べると減収で、売上が-6.6%。

売上高
-6.6%
269億円
営業利益
-9億円
純利益
-22億円
営業利益率
-3.3%
前期比 -2.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高280億円269億円
営業利益2億円-9億円
純利益1億円-22億円
1株あたり配当¥40¥40

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は72億円、営業利益は5億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+7.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q69−2
2024年1Q67−2−3.0−2
2024年2Q71−3−4.2−2
2024年3Q72−1−1.4−2
2024年4Q72−9
2025年2Q14010.7−1
2025年4Q148−3−2.00
2026年2Q127−8−6.3−10
2026年4Q142−1−0.7−12
2027年1Q7256.96

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は395億円から269億円へ68%に減った。直近期の営業利益率は-3.3%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月3953413
2014年3月310115
オリジン・ドラケミ・インドネシア株式会社の株式取得手続きを完了し子会社化。
2015年3月3663529
2016年3月3241810
香港特別行政区に当社子会社歐利生(香港)有限公司を設立。
2017年3月31312−14
2018年3月332199
当社関連会社オリジン電気商事株式会社(現 株式会社オリジン商事)を追加出資により子会社化(現 連結子会社)。
2019年3月3792819
2020年3月325112
本社さいたま新都心オフィスを本社事業所に移転し、統合。
2021年3月259−5−12
2022年3月3232822
埼玉県朝霞市に朝霞開発センターを開設(2026年4月閉鎖)。
2023年3月320154
2024年3月2820−15
2025年3月288−22−0.7−1
2026年3月269−9−4−3.3−22

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高269億円のうち、営業利益として残るのは-9億円-3.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-22億円、売上の-8.2%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金79.6%214億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金24.2%65億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-3.3%-9億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
20.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比10.2pt
-3.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比14.1pt
-8.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-4.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-1.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−7億円、投資CFが−8億円で、差し引きのフリーCFは−15億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は54億円で、売上の2.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月60−14−214660
2014年3月10−12−7−257
2015年3月36−22−101465
2016年3月25−3810−1360
2017年3月12−12−2056
2018年3月10−215−1151
2019年3月35−13−72264
2020年3月244−434667
2021年3月−51−13−450
2022年3月1718−113578
2023年3月18−15−19366
2024年3月0210280
2025年3月−4−15−8−1955
2026年3月−7−813−1554

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は451億円。このうち返さなくてよい自己資本が253億円で、自己資本比率は50.5%(業種中央値61.0%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月35618317344.7
2014年3月39520319244.9
2015年3月42625716953.7
2016年3月42825617253.7
2017年3月42323718650.2
2018年3月45425320149.9
2019年3月45525420150.0
2020年3月44424919550.0
2021年3月40923617351.8
2022年3月46126419751.7
2023年3月44126717455.0
2024年3月47626321350.4
2025年3月44725918852.5
2026年3月45125319850.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
67億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
79億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
17億円
在庫として抱えている分
負債合計
198億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
34
/ 100
安定性自己資本比率34 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続0 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り224社中60位あたり、逆に低いのは営業利益率224社中204位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-3.4%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
50.5%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-6.6%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.2%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,264で、1年前と比べて+20.6%過去52週の値幅のなかでは65%の位置にある。

¥1,264+1.6%1ヶ月+19.6%1年+20.6%時価総額85億円
過去52週の値幅
安値¥1,030高値¥1,390

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)66.4倍
PBR0.28倍
配当利回り3.16%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月14日に1376円と急騰し、8月18日は1243円と前日比6.68%下落。1ヶ月では16%上昇。25日線(1093円)を上回っており、上昇トレンド。52週高値1390円に接近しており、高値圏での揉み合い。出来高は8月14日に50万株超と急増、その後も高水準で、多くの売買が交錯。RSIは70.5と過熱圏にあり、短期的な調整リスクがあるものの、強気のテクニカル形状は維持。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PBRは0.25倍と業界平均の2.23倍を大きく下回り、ROEは1.5%と低水準ながらも資産価値に対して極めて割安。配当利回りは3.29%と業界平均1.95%を上回るが、赤字が続き配当の持続性に懸念。業績回復の兆しは薄く、バリュートラップのリスクを考慮する必要がある。

指標この会社業種平均
PER (予想)66.4倍
PBR0.28倍2.58倍
ROE1.5%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

オリジンは2024/3期から赤字が続き、2026/3期も大幅な営業損失(-3.35%)が予想される。強気派は、低PBR(0.25倍)と高配当利回り(3.29%)を魅力とし、事業再編や需要回復による業績改善を期待。一方、弱気派は、収益悪化トレンドが継続し、配当の持続性にも疑問があると見る。同業のキオクシアやイビデンなどと比べ、競争力で劣り、バリュートラップのリスクが高い。

