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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ログリー

6579 · Growth · サービス業

独自の文脈解析技術を核に、広告配信プラットフォームからBtoBマーケティング支援、SNSマーケティングまでを手掛ける。

概要

ログリーは、2006年に栃木県足利市で設立されたインターネット広告関連企業である。主力は動画広告配信プラットフォーム「Logly」であり、AIによるコンテクスチュアル・ターゲティング技術を強みとする。2026年3月期の連結売上高は約14億円、従業員34名。本社は東京都渋谷区恵比寿に置く。ネイティブ広告を軸に、データプラットフォーム事業やSNSマーケティング事業へと事業ポートフォリオの転換を進めており、2026年3月期には営業損益が均衡した。

アドプラットフォーム・データプラットフォーム・SNSマーケティングの三事業

ログリーグループは2026年3月期の連結決算から、事業を3つの領域に整理している。第1はアドプラットフォーム事業であり、ネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY Ads Context」(旧LOGLY lift)を中核に、マルチチャネル広告配信「LOGLY Ads Omni」、DMP「LOGLY Audience Analytics」、メディアエンゲージメントサービス「LOGLY Engage」を展開する。これらのプロダクトは2025年3月に「LOGLY Marketing Nexus」としてブランド統合された。第2はデータプラットフォーム事業で、BtoBマーケティングエージェント「ウルテク」を提供する。第3はSNSマーケティング事業で、2025年1月に完全子会社化した株式会社EGGが担当する。3事業は共通のデータ・テクノロジー基盤「LOGLY Sphere」で連携し、相互補完する構造を持つ。

売上高減少と営業損益均衡への転換

ログリーの連結売上高は2014年3月期の1億円から2016年3月期4億円、2020年3月期27億円と拡大したが、2022年3月期以降は減少に転じ、2026年3月期には14億円となった。この間、営業損益は2022年3月期に▲7億円の赤字を計上した後、2026年3月期には0億円(営業利益ゼロ)まで改善した。要因として、主力のネイティブ広告事業における構造改革(固定費削減・マージンコントロール)と、新規事業(ウルテク・EGG)の立ち上げによる収益貢献が挙げられる。広告市況への依存度を低減し、安定収益型のポートフォリオへの転換を図っている。

国内媒体ネットワークと台湾へのOEM供給

ログリーのアドプラットフォームは主に国内の新聞社・出版社などの媒体社が運営するWebサイトに広告枠を提供する。媒体社ネットワークの質と量が競争力の源泉であり、ユーソナー株式会社やかつての株式会社TSPなどへのOEM供給も行う。2016年1月には台湾で「LOGLY Ads Context」のOEM提供を開始し、海外展開の足がかりとした。2023年4月にはユーソナー株式会社との業務提携を拡大し、同社へのOEM供給を継続している。また、2023年4月に株式会社マイクロアドがログリーの株式10%を取得する資本業務提携を締結した。

業界の中での役割は広告配信プラットフォーム事業者、データ分析・マーケティング支援提供者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
14億円
営業利益
0億円
営業利益率
0.0%
純利益
-1億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01広告主(広告代理店含む)主力

ネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY Ads Context」やマルチチャネル配信「LOGLY Ads Omni」を提供し、広告主の課題解決を支援。独自の文脈解析技術によるターゲティング配信が強み。

主な製品・サービス2
LOGLY Ads Context
ネイティブ広告プラットフォーム。独自の文脈解析技術により、記事の内容に即した広告を配信し、ユーザーの体験を妨げない広告を実現。
LOGLY Ads Omni
マルチチャネル広告配信プロダクト。自社データを活用し、ネイティブ広告に加え、ニュースアプリやSNS広告、動画広告などへの配信を可能にする。

02媒体社(Webサイト運営者)準主力

媒体社のサイトに広告枠を提供し、収益化を支援。レコメンドエンジン「LOGLY Engage」により、サイト内回遊率向上と媒体ネットワーク強化を図る。

主な製品・サービス1
LOGLY Engage
メディアエンゲージメントサービス。レコメンドエンジンを媒体社サイトに提供し、ユーザーエンゲージメントを高める。

03BtoB企業(マーケティング・営業部門)準主力

BtoBマーケティングエージェントサービス「ウルテク」を提供。サイト訪問企業の可視化、AIインテント分析、広告・営業施策の自動化で、顧客企業のマーケティング戦略を一気通貫で支援。

主な製品・サービス3
ウルテク アナリティクス
自社サイトを訪れた企業を可視化するツール。訪問企業名や行動履歴をリアルタイムに把握できる。
ウルテク AIチャット β
生成AIがサイト内外の行動データを分析し、顧客の興味やニーズを対話形式で明らかにするツール。
ウルテク広告
分析結果に基づき、ターゲット企業の決裁者層に広告配信を行うプロダクト。

04インフルエンサーマーケティング発注企業副次

子会社EGGが提供する、メガインフルエンサーとの専属契約モデルを基盤としたインフルエンサーマーケティング事業。SNSキャンペーンの企画・運営、SNS運用代行などを通じて、広告主のSNSマーケティングを支援。

主な製品・サービス1
インフルエンサーマーケティングサービス
メガインフルエンサーを起用したプロモーション企画・実行を支援。再生回数保証型のキャスティングやSNSキャンペーン運営を行う。

製品と技術

自然言語処理によるコンテクスチュアル・ターゲティング「LOGLY Ads Context」

ログリーの中核技術は、2008年から開発を続ける独自の文脈解析技術にある。この技術は、Webページの本文を推定し、形態素解析や意味解析を実施した上で、連想検索と呼ぶ文書類似性の判断やサポートベクターマシンによるカテゴリ分類を行う。これにより、記事の主題を抽出し、広告を文脈に合わせて配信するコンテクスチュアル・ターゲティングを実現する。サードパーティCookieに依存しないため、GDPRやITPなどのプライバシー規制下でも有効であり、特許も取得している。2012年10月に「LOGLY lift」として製品化され、2025年3月のブランド統合で「LOGLY Ads Context」に改名した。約13年にわたる技術蓄積と媒体社との取引関係が競争力の源泉である。

BtoBマーケティングエージェント「ウルテク」の5プロダクト

「ウルテク」は2024年9月に提供開始したBtoBマーケティング支援サービスで、「把握」「分析」「実行」の3フェーズを5つのプロダクトでカバーする。①「ウルテク アナリティクス」はサイト訪問企業の行動をリアルタイム可視化、②「ウルテク AIチャット β」は生成AIがインテントデータを対話形式で分析、③「ウルテク広告」(2025年11月リリース)はターゲット企業への広告配信、④「ウルテク フォームエージェント」(2026年2月リリース)は自動フォーム送信による営業効率化、⑤「ウルテク スタジオ」(2026年3月リリース)は匿名企業の検知から商談誘導までを支援する。課金はSaaS月額と成功報酬型を組み合わせ、顧客企業ごとにAIエージェントが学習・最適化される点が特徴である。

