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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

アスタリスク

6522 · Growth · 電気機器

バーコード・RFIDリーダーなどのデバイスを開発・販売するメーカー。自社ブランド「AsReader」で製造業から医療まで幅広い業界に供給。

概要

株式会社アスタリスクは2006年に滋賀県大津市で創業されたモバイルソリューション企業である。主力はiPhoneやAndroid端末に装着するバーコードリーダーやRFIDリーダーなどの「AsReader」シリーズで、製造・物流・小売・医療など幅広い業界向けに提供する。2021年9月に東証マザーズ(現グロース)に上場。2025年8月期の連結売上高は約17億円、従業員75名。自社工場を持たないファブレスモデルで、国内外に子会社を有する。

AsReader事業とシステムインテグレーション事業の二本柱

当社グループはAsReader事業とシステムインテグレーション(SI)事業の2つを主な収益源とする。AsReader事業では、iPhoneやAndroid端末に装着して使用するバーコードリーダー、RFIDリーダー/ライター、赤外線通信リーダーといったハードウェアに加え、画像認識技術を活用したセミセルフレジや顔認証システム、侵入禁止区域監視システムなどの製品を開発・販売する。また、これら製品の保守サービスやアプリケーションソフト利用料によるストック型収入も得ている。2025年8月期の連結売上高16億66百万円のうち、AsReader事業が13億84百万円(構成比83.1%)、SI事業が2億69百万円(16.2%)、賃貸事業が1千2百万円(0.8%)を占める。SI事業はソフトウェアの受託開発と保守が中心で、物流・小売・医療・不動産等の業界向けにシステムを納入している。ただし、2025年8月期は一部不採算案件によりセグメント損失を計上した。

ファブレス生産とショット型主体の販売モデル

当社は自社製造工場を持たないファブレス企業であり、製品の量産は協力会社に委託している。研究開発と設計を自社で行い、品質管理と供給体制を協力会社と連携して維持する。販売面では、製品を必要数量で購入してもらうショット型(売り切り型)が大半を占め、2025年8月期において全売上高の約88.7%を占める。ショット型販売は概ね4~5年の製品リプレイスサイクルが見込まれ、長期的にはストック型と捉えることも可能である。一方、保守サービスやアプリケーションソフト利用料によるストック型売上は全体の約11.3%にとどまっており、同社はこの比率を高めることを経営課題としている。直販のほか、国内携帯通信キャリアやスマートフォンメーカーとの協業を通じた代理店販売も行っている。

製造・物流・小売など多業界への展開

AsReaderシリーズは業種を問わず幅広い分野で導入されている。製造業では、2014年に国内自動車メーカーが新車管理用にRFIDリーダーを採用し、出荷・保管・移動管理に使用。物流業界では、2014年の倉庫向けバーコードリーダー納入に始まり、2017年には大手運送会社が個人宅配送用に導入、配送状況のリアルタイム把握とペーパーレス化を実現した。小売業界では、海外チョコレートメーカーの催事用POSレジでの採用後、化粧品・眼鏡・酒類・ホームセンターなどに拡大。ネットスーパーでの使用も増えている。自動販売機業界では2017年から赤外線通信リーダーを提供し、故障リスクの低減と迅速なデータ分析を可能にした。医療業界では2014年に大学病院で3点照合に利用され、電子カルテ連携により作業効率が向上し、多くの医療施設に普及している。アパレル業界でもRFタグ導入が加速し、当社のセルフレジシステムが簡便な精算と在庫管理を実現している。

業界の中での役割はモバイル端末に装着可能なリーダー製品を提供するデバイスメーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
17億円
営業利益
-1億円
営業利益率
-5.9%
純利益
-2億円
2025/8 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/8
事業売上構成比利益利益率
AsReader事業14億円82.4%1億円7.1%
システムインテグレーション事業3億円17.6%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01製造業主力

自動車メーカーで新車管理用のRFIDリーダーを納入。生産ラインの点検、部品トレーサビリティなどに応用。

主な製品・サービス2
RFIDリーダー/ライター
RFタグのデータを非接触で読み書きする端末。在庫管理やトレーサビリティに使用。
1次元バーコードリーダー
バーコードを読み取る端末。製造現場での点検業務に使用。

02物流業界主力

倉庫や運送会社向けにバーコードリーダーを供給。配送状況の把握や電子帳票化を実現。RFタグによる積み荷の個体管理も拡大。

主な製品・サービス2
1次元バーコードリーダー
バーコードを読み取る端末。物流倉庫や配送で使用。
RFIDリーダー/ライター
RFタグを読み書きする端末。パレットやコンテナの管理に使用。

03小売業界主力

POSレジやセルフレジシステムを提供。化粧品、眼鏡、ホームセンターなどで採用。ネットスーパーでも利用拡大。

主な製品・サービス2
セミセルフレジ
顧客自身がバーコードを読み取り精算するシステム。小売店舗での導入が進む。
アプリ「SdcO」
賞味期限管理の業務効率化を支援するアプリ。小売業向け。

04医療業界準主力

大学附属病院で3点照合に利用。電子カルテとの連携により、作業効率を向上。

主な製品・サービス1
バーコードリーダー
バーコードを読み取る端末。医療現場での患者・薬剤照合に使用。

05アパレル業界準主力

RFIDタグを用いたセルフレジシステムを提供。在庫管理や売上把握をリアルタイム化。

主な製品・サービス1
セミセルフレジ
RFIDタグ読み取り機能付きのセルフレジシステム。アパレル店舗向け。

06自動販売機業界副次

赤外線通信リーダーを提供。自動販売機内の情報をリアルタイムで送信し、データ喪失リスクを解消。

主な製品・サービス1
赤外線通信リーダー
赤外線でデータを送受信するリーダー。自動販売機内部の情報収集に使用。

製品と技術

AsReader——スマートフォンに装着する多種リーダー

AsReaderシリーズはiPhoneやAndroidなどスマートフォンに直接取り付けて使用するバーコードリーダー、RFIDリーダー/ライター、赤外線通信リーダーの総称である。1次元・2次元バーコードに対応し、RFIDはUHF帯など様々な周波数をサポートする。赤外線通信リーダーは自動販売機の在庫・売上データをリアルタイムで収集する用途に特化している。2013年の初製品以来、ラインアップは拡大し、自動販売機業界向け(2017年)、物流業界向け(2017年)など業界特化型モデルも投入されている。いずれの製品も、既存の専用ハンディターミナルを汎用スマートフォンに置き換えることで、端末コストの削減とアプリケーションの柔軟性を提供する。

セミセルフレジ——人検出・動体追跡技術による精算自動化

当社のセミセルフレジは、独自開発の「人検出・動体追跡」技術を核としたシステムである。購買客が有人レジで商品登録を行った後、複数設置された自動精算機のいずれに移動しても、動体追跡により正しい精算画面が表示される。これによりレジ係員の現金受け渡し負担が軽減され、不正精算(不払い)の抑止効果も期待できる。本システムはアパレル業界での導入が先行しており、2025年8月期には無人販売店への販売実績もある。さらに、顔認証システム「AsReaderOne」と連携することで、キーレス・カードレスのスマートIoT環境を構築可能としている。

賞味期限管理アプリSdcOとシステムインテグレーション

SdcO(Simple date check OCR、愛称「エスデコ」)は、商品に印字された賞味期限をOCRで読み取り、システム上で撤去開始日を自動算出するアプリケーションである。小売業や食品業界での業務効率改善を目的とし、2025年8月期に拡販が進められた。また、システムインテグレーション事業では、物流・小売・医療・不動産向けの受託開発を行っている。例えば物流業界では配送状況のリアルタイム把握や電子帳票化を、医療業界では電子カルテとの連携による3点照合の効率化を実現するシステムを提供する。ハードウェアであるAsReaderと組み合わせたトータルソリューションが強みである。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

電気機器の小型株、赤字続く

電気機器業界に属し、半導体関連装置や電子部品を手掛ける。売上高は2023年8月期18億→2024年8月期16億→2025年8月期17億と横ばい。営業利益率は▲12.5%→▲5.88%と改善傾向だが、依然赤字。同業のイビデンや日清紡HDは大型だが、アスタリスクは小型で、ニッチな半導体工程向け製品に特化。需要変動の影響を受けやすく、収益の安定化が課題。

強み

  • 営業利益率▲12.5%から▲5.88%へ改善、コスト削減効果。
  • 特定半導体工程向け装置で技術力、大手との差別化可能。
  • 半導体市場拡大で装置需要増、長期的な成長期待。
  • 2025年8月期は売上17億と前年比微増、底堅さを見せる。

課題

  • 直近2期連続の営業赤字、早期黒字化が必須。
  • 売上20億未満、大口案件の受注変動が業績に直撃。
  • イビデンなど大手がリソース豊富、技術面で劣る可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

電気機器の時価総額近傍。太字がアスタリスク

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16870日本フェンオール129億円13.8倍
26904原田工業120億円26.9倍
36919ケル110億円49.2倍
46864エヌエフホールディングス109億円16.7倍
56731ピクセラ108億円
66522アスタリスク106億円
76874協立電機102億円9.8倍
86748星和電機102億円9.0倍
96858小野測器101億円10.0倍
106838多摩川ホールディングス97億円5.4倍
116619ダブル・スコープ89億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

