概要
かわでんは、山形県南陽市に本社を置く配電制御設備の専業メーカーである。1940年設立、2026年3月期の売上高は265億円、従業員860名。ビルや工場向けの高低圧配電盤・制御盤・分電盤を、顧客ごとに一品一様で製作するカスタムメイド型事業に特化し、国内の同市場では唯一の公開企業である。
単一事業セグメントで競争する配電制御設備専業
かわでんは、配電制御設備の製造販売のみを事業とする単一セグメント企業である。製品は高低圧配電盤、制御盤、分電盤などに分類され、これらを一式として受注する。設計から製造、販売、アフターサービスまでを社内で一貫して行い、外注に多くを依存する競合と差別化している。製品は重量物で容積が大きく、建築工程に密接に組み込まれるため、海外生産には不向きであり、ほとんどが国内企業により供給されている。
カスタム型市場に特化した公開企業の立ち位置
配電制御設備業界は標準型とカスタム型の二つの市場に分かれる。かわでんはカスタム型に属し、顧客の仕様に応じて一品ごとに設計・製造する。同市場には約360社の正会員が所属する日本配電制御システム工業会があるが、全体では2,000社にのぼるメーカーのほとんどが未公開企業であり、かわでんはカスタム型市場で唯一の公開企業である。そのため、競合として認識できる企業は未公開企業のみとなる。
山形と九州の二拠点生産と2025年の中期計画
生産拠点は山形県南陽市の山形工場と佐賀県佐賀市の九州工場の二つである。山形工場は1945年に戦時疎開で移転した工場を起源とし、ISO9001・ISO14001認証を取得。九州工場は1994年に完成した。両工場ではカチオン電着塗装ラインや検査棟の増設など設備投資を継続してきた。2025年4月からは売上高350億円、営業利益40億円、ROE10%を目標とする中期経営計画を開始し、山形県上山市への新工場建設も予定している。
業界の中での役割は配電制御設備の専業サプライヤー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01非住宅建築(オフィスビル、病院、学校、工場など)主力
大型・中型オフィスビル、病院、学校、工場、大型マンション向けに、高低圧配電盤、制御盤、分電盤などの配電制御設備を個別受注生産。新築・リニューアル時の需要に応える。
カスタム型市場において公開企業は当社のみ
- 高低圧配電盤
- 高圧・低圧の電力を各設備に分配するための盤。電力の受電・配電を制御する。
- 制御盤
- 工場やビルの設備を自動制御するための盤。モーターやポンプなどの動作を制御する。
- 分電盤
- 建物内の各フロアや部屋へ電気を分配するための盤。照明やコンセントなどへの電力供給を担う。
製品と技術
高低圧配電盤と制御盤・分電盤の製品体系
かわでんの主力製品は、受電設備から負荷設備までの電気を制御・分配する配電制御設備である。高圧配電盤は6.6kV以上の電圧を扱い、変電所から導入された電力を建物内に分配する。低圧配電盤は100V~400Vの電圧を制御し、照明やコンセントへ給電する。制御盤はビルの空調・給排水・昇降機などを自動制御し、分電盤はフロア単位で電気を細分化する。これらは多くの場合、一式として受注され、建築物の電気系統の中核を担う。
カスタムメイド生産と国内完結型のビジネスモデル
かわでんの強みは、顧客ごとに異なる仕様に合わせて一品一様で設計・製造するカスタムメイド対応にある。製品は重量物で容積が大きく、建築工程に合わせた納期管理が求められるため、海外生産には不向きである。また、受注から製造までの間に顧客から仕様変更が入ることも多く、設計変更への柔軟な対応力が必須となる。同社は社内に研究・設計・製造・販売・アフターサービス部門を一貫して持ち、このフレキシビリティを競争力の源泉としている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
電気機器のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 非住宅建築(オフィスビル、病院、学校、工場など)カスタム型市場において公開企業は当社のみ
有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
中堅電機メーカー、成長軌道に乗る
かわでんは電気機器セクターの中堅企業で、売上高200~300億円規模。直近3期で増収を続け、営業利益率も改善傾向にある。同業のキオクシアHDやイビデンは半導体・電子部品が主力で売上規模が大きく異なるが、かわでんはニッチ市場を狙った製品展開で差別化を図っている。パワーエックスは新興の蓄電システム企業で、かわでんとは競合領域が一部重なる。近年は収益性の向上が顕著で、業界内でのプレゼンスを高めつつある。
強み
- 営業利益率が2024/3期から2025/3期に10.74%へ上昇、収益力が向上している。
- 売上高が3期連続増収(213→242→265億円)、右肩上がりのトレンド。
- 大企業に比べ意思決定が速く、ニッチ分野への迅速な対応が可能。
- 電気機器の特定領域に特化し、高い技術力と顧客基盤を有する。
課題
- 売上高300億円未満と小規模で、業界大手との競争でリソース不足。
- 特定分野への依存度が高く、需要変動の影響を受けやすい。
- パワーエックスなど新興企業の台頭で、既存市場の競争激化。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
電気機器の時価総額近傍。太字がかわでん
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6994指月電機製作所 | 379億円 | 14.5倍 |
| 2 | 6676BUFFALO | 374億円 | 9.8倍 |
| 3 | 6932遠藤照明 | 371億円 | 9.0倍 |
| 4 | 6677エスケーエレクトロニクス | 364億円 | 11.4倍 |
| 5 | 6521オキサイド | 353億円 | — |
| 6 | 6648かわでん | 349億円 | 9.1倍 |