プラスに働く材料7
  • 高配当利回り

    予想配当利回り3.29%と利回り面で魅力的。

  • 低PBRの割安感

    PBR0.25倍と資産価値に比べ株価が低い。

  • 事業再編余地

    赤字事業の整理で収益改善の可能性がある。

  • PBR0.25倍の資産価値再評価不定影響

    時価総額71億円に対し純資産約289億円と過小評価、資産価値見直しで株価上昇余地

  • 3.29%配当利回りが下落を限定継続影響

    1株配当35円(利回り3.29%)を維持、インカムゲインで下値を支える

  • 自己株式取得の可能性不定影響

    PBR0.25倍は資本効率改善圧力、自己株式取得によるEPS底上げ期待

  • 構造改革による赤字縮小期待2027年~2028年影響

    2026/3期営業赤字9億円だが、コスト削減で収益改善の可能性

マイナスに働く材料7
  • 赤字拡大トレンド

    2026/3期予想は営業損失-3.35%、純損失22億円へ悪化。

  • 配当の持続性懸念

    赤字が続き、減配リスクが高まっている。

  • 競争力の弱さ

    電子部品大手との競争で新製品投入が遅れ気味。

  • 営業赤字拡大で自己資本棄損継続影響

    2026/3期純損失22億円、赤字継続で自己資本減少→さらなるPBR低下リスク

  • 売上高減少傾向の継続通年影響

    2026/3期売上269億円は前期比6.6%減、需要減で更なる減収リスク

  • 赤字基調での配当減額リスク次回決算後影響

    純損失継続で配当性向悪化、減配や無配転落の可能性

  • 外国人保有比率低く需給脆弱不定影響

    外国法人所有比率9.14%と低く、大口売りで需給が悪化しやすい

次の決算で確かめる点
営業損益
収益改善の道筋を測る最優先指標。
車載向け売上高
今後の成長分野である車載需要の動向。
配当性向
配当の持続可能性を見極める。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり40で、前期から12.5%いまの株価に対する利回りは3.16%。

年間配当
¥40
1株あたり
配当利回り
3.16%
いまの株価に対して
配当性向
44.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月35
2018年3月29−18.681.1
2019年3月5075.423.2
2020年3月40−20.0
2021年3月21−47.5
2022年3月65209.516.5
2023年3月40−38.522.7
2024年3月30−25.0
2025年3月4033.344.9
2026年3月35−12.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥40

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,872人。区分でいちばん多いのは個人・その他59.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が29.7%を占め、残る70.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他44.446.151.253.957.759.2
金融機関38.037.132.328.123.223.2
自己株式6.66.611.115.520.820.8
外国法人7.06.25.97.410.79.1
事業法人9.19.08.88.76.36.5
証券会社1.51.61.81.92.11.9
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01オリジン取引先持株会7.46
02損害保険ジャパン株式会社5.61
03明治安田生命保険相互会社4.51
04EUROPEAN DEPOSITARY BANK SA-DUBLIN - BUTTERMERE DEEP VALUE FUND LIMITED (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)4.22
05株式会社みずほ銀行3.90
06株式会社りそな銀行2.33
07オリジン従業員持株会1.85
08トーア再保険株式会社1.81
09島根 良明1.69
10みずほ信託銀行株式会社1.55

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-08-21
    ブルックランズ ファンド マネジメント リミテッド(BROOKLANDS FUND MANAGEMENT LIMITED)
    新規の大量保有報告
    3.28%
    -1.83pt
  • 2026-05-22
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    3.90%
    -0.02pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−1193%、1株純資産は14期で+809%。直近期のROEは1.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月394778.59.518.4
2014年3月145332.920.923.8
2015年3月8668714.15.79.3
2016年3月306894.49.229.7
2017年3月−2073,181
2018年3月1313,4114.013.081.1
2019年3月2883,5348.46.923.2
2020年3月353,4991.040.4
2021年3月−1853,415
2022年3月3513,8449.73.516.5
2023年3月614,1061.521.522.7
2024年3月−2554,271
2025年3月−164,46544.9
2026年3月−4224,333

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

20名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は20名。2026/3期の役員報酬は総額115百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
稲葉英樹代表取締役社長 CEO6210,900
妹尾一宏取締役会長 CCO、CISO7134,800
佐藤好生取締役(上席執行役員)CHRO、管理部長、本社事業所長606,000
内藤佳彦取締役(上席執行役員)CSO、経営企画本部長625,700
小池達子取締役681,800
宮内公平取締役(常勤監査等委員)644,100
千代延郁男取締役(監査等委員)632,100
平澤久取締役(監査等委員)67800
辻健吾47
杉山泰之常務執行役員
赤松敦常務執行役員
駒形秀樹上席執行役員
残りの役員8名を開く
氏名役職年齢
福田健夫上席執行役員
宮田寛司取締役(常勤監査等委員)61
栗原貴志上席執行役員
飯塚和良執行役員
鶴島幸治執行役員
久野勝執行役員
増田康夫執行役員
安藤儀博取締役(監査等委員)65

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4757519
社外取締役327279
取締役(社内)1131313

