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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

リバーエレテック

RIVER ELETEC CORPORATION6666 · Standard · 電気機器

水晶振動子・発振器の専業メーカー。スマホからデータセンターまで、あらゆる電子機器の基準信号を支える。

概要

リバーエレテック株式会社は、水晶振動子や水晶発振器などの水晶製品を主力とする電子部品メーカーである。1951年に東京都新宿区で抵抗器の製造販売から創業し、その後本社を山梨県韮崎市に移転。現在は研究開発と販売を自社が担い、製造は国内子会社の青森リバーテクノ株式会社や中国・西安の子会社などグループ全体で行う。2026年3月期の連結売上高は約57億円、従業員は単独で217名。東証スタンダード市場に上場する。

水晶振動子と発振器に特化した単一事業

リバーエレテックグループは水晶製品事業のみの単一セグメントで構成される。主力は水晶振動子であり、スマートフォン、パソコン、IoT機器、車載電装、医療機器などに使われるタイミングデバイスである。水晶振動子は電子回路に基準信号を提供する部品で、当社は特に音叉型とATカット型の小型・高精度品を強みとする。水晶発振器は振動子とICを一体化した製品で、高周波・低ジッタが求められるデータセンター向けなどに展開する。製造はグループ内の子会社が担い、当社は開発と販売に特化している。

アジアを中心に広がるグループ拠点

グループは当社のほか、国内に青森リバーテクノ株式会社(青森県)、海外に台湾利巴股份有限公司(台湾)、River Electronics(Singapore)Pte. Ltd.(シンガポール)、西安大河晶振科技有限公司(中国)の4社で構成される。台湾とシンガポールの子会社は販売拠点、西安の子会社は製造と販売を担う。かつては米国やマレーシアにも拠点を置いていたが、米国子会社はシンガポールに業務移管、マレーシアのRiver Electronics(Ipoh)Sdn. Bhd.は解散した。グループ全体で受注・生産・販売を連携させる。

変動する収益と削減が続く課題

売上高は2013年3月期の62億円から2020年3月期の45億円まで減少傾向にあったが、2022年3月期には74億円まで回復した。しかしその後は再び減少し、2026年3月期は57億円となった。利益面では赤字の年が多く、2026年3月期は営業損失1億円、親会社株主に帰属する当期純損失0億円(ほぼトントン)である。収益性の低さが課題で、ROICの悪化も指摘されている。原材料費高騰やプロダクトミックスの悪化が原因であり、経営陣は収益力強化を喫緊の課題としている。

自動車向け品質認証取得と次世代製品開発

2025年12月、青森リバーテクノ株式会社平賀工場が自動車産業向け品質マネジメントシステム「IATF16949」の認証を取得した。これによりモビリティ市場への本格参入が可能になった。また、データセンター向け高周波低ジッタ水晶発振器「KCRO-05」を開発し、サンプル出荷を開始。ターゲットは1.6T光トランシーバー用途(基準クロック625MHz)であり、AIデータセンター向け需要を狙う。加えて、小型の1612サイズ低電圧駆動水晶発振器「FCXO-07F」や0806サイズATカット水晶振動子の開発も進めている。

業界の中での役割は電子機器の周波数制御デバイスを供給する電子部品メーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
58億円
営業利益
-1億円
営業利益率
-1.7%
純利益
0億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2024/3
事業売上構成比利益利益率
水晶製品54億円98.2%1億円1.9%
その他の電子部品1億円1.8%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01デジタル機器・IoT・次世代インフラ主力

スマートフォンやパソコン、無線モジュール、カーエレクトロニクス、データセンターなど最先端分野向けに、周波数制御デバイスとしての水晶製品を供給。安定した周波数発生特性で、電子回路の基準信号やタイミング制御を支える。

主な製品・サービス2
水晶振動子
水晶の圧電効果を利用し、安定した周波数を発生させる電子部品。スマートフォンやパソコン、データセンターなど幅広い電子機器の基準信号源として使用される。
水晶発振器
水晶振動子と発振回路(IC)をユニット化した電子部品で、電子機器の設計や特性に応じて振動子と使い分けられる。

製品と技術

機器の心臓部を担う水晶振動子

水晶振動子は、水晶の圧電効果を利用して安定した周波数信号を生成する電子部品である。リバーエレテックの主力は音叉型水晶振動子で、時計やタイマー用途に広く使われる。特に小型・低消費電力が求められるIoT機器や医療・ヘルスケア向けに強みを持つ。ATカット水晶振動子は高周波用途に適しており、開発中の0806サイズ品「MDS-AT0806(仮称)」はさらなる小型化を追求する。これらの製品はスマートフォン、パソコン、車載機器、無線モジュールなどに組み込まれる。

低ジッタ・高周波を実現する水晶発振器

水晶発振器は水晶振動子と発振回路(IC)を一体化した製品で、出力信号の品質が重要となる。リバーエレテックは2026年3月期に開発を完了した高周波低ジッタ水晶発振器「KCRO-05」を有する。この製品は625MHzの基準クロックを生成し、位相ジッタは12fs typ.と極めて低い。AIデータセンター向けの1.6T光トランシーバー用途を狙う。また、1612サイズの低電圧駆動水晶発振器「FCXO-07F」も開発済みで、モバイル機器など低消費電力が要求される市場に投入する。

抵抗器事業からの撤退と製品ポートフォリオの再編

創業以来手がけてきた抵抗器の製造販売は、マレーシア子会社River Electronics(Ipoh)Sdn. Bhd.の解散に伴い消滅した。同社は1990年7月に設立され、抵抗器生産の増強を目的としていたが、2026年3月期に清算された。これに伴い、グループは水晶製品に経営資源を集中する体制となった。現在の製品ポートフォリオは水晶振動子と水晶発振器に特化し、モビリティ、医療・ヘルスケア、IoT無線通信、次世代デジタルインフラの4つの注力市場に絞って展開している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

水晶部品の専業、低収益に苦戦

電気機器業界に属し、水晶振動子・発振器を製造。売上高55~58億円で横ばい傾向。営業損失が継続しており、赤字からの脱却が急務。同業のイビデンや日清紡ホールディングスと比較すると売上規模は小さい。スマホ・自動車向け需要に左右されやすく、競争も激しい。

強み

  • 長期にわたり水晶部品製造技術を蓄積。品質面での信頼性がある。
  • 自動車や産業機器向けなど、高信頼性が求められる分野で実績。
  • 一部の大手顧客と長期取引があり、一定の受注ベースを確保。
  • 自社工場を持ち、生産の内製化が可能な点は強み。

