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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

かわでん

KAWADEN CORPORATION6648 · Standard · 電気機器

ビル・工場向け配電制御設備の専業メーカー。顧客仕様に合わせ一品ごとに製作するカスタムメイドが強み。

概要

かわでんは、山形県南陽市に本社を置く配電制御設備の専業メーカーである。1940年設立、2026年3月期の売上高は265億円、従業員860名。ビルや工場向けの高低圧配電盤・制御盤・分電盤を、顧客ごとに一品一様で製作するカスタムメイド型事業に特化し、国内の同市場では唯一の公開企業である。

単一事業セグメントで競争する配電制御設備専業

かわでんは、配電制御設備の製造販売のみを事業とする単一セグメント企業である。製品は高低圧配電盤、制御盤、分電盤などに分類され、これらを一式として受注する。設計から製造、販売、アフターサービスまでを社内で一貫して行い、外注に多くを依存する競合と差別化している。製品は重量物で容積が大きく、建築工程に密接に組み込まれるため、海外生産には不向きであり、ほとんどが国内企業により供給されている。

カスタム型市場に特化した公開企業の立ち位置

配電制御設備業界は標準型とカスタム型の二つの市場に分かれる。かわでんはカスタム型に属し、顧客の仕様に応じて一品ごとに設計・製造する。同市場には約360社の正会員が所属する日本配電制御システム工業会があるが、全体では2,000社にのぼるメーカーのほとんどが未公開企業であり、かわでんはカスタム型市場で唯一の公開企業である。そのため、競合として認識できる企業は未公開企業のみとなる。

山形と九州の二拠点生産と2025年の中期計画

生産拠点は山形県南陽市の山形工場と佐賀県佐賀市の九州工場の二つである。山形工場は1945年に戦時疎開で移転した工場を起源とし、ISO9001・ISO14001認証を取得。九州工場は1994年に完成した。両工場ではカチオン電着塗装ラインや検査棟の増設など設備投資を継続してきた。2025年4月からは売上高350億円、営業利益40億円、ROE10%を目標とする中期経営計画を開始し、山形県上山市への新工場建設も予定している。

業界の中での役割は配電制御設備の専業サプライヤー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
265億円
営業利益
41億円
営業利益率
15.5%
純利益
29億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01非住宅建築(オフィスビル、病院、学校、工場など)主力

大型・中型オフィスビル、病院、学校、工場、大型マンション向けに、高低圧配電盤、制御盤、分電盤などの配電制御設備を個別受注生産。新築・リニューアル時の需要に応える。

カスタム型市場において公開企業は当社のみ

主な製品・サービス3
高低圧配電盤
高圧・低圧の電力を各設備に分配するための盤。電力の受電・配電を制御する。
制御盤
工場やビルの設備を自動制御するための盤。モーターやポンプなどの動作を制御する。
分電盤
建物内の各フロアや部屋へ電気を分配するための盤。照明やコンセントなどへの電力供給を担う。

製品と技術

高低圧配電盤と制御盤・分電盤の製品体系

かわでんの主力製品は、受電設備から負荷設備までの電気を制御・分配する配電制御設備である。高圧配電盤は6.6kV以上の電圧を扱い、変電所から導入された電力を建物内に分配する。低圧配電盤は100V~400Vの電圧を制御し、照明やコンセントへ給電する。制御盤はビルの空調・給排水・昇降機などを自動制御し、分電盤はフロア単位で電気を細分化する。これらは多くの場合、一式として受注され、建築物の電気系統の中核を担う。

カスタムメイド生産と国内完結型のビジネスモデル

かわでんの強みは、顧客ごとに異なる仕様に合わせて一品一様で設計・製造するカスタムメイド対応にある。製品は重量物で容積が大きく、建築工程に合わせた納期管理が求められるため、海外生産には不向きである。また、受注から製造までの間に顧客から仕様変更が入ることも多く、設計変更への柔軟な対応力が必須となる。同社は社内に研究・設計・製造・販売・アフターサービス部門を一貫して持ち、このフレキシビリティを競争力の源泉としている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 非住宅建築(オフィスビル、病院、学校、工場など)カスタム型市場において公開企業は当社のみ

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

中堅電機メーカー、成長軌道に乗る

かわでんは電気機器セクターの中堅企業で、売上高200~300億円規模。直近3期で増収を続け、営業利益率も改善傾向にある。同業のキオクシアHDやイビデンは半導体・電子部品が主力で売上規模が大きく異なるが、かわでんはニッチ市場を狙った製品展開で差別化を図っている。パワーエックスは新興の蓄電システム企業で、かわでんとは競合領域が一部重なる。近年は収益性の向上が顕著で、業界内でのプレゼンスを高めつつある。

強み

  • 営業利益率が2024/3期から2025/3期に10.74%へ上昇、収益力が向上している。
  • 売上高が3期連続増収(213→242→265億円)、右肩上がりのトレンド。
  • 大企業に比べ意思決定が速く、ニッチ分野への迅速な対応が可能。
  • 電気機器の特定領域に特化し、高い技術力と顧客基盤を有する。

課題

  • 売上高300億円未満と小規模で、業界大手との競争でリソース不足。
  • 特定分野への依存度が高く、需要変動の影響を受けやすい。
  • パワーエックスなど新興企業の台頭で、既存市場の競争激化。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

電気機器の時価総額近傍。太字がかわでん

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16994指月電機製作所379億円14.5倍
26676BUFFALO374億円9.8倍
36932遠藤照明371億円9.0倍
46677エスケーエレクトロニクス364億円11.4倍
56521オキサイド353億円
66648かわでん349億円9.1倍
76668アドテック プラズマ テクノロジー349億円21.2倍
86915千代田インテグレ330億円8.1倍
96706電気興業326億円15.3倍
106986双葉電子工業324億円12.9倍
116844新電元工業314億円5.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 36件

