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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

シキノハイテック

6614 · Standard · 電気機器

半導体検査装置とLSI設計を柱に、検査と設計の両面から半導体産業を支える独立系メーカー。

概要

シキノハイテックは、半導体検査装置、LSI設計、画像関連製品を手がける電気機器メーカーである。富山県魚津市に本社を置き、2024年3月期の売上高は約71億円、従業員は435名。2021年に東京証券取引所JASDAQに上場し、現在はスタンダード市場に属する。三つの事業セグメント(電子システム、マイクロエレクトロニクス、製品開発)を通じて、半導体の後工程検査からチップ設計、カメラモジュール開発までを一貫して提供する。

三つの事業で構成される収益構造

シキノハイテックは、電子システム事業、マイクロエレクトロニクス事業、製品開発事業の三つのセグメントで構成される。電子システム事業は、半導体の初期不良を除去するバーンイン装置やバーンインボード、専用計測器などを手がけ、売上高の約47%を占める。マイクロエレクトロニクス事業は、アナログ・デジタルのLSI設計受託やIPコアのライセンスを提供し、売上高の約33%を占める。製品開発事業は、産業用カメラモジュールや画像処理システム、見守り機器などを開発・製造し、残りの約20%を占める。各事業は互いに補完し合い、半導体バリューチェーンの広い範囲をカバーする。

国内9拠点で展開する設計・生産体制

シキノハイテックは、富山県魚津市の本社兼魚津工場を中心に、東京デザインセンター、横浜デザインセンター、大阪デザインセンター、福岡デザインセンター、神奈川事業所、九州事業所、熊本事業所、福島事業所の計9拠点を国内に展開する。魚津工場と福島事業所では電子機器や半導体検査装置、カメラモジュールの生産を行い、各デザインセンターでは営業、設計開発、保守業務を担う。直販主体の販売体制をとり、顧客の要求に応じたカスタム製品の開発・納入を強みとする。海外拠点は過去にシンガポールに現地法人を設立したが、2015年に清算しており、現在は国内からの直接輸出で対応する。

経営目標として掲げる成長指標

シキノハイテックは、2025年度から2027年度までの中期経営計画の中で、2027年度の目標数値を掲げている。売上高は85億円以上、経常利益率は6.5%以上、ROEは15%以上を目指す。2024年3月期の実績は売上高約71億円、経常利益率はマイナスであり、目標達成には収益力の改善が必要となる。同社は中核事業の競争力強化、新技術・新製品の創出、グローバル事業の拡大、デジタルインフラ活用と人材育成を基本方針に掲げ、成長を図る。また、自己資本比率は39.7%(2024年3月期)と財務基盤は安定している。

業界の中での役割は半導体検査工程向け装置・ボード、LSI設計受託、産業用カメラのサプライヤー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
65億円
営業利益
-2億円
営業利益率
-3.1%
純利益
-1億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01半導体検査装置主力

半導体製造工場で使用されるバーンイン装置やバーンインボードを開発・製造。車載、データセンター、モバイル向けなど重要な検査工程を支える。

主な製品・サービス5
バーンイン装置
半導体を高温環境で動作させ、初期不良を取り除く試験装置。
バーンインボード
半導体を搭載し、バーンイン装置内で駆動する周辺回路を持つボード。
半導体部品の検査ボード
半導体部品の電気的特性を検査するためのボード。
専用計測器
特定の用途向けに設計された計測機器。
電子機器の開発・設計・製造
各種電子機器の受託開発、設計、製造。

02半導体設計(LSI設計)準主力

アナログ・デジタルLSI設計、IPコア開発、技術者派遣を行う。デジタル家電や電気自動車向けの画像処理や高速I/F設計が強み。

主な製品・サービス4
電源IC設計
電源管理用ICの設計。高速I/F設計とともに確立した技術。
高速I/F設計
高速なデータ転送を実現するインターフェース回路の設計。
イメージセンサ設計
カメラなどに使われるイメージセンサの設計。
IPコア
JPEG、MIPI、ISPなどの回路情報。ライセンス提供やカスタマイズに対応。

03製品開発(画像関連)副次

画像技術を活用した産業用組込カメラ、画像処理システム、見守り機器を開発・製造。独自クリーンルームでの一貫生産により高信頼性を実現。

主な製品・サービス3
CMOSカメラモジュール
CMOSセンサーを搭載したカメラモジュール。産業用組込機器向け。
画像処理システム
カメラと連携して画像処理を行うシステム。検査や計測などに利用。
見守り機器
カメラ技術を応用した見守り用の製品。

製品と技術

半導体の信頼性を高めるバーンイン装置と検査ボード

電子システム事業の主力製品は、半導体の初期不良を除去するためのバーンイン装置とバーンインボードである。バーンイン装置は半導体を高温環境下で動作させ、通常使用では2〜3年以内に故障する可能性のある素子を選別する。バーンインボードは半導体を駆動する周辺回路を搭載したボードで、顧客の要求に応じてカスタム設計する。高電力LSI向けカスタムバーンイン装置やイメージセンサー向けカスタムボードの受注が増加しており、車載向けの低迷を補っている。また、産業機器向け専用計測器や防衛向け計測器の開発も行い、幅広い分野に対応する。

アナログ・デジタルをカバーするLSI設計受託とIPコア

マイクロエレクトロニクス事業では、アナログ系とデジタル系のLSI設計受託を提供する。アナログ系では電源ICや高速I/Fの設計、特性評価、テストプログラム作成までを一貫して行う。デジタル系では画像処理や高速I/F設計を得意とし、電気自動車やデジタル情報家電向けのLSIを手がける。さらに、自社開発のIPコアとして、JPEG、MIPI、ISPなどの回路情報をライセンス提供する。ASIC開発で培った画像処理技術を基盤に、顧客の要求に応じたカスタマイズや周辺回路設計も可能である。

カメラ単体で複雑な画像処理を実現する産業用モジュール

製品開発事業では、CMOSイメージセンサを搭載した産業用カメラモジュールと画像処理システムを開発・製造する。これらのモジュールはカメラ単体で画像検査、計測、認識処理を実行でき、ATM、セルフレジ、カフェラテマシン、防衛機器、ドローンなど多様な用途に使われる。専用クリーンルームを備えた国内自社工場で一貫生産し、高信頼性と長期安定供給を実現している。また、カメラ技術を応用した見守り機器の開発にも注力しており、介護ソフトウェアとの連携強化や操作性向上を進めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

電子部品製造、減収赤字転落懸念

シキノハイテックは電子部品・半導体関連の製造を行う。売上高71億円(2024/3期)→65億円(2025/3期)と減収、営業利益率は1.54%と低水準。同業のイビデン(売上高約4,000億円)などに比べ規模が小さく、競争力は限定的。2026/3期は売上高横ばいで営業損失に転落見込み。受注減や価格競争の影響が大きく、収益構造の脆弱さが露呈している。

