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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

シライ電子工業

Shirai Electronics Indutrial Co.,Ltd6658 · Standard · 電気機器

プリント配線板の設計・製造から外観検査機まで一気通貫で手掛ける独立系メーカー。自動車・産業機器向けの高付加価値基板に強みを持つ。

概要

シライ電子工業は1970年にプリント配線板事業の拡大を目的に設立され、現在は両面・多層プリント配線板の設計・製造・販売を主力とする。連結売上高は2026年3月期に291億円、従業員数は1,211人。自動車、家電、産業機器向け基板を国内外の自社工場とOEM委託先で供給するほか、プリント配線板外観検査機「VISPER」「VIZERA」の開発・販売も手がける。2013年にJASDAQ上場、2022年には東京証券取引所スタンダード市場に移行した。

プリント配線板事業が売上の97%を占める

シライ電子工業の主力事業はプリント配線板の設計・製造・販売であり、2026年3月期のセグメント売上高は28,549百万円と連結売上高の約98%を占める。両面基板と多層基板が生産の中心で、2025年度の生産実績では両面基板7,822百万円、多層基板11,037百万円となっている。自動車向けカーエレクトロニクス、家電、産業機器、社会インフラなど幅広い分野に供給する。単価・仕様・納期の顧客要求に対し、国内外の自社工場とOEM委託先の複数サプライチェーンで対応する点が強みである。原材料やエネルギーの高騰により2025年度のセグメント利益は2,038百万円(前年比21.4%減)となったが、生産効率向上や原価低減を継続している。

中国・ASEAN・インドへ広がるグローバル拠点

同社は1970年の創業以降、国内では京都・滋賀に生産拠点を構え、1994年から海外展開を本格化した。現在の連結子会社は、中国の白井電子科技(香港)、白井電子科技(珠海)(製造)、白井電子商貿(上海)・(深セン)(販売)に加え、タイのShirai Electronics Trading(Thailand)、インドのSHIRAI ELECTRONICS TRADING(INDIA) PVT. LTD.が販売拠点として存在する。2025年9月にはタイのWELL TEK ELECTRONICSと業務提携を結び、現地OEM生産網を強化した。また、中国珠海工場は2021年に第二期工事が完成し生産能力を拡大した。一方、米国子会社は2009年に休眠、メキシコ子会社は2025年7月に清算されるなど、撤退も経験している。グローバルな地産地消の要請に応えるため、インドでは供給体制の構築を進めている。

自社開発の外観検査機が支えるソリューション事業

検査機・ソリューション事業は、プリント配線板の外観検査機「VISPER」を1998年から販売している。2025年度の同事業の売上高は510百万円と全社の約2%と小規模だが、リリースから約30年にわたり高い信頼性を積み重ねている。現行モデルはVISPER710SLWZ(全自動両面同時検査)、VISPER730STWZ(大型基板向け)、VISPER810FCWZ(ハイエンド基板向け)など多機種を揃える。さらに2020年代には新世代機「VIZERA」を投入し、少量多品種の検査に対応可能とした。同社はプリント配線板メーカーの生産性向上に資するソリューション商品の開発も行っており、検査機以外のビジネスも模索している。ただし、2025年度は受注が伸び悩み売上・利益とも減少した。

2020年代の収益変動と財務体質

2020年3月期の売上高261億円から2023年3月期には329億円まで成長したが、2024年3月期は288億円、2026年3月期は291億円と横ばいで推移している。営業利益は2023年3月期に21億円のピークを付けた後、2026年3月期は20億円とやや減少した。純利益も同期間で13億円から13億円とほぼ同水準。負債合計は2026年3月期末で80.75億円、前期比13.24億円減少し、自己資本比率は約58%に改善した。キャッシュ・フローでは営業CFが19.65億円の獲得、投資CFが6.36億円の支出、財務CFが14.55億円の支出(主に借入金返済と配当)となり、フリーCFは13.29億円のプラス。同社は中期的な経営指標として2027年3月期に売上高330億円、営業利益26億円を掲げるが、足元の外部環境変化により達成は困難と見ている。

業界の中での役割はプリント配線板メーカー(設計・製造・販売)、およびプリント配線板外観検査機メーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
291億円
営業利益
20億円
営業利益率
6.9%
純利益
13億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2021/3
事業売上構成比利益利益率
プリント配線板事業216億円96.9%
検査機・ソリューション事業6億円2.7%
その他1億円0.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01自動車主力

カーナビゲーション、エンジンコントロールユニット、衝突防止センサーなど、車載電子機器向けに高信頼性・高放熱性のプリント配線板を供給。EV化や自動運転化に伴う高密度・大電流対応にも強みを持つ。

主な製品・サービス3
金属ベース基板
アルミや銅のベース材を使い放熱性に優れた基板。LEDヘッドライト、パワー半導体など高発熱デバイスの安定動作に貢献する。
厚銅基板
銅箔を厚くした基板で大電流回路に適する。インバーターや電源回路などに使用され、放熱性と信頼性を両立する。
銅ピン挿入基板
銅ピンを基板内部に埋め込むことで低抵抗・大電流を実現する基板。パワーモジュールや車載機器に適する。

02産業機器主力

FA機器、ロボット、電源装置、インバーターなど、産業機器の制御回路向けに多層基板やIVH基板、厚銅基板などを供給。高密度配線や高信頼性が要求される用途に対応する。

主な製品・サービス3
IVH基板
層間接続にIVHを用いた多層基板。高密度配線・小型化・高機能化に対応し、産業機器や通信機器で採用される。
穴埋め基板(ビアフィル基板)
ビアを導電性ペーストや樹脂で埋めた基板。表面平滑性に優れ、高密度実装に対応する。
プレスフィットピン挿入基板
ピンを圧入するはんだレス工法の基板。耐振動性・耐熱サイクル性に優れ、自動車・産業機器の厳しい要求に対応する。

03家電・通信機器準主力

エアコン、給湯器、冷蔵庫などの家電や、通信・事務機器向けに両面基板や多層基板を供給。また、LED照明電源や太陽光パワコン向けの放熱・大電流対応基板も提供する。

主な製品・サービス2
金属ベース基板
放熱性に優れた基板。LED照明や電源機器の熱対策に寄与する。
IVH基板
高密度配線が可能な基板。スマートメーターや通信機器などに採用されている。

04プリント配線板メーカー副次

他社基板メーカー向けに多層基板の内層部分(コア材)を製造・販売。また、プリント配線板外観検査機を製造・販売し、業界の品質向上と省人化に貢献する。

主な製品・サービス3
内層基板(コア材)
多層基板の内層として使用される回路板。高品質・高精度で、最終製品の信頼性を支える。
外観検査機 VISPER
プリント配線板の外観を自動検査する装置。高速・高精度で、様々な基板に対応し、約30年の実績がある。
外観検査機 VIZERA
新世代の自動外観検査機。少量多品種基板にも対応し、柔軟な検査環境を提供する。

