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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

ケル

KEL CORPORATION6919 · Standard · 電気機器

コネクタ・ラック・ハーネスの専業メーカー。産業機器や画像機器向けに高信頼性の接続部品を供給する。

概要

ケルは、1962年創業のコネクタ専門メーカーである。電子機器の基板間や機器間を電気的に接続するコネクタを主力とし、ラック(収納システム)やハーネス(ケーブル組立品)も手がける。東京都多摩市に本社を置き、従業員数は334名。2026年3月期の連結売上高は129億円で、東京証券取引所スタンダード市場に上場している。車載機器や工業機器、医療機器など多様な分野に製品を供給し、中国、台湾、欧州、米国に海外拠点を展開する。

コネクタ売上高が連結全体の約88%を占める事業構成

当社グループの事業は単一セグメントに属するが、品目別にみるとコネクタが圧倒的な比率を占める。2026年3月期の連結売上高128億57百万円のうち、コネクタは112億93百万円(構成比87.8%)を占め、ラックが13億76百万円(10.7%)、その他(ハーネスなど)が1億86百万円(1.5%)である。コネクタは工業機器向けフローティングコネクタ、車載機器向け、医療機器向け極細同軸ケーブル用コネクタなど多品種をそろえる。ラックは電力・鉄道向けの特注品が中心であり、ハーネスはコネクタとケーブルを一体化した組立品を顧客の要求に応じて製造する。いずれも受注生産が基本で、2026年3月期の受注高はコネクタが前年比18.3%増、ラックが19.0%増と堅調であった。

山梨・長野の国内事業所と5カ国に広がる海外生産販売網

国内では山梨県南アルプス市の南アルプス事業所と西八代郡市川三郷町の山梨事業所、長野県池田町の長野事業所が生産拠点である。南アルプス事業所は1982年に操業開始以来、プレス棟や成形棟を増築してきた。長野事業所は1992年に建設され、2022年にはクリーンブースを設置して高品質品の生産に対応している。海外では2004年設立の台湾・旺昌電子を皮切りに、2008年に中国・科陸電子貿易(上海)、2017年にドイツ・KEL Europe、2024年にアメリカ・KEL USA、2025年に中国・開陸連接器(珠海)およびシンガポール・KEL Electronics Singaporeを設立し、連結子会社は7社にのぼる。中国工場では現地生産・現地供給を目指し、生産品種の拡大を進めている。

売上高は拡大傾向も利益率低下が課題となる収益構造

連結売上高は2013年3月期の97億円から緩やかに増加し、2025年3月期には145億円まで伸びたが、2026年3月期は129億円と減少した。一方、営業利益率は2025年3月期に約4.5%であったものが、2026年3月期は2.2%に低下し、純利益も17億円から2億円へ大幅減となった。要因として、原材料価格の高騰による原価上昇、中国工場の量産開始遅延による生産効率の低下、将来の成長を見据えた研究開発投資や設備投資の増加がある。さらに、一部顧客向け製品で発生した品質不具合に対する補償費用40百万円を特別損失に計上したことも利益を圧迫した。同社は中期経営計画で営業利益率の向上を最優先課題とし、価格転嫁や生産性改善に取り組んでいる。

業界の中での役割は電子部品メーカー(コネクタ・ラック・ハーネス)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
129億円
営業利益
3億円
営業利益率
2.3%
純利益
2億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01工業機器・画像機器等主力

電子・電気機器において、プリント基板間や機器内・機器間の電気的接続を担うコネクタ、制御基板や周辺機器を収納するラック、コネクタとケーブルを接続したハーネスを製造・販売。

主な製品・サービス3
コネクタ
プリント基板間や機器間の電気的接続・切り離しを可能にする部品。
ラック
制御基板や周辺機器をシステム的に収納する筐体。
ハーネス
コネクタとケーブルを接続し、配線を束ねた部品。

製品と技術

車載・工業機器向けフローティングコネクタの競争と差別化

フローティングコネクタは、ケルの主力製品である。基板間の位置ずれを吸収する可動構造を持ち、車載機器や工業機器の電動化・高密度実装に対応する。2026年3月期の有価証券報告書では、同製品分野で同業他社との競争が激化しており、受注獲得の厳しさが増していると指摘されている。ケルは、さらなる差異化の工夫として、継続した用途・機能の検討・追求を進め、持続的な競争優位性の確立を目指している。具体的には、フローティング量の拡大や耐振動性の向上など、顧客の課題に合わせたカスタマイズを強みとする。

高速伝送・ハイパワー・防水の多様なコネクタ群

ケルは、フローティングコネクタ以外にも、高速伝送、ハイパワー、防水に対応したコネクタを製品ラインアップに持つ。高速伝送コネクタは、通信機器や画像機器の信号高速化に対応し、差動インピーダンス制御などの技術を採用する。ハイパワーコネクタは、産業用ロボットや電源機器向けに大電流を安定して供給する。防水コネクタは、屋外や水回りの機器に使用され、IP規格に準拠したシーリング構造を持つ。これらの製品群は、工業機器、車載機器、医療機器、通信機器など、ケルが注力する5つの市場(工業、車載、画像、医療、通信)に向けて開発されている。

極細同軸ケーブル用コネクタと特注ラック・ハーネス

医療機器や画像機器向けには、極細同軸ケーブル用コネクタが供給されている。このコネクタは、細径の同軸ケーブルを高密度に接続し、内視鏡や超音波診断装置などの小型化・高画質化に貢献する。ラック製品は、制御基板や周辺機器を収納するシステムで、電力会社や鉄道事業者向けの特注品が主体である。2026年3月期のラック売上高は13億76百万円と前年比10.1%減少したが、受注高は19.0%増加しており、回復基調にある。ハーネスはコネクタとケーブルを一体化した組立品で、顧客の要求仕様に応じて製造する。グループ全体で、コネクタ単体からシステム製品まで幅広くカバーする。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

電子部品で国内中堅、内需依存で利益率は低下傾向

電気機器業界において、電子部品やデバイスの製造・販売を行い、主に国内の産業機器向けに強みを持つ。同業他社であるイビデンや日清紡ホールディングスと比較し、売上高は120億円前後で業界の中小規模に位置する。2025年3月期の売上高119億円から2026年3月期には129億円と増加したものの、営業利益率は5.04%から2.33%へと低下した。半導体市場の変動や競争激化の影響を受けやすく、高付加価値製品の開発や海外市場の開拓が課題である。