課題

  • 営業損失が続き、財務体質の悪化が懸念される。抜本的な改革が必要。
  • スマホ市場の成熟や自動車生産変動の影響を受けやすく、業績が不安定。
  • 電子部品業界はグローバル競争が激しく、低価格競争に巻き込まれている。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

電気機器の時価総額近傍。太字がリバーエレテック

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
16863ニレコ72億円15.1倍
26907ジオマテック71億円9.6倍
36772東京コスモス電機71億円250.5倍
46654不二電機工業69億円24.8倍
56666リバーエレテック68億円
66658シライ電子工業68億円5.2倍
76840AKIBAホールディングス67億円7.6倍
86615ユー・エム・シー・エレクトロニクス66億円27.4倍
96778アルチザネットワークス65億円33.2倍
106964サンコー63億円10.2倍
116699ダイヤモンドエレクトリックホールディングス60億円25.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

東京都新宿区で抵抗器メーカーとして創業

1951年3月、富士産業株式会社として東京都新宿区に資本金50万円で設立された。当初は抵抗器の製造及び販売を手がけ、電子部品業界に参入した。創業から約10年間は東京を拠点に事業を展開したが、生産能力の増強が必要となり、1960年3月に山梨県韮崎市に工場を新築移転した。その後、1968年1月には本社も韮崎市に移し、旧本社を東京営業所として販売拠点とした。この移転が後の生産体制の基礎となる。

台湾と米国へ拡販、海外子会社設立

1975年10月、アジア地域への拡販を目的に台湾に合弁会社「台湾利巴股份有限公司」を設立(出資比率60%)。これが初の海外製造・販売拠点となった。続いて1980年11月には米国カリフォルニア州にRiver Electronics Corporationを設立し、北米市場に進出。ただし米国子会社は2002年3月にシンガポール子会社に業務を移管した。1988年6月にはシンガポールに販売子会社River Electronics(Singapore)Pte. Ltd.を設立しており、アジア地域の販売網が徐々に拡充された。

青森県に製造子会社、水晶振動子事業へシフト

1989年5月、青森県青森市に製造子会社「青森リバーテクノ株式会社」を設立し、水晶振動子の生産を開始した。これが後のグループの中核製造拠点となる。1991年10月には商号を「リバーエレテック株式会社」に変更。1996年9月、青森リバーテクノがリバー電子株式会社(抵抗器生産)とリバーエルコム株式会社(インダクタ生産)の株式を100%取得し、グループ内で再編が進んだ。2003年10月には青森リバーテクノがこれら子会社を吸収合併し、青森県内の製造機能が統合された。

店頭登録から東証上場、市場再編を経て現在へ

2004年8月、日本証券業協会に株式を店頭登録。同年12月にはジャスダック証券取引所に上場した。その後、2010年4月の両取引所合併により大阪証券取引所JASDAQ、2013年7月の統合により東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。2022年4月の市場再編で東証スタンダード市場に移行した。2025年12月には青森リバーテクノ平賀工場がIATF16949認証を取得し、自動車向け事業の準備を整えた。

年表29件を開く

1950年代

  • 1951年3月創業富士産業株式会社を東京都新宿区に資本金50万円で設立。抵抗器の製造及び販売を開始。

1960年代

  • 1960年3月生産の増強を図るため、山梨県韮崎市に工場を新築移転。
  • 1968年1月山梨県韮崎市に本社を移転、旧本社を東京営業所とする。

1970年代

  • 1975年10月アジア地域への拡販を図るため、台湾に合弁で台湾利巴股份有限公司(製造及び販売子会社)を設立。(出資比率60%)

1980年代

  • 1980年11月創業米国への拡販を図るため、米国カリフォルニア州にRiver Electronics Corporationを設立。(2002年3月にRiver Electronics(Singapore)Pte. Ltd.に業務移管。)
  • 1982年5月東北地区への拡販を図るため、栃木県宇都宮市に宇都宮営業所を開設。
  • 1985年4月関西・中国・九州地区への拡販を図るため、大阪府守口市に大阪営業所を開設。
  • 1986年10月東海地区への拡販を図るため、名古屋市名東区に名古屋営業所を開設。
  • 1986年12月アジア地域への製造及び販売の増強を図るため、台湾に高雄力巴股份有限公司(製造及び販売子会社)を設立。(2000年3月に台湾利巴股份有限公司に営業業務を移管。)
  • 1988年6月アジア地域への販売力強化を図るため、シンガポールに販売子会社River Electronics(Singapore)Pte. Ltd.を設立。
  • 1989年5月水晶振動子の生産を図るため、青森県青森市に製造子会社青森リバーテクノ株式会社を設立。

1990年代

  • 1990年7月抵抗器の生産の増強を図るため、マレーシアに合弁で製造子会社River Electronics(Ipoh)Sdn. Bhd.を設立。(出資比率60%)
  • 1991年10月商号変更商号を『リバーエレテック株式会社』に変更。
  • 1995年7月当社及び青森リバーテクノ株式会社においてISO9002を取得。
  • 1996年9月創業青森リバーテクノ株式会社がリバー電子株式会社(抵抗器の生産を主たる事業として1966年10月に設立。)及びリバーエルコム株式会社(インダクタの生産を主たる事業として1973年8月に設立。)の株式を100%取得。
  • 1998年8月当社、青森リバーテクノ株式会社及びリバーエルコム株式会社においてISO9001を取得。
  • 1999年4月M&A株式の額面変更のため、形式上の存続会社であるリバーエレテック株式会社(旧社名株式会社エヌティーエイチ、本店所在地山梨県韮崎市)と合併。

2000年代

  • 2000年12月水晶振動子の生産の増強を図るため、青森県五所川原市に製造子会社リバー金木株式会社を設立。
  • 2001年5月当社、青森リバーテクノ株式会社、リバー電子株式会社及びリバーエルコム株式会社を1サイトとしてISO14001を取得。
  • 2003年10月M&A青森リバーテクノ株式会社が、リバー電子株式会社、リバーエルコム株式会社及びリバー金木株式会社を吸収合併。
  • 2004年8月日本証券業協会に株式を店頭登録。
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。
  • 2007年3月中国上海にRiver Electronics(Singapore)Pte. Ltd.(Shanghai Liaison Office)を開設。
  • 2009年10月中国を中心にアジア地域の販売力強化を図るため、中国西安に西安大河晶振科技有限公司を開設。