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容871字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社14社及び関連会社2社で構成され、電源機器、システム機器、合成樹脂塗料、精密機構部品及びパワー半導体の製造販売を内容とし、更に各事業に関連する研究及びその他のサービス等の事業活動を展開しております。 当社グループの事業内容及び当社と関連会社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。 なお、次の5事業はセグメント情報に掲げるセグメント区分と同一であります。 〔エレクトロニクス事業〕会社数2社 電源機器   :   当社が製造・販売するほか、電源機器の一部については子会社埼玉オリジン㈱、関連会社北富士オリジン㈱に製造を委託しております。 なお、子会社埼玉オリジン㈱については、ほぼその全数を当社で仕入れて販売しております。 〔メカトロニクス事業〕 システム機器   :   当社が全て製造し、販売を行っております。 〔ケミトロニクス事業〕会社数7社 合成樹脂塗料   :   当社並びに子会社東邦化研工業㈱、上海欧利生東邦塗料有限公司、欧利生塗料(天津)有限公司、オリジン・イーソン・ペイント㈱、欧利生東邦塗料(東莞)有限公司及びオリジン・ドラケミ・インドネシア㈱において、製造・販売しております。また、関連会社萬座塗料㈱に販売を委託しております。 〔コンポーネント事業〕会社数4社 精密機構部品   :   当社及び子会社欧利晶精密机械(上海)有限公司において、製造・販売するほか、一部については子会社北海道オリジン㈱他に製造を委託しており、その全数を当社で仕入れて販売しております。また、子会社歐利生(香港)有限公司に販売を委託しております。 〔その他〕会社数1社 パワー半導体   :   当社が製造・販売するほか、半導体の一部については子会社北海道オリジン㈱に製造を委託しており、ほぼその全数を当社で仕入れて販売しております。 〔全セグメント〕会社数3社 :   子会社㈱オリジン商事他に、当社の製品の販売を委託しております。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,380字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、『人類社会に役立つ存在感あふれる、開かれた、独自性ある、自己実現の場である企業を目指す』ことを経営理念とし取り組んでいます。「エレクトロニクス」「メカトロニクス」「ケミトロニクス」「コンポーネント」各分野に広がる独自技術を進化させ、さらには、新たな技術開発を通じてお客様の価値創造、豊かな社会に貢献します。 また、人が集まり情報が集まる企業、オンリーワン技術を磨く独自性ある企業、従業員が失敗を恐れず自己実現に向けて果敢に取り組む企業、お客様にとって掛け替えのない企業、となることを目指し、すべてのステークホルダーの信頼と期待に応えます。 当社グループは、経営の健全性、実効性及び透明性を確保し、企業価値の持続的な向上により社会から信頼・評価される企業として発展するべく、“コーポレート・ガバナンス基本方針”を定めています。 他方、連結会計年度における通期業績において、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益がいずれもマイナスとなり、営業損失及び親会社株主に帰属する当期純損失を3期連続計上することとなりました。これに伴い、2027年3月期を最終年度とした中期経営計画の数値目標(連結営業利益25億円以上、連結ROE7.0%以上)の達成は困難であると判断いたしました。 当社グループは、こうした事態を厳粛に受け止め、「危機を乗り越え、オリジンの未来を創ろう」をスローガンとして掲げ「緊急経営改革2026」をスタートさせました。ステークホルダーの信頼回復に向け「2027年3月期における黒字化の必達」の方針のもと、全社一丸となって経営、事業、及び行動の規律を重視し利益創出にスピード感を持って取り組んでまいります。 (2)経営戦略等 「緊急経営改革2026の概要」 当社グループは、2027年3月期の営業利益黒字化を達成するため、以下の3つの基本戦略を軸に、収益構造の抜本的な改革を推進していまいります。 Ⅰ.市場別・製品別ポートフォリオの強化とスピード感を重視した顧客対応 持続的な成長を実現するため、市場成長性および収益性に基づく事業ポートフォリオの再定義を行います。 ・既存事業の深化と新製品の早期市場投入: 注力すべき市場および製品を特定し、リソースを集中投下することで既存製品の販売シェアを拡大させるとともに、研究開発から上市までのサイクルを加速させ、早期の収益貢献を図ります。 ・顧客満足度の向上: 意思決定プロセスの迅速化により、顧客ニーズの変化に即応する機動的な営業・サポー ト体制を構築いたします。 Ⅱ.聖域なきコスト改革 聖域を設けない抜本的なコスト削減を断行し、低重心な経営体質への転換を図ります。 ・組織・人員の最適化: 事業構造に即した組織再編および適正な人員配置を実施し、組織運営の効率化と固定費の圧縮を推進いたします。 ・原価・経費の低減: サプライチェーン全般にわたる原価低減活動の強化に加え、あらゆる販売費および一般管理費のゼロベースでの見直しを行い、利益率の向上に邁進いたします。 Ⅲ.立案計画の精査と厳格な実行及びガバナンス体制と人的資本の強化 計画の確実な遂行を担保するため、ガバナンスの強化と経営基盤の再整備を行います。 ・実行管理の徹底: 経営企画部門と執行現場が一体となったモニタリング体制を構築し、進捗状況の厳格な管 理を行うことで、計画の達成に向けた実効性を高めます。 ・ガバナンスと人事制度の刷新: 経営における迅速な意思決定を可能とするガバナンス体制を整備するとともに、変革を牽引する人材の育成・確保に向け、成果に連動した人事処遇制度への再構築を実施し、人的資本の最大化を図ります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 「緊急経営改革2026」において、喫緊の課題は収益体質の抜本的な改善であり、まずは「営業利益黒字化」を最優先の経営目標としております。目指す指標等は以下のとおりです。 連結営業利益 200百万円 なお、中期経営計画にて掲げたROE等の経営指標の目標につきましては、一旦取り下げることといたしました。今後は「緊急経営改革2026」の遂行により早期の黒字化を実現し、改めて新たな経営指標を設定できるよう努めてまいります。 (4)経営環境 今後の経営環境は、引き続き景気の持ち直しが期待されるものの、中東情勢を含む地政学リスクの長期化や中国経済の停滞などによる海外景気の下振れ、資源・エネルギー及び原材料価格の上昇による物価上昇の継続、米国の通商政策による為替相場への影響など、世界経済の見通しは不確実性が増大しており、先行き不透明感が強まる状況が続くものと思われます。 