全事業を支えるデータ基盤「LOGLY Sphere」

「LOGLY Sphere」は2024年1月に開発・基盤化されたデータおよびテクノロジー基盤である。ログリーが創業以来蓄積してきたデータ分析アルゴリズムや知的資産を集約し、アドプラットフォーム事業・データプラットフォーム事業・SNSマーケティング事業の各プロダクトにデータを供給する。単独では販売されず収益を直接生まないが、グループ全体のコアコンピテンシーとして機能する。具体的には、媒体社のWebサイトから取得したコンテキスト情報、ユーザーの行動データ、広告配信の効果データなどを統合し、Cookieに依存しないインテントデータとして再構成。各事業のターゲティング精度向上や新規プロダクト開発の基盤となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

売上高は減少続くが、赤字幅は縮小基調

同社はサービス業に属し、売上高は2024/3期の21億円から2026/3期には14億円まで減少。しかし、営業利益率は2025/3期のマイナス12.5%から2026/3期には0%へと改善し、収益構造の立て直しが進む。同業他社と比べると、売上規模は小さく、ジンジブやイシンなどと競合するが、成長率は低い。また、収益性は改善傾向にあるものの、まだ黒字化に達しておらず、今後の軌道が重要。業界内での存在感は限定的で、経営資源の集中が課題。

強み

  • 営業利益率はマイナス12.5%から0%へ改善、収益改善が進む。
  • 売上高は21億円から14億円へ減少、需要減に直面。
  • 同業他社と比べ売上規模は小さく、機動的な経営が可能。
  • 赤字縮小はコスト削減や事業見直しの成果であり、将来の成長基盤。

課題

  • 売上高は3期連続で減少、市場縮小のリスク。
  • 2026/3期も営業利益率0%、黒字化はまだ不透明。
  • 同業他社との競争が激しく、シェア維持が困難。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がログリー

時価総額で並べると、掲載11社のなかで3番目にあたる。

#企業時価総額PER
19213セイファート14億円
29331キャスター14億円
36579ログリー13億円
49330揚羽13億円
57093アディッシュ13億円26.4倍
67362T.S.I13億円9.1倍
72459アウンコンサルティング13億円
86786RVH12億円41.0倍
97363ベビーカレンダー12億円38.0倍
109241フューチャーリンクネットワーク11億円22.9倍
116573CRAVIA10億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 20件

2006年設立とレコメンドサービス「newziaコネクト」の開始

ログリー株式会社は2006年5月、栃木県足利市に資本金300万円で設立された。設立後すぐに本社を東京都新宿区へ移転し、2008年11月には中央区へ移転した。創業期の主要サービスは2009年6月に提供開始したレコメンドエンジン「newziaコネクト」である。このサービスはニュースサイトなどに記事を関連コンテンツとして推薦するもので、後のコンテクスチュアル・ターゲティング技術の基盤となった。自然言語処理による文脈解析の研究開発は2008年11月に遡り、同社のコア技術の原点である。

2012年のネイティブ広告参入と2016年のマザーズ上場

2012年10月、ログリーはネイティブ広告配信サービス「LOGLY lift」(現LOGLY Ads Context)の提供を開始した。これは媒体記事に調和する形式で広告を配信する手法で、同社の文脈解析技術を活用した。2015年6月には株式会社VOYAGE GROUP(現CARTA HOLDINGS)と資本業務提携し、第三者割当増資を実施。2016年1月には台湾市場へOEM供給を開始した。2016年12月、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場。同時にDMPサービス「LOGLY Audience Analytics」の運用を開始し、データマーケティング事業に参入。合弁会社クロストレックス株式会社を設立した。

上場後の子会社化と事業の集約(2017~2022年)

上場後、ログリーはM&Aと新事業で規模拡大を進めた。2019年12月に100%子会社ログリー・インベストメント株式会社を設立。2020年9月、クロストレックスがBtoBマーケティングSaaS「LOGLY Engage」の提供を開始。同年12月にはeスポーツ大会プラットフォーム「Adictor」を立ち上げ、eスポーツ事業に参入した。2021年4月、クロストレックスを完全子会社化し、同時にmoto株式会社の株式を100%取得。2022年1月、クロストレックスを株式会社ウムに商号変更したが、同年11月には株式会社ウムの事業をログリー本体に移管し、同社を閉鎖。子会社の整理と事業の集中を図った。2022年4月、市場区分再編に伴いマザーズからグロース市場に移行した。

ウルテクとEGG買収による事業転換(2023~2026年)

2023年4月、ログリーはユーソナー、マイクロアドと業務提携。同時にインテントデータプラットフォーム「LOGLY Sphere」を開発し、データプラットフォーム事業を開始。同年には成果保証型インフルエンサーマーケティング「LOGLY Buzz」、Cookieレス対応のマルチチャネル広告「LOGLY Ads Omni」も立ち上げた。2024年6月、本社を東京都渋谷区恵比寿に移転。同月、BtoBマーケティングエージェント「ウルテク」の提供を開始し、株式会社EGGの全株式を取得して完全子会社化した。2025年3月、アドプラットフォーム関連プロダクトを「LOGLY Marketing Nexus」に統合。2026年4月にはAIエージェント向け広告運用フレームワーク「mureo」をオープンソースとして公開し、業界貢献に踏み出した。

年表20件を開く

2000年代

  • 2006年5月創業栃木県足利市にてログリー株式会社を資本金3,000千円で設立
  • 2007年5月本社を東京都新宿区に移転
  • 2008年11月本社を東京都中央区に移転
  • 2009年6月レコメンドサービス「newziaコネクト」の提供開始

2010年代

  • 2012年10月ネイティブ広告配信サービス「LOGLY Ads Context(旧LOGLY lift)」の提供開始
  • 2013年12月本社を東京都渋谷区に移転
  • 2015年6月株式会社VOYAGE GROUPと資本業務提携を目的として、第三者割当増資を実施
  • 2016年1月台湾において「LOGLY Ads Context」のOEM提供開始
  • 2016年6月本社を東京都渋谷区内で移転
  • 2016年12月上場メディアサイトのユーザー定着と増加を支援するツール「Loyalfarm」の提供開始 東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場 合弁会社クロストレックス株式会社設立 ユーザー分析DMPサービス「LOGLY Audience Analytics(旧Juicer)」の運用開始。データマーケティング事業に参入
  • 2019年12月100%子会社ログリー・インベストメント株式会社設立