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場。
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。

2020年代

  • 2020年12月当社及び国内子会社の全従業員に対し譲渡制限付株式(RS)付与を実施。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場再編に伴い、東証スタンダード市場に移行。
  • 2025年12月青森リバーテクノ株式会社平賀工場においてIATF16949の認証を取得。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    成長市場への集中と収益力強化

    モビリティ、医療・ヘルスケア、IoT無線通信、次世代デジタルインフラの注力市場に対し、既存顧客深耕と新規開拓を進め、収益力を強化して持続的成長を目指す。

  2. 02

    独創的技術による価値創造

    ATカット、音叉型、KoTカットの各水晶デバイス技術を追求し、小型・高信頼性・超高周波・低ジッタなどの差別化製品を開発、AI・IoT時代に求められる革新的価値を創造する。

  3. 03

    構造改革による収益性・キャッシュ創出力向上

    ROICツリー施策を推進し、次世代成長ドライバー製品の拡販や高付加価値KoTカットデバイスの市場投入によりプロダクトミックス改善と収益最大化を図る。

  4. 04

    持続可能な経営基盤の確立

    ガバナンス強化、カーボンニュートラル、サプライチェーン管理、品質保証などのマテリアリティに取り組み、社会的課題解決と中長期的な企業価値向上を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で217人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は570万円で、9期前と比べて+26.0%平均年齢は41.4歳、平均勤続年数は15.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月282
2018年3月285
2019年3月45245.317.3238
2020年3月46445.618.4200
2021年3月52147.019.2196
2022年3月60245.819.0194
2023年3月60643.017.1221
2024年3月56442.616.5208
2025年3月58241.515.4211−47
2026年3月57041.415.5217−46

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 2 / 海外 3、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
本社 — 山梨県韮崎市2,105百万円
青森リバーテクノ株式会社 — 青森県青森市1,420百万円
本社 — 青森リバーテクノ株式会社(青森県青森市)1,291百万円
189百万円
本社 — 西安大河晶振科技有限公司(中国西安市)104百万円
本社 — River Electronics(Singapore)Pte. Ltd. (シンガポール)5百万円
本社 — 台湾利巴股份有限公司(台湾省台北縣)1百万円
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    青森リバーテクノ株式会社(注)1.4.
    青森県 青森市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    台湾利巴股份有限公司
    中華民国 新北市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    River Electronics(Singapore)Pte. Ltd. (注)1.3.
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    西安大河晶振科技有限公司(注)1
    中国 西安市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    River Electronics(Ipoh)Sdn. Bhd. (注)1.2.
    マレーシア イポー市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は58億円営業利益-1億円前期と比べると増収で、売上が+1.8%。

売上高
+1.8%
58億円
営業利益
-1億円
純利益
0億円
営業利益率
-1.7%
前期比 +0.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高59億円58億円
営業利益1億円-1億円
純利益0億円0億円
1株あたり配当¥10¥10

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は17億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+41.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q111
2024年1Q1200.00
2024年2Q1600.0−1
2024年3Q1417.10
2024年4Q130
2025年2Q2700.00
2025年4Q30−1−3.3−1
2026年2Q29−2−6.9−2
2026年4Q2913.42
2027年1Q1700.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は62億円から58億円へ94%に減った。直近期の営業利益率は-1.7%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。
2013年3月6211
2014年3月57−2−2
2015年3月48−7−7
2016年3月5710
2017年3月50−3−3
2018年3月46−4−4
2019年3月42−7−8
2020年3月4501
2021年3月5556
2022年3月741211
2023年3月69129
2024年3月551−1
2025年3月57−1−1−1.8−1
2026年3月58−1−1−1.70

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高58億円のうち、営業利益として残るのは-1億円-1.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は0億円、売上の0.0%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金79.3%46億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.4%13億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-1.7%-1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
20.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比8.6pt
-1.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比5.9pt
0.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
0.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-0.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが3億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは2億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は22億円で、売上の4.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月3−129−97
2014年3月41−954
2015年3月30139
2016年3月6−1−459
2017年3月1−41−37
2018年3月−1−1114−1210
2019年3月3−2−318
2020年3月40−2411
2021年3月6−61011
2022年3月11−122−113
2023年3月13−102318
2024年3月10−7−2320
2025年3月2−97−722
2026年3月3−1−2222

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は107億円。このうち返さなくてよい自己資本が46億円で、自己資本比率は42.8%(業種中央値61.0%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月88315735.4
2014年3月77314639.9
2015年3月74254933.8
2016年3月71244734.0
2017年3月71215029.3
2018年3月78176121.6
2019年3月6595613.1
2020年3月6895913.6
2021年3月79166320.6
2022年3月91395242.7
2023年3月101485347.5
2024年3月102445843.7
2025年3月108456341.7
2026年3月107466142.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
28億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
19億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
2億円
在庫として抱えている分
負債合計
61億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
59
/ 100
安定性自己資本比率29 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率224社中146位あたり、逆に低いのは営業利益率224社中201位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-1.7%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
42.8%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.8%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.3%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥781で、1年前と比べて+82.7%過去52週の値幅のなかでは38%の位置にある。

¥781-3.2%1ヶ月-5.2%1年+82.7%時価総額68億円
過去52週の値幅
安値¥358高値¥1,474

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)2366.7倍
PBR1.40倍
配当利回り1.28%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

前日比6.25%安の765円。1カ月では7.9%上昇も、8月19日の大幅安で25日線776円を下回った。52週高値1474円からは約48%の下落水準にあるが、年初来では+73.75%と高いリターン。週足では8月7日に813円まで調整後、戻りを試す場面も見られたが、直近の下落で上昇トレンドに陰り。出来高は増加傾向で、売りが優勢。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PERは実績値が算出不能で、予想PERは2457.6倍と極めて高く、業界平均30.62倍を大きく上回る。PBRは1.46倍で平均2.75倍を下回るが、ROEは20.5%と高い。ただし直近3期は赤字または利益ほぼゼロで、予想利益も極小。配当利回りは1.23%と低く、業績が悪化している。株価は割高と判断する。

指標この会社業種平均
PER (予想)2366.7倍
PBR1.40倍2.58倍
ROE20.5%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は低調で、赤字が続いている。強気派は、5Gや車載向け需要の増加で成長が期待でき、PBRが1.5倍と資産価値を上回っているが、業績改善の可能性に賭ける。一方、弱気派は、競争激化や需要の頭打ちで、再建には時間がかかるとみる。ROEは高いが、利益が出ていないため、改善策が焦点。