当社グループを取り巻く経営環境につきましても、米国における関税措置の影響、それに伴う世界経済への影響、金利・為替動向、地政学リスクの高まり等、不透明な要素が多々あり、予断を許さない状況が続くものと思われます。 事業セグメント毎の経営環境は以下のとおりです。 [エレクトロニクス事業] 半導体製造装置用電源の需要は今後増加する傾向が見られます。また、通信用電源は更新需要の継続が見込まれます。モビリティ関連ではEV市場の立上りが遅れているものの、各社は製品開発を続けており将来性が見込まれる市場と認識し新製品を積極的にリリースする予定です。 [メカトロニクス事業] ギ酸還元真空リフロー炉(VSM)は、EV市場向けを中心に、一部で需要の鈍化や在庫調整、中国における投資抑制などの影響により、設備投資判断は慎重な傾向が見られます。特に大型の一括投資は減少し、様子見の状態が続いています。一方で、AI用途など先端パッケージ市場においては、微細化・高密度化の進展により、今後の市場拡大が期待されます。また、OLB(Optical Lens Bonder)は、将来的なXR市場の成長が期待されるものの、現時点ではハードウェアが立ち上がり段階にあり、今後の事業拡大に向けては用途開発の進展が重要となります。 [ケミトロニクス事業] 主力のモビリティ関連は、国内外の市場において自動車部品の小型化や立ち上げの遅延等の影響を受け伸び悩んだものの、新規案件の受注や他社製品からの切り替えが進展し、市場シェアの拡大を図ることができました。その他の分野においては、インフラ向けの防錆塗料における価格改定の影響により一部で他社への切り替えが見られたが、建材関連およびアミューズメント関連において、以前より注力してきた案件の受注獲得が進みました。また、カーボンニュートラル貢献塗料については、環境負荷低減に対する顧客の関心が高く、採用実績が増加しています。その一方で、原材料価格の高止まりが継続していることから、引き続き販売価格の最適化等の利益向上に向けた活動を推進しています。 [コンポーネント事業] モビリティ関連は、一部地域におけるEVの需要減速に伴う量産計画の延伸等の影響を受けたものの、採用車種の拡大が寄与し、前期比で増収となりました。さらに、中国市場でのさらなる採用拡大を見据え、国内拠点に加えて中国生産拠点においても国際規格の認証を取得しました。事務機器関連は、ペーパーレス化の進展や米国の関税政策による需要減、さらには業界再編といった構造変化に直面しております。こうした事業環境の変化に対応すべく、ベトナム拠点においてはVE/VA手法による原価低減活動を推進しております。設備関連は、半導体製造装置向け製品の需要が回復基調に転じており、今後予想される急激な需要増加を確実に取り込むべく、供給体制の整備に万全を期してまいります。 (5)事業上及び財務上の対処すべき課題 当社グループを取り巻く経営環境につきましては、中東情勢や米国における関税措置の影響、それに伴う世界経済への影響、金利・為替動向、地政学リスクの高まり等、不透明な要素が多々あり、予断を許さない状況が続くものと思われます。 事業セグメント毎の具体的な施策は以下のとおりです。 [エレクトロニクス事業] 物価高騰に伴う原材料価格の上昇に加え、昨今の国際情勢や生成AIの普及に伴う半導体需要の急増などにより、更なる原価上昇や調達リードタイムの長期化が懸念されております。 こうした状況に対処するため、調達面における情報収集を徹底してリスク低減に努めるとともに、適正な価格転嫁に向けたお客様との交渉を進めてまいります。また、厳しい事業環境下においても成長カテゴリへの重点的な経営資源の配分を行い、将来の収益の柱となる新製品の開発および上市を推進してまいります。 [メカトロニクス事業] 主力製品であるギ酸還元真空リフロー炉(VSM)は、中国市場におけるEV用途をはじめとするパワーデバイス関連の設備投資が低調であり、他市場における新たな需要を取り込むことが課題と認識しております。また、AI用途等を中心としたICパッケージ市場においては、微細化・高密度化の進展を背景に市場拡大が見込まれることから、引き続き同市場に向けた製品開発を継続してまいります。 [ケミトロニクス事業] モビリティ関連は、自動車部品メーカーを中心とした既存顧客のシェア拡大に継続して努めてまいります。特にEV市場では、海外進出が目覚ましい中国系企業に対する拡販活動を推進すべく、関係拠点との更なる連携を図ります。また、非モビリティ関連では、産業機器・建材、趣味娯楽遊戯関連へ機能性塗料を中心に展開してまいります。利益面では、不採算製品の見直しを図り収益体質を強化します。製品面では、速硬化塗料、非石油由来原料塗料といった省エネ・カーボンニュートラルに貢献する製品の展開を強化し、持続的な成長を図ります。 [コンポーネント事業] モビリティ関連は、採用車種の増加に伴う需要増に備えて結城工場(茨城県)を開設し、稼働開始に向けた準備を進めております。同工場をモビリティ関連の専用拠点とし、自動化設備の導入による生産効率向上を図ることで、安定供給体制の確立と収益構造の改善に注力してまいります。設備関連については、半導体製造装置向け製品の需要が回復し、受注が急増しております。今後の更なる需要拡大を見据えた生産体制整備を推進し、需要を的確に捉えることで着実な売上増加を目指します。
事業等のリスク5,359字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)設備産業関連事業としての構造 設備産業関連事業分野について、特にエレクトロニクス事業とメカトロニクス事業の業績は、市場や顧客の設備投資動向や景気変動に大きく左右されます。そのため、業績変動の緩和と将来の成長を図るため新たな収益基盤となる新製品の開発に取り組んでいますが、将来の需要を的確に予測し、新製品を時宜にかない開発、販売し続けることができるとは限らず、その場合には、業績変動の緩和はもとより事業及び業績全般に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループの設備産業関連事業に影響を与えるリスクは以下のとおりです。 ①構成部品や原材料の価格高騰 構成部品や原材料の価格高騰を販売価格に反映することが困難な場合には、想定した利益を確保できない可能性があります。 ②為替相場の変動 海外取引の多いメカトロニクス事業の主力製品については、大幅な為替相場の変動は原材料費及び売上高、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③社会的または政治的影響 海外取引の多いメカトロニクス事業の製品については、予期できない法律や規制および政策の変更、国家間の貿易制限措置や報復措置などの要因による社会的または政治的混乱といったリスクがあり、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)サプライチェーン 当社グループは、リスク管理の観点から主要な原材料の複数購買を進めておりますが、一部の原材料や部品については特定のサプライヤーに依存しているものがあります。