| 7 | 6668アドテック プラズマ テクノロジー | 349億円 | 21.2倍 |
| 8 | 6915千代田インテグレ | 330億円 | 8.1倍 |
| 9 | 6706電気興業 | 326億円 | 15.3倍 |
| 10 | 6986双葉電子工業 | 324億円 | 12.9倍 |
| 11 | 6844新電元工業 | 314億円 | 5.5倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 36件
川﨑電気商会の創業と戦時疎開による山形移転
かわでんの歴史は1926年3月、創業者の川﨑勇が東京都目黒区原町に川﨑電気商会を創立したことに始まる。1940年6月には川﨑電気株式会社として法人化(資本金10万円)し、東京営業部を開設した。しかし第二次世界大戦の戦況悪化により、1945年6月に工場を創業者の郷里である山形県南陽市へ移転。同年10月には本社も現在地に移し、一貫生産工場としての基盤を築いた。この地域密着型の立地が後の復興の礎となる。
戦後復興から東京証券取引所第二部上場まで
戦後、1946年8月に商工省重要指定工場に指定され、公的な信用を獲得。1960年10月からは本社工場の長期設備計画を二段階で実施し、生産能力を拡大した。1962年11月、山形県に本社を置く企業としては初めて東京証券取引所市場第二部に上場を果たす。1974年7月には東京営業部を港区芝浦に移転し、首都圏での営業体制を強化。この時期、ビルや工場の建設需要に乗り、成長軌道を確立した。
バブル崩壊後の民事再生手続きと再建
2000年9月、かわでんは民事再生手続きの開始を申し立てる。同年12月には上場廃止となり、経営破綻に直面した。2001年6月には主要子会社3社を解散。同年7月に再生計画が認可され、8月には100%減資と同時に18億円の第三者割当増資を実施し、新生川﨑電気として再スタートした。2002年7月に再生債権の弁済を完了し、民事再生手続きを終結。この経験がコスト管理と財務規律を徹底する企業体質へと変える契機となった。
商号変更とジャスダック再上場への道
2004年8月、ブランド名「KAWADEN」に商号を統一し、株式会社かわでんに変更。同年11月に日本証券業協会に店頭登録した後、12月にはジャスダック証券取引所に上場し、株式市場に復帰した。2010年4月の取引所合併に伴い大阪証券取引所JASDAQ、2013年7月の統合により東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。2022年4月の市場区分見直しで東証スタンダード市場に移行し、現在に至る。
設備投資と2030年を見据えた新工場計画
再上場後も生産設備の増強を継続。2005年から2008年にかけて山形工場の検査棟と九州工場の板金工場棟を増設。2016年には山形工場に新塗装ライン、2021年には新塗装工場を稼働させた。2026年3月期の売上高は265億円、営業利益41億円と過去最高を更新。2025年4月からは5か年の中期経営計画を開始し、山形県上山市に2029年前半の竣工を目指す新工場建設を発表。創業100周年となる2026年3月を目前に、さらなる成長投資を進めている。
年表36件を開く
1920年代
- 1926年3月創業川﨑電気商会を東京都目黒区原町に創業者 川﨑 勇により創立
1940年代
- 1940年6月創業川﨑電気株式会社設立(資本金10万円)
- 1940年6月東京都目黒区原町に東京営業部開設
- 1945年6月創業戦時疎開により工場を創業者の郷里、現山形県南陽市に移転新築(一貫生産工場として操業)
- 1945年10月本社を現在地に移転
- 1946年8月商工省重要指定工場に指定
1960年代
- 1960年10月本社工場長期設備計画第Ⅰ期工事完成
- 1962年11月上場山形県に本社を置く企業としての初の上場(東京証券取引所市場第二部)
- 1963年10月本社工場長期設備計画第Ⅱ期工事完成
1970年代
- 1974年7月東京営業部 東京都港区芝浦へ移転
1990年代
- 1994年4月佐賀県佐賀市大和町に九州工場完成
- 1996年8月商号変更英文商号を「Kawasaki Electric Corporation」から「KAWADEN CORPORATION」に変更
- 1996年12月山形工場がISO9001の認証取得
- 1997年1月九州工場がISO9002の認証取得(2003年12月よりISO9001へ移行)
- 1998年2月山形工場がISO14001の認証取得
2000年代
- 2000年4月東京本社 東京都大田区南蒲田へ移転
- 2000年9月民事再生手続開始の申立てを行う
- 2000年12月上場上場廃止
- 2001年6月川﨑電気マニュファクチャリング㈱等の主要な子会社3社解散決議
- 2001年7月民事再生法に基づく再生計画の認可決定が確定
- 2001年8月100%減資と同時に18億円の第三者割当増資を行い新生川﨑電気㈱のスタートを切る
- 2002年7月再生債権の弁済を行い民事再生手続が終結
- 2004年8月ブランド名「KAWADEN」と商号の統一を図るため、『㈱かわでん』に商号を変更
- 2004年11月日本証券業協会に株式を店頭登録
- 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場
- 2005年9月山形工場検査棟増設
- 2006年6月山形工場カチオン電着塗装設備稼働開始
- 2007年8月九州工場板金工場棟増設
- 2008年8月山形工場第2検査棟増設
2010年代
- 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場
- 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
- 2016年6月山形工場新塗装ライン稼動開始
- 2017年12月東京本社 東京都港区港南へ移転
2020年代
- 2021年12月山形新塗装工場稼働開始
- 2022年4月上場東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、東京証券取引所スタンダード市場に上場
