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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ニレコ

NIRECO CORPORATION6863 · Standard · 電気機器

鉄鋼・非鉄金属のプロセス制御とフィルム・印刷のウェブ制御に強みを持つ計測・検査機器メーカー。

概要

ニレコは、鉄鋼・化学から食品・印刷まで幅広い産業向けに制御・計測・検査機器・光学部材を提供する企業である。1950年に「日本レギュレーター株式会社」として設立され、1984年に現商号へ変更。本社は東京都八王子市、従業員533名。2026年3月期の連結売上高は110億円、営業利益17億円。東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

三つの事業で構成されるグループ

ニレコグループは、当社および7社の連結子会社から構成される。事業は制御機器事業、検査機事業、オプティクス事業の三つに区分され、それぞれが異なる産業分野に製品を提供している。制御機器事業は鉄鋼・非鉄金属分野と機能性フィルム・軟包材分野に分かれ、プロセス制御装置や耳端位置制御装置などを手がける。検査機事業は画像処理技術を基盤とし、無地検査装置や食品検査装置、放射線測定機器などを扱う。オプティクス事業は半導体検査装置向け光学部品やレーザ機器、光学薄膜製品を主力とする。これらに加え、電子機器設計開発事業などセグメントに属さない事業も有する。

制御機器事業:鉄鋼とフィルム分野で装置を供給

制御機器事業は、鉄鋼・非鉄金属分野と機能性フィルム・軟包材分野の二軸で展開する。鉄鋼向けでは、製銑・精鋼工程の圧力・流量制御装置、連続鋳造の渦流式溶鋼レベル計、圧延工程の耳端位置制御装置などを提供。近年は高品位鋼や環境設備向け投資が堅調で、ドイツIMS社との協業により板厚計なども取り扱う。機能性フィルム向けでは、帯状素材(ウェブ)の耳端位置制御装置や張力制御装置が主力。二次電池やペロブスカイト太陽電池向け製造装置での利用が始まっている。当事業の売上高は2026年3月期に57億5800万円と全体の約52%を占めるが、機能性フィルム分野は二次電池市場の停滞の影響を受け減収となった。

検査機事業とオプティクス事業の特性

検査機事業は、画像処理技術を応用した無地検査装置、電極シート検査装置、食品検査装置、放射線測定機器などを扱う。2026年3月期の売上高は19億400万円で前年比20.3%増加したが、先行投資の影響でセグメント損失30百万円となった。応用光研工業を子会社化し放射線計測分野を強化している。オプティクス事業は半導体向け光学部品が堅調で、京浜光膜や光学技研などを傘下に持つ。2026年3月期の売上高は前年比減少したものの、受注は増加。両事業ともペロブスカイト太陽電池や原子力発電所再稼働など新たな需要の取り込みを進めている。

海外子会社を通じたグローバル展開

ニレコグループは、中国に尼利可自動控制机器(上海)有限公司、韓国にNireco Korea Corporation、台湾に仁力克股份有限公司を有する。これら海外子会社は制御機器や検査機器の販売・サービスを担い、各地域の顧客に対応する。また、ドイツのIMSグループやErhardt+Leimerグループとの協業関係を活用し、海外での製品供給を拡大。インドではIMSグループの子会社と協力し蛇行制御装置の供給を始めた。一方、過去には欧州子会社NIRECO EUROPE SASを2012年に清算、米国子会社を2009年に売却するなど、選択と集中も行っている。

業界の中での役割は生産ラインの自動化・品質管理を支える制御・計測・検査機器メーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
110億円
営業利益
17億円
営業利益率
15.5%
純利益
14億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
制御機器製品58億円52.3%
オプティクス製品29億円26.1%
検査機製品19億円17.1%
その他製品5億円4.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01鉄鋼・非鉄金属主力

製銑・精鋼工程のプロセス制御装置や連続鋳造の溶鋼レベル計など、鉄鋼・非鉄金属の生産ライン向けに制御・計測機器を提供し、生産効率と品質の安定に貢献。

主な製品・サービス5
プロセス制御装置
圧力・流量・温度等を制御し、製銑・精鋼工程の生産プロセスを自動化する。
渦流式溶鋼レベル計
連続鋳造工程で湯面レベルを非接触で計測する。
耳端位置制御装置
製品の幅方向の位置を検知・制御し、圧延・表面処理工程での蛇行を防ぐ。
自動識別印字装置
工程中途・完成品に製品情報を印字し、トレーサビリティを向上させる。
板幅計
製品の幅を高精度に測定し、品質管理に寄与する。

02機能性フィルム・軟包材主力

製紙・印刷から電子機器材料に至る帯状素材(ウェブ)を扱う業界に、耳端位置制御装置や張力制御装置などを供給し、高機能フィルム製造ラインの品質と生産性を支える。近年はペロブスカイト太陽電池製造装置にも利用が始まる。

主な製品・サービス5
耳端位置制御装置
帯状素材の縁の位置を検知して一定位置に揃え、フィルムや紙の蛇行を防止する。
張力制御装置
張力を一定に保ち、シワや折り目を防止して製品品質を維持する。
見当合わせ制御装置
印刷物の位置(見当)を制御し、色ズレを防止する。
印刷品質検査装置
印刷物の汚れや欠陥を検知し、品質を確保する。
糊付け制御装置
製本や貼り付け加工でノズルから糊を正確な位置に吹き付ける。

03食品・印刷・電池・電子部品材料準主力

画像処理技術を活用し、無地検査装置や食品検査装置などでフィルム、金属箔、紙の欠陥検査、食品の品質選別、成分分析、放射線測定などのソリューションを提供。

主な製品・サービス5
無地検査装置
電子機器やペロブスカイト太陽電池の素材となるフィルム、金属箔、紙の汚れや疵を検出する。
電極シート検査装置
二次電池の生産工程で電極シートのコーティング状態を検査・計測する。
食品検査装置
食品の外観(大きさ・形状)や内部品質を検知し選別する。
近赤外分析装置
食品の成分を非破壊で分析する。
放射線測定機器
原子力発電所等で放射線を測定する。

04半導体・レーザ・光学準主力

半導体検査装置用の光学部品、レーザ機器、光学薄膜部品、合成光学結晶などを製造。高度な技術を要する特殊光学部品やレーザ装置を供給。

主な製品・サービス5
レーザ関連製品
半導体検査などに用いるレーザ装置。
光学部品
半導体検査装置で使用される高精度な光学部品。
光学薄膜製品
光学特性を制御する薄膜コーティング製品。
合成光学結晶
レーザや光学機器に用いる人工結晶。
放射線測定用シンチレータ
放射線検出器に用いるシンチレータ材料。

05さまざまな産業(その他)副次

電子機器設計開発事業など、セグメントに含まれない事業を展開。

製品と技術

耳端位置制御装置と張力制御装置

耳端位置制御装置(EPC)は、帯状素材の縁の位置を検知し一定位置に整える装置で、製紙、印刷、フィルム製造ラインに広く使われる。特に二次電池や電子部品材料となる高機能フィルムの製造で重要であり、ペロブスカイト太陽電池の製造装置にも採用が始まっている。張力制御装置はEPCとセットで使用され、素材の張力を一定に保つことでシワや折れを防ぐ。両製品ともニレコの制御機器事業の中核をなし、機能性フィルム・軟包材分野で多くの実績がある。近年は食品包装向けの蛇行制御装置としても展開され、原材料ロス低減に貢献している。