購買ルートの多角化等の対策を講じているものの、サプライヤーの生産設備における事故等、当社グループがコントロールできない要因により調達が困難となった場合、当社グループの生産能力が低下し、業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、製品を構成する部品にはライフサイクルが短いものもあり、これらは代替部品での対処を行っているものの、製品改定費用の発生や収益性の観点から生産中止を余儀なくされるリスクがあります。さらに、昨今の中東情勢をはじめとする地政学的リスクの緊迫化や経済動向等により、物流の混乱に伴う部材の納入遅延、エネルギー価格高騰に伴う部材価格の上昇、あるいは急激な需給変動が発生した場合、顧客に対する供給責任の不履行や原価の上昇、さらには顧客側の稼働低下に伴う当社製品への需要減少などにより、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、近年は顧客よりサプライチェーン全体に対するサステナビリティ(人権・カーボンニュートラル等)への取り組みが強く求められており、今後はサプライヤーに対する取り組み実績検査等の対応を進めてまいります。 (3)製品の価格競争・競合・新規開発関連 当社グループは、ニッチトップを目指し独創的な製品開発を進めております。そのため常に市場と顧客の動向を把握し研究開発による技術確立と新製品開発に取り組んでおりますが、新製品のタイムリーな市場投入が出来なかった場合あるいは、新製品が市場に受け入れられなかった場合などのリスクが常に存在します。また、国内外に多様な競合企業が存在するため、より一層研究開発と高付加価値な新製品開発に注力することにより競争優位を維持していくことを目指しておりますが、当社グループの競争優位が脅かされるような性能や価格の製品が競合企業により新たに開発・上市されるリスクも同時に存在します。 この様な状況下で当社グループは、新製品の販売機会を失い、研究開発投資の回収が困難になるなど、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)災害対策関連 供給元、納入先、当社グループの工場や従業員などが地震、台風等の自然災害や、火災、停電等の事故災害の発生により被災した場合、当社グループの経営成績及び事業展開に影響を及ぼす可能性があります。また、損害を被った設備等の修復費用が発生した場合、当社グループの財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 こうした事態に備えて当社グループはBCP(事業継続計画)の策定および手順書を作成し、災害発生時の影響を最小限に留める対策をとっております。 (5)感染症並びにパンデミック関連 新たな感染症の流行や既存感染症の再拡大などにより、供給元、納入先、当社グループの工場等のサプライチェーンに影響が生じた場合や、当社グループの従業員に影響が生じた場合、さらには、輸出割合の多い事業に於いて、海外渡航制限などにより海外での装置据付に影響が出る場合など、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 このような事態に対応するため、当社グループでは渡航制限に関係なく、ローカルエンジニア主体により現地据付体制の維持管理をしてまいります。また、基本的な感染予防やWeb会議の活用による安全衛生の徹底など感染拡大防止に向けた取組みを継続し、影響を最小限に留める体制を構築しております。 (6)退職給付費用及び債務 当社の従業員退職給付費用及び債務は、年金資産の運用収益率や割引率などの数理計算上の前提に基づいて算出され、数理計算上の差異は発生年度で全額費用処理しております。年金資産運用環境の悪化により前提と実績に乖離が生じた場合や退職金・年金制度が変更された場合は、退職給付費用及び債務が増加し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (7)公的規制等 当社グループでは、日本国内のほか諸外国で事業を展開しており、国家安全保障またはその他の理由による輸出制限、関税をはじめとするその他の輸出入規制、事業や投資の許可等、様々な法規制の適用を受けております。また、通商、独占禁止、特許、消費者、租税、為替管制、環境・リサイクル関連等の法規制の適用を受けております。各国・地域の公的規制等の変更により、適時に対応することが困難な場合には生産活動等に支障が生じるリスクがあり、万一、これらの公的規制等を遵守できなかった場合、事業活動の制限、社会的信用の低下、当局等からの罰則等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 このため当社グループでは、事業に関連する各国・地域の規制動向について情報を収集し、事業の継続に必要な対応策を講じています。また、社内規程の整備や継続的な社員教育を通じ、公的規制等の遵守に努めています。 (8)コンプライアンス 当社グループでは、国内外拠点の従業員による個人的な不正行為等を含めたコンプライアンスに関するリスクもしくは社会的に信用が毀損されるリスクを排除できない場合があります。結果として、当社グループの信頼性や企業イメージが低下し、財政状態や経営成績に影響を与える可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、法令遵守は極めて重要な企業の責務であるとの認識のもと、米国・アジアを中心とした諸外国の贈収賄防止法等の厳格化も睨み、国内外を問わず、より一層のコンプライアンスの強化に、継続的に取り組んでまいります。具体的にはオリジングループ行動憲章を設定、コンプライアンス委員会による啓発活動を実施して、当社グループのコンプライアンス意識高揚に努めております。また、海外を含めた当社グループ従業員が利用可能な専門業者による内部通報の外部受付窓口を設けて、不正行為があった場合の早期洗い出しや不正行為の抑止に活用し、コンプライアンス体制の維持を図っております。 (9)人材の確保・育成 当社は、経営理念として、人類社会に役立つ存在感あふれる、開かれた、独自性ある、自己実現の場である企業を目指しておりますが、当社事業活動においては技術開発力・生産力・販売力・経営管理力が重要な要素であり、各分野において基幹となる人材の確保・育成に向けた活動が必要不可欠となります。それら重要な要素の強化につながる人材の育成に注力し社員の教育・研修を実施するとともに、有能な人材の確保に取り組んでいますが、そうした必要な人材を確保・育成できない場合、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (10)為替変動 当社グループの海外売上高比率は、2024年3月期38.0%、2025年3月期38.3%、2026年3月期37.6%と高い比率であり、為替変動の影響を受ける状況にあるため、必要に応じてリスクヘッジを検討しております。