製品と技術

両面・多層プリント配線板の量産品ライン

シライ電子工業の主力製品はリジッドプリント配線板の両面基板と多層基板である。2025年度の生産実績では両面基板が7,822百万円、多層基板が11,037百万円と全体の約95%を占める。両面基板はスルーホールで表裏を接続する基本的な構造で、家電や産業機器に幅広く使用される。多層基板は4層以上の積層構造を持ち、高密度配線が要求される自動車エンジンコントロールユニットや衝突防止センサーなどに採用される。同社は設計から試作、量産、実装まで一気通貫で対応し、顧客の仕様に応じて国内外の複数工場から最適なサプライチェーンを提案する。また、多層基板の内層部分のみを製造し他社基板メーカに販売する事業も拡販中である。

高付加価値基板:金属ベース・厚銅・IVH・銅ピン挿入

産業構造の変化に伴い、高放熱・大電流・高信頼性が求められる用途向けに、同社は多様な高付加価値基板を開発・製造している。金属ベース基板はアルミや銅のベース材料を用い、LED照明やパワー半導体の放熱に貢献。厚銅基板は大電流回路に適し、電源機器やインバータに使用される。IVH基板は層間接続ビアを活用した多層基板で、高密度配線と小型化を実現、産業機器や通信機器に採用。銅ピン挿入基板は内部に銅ピンを挿入し低抵抗・高電流容量を実現、パワーモジュール向け。さらにプレスフィットピン挿入基板ははんだレス工法で耐振動性・耐熱サイクル性に優れ、自動車・産業機器の厳しい要求に対応する。

自社開発外観検査機VISPERと新世代VIZERA

同社が1998年に販売を開始したプリント配線板外観検査機「VISPER」シリーズは、約30年にわたり高い信頼性を誇る。VISPER710SLWZは全自動両面同時検査で標準的な基板に対応。VISPER730STWZは大型基板向け、VISPER810FCWZはバキュームテーブルとゴミ取り機構を備えハイエンド基板に対応。手動タイプのVISPER310CLW-HS(分解能5um)やVISPER360CLWZもある。2020年代に投入された新世代機「VIZERA」は、サイズや形状の異なる基板を自動搬送し検査データを自動切替することで、従来は難しかった少量多品種の検査にも対応可能。これにより、プリント配線板メーカーの生産性向上に寄与する。

環境対応型基板とインクジェット工法

同社は環境負荷低減に向けて、ソルダーレジスト被膜工程にインクジェット塗布技術を採用した環境対応型基板の開発を進めている。これにより、従来工程と比べインク使用量・廃棄量・エネルギー消費量を削減し、品質信頼性の向上と自動化・省人化に貢献する。さらに自社開発のLDX基板(シルクレス基板)技術と併用することで効果が格段に向上する。LDX基板は印刷工程を省略する技術で、製造工程の短縮と環境負荷低減を同時に実現する。これらの技術はまだ実用化段階だが、顧客の環境対応要請の高まりを受け、今後の差別化要因として期待される。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

電子部品基盤、やや減益傾向

電気機器業界に属し、売上高約290億円の電子部品メーカー。同業にはキオクシアHD(半導体メモリ大手)、イビデン(電子基板大手)など超巨大企業が存在するが、当社は中堅規模で、自動車・産業機器向けに強みを持つ可能性。2025/3期営業利益率8.87%から2026/3期6.87%へ減益見込みで、価格競争や需要変動の影響を受けやすいポジション。

強み

  • 売上高約290億円と中堅レベルで、一定の生産能力と顧客基盤を有する。
  • 自動車向けなどの電子部品で、要求される品質・信頼性に対応できる技術力。
  • 大手メーカーとの直接取引を有し、安定した受注につながっている。
  • 2025/3期は営業黒字を維持しており、無理な拡大をしていない。

課題

  • 営業利益率が2025/3期8.87%から2026/3期6.87%へ低下。価格競争や原高が原因。
  • キオクシアHDやイビデンと比べ規模が小さく、研究開発投資で劣る。
  • 特定業界(自動車など)向け依存度が高い場合、市況悪化で直撃される。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

電気機器の時価総額近傍。太字がシライ電子工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16822大井電気73億円4.8倍
26863ニレコ72億円15.1倍
36907ジオマテック71億円9.6倍
46772東京コスモス電機71億円250.5倍
56654不二電機工業69億円24.8倍
66658シライ電子工業68億円5.2倍
76666リバーエレテック68億円
86840AKIBAホールディングス67億円7.6倍
96615ユー・エム・シー・エレクトロニクス66億円27.4倍
106778アルチザネットワークス65億円33.2倍
116964サンコー63億円10.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 38件

プリント配線板専業メーカーとして創業した1970年

シライ電子工業は1970年1月、プリント配線板事業の拡大を目的として京都市右京区梅津に設立された。翌1971年1月には京都市右京区太秦に両面プリント配線板の製造を行う京都工場を設置し、本社を移転。創業期からプリント配線板の量産体制を整え、1976年7月には滋賀県野洲郡野洲町(現野洲市)にプレス加工を目的とする滋賀工場(後の冨波工場)を設置し、生産能力を拡大した。1981年1月には設計部門としてCADルームを設置し、設計から製造までの一貫体制を構築し始める。この時期は国内需要の拡大に対応し、基盤づくりに注力した。

多層基板参入と子会社の吸収合併(1984-1990)

1984年10月、同社は日進サーキット株式会社とシライハイテク工業株式会社を設立し、同年12月には滋賀工場を増築して両面基板の量産体制を確立した。1985年10月には本社を京都市右京区西京極に移転し、京都工場に積層プレス機を設置して多層プリント配線板事業に参入。多層基板は高密度配線が求められる製品向けで、以降の成長の柱となる。1986年4月には株式会社シライサービスセンターを設立し物流機能を分離。1988年10月にはプレス加工のオーミハイテク株式会社を折半出資で設立。1990年1月には高密度プリント配線板製造のため三上工場を新設。1990年4月には日進サーキットとシライハイテク工業を吸収合併し、グループの再編を進めた。

中国・香港進出と検査機事業の開始(1994-2002)

1992年10月、グロリヤ電子工業と業務提携。1994年3月には香港に白井電子(香港)有限公司を設立(1998年清算)、中国市場への販売窓口を確保。1994年4月には滋賀県守山市にNC穴明専門の野洲第2工場(守山工場)を設置するとともに、グロリヤ電子工業の増資を引き受け子会社化した。1997年1月には中国広東省深セン市の工場とNC穴明加工の委託生産契約を締結(2010年解消)。2002年3月にはプリント配線板外観検査機の事業を開始し、新たな収益源を育成。2002年8月には中国の科惠線路との合弁で科惠白井電路有限公司を設立し、中国での生産網を本格化させた。