検査機事業のラインアップ

検査機事業の主力製品は無地検査装置である。これはフィルム、金属箔、紙などの表面の汚れや疵を画像処理で検出する装置で、電子機器材料やペロブスカイト太陽電池の素材検査に用いられる。電極シート検査装置は二次電池の生産工程で活物質のコーティング状態を検査する。食品検査装置は外観や内部品質を選別し、近赤外分析装置で成分分析も行う。放射線測定機器は原子力発電所向けが中心で、応用光研工業の買収によりラインアップが強化された。これらの検査機は、AI弁別機能の開発により判定精度の向上が進められている。

オプティクス事業の光学部品とレーザ製品

オプティクス事業では、半導体検査装置に使われる高精度光学部品、レーザ関連製品、光学薄膜部品、合成光学結晶を扱う。子会社の光学技研は光学設計、京浜光膜は光学薄膜の成膜技術を持つ。レーザ製品は半導体検査や加工用途に供される。また、放射線測定用シンチレータも手がける。これらの光学部品は微細化が進む半導体製造装置の需要の高まりを受けて受注が好調であり、当社は製造能力強化のための投資を計画している。2025年には応用光研工業の結晶光学部門が本セグメントに加わり、製品群がさらに拡充された。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

センサ・制御機器で高収益、ニッチ分野で存在感

ニレコはセンサや制御機器を手掛ける小型電気機器メーカー。売上高は100億円強だが、営業利益率17%超と同業他社(日清紡HDやイビデンは大手総合電機・部品)と比べ極めて高い収益性を示す。キオクシアHDやパワーエックスとは市場が異なり、直接競合は少ない。高収益の背景には、ニッチな自動化・FA向けセンサで高いシェアを持ち、カスタマイズ対応力がある。ただし市場規模は限定的で、成長には周辺分野への展開が必要。

強み

  • 営業利益率17%超と業界トップクラス、強固な収益基盤を誇る。
  • 特定のFA・センサ分野で高いシェアを持ち、競争が緩やか。
  • 高精度センサ技術に強み、顧客要求に合わせたカスタム製品を提供。
  • 工場自動化需要に支えられ、景気変動の影響を受けにくい。

課題

  • 主力市場がニッチで規模が小さく、大幅な売上拡大が難しい。
  • 売上高成長率が鈍く、新製品や新市場の開拓が成長の鍵に。
  • 専門技術者が必要だが、中小規模のため優秀な人材確保が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

電気機器の時価総額近傍。太字がニレコ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16513オリジン85億円
26518三相電機82億円14.1倍
36899ASTI81億円10.4倍
46897ツインバード77億円
56822大井電気73億円4.8倍
66863ニレコ72億円15.1倍
76907ジオマテック71億円9.6倍
86772東京コスモス電機71億円250.5倍
96654不二電機工業69億円24.8倍
106658シライ電子工業68億円5.2倍
116666リバーエレテック68億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

日本レギュレーターとして創業した1950年

1950年11月、東京都中央区に日本レギュレーター株式会社として設立された。翌年3月には品川区に目黒工場を開設し、機械油圧部門の生産を開始。1956年には大田区に六郷工場を新設し生産体制を拡充した。1961年には機械加工部門を分離するため子会社千代田精機を設立。1964年に目黒工場を目黒事業所と改称し管理部門を強化。1969年には本店を中央区から港区に移転した。この時期は国内需要の拡大に対応するため、工場増設と子会社化による生産能力の増強が進められた。

八王子への集約と商号変更(1970~1984年)

1970年から八王子工場の建設が始まり、研究開発部門が移設された。1971年に本社機構も移管し八王子事業所とし、目黒事業所は閉鎖。1972年には子会社ニレコ・サービス(後のニレコ計装)を設立し保守サービスを分離した。1979年に本店を八王子市に移転。1984年3月には六郷工場を閉鎖し八王子事業所に全面移転、製造部門が集結した。同年5月には相模原工場を建設し子会社千代田精機を収容。同年11月、商号を株式会社ニレコに変更した。これにより、それまでの「日本レギュレーター」から現在の社名へと移行した。

株式公開と子会社の拡充(1989~1998年)

1989年に相模原工場を増築し生産体制を強化。同年10月、日本証券業協会に店頭登録し株式公開を果たした。1990年には電子機器部門強化のためミスミ電子(後のミヨタ精密)を子会社化し、研究棟も増築。1994年にはフランスのカルグラフ社(後のNIRECO EUROPE SAS)を子会社化し欧州進出。1996年には八王子事業所を増築し、ミスミ電子の本社を八王子に移管。1998年には台湾の仁力克股份有限公司を子会社化しアジア販売網を強化した。この10年で国内生産基盤の整備と海外拠点の拡充が進んだ。

中国進出と上場市場の変遷(2003~2012年)

2003年、中国に尼利可自動控制机器(上海)有限公司を設立し生産拠点を確保。2004年にはジャスダック証券取引所に株式を上場した。2007年には子会社千代田精機とミヨタ精密を合併しミヨタ精密に統一。2009年には米国子会社NIRECO AMERICA CORP.を売却し、同時にジャスダックと大阪証券取引所の合併に伴い大阪証券取引所JASDAQに上場。2012年には欧州子会社を清算し、ニレコ計装を完全子会社化後に吸収合併。同年、東京証券取引所と大阪証券取引所の統合により東証JASDAQ(スタンダード)に移行した。この間、不採算事業の整理と上場市場の変更が行われた。

M&Aによる事業拡大(2014~2024年)

2014年、韓国にNireco Process Korea(現Nireco Korea)を設立し販売・サービス体制を強化。2015年にはメガオプトを子会社化しレーザ応用製品事業を拡大、その後吸収合併。同時に光学技研と西武電機も子会社化した。2022年、東証市場再編に伴いスタンダード市場へ移行。2023年、韓国子会社の社名をNireco Korea Corporationに変更。2024年にはミヨタ精密を吸収合併し、同年10月には京浜光膜と応用光研工業を子会社化、さらにNireco Koreaを完全子会社化した。この10年で光学・レーザ関連の技術獲得と海外子会社の完全支配が進んだ。

年表31件を開く

1950年代

  • 1950年11月創業東京都中央区に日本レギュレーター株式会社(現、株式会社ニレコ)設立。
  • 1951年3月東京都品川区に目黒工場開設。
  • 1956年11月東京都大田区に六郷工場開設、機械油圧部門を目黒工場から移設して、生産体制を拡充。

1960年代

  • 1961年1月機械加工部門整備、拡張のため、子会社千代田精機㈱を設立。
  • 1964年1月管理部門の強化を図り目黒工場を目黒事業所と改称。
  • 1969年6月本店を東京都中央区から東京都港区に移転。

1970年代

  • 1970年8月八王子工場建築工事一部完成に伴い、研究開発部門を目黒事業所から移設。
  • 1971年8月八王子工場建築工事完成に伴い、本社機構を移管して八王子事業所とし、目黒事業所から全面移転して生産体制を拡充。目黒事業所閉鎖。
  • 1972年5月子会社ニレコ・サービス㈱(後にニレコ計装㈱)を設立。制御装置の保守サービス業務を移管。
  • 1979年7月本店を東京都港区から東京都八王子市(八王子事業所)に移転。