為替の動向によっては、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、海外の関係会社の経営成績は、連結財務諸表作成のために円換算されています。換算時の為替レートにより、円換算後の価値が影響を受ける可能性があり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (11)減損会計 当社グループの固定資産の時価が著しく低下した場合、又は事業の収益性が悪化した場合には、固定資産減損会計の適用により固定資産について減損損失が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (12)情報セキュリティ及びサイバー攻撃 近年、サイバー攻撃による被害や情報漏えい等の事件が社会問題となる等、情報セキュリティに関する脅威の高度化・多様化への対策が大きな課題となっております。 取引先又は当社グループの機密情報や個人情報の保護については、社内規程の制定、従業員への教育、情報インフラの整備、業務委託先も含めた指導等の対策を実施しておりますが、万が一、情報漏洩等が惹起した場合、当社グループの信用は低下し、取引先の情報を漏洩した場合、法的責任が発生するおそれがあります。その結果、当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。また、このようなリスクを踏まえ、当社グループの重要な事業活動基盤の一つである社内ネットワークにつきましては、ゼロトラストを実現するべく、IT基盤の特性に合わせて対策を講じています。標的型攻撃対策として不正アクセス対策やマルウェア対策に加え、デバイス管理、ID管理、データ漏洩対策を組み合わせた認証・認可基盤を構築し、巧妙化・多様化・複雑化するサイバー攻撃への対策を実施するとともに、より高度なスキルを持つセキュリティ人材の育成に向けた取り組み等を強化しております。 (13)製品品質関連 当社グループは、製品品質の維持向上のためISO9001 認証を取得し、顧客の仕様及び品質基準を満足する製品を供給しております。しかしながら、将来的に全ての製品に欠陥がなく、製品の回収や賠償が発生しないという保証はありません。当社製品は、エレクトロニクス事業、メカトロニクス事業、ケミトロニクス事業、コンポーネント事業、半導体デバイス事業の5事業の分野にて亘っており、それぞれ特有の制約条件があって生産工程の安定性や収率等に影響が出る可能性があり、またそれに関連して欠陥を含む製品が出荷されないという保証はありません。当社製品において欠陥が発生した場合、製品回収や顧客への賠償に多額のコストを要するとともに社会的信用の失墜を招き、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また製造物責任賠償については保険加入しておりますが、この保険が最終的に負担する賠償額を十分にカバーできる保証はありません。当社グループにおいては、5事業それぞれに品質状況の月度確認を実施し、不具合が確認された場合には迅速な対処を行うとともに、日常的な品質改善活動を展開して、製品品質に関するリスク低減に努めております。なお、紛争鉱物の規制拡大傾向により、急な規制物質制定への対応が困難になる可能性があり、サプライヤーと情報交換しながら注意してまいります。 (14)財務制限条項 当社のコミットメントライン契約等の一部借入金の契約には財務制限条項が付されております。今後、財務制限条項への抵触等があった場合、当社グループの事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (15)繰延税金資産 当社グループは、将来の課税所得に関する予測・仮定に基づき、繰延税金資産の回収可能性の判断を行っておりますが、将来の課税所得の予測・仮定が変更され、繰延税金資産の一部ないしは全部が回収できないと判断された場合、繰延税金資産は減額され、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 最近の業績動向を踏まえ繰延税金資産の回収可能性について慎重に検討した結果、繰延税金資産を取り崩し、法人税等調整額に9億2千3百万円を計上いたしました。
経営成績の分析 (MD&A)7,725字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度の財政状態および経営成績は以下のとおりであります。 a.財政状態 当連結会計年度末における流動資産は232億1千5百万円となり、前連結会計年度末に比べて20億5千2百万円減少しました。また、固定資産は218億9千1百万円となり、前連結会計年度末に比べて24億8千5百万円増加しました。これにより、総資産は451億6百万円と前連結会計年度末に比べて4億3千3百万円増加しました。 当連結会計年度末における負債は198億4千1百万円となり、前連結会計年度末に比べて10億5千9百万円増加しました。 当連結会計年度末における純資産は252億6千5百万円と前連結会計年度末に比べて6億2千6百万円減少しました。 なお、自己資本比率は前連結会計年度末に比べて2.0ポイント減少し、50.5%となりました。 b.経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果もあり、緩やかな景気回復基調で推移しました。しかしながら、中東情勢をはじめとする地政学リスクの高まり等により、資源・エネルギーおよび原材料の更なる価格高騰や供給制約が懸念されています。これに加え、米国の通商政策の動向や中国経済の停滞も相まって、景気の先行きは依然として不透明な状況にあります。 このような中、当連結会計年度の売上高は、EV普及の停滞及び半導体メーカーの設備投資抑制の影響などにより、主にメカトロニクス事業及びエレクトロニクス事業が販売不振になったことから、268億7千7百万円(前期比6.7%減)となりました。 利益面におきましては、売上減少に伴い固定費の回収が進まず、また、保有する棚卸資産の収益性見直しによる棚卸資産評価損を売上原価に計上したことにより、営業損失9億4千3百万円(前期は営業損失2億4千6百万円)となりました。これに受取配当金、受取賃貸料等の計上により、経常損失3億8千4百万円(前期は経常利益2億8百万円)となりました。また、希望退職者への特別退職金1億8千万円、メカトロニクス事業の朝霞開発センターの閉鎖に伴う減損損失1億5千1百万円を特別損失に計上したことに加えて、繰延税金資産の取り崩し等に伴う法人税等調整額9億3百万円の計上などにより、親会社株主に帰属する当期純損失は22億2千万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失は8千3百万円)となりました。 セグメントごとの業績は次のとおりであります。 [エレクトロニクス事業] エレクトロニクス事業は、通信用電源の更新需要が堅調に推移し増収となりましたが、半導体製造装置用電源におけるお客様の設備投資抑制の継続や、医療用電源の需要減少の影響を受けました。