概要
アルチザネットワークスは、1990年に東京都立川市で設立された通信計測機器メーカーである。移動体通信向けプロトコルシミュレータを主力とし、2Gから5Gまでの基地局・端末テストシステムを開発・販売する。東証スタンダード市場に上場(2001年7月マザーズ→2014年12月第二部→2022年4月スタンダード)。2025年7月期の連結売上高は約27億円、従業員数は161名。本社は立川市曙町。
物販とサービスの二本柱で構成される事業構造
当社グループは、物販セグメントとサービスセグメントの二つで構成される。物販では、移動体通信向けプロトコルシミュレータや固定通信向けネットワーク監視装置などの開発・販売を行う。サービスでは、これらのテスト機器を用いたテスト受託や保守サービスを提供する。2022年5月に連結子会社化した株式会社シー・ツー・エムは、情報通信システムの保守・運用・監視サービスを担当する。2025年7月期の連結売上高は物販14.3億円(前期比14.9%減)、サービス12.5億円(同9.6%増)で、サービスが収益を下支えした。
SS7から5Gまで通信規格の世代を網羅するテストシステム
1991年に初の自社製品SS7テストシステムDXV-100を開発以降、PHS、IMT-2000(W-CDMA)、LTE、LTE-Advanced、5Gと、世代を追うごとにテストシステムを投入してきた。2019年3月に5G対応のDuoSIM-5Gを製品化。2023年6月にはハイエンドFPGA搭載SmartNICボード「Griffin」を発売し、ネットワーク仮想化分野にも進出している。また、固定通信向けにはパケットキャプチャシステム「etherExtractor」やIPパフォーマンステスタANPro-800をラインアップする。
通信事業者と機器メーカーを顧客とするビジネスモデル
主な顧客は、NTTドコモやKDDIなどの通信事業者、および通信機器メーカー、ネットワークインテグレータである。製品は通信インフラ機器の開発効率向上と信頼性検証に用いられる。2004年3月には中国移動通信集団公司への納入実績がある。海外市場では欧州、北米、韓国、インドを重視しており、2010年に上海に開発拠点を設立したが、2023年9月に清算した。現在はインドや中東など成長市場への展開を進めている。
O-RANと6Gに向けた研究開発への取り組み
移動体通信業界では5Gの商用化が進む一方、基地局のオープン化を目指すO-RANアライアンスの動きが活発化している。当社はO-RAN対応のテストソリューション開発を進めており、6Gに向けた検討にも着手している。また、AI-RANアライアンスの設立など、ネットワークとAIの融合が進む中、新たなテスト需要に対応する。固定通信分野ではIOWN(Innovative Optical & Wireless Network)の研究開発にも注目し、ネットワークの高速化・大容量化に対応する製品開発を進めている。
業界の中での役割は通信計測機器・ネットワーク監視装置のメーカー、およびテストサービスプロバイダー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
事業別の売上と利益
2025/7期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 物販 | 14億円 | 51.9% | -3億円 | -21.4% |
| サービス | 13億円 | 48.1% | 4億円 | 30.8% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01移動体通信主力
移動体通信分野向けに、通信計測機「プロトコル・シミュレータ」や保守管理機器の開発・販売を行っています。これらの製品は、通信インフラ機器(基地局や端末など)の信頼性評価や開発効率向上に使用されます。通信規格の進展に伴い、高度な検証ニーズに対応しています。
- プロトコル・シミュレータ
- 移動体通信機器のプロトコル処理を模擬する計測機。通信機器の開発・試験工程で、実機を使わずに通信シーケンスを再現し、信頼性を検証するために使用されます。
02固定通信準主力
固定通信分野では、ネットワーク監視装置「パケットキャプチャ」やネットワークセキュリティ関連製品の開発・販売、および商材開拓を行っています。これらの製品は、通信ネットワークの品質と信頼性を向上させるために使用され、キャリアや企業ネットワークの運用・監視に貢献します。
- パケットキャプチャ
- ネットワーク上の通信データを取得・解析する装置。トラフィック監視、障害解析、セキュリティ対策に用いられ、ネットワークの品質維持に寄与します。
- ネットワークセキュリティ関連製品
- 固定通信ネットワーク向けに、不正アクセスやサイバー攻撃を検知・防御するためのセキュリティ機器群。ネットワークの安全性を高めます。
03テストサービス準主力
移動体通信分野の計測機や保守管理機器を用いたテストサービスを提供しています。また、子会社(株式会社シー・ツー・エム)は情報通信システムおよびネットワークの保守・運用・監視サービスを主に行っています。これらのサービスにより、通信機器の信頼性検証やネットワーク運用の効率化を支援しています。
製品と技術
DuoSIMシリーズに代表されるモバイルプロトコルシミュレータ