滋賀で創業、システム受託開発からスタート

2006年9月、資本金560万円で滋賀県大津市に株式会社アスタリスクを設立。当初は「ITを通じて皆様の会社を笑顔にすること」を目的とし、システムの受託開発を主事業とした。2007年1月には企業向けリモートアクセスサービスの代理販売を開始。2008年4月、関西での事業拡大を狙い大阪市淀川区に大阪事業所を開設し、「モバイルソリューションのアスタリスク」を会社コンセプトに定めた。同年6月、資本金を1,000万円に増資。同時期、AppleのiPhone 3G発売を機に、iPhoneを用いたシステムの研究を開始する。この研究が後の主力製品AsReaderへの布石となった。

Salasee開発が転機、AsReader事業への道

2010年3月、iPhoneを活用したモバイルPOSシステム「Salasee」を発表。これが現在のAsReader事業への本格的な転換点となる。同年11月には東京事業所を開設し、関東での事業基盤を構築。2011年5月、本店を大阪市淀川区に移転。2012年5月には中国大連市に子会社「大連明日星科技」を設立し、モバイル端末用システムの開発拠点とした。2013年10月、iPod touchに接続するバーコードリーダー「AsReader」の販売を開始。これがAsReaderブランドの初製品となる。2014年にはiPhone向けバーコードリーダーやRFIDリーダー/ライターを相次いで投入し、製品ラインを拡充した。

米国・中国・欧州への展開と製品多様化

2015年1月、米国カリフォルニア州に販売子会社AsReader, Inc.を設立し、欧米市場への販売を開始。同年11月にはSalaseeの著作権をプログラムソースごと他社に譲渡し、AsReader事業に経営資源を集中させる。2016年3月、ベンチャーキャピタル5社から第三者割当増資を実施し、資本金1億5千万円に増強。2017年10月、中国深圳に研究開発拠点を開設。同時に自動販売機業界向けハンディターミナルと物流業界向けハンディターミナルを発売し、業界特化型製品を拡充。2018年2月にはオランダにAsReader Europe B.V.を設立、欧州販売拠点を置いた。2020年11月には名古屋営業所を開設し、東海地方の顧客開拓を進めた。

東証マザーズ上場、研究開発と組織再編

2021年9月、東京証券取引所マザーズ市場に上場。2022年4月の市場区分見直しによりグロース市場に移行した。2023年1月、研究開発の促進を目的に大阪市淀川区に研究開発棟を建設。同年3月には滋賀県栗東市に物流拠点を開設し、在庫管理の効率化を図った。一方、欧州子会社AsReader Europe B.V.は2023年6月に清算し、リソースを集中させる判断を下した。同年6月には国内で100%出資子会社「株式会社自動レジ研究所」を設立し、自動レジ技術の研究開発を専門に行う体制を整えた。2024年8月、本店を大阪市淀川区内の研究開発棟に移転し、本社兼研究所とした。

直近の業績と課題——赤字計上と構造改革

2025年8月期の連結業績は売上高16億66百万円(前期比5.6%増)と増収ながら、営業損失1億25百万円、親会社株主に帰属する当期純損失1億82百万円と赤字が継続した。AsReader事業はセグメント利益6千3百万円を計上したが、システムインテグレーション事業では不採算案件の追加損失によりセグメント損失1千4百万円となった。研究開発費や顔認証レジの実証店舗運営費用が利益を圧迫している。同社は引き続き「モノ認識×モバイル×自動化」を軸に、新製品の拡販と収益力の改善を目指す。米国では新規大口案件の商談が進展しており、海外市場での成長に期待がかかる。

年表29件を開く

2000年代

  • 2006年9月創業「ITを通じて皆様の会社を笑顔にすること」を目的として、滋賀県大津市に資本金560万円で株式会社アスタリスクを設立。システムの受託開発を主に事業を開始。
  • 2007年1月企業向けリモートアクセスサービスの代理販売を開始。
  • 2008年4月関西地方での事業活動拡大を目的とし、大阪市淀川区に大阪事業所を開設。「モバイルソリューションのアスタリスク」を会社のコンセプトとする。
  • 2008年6月資本金1,000万円に増資。
  • 2008年6月Apple Inc.によるiPhone3Gの発売を機に、これらを用いたシステムの研究を開始。

2010年代

  • 2010年3月iPhoneなどを活用したモバイルPOS(「Point Of Sales」(販売時点情報管理)の略)システムSalaseeを発表。現在の主要事業AsReader事業への転換のきっかけとなる。
  • 2010年11月関東地方での事業活動を目的とし、東京都港区に東京事業所を開設。
  • 2011年5月商号変更本店を大阪市淀川区に移転(大阪市淀川区の大阪事業所を本店に変更)。
  • 2012年5月モバイル端末用のシステム開発を目的として、中国遼寧省大連市に100%出資の子会社大連明日星科技有限公司(資本金379,848人民元、現 連結子会社)を設立。
  • 2013年10月iPod touchに接続するバーコードリーダー(AsReader)販売開始。
  • 2014年7月iPhone、iPod touchに接続するRFIDリーダー/ライター(電波を用いてRFタグのデータを非接触で読み書きするシステム)(AsReader)販売開始。
  • 2014年8月iPhoneに接続するバーコードリーダー(AsReader)販売開始。
  • 2015年1月欧米でのAsReader販売を目的として、米国カリフォルニア州トーランス市に100%出資の子会社AsReader, Inc.(資本金50,000米ドル、現 連結子会社)を設立。
  • 2015年11月当社開発プログラムSalasee(POSシステム)の著作権をプログラムソース含め他社に譲渡。
  • 2016年3月ベンチャーキャピタル5社の引受による第三者割当増資を実施。資本金1億5千万円、資本準備金1億4千万円となる。
  • 2017年10月研究開発の技術センターとして、中国広東省深圳市に事務所を開設。
  • 2017年10月iPhone、iPod touchに接続する自動販売機業界向けハンディターミナル(AsReader)販売開始。
  • 2017年12月iPhone、iPod touchに接続する物流業界向けハンディターミナル(AsReader)販売開始。
  • 2018年2月欧州でのAsReader販売の拠点として、オランダロッテルダム市に100%出資の子会社AsReader Europe B.V.(資本金50,000ユーロ)を設立。
  • 2019年5月AsReader,Inc.の本店を米国オレゴン州ポートランド市に移転。
  • 2019年6月東京事業所を東京都中央区に移転。

2020年代

  • 2020年11月東海地方での事業活動を目的とし、名古屋市中区に名古屋営業所を開設。
  • 2021年9月上場東京証券取引所マザーズ市場に上場。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場に移行。
  • 2023年1月研究開発の促進を目的とし、大阪市淀川区に研究開発棟を建設。
  • 2023年3月効率的な在庫管理を目的とし、滋賀県栗東市に物流拠点を開設。
  • 2023年6月オランダロッテルダム市の100%出資の子会社AsReader Europe B.V.を清算。
  • 2023年6月大阪市淀川区に100%出資の子会社株式会社自動レジ研究所(資本金1,000千円、現 連結子会社)を設立。
  • 2024年8月商号変更本店を大阪市淀川区内で移転(大阪市淀川区の研究所兼大阪事業所を本店に変更し、名称を本社兼研究所に改称)。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/8期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    既存主力事業の拡大

    AsReaderシリーズを中心に、製造・物流・小売・医療など幅広い業界へ営業活動を展開し、スマートフォン法人利用の増加やRFID普及の追い風を捉えて売上拡大を図る。

  2. 02

    新製品の拡販

    セミセルフレジ、顔認証システム「AsReaderOne」、賞味期限管理アプリ「SdcO」などの新製品を拡販し、業務効率化やDX推進に寄与するソリューションを提供する。

  3. 03

    営業力の強化

    国内携帯通信キャリアやスマートフォンメーカーとの協業を深化させるとともに、新たな販売チャネル開拓や営業体制の強化により、効率的かつ再現性の高い営業活動を実現する。

  4. 04

    海外展開の推進

    米国・欧州・アジアを中心に、現地子会社や販売拠点を活用し、市場特性に合わせたマーケティング戦略と現地適合商品の開発によりグローバル市場での需要拡大を目指す。

  5. 05

    新技術の深耕と新商品上市

    自動認識技術を核とした研究開発を継続し、画像認識・RFID等の先端技術を活用した新商品を市場投入することで、社会課題の解決と企業成長を両立する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で75人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は568万円で、4期前と比べて+26.8%平均年齢は43.4歳、平均勤続年数は6.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年8月44841.45.083
2022年8月51940.64.689
2023年8月54341.95.188
2024年8月52941.15.379−253
2025年8月56843.46.075−133

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 1 / 海外 2、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社兼研究所 — 大阪市 淀川区172百万円
全社共通
倉庫 — 滋賀県 栗東市8百万円
全社共通
東京事業所 — 東京都 中央区4百万円
システムインテグレーション事業
こがね製麺草津栗東店 — 滋賀県 栗東市0百万円
AsReader 事業
ほか8件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    大連明日星科技有限公司(注)3
    中国 遼寧省大連市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    AsReader,Inc. (注)4
    米国オレゴン州 ポートランド市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社自動レジ研究所(注)5
    大阪市淀川区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年8月期の売上高は17億円営業利益-1億円前期と比べると増収で、売上が+6.3%。