加えて、モビリティ関連における可搬型EV充放電器「POCHA V2V」について、補助金活用による需要喚起に努めたものの、当初の売上想定を下回ったことなどから、事業全体として減収となりました その結果、売上高は前期比10.4%減の67億2千2百万円(総売上高の25.0%)、セグメント損失は1億3千4百万円(前期はセグメント利益8億3千9百万円)となりました。 [メカトロニクス事業] メカトロニクス事業は、ギ酸還元真空リフロー炉(VSM)が中国における市況低迷の影響を受け、当初の売上想定を下回って推移しました。 その結果、売上高は前期比37.6%減の7億3千9百万円(総売上高の2.8%)、セグメント損失は6億3千万円(前期はセグメント損失7億6千9百万円)となりました。 [ケミトロニクス事業] ケミトロニクス事業は、主力の日系モビリティ関連において、お客様の生産計画下方修正に伴う減産の影響を受けましたが、国内市場でのシェア拡大に努め、売上を下支えしました。さらに、海外拠点及び化粧品関連が好調に推移し、事業全体を牽引した結果、増収となりました。 その結果、売上高は前期比2.8%増の103億5千9百万円(総売上高の38.5%)、セグメント利益は9億1千5百万円(前期比41.1%増)となりました。 [コンポーネント事業] コンポーネント事業は、モビリティ関連が採用車種の拡大により伸長したほか、レジャー関連も堅調に推移しました。また、設備関連においても期末にかけて受注が急増し、前期実績を上回りました。一方で、金融機器関連が低調に推移したことに加え、主力の事務機器関連は、受注に復調の兆しが見られるものの、通期では前期実績を大きく下回りました。 その結果、売上高は前期比6.0%減の78億1千3百万円(総売上高の29.1%)、セグメント利益は8億4千3百万円(前期比14.0%減)となりました。 [その他] その他(半導体デバイス事業)は、一部半導体製品の生産終了に伴う最終受注による売上貢献が減少しました。さらに、産業機器関連が半導体設備投資抑制の影響を受け、減収となりました。 その結果、売上高は前期比27.8%減の12億4千3百万円(総売上高の4.6%)、セグメント損失は1億8千2百万円(前期はセグメント利益5千7百万円)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は54億1百万円となり、前連結会計年度末より1億円減少いたしました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によって使用された資金は、7億2千4百万円(前期は4億3百万円の資金の使用)となりました。 主な増加要因は売上債権の減少額13億8千7百万円、減価償却費10億2千9百万円であり、主な減少要因は仕入債務の減少額17億6千5百万円、退職給付に係る負債の減少額9億1千4百万円、税金等調整前当期純損失7億6千7百万円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によって使用された資金は、7億6千4百万円(前期は14億7千6百万円の資金の使用)となりました。 主な増加要因は有価証券及び投資有価証券の売却による収入6億1百万円であり、主な減少要因は有形固定資産の取得による支出7億1千2百万円、有価証券及び投資有価証券の取得による支出3億4千7百万円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によって獲得された資金は、13億4千万円(前期は7億8千7百万円の資金の使用)となりました。 増加要因は短期借入金の純増額23億円であり、主な減少要因は長期借入金の返済による支出5億5千万円であります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) エレクトロニクス事業   6,873,654   93.7 メカトロニクス事業   981,686   94.5 ケミトロニクス事業   8,894,085   102.2 コンポーネント事業   2,147,253   117.3 その他   1,402,422   76.3 合計   20,299,103   97.8 (注)金額は販売価額によっております。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) エレクトロニクス事業   6,847,331   97.6   2,896,227   104.5 メカトロニクス事業   1,378,272   210.4   986,725   283.7 ケミトロニクス事業   10,517,065   104.2   607,902   135.1 コンポーネント事業   7,633,498   91.8   1,068,292   85.6 その他   1,208,397   68.1   766,066   95.6 合計   27,584,565   99.0   6,325,212   112.6 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) エレクトロニクス事業   6,722,347   89.6 メカトロニクス事業   739,402   62.4 ケミトロニクス事業   10,359,240   102.8 コンポーネント事業   7,813,269   94.0 その他   1,243,593   72.2 合計   26,877,854   93.3 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は相手先別の販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10未満のため記載を省略しています。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 次期につきましては、中東情勢をはじめとする地政学リスクの高まり等による資源・エネルギーおよび原材料の更なる価格高騰や供給制約の懸念、米国の通商政策の動向、中国経済の停滞等、引き続き不透明な状況が続くものと思われます。 ①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績等 1)財政状態 当連結会計年度末の総資産は451億6百万円と前連結会計年度末に比べて4億3千3百万円増加しました。 流動資産は232億1千5百万円となり、前連結会計年度末に比べて20億5千2百万円減少しました。これは主に受取手形、売掛金及び契約資産が11億7千8百万円、原材料及び貯蔵品が3億6千6百万円、仕掛品が2億4百万円減少したことなどによるものであります。 固定資産は218億9千1百万円となり、前連結会計年度末に比べて24億8千5百万円増加しました。これは主に建物及び構築物(純額)が2億3千1百万円減少しましたが、投資有価証券が23億9千4百万円増加したことなどによるものであります。 負債は198億4千1百万円となり、前連結会計年度末に比べて10億5千9百万円増加しました。