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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ピクセラ

PIXELA CORPORATION6731 · Standard · 電気機器

デジタルAV機器の老舗がウェルネス家電とデジタルプラットフォームに事業を再編。チューナー技術を核にサブスクリプションやWeb3領域を開拓。

概要

ピクセラは1982年に大阪で設立された電気機器メーカーである。パソコン向けテレビチューナーやデジタル家電向けチップセット、無線通信モジュールを主力としてきたが、近年は業績が低迷し、2025年9月期の売上高は10億円、営業損失は8億円と小規模な赤字が続く。現在はウェルネス・ヘルスケアとWeb3技術を軸にした事業転換を進めている。

AV関連と家電の二つの報告セグメント

ピクセラグループは「AV関連事業」と「家電事業」の2セグメントで構成される。AV関連事業では、デジタルテレビチューナー、テレビキャプチャー、TVスタックソフトウェア、LTE通信モジュール、スマートリングなどを手掛ける。子会社の株式会社RfStreamがシリコンチューナー開発を担う。家電事業は株式会社A-Stageが主体となり、調理家電、季節家電、理美容家電を中心に自社ブランド「Re・De」や大手EC向けOEM製品を展開する。両セグメントとも売上は縮小傾向にあり、2025年9月期のAV関連事業の売上高は約5億円、家電事業は約5億円と推定される。

縮小を続ける売上と継続する営業赤字

売上高は2012年9月期の59億円をピークに減少を続け、2025年9月期には10億円となった。同期間中、純損益はほぼ一貫して赤字であり、2025年9月期の営業損失は8億円、親会社株主に帰属する当期純損失は9億円に達する。従業員数は50人と小規模で、固定費の削減や本社移転などの構造改革を繰り返しているが、収益改善には至っていない。過去には東京証券取引所市場第一部に指定されていたが、2015年に市場第二部へ指定替えとなり、現在はスタンダード市場に上場する。

子会社の取得と売却を繰り返したグループ再編

ピクセラは2004年にシリコンチューナー開発のRfStreamを子会社化し、2006年にはシステムLSIのシンセシスを連結子会社としたが、2009年にシンセシスの全株式を譲渡した。2007年には光触媒塗料のピアレックス・テクノロジーズを子会社化したが、2015年に売却。海外では2004年に中国現地法人「貝賽莱(上海)多媒体信息技術有限公司」を設立したが、2010年に清算した。2018年には民泊運営事業などを手掛けるA-Stageを子会社化し、現在は家電事業の中核となっている。このように、事業環境の変化に応じてグループ構成を頻繁に変更してきた。

「TVチューナー会社」からの脱却を目指す新戦略

長期にわたる赤字を背景に、ピクセラは2023年から本格的な事業転換を進めている。従来のテレビチューナー関連開発を大幅に縮小する一方、新たな成長領域として「ウェルネス・ヘルスケア×Web3」を掲げた。具体的には、AIやIoTを活用したスマートリングなどのウェアラブルデバイス、ブロックチェーンを用いたヘルスデータ管理、トークンエコノミーによるユーザーエンゲージメント向上を志向する。2025年にはポイ活アプリ「エブリポイント」やサブスクリプションサービス「PIXELA GROUPサブスク」を開始した。海外展開では、2027年までに「Re・De」ブランドをアジア5地域に拡大する目標を掲げる。

業界の中での役割はデジタル放送受信技術を強みとするAV機器メーカー。家電事業ではオリジナルデザインで差別化。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
10億円
営業利益
-8億円
営業利益率
-80.0%
純利益
-9億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01AV関連主力

デジタルテレビチューナー、キャプチャー機器、視聴ソフトウェアなど、デジタル放送受信にまつわる製品とサービスを提供。新4K8K衛星放送対応製品や、ホテル向け視聴サービス、サイネージ向けソフトウェア等も展開。

主な製品・サービス5
デジタルテレビチューナー
パソコンやテレビで地上デジタル放送や新4K8K衛星放送を視聴するための機器。
テレビキャプチャー
テレビ放送をパソコンに録画・視聴するためのデバイス。
Xitシリーズ
多機能なテレビ視聴アプリケーション。録画や番組表表示などに対応。
BizModeソフトウェア
ホテルや病院向けに、テレビのリモコン操作を簡略化する月額課金サービス。
Pipicoソフトウェア
サイネージ(電子看板)向けのコンテンツ配信・管理ソフトウェア。月額課金サービス。

02家電準主力

オリジナルデザインの生活家電・理美容家電を企画・開発し、D2CやEC、代理店チャネルで販売。ブランドビジネスとして他ブランドの企画・ライセンスも手掛ける。

主な製品・サービス2
生活家電
冷蔵庫、洗濯機、炊飯器など、日常で使う家電製品をオリジナルデザインで展開。
理美容家電
ヘアドライヤー、スティック型美顔器など、美容分野向けの家電製品。

製品と技術

デジタルテレビチューナーと視聴ソフトウェアの変遷

ピクセラのAV関連事業の中核は、長年にわたりデジタルテレビチューナーと関連ソフトウェアである。パソコン向けテレビキャプチャーで市場に参入し、地上デジタル放送対応後は「Xit」シリーズの視聴アプリケーションを提供。ワイヤレステレビチューナー「XIT-AIR120CW」やUSBスティック型の「Xit-Stick」など、据え置き型から小型製品までラインナップを持つ。業務用にはホテル・病院向け「BizMode」、サイネージ向け「Pipico」といった月額課金ソフトウェアも用意する。新4K8K衛星放送対応のTVスタックソフトウェアはターンキーソリューションとして家電メーカーに供給されてきたが、2025年9月期にはそのロイヤリティ売上は1百万円まで減少した。

家電ブランド「Re・De」とOEM事業の展開

家電事業では、2007年に立ち上げた「PRODIA」ブランドから、2020年に「Re・De」ブランドへ切り替えた。Re・Deでは調理家電(電気圧力鍋、エアフライヤーなど)、季節家電(加湿器、扇風機)、理美容家電(ヘアドライヤー、美顔器)などを展開する。特に理美容製品とオーガニックプロダクトに注力し、高機能ヘアケア機器や天然素材調理家電の開発を進めている。販売面では自社ECに加え、大手EC事業者向けOEM供給も行う。2025年9月期の家電事業売上高は約5億円と推定され、グループ全体の約半分を占める。子会社A-Stageが開発・調達を担い、ブランドビジネスとOEMの両軸で収益化を図っている。

ウェアラブルIoTデバイスとウェルネス分野への進出

新成長戦略に基づき、ピクセラはウェアラブルIoTデバイス、特にスマートリングの開発に注力している。2023年以降、スマートリングカメラバンドルソフトの保守収入が発生しており、2025年9月期には関連売上高が46百万円(前期比667.8%増)となった。また、スピーカー付きLEDランタン「Re・De」も発売し、アウトドア向けライフスタイル製品を拡充している。これらの機器は、AIやIoT技術を活用し、健康データの計測・管理を可能にする。さらにブロックチェーン技術を組み合わせたヘルスケアデータの安全な管理や、トークンによるユーザーインセンティブ設計を視野に入れている。2025年にはポイ活アプリ「エブリポイント」を開始し、ポイントエコノミーとの連携も模索している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

低迷する家電・電子部品、赤字続く

ピクセラは電気機器セクターに属し、家電・電子部品を手掛けるが、業績は低迷している。同業他社にはキオクシアHD、日清紡HD、Abalance、イビデン、パワーエックスなど半導体・電子部品大手が名を連ねる。売上高は2024年9月期12億円と非常に小規模で、営業利益率は▲66.67%と深刻な赤字。2025年9月期も売上高10億円、営業利益率▲80%と悪化見込みで、存続が懸念される。ニッチ市場での再生が急務。

強み

  • 規模が小さいため、迅速な意思決定と事業転換が可能。
  • 家電・電子分野の特定技術で生き残りの可能性。
  • ピクセラブランドは一部消費者に認知あり。
  • 赤字であり、抜本的なコスト削減策を実施可能。

課題

  • 営業利益率▲80%と極めて深刻な赤字で、財務悪化リスク。
  • 売上高が12億円から10億円へ減少傾向が続く。
  • 大手半導体・電子部品メーカーとの競争に太刀打ちできない。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

電気機器の時価総額近傍。太字がピクセラ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16730アクセル135億円10.5倍
26870日本フェンオール129億円13.8倍
36904原田工業120億円26.9倍
46919ケル110億円49.2倍
56864エヌエフホールディングス109億円16.7倍
66731ピクセラ108億円
76522アスタリスク106億円
86874協立電機102億円9.8倍
96748星和電機102億円9.0倍
106858小野測器101億円10.0倍
116838多摩川ホールディングス97億円5.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 38件

パソコン周辺機器の受託開発から自社製品への転換(1982-1997)

1982年6月、大阪府堺市に「株式会社堺システム開発」として設立された。当初はパソコン周辺機器のハードウェア・ソフトウェア受託開発を事業としていた。1990年10月、初の自社開発製品としてMacintosh向け周辺機器を発売。1997年10月には、それまで自社製品の販売を委託していた株式会社ピクセラの営業全部と商号を譲り受け、社名を「株式会社ピクセラ」に変更した。同時に旧ピクセラは株式会社エス・エス・ディに商号変更し、別会社となった。この商号変更を機に、自社ブランドでの製品開発と販売を本格化させる。

テレビキャプチャーと地デジ対応で成長した2000年代前半

2001年10月、画像・動画編集ソフト「PIXELA ImageMixer」シリーズを発売。2002年1月にはパソコン向けテレビキャプチャーユニットを発売し、同分野で知名度を高めた。同年12月には東京証券取引所マザーズ市場に上場。2003年9月、地上波デジタルラジオ受信機の開発を発表し、デジタル放送関連技術への取り組みを強化。2005年5月にはパソコン向けテレビキャプチャー製品で地上デジタル放送・ハイビジョン映像に対応した。2006年4月にはパソコン向けワンセグ受信機を発売し、地デジ関連製品のラインアップを拡充した。この時期、売上高は急成長し、2006年9月期には約57億円に達した。