強み

  • 売上高60億円超と、同業極小企業に比べれば事業基盤は安定している。
  • 営業利益率は低いが黒字を確保しており、赤字転落はまだ回避している。
  • 電子部品製造で培った技術やノウハウが、ニッチ市場で評価される可能性。
  • 大企業が参入しにくい中堅・中小企業向けなどの需要を取り込む余地がある。

課題

  • 2026/3期は営業損失予想で、収益改善のめどが立っていない。
  • イビデンなどの大手と比べ、研究開発・設備投資で劣位に立つ。
  • 受注変動や価格競争の影響を大きく受け、収益が不安定。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

電気機器の時価総額近傍。太字がシキノハイテック

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
16647森尾電機48億円6.9倍
26635大日光・エンジニアリング46億円12.0倍
36926岡谷電機産業44億円
46721ウインテスト39億円
56614シキノハイテック38億円
66836ぷらっとホーム38億円165.3倍
76659メディアリンクス37億円
86662ユビテック34億円68.2倍
96898トミタ電機34億円27.1倍
106694ズーム33億円
116656インスペック33億円42.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 37件

志貴野メッキの子会社として設立された1975年

シキノハイテックの起源は、1975年に富山県高岡市で設立された株式会社シキノにある。資本金400万円で、志貴野メッキ株式会社の100%子会社としてメッキ材料の購入・販売を目的に発足した。1986年、親会社の志貴野メッキがエレクトロニクス事業とマイコン関連業務を開始したことを受け、1988年に株式会社シキノ電子に商号変更し、同社の電子事業部の業務を移管された。これにより、電子機器関連の設計・製造が事業の中心となった。

商号変更と自社工場取得で拡大した1990年代

1992年、シキノハイテックに商号変更し、現在の社名となる。1998年には富山県魚津市吉島に吉島工場(後の魚津工場)を新設し、生産能力を拡大した。1990年代後半にはISO14001やISO9001の認証を取得し、品質・環境管理体制を整備した。2001年には志貴野メッキとの親子会社関係を解消し、独立した企業としての道を歩み始める。この時期、ICレイアウト設計や計測技術関連業務も開始し、事業領域を広げた。

M&Aと拠点拡充で事業基盤を固めた2000年代

2004年、カネボウ株式会社(現クラシエホールディングス)の電子関連事業を譲り受け、マイクロエレクトロニクス事業を本格化させた。同時にカメラ開発事業(現製品開発事業)を開始し、大阪デザインセンター、九州事業所を開設。2005年には東京テクニカルセンターを開設し、首都圏の営業拠点を強化した。2006年には株式会社小野測器の半導体検査装置事業を譲り受け、電子システム事業の製品ラインアップを拡充した。2010年にはISO27001を取得し、情報セキュリティ管理体制も強化した。

本社移転と上場を経て成長路線に乗った2010年代

2012年、本社を魚津市吉島に新築移転し、吉島工場を魚津工場に名称変更した。同年にはシンガポールに現地法人を設立したが、2015年に清算。2018年には資本金を17,031万円に増資し、2021年3月に東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場した。上場に伴い資本金を41,262万円に増資。2022年4月の市場区分見直しによりスタンダード市場に移行した。この間、福岡デザインセンターや熊本事業所を開設し、全国展開を加速した。

第二工場稼働と福島事業所開設で生産体制を強化した近年

2023年3月、当社株式が東京証券取引所の貸借銘柄に選定され、市場での流動性が向上した。同年5月には富山県魚津市に第二工場を稼働し、生産能力を増強。2024年1月には株式会社アウトソーシングテクノロジーの電子関連事業の一部を譲り受け、福島県いわき市に福島事業所を開設した。2024年6月には神奈川事業所を開設し、関東エリアの設計・開発機能を強化した。一連の投資は、半導体市場の成長を見据えた生産・開発体制の拡充を目的としている。

年表37件を開く

1970年代

  • 1975年1月富山県高岡市において、志貴野メッキ株式会社がメッキ材料の購入・販売を目的の100%子会社として、株式会社シキノ(資本金400万円)を設立。

1980年代

  • 1985年2月本社を富山県魚津市江口へ移転。
  • 1986年5月志貴野メッキ株式会社がエレクトロニクス事業を開始。
  • 1986年11月志貴野メッキ株式会社がマイコンのソフトウエア・ハードウエア業務(現電子システム事業)を開始。
  • 1987年5月志貴野メッキ株式会社が半導体検査用基板(バーンインボード)の設計・製作事業(現電子システム事業)を開始。
  • 1988年1月商号変更株式会社シキノ電子に商号変更。志貴野メッキ株式会社の電子事業部(現電子システム事業)の業務を当社に移管。
  • 1988年8月ICのレイアウト設計業務(現マイクロエレクトロニクス事業)を開始。

1990年代

  • 1990年4月計測技術関連業務を開始。
  • 1992年1月商号変更株式会社シキノハイテックに商号変更。
  • 1998年12月富山県魚津市吉島に吉島工場を新設。

2000年代

  • 2001年3月ISO14001(環境マネジメントシステム)の認証取得。
  • 2003年11月志貴野メッキ株式会社との親子会社関係を解消。
  • 2004年10月ISO9001(品質マネジメントシステム)の認証取得。
  • 2004年11月カネボウ株式会社(現クラシエホールディングス株式会社)の電子関連事業(現マイクロエレクトロニクス事業)を譲受。
  • 2004年11月カメラ開発事業(現製品開発事業)を開始。
  • 2004年11月大阪デザインセンターを大阪府大阪市中央区に開設。
  • 2004年11月福岡県北九州市若松区に北九州地区の営業拠点として九州事業所を開設。
  • 2005年10月東京都港区に関東地区の営業拠点として、東京テクニカルセンターを開設。
  • 2006年1月株式会社小野測器の半導体検査装置事業を譲受。
  • 2006年8月大阪デザインセンターを大阪市淀川区へ移転。

2010年代

  • 2010年12月ISO27001(情報セキュリティマネジメントシステム)の認証取得。
  • 2011年7月東京テクニカルセンターを東京都港区芝公園へ移転及び東京デザインセンターに名称変更。
  • 2012年3月本社を富山県魚津市吉島に新築移転。吉島工場を魚津工場に名称変更。
  • 2012年6月創業シンガポールに、現地法人Shikino High-Tech Singapore Pte.Ltd.を設立。
  • 2015年2月現地法人Shikino High-Tech Singapore Pte.Ltd.を清算。
  • 2018年2月資本金を17,031万円に増資。