1980年代

  • 1984年3月六郷工場閉鎖、八王子事業所に全面移転。これにより製造部門の集結完了。
  • 1984年5月業務拡張のため神奈川県相模原市に相模原工場を建設、倉庫拡張、子会社千代田精機㈱を収容。
  • 1984年11月商号変更商号を「日本レギュレーター株式会社」から「株式会社ニレコ」に変更。
  • 1989年9月生産体制を整備、拡張のため相模原工場を増築。
  • 1989年10月社団法人日本証券業協会(現、日本証券業協会)に店頭登録。

1990年代

  • 1990年4月M&A電子・電気機器部門生産体制強化のため、ミスミ電子㈱(後にミヨタ精密㈱)株式を追加取得、子会社化。
  • 1990年12月研究開発部門の整備・拡充のため、八王子事業所研究棟を増築。
  • 1994年9月M&A海外事業展開のため、仏国カルグラフ社(後にNIRECO EUROPE SAS)株式を取得、子会社化。
  • 1996年7月業務拡張のため八王子事業所を増築。
  • 1996年12月子会社ミスミ電子㈱(後にミヨタ精密㈱)の本社機構を東京都八王子市に移管。
  • 1998年5月M&Aアジア地区の営業体制強化のため、台湾の仁力克股份有限公司を増資引受により子会社化。

2000年代

  • 2003年11月創業中国での生産拠点として尼利可自動控制机器(上海)有限公司を設立。
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。
  • 2007年11月M&A生産体制合理化のため、子会社千代田精機㈱と子会社ミヨタ精密㈱を合併統合し、商号を「ミヨタ精密㈱」に変更。
  • 2009年8月上場米国子会社NIRECO AMERICA CORP.を売却整理。ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場。

2010年代

  • 2012年3月上場NIRECO EUROPE SASを清算。子会社ニレコ計装㈱株式を追加取得、完全子会社化。東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場 子会社ニレコ計装㈱を吸収合併。
  • 2014年11月韓国におけるプロセス事業の販売及び保守サービス体制強化のため、同国に子会社Nireco Process Korea Co.,Ltd.(現Nireco Korea Corporation)を設立。
  • 2015年5月M&A八王子事業所の老朽化対策のため、新棟及び耐震補強工事、付帯設備を建設。新たな製品開発と事業展開のため、㈱メガオプトの全株式を取得し、子会社化。レーザ応用製品関連事業の拡大加速のため、子会社㈱メガオプトを吸収合併。光学技術の研究開発企業である㈱光学技研を子会社化。電気・電子機器の設計開発会社である西武電機㈱を子会社化。東京証券取引所の市場再編に伴い、東京証券取引所スタンダード市場に移行。

2020年代

  • 2023年5月子会社Nireco Process Korea Co.,Ltd.が社名をNireco Korea Corporationへ変更。
  • 2024年4月M&A業務効率改善のため、子会社ミヨタ精密㈱を吸収合併。
  • 2024年10月M&A京浜光膜㈱を株式取得により子会社化。応用光研工業㈱を株式取得により子会社化。子会社Nireco Korea Corporation株式を追加取得、完全子会社化。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • オプティクス事業の設備投資額2029年3月期稼働開始目標まで20億円規模

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    海外展開の推進と拠点拡充

    海外子会社を販売だけでなく設計・調達・生産・サービス等の機能も持つ拠点に拡充し、各地域に即した製品・サービスを展開する。

  2. 02

    新規事業の創出と技術融合

    画像・センシング・光学技術を融合し、成長市場向けの競争力ある新製品を開発する。ペロブスカイト太陽電池や燃料電池など新分野での検査・制御ニーズに対応する。

  3. 03

    多様な人材の確保と連携強化

    海外展開や新規事業に対応できる多様な人材を確保し、グループ会社間の連携・人材交流を強化する。

  4. 04

    事業別重点施策の推進

    制御機器事業は鉄鋼・非鉄金属向け販売強化とIMSグループとの協業拡大、検査機事業はペロブスカイト太陽電池等の新市場向け販売とAI検査技術の提案、オプティクス事業は半導体需要増に対応する増産設備投資を実施する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で533人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は712万円で、9期前と比べて+4.5%平均年齢は48.6歳、平均勤続年数は18.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月346
2018年3月348
2019年3月68144.918.4355
2020年3月68245.317.9415
2021年3月65045.818.6427
2022年3月61746.118.8453
2023年3月63047.019.3449
2024年3月64848.219.4450
2025年3月66548.019.5466408
2026年3月71248.618.8533319

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率66.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)62.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 4 / 海外 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社・長谷事業所 — 神奈川県厚木市1,103百万円
オプティクス事業
八王子事業所 本社 — 東京都八王子市810百万円
制御機器事業 検査機事業 オプティクス事業 その他
本社 — 神奈川県秦野市433百万円
オプティクス事業
本社・みなみ野工場 — 東京都八王子市408百万円
その他
東松山工場 — 埼玉県東松山市272百万円
オプティクス事業
本社 — 東京都福生市261百万円
検査機事業
相模原工場 — 神奈川県相模原市253百万円
制御機器事業 検査機事業
八王子事業所 分室 — 東京都八王子市186百万円
検査機事業 その他
東京営業所 — 東京都江東区140百万円
制御機器事業
韓国 慶州市89百万円
制御機器事業 検査機事業
ほか8件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱光学技研(注)4
    神奈川県 厚木市
    議決権100.0%
  • 国内
    西武電機㈱
    東京都 八王子市
    議決権100.0%
  • 国内
    京浜光膜㈱
    神奈川県 秦野市
    議決権100.0%
  • 国内
    応用光研工業㈱(注)3
    東京都 福生市
    議決権100.0%
  • 海外
    仁力克股份有限公司
    台湾 新北市
    議決権100.0%
  • 海外
    尼利可自動控制机器(上海)有限公司
    中国 上海市
    議決権100.0%
  • 海外
    Nireco Korea Corporation
    韓国 慶州市
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は110億円営業利益17億円前期と比べると増収減益で、売上が+1.9%、利益が-10.5%。

売上高
+1.9%
110億円
営業利益
-10.5%
17億円
純利益
-12.5%
14億円
営業利益率
15.5%
前期比 -2.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高125億円110億円
営業利益19億円17億円
純利益15億円14億円
1株あたり配当¥35¥35

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は29億円、営業利益は2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+38.1%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q284
2024年1Q2129.51
2024年2Q24312.53
2024年3Q25520.04
2024年4Q292
2025年2Q49816.36
2025年4Q591118.610
2026年2Q51713.75
2026年4Q591016.99
2027年1Q2926.91