売上高
+6.3%
17億円
営業利益
-1億円
純利益
-2億円
営業利益率
-5.9%
前期比 +6.6%pt

会社が出している今期の予想2026年8月期

項目会社予想前期実績
売上高23億円17億円
営業利益1億円-1億円
純利益1億円-2億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は4億円、営業利益は0億円。前年の2024年3Qと比べると、売上は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q3−2−66.7−1
2023年4Q6−1
2024年1Q3−1−33.3−1
2024年2Q4−1−25.0−1
2024年3Q400.0−2
2024年4Q500.00
2025年2Q900.00
2025年4Q8−1−12.5−2
2026年2Q800.00
2026年3Q400.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2017年8月期からの9期で、売上は6億円から17億円へ2.8倍に増えた。直近期の営業利益率は-5.9%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
研究開発の技術センターとして、中国広東省深圳市に事務所を開設。
2017年8月6−2−2
欧州でのAsReader販売の拠点として、オランダロッテルダム市に100%出資の子会社AsReader Europe B.V.(資本金50,000ユーロ)を設立。
2018年8月1422
2019年8月1111
東海地方での事業活動を目的とし、名古屋市中区に名古屋営業所を開設。
2020年8月1411
東京証券取引所マザーズ市場に上場。
2021年8月1822
2022年8月2453
効率的な在庫管理を目的とし、滋賀県栗東市に物流拠点を開設。
2023年8月18−2−2
本店を大阪市淀川区内で移転(大阪市淀川区の研究所兼大阪事業所を本店に変更し、名称を本社兼研究所に改称)。
2024年8月16−2−2−12.5−4
2025年8月17−1−1−5.9−2

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年8月期

売上高17億円のうち、営業利益として残るのは-1億円-5.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-2億円、売上の-11.8%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金64.7%11億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金41.2%7億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-5.9%-1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
35.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比12.8pt
-5.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比17.7pt
-11.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-7.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-3.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2025年8月期は営業CFが2億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは2億円この組み合わせは現金積み上げ型にあたる。本業・資産売却・調達のすべてで現金が入ってきている。大型買収や再編の前触れのことも期末の手元現金は9億円で、売上の6.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年8月00002
2020年8月0−11−12
2021年8月4−3013
2022年8月3−58−29
2023年8月−7−55−123
2024年8月−103−15
2025年8月20329

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2025年8月期の総資産は28億円。このうち返さなくてよい自己資本が17億円で、自己資本比率は62.1%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年8月7070.4
2018年8月72524.5
2019年8月72530.9
2020年8月113828.1
2021年8月1551032.0
2022年8月2521482.2
2023年8月2719871.2
2024年8月27151157.9
2025年8月28171162.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年8月期の内訳
現金及び預金
9億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-2億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
4億円
在庫として抱えている分
負債合計
11億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
50
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率224社中91位あたり、逆に低いのは営業利益率224社中213位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-5.9%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
62.1%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
6.3%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,365で、1年前と比べて+223.5%過去52週の値幅のなかでは46%の位置にある。

¥1,365-17.6%1ヶ月-23.6%1年+223.5%時価総額106億円
過去52週の値幅
安値¥338高値¥2,580

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)162.9倍
PBR5.78倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月14日に13.89%上昇し2165円となりました。25日移動平均線(1696.52円)を約28%上回り、短期トレンドは強い上昇基調です。52週高値(2580円)には約16%の水準にあり、上値余地があります。出来高は8/14に516万株と高水準で、売買が活発です。RSIは62.94と中立圏で、上昇余地があると見られます。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 10/100)

実績PERは赤字で算出不能、予想PER 194.7倍は同業界平均26.8倍を大幅に上回り極度に割高。PBR 6.91倍も平均1.89倍を大きく上回る。ROE 25.3%は高いが、継続的な営業赤字で業績悪化。無配。割高だが、将来の収益回復への期待が株価に織り込まれている可能性。

指標この会社業種平均
PER (予想)162.9倍
PBR5.78倍2.58倍
ROE25.3%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

PBR7倍とバリュエーションは割高感があるが、新製品や新規顧客獲得による業績回復が期待される。25年8月期も営業赤字継続予想で、収益化の時期が焦点。

プラスに働く材料7
  • 技術力への期待

    光学フィルムの特許技術で差別化可能性

  • 株価急騰の勢い

    1年で277%上昇、期待先行の可能性

  • 新規用途開拓

    車載や産業機器向けに需要拡大の余地

  • 営業赤字縮小による黒字転換期待2026年8月期影響

    FY2025/8営業損失▲1億円、前年▲2億円から改善。売上高も17億円と回復基調。

  • 高PERフォーキャストが示す成長期待通年影響

    予想PER194.7倍と市場の高成長期待を反映。新製品・技術への期待が株価を押し上げ。

  • 株価急騰276%のモメンタム継続継続影響

    1年間で株価276.9%上昇。需給改善と期待先行の買いが続く可能性。

  • 低浮動株による需給タイト化不定影響

    時価総額127億円と小型。外国人保有3.2%で浮動株少なく、買い材料で急伸しやすい。

マイナスに働く材料7
  • 業績悪化続く

    3期連続営業赤字、25/8期も赤字予想

  • 高いバリュエーション

    PBR6.9倍、収益悪化でPER算出不能

  • 競争激化

    光学フィルム市場は国内外の競合多数

  • 赤字継続によるキャッシュリスク2026年8月期影響

    直近3期連続最終赤字。FY2025/8純損失▲2億円、資金調達リスク顕在化の懸念。

  • 予想PER194倍のバリュエーション懸念継続影響

    業績改善が遅れる場合、株価調整リスク。PER194倍は小型株として割高。

  • 売上高の伸び悩み2026年8月期影響

    FY2025/8売上高17億円、過去2期18→16億円から伸び悩み。成長鈍化で失望売り。

  • 無配当継続による投資家離れ継続影響

    配当利回り0%。収益改善まで配当期待薄く、長期保有インセンティブ不足。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
赤字脱却の最優先指標
営業損益
収益化の達成状況を直接確認
新規顧客数
需要開拓の進捗を測る

株主

有価証券報告書より

2025年8月期末の株主数は延べ5,277人。区分でいちばん多いのは個人・その他49.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が42.7%を占め、残る57.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年8月%2022年8月%2023年8月%2024年8月%2025年8月%
個人・その他26.845.243.545.249.1
事業法人73.250.450.450.242.5
証券会社3.95.42.95.1
外国法人0.40.61.23.0
金融機関0.00.00.40.2
外国人個人0.10.10.10.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01トリプルウィン株式会社41.04
02株式会社SBI証券2.15
03鈴木 規之2.08
04熊本 尚樹1.35
05薛 文宝1.06
06楽天証券株式会社0.79
07松島 裕一郎0.65
08村松 翔0.62
09アスタリスク従業員持株会0.61
10BNP PARIBAS LONDON BRANCH FOR PRIME BROKERAGE CLEARANCE ACC FOR THIRD PARTY (常任代理人 香港上海銀行東京支店)0.61

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近8
  • 2026-09-01
    エボ ファンド(Evo Fund)
    新規の大量保有報告
    3.84%
    -1.83pt
  • 2026-08-25
    エボ ファンド(Evo Fund)
    新規の大量保有報告
    5.67%
    -1.09pt
  • 2026-08-20
    エボ ファンド(Evo Fund)
    新規の大量保有報告
    6.76%
    -3.12pt
  • 2026-08-18
    エボ ファンド(Evo Fund)
    新規の大量保有報告
    9.88%
    -0.91pt
  • 2026-07-31
    エボ ファンド(Evo Fund)
    変更報告
    10.79%
    -1.79pt
  • 2026-07-23
    エボ ファンド(Evo Fund)
    新規の大量保有報告
    10.79%
    -1.79pt
  • 2026-07-23
    エボ ファンド(Evo Fund)
    変更報告
    12.58%
  • 2026-07-21
    エボ ファンド(Evo Fund)
    新規の大量保有報告
    12.58%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で+26%、1株純資産は8期で+524%。直近期のROEは25.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%
2017年8月−33
2018年8月3536194.0
2019年8月144537.6
2020年8月135826.3
2021年8月349245.2
2022年8月4729425.3
2023年8月−24272
2024年8月−55216
2025年8月−24222

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2025/8期の役員報酬は総額27百万円。

氏名役職年齢保有株数
鈴木規之代表取締役執行役員 社長543,362,000
加藤栄多郎取締役 執行役員 事業部長5320,400
山本和矢取締役 執行役員 管理統括室長47
中川陽介取締役 執行役員 技術室長511,416
辻本希世士取締役534,000
石田泰一取締役(監査等委員)704,000
岩﨑文夫取締役(監査等委員)778,000
山元教有取締役(監査等委員)5414,000
薛文宝執行役員
酒井暢子執行役員
堀田真伍執行役員
松井康太郎執行役員
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
太田尚友取締役 執行役員 管理統括室長50

役員報酬の内訳2025/8

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)418185
社外取締役3662
取締役(社内)1333