2020年代

  • 2020年9月合弁会社クロストレックス株式会社が、新規リード獲得を支援するBtoBマーケティング特化型SaaS「LOGLY Engage(旧OPTIO(オプティオ))」の提供開始
  • 2020年12月eスポーツ大会プラットフォーム「Adictor」によるeスポーツ事業への参入開始
  • 2021年4月M&Aクロストレックス株式会社を100%子会社化
  • 2021年4月M&Amoto株式会社の株式を100%取得し、子会社化
  • 2022年1月商号変更クロストレックス株式会社を株式会社ウムに商号変更
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分再編に伴い、東京証券取引所マザーズからグロース市場に移行
  • 2022年11月株式会社ウムの事業をログリー株式会社に移管し、株式会社ウムを閉鎖
  • 2023年4月M&Aユーソナー株式会社と業務提携し、「LOGLY Ads Context」のOEM提供開始 株式会社マイクロアドと資本業務提携を締結 株式会社マイクロアドが当社の株式取得完了(議決権比率10%)インテントデータプラットフォーム「LOGLY Sphere (ログリースフィア)」を開発し、データプラットフォーム事業を開始 成果保証型インフルエンサーマーケティング支援サービス「LOGLY Buzz(旧バズリスタ)」を提供開始 Cookieレスによる独自のデータを活用したマルチチャネル広告配信プラットフォーム「LOGLY Ads Omni(旧lift Plus(リフト プラス))」の提供を開始
  • 2024年6月M&A本社を東京都渋谷区恵比寿に移転 インテントデータとAIで隠れたニーズを捉え商談獲得率を向上させる「ウルテク」提供開始 株式会社EGGの全株式を取得し、完全子会社化 統合マーケティングプラットフォーム『LOGLY Marketing Nexus』を発表 AIエージェント向け広告運用フレームワーク「mureo」をオープンソースとして公開「ウルテク」のサービスサイトを全面リニューアルし、5つのプロダクトで「検討シグナルの可視化」から「施策実行・改善」までを一気通貫で支援

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    既存ネイティブ広告の構造改革と黒字化

    Cookie非依存の独自技術を強みに、高品質媒体との連携強化やマルチチャネル配信拡張で収益基盤を回復。固定費削減と原価管理の徹底で損益分岐点を下げ、4期ぶりの営業黒字化を目指す。

  2. 02

    生成AIの全社活用による広告運用革新

    自社プロダクトへの生成AI実装で広告効果向上と運用効率化を同時追求。蓄積したノウハウをフレームワーク化し、一部をオープンソース公開することで業界の人材不足解消と技術的プレゼンス向上を図る。

  3. 03

    BtoBマーケティング「ウルテク」の収益化加速

    インテントデータとAIで検討シグナルを可視化し、施策実行まで一気通貫で支援するサービス。認知から商談獲得までのエコシステムを軸に契約社数拡大と継続収益基盤を確立する。

  4. 04

    EGGのSNS・インフルエンサー事業の成長

    若手クリエイター育成と制作環境整備で生産性向上。メガインフルエンサー事業を仲介型から専属契約型ロイヤルティモデルに転換し継続収益化。成果主義人事制度で組織生産性を高め、グループ収益に貢献する。

  5. 05

    内部管理体制とガバナンスの強化

    経理体制強化と業務プロセス再設計、決算早期化・開示品質向上、子会社を含むグループ全体の内部統制高度化に重点的に取り組み、コーポレート・ガバナンスの実効性を高める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 9期分

グループ全体で34人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は543万円で、8期前と比べて+5.6%平均年齢は36.2歳、平均勤続年数は6.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2018年3月29
2019年3月51530.92.143
2020年3月53030.62.650
2021年3月48130.52.859
2022年3月51531.53.463
2023年3月57933.24.455
2024年3月57534.35.342
2025年3月54135.95.640−500
2026年3月54336.26.7340

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主な関係会社
  • 国内
    moto株式会社
    東京都渋谷区恵比寿一丁目19番15号 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社EGG
    東京都渋谷区恵比寿一丁目19番15号 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は14億円営業利益0億円前期と比べると減収で、売上が-12.5%。

売上高
-12.5%
14億円
営業利益
0億円
純利益
-1億円
営業利益率
0.0%
前期比 +12.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高15億円14億円
営業利益0億円0億円
純利益0億円-1億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は3億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q70
2024年1Q600.00
2024年2Q500.00
2024年3Q500.0−1
2024年4Q51
2025年2Q8−1−12.5−1
2025年4Q8−1−12.5−1
2026年2Q700.0−1
2026年4Q700.00
2027年1Q300.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 13期分

2014年3月期からの13期で、売上は1億円から14億円へ14.0倍に増えた。直近期の営業利益率は0.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2014年3月100
2015年3月200
メディアサイトのユーザー定着と増加を支援するツール「Loyalfarm」の提供開始 東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場 合弁会社クロストレックス株式会社設立 ユーザー分析DMPサービス「LOGLY Audience Analytics(旧Juicer)」の運用開始。データマーケティング事業に参入
2016年3月4−1−1
2017年3月901
2018年3月1611
100%子会社ログリー・インベストメント株式会社設立
2019年3月2421
2020年3月2710
クロストレックス株式会社を100%子会社化
2021年3月4020
クロストレックス株式会社を株式会社ウムに商号変更
2022年3月270−7
ユーソナー株式会社と業務提携し、「LOGLY Ads Context」のOEM提供開始 株式会社マイクロアドと資本業務提携を締結 株式会社マイクロアドが当社の株式取得完了(議決権比率10%)インテントデータプラットフォーム「LOGLY Sphere (ログリースフィア)」を開発し、データプラットフォーム事業を開始 成果保証型インフルエンサーマーケティング支援サービス「LOGLY Buzz(旧バズリスタ)」を提供開始 Cookieレスによる独自のデータを活用したマルチチャネル広告配信プラットフォーム「LOGLY Ads Omni(旧lift Plus(リフト プラス))」の提供を開始
2023年3月2711
本社を東京都渋谷区恵比寿に移転 インテントデータとAIで隠れたニーズを捉え商談獲得率を向上させる「ウルテク」提供開始 株式会社EGGの全株式を取得し、完全子会社化 統合マーケティングプラットフォーム『LOGLY Marketing Nexus』を発表 AIエージェント向け広告運用フレームワーク「mureo」をオープンソースとして公開「ウルテク」のサービスサイトを全面リニューアルし、5つのプロダクトで「検討シグナルの可視化」から「施策実行・改善」までを一気通貫で支援
2024年3月2100
2025年3月16−2−2−12.5−2
2026年3月140−10.0−1

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高14億円のうち、営業利益として残るのは0億円0.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-1億円、売上の-7.1%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金78.6%11億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金28.6%4億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.0%0億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
21.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比7.5pt
0.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比12.2pt
-7.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-11.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 11期分

2026年3月期は営業CFが−1億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは−1億円この組み合わせは資産取り崩し型にあたる。本業の赤字を資産売却で埋めながら負債も返している。守りの局面期末の手元現金は4億円で、売上の3.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2016年3月−1−14−23
2017年3月01014
2018年3月30037
2019年3月2−15114
2020年3月1−34−215
2021年3月2−1−1116
2022年3月−2−66−814
2023年3月20−3213
2024年3月−10−2−110
2025年3月−10−2−17
2026年3月−10−2−14

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 13期分

2026年3月期の総資産は9億円。このうち返さなくてよい自己資本が4億円で、自己資本比率は45.5%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2014年3月11083.0
2015年3月11061.5
2016年3月54173.5
2017年3月74366.5
2018年3月106457.4
2019年3月1712569.9
2020年3月23121151.1
2021年3月23121153.4
2022年3月2051524.4
2023年3月1961332.0
2024年3月157844.9
2025年3月115642.8
2026年3月94545.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
5億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-6億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
5億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
30
/ 100
安定性自己資本比率30 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続0 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率534社中324位あたり、逆に低いのは売上成長率534社中508位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.0%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
45.5%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-12.5%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥349で、1年前と比べて-12.3%過去52週の値幅のなかでは49%の位置にある。