川﨑電気商会の創業と戦時疎開による山形移転

かわでんの歴史は1926年3月、創業者の川﨑勇が東京都目黒区原町に川﨑電気商会を創立したことに始まる。1940年6月には川﨑電気株式会社として法人化(資本金10万円)し、東京営業部を開設した。しかし第二次世界大戦の戦況悪化により、1945年6月に工場を創業者の郷里である山形県南陽市へ移転。同年10月には本社も現在地に移し、一貫生産工場としての基盤を築いた。この地域密着型の立地が後の復興の礎となる。

戦後復興から東京証券取引所第二部上場まで

戦後、1946年8月に商工省重要指定工場に指定され、公的な信用を獲得。1960年10月からは本社工場の長期設備計画を二段階で実施し、生産能力を拡大した。1962年11月、山形県に本社を置く企業としては初めて東京証券取引所市場第二部に上場を果たす。1974年7月には東京営業部を港区芝浦に移転し、首都圏での営業体制を強化。この時期、ビルや工場の建設需要に乗り、成長軌道を確立した。

バブル崩壊後の民事再生手続きと再建

2000年9月、かわでんは民事再生手続きの開始を申し立てる。同年12月には上場廃止となり、経営破綻に直面した。2001年6月には主要子会社3社を解散。同年7月に再生計画が認可され、8月には100%減資と同時に18億円の第三者割当増資を実施し、新生川﨑電気として再スタートした。2002年7月に再生債権の弁済を完了し、民事再生手続きを終結。この経験がコスト管理と財務規律を徹底する企業体質へと変える契機となった。

商号変更とジャスダック再上場への道

2004年8月、ブランド名「KAWADEN」に商号を統一し、株式会社かわでんに変更。同年11月に日本証券業協会に店頭登録した後、12月にはジャスダック証券取引所に上場し、株式市場に復帰した。2010年4月の取引所合併に伴い大阪証券取引所JASDAQ、2013年7月の統合により東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。2022年4月の市場区分見直しで東証スタンダード市場に移行し、現在に至る。

設備投資と2030年を見据えた新工場計画

再上場後も生産設備の増強を継続。2005年から2008年にかけて山形工場の検査棟と九州工場の板金工場棟を増設。2016年には山形工場に新塗装ライン、2021年には新塗装工場を稼働させた。2026年3月期の売上高は265億円、営業利益41億円と過去最高を更新。2025年4月からは5か年の中期経営計画を開始し、山形県上山市に2029年前半の竣工を目指す新工場建設を発表。創業100周年となる2026年3月を目前に、さらなる成長投資を進めている。

年表36件を開く

1920年代

  • 1926年3月創業川﨑電気商会を東京都目黒区原町に創業者 川﨑 勇により創立

1940年代

  • 1940年6月創業川﨑電気株式会社設立(資本金10万円)
  • 1940年6月東京都目黒区原町に東京営業部開設
  • 1945年6月創業戦時疎開により工場を創業者の郷里、現山形県南陽市に移転新築(一貫生産工場として操業)
  • 1945年10月本社を現在地に移転
  • 1946年8月商工省重要指定工場に指定

1960年代

  • 1960年10月本社工場長期設備計画第Ⅰ期工事完成
  • 1962年11月上場山形県に本社を置く企業としての初の上場(東京証券取引所市場第二部)
  • 1963年10月本社工場長期設備計画第Ⅱ期工事完成

1970年代

  • 1974年7月東京営業部 東京都港区芝浦へ移転

1990年代

  • 1994年4月佐賀県佐賀市大和町に九州工場完成
  • 1996年8月商号変更英文商号を「Kawasaki Electric Corporation」から「KAWADEN CORPORATION」に変更
  • 1996年12月山形工場がISO9001の認証取得
  • 1997年1月九州工場がISO9002の認証取得(2003年12月よりISO9001へ移行)
  • 1998年2月山形工場がISO14001の認証取得

2000年代

  • 2000年4月東京本社 東京都大田区南蒲田へ移転
  • 2000年9月民事再生手続開始の申立てを行う
  • 2000年12月上場上場廃止
  • 2001年6月川﨑電気マニュファクチャリング㈱等の主要な子会社3社解散決議
  • 2001年7月民事再生法に基づく再生計画の認可決定が確定
  • 2001年8月100%減資と同時に18億円の第三者割当増資を行い新生川﨑電気㈱のスタートを切る
  • 2002年7月再生債権の弁済を行い民事再生手続が終結
  • 2004年8月ブランド名「KAWADEN」と商号の統一を図るため、『㈱かわでん』に商号を変更
  • 2004年11月日本証券業協会に株式を店頭登録
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場
  • 2005年9月山形工場検査棟増設
  • 2006年6月山形工場カチオン電着塗装設備稼働開始
  • 2007年8月九州工場板金工場棟増設
  • 2008年8月山形工場第2検査棟増設

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
  • 2016年6月山形工場新塗装ライン稼動開始
  • 2017年12月東京本社 東京都港区港南へ移転

2020年代

  • 2021年12月山形新塗装工場稼働開始
  • 2022年4月上場東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、東京証券取引所スタンダード市場に上場
  • 2026年3月創業創業100周年

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2030年3月期まで350億円
  • 営業利益2030年3月期まで40億円
  • ROE2030年3月期まで10.0%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    製品競争力の確保と顧客視点の製品開発

    カスタム型配電制御設備専業メーカーとして、品質向上と納期遵守に加え、顧客が簡単に施工できる製品や停電時間を極小化する製品を開発。新工場建設による生産能力拡充も推進する。