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は72億円から110億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は15.5%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月7255
韓国におけるプロセス事業の販売及び保守サービス体制強化のため、同国に子会社Nireco Process Korea Co.,Ltd.(現Nireco Korea Corporation)を設立。
2014年3月6944
八王子事業所の老朽化対策のため、新棟及び耐震補強工事、付帯設備を建設。新たな製品開発と事業展開のため、㈱メガオプトの全株式を取得し、子会社化。レーザ応用製品関連事業の拡大加速のため、子会社㈱メガオプトを吸収合併。光学技術の研究開発企業である㈱光学技研を子会社化。電気・電子機器の設計開発会社である西武電機㈱を子会社化。東京証券取引所の市場再編に伴い、東京証券取引所スタンダード市場に移行。
2015年3月6110
2016年3月7575
2017年3月7464
2018年3月7985
2019年3月84105
2020年3月88108
2021年3月7964
2022年3月8174
2023年3月92139
業務効率改善のため、子会社ミヨタ精密㈱を吸収合併。
2024年3月991510
2025年3月108192017.616
2026年3月110171815.514

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高110億円のうち、営業利益として残るのは17億円15.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は14億円、売上の12.7%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金60.0%66億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金24.5%27億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益15.5%17億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
40.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+8.6pt
15.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+6.8pt
12.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.6pt
8.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが19億円、投資CFが8億円で、差し引きのフリーCFは27億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は44億円で、売上の4.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月7−20536
2014年3月111−21246
2015年3月1−92−841
2016年3月8−2−3643
2017年3月12−4−3848
2018年3月9−1−9847
2019年3月2−16−3−1430
2020年3月2−1−5126
2021年3月11−3−4830
2022年3月8−4−4432
2023年3月1−1−5028
2024年3月9−4−4528
2025年3月13−3−51033
2026年3月198−152744

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は206億円。このうち返さなくてよい自己資本が171億円で、自己資本比率は82.6%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1251101587.3
2014年3月1261111587.1
2015年3月1311121984.6
2016年3月1321141885.3
2017年3月1411182382.9
2018年3月1421261687.8
2019年3月1401251588.7
2020年3月1491292085.8
2021年3月1531351887.8
2022年3月1621392385.2
2023年3月1701462485.3
2024年3月1861582884.6
2025年3月1941672785.7
2026年3月2061713582.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
51億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
87億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
16億円
在庫として抱えている分
負債合計
35億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率224社中25位あたり、逆に低いのは売上成長率224社中143位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.6%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
15.4%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
82.6%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.9%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.6%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥975で、1年前と比べて+52.8%過去52週の値幅のなかでは87%の位置にある。

¥975-2.2%1ヶ月+8.2%1年+52.8%時価総額72億円
過去52週の値幅
安値¥594.667高値¥1,033.333

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.1倍
PER (会社予想)14.4倍
PBR1.24倍
配当利回り3.59%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

7/7に-8.0%急落も、1ヶ月+4.7%。25日線(2726.76円)を+1.0%上回る。RSI57.0で中立。52週高値3100円に迫るも反落。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は堅調に拡大し、2025/3期は過去最高益を見込む。PER13.7倍と市場平均並みで、PBR1.1倍と割安感もある。強気派は半導体投資拡大や自動化需要を追い風に更なる成長を期待。弱気派は2026/3期に減益予想であり、市場の cycle による変動リスクを警戒。また同業他社と比べ成長率が頭打ちになる可能性も指摘。

プラスに働く材料3
  • 堅調な業績拡大

    2025/3期営業利益17.6%と高水準。

  • 半導体需要の恩恵

    半導体製造装置向けセンサが好調。

  • 割安な株価指標

    PER13.7倍、PBR1.1倍と割安圏。

マイナスに働く材料3
  • 2026/3期減益予想

    売上高110億円、営業利益15.5%と減益。

  • サイクリックな業績

    半導体市場の変動に影響されやすい。

  • 成長鈍化懸念

    過去3年増収率は約5%と緩やか。

次の決算で確かめる点
受注高・受注残高
今後の売上を先行指標として把握。
営業利益率
収益性の維持を確認。
海外売上比率
成長ドライバーの分散度を測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり35で、前期から6.3%いまの株価に対する利回りは3.59%。

年間配当
¥35
1株あたり
配当利回り
3.59%
いまの株価に対して
配当性向
69.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月739.1
2018年3月819.928.9
2019年3月80.070.5
2020年3月1141.634.2
2021年3月8−29.495.7
2022年3月1358.4250.2
2023年3月1623.7123.7
2024年3月2131.996.1
2025年3月3253.267.2
2026年3月30−6.369.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥35

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ5,871人。区分でいちばん多いのは個人・その他62.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が23.6%を占め、残る76.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他58.564.561.059.562.662.2
事業法人20.518.921.018.117.417.9
外国法人5.07.16.910.98.611.3
金融機関14.17.78.58.58.25.7
証券会社2.01.82.53.13.12.7
自己株式11.811.85.04.64.42.6
外国人個人0.00.00.00.00.10.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01ニレコ取引先持株会7.21
02極東貿易株式会社6.38
03CLEARSTREAM BANKING S.A. (常任代理人香港上海銀行東京支店)4.35
04ニレコ従業員持株会3.07
05株式会社ヒラノテクシード2.41
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.34
07岡田 幸勝1.77
08久保田 寿治1.65
09浅井 綾子1.28
10コクサイエアロマリン株式会社1.25

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+178%、1株純資産は14期で+61%。直近期のROEは8.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月711,4794.98.528.2
2014年3月501,4733.414.516.5
2015年3月11,5380.1538.3749.1
2016年3月661,5524.38.532.5
2017年3月501,5923.213.439.1
2018年3月701,6824.316.328.9
2019年3月661,6853.913.570.5
2020年3月1071,7536.26.034.2
2021年3月591,8363.316.195.7
2022年3月551,8783.015.9250.2
2023年3月1171,9796.18.7123.7
2024年3月1372,1316.715.396.1
2025年3月2112,2379.78.167.2
2026年3月1972,3758.610.169.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額89百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
中杉真一代表取締役 社長執行役員(CEO)5860,000
佐々田卓也取締役 執行役員 管理部門長6212,000
中村洋三取締役 執行役員 特命担当605,000
篠原富士郎取締役(監査等委員)663,000
高木敏行取締役(監査等委員)72
大木奈央子取締役(監査等委員)50
楠田幸久取締役(監査等委員)70

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)44126107820
取締役(社内)1666
社外取締役2553