2020年代

  • 2020年4月福岡デザインセンターを福岡県福岡市早良区に開設。
  • 2021年3月上場東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。資本金を41,262万円に増資。
  • 2022年2月九州事業所を拡張。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行。福岡デザインセンターを拡張。
  • 2022年6月MagikEye Incと資本業務提携。
  • 2022年7月熊本事業所を熊本県熊本市中央区に開設。
  • 2023年3月当社株式が東京証券取引所貸借銘柄に選定。
  • 2023年5月富山県魚津市に第二工場を稼働。
  • 2023年11月横浜デザインセンターを神奈川県横浜市港北区に開設。
  • 2024年1月株式会社アウトソーシングテクノロジーの電子関連事業の一部を譲り受け、福島県いわき市に福島事業所を開設。
  • 2024年6月神奈川事業所を開設。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年度まで85億円~
  • 経常利益率2027年度まで6.5%~
  • ROE2027年度まで15%~

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    中核事業の競争力強化

    既存の半導体関連事業など中核事業において、技術力や生産効率を高め、競争力を強化する。

  2. 02

    新技術・新製品の創出と早期事業化

    新たな技術や製品を積極的に創出し、研究開発から事業化までの期間を短縮して収益化を図る。

  3. 03

    新市場・グローバル事業の拡大

    国内市場に加え、海外市場への展開を推進し、グローバルな事業成長を目指す。

  4. 04

    デジタルインフラ活用と人材育成

    デジタル技術を活用した業務効率化と、従業員のスキル向上・教育投資による人材育成を進める。

  5. 05

    品質と信頼性の追求

    設計・製造・サービスの各段階で品質を徹底し、顧客から信頼される製品・サービスを提供する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 6期分

グループ全体で435人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は501万円で、5期前と比べて+0.9%平均年齢は42.8歳、平均勤続年数は12.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年3月49642.212.5345
2022年3月50142.412.5359
2023年3月52742.512.5370
2024年3月52641.611.0448
2025年3月49542.011.445522
2026年3月50142.812.2435−46

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率10.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)60.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
本社・魚津工場 — 富山県魚津市1,030百万円
電子システム事業 マイクロエレクトロニクス事業 製品開発事業 全社
福島事業所 — 福島県いわき市151百万円
電子システム事業
東京デザインセンター — 東京都港区8百万円
マイクロエレクトロニクス事業 電子システム事業
大阪デザインセンター — 大阪府大阪市淀川区7百万円
マイクロエレクトロニクス事業 製品開発事業
九州事業所 — 福岡県北九州市若松区3百万円
電子システム事業
横浜デザインセンター — 神奈川県横浜市港北区1百万円
マイクロエレクトロニクス事業
熊本事業所 — 熊本県熊本市中央区1百万円
電子システム事業
福岡デザインセンター — 福岡県福岡市早良区0百万円
マイクロエレクトロニクス事業
神奈川事業所 — 神奈川県横浜市中区0百万円
電子システム事業

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は65億円営業利益-2億円前期と比べると増収減益で、売上が+0.0%、利益が-300.0%。

売上高
+0.0%
65億円
営業利益
-300.0%
-2億円
純利益
-1億円
営業利益率
-3.1%
前期比 -4.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高67億円65億円
営業利益1億円-2億円
純利益1億円-1億円
1株あたり配当¥15¥15

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は15億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−11.8%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q171
2024年1Q17211.81
2024年2Q1815.61
2024年3Q17211.82
2024年4Q191
2025年2Q3200.00
2025年4Q3313.00
2026年2Q32−1−3.1−1
2026年4Q33−1−3.00
2027年1Q1500.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 10期分

2017年3月期からの10期で、売上は50億円から65億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は-3.1%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2017年3月503−5
2018年3月5345
2019年3月4721
福岡デザインセンターを福岡県福岡市早良区に開設。
2020年3月4521
東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。資本金を41,262万円に増資。
2021年3月4421
熊本事業所を熊本県熊本市中央区に開設。
2022年3月5443
横浜デザインセンターを神奈川県横浜市港北区に開設。
2023年3月6575
株式会社アウトソーシングテクノロジーの電子関連事業の一部を譲り受け、福島県いわき市に福島事業所を開設。
2024年3月7165
2025年3月65111.50
2026年3月65−2−2−3.1−1

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高65億円のうち、営業利益として残るのは-2億円-3.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-1億円、売上の-1.5%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金84.6%55億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金16.9%11億円
  • その他の費用持分法損益などの調整1.5%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-3.1%-2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
15.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比9.9pt
-3.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比7.5pt
-1.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-1.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-2.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 8期分

2026年3月期は営業CFが−10億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは−10億円この組み合わせは立て直し型にあたる。本業の赤字を資産売却と資金調達で補っている。事業転換の途上期末の手元現金は2億円で、売上の0.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年3月1−1−102
2020年3月3−1−222
2021年3月20226
2022年3月00−105
2023年3月1−22−15
2024年3月5−4−215
2025年3月2−2006
2026年3月−1006−102

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 10期分

2026年3月期の総資産は58億円。このうち返さなくてよい自己資本が23億円で、自己資本比率は39.8%(業種中央値61.0%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年3月35−136
2018年3月3352813.9
2019年3月3362717.1
2020年3月3272521.1
2021年3月36122433.9
2022年3月41162540.1
2023年3月52213140.2
2024年3月58253344.3
2025年3月54252945.6
2026年3月58233539.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
2億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
15億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
35億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
47
/ 100
安定性自己資本比率27 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り224社中155位あたり、逆に低いのは営業利益率224社中203位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-3.1%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
39.8%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
0.0%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.8%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥858で、1年前と比べて+9.3%過去52週の値幅のなかでは29%の位置にある。

¥858-0.6%1ヶ月-3.6%1年+9.3%時価総額38億円
過去52週の値幅
安値¥656高値¥1,360

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)46.0倍
PBR1.67倍
配当利回り1.75%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月中旬に998円まで上昇した後、8月7日に856円まで急落しました。その後は25日線(894.8円)を挟みながらもみ合い、直近は904円と4.27%上昇して反発。52週高値1360円に対しては33.5%下方に位置し、年初来高値圏には戻っていません。出来高は7月10日の48500株をピークに減少傾向で、直近は14000株と低調。25日線と75日線(894.95円)が接近しており、方向感の乏しい展開が続いていますが、200日線(813.75円)を上回っており、中期的な地合いは良好です。RSIは52.57と中立圏にあり、次の材料待ちの状況です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 35/100)

予想PER48.4倍は業界平均30.62倍を大幅に上回り、割高感が強い。PBR1.76倍は同業界平均2.16倍を下回るが、ROE22.01%の高収益性を考慮してもPERの高さが目立つ。配当利回り1.66%は業界平均2.21%を下回り、配当性向13.02%と低く、株主還元は限定的。売上高は減少傾向で、2026/3期は赤字予想、収益の悪化が懸念される。高PERと業績悪化のリスクを考慮し、割高と評価。