DuoSIMは、基地局やコアネットワークの負荷試験・機能試験を行うプロトコルシミュレータである。2011年7月に初代DuoSIMを発売して以降、LTE-A対応のDuoSIM ADVANCED(2013年)、5G対応のDuoSIM-5G(2019年)へと進化してきた。これらの製品は、通信事業者や機器メーカーがネットワーク機器の開発・検証に使用する。特に5G向けは、高速大容量通信や低遅延を検証するための重要なツールとなっている。
IPパフォーマンステスタやパケットキャプチャで固定通信網を支える
固定通信分野では、2003年発売のANPro-800(IPパフォーマンステスタ)や、2014年発売のパケットキャプチャシステム「etherExtractor」が主力製品である。ANPro-800はネットワークの品質測定に使用され、etherExtractorは通信トラフィックの可視化・監視に用いられる。また、2023年にはハイエンドFPGA搭載SmartNICボード「Griffin」を発売し、高速ネットワーク処理や仮想化環境でのテスト需要に対応している。
滝沢テレコムテストセンターを核とするテストサービス事業
当社は製品販売に加え、テストサービスの提供も行う。岩手県滝沢市に2016年開設の滝沢デベロップメントセンター(TDC)、2021年開設の滝沢テレコムテストセンター(T3C)を保有し、通信機器の検証・評価サービスを提供。子会社シー・ツー・エムは、情報通信システムの保守・運用・監視サービスを担う。2025年7月期のサービスセグメント売上高は12.5億円と前期比9.6%増加し、営業利益は3.7億円と収益性が向上した。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
電気機器のなかでの位置
半導体製造装置部品、業績不安定
当社は半導体製造装置向け部品を手掛けるが、売上高は41億→28億と減少傾向。営業利益は24/7期にゼロとなり、25/7期は3.7%まで回復見込みだが過去の水準には遠く及ばない。同業のキオクシアやイビデンは大規模で安定した収益基盤を持つ一方、当社は特定顧客への依存度が高く、市況変動の影響を強く受ける。業績のボラティリティが高く、収益力の強化が急務。
強み
- 半導体製造装置の一部工程向け部品で独自の加工技術を持ち、品質で評価。
- 大手が参入しにくい専門部品分野でシェアを確保。
- 主要顧客と長年の取引実績があり、安定した受注が見込める。
- 小ロット多品種の生産体制を持ち、顧客の多様なニーズに柔軟に対応。
課題
- 売上高・利益とも変動が大きく、安定的な成長が課題。
- 主要顧客の生産調整が業績に直結し、リスクが高い。
- 営業利益率が低く、コスト競争力や価格交渉力の強化が必要。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
電気機器の時価総額近傍。太字がアルチザネットワークス
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6654不二電機工業 | 69億円 | 24.8倍 |
| 2 | 6658シライ電子工業 | 68億円 | 5.2倍 |
| 3 | 6666リバーエレテック | 68億円 | — |
| 4 | 6840AKIBAホールディングス | 67億円 | 7.6倍 |
| 5 | 6615ユー・エム・シー・エレクトロニクス | 66億円 | 27.4倍 |
| 6 | 6778アルチザネットワークス | 65億円 | 33.2倍 |
| 7 | 6964サンコー | 63億円 | 10.2倍 |
| 8 | 6699ダイヤモンドエレクトリックホールディングス | 60億円 | 25.9倍 |
| 9 | 6837京写 | 54億円 | 68.6倍 |
| 10 | 6612バルミューダ | 51億円 | — |
| 11 | 6599エブレン | 51億円 | 13.9倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 42件
エイブルコミュニケーションとして創業、SS7テストシステムで市場に参入
1990年12月、東京都立川市に株式会社エイブルコミュニケーションを設立。翌1991年10月、初の自社製品としてSS7テストシステム「DXV-100」を開発・販売した。SS7は電話網の信号方式であり、この製品が同社の通信テスト事業の出発点となる。1993年11月にはPHS基地局テストシステムを製品化。1994年12月に本社を立川市錦町に移転。1996年8月には米国カリフォルニア州に子会社を設立し、技術情報収集を開始したが、1999年4月に清算している。
アルチザネットワークスに商号変更、東証マザーズに上場
2001年4月、商号を株式会社アルチザネットワークスに変更。同年7月、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場した。この間、1998年から1999年にかけてIMT-2000テストシステム(W-CDMA対応)を開発。3G時代を見据えた製品投入を進めた。2000年1月には現本社所在地である立川市曙町に移転。上場後は、2001年12月にVoIPシミュレータ、2003年7月にIPパフォーマンステスタANPro-800を発売し、製品ラインアップを拡充した。
LTEテストシステムで4G市場を開拓、5G向けDuoSIMシリーズを投入