強み

  • 電子部品の設計・製造に高い技術力を持ち、品質で信頼を得ている。
  • 2026年3月期に売上高が前期比8%増と堅調に推移。
  • 国内産業機器向けに安定した需要があり、一定の収益基盤を持つ。
  • 多様な電子部品を提供し、顧客のニーズに柔軟に対応する。

課題

  • 営業利益率が2.33%まで低下し、収益性の改善が必要である。
  • 半導体市場の変動に影響を受けやすく、業績が不安定になるリスクがある。
  • 国内需要への依存が高く、海外市場での競争力強化が急務である。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

電気機器の時価総額近傍。太字がケル

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16769ザインエレクトロニクス139億円338.3倍
26675サクサ137億円27.9倍
36730アクセル135億円10.5倍
46870日本フェンオール129億円13.8倍
56904原田工業120億円26.9倍
66919ケル110億円49.2倍
76864エヌエフホールディングス109億円16.7倍
86731ピクセラ108億円
96522アスタリスク106億円
106874協立電機102億円9.8倍
116748星和電機102億円9.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

渋谷の小規模工場から多摩・山梨へ生産拠点を拡大した創業期

ケルは1962年7月、東京都渋谷区に資本金200万円で創立された。創業直後の同年10月には大田区新井宿へ本社を移転、1965年6月には大田区大森北へ、さらに1967年3月には品川区西五反田に自社工場を建設するなど、首都圏内で生産規模を拡大した。1982年10月、山梨県中巨摩郡甲西町(現・南アルプス市)に山梨事業所を建設し、本格的な量産拠点を確保。1987年12月には本社を東京都多摩市永山に移転し、現在に至る本社所在地を定めた。1988年から1990年にかけて山梨事業所で第三期(プレス棟)・第四期(成形棟)工事を完成させ、金型からの内製体制を整えた。

長野事業所の新設と品質マネジメント認証の取得

1990年12月、社団法人日本証券業協会への店頭登録を果たし、資金調達力を高めた。1992年11月には長野県池田町に長野事業所を建設し、第二の生産拠点を確保。1995年3月には山梨事業所で第五期工事(表面処理棟増築)、1997年3月には長野事業所の第二期工事(増築)が完了した。同時期、品質管理の国際規格取得にも積極的で、1996年1月にISO9001、2002年6月にISO14001を審査登録した。1998年8月には本社社屋を増築し、管理機能を強化。2002年10月には多摩市に環境試験センターを建設し、製品信頼性の評価設備を充実させた。

台湾・中国進出で海外生産販売の足がかりを築く

2004年2月、台湾に現地法人「旺昌電子股份有限公司」を設立し、初の海外連結子会社とした。2008年1月には中国上海市に「科陸電子貿易(上海)有限公司」を設立し、販売拠点として機能させた。2013年10月、山梨県市川三郷町に新たな山梨事業所を建設し、国内生産キャパシティを増強。2017年3月にはドイツに「KEL Europe GmbH」を設立し、欧州市場への直接販売体制を構築した。海外拠点は順次拡大し、グローバルな顧客対応力を高めた。なお、2004年12月にはジャスダック証券取引所に株式を上場し、市場からの資金調達を開始している。

上場市場の統合に伴う変遷とスタンダード市場への移行

2010年4月、ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場した。2013年7月、東京証券取引所と大阪証券取引所の統合により東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。2022年4月の市場区分見直しでは、JASDAQ(スタンダード)から東京証券取引所スタンダード市場に移行した。この間、2013年10月には山梨県市川三郷町に新山梨事業所を建設し、生産能力を増強。2022年10月には長野事業所にクリーンブースを設置し、高精度部品の製造環境を整えた。

米国・シンガポールにも子会社を設置しグローバル網を完成

2024年4月、アメリカに「KEL USA,Inc.」を設立(非連結子会社)。2025年3月には中国・珠海に「開陸連接器(珠海)有限公司」を設立し、同社は連結子会社として現地生産を担う。さらに2025年10月にはシンガポールに「KEL Electronics Singapore Pte. Ltd.」を設立(非連結子会社)し、東南アジア市場への営業活動を開始した。これにより、アジア(台湾・中国・シンガポール)、欧州(ドイツ)、北米(アメリカ)の主要地域に拠点を持つ体制が整った。グループは連結子会社6社、非連結子会社3社で構成され、コネクタのグローバルサプライチェーン構築を加速させている。

年表31件を開く

1960年代

  • 1962年7月創業東京都渋谷区にケル㈱を創立。
  • 1962年10月東京都大田区新井宿に本社を移転。
  • 1965年6月東京都大田区大森北に本社を移転。
  • 1967年3月東京都品川区西五反田に本社・工場を移転・設置。

1980年代

  • 1982年10月山梨県中巨摩郡甲西町(現 南アルプス市)に山梨事業所(現 南アルプス事業所)を建設、操業開始。
  • 1987年4月山梨事業所第二期工事(組立棟増築・表面処理棟建設)完成、操業開始。
  • 1987年12月東京都多摩市永山に本社社屋を建設、移転。
  • 1988年12月山梨事業所第三期工事(プレス棟建設)完成、操業開始。

1990年代

  • 1990年10月山梨事業所第四期工事(成形棟建設)完成、操業開始。
  • 1990年12月社団法人日本証券業協会に店頭登録。
  • 1992年11月長野県北安曇郡池田町に長野事業所を建設、操業開始。
  • 1995年3月山梨事業所第五期工事(表面処理棟増築)完成、操業開始。
  • 1996年1月品質マネジメントシステムの国際規格「ISO9001」を審査登録(認証取得)。
  • 1997年3月長野事業所第二期工事(増築)完成、操業開始。
  • 1997年5月山梨事業所第六期工事(プレス棟増築)完成、操業開始。
  • 1998年8月本社社屋第二期工事(増築)完成。

2000年代

  • 2002年6月環境マネジメントシステムの国際規格「ISO14001」を審査登録(認証取得)。
  • 2002年10月東京都多摩市永山に環境試験センターを建設、稼動開始。
  • 2004年2月台湾に現地法人「旺昌電子股份有限公司」を設立。(連結子会社)
  • 2004年12月上場ジャスダック証券取引所に株式を上場。
  • 2008年1月中国に現地法人「科陸電子貿易(上海)有限公司」を設立。(連結子会社)