子会社買収と家電ブランド「PRODIA」の立ち上げ(2004-2007)

2004年3月、米国ベンチャー企業UKOM社からシリコンチューナー開発事業を譲り受け、子会社RfStreamを設立。同年10月には中国に現地法人「貝賽莱(上海)多媒体信息技術有限公司」を設立した。2006年1月にはシステムLSI設計のシンセシスを連結子会社化。2007年5月には光触媒塗料のピアレックス・テクノロジーズを子会社化し、事業領域を拡大した。同年10月には家電の自社ブランド「PRODIA」を立ち上げ、12月には地上デジタル液晶テレビを発売。これにより、パソコン周辺機器からデジタル家電分野への本格参入を果たした。2004年9月には東京証券取引所市場第一部に指定され、時価総額も拡大した。

事業の選択と集中-子会社売却と構造改革(2009-2015)

2009年3月、連結子会社であったシンセシスの全株式を譲渡。2010年1月には中国現地法人を清算し、海外事業を縮小した。2011年11月にはRfStreamを完全子会社化したが、2015年3月にはピアレックス・テクノロジーズの全株式を譲渡した。同年2月には東京証券取引所市場第二部に指定替えとなり、上場区分が降格した。2013年4月には南米エクアドル向け液晶テレビを発売するなど新たな販路を模索したが、売上高は2012年9月期の59億円から2015年9月期には28億円に減少し、純損失が続いた。この間、赤字の原因となっていた不採算事業の整理を進めた。

売上減少が続く中での新規事業への挑戦(2015-2022)

2017年3月、LTE高速回線対応のMVNOサービス「ピクセラモバイル」を提供開始。2018年5月には株式会社A-Stageの株式を取得し、家電事業を強化。同年9月には新4K衛星放送対応の4Kスマートチューナーを発売した。2019年5月には民泊運営事業を吸収分割し、biz・Creave株式会社に社名変更。2020年5月には新ブランド「Re・De」製品の販売を開始した。しかし、既存のテレビチューナー市場の縮小に歯止めがかからず、売上高は2018年9月期の26億円から2022年9月期には20億円に落ち込み、純損失は年間10億円前後で推移した。2022年4月には東証の市場区分見直しによりスタンダード市場へ移行した。

「ウェルネス×Web3」への軸足シフトと再建への模索(2023-2025)

2023年6月、ChatGPTの翻訳機能を搭載したデバイス・アプリの提供を開始。同時に本社を大阪市西区へ移転し、固定費削減を図った。同年には大規模な構造改革を実施し、チューナー関連開発を「選択と集中」の対象とした。2024年9月期の売上高は12億円、営業損失は8億円と依然厳しい状況が続く。2025年4月にはポイ活アプリ「エブリポイント」を開始、9月には「PIXELA GROUPサブスク」サービスを開始した。新成長戦略として「ウェルネス・ヘルスケア×Web3」を掲げ、スマートリングなどのウェアラブル機器とブロックチェーン技術を組み合わせたヘルスケアプラットフォームの構築を目指している。

年表38件を開く

1980年代

  • 1982年6月創業当社設立(前代表取締役社長:藤岡 浩 大阪府堺市、設立時の商号 株式会社堺システム開発、1997年10月に株式会社ピクセラへ商号変更)、パソコン周辺機器に係るハードウエア製品、ソフトウエア製品の受託開発を開始

1990年代

  • 1990年10月初の自社開発製品としてMacintoshの周辺機器製品を発売
  • 1997年10月創業当社製品の販売を行っていた株式会社ピクセラ(大阪府堺市、1990年8月設立)の営業の全部及び商号を譲受け、株式会社ピクセラに商号変更(同時に旧 株式会社ピクセラは株式会社エス・エス・ディに商号変更)首都圏における営業及び開発拠点として「新横浜事業所」(横浜市港北区)開設

2000年代

  • 2001年10月画像・動画編集ソフトウエアを「PIXELA ImageMixer」シリーズとして販売開始
  • 2002年1月パソコン向けテレビキャプチャーユニットを発売
  • 2002年12月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2003年4月新横浜事業所を横浜市港北区に移転(同区内)
  • 2003年9月地上波デジタルラジオ受信機の開発を発表 本社を大阪市浪速区へ移転
  • 2004年3月米国のベンチャー企業UKOM社よりシリコンチューナー開発に関する知的財産権を含む研究開発事業を譲り受け、全額出資による子会社・株式会社RfStreamを設立
  • 2004年6月非連結子会社であった株式会社RfStreamの第三者割当増資を引き受け、持分法適用関連会社とする
  • 2004年9月首都圏における営業及び開発拠点であった新横浜事業所を移転し、品川区大崎に東京支社を開設 東京証券取引所市場第一部に指定
  • 2004年10月創業中国における販売拠点及び研究開発委託を目的とし、全額出資による現地法人「貝賽莱(上海)多媒体信息技術有限公司」を中国に設立
  • 2005年1月光触媒塗料の開発・販売を事業とする株式会社ピアレックス・テクノロジーズの第三者割当増資を引き受け、持分法適用関連会社とする
  • 2005年5月パソコン向けテレビキャプチャー関連製品の地上デジタル放送、ハイビジョン映像を対応開始
  • 2006年1月システムLSIの開発・設計を事業とする産学連携ベンチャー、株式会社シンセシスの第三者割当増資を引き受け、連結子会社とする
  • 2006年4月持分法適用関連会社である株式会社RfStreamの新株予約権を行使し、連結子会社とする パソコン向けワンセグ受信機を発売
  • 2006年9月連結子会社である株式会社RfStreamが第三者割当増資を行い、持分法適用関連会社となる
  • 2007年5月持分法適用関連会社である株式会社ピアレックス・テクノロジーズの第三者割当増資の引き受け及び新株予約権の行使により、連結子会社とする 家電向け地上デジタル放送受信ボードを発売、デジタルAV家電分野に参入
  • 2007年10月家電の自社ブランド「PRODIA」を立ち上げ
  • 2007年12月地上デジタル液晶テレビを発売
  • 2009年3月連結子会社の株式会社シンセシスの全株式を譲渡

2010年代

  • 2010年1月連結子会社の貝賽莱(上海)多媒体信息技術有限公司を清算
  • 2011年11月M&A連結子会社の株式会社RfStreamの株式を追加取得し、完全子会社とする
  • 2013年4月南米エクアドル向けに液晶テレビを発売
  • 2014年3月屋外でフルセグ放送の受信ができるモバイルチューナーを発売
  • 2015年2月東京証券取引所市場第二部に指定替え
  • 2015年3月連結子会社の株式会社ピアレックス・テクノロジーズの全株式を譲渡
  • 2017年3月LTE高速回線対応のMVNOサービス「ピクセラモバイル」を提供開始
  • 2018年5月株式会社A-Stageの株式を取得し、連結子会社とする
  • 2018年7月商号変更株式会社オックスコンサルティング(2018年8月20日付で株式会社オックスコンサルティング2から社名変更)の株式を取得し、持分法適用関連会社とする
  • 2018年9月新4K衛星放送に対応した4K スマートチューナーを発売
  • 2019年5月株式会社オックスコンサルティングの民泊運営事業を吸収分割し、biz・Creave株式会社に社名を変更

2020年代

  • 2020年5月Re・Deブランド製品の発売開始
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のスタンダード市場へ移行
  • 2023年6月ChatGPTの翻訳機能を搭載したデバイス及びアプリの提供を開始
  • 2023年6月本社を大阪市西区に移転
  • 2025年4月ポイ活アプリ「エブリポイント(EveryPoint)」サービス開始
  • 2025年9月PIXELA GROUPサブスクサービス開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 月次コスト削減効果約1,000万円
  • 固定費削減効果年約2億21百万円
  • アジア主要5地域展開2027年までまで台湾・韓国・中国・シンガポール・香港

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    コア技術の転換と新規事業への展開

    衰退するTVチューナー事業から「ウェルネス/ヘルスケア×Web3」へ事業の軸足を移す。構造改革により固定費を削減し、獲得したリソースを新領域に振り向ける。第1段階でチューナー関連開発を縮小、第2段階で人員削減を実施。2025年には健康行動を報酬に変換するWeb3プロジェクト「WellthVerse」を発表し、提携も進める。

  2. 02

    ブランド「Re・De」の育成とグローバル展開

    ウェルネスブランド「Re・De」を核に、調理家電、美容機器、スマートリングなど幅広い製品を展開。D2Cや体験型ストア、クラウドファンディングを活用した市場投入を行い、デザイン性と体験価値を訴求。2025年に台湾での販売を開始し、2027年までにアジア主要5地域への拡大を目指す。

  3. 03

    「ソフト×ハード」一体のエコシステム構築

    スマートリング「Re・De Ring」などのIoTデバイスと、高還元ポイ活アプリ「エブリポイント」やWeb3プロジェクト「WellthVerse」を連携。健康データの可視化とインセンティブ設計により、継続的なユーザーエンゲージメントを生み出す。広告・アフィリエイト・会員課金などデジタル収益の柱を築く。

  4. 04

    成長市場への注力と高付加価値化

    家電事業では理美容製品市場とオーガニックプロダクト市場に注力。高機能ヘアケア機器や天然素材調理家電など、環境配慮型の高付加価値製品を投入し利益率向上を図る。また、AV関連事業ではウェアラブルIoTデバイスを中心に新製品開発を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で50人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は603万円で、9期前と比べて+11.5%平均年齢は47.0歳、平均勤続年数は17.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年9月103
2017年9月107
2018年9月133
2019年9月54144.012.0140
2020年9月51645.012.0129
2021年9月53746.013.0125
2022年9月58647.014.0120
2023年9月58946.014.076
2024年9月61947.016.056−1,429
2025年9月60347.017.050−1,600