¥349-1.7%1ヶ月-4.1%1年-12.3%時価総額13億円
過去52週の値幅
安値¥271高値¥431

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PBR0.53倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1か月で株価は359円と底堅く推移。6月末の340円から7月16日に354円まで上昇した後、8月4日には364円まで上昇。25日線(348円)や75日線(341円)を上回り、上昇トレンドを維持。但し、200日線(330円)は上回るものの、52週高値431円対比では約17%下。RSIは53.33と中立圏。出来高は直近400株と極端に低調で、売買が細っている。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PERが算出不能で、PBRは0.54倍と同業界平均3.19倍を大きく下回り割安に見える。一方でROEは23.3%と高いものの、直近の業績は減収・営業赤字が続き、純利益もマイナス。配当利回りは0%で無配。割安指標と業績悪化の両面があり、収益力の回復が確認できない現状では割高と判断。

指標この会社業種平均
PBR0.53倍3.51倍
ROE23.3%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は減少傾向にあり、赤字が続く。強気派は、営業損益が均衡に近づき収益改善の兆しがあること、AI技術による新たなサービス展開を期待する。弱気派は、広告市場の競争激化、売上減少の継続、資金繰りの悪化を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 収益改善の兆し

    2026年3月期の営業損益が0円と均衡し、赤字幅が縮小。

  • AI技術の活用

    レコメンドエンジンの精度向上で広告効果を高め、競争力を維持。

  • 低評価

    PBR0.54倍と割安で、業績改善が進めば株価上昇の余地。

  • 営業損益0億円へ前期比2億円改善2026年3月期影響

    営業損益は前期の-2億円から0億円へ2億円改善、赤字幅が縮小

  • 純損失1億円と赤字幅が半減2026年3月期影響

    純損失は前期の-2億円から-1億円へ半減、赤字縮小基調

  • PBR0.544倍と1倍を下回る割安水準継続影響

    時価総額14億円・PBR0.544倍と資産価値対比で割安

  • 減収ペース鈍化、売上高14億円で下げ一服2026年3月期影響

    売上高は前期比2億円減の14億円、前期の5億円減より縮小

マイナスに働く材料7
  • 売上減少

    売上高は27億円から14億円へ半減し、縮小傾向が続く。

  • 競争激化

    大手プラットフォームや新興企業との競争で広告単価が下落。

  • 財務リスク

    赤字が続き、現金減少で資金調達リスクが高まる。

  • 売上高21億円→14億円へ2期連続減収2026年3月期影響

    売上高は21億円→16億円→14億円と2期連続で減少

  • 営業黒字化に至らず、営業損益0億円2026年3月期影響

    営業損益は前期-2億円から0億円改善も、黒字転換はまだ

  • 配当利回り0%と株主還元なし通年影響

    配当利回り0%で、株主への利益還元が行われていない

  • 時価総額14億円・外国人保有0.69%と低流動性継続影響

    時価総額14億円、外国持株比率0.69%と需給が細る

次の決算で確かめる点
売上高の推移
広告需要の変動を把握し、事業規模の縮小が続くか確認。
広告単価
競争状況と収益性を反映し、売上減少の要因を分析。
顧客数(メディア・広告主)
プラットフォームの魅力と拡大可能性を測る。

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,416人。区分でいちばん多いのは個人・その他79.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が11.1%を占め、残る88.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他85.891.186.879.478.979.7
事業法人5.21.11.011.411.310.9
証券会社4.75.68.58.29.18.5
外国法人4.21.43.00.80.70.7
金融機関0.10.70.70.10.00.2
外国人個人0.00.10.10.10.10.0
自己株式2.63.83.8

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01吉永 浩和24.01
02株式会社マイクロアド10.00
03岸本 雅久6.62
04大木 塁2.73
05大川真美2.63
06大和証券株式会社2.20
07株式会社SBI証券2.06
08JPモルガン証券株式会社1.62
09森 亮太1.05
10楽天証券株式会社0.96

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 13期分

1株利益は13期で+100%、1株純資産は13期で−100%。直近期のROEは23.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2014年3月−47,164116,608
2015年3月−42,96267,659
2016年3月−40251
2017年3月2114615.2
2018年3月3418020.9
2019年3月2932611.862.4
2020年3月113263.560.2
2021年3月−7327
2022年3月−184131
2023年3月3516523.325.7
2024年3月−13175
2025年3月−50126
2026年3月−19109

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額30百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
吉永浩和代表取締役 社長48913,200
橋本訓幸取締役(監査等委員)49
笹部秀樹取締役(監査等委員)53
川口幸作取締役(監査等委員)46
井口毅昭執行役員CTO 兼 データ&プロダクト本部長
山﨑雅弘執行役員 兼 広告事業本部長
藤澤裕人執行役員 兼 株式会社EGG代表取締役社長