ジャスダック上場と米国撤退(2006-2010)

2006年3月、同社はジャスダック証券取引所に上場し、資本市場からの資金調達を可能にした。同年10月には米国カリフォルニア州に販売子会社Shirai Electronics Technology Americaを設立するが、2009年3月に休眠、2010年12月に清算。この間、2007年1月には中国珠海に製造子会社白井電子科技(珠海)を設立、2007年6月と2008年9月には上海と深センに販売子会社を設立し、中国でのプレゼンスを強化した。2009年8月には本社を京都市右京区梅津の旧CADセンターに移転。2010年9月には中国深センとの委託生産契約を解消し、生産体制を再編した。

東京証券取引所統合とグロリヤ吸収(2013-2015)

2013年7月、東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、同社は東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。2014年3月には100%子会社のグロリヤ電子工業を吸収合併し、グループの統合を進めた。2015年3月にはタイ・バンコクに販売子会社Shirai Electronics Trading(Thailand)を設立(出資比率49%)、ASEAN市場への足掛かりを得る。2016年3月にはオーミハイテクの株式20%を追加取得し出資比率を70%に引き上げ、プレス加工事業の連結強化を図った。

中期経営計画と生産体制の再構築(2018-2022)

2018年1月、滋賀県野洲市の三上工場敷地内に新棟を設置し三上事業所と改称、生産能力を増強。2019年5月にはメキシコに販売子会社を設立するが、2020年12月に休眠、2025年7月に清算。2021年7月には白井電子科技(珠海)の第二期工事が完成し、中国での製造能力を拡大。2022年3月には本社を京都市南区の新社屋(京都本社・ソリューションセンター)に移転し、本社機能を滋賀県野洲市の滋賀本社(旧三上事業所)へ統合。2022年4月には東京証券取引所の市場再編に伴いスタンダード市場へ移行した。

コロナ禍後の業績回復とオーミハイテク完全子会社化(2022-2025)

2022年12月、オーミハイテク株式会社の残り株式30%を取得し100%子会社化。財務面では、2022年3月期に売上高294億円、純利益13億円と回復し、2023年3月期には売上高329億円、純利益21億円と過去最高を記録。しかし2024年3月期以降は外部環境の変化により減収減益となり、2026年3月期は売上高291億円、純利益13億円と低迷。2025年4月にはインドに販売子会社SHIRAI ELECTRONICS TRADING(INDIA)を設立し、新興市場への展開を再始動。2025年9月にはタイのWELL TEK ELECTRONICSと業務提携を締結し、ASEANでのOEM生産網を強化した。

成長市場へのシフトとアライアンス戦略(2025年以降)

同社は中期経営計画でASEAN・インドを成長市場と位置づけ、地産地消のニーズに応える供給体制の構築を急いでいる。2025年4月に設立したインド子会社は、現地での販売と将来的な製造拠点化を視野に入れる。また、タイのWELL TEK ELECTRONICSとの提携では、「製造技術力」と「販売ネットワーク」の相互活用を掲げ、競争が激化するプリント配線板市場での差別化を図る。国内では、京都本社・ソリューションセンターで検査機事業の開発を継続し、新世代外観検査機VIZERAの拡販に注力する。一方、米中貿易摩擦やエネルギー価格高騰など不透明な環境下で、2027年3月期の売上高目標330億円の達成は困難とし、コスト削減と高付加価値製品への注力を進めている。

年表38件を開く

1970年代

  • 1970年1月創業プリント配線板事業拡大を目的として京都市右京区梅津にシライ電子工業株式会社を設立
  • 1971年1月京都市右京区太秦に両面プリント配線板の製造を目的に京都工場を設置すると共に本社を移転
  • 1976年7月滋賀県野洲郡野洲町(現 野洲市)にプレス加工を目的に滋賀工場を設置(現 冨波工場)

1980年代

  • 1981年1月京都市右京区にプリント配線板の設計を目的にCADルームを設置
  • 1984年10月創業京都市右京区に日進サーキット株式会社及び滋賀県野洲郡野洲町(現 野洲市)にシライハイテク工業株式会社を設立(1990年4月、当社により両会社とも吸収合併)
  • 1984年12月滋賀工場(現 冨波工場)を増築し両面プリント配線板の量産体制を確立
  • 1985年10月本社を京都市右京区西京極に移転、京都工場に積層プレス機を設置し多層プリント配線板事業に参入
  • 1986年4月創業京都市右京区に株式会社シライサービスセンターを設立
  • 1988年10月創業プレス加工業の株式会社近江ファスナーと両社折半の出資によるジョイントベンチャー オーミハイテク株式会社を滋賀県野洲郡中主町(現 野洲市)に設立
  • 1989年9月M&A株式会社シライサービスセンターを100%子会社化

1990年代

  • 1990年1月高密度プリント配線板製造を目的に滋賀県野洲郡野洲町(現 野洲市)三上工業団地内に三上工場設置
  • 1992年4月商号変更株式会社シライサービスセンターをシライ物流サービス株式会社に商号変更
  • 1992年10月グロリヤ電子工業株式会社とプリント配線板製造及び販売についての業務提携を実施
  • 1994年3月創業香港・中国地域でのプリント配線板の販売を目的に白井電子(香港)有限公司に設立(1998年4月清算)
  • 1994年4月M&A滋賀県守山市にNC穴明専門工場として野洲第2工場(現 守山工場)設置 グロリヤ電子工業株式会社が実施した増資を全額引受け子会社化
  • 1997年1月中国広東省深セン市宝安区沙井鎮沙頭村とNC穴明加工の委託生産契約を締結(2010年9月契約解消)
  • 1997年3月創業香港・中国地域でのプリント配線板の穴明加工を目的に白井電子科技(香港)有限公司を香港に設立
  • 1999年8月M&Aグロリヤ電子工業株式会社を100%子会社化

2000年代

  • 2002年3月プリント配線板外観検査機の事業を開始
  • 2002年8月白井電子科技(香港)有限公司のプリント配線板生産委託先である科惠線路有限公司と合弁契約を締結、科惠白井電路有限公司を香港に設立、科惠白井(佛岡)電路有限公司を中国に設立
  • 2006年3月上場ジャスダック証券取引所に上場
  • 2006年10月米国カリフォルニア州アーバイン市にプリント配線板の販売を目的に白井電子科技(香港)有限公司の100%子会社 Shirai Electronics Technology America,Inc.を設立(2009年3月休眠会社化、2010年12月清算)
  • 2007年1月中国広東省珠海市にプリント配線板の製造を目的に白井電子科技(香港)有限公司の100%子会社白井電子科技(珠海)有限公司を設立
  • 2007年6月中国上海市にプリント配線板の販売を目的に白井電子科技(香港)有限公司の100%子会社 白井電子商貿(上海)有限公司を設立
  • 2008年9月中国広東省深セン市にプリント配線板の販売を目的に白井電子科技(香港)有限公司の100%子会社 白井電子商貿(深セン)有限公司を設立
  • 2009年8月本社を京都市右京区西京極から京都市右京区梅津(旧CADセンター)に移転