プラスに働く材料7
  • 5G需要の拡大

    5G基地局や端末向け水晶デバイスの需要増が見込める

  • 車載向けの成長

    自動車の電子化で水晶部品の搭載数が増加

  • ROEの高さ

    自己資本利益率20%超と資本効率は高い

  • 売上高が3期連続増で58億円に決算発表後影響

    売上高は55億円→57億円→58億円と拡大。小幅ながら増収基調が続く。

  • 純損益が0億円と赤字解消に接近通年影響

    純損益は-1億円から0億円へ改善。赤字が縮小し黒字転換への期待が高まる。

  • ROE20.5%と資本効率の高さが魅力継続影響

    自己資本が小さいながらROE20.5%を維持。資本効率の高さが投資妙味につながる。

  • 株価1年で84%上昇しモメンタム継続継続影響

    株価は1年前比84.2%上昇の811円。上昇トレンドが続く限り需給は締まりやすい。

マイナスに働く材料7
  • 赤字が続く

    営業損益が赤字で、業績改善の見通しが立たない

  • 価格競争の激化

    アジア勢との競争で単価が下落している

  • 需要の不透明さ

    スマホ市場の成熟で需要が伸び悩む可能性

  • 営業損益が3期連続赤字通年影響

    営業損益は-1億円と3期連続の赤字。売上高58億円では固定費を吸収できていない。

  • 予想PER2458倍と極めて割高決算発表後影響

    予想PERは2457.6倍。実質利益が乏しく、業績が停滞すればバリュエーション修正が急。

  • 営業利益率マイナスが2期連続で継続継続影響

    営業利益率は-1.72%と2期連続のマイナス。増収効果がコスト増で相殺されている。

  • 配当利回り1.23%と魅力乏しい次回株主総会影響

    配当利回り1.23%。株価上昇で利回りが低く、インカム投資家の買いは入りにくい。

次の決算で確かめる点
営業損益
収益改善の進捗を確認する最も重要な指標
売上高
需要の動向と市場シェアの変化を測る
水晶デバイス出荷数
主力製品の需要動向を直接示す

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり10で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.28%。

年間配当
¥10
1株あたり
配当利回り
1.28%
いまの株価に対して
配当性向
17.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2021年3月76.5
2022年3月13100.014.2
2023年3月130.017.7
2024年3月10−23.1
2025年3月100.0
2026年3月100.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥10

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ5,521人。区分でいちばん多いのは個人・その他69.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が22.8%を占め、残る77.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他64.561.464.466.471.069.3
事業法人21.318.519.720.419.818.3
自己株式0.80.70.75.35.35.3
金融機関6.810.46.74.74.74.5
証券会社4.63.75.76.13.74.5
外国法人2.85.93.42.40.73.3
外国人個人0.00.00.10.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01若光株式会社14.07
02若尾 富士男3.26
03株式会社山梨中央銀行3.08
04若尾 磯男2.67
05株式会社3762.17
06若尾 政男1.75
07株式会社商工組合中央金庫1.38
08丸谷 和徳1.38
09織田 邦夫1.27
10リバー従業員持株会1.22

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−110%、1株純資産は14期で+31%。直近期のROEは20.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月154253.715.36.6
2014年3月−32416
2015年3月−90341
2016年3月53291.484.0
2017年3月−38282
2018年3月−60228
2019年3月−102116
2020年3月121259.923.8
2021年3月7621643.914.96.5
2022年3月13145340.28.714.2
2023年3月10455720.56.917.7
2024年3月−16540
2025年3月−10547
2026年3月−1557

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額134百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢
若尾富士男取締役会長(代表取締役)77
萩原義久取締役社長(代表取締役)70
高田泰弘専務取締役営業本部長70
雨宮正人取締役商品開発本部長65
武井義孝取締役78
堀江良太取締役50
大柴公基常勤監査役72
野村裕監査役80
門田隆太郎監査役56

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4926910727
監査役1141414
社外取締役413133