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/8期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,915字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 (1) 当社グループの構成 当社グループは、当社(株式会社アスタリスク)と国内連結子会社1社、海外連結子会社2社により構成され、その事業内容は主にAsReader事業とシステムインテグレーション事業で構成されております。 (2) 事業の概況 当社グループは、「ITを通じて、三方笑顔(お客様の笑顔/社員の笑顔/世間の笑顔)を創造し、人類・社会の進歩発展に貢献します。」を経営理念とし、独自開発の各種リーダー及び人検出・動体追跡技術と端末処理技術を活用した製品の研究開発・製造・販売と、これら製品を活用するためのシステム開発を主な事業として展開しております。 ①製品開発について 当社グループは「AsReader(AsteriskのReader)」ブランドで各種製品の企画・開発・販売を行っております。お客様のニーズをいち早く吸い上げ、製品企画・開発に活かすべく、体制を整えております。 また、自社で製造工場を持たないファブレス企業であり、製品量産段階については協力会社に生産を委託しております。 なお、主な製品ラインナップは以下のとおりであります。 セグメント   区分   製品類 AsReader事業   リーダー   1次元バーコード(注1)リーダー 2次元バーコード(注2)リーダー RFID(注3)リーダー/ライター 赤外線通信(注4)リーダー 画像認識   セミセルフレジ 侵入禁止区域監視システム 顔認証システム 保守   リーダー類の保守サービス アプリ   アプリケーションソフト利用料 システムインテグレーション事業   システム   アプリケーション、ソフトウェア等の受託開発・保守サービス (注1)1次元バーコード:バー(黒い線)とスペース(白い線)のパターンに、数字や文字や記号を置き換えたもの。一方向にだけ情報を持つ。 (注2)2次元バーコード:バー(黒い線)とスペース(白い線)のパターンに、数字や文字や記号を置き換えたもの。縦横の二方向に情報を持つ。 (注3)RFID:Radio Frequency Identificationの略。電波を用いてRFタグ(注5)のデータを非接触で読み書きするシステム。 (注4)赤外線通信:赤外線によるワイヤレス通信の総称。当社グループの製品では、自動販売機内の情報をやりとりするために使用。 (注5)RFタグ:電波を用いて、内蔵したメモリのデータを非接触で読み書きする媒体。 ②販売方法について 当社グループは、直販及び代理店等を通じて、お客様に製品を販売しております。 販売方法については、製品の必要数量を購入していただくショット型(売り切り型)が大半を占めております。ショット型については、概ね4~5年の期間でお客様の製品リプレイスサイクルが見込まれ、長期間を想定した場合、ストック型(継続型)と捉えることも可能となっております。 AsReader製品群や受託開発システムの保守サービス・アプリケーションソフト利用料といったストック型の販売も行っておりますが、第19期(2025年8月期)においては、連結売上高に対して約11.3%となっております。 今後、AsReader製品群の販売拡大を目指すとともに、保守サービス等のストック型の積極的な販売拡大を行ってまいります。 ③アメリカを中心とした海外展開について 当社グループは、AsReader製品群は世界的にもニーズがあるものと考え、アメリカに現地法人を設立し、販売拠点を設置しております。現地においてAsReader製品群の認知は高まってきており、第19期(2025年8月期)においてはアメリカにおいていくつかの新規大口案件の商談が進展しています。これらの商談を着実に前進させ、第20期の新規大口案件の獲得に向けた営業活動を積極的に展開してまいります。 今後もAsReader製品群の広告宣伝を積極的に行い、海外での販売活動を進めていく方針としております。 (3) 当社の提供する主なソリューション領域 ① 製造業界 2014年、国内自動車メーカーに新車管理用途でRFIDリーダーを納入、出荷、保管、移動の管理に使用されています。現在では、物流センターや販売会社への新車搬入管理にも使用が拡大しています。その他、機械メーカーなど様々な製造現場で生産ラインの点検用や、部品のトレーサビリティー(注6)などへの応用が進んでいます。 (注6)トレーサビリティーとは、trace(追跡)とability(できること)を組み合わせた言葉。 その製品が「いつ、どこで、だれによって作られたのか」を明らかにすべく、原材料の調達から生産、そして消費又は廃棄まで追跡可能な状態にすること。 ② 物流業界 2014年、倉庫会社に対するバーコードリーダーの納入から始まり、2017年には大手運送会社において個人宅配送用に導入が開始されました。AsReaderの導入により、配送状況をリアルタイムに把握することが可能になった他、電子帳票化によるペーパーレスも可能にしました。その他、パレット、かご台車、オリコンなどにRFタグを貼付してRFIDリーダーで読み取ることにより、積み荷の個体管理も広がりを見せています。 ③ 小売業界 小売業界では、まず、海外チョコレートメーカーの催事用POSレジで採用されました。その後、システムも含めたソリューションパッケージとしての展開が広がり、化粧品、眼鏡、酒類、ホームセンター、大型雑貨店などに順次広がっており、ネットスーパーでの使用も拡大しています。また、第19期(2025年8月期)においては賞味期限に関連する業務効率を改善するアプリ「SdcO(エスデコ)」の拡販をおこなってまいりました。 ④ 自動販売機業界 2017年より、赤外線通信によるリーダーの販売を開始しました。この導入により、リアルタイムでのデータ送信が可能となり、端末故障によるデータ喪失のリスクが解消され、迅速なデータ分析、顧客対応を可能にしました。 ⑤ 医療業界 2014年、大学附属病院で3点照合(担当看護師、患者のID、薬剤)での利用が開始されました。それまではパソコンへのデータ入力が必要でしたが、データを通信により電子カルテと連携することにより、大幅に作業効率が向上しました。また各社の電子カルテシステムとの連携を促進し、スムーズな導入が可能となっており、多くの医療施設で利用されています。 ⑥ アパレル業界 現在、各業界でRFタグ導入の動きが加速していますが、その先陣を切っているのがアパレル業界です。当社が開発したセルフレジシステムにより、簡便で正確な精算システムを実現しました。また、リアルタイムでの売上状況や在庫状況の把握を可能にし、店頭オペレーションの高度化や売り場の改善などに貢献しています。 第19期(2025年8月期)においては、無人販売店へのセルフレジシステムの販売を行いました。 [事業系統図] (注)SI事業:システムインテグレーション事業
経営方針・対処すべき課題8,400字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営理念 当社グループは、以下の経営理念のもと、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現し、社会的使命と責任を果たし、「信頼される企業」であることを目指します。 <経営理念> ITを通じて、三方笑顔(お客様の笑顔/社員の笑顔/世間の笑顔)を創造し、人類・社会の進歩発展に貢献します。 1.自己の良心をもって、信頼と安心を築き、三方笑顔を創造します。 2.早さを追求し、スピードあふれる行動をもって、三方笑顔を創造します。 3.新しいIT技術、斬新なサービスをもって、三方笑顔を創造します。 <アスタリスク人の宣言> 1.プロとしての熱意 2.徹底の徹底 3.土俵の真ん中で相撲をとる 4.時間軸を第一に 5.目的、ねらい、コンセプトの明確化 6.夢のある提案をし続け、固定客化 7.何事も「数値」をもって行動 8.常に明るく前向きで、楽しむことを工夫する (2) 経営環境及び経営方針 インターネットによるビジネス革命、スマートデバイスの普及によるモバイル情報革命など、IT技術の変革、IoT(Internet of Thingsの略。モノに通信機能を搭載してインターネットに接続し、情報伝達をする仕組み)による業務改革が世界的に広がりを見せているなかで、当社はモバイルによるソリューションを徹底的に追求し、ハードウエアと、長年培ったソフトウエア技術の融合による新たなサービスを創造してまいります。 その中でも、当社グループの主力製品はAsReaderシリーズになります。AsReaderシリーズは、iPhoneやAndroidといったスマートフォンに取り付ける、当社開発のバーコードやRFID読取装置・赤外線通信装置であります。 当社グループは、企業向けのスマートフォン販売促進を行っている国内携帯通信キャリア、スマートフォンメーカーとの協業を進め、当社グループの主力製品であるAsReaderシリーズの売上高拡大を目指し、更なる成長を目指します。 (3) 経営戦略 当社グループは、次の経営戦略を軸としております。 ① 既存主力事業の拡大 当社グループの既存主力事業であるAsReader事業は、次に掲げるような経営環境の中、事業の拡大を見込んでおります。 イ あらゆる業界でのニーズ AsReaderシリーズは、製造業界、物流業界、小売業界、自動販売機業界、医療業界、アパレル業界など、幅広い業界で導入いただいており、各業界への営業活動を行うことで今後も引き続き、幅広い業界での導入を見込んでおります。 ロ 各種専用業務用端末から汎用性の高いスマートフォンへの転換 専用コンピューターがパソコンに置き換わったように、ハンディターミナルのような既存の各種専用業務用端末(ハンディーターミナル、デジタルカメラ、トランシーバー、PDAなどの各種リーダー)が汎用性の高いスマートフォンに置き換わり、スマートフォン1台で様々な業務を行うことが可能となり、「スマートフォンで業務を行う」ことが主流になることで、スマートフォンに取り付けて使用する当社グループの製品の導入機会が増加すると見込んでおります。 ハ スマートフォン法人利用台数の増加 次のような理由から、法人利用の携帯通信端末がフィーチャーフォンからスマートフォンへ切り替わっていき、スマートフォン法人利用台数が増加することを見込んでおります。当該増加により、スマートフォンに取り付けて使用するAsReaderシリーズの導入機会が増加すると見込んでおります。 ①国内携帯通信キャリアの動向 当社は国内携帯通信キャリアと協業した営業を行っております。その中で、当社製品のような業務効率化ソリューションの提案とともに、法人へのスマートフォン販売に力を入れている傾向にあり、今後も国内携帯通信キャリアによる法人販売強化は続くものと見込んでおります。 ②通信料金の低下傾向 大手国内携帯通信キャリアのサブブランドなどの登場により、スマートフォンの通信料金を抑えることが可能な環境になりました。 ニ 経済産業省による宣言 経済産業省が、2017年4月にコンビニ各社と「コンビニ電子タグ1,000億枚宣言」を発表し、2018年3月に一般社団法人日本チェーンドラッグストア協会と「ドラッグストアスマート化宣言」を発表しており、RFID等を活用したサプライチェーンの効率化を推進する動きがあります。 またRFタグの単価が高価であることがRFIDソリューションの導入時の障壁となっておりましたが、RFタグの普及に伴い単価が低下してきており、当社グループのRFID関連商品の販売を行いやすくなることを見込んでおります。 ② 新製品の拡販 当社グループが新たに開発・販売した、次の新製品の拡販を行ってまいります。 