これは主に電子記録債務が14億1千3百万円、退職給付に係る負債が9億9百万円、長期借入金が5億3千万円減少しましたが、短期借入金が23億円、繰延税金負債が16億5千1百万円増加したことなどによるものであります。 純資産は252億6千5百万円と前連結会計年度末に比べて6億2千6百万円減少しました。これは主にその他有価証券評価差額金が16億2千2百万円増加しましたが、利益剰余金が24億3千1百万円減少したことなどによるものであります。なお、自己資本比率は前連結会計年度末に比べて2.0ポイント減少し、50.5%となりました。 2)経営成績 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、EV普及の停滞及び半導体メーカーの設備投資抑制の影響などにより、主にメカトロニクス事業及びエレクトロニクス事業が販売不振になったことから、前期比6.7%減の268億7千7百万円となりました。 (売上原価) 売上原価は、前期比3.7%減の213億3千9百万円となりました。主にエレクトロニクス事業及びメカトロニクス事業における需要予測の乖離、及びその他(半導体デバイス事業)において、一部半導体製品の生産・販売終了にともない、棚卸資産評価損9億5百万円の計上が影響し、売上原価率は79.4%となり、前期比2.5ポイント増となりました。 (販売費及び一般管理費) 販売費及び一般管理費は、人件費及び研究開発費の減少により、前期比6.1%減の64億8千1百万円となりました。 (営業利益、経常利益) 上記要因により、営業損失は9億4千3百万円(前期は営業損失2億4千6百万円)、これに受取配当金や受取賃貸料等を計上した結果、経常損失は3億8千4百万円(前期は経常利益2億8百万円)となりました。 (特別損益) 特別損失は、希望退職者への特別退職金1億8千万円、メカトロニクス事業の朝霞開発センターの閉鎖に伴う減損損失1億5千1百万円を計上したことなどにより、3億8千9百万円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純損失は、上記要因の他、法人税、住民税及び事業税3億6千5百万円、繰延税金資産の取り崩し等に伴う法人税等調整額9億3百万円及び非支配株主に帰属する当期純利益1億8千3百万円の計上により、22億2千万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失8千3百万円)となりました。 また、セグメントにおける分析につきましては次のとおりであります。 [エレクトロニクス事業] エレクトロニクス事業は、通信用電源の更新需要が堅調に推移し増収となりましたが、半導体製造装置用電源におけるお客様の設備投資抑制の継続や、医療用電源の需要減少の影響を受けました。加えて、モビリティ関連における可搬型EV充放電器「POCHA V2V」について、補助金活用による需要喚起に努めたものの、当初の売上想定を下回ったことなどから、事業全体として減収となりました その結果、売上高は前期比10.4%減の67億2千2百万円(総売上高の25.0%)、セグメント損失は1億3千4百万円(前期はセグメント利益8億3千9百万円)となりました。 [メカトロニクス事業] メカトロニクス事業は、ギ酸還元真空リフロー炉(VSM)が中国における市況低迷の影響を受け、当初の売上想定を下回って推移しました。 その結果、売上高は前期比37.6%減の7億3千9百万円(総売上高の2.8%)、セグメント損失は6億3千万円(前期はセグメント損失7億6千9百万円)となりました。 [ケミトロニクス事業] ケミトロニクス事業は、主力の日系モビリティ関連において、お客様の生産計画下方修正に伴う減産の影響を受けましたが、国内市場でのシェア拡大に努め、売上を下支えしました。さらに、海外拠点及び化粧品関連が好調に推移し、事業全体を牽引した結果、増収となりました。 その結果、売上高は前期比2.8%増の103億5千9百万円(総売上高の38.5%)、セグメント利益は9億1千5百万円(前期比41.1%増)となりました。 [コンポーネント事業] コンポーネント事業は、モビリティ関連が採用車種の拡大により伸長したほか、レジャー関連も堅調に推移しました。また、設備関連においても期末にかけて受注が急増し、前期実績を上回りました。一方で、金融機器関連が低調に推移したことに加え、主力の事務機器関連は、受注に復調の兆しが見られるものの、通期では前期実績を大きく下回りました。 その結果、売上高は前期比6.0%減の78億1千3百万円(総売上高の29.1%)、セグメント利益は8億4千3百万円(前期比14.0%減)となりました。 [その他] その他(半導体デバイス事業)は、一部半導体製品の生産終了に伴う最終受注による売上貢献が減少しました。さらに、産業機器関連が半導体設備投資抑制の影響を受け、減収となりました。 その結果、売上高は前期比27.8%減の12億4千3百万円(総売上高の4.6%)、セグメント損失は1億8千2百万円(前期はセグメント利益5千7百万円)となりました。 b.経営成績に重要な影響を与える要因について 「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性について、資金需要の主なものは、新製品開発、生産性向上及び品質向上のための設備投資需要並びに新製品開発、製造のための材料及び部品の購入のほか、労務費、製造経費、販売費及び一般管理費等の運転資金需要であります。 これらの資金需要に対して当社グループは、自己資金のほか、銀行借入等の間接金融により賄っております。また、当社は機動的な財務戦略をとり、資金の効率的な調達を行うため、特定融資枠契約(シンジケーション方式によるコミットメントライン)を締結しております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 この連結財務諸表の作成にあたりまして、過去の実績、法令や会計制度等の変更など様々な要因に基づき、見積りおよび判断を行っております。実際の結果は、見積り特有の不確定要素が内在するため、これらの見積りと異なる場合があります。 (有形固定資産及び無形固定資産の減損処理) 固定資産の減損処理に係る会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 (繰延税金資産) 当社グループは、将来の課税所得に関する予測・仮定に基づき、繰延税金資産の回収可能性の判断を行っておりますが、将来の課税所得の予測・仮定が変更され、繰延税金資産の一部ないしは全部が回収できないと判断された場合、繰延税金資産は減額され、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 最近の業績動向を踏まえ繰延税金資産の回収可能性について慎重に検討した結果、繰延税金資産を取り崩し、法人税等調整額に9億2千3百万円を計上いたしました。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。