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容836字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社(リバーエレテック株式会社)及び連結子会社4社(国内1社及び在外3社)により構成されており、水晶製品の製造及び販売を主要な事業として展開しております。当社グループの主力製品である水晶振動子は、安定した電波の周波数を維持する役割や電子回路をタイミングよく動作させるための規則正しい基準信号、時計として時を刻む基準信号を作る役割を担っており、スマートフォンやパソコン等のデジタル機器、IoTを構築する上で欠かせない無線モジュールやカーエレクトロニクス、データセンターなどの次世代インフラ市場等、最先端の分野において幅広く使われております。 当社グループの事業内容は次のとおりであります。 当社は研究開発及び販売を主として手がけており、当該製品の製造は主に連結子会社が行っております。これにより、当社グループは研究開発から製造、販売までを一貫して行う体制を構築しております。 主要な製品は、水晶製品(水晶振動子及び水晶発振器など)であります。水晶製品は、水晶のもつ安定的な周波数発生特性を利用した電子部品であり、電子機器の周波数制御デバイスとして広く活用されております。また、水晶発振器は、水晶振動子と発振回路(IC)をユニット化した電子部品であり、それぞれ電子機器の設計や特性等に応じた使い分けがされております。 これらの水晶製品の製造は、青森リバーテクノ(株)及び西安大河晶振科技有限公司が、販売は当社、台湾利巴股份有限公司、River Electronics(Singapore)Pte. Ltd.及び西安大河晶振科技有限公司がそれぞれ担っております。 なお、これまで一部事業として展開してまいりました、その他の電子部品である抵抗器の製造・販売につきましては、River Electronics(Ipoh)Sdn. Bhd.の解散に伴い、その機会が消滅しております。 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,109字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題は次のとおりであります。 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営理念、経営方針 当社グループは、「源流」「創価」「革新」を経営理念としております。 「常に、源流に立って考え、意欲して創造し、価値を創り、新しい時へ、自ら変革し対応しよう」という基本理念に従い、長期経営ビジョンを「革新的技術を用いた最適価値の電子デバイスを世界に発信し、人々のくらしと生活環境の向上に貢献する」とし、このビジョンを実現するために2028年度を最終年度とした「中期経営計画R2028」を策定し、「顧客の満足と信頼の獲得」「独創的発想による価値の創造」「構造改革による収益力とキャッシュ創造力の強化」「持続可能な経営基盤の確立・強化」という4つの中期経営方針を掲げ、グループ一体となってその実践に努めております。 (2)経営環境、中長期的な会社の経営戦略 当期は3カ年中期経営計画「R2027」において注力市場として掲げたモビリティ / 医療・ヘルスケア / IoT無線通信 / 次世代デジタルインフラ市場に対し、IATF16949の認証取得や高周波・低ジッタ水晶デバイス「KCRO-05」の開発等、企業価値向上に向けた活動を推進してまいりました。売上高においては車載、医療・ヘルスケア、IoT無線通信向けが好調に推移し、前期に比べ1.5%の増収となりましたが、米国の関税政策に端を発したサプライチェーンの混乱からスマートフォン向けの受注が急減速したことによりプロダクトミックスが悪化、また原材料高騰や人件費等のコスト上昇分を吸収できず、2期連続の営業損失となり、定量目標である連結売上高・連結営業利益(率)・ROICのすべてにおいて未達となりました。ROICの低下は主に収益性の低下に起因しており、資本効率の悪化もそれに連動して進行していることから、収益力の強化が喫緊の課題であると考えております。 来期においては、世界経済は緩やかに拡大していくことが期待されますが、米国の関税政策や地政学リスク、金融市場の動向など、経済の不確実性とサプライチェーンの脆弱性を内包した状況が続く見込みです。 当社グループはこのような状況に対して、長期経営ビジョン「革新的技術を用いた最適価値の電子デバイスを世界に発信し、人々のくらしと生活環境の向上に貢献する」ため、4つの中期経営方針に沿った以下の取り組みを推進し、ICT社会の進展に貢献する時代に即した高品質、高信頼性を持った最先端の電子部品を世界に届け、更なる企業価値向上を目指してまいります。 基本方針1「顧客の満足と信頼の獲得」 顧客の視点に立った企業活動を推進し、顧客が満足する価値を提供し、顧客に信頼されるパートナーとなることを目指します。 当社グループの強みを活かせる成長市場に経営資源を集中し、企業価値向上を目指します。 注力市場に掲げたモビリティ / 医療・ヘルスケア / IoT無線通信 / 次世代デジタルインフラ市場への新規市場開拓および既存顧客深耕を行い、収益力を強化することで持続的な成長を目指します。 モビリティ市場においては、当期にIATF16949の認証を取得し、新規(車載)生産ラインも効率と品質が大幅に改善、資産効率が向上しており、販路拡大に向けた準備が整いつつあります。モビリティ市場はEV市場が減速しておりますが、自動車の電装化は今後も成長が見込まれており、スマートコクピット市場や車載インフォテインメント市場を中心に販路拡大に注力いたします。 医療・ヘルスケア、IoT無線通信市場においては、小型・高精度・超低消費電力など、AI・IoT時代に求められる厳しい要求仕様に沿った製品の提供を目指します。 電子回路の「時間」を司るタイミングデバイスは、IoT・モバイル機器の性能を左右する心臓部であり、小型・低背化、周波数精度安定性、超低消費電力化、高速起動、耐振動・耐衝撃性など、高速通信やAI処理の高度化に伴い要求仕様は極めて厳しいものになっております。こういったお客様の要求に対し、当期に開発した1612サイズ低電圧駆動水晶発振器「FCXO-07F」や現在開発中の0806サイズATカット水晶振動子「MDS-AT0806(仮称)」などの提供や既存製品の低負荷容量化など、お客様の満足いただける価値を提供することで他社との差別化を図り、競争優位性を確立いたします。 次世代デジタルインフラ市場では、期初において3225サイズの「KCRO-04」の市場投入を計画しておりましたが、光トランシーバー市場の動向や当社の開発リソースを鑑み、事業ポートフォリオの見直し、最適化を図り、2520サイズの「KCRO-05」の開発にリソースを集中し、短期で開発を完了いたしました。ターゲットをAIデータセンター向けの1.6T光トランシーバー用途(基準クロック625MHz)としております。現在普及している高速ネットワーク技術である800Gイーサネットでは基準クロックは312.5MHzが主流となっており、1.6Tイーサネットがデータセンター内のバックボーンとしてボリュームゾーンとなるのが早くて今年度、遅くて2028年頃と考えられております。今後はデザイン・イン活動の強化、ICメーカー等へのサンプル出荷などを通じ、情報を密にすることでタイムリーな市場投入を図ってまいります。 基本方針2「独創的発想による価値の創造」 独創的発想をもって革新的技術でイノベーションを創出し、新しい価値を創造します。 当期においてIATF16949の認証を取得し、国際的な品質保証とサプライチェーン全体の信頼性向上が評価されました。この認証された設計開発プロセスを活用し、新たな車載仕様向け音叉型水晶振動子の開発に着手しております。モビリティ市場における製品ラインアップを拡充し、車載電装システムの進化に貢献いたします。 また、次世代デジタルインフラ市場向けに開発したKoTカット水晶デバイスの高周波ニーズに対応してまいります。現在の「KCRO-05」の対応周波数は625MHzですが、2030年頃に登場するとみられる3.2Tイーサネットでは1GHz以上の基準クロックが必要になると考えられます。 当社グループは、ATカット、音叉型水晶デバイスの新たな可能性を追求し、また、KoTカットをAI・IoT時代のニューノーマルとし、「小型・高信頼性「音叉」ならリバー」「高性能・超小型「ATカット」ならリバー」「超高周波数・超低ジッタ「KoTカット」ならリバー」といわれるような価値を創造してまいります。 