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場。
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。
  • 2013年10月山梨県西八代郡市川三郷町に山梨事業所を建設、操業開始。
  • 2017年3月ドイツに現地法人「KEL Europe GmbH」を設立。(連結子会社)
  • 2017年6月香港に現地法人「科陸電子(香港)有限公司」を設立。(非連結子会社)

2020年代

  • 2022年4月市場区分の見直しにより、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)から、東京証券取引所スタンダード市場に移行。
  • 2022年10月長野事業所クリーンブース設置。
  • 2024年4月アメリカに現地法人「KEL USA,Inc.」を設立。(非連結子会社)
  • 2025年3月中国に現地法人「開陸連接器(珠海)有限公司」を設立。(連結子会社)
  • 2025年10月シンガポールに現地法人「KEL Electronics Singapore Pte. Ltd.」を設立。(非連結子会社)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2028年3月期まで155億円
  • 営業利益率2028年3月期まで15%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    コネクタ事業の底上げと各事業の改革

    コネクタ事業の底上げ、ハーネス事業の改革、機器事業の付加価値ビジネスへの転換を推進し、収益力を強化して各事業を拡大する。

  2. 02

    グローバル体制の強化と新市場開拓

    アジア、欧州、北米でのビジネス強化に加え、インドや東南アジアで営業活動を開始。開発力、供給力、販売力をグローバルに強化し、事業領域を拡大する。

  3. 03

    品質管理体制と生産性の向上

    専任部門「品質改革推進室」を設置し、品質管理体制の見直しや設計から量産までのプロセス改善を進め、品質とものづくりの生産性を向上させる。

  4. 04

    生産体制の再構築と原価低減

    国内では内製化や省金化を含む製造プロセス再構築、海外中国工場では生産安定化と設備稼働率向上を図り、効率的で柔軟な生産体制を実現する。

  5. 05

    注力製品分野の競争力再強化と開発力強化

    主力のフローティングコネクタで差別化を推進し、高付加価値製品の開発や開発人員の質・量強化により、競争優位性を確立する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で334人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は593万円で、9期前と比べて+6.6%平均年齢は40.5歳、平均勤続年数は16.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月307
2018年3月310
2019年3月55740.016.1300
2020年3月55940.616.8302
2021年3月56540.516.6301
2022年3月60140.416.5301
2023年3月66340.516.4306
2024年3月63540.315.8318
2025年3月59340.316.2315190
2026年3月59340.516.333490

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率25.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)78.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 1 / 海外 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
山梨事業所 — 西八代郡市川三郷町1,654百万円
山梨製造部
長野事業所 — 北安曇郡池田町901百万円
長野製造部
本社 — 珠海市796百万円
管理・製造部門
本社 — 多摩市610百万円
管理・技術部門
南アルプス事業所 — 南アルプス市405百万円
南アルプス 加工部
本社 — 新北市26百万円
管理・営業 技術・製造部門
本社 — デュッセルドルフ市2百万円
管理・営業部門
本社 — 上海市1百万円
管理・営業部門
主な関係会社
  • 海外
    旺昌電子股份有限公司
    台湾・新北市
    議決権100.0%
  • 海外
    科陸電子貿易(上海)有限公司
    中国・上海市
    議決権100.0%
  • 海外
    KEL Europe GmbH
    ドイツ・デュッセルドルフ市
    議決権100.0%
  • 海外
    開陸連接器(珠海)有限公司
    中国・珠海市
    議決権100.0%
  • 海外
    科陸電子(香港)有限公司
    中国・香港特別行政区
    議決権100.0%
  • 国内
    KEL USA,Inc.
    アメリカ・カリフォルニア州
    議決権100.0%
  • 海外
    KEL Electronics Singapore Pte. Ltd.
    シンガポール
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は129億円営業利益3億円前期と比べると増収減益で、売上が+8.4%、利益が-50.0%。

売上高
+8.4%
129億円
営業利益
-50.0%
3億円
純利益
-50.0%
2億円
営業利益率
2.3%
前期比 -2.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高138億円129億円
営業利益3億円3億円
純利益1億円2億円
1株あたり配当¥80¥80

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は35億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+6.1%、営業利益は−75.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q363
2024年1Q33412.13
2024年2Q3139.73
2024年3Q2926.91
2024年4Q292
2025年2Q6146.62
2025年4Q5823.42
2026年2Q6123.31
2026年4Q6811.51
2027年1Q3512.90

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は97億円から129億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は2.3%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。
2013年3月97117
2014年3月9395
2015年3月98118
2016年3月9285
ドイツに現地法人「KEL Europe GmbH」を設立。(連結子会社)
2017年3月9796
2018年3月104106
2019年3月10296
2020年3月106117
2021年3月102107
2022年3月1282115
2023年3月1452517
アメリカに現地法人「KEL USA,Inc.」を設立。(非連結子会社)
2024年3月122139
中国に現地法人「開陸連接器(珠海)有限公司」を設立。(連結子会社)
2025年3月119665.04
2026年3月129342.32

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高129億円のうち、営業利益として残るのは3億円2.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の1.6%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金78.3%101億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金19.4%25億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.3%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
21.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.5pt
2.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比4.4pt
1.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比6.6pt
1.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが14億円、投資CFが−14億円で、差し引きのフリーCFは0億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は47億円で、売上の4.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月16−122424
2014年3月14−13−2123
2015年3月19−6−41332
2016年3月12−7−5532
2017年3月9−6−2333
2018年3月12−10−4231
2019年3月17−10−4734
2020年3月16−7−3939
2021年3月15−6−3946
2022年3月16−6−31054
2023年3月17−11−7653
2024年3月23−15−7855
2025年3月12−11−6151
2026年3月14−14−6047

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は190億円。このうち返さなくてよい自己資本が153億円で、自己資本比率は80.7%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月131943771.9
2014年3月132973573.5
2015年3月1441053972.6
2016年3月1361053177.3
2017年3月1451103575.4
2018年3月1501153576.7
2019年3月1481163278.4
2020年3月1531193478.2
2021年3月1601253578.3
2022年3月1841394575.4
2023年3月1971504776.4
2024年3月1891543581.3
2025年3月1861523481.8
2026年3月1901533780.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
45億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
112億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
11億円
在庫として抱えている分
負債合計
37億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
75
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率5 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り224社中3位あたり、逆に低いのはROE224社中200位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
1.4%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
2.3%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
80.7%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
8.4%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.6%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,421で、1年前と比べて+3.5%過去52週の値幅のなかでは32%の位置にある。