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社 — 大阪市西区0百万円
AV関連事業
東京営業所 — 東京都千代田区0百万円
本社 — 東京都千代田区0百万円
家電事業
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    2800490210地上デジタル放送日本方式(ISDB-T方式)採用国における地上デジタル放送サービスの高度化実現可能性に関する調査等の請負
    総務省 · 2016-12-20
    1.4億円
  • 調達
    2800490022地上デジタル放送日本方式(ISDB-T方式)採用国におけるモバイル端末対応受信機及び高度化対応受信機の普及に関する調査の請負
    総務省 · 2016-03-30
    9,160万円
  • 調達
    2900490177ボツワナ共和国におけるアナログ停波及びEWBS導入の促進に関する調査検討の請負
    総務省 · 2017-10-11
    3,830万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は10億円営業利益-8億円前期と比べると減収で、売上が-16.7%。

売上高
-16.7%
10億円
営業利益
-8億円
純利益
-9億円
営業利益率
-80.0%
前期比 -13.3%pt

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は3億円、営業利益は−5億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q5−3−60.0−4
2023年3Q3−3−100.0−4
2023年4Q3−2
2024年1Q3−2−66.7−2
2024年2Q3−2−66.7−3
2024年4Q6−4−66.7−7
2025年2Q5−4−80.0−4
2025年4Q5−4−80.0−5
2026年2Q6−7−116.7−7
2026年3Q3−5−166.7−6

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年9月期からの14期で、売上は59億円から10億円へ17%に減った。直近期の営業利益率は-80.0%。純利益は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年9月59−6−6
2013年9月37−4−3
2014年9月30−6−5
2015年9月28−4−3
2016年9月19−5−5
2017年9月2400
株式会社オックスコンサルティング(2018年8月20日付で株式会社オックスコンサルティング2から社名変更)の株式を取得し、持分法適用関連会社とする
2018年9月26−10−10
2019年9月51−15−16
2020年9月37−11−12
2021年9月33−9−9
2022年9月20−13−13
2023年9月15−13−14
2024年9月12−8−8−66.7−12
2025年9月10−8−8−80.0−9

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高10億円のうち、営業利益として残るのは-8億円-80.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-9億円、売上の-90.0%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金70.0%7億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金110.0%11億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-80.0%-8億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
30.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比86.9pt
-80.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比95.9pt
-90.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-81.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-112.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年9月期は営業CFが−10億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは−10億円この組み合わせは立て直し型にあたる。本業の赤字を資産売却と資金調達で補っている。事業転換の途上期末の手元現金は6億円で、売上の7.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年9月−1103−112
2013年9月20−123
2014年9月−7−17−82
2015年9月−303−32
2016年9月−506−54
2017年9月−3−118−418
2018年9月−8−1414−2210
2019年9月−6−53−112
2020年9月−5−29−73
2021年9月−7−115−810
2022年9月−12−17−134
2023年9月−1007−100
2024年9月−708−71
2025年9月−10015−106

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年9月期の総資産は11億円。このうち返さなくてよい自己資本が8億円で、自己資本比率は75.0%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年9月2031712.4
2013年9月140141.5
2014年9月15−116
2015年9月1221019.8
2016年9月127554.1
2017年9月3126582.3
2018年9月3729879.0
2019年9月2317674.7
2020年9月2013767.9
2021年9月2419579.0
2022年9月1713474.9
2023年9月105553.8
2024年9月62432.1
2025年9月118375.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
6億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-21億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
3億円
在庫として抱えている分
負債合計
3億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
40
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続0 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率224社中59位あたり、逆に低いのは営業利益率224社中222位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-80.0%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
75.0%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-16.7%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥105で、1年前と比べて-83.8%過去52週の値幅のなかでは1%の位置にある。

¥105-0.9%1ヶ月-1.9%1年-83.8%時価総額108億円
過去52週の値幅
安値¥96高値¥760

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PBR3.95倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月17日に108円と前日比-6.1%下落、1年で-84.8%と大幅安。25日線(109.4円)を下回り、75日線(125.7円)・200日線(287.3円)も大きく下回る。52週高値(780円)から約86%下落。RSI42.9と中立圏。8月14日に一時115円まで上昇も反落するなど、上値の重さが目立つ。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PBRは1.70倍で業界平均1.91倍を下回るが、ROEは0.4%と著しく低く、PBRが示す期待値に比べ収益性が伴っていない。連続赤字で配当もなく、バリュエーションの正当性は乏しい。PBRは割安に見えるが、収益力の弱さを考慮すると割高と判断する。

指標この会社業種平均
PBR3.95倍2.58倍
ROE0.4%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績低迷が続く中、事業の立て直しが最大の投資論点。強気派は、無線通信モジュールや車載向けなど新規分野への展開に期待するが、弱気派は赤字継続と売上縮小から、抜本的な再生策が見えない限り厳しいと見る。時価総額107億円と小さいものの、黒字化のメドが立たない。

プラスに働く材料7
  • 新規事業への期待

    無線通信モジュールなどで需要獲得の可能性

  • 低い時価総額

    107億円と小さく、再生期待で上昇余地

  • 技術シーズの活用

    地デジ技術の応用で差別化可能

  • 赤字幅縮小傾向FY2025/9決算影響

    純損失9億円と前期比3億円改善、コスト削減効果

  • 再生計画の進展不定影響

    事業再編や新規事業で黒字化の可能性、不透明

  • 株価急落後の反発期待不定影響

    1年で87%下落、売られ過ぎ感で自律反発も

  • PBR1.7倍の資産価値継続影響

    解散価値は市場価格を下回るが、資産売却で株主価値

マイナスに働く材料7
  • 赤字継続リスク

    2024/9期営業赤字で、改善見通し不透明

  • 売上縮小トレンド

    2022/9期20億→2024/9期12億と減少

  • 競争激化

    大手との価格競争で利益圧迫

  • 継続的な営業赤字FY2025/9決算影響

    営業利益率-80%、収益改善の兆しなし

  • 資金調達リスク継続影響

    売上高10億円に対し純損失9億円、資金繰り悪化

  • 上場廃止リスク不定影響

    赤字継続で監理銘柄指定の可能性、株価下落

  • 低流動性と信用不安継続影響

    時価総額107億円、外国人4%と需給脆弱

次の決算で確かめる点
営業損益
黒字化への進捗を測る最重要指標
売上高
事業規模の拡大または縮小を確認
新規事業売上比率
新分野の成長寄与度を評価

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ26,481人。区分でいちばん多いのは個人・その他87.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が1.2%を占め、残る98.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
個人・その他86.785.587.683.288.587.1
証券会社9.28.05.78.14.47.7
外国法人1.82.82.85.84.93.3
外国人個人0.32.02.01.60.80.7
金融機関0.70.30.30.20.50.7
事業法人1.31.41.61.00.90.5
自己株式0.10.10.10.00.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01楽天証券株式会社2.55
02GMOクリック証券株式会社1.19
03三菱UFJeスマート証券株式会社1.04
04松井証券株式会社0.94
05JP JPMSE LUX RE UBS AG LONDON BRANCH EQ CO(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.92
06全 泰淳0.85
07今川 弘典0.80
08株式会社SBI証券0.67
09日本証券金融株式会社0.65
10山下 博0.63

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近10
  • 2026-06-23
    エボ ファンド(Evo Fund)
    新規の大量保有報告
    60.71%
    -1.19pt
  • 2026-06-19
    エボ ファンド(Evo Fund)
    新規の大量保有報告
    61.90%
    -3.54pt
  • 2026-06-16
    エボ ファンド(Evo Fund)
    新規の大量保有報告
    65.44%
    -1.08pt
  • 2026-05-13
    エボ ファンド(Evo Fund)
    新規の大量保有報告
    66.52%
    -0.19pt
  • 2026-05-08
    エボ ファンド(Evo Fund)
    新規の大量保有報告
    66.71%
    -1.09pt
  • 2026-04-20
    エボ ファンド(Evo Fund)
    新規の大量保有報告
    67.80%
    -1.07pt
  • 2026-04-13
    エボ ファンド(Evo Fund)
    変更報告
    69.95%
    -1.16pt
  • 2026-04-13
    エボ ファンド(Evo Fund)
    変更報告
    71.11%
    -0.62pt
  • 2026-04-13
    エボ ファンド(Evo Fund)
    新規の大量保有報告
    68.87%
    -1.08pt
  • 2026-04-07
    エボ ファンド(Evo Fund)
    新規の大量保有報告
    69.97%
    -1.15pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+75%、1株純資産は12期で−64%。直近期のROEは0.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPS
2012年9月−5423
2013年9月−23
2014年9月−38
2015年9月−1912
2016年9月−2123
2017年9月055
2018年9月−2151
2019年9月−2727
2020年9月−1,5571,346
2021年9月−7131,120
2022年9月−699549
2023年9月−34980
2024年9月−647
2025年9月−148

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/9期の役員報酬は総額70百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約1倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
藤岡毅代表取締役 社長468,000
上田賢嗣取締役5127
廣岡大輔取締役5024
遠藤暢克取締役53
成田友依取締役52
岩井亨取締役57
真鍋孔明取締役37
藤原豊和常勤監査役63
平松仁昌監査役62
十代田敦監査役61