基本方針3「構造改革による収益力とキャッシュ創造力の強化」 事業構造の改革を推進し、収益力とキャッシュ・フロー創出力を高め、企業価値向上を果たします。 ROICをツリー展開させた施策を推進し、事業成長と投下資本効率の改善を目指します。特に収益力の強化は喫緊の課題であり、次世代の成長ドライバーである超小型音叉型水晶振動子「TFX-05X」ATカット水晶振動子「FCX-08」の拡販に努め、プロダクトミックスの改善を図るほか、高付加価値製品と期待されるKoTカットデバイスの時流に沿った市場投入で収益最大化を目指します。当社の独自技術である「KoTカット」技術は高精度と低位相雑音を両立させ、水晶振動子の性能に大きな革新をもたらす可能性を秘めた技術であります。AI時代の到来により、データセンターや通信インフラにおける「高周波・低ジッタ」への要求はかつてないほど高まっているなかで、「KoTカット」をAI・IoT時代がもたらすニューノーマルにしてまいります。 基本方針4「持続可能な経営基盤の確立・強化」 公正かつ透明性の高いガバナンス体制を構築し、社会的課題に取り組み、企業価値向上を果たします。 2026年度については当期のマテリアリティを継続推進していきます。 事業を通じた社会課題の解決 ①ICT社会を進化させる製品の提供   ②品質保証・安全安心への取り組み ③サプライチェーンマネジメントの強化   ④顧客エンゲージメントの向上 持続可能な経営基盤の強化 ⑤カーボンニュートラル社会への貢献、脱炭素化の推進   ⑥汚染防止推進と化学物質管理の徹底 ⑦コーポレートガバナンスの強化、機能の発揮   ⑧プライバシーの保護 これらのマテリアリティについては、グループ全体で方針展開を図ることにより、持続可能な経営基盤の確立・強化を図り、中長期的な企業価値向上を目指します。また、現状ではマテリアリティとして特定していない社会的課題についてもステークホルダーの要請や期待に応じて積極的に対応していきます。 創出されたキャッシュについては中期経営戦略に従い、持続的な成長を支えるオーガニック成長を中心とした投資を行うほか、有利子負債の圧縮等、財務健全性を優先的に進めてまいります。株主還元については、前期より自己資本配当率(DOE)の導入を検討してまいりましたが、当社の現況は高周波デバイス向けを軸とした事業拡大の途上にあり、まずは収益力の強化を最優先すべき局面であると判断いたしました。つきましては、現時点でのDOE導入は見送り、引き続き今後の検討課題とさせていただきます。なお、自己株式の取得につきましては財務の健全性を優先させながらフリーキャッシュ・フローの状況や株価推移を勘案し、機動的な取得を検討いたします。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、成長性を測る指標として、連結売上高及び連結売上高営業利益(率)を、企業価値向上を測る指標としてROIC(投下資本営業利益率)を重要な経営指標と位置づけております。当期においては、すべての指標において未達となりました。
事業等のリスク3,922字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループでは、「当社グループの事業に重大な影響を及ぼす危機発生の可能性があるリスクを抽出し、必要に応じ、適切な処置を施し危機発生の危険を回避するとともに、当社グループに与えられた社会的責任の評価及びステークホルダーとの良好な関係を向上させ、社員の安全及び健康並びに経営資源の保全を図る」というリスクマネジメント方針のもと、リスク管理委員会にて当社グループの経営方針、事業目的等の達成を阻害する全てのリスクの把握を行うとともに、リスクの低減、移転、回避等のための実施、監視及び改善等の活動を行っております。 当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性がある事項は、次のようなものがあります。なお、文中に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月24日)現在において当社グループが判断したものであります。 (1)リスク管理体制 当社は、代表取締役社長を頂点とし、総務本部長をリスク管理責任者とするリスク管理委員会を設置しており、リスク管理事務局において当社グループ全体の管理体制の整備を行っております。各部門は半期ごとに「事業機会に関するリスク」と「事業活動の遂行に関するリスク」について潜在するリスクを抽出し、「発生の可能性」「発見の可能性」「金額的重大性」「質的な重大性」及び「会社の信用」の5つの観点から評価し、リスクへの対応及びリスク登録の有無を事務局に報告しており、リスク管理責任者はそれを受けて経営層への報告、見直し改善を指示しております。また、脱炭素化の推進等、環境に関するリスクに関しては環境管理委員会と、CSR・サステナビリティに関するリスクに関してはCSR・サステナビリティ委員会と情報を共有しながら、事業リスクとして統合・管理しております。 (2)主要なリスク 《事業機会に関するリスク》 ①新規事業分野進出・事業拡大に係るリスク 当社グループでは、持続的な成長に向けて新規事業及び事業拡大への取り組みを随時検討しておりますが、新規事業は不確定要素が多く、目論見通りに進まない可能性があります。新規事業及び事業拡大への取り組みが計画通り達成できなかった場合は、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ②資金調達戦略に係るリスク 当社グループは、営業活動で獲得した資金を運転資金及び投資資金に充当することを第一とし、不足分を金融機関からの借入やリースによる資金調達で賄っております。資金の調達については、事業計画に基づくキャッシュ・フローや金利動向、有利子負債の状況等を考慮のうえ、調達手段や調達規模等を適宜判断して実施しております。他方、有利子負債の圧縮のため財務規律を維持し、積極的な投資と財務の健全性の改善を両立させるべく取り組んでおりますが、事業環境の悪化に伴う当社信用格付けの低下や金融市場の混乱等の要因により、資金調達が制約を受け、必要資金を調達できない、また、調達コストが増加する等の可能性があります。これらの事態が生じた場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ③設備投資戦略に係るリスク 当社グループは中期経営計画や回収可能性等に基づいた設備投資を実施しておりますが、事業環境の急変等により事前の様々な検討にもかかわらず目論見通りの展開にならなかった場合には、収益性の低下や時価の下落等に伴い資産価値が低下し、減損損失の発生や売却時での売却損の発生により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ④販売戦略に係るリスク 当期における水晶製品事業の連結売上高の割合は99%超であります。また、主力市場がスマートフォン関連向けであり、大手メーカーと取引関係にあることから売上高構成が偏重する傾向にあります。こうした状況に対し、IoT無線通信、モビリティ、医療ヘルスケア、次世代デジタルインフラといった将来的に成長が期待される市場に対し、拡販及び新規開拓活動を実施することで、偏重リスクを軽減していくことを戦略の1つとして位置付けております。 今後もICT社会の到来に向けた製品の開発、注力市場への販売拡大に注力していきますが目論見通りに進まない可能性があります。また、水晶製品における技術革新や製造技術の変化、水晶製品に代わる代替製品の台頭、景気後退時における企業間競争の激化とそれに伴う販売価格の下落等により、当社グループ製品の競争力が低下した場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 《事業活動の遂行に関するリスク》 ⑤コンプライアンスに関するリスク 当社グループは、わが国をはじめとし、諸外国での事業の遂行にあたり、それぞれの国での各種法令、行政による許認可や規制等の遵守に努めておりますが、これらの法令・規制を遵守できなかった場合、法令による罰則や訴訟の提起を受ける可能性があります。また、顧客を始めとする利害関係者からの信頼性や企業価値向上のため、「リバーグループ行動規範」を2025年4月に見直し、当社グループ全体に周知徹底し、教育を実施していますが、従業員の法令違反や社会規範からの逸脱行為があった場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥商品品質に関するリスク 当社グループは、調達原材料等の品質不良の発生防止を含め、製品の品質確保に努めています。