¥1,421-1.0%1ヶ月+2.2%1年+3.5%時価総額110億円
過去52週の値幅
安値¥1,320高値¥1,634

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)49.2倍
PER (会社予想)79.5倍
PBR0.68倍
配当利回り5.63%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に1440円。25日移動平均線1411.56円を約2.0%上回り、75日線1377.8円も上回っている。200日線1410.92円も上回っており、中期・長期のトレンドは上昇に転じつつある。52週高値1634円からは約11.9%下、52週安値1320円からは約9.1%上昇。RSIは56.65と中立。8月6日から7日にかけて出来高が急増し、その後も堅調に推移。20日に1443円、21日に1440円と高値圏。総じて上昇基調。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

実績PERは49.76倍と同業界平均の30.84倍を上回り、予想PERは80.6倍とさらに割高感が強い。PBR0.69倍は業界平均2.64倍を下回り資産価値に比べて割安だが、ROE1.4%と非常に低く、収益性の悪さが株価の重し。配当利回りは5.56%と高いが、配当性向は319.9%と超過しており、持続可能性に懸念。直近の営業利益率は2.33%と低下傾向で、売上高は増加しているが利益が伴わない。割高なPERと収益力の弱さから、総合的に割高と判断した。

指標この会社業種平均
PER (実績)49.2倍30.8倍
PER (予想)79.5倍
PBR0.68倍2.58倍
ROE1.4%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は安定しているが、利益率が悪化しており、特に2026年3月期の経常利益は大幅減益見込み。強気派は、デジタル化による効率化サービスが成長の柱となり、中長期的な利益回復を期待する。弱気派は、既存BPO事業の競争激化や、新サービスへの投資効果の不透明さを指摘し、業績回復の確信が持てないとみる。PBRは0.69倍と低いが、ROE1.4%の低収益性が株価の重しとなっている。

プラスに働く材料7
  • デジタル成長戦略

    業務効率化サービスが新たな収益源として期待され、成長余地がある。

  • 割安な資産価値

    PBR0.69倍と純資産に比べて株価が低く、株主価値向上の余地。

  • 高い配当利回り

    予想配当利回り5.56%と高く、株主への還元姿勢が強い。

  • 売上高129億円と拡大、投資効果で利益回復期待2026年下期影響

    売上高は119億円から129億円へ8.4%増、営業利益率の改善余地

  • 配当利回り5.56%は株価の下支え要因通年影響

    高配当利回り5.56%は業績悪化でも投資家を惹きつける

  • 低PBR0.69倍で資本効率改善策の発表余地次回株主総会影響

    PBR0.69倍と1倍割れ、自己株式取得などがあれば株価上昇要因

  • 営業利益率2.33%は過去の5%から回復余地2027年〜2028年影響

    固定費削減が進めば営業利益率5%で売上129億円なら営業利益6.5億円

マイナスに働く材料7
  • 収益の悪化傾向

    純利益が2023年の17億円から2026年予想2億円へ急減。

  • ROEの低迷

    ROE1.4%と低く、資本効率が悪く成長への再投資が乏しい。

  • 競争環境の厳しさ

    BPO市場は競争が激しく、価格引き下げ圧力が利益を圧迫。

  • 営業利益が前期比半減の3億円、収益性悪化決算発表後影響

    営業利益6億円→3億円、売上高営業利益率5.04%→2.33%

  • 予想PER80.6倍と極端な割高水準通年影響

    時価総額111億円に対し純利益予想2億円、PER55倍超

  • 純利益減少で高配当の維持が困難に次回株主総会影響

    純利益は4億円から2億円へ半減、配当性向が拡大し減配リスク

  • 売上拡大がコスト増だけに終わる非効率な成長継続影響

    売上高は増加するも営業利益は減少、投資回収が遅れる

次の決算で確かめる点
売上高
BPO契約の獲得状況と既存案件の維持を確認。
営業利益率
デジタルサービスによる効率化効果と競争影響を測る。
新規契約件数
デジタルサービスの採用状況を示す成長の先行指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり80で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは5.63%。

年間配当
¥80
1株あたり
配当利回り
5.63%
いまの株価に対して
配当性向
319.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3347.1
2018年3月369.146.7
2019年3月398.355.4
2020年3月390.043.7
2021年3月390.045.3
2022年3月81107.745.1
2023年3月9517.342.5
2024年3月950.069.6
2025年3月80−15.8112.2
2026年3月800.0319.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥80

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ8,498人。区分でいちばん多いのは個人・その他67.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が23.8%を占め、残る76.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他63.962.462.263.163.967.0
事業法人15.415.415.114.816.516.0
金融機関11.48.98.58.48.27.8
外国法人6.19.410.511.18.97.5
自己株式6.26.26.26.26.16.0
証券会社3.24.03.82.62.61.7
外国人個人0.00.00.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01菊水ホールディングス株式会社6.61
02日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスター トラスト信託銀行株式会社)3.76
03株式会社三菱UFJ銀行3.76
04THE HONGKONG AND SHANGHAI BANKING CORPORATION LTD - SINGAPORE BRANCH PRIVATE BANKING DIVISION CLIENTS A/C 8221-623793(常任代理人 香港上海銀行東京支店)3.60
05橋本幸雄2.97
06アジア電子工業株式会社2.34
07ケル社員持株会2.11
08ASGJapan株式会社1.77
09萩原慶子1.58
10山崎万希子1.54

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−38%、1株純資産は14期で+231%。直近期のROEは1.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月466357.56.928.9
2014年3月366655.49.044.1
2015年3月557197.97.934.7
2016年3月731,4465.09.554.7
2017年3月801,5095.49.347.1
2018年3月861,5885.614.446.7
2019年3月811,5955.110.655.4
2020年3月971,6446.07.543.7
2021年3月1001,7195.99.245.3
2022年3月2001,90711.07.045.1
2023年3月2382,07011.97.742.5
2024年3月1172,1185.616.169.6
2025年3月552,0942.624.3112.2
2026年3月292,1041.449.1319.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額116百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
春日明代表取締役社長 技術本部長5516,800
関根健太郎常務取締役 営業本部長 経営企画室部長5211,500
代永秀延取締役 生産改革プロジェクト担当兼 生産改革室部長6215,100
牧田直規取締役 コーポレート本部長5511,000
太田三男取締役 監査等委員666,900
原俊彦取締役 監査等委員664,000
山本恭仁子取締役 監査等委員53