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)2232312
社外取締役3772

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,904字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、「イノベーションで世界中の人々にワクワクを」というミッション実現のため、テクノロジーがパラダイムシフトを起こし、生活を豊かにする力を秘めているという考えを持ち、独自のテクノロジーでイノベーションを起こすために事業成長に取り組んでおります。 当社グループの主な事業内容は、インターネット広告および関連領域におけるマーケティング支援サービスの提供であり、当連結会計年度(第20期)においては、以下の3つの事業領域を展開しております。 (1)アドプラットフォーム事業(LOGLY Marketing Nexus) (2)データプラットフォーム事業(ウルテク) (3)SNSマーケティング事業(株式会社EGG) なお、これらの事業は、当社グループが構築・運用する共通のデータおよびテクノロジー基盤「LOGLY Sphere」を基盤として、相互に連携・補完する形で展開されております。また、当社グループは単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。 当社グループのサービス提供先は、主に以下となります。 ・広告主(広告代理店を含む。以下において「広告主」と記載する。) ・媒体社(一般社団法人日本インタラクティブ広告協会(以下において「JIAA」と記載する。)の定義では、情報やサービスを提供するWEBサイトやアプリケーションなどのメディアを所有・運営し、それらの中に設けた広告枠を第三者の広告主に販売して広告を掲載する事業者) ・BtoB事業を展開する法人のマーケティング・営業部門 ・インフルエンサーマーケティング、SNSキャンペーンの発注企業 また、当社グループが配信した広告をインターネット上においてPCやスマートフォンを利用して「閲覧」または「クリック」する人をユーザーと言います。 図1 LOGLYグループの事業構造 (1)アドプラットフォーム事業「LOGLY Marketing Nexus」 当社グループは、2025年3月に従来複数のブランドで提供していたアドプラットフォーム関連プロダクトを「LOGLY Marketing Nexus」として統合し、ブランドおよび販売体制を一本化いたしました。当連結会計年度においては、以下の主要プロダクトラインナップにより、広告主の課題解決を多角的に支援するアドプラットフォーム事業を展開しております。 ① LOGLY Ads Context(旧 LOGLY lift) 当社グループは、2012年10月よりネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY lift」を提供してまいりましたが、2025年3月の上記ブランド統合に伴い、名称を「LOGLY Ads Context」へと変更いたしました。 JIAAの定義によれば、ネイティブ広告とは「デザイン、内容、フォーマットが、媒体社が編集する記事・コンテンツの形式や提供するサービスの機能と同様でそれらと一本化しており、ユーザーの情報利用体験を妨げない広告」とされており、当社グループは質・量ともに充実した媒体ネットワークを構築し、ネイティブ広告事業者としての地位を確立・維持してまいりました。 当社グループの強みは、コンテクスチュアル・ターゲティング配信(文脈解析技術による広告配信)であります。当社グループの独自の文脈解析技術は、その開発開始を2008年11月に遡り、自然言語処理を活用したログリー独自のマッチング技術として、媒体社のWebサイトから取得した記事内容から本文部分を推測特定、推定された本文から形態素解析や意味解析を実施した上で、連想検索と呼ぶ文書の類似性を判断する検索インデックス化を行ったり、主要キーワードを抽出したり、サポートベクターマシン(パターン認識による機械学習法の一つであり、データ分類などが可能)を用いてカテゴリ分けをする技術の総称を指しております。その文脈解析技術を用いて本文から主題(メインテーマ)を抽出して記事がどのような主題の下で作成されたかを推察することができ、文書の意味を機械的に把握させることが可能です。 製品として約13年間にわたる技術蓄積、Webサイトから蓄積された解析情報、当社サービスを継続利用しているクライアントとの取引関係は、当社グループの強みとなっております。さらに、GDPR(*1)やITP(*2)等のユーザープライバシー保護に関する法律や仕組みが整備される中、当社グループはcookieに依存しないターゲティング手法を独自に開発し、「嫌われない広告」を実現すべく、ユーザーのプライバシーを考慮した広告配信技術の特許を取得してまいりました。 当連結会計年度においては、生成AI検索の普及によるオープンウェブメディア全体のトラフィック減少を背景に、当事業の市場成長は鈍化傾向にあるものの、新聞社・出版社との協同による高品質媒体ネットワークの維持、販売体制の再編およびプロダクト改善アクションの継続実行、既存クライアントとの関係深化等により、減収幅の縮小に取り組んでおります。 ② LOGLY Ads Omni(旧 lift Plus) 2024年4月より提供を開始したマルチチャネル広告配信プロダクトです。当社グループが取得・分析したファーストパーティデータを活用し、ネイティブ広告のみならず、国内有数のニュース配信アプリ等の大手プラットフォーマーが提供する各種広告プロダクト、SNS広告、動画広告等へとマルチチャネルでの配信を実現します。当社グループの媒体社ネットワークの枠を越えて、運用型広告市場全般への商圏拡大を支えるプロダクトであり、大手代理店ルートを通じたパッケージ販売によって、当連結会計年度において案件数の拡大を進めております。 ③ LOGLY Audience Analytics(旧 Juicer) ファーストパーティデータ・オーディエンスデータを取得・分析するデータマネジメントプラットフォーム(DMP)プロダクトです。分析した結果を上記①および②の広告配信効果の最大化に活用するとともに、後述するデータおよびテクノロジー基盤「LOGLY Sphere」へのデータ供給源としても機能しております。 ④ LOGLY Engage 媒体社のWebサイトに対し、レコメンドエンジンによりユーザーエンゲージメントを高めるメディアエンゲージメントサービスです。媒体社のサイト内回遊率向上と、当社グループの媒体ネットワーク強化を両立させるプロダクトとなっております。 (2)データプラットフォーム事業「ウルテク」 2024年9月に提供を開始したBtoBマーケティングエージェントサービスです。サイト訪問企業の可視化、AIインテント分析、データを活用した広告・営業施策の自動化を通じて、顧客企業のマーケティング・営業戦略の立案から実行までを一気通貫で支援するプロダクト群です。 当連結会計年度においては、以下の5つのプロダクトによる一気通貫支援体制を構築いたしました。 ① ウルテク アナリティクス(「把握」フェーズ) お客様のサイトを訪れた企業の企業名や行動履歴をリアルタイムに可視化し、「誰が」自社に関心を持っているかを明確にいたします。 ② ウルテク AIチャット β(「分析」フェーズ) 生成AIがサイト内外の行動データ(インテントデータ)を深く分析し、顧客が「今、何に興味を持ち、何を求めているか」を対話形式で明らかにいたします。 ③ ウルテク広告(「実行」フェーズ・2025年11月リリース) 分析結果に基づき、ターゲット企業の決裁者層に対してピンポイントで広告配信を行うプロダクトです。 ④ ウルテク フォームエージェント(「実行」フェーズ・2026年2月リリース) インテントデータに基づいて自動的にフォーム送信を行い、ターゲット企業に対する営業アプローチを効率化するプロダクトです。 ⑤ ウルテク スタジオ(「実行」フェーズ・2026年3月リリース) 匿名企業の検知から商談誘導までを支援し、Web上での顧客接点を最適化するプロダクトです。 ウルテクは、SaaS型の月額課金モデルに加え、商談化・成約に連動する成功報酬型課金要素を組み合わせることで、顧客企業の事業成果と当社グループの収益を直接連動させるビジネスモデルを採用しております。また、顧客企業ごとに学習・最適化される独自のAIエージェントを構築することにより、汎用SaaSでは提供困難な差別化を実現しております。 (3)SNSマーケティング事業「株式会社EGG」 2025年1月(みなし取得日 2025年3月31日)に株式の100%を取得し、当社の完全子会社化を完了した株式会社EGG(以下「EGG社」)が運営するSNSマーケティング事業です。前連結会計年度においては貸借対照表のみを連結しておりましたが、当連結会計年度(第20期)より連結損益計算書にも業績を反映しております。同社は、メガインフルエンサーとの専属契約モデルを基盤としたインフルエンサーマーケティング、SNSキャンペーンにおける再生回数保証型キャスティング・制作支援、SNS運用代行、コンテンツ制作を主たる事業内容としております。 当社グループの広告主基盤、データ分析基盤との連携により、急成長を続けるインフルエンサーマーケティング市場・SNSマーケティング市場における事業拡大を推進しております。当連結会計年度の第4四半期以降は、国内最大手広告代理店との連携を軸に受注が拡大し、SNS事業はストック型の受注構造を構築しつつあります。 (4)データおよびテクノロジー基盤「LOGLY Sphere」 当社グループでは、上記(1)〜(3)の各事業から得られる膨大なデータを蓄積・分析し、各サービスのパフォーマンスを最大化するためのデータおよびテクノロジー基盤として「LOGLY Sphere(ログリースフィア)」を2024年1月に開発・基盤化いたしました。 