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,749字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当連結会計年度末日現在、当社(㈱ニレコ)及び連結子会社7社から構成されており、鉄鋼・化学から食品・印刷に至るまで幅広い産業向けに制御・計測・検査機器・光学部材の開発・製造・販売を事業内容としています。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりです。 制御機器事業においては、鉄鋼・非鉄金属分野と機能性フィルム・軟包材分野向けに製品を提供しています。 鉄鋼・非鉄金属分野向けでは生産ラインを主な対象とした製品を取り扱い、その主な製品として、製銑・精鋼の工程で圧力・流量・温度等の制御を行うプロセス制御装置、連続鋳造の工程で湯面を計測する渦流式溶鋼レベル計、圧延や表面処理の工程で製品の位置を制御する耳端位置制御装置、工程の中途及び完成時に情報を製品に表示させる自動識別印字装置などがあります。機能性フィルム・軟包材分野向けでは、製紙、印刷から電子機器材料に至るまで、帯状素材(ウェブ)を扱う広範な業種を対象とした製品を取り扱っています。その主な製品として、耳端位置制御装置は、帯状の細長い素材の縁の位置を検知して一定の位置に揃えるもので、二次電池やその他電子部品などの素材となる高機能フィルムの製造ラインで使用されており、近年では実用化に向けた開発が進むペロブスカイト太陽電池用製造装置においても利用が始まっています。また、張力を一定に保つことによりシワや折り目を防止する張力制御装置は耳端位置制御装置とセットでフィルム等の製造ラインで使用されています。その他、印刷物の位置(見当)を制御し、色ズレ等を防止する見当合わせ制御装置、印刷物の汚れや欠陥を検知する印刷品質検査装置、印刷物の製本や貼り付け加工の際に、ノズルから適量の糊を正確な位置に吹き付ける糊付け制御装置などがあります。 検査機事業は、当社グループが長年にわたり培ってきた画像処理技術をベースに、食品から電池・電子部品材料まで幅広い分野を対象とした製品を取り扱う事業です。その主な製品として、電子機器やペロブスカイト太陽電池などの素材となる各種フィルム、金属箔や紙などの汚れや疵を検出する無地検査装置があります。その他に、二次電池の生産工程で電極シートに活性物質をコーティングする際の検査・計測を行う電極シート検査装置、食品の大きさや形状といった外観や内部品質を検知し選別する食品検査装置や成分分析を行う近赤外分析装置、主に原子力発電所等において活用される放射線測定機器などがあります。 オプティクス事業は、半導体検査装置で使用される光学部品や、レーザ機器、光学薄膜部品、合成光学結晶を主に取り扱う事業です。製造に高度な技術を必要とする特殊な光学部品や、半導体検査などに用いられるレーザ装置などがあります。 また、報告セグメントに含まれないその他の事業において、電子機器設計開発事業などを行っています。 区分   主要製品名   会社名 制御機器事業   プロセス制御装置 自動識別印字装置 耳端位置制御装置 渦流式溶鋼レベル計 板幅計 張力制御装置 見当合わせ制御装置 糊付け制御装置 印刷品質検査装置   当社 尼利可自動控制机器(上海)有限公司(中国) Nireco Korea Corporation(韓国) 仁力克股份有限公司(台湾) 検査機事業   無地検査装置 近赤外分析システム 食品検査装置 放射線測定機器   当社 応用光研工業㈱(注) 仁力克股份有限公司(台湾) 尼利可自動控制机器(上海)有限公司(中国) Nireco Korea Corporation(韓国) オプティクス事業   レーザ関連製品 光学部品 光学薄膜製品 合成光学結晶 放射線測定用シンチレータ   当社 ㈱光学技研 京浜光膜㈱ 応用光研工業㈱ その他   電子機器設計開発事業   西武電機㈱ (注)2025年10月17日開催の取締役会において応用光研工業会社株式を取得して子会社化することについて決議し、2025年10月20日に締結した株式譲渡契約に基づき、2025年10月30日に同社株式を取得しました。 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題2,803字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、制御、計測、検査技術を活かした製品ときめ細かいサービスの提供により、お客様から厚い信頼を獲得し、良きパートナーとして共に成長します。さらに、パートナーシップにより生み出された価値を広く社会に応用することで、「技術と信頼」の経営理念の下、豊かで持続可能な社会の実現に貢献することを経営の基本方針としています。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、持続的な成長と企業価値向上の実現に向けて、財務の健全性、安定性を保ちながら収益性の拡大を目指しています。財務の健全性・安定性を示す指標として自己資本比率を重視し、その一定水準を維持するとともに、収益性の拡大を示す指標として営業利益、経常利益を重視し、業績予想等で具体的な目標値を公表します。 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社グループでは、事業の拡大と成長に合わせ、今後5年間をめどにオプティクス事業の製造能力強化などを中心とした大型の投資を企図しています。 また、これらの経営施策に加え、5年後の2031年が当社の前身であるアスカニア合資会社の設立から100年にあたることから、2031年に「ありたい姿」を描くべく「人と生産現場に寄り添い課題を『はかる・みつける・ととのえる』」をスローガンとするビジョンの策定を行いました。 当社は経営理念として「技術と信頼」を掲げ事業活動を行っています。この理念を今後も持続しながら社会に継続的に貢献するとともに、2031年の創業100周年から先も当社グループが成長を続けることを目指すべく、本ビジョンのもと、これからの時代に合った企業として人材の育成とDXの活用に注力するとともに、「技術と信頼」に磨きをかけ、生産現場の抱える様々な課題解決を通じてサステナブルな社会の実現に貢献する企業を目指します。 (4)経営環境 当連結会計年度における世界経済は、中東情勢の緊迫化や米国の通商政策による影響や中国における景気停滞の継続などにより不透明感が高まりました。我が国においては、雇用・所得環境が改善する中、企業の設備投資とともに個人消費にも持ち直しの動きが見られ景気は緩やかな回復基調となりましたが、物価の上昇が続いたことや中東情勢の影響による消費者マインドの陰りも見られました。 上記の状況の下、当社グループの各事業分野においては、以下の環境であると認識しています。 ① 制御機器事業 イ.鉄鋼・非鉄金属分野 鉄鋼業界においては、中国経済環境変調などから鋼材は供給が過剰となっており、鉄鋼メーカーは生産能力の調整を図りつつ、高品位鋼の生産や環境負荷の低減、設備の集約や海外生産に向けた設備投資に注力していくものと見込んでいます。 ロ.機能性フィルム・軟包材分野 製紙業界・印刷市場における紙需要はデジタル化の進展に伴い減少基調が続いています。また、二次電池業界においても、電気自動車業界の成長に一服感が出たことから設備投資に落ち着きが見られます。一方、食品包装業界などで、環境意識の高まりからロス低減に寄与する蛇行制御装置などの需要が拡大しています。加えて、ペロブスカイト太陽電池や燃料電池など、新たな発電方式に用いられる製造装置用のニーズが拡大しているものと認識しています。 ② 検査機事業 製造業界や第一次産業分野における省人化や高品質化ニーズにより、各種検査機の需要は堅調に推移するものと認識しています。また、ペロブスカイト太陽電池や燃料電池など、新たなフィルム検査用途が出てきているものと認識しています。加えて、国内原子力発電所の再稼働進捗に合わせ、放射線計測機器の需要は拡大するものと見込んでいます。 ③ オプティクス事業 当事業の主要販売先である半導体業界の設備投資需要は、先端半導体の製造設備の需要が強まる中、成長基調が続いており、特に半導体の微細化に対応する製品の需要が強いものと認識しています。 (5)事業上及び財務上の対処すべき課題 当社グループが持続的な成長と企業価値向上を実現する上で対処すべき主な課題は以下のとおりです。 ① 海外展開の推進 海外子会社を、販売のみならず設計・調達・生産・サービス等の機能を持つ拠点に拡充し、各地域に即した製品・サービスを展開していきます。 ② 新規事業の創出 当社グループが有する画像・センシング・光学技術を融合し、成長市場に対して競争力を持つ新製品の開発を進めていきます。 ③ 多様な人材の確保 海外展開の推進や新規事業の創出など様々な経営課題に対応できる多様な人材確保を進めるとともに、グループとしての総合力を高めるべく会社間の連携並びに人材交流を強化します。 ④ 各事業別の取り組み 制御機器事業においては、鉄鋼・非鉄金属業界に向けた販売活動強化や海外販売の拡大に注力します。