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)48569123
社外取締役2191910
取締役(社内)1666

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容325字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社と子会社7社で構成され、単一セグメントに属するコネクタ、ラック等の製造・販売を主な事業の内容としております。 コネクタ……………工業機器・画像機器等の電子・電気機器において、実装されたプリント基板間や機器内、機器間の電気的接続、切り離しのためのコネクタの製造・販売。 ラック………………制御基板や周辺機器の収納をシステム化したラックの製造・販売。 ハーネス……………コネクタとケーブルを接続したハーネスの製造・販売。 当社グループの事業系統図は次のとおりであります。 (注)旺昌電子股份有限公司、科陸電子貿易(上海)有限公司、KEL Europe GmbH、開陸連接器(珠海)有限公司は連結子会社であります。
経営方針・対処すべき課題2,817字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 ① 会社の経営の基本方針 当社グループは創業以来、高品質の小型コネクタをエレクトロニクス市場に提供することを基本として運営してまいりました。 コネクタの専門メーカーとして、常に最先端の接続技術(コネクション・テクノロジー)を追い求め、益々、高密度、高速化する産業用機器に対応し、市場ニーズを先取りした製品を開発し、市場に供給し続けることを最優先課題として取り組んでいく所存であります。 ・経営基本方針 1.オープンで、フェアな企業活動を基本として、信頼される企業を目指す。 2.最先端技術の研究と開発に努め、お客様のご要望にお応えする魅力ある商品を提供する。 3.個人の創造力とチームワークの強みを最大限に高める企業風土をつくる。 4.効率的な経営を通じて、長期安定的な成長と、共存共栄を実現する。 ② 経営戦略 当社グループは、海外売上拡大に向けグローバルで体制(開発力/供給力/販売力)を強化し、新製品開発、注力市場開拓を強化して事業を拡大する、モノづくり(品質向上、コスト削減、リードタイム短縮)を最適化することを基本方針とし、第65期は「コネクタ事業の底上げ、ハーネス事業の改革、機器事業の付加価値ビジネスへの転換を推進し、収益力を強化し各事業を拡大する。」「フローティング/高速伝送/ハイパワー/防水を強化する。」「工業/車載/画像/医療/通信を注力市場とする。」を重点戦略とし、アジア/欧州/北米のビジネス強化拡大に加え、インド/東南アジアで営業活動をスタートさせ、中国自社工場での生産品種の拡大、生産拠点の最適化、戦略的運用を進め、供給力の強化をし、技術提携、業務提携を積極的に行い、事業領域を拡大してまいります。 (2) 経営環境及び対処すべき課題等 当社グループが現中期経営計画期間(2028年3月期まで)に最優先で取り組む課題は営業利益率の向上です。 当社グループを取り巻く事業環境は、電子機器の高度化・高機能化に伴い、コネクタに対しても高付加価値化、短期開発、安定供給、品質信頼性の一層の向上が求められる状況が続いております。一方で、原材料価格の高騰や競争環境の激化などもあり、今までの収益モデルからの転換が必要不可欠であると認識しております。原材料価格の高騰や地政学リスクの顕在化をはじめとする経営環境の激変によりコスト構造が大きく変容し高コスト体質に陥っていることに加え、事業成長にはグローバル化・国際競争力の向上が求められております。 これらを踏まえ、当社グループが持続的成長を実現するために、重要な経営課題として以下のとおり対応を進めてまいります。 ①品質管理体制および製造現場の生産性向上 当社製品の品質不具合による補修対応が一部顧客で発生した事を真摯に受け止め、部門横断で対応するプロジェクトチームを立ち上げ問題解決にあたりました。品質問題が発生した際には直ちに対応できる体制を構築いたしました。今後、万が一問題が発生した際には迅速に対応してまいります。 また、製造工程における非稼働設備や原材料のロスが、原材料価格の高騰等を背景に利益を圧迫しております。これらの課題に対応する社長直轄の専任部門「品質改革推進室」を設置し品質およびものづくりの生産性向上にスピーディに取り組み、品質管理体制・設計から量産までのプロセスを見直し、改善に取り組んでまいります。 ②国内外の生産体制見直し 国内では内製化や省金化を含む製造プロセスの再構築を進め、各事業所の役割や生産品目の最適化、工程や少量品ラインを見直し、効率的かつ柔軟な生産体制の再編を進めてまいります。これらの取り組みにより、製造での原価低減を図ります。 海外(中国)については、現地生産・現地供給の戦略拠点として、生産安定化および設備稼働率を向上し、海外(中国)事業を強化してまいります。 ③製品への適正な価格転嫁 原材料価格や製造コストが上昇する中、製造での原価低減に加え、製品販売における収益確保が不可欠です。当社グループでは、製品の付加価値やコスト構造を踏まえた適正な価格設定を行うとともに、顧客への丁寧な説明を通じて価格転嫁を進め、収益性を重視した営業活動を実施してまいります。 ④市場・顧客基盤の拡大 工業機器市場および車載機器市場以外の市場では、売上高成長率が低い状況が続いております。また、海外市場(特に欧州・北米)においては、顧客開拓や新規案件が十分な状況ではありません。引き続き、各市場および海外でのネットワーク構築や営業活動強化を進めてまいります。 ⑤的確な開発テーマの選定と開発力強化 市場ニーズの変化が加速する中、開発テーマと市場ニーズのミスマッチや付加価値が十分でない開発テーマに投資する恐れがあります。成長分野や顧客の課題を踏まえた開発テーマを選定し、高付加価値製品を生み出す開発体制を構築してまいります。また、開発人員の質・量両面での強化を図り、開発スピードの向上による機会損失の低減に取り組んでまいります。 ⑥主力製品分野における競争力の再強化 当社グループの主力製品であるフローティングコネクタでは、同業他社との競争が激化しており、受注獲得の厳しさが年々増しております。さらなる差異化の工夫や継続した用途・機能の検討・追求を進め、持続的な競争優位性を確立してまいります。 ⑦収益モデルおよび高コスト体質改善 原材料価格の高騰に加え、稼働率の低い生産設備や高コストな業務プロセスなどにより、収益性の改善が課題となっております。価格競争力の強化に向け、設計段階からの原価低減活動、間接業務の効率化、人時生産性の向上など、全社横断的な改善活動を推進してまいります。 2027年3月期につきましては中期経営計画の目標数値である2028年3月期売上高155億円、営業利益率15%以上の達成を目指すべく、経営課題に全社を挙げて取り組みを進めてまいります。 2027年3月期の業績予想は経営課題の取り組み効果が限定的であることが想定されるため売上高136億円(当連結会計年度比5.8%増加)、営業利益2億30百万円(同19.3%減少)、経常利益2億50百万円(同35.0%減少)、親会社株主に帰属する当期純利益1億20百万円(同43.0%減少)を見込んでおります。 当社グループは、経営環境の不確実性が高まる中においても、これら課題に迅速かつ的確に対応することで事業基盤を強化し、先に掲げた営業利益率を向上させ持続的な成長と企業価値の向上を実現してまいります。
