概要
株式会社メディアリンクスは、放送用映像伝送に特化したIPネットワーク機器を開発・販売するファブレスメーカーである。サッカーワールドカップやオリンピックなどの世界的イベントの映像伝送にも採用される。1993年創業、本社は川崎市。連結売上高約23億円(2026年3月期)、従業員61名。東京証券取引所スタンダード市場に上場(証券コード:6659)。
ファブレス体制で放送用IP映像機器を提供
当社グループは自社工場を持たないファブレスメーカーである。製造は3社以上の委託先に一貫生産を任せ、1台から数千台まで対応可能な体制を構築する。設計品質はISO9001に基づき管理し、製造委託先にはISO14001取得工場を選定する。製品は放送局や通信事業者向けのハードウエア機器に加え、ソフトウエア、設置工事、保守サービスを組み合わせて提供する。2026年3月期の売上高構成はハードウエア製品が約65%、メンテナンス・サポートが約26%、その他が約9%である。
米州・アジア・EMEAにまたがる販売網
販売は当社と米国子会社MEDIA LINKS, INC.、オーストラリア子会社ML AU PTY LTDが担当する。アジア営業部が日本含むアジアを、米国子会社が北米・中南米を、豪州子会社がオセアニアを管轄し、EMEA地域は代理店を通じて販売する。2026年3月期の海外売上高比率は69.0%に達し、特に北米の大手通信事業者AT&T向けが売上の41.1%を占める。オーストラリアのTelstra向けも14.1%と大きく、特定顧客への依存が課題となっている。
収益の変動と財務体質
売上高は大型案件の有無により大きく変動する。2013年3月期の49億円をピークに減少傾向にあり、2026年3月期は23億円まで低下した。営業損益は2018年3月期以降赤字が続き、2026年3月期は営業損失8.7億円、親会社株主に帰属する当期純損失14.5億円を計上した。赤字の要因は販売終了製品の在庫評価損や研究開発費の継続的支出である。資金調達は株式発行や社債発行で行い、現金同等物は5.7億円を保有する。
業界の中での役割は放送用ネットワーク機器・システムメーカー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| ハードウエア製品 | 15億円 | 65.2% | — | — |
| メンテナンス・サポ-ト | 6億円 | 26.1% | — | — |
| その他 | 2億円 | 8.7% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01放送事業(テレビ放送局)主力
テレビ放送局向けに、放送用映像伝送ネットワークを構築するための機器・システムを開発・販売。映像品質の劣化を防ぎ、伝送遅延を最小限に抑える高信頼な製品を提供する。スポーツ中継やリモートプロダクションなどにも採用される。
サッカーワールドカップやオリンピックなど世界的イベントの映像伝送に採用された実績を持つ
- 映像伝送機器
- 放送用の高品位映像をIPネットワークで伝送するためのエンコーダー・デコーダーなど。低遅延で映像品質を保ち、放送局の基幹インフラとして使用される。
- システム構築サービス
- 機器販売に加え、ソフトウェア、設置工事、保守サービスを組み合わせたシステム構築を提供。放送局のネットワーク全体を最適化する。
02通信事業者主力
通信事業者向けに、放送局への映像伝送サービスを支える機器・システムを販売。通信事業者は自社の回線設備と組み合わせて放送局に映像伝送サービスを提供する。
- 映像伝送機器
- 通信事業者が放送局向けに映像伝送サービスを提供するための基盤となる機器。高信頼性・低遅延を実現する。
製品と技術
高信頼・低遅延を実現するIP伝送技術
当社の製品は放送用映像伝送に特化し、絶対的な信頼性と最小限の伝送遅延を要求される。従来の汎用通信機器では満たせなかったこれらの要件を、IP通信技術をベースに独自の実装でクリアする。その結果、サッカーワールドカップやオリンピックなどの世界的スポーツイベントの映像伝送装置として採用される。また、AT&TやTelstraなど大手通信事業者の基幹インフラとしても使用されている。
リモートプロダクションと放送局IP化を支える
近年、スポーツ中継などの制作現場ではリモートプロダクション方式への移行が進んでいる。当社の機器は、放送局が遠隔地から制作・編集・配信をIPネットワーク上で実現する際の伝送装置として採用される。放送局内の設備IP化にも対応し、導入後10年を経過した設備のシームレスな更新を可能にする新製品を提供している。これにより、更新需要を取り込む方針である。
ハードウエアとソフトウエアの融合によるソリューション
当社は従来のハードウエア製品に加え、機能をソフトウエアとして提供する割合を増やしている。ハードウエアを基本機能に絞り込み共通化することでコスト低減を図り、顧客の初期投資負担を軽減する。また、自社機器を含むシステム全体を管理するEquipment Management Systemを開発し、統合ソリューションとして提供する。これにより、単なる機器販売からサービス型ビジネスへのシフトを目指す。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
電気機器のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 放送事業(テレビ放送局)サッカーワールドカップやオリンピックなど世界的イベントの映像伝送に採用された実績を持つ
有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
小規模ながら半導体・電子部品で独自性