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)647478
社外取締役423236

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,891字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループの事業内容は下記の8つとなります。 1. ウェルネス・ライフスタイル製品(ウェアラブル等)及び関連アプリ、クラウド、サブスクリプションの企画、開発、製造、委託製造、販売及び運用 2. リワード/ポイント/決済/ロイヤルティ/Web3等のプラットフォームの企画、開発及び運営 3. デジタル広告・マーケティング事業(広告企画・制作、配信・運用、広告代理・仲介、アドネットワーク、データ分析・効果測定/アトリビューション及びメディア運営) 4. 暗号資産・NFT等のデジタルアセットの企画、開発、発行、販売、取得、保有、運用、流通、管理及び関連コンサルティング 5. ブランドビジネス(自社/他社ブランドの企画、開発、運営・育成、ライセンス、共同企画・コラボレーション及びマーチャンダイジング)並びに商標権等の知的財産権の取得・管理 6. D2C/EC/サブスクリプション事業及び国内外販売・代理店事業 7. AI・データ活用、研究開発、コンサルティング、データ処理、保守・サポート 8. デジタルAV機器・視聴/配信ソフト(TVチューナ、視聴アプリ等)の企画、開発、製造、販売及び保守 当社グループは、製品及びサービスの種類別に事業を展開しており、「AV関連事業」、「家電事業」の2つを報告セグメントの区分としております。 当社及び関係会社の事業における位置付け及び各セグメントとの関連は、概ね次のとおりであります。 (AV関連事業) 1. ウェルネス・ライフスタイル製品(ウェアラブル等)及び関連アプリ、クラウド、サブスクリプションの企画、開発、製造、委託製造、販売及び運用 2. リワード/ポイント/決済/ロイヤルティ/Web3等のプラットフォームの企画、開発及び運営 3. デジタル広告・マーケティング事業(広告企画・制作、配信・運用、広告代理・仲介、アドネットワーク、データ分析・効果測定/アトリビューション及びメディア運営) 4. 暗号資産・NFT等のデジタルアセットの企画、開発、発行、販売、取得、保有、運用、流通、管理及び関連コンサルティング 5. D2C/EC/サブスクリプション事業及び国内外販売・代理店事業 6. AI・データ活用、研究開発、コンサルティング、データ処理、保守・サポート 7. デジタルAV機器・視聴/配信ソフト(TVチューナ、視聴アプリ等)の企画、開発、製造、販売及び保守 [主な関係会社]当社及び株式会社RfStream (家電事業) 1. ウェルネス・ライフスタイル製品(生活家電、理美容家電、オーガニックプロダクト等)の企画、開発、製造、委託製造、販売及び運用 2. ブランドビジネス(自社/他社ブランドの企画、開発、運営・育成、ライセンス、共同企画・コラボレーション及びマーチャンダイジング)並びに商標権等の知的財産権の取得・管理 3. D2C/EC及び国内外販売・代理店事業 [主な関係会社]株式会社A-Stage 各セグメントの主要製品は以下のとおりであります。 セグメントの名称   主要製品 AV関連事業   デジタルテレビチューナー、Windows及びMac向けテレビキャプチャー、 地上デジタル液晶テレビ、地上デジタルチューナー、 地上デジタル放送対応TVスタックソフトウエア、地上デジタル放送受信モジュール、 新4K8K衛星放送対応液晶テレビ、新4K8K衛星放送対応チューナー、 新4K8K衛星放送対応TVスタックソフトウエア、 地上デジタル/新4K8K衛星放送対応ターンキーTVスタックソフトウエア(ライセンスサービス)、 キャプチャーSDK、ムーブエンジン、 テレビ視聴アプリケーション「Xit」シリーズ、 ホテル/病院等向けBizModeソフトウエア(月額課金サービス)、 サイネージ向けPipicoソフトウエア(月額課金サービス)、 USB接続LTEドングル、 LTE対応SIMフリーホームルーター、スマートリング、 スピーカー付きLEDランタン 家電事業   オリジナルデザイン白物・黒物、生活家電、調理家電、 冷蔵庫、冷凍庫、 地上デジタル液晶テレビ、液晶モニター、ポータブルDVDプレイヤー、ポータブルブルーレイプレイヤー、洗濯機、加湿器、掃除機、 炊飯器、フライヤー、ワインクーラー、電子レンジ、オーブントースター、電気圧力鍋、電気ケトル、ヘアドライヤー、センサー式スライドダストボックス、 スティック型美顔器 また、事業の系統図を示すと、以下のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題5,174字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 1.経営方針 (1)会社の経営の基本方針 AV関連事業においては、主力製品であるワイヤレステレビチューナー「XIT-AIR120CW」及び「LTE対応 SIMフリーホームルーター PIX-RT100」の安定供給と販売機会の最大化を目指しています。また、これらの分野の新製品の開発を進めています。 また、強みであるソフトウェア及びハードウェア開発の技術力を活かし、新興ブランドとして、ウェアラブルIoTデバイス、特にスマートリングを中心に、スキンケア、ヘアケア、オーラルケアなど、健康維持や美容に貢献する製品群を展開していきます。幅広いプラットフォームに対応できるソフトウェア、ハードウェア開発の技術力と新しい技術トレンドを取り入れ、特徴のある製品、サービスの開発を継続する所存です。 家電事業においては、家電事業の成長と競争力強化に向けて、戦略的な取り組みを推進してまいりました。具体的には、調理家電、季節家電、理美容家電の各分野において、市場ニーズを先取りした革新的な製品開発に注力し、製品ラインナップの拡充を図っております。同時に、SNSを活用した効果的な製品ブランディングやターゲット顧客層に合わせたマーケティング施策を展開し、ブランド価値の向上に努めております。販売面では、自社ブランド製品の販売強化に加え、大手EC事業者向けOEM製品の拡販にも注力し、販売チャネルの多様化を進めております。これらの施策により、市場シェアの拡大、ブランド認知度の向上、安定的な収益基盤の構築、そして新たな顧客層の獲得を目指しております。 さらに、AV関連事業と家電事業の両分野で一貫したブランドイメージを構築し、各事業部門の強みを活かしつつグループ全体としての一貫したストーリーを展開することでシナジー効果の創出を目指します。これにより、グループ全体の認知度と信頼性が高まり、市場での競争優位性が確立されます。これらの施策によって、当社グループは急速に変化する市場環境に適応しつつ、ブランド価値の向上と顧客基盤の拡大を図ります。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、既存事業の効率化では、製品ラインナップの整理、コミュニケーション戦略の強化、製品デザインの改善、Webサイトの充実などを進めています。さらに、当社グループは新規成長戦略として「ウェルネス・ヘルスケア×Web3」を掲げています。ウェルネス・ヘルスケア市場への新規参入を図り、予防医療、パーソナライズドヘルスケア、メンタルウェルネスに注力し、AIやIoTを活用した革新的な製品・サービスの開発を進めています。同時に、Web3技術を戦略的に活用し、ブロックチェーンによるヘルスケアデータの安全管理、NFTやトークンエコノミーによるユーザーエンゲージメント向上、分散型自律組織(DAO)によるコミュニティ主導のエコシステム構築を目指しています。今後の展望としては、革新的な健康管理プラットフォームの構築、グローバル市場での顧客基盤拡大、データ駆動型の新規ビジネスモデルの確立を通じて、Web3ヘルスケア分野でのリーディングカンパニーを目指しています。当社グループは、この新戦略を通じて従来のヘルスケア市場の枠を超えた価値創造を実現し、中長期的な企業価値の向上を図ってまいります。厳しい経営環境の中でも、迅速かつ大胆な事業構造の転換と持続可能な成長戦略の実行に全力で取り組んでいます。 (3)中長期的な会社の経営戦略 AV関連事業においては、ウェルネス及びヘルスケア関連の新製品開発に本格的に取り組んでおり、ウェアラブルIoTデバイス、スマートリングをリリースしました。引き続きこれまでの技術的な経験を活かし、機能拡充をすすめお客様に魅力的で革新的な製品とサービスを提供することで、新たな価値を創出することを目指しています。 家電事業は、急成長が見込まれる理美容製品市場とオーガニックプロダクト市場に特に注力してまいります。理美容製品分野では、高機能ヘアケア機器やスキンケアデバイスの開発、プロフェッショナル向け美容機器の強化を進めます。オーガニックプロダクト市場では、天然素材を使用した調理家電の開発やエコフレンドリーな製品設計の導入、オーガニック認証取得製品の展開を計画しております。これらの新たな注力分野は、健康志向や環境意識の高まりを背景に急成長している市場であり、当社グループの技術力と既存の顧客基盤を活かした事業拡大が期待できます。高付加価値製品の投入により利益率の向上を目指すとともに、環境に配慮した製品開発を通じてSDGsへの貢献と長期的な企業価値向上を実現してまいります。 当社グループは、これらの戦略的取り組みを通じて、家電事業の持続的成長と企業価値の向上に努めてまいります。成長市場への積極的な展開と既存事業の強化により、中長期的な収益拡大を目指してまいりますので、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。 2.経営環境及び対処すべき課題 デジタル機器の市場は力強さを欠く状況が続いておりますが、一方で、IoTやAI、ビッグデータなどの技術を活用した革新的な機器やサービスの市場は拡大しつつあります。このような環境において当社グループが対処すべき課題は、以下のとおりであります。 ①事業の転換 長年の柱だった“TVチューナー会社”からの脱皮を、構造改革と新規事業の両輪で進めてきました。テレビ視聴の配信シフトと市場縮小で、当社のコアだったチューナー周辺開発の需要が細り、従来の延長線では収益性が保てない状況にありました。チューナー周辺技術開発の大幅縮小と固定費圧縮、新領域として「ウェルネス/ヘルスケア×Web3」へのシフトを行ってまいります。 第1段階として2023年に構造改革を実施し、チューナー関連の開発は“選択と集中”に改めました。本社移転などの固定費対策も同時に進め、月次で約1,000万円のコスト削減効果を狙うなど、収益構造の立て直しに着手してきました。 第2段階の2024年には合理化をさらに深掘りし、グループ全体で約26%の人員削減を完了しました。加えて固定費は年約2億21百万円の削減効果を見込むなど、損益分岐点の引き下げを具体化してきました。これら事業の“身軽化”を通じて、新規領域に経営資源を振り向けるための地固めを行ってきました。 そのうえで、事業ポートフォリオをウェルネス/ヘルスケア中心に行ってまいります。2025年は、健康行動を“価値(報酬)”に変換するWeb3プロジェクト「WellthVerse」を発表し(コンセプトは“健康が新しい通貨になる”/健康データの自己主権とリワード設計をうたう)、同テーマでゲーム・エンタメ領域及びWeb3領域のコミュニティ運営やマーケティングに強みを持つ企業、またWeb3・ブロックチェーン技術において強みを持ち、NFT(非代替性トークン)技術やプラットフォーム開発を手掛ける開発企業との提携を結んで、ユーザー獲得と定着の二軸でグロースを狙う体制を整えました。 