事業等のリスク3,908字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には以下のようなものがあります。 なお、以下の事項のうち、将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営戦略実行上のリスク ①新製品開発力 当社グループは電子応用機器の小型、軽量、高機能ニーズに対応する新製品を市場に供給し続けることにより、企業価値の向上を図っており、営業面では最近3年間以内に開発された新製品にて、受注の概ね20%程度の獲得を目指しております。今後もこの傾向を維持・発展させていくことは可能であると考えておりますが、エレクトロニクス業界の進歩は目覚ましく、市場ニーズの変化も加速していることから、開発テーマの選定が市場ニーズと乖離し、十分な付加価値を有する製品開発ができない場合には、受注機会の逸失や収益性の低下につながり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ②技術者等の人材の確保育成 当社グループの将来の成長は、有能な技術者をはじめとする人材の確保と育成に左右されます。当該リスクについては、当社グループでは、「将来を担う人材の確保」「グローバル化に合わせた人事制度の見直し」「従業員教育」を目標に年間を通じた採用活動、高い技術力を持った人材の確保に対応した人事制度の整備及び各種教育・研修の実施等を通じた人材の育成に取り組んでおり、良い人材は、上述①の新製品開発力のリスクを低減する対応策となります。 ③海外事業に伴うリスク 当社グループは、海外事業の強化、拡大を基本方針として掲げております。しかしながら、海外市場において顧客開拓や販売ネットワークの構築が計画どおりに進まない場合には、特に欧州・北米市場における成長機会を逸失し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、海外拠点を置いている国・地域において、貿易摩擦等の経済リスク、文化・慣習の違いを起因とする労務問題、テロや伝染病等の社会的混乱等が発生した場合、当社グループの事業に悪影響を及ぼす可能性があります。当該リスクについては、現地法律事務所、会計事務所等と連携し、また、社員の安全等については現地行政情報等を収集・分析し、対応いたします。 (2) 製品供給に関するリスク ①外注先の確保 当社グループが製造する製品の部品の多くは、外部の協力会社へ加工委託しております。また、ハーネス製品やラック製品の組立についても、外部の協力会社へ委託しております。これらの部品加工及び組立の協力会社が不足する場合や協力会社の経営に不安が生じた場合には生産活動が十分に行えず、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。当該リスクについては、情報収集に努め、既存協力会社との意思疎通を密にすること等で対応いたします。 ②品質問題の発生 当社グループは品質マネジメントシステムに基づき製品品質の向上に努めております。予期しない製品不具合が発生し、品質に係る重大な問題が発生した場合には、解決に多くの時間と労力を要し、製品供給に悪影響を及ぼす可能性があります。また、損害賠償金や顧客からの信頼を失うことによる売上減少等が発生する場合があります。当連結会計年度においても、一部製品に品質不具合が発生し、補償金等を計上する事象が生じております。当該リスクについては、品質マネジメントシステムの最適な運用に加え、部門横断のプロジェクト体制の構築や専任組織の設置等により、品質管理体制の強化および再発防止に取り組んでおります。 ③原材料の調達 当社グループが製造する製品の原材料は、原油や非鉄金属であります。これら原材料について、急激な需要増加等により、調達不足や調達遅延が発生した場合には、生産活動が十分に行えず、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、これら原材料の価格が上昇し、製品価格に転嫁できない場合には、売上原価を押し上げ、利益減少につながる可能性があります。当該リスクについては、適正な調達計画の作成や調達先の多様化等により対応いたします。 ④大規模災害 当社グループの国内生産拠点は山梨県に2拠点、長野県に1拠点、海外生産拠点は中国・珠海市に1拠点であり、また、外部委託による生産拠点は国内外へと展開しております。当該地域に大規模災害が発生し、停電その他インフラへの甚大な被害があった場合には、生産活動に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクについては、生産拠点の分散とBCP(事業継続計画)に基づく被害からの速やかな復旧等により対応いたします。 (3) 外部環境によるリスク ①市況、社会経済環境の変化 当社グループの属するエレクトロニクス業界は、市況の影響を受けやすい業界と言われております。また、特定の市場分野や主力製品においては競争が激化しており、価格競争や受注環境の悪化が進行する可能性があります。かつての半導体不況、IT不況のような事態が再来した場合には、受注が減少し、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、新型コロナウイルスの世界的な拡散のような経済活動に大きな打撃を与える事象が発生した場合においても同様に悪影響が発生する可能性があります。当該リスクに関しては、発生した場合に影響が少なくなるようコスト構造の改善等に取り組んでいきます。 ②為替相場の変動 当社グループは米ドルやユーロ建ての製品輸出を行っており、為替相場の変動は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。想定以上の円高は、製品の競争力を弱め、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。当該リスクについては、外貨建て仕入や為替予約によるリスクヘッジ等により対応いたします。 ③米国の関税政策 当社グループは米国市場向けに製品を供給しており、米国政府が導入した相互関税政策により当社製品に対して高率の関税が課される可能性はありますが、現状、当社の米国向け直接出荷比率は低く、直接的な影響は限定的です。間接的には、顧客の生産拠点変更により、当社製品の納入先も変更となる可能性等はありますが、現状では設備投資計画や事業決定を延期する必要が生じるほどの影響は確認されておりません。ただし、先行きは依然として不透明であるため、動向を注視し、状況に応じて迅速に検討・対応いたします。 ④収益構造およびコスト上昇に関するリスク 当社グループは、原材料価格の高騰やエネルギーコストの上昇、為替変動等により製造コストが上昇する環境にあります。また、生産設備の稼働状況や業務プロセスによっては、製造効率の低下や高コスト体質が継続する可能性があります。これらの影響について製品価格へ十分に転嫁できない場合には、収益性の低下を招き、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。当該リスクについては、製造プロセスの見直しや原価低減活動の推進、適正な価格設定および価格転嫁の実施等により対応してまいります。 (4) その他 ①内部統制上のリスク 当社グループは当社及び海外子会社4社で連結決算を行っており、子会社取引等を中心に海外取引があります。これら海外取引が増加し、国内と同様の内部管理体制が取れない場合には、決算の正確性に問題が発生する可能性があります。