電気機器業界に属する同社は、半導体や電子部品の製造・販売を手掛ける。売上規模は約28億円と小粒で、同業のキオクシアHDやイビデンと比べて極めて小さい。直近の営業赤字が示すように収益力は脆弱であり、業界内での存在感は限定的。競合への差別化要因が不明瞭で、コスト競争にも晒されやすい。
強み
- 特定の半導体・電子部品に特化し、大手が参入しにくい分野で事業を展開している可能性がある。
- 小規模組織ゆえに意思決定が速く、市場変化への対応や新規開拓を迅速に行える。
- 限られた顧客基盤ながら、長期取引による固定ファンを持つ可能性があり、安定受注につながる。
- 半導体市場の成長に伴い、需要増加の恩恵を受けるポテンシャルがある。
課題
- 直近3期で売上高が31億→28億→23億円と減少しており、事業縮小リスクが顕在化。
- 営業利益率が-17.9%から-39.1%へ悪化、収益構造の抜本的な改善が急務。
- 大手同業に比べ規模・技術力で劣り、差別化が難しく価格競争に巻き込まれやすい。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
電気機器の時価総額近傍。太字がメディアリンクス
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6635大日光・エンジニアリング | 46億円 | 12.0倍 |
| 2 | 6926岡谷電機産業 | 44億円 | — |
| 3 | 6721ウインテスト | 39億円 | — |
| 4 | 6836ぷらっとホーム | 38億円 | 165.3倍 |
| 5 | 6614シキノハイテック | 38億円 | — |
| 6 | 6659メディアリンクス | 37億円 | — |
| 7 | 6662ユビテック | 34億円 | 68.2倍 |
| 8 | 6898トミタ電機 | 34億円 | 27.1倍 |
| 9 | 6694ズーム | 33億円 | — |
| 10 | 6656インスペック | 33億円 | 42.3倍 |
| 11 | 6969松尾電機 | 32億円 | 8.5倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 12件
映像設計受託からスタートした1993年
1993年4月、映像設計受託を目的として北海道函館市で株式会社メディア・リンクスを設立した。設立翌年の1994年6月には登記上の本店を神奈川県川崎市高津区に移転し、首都圏を拠点に事業を展開する基盤を築いた。この時期は映像機器の設計受託が主であったが、後の放送用IP伝送機器開発への布石となった。
子会社化と社名変更を経た2000年代
2001年8月に株式会社メディアリンクスシステムズを子会社化(後に消滅)しグループ体制を強化した。2005年4月には米国デラウェア州にMEDIA LINKS, INC.を設立し、欧米市場への販売拠点を確保した。同年5月に商号を株式会社メディアグローバルリンクスに変更し、グローバル展開を明確に打ち出した。
ジャスダック上場と海外子会社設立
2006年3月、ジャスダック証券取引所に上場(証券コード:6659)した。2009年1月には子会社のメディアリンクスシステムズを吸収合併し経営資源を集中させた。2010年4月には大阪証券取引所JASDAQに上場すると同時に、オーストラリアにML AU PTY LTDを設立し、オセアニア市場への足掛かりを築いた。
本社移転と東京証券取引所への統合
2012年9月に本店を川崎市幸区に移転した。2013年7月の大阪証券取引所と東京証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場した。この頃からIP映像伝送機器の開発を本格化し、放送業界のIP化の波に乗った。2015年8月には英国に支店を開設したが、2018年9月に閉鎖している。
現社名への変更とスタンダード市場移行
2017年6月、商号を株式会社メディアリンクスに変更した。同時期に東京証券取引所の市場区分見直しによりスタンダード市場に移行した。この間、ハードウエア中心からソフトウエアと組み合わせたソリューション提供へとビジネスモデルを進化させている。2026年3月期まで3期連続の営業赤字が続いており、構造改革の途上にある。
年表12件を開く
1990年代
- 1993年4月創業映像設計受託業を目的として、株式会社メディア・リンクスを設立(登記上の本店所在地は、北海道函館市亀田町)
- 1994年6月登記上の本店所在地を神奈川県川崎市高津区に移転
2000年代
- 2001年8月M&A株式会社メディアリンクスシステムズを子会社化(消滅会社)
- 2005年4月欧米における販売を目的として、米国デラウェア州に米国子会社MEDIA LINKS,INC.を設立(法人登録、現 連結子会社)
- 2005年5月商号変更株式会社メディアグローバルリンクスに商号変更
- 2006年3月上場ジャスダック証券取引所に上場(証券コード:6659)
- 2009年1月M&A連結子会社であった株式会社メディアリンクスシステムズを吸収合併
2010年代
- 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場 オーストラリアにおける販売を目的として、同国ビクトリア州に子会社ML AU PTY LTDを設立(現 連結子会社)
- 2012年9月本店所在地を神奈川県川崎市幸区に移転
- 2013年7月上場大阪証券取引所と東京証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所 JASDAQ(スタンダード)に上場
- 2015年8月欧州中東アフリカ地域の販売網を統括する拠点として、英国ハートフォードシャー州に支店 MEDIA GLOBAL LINKS UK LIMITEDを開設(2018年9月閉鎖)