指標この会社業種平均
PER (予想)46.0倍
PBR1.67倍2.58倍
ROE22.0%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績が不安定で、赤字転落の懸念が投資論点。強気派は、ROE22%の高さやPBR1.76倍、半導体市場の回復期待を挙げる。弱気派は、営業赤字予想や売上の伸び悩みを指摘し、同業他社との競争激化を懸念。将来の回復可能性と現状の低収益性との対立。

プラスに働く材料7
  • 高い資本効率

    ROE22%と高いが、実態とは乖離

  • 半導体需要の回復

    半導体市場は中長期的に成長が見込まれる

  • 低PBR

    PBR1.76倍で、資産価値に比べ割安

  • 2027年3月期の黒字転換期待決算発表後影響

    予想PER48.4倍、赤字からの回復を織り込み

  • ROE22%と高い資本効率継続影響

    ROE22.01%、収益改善でさらに向上

  • 配当利回り1.66%を維持継続影響

    営業赤字でも配当1.66%を継続

  • 悪材料出尽くしの反転不定影響

    営業損失-2億円・純損失-1億円が織り込み済み

マイナスに働く材料7
  • 業績の悪化

    2026年3月期は営業赤字予想

  • 売上の停滞

    売上高は65億円で頭打ち

  • 競争の激化

    半導体装置市場は競争が激しく、シェア確保が難しい

  • 営業利益が-2億円の赤字決算発表後影響

    営業利益+1億円→-2億円、3億円悪化

  • 売上高が71→65億円へ減少通年影響

    減収続き、需要回復の明確な兆候なし

  • 純損失-1億円の赤字転落決算発表後影響

    純利益0→-1億円、赤字で減配懸念

  • 予想PER48.4倍と割高継続影響

    利益回復してもPER48倍、株価上昇は限定的

次の決算で確かめる点
売上高推移
業績回復の兆しを確認
営業損益
赤字脱却が急務
受注状況
将来の売上を占う

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり15で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.75%。

年間配当
¥15
1株あたり
配当利回り
1.75%
いまの株価に対して
配当性向
13.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2022年3月1013.3
2023年3月1550.013.9
2024年3月150.013.0
2025年3月150.0
2026年3月150.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥15

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,137人。区分でいちばん多いのは個人・その他84.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が12.1%を占め、残る87.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他74.582.270.077.677.084.6
事業法人11.69.89.89.89.99.8
金融機関4.24.78.510.410.32.3
証券会社8.31.45.71.51.81.9
外国法人1.31.96.00.60.91.1
自己株式0.00.10.8
外国人個人0.00.10.00.10.10.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位12

順位株主持ち株比率 %
01塚田 隆9.04
02名古屋中小企業投資育成株式会社4.63
03シキノハイテック従業員持株会4.33
04宮本 和子3.16
05岸 和彦3.05
06ほくほくキャピタル株式会社2.85
07宮本 幸男2.49
08宮本 貴子2.49
09広田 文男2.29
10株式会社富山第一銀行2.26
11塚田 修司2.26
12千名 泰子2.26

有価証券報告書の大株主の状況から、上位12者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 10期分

1株利益は10期で+99%、1株純資産は9期で−66%。直近期のROEは22.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2017年3月−1,891
2018年3月1,8721,513333.3
2019年3月4018623.9
2020年3月3822618.4
2021年3月3729611.956.4
2022年3月7537222.827.113.3
2023年3月10847025.634.713.9
2024年3月11557622.021.813.0
2025年3月−3559
2026年3月−25522

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額122百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
髙橋信一代表取締役社長 執行役員645,770
舛田敏彰常務取締役 執行役員 管理本部長 兼企画経理部長572,000
古川卓哉常務取締役 執行役員 電子システム事業本部長 兼ESD品質管理室長5753,420
岸和彦取締役 品質担当59135,020
菊池弘樹取締役 執行役員 生産本部長 兼生産技術部長621,800
宮本幸男取締役(社外)66110,000
髙安錬太郎取締役(社外)54
星野奈津希取締役(社外)40
広田文男常勤監査役66101,300
舟崎滋郎監査役(社外)70
浜田亘監査役(社外)69
小林久男取締役 執行役員 特命担当 兼品質保証統括室長61
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
町野利道取締役(社外)79