2010年代

  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
  • 2014年3月M&A100%子会社のグロリヤ電子工業株式会社を吸収合併
  • 2015年3月創業タイ バンコクにプリント配線板の販売を目的に白井電子科技(香港)有限公司がShirai Electronics Trading(Thailand) Co.,Ltd. を設立(出資比率49%)
  • 2016年3月オーミハイテク株式会社の株式20%を追加取得し、出資比率を70%とする
  • 2018年1月ブリント配線板製造を目的に滋賀県野洲市の三上工場敷地内に新棟を設置し三上事業所とする
  • 2019年5月創業メキシコにプリント配線板の販売を目的に白井電子科技(香港)有限公司がShirai Electronics Trading Mexico S.A.de C.V.を設立(出資比率99.9%)(2020年12月休眠会社化、2025年7月清算)

2020年代

  • 2021年7月白井電子科技(珠海)有限公司の第二期工事が完成し、生産を開始
  • 2022年3月本社を京都市右京区から京都市南区(現 京都本社・ソリューションセンター)に移転 本社機能を滋賀県野洲市の滋賀本社(旧三上事業所)へ移転
  • 2022年4月東京証券取引所の市場再編に伴い、スタンダード市場へ移行
  • 2022年12月M&Aオーミハイテク株式会社の株式30%を追加取得し100%子会社化
  • 2025年4月創業インドにプリント配線板の販売を目的にSHIRAI ELECTRONICS TRADING(INDIA) PVT. LTD. を設立
  • 2025年9月タイのWELL TEK ELECTRONICS CO., LTD.とプリント配線板製造及び販売についての業務提携契約を締結

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年3月期まで330億円
  • 営業利益2027年3月期まで26億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    主力プリント配線板事業の強化

    両面・多層プリント配線板の設計・製造・販売を主力とし、国内外に営業・生産拠点を配置。独自性のある優れた製品とサービスを提供し、企業競争力の強化と収益性の改善を図る。

  2. 02

    関連事業・ソリューションの展開

    プリント配線板の外観検査機や各種ソリューションビジネス商品の開発・販売を積極的に展開し、自社の成長だけでなく業界や社会への貢献を目指す。

  3. 03

    経営の原点「人」と持続的成長

    経営の原点を「人」に置き、社会から信頼されるバランスのとれた経営活動を実践。持続的な成長を目指し、中長期的視点で迅速な意思決定を行い、財務体質と競争力を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,211人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は537万円で、9期前と比べて+3.1%平均年齢は46.6歳、平均勤続年数は20.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,699
2018年3月1,670
2019年3月52141.916.21,565
2020年3月48742.616.71,458
2021年3月44642.717.41,296
2022年3月46244.018.81,262
2023年3月48744.819.41,301
2024年3月50845.819.61,234
2025年3月51845.820.11,226212
2026年3月53746.620.51,211165

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.3%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)78.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社9(国内 2 / 海外 7、うち連結子会社 8) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
本社 — 中国広東省珠海市5,296百万円
プリント配線板事業
三上事業所 — 滋賀県野洲市1,405百万円
プリント配線板事業
本社・工場 — 滋賀県野洲市389百万円
プリント配線板事業
P板開発サービス 統括 — 埼玉県川越市346百万円
同上
冨波工場 — 滋賀県野洲市130百万円
同上
守山工場 — 滋賀県守山市29百万円
同上
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    白井電子科技(香港)有限公司(注)3.8
    香港九龍 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    シライ物流サービス株式会社(注)3
    滋賀県野洲市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    オーミハイテク株式会社(注)3
    滋賀県野洲市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    白井電子科技(珠海)有限公司(注)3
    中国広東省珠海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    白井電子商貿(上海)有限公司
    中国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    白井電子商貿(深セン)有限公司
    中国広東省深セン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Shirai Electronics Trading(Thailand) Co.,Ltd. (注)4
    タイ バンコク市 · 連結子会社
    議決権49.0%
  • 海外
    SHIRAI ELECTRONICS TRADING(INDIA)PVT.LTD. (注)3.6
    インド カルナータカ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    科惠白井電路有限公司(注)5
    香港新界沙田 · 持分法適用会社
    議決権30.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は291億円営業利益20億円前期と比べると減収減益で、売上が-0.7%、利益が-23.1%。

売上高
-0.7%
291億円
営業利益
-23.1%
20億円
純利益
-38.1%
13億円
営業利益率
6.9%
前期比 -2.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高290億円291億円
営業利益9億円20億円
純利益6億円13億円
1株あたり配当¥20¥20

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は70億円、営業利益は4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+2.9%、営業利益は−33.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q652
2024年1Q6868.83
2024年2Q8178.66
2024年3Q7667.95
2024年4Q631
2025年2Q143128.49
2025年4Q150149.312
2026年2Q137118.07
2026年4Q15495.86
2027年1Q7045.70

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は233億円から291億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は6.9%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
2013年3月23332
100%子会社のグロリヤ電子工業株式会社を吸収合併
2014年3月2561312
タイ バンコクにプリント配線板の販売を目的に白井電子科技(香港)有限公司がShirai Electronics Trading(Thailand) Co.,Ltd. を設立(出資比率49%)
2015年3月297107
2016年3月29461
2017年3月28053
2018年3月28551
メキシコにプリント配線板の販売を目的に白井電子科技(香港)有限公司がShirai Electronics Trading Mexico S.A.de C.V.を設立(出資比率99.9%)(2020年12月休眠会社化、2025年7月清算)
2019年3月2863−2
2020年3月261−1−5
2021年3月2240−2
オーミハイテク株式会社の株式30%を追加取得し100%子会社化
2022年3月2941513
2023年3月3292521
2024年3月2882215
インドにプリント配線板の販売を目的にSHIRAI ELECTRONICS TRADING(INDIA) PVT. LTD. を設立
2025年3月29326268.921
2026年3月29120186.913