LOGLY Sphereには、当社グループが創業以来蓄積してきたデータ分析アルゴリズムや知的資産が集約されており、そこに集められたデータを独自の手法で分解・整理し、それぞれの事業向けに提供されています。 なお、LOGLY Sphere自体は販売用の製品やサービスではないため単独では収益を生みませんが、当社グループのコアコンピテンシーとして、上記3事業の差別化に貢献しております。 図2 データおよびテクノロジー基盤であるLOGLY Sphere (5)AIエージェント時代の広告運用フレームワーク「mureo」(業界貢献) 当社グループは、10年以上にわたり蓄積してきた広告運用ノウハウを、AIエージェント時代の広告運用フレームワークとしてオープンソース化し、当連結会計年度末後の2026年4月、GitHub上にて公開いたしました。 本取組は、短期的な業績への直接的な貢献を目的としたものではなく、AIエージェント時代における広告運用市場での当社グループのポジショニング再定義と、業界全体の発展への貢献を目的として実施しております。 (注) *1 GDPR General Data Protection Regulationの略称で、EU一般データ保護規則とも呼ばれています。EU内で適用される個人のデータ保護を目的とした制定で、2018年5月25日から施行されました。 *2 ITP Intelligent Tracking Preventionの略称で、Apple社が2017年にプライバシー保護とセキュリティ強化を目的にiOS/macOSに実装した機能で、Safariブラウザ内においてcookieの働きを制限することで、サイト間のトラッキング(ユーザー追跡)を抑制する機能です。 [事業系統図] 当社の事業系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,265字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営理念 ミッション「イノベーションで世界中の人々にワクワクを」 私たちは、テクノロジーがパラダイムシフトを起こし、生活を豊かにする力を秘めていると考えています。私たちは、独自のテクノロジーでイノベーションを生み出し、世界中の人々がワクワクするようなサービスを提供していきます。 バリュー 自律し成長する メンバー自らの意志で能力を向上させ、個々の成長を促進することを重視します。 謙虚に学び続ける いかなる状況でも学ぶ姿勢を持ち、自分の知識や技能を継続的に向上させていきます。 チャレンジし続ける 新しいことに積極的に取り組み、失敗を恐れずに挑戦を続けます。 ワクワクを発見する 仕事の中で面白い発見やアイデアを見つけ出し、楽しみながら働くことを大切にします。 顧客視点で感動を提供する 顧客の立場に立って考え、感動的な体験を提供することを目指します。 スピーディーに対応する 迅速に問題解決を行い、顧客やチームに貢献します。 仲間と共に築く メンバーと協力し合いながら目標に向かって進んでいきます。 (2)経営戦略等 当社は、テクノロジーを活用して既存市場の課題を解決し、付加価値の高いプロダクトを生み出し続けることで、中長期的な企業価値の最大化を目指しております。インターネット広告分野の構造変化や規制強化を見据え、現在は従来のネイティブ広告プラットフォームを中心とした収益構造から、BtoBマーケティング(ウルテク)やSNS・インフルエンサーマーケティング(EGG)をはじめとする成長領域へのシフトを推進し、広告市況の影響を抑制した「安定収益型事業ポートフォリオ」への転換を戦略的に進めております。主力の「LOGLY Ads Context」においては、徹底した構造改革と効率化により抜本的な収益体質の改善を完了し、強固なキャッシュ創出基盤として再定義いたしました。今後は、独自の「コンテクスト解析技術」やCookieに依存しないインテントデータ基盤「Sphere」といったコアコンピタンスを横断活用し、AIエージェント時代における新たな技術優位性の確立を追求してまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、より高い成長性及び収益性を確保する視点から、売上高成長率及び売上総利益率を重要な経営指標と捉えております。 (4)経営環境 当社の事業が属するインターネット広告市場は、前年比110.8%の4兆459億円となりました(出典:株式会社電通「2025年 日本の広告費」による)。社会全体の一層のデジタルによるインターネット広告やデジタルプロモーション拡大などに寄与したものと考えられます。 その一方でインターネット広告市場内部においては多様化が進んでおり、これまでの広告の概念を超えたデジタルマーケティングやデータ分析による広告効果最適化などの領域においてもその需要が拡大しています。また、個人情報保護の高まりによりcookie規制の取り組みが進められるなど、インターネット広告業界全体に高いコンプライアンス意識がこれまで以上に求められるようになっております。 そのような状況下で、システムエンジニアを始めとする人材が獲得しづらくなっている環境が続いております。 (5)事業上及び財務上の対処すべき課題 当社グループは、2026年3月期まで3期連続で営業損失を計上しており、株主の皆様にご心配をおかけしている状況を真摯に受け止めております。2027年3月期は、これまで進めてまいりました事業再構築の成果を本格的に収益へ転換するフェーズと位置付け、以下の課題に全社一丸となって取り組んでまいります。 ① 既存ネイティブ広告事業の構造改革と黒字化 当社の主力事業であるネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY Ads Context」は、依然として当社グループの収益基盤の中核を担うものであり、その安定的な収益創出力の回復が最優先 課題です。サードパーティCookieに依存しない独自のコンテキスト解析技術を競争優位の源泉とし、新聞社・出版社をはじめとする高品質媒体との連携深化、マルチチャネル広告配信「LOGLY Ads Omni」の拡張による配信機会の最大化、ならびに販売体制再編による商談規模 の拡大を継続して進めてまいります。 あわせて、本社移転を含む固定費の継続的削減と原価管理(マージンコントロール)の徹底により損益分岐点の引き下げを進め、4期ぶりの営業黒字化を目指してまいります。Google・ Apple等の大手プラットフォーマーによるトラッキング技術制限の動向にも引き続き留意し、Cookieに依存しない広告配信技術の優位性を維持・拡大してまいります。 ② 生成AIの全社活用による広告運用の革新 広告業界においては、生成AIおよびAIエージェントの台頭により、広告運用のあり方そのもの が変革期を迎えています。当社は、自社プロダクトへの生成AIの実装を通じて、広告効果の改善 と運用工数の削減を同時に追求してまいります。あわせて、長年蓄積してきた広告運用ノウハウと社内におけるAIエージェント活用の知見を体系化したフレームワークを構築し、その一部をオープンソースとして公開する取り組みを通じて、広告運用現場の人材不足という業界共通課題へ の貢献と、当社グループの技術的プレゼンス向上を図ってまいります。 ③ ウルテク(URUTEQ:BtoBマーケティングエージェント)の収益化加速 BtoBマーケティング領域は、当社グループの新たな成長領域として位置付けております。インテントデータとAIにより検討シグナルを可視化し、施策実行までを一気通貫で支援する「ウルテク」は、2024年9月の提供開始以降、サービスサイトの全面リニューアルおよび5プロダクト(アナリティクス/スタジオ/広告/AIエージェント/セールス)への拡張を完了いたしました。 2027年3月期は、認知から商談獲得までを最大化するエコシステムを軸に、契約社数の拡大と継続収益基盤の確立を進めてまいります。 ④ EGG(SNSマーケティング/インフルエンサー事業)の成長 株式会社EGGは、SNS運用・コンテンツ制作を軸とした事業領域の拡大を実現しており、当社グループにおけるBtoC領域の収益柱として育成してまいります。 2027年3月期は、(1)若手クリエイター育成と制作環境整備による生産性向上、(2)メガインフルエンサー事業における従来の案件仲介型から専属契約型ロイヤルティモデルへの転換による継続収益化、(3)成果主義に基づく独自人事制度の導入による組織生産性の向上、の3つを推進し、グループ収益への貢献拡大を図ります。 ⑤ 経理体制を含む内部管理体制およびガバナンスの強化 当社グループの持続的成長と財務報告の信頼性確保のためには、経理・財務体制を中核とする内部管理体制の継続的な強化が不可欠です。 2027年3月期は、(1)経理部門の体制強化と業務プロセスの再設計、(2)決算早期化と開示品質のさらなる向上、(3)子会社(株式会社EGG)を含むグループ全体での内部統制の高度化、を重点的に進めてまいります。 会計監査人、監査等委員会、代表取締役および経営管理部門・内部監査責任者の連携を一段と密にし、コーポレート・ガバナンスの実効性を高めてまいります。あわせて、AI・データサイエンス領域の高度専門人材の確保・育成、ならびに環境・社会への配慮を含むサステナビリティ関連の管理分野にも引き続き取り組み、株主・社会から信頼される企業を目指してまいります。