また、放射線板厚計で世界トップシェアを持つドイツのIMSグループとの協業関係強化によるグローバル展開と収益性の向上に取り組みます。 機能性フィルム・軟包材分野では、二次電池業界は軟調であるものの、国内でペロブスカイト太陽電池向け製造設備に期待が持てることから、当該分野向けの販売活動に注力します。加えて、食品包装業界向けなどで原材料ロス低減により環境負荷低減に寄与する蛇行制御装置への展開など、当社の製品と親和性の高い分野での用途開発を図ります。 また、協力関係にあるドイツのErhardt+Leimer(エアハルト・ライマー)グループとの協業関係を強化し、制御機器のみならず、検査装置を含めた国内外での事業強化に繋げます。 検査機事業においては、無地表面検査装置や電極検査装置の販売活動を、ペロブスカイト太陽電池などの新発電方式の製造設備での検査向けに注力します。食品検査分野では、新技術の導入による付加価値の向上などに取り組みます。また、ニレコの認知度が高い鉄鋼業界に対し、新たなAI弁別方式を用いた表面検査方式を提案することで、用途開発を進めます。 加えて、国内原子力発電所の再稼働進捗に合わせた応用光研工業株式会社製の放射線計測機器の販売活動を推進します。 オプティクス事業においては、半導体業界において深紫外光を利用した製造装置や検査装置の需要が拡大しており、受注残高が高水準で推移しています。この強い需要に応えるべく、本事業では増産に向けた設備投資を進めてまいります。生産能力増強のための設備投資は今後数年間で20億円規模を想定しており、2029年3月期の稼働開始を目指します。 また、新たに当社グループに加わった応用光研工業株式会社とのグループ内連携を強化します。
事業等のリスク2,496字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中にある将来に関する事項は当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものです。 ①経済状況による業績への影響について 当社グループは、制御・計測・検査機器・光学部材の専門メーカーとして、鉄鋼業、製紙・化学・印刷業・食品業および半導体産業まで幅広く産業界の合理化、省力化・品質向上ニーズに応えてきました。このように当社グループの事業対象は国内外の産業界であり、その設備投資動向が当社グループの事業、業績及び財務状況に重大な影響を及ぼす可能性があります。 また、当連結会計年度はロシア・ウクライナ情勢や中東情勢、中国の輸出規制などの不安定要因が継続する中、世界的な物価上昇や米国の関税政策の変化などもあり、不透明な環境が続くものと見込んでいます。これらの原材料価格の変動、地政学的リスク、各国の政策変更や経済状況の変動なども、当社グループの事業、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ②競合に関するリスク 当社グループは、激しい競争にさらされている製品を有しています。また、アジア諸国を中心に海外での事業展開に伴い、欧米グローバル企業や現地企業との価格面、機能面における競争が熾烈になっています。当社グループとして、このような競合先に打ち克つべく全社一丸となって事業運営に取り組んでいますが、当社グループが競合相手に比べて優位に展開できない場合、当社グループの事業、業績及び財務状況に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ③取引先との関係等に関するリスク ⅰ)顧客に対する信用リスク 当社グループの顧客の多くは、代金後払いで当社グループから製品・サービスを購入しています。当社グループでは顧客の信用状況に細心の注意を払っていますが、こうした対策をとっているにも関わらず、当社グループが多額の売上債権を有する顧客に業績の悪化等による信用リスクが発生した場合、当社グループの事業、業績及び財務状況に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ⅱ)資材等の調達 当社グループは、原材料等が適時、適量に調達できることを前提とした生産体制を敷いています。また、原材料・部品等の一部については、その特殊性から仕入先が限定されているものや仕入先の切替えが困難なものもあります。このような外注先、仕入先による供給の遅延・中断等があった場合に、製品の生産が困難となることや納期が長期化する恐れがあります。加えて、原材料・部品等の調達を他の仕入先に変更した際に購入費用が増加する可能性があり、これらの事象が当社グループの事業、業績及び財務状況に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ④製品開発に関するリスク 当社グループの成長は新製品の開発と販売に依存するものと考え、新製品の開発を進めています。当社グループは今後も継続して魅力ある新製品を開発できると考えていますが、そのすべてが想定通りに進み、販売できるようになるとは限らず、また、途中で開発を断念しなければならない事態に陥る恐れもあります。そのような場合、製品によっては、当社グループの事業、業績及び状況に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ⑤製品品質に関するリスク 当社グループは厳しい品質管理基準に従って各種の製品・サービスを提供していますが、すべての製品・サービスに欠陥がないとは言い切れません。当社グループの製品・サービスの中には顧客の生産ラインにおいて高い安全性が求められるものもあることから、故障が顧客に深刻な損失をもたらす危険があり、欠陥が原因で生じたそのような損失に対する責任を当社グループが問われる可能性があります。また、これらの問題に伴い、当社グループの製品・サービスに対する顧客の信頼を低下させる可能性があります。上記いずれの要因によっても、当社グループの事業、業績及び財務状況が重大な影響を受ける可能性があります。 ⑥M&Aに関するリスク 当社グループは成長戦略の一環としてM&Aを積極的に推進しています。しかしながら、新たに取得した企業において、事業運営、組織文化、人事制度等の統合が計画どおりに進まない場合や、経営上重要な役職員の離職が生じた場合には、期待したシナジーが実現できず、当社グループの事業、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 また、M&Aに際しては将来の収益性を見込んだ適切な企業価値評価を行っていますが、事業環境の変化等により期待した収益が確保できない場合には、のれん等の減損損失の計上を余儀なくされる可能性があります。 さらに、当社グループ自体が買収対象となる場合においても、経営体制や事業方針の変更等に伴い、当社グループの事業推進に重要な役職員の離職が発生することで、事業継続や業績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦海外進出に関するリスク 当社グループはグローバル展開を重視し、中国、台湾、韓国に生産及び販売拠点を設立するとともに、その他の国々への販売も展開しています。これら進出各国における政情の変化、経済状況の変動、予期せぬ法律や規制の変更、未整備の技術インフラ等が、当社グループの事業、業績及び財務状況に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ⑧自然災害に関するリスク 地震、火災、洪水等の自然災害や疫病の蔓延により、当社グループの各拠点、サプライチェーン企業、あるいは、当社グループの製品ユーザーが壊滅的な損害を受ける可能性があります。そのような場合に、当社グループの事業、業績及び財務状況が重大な影響を受ける可能性があります。 ⑨退職給付債務 当社グループの従業員に係る退職給付費用及び債務は、年金資産の時価の下落及び運用利回り・割引率等の退職給付債務算定に用いる前提に変更があった場合、当社グループの業績及び財務状況に重大な影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,139字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりです。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、中東情勢の緊迫化や米国の通商政策による影響や中国における景気停滞の継続などにより不透明感が高まりました。 我が国においては、雇用・所得環境が改善する中、企業の設備投資とともに個人消費にも持ち直しの動きが見られ景気は緩やかな回復基調となりましたが、物価の上昇が続いたことや中東情勢の影響による消費者マインドの陰りも見られました。 当社グループ(当社及び連結子会社)の主要取引先である半導体や電子部品、鉄鋼、フィルム、印刷、食品など各メーカーの設備投資は、業種により強弱はあるものの回復基調が続き、特に半導体業界からは、オプティクス事業で取り扱う製品に引き続き強いニーズがありました。 