  2. 02

    リニューアル事業強化による製品ライフサイクル管理

    リニューアル事業を強化し、製品ライフサイクル全般で価値提供するビジネスモデルへ転換。社内の業務改革で人的リソースを捻出し、新技術や他社提携も活用する。

  3. 03

    標準化・モジュール化の推進

    カスタムニーズへの柔軟性を維持しつつ製品構造をモジュール化。都度設計の非効率を改善し、顧客満足と採算確保を両立する。

  4. 04

    コストマネジメントの高度化

    生産工程別・案件別の原価管理精度を高め、操業度の変動を全社的に抑制。物価上昇に対応した厳格なコスト管理で体質強化を図る。

  5. 05

    新工場建設と環境配慮

    山形県上山市に新工場を建設(2029年前半竣工予定)。標準化・自動化・省人化投資に加え、カーボンニュートラルを実現する環境配慮型工場を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で860人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は691万円で、9期前と比べて+20.5%平均年齢は40.5歳、平均勤続年数は16.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月783
2018年3月775
2019年3月57440.616.9778
2020年3月54440.416.7775
2021年3月57440.617.2773
2022年3月58740.917.4756
2023年3月57540.516.8779
2024年3月58239.916.3820
2025年3月64839.816.5829314
2026年3月69140.516.6860477

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率77.8%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)73.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社及び山形工場等 — 山形県南陽市3,183百万円
九州工場 — 佐賀県佐賀市1,236百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は265億円営業利益41億円前期と比べると増収増益で、売上が+9.5%、利益が+57.7%。

売上高
+9.5%
265億円
営業利益
+57.7%
41億円
純利益
+45.0%
29億円
営業利益率
15.5%
前期比 +4.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高280億円265億円
営業利益43億円41億円
純利益29億円29億円
1株あたり配当¥66¥66

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は65億円、営業利益は10億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+30.0%、営業利益は+900.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q542
2024年1Q5012.00
2024年2Q5758.84
2024年3Q5747.02
2024年4Q491
2025年2Q10576.75
2025年4Q1371913.915
2026年2Q1342014.913
2026年4Q1312116.016
2027年1Q651015.47

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は155億円から265億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は15.5%。売上は4期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
2013年3月15573
2014年3月182147
2015年3月1932414
2016年3月2062417
2017年3月1921610
2018年3月1881613
2019年3月194129
2020年3月210107
2021年3月1861510
東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、東京証券取引所スタンダード市場に上場
2022年3月183106
2023年3月19753
2024年3月213127
2025年3月242262710.720
創業100周年
2026年3月265414215.529

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高265億円のうち、営業利益として残るのは41億円15.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は29億円、売上の10.9%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金61.9%164億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.6%60億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益15.5%41億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
38.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+8.6pt
15.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+5.0pt
10.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+7.4pt
15.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
10.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
17.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが51億円、投資CFが−13億円で、差し引きのフリーCFは38億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は108億円で、売上の4.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月14−3−11139
2014年3月9−3−2643
2015年3月20−1−21960
2016年3月11−9−3260
2017年3月20−5−21573
2018年3月11−4−2779
2019年3月15−5−11087
2020年3月10−7−4386
2021年3月21−14−2791
2022年3月−10−13−1−2367
2023年3月17−4−41376
2024年3月2−3−1−174
2025年3月15−6−2981
2026年3月51−13−1138108

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は277億円。このうち返さなくてよい自己資本が203億円で、自己資本比率は73.3%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月131785359.7
2014年3月138855361.2
2015年3月159986161.5
2016年3月1631135069.1
2017年3月1781215768.0
2018年3月1801324873.3
2019年3月1961385870.1
2020年3月1931415273.0
2021年3月2081495971.4
2022年3月2061535374.3
2023年3月2151546171.6
2024年3月2241606471.6
2025年3月2541777769.8
2026年3月2772037473.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
108億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
176億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
74億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率224社中25位あたり、逆に低いのは自己資本比率224社中66位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
15.4%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
15.5%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
73.3%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
9.5%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.0%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,664で、1年前と比べて+23.2%過去52週の値幅のなかでは21%の位置にある。

¥1,664-2.2%1ヶ月-13.7%1年+23.2%時価総額349億円
過去52週の値幅
安値¥1,362高値¥2,780

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.1倍
PER (会社予想)9.1倍
PBR3.38倍
配当利回り3.97%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月19日に前日比-5.31%の1640円と下落し、1ヶ月では-8.07%と弱含みです。8月10日には1655円と急落(前日比-14.2%)があり、その後も戻りは鈍く、25日線(1766.36円)を下回って推移しています。52週高値(2780円)からは大きく乖離し、中期的には200日線(1974.08円)を下回る弱気な展開が続いています。ただし、8月に入ってからの下落でRSIは51.85と中立圏にあり、短期的な売られ過ぎ感は薄れつつあります。今後の需給動向に注目です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 45/100)

PER10.2倍は業界平均29.53倍を大きく下回るが、PBR3.99倍は業界平均2.19倍を大きく上回り、割高。配当利回り3.32%は業界平均2.25%を上回り、ROE15.4%と高い。売上高・営業利益とも増加傾向で、2026/3期も大幅な増益見込み。ROEが高く収益性は良好だが、PBRが高く株価は割高感。PERは割安だが、他の指標で割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.1倍30.8倍
PER (予想)9.1倍
PBR3.38倍2.58倍
ROE15.4%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

再生可能エネルギー政策の追い風で電力設備需要が高まる中、同社の業績は好調。強気派は、受注増と収益性改善が続き、2026年3月期も増収増益が見込めると主張。一方、弱気派は、電力会社の設備投資サイクルの変動や、競争激化による価格低下を懸念。株価が1年で倍増した反動も警戒される。