同時に、高還元の“ポイ活”アプリ「エブリポイント」を2025年4月にローンチいたしました。“業界最高水準の還元率”と多様な交換先を掲げ、9月には起動時広告の撤廃など使い勝手を高める「新モード」へ改良し、プロダクト主導で継続率を高める設計に踏み込みました。これにより、広告・アフィリエイト・会員課金などのデジタル収益を積み上げる“ソフト”の柱を築いてまいります。 インセンティブ設計と当社のソフト開発力を存分に活かしたサービスを組み合わせることで、これまでのTVチューナー中心の事業戦略から大幅に転換し、継続性があり、かつ成長性があるビジネスモデルへの転換を大胆に図ってまいります。 ②ブランド戦略の遂行 Re・De(リデ)は、ピクセラグループの家電メーカーA-Stageが展開する“心地をリデザインする”を掲げたウェルネスブランドです。キッチン、ビューティ、ライフスタイル、ウェアラブルまでを横断し、日常の「触り心地・使い心地・居心地」といった体験価値を起点にプロダクトを設計するのが中核コンセプトです。ブランドビジョンでは、機能に寄り添うフィーリングや“からだの一部のように自然と動きたくなるデザイン”といった思想が明言され、Re・De=“心地をリデザインするウェルネスブランド”と定義されています。 プロダクト戦略は、電気圧力鍋「Re・De Pot」やケトルの調理家電から出発し、オーブンレンジ「Re・De Range」、灯りと音の体験機器「Re・De Light & Sound」、美顔器「Re・De Suhada」、スマートリング「Re・De Ring」、スマートダストボックス「Re・De Bin」などへ広がっています。単一カテゴリの“家電ブランド”にとどまらず、暮らし全体の快適さに関わる領域へポートフォリオを拡張することで、ブランド世界観を生活シーンの幅広い“接点”で体感できるようにしているのが狙いとなっています。 Go-to-Marketでは、直営の公式オンラインショップをハブに据え、限定カラー(例:モーヴピンク)やギフト施策などD2C的な運用を強化しつつ、自社メディア「ReDESIGN」やアンビエントミュージック企画「Re・De Sound」で世界観を継続的に発信する“コンテンツ起点”のブランド運営を行っています。さらに、新製品の先行販売ではMakuakeを活用し、「Re・De Range」の応援金が1,000万円を突破するなど、クラウドファンディングで初期需要の検証とコアファンの形成を両立させています。リアルでは国内大手の体験型ライフスタイル家電セレクトショップやb8ta(新製品の体験型ストア)といった体験型リテールでの展示を通じて“触れてわかる”体験設計を重ね、初期からデザイン評価(JIDAセレクション)も獲得いたしました。デザイン審美と体験価値を同時に磨き込む戦略をとっています。 グローバル戦略の初手としては、2025年に台湾のLASKO International Limited, Inc.と独占販売代理店契約を締結し、まず台湾での量販・EC展開を開始いたします。2027年までに台湾・韓国・中国・シンガポール・香港のアジア主要5地域へ広げる目標を掲げています。これは“プレミアム家電”ニーズの伸長が見込まれる市場を狙い、Re・Deのプロダクトと世界観を現地の強い流通網に載せて拡大する計画です。 グループ戦略との接続では、ピクセラが推進するウェルネス×Web3プロジェクト「WellthVerse」において、指輪型IoTデバイス「Re・De Ring」をコアデバイスに据え、睡眠や活動データを可視化しつつインセンティブ設計(ポイント/トークン)と結びつける“ソフト×ハード”一体の体験を組み込んでいます。Re・Deの“心地”を測り、整え、続けるという体験を、プロダクト単体からエコシステムへ拡張する戦略をとっています。 Re・Deのブランド戦略は①「心地」を核にした明快なポジショニング、②暮らし全体へ拡張する多カテゴリ展開、③D2Cと体験型リテール・クラファンを組み合わせた市場投入、④アジアを見据えた現地パートナー連携による越境、⑤ウェアラブル×Web3による体験の“継続化”という5本柱で構成することを企図しています。Re・DeはA-Stage(ピクセラグループ)のブランドとして、デザイン審美と体験価値、そしてデジタルエコシステムを束ねることで、従来の“家電”の枠を越えた唯一無二のウェルネスブランドへと進化を目指します。 ③経営戦略資金の確保 当連結会計年度においてEVO FUNDを割当予定先とする第20回新株予約権を発行し、当連結会計年度末までに全ての新株予約権が行使され15億円を調達しております。 また、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (重要な後発事象)」に記載のとおり、第13回無担保普通社債3億円を発行しました。 引き続き、必要に応じて事業資金の確保を図ってまいります。 投資家の皆様におかれましては、今後も市場環境の変化に迅速に対応し、効率的な経営を推進することで、株主価値の最大化に努めてまいります。引き続きのご支援とご理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
事業等のリスク7,610字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 事業活動におけるリスク ①当社グループ製品の需要変動について 当社グループが属するパソコン周辺機器、デジタルAV家電、モバイル機器等のデジタル機器市場は需給変動の大きい市場であるため、その増減により当社グループの業績に大きな影響を与える可能性があります。当社グループでは、市場動向を注視しながら開発資源の振り分けを行い、需給の変動に合わせて外部への生産委託を調整することにより、急激な変動への対応と余剰在庫の発生を抑制するよう対策を講じておりますが、事業環境の急激な変化により当社グループ製品の需要が予測を大幅に下回る事態となった場合には、手配した人員、資材、製品等が余剰となり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ②OEM(相手先ブランドによる生産)による販売について 当社グループ製品の一部はOEMによる販売を行っております。OEM供給先である顧客企業が、当社グループ製品と同様の機能を持つハードウエア、ソフトウエアを自社開発し、内製化に踏み切った場合、当社グループ製品に対する需要減少により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ③OS(オペレーティングシステム;基本ソフトウエア)の開発動向について 当社グループは、様々なOSへの対応を図っておりますが、そのOS市場の大部分を掌握する米国マイクロソフト社、米国アップル社及び米国グーグル社が、OSに当社グループの製品群と同様の機能を標準搭載した場合は市場を失う可能性があり、これらOSの開発動向によっては当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ④広告市場の動向の変化について エブリポイントのポイ活アプリ事業を対象とするスマートフォン広告市場は拡大基調にあり、今後も当該市場は拡大を続けていくものと想定されております。 しかしながら、企業の広告宣伝活動は景気動向の影響を受けやすく、今後急激な景気動向の変化が生じた場合には、広告需要に影響を及ぼす可能性があります。また、他の広告媒体の拡大や過度な競争等により、スマートフォン広告の媒体としての価値が低下し、スマートフォン広告市場が順調に拡大しない場合、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑤ システム障害について 当社グループが運営するアプリ「エブリポイント」のサービスはインターネットを利用して提供されているため、自然災害、事故、不正アクセスなどによって通信ネットワークの切断、サーバーやネットワーク機器の動作不能などのシステム障害が発生した場合には、サービス提供が停止する可能性があります。このようなシステム障害が発生した場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑥競合について 1) 価格競争について デジタル機器市場は、世界中の大小様々な企業が参入する競争の激しい市場であるため、常に販売価格の低下リスクにさらされております。当社グループは原価低減や高付加価値化を図っておりますが、これらを上回る市場からの価格低下圧力、OEM供給先である顧客企業からのコストダウン要求等により、十分に利益を確保できる価格設定が困難となった場合は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 2) 技術革新について デジタル機器は、急速な技術革新及び競合先による新製品の投入等により、製品のライフサイクルは非常に短くなっております。また、国際的な大企業から優れた技術を有する中小企業まで様々なタイプの企業と競合しております。当社グループにおいては、積極的な先行投資により新技術の習得に努めておりますが、投資を競合他社と同程度、適時に実施できなかったことにより新技術及び新製品開発への対応が遅れた場合は、当社グループの技術及び製品が陳腐化し、競争力の低下を招く可能性があります。 特にデジタル放送関連の技術につきましては、当社グループは日本の規格に準拠したデジタルテレビ放送受信のための技術、ノウハウ、人材等を蓄積しており、今後も競争の上で優位になると考えております。しかしながら、この分野は高い成長が見込まれると同時に競争の激化も予想され、競合製品に対する当社グループの対応によっては優位性を失い、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑦開発投資について デジタル機器市場において、将来にわたって売上高を維持・拡大していくためには、急速な技術革新への対応及び消費者のニーズに適応した新製品の開発が不可欠であるため、積極的かつ多大な開発投資を必要とします。このため、市場動向の変化や当社グループの技術を代替し得る技術革新が予測を超えて起こった場合は、期待していた製品需要が見込めず製品化できない、売上が予測から大きく乖離する、開発期間が長期化する等の理由により開発費用を十分回収できず、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑧製造について 1) 原材料等の調達について 当社グループの製造にとって、十分な品質の原材料等を適時に必要量を入手することは不可欠であり、信頼のおける仕入先を選定し、部品の共通化及び取引単位の引き上げ等の対策を講じております。 しかしながら、これらの対策にも関わらず、供給が中断・悪化した場合や需給環境の変化などにより原材料等が高騰した場合は、原材料等によっては特定の業者しか供給できないものもあり、当社グループの生産や原価に影響を与える可能性があります。 2) 製造委託について 当社グループは、経営資源を技術開発をはじめとする事業投資に集中させるため、製造業務は生産能力・生産品質を考慮して選定した国内外の製造会社に委託しております。製造委託先との間では、長期納入契約は締結しておりませんが、当社グループ製品は製造委託先の特殊な製造技術に基づくものではなく一般的な製造技術で製造が可能であり、また、製造に必要な技術及びノウハウは全て当社で管理しているため、万が一、製造委託先の倒産等の重大な問題が発生するなど特定の製造委託先への生産委託が不可能となった場合においても、他の製造会社への移管は可能であると考えております。 