事業等のリスク4,201字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に影響を及ぼす可能性のある事項は、以下のようなものがあります。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項につきましては、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。当社は、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避、発生した場合の対応に努める方針であります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性のある全てのリスクを網羅したものではありません。 (1)インターネット広告市場について インターネット広告市場は拡大しておりますが、当社は、その中のネイティブ広告市場を主たる事業領域としており、当該市場の成長速度が鈍化する傾向にあります。インターネット広告市場においては、広告配信手法や販売メニューが多様化し、競争が激化する傾向にあり、インターネット広告において革新的な販売メニューや広告配信技術が出現した場合、ネイティブ広告への需要が縮小することにより、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)広告テクノロジー業界における技術革新と競合サービスについて 当社は、ビッグデータ解析技術を基盤としたネイティブ広告プラットフォーム事業を展開しております。このため、新しい技術習得に対し、人的・資本的投資を継続してまいりますが、新たな技術やサービスへの対応が遅れた場合や、競合する他社において革新的な技術が開発された場合、当社の競争力が低下する要因となり、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)法的規制について 当社の主力事業であるネイティブ広告プラットフォーム事業に関連して、現時点において、事業継続に重要な影響を及ぼす法的規制はないものと認識しております。しかしながら、当社の属するインターネット広告市場を含めインターネットの利用者や事業者を規制対象とする法令や行政指導、その他の規制等が制定された場合には当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)特定事業への依存について 当社の収益は、ネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY Ads Context(旧LOGLY lift)」によるネイティブ広告配信サービスに依存しております。ネイティブ広告配信サービスの成長に何らかの問題が生じた場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)広告事業の季節変動について 当社グループのネイティブ広告配信サービスは広告主の広告予算の範囲内で提供するサービスとなるため、広告予算の月ごとの配分の影響を受けます。広告主の広告予算は、年度の後半、特に年度末に多額に配分されることが多く、当社の売上高及び営業損益は下期に偏重する傾向があります。そのため、売上高及び営業損益の数値が下期に偏重することにより、業績変動の幅が下期の方が大きくなります。すなわち年度予算・実績の乖離が下期に集中して発生するリスクがあります。 (6)広告及びメディアに対する審査について 当社では広告主による広告(提供物・サービスそのものだけでなく広告宣伝の文言を含みます。)、メディア(広告媒体)について、法令に則ったものであること、公序良俗に反しないものであることが重要であると考えております。 このため当社では、ネイティブ広告配信サービスを提供する際に、「不当景品類及び不当表示防止法」(景品表示法)、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(薬機法)等の法律の他、一般社団法人日本インタラクティブ広告協会(JIAA)が定める「インターネット広告倫理綱領及び掲載基準ガイドライン」、当社独自の基準である「広告コンプライアンス基準」、「LOGLY広告掲載基準」等に則って審査をすることにより、法令や公序良俗に反する広告やメディアに掲載されているコンテンツを排除するよう管理をし、広告健全化に取り組んでおります。しかしながら、当社が取り扱う広告や掲載メディアが法令や公序良俗に反し、当社が通告したにも関わらず、速やかに改善がなされないなどの事態が頻繁に発生した場合や、関係法規の規制内容が強化された場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (7)システムの安定性について 当社のサービスは24時間稼働での運用を前提に提供されております。従ってシステムに障害が発生することはサービスの停止を意味するため、システムの安定性、安全性には細心の注意を払っております。また、インプレッション数(広告の表示回数)の増加を考慮したサーバー設備の強化や、負荷分散を施すための冗長構成を実現しております。 当社はAmazon Web Services,Inc.が提供するクラウドコンピューティングサービス「Amazon Web Services(AWS)」を利用し、大量のデータを安全かつ迅速に処理することができ、かつ一時的な過負荷や部分停止にもトラブルを回避できるようなサーバー構成を施しております。 しかしながら、災害のほか、コンピュータウイルスやハッキングなどの外的攻撃やソフトウェアの不具合、その他予測できない重大な事象の発生により、万一当社設備やネットワークが利用できなくなった場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)災害・事故等の発生について 広告主の広告宣伝活動は、自然災害、大規模な事故、電力その他の社会インフラの障害等が発生した場合、その影響を受けやすい傾向にあります。従って、これらの災害・事故等が発生した場合、広告需要減退等により当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (9)仕入先の依存度について 当社の広告在庫仕入先は広範囲にわたっておりますが、2026年3月期の広告仕入高(565,934千円)の32.9%(186,231千円)が株式会社マイクロアドとMeta Platforms Technologies Japan合同会社となっております。 本書提出日現在において当社では両社との良好な関係を保持しているものと認識しておりますが、今後両社で取り扱う広告枠在庫の変化や取引方針の変更等により、両社からの広告枠在庫仕入が大きく減少した場合には、当社の事業展開に変化が生じ、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (10)特定人物への依存について 当社の代表取締役である、吉永浩和(以下、「同氏」という。)は、インターネット広告業界に関する知識と経験を有しているだけでなく、早稲田大学大学院情報生産システム研究科博士課程 博士号(工学)を取得するなど、情報システムのエンジニアとしても技術力を保有しております。 同氏は大学院で情報通信ネットワークおよび分散システム(別々の複数コンピュータを接続し、相互に処理を連携・分担すること)を主な研究領域とし、また、クラウドコンピューティングの基礎構築に関わり、アプリケーションとしてテキスト処理技術やレコメンド技術を開発しました(テキスト処理技術とレコメンド技術は、まとまった文章を文脈解析しそこから主題を見つけ出す技術で、他の文章との関連性を導くものです。当社の現在のサービス「LOGLY Ads Context」に利用されています。)。 そのため、当社の経営戦略の構築等に際して重要な役割を担っております。当社は、特定の人物に依存しない体制を構築すべく経営体制の強化を図り、同氏に過度に依存しない経営体制の整備を進めておりますが、何らかの理由により同氏の当社における業務執行が困難になった場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (11)当社の組織の規模について 当社の従業員数は34名(2026年3月31日現在)であり、小規模な組織として事業運営を行っております。そのため、今後、事業拡大に応じた人員増強や能力開発、内部管理体制の強化を図り、より一層のコーポレート・ガバナンスの充実に努める方針でありますが、事業の拡大に応じた人員確保が順調に進まなかった場合には、適切な事業運営が困難となり、当社の事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (12)継続企業の前提に関する重要事象等 当社グループは、第18期(2024年3月期)から第20期(2026年3月期)まで3期連続で営業損失を計上しており、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象又は状況が発生していると認識しております。当該状況を解消するため、当社グループは、(1)金融機関からの継続的かつ安定的な資金調達、(2)新規事業(ウルテク・EGG)の収益化加速および投資回収、(3)既存事業の構造改革と固定費の継続的削減、を着実に実行し、事業運営に必要な資金を確保してまいります。 当社グループとしては、これらの施策の実行により、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しております。 (13)配当政策について 当社は、株主に対する利益還元を経営の重要課題の一つとして位置付けておりますが、財務体質の強化に加えて事業拡大のための内部留保の充実等を図り、収益基盤の多様化や収益力強化のための投資に充当することが株主に対する最大の利益還元につながることと考えております。 このことから創業以来配当は実施しておらず、今後においても当面は内部留保の充実を図る方針であります。 内部留保資金については、財務体質の強化と人員の拡充・育成をはじめとした収益基盤の多様化や収益力強化のための投資に活用する方針であります。 将来的には、収益力の強化や事業基盤の整備を実施しつつ、内部留保の充実状況及び企業を取り巻く事業環境を勘案したうえで、株主に対して安定的かつ継続的な利益還元を実施する方針でありますが、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であります。