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)68789416
社外取締役517173
監査役1111111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,154字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、半導体に関する事業分野について設計・生産・販売・サービス活動を展開しております。魚津工場及び福島事業所では、電子機器製品や半導体検査装置、システム製品、カメラモジュール製品などを生産しており、本社、東京デザインセンター、横浜デザインセンター、大阪デザインセンター、福岡デザインセンター、神奈川事業所、九州事業所及び熊本事業所の各拠点では営業、設計開発及び保守業務を行っております。また、販売については、直販を主体としております。 なお、次の3部門は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 以下の(※)表記のある用語・内容につきましては、本項末尾の《用語解説》の項におきまして解説しておりますので、ご参照ください。 当社の事業セグメント別の主要製品及び技術は、次のとおりです。 事業セグメント   区分   主要製品及び技術 電子システム事業   半導体検査装置関連 専用計測機器関連   バーンイン装置、バーンイン装置レンタル、バーンインボード(※1)、半導体部品の検査ボード、半導体のテストプログラム、各種電子機器検査用ボード、専用計測器、高速通信機器、電子機器の開発・設計・製造 マイクロエレクトロニクス事業   LSI(※2)設計 (アナログ・デジタル)   電源IC(※3)設計、高速I/F(※4)設計、イメージセンサ設計、画像処理系LSI設計、FPGA(※5)設計、ASIC(※6)設計、技術者派遣 IPコア(※7)   JPEG(※8)、MIPI(※9)、ISP(※10) 製品開発事業   製品開発事業   画像関連機器、CMOS(※11)カメラモジュール、画像処理システム、画像処理モジュール、見守り機器 (1)電子システム事業 電子システム事業では、半導体製造工場で使用される検査関連機器及び装置を扱っております。半導体検査業務は顧客企業の製品に必要な工程であり、特に車載、データセンターやモバイル向けの顧客製品では、同工程は重要な検査工程です。 当社は半導体検査工程のうち、半導体部品の評価や検査に必要とされるバーンイン装置とバーンインボード及び周辺機器や治具の開発・製造を行っております。 また、半導体周辺機器開発により培われた技術で、産業顧客の製品生産工程における検査ボードや専用計測器、更には各種電子機器の開発・設計・製造を行っております。 (2)マイクロエレクトロニクス事業 マイクロエレクトロニクス事業では、半導体のLSI設計(アナログ・デジタル)及びIPコアの開発などを行っております。 LSI設計アナログ系では、回路設計、レイアウト設計、特性評価から、テスト部門との連携によるLSIテストプログラム作成までの一貫設計体制を構築しております。また、設計技術者の人材派遣を行っております。特に、高速I/F及び電源ICの設計技術で設計・評価技術を確立しております。また、LSI設計デジタル系では、画像処理及び高速I/Fをメインに設計しております。開発したLSIの主な用途としましては、デジタル情報家電(携帯電話、デジタルカメラなど)及び電気自動車関連となっております。 ASIC開発で培った画像処理技術をベースに、オリジナルIPコアの開発を行っており、豊富な実績を誇るIPコアのライセンスから周辺回路設計やカスタマイズまで対応可能であります。 (3)製品開発事業 画像技術を活用した産業用組込カメラ、画像処理カメラの開発・製造及びシステムの開発を行っております。複雑な画像処理をカメラ単体で実現可能としており、画像検査や計測、各種認識処理等、様々な用途に幅広く活用できます。専用クリーンルームを完備した国内自社工場での一貫生産による、高信頼性と中長期にわたる安定供給を実現しています。 システム開発事業は、主に画像処理システムを開発しております。カメラを中心としたソフト開発を行っており、組み込みカメラシステム分野での技術力が強みとなっております。また、カメラシステム技術を応用した見守り用機器の商品も開発、製造しております。 《用語解説》 (※1) バーンインボード バーンインは、半導体の初期不良を除去する選別方法の一種で、半導体製品を通常の使用状態よりも高温環境下で動作させることで、通常の使用環境であれば2~3年以内で故障するおそれのある半導体を取り除くテスト工程(パッケージバーンインテスト)です。バーンイン装置は、高温環境下をつくる試験装置、バーンインボードは、半導体を動作させる周辺回路を持ち、バーンイン装置内で駆動するボードのことです。 (※2) LSI(Large Scale Integrated Circuit) 「LSI」とは、シリコンウェハ(半導体製品の製造に使用される導体と絶縁体の中間の性質を持つ物質)で形成される大規模集積回路を意味しております。「LSI」は、Large Scale Integrationの略称であり、「半導体」とも呼ばれています。 (※3) IC(Integrated Circuit) 半導体集積回路。トランジスタ、抵抗、コンデンサ、ダイオードなどの素子を集めて基板の上に装着し、各種の機能を持たせた電子回路のことです。 (※4) I/F(インターフェース) 電気信号を送信、受信する電子回路分野の総称です。 (※5) FPGA(Field Programmable Gate Array) ユーザーが欲しい機能を作る(プログラムする)ことができる論理LSIのことです。マイクロプロセッサやASIC(ある特定用途のために設計されたIC)の設計図を書き込む事ができます。 (※6) ASIC(Application Specific Integrated Circuit) ある特定の用途のために設計されたICのことです。 (※7) IPコア(Intellectual Property) 「IPコア」とは、LSIを構成するための部分的な回路情報のうち、特に単一機能でまとめられた物を指します。「IPコア」は、Intellectual Property コアの略称です。 (※8) JPEG(Joint Photographic Experts Group) 静止画像データの圧縮方式の一つです。圧縮の際に若干の画像劣化を許容する(一部のデータを切り捨てる)方式と、まったく劣化のない方式を選ぶことができ、許容する場合はどの程度劣化させるかを指定することが可能です。現在のデジタルカメラのほとんどは、記録画像のファイル形式にJPEGを使用しています。 (※9) MIPI(Mobile Industry Processor Interface) 非営利な企業団体MIPI Alliance(本部米国:ノキア、テキサス・インスツルメンツ等により設立)が策定する、モバイル機器のカメラやディスプレイとのインターフェイス規格です。 (※10) ISP(Image Signal Processor) 「ISP」とは、カメラの中に入っている機能であり、イメージセンサからの信号を元に画像を作り処理する機能です。 (※11) CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor) 半導体素子の構造の一つで、金属酸化物でできた一対のP型トランジスタとN型トランジスタを組み合わせたもの。消費電力が少なく高速に動作するため、半導体製品の多くに採用されております。 [事業の系統図]
経営方針・対処すべき課題1,684字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)企業理念 [社是] 和して拓く [社訓] 一、社業を通じ社会に奉仕 一、企業の永続と繁栄 一、社員の幸福と人格の向上 [行動指針] 自ら考え自ら行動する。挑戦なくして成功はない。 [経営理念] 我が社は、お客様の信頼を得る製品とサービスを創り出し、立ち止まらず、高いモラルを有し、発展し続ける企業を目指します。 [Mission] テクノロジーで新しい価値を創造し、安全・安心・効率的な社会の実現に貢献 [Vision] 社会が求めるソリューションを「計測」×「デバイス」×「カメラ」で提案・実現 [Value] 常に「どうあるべきか」を念頭にチャレンジ、事実を直視し考え行動する「Fact・Think・Act」の実践 (2)経営方針 当社は、2025年度~2027年度の中期経営計画において、次の4項目を経営の基本方針としております。 1.中核事業の競争力強化 2.新技術・新製品の創出、早期事業化 3.新市場、グローバル事業の拡大 4.デジタルインフラ活用と人材育成 (3)経営環境 当社を取り巻く環境としましては、AIの利用拡大を背景にデータセンター向けや高性能ロジック半導体は継続して増産基調にあり、国内半導体市場は活性化の動きが見られます。一方、車載半導体需要の足踏み感や車載EVの成長鈍化など、厳しい動きも見られます。また、地政学リスクとしてロシア・ウクライナ問題や中東地域の戦争勃発によるエネルギー供給不安など不確実性は増大しており、加えて中国経済の低迷も継続するなど、先行き不透明な状況が続くと見込まれます。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、2025年度~2027年度中期経営計画の中で、2027年度の目標を次のとおりとしております。 