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高291億円のうち、営業利益として残るのは20億円6.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は13億円、売上の4.5%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%をちょうど並ぶ水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金81.4%237億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金11.7%34億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.9%20億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
18.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.0pt
6.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.5pt
4.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+4.5pt
12.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが20億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは14億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は8億円で、売上の0.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月18−4−111418
2014年3月9−1−14815
2015年3月16−3−91321
2016年3月15−76835
2017年3月7−6−11123
2018年3月6−1410−824
2019年3月8−174−919
2020年3月13−13−3015
2021年3月13−115221
2022年3月25−6−241917
2023年3月31−4−38277
2024年3月320−243216
2025年3月26−2−32249
2026年3月20−6−15148

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は192億円。このうち返さなくてよい自己資本が111億円で、自己資本比率は57.1%(業種中央値61.0%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1782115710.6
2014年3月1943116315.1
2015年3月2103817217.2
2016年3月2153617916.2
2017年3月2023516716.9
2018年3月2233718616.1
2019年3月2203218813.7
2020年3月2062518111.4
2021年3月2032517811.4
2022年3月2234118217.6
2023年3月2066014628.6
2024年3月1977911839.8
2025年3月1951019451.0
2026年3月1921118157.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
8億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
72億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
81億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
82
/ 100
安定性自己資本比率38 / 40
収益力営業利益率14 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り224社中21位あたり、逆に低いのは売上成長率224社中174位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.5%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.9%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
57.1%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-0.7%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.4%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥453で、1年前と比べて-23.1%過去52週の値幅のなかでは9%の位置にある。

¥453-1.3%1ヶ月+5.8%1年-23.1%時価総額68億円
過去52週の値幅
安値¥415高値¥845

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)5.2倍
PER (会社予想)11.3倍
PBR0.63倍
配当利回り4.42%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は52週安値(415円)付近で推移し、直近1ヶ月で3.11%下落しました。25日線(442.16円)を下回り、75日線(487.6円)からも乖離が拡大しています。出来高は7月29日に189,000株と増加し、下値模索の様相です。RSIは33.33と売られすぎ圏にあり、反発の可能性も残しますが、明確な底入れシグナルは出ていません。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 90/100)

PER4.98倍は業界平均29.44倍を大幅に下回り、PBR0.61倍も平均2.09倍の約3分の1。配当利回り4.59%は平均2.27%を大きく上回り、配当性向52.6%と高い。ROE12.5%は健全で、収益性も良好。今期予想PER10.9倍と上昇見込みだが、来期純利益13億円と減益予想ながら、現状のバリュエーションは極めて割安。ただし売上高成長は鈍く、成長性の乏しさがリスク。

指標この会社業種平均
PER (実績)5.2倍30.8倍
PER (予想)11.3倍
PBR0.63倍2.58倍
ROE12.5%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は横ばいで、営業利益は減少傾向。強気派は、産業用自動化や環境規制強化の追い風で検査・計測需要が増えると見る。弱気派は、既存事業の成長鈍化と利益率低下を懸念し、新規分野の育成が不透明と指摘。

プラスに働く材料7
  • 自動化需要

    工場自動化や品質管理の高度化で検査装置の需要増が見込める。

  • 環境規制

    環境関連機器の市場拡大が期待され、新規収益源になり得る。

  • 医療分野

    医療機器の規制対応力が高く、安定需要が見込める。

  • 実績PER4.98倍と極端な割安継続影響

    実績PER4.98倍、PBR0.60倍で純資産価値を下回る

  • 配当利回り4.59%の高配当継続影響

    配当利回り4.59%と相対的に高く、下値を支え

  • 営業利益20億円と時価総額の3倍超の収益力通年影響

    時価総額66億円に対し営業利益20億円、稼ぐ力に比べ株価が低い

  • 株価23%下落でリバウンド期待不定影響

    前年比23.28%安と売られすぎ、自律反発の可能性

マイナスに働く材料7
  • 利益率低下

    営業利益率が25年3月期8.87%から26年3月期6.87%へ低下。

  • 売上横ばい

    売上高は290億円前後で推移し、成長が見られない。

  • 競争激化

    同業他社との競争で価格競争にさらされる可能性。

  • 予想PER10.9倍が示す来期減益2026年下期影響

    実績PER4.98倍に対し予想PER10.9倍、市場は来期の利益半減を織り込む

  • 純利益21億円→13億円と38%減通年影響

    純利益は21億円から13億円へ、営業利益も26億円→20億円

  • 営業利益率6.87%と低下通年影響

    営業利益率は8.87%から6.87%に低下、収益性の悪化

  • 高配当だが減益で減配リスク次回株主総会影響

    配当利回り4.59%・配当総額は約3億円(66億円×4.59%)、純利益13億円から捻出も来期減益なら維持が困難

次の決算で確かめる点
営業利益率
利益率のトレンドが収益性の持続性を測る鍵。
新製品売上比率
新規分野の成長が業績の転換点になるかどうか。
受注残
将来の売上高の先行指標となる。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり20で、前期から+16.7%いまの株価に対する利回りは4.42%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥20
1株あたり
配当利回り
4.42%
いまの株価に対して
配当性向
52.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月5
2018年3月50.0
2019年3月50.0
2022年3月15200.013.5
2023年3月2246.732.1
2024年3月2618.276.0
2025年3月3015.437.0
2026年3月3516.752.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥20

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ9,740人。区分でいちばん多いのは個人・その他63.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が23.1%を占め、残る76.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他64.265.556.165.866.363.4
事業法人21.821.121.020.118.917.9
外国法人0.94.79.42.63.87.7
金融機関5.55.35.77.75.85.3
証券会社7.43.27.53.24.75.2
自己株式0.00.90.70.40.20.8
外国人個人0.20.10.30.50.50.6
政府・自治体0.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01白井商事株式会社13.40
02株式会社りそな銀行2.70
03白井 治夫2.50
04シライ電子工業従業員持株会2.32
05大和証券株式会社1.85
06INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)1.54
07NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE U.S. TAX EXEMPTED PENSION FUNDS SEC LENDING (常任代理人 香港上海銀行東京支店)1.18
08富国生命保険相互会社0.95
09館農 隆幸0.90
10株式会社タムラ製作所0.80

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+507%、1株純資産は14期で+442%。直近期のROEは12.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1413511.07.7
2014年3月8321048.03.3
2015年3月5025821.54.838.0
2016年3月72492.629.5
2017年3月222448.913.2
2018年3月42571.6144.8
2019年3月−16215
2020年3月−36168
2021年3月−15166
2022年3月9528442.54.613.5
2023年3月14942542.05.732.1
2024年3月10552021.65.476.0
2025年3月13865823.44.137.0
2026年3月8773112.58.052.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額139百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
五藤学代表取締役社長4760,000
宮崎信常務取締役6650,000
竹中一宏取締役6336,000
石角哲也取締役6028,000
佐野徹取締役(監査等委員)635,000
和氣大輔取締役(監査等委員)58
清水久美子取締役(監査等委員)48
内野晃彦取締役(監査等委員)62