プラスに働く材料7
  • 再エネ需要の拡大

    再生可能エネルギー向けの電力設備需要が増加し、受注が伸びている

  • 収益性改善

    営業利益率が10.7%から15.5%へ上昇、利益成長が加速

  • 業績見通し

    2026年3月期も増収増益の見込みで、株価は上昇基調

  • 営業利益26億円から41億円へ57.7%増通年影響

    2026/3期営業利益41億円は前期比57.7%増、営業利益率15.47%

  • 売上高が213億円から265億円へ3年連続増収通年影響

    2024/3期213億円→2026/3期265億円、成長トレンド継続

  • 純利益が7億円から29億円へ4倍増通年影響

    2026/3期純利益29億円は2024/3期7億円の約4.1倍

  • PER10.2倍と配当利回り3.32%の割安感通年影響

    PER10.2倍は収益成長に比べ低水準、配当利回り3.32%で下支え

マイナスに働く材料7
  • 設備投資サイクル

    電力会社の設備投資は景気や政策に左右され、需要が減速するリスク

  • 競争激化

    国内外の競合との価格競争で利益率が圧迫される可能性

  • 株価の高値警戒

    1年で株価が2倍以上に上昇し、割高感がある

  • 増収率が13.6%から9.5%へ鈍化通年影響

    2025/3期は前年比13.6%増だったが2026/3期は9.5%増に減速

  • 株価1年で116.9%上昇し高PBR警戒継続影響

    株価1960円は1年間で+116.87%、PBR3.99倍に達し評価が膨らむ

  • 外国人保有5.4%と需給の薄さ継続影響

    外国人の持ち株比率5.4%は流動性リスク、売買代金が細りやすい

  • 営業利益率15.47%の高水準はピーク懸念通年影響

    営業利益率は10.74%→15.47%と急伸、来期の反動減に注意

次の決算で確かめる点
受注残高
将来の売上高の先行指標となり、需要動向を確認
営業利益率
価格競争やコスト変動の影響を測る
再生可能エネルギー関連売上
成長分野の開拓状況を見るため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり66で、前期から+71.1%いまの株価に対する利回りは3.97%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥66
1株あたり
配当利回り
3.97%
いまの株価に対して
配当性向
35.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1421.8
2018年3月1614.319.8
2019年3月160.028.8
2020年3月160.038.7
2021年3月160.026.6
2022年3月160.039.6
2023年3月160.080.0
2024年3月1812.538.7
2025年3月38111.131.0
2026年3月6571.135.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥66

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,849人。区分でいちばん多いのは事業法人47.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が48.6%を占め、残る51.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人49.449.449.448.949.347.5
個人・その他43.043.045.047.346.145.1
自己株式23.623.623.623.623.623.6
外国法人6.16.04.22.62.35.4
金融機関1.11.10.90.70.81.1
証券会社0.40.50.50.51.50.9

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01融和実業株式会社8.18
02富士化学塗料株式会社7.56
03佐藤商事株式会社2.74
04株式会社立花エレテック2.59
05株式会社きんでん2.39
06株式会社関電工2.39
07かわでん従業員持株会1.90
08セントラル短資株式会社1.67
09新海 秀治1.49
10株式会社都市管財センター1.44

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+107%、1株純資産は14期で−48%。直近期のROEは15.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月892,4503.713.856.4
2014年3月2302,6459.06.321.8
2015年3月4533,06015.95.413.3
2016年3月5373,51416.34.413.0
2017年3月3213,7828.87.121.8
2018年3月4044,12310.26.319.8
2019年3月2784,2986.610.628.8
2020年3月2074,4064.78.738.7
2021年3月3004,6446.68.526.6
2022年3月409544.310.839.6
2023年3月209592.117.880.0
2024年3月461,0014.712.438.7
2025年3月1231,10811.66.531.0
2026年3月1831,26915.410.635.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額329百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
相澤利雄取締役会長(代表取締役)6941,000
小川善之取締役社長(代表取締役)5710,500
神保能郎取締役 経営管理本部長6317,500
田代正取締役 製造本部長5833,500
坂本宏幸取締役 営業本部長547,000
山下孝司取締役 経営企画室長5835,000
石田徹取締役721,000
堀内晃取締役67
菅野雅貴取締役51
長沼正光監査役(常勤)696,500
加藤英樹監査役67
木南麻浦監査役50
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢保有株数
丸山秀人62900
千葉徹791,500

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)9985710025528
社外取締役836615577
監査役11171717