2027年度目標 売上高   85億円~ 経常利益率   6.5%~ ROE   15%~ (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 成長戦略 成長戦略に向けた計画の実行、中核事業の成長加速、新技術や新製品の創出早期化・事業化推進、新市場、グローバル戦略の推進に取り組んでまいります。 ② 品質と信頼性の追求 顧客最優先と品質至上を徹底し、信頼性を高め、価値ある製品とサービスを提供します。具体的には、設計品質、製造品質、サービス品質の向上を目指します。 ③ 優秀な人材の育成・確保 当社の成長力の源泉となる人材育成は、全従業員対象のeラーニング・新人研修・選抜研修・階層別研修・スキルアップ研修・コンプライアンス研修等の社内外教育を優先事項として取り組んでまいります。また、採用活動においては、人材の多様化に配慮して広い視野で実施することとし、機会を広げるためWEB面接を多用し、将来を担う優秀な人材の確保に努めてまいります。 ④ 従業員エンゲージメントの向上と企業風土の浸透 当社は、「社是」「社訓」「行動指針」を掲げており、風土やチャレンジ精神の向上を目指しながら定着に向けて取り組んでおります。当期においても様々な施策に取り組みましたが、今後も採用、育成、評価などの人事サイクルに組み込みながら、従業員との共有を図り根付かせ、エンゲージメントのさらなる向上に努めてまいります。 ⑤ コーポレート・ガバナンスの推進 持続的な成長と企業価値の向上を実現するため、コーポレート・ガバナンス体制の強化が重要と考え、的確かつ迅速な意思決定及び業務執行体制並びに監督体制の構築を図っております。また、経営の健全化の観点から、コーポレート・ガバナンスの実効性を強化するため、当社全体でリスク管理、内部統制、コンプライアンスへの取り組みを実施しております。加えて、取締役会の多様性、独立社外取締役の活用など、信頼性の向上と自浄能力の増強に努めてまいります。
事業等のリスク4,449字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 当社は、これらのリスク発生の回避及び発生した場合の対応に努めております。 なお、以下に記載された事項は、当社の全てのリスクを網羅するものではありません。また、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)事業環境に関するリスク ① 景気変動について 半導体産業は、AIを中心としたデータセンター、モバイル機器を中心としたエッジ端末の成長及び自動車の半導体搭載比率の増加等により、今後も成長が期待されております。一方、半導体業界には、シリコンサイクルと呼ばれる業界特有の景気変動が想定され、その影響を受けることが考えられます。最終製品であるエレクトロニクス製品の需要動向の変動に対し、供給が需要を上回り、価格が低下した場合は半導体メーカーが投資抑制を行うため、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 地政学的リスク 米中のデカップリング、ウクライナや中東での戦争、米国関税など地政学的リスクが増大しています。これらは結果として当社の生産活動に必要な資材、部品の長納期化、価格高騰、そして光熱費の高騰などに繋がります。また、同様の影響が顧客の商品開発や生産計画にも影響を与える場合は、当社の計画も変更になる事が想定され、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 競合他社について 国内外のメーカーとの価格競争の激化により、販売価格が著しく下落する可能性があります。また、高シェア製品でも将来も優位に立てる保証はありません。他社新製品の開発により販売数量が減少するなど、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 顧客の設備投資の変動について 当社の半導体検査装置は、半導体製造における後工程で主に使用されておりますが、半導体業界は市場動向により需給の変動が激しく、顧客の設備投資の動向も、これに合わせて短期で変動する傾向にあります。当社の想定よりも急激な需給の変動が生じた場合、需要増に対応し切れず、受注機会を逸し、急激な需要減により、受注獲得が困難になる等、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 法的規制等について 当社では、事業活動を展開するにあたり、種々の法的規制に適切に対応するよう努めております。中でも海外向けの輸出入においては、行政当局等との法令解釈の相違など、意図せぬ形での違反行為を犯すリスクを完全に排除しきれません。違反行為との判断が下された場合、多額の費用負担の発生及び企業イメージに悪影響を与える可能性があり、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 労働者派遣法改正について 当社は無期雇用型技術者派遣事業を行っております。今後新たな法規制が設けられた場合、事業活動に制限を受ける等の影響を及ぼす可能性があり、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 品質管理・製造物責任について 当社は、品質管理体制を整備してISO9001(品質マネジメントシステム)の認証を取得し、品質管理に万全を期す体制を整備しておりますが、欠陥が発生しない保証はありません。製造物責任賠償保険に加入しておりますが、製造物賠償につながる製品の欠陥は、そのコストや当社に対する評価を著しく低下させ、売上高の減少等により、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 環境への責任について 当社は、環境管理体制を整備してISO14001(環境マネジメントシステム)の認証を取得し、環境に関する諸法規に対応した設備を保有し、当該関連諸法規に対応した処理を行っておりますが、関連諸法規の改正による追加の設備投資又は人為的ミス等により環境汚染が発生した場合や、関係法令の改正等により新たな設備投資等の必要性が生じた場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 資材・供給品の調達について 当社の生産活動には、資材、部品及びその他の供給品が必要です。当社では、信頼できる仕入・外注先を選定し、十分な受入検査体制をとっておりますが、万が一、欠陥のある資材、部品及びその他の供給品が納入され、当社製品の信頼性及び評判に悪影響を及ぼした場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 金利上昇リスクについて 日銀の金融政策の影響により、国内金利が今後上がる事が想定されます。大幅な上昇となった場合、借入金の支払利息が著しく増加し、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業内容に関するリスク ① 収益構造が下期偏重となることについて 当社の主要顧客である企業は3月決算が多く、顧客の予算編成は、通期又は半期単位で行われ、特に国内企業は下期偏重の予算執行となる傾向があります。当社製品を顧客が購入する場合においても、この予算執行のタイミング及び顧客の製品開発サイクルに影響される傾向にあります。このため、当社の業績は下期偏重となっております。 ② 特定顧客との取引について 当社は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ④ 生産、受注及び販売の実績 c.販売実績」に記載のとおり、特定顧客への依存度が高い状況にあります。当社は、新規事業や新規得意先の開拓により特定の得意先に依存しない収益体制を構築すべく努めているほか、今後においても従来の重要な得意先からの受注獲得に努め、良好な関係を維持していく方針であります。しかしながら、今後も依存度の高い顧客から継続的な受注を得られる保証は無く、何らかの理由により顧客との関係に変化が生じた場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 技術革新等への対応について 当社が製品・サービスを提供する半導体業界は、技術進歩が著しく、また激しいコスト競争に晒されております。当社では、多様化する顧客ニーズを把握するため営業拠点を充実させるとともに、今後予想される技術変革をいち早く予測し、新製品、新技術等の研究開発活動を推進しておりますが、顧客が要求するニーズに対して、競合他社よりも先行対応できなかった場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ ロイヤルティ契約について 当社は顧客との間において、当社製品を搭載した電子機器又は半導体製品などの出荷台数等に応じて、ロイヤルティを受領する契約を締結しております。したがって、当社のロイヤルティによる売上高は、顧客の電子機器又は半導体製品などの出荷台数に影響を受けることになります。顧客の販売実績が見込みを下回り、販売時期が計画より変更となった場合、当社の売上高、利益ともに影響を受ける可能性があります。 ⑤ 為替相場の変動について 当社は海外においても事業を展開していることから、外国為替相場の大きな変動は当社の外貨建てで取引されている売上高並びに仕入高に影響し、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)経営管理体制に関するリスク ① 人材の確保及び育成について 当社の事業では、電子回路の基礎知識から応用技術までの幅広い知識を有する優れた技術者を確保し維持する必要があります。