- 2026年3月創業創業100周年
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2030年3月期まで350億円
- 営業利益2030年3月期まで40億円
- ROE2030年3月期まで10.0%
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
製品競争力の確保と顧客視点の製品開発
カスタム型配電制御設備専業メーカーとして、品質向上と納期遵守に加え、顧客が簡単に施工できる製品や停電時間を極小化する製品を開発。新工場建設による生産能力拡充も推進する。
- 02
リニューアル事業強化による製品ライフサイクル管理
リニューアル事業を強化し、製品ライフサイクル全般で価値提供するビジネスモデルへ転換。社内の業務改革で人的リソースを捻出し、新技術や他社提携も活用する。
- 03
標準化・モジュール化の推進
カスタムニーズへの柔軟性を維持しつつ製品構造をモジュール化。都度設計の非効率を改善し、顧客満足と採算確保を両立する。
- 04
コストマネジメントの高度化
生産工程別・案件別の原価管理精度を高め、操業度の変動を全社的に抑制。物価上昇に対応した厳格なコスト管理で体質強化を図る。
- 05
新工場建設と環境配慮
山形県上山市に新工場を建設(2029年前半竣工予定)。標準化・自動化・省人化投資に加え、カーボンニュートラルを実現する環境配慮型工場を目指す。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で860人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は691万円で、9期前と比べて+20.5%。平均年齢は40.5歳、平均勤続年数は16.6年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 783 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 775 | — |
| 2019年3月 | 574 | 40.6 | 16.9 | 778 | — |
| 2020年3月 | 544 | 40.4 | 16.7 | 775 | — |
| 2021年3月 | 574 | 40.6 | 17.2 | 773 | — |
| 2022年3月 | 587 | 40.9 | 17.4 | 756 | — |
| 2023年3月 | 575 | 40.5 | 16.8 | 779 | — |
| 2024年3月 | 582 | 39.9 | 16.3 | 820 | — |
| 2025年3月 | 648 | 39.8 | 16.5 | 829 | 314 |
| 2026年3月 | 691 | 40.5 | 16.6 | 860 | 477 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は265億円、営業利益は41億円。前期と比べると増収増益で、売上が+9.5%、利益が+57.7%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 280億円 | 265億円 |
| 営業利益 | 43億円 | 41億円 |
| 純利益 | 29億円 | 29億円 |
| 1株あたり配当 | ¥66 | ¥66 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は65億円、営業利益は10億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+30.0%、営業利益は+900.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 54 | — | — | 2 |
| 2024年1Q | 50 | 1 | 2.0 | 0 |
| 2024年2Q | 57 | 5 | 8.8 | 4 |
| 2024年3Q | 57 | 4 | 7.0 | 2 |
| 2024年4Q | 49 | — | — | 1 |
| 2025年2Q | 105 | 7 | 6.7 | 5 |
| 2025年4Q | 137 | 19 | 13.9 | 15 |
| 2026年2Q | 134 | 20 | 14.9 | 13 |
| 2026年4Q | 131 | 21 | 16.0 | 16 |
| 2027年1Q | 65 | 10 | 15.4 | 7 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は155億円から265億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は15.5%。売上は4期、純利益は3期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場 | |||||
| 2013年3月 | 155 | — | 7 | — | 3 |
| 2014年3月 | 182 | — | 14 | — | 7 |
| 2015年3月 | 193 | — | 24 | — | 14 |
| 2016年3月 | 206 | — | 24 | — | 17 |
| 2017年3月 | 192 | — | 16 | — | 10 |
| 2018年3月 | 188 | — | 16 | — | 13 |
| 2019年3月 | 194 | — | 12 | — | 9 |
| 2020年3月 | 210 | — | 10 | — | 7 |
| 2021年3月 | 186 | — | 15 | — | 10 |
| 東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、東京証券取引所スタンダード市場に上場 | |||||
| 2022年3月 | 183 | — | 10 | — | 6 |