2009年1月にLTE eNB Tester、同年10月にLTE eNB Load Tester、2010年10月にEPC Load Testerと、LTE向け製品を相次いで開発。2011年7月にはDuoSIMを発売し、以降LTE-A向けDuoSIM ADVANCED(2013年)などシリーズ化した。2014年12月には東証第二部に市場変更。2019年3月には5G対応のDuoSIM-5Gを製品化。2010年には中国上海市に開発子会社を設立したが、2023年9月に清算した。
子会社化と新領域への展開、東証スタンダード市場への移行
2022年4月、東証の市場区分見直しによりスタンダード市場に移行。同年5月、株式会社シー・ツー・エムを株式取得により連結子会社化し、保守・運用・監視サービスの体制を強化した。2023年6月にはSmartNICボード「Griffin」を発売し、ネットワーク仮想化・高速処理分野に参入。岩手県滝沢市には2016年に滝沢デベロップメントセンター、2021年に滝沢テレコムテストセンターを開設し、テストサービス拠点を拡充している。
年表42件を開く
1990年代
- 1990年12月創業東京都立川市柴崎町二丁目7番17号に株式会社エイブルコミュニケーションを設立。
- 1991年10月初の自社製品SS7テストシステム(DXV-100)を開発、販売。
- 1993年11月PHSテストシステム(PHS基地局テストシステム)を開発、販売。
- 1994年12月東京都立川市錦町三丁目6番6号に本社を移転。
- 1996年8月創業技術情報の収集を目的に、米国カリフォルニア州にEl Toro Communications, Inc.を設立。(出資比率100%)
- 1998年8月IMT-2000テストシステム(W-CDMA評価テストシステム)を開発、販売。
- 1999年2月IMT-2000テストシステム(W-CDMA商用機評価テストシステム)を開発、販売。
- 1999年2月大阪府大阪市淀川区に西日本営業所を開設。
- 1999年4月米国子会社El Toro Communications, Inc.を清算。
2000年代
- 2000年1月東京都立川市曙町二丁目36番2号に本社を移転。
- 2001年4月商号変更株式会社アルチザネットワークスへ商号変更。
- 2001年7月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場。
- 2001年12月Artiza VoIP Simulator/Analyzer(SIP対応版)を開発、販売。
- 2003年7月ANPro-800(IPパフォーマンステスタ)を開発、販売。
- 2003年9月IMT-2000テストシステム(HSDPA対応シミュレータ)を開発、販売。
- 2004年3月中国移動通信集団公司にIMT-2000テストシステムを納入。
- 2006年1月IMT-2000テストシステム(UEシミュレータ)を開発、販売。
- 2007年6月西日本営業所を閉鎖。
- 2008年2月IMT-2000テストシステム(HSUPA対応シミュレータ)を開発、販売。
- 2009年1月LTEテストシステム(LTE eNB Tester)を開発、販売。
- 2009年10月LTEテストシステム(LTE eNB Load Tester)を開発、販売。
2010年代
- 2010年3月一般労働者派遣事業許可を取得。
- 2010年9月創業開発拠点として、中国上海市に阿基捷(上海)軟件開発有限公司を設立。
- 2010年10月LTEテストシステム(EPC Load Tester)を開発、販売。
- 2011年1月WiMAX VPNルータ(WARV-1)を開発、販売。
- 2011年6月WiMAX モバイルルータ(AZ01MR)を開発、販売。
- 2011年7月LTEテストシステム(DuoSIM)を開発、販売。
- 2013年9月LTE-Aテストシステム(DuoSIM ADVANCED)を開発、販売。
- 2014年3月パケットキャプチャシステム(etherExtractor)を開発、販売。
- 2014年12月東京証券取引所市場第二部に市場変更。
- 2015年5月WiMAX2+対応 VPNルータ(WARV-2)を開発、販売。
- 2016年12月岩手県滝沢市に滝沢デベロップメントセンターを開設。
- 2017年7月ISO 9001、ISO 14001、OHSAS 18001の認証を取得。
- 2017年8月東京都渋谷区に新宿営業所を開設。
- 2018年2月岩手県滝沢市に開発新拠点滝沢デベロップメントセンター(TDC)社屋新設。
- 2019年3月5Gテストシステム(DuoSIM-5G)を開発、販売。
- 2019年4月新宿営業所を閉鎖。
2020年代
- 2021年3月岩手県滝沢市に滝沢テレコムテストセンター(T3C)社屋新設。
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行。
- 2022年5月M&A株式会社シー・ツー・エムを株式取得により連結子会社化。
- 2023年6月ハイエンドFPGA搭載 SmartNICボード(Griffin)を開発、販売。
- 2023年9月中国子会社阿基捷(上海)軟件開発有限公司を清算。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/7期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