- 2017年6月商号変更株式会社メディアリンクスに商号変更 東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所スタンダード市場に移行
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
特定顧客への依存度低減と新規顧客開拓
大口顧客への過度な依存を避けるため、営業力強化や販売代理店・SIerとの協業により新規顧客を獲得し、顧客基盤を分散する。
- 02
既存顧客への拡販と新規顧客獲得
設備更新需要やリモートプロダクション・4K放送拡大に対応した新製品を提供し、北米では直販、他地域では代理店経由で販売網を拡大する。
- 03
ソフトウェア開発力の強化と統合ソリューション提供
ハードウェア機能をソフトウェア化して共通化を進め、コストを低減。統合管理ソフトウェアを開発し、初期投資負担を軽減するソリューションを提供する。
- 04
グローバル販売チャネル網の構築
自社直販中心の日本・米国に加え、アジア・欧州では業界に精通した代理店を開拓し、技術指導などきめ細かなチャネルサポートを提供する。
- 05
競争力ある新製品開発への投資継続
技術力を維持するため、新技術を取り込み開発スピードを向上させ、高付加価値製品を市場に投入し続ける研究開発投資を継続する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で61人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は785万円で、9期前と比べて+8.0%。平均年齢は44.1歳、平均勤続年数は13.1年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 106 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 95 | — |
| 2019年3月 | 727 | 41.8 | 8.6 | 87 | — |
| 2020年3月 | 754 | 42.2 | 9.4 | 85 | — |
| 2021年3月 | 750 | 43.7 | 10.4 | 81 | — |
| 2022年3月 | 782 | 43.8 | 10.1 | 77 | — |
| 2023年3月 | 778 | 44.3 | 10.8 | 77 | — |
| 2024年3月 | 768 | 44.0 | 11.4 | 73 | — |
| 2025年3月 | 775 | 44.5 | 12.6 | 65 | −769 |
| 2026年3月 | 785 | 44.1 | 13.1 | 61 | −1,475 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 0 / 海外 1) を有報から抽出しています。
- 海外ML AU PTY LTDCollingwood, VIC Australia議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は23億円、営業利益は-9億円。前期と比べると減収で、売上が-17.9%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 37億円 | 23億円 |
| 営業利益 | 0億円 | -9億円 |
| 純利益 | 0億円 | -15億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は7億円、営業利益は−1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+40.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 9 | — | — | 0 |
| 2024年1Q | 5 | −2 | −40.0 | −2 |
| 2024年2Q | 8 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2024年3Q | 6 | −1 | −16.7 | −1 |
| 2024年4Q | 12 | — | — | 1 |
| 2025年2Q | 10 | −5 | −50.0 | −5 |
| 2025年4Q | 18 | 0 | 0.0 | −1 |
| 2026年2Q | 12 | −3 | −25.0 | −4 |
| 2026年4Q | 11 | −6 | −54.5 | −11 |
| 2027年1Q | 7 | −1 | −14.3 | −1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は49億円から23億円へ47%に減った。直近期の営業利益率は-39.1%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 大阪証券取引所と東京証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所 JASDAQ(スタンダード)に上場 | |||||
| 2013年3月 | 49 | — | 9 | — | 7 |
| 2014年3月 | 43 | — | 4 | — | 3 |
| 欧州中東アフリカ地域の販売網を統括する拠点として、英国ハートフォードシャー州に支店 MEDIA GLOBAL LINKS UK LIMITEDを開設(2018年9月閉鎖) | |||||
| 2015年3月 | 54 | — | 5 | — | 5 |
| 2016年3月 | 56 | — | 3 | — | 1 |