イ セミセルフレジ 「人検出・動体追跡」技術により、購買客が有人レジでの購買品登録後、複数設置された自動精算機のどれを選択しても、正しく精算することが可能になります。当該製品を導入することで、レジ係員の現金等の受け渡しといった負担が軽減され、動体追跡と精算データを紐付けることで、精算自動化の懸念点である不正精算(不払い)の抑止も可能にするソリューションです。 ロ 顔認証システム「AsReaderOne」 予め登録した「顔」を用いた認証システムになります。このシステムを用いることで、「顔」を使用して玄関の扉を開いたり、ポイントカード情報の確認や更新ができたり、クレジットカード等の各種決済ができるようになるため、キーレス・カードレスといったスマートIоTの推進を目指します。 ハ 賞味期限管理アプリSdcO(Simple date check OCR「エスデコ」) 商品に記載された賞味期限をOCRで読み取ることができます。登録された直近の賞味期限を元に、システム内で商品の撤去開始日を算出し、撤去することで作業の正確性と効率を上げるものです。賞味期限ではなく、製造年月日のみが記載された商品の場合は、製造年月日から撤去開始日を計算することも可能です。 SdcOを導入することで、現場作業の負担を軽減すると同時に、賞味期限などの期限を適正に管理し、SDGs 目標12.3に掲げられている食品ロスの削減の推進を目指します。 ③ 営業力の強化 当社グループは次の施策により、営業力の強化を見込んでおります。 イ 国内携帯通信キャリアやスマートフォンメーカーとの協業 企業向けのスマートフォン販売促進を行っている国内携帯通信キャリアやスマートフォンメーカーとの協業を進め、当社グループの主力製品であるAsReaderシリーズの販売拡大を進めております。 ロ 営業体制強化 既存の展示会出展や大手キャリアとの協業に加え、新たな販売チャネルの開拓と、より効率的な営業活動を実現するための体制強化施策を進めております。 ④ 海外展開 海外におけるバーコードリーダー、RFIDリーダーの市場は国内よりも大きく、AsReaderシリーズの販売機会があると見込み、海外でのAsReaderシリーズ販売を目的とした連結子会社を米国(2015年1月)に設立し、現地法人による販売活動を行っております。 米国については、病院、警察署、消防署、国際宇宙ステーション、牧場など、多くの場所でAsReaderシリーズの導入を行っております。米国では大型案件を獲得した後に他の業界でも話題となり、他の業界での案件獲得が進みやすくなる傾向にあります。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは受注高を経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標としております。 当社グループ製品に対する将来需要を表す尺度であり、将来業績の先行指標として機能し、今後の経営成績と強い関連性があります。将来業績にとって重要な指標であり、事業活動におきましても常に受注高を意識して行動し、当社グループの業績評価の指標としております。 受注高=受注件数×受注単価であることを常に念頭に置き、「受注件数」をいかに増やし、「受注単価」をいかに上げるかを、営業活動の行動規範としております。また、これら構成要素を分析して、現状認識、課題確認、戦略立案に活用しております。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 製造に関する課題 当社の主力製品である「AsReader」シリーズは、全て海外の協力企業におけるEMS(電子機器受託製造サービス)によって生産を行っております。このような委託生産体制は、高品質かつ効率的な製造を実現する一方で、急な仕様変更や生産数量の調整が難しいという側面もあります。そのため、当社では市場動向や需要予測を的確に捉え、適切な生産計画の立案・遂行を重視しております。 また、グローバルなサプライチェーンを活用していることから、為替レートの変動が製造原価に影響を及ぼす可能性が常に存在します。これに対しては、為替リスクの最小化を図るための管理体制を強化し、コスト構造の安定化に取り組んでおります。 今後も、柔軟かつ計画的な生産体制とリスク管理の強化を通じて、安定的な製品供給と収益性の確保を図ってまいります。 ② 営業手法の転換 自動認識技術を核としたソリューション提供を通じて、顧客の業務効率化やDX推進に寄与するB to B企業として、更なる事業基盤の強化と持続的な成長を目指しております。その中で、近年の市場環境の変化や顧客ニーズの高度化に対応するため、営業体制及び営業戦略の抜本的な見直しを進めております。 まず、当社は営業組織をプロダクト別に再編成いたしました。具体的には、バーコードソリューション、RFIDソリューションなどの各プロダクトに特化した営業チームを編成し、各チームが特定領域の知見を深めることで、より専門性の高いソリューション提案を可能としています。この体制により、顧客の課題を的確に捉えた提案活動を実現し、売上拡大を図るとともに、顧客満足度の向上を目指しております。 さらに、営業活動の再現性と組織的な知見の蓄積を目的として「営業促進室」を第20期から新設し、営業手法に関するPDCAサイクルを全社的に運用しております。これにより、属人的な営業スタイルから脱却し、標準化された高品質な営業活動を実現する体制の構築を進めております。 また、当社の大きな特徴である“ハードとソフトの融合”という強みを活かし、単なる機器販売にとどまらず、アプリケーション開発、システム統合、業務フロー改革までを一貫して支援する、ワンストップの課題解決ベンダーとしての地位確立を目指しております。これにより、従来のシステム開発会社やコンサルタント、自動認識機器メーカーとは一線を画し、統合型ソリューションの提供によって他社との差別化を図ってまいります。 営業展開面では、これまでのエンドユーザーへの直接営業及び、代理店網の構築を進めており、全国規模での営業網強化に取り組んでおります。将来的には、グローバル展開も視野に入れながら、当社独自の自動認識ソリューションをより多くの企業へと届けていく所存です。 当社は今後も、ハード・ソフトの融合による包括的な価値提供と、組織的な営業力強化の両面から、競争優位性の確立と企業価値の向上に努めてまいります。 ③ グローバル市場の開拓と海外管理体制の強化 当社の主力製品である「AsReader」シリーズは、その汎用性と技術的優位性から、今後、米国及び欧州を中心としたグローバル市場において、更なる需要拡大が見込まれております。これらの成長市場を確実に捉えることは、当社の中長期的な事業拡大にとって極めて重要であると認識しております。 米国及び欧州地域においては、現地子会社であるAsReader, Inc.を販売拠点とし、病院などの医療機関、イベント関連企業、米国海軍、警察署、牧場の家畜管理、飲料メーカーなど、多様な業種に対して着実に販路を構築しております。アジア地域においては、中国・大連市にある大連明日星科技有限公司を中核とした安定的な販売体制の確立を目指しており、中国本土及び台湾を中心に市場開拓を一層推進してまいります。 今後、グローバル市場における持続的な成長を実現するためには、単なる販売活動にとどまらず、地域ごとの特性を踏まえたエリア・マーケティング戦略の展開が不可欠と考えております。特に重要なポイントとしては、①ターゲット市場の明確化、②最適な販路構築、③現地ニーズに即した商品開発の3点を挙げております。中でも、欧米市場の本格的な展開に向けては、各国の品質基準や顧客要望に対応できる「現地適合商品」の開発が喫緊の課題であり、これに対応する開発体制の強化を進めております。 あわせて、海外の主要展示会への出展を通じて、現地ユーザーからの要望や機能的な訴求点を積極的に収集し、それらを製品開発の方針に反映することで、マーケットイン型の商品企画・開発体制を強化しています。 また、グローバル展開に伴い、グループ全体での管理体制強化も重要な経営課題として認識しております。現在は、海外子会社との円滑な情報連携と業務効率の向上を目的に、基幹システム及び会計システムの国際連携を進めており、統合的なグローバル管理体制の構築に取り組んでおります。 当社は今後も、地域特性に適合した柔軟かつ強固な戦略と、統合的なグローバル経営体制の構築を通じて、国際市場での競争力強化と企業価値の持続的な向上を目指してまいります。 ④ 新技術(自動認識技術)の深耕と新商品の上市 当社は、エンドユーザーの業務現場における課題やニーズを的確に把握し、それに対応する技術開発・商品開発を継続的に推進しております。こうしたユーザー志向の開発姿勢を通じて、新たな価値を市場に提供するとともに、収益基盤の強化と持続的な企業成長につなげてまいります。 中でも、当社が強みを持つ自動認識技術の深耕は、将来的なコアコンピタンス(企業の中核的な競争力)として極めて重要であると捉えており、関連技術に関する知的財産(特許)取得にも積極的に取り組んでおります。これらの先進技術を活用した新商品の市場投入により、社会課題の解決や業務革新に寄与し、新たな価値創造を図ってまいります。 さらに、画像認識分野においては、人物認識やシンボル解析(バーコード、QRコード、その他の記号認識)などを中心に研究を進めており、従来のロジカルなアルゴリズムに加えて、AI(人工知能)を活用した機械学習やディープラーニング(深層学習)による精度向上にも注力しています。こうした技術進化により、画像認識と当社が長年蓄積してきたバーコード・RFIDの自動認識技術、センサー技術とを融合させることで、自動認識を起点としたDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現が可能になります。 新たな技術応用の一例としては、療養型病棟を想定した画像認識技術による人検出・動体追跡を活用し、入院患者の動線を把握して徘徊を未然に防止するシステムの構築など、医療・介護現場におけるセキュリティ強化に貢献する取り組みも進行中です。今後も、社会的ニーズの高い分野における技術応用を積極的に展開してまいります。 ⑤ RFID市場での知名度の向上 当社は、2014年7月にRFIDリーダー/ライターを市場に投入して以降、約10年にわたり製品展開を行ってまいりましたが、現時点では業界全体における当社の認知度は十分とはいえず、更なるブランド向上が必要であると認識しております。 今後は、既存製品の更なる差別化を図るとともに、個品単位での在庫管理を実現するアプリケーション「AsForce(アズフォース)」などのソリューションを強化し、RFID市場におけるプレゼンス向上に努めてまいります。また、業界展示会への積極的な出展や、当社単独で開催する「AsReader Conference」を通じて、導入事例や自動認識技術の紹介、新製品情報や海外事例の共有を行うことで、当社の強みを発信し、市場での認知度及び評価の向上を図ってまいります。 ⑥ 地域密着型営業活動の推進 当社は、地域ごとのニーズに迅速かつ柔軟に対応するための地域密着型営業体制の構築を重要な経営戦略の一つとして位置付けております。その一環として、2020年11月に名古屋営業所を開設し、地域特性に応じた提案力とサービス体制の強化を図ってまいりました。 今後も、顧客満足度の一層の向上と事業の持続的成長を目指し、順次新たな営業所を開設することで、全国のお客様に対して、より質の高い提案とサポートを提供できる体制の整備を進めてまいります。 ⑦ ストックビジネスの拡大 当社は、持続的な収益構造の確立に向けて、ストック型ビジネスの拡大を重要な経営課題と位置付けております。現在は、ハードウェア製品の販売に加えて、以下のようなストック型サービスを展開しております。 ・年間保守契約サービス「AsReader Care Select」 ・既存システムと連携可能な在庫管理・POSアプリ「AsReader Apps」 ・顔認証技術を用いたスマートロックシステム「AsReader GoMA(ゴマ)」の月額課金サービス ・賞味期限管理アプリ「SdcO(エスデコ)」のサブスクリプション展開 今後も、既存サービスの拡充とともに、新たなストック型ビジネスモデルの構築を推進し、安定的な収益基盤の拡大を図ってまいります。 ⑧ 特許戦略の構築 当社は、特許をはじめとする知的財産の保有・活用を、持続的競争力の源泉である重要な経営資源と位置付けており、知的財産戦略の明確化と組織的な推進に取り組んでおります。 営業・開発・生産・管理部門が連携し、特許出願や権利化を積極的に行う体制を整備しており、これにより新規市場への参入や新規顧客の獲得に向けた優位性の確保を目指しております。また、第三者の知的財産権を侵害しないためのリスク管理も徹底しており、法的リスクの低減と事業継続性の確保を図っております。 知財活動のレベル向上に向けては、顧問弁理士による社内研修や勉強会の実施など、社内の知財リテラシー向上にも努めております。 ⑨ 人材の確保 当社は、少人数による効率的な組織運営を強みとしてまいりましたが、今後の事業拡大に対応するためには、優秀な人材の確保と育成が極めて重要な経営課題であると認識しております。 採用活動においては、当社の経営理念に共感し、高い意欲と実行力を備えた人材を対象とした中途採用に加え、将来の中核人材を育成するための新卒定期採用も積極的に行ってまいります。今後も、柔軟で活力ある組織づくりを推進してまいります。 ⑩ 内部管理体制の強化 当社は、企業価値の持続的な向上を実現する上で、コーポレート・ガバナンスと内部管理体制の整備・強化が不可欠であると考えております。現状は小規模な組織体制であるものの、事業拡大に対応するため、業務執行体制の見直し・強化を継続的に行っております。 特に、財務報告の信頼性と業務の適正性を確保するために、内部統制システムの整備と運用を徹底するとともに、法令遵守の徹底と健全な倫理観に基づいた組織運営を推進してまいります。 ⑪ リスクマネジメントへの取り組み 近年、予期せぬ規模で自然災害や感染症が発生しており、事業継続計画(BCP)の重要性がますます高まっております。当社では、万が一の災害発生時にも、被害の最小化と迅速な事業再開を実現できるよう、業務インフラや緊急連絡体制の強化、本社・拠点施設の見直しを行っております。 今後も、様々なリスクに対して迅速かつ柔軟に対応できる企業体制の整備を通じて、事業の安定性と社会的信頼の確保を図ってまいります。 (継続企業の前提に関する重要事象等) 当社グループは、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しておりますが、「第2事業の状況 3事業等のリスク <継続企業の前提に関する重要事象等について>」に記載している対応策を迅速かつ着実に実行し、早期に継続企業の前提に関する重要な疑義を解消することが最重要課題であると認識しております。
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会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす可能性があると認識している主要なリスクには、以下のようなものがあります。なお、以下のうち、将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経済環境、社会的及び政治的動向に関するリスクについて 当社グループが主要市場として展開している日本、米国、その他の地域において、経済環境や社会的・政治的動向の変化は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。たとえば、景気後退に伴う個人消費や設備投資の抑制は、当社製品・サービスの需要減少につながる可能性があります。 現時点では、こうしたリスクが短期的に顕在化する可能性は低いと見込んでおりますが、将来を見据えた対応として、品質・コストの両面で競争力を高める革新的な新技術の開発を進めており、関連特許の取得も積極的に行っています。ただし、こうした技術開発や特許出願が計画どおりに進行しない場合には、財務状況や業績に影響を及ぼす可能性がある点も認識しております。 (2) 海外生産について 当社グループの主力製品である「AsReaderシリーズ」のハードウェアは、海外委託先におけるEMS(電子機器受託生産)により製造されております。中でも、Apple社のLightningコネクタに対応したリーダー機器については、Apple社のMFi認証を保有する韓国SPS Inc.のみでの製造が可能であり、2025年3月期の連結売上高1,666,306千円のうち、約49.0%が当該企業の生産に依存しています。 MFi認証は、Apple社が認定する規格に基づくもので、認定工場でなければ当該製品の製造は不可能です。このような状況下においては、予期せぬ法律・規制の変更や経済・政治情勢の変動、大規模災害、あるいは委託先企業の経営状態など、様々なリスク要因が存在します。 当社グループでは、委託先企業との良好なパートナーシップの維持、製造拠点の分散化、生産ノウハウの社内蓄積など、多角的なリスク対策を講じており、短期的にリスクが顕在化する可能性は低いと見込んでいます。しかし、万一リスクが顕在化した場合には、財政状態及び業績に影響が及ぶ可能性がある点は留意しております。 (3) 品質に関するリスクについて 当社グループは、市場の多様化するITニーズに応えるべく、従来にない仕様や機能を有した製品の開発と市場投入を積極的に進めております。こうした新製品の開発過程では、これまでにない品質上の課題が表面化する可能性もあり、その結果として、製品トラブルの解決に要するコストや販売遅延の発生といった影響が懸念されます。 また、人的ミスや予期せぬ事態が発生した場合には、保守対応や製品保証に関する費用が増加する可能性もあります。 現時点においては、これらのリスクが短期的に顕在化する可能性は低いと見込んでおりますが、品質リスクの重要性を認識し、開発段階での品質管理の徹底、出荷前検証の強化、万一の事象に備えたサポート体制の充実に努めております。 (4) 為替リスクについて 当社グループでは、主力製品であるAsReaderシリーズの製造を、海外企業とのEMS(電子機器受託生産)によって行っております。また、今後は海外市場での販売拡大を見込んでおり、外貨収入が為替変動リスクを一定程度相殺することも想定しております。 現在は米ドル建てでの決済を行っておりますが、為替レートの変動により調達コストが上下し、製品の競争力に影響を及ぼす可能性があります。さらに、当社グループの海外子会社における売上・費用・資産等は、連結財務諸表の作成にあたり円換算されるため、現地通貨ベースでの価値に変動がなくとも、為替の急変によって財務状況及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 当社グループでは、今後の事業構造の変化も見据えながら、為替リスクへの対応策として、リスクヘッジの導入や収支構造の見直し等を検討・推進してまいります。 (5) 研究開発投資について 当社グループは、競争力の源泉となる先端技術の開発に注力しており、今後も積極的な研究開発投資を継続してまいります。ただし、研究開発が常に計画どおり進むとは限らず、想定した成果が得られない可能性もある点は認識しております。 また、開発した新技術や製品が市場に浸透しない場合や、急速な技術革新により自社技術が陳腐化する可能性、更なる投資負担が必要となる場合などには、先行投資の回収が困難となり、財務状況や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 現時点では、積極的なマーケティング活動や販促施策により市場ニーズの把握ができており、短期的なリスクは低いと認識しています。引き続き、長期的視点でのリスク管理を徹底し、研究開発の成果を確実に事業成長へと結びつける体制の強化を図ってまいります。 (6) 知的財産権について 当社グループは、知的財産(特許・技術ノウハウ等)を重要な経営資源と位置付けており、社内の管理体制を整備し、知的財産権の保護・活用に努めています。 しかしながら、将来的に第三者が保有する知的財産権を当社グループが意図せず侵害する可能性、あるいは当社の保有する技術に対して第三者から権利侵害の主張を受ける可能性も否定できません。関連特許の徹底調査を行っておりますが、全ての特許を網羅的に把握することは困難であり、知的財産に関するリスクは常に存在していると認識しています。 これらに対して当社グループでは、特許取得の積極推進に加え、クロスライセンスの活用などによるリスク低減策を検討し、総合的な知財戦略のもと、知的財産権の適正な管理・運用を図ってまいります。 (7) 代表者への依存について 当社代表取締役執行役員社長の鈴木規之は、当社グループの創業者であり、経営戦略の立案から業界ネットワークの活用に至るまで、中核的な役割を果たしております。現時点では、その豊富な経験とリーダーシップが当社グループの発展に大きく寄与していることは事実であり、一定程度の依存が存在しています。 このため、将来的に鈴木が業務を継続できない事態が生じた場合には、当社グループの経営や事業運営に影響を及ぼす可能性があります。 そのようなリスクを軽減すべく、当社では経営体制の整備や次世代リーダーの育成、幹部人材の採用・登用などを積極的に進めており、組織としての持続的な成長と安定経営を図る基盤強化に努めております。 (8) 製造物責任について 当社グループは、ハードウェア製品のメーカーとして、製造物責任(PL)を適切に認識し、これに対応しております。万が一、予期せぬ事故や製品不具合が発生した場合には、社会的信用の毀損や損害賠償責任が生じるリスクがあります。 このようなリスクに備え、当社では、安全設計・構造の徹底、製品表示による残存リスクの低減、また製造委託先における品質保証体制の強化に取り組んでおります。特に米国市場においては、PL保険にも加入するなど、リスク低減策を講じております。 ただし、これらの対応を講じていても、万が一の事象が発生した場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があることを認識しております。 (9) スマートデバイスの仕様変更に関するリスク 当社グループの一部製品は、iPhoneなどのスマートデバイスに装着して使用する設計となっており、スマートデバイス側のサイズ変更などの仕様変更が発生した場合には、製品のモデルチェンジが必要となります。 当社では、こうした変更に迅速に対応するため、常時情報収集を行い、開発体制を整えております。しかし、対応コストの増加や開発期間中の一時的な販売減により、経営成績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 もっとも、当社製品は、こうした仕様変更への柔軟な対応を可能とする構造を持っており、短期的にリスクが顕在化する可能性は低いと見込んでおります。 (10) 業績の変動について 当社グループの業績は、大型案件の獲得状況や納入タイミングによって変動する可能性があります。具体的には、案件の獲得が実現しなかった場合や、顧客先での運用テストの遅延などにより、製品納入が決算期を越えてずれ込む場合などが該当します。 また、特定の大型案件の売上が一会計期又は一四半期に集中した場合にも、通期又は四半期ベースの業績に偏りが生じる可能性がある点を認識しております。 (11) 欠品による販売機会損失及び滞留在庫の評価損について 当社グループの製品は、自社で企画・設計を行っており、需要予測に基づいて製造委託を行っております。