次世代移動体通信技術への対応
5Gの高度化や6Gに向けた研究開発を進め、O-RAN標準仕様に対応した製品開発やテスト環境の整備、連結子会社を通じたテストサービスによる販路拡大に取り組む。
- 02
海外事業の展開
成長が続くインド、中東、アジア、欧米市場を中心に、5Gで実績のある製品やテストサービスを積極的に展開し、開発・サポート体制を拡充して新規顧客を獲得する。
- 03
次世代ネットワーク分野のソリューション提案力向上
移動体通信以外の市場向けに、次世代ネットワークやネットワークセキュリティ対応製品の開発・販売を積極展開し、IOWNなど固定通信分野の高速化・大容量化に対応するソリューション提案力を高める。
- 04
通信分野における新事業の展開
コア・コンピタンスを活かし、通信インフラ機器市場への参入や仮想化技術に対応した製品開発など、新規事業の創出に積極的に取り組む。
- 05
サービス事業の展開
テスト機器やモバイル通信技術をベースに、テストサービス受託、テスト施設提供、保守サービス、コンサルティングなど付加価値の高いサービスで差別化を図る。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で161人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は667万円で、9期前と比べて+24.2%。平均年齢は39.6歳、平均勤続年数は8.2年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年7月 | — | — | — | 112 | — |
| 2017年7月 | — | — | — | 131 | — |
| 2018年7月 | — | — | — | 146 | — |
| 2019年7月 | 537 | 34.7 | 6.4 | 136 | — |
| 2020年7月 | 566 | 36.2 | 6.5 | 142 | — |
| 2021年7月 | 617 | 36.3 | 6.3 | 155 | — |
| 2022年7月 | 602 | 36.8 | 6.5 | 189 | — |
| 2023年7月 | 578 | 36.8 | 6.1 | 179 | — |
| 2024年7月 | 560 | 38.4 | 6.7 | 173 | 0 |
| 2025年7月 | 667 | 39.6 | 8.2 | 161 | 62 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。
- 国内㈱シー・ツー・エム(注)1東京都豊島区 · 連結子会社議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年7月期の売上高は27億円、営業利益は1億円。前期と比べると減収で、売上が-3.6%。
会社が出している今期の予想2026年7月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 26億円 | 27億円 |
| 営業利益 | 2億円 | 1億円 |
| 純利益 | 2億円 | 1億円 |
| 1株あたり配当 | ¥25 | ¥25 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年3Qで、売上は8億円、営業利益は2億円。前年の2024年3Qと比べると、売上は+14.3%、営業利益は+100.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3Q | 11 | 1 | 9.1 | 1 |
| 2023年4Q | 5 | — | — | −4 |
| 2024年1Q | 9 | 1 | 11.1 | 0 |
| 2024年2Q | 6 | −1 | −16.7 | −1 |
| 2024年3Q | 7 | 1 | 14.3 | −1 |
| 2024年4Q | 6 | −1 | −16.7 | 1 |
| 2025年2Q | 12 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2025年4Q | 15 | 1 | 6.7 | 1 |
| 2026年2Q | 11 | 0 | 0.0 | 1 |
| 2026年3Q | 8 | 2 | 25.0 | 2 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2012年7月期からの14期で、売上は18億円から27億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は3.7%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年7月 | 18 | — | 1 | — | 1 |
| 2013年7月 | 11 | — | −2 | — | −2 |
| 2014年7月 | 27 | — | 6 | — | 8 |
| 2015年7月 | 28 | — | 9 | — | 5 |
| 岩手県滝沢市に滝沢デベロップメントセンターを開設。 | |||||
| 2016年7月 | 22 | — | 3 | — | 2 |
| 東京都渋谷区に新宿営業所を開設。 | |||||