また、当社グループの製品は、品質や安全に関するさまざまな法的規制による制約を受けているため、これらの規制の遵守に努めるとともに、製造物責任賠償保険に加入する等の対策を講じています。しかし、大規模な事故やクレームの発生及び製造物責任賠償につながるような製品の欠陥は、多額のコストに加えて当社グループの社会的評価に重大な影響を及ぼすことが考えられ、これによって当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦情報システムに関するリスク 当社グループが事業活動を行う上で、情報システム及び情報ネットワークは欠くことのできない基盤であり、構築・運用に当たっては十分なセキュリティの確保に努めているものの、不正侵入、情報の改ざん・盗用・破壊、システムの利用妨害などにより業務の停滞や信用の低下が生じた場合、高度化を続けるサイバー攻撃によって事業運営の停止が余儀なくされた場合、あるいは故意・過失を問わず機密情報が社外に流出した場合等には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧環境に関するハザード・リスク 当社グループは、国内において製造子会社1社、海外において販売子会社2社と製造及び販売子会社の合計4社が事業展開を行っております。これらの地域において台風や地震等の自然災害や新型コロナウイルス感染症等の疫病の発生、また、政情の不安定化等によるカントリーリスクや政治的、軍事的な要因による地政学的リスクが顕在化した場合、事業活動の縮小や停止、役員及び社員の生命・身体等の人権への侵害が懸念されます。BCP(事業継続計画)の定期的、継続的な見直しや海外出向者に対する海外旅行傷害保険の加入徹底やカントリーリスクに関する情報の収集等に努めてはいますが、これらのリスクが顕在化した場合は当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨人材に関するリスク 当社グループは、中期経営方針に「顧客の満足と信頼の獲得」「独創的発想による価値の創造」「構造改革による収益力とキャッシュ創造力の強化」「持続可能な経営基盤の確立・強化」を掲げ、「欧米及び中国市場の販売拡大」「時流に合った製品開発による新たな事業価値の創出」等を重要戦略にしており、これらの戦略を実現するためには有能な人材の確保と育成及び企業のグローバルダイバーシティ化を浸透させる啓蒙が不可欠になります。したがって、有能な人材を確保又は育成できなかった場合やグローバルダイバーシティ化が浸透しなかった場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑩脱炭素化の推進等、環境に関するリスク 当社グループは、「持続可能な社会への貢献のため、環境マネジメントシステムを継続的に改善し、事業活動及び製品のライフサイクル全体を通して環境負荷の低減を図るとともに、環境パフォーマンスの向上に努める。」という環境方針のもと、環境活動を展開しております。しかし、事業活動の拡大に伴うエネルギー使用量や天然資源の利用量の増加、環境対応のための投資や費用の増加が生じた場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑪知的財産に関するリスク 当社グループは、事業活動において、当社グループが所有するまたは第三者から適法に使用許諾を受けた知的財産を活用しています。しかし、第三者が知的財産を無断使用して類似した製品を製造することによって損害を受けることや他方、当社グループの製品・工程等が第三者の知的財産権を侵害しているとの主張を受ける可能性もあります。そのような場合、訴訟活動や和解交渉が必要になり、そのための費用が発生する他、これらの係争において、当社グループの主張が認められなかった場合には、損害賠償やロイヤリティの支払が必要になる恐れがあります。このように、知的財産権についてこれらの問題が発生した場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,791字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の概要 当連結会計年度における世界経済は、インフレの落ち着きが見られたものの、地政学リスクの高まりに伴う原油など資源価格の変動や米国の関税政策に端を発した貿易摩擦、中国経済の停滞長期化などにより、先行き不透明な状況が続きました。電子部品業界においては、生成AIの普及に伴うデータセンター投資が市場を牽引した半面、中低価格帯スマートフォンなどの回復遅れがみられ、分野ごとに明暗が分かれる一年となりました。 そのような中、主力製品である音叉型水晶振動子につきましては、上期こそスマートフォン向けの受注減による影響を受けましたが、その後は医療・ヘルスケア向けを中心に大幅な受注回復が見られたことから、下期の業績予想に対し損失が大幅に縮小しました。 これらの結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ79,964千円減少し、10,709,660千円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ168,812千円減少し、6,123,156千円となりました。 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ88,847千円増加し、4,586,504千円となりました。 b.経営成績 当連結会計年度の業績は、売上高は5,784,902千円(前期比1.5%増)となりました。利益面におきましては、プロダクトミックスの悪化や原材料費の高騰、人件費等のコスト増を増収でカバーすることができず、営業利益は70,766千円の損失(前期は75,720千円の営業損失)、経常利益は54,502千円の損失(前期60,461千円の経常損失)となりました。また、特別損益にRiver Electronics(Ipoh)Sdn. Bhd.の清算に伴う「固定資産売却益」「為替換算調整勘定取崩損」を計上したことなどから親会社株主に帰属する当期純損失は12,171千円(前期は79,487千円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、減価償却費、有形固定資産の売却による収入、長期借入れによる収入等の要因により一部相殺されたものの、棚卸資産の増加、有形固定資産の取得による支出、長期借入金の返済による支出等により前連結会計年度に比べ12,195千円減少し、当連結会計年度末には2,182,830千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローにつきましては、315,198千円の収入(前連結会計年度は186,044千円の収入)となりました。これは主として、減価償却費616,357千円、棚卸資産の増加額155,747千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローにつきましては、128,203千円の支出(前連結会計年度は859,311千円の支出)となりました。これは主として、定期預金の預入による支出1,313,740千円、定期預金の払戻による収入1,340,088千円、有形固定資産の取得による支出437,575千円、有形固定資産の売却による収入285,003千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローにつきましては、175,760千円の支出(前連結会計年度は722,971千円の収入)となりました。これは主として、長期借入れによる収入1,500,000千円、長期借入金の返済による支出1,514,734千円によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループは、水晶製品事業の単一セグメントであり、当連結会計年度の生産実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 水晶製品   5,749,756   101.3 計   5,749,756   101.3 (注)1.金額は販売価格によっております。 b.