| 2023年3月 | 197 | — | 5 | — | 3 |
| 2024年3月 | 213 | — | 12 | — | 7 |
| 2025年3月 | 242 | 26 | 27 | 10.7 | 20 |
| 創業100周年 | |||||
| 2026年3月 | 265 | 41 | 42 | 15.5 | 29 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高265億円のうち、営業利益として残るのは41億円で15.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は29億円、売上の10.9%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金61.9%164億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.6%60億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益15.5%41億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが51億円、投資CFが−13億円で、差し引きのフリーCFは38億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は108億円で、売上の4.9ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 14 | −3 | −1 | 11 | 39 |
| 2014年3月 | 9 | −3 | −2 | 6 | 43 |
| 2015年3月 | 20 | −1 | −2 | 19 | 60 |
| 2016年3月 | 11 | −9 | −3 | 2 | 60 |
| 2017年3月 | 20 | −5 | −2 | 15 | 73 |
| 2018年3月 | 11 | −4 | −2 | 7 | 79 |
| 2019年3月 | 15 | −5 | −1 | 10 | 87 |
| 2020年3月 | 10 | −7 | −4 | 3 | 86 |
| 2021年3月 | 21 | −14 | −2 | 7 | 91 |
| 2022年3月 | −10 | −13 | −1 | −23 | 67 |
| 2023年3月 | 17 | −4 | −4 | 13 | 76 |
| 2024年3月 | 2 | −3 | −1 | −1 | 74 |
| 2025年3月 | 15 | −6 | −2 | 9 | 81 |
| 2026年3月 | 51 | −13 | −11 | 38 | 108 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は277億円。このうち返さなくてよい自己資本が203億円で、自己資本比率は73.3%(業種中央値61.0%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 131 | 78 | 53 | 59.7 |
| 2014年3月 | 138 | 85 | 53 | 61.2 |
| 2015年3月 | 159 | 98 | 61 | 61.5 |
| 2016年3月 | 163 | 113 | 50 | 69.1 |
| 2017年3月 | 178 | 121 | 57 | 68.0 |
| 2018年3月 | 180 | 132 | 48 | 73.3 |
| 2019年3月 | 196 | 138 | 58 | 70.1 |
| 2020年3月 | 193 | 141 | 52 | 73.0 |
| 2021年3月 | 208 | 149 | 59 | 71.4 |
| 2022年3月 | 206 | 153 | 53 | 74.3 |
| 2023年3月 | 215 | 154 | 61 | 71.6 |
| 2024年3月 | 224 | 160 | 64 | 71.6 |
| 2025年3月 | 254 | 177 | 77 | 69.8 |
| 2026年3月 | 277 | 203 | 74 | 73.3 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
電気機器 224社との比較
同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率で224社中25位あたり、逆に低いのは自己資本比率で224社中66位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,664で、1年前と比べて+23.2%。過去52週の値幅のなかでは21%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 9.1倍 |
| PER (会社予想) | 9.1倍 |
| PBR | 3.38倍 |
| 配当利回り | 3.97% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
8月19日に前日比-5.31%の1640円と下落し、1ヶ月では-8.07%と弱含みです。8月10日には1655円と急落(前日比-14.2%)があり、その後も戻りは鈍く、25日線(1766.36円)を下回って推移しています。52週高値(2780円)からは大きく乖離し、中期的には200日線(1974.08円)を下回る弱気な展開が続いています。ただし、8月に入ってからの下落でRSIは51.85と中立圏にあり、短期的な売られ過ぎ感は薄れつつあります。今後の需給動向に注目です。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 45/100)。