| 2017年7月 | 20 | — | −1 | — | −2 |
| 2018年7月 | 23 | — | −7 | — | −9 |
| 2019年7月 | 26 | — | 1 | — | 1 |
| 2020年7月 | 32 | — | 4 | — | 4 |
| 2021年7月 | 41 | — | 8 | — | 8 |
| 株式会社シー・ツー・エムを株式取得により連結子会社化。 | |||||
| 2022年7月 | 45 | — | 15 | — | 11 |
| 2023年7月 | 41 | — | 4 | — | 1 |
| 2024年7月 | 28 | 0 | 0 | 0.0 | −1 |
| 2025年7月 | 27 | 1 | 2 | 3.7 | 1 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年7月期
売上高27億円のうち、営業利益として残るのは1億円で3.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の3.7%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金37.0%10億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金55.6%15億円
- その他の費用持分法損益などの調整3.7%1億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.7%1億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2025年7月期は営業CFが4億円、投資CFが−41億円で、差し引きのフリーCFは−37億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は21億円で、売上の9.3ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年7月 | 2 | −2 | 0 | 0 | 18 |
| 2013年7月 | −1 | 2 | 0 | 1 | 19 |
| 2014年7月 | 3 | −5 | 0 | −2 | 17 |
| 2015年7月 | 10 | −3 | 0 | 7 | 24 |
| 2016年7月 | 3 | −1 | −1 | 2 | 26 |
| 2017年7月 | −2 | −1 | 0 | −3 | 22 |
| 2018年7月 | −9 | −2 | 0 | −11 | 11 |
| 2019年7月 | 1 | −3 | 11 | −2 | 19 |
| 2020年7月 | 6 | 0 | 4 | 6 | 29 |
| 2021年7月 | 19 | −5 | 20 | 14 | 62 |
| 2022年7月 | 8 | −2 | −1 | 6 | 67 |
| 2023年7月 | 2 | 1 | −3 | 3 | 68 |
| 2024年7月 | 2 | −1 | −5 | 1 | 65 |
| 2025年7月 | 4 | −41 | −6 | −37 | 21 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2025年7月期の総資産は84億円。このうち返さなくてよい自己資本が66億円で、自己資本比率は78.1%(業種中央値61.0%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2012年7月 | 36 | 33 | 3 | 91.9 |
| 2013年7月 | 34 | 31 | 3 | 92.1 |
| 2014年7月 | 43 | 39 | 4 | 91.0 |
| 2015年7月 | 49 | 43 | 6 | 87.7 |
| 2016年7月 | 46 | 44 | 2 | 93.8 |
| 2017年7月 | 47 | 42 | 5 | 89.2 |
| 2018年7月 | 38 | 32 | 6 | 83.4 |
| 2019年7月 | 50 | 33 | 17 | 65.7 |
| 2020年7月 | 60 | 41 | 19 | 67.8 |
| 2021年7月 | 90 | 66 | 24 | 73.8 |
| 2022年7月 | 105 | 76 | 29 | 72.5 |
| 2023年7月 | 97 | 74 | 23 | 76.1 |
| 2024年7月 | 89 | 70 | 19 | 78.3 |
| 2025年7月 | 84 | 66 | 18 | 78.1 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
電気機器 224社との比較
同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで224社中37位あたり、逆に低いのはROEで224社中195位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥676で、1年前と比べて+6.3%。過去52週の値幅のなかでは64%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 33.2倍 |