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)670193112120
監査等委員518184

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,107字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは当社及び子会社8社、関連会社1社で構成され、主にプリント配線板事業及び検査機・ソリューション事業を営んでおります。事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付け並びにセグメント及び品目との関連は次のとおりであります。 セグメント区分   主な事業内容   会社名 プリント配線板事業   プリント配線板の設計・製造・販売   当社白井電子科技(香港)有限公司白井電子科技(珠海)有限公司白井電子商貿(上海)有限公司白井電子商貿(深セン)有限公司Shirai Electronics Trading(Thailand) Co.,Ltd.SHIRAI ELECTRONICS TRADING(INDIA) PVT. LTD.オーミハイテク株式会社科惠白井電路有限公司 検査機・ソリューション事業   プリント配線板外観検査装置及び各種ソリューションビジネス商品の開発・販売   当社 その他   運送業配送・運搬・掃除ロボットの販売   当社シライ物流サービス株式会社 ※Shirai Electronics Trading Mexico S.A. de C.V.は2025年7月で清算結了したため、当連結会計年度より連結範囲から除外しております。また、SHIRAI ELECTRONICS TRADING(INDIA) PVT. LTD.を2025年4月に設立しました。 (プリント配線板事業) シライ電子グループの祖業であり、リジッドプリント配線板の両面基板・多層基板を主力に、国内外で設計・試作・量産・実装までを一気通貫で供給できる体制を構築しております。単価・仕様・納期等の顧客要望に対して、国内外の自社工場又はOEM委託先工場の複数のサプライチェーンをもって提案が可能であり、自動車、家電、産業機器、社会インフラ等の幅広い分野に使用されております。また、当社が多層基板の内層部分を製造し基板メーカに販売を行う事業も拡販が進んでおります。 産業構造の変化により「高放熱」「大電流」「高信頼性」といったテーマが求められていることや、環境対応の要請が高まっていることから、下記のような高付加価値製品/工法にも注力しております。 環境対応型基板   ソルダーレジスト(絶縁膜)被膜工程をインクジェット塗布技術を用いて製造した基板の開発を進めており、実用化により大幅な製造工程削減となる インク使用量/廃棄量及びエネルギー消費量の減少による環境負荷低減だけでなく、品質信頼性の向上、自動化/省人化などに貢献する 更に当社開発のLDX基板(シルクレス基板)技術と併用することで上記効果が格段に向上する 金属ベース基板   アルミベースや銅ベース材料を使用し、放熱性能に優れる LED照明、電源機器、パワー半導体用途など、高発熱デバイスの安定動作に貢献する 厚銅基板   大電流回路に適しており、放熱性と信頼性に優れる 電源機器やインバータ回路などに使用される IVH基板   層間接続ビア(IVH)を活用した多層基板 高密度配線、小型化、高機能化に対応し、産業機器や通信機器などの高性能品に採用される 穴埋め基板 (ビアフィル基板)   導電性または樹脂によるビア埋め加工に対応 高い表面平滑性を確保し、BGA・CSPなどの高密度実装やビアオンパッド構造に対応する 銅ピン挿入基板   銅ピンを基板内部に挿入することで、低抵抗接続と高い電流容量を実現 放熱性能の向上にも寄与し、パワーモジュールや車載機器向けに適している プレスフィットピン 挿入基板   専用ピンをスルーホールへ圧入することで電気接続を行うはんだレス工法 高い接続信頼性、耐振動性、耐熱サイクル性を備え、自動車・産業機器分野の厳しい要求に対応可能 海外メーカーの製品品質向上や、日系顧客の販売指向の変化等に伴い競争環境は一層厳しさを増しております。また、高品質、高付加価値製品の供給体制に加えて、成長市場への進出やサプライチェーンの多様化も必要となっております。 当社グループは市場の拡大が期待されるASEAN・インドの開拓を目的として、タイ・バンコクに販売子会社を有しており現地OEM委託先のWELL TEK ELECTRONICS CO., LTD.と「製造技術力」と「販売ネットワーク」を相互活用する目的で業務提携契約を締結しております。また、2025年4月にはインドに販売子会社を設立し、顧客から要望の強い地産地消実現に向けて供給体制の構築を進めております。 シライグループが供給するプリント配線板の分野別 使用用途例 カーエレクトロニクス関連   電子応用関連   ホームアプライアンス、 家電、通信・事務機器関連 自動車・衝突防止センサー・エンジン コントロール ユニット・空気圧センサー・メーターパネル    ・電動コンプレッサー・LEDライト・コンバーター・インバーター 等    ・EV充電スタンド・太陽光パワコン・蓄電池システム・スマートメーター・LED照明・大型映像装置 等   家電・通信機器・エアコン・給湯器・冷蔵庫・複合機 等 (検査機・ソリューション事業) プリント配線板製造の目視検査による負担を緩和する目的でプリント配線板外観検査機「VISPER」を自社開発し、1998年から外部への販売を行っております。様々な種類やサイズのプリント配線板を、高速かつ高精度で検査できる最終外観検査機として、リリースから約30年にわたり高い信頼性と実績を積み重ね、国内外のお客様より高い評価をいただいております。 さらに、現行モデルから大幅な技術改良を施した新世代自動外観検査機「VIZERA」をラインナップしております。「VISPER」で培った検査性能を維持しながら、従来は機械検査が難しかった少量多品種の検査にも対応し、より柔軟で効率的な検査環境を提供できるモデルとなっております。 主力である機種及びその特徴は次のとおりであります。 VISPER710SLWZ   標準密度・精度のプリント配線板用検査機(全自動両面同時検査タイプ) VISPER730STWZ   大きなサイズのプリント配線板用検査機(全自動両面同時検査タイプ) VISPER810FCWZ   バキュームテーブルとゴミ取り機構を備えた、標準サイズ・ハイエンド基板向けプリント配線板用検査機(高分解能・全自動両面検査タイプ) VISPER310CLW-HS   標準サイズ・ハイエンド基板向けプリント配線板用検査機(分解能5um・手動片面検査タイプ) VISPER360CLWZ   ワークサイズや大きなサイズのプリント配線板用検査機(手動片面検査タイプ) VIZERA   サイズや形状の異なる基板を自動搬送し、検査データを自動で切り替える機能を備えた、少量多品種基板向けのプリント配線板用検査機(全自動両面同時検査タイプ) また、プリント配線板メーカーの生産性向上につながる各種ソリューションビジネス商品の開発・販売をしております。 事業の系統図は、次のとおりであります。 ※1 連結対象会社 ※2 持分法適用会社 ※3 科惠白井(佛岡)電路有限公司は、科惠白井電路有限公司の100%製造子会社であります。 なお、科惠白井(佛岡)電路有限公司が当社の連結財務諸表に重要な影響を及ぼすため、持分法による投資損益の計算には、科惠白井(佛岡)電路有限公司の損益を科惠白井電路有限公司の損益に含めております。