また、経営者による内部統制の無効化等が発生した場合にも同様の問題が発生する可能性があります。当該リスクについては、グループのガバナンスを強化し、重要な取引について、厳密な検証作業を行うこと等で対応いたします。 ②重要な訴訟等のリスク 当社グループは、現在、業績に影響する訴訟等に関与していませんが、知的財産や製造物責任など、当社グループの事業活動が、今後、重要な訴訟等の対象となり、その結果によっては当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。当該リスクについては、外部専門家の活用とともに、社内における意識の向上を図ること等で対応いたします。 ③コンプライアンス違反 当社グループの事業活動を行う中で、コンプライアンス違反(ハラスメント、雇用関連、人権等)が発生した場合、社会的信頼を失墜し、事業に悪影響を及ぼすリスクがあります。当該リスクについては、役員・社員一人ひとりが、社会的責任を果たすために、国内外における関連法令、国際ルールを理解し遵守しつつ高い倫理観をもって行動するという観点から「企業行動基準」を定め周知徹底を図っております。 法規制の制定や改訂に関しては、速やかに対応し、社内規程の改定や社内ルールの新設、見直し、及び社員教育の実施を行う事で未然防止に努めると共に、発生時の対応体制の整備、ルール化を行う等で対応いたします。 ④情報システム上のリスク 当社グループは、事業活動を通して、取引先の個人情報及び機密情報を多数保有しております。このため、サイバー攻撃、不正アクセス、コンピューターウイルス侵入等により、万一これらの情報が流出した場合や重要データの破壊、改ざん、システム障害、システムダウン等が生じた場合には、当社グループの信用低下や業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、当該リスクについて、「情報セキュリティ管理規程」「情報システム運用規程」を制定し、機密情報管理体制の確立・徹底に努めております。また、定期的に役員及び従業員への情報セキュリティ教育を目的にeラーニング等の教育を行っております。
経営成績の分析 (MD&A)5,504字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、通商政策を巡る不透明感や地政学的リスクの影響が引き続き懸念される中で、地域によって経済回復のペースにばらつきが見られ、全体としては不確実性の高い状況で推移いたしました。こうした中、米国の通商政策の影響等が一部に見られ、先行きには不透明感が残るものの、設備投資につきましては高水準の企業収益を背景に底堅く推移し、全体としては緩やかな回復基調が見られました。 当社グループが属するエレクトロニクス業界は、生成AIやデータセンター関連需要を背景として、工業機器向けを中心に底堅い需要が見られました。一方で、車載機器向けにおいては、一部地域で在庫調整の影響が継続したほか、民生機器向けでは需要の回復に時間を要する状況となりました。 このような環境のもと、当社グループは、2030年を目標とする「KEL VISION 2030」(長期経営計画)および中期経営計画(2026年3月期~2028年3月期)を策定し、目標達成に向けた施策を開始いたしました。 「KEL VISION 2030」では、世界での認知度向上および海外ビジネスの強化・拡大を図るとともに、世界へ向けた魅力的な付加価値商品(新製品)を増強し、世界に貢献できる企業体制・サプライチェーンの構築を基本方針として掲げております。 当社グループにおける当連結会計年度の事業概況としては、車載機器市場における電動化の進展を背景に需要拡大が継続し、工業機器市場についても在庫調整の影響が残るものの、市場環境の改善に伴う受注回復が進むことを想定しておりました。実際に売上高につきましては、工業機器市場および遊技機器市場向けコネクタの受注が好調に推移し、医療機器市場および画像機器市場向けコネクタの受注も堅調に推移いたしました。一方で、車載機器市場および通信機器市場向けコネクタの受注は減少いたしました。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は128億57百万円(前連結会計年度比8.3%増加)となりました。利益面につきましては、原材料価格の高騰により売上原価が上昇したことに加え、中国工場の量産開始が当初の計画より遅延し、生産効率の改善効果が想定を下回ったことから、売上総利益率が低下いたしました。また、将来の事業拡大および競争力強化を見据えた新製品・新技術開発への研究開発投資に加え、国内における新拠点の開設や中国工場設立に伴う設備投資等により、減価償却費ならびに販売費及び一般管理費が増加したことから、営業利益2億84百万円(同52.3%減少)、経常利益3億84百万円(同34.3%減少)となりました。 さらに、当社製品の一部に品質不具合が判明したことを受け、当該製品の品質不具合に伴う補償金および関連費用として製品不具合対策費40百万円を特別損失に計上したことから、親会社株主に帰属する当期純利益2億10百万円(同47.6%減少)となりました。なお、本不具合は一部顧客で発生したものであり、主力製品への品質・性能に与える影響は限定的であります。 品目別の業績を示すと、次のとおりであります。なお、当社グループは、単一セグメントに属するコネクタ、ラック等の製造・販売を行っているため、品目別の業績を示しております。 〈製品別の状況〉 コネクタの売上高は、車載機器向けフローティングコネクタ、通信機器向けコネクタの受注は減少したものの、工業機器向け、遊技機器向けコネクタは好調に推移し、医療機器向け極細同軸ケーブル用コネクタ、画像機器向けコネクタの受注は堅調に推移したことにより112億93百万円(前連結会計年度比11.0%増加)となりました。 ラックの売上高は、電力及び車両関連(鉄道)向けの特注ラックの受注が堅調に推移したものの、医療機器向け特注ラックの受注が減少したことにより13億76百万円(同10.1%減少)となりました。 その他の売上高は、1億86百万円(同10.8%増加)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ3億41百万円減少(前連結会計年度は4億45百万円の減少)し、47億29百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動の結果得られた資金は、14億46百万円(前連結会計年度は11億56百万円の獲得)となりました。これは、法人税等の支払額1億51百万円があったものの、税金等調整前当期純利益3億57百万円の計上、減価償却費12億6百万円の計上があったこと等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動の結果使用した資金は、13億76百万円(前連結会計年度は10億74百万円の使用)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出15億2百万円があったこと等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動の結果使用した資金は、5億90百万円(前連結会計年度は6億41百万円の使用)となりました。これは、配当金の支払額5億82百万円があったこと等によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループは、単一セグメントに属するコネクタ、ラック等の製造・販売を行っているため、生産、受注及び販売の状況については、品目別に記載しております。 