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,129字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 (1)当社の事業内容について 当社は、ビルならびに工場、産業施設、大型マンション向けの高低圧配電盤、制御盤、分電盤などの配電制御設備をカスタムメイドで製作(顧客が指定する製品仕様に従い、一品毎に製作)する大手専業メーカーで、1940年の設立以来長い歴史を有しております。 なお、当社は配電制御設備製造事業の単一セグメントとなっております。 (2)当社製品について 当社の製品は、日本国内の大型・中型オフィスビル、病院、学校、工場、大型マンション等に設置されております。機能により高低圧配電盤、制御盤、分電盤等に区分されますが、多くの場合、それら一式を配電制御設備として受注しております。製品は重量物であり、かつ容積が嵩むこと、更にカスタムメイドの場合は納期が建築物の建築工程に深く組み込まれていること、受注から製造までの間に顧客から仕様変更を要求されることが多いこと等の特性により、国内の建築物向けとして、海外での生産には不向きな製品であり、ほとんどが国内企業によりまかなわれているものと思われます。 外注に多くを依存する競合他社が多い中、当社は社内で研究から設計、製造、販売、アフターサービスまでの事業部門を有しており、柔軟な対応が可能な体制を敷いております。 [事業系統図] 事業系統図は次のとおりであります。 [製品設置イメージ] (3)当社が属する市場・競合他社について 当社の製品は、日本国内の大型・中型オフィスビル、病院、学校、工場、大型マンション等に設置されており、これらの新築、リニューアル時に当社製品に対する需要が発生します。そのため、当社は国内の民間設備投資の動向による影響を強く受け易いと言えます。 配電制御設備市場の業界団体である日本配電制御システム工業会に属するメンバー(正会員)は、2026年3月時点で約360社ありますが、その他地場需要に依存する零細企業や下請け中心に営む企業等が存在しており、全体でのメーカー数は2,000社にものぼると言われており、これらのほとんどは未公開企業により占められています。 更に配電制御設備業界は標準的な型の配電制御設備を製造する標準型市場と、納入先にあわせてカスタマイズして製造するカスタム型市場の二つに分かれます。当社はカスタム型市場に属し、現在のところこの市場に公開企業はなく、当社がこの市場において競合企業として認知できる企業は未公開企業のみとなっております。 (4)改善活動について 当社は永年積み重ねてきた生産方式に日々改善を加えております。徹底した生産拠点の効率性を追求し、製品品質の向上とリードタイムの短縮、コスト低減を目指し、改善活動に取り組んでおります。
経営方針・対処すべき課題2,524字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本報告書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社では、自社が果たすべき使命を「暮らしを守る、電気を守る」と捉えておりますが、この先も将来にわたり「暮らしを守る、電気を守る」という使命を果たしていく為には、デジタル化の進展や生産年齢人口の減少という時代の潮流変化を正しく理解する必要があると認識しています。 「電気が人々を安全に照らし、人々が快適で安心な暮らしを送れる」理想の社会の実現の為に、当社自体、大きな変革を遂げるとともに、更に一層の努力で最高品質の製品・サービスを提供できる様、体制整備と人材育成を進め、全社一丸でお客様とその先にある皆様の暮らしを支えられる企業へ成長を遂げていく必要があります。その実現の為、当社では「持続的な事業価値・株主価値の創出と継続的な企業価値向上を意識し事業活動を展開していく」事を経営の基本方針と定め、事業展開を行っております。 (2)中長期的な会社の経営戦略 当社は上記「経営の基本方針」に基づき、2030年3月期を最終年度とする5か年の中期経営計画を2025年4月から実行しています。この計画では事業戦略を中心に価値創出の具体策を実行するとともに、それを支える財務戦略・非財務戦略も歩調をあわせ推進することで事業価値・株主価値・企業価値を一体的に高めていきます。 (3)目標とする経営指標 当社は、2025年4月よりスタートいたしました中期経営計画において売上高・営業利益・ROE・配当性向を主要KGIと位置付けております。2030年3月期までに売上高350億円、営業利益40億円、ROE10.0%を安定的に計上出来る体制の確立を目指し、各種施策展開に取組んで参ります。 (4)経営環境及び対処すべき課題 当社を取り巻く事業環境は、経済活動全般としては回復基調で推移しております。 しかしながら、物価上昇や金融政策の転換、地政学的リスクなど、経済環境は依然として不透明な状況が継 続することが予測され予断を許しません。 このような状況のもと、当社は昨年策定した中期経営計画の達成に向け、全社一丸となって以下の施策に取 り組んでまいります。 (事業戦略) ①製品競争力の確保 カスタム型配電制御設備専業メーカーとしての地位を一層強固なものにするため、今迄同様、製品の品質向上や納期遵守への取り組みを推し進めるのに加え、今後は更にお客様視点に立脚した製品・サービスの開発に注力する事で競争力を強化して参ります。特に、再開発事業やデータセンター等の建設案件が増加する一方、就労人口が減少するといった潮流変化の中、納品先でお客様が簡単に施工できる製品や、部品交換の為の停電時間が極小化された製品への需要が高まりつつあります。それらのお客様の課題解決に資する製品を開発することで競争力を強化させて参ります。また、新工場建設による生産能力拡充策も推し進め、持続的成長を確実なものとしていきます。 ②リニューアル事業の強化を起点とした製品ライフサイクル管理強化 当社では、従前よりリニューアル事業の強化を課題と捉えておりましたが、同事業を拡大するに足る人材の確保が困難で大きく成長させるに至っておりません。しかし、就業者数の長期減少やインフラ更新の社会トレンドを踏まえると、同事業の強化は社会的な要請でもあると認識しております。そこで、当社は、全社的な業務改革を推し進め、社内で新たに人的リソースを捻出するとともに、新技術や他社提携を含むビジネスモデル全般の見直しも進め、中長期的に製品ライフサイクル全般で価値提供を図るビジネスモデルへ転換を図って参ります。 ③標準化とモジュール化の推進 当社は、お客様のカスタムニーズへ柔軟に対応する事を強みとしておりますが、お客様のカスタムニーズに対して都度設計を行っているため、オペレーションの効率化や部品点数の絞り込みに改善の余地がある状況です。その為、お客様のカスタムニーズへの対応の柔軟性は損なう事なく、製品構造のモジュール化を進める事で、お客様満足と当社の採算確保を両立させる取組みを推進して参ります。 ④コストマネジメント高度化 当社は製品バリエーションが多岐にわたる為、原価管理の精度に改善の余地があります。特に近年の物価上昇の流れの中では、より厳格なコストマネジメントが必要だと認識しております。生産工程別、案件別の原価管理を高度化するとともに操業度の波を全社的な取組みにより抑制し一層の体質強化を実現して参ります。 ⑤新工場投資 既存施設・設備の更新投資による品質維持・向上に加え、山形県上山市に新工場用地を取得し、2029年前半の竣工を目指して新工場建設に取り組んで参ります。