経営方針・対処すべき課題1,107字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、「一人ひとりが志をもって努力することで自らを高め、その力を結集して、はるかな未来を拓き、社会とお客様に貢献し、会社の繁栄と個々の生活の向上を目指そう。」を経営理念とし、経営活動を進めております。 この経営理念のもと「両面・多層プリント配線板」の設計・製造・販売を主力事業として国内外に営業・生産拠点を配置し、また関連する事業としてプリント配線板の外観検査機及び各種ソリューションビジネス商品の開発・販売活動を行うなど、自社の成長・発展だけでなく業界の発展やより広く社会に貢献するための諸施策を積極的に展開してまいりました。 今後も、これらのビジネスモデルの有効活用と進化で、お客様へ独自性のある優れた製品とサービスの提供を行い、企業競争力の強化・収益性の改善を図るとともに、つねに経営の原点を「人」におき、社会から信頼されるバランスのとれた経営活動の実践と持続的な成長を目指し、取り組みを進めてまいります。 (2) 目標とする経営指標 当社は単年度の結果に一喜一憂することなく、中長期的な視点の経営意思決定が重要と考えております。中期的な経営戦略や経営目標等の詳細は、当社ウェブサイトに掲載しております「中期経営計画策定に関するお知らせ」(2024年5月14日発表)及び、「中期経営計画 アクションプラン策定に関するお知らせ」(2024年11月15日発表)をご覧ください。 なお中期経営計画最終年度(2027年3月度)の目標としている売上高330億円、営業利益26億円に対して、最新の業績予想は外部環境の変化等でこれを下回る見込みであります。中期目標との乖離を縮めるため、シライグループ一枚岩で様々な施策を実行してまいります。 (3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 日本経済は企業業績や雇用・所得環境の改善により緩やかな回復基調が続いている一方で、米国の関税政策、エネルギー・原材料価格の高騰、海外情勢の不安定化など、先行きは依然として不透明な状況にあります。 このような環境のもと、当社グループは中長期的な企業価値の向上を目指し、経営陣の強いリーダーシップのもとで各部門の強みを活かしながら様々な課題に対応してまいります。 組織を一枚岩にし、不確実性の高い経営環境への「対応力」を強化することにより、中長期的視点に基づく迅速な意思決定を実現し、持続可能な財務体質および競争力の維持・強化に努めてまいります。
事業等のリスク2,706字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 主要顧客の業界動向等による影響について 当社グループの供給するプリント配線板は、電気製品の中核機能を構成するひとつの部品であり、単体では機能いたしません。従いましてプリント配線板の販売動向は、顧客の最終製品の生産台数に強く影響されるものであります。当社の主な顧客は、カーエレクトロニクス・ホームアプライアンス・電子応用機器・通信事務機器・アミューズメント等、広範囲にわたりますが、各顧客の戦略や景気後退等により顧客の最終製品の需要が変動した場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。また、顧客の最終製品の市場価格下落に伴い、顧客からの値下げ要請や競合他社との価格競争に追い込まれることによって、当社グループの売価に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 海外での事業展開による影響について 当社グループは国内だけでなく、東アジアを中心に製造・販売拠点を置き事業活動を行っております。また中国等に生産拠点を置く外注先に、一部製品の製造委託を行っております。これらの海外への事業進出には、予想しない法律または規制の変更、不利な政治または経済要因、人材の採用と確保の難しさ及び人件費の急激な高騰、為替レートの変動、テロ・戦争その他の要因による社会的混乱等のリスクが内在しており、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 技術革新に対する影響について プリント配線板の既存製品の機能に対して、さらに先進的な製品が技術革新によって開発され、当社グループがそれに対応できない場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 製品の欠陥に関する影響について 当社グループのプリント配線板は、各セットメーカーにおいて最終製品に組み込まれております。万が一、大規模なリコールや、製造物責任賠償等が発生する事態に至った場合には、多額の負担を強いられる可能性があります。 (5) 生産能力による影響について 国内外の顧客からの急激な受注増加があった場合、委託外注先の加工価格が上昇したり委託外注先を十分に確保できなくなった場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 原材料の値上がり等の影響について プリント配線板の主たる原材料である銅張積層板は、銅箔、ガラスクロス、樹脂により生産されているため、銅箔については世界的な銅相場、また樹脂については原油価格の動向如何では、原材料価格の高騰を引き起こす場合があり、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 情報セキュリティについて 情報セキュリティ委員会を設置し、グループ全体の情報セキュリティ対策の実施状況について監視・監督を行うとともに、継続的な改善活動を推進しています。しかしながら、盗難・紛失等による第三者の不正流用、サイバー攻撃やウイルス感染等による情報漏洩が発生した場合、当社グループの社会的信用の低下や、発生した損害に対する賠償金の支払いなどにより、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 地震等自然災害の影響について 大震災等の自然災害に対する対策は講じてはおりますが、当社グループの生産設備が損害を被る危険性があります。こうした自然災害等により、お客様の被害状況による影響はもとより、当社グループの設備のいずれかに壊滅的な損害を被った場合、また外注先における被害の発生や原材料及び副資材品等の調達が困難となり、長期に生産活動が停止した場合には、売上の減少、損壊した設備の復旧又は交換に多額の費用がかかる恐れがあり、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 環境リスクについて 当社グループは、環境リスクに対しまして予防の大切さを認識し、環境マネジメントシステムISO14001の運用を通じてリスクの低減を図っておりますが、自然災害等の不測の事態等があった場合、近隣に環境汚染を発生させる可能性があります。また近年においては、大気汚染、土壌汚染、水質汚濁、有害物質、廃棄物処理、製品リサイクル等の環境に関する規制が強化される傾向にあり、場合によっては当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 資金調達による影響について 当社グループが事業を展開するために必要な資金の調達コストは、金利の上昇や当社グループの信用力の低下等により調達コストが増加した場合、収益性が悪化する可能性があり、また有利子負債の一括返済を求められた場合、財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (11) 財務制限条項について 当社は取引銀行4行とシンジケート方式によるコミットメント付タームローン契約を締結しておりますが、市場環境の悪化による商品需要の縮小や原材料の値上がりなどにより業績が悪化した場合、財務制限条項に抵触する恐れがあります。財務制限条項の詳細は「連結財務諸表等 注記事項 (連結貸借対照表関係)」及び「 財務諸表等 注記事項 (貸借対照表関係)」に記載の通りであります。 (12) 減損損失の計上について 「事業等のリスク」に記載の様々なリスクが顕在化し、当社グループの経営環境が悪化した場合等、計画通りに将来キャッシュ・フローが獲得できない可能性があります。この場合、減損損失を認識する可能性があり、当社の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 知的財産について 当社グループは、技術研究開発等により得られた成果について、特許、商標及びその他の知的財産権等により当該技術の保護を図っております。しかしながら、特定の地域においては知的財産権による保護が十分でなく、第三者が当社グループの知的財産を使用し類似製品を製造するのを効果的に防止出来ない可能性があります。その場合、当社グループの製品のブランド価値が低下したり、市場シェアを維持できなくなる可能性があり、また当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,180字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 (1)経営成績 当連結会計年度のわが国経済は、堅調な企業業績、雇用・所得環境の改善が続き緩やかな回復基調が見られまし たが、米国関税政策の影響や、エネルギー・原材料価格の高騰、不安定な海外情勢等、依然として先行き不透明な 状況が継続しております。 このような状況のもと、当社グループにおきましては中期経営計画で掲げるASEAN・インドを中心とした成長市場 への積極的なアプローチや、生産体制の効率化や省人化、新規アライアンス等の外部の力を模索するなど、様々な 施策に取り組んでまいりました。 