| 株式会社メディアリンクスに商号変更 東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所スタンダード市場に移行 | |||||
| 2017年3月 | 45 | — | −6 | — | −9 |
| 2018年3月 | 39 | — | −4 | — | −5 |
| 2019年3月 | 32 | — | 1 | — | 0 |
| 2020年3月 | 24 | — | −6 | — | −6 |
| 2021年3月 | 25 | — | −2 | — | −2 |
| 2022年3月 | 25 | — | −7 | — | −8 |
| 2023年3月 | 25 | — | −2 | — | −2 |
| 2024年3月 | 31 | — | −2 | — | −2 |
| 2025年3月 | 28 | −5 | −5 | −17.9 | −6 |
| 2026年3月 | 23 | −9 | −9 | −39.1 | −15 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高23億円のうち、営業利益として残るのは-9億円で-39.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-15億円、売上の-65.2%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金52.2%12億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金82.6%19億円
- その他の費用持分法損益などの調整4.3%1億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-39.1%-9億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが−4億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは−6億円。この組み合わせは「先行投資型」にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型。期末の手元現金は6億円で、売上の3.1ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 7 | −1 | −1 | 6 | 20 |
| 2014年3月 | 6 | −1 | −2 | 5 | 23 |
| 2015年3月 | 5 | −1 | −3 | 4 | 24 |
| 2016年3月 | 4 | −2 | 2 | 2 | 27 |
| 2017年3月 | −8 | 1 | 4 | −7 | 23 |
| 2018年3月 | −4 | 1 | 1 | −3 | 21 |
| 2019年3月 | −1 | 0 | 1 | −1 | 21 |
| 2020年3月 | −2 | 0 | 1 | −2 | 19 |
| 2021年3月 | −6 | 0 | −4 | −6 | 9 |
| 2022年3月 | −3 | 0 | −3 | −3 | 3 |
| 2023年3月 | −8 | 0 | 9 | −8 | 5 |
| 2024年3月 | −4 | −1 | 10 | −5 | 9 |
| 2025年3月 | −8 | −1 | 3 | −9 | 4 |
| 2026年3月 | −4 | −2 | 9 | −6 | 6 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は31億円。このうち返さなくてよい自己資本が25億円で、自己資本比率は80.5%(業種中央値61.0%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 47 | 25 | 22 | 52.3 |
| 2014年3月 | 47 | 29 | 18 | 59.9 |
| 2015年3月 | 53 | 35 | 18 | 64.7 |
| 2016年3月 | 54 | 36 | 18 | 65.1 |
| 2017年3月 | 47 | 27 | 20 | 56.0 |
| 2018年3月 | 44 | 21 | 23 | 47.4 |
| 2019年3月 | 41 | 22 | 19 | 52.2 |
| 2020年3月 | 37 | 16 | 21 | 41.7 |
| 2021年3月 | 33 | 14 | 19 | 42.0 |
| 2022年3月 | 23 | 8 | 15 | 33.6 |
| 2023年3月 | 32 | 17 | 15 | 53.6 |
| 2024年3月 | 43 | 27 | 16 | 60.8 |
| 2025年3月 | 37 | 24 | 12 | 65.5 |
| 2026年3月 | 31 | 25 | 6 | 80.5 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
電気機器 224社との比較