経営成績の分析 (MD&A)4,342字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、輸出関連を中心に企業業績は好調に推移し、インバウンド需要の拡大等により全般的に回復基調にありました。 しかしながら物価上昇傾向や、米国の政策動向、不安定な為替相場の影響などにより依然としてこの先の景況感は不透明な状況が続いております。他方、日本の総広告費は2025年には、前年比105.1%の8兆623億円となり4年連続で過去最高を更新しました。この背景には、デジタル化の進展が大きく影響しており、特にインターネット 広告市場は顕著な成長を示しております。当社の事業が属するインターネット広告市場は、前年比110.8%の4兆459億円となり、その構成比は日本の総広告費全体の50.2%を占め、初めて過半数に達しました。なお、インターネット広告費における媒体費は3兆3,093億円となり前年比111.8%と大きく伸長しております(出典:株式会社電通「2025年 日本の広告費」による)。 インターネット広告市場は、動画広告、ディスプレイ広告、検索連動型広告など、多様な形態に細分化されております。さらに市場内部においては多様化が進んでおり、これまでの広告の概念を超えたデジタルマーケティングやデータ分析による広告効果の最適化などの領域においてもその需要が拡大しています。また、個人情報保護の高まりによりcookie規制の取り組みが進められるなど、インターネット広告業界全体に高いコンプライアンス意識がこれまで以上に求められるようになっております。 このような状況の中、当社はネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY Ads Context」を軸に、広告主(代理店を含む)の広告効果最大化や媒体社の満足度向上を実現することにより業績拡大を目指しました。既存の広告事業において売上高は減少しましたが、利益率の改善などで損失の縮小が見られ、さらに新規事業の拡大による事業ポートフォリオの構造転換が進み、収益への貢献が見られるようになりました。 その結果、当連結会計年度の売上高は1,423,872千円となりました。また経常損失は50,110千円、親会社株主に 帰属する当期純損失は73,484千円となりました。 ②財政状態の状況 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産は733,963千円となり、前連結会計年度末より229,640千円減少しました。これは主に売掛金が68,117千円増加した一方で、現金及び預金が295,901千円減少したことによるものであります。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産は179,216千円となり、前連結会計年度末より26,362千円増加しました。これは主にのれんが45,541千円増加した一方で、投資その他の資産のその他に含まれる長期前払費用が18,772千円減少したことによるものであります。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債は491,617千円となり、前連結会計年度末より123,226千円減少しました。これは主に、未払金が27,130千円増加した一方で、1年以内返済予定の長期借入金が136,880千円、前受金が13,852千円減少したことによるものであります。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債は6,312千円となり、前連結会計年度末より8,266千円減少しました。これは主に繰延税金負債が4,889千円増加した一方で、長期借入金が13,156千円減少したことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は、415,249千円となり、前連結会計年度末より71,786千円減少しました。これは主に、利益剰余金が73,484千円減少したことによるものであります。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金同等物(以下「資金」という)の残高は、449,064千円となり、前連結会計年度より295,903千円減少しました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動の結果支出した資金は111,135千円となりました。これは主に、税金等調整前当期純損失59,646千円、減損損失42,548千円、のれん償却額14,912千円、売上債権の増加67,772千円、仕入債務の減少4,654千円、前受金の減少13,852千円があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動の結果支出した資金は24,729千円となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入27,997千円、子会社株式の条件付き取得対価の支払額48,414千円、敷金の差入による支出3,000千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動の結果支出した資金は160,038千円となりました。これは、短期借入による収入100,000千円、短期借入金の返済による支出110,002千円、長期借入金の返済による支出150,036千円によるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社で行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当社で行う事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当社の販売実績は、次のとおりであります。 なお、当社はネイティブ広告プラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 販売高(千円)   前年同期比(%) ネイティブ広告プラットフォーム事業   1,423,872   88.7 合計   1,423,872   88.7 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) ユーソナー株式会社   183,797   11.5   184,865   13.0 株式会社TSP   223,069   13.9   -   - (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績等 (1)財政状態 財政状態とそれらの要因については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」(1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載のとおりであります。 (2)経営成績 (売上高) 売上高は、1,423,872千円となりました。これは主に、インプレッション数、CTR(クリック率)ともに漸減傾向にあり、「LOGLY Ads Context」での広告収入が減退したことによるものであります。 (売上原価及び売上総利益) 売上原価は、1,077,568千円となりました。これは主に、「LOGLY Ads Context」の広告配信に対応する広告枠の仕入であります。この結果、売上総利益は、346,304千円となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益、経常利益) 販売費及び一般管理費は、391,342千円となりました。これは主に、人員減少に伴う人件費の減少によるものであります。この結果、営業損失は45,038千円となりました。 営業外収益は、主に受取手数料3,394千円により4,889千円となりました。 営業外費用は、主に支払利息2,872千円と投資事業組合運用損6,465千円により9,961千円となりました。この結果、経常損失は50,110千円となりました。 (特別利益、特別損失) 特別利益は、新株予約権戻入益9,060千円と投資有価証券清算益23,952千円により33,013千円となりました。 特別損失は、減損損失42,548千円を計上いたしました。 (親会社株主に帰属する当期純損失) 税金等調整前当期純損失は、59,646千円となりました。法人税、住民税及び事業税を10,399千円、法人税等調整額を3,438千円計上し、この結果、親会社株主に帰属する当期純損失は73,484千円となりました。 3)キャッシュ・フローの状況 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社の経営成績に影響を与える大きな要因は「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 c.資本の財源及び資金の流動性 資金需要 当社の事業活動における運転資金需要の主なものは、媒体社へ支払う仕入額と、従業員に支払う給与、そして本社維持費の地代家賃となっております。 財務政策 当社の事業活動の維持拡大に必要な資金を適宜市場または金融機関より調達を行い、獲得した資金を調達目的の達成を通じて当社の成長性向上に活かしていきます。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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IR資料の開示履歴 (TDnet)

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