イ.生産実績 当連結会計年度における生産実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 品目別   生産高(千円)   前期比(%) コネクタ   11,426,556   13.8 ラック   1,349,159   △ 14.3 その他   191,933   47.2 合計   12,967,649   10.4 (注) 金額は販売価格によっております。 ロ.受注実績 当連結会計年度における受注状況を品目別に示すと、次のとおりであります。 品目別   受注高(千円)   前期比(%)   受注残高(千円)   前期比(%) コネクタ   11,784,343   18.3   2,127,534   30.0 ラック   1,525,343   19.0   726,287   25.7 その他   178,454   8.7   44,000   △ 16.2 合計   13,488,141   18.2   2,897,823   27.8 ハ.販売実績 当連結会計年度における販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 品目別   販売高(千円)   前期比(%) コネクタ   11,293,754   11.0 ラック   1,376,878   △ 10.1 その他   186,934   10.8 合計   12,857,567   8.3 (注) 最近2連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、以下のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) サンワテクノス㈱   1,428,906   12.0   1,775,913   13.8 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 ・財政状態の状況の分析 当連結会計年度末の財政状態は以下のとおりであります。 区分   金額(千円)   前期比(%) 資産の部   18,964,192   1.9 負債の部   3,660,042   8.3 純資産の部   15,304,149   0.5 イ.資産 前連結会計年度末に比べ3億58百万円増加し、189億64百万円となりました。これは、現金及び預金の減少額3億50百万円があったものの、商品及び製品の増加額2億47百万円、原材料及び貯蔵品の増加額2億32百万円があったこと等によるものであります。 ロ.負債 前連結会計年度末に比べ2億79百万円増加し、36億60百万円となりました。これは、電子記録債務の減少額67百万円があったものの、支払手形及び買掛金の増加額2億62百万円があったこと等によるものであります。 ハ.純資産 前連結会計年度末に比べ79百万円増加し、153億4百万円となりました。これは、その他有価証券評価差額金の増加額2億73百万円があったこと等によるものであります。 ・経営成績の状況の分析 当連結会計年度の経営成績は以下のとおりであります。 区分   金額(千円)   前期比(%) 売上高   12,857,567   8.3 営業利益   284,833   △52.3 経常利益   384,498   △34.3 親会社株主に帰属する当期純利益   210,390   △47.6 イ.売上高 売上高は医療機器市場の受注は受注が減少したものの、工業機器市場、遊技機器市場の好調に推移したことにより、前連結会計年度に比べ9億85百万円増加し、128億57百万円となりました。 ロ.売上総利益及び営業利益 売上総利益は原材料価格の高騰により売上原価が上昇したことに加え、中国工場の量産開始が当初の計画より遅延し、生産効率の改善効果が想定を下回ったことから、前連結会計年度に比べ1億36百万円減少し、27億99百万円となりました。 営業利益は将来の事業拡大および競争力強化を見据えた新製品・新技術開発への研究開発投資に加え、国内における新拠点の開設や中国工場設立に伴う設備投資等により、減価償却費ならびに販売費及び一般管理費が増加したことから、3億11百万円減少し、2億84百万円となりました。 ハ.営業外損益及び経常利益 営業外損益は、受取配当金及び為替差益等の増加により、前連結会計年度に比べ純額で1億10百万円の増加となり、経常利益は営業利益の減少に伴い、前連結会計年度に比べ2億1百万円減少し、3億84百万円となりました。 ニ.特別損益 特別損益は製品不具合対策費の発生があり、前連結会計年度に比べ純額で24百万円減少となりました。 ホ.親会社株主に帰属する当期純利益 親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ1億91百万円減少し、2億10百万円となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、3億41百万円減少し、現金及び現金同等物の期末残高は、47億29百万円となっております。当該残高は、売上高の4.4か月相当であり、事業を運営するにあたり十分な残高を有しております。また、キャッシュ・フロー対有利子負債比率(有利子負債÷営業キャッシュ・フロー×100)は34.5%であり、財政状況も良好であります。 ・資本の財源及び資金の流動性 イ.資本の財源 当社グループの属するエレクトロニクス業界、特に電子機器業界の進歩は目覚ましく、小型化・高性能化製品が求められる状況にあります。そのような市場ニーズに対応するため、当社グループは、研究開発投資により最近3年間以内に開発された新製品の売上割合を30%とする目標を定め、研究開発・設備投資(金型及び機械装置等)を行っております。これらの資金需要は、利益等を源泉とした内部資金・金融機関からの借入等で対応しております。 また、事業活動の拡大に伴う売掛債権及び棚卸資産等への資金需要につきましても、内部資金・金融機関からの借入等で対応しております。 ロ.資金の流動性 当社グループの当連結会計年度末の流動比率(流動資産÷流動負債×100)は、375%であり、また、現金預金比率(現金及び預金÷流動負債×100)につきましても148%となっており、安定した資金運営を行っております。なお、各子会社の資金状況は当社で把握・管理しており、当社がグループ資金を一元管理しております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 また、連結財務諸表の作成にあたっては、第5〔経理の状況〕1〔連結財務諸表等〕(1)〔連結財務諸表〕 注記事項連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項に基づき作成しておりますが、採用する会計基準には、当社の判断及び見積りを伴うものが含まれております。 ④経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、経営効率を判断する指標として、「株主資本利益率(ROE)」を重要と考えており、その向上を目指しております。当連結会計年度の「株主資本利益率(ROE)」は1.4%となり、前連結会計年度に比1.2ポイント減少いたしました。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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