同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で224社中33位あたり、逆に低いのは営業利益率で224社中221位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥49で、1年前と比べて-25.8%。過去52週の値幅のなかでは20%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PBR | 1.52倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月17日に50円まで回復しましたが、8月21日には48円と小反落しています。1ヶ月で約4%下落し、25日移動平均線(48.3円)とほぼ同水準です。75日線(55.8円)を下回っており、52週高値115円からは約58%下落、52週安値32円からは約50%上昇です。7月22日には出来高が962万株と急増しましたが、その後は減少傾向にあり、8月21日は241万株でした。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 30/100)。
PERが算出不能で収益力の評価が難しく、PBRは1.41倍と同業界平均の2.09倍を下回るが、ROEは1.8%と低水準で、直近3期連続で最終赤字が続き、売上高も縮小傾向にある。配当利回りは0%で株主還元がなく、業界平均の2.27%を大きく下回る。収益悪化を考慮すると、現状の株価は割高に映る。割安感はあるが、財務健全性や業績回復の見通しが不透明な点が懸念材料。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PBR | 1.52倍 | 2.58倍 |
| ROE | 1.8% | 5.8% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
光学機器の需要はスマートフォン向けが頭打ちとなる一方、車載・監視・医療などの新分野へのシフトが進む。強気派は開発体制と技術を評価し、新規分野での成長を期待する。弱気派は収益性が悪化し、赤字が続く中で、将来の成長が見えないと懸念する。
- 技術力で新市場を開拓
レンズや光学部品の高精度技術は他社にない強みとなり、車載や医療で受注拡大の可能性がある。
- ニッチ市場で高シェア
特定分野に集中し、シェア獲得で安定収益を目指す。
- ターンアラウンドへの期待
2026年3月期の売上は減少するが、中長期でコスト削減効果が見込める。
- 1年で-20.69%の下落、売られ過ぎ感不定影響弱
過去1年で株価は20.69%下落。悪材料織り込み済みで反発余地。
- 外国人保有5.13%で中長期投資家が残存継続影響弱
外資保有率5.13%は小型株として高めで、継続買い支え。
- PBR1.41倍で純資産はプラス継続影響弱
時価総額35億円、PBR1.41倍から純資産はプラスで倒産リスク低い。
- 株価46円と低位、値ごろ感から資金流入不定影響弱
株価46円と低く、小さな資金でも売買が可能。
- 収益性の悪化
2026/3期の営業利益率はマイナス39%と赤字幅が拡大し、改善の兆しが見えない。
- 需要の不透明さ
スマホ市場の縮小が続き、新分野の成長もまだ小さい。
- 財務リスク
自己資本比率は低く、債務が増加傾向にあり、資金繰りが懸念される。
- 2026年3月期は営業赤字9億円、赤字拡大通年影響中
営業損失は2025年3月期の5億円から9億円に拡大。
- 売上高が31→28→23億円と逓減通年影響中
売上高は3期連続減少し、23億円まで縮小。
- 無配当が継続通年影響弱
配当利回り0%で、株主への還元が無い。
- ROE1.8%と低く、資本効率が悪い継続影響弱
ROE1.8%は極めて低く、収益性が劣後。
- セグメント別売上高
- 新しい分野(車載・医療など)の売上貢献度と成長性を確認するため。
- 営業利益率
- 赤字脱却の兆しを見るため。
- 研究開発費
- 将来の製品競争力への投資状況を把握するため。
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ19,630人。区分でいちばん多いのは個人・その他で85.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が1.0%を占め、残る99.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 73.0 | 68.5 | 73.1 | 84.7 | 89.0 | 85.7 |
| 証券会社 | 3.1 | 10.9 | 8.8 | 3.7 | 5.6 | 8.2 |
| 外国法人 | 3.0 | 3.9 | 5.2 | 4.8 | 2.5 | 4.3 |
| 外国人個人 | 0.3 | 0.3 | 0.9 | 0.9 | 0.5 | 0.9 |
| 事業法人 | 17.6 | 15.7 | 5.6 | 3.5 | 1.8 | 0.9 |
| 金融機関 | 3.0 | 0.6 | 6.3 | 2.4 | 0.7 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 楽天証券株式会社 | 3.70 |
| 02 | 前田 喜美子 | 3.57 |
| 03 | 杉山 善一 | 2.15 |
| 04 | 野村證券株式会社 | 1.34 |
| 05 | 株式会社SBI証券 | 1.17 |
| 06 | BNP PARIBAS LONDON BRANCH FOR PRIME BROKERAGE CLEARANCE ACC FOR THIRD PARTY(常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ) | 1.05 |
| 07 | 原田 始 | 0.88 |
| 08 | 黒木 英治 | 0.74 |
| 09 | BARCLAYS CAPITAL SECURITIES LIMITED(常任代理人 バークレイズ証券株式会社) | 0.71 |
| 10 | 福岡 一美 | 0.66 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-07バークレイズ・バンク・ピーエルシー(Barclays Bank PLC)新規の大量保有報告0.18%-5.05pt