| PER (会社予想) | 37.6倍 |
| PBR | 0.87倍 |
| 配当利回り | 3.70% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1日で+5.08%上昇し、52週高値を更新する724円。25日線(650.16円)を+11.4%上回り、RSIは91.2と買われ過ぎ。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
時価総額65億円、PBR0.87倍と割安に見える一方、売上高は2022年7月期45億円から2025年7月期見込み27億円へ減少基調。直近では営業赤字から黒字転換したものの、収益力の回復が持続的かが焦点。強気派はニッチなキャリア向け通信機器で一定のシェアを持つことや、自社OSによる差別化を評価。弱気派は市場縮小と大口顧客依存、競合激化による成長鈍化を懸念。
- 自社OSによる差別化
他社にないキャリアグレードの独自OSが評価され安定需要がある
- 収益改善への期待
2025年7月期の営業利益率3.7%と黒字化を達成
- 割安株価
PBR0.87倍で解散価値割れの水準
- 売上減少基調
売上高は3期連続減収で2025年も27億円とピーク比▲40%
- 市場の縮小
キャリア向け通信機器市場は成熟し成長が見込みにくい
- 収益の不安定さ
過去2期赤字で2025年も営業利益1億円と利益水準が低い
- 売上高
- 減収トレンドが継続するかどうかが最重要
- 営業利益率
- 黒字定着の可否を示す指標
- 受注高
- 今後の収益の先行指標となる
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり25円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは3.70%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2016年7月 | 10 | — | 38.7 |
| 2017年7月 | 10 | 0.0 | — |
| 2020年7月 | 11 | 10.0 | 11.0 |
| 2021年7月 | 17 | 54.5 | 18.2 |
| 2022年7月 | 20 | 17.6 | 16.6 |
| 2023年7月 | 30 | 50.0 | 278.8 |
| 2024年7月 | 20 | −33.3 | — |
| 2025年7月 | 20 | 0.0 | 151.5 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥25
株主
有価証券報告書より
2025年7月期末の株主数は延べ6,230人。区分でいちばん多いのは個人・その他で82.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が10.0%を占め、残る90.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年7月% | 2021年7月% | 2022年7月% | 2023年7月% | 2024年7月% | 2025年7月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 72.6 | 71.6 | 77.0 | 81.9 | 82.0 | 82.6 |
| 事業法人 | 9.0 | 9.8 | 10.9 | 11.6 | 11.5 | 10.0 |
| 自己株式 | 13.4 | 3.0 | 3.0 | 4.5 | 4.5 | 8.2 |
| 外国法人 | 7.0 | 6.1 | 6.6 | 3.7 | 3.9 | 4.1 |
| 証券会社 | 9.7 | 10.3 | 5.2 | 2.5 | 2.4 | 3.1 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.2 |
| 金融機関 | 1.6 | 2.1 | 0.2 | 0.1 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 床次 隆志 | 18.40 |
| 02 | 有限会社エス・エイチ・マネジメント | 8.37 |
| 03 | 東 政光 | 1.36 |
| 04 | 楽天証券株式会社 | 1.27 |
| 05 | THE BANK OF NEW YORK MELLON 140040 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 1.24 |
| 06 | JPモルガン証券株式会社 | 1.02 |
| 07 | 床次 直之 | 0.96 |
| 08 | THE BANK OF NEW YORK MELLON 140042 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.76 |
| 09 | 呉 志英 | 0.73 |
| 10 | 伊藤 和義 | 0.58 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で−99%、1株純資産は14期で−98%。直近期のROEは2.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年7月 | 1,422 | 40,883 | 3.5 | 28.6 | — |