しかしながら、代替委託先を受け入れ可能な条件で迅速に手当できない、あるいは移管完了までに長期間を要した場合等には、当社グループの生産に大きな影響を与える可能性があります。 また、海外の製造委託先については、当該国における政治・経済・社会的要因により、当社グループの生産に影響を与える可能性があります。 3) 為替変動リスクについて 当社グループの製品の一部は、海外の製造委託先より製品を米ドル建てで仕入れ、全量を国内にて販売しております。当社グループでは売上代金の一部をドル建てにするなど、為替レート変動の影響の軽減に努めておりますが、急激な為替変動により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) コンプライアンスによるリスク ①知的所有権について 当社グループでは、社内のチェック体制の強化により他社の知的所有権を侵害しないように努めております。自社開発、受託開発を問わず当社グループが開発・販売する製品及びプログラムに関し、万一、他社の所有する知的所有権(発明、考案、意匠、著作物、標章、ノウハウ、技術情報等)の侵害の事実が認定された場合には、当社グループにとって重要な技術を利用できない、当該侵害に対する損害賠償責任、特許使用料の支払等により、当社グループの開発や業績に大きな影響を与える可能性があります。 また、当社グループが注力するデジタルテレビ放送技術においては、放送規格、画像・音声の符号化/復号化技術規格、著作権保護規格等の業界の標準規格があり、その規格に準拠した場合は特許の使用料を支払っております。 一方、当社グループにおいては、自社技術に係る知的所有権の取得を積極的に推進しておりますが、今後、他社から当該権利を侵害される事態が発生した場合、係争事件への発展も含め当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、当社グループの知的所有権が第三者により無効とされる、特定の地域では十分な保護が得られない、あるいは知的財産権の対象が模倣される可能性もあり、知的財産権が完全に保護されないことによって当社グループの事業活動に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ②製品の不具合・欠陥の発生について 当社グループは、品質管理基準に基づき、開発段階から出荷に至る全ての段階で製品の品質向上に最善の努力をしております。しかしながら、近年の製品に用いられる技術の高度化、他社製品との組み合わせ、顧客における製品の使用方法の多様化等により、製品の品質・信頼性の問題に起因する事故、市場回収、生産停止等が生じる可能性があります。この場合、生産物賠償責任保険で十分補償しきれない賠償責任や製品の返品や修理など多大な対策費用が発生し、当社グループの業績に大きく影響を与える可能性があります。また、当該問題に関する報道により、当社グループの市場評価の低下、社会的信用の失墜、顧客の流出等を惹起し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ③情報セキュリティについて 当社グループは、事業の過程で、個人情報や他企業等の機密情報を入手することがあります。これらの情報が誤ってまたは避けられない理由で外部に流出した場合には、被害者に対する賠償責任の発生や、当社グループの市場評価の低下、社会的信用の失墜、顧客の流出等を惹起し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、当社グループの機密情報が第三者等の行為により不正、過失により流出する危険もあり、その結果、当社グループの事業活動に影響を与える可能性があります。 (3) その他のリスク ①将来の見通し等の未達リスク 当社グループが参入するデジタル機器市場、家電市場は、技術革新・高度化の加速が早く、かつ近年その競争は激化しております。また、新規参入する新事業分野におきましては、基礎研究開発段階からの開発となっております。そのため、いずれの市場、分野も、事業環境の変化や、その他本項に記載される様々な要因等により、公表しておりますすべての目標の達成、あるいは期待される成果の実現に至らない可能性があります。 ②関係会社の業績・財政状態 当社は、子会社2社及び関連会社1社の株式を保有しており、うち子会社1社及び関連会社1社は債務超過状態であるため、関係会社の業績・財政状態が、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (4) 継続企業の前提に関する重要事象等について 当社グループは、当連結会計年度において、8期連続で営業損失を計上していること及び12期連続で営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなっていることから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。 当社グループでは、当該状況を解消するため、以下の施策を実施しております。 ①事業の転換 長年の柱だった“TVチューナー会社”からの脱皮を、構造改革と新規事業の両輪で進めてきました。テレビ視聴の配信シフトと市場縮小で、当社のコアだったチューナー周辺開発の需要が細り、従来の延長線では収益性が保てない状況にありました。チューナー周辺技術開発の大幅縮小と固定費圧縮、新領域として「ウェルネス/ヘルスケア×Web3」へのシフトを行ってまいります。 第1段階として2023年に構造改革を実施し、チューナー関連の開発は“選択と集中”に改めました。本社移転などの固定費対策も同時に進め、月次で約1,000万円のコスト削減効果を狙うなど、収益構造の立て直しに着手してきました。 第2段階の2024年には合理化をさらに深掘りし、グループ全体で約26%の人員削減を完了しました。加えて固定費は年約2億21百万円の削減効果を見込むなど、損益分岐点の引き下げを具体化してきました。これら事業の“身軽化”を通じて、新規領域に経営資源を振り向けるための地固めを行ってきました。 そのうえで、事業ポートフォリオをウェルネス/ヘルスケア中心に行ってまいります。2025年は、健康行動を“価値(報酬)”に変換するWeb3プロジェクト「WellthVerse」を発表し(コンセプトは“健康が新しい通貨になる”/健康データの自己主権とリワード設計をうたう)、同テーマでゲーム・エンタメ領域及びWeb3領域のコミュニティ運営やマーケティングに強みを持つ企業、またWeb3・ブロックチェーン技術において強みを持ち、NFT(非代替性トークン)技術やプラットフォーム開発を手掛ける開発企業との提携を結んで、ユーザー獲得と定着の二軸でグロースを狙う体制を整えました。 同時に、高還元の“ポイ活”アプリ「エブリポイント」を2025年4月にローンチいたしました。“業界最高水準の還元率”と多様な交換先を掲げ、9月には起動時広告の撤廃など使い勝手を高める「新モード」へ改良し、プロダクト主導で継続率を高める設計に踏み込みました。これにより、広告・アフィリエイト・会員課金などのデジタル収益を積み上げる“ソフト”の柱を築いてまいります。 インセンティブ設計と当社のソフト開発力を存分に活かしたサービスを組み合わせることで、これまでのTVチューナー中心の事業戦略から大幅に転換し、継続性があり、かつ成長性があるビジネスモデルへの転換を大胆に図ってまいります。 ②ブランド戦略の遂行 Re・De(リデ)は、ピクセラグループの家電メーカーA-Stageが展開する“心地をリデザインする”を掲げたウェルネスブランドです。キッチン、ビューティ、ライフスタイル、ウェアラブルまでを横断し、日常の「触り心地・使い心地・居心地」といった体験価値を起点にプロダクトを設計するのが中核コンセプトです。ブランドビジョンでは、機能に寄り添うフィーリングや“からだの一部のように自然と動きたくなるデザイン”といった思想が明言され、Re・De=“心地をリデザインするウェルネスブランド”と定義されています。 プロダクト戦略は、電気圧力鍋「Re・De Pot」やケトルの調理家電から出発し、オーブンレンジ「Re・De Range」、灯りと音の体験機器「Re・De Light & Sound」、美顔器「Re・De Suhada」、スマートリング「Re・De Ring」、スマートダストボックス「Re・De Bin」などへ広がっています。単一カテゴリの“家電ブランド”にとどまらず、暮らし全体の快適さに関わる領域へポートフォリオを拡張することで、ブランド世界観を生活シーンの幅広い“接点”で体感できるようにしているのが狙いとなっています。 Go-to-Marketでは、直営の公式オンラインショップをハブに据え、限定カラー(例:モーヴピンク)やギフト施策などD2C的な運用を強化しつつ、自社メディア「ReDESIGN」やアンビエントミュージック企画「Re・De Sound」で世界観を継続的に発信する“コンテンツ起点”のブランド運営を行っています。さらに、新製品の先行販売ではMakuakeを活用し、「Re・De Range」の応援金が1,000万円を突破するなど、クラウドファンディングで初期需要の検証とコアファンの形成を両立させています。リアルでは国内大手の体験型ライフスタイル家電セレクトショップやb8ta(新製品の体験型ストア)といった体験型リテールでの展示を通じて“触れてわかる”体験設計を重ね、初期からデザイン評価(JIDAセレクション)も獲得いたしました。デザイン審美と体験価値を同時に磨き込む戦略をとっています。 グローバル戦略の初手としては、2025年に台湾のLASKO International Limited, Inc.と独占販売代理店契約を締結し、まず台湾での量販・EC展開を開始いたします。2027年までに台湾・韓国・中国・シンガポール・香港のアジア主要5地域へ広げる目標を掲げています。これは“プレミアム家電”ニーズの伸長が見込まれる市場を狙い、Re・Deのプロダクトと世界観を現地の強い流通網に載せて拡大する計画です。 グループ戦略との接続では、ピクセラが推進するウェルネス×Web3プロジェクト「WellthVerse」において、指輪型IoTデバイス「Re・De Ring」をコアデバイスに据え、睡眠や活動データを可視化しつつインセンティブ設計(ポイント/トークン)と結びつける“ソフト×ハード”一体の体験を組み込んでいます。Re・Deの“心地”を測り、整え、続けるという体験を、プロダクト単体からエコシステムへ拡張する戦略をとっています。 Re・Deのブランド戦略は①「心地」を核にした明快なポジショニング、②暮らし全体へ拡張する多カテゴリ展開、③D2Cと体験型リテール・クラファンを組み合わせた市場投入、④アジアを見据えた現地パートナー連携による越境、⑤ウェアラブル×Web3による体験の“継続化”という5本柱で構成することを企図しています。Re・DeはA-Stage(ピクセラグループ)のブランドとして、デザイン審美と体験価値、そしてデジタルエコシステムを束ねることで、従来の“家電”の枠を越えた唯一無二のウェルネスブランドへと進化を目指します。 ③経営戦略資金の確保 当連結会計年度においてEVO FUNDを割当予定先とする第20回新株予約権を発行し、当連結会計年度末までに全ての新株予約権が行使され15億円を調達しております。 また、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (重要な後発事象)」に記載のとおり、第13回無担保普通社債3億円を発行しました。 引き続き、必要に応じて事業資金の確保を図ってまいります。 しかしながら、これらの施策を実施してもなお、新株予約権の行使状況及び今後の経済情勢等により収益が計画どおり改善しない可能性があり、現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められます。