- 2026-08-07野村證券株式会社新規の大量保有報告1.17%-4.04pt
- 2026-07-23バークレイズ・バンク・ピーエルシー(Barclays Bank PLC)新規の大量保有報告5.23%
- 2026-07-23野村證券株式会社新規の大量保有報告0.00%
- 2026-05-26エボ ファンド(Evo Fund)新規の大量保有報告1.14%-3.94pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で−115%、1株純資産は14期で−93%。直近期のROEは1.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 140 | 469 | 35.6 | 4.8 |
| 2014年3月 | 60 | 524 | 12.1 | 7.5 |
| 2015年3月 | 97 | 628 | 16.9 | 10.7 |
| 2016年3月 | 21 | 636 | 3.3 | 28.5 |
| 2017年3月 | −166 | 469 | — | — |
| 2018年3月 | −88 | 372 | — | — |
| 2019年3月 | 7 | 384 | 1.8 | 45.4 |
| 2020年3月 | −105 | 270 | — | — |
| 2021年3月 | −39 | 244 | — | — |
| 2022年3月 | −134 | 134 | — | — |
| 2023年3月 | −13 | 72 | — | — |
| 2024年3月 | −8 | 62 | — | — |
| 2025年3月 | −12 | 51 | — | — |
| 2026年3月 | −22 | 33 | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
8名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額77百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 菅原司 | 代表取締役社長 | 48 | 4,200 |
| ジョン・デイル | 取締役CMO | 68 | — |
| 長谷川渉 | 取締役 管理本部長 | 67 | 2,000 |
| 石井洋一 | 取締役 | 79 | — |
| 石田正 | 取締役 | 82 | 2,000 |
| 田中暁 | 常勤監査役 | 69 | — |
| 木下直樹 | 監査役 | 61 | — |
| 大田研一 | 監査役 | 79 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 53 | 53 | 18 |
| 社外取締役 | 5 | 24 | 24 | 5 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容2,937字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,976字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク5,353字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,586字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第33期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-24
- 半期報告書半期報告書-第33期(2025/04/01-2026/03/31)2025-10-30
- 有価証券報告書有価証券報告書-第32期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-27
- 半期報告書半期報告書-第32期(2024/04/01-2025/03/31)2024-10-31
- 有価証券報告書有価証券報告書-第31期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-21
- 四半期報告書四半期報告書-第31期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-01-25
- 四半期報告書四半期報告書-第31期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-10-26
- 四半期報告書四半期報告書-第31期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-07-31
- 有価証券報告書有価証券報告書-第30期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-23
- 四半期報告書四半期報告書-第30期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-01-26
- 四半期報告書四半期報告書-第30期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-10-27
- 四半期報告書四半期報告書-第30期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-07-28
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