PER10.2倍は業界平均29.53倍を大きく下回るが、PBR3.99倍は業界平均2.19倍を大きく上回り、割高。配当利回り3.32%は業界平均2.25%を上回り、ROE15.4%と高い。売上高・営業利益とも増加傾向で、2026/3期も大幅な増益見込み。ROEが高く収益性は良好だが、PBRが高く株価は割高感。PERは割安だが、他の指標で割高と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 9.1倍 | 30.8倍 |
| PER (予想) | 9.1倍 | — |
| PBR | 3.38倍 | 2.58倍 |
| ROE | 15.4% | 5.8% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
再生可能エネルギー政策の追い風で電力設備需要が高まる中、同社の業績は好調。強気派は、受注増と収益性改善が続き、2026年3月期も増収増益が見込めると主張。一方、弱気派は、電力会社の設備投資サイクルの変動や、競争激化による価格低下を懸念。株価が1年で倍増した反動も警戒される。
- 再エネ需要の拡大
再生可能エネルギー向けの電力設備需要が増加し、受注が伸びている
- 収益性改善
営業利益率が10.7%から15.5%へ上昇、利益成長が加速
- 業績見通し
2026年3月期も増収増益の見込みで、株価は上昇基調
- 営業利益26億円から41億円へ57.7%増通年影響中
2026/3期営業利益41億円は前期比57.7%増、営業利益率15.47%
- 売上高が213億円から265億円へ3年連続増収通年影響中
2024/3期213億円→2026/3期265億円、成長トレンド継続
- 純利益が7億円から29億円へ4倍増通年影響中
2026/3期純利益29億円は2024/3期7億円の約4.1倍
- PER10.2倍と配当利回り3.32%の割安感通年影響弱
PER10.2倍は収益成長に比べ低水準、配当利回り3.32%で下支え
- 設備投資サイクル
電力会社の設備投資は景気や政策に左右され、需要が減速するリスク
- 競争激化
国内外の競合との価格競争で利益率が圧迫される可能性
- 株価の高値警戒
1年で株価が2倍以上に上昇し、割高感がある
- 増収率が13.6%から9.5%へ鈍化通年影響中
2025/3期は前年比13.6%増だったが2026/3期は9.5%増に減速
- 株価1年で116.9%上昇し高PBR警戒継続影響中
株価1960円は1年間で+116.87%、PBR3.99倍に達し評価が膨らむ
- 外国人保有5.4%と需給の薄さ継続影響弱
外国人の持ち株比率5.4%は流動性リスク、売買代金が細りやすい
- 営業利益率15.47%の高水準はピーク懸念通年影響中
営業利益率は10.74%→15.47%と急伸、来期の反動減に注意
- 受注残高
- 将来の売上高の先行指標となり、需要動向を確認
- 営業利益率
- 価格競争やコスト変動の影響を測る
- 再生可能エネルギー関連売上
- 成長分野の開拓状況を見るため
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり66円で、前期から+71.1%。いまの株価に対する利回りは3.97%。増配か配当維持が3年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 14 | — | 21.8 |
| 2018年3月 | 16 | 14.3 | 19.8 |
| 2019年3月 | 16 | 0.0 | 28.8 |
| 2020年3月 | 16 | 0.0 | 38.7 |
| 2021年3月 | 16 | 0.0 | 26.6 |
| 2022年3月 | 16 | 0.0 | 39.6 |
| 2023年3月 | 16 | 0.0 | 80.0 |
| 2024年3月 | 18 | 12.5 | 38.7 |
| 2025年3月 | 38 | 111.1 | 31.0 |
| 2026年3月 | 65 | 71.1 | 35.5 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥66
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ2,849人。区分でいちばん多いのは事業法人で47.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が48.6%を占め、残る51.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業法人 | 49.4 | 49.4 | 49.4 | 48.9 | 49.3 | 47.5 |
| 個人・その他 | 43.0 | 43.0 | 45.0 | 47.3 | 46.1 | 45.1 |
| 自己株式 | 23.6 | 23.6 | 23.6 | 23.6 | 23.6 | 23.6 |
| 外国法人 | 6.1 | 6.0 | 4.2 | 2.6 | 2.3 | 5.4 |
| 金融機関 | 1.1 | 1.1 | 0.9 | 0.7 | 0.8 | 1.1 |
| 証券会社 | 0.4 | 0.5 | 0.5 | 0.5 | 1.5 | 0.9 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 融和実業株式会社 | 8.18 |
| 02 | 富士化学塗料株式会社 | 7.56 |
| 03 | 佐藤商事株式会社 | 2.74 |
| 04 | 株式会社立花エレテック | 2.59 |
| 05 | 株式会社きんでん | 2.39 |
| 06 | 株式会社関電工 | 2.39 |
| 07 | かわでん従業員持株会 | 1.90 |
| 08 | セントラル短資株式会社 | 1.67 |
| 09 | 新海 秀治 | 1.49 |
| 10 | 株式会社都市管財センター | 1.44 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+107%、1株純資産は14期で−48%。直近期のROEは15.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 89 | 2,450 | 3.7 | 13.8 | 56.4 |