新工場の計画詳細確定は今後となりますが、現時点では「山形工場の機能を継承する工場」「標準化施策・自動化・省人化投資等を連動させ生産効率と生産力向上を両立させる」「カーボンニュートラルを実現し環境に配慮した生産活動を実践させる」等を新工場のコンセプトとして想定しております。 (財務戦略) 新工場投資に際しては、手元資金や営業キャッシュフローの活用のみならず、当社の財務リスクが極端に高まらない水準まで負債を積極活用する事を想定しており、成長投資と株主還元を両立させて参ります。また、当事業年度末において当社の自己株式残高は1,862百万円(4,944,470株)であり、発行済株式総数の23.59%を所有しております。当該自己株式は、資本政策の柔軟性・機動性を確保するため取得しておりますが、自己株式の処分につきましては今後の対処すべき課題の一つと認識しております。 (非財務戦略) 人的資本投資の強化 当社経営理念に掲げる「人間尊重」の精神のもと、人事諸制度のアップデートを進める等人的資本投資を強化して参ります。具体的な取組としては下表に記載の事項を想定しています。
事業等のリスク4,502字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 以下において、当社の事業の状況及び経理の状況等に関する事項のうち、リスク要因となる可能性があると考えられる主な事項及びその他投資者の判断に重要な影響を及ぼすと考えられる事項を記載しております。当社は、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、当社の有価証券に関する投資判断は、慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 なお、以下の記載のうち将来に関する事項は、2026年3月31日現在において当社が判断したものであり、不確実性を内在しているため、実際の結果と異なる可能性があります。 ①当社の事業内容と特徴について 当社は、ビルならびに工場、産業施設、大型マンション向けの高低圧配電盤、制御盤、分電盤などの配電制御設備をカスタムメイドで製作(顧客が指定する製品仕様に従い、一品毎に製作)する大手専業メーカーで、1940年の設立以来長い歴史を有しております。 (イ)当社事業の属する市場の特徴と動向について 当社の製品は、日本国内の大型・中型オフィスビル、病院、学校、工場、大型マンション等に設置されており、機能により高低圧配電盤、制御盤、分電盤等に区分されますが、多くの場合、それら一式を配電制御設備として受注しております。製品は重量物であり、かつ容積が嵩むこと、更にカスタムメイドの場合は納期が建築物の建築工程に深く組み込まれていること、受注から製造までの間に顧客から仕様変更を要求されることが多いこと等の特性により、国内の建築物向けとして、海外での生産には不向きな製品であり、輸出にも不向きな製品です。当社が製品を納入する施設は大型マンションを除いて多くが非居住用施設であり、当社の製品への需要はこれら施設への建築投資時に発生することから、当社は国内の民間非住宅建築投資の動向による影響を強く受けると言えます。 民間非住宅建築投資は、新型コロナウイルス感染拡大の影響から2020年度に大幅に減少いたしました。2021年度以降は徐々に改善傾向は見られるものの、今後も様々な外部環境の変化から企業収益の悪化による民間非住宅建築投資が減少した場合には、当社製品の需要が減少し、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (ロ)配電制御設備事業の競争状況について 当社が事業を展開する配電制御設備の市場の特徴は、国内の民間非住宅建築投資の動向による影響を強く受けやすい点、新技術・新製品の開発・導入が頻繁になされることなく、従来の製品や技術が長く利用されるという点、製品の性能面での差別化が難しくそのため価格競争に陥りがちであるという点、及び製品の納期が建築物の建築工程に深く組み込まれ、受注から製造までの間に顧客から仕様変更を要求されることが多いという点があげられます。したがって、当社の将来における競争力は、以下のような点に依拠していると当社は考えます。 (a)顧客ニーズにきめ細やかに対応したプレサービス、アフターサービス (b)建設不況に伴う製品の価格下落に対応できる生産技術の向上や管理費の効率化等によるコスト削減 (c)顧客からの仕様変更に常に対応し、建築工程に組み込まれる製品を納期に確実に納入することができるという顧客の信用の維持 (d)製品の性質上長期間となりやすい受注から製品納入までの期間に耐えうる財務面での信用力 これらの課題に対して当社は継続的な生産効率の改善や、リードタイムの短縮、営業体制の強化等の対策を行っておりますが、一方でコスト削減等には限界があり、製品の価格下落に対応できるようなコストの削減を行うことができない可能性があります。また、顧客からの仕様変更の内容や程度によっては、十分それに対応することができず、その結果、当社は顧客からの信用を維持できない可能性もあります。かかる場合、当社は競争力を維持できず、当社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (ハ)四半期業績について 四半期ごとに当社の業績を見た場合、その時期に検収される案件の金額、利益率により、売上高、利益ともに変動するため、ある四半期の業績は必ずしも他の四半期の業績や年次の業績を示唆するものではないことにご注意ください。 (ニ)特定顧客への売上依存度について 2026年3月期における当社売上高のうち㈱きんでん、関工商事㈱に対する売上高の構成比はそれぞれ13.6%、9.9%となっております。各社とは、納入数量、価格等に関する長期納入契約は締結しておりません。 当社は今後共、各社と良好かつ緊密な関係を維持・拡大する方針ですが、各社の事業方針、営業施策により当社との取引関係を維持できない場合、あるいは当社との取引が相当程度減少した場合、当社の業績が悪影響を受ける可能性があります。 (ホ)特定の仕入先からの仕入依存度及び特定メーカーへの依存度について 2026年3月期における当社の原材料仕入高のうち㈱立花エレテックからの仕入高は23.2%となっております。これは、配電制御設備の主要部品である電気機器類のうち当社が最も多く使用している三菱電機㈱製品について、㈱立花エレテックから購入していることによるものです。 当社が三菱電機㈱製品を最も多く使用しているのは、品揃え、コスト、利便性等を考慮してのことです。当社といたしましては、今後とも良好な関係を維持していく方針ですが、万が一、㈱立花エレテックからの購入が困難な状況に陥った場合、三菱電機㈱製品の仕入先を変更することにより対応は十分可能であると考えられるものの仕入先を変更するまでの間一時的に業務に必要な電気機器類を入手できず、当社の業績が悪影響を受ける可能性があります。 また、上記の通り配電制御設備の主要部品である電気機器類のうち当社が最も多く使用している製品は、三菱電機㈱製品であり、万が一、三菱電機㈱製品の購入が困難な状況に陥った場合、他社製品に切り替えることにより対応は可能と考えられますが、他社製品により代替するまでの間一時的に業務に必要な電気機器類を入手できず、当社の業績が悪影響を受ける可能性があります。 (ヘ)原材料の価格変動による影響について 当社使用の原材料のうち、鉄板、銅バーの購入価格は市況による変動を受けることがあります。当該変動分については必ずしも販売価格に反映されているとは限らず、当社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (ト)製造原価が販売価格に反映されないリスク 当社の事業遂行上は、受注から製造までの間に顧客から製品の仕様変更を要求されることが頻繁にありますが、国内建設業界における慣行を前提とした場合、かかる仕様変更に伴う製造原価の増加が販売価格に反映されるとは限りません。 当該仕様変更に伴い製造原価が増加した場合、当社は徹底した顧客サービス、リードタイムの短縮などによる差別化を行い、販売価格に製造原価の上昇分を反映すべく努力致しますが、競争力維持の観点等から、交渉の結果常に販売価格を上げられるとは限らず、場合によっては製造原価が販売価格を上回る可能性もあります。 (チ)受注から売掛金の回収までの期間が長期間にわたるリスク 当社の製品は顧客が指定する製品仕様に従い、一品毎に製作するカスタムメイドであること、受注から製造までの間に顧客から仕様変更を要求されることが多いこと、納期が建築物の建築工程に深く組み込まれ、顧客の依頼により納期も頻繁に変更されること、売上は顧客による検収後に計上するため、一連の製品納入の最後に納品した時点でそれ以前に納品した製品も含めて一括して顧客による検収が行われることもあること等の理由により、受注から顧客による検収までの期間が、長いものは2~3年かかる場合があります。 このように受注から検収までの期間が長期間にわたることは、当社の製品の特質及び国内建設業界の慣行上やむを得ないことではありますが、その期間中に、顧客からの注文の取消しや顧客の倒産その他なんらかの理由により受注後に製品の納入又は検収にまで至らない可能性があります。 また、検収後顧客に対する売上債権の回収までに要する期間も、通常約2ヶ月かかります。当社は顧客に対する与信管理の徹底を図っておりますが、製品の検収後において、顧客の倒産等により売掛金の回収が行えない可能性があります。かかる事態が発生した場合、当社の業績が悪影響を受ける可能性があります。 ②売上計上について 当社の製品は、その納期が建築物の建築工程に深く組み込まれ、また、顧客の依頼により納期も頻繁に変更されることもあり、建築工程の遅れ、又は納期の変更により、製品納入が当初予定していた時期よりも遅れる可能性があります。また、建築工程の進捗状況に応じて、一部の製品を先に納入する場合でも、その時点で検収が行われず、一連の製品納入の最後に納品した時点でそれ以前に納品した製品も含めて一括して顧客による検収が行われる場合もあります。 当社は売上を顧客による製品検収後に計上するため、上記のような理由により、製品の納入又は検収が当初予定の時期よりも遅れた場合には、売上計上が遅れることになり、当社の業績が変動する可能性があります。 ③製品の欠陥について 当社はISO(国際標準化機構)による品質保証規格に従って製品を製造しており、品質には万全を期しておりますが、製品に欠陥が生じた場合、停電による損害や最悪の場合は火災が発生し当社製品を備える建物への延焼による損害等が発生する可能性があります。また、製造物責任賠償については保険に加入しておりますが、この保険により最終的に負担する賠償額を十分にカバーできるという保証はありません。さらに、引続き当社がこのような保険に許容できる条件で加入できるとは限りません。製造物責任賠償につながるような製品の欠陥は、多額のコストや当社の評価に重大な影響を与え、それにより受注・売上が減少し、当社の業績と財務状況に悪影響が及ぶ可能性があります。 ④法的規制について 当社工場には、板金、プレス、塗装、メッキの各工程があるため、主に騒音規制法、水質汚濁防止法並びに毒物及び劇物取締法の規制を受けております。そのため、これらの法的規制の変更があった場合には、そのための対応費用を追加計上する必要が生じ、当社の業績が悪影響を受ける可能性があります。 ⑤生産拠点の一極集中リスクについて 地震等の自然災害や火事、爆発等の事故によって、当社の製造拠点等が壊滅的な損害を受ける可能性があります。特に、当社はその生産の大部分(2026年3月期においては、約7割)を山形工場で行っており、九州工場の生産能力は山形工場よりかなり低いため、山形工場が自然災害等により壊滅的な損害を被った場合、当社の生産は深刻な影響を受け、売上が大幅に低下し、更に、山形工場の修復又は代替のために巨額の費用を要することとなる可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,378字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善等を背景に、緩やかな回復基調で推移いたしました。 当社を取り巻く事業環境につきましても、民間設備投資が堅調に推移する中で、市場環境は底堅く推移いたしまし た。一方、中東情勢をはじめとする地政学的リスクの長期化により、資源・エネルギー価格の上昇や部材調達面での 制約が懸念されるなど、先行きは不確実性が高く、引き続き注視が必要な状況にあります。 このような状況のもと、当社は都市部の再開発案件に加え、工場関連の設備投資・更新需要等を背景とした案件を 取り込み、売上高は26,491百万円(前期比9.4%増)となりました。 利益につきましては、堅調な市場環境を背景に、大型案件への対応力や仕様変更への柔軟な対応といった当社の強 みを活かし、案件別の採算管理の徹底および原価低減に努めた結果、営業利益は4,117百万円(前期比59.0%増)、経 常利益は4,169百万円(前期比56.5%増)、当期純利益は2,932百万円(前期比49.4%増)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、投資活動によるキャッシュ・フローで 1,275百万円の資金の減少、財務活動によるキャッシュ・フローで1,068百万円の資金の減少があったものの、営業活 動によるキャッシュ・フローで5,061百万円の資金の増加となり、これらの結果、前事業年度末比2,718百万円(33.5%)増加し、10,837百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における営業活動によるキャッシュ・フローは5,061百万円の資金の増加となりました。これは法人税 等の支払額968百万円及び仕入債務の減少242百万円による資金の減少があったものの、税引前当期純利益4,117百万 円や未収入金の減少1,596百万円、減価償却費580百万円などの資金の増加があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における投資活動によるキャッシュ・フローは1,275百万円の資金の減少となりました。これは山形工 場及び九州工場における設備の更新などに伴う有形固定資産取得による支出854百万円、社内システムの増強に伴う 無形固定資産取得による支出136百万円などの資金の減少があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における財務活動によるキャッシュ・フローは1,068百万円の資金の減少となりました。