これらの人材を十分に確保できなかった場合及び将来優秀な技術者が多数離職した場合は、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 情報管理について 当社では、取引先等の機密情報については、社内規程の整備や従業員への教育等を行うことにより情報漏洩の防止に努めております。また、ランサムウエア対策やウイルス感染対策はソフトウエアを使って実施しており、この他、損害保険にも加入していますが、万が一、情報漏洩などが起きた場合、多額の費用負担の発生及び企業イメージの悪化により、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 知的財産権について 当社では、必要に応じて、製品又はその技術に関して知的財産権の特許出願等を行い、法的保護を受ける方針であります。今後、当社の事業分野における第三者の特許権等が成立し登録された場合もしくは当社が認識していない特許権等が成立している場合等、当該第三者から損害賠償や使用禁止、あるいは当該特許権等に関する対価の支払等の請求を受けた場合は、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)その他のリスク ① 固定資産の減損について 当社では、土地、建物、機械設備等多くの固定資産を保有しています。管理会計上の区分を基準に、事業用資産は事業本部別、賃貸用資産は個別資産ごとにグルーピングしておりますが、各事業本部の収益性の低下に伴う将来キャッシュ・フローの悪化により、固定資産の減損処理を行う必要性が生じた場合に、当社の財政状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 株式価値の下落について 当社は、投資有価証券の一部として国内上場企業等の株式を保有していますが、株式価値の下落により保有株式の評価損を計上し、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 自然災害等について 当社の事業拠点は、主に富山県魚津市、大阪府大阪市、東京都港区、福岡県福岡市・北九州市、熊本県熊本市、神奈川県横浜市、福島県いわき市に立地しており、当地及びその周辺で地震、台風等の自然災害、事故又は当社がコントロールできない事象が発生した場合、操業の停止等様々な損害を受ける可能性があります。当社はBCP(事業継続計画)活動に取り組んで上記損害の影響軽減に努めており、さらに損害保険にも加入しておりますが、考えうるすべての損失について保険に加入しているわけでなく、当社の受ける損失すべてが保険により補填される保証はありません。そのため、上記のような事象が発生した場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 配当政策について 当社は、株主に対する利益還元を経営の重要課題の一つと考え、将来の事業展開と財務体質強化のために必要な内部留保を確保しつつ、安定した配当を継続して実施していくことを基本方針としております。しかしながら経営環境の変化等に伴い業績や財政状態が悪化した場合には、当該基本方針どおりに配当を実施することができなくなる可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,259字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における資産合計は、5,765,610千円となり、前事業年度末に比べ、353,075千円増加いたしました。これは主に、契約資産が799,796千円、製品が125,173千円、電子記録債権が110,398千円、仕掛品が99,867千円増加した一方、現金及び預金が338,773千円、原材料及び貯蔵品が296,048千円、売掛金が120,253千円、ソフトウエアが39,939千円減少した影響によるものであります。 (負債) 当事業年度末における負債合計は、3,473,809千円となり、前事業年度末に比べ、532,299千円増加いたしました。これは主に、短期借入金が800,000千円、電子記録債務が104,483千円が増加した一方、支払手形が222,574千円、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)77,462千円、買掛金が71,771千円減少したことによるものであります。 (純資産) 当事業年度末における純資産合計は、2,291,801千円となり、前事業年度末に比べ、179,224千円減少いたしました。これは主に、繰越利益剰余金が176,011千円減少したことによるものであります。 この結果、自己資本比率は39.7%(前事業年度は45.7%)となりました。 ② 経営成績の概況 当事業年度における世界経済は、米国の相互関税による影響や中国における不動産市場の低迷に加え、地政学リスクとしてロシア・ウクライナの紛争問題の長期化や台湾情勢の緊迫化のほか、中東地域でも米国・イスラエルとイランとの間で戦争が勃発し、原油市場の変動リスクやエネルギー供給不安が生じるなど、先行きが不透明な状況で推移しました。国内においても雇用・所得環境の改善による個人消費の回復が期待される一方、不安定な地政学リスクに伴うエネルギー価格の変動など、先行き不透明な状況が続くものと予想されます。半導体市場においては、生成AIの活用急拡大によりデータセンター向け需要が拡大しているほか、AI機能が搭載されたパソコンやスマートフォンの普及本格化により高性能ロジック半導体やメモリの需要も堅調に推移しましたが、メモリ価格の高騰は依然として継続しています。また、車載向け半導体に関しては需要回復に足踏み感が見られることから軟調に推移しました。 このような環境の中、電子システム事業においては、車載用半導体の在庫調整が継続しており、チャンバー式LSI向けバーンインボードを中心とする半導体後工程商材の受注が低迷しました。また、高電力LSI向けカスタムバーンイン装置は開発と製作が完了しました。一方、イメージセンサー向けカスタムバーンインボードの受注は大きく増加したため、カスタムバーンイン装置・ボードの売上は前年度比で大きく増加しました。産業機器向け計測製品では、自動車市況の不透明感により前年度までの積極投資が大きく鈍化する状態が継続しており、車載機器向け専用計測器の受注が前年度比で大幅に減少しました。防衛向け専用計測器の開発は最終フェーズに進んでおり、前年度比で伸長しました。福島製造部においては、既存顧客製品の市況低迷と米国の相互関税影響により受注が減少し、新規顧客向け開発も遅延により受注が伸び悩みました。 マイクロエレクトロニクス事業においては、次世代電気自動車向けLSI設計受託に引き続き注力したことから、アナログLSI設計においてパワートレイン向け電源IC開発を中心に受託が堅調に推移しました。また、海外販売拡大の取り組みにおいても、既存顧客よりリピート案件を複数受注しました。デジタルLSI設計受託においては、稼働率が落ち込んでいましたが、期末にスマートグラス向けの大型開発案件を受注する見込みが立ちました。このほか、昨年製品リリースを行った画像圧縮JPEG XL-IPの派生品開発に着手し、2026年度上期での販売開始を予定しております。 製品開発事業においては、国内ATM及び国内工場検査装置向け需要の減速、セルフレジ市場の一巡による出荷減少、一部の2025年度量産開始案件の遅れに加え、見守りシステムの市場投入時期の後ろ倒しが影響し、当事業年度の販売実績は計画を下回る結果となりました。一方、海外ATM、コンビニエンスストア向けカフェラテマシン、防衛関連分野、アミューズメント機器、公共施設点検用ドローンといった分野においては、いずれも計画を上回る受注を確保しており、次年度以降の業績拡大に向け、前向きな要因となっています。開発面では、市場投入済みの見守りシステムについて、介護ソフトウエアとの連携強化やユーザー視点に立った操作性向上など、付加価値の更なる向上に向けた取り組みを継続しており、改良版の次年度市場投入を予定しております。 この結果、当事業年度の業績は、売上高6,485,529千円(前期比0.5%減)となり、営業損失は169,825千円(前事業年度は営業利益56,300千円)、経常損失は165,510千円(前事業年度は経常利益54,492千円)、当期純損失は109,665千円(前事業年度は当期純損失14,584千円)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 a.電子システム事業 電子システム事業は、自動車市況の不透明感や車載用半導体の在庫調整により主要顧客の生産調整、設備投資の抑制又は凍結の状態が続き、車載向け半導体後工程商材及び専用計測器の受注は大きく低迷しました。一方で、カスタムバーンインボードや防衛向け専用計測器の受注は順調に推移しました。 これらの結果、売上高は3,059,962千円(前期比1.3%増)、セグメント営業損失は182,127千円(前事業年度はセグメント営業損失29,293千円)となりました。 b.マイクロエレクトロニクス事業 マイクロエレクトロニクス事業は、イメージセンサーと自動車向けLSI設計受託が堅調に推移しました。アナログLSIにおいては、海外顧客からの新規発注もあり順調に受注を積み重ねました。デジタルLSIにおいては、産業機器向けLSI設計受託が市場の不透明性により開発中止となったことから受注が低迷しましたが、新規顧客開拓により回復基調に向かいました。IP販売のロイヤルティについては、モバイル向けを中心に堅調に推移しましたが、ライセンスについては一部案件が遅延した事から販売を伸ばすことができませんでした。 これらの結果、売上高は2,121,874千円(前期比2.6%増)、セグメント営業利益は140,141千円(同17.0%減)となりました。 c.