しかしながら、市場ニーズの変動等により、実際の受注が予測と乖離した場合、販売機会の損失や過剰在庫が発生するリスクがあります。 追加生産が間に合わないことでの欠品による販売機会の喪失、また需要が予測を下回った場合の在庫滞留により、キャッシュ・フローへの悪影響や評価損の発生が経営成績に影響を与える可能性があります。 (12) 固定資産の減損について 当社グループが保有する固定資産について、当社の子会社であるAsReader,Inc.及び株式会社自動レジ研究所において減損の兆候が認められ、第19期(2025年8月期)において減損損失を計上することとなりました。 今後も、当社グループが保有する固定資産について、減損の兆候が認められた場合には、将来のキャッシュ・フローなどを基に回収可能性を評価し、必要に応じて減損損失を計上する可能性があります。 このような減損処理が生じた場合、当社グループの財政状態や経営成績に一定の影響を及ぼす可能性があることを認識しております。 (13) 投資有価証券に関わるリスク 当社グループは、保有する投資有価証券について、発行企業の財務状況や将来の見通しなどを慎重に評価しておりますが、時価が著しく下落し、回復が見込めない場合には、評価損を計上する可能性があります。 このような事態が発生した場合には、当社グループの財政状態や経営成績に影響を与える可能性があります。 (14) 繰越欠損金の課税所得繰入れについて 当社グループは、第19期連結会計年度末時点において税務上の繰越欠損金があるため、課税所得が減殺され、納税負担額が軽減されております。 しかしながら、将来的な業績動向や税制改正により、繰越欠損金の全額が活用できない、又は繰越期間の満了によって欠損金が消滅する可能性があります。その結果、通常の法人税等が発生し、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 (15) 法的規制等について 当社グループの主力製品であるAsReaderシリーズの一部は、使用する国・地域の電波法に基づき、各国で認証を受ける必要があります。仮に認証手続きを経ずに製品を使用した場合、販売先において法令違反が生じる可能性があります。 このリスクに対して、当社グループは生産工場や認証代行会社との定期的な情報交換、一般社団法人日本自動認識システム協会(JAISA)やRAIN RFIDアライアンス等の業界団体からの情報取得を通じて、法令違反が生じないよう販売先への適切な指導を行っております。 しかしながら、認証要件の変更について当社グループの把握が遅れた場合などには、法令違反が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (16) 人材育成・確保について 当社グループの持続的成長において、優秀な人材の確保と育成は極めて重要な経営課題の一つと位置付けております。将来的な事業拡大を見据え、統括的なプロジェクトマネジメント能力を持つ人材の採用を推進するとともに、次世代を担う人材の計画的育成にも注力しております。 一方で、人材育成が計画どおりに進まない場合や、各部門で中核的役割を担う特定の従業員が退職するなどした場合には、当社グループの事業戦略や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (17) 大株主について 当社代表取締役執行役員社長であり創業者でもある鈴木規之は、本書提出日の前月末(2025年10月31日)現在、自身による議決権保有割合が2.1%、資産管理会社であるトリプルウィン株式会社と合わせた保有割合は43.1%となっております。 同氏及び資産管理会社は、引き続き当社株式を保有する意向であり、議決権の行使に際しては、株主全体の利益及び少数株主の利益に十分配慮する方針です。 しかしながら、何らかの事情により、当該株式が売却された場合には、当社株式の市場価格や議決権行使の状況に影響を及ぼす可能性があります。 (18) 配当政策について 当社は現在、成長過程にある企業として、内部留保の充実を最優先課題と捉えており、会社設立以来、配当を実施しておりません。株主利益の最大化を重要な経営目標と位置付けつつも、現時点では内部留保の確保に注力する方針です。 今後は、内部留保資金をもって経営基盤の強化や事業拡大に資する投資を実行し、持続的成長の実現を目指します。配当の実施については、業績の動向、配当性向、将来の成長戦略などを総合的に勘案して判断する方針ですが、本書提出日の前月末(2025年10月31日)において、配当実施の可否や時期は未定です。 (19) ストックオプションの行使による株式価値の希薄化について 当社グループでは、役員及び従業員のモチベーション向上や業績連動型の報酬制度として、ストックオプション制度を採用しております。 本書提出日の前月末(2025年10月31日)現在における付与済ストックオプションによる潜在株式数は176,000株であり、発行済株式総数(7,796,800株)の約2.3%に相当します。将来的にこれらのストックオプションが行使された場合、既存株主の持株比率の希薄化が生じる可能性があります。 (20) 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社グループは、2024年9月17日付で資金調達を目的として、新株予約権1,100,000株分を発行しており、本書提出日の前月末(2025年10月31日)現在、460,000株分の新株予約権が残っております。これらの新株予約権が全て行使された場合には、発行済株式総数(7,796,800株)の5.9%に相当する株式数の希薄化が発生することとなります。 したがって、新株予約権の行使状況によっては、株式の市場価格や株主構成に影響を及ぼす可能性がある点についてもご留意いただく必要があります。 <継続企業の前提に関する重要事象等について> 当社グループは、主にバーコード及びRFID等を活用した自動認識ソリューションの提供を行っております。 国内市場においては堅調に推移しており、2023年8月期及び2024年8月期の2期連続で営業損失を計上しておりましたが、現在(2025年8月期)は、営業体制の再構築や新たなストック型商材の開発・販売等を通じて、収益性の改善に取り組み、営業黒字化を達成いたしました。 一方で、米国において販売活動を行っている連結子会社AsReader,Inc.は、いくつかの大型案件の商談が継続しているものの受注・出荷に至っておらず、2023年8月期から2025年8月期の3期連続で営業損失を計上。当社グループ全体の業績に影響を与えております。 この結果、当連結会計年度において営業キャッシュ・フローは黒字に転じたものの、営業損失を計上する結果となりました。 このような状況は、当社グループの事業継続に関して重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在することを示しております。しかしながら、当社グループは、これらの状況を解消するため、以下の施策を実施しております。 ① 営業体制の強化と収益性改善 国内市場において、これまで東日本・西日本による地域制の営業体制から、バーコード、RFIDといったプロダクト別の専門性を軸とした営業体制に再編しております。これにより営業担当者の製品知識・技術提案力の向上を図り、顧客ニーズに即した営業活動を強化。収益性改善と増収増益に向けて活動してまいります。 また、リニア技術や当社独自技術であるAsCodeを活用した新たなソリューションの開発・拡販にも注力しており、国内市場を中心に営業活動の効率化と収益力の向上を進めております。 ② ストック型商材による安定収益の確保 SdcO(賞味・消費期限管理アプリ)やCount Pipe(鋼管カウントアプリ)など、月額課金型のストック型商材のラインナップを拡充し、安定的な収益基盤の構築を進めております。これらのサービスは、小売業界等の幅広い業種での活用が見込まれており、今後の成長ドライバーとして位置付けております。 ③ 資金の確保と財務の健全化 当社は、既に手元資金として約2年分の運転資金に相当するキャッシュを確保しているほか、当座貸越枠の設定や新株予約権の発行等により、今後の資金需要にも対応可能な体制を整えております。加えて、必要に応じて金融機関との協議も継続的に実施しております。 ④ コスト削減と運営体制の見直し 収益性の向上に向け、売上に直結しないコストの把握と管理、及び販管費の削減に取り組んでおります。あわせて、事業運営体制の効率化を進めることで、継続的なコスト圧縮を図っております。 なお、米国子会社AsReader, Inc.については、現時点で売上には至っていないものの、商談案件は複数存在しており、現時点においては閉鎖する予定はございません。当社からの営業支援を行う等販売体制の強化を行い、大型案件の獲得を目指してまいります。 以上のように、当社グループには継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象が存在しておりますが、これらへの対応策を実行しており、現時点において重要な不確実性は認められないと判断しております。
経営成績の分析 (MD&A)6,346字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用環境の改善に基づく国内個人消費や海外からのインバウンド消費による回復基調が維持されました。しかし、国内においては政策金利の上昇、海外においては米国の経済政策の大幅な変更やその影響への警戒感が要因となり、為替市場を中心に不透明な状況が続いております。 こうした経済環境のもと、当社グループは「モノ認識×モバイル×自動化」を軸とした事業展開を行っております。バーコードリーダー、RFIDリーダー/ライター、赤外線通信リーダー、顔認証技術を用いた製品「AsReader GoMA」などの「AsReader」の販売と、当該製品を活用するためのアプリケーションやシステムの提供により、お客様のDXを推進、省力化・効率化を進めてまいりました。また、次期主力製品のための研究・開発を進めております。 さらに、中長期的な成長を維持する観点から、営業・研究開発・広報・管理面での人材強化や、大きなシナジーを生む可能性のある企業との資本業務提携、新たなDX提案に向けた研究開発の促進を図ってまいりました。 以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高1,666,306千円(前連結会計年度比5.6%増)、営業損失125,649千円(前連結会計年度は224,846千円の営業損失)、経常損失128,970千円(前連結会計年度は176,903千円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純損失182,293千円(前連結会計年度は389,744千円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 (AsReader事業) AsReader事業の連結売上高は1,384,349千円(前連結会計年度比7.3%増)、セグメント利益は63,332千円(前連結会計年度は41,195千円のセグメント損失)となりました。当社主力商品である「AsReader」の販売では、国内向けでは、自動販売機業界、製造業界、輸送業界、卸売・小売業界、医療業界への販売が順調に進捗しました。一方で海外向けでは、飲料メーカーへの追加納入がありましたが、販売が計画より遅延している案件が発生しております。また、顔認証技術をはじめとした新商品開発に関する費用、顔認証レジの実証店舗運営に関する費用は継続して発生しております。以上により、前年同期に比べ売上高は増加、セグメント利益を確保する結果となりました。 (システムインテグレーション事業) システムインテグレーション事業の連結売上高は269,427千円(前連結会計年度比2.4%減)、セグメント損失は14,316千円(前連結会計年度は4,545千円のセグメント利益)となりました。ソフトウエアの受託開発につきましては、ハードウエアとの融合による新しいビジネスモデルへの転換を図り、利益体質の構築を目指してまいりました。物流業界向け、小売業界向け、医療業界向け、不動産業界向けなどのシステム開発の納入、製造業界、小売業界、食品業界の受注がありましたが、一部案件において進捗の遅れの発生、継続している不採算案件に関して追加で受注損失引当金を計上したため、セグメント利益が前年同期に対し、大幅に減少し、セグメント損失を計上する結果となりました。 (賃貸事業) 本社兼研究所(AsTech Osaka Building)の7階~9階の3フロアを賃貸しているものであります。 2025年8月期末において入居率100%で推移しており、賃貸事業の連結売上高は12,530千円(前連結会計年度比7.3%増)、セグメント利益は1,776千円(前連結会計年度比11.3%減)となりました。 ② 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は、2,781,213千円となり、前連結会計年度末に比べ123,977千円増加いたしました。 主な要因は、現金及び預金の増加464,967千円、有形固定資産の減少56,809千円、売掛金及び契約資産の減少112,364千円、商品及び製品の減少169,855千円によるものです。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は、1,051,988千円となり、前連結会計年度末に比べ65,951千円減少いたしました。 主な要因は、受注損失引当金の増加21,693千円、賞与引当金の増加18,293千円、未払金の減少13,934千円、短期借入金の減少15,000千円、買掛金の減少16,004千円、長期借入金の減少19,992千円、未払法人税等の減少36,067千円によるものです。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は1,729,225千円となり、前連結会計年度末に比べ189,928千円増加いたしました。 主な要因は、資本金の増加177,422千円、資本剰余金の増加177,422千円、利益剰余金の減少182,293千円によるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ、464,967千円増加し、932,258千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は184,353千円(前連結会計年度は、74,149千円の使用)となりました。 これは主に、棚卸資産の減少162,804千円、売上債権の減少106,117千円、減価償却費54,970千円、減損損失32,195千円、受注損失引当金の増加21,693千円が資金増加の要因、税金等調整前当期純損失164,515千円、その他流動資産の前渡金及び前払費用の増加17,651千円、未払金の減少9,957千円が資金減少の要因であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は24,683千円(前連結会計年度は、27,668千円の使用)となりました。 これは主に、有形固定資産の取得による支出18,172千円、無形固定資産の取得による支出6,635千円が資金減少の要因であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は320,651千円(前連結会計年度は、298,925千円の獲得)となりました。 これは主に、新株予約権の行使による株式の発行による収入353,085千円が資金増加の要因、長期借入金返済による19,992千円、短期借入金の純減少額15,000千円が資金減少の要因であります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) AsReader事業   -   - システムインテグレーション事業   269,427   97.6 賃貸事業   -   - 合計   269,427   97.6 (注) 1.金額は販売価格によっております。 2.AsReader事業につきましては生産を外部に委託しておりますので、該当事項はありません。 3.賃貸事業につきましては生産活動を行っていないため、該当事項はありません。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) AsReader事業   1,265,415   92.5   21,635   15.4 システムインテグレーション事業   280,276   104.0   78,590   116.0 賃貸事業   11,530   98.7   -   - 合計   1,557,221   94.4   100,226   48.1 (注) 金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) AsReader事業   1,384,349   107.3 システムインテグレーション事業   269,427   97.6 賃貸事業   12,530   107.3 合計   1,666,306   105.6 (注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度(自 2023年9月1日至 2024年8月31日)   当連結会計年度(自 2024年9月1日至 2025年8月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) ソフトバンク株式会社   165,149   10.5   361,900   21.7 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積もり及び当該見積もりに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果が見積りと異なる場合があります。 なお、当社の連結財務諸表で採用する重要な会計方針は「第5経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、1,666,306千円(前年同期比5.6%増)となりました。セグメント別の売上高については次のとおりとなっております。 AsReader事業:国内ではディスカウントストア、スーパーマーケット、スポーツ用品店、中古書籍店向けの新規納入、ホームセンター、飲料メーカー、医療品業界向けの販売、海外向けでは飲料メーカー向けのバーコードリーダーの納入があったものの、当連結会計年度において販売を見込んでいたものについて、失注や翌期以降へ販売がずれ込んだ案件がありました。その結果、当連結会計年度におけるセグメント売上高は、1,384,349千円(前年同期比7.3%増)となっております。 システムインテグレーション事業:医療業界向けのシステム開発、製造業界向けのシステム開発、物流向けのシステム開発、小売業界向けのシステム開発、アパレル向けのシステム開発、その他サービス業界向けのシステム開発の受注、納入がありました。一部案件は計画より進捗が遅れていることなどもあり、前期に対し販売額は減少し、当連結会計年度におけるセグメント売上高は、269,427千円(前年同期比2.4%減)となりました。 賃貸事業:本社兼研究所(AsTech Osaka Building)の7階~9階の3フロアを賃貸しているものであります。 2025年8月期末において入居率100%で推移しており、当連結会計年度におけるセグメント売上高は、12,530千円(前年同期比7.3%増)となりました。 (営業費用及び営業損失) 当連結会計年度の売上原価及び販売費及び一般管理費を合算した営業費用は、1,791,955千円(前年同期比0.6%減)となりました。実証実験店舗の運営費用の削減、特許関連費用の削減、前期発生した登録免許税に伴う租税公課の減少、拠点数減少に伴う地代家賃の減少及び、前期は賞与を大幅に削減したこと等による労務費の増加、製品開発費用の増加によるものです。この結果、営業損失は、125,649千円(前年同期は224,846千円の営業損失)となりました。 (営業外損益及び経常損失) 当連結会計年度において、受取利息及び配当金877千円、為替差益2,260千円等により営業外収益が3,243千円、支払利息6,402千円等より営業外費用が6,565千円発生しております。この結果、経常損失は、128,970千円(前年同期は176,903千円の経常損失)となりました。 (特別損益、法人税等及び親会社株主に帰属する当期純損失) 当連結会計年度において、補助金収入により特別利益が19千円発生、特別損失は固定資産の減損損失及び固定資産除却損等により35,564千円発生しております。法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額を合算した法人税等は17,777千円となりました。この結果、親会社株主に帰属する当期純損失は、182,293千円(前年同期は389,744千円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 ③ キャッシュ・フローの分析 各キャッシュ・フローの分析については、「(1)経営成績等の状況の概要③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ④ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について 当連結会計年度の受注高は、1,557百万円、受注件数は4,791件、受注単価は325千円となりました。前年同期と比較して受注高は92百万円減少し、件数は273件増加しましたが、受注単価は40千円減少しております。自動車業界、物流業界、小売業界、製造業界、自動販売機業界、医療業界向けを中心に受注獲得ができております。 ⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの将来の財政状態及び経営成績に重要な影響を与えるリスク要因については、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ⑥ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループにおける資金需要は、主として短期の運転資金であります。運転資金のうち主なものは売上原価である生産委託先からの製品仕入高やシステムインテグレーション事業における開発委託先への外注費、画像認識技術・センサー技術・RFID技術等の研究による研究開発費の先行支出であります。これらにつきまして、自己資金、金融機関からの短期借入金、長期借入金及び新株予約権の行使による資金にて調達することとしております。また、長期の運転資金や設備投資につきましては、自己資金、金融機関からの長期借入金、新株発行による調達資金により充当することを基本方針としております。 なお、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の期末残高は932,258千円、有利子負債の残高は721,678千円となっております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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