経営成績の分析 (MD&A)10,200字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 当社グループの2025年9月期連結会計年度においては、2023年より当社グループで2度に渡る大規模な構造改革を推し進めた結果、事業の構造を抜本的に転換し、新たな成長ステージへ移行するための好機と捉え、策定した新成長戦略に基づき、いち早い新事業への転換を図ってまいりました。 当社グループでの業務の統合やスリム化を図り、各部門の業務内容や人員構成の見直しを進め、固定費の削減に取り組みました。また、既存事業の効率化に向けては、製品ラインナップの最適化、コミュニケーション戦略の見直し、デザインの刷新、Webサイトの強化などを進めてまいりました。さらに、当社は新規成長戦略として「ウェルネス・ヘルスケア×Web3」を掲げ、ウェルネス・ヘルスケア市場への新規参入を図り、予防医療、パーソナライズドヘルスケア、メンタルウェルネスに注力し、AIやIoTを活用した革新的な製品・サービスの開発を進めています。同時に、Web3技術を戦略的に活用し、ブロックチェーンによるヘルスケアデータの安全管理、NFTやトークンエコノミーによるユーザーエンゲージメント向上、分散型自律組織(DAO)によるコミュニティ主導のエコシステムの構築を志向しております。 今後の展望としては、革新的な健康管理プラットフォームの構築、グローバル市場での顧客基盤拡大、データ駆動型の新規ビジネスモデル確立に注力してまいります。特に、Web3ヘルスケア領域においては、リーディングカンパニーを目指しています。 また当社グループは、2027年までにウェルネス&ライフスタイルブランド「Re・De(リデ)」をアジアの主要5地域(台湾、韓国、中国、シンガポール、香港)へ展開する目標を掲げ、積極的な海外グローバル展開を着実に進めて行き、海外ブランドとしての認知を高めてまいります。 当社グループは、これらの新戦略を通じて従来のヘルスケア市場の枠組みを超えた新たな価値創造を実現し、中長期的な企業価値の向上を図ってまいります。依然として不透明な経営環境が続く中にあっても、柔軟かつ戦略的な意思決定を通じて、事業構造の大胆な転換と持続的成長の両立に取り組んでまいります。 AV関連事業においては、ウェルネスおよびヘルスケア分野における既存製品に対する保守・機能アップデート、および新規製品の開発に取り組んでおります。また、新規事業としてのポイ活サービス・アプリをスタートし、サービス向上に向けて注力しております。引き続きこれらに続くサービス、製品の開発に努め、今後も、当社が培ってきた技術的知見を活かしつつ、製品の機能強化とサービスの付加価値向上を進めることで、ユーザーにとって魅力的かつ革新的なソリューションを提供し、新たな価値の創出を目指してまいります。 家電事業においては、事業の持続的成長と競争力の強化に向け、戦略的な取り組みを継続的に推進しております。具体的には、調理家電、季節家電、理美容家電の各分野において、市場トレンドを先取りした製品開発に注力し、製品ラインナップの拡充を進めてまいりました。 同時に、SNSを活用した効果的な製品ブランディングやターゲット顧客層に合わせたマーケティング施策を展開し、ブランド価値の向上に努めております。販売面では、自社ブランド製品の販売強化に加え、大手EC事業者向けOEM製品の拡販にも注力し、販売チャネルの多様化を進めております。これらの施策により、市場シェアの拡大、ブランド認知度の向上、安定的な収益基盤の構築、そして新たな顧客層の獲得を目指しております。 今後の成長戦略として、急成長が見込まれる理美容製品市場とオーガニックプロダクト市場に特に注力してまいります。理美容製品分野では、高機能ヘアケア機器やスキンケアデバイスの開発、プロフェッショナル向け美容機器の強化を進めます。オーガニックプロダクト市場では、天然素材を使用した調理家電の開発やエコフレンドリーな製品設計の導入、オーガニック認証取得製品の展開を計画しております。これらの新たな注力分野は、健康志向や環境意識の高まりを背景に急成長している市場であり、当社の技術力と既存の顧客基盤を活かした事業拡大が期待できます。高付加価値製品の投入により利益率の向上を目指すとともに、環境に配慮した製品開発を通じてSDGsへの貢献と長期的な企業価値向上を実現してまいります。 当社グループは、これらの戦略的取り組みを通じて、家電事業の持続的成長と企業価値の向上に努めてまいります。成長市場への積極的な展開と既存事業の強化により、中長期的な収益拡大を目指してまいりますので、引き続きご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。 これらの結果、売上高は10億1百万円(前期比13.9%減)、営業損失は7億96百万円(前期は8億46百万円の営業損失)、経常損失は8億17百万円(前期は8億46百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は8億53百万円(前期は12億2百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 セグメント別の経営成績は次のとおりであります。 〔AV関連事業〕 ホームAV関連製品に関しましては、新SoC用新4K衛星放送対応TVスタックソフトウェアのターンキーソリューションの家電メーカーでの採用が終了し、そのロイヤリティの売上高が1百万円(前期比97.6%減)となりました。Xit-AirBoxの売上高は1億50百万円(前期比23.3%減)、Xit-Stickの売上高は8百万円(前期比61.5%減)と前期と比べ低調な結果となりました。EWBS対応の海外向けSTBは新規引き合いが継続的にあるものの一部は受注前の段階であり、売上高はゼロとなりました。また、業務ブランド「BIZmode」と「BIZmode」を元に開発したサイネージ事業ブランド「pipico」でのAndroid TV搭載の4Kスマートチューナー、4K衛星放送対応スマートテレビの受注およびソフトウェアロイヤリティは、8百万円(前期比166.2%増)となりました。その他として新製品であるRe・Deランタンスピーカーの投入およびソフトウェアの有償保守費用等で21百万円(前期比74.2%増)の売上高があり、その結果、売上高は1億91百万円(前期比36.8%減)となりました。 IoT関連製品に関しましては、LTEドングルMT100シリーズは、売上高が43百万円(前期比53.0%減)となり、4GLTEルーターの売上高は44百万円(前期比60.9%減)となりました。その他、修理費などで売上高は20百万円(前期比33.2%減)となりました。その結果、売上高は1億8百万円(前期比54.2%減)となりました。 パソコン向けテレビキャプチャーをはじめとするテレビキャプチャー関連製品に関しましては、全体で売上高は1億57百万円(前期比1.6%増)となりました。 そのほかに、新規事業のスマートリングカメラバンドルソフトの保守等のその他売上高が46百万円(前期比667.8%増)となりました。 以上の結果、当事業の売上高は5億4百万円(前期比28.2%減)、セグメント損失(営業損失)は1億55百万円(前期はセグメント損失35百万円)となりました。 〔家電事業〕 家電事業の当連結会計年度におきましては、「ブランド価値の向上」と「お客様への付加価値の高い商品ラインナップの拡充」、「理美容家電市場への参入強化」、「海外市場の開拓」「お客様とのタッチポイントの強化」を強力に遂行し、収益構造の抜本的改革を着実に推し進めてまいりました。その結果、売上高が4億96百万円(前期比7.8%増)、セグメント損失(営業損失)は2億3百万円(前期はセグメント損失3億42百万円)と大幅な業績の回復を実現いたしました。事業のハイライトと今後の成長戦略についてご報告いたします。 1.事業のハイライト 当連結会計年度の成長を力強く牽引したのは、プレミアムブランド「Re・De」シリーズ商品の拡販と新製品の発売となりました。 Re・Deブランドの製品群につきましては、家電事業全体の売上高に対する構成比が58.9%(前期40.7%)と、引き続き高い成長を維持いたしました。 なかでも、理美容家電のドライヤー「Re・De Hairdry」が顕著に伸長し、売上高1億26百万円(前期比79.8%増)と事業全体を力強く牽引しています。大風量と圧倒的な軽さという一見矛盾する二つの機能を同時に実現した革新的な製品であると、お客様より高く評価され、人気商品となり、著しく売上に貢献いたしました。 また、開発を進めていた「いつでもどこでも本格的なケアを可能にする」フェイスケア美容機器「Re・De Suhada スティック美顔器」を2025年7月より一般販売を開始し、販売初期から売上高8百万円を計上いたしました。Re・De Suhadaは、革新的なスキンケア体験で日常に新しい美習慣を提案いたします。 さらに、調理家電分野の新製品の販売が大きく貢献いたしました。Re・Deブランドでは、プレミアムオーブンレンジ「Re・De Range」を2025年2月から一般販売を開始し、A-Stageブランドでは、縦型トースター「爆速リベイクトースター」を2025年3月より一般販売を開始しております。そして、2020年に発売してからのべ11万台を販売した、ロングランの人気商品である電気圧力鍋「Re・De Pot」をフルリニューアルし、2025年7月に先行発売、年内に一般販売を予定しております。Re・De Potの売上高は1億4百万円(前期比10.8%増)と堅調に推移しており、シリーズ全体では依然高い支持を獲得しています。 2.カテゴリ別業績 当連結会計年度における業績としては、前期比で売上高・粗利益額(率)ともに増加、特に調理家電・理美容家電カテゴリの高成長が事業全体を牽引いたしました。 理美容家電分野においては、圧倒的な軽さと風量でご好評いただいているドライヤー「Re・De Hairdry」、「Re・De Suhada スティック美顔器」が牽引し、リベートを差し引いた売上高は1億17百万円(前期比56.6%増)と顕著に売上高、粗利益額(率)ともに伸ばし成長を達成しました。 調理家電分野においては、上記新製品の「Re・De Range」、縦型トースター「爆速リベイクトースター」が加わり、ロングラン商品の電気圧力鍋「Re・De Pot」も好調なことから調理家電分野の売上高は、Re・Deブランド、A-Stageブランドを合わせ1億80百万円(前期比33.9%増)と堅調に伸び、売上、粗利益額(率)ともに貢献いたしました。 生活家電分野では、洗濯機の売上高が、前期比55.3%と大幅に増加し、Re・Deブランドのスマートダストボックス「Re・De Bin」の売上高も好調に推移し、生活家電分野の売上高は、38百万円(前期比24.1%増)と貢献しました。 一方、白物家電については、食材宅配サービス運営会社との連携キャンペーンが奏功し、冷凍庫の販売が拡大しましたが、白物家電全体については、売上高1億56百万円(前期比18.9%減)となりました。 3.海外成長戦略:台湾市場への本格参入 2027年までにウェルネス&ライフスタイルブランド「Re・De(リデ)」をアジア主要5地域へ展開する目標を掲げ、第一弾として2025年7月、台湾の有力代理店であるLASKO International Limited, Inc.と独占販売代理店契約を締結いたしました。これにより、2026年9月期より台湾の主要家電量販店およびECサイトでの展開を開始し、グローバル戦略を加速させてまいります。 4.営業・メディア戦略:ブランド認知度と顧客接点の強化 商品力に加え、お客様とのタッチポイントを最重要視し、以下の戦略を展開いたしました。 