製品開発事業 製品開発事業は、国内ATM、工場検査装置、セルレジ向けの量産出荷減少があったものの、海外ATM及びコンビニエンスストア向けカフェラテマシン等の堅調な推移により、一定程度カバーすることができました。一方、新規に計画していた量産案件については、量産開始時期の後ろ倒し、開発進行中における量産計画の見直し及び見守りシステムの市場投入時期の遅れ等により、計画を下回る結果となりました。 これらの結果、売上高は1,303,692千円(前期比8.7%減)、セグメント営業損失は127,839千円(前事業年度はセグメント営業損失83,306千円)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、218,367千円となりました。前事業年度末に比べて338,773千円減少いたしました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、使用した資金は960,622千円(前事業年度に獲得した資金は197,325千円)となりました。これは主に、税引前当期純損失155,212千円、減価償却費139,643千円、売上債権及び契約資産の増加額770,771千円、仕入債務の減少額189,863千円、棚卸資産の減少額71,007千円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、獲得した資金は6,143千円(前事業年度に使用した資金は188,346千円)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出44,997千円、投資有価証券の売却による収入65,254千円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、獲得した資金は615,702千円(前事業年度に獲得した資金は39,613千円)となりました。これは主に、短期借入金の増加額800,000千円、長期借入れによる収入100,000千円、長期借入金の返済による支出177,462千円、配当金の支払額66,124千円等によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当事業年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 電子システム事業(千円)   3,376,284   114.0 マイクロエレクトロニクス事業(千円)   2,118,113   102.1 製品開発事業(千円)   1,251,148   88.8 合計(千円)   6,745,547   104.7 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去項目はありません。 2.金額は販売価格によっております。 b.受注実績 当事業年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 電子システム事業   3,095,308   88.0   808,885   70.4 マイクロエレクトロニクス事業   1,969,127   95.3   411,184   73.5 製品開発事業   1,416,333   128.5   735,465   117.9 合計   6,480,768   97.0   1,955,536   83.8 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去項目はありません。 2.金額は販売価格によっております。 c.販売実績 当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 電子システム事業(千円)   3,059,962   101.3 マイクロエレクトロニクス事業(千円)   2,121,874   102.6 製品開発事業(千円)   1,303,692   91.3 合計(千円)   6,485,529   99.5 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去項目はありません。 2.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社   690,093   10.6   700,730   10.8 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当事業年度の業績は、売上高6,485,529千円(前期比0.5%減)となり、営業損失は169,825千円(前事業年度は営業利益56,300千円)、経常損失は165,510千円(前事業年度は経常利益54,492千円)、当期純損失は109,665千円(前事業年度は当期純損失14,584千円)となりました。 当事業年度における総資産は5,765,610千円となり、前事業年度末に比べ、353,075千円増加いたしました。当事業年度における負債合計は、3,473,809千円となり、前事業年度末に比べ、532,299千円増加いたしました。当事業年度における純資産合計は2,291,801千円となり、前事業年度末に比べ、179,224千円減少いたしました。 なお、財政状況の詳細においては「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態の状況」に記載しております。 当社の経営成績に重要な影響を与える主要因として、主要顧客の受注状況、販売状況が挙げられます。その対応の詳細については「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営環境」に記載しております。 セグメントごとの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容につきましては、前述の「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② 経営成績の概況」に記載のとおりです。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの状況の分析 キャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 b.資金需要 当社の運転資金需要のうち主なものは、製品製造のための材料仕入、外注費の支払及び製造費用並びに販売費及び一般管理費等によるものであります。また設備資金需要のうち主なものは、生産並びに生産技術効率の向上のための設備投資であります。 c.財務政策 当社の主たる市場である半導体に関連する事業分野は特有の急激な需要変動が生じやすいため、このような経営環境に対応すべく自己資本比率の向上により強固な財務体質の強化・維持に努めております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたりまして、その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案して合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 a.棚卸資産 当社は、棚卸資産の評価において原価法(貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法)を採用しており、期末における正味売却価額が取得原価よりも下落している場合には、当該正味売却価額をもって貸借対照表価額としております。また、一定期間を超えて滞留する棚卸資産については、規則的に帳簿価額を切下げる方法を採用しております。将来、市況の変動や需要動向により、追加の評価減が必要になる場合があります。 b.受注損失引当金 当社は、受注契約に係る将来の損失に備えるため、当事業年度末における受注契約のうち、損失の発生が見込まれ、かつ、その金額を合理的に見積ることが可能なものについて、損失見込額を計上しております。 なお、見積原価は見積材料費、見積外注費、見積加工費から算出しており、見積加工費の算出において、直接作業時間と、賃率及び間接費の配賦率を見積もっております。 受注損失引当金算出に用いた見積原価は、設計、製造の過程における当初想定し得ない要因による追加の作業時間の発生や、経済状況の変化による翌事業年度予算、特に受注予測と実績の大幅な乖離による影響を受ける可能性があり、実際の損失金額が受注損失引当金計上額と異なった場合、翌事業年度の損益に重要な影響を与える可能性があります。 c.繰延税金資産 当社は、繰延税金資産については、将来の課税所得の見積りにより回収可能性の評価を行っております。繰延税金資産の回収可能性に影響を与える要因の発生が予測される場合には、繰延税金資産の計上金額に影響を及ぼします。詳細は、第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。 d.固定資産の減損会計 当社は、資産を用途により事業用資産、賃貸用資産に分類しております。また、管理会計上の区分を基準に、事業用資産は事業本部別、賃貸用資産は個別資産ごとにグルーピングしております。 減損の対象となった固定資産は、資産グループの回収可能価額が帳簿価額を下回った差額を減損損失としております。将来、この回収可能価額が減少した場合、減損損失が発生する可能性があります。

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開示資料

出典

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