このような状況の中、当社グループにおいては、今後の事業の一層の成長を図るべく、2025年10月30日に応用光研工業株式会社を子会社化するなど、今後の事業拡大に向けた取り組みを行うとともに、オプティクス事業における強い需要に応えるべく増産に向けた検討を本格化しました。また、制御機器事業において、提携先であるIMSグループのインド子会社IMS Maco Services Pvt. Ltd.と協力し、インドの鉄鋼・非鉄金属業界向けに、CPC(Center Position Control:蛇行制御装置)の供給を開始するなど、グローバル化を推進しました。検査機事業においては、ペロブスカイト太陽電池などの新発電方式の製造設備に向けた電極検査装置の販売活動を推進するとともに、AI弁別機能などの開発を進め、鉄鋼・非鉄金属業界や食品検査装置の販売増加につなげました。 当連結会計年度は、インフレの亢進などにより前連結会計年度に比べると増収減益となりましたが、オプティクス事業製品への強い需要が継続したことや、制御機器事業の売上高が堅調であったこと、応用光研工業株式会社がグループに加わったことなどから、高水準の業績を維持する結果となりました。特に、受注についてはすべての事業において前事業年度比で2桁%増加するなど、今後の業績拡大につながる結果となりました。また、保有資産の見直しによる、事業用地の売却に伴う固定資産売却益及び投資有価証券売却益のほか、応用光研工業株式会社の買収に伴う負ののれん発生益を特別利益として計上しました。 a.財政状態 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて1,235百万円増加し20,588百万円となりました。負債は前連結会計年度末に比べて835百万円増加し3,515百万円となりました。純資産は前連結会計年度末に比べて399百万円増加し17,072百万円となりました。 b.経営成績 当連結会計年度の業績につきましては、売上高11,022百万円(前年同期比2.5%増)、営業利益1,701百万円(前年同期比10.8%減)、経常利益1,794百万円(前年同期比11.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,441百万円(前年同期比7.7%減)となりました。また、受注残高は6,637百万円(前年同期比28.5%増)と大きく増加しました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりです。 制御機器事業 鉄鋼・非鉄金属分野では、鉄鋼メーカーの高品位鋼、環境用途、設備集約などについての設備投資が引き続き堅調であり、売上高は前年同期比で増加しました。利益面においては、利益率の高い製品の販売割合が高かった前連結会計年度の反動や売上原価の上昇などの要因から前年同期比で減少しました。 本分野においては、業務提携先である独IMS社製の高品位鋼製造ライン向け板厚計、プロファイル計などへの需要が増加しており、国内販売活動に注力しているほか、同社との提携関係を活かした当社製品の海外展開にも力を入れています。 機能性フィルム・軟包材分野においては、二次電池業界から製造装置メーカーへの発注は引き続き停滞していることなどから売上高・利益ともに前年同期比で減少しましたが、受注については耳端位置制御装置や張力制御装置の受注が回復基調となったことに加え、印刷品質検査装置へのまとまった受注があり、受注残高が前年同期比で増加しました。 この結果、制御機器事業全体では減収減益となりましたが、受注残高については大きく増加しました。 当事業の売上高は5,758百万円(前年同期比0.8%減)、セグメント利益は1,398百万円(前年同期比10.1%減)となりました。また、受注残高は3,214百万円(前年同期比18.8%増)となりました。 分野別内訳: 鉄鋼・非鉄金属分野向け 売上高 3,209百万円(前年同期比 6.3%増) 損益 691百万円(前年同期比 6.2%減) 受注残高 2,371百万円(前期末比 14.0%増) 機能性フィルム・軟包材分野向け 売上高 2,549百万円(前年同期比 8.6%減) 損益 706百万円(前年同期比13.7%減) 受注残高 843百万円(前期末比 34.8%増) 検査機事業 検査機事業においては、ペロブスカイト太陽電池などの新型発電方式に向けた販売や鉄鋼・非鉄金属業界向けのAI弁別機能などの開発を進めています。当連結会計年度においては、無地検査装置や食品検査装置のいずれにおいても低調であったものの、第4四半期会計期間より応用光研工業株式会社の放射線計測装置が本セグメントに加わったこともあり、売上高は前年同期比で大きく増加しました。一方、利益面については、先行投資による費用増加などの影響などから、前年同期比では損失幅が縮小したもののセグメント損失となりました。 当事業においては、引き合いが増加している電極検査装置の販売に注力するとともに、食品検査を含む各種検査用途に開発・販売を進めるAI弁別機能の顧客への訴求を進めます。また、国内原子力発電所の再稼働が本格化する中、放射線計測装置を扱うグループ会社の応用光研工業株式会社との連携を強化し、収益の向上を目指します。 当事業の売上高は1,904百万円(前年同期比20.3%増)、セグメント損失は30百万円(前年同期セグメント損失89百万円)となりました。また、受注残高は697百万円(前年同期比17.5%増)となりました。 オプティクス事業 オプティクス事業においては、半導体製造・検査装置業界向け光学部品の売上高は堅調に推移しました。また、前連結会計年度から連結子会社となった京浜光膜株式会社の売上高も通期で寄与し、当連結会計年度の第4四半期会計期間より応用光研工業株式会社の結晶光学部門が本セグメントに加わりましたが、レーザ装置の売上がひと段落したことにより、売上高は前年同期比で減少しました。利益面においては、売上高の減少に加え、京浜光膜株式会社が業績改善の途上にあることなどから減益となりました。 受注については、第4四半期連結会計期間に光学部品のまとまった受注を得られたことやレーザ装置の複数台の新規受注を受けたこと、応用光研工業株式会社の受注分が加わったこともあり、受注残高が前期末比で大きく増加しました。 当事業の売上高は2,854百万円(前年同期比1.6%減)、セグメント利益は1,024百万円(前年同期比4.1%減)となりました。また、受注残高は2,601百万円(前年同期比47.0%増)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)につきましては、営業活動により1,861百万円増加、投資活動により776百万円増加、財務活動により1,506百万円減少しました。その結果、当連結会計年度末の資金残高は前連結会計年度末と比べて1,152百万円増加し、4,406百万円となりました。 当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの概況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は1,861百万円(前年同期1,303百万円)となりました。これは主なフローインとして税金等調整前当期純利益1,963百万円があり、主なフローアウトとして法人税等の支払額600百万円があったことによります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により得られた資金は776百万円(前年同期使用資金325百万円)となりました。これは主に固定資産の売却による収入432百万円、投資有価証券の売却による収入158百万円があったことによります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は1,506百万円(前年同期514百万円)となりました。これは主に配当金の支払額785百万円、自己株式の取得による支出513百万円、長期借入金の返済による支出185百万円があったことによります。 ③生産、受注及び販売の実績 (a)生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 制御機器事業(千円)   6,586,813   114.1% 検査機事業(千円)   1,636,268   109.1% オプティクス事業(千円)   2,752,144   102.8% 報告セグメント計(千円)   10,975,225   110.3% その他(千円)   531,418   89.7% 合計(千円)   11,506,643   109.2% (注)金額は販売価格によっています。 (b)受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高 (千円)   前年同期比(%) 制御機器事業(千円)   6,267,711   117.3%   3,214,467   118.8% 検査機事業(千円)   2,007,887   132.7%   697,998   117.5% オプティクス事業(千円)   3,686,405   116.6%   2,601,285   147.0% 報告セグメント計(千円)   11,962,003   119.4%   6,513,750   128.5% その他(千円)   534,988   119.4%   123,802   131.4% 合計(千円)   12,496,991   119.4%   6,637,552   128.5% (c)販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 制御機器事業(千円)   5,758,582   99.2% 検査機事業(千円)   1,904,022   120.3% オプティクス事業(千円)   2,854,996   98.4% 報告セグメント計(千円)   10,517,600   102.2% その他(千円)   505,375   108.0% 合計(千円)   11,022,975   102.5% (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループ(当社及び連結子会社)の経営成績等に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ①重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載されています。なお、これらの会計方針に基づく連結財務諸表上の資産・負債並びに収益・費用の額の決定に際しては、当該取引の実態や過去の実績等に照らし、合理的と思われる見積りや判断を要することがあります。特に、以下に記載した会計方針及び会計上の見積りが、連結財務諸表作成に重要な影響を及ぼしていると考えています。 1) コストに基づくインプット法により認識した収益 当社グループは、長期工事契約による取引については、受注生産品による納入機器等を他の顧客又は別の用途に振り向けることができず、完了した作業に対する支払いを受ける権利を有します。そのため、機器の納入及び試運転調整の進捗によって履行義務が充足されていくものと判断しており、完成までに要する総原価を合理的に測定できる場合には、コストに基づくインプット法(期末日における見積総原価に対する累積実際発生原価の割合に応じた金額)により収益を認識しています。なお、収益総額、見積総原価及び期末日における進捗率について、当初の見積りが変更された場合、認識された損益に影響を及ぼす可能性があります。 2) 貸倒引当金 当社グループは、売上債権等の貸倒損失に備えて回収不能見込額を見積り、貸倒引当金として計上しています。将来、顧客等の財政状況悪化、経営破綻等により、顧客等の支払能力が低下したと判断される場合には、貸倒引当金の追加計上または貸倒損失が発生する可能性があります。 3) 資産の評価 当社グループは、棚卸資産については主として原価法(貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定)を採用していますが、製品別・品目別に管理している受払状況から、滞留率・在庫比率等を勘案して、陳腐化等により明らかに収益性が低下していると判断される場合には、帳簿価額と正味売却価額との差額を評価損として計上しています。実際の正味売却価額が当社グループの見積りより悪化した場合には、評価損の追加計上が発生する可能性があります。 当社グループは、長期的な取引関係の維持・構築のため、一部の顧客及び金融機関等の株式を所有しており、金融商品に係る会計基準に基づいて評価しています。市場価格のある株式については将来において時価が著しく下落し、回復する見込があると認められる場合を除き、評価損を計上する可能性があります。一方、市場価格のない株式については、将来において投資先の業績不振等により、帳簿価額に反映されていない損失あるいは帳簿価額の回収不能が発生したと判断された場合には、評価損を計上する可能性があります。 当社グループは、固定資産の減損に係る会計基準を適用しており、将来において、資産の収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった場合には、減損損失の計上が必要となる可能性があります。 4) 繰延税金資産 当社グループは、合理的で実現可能な事業計画又は予算に基づき将来の課税所得を見積り、回収可能性を十分に検討し、繰延税金資産を計上しています。 将来の課税所得の見積り額が減少した場合には、当該連結会計年度において、繰延税金資産を取り崩すことにより税金費用が発生する可能性があります。 5) 退職給付費用及び債務 当社グループは、従業員の退職給付費用及び債務を算出するにあたり、採用した数理計算上で設定した基礎率(割引率、昇給率、退職率、死亡率、長期期待運用収益率)は、統計数値等により合理的な見積りに基づいています。これらの見積りを含む基礎率が実際の結果と異なる場合、その影響額は数理計算上の差異として累積され、将来にわたって償却されるため、今後計上される退職給付費用に影響を及ぼす可能性があります。 6) 資産除去債務 当社グループは、事業用建物に含まれるアスベストの除去費用に係わる資産除去債務を算出するにあたり、物件ごとに使用見込み期間を見積り、割引率は国債利回りを使用して現在価値に割り引いた金額を資産除去債務として計算していますが、将来、見積りに影響する新たな事実の発生等により、資産除去債務の見積り額が変動する可能性があります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び検討内容 a.財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度末における総資産は前連結会計年度末に比べて1,235百万円増加して20,588百万円となりました。これは主に仕掛品の増加430百万円、現金及び預金の増加291百万円があったことによります。 (負債) 負債は前連結会計年度末に比べて835百万円増加して3,515百万円となりました。これは主に1年内返済予定の長期借入金の増加224百万円があったことによります。 (純資産) 純資産は前連結会計年度末に比べて399百万円増加して17,072百万円となりました。これは主に配当金の支払785百万円があったものの、親会社株主に帰属する当期純利益の増加1,441百万円があったことによります。 b.経営成績の分析 1)売上高の状況 当社グループは、製品・サービスの収益力強化に取り組むとともに、競争力強化・新規事業領域の開拓に向 けた事業展開を積極的に推し進めました。 当連結会計年度における当社グループの売上高は11,022百万円となり、前連結会計年度と比べて2.5%増となりました。セグメント別の詳細な状況については、「(1)経営成績等の状況の概要①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりです。 なお、海外売上高については、アジア向けや欧州向け売上高の増加により、前連結会計年度と比べて8.9%増の2,240百万円となりました。 2)利益の状況 当連結会計年度における当社グループの利益の状況については、売上の増加、全社的なコストの削減及び継続的な生産性向上に努めた結果、営業利益は1,701百万円(前連結会計年度比10.8%減)となりました。経常利益は1,794百万円(前連結会計年度比11.5%減)、経常利益率は16.3%となり、期初予想の17.7%を下回りました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は1,441百万円(前連結会計年度比7.7%減)となりました。 c.キャッシュ・フローの分析 キャッシュ・フローの分析については「(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 d.資本の財源及び資金の流動性 当社グループは財務の健全性、安定性を保ちながら収益性の拡大を目指すため、財務の健全性・安定性を示す指標として自己資本比率を重視し、その一定水準を維持するとともに、積極的な投資により成長に向けた競争力の強化を図ります。主な資金需要は、製品の原材料費、研究開発費、事業活動に必要な有形・無形固定資産投資、配当金支払などであり、その主な資金原資は、事業活動で積み上げた内部留保及び営業キャッシュ・フローです。また、資金の流動性については、自己資金で充分確保されています。 なお、配当金については、市場のニーズに応えうる研究・開発体制の強化、グローバル展開を進めるための投資、機動的な自己株式の取得など、持続的な成長と株主価値向上へ内部留保を活かすと共に、株主の皆様へ適切な利益還元を図るべく、2027年3月期より株主還元方針を「連結配当性向50%以上かつDOE3%以上(従来は連結配当性向45%以上かつDOE 2.5%以上)を目標」とすることといたしました。

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出典

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