| 2013年7月 | −26 | 385 | — | — | — |
| 2014年7月 | 95 | 481 | 19.8 | 15.1 | 5.2 |
| 2015年7月 | 67 | 528 | 12.7 | 11.6 | 14.9 |
| 2016年7月 | 27 | 540 | 5.1 | 23.5 | 38.7 |
| 2017年7月 | −22 | 522 | — | — | — |
| 2018年7月 | −106 | 396 | — | — | — |
| 2019年7月 | 15 | 411 | 3.5 | 72.1 | — |
| 2020年7月 | 54 | 492 | 11.9 | 32.8 | 11.0 |
| 2021年7月 | 92 | 714 | 14.8 | 14.5 | 18.2 |
| 2022年7月 | 118 | 822 | 15.4 | 9.7 | 16.6 |
| 2023年7月 | 13 | 812 | 1.6 | 72.9 | 278.8 |
| 2024年7月 | −16 | 766 | −2.0 | — | — |
| 2025年7月 | 15 | 747 | 2.0 | 43.0 | 151.5 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
8名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/7期の役員報酬は総額94百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 床次隆志 | 代表取締役 会長 | 66 | 1,759,000 |
| 床次直之 | 代表取締役 社長執行役員 | 63 | 92,200 |
| 永井英樹 | 取締役 執行役員 | 45 | 7,100 |
| 近藤誠司 | 取締役 | 63 | 2,000 |
| Jacob J. Hsu | 取締役 | 77 | — |
| 久米富幸 | 常勤監査役 | 72 | 500 |
| 菅谷常三郎 | 監査役 | 62 | — |
| 串間和彦 | 監査役 | 69 | — |
役員報酬の内訳2025/7期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 賞与百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 62 | 8 | 70 | 18 |
| 社外取締役 | 3 | 14 | 5 | 20 | 7 |
| 監査役 | 1 | 3 | 1 | 4 | 4 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/7期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容728字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,510字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク6,985字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)8,046字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第36期(2025/08/01-2026/01/31)2026-03-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第35期(2024/08/01-2025/07/31)2025-10-23
- 半期報告書半期報告書-第35期(2024/08/01-2025/07/31)2025-03-14
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- 四半期報告書四半期報告書-第34期第3四半期(2024/02/01-2024/04/30)2024-06-14
- 四半期報告書四半期報告書-第34期第2四半期(2023/11/01-2024/01/31)2024-03-15
- 四半期報告書四半期報告書-第34期第1四半期(2023/08/01-2023/10/31)2023-12-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第33期(2022/08/01-2023/07/31)2023-10-30
- 四半期報告書四半期報告書-第33期第3四半期(2023/02/01-2023/04/30)2023-06-13
- 四半期報告書四半期報告書-第33期第2四半期(2022/11/01-2023/01/31)2023-03-16
- 四半期報告書四半期報告書-第33期第1四半期(令和4年8月1日-令和4年10月31日)2022-12-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第32期(令和3年8月1日-令和4年7月31日)2022-10-28
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