| 2014年3月 | 230 | 2,645 | 9.0 | 6.3 | 21.8 |
| 2015年3月 | 453 | 3,060 | 15.9 | 5.4 | 13.3 |
| 2016年3月 | 537 | 3,514 | 16.3 | 4.4 | 13.0 |
| 2017年3月 | 321 | 3,782 | 8.8 | 7.1 | 21.8 |
| 2018年3月 | 404 | 4,123 | 10.2 | 6.3 | 19.8 |
| 2019年3月 | 278 | 4,298 | 6.6 | 10.6 | 28.8 |
| 2020年3月 | 207 | 4,406 | 4.7 | 8.7 | 38.7 |
| 2021年3月 | 300 | 4,644 | 6.6 | 8.5 | 26.6 |
| 2022年3月 | 40 | 954 | 4.3 | 10.8 | 39.6 |
| 2023年3月 | 20 | 959 | 2.1 | 17.8 | 80.0 |
| 2024年3月 | 46 | 1,001 | 4.7 | 12.4 | 38.7 |
| 2025年3月 | 123 | 1,108 | 11.6 | 6.5 | 31.0 |
| 2026年3月 | 183 | 1,269 | 15.4 | 10.6 | 35.5 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
14名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額329百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 相澤利雄 | 取締役会長(代表取締役) | 69 | 41,000 |
| 小川善之 | 取締役社長(代表取締役) | 57 | 10,500 |
| 神保能郎 | 取締役 経営管理本部長 | 63 | 17,500 |
| 田代正 | 取締役 製造本部長 | 58 | 33,500 |
| 坂本宏幸 | 取締役 営業本部長 | 54 | 7,000 |
| 山下孝司 | 取締役 経営企画室長 | 58 | 35,000 |
| 石田徹 | 取締役 | 72 | 1,000 |
| 堀内晃 | 取締役 | 67 | — |
| 菅野雅貴 | 取締役 | 51 | — |
| 長沼正光 | 監査役(常勤) | 69 | 6,500 |
| 加藤英樹 | 監査役 | 67 | — |
| 木南麻浦 | 監査役 | 50 | — |
残りの役員2名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 丸山秀人 | — | 62 | 900 |
| 千葉徹 | — | 79 | 1,500 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 賞与百万円 | 退職慰労百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 9 | 98 | 57 | 100 | 255 | 28 |
| 社外取締役 | 8 | 36 | 6 | 15 | 57 | 7 |
| 監査役 | 1 | 11 | 7 | — | 17 | 17 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,129字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,524字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク4,502字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,378字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第105期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-25
- 半期報告書半期報告書-第105期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第104期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-25
- 半期報告書半期報告書-第104期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第103期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第103期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-09
- 四半期報告書四半期報告書-第103期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第103期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第102期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-29
- 四半期報告書四半期報告書-第102期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-10
- 四半期報告書四半期報告書-第102期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第102期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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