その結果、当連結会計年度における売上高は29,118百万円(前年同期比0.7%減)、営業利益は2,030百万円(前 年同期比21.2%減)、経常利益は1,822百万円(前年同期比29.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,309 百万円(前年同期比36.9%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。なお、セグメントの売上高にはセグメント間の内部売上 高又は振替高が含まれております。 (プリント配線板事業) プリント配線板事業につきましては、主力分野であるカーエレクトロニクスの回復に遅れがあるものの、ホーム アプライアンスの受注が好調に推移した結果、セグメント売上高は28,549百万円(前年同期比0.5%減)となりました。また、生産効率の向上や各種コストの圧縮による原価低減等の取組みを継続しておりますが、原材料やエネルギー費の高騰が影響し、セグメント利益は2,038百万円(前年同期比21.4%減)となりました。 (検査機・ソリューション事業) 検査機・ソリューション事業につきましては、展示会出展など積極的な営業を行っておりますが、受注が伸び 悩んだ結果、セグメント売上高は510百万円(前年同期比9.5%減)、セグメント利益は5百万円(前年同期比42.2% 減)となりました。 (2)財政状態 (資産) 当連結会計年度末の資産合計は、19,185百万円(前期末比269百万円減)となりました。その内訳は、流動資産 が10,452百万円(前期末比13百万円増)、固定資産が8,733百万円(前期末比282百万円減)であり、主な増減要 因は次のとおりであります。 流動資産につきましては、受取手形及び売掛金54百万円、電子記録債権34百万円の増加となり、現金及び預金 80百万円の減少となったこと等によるものであります。固定資産につきましては、有形固定資産173百万円の減少 となったこと等によるものであります。 (負債) 当連結会計年度末の負債合計は、8,075百万円(前期末比1,324百万円減)となりました。その内訳は、流動負 債が6,877百万円(前期末比861百万円減)、固定負債が1,198百万円(前期末比462百万円減)であり、主な増減 要因は次のとおりであります。 流動負債につきましては、1年内返済予定の長期借入金412百万円の減少となったこと等によるものでありま す。固定負債につきましては、長期借入金457百万円の減少となったこと等によるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産合計は、11,109百万円(前期末比1,054百万円増)となりました。主な増減要因は、 利益剰余金が857百万円、為替換算調整勘定が203百万円増加したこと等によるものであります。 (3)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は802百万円となり、前期末比では104百万円減少いたしました。なお、当連結会計年度における各活動におけるキャッシュ・フローの状況は、次の通りであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金の獲得は1,965百万円(前年同期は2,611百万円の資金の獲得)となりました。主な資金の増 加要因は、税金等調整前当期純利益が1,736百万円、減価償却費が893百万円等によるものであります。また主な資 金の減少要因は、法人税等の支払額が555百万円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金の流出は636百万円(前年同期は163百万円の資金の流出)となりました。主な要因は、有形 固定資産の取得による支出が603百万円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金の流出は1,455百万円(前年同期は3,244百万円の資金の流出)となりました。主な要因は、 長期借入金の返済による支出が875百万円、配当金の支払額が452百万円等によるものであります。 (4)生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度におけるプリント配線板事業の生産実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 品目別   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 生産高(百万円)   前年同期比(%) 片面プリント配線板   889   108.3 両面プリント配線板   7,822   98.8 多層プリント配線板   11,037   88.4 その他   34   73.2 合計   19,784   93.0 (注)1 金額は、販売価格によっております。 2 「検査機・ソリューション事業」については社内生産を行っていないため記載を省略しております。 3 「その他」の欄は「プリント配線板事業」における透明フィルム基板(SPETシリーズ)等であります。 b. 受注実績 当連結会計年度におけるプリント配線板事業の受注実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 品目別   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 受注高 (百万円)   前年同期比 (%)   受注残高 (百万円)   前年同期比 (%) 片面プリント配線板   469   95.6   13   241.3 両面プリント配線板   11,624   99.2   1,467   99.4 多層プリント配線板   15,317   103.0   2,506   108.0 その他   805   98.0   27   75.5 合計   28,218   101.1   4,014   104.6 (注)1 金額は、販売価格によっております。 2 「その他」の欄には、「プリント配線板事業」における片面・両面・多層プリント配線板以外の品目が含まれております。 3 受注実績においては、「プリント配線板事業」が大部分を占めるため、「検査機・ソリューション事業」についての記載を省略しております。 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 販売高(百万円)   前年同期比(%) プリント配線板事業 片面プリント配線板   462   93.3 両面プリント配線板   11,634   100.9 多層プリント配線板   15,131   99.2 その他   1,321   93.8 計   28,549   99.5 検査機・ソリューション事業   466   84.0 その他   102   110.5 合計   29,118   99.3 (注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 「プリント配線板事業」については、品目別に示しております。 3 プリント配線板事業「その他」の欄には、「プリント配線板事業」における片面・両面・多層プリント配線板以外の品目が含まれております。 (5)資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金の主たるものは、当社グループの製品製造に必要な原材料及び外注加工費のほか、製造経費、販売費及び一般管理費の営業費用によるものであります。営業費用の主なものは、給料手当等の人件費及び製品発送にかかわる運賃荷造費であります。 また、設備資金としてプリント配線板の生産設備に対する設備投資がありますが、その重要性、緊急性を充分に勘案し、必要なものに絞り設備投資を実施しております。 当社グループの資金調達につきましては、短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。 なお、事業展開で必要とされる資金需要に対する安定的、効率的な資金調達手段の確保及び資金調達の柔軟性・機動性の向上を図るために、シンジケート方式によるコミットメント期間付タームローン契約を締結しております。 (6)経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 目標とする経営指標」に記載のとおりであります。 (7)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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