これは長期借 入金の借入による収入100百万円の資金の増加があったものの、配当金の支払額946百万円、長期借入金の返済による 支出291百万円などの資金の減少があったことによるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当事業年度における生産実績は次のとおりであります。 区分   生産高(千円)   前期比(%) 配電制御設備   26,403,825   106.9 計   26,403,825   106.9 b.受注実績 当事業年度における受注実績は次のとおりであります。 区分   受注高(千円)   前期比(%)   受注残高(千円)   前期比(%) 配電制御設備   30,976,204   113.4   28,488,841   118.7 計   30,976,204   113.4   28,488,841   118.7 c.販売実績 当事業年度における販売実績は次のとおりであります。 区分   販売高(千円)   前期比(%) 配電制御設備   26,491,090   109.4 計   26,491,090   109.4 (注)1.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、以下のとおりであります。 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 販売先   金額(千円)   割合(%)   販売先   金額(千円)   割合(%) ㈱きんでん   4,116,803   17.0    ㈱きんでん   3,593,322   13.6 関工商事㈱   3,730,293   15.4    関工商事㈱   2,609,794   9.9 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 文中における将来に関する事項は、当事業年度末(2026年3月31日)現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たりまして、経営陣による会計方針の選択・適用と、資産、負債の評価などの会計上の判断・見積りが含まれております。 ②当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 1)財政状態 (流動資産) 未収入金が1,607百万円減少いたしましたが、その一方で現金及び預金が2,718百万円増加いたしました。これらの 結果、流動資産合計は前事業年度末比1,132百万円(5.9%)増加し、20,291百万円となりました。 (固定資産) 投資有価証券の増加などにより投資その他の資産が796百万円増加、有形固定資産が357百万円増加、無形固定資産 が19百万円増加いたしました。これらの結果、固定資産合計は前事業年度末比1,172百万円(18.7%)増加し、7,443 百万円となりました。 (流動負債) 未払法人税等が190百万円増加したものの、買掛金242百万円の減少などにより、流動負債合計は前事業年度末比79 百万円(1.3%)減少し、6,188百万円となりました。 (固定負債) 長期借入金が137百万円減少したことなどにより、固定負債合計は前事業年度末比189百万円(13.4%)減少し、 1,227百万円となりました。 (純資産) 前事業年度の期末配当480百万円及び当事業年度の中間配当464百万円による減少がありましたが、当期純利益2,932百万円の計上により利益剰余金が1,987百万円増加いたしました。これに加えその他有価証券評価差額金が587百万円増加したことにより、純資産合計は前事業年度末比2,574百万円(14.5%)増加し、20,318百万円となりました。 2)経営成績 (営業損益) 当事業年度は、都市部におけるオフィス・商業施設の再開発やデータセンター・半導体関連の大型工場建設に伴う受注が堅調に推移したことから、売上高は前事業年度の24,218百万円に比べ9.4%増収の26,491百万円となりました。 売上原価については、原材料・エネルギー価格の高騰や人件費の上昇などの影響が継続しているため、前事業年度の16,200百万円から1.1%増加し16,372百万円となりました。 販売費及び一般管理費は、人件費の増加や中期経営計画推進のための戦略的経費の増加などの要因により、前事業年度の5,428百万円から572百万円増加し6,001百万円となり、売上高に対する比率は22.7%となっております。 利益につきましては、増収による影響に加え高付加価値案件の受注が堅調であることから、営業利益は前事業年度の2,589百万円に対し59.0%増益の4,117百万円となりました。 (営業外損益) 営業外収益・費用は前事業年度の75百万円の収益(純額)から52百万円の収益(純額)となりました。減少の主な 要因は、前事業年度において取引先の破産手続き完了に伴う引当金の戻入れ、損害金の発生に伴う受取補償金の計上があったことによるものであります。 この結果、経常利益は前事業年度の2,664百万円に対し56.5%増益の4,169百万円となりました。 (特別損益) 特別損失は固定資産除却損を52百万円計上し、この結果、税引前当期純利益は前事業年度の2,649百万円に対し55.4%増益の4,117百万円となりました。 (当期純利益) 法人税、住民税及び事業税が前期より増加し、税金費用1,184百万円計上いたしました。この結果、当期純利益は前事業年度の1,963百万円に対し49.4%増益の2,932百万円となりました。 3)キャッシュ・フローの状況 当事業年度のキャッシュ・フローの状況につきましては「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 4)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、2025年4月よりスタートいたしました中期経営計画において売上高・営業利益・ROE・配当性向を主要KGIと位置付けております。2030年3月期までに売上高350億円、営業利益40億円、ROE10.0%を安定的に計上出来る体制の確立を目指し、各種施策展開に取組んで参ります。 当事業年度のROEは15.4%となっております。今後につきましても当該指標の向上に努めて参ります。 5)資本の財源及び資金の流動性 当社の運転資金需要のうち主なものは、製品製造のための材料及び部品の購入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。営業費用の主なものは、人件費であります。 当社は現在、運転資金及び設備投資資金につきましては内部資金または借入により資金調達することとしております。 借入による資金調達に関しましては、安定的な長期借入金で調達することを原則としております。 当社は健全な財務状態、営業活動を基盤としたキャッシュ・フローを生み出す能力により、当社の成長を維持するために将来必要な運転資金及び設備投資資金を調達することが可能と考えております。 また、当社は資本政策の柔軟性・機動性を確保するため自己株式を取得しております。 なお、自己株式の取得の状況は「第4 提出会社の状況、2 自己株式の取得等の状況」に記載のとおりであります。 6)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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