体験機会の拡大: 新製品発売に合わせ、全国主要都市で体感イベントを開催し、商品の魅力を直接お伝えする機会を拡大しました。 販路拡大: 商品の魅力が直観的に伝わる展示ディスプレイを導入し、実店舗での販売網を着実に拡大しました。 メディア露出: 各種雑誌、Webサイト、地上波テレビ等で幅広く取り上げられ、「Re・De」「A-Stage」両ブランドの認知度が飛躍的に向上し、市場での高い評価を確立いたしました。 5.開発戦略 新製品開発では、理美容分野における「Re・De Suhada」の開発、調理家電分野における「Re・De Range」や「Re・De Pot」のフルリニューアルなど、お客様のニーズに応える製品開発を推進しました。今後もプレミアム&ウェルネス領域での新製品開発を続々と進めてまいります。 6.今後の成長戦略 今後は以下の戦略に注力し、業績の回復と成長を目指してまいります。 ① Re・Deブランドの深化―プレミアム&ウェルネス領域での新製品開発 ② 理美容家電の拡充―高成長カテゴリーに集中投資 ③ 海外成長戦略―ウェルネス&ライフスタイルブランド「Re・De(リデ)」のアジア展開 ④ SNSマーケティング強化―費用対効果の高いデジタル販促でファン層を拡大 これらの施策により、市場変化に柔軟に対応しつつ“黒字化の回復ライン”を確実に捉え、持続的な成長と収益性向上を実現してまいります。これらの施策を通じて、市場環境の変化に適応しつつ、持続的な成長と収益性の改善を図ってまいります。引き続き、株主の皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。 以上の結果、当事業の売上高は4億96百万円(前期比7.8%増)、セグメント損失(営業損失)は2億3百万円(前期はセグメント損失3億42百万円)となりました。 (注) 各セグメントのセグメント損失(営業損失)は、各セグメントに配分していない全社費用4億36百万円(前期比6.8%減)を配分する前の金額であります。 当社グループの当連結会計年度末の財政状態については次のとおりであります。 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産の残高は10億91百万円で、前連結会計年度末に比べ5億12百万円増加いたしました。これは主に、未収入金が55百万円、売掛金が28百万円、原材料及び貯蔵品が15百万円減少したものの、現金及び預金が4億80百万円、商品及び製品が1億11百万円、流動資産その他が17百万円増加したことなどによるものであります。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産の残高は23百万円で、前連結会計年度末に比べ7百万円減少いたしました。これは主に、投資その他の資産が7百万円減少したことなどによるものであります。 (繰延資産) 当連結会計年度末における繰延資産の残高は11百万円で、前連結会計年度末に比べ2百万円増加いたしました。これは主に、株式交付費が3百万円増加したことなどによるものであります。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債の残高は2億38百万円で、前連結会計年度末に比べ1億6百万円減少いたしました。これは主に、支払手形及び買掛金が46百万円、未払費用が19百万円、契約負債が18百万円、契約損失引当金が17百万円、未払金が12百万円減少したことなどによるものであります。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債の残高は42百万円で、前連結会計年度末に比べ31百万円減少いたしました。これは主に、契約損失引当金が31百万円減少したことなどによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産の残高は8億45百万円で、前連結会計年度末に比べ6億45百万円増加いたしました。これは主に新株発行により資本金及び資本剰余金がそれぞれ7億50百万円増加したものの、親会社株主に帰属する当期純損失を8億53百万円計上したことなどによるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ4億80百万円増加し、5億75百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動の結果使用した資金は、9億97百万円(前期は6億55百万円の使用)となりました。これは、主に、棚卸資産評価損34百万円の計上、減損損失30百万円、売上債権の減少29百万円があったものの、税金等調整前当期純損失8億48百万円の計上、棚卸資産の増加1億31百万円、契約損失引当金の減少48百万円、仕入債務の減少46百万円があったことなどによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動の結果獲得した資金は、2百万円(前期は43百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出31百万円、資産除去債務の履行による支出27百万円があったものの、敷金及び保証金の回収による収入58百万円があったことなどによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動の結果獲得した資金は、14億74百万円(前期は7億50百万円の獲得)となりました。これは主に、社債の償還による支出10億50百万円があったものの、新株予約権の行使による株式の発行による収入14億91百万円、社債の発行による収入10億42百万円があったことなどによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前期比(%) AV関連事業   492,514   105.1 家電事業   378,567   166.5 合計   871,081   125.1 (注)当連結会計年度において、生産実績に著しい変動がありました。これは主に、家電事業において、開発をしてまいりました新製品を続々と投入した事と、売れ筋製品の受注・販売実績が好調に推移した結果、生産実績が大きく増加いたしました。 b. 受注実績 当連結会計年度の受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前期比(%)   受注残高(千円)   前期比(%) AV関連事業   513,252   71.7   52,673   120.2 家電事業   534,141   115.6   74,265   201.4 合計   1,047,393   88.9   126,939   157.3 (注)1.各セグメント事業の自社ブランド製品のうち、受注予測に基づく見込生産によっているものについては、上記受注実績には含めておりません。 2.当連結会計年度において、受注実績に著しい変動がありました。これはAV関連事業においては、法人向けの他社ブランドの委託ビジネスの終息と減少によるものであり、より利益を得やすい自社製品への開発・販売を強化し選択と集中を進めている事による結果であります。また家電事業においては、開発をしてまいりました新製品を続々と投入した事と、売れ筋製品の受注・販売実績が好調に推移した結果、受注実績が大きく増加いたしました。今後も新製品の開発の早期の上市を目指し、利益率が高く売れ筋の製品を市場に投入し、販売実績を伸ばすことで、売上と利益の両方を伸ばしてまいります。 c. 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前期比(%) AV関連事業   504,385   71.8 家電事業   496,743   107.8 合計   1,001,129   86.1 (注)1.当連結会計年度において、販売実績に著しい変動がありました。これはAV関連事業においては、受注実績と同様に、自社製品への開発・販売を強化し選択と集中を進め、売上よりも利益に重点を置いた営業活動を推し進めている事から、法人向けの他社ブランドの委託ビジネスが終了や減少したことによるものであります。また家電事業においては、生産実績、受注実績と同様に、開発をしてまいりました新製品を続々と投入した事で売れ筋製品の受注実績が大きく増加し、販売実績も伸びたことによる結果であります。 相手先   前連結会計年度(自 2023年10月1日至 2024年9月30日)   当連結会計年度(自 2024年10月1日至 2025年9月30日) 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) TD SYNNEX㈱   257,126   22.1   190,297   19.0 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、次のとおりであります。 (売上高及び売上総利益) 売上高は、10億1百万円(前期比13.9%減)となりました。 これは主に、家電事業における白物家電製品及び調理家電製品の売上高の減少によるものです。また、売上総利益率は27.7%で売上総利益は2億76百万円(同20.2%増)となりました。 (販売費及び一般管理費) 販売費及び一般管理費は、10億72百万円(前期比0.4%減)となりました。 主な内訳は、人件費(役員報酬・給料手当)2億83百万円(同20.9%減)、業務委託費1億24百万円(同4.1%減)、運送費64百万円(同13.4%減)、賃借料28百万円(同59.2%減)、研究開発費1億35百万円(同99.5%増)、販売促進費1億26百万円(同178.4%増)です。 (営業損益) 当連結会計年度における営業損失は7億96百万円(前連結会計年度は8億46百万円の営業損失)となりました。 これは主に売上総利益の増加や販売費及び一般管理費が減少したことによるものであります。 (経常損益) 当連結会計年度における経常損失は8億17百万円(前連結会計年度は8億46百万円の経常損失)となりました。主な営業外費用は、新株予約権発行費償却8百万円(前期比25.9%増)、社債発行費償却7百万円(前期ゼロ)であります。 (親会社株主に帰属する当期純損益) 税金等調整前当期純損失は8億48百万円(前連結会計年度は11億98百万円の税金等調整前当期純損失)となりました。特別損失は、減損損失30百万円(前期比55.1%減)であります。 法人税、住民税及び事業税を差し引いた親会社株主に帰属する当期純損失は8億53万円(前連結会計年度は12億2百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの資金需要のうち主なものは、製品製造のための原材料の購入、人件費、外注加工費などの製造費用、営業費用や研究開発費、本社費用などの販売費及び一般管理費と設備投資資金です。 これらの資金は自己資金、社債及び新株の発行などによる調達を基本としております。 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの概況については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者はこれらの見積りについて、過去の実績を勘案し合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性があることから、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

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