受注実績 当社グループは、水晶製品事業の単一セグメントであり、当連結会計年度の受注実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 水晶製品   6,559,371   106.1   2,666,862   140.8 計   6,559,371   106.1   2,666,862   140.8 c.販売実績 当社グループは、水晶製品事業の単一セグメントであり、当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 水晶製品   5,784,902   101.5 計   5,784,902   101.5 (注) 1.主な相手先の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先    前連結会計年度    当連結会計年度 金額(千円)    割合(%)    金額(千円)    割合(%) 台湾晶技股份有限公司   2,773,180   48.7   2,494,165   43.1 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において、当社グループが判断したものです。 ①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.損益の状況 リバーグループは、「革新的技術を用いた最適価値の電子デバイスを世界に発信し、人々のくらしと生活環境の向上に貢献する」企業を目指しています。中期経営計画R2027で策定した3か年の計画に基づき、「顧客の満足と信頼の獲得」「独創的発想による価値の創造」「構造改革による収益力とキャッシュ創造力の強化」「持続可能な経営基盤の確立・強化」を柱として、ありたい姿の実現に向けて取り組んでまいりました。営業面においては注力市場に掲げている医療・ヘルスケア市場やIoT機器向けの拡販に努めたほか、モビリティ市場の販路獲得に不可欠である自動車産業向けの品質マネジメントシステム規格「IATF16949」の認証を取得し、本格的に拡販活動を開始しております。また、データセンターなどの次世代インフラ市場向けに高周波低ジッタ水晶発振器「KCRO-05」を開発し、現在サンプル出荷を行っており、量産体制の構築を進めております。「KCRO-05」は高周波(625MHz)かつ極めて低い位相ジッタ(12fs typ.)を特長とし、AIデータセンター向けの1.6T光トランシーバー用途をターゲットとしており、次世代の高速通信規格におけるノイズ問題を解決するキーデバイスとして期待されます。前期に立ち上げた車載向けの新規ラインが全体の効率と品質が大幅に改善し、資産効率が向上しました。また、2023年度省エネ大賞に選ばれた熱交換システムを軸に、CO₂低減に取り組むなど、社会的な課題にも取り組んでまいりました。 これらの結果、当連結会計年度の売上高は、主力のスマートフォン向けにおいて米国の関税政策に起因するサプライチェーンの在庫調整の影響などを受け、大幅な減収となりましたが、車載、医療・ヘルスケア向けや産業機器向けが好調に推移し5,784,902千円(前期比1.5%増)となりました。収益面においては、増収でありましたがプロダクトミックスの悪化および原材料高騰や人件費等のコスト上昇をカバーできず、営業損失70,766千円(前期は75,720千円の営業損失)、経常損失54,502千円(前期は60,461千円の経常損失)となりました。また、特別損益にRiver Electronics (Ipoh) Sdn. Bhd.の清算に伴う「固定資産売却益」「為替換算調整勘定取崩損」を計上したことなどから親会社株主に帰属する当期純損失は12,171千円(前期は79,487千円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 b.財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、原材料及び貯蔵品の増加等があったものの、機械装置及び運搬具の減少等により前連結会計年度に比べ79,964千円減少し、10,709,660千円となりました。機械装置及び運搬具の減少252,187千円は、主に減価償却費による減少であります。 負債は、支払手形及び買掛金の増加等があったものの、電子記録債務、設備関係電子記録債務、短期借入金の減少等により前連結会計年度に比べ168,812千円減少し、6,123,156千円となりました。借入金は事業計画に基づく資金需要や金利動向等を考慮の上、調達手段や調達規模等を判断、実施しており、当連結会計年度は66,696千円減少しました。 純資産は、利益剰余金の減少、為替換算調整勘定の増加等により、前連結会計年度に比べ88,847千円増加し、4,586,504千円となりました。利益剰余金の減少94,470千円は主に配当金支払いによるものです。また、自己資本比率は前連結会計年度の41.7%に対し42.8%になりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループは、資本運用効率を重視しながら、適正な資本構成の構築を図り、財務の健全性改善を基本方針としております。また、当社グループ内における資金管理については、グループ内資金を当社が一元管理することで、効率的・横断的に資金を活用する体制を整えております。 主なキャッシュ・フローの状況は、以下のとおりです。なお、詳細については、「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 前連結会計年度 (千円)   当連結会計年度 (千円)   増減額 (千円) 営業活動によるキャッシュ・フロー   186,044   315,198   129,153 投資活動によるキャッシュ・フロー   △859,311   △128,203   731,108 財務活動によるキャッシュ・フロー   722,971   △175,760   △898,732 現金及び現金同等物の期末残高   2,195,026   2,182,830   △12,195 a.運転資金と投資資金 当社グループの資金需要は、事業活動に必要な運転資金及び研究開発・設備投資に係る投資資金が主たる内容であります。運転資金需要の主たるものは、製品を製造するための材料仕入、製造経費、営業経費を含む販売費及び一般管理費によるものであります。一方、投資資金需要の主たるものは、研究開発に携わる従業員の人件費を中心とした研究開発投資及び事業拡大・生産性向上を目的とした設備投資によるものであります。 また、その他借入金等有利子負債の返済及び利息の支払いに資金の充当を行っております。 なお、当連結会計年度における設備投資の概要については、「第3 設備の状況 1設備投資等の概要」、重要な設備投資計画については、「第3 設備の状況 3設備の新設、除却等の計画」にそれぞれ記載しております。 b.資金調達と有利子負債 当社グループは、まず営業活動で獲得した資金を運転資金及び投資資金に充当することを基本とし、不足分は借入金等による資金調達を活用しております。 長期資金の調達については、事業計画に基づくキャッシュ・フローや金利動向、有利子負債の状況等を考慮のうえ、調達手段や調達規模等を適宜判断して実施しております。他方、有利子負債の圧縮のため財務規律を維持し、積極的な投資と財務の健全性の改善を両立させるべく取り組んでおります。 当連結会計年度においては金融機関からの借入により1,500,000千円を調達しております。 当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、2,182,830千円であり、流動比率は252.0%と前連結会計年度から改善し、また金融機関とは幅広く好関係を維持しており、資金需要に必要な流動性を十分に確保していると考えております。 なお、当連結会計年度末現在の有利子負債の状況は、以下のとおりです。 1年以内 (千円)   1年超 2年以内 (千円)   2年超 3年以内 (千円)   3年超 4年以内 (千円)   4年超 5年以内 (千円)   5年超 (千円) 短期借入金   348,980   -   -   -   -   - 長期借入金   1,403,646   1,255,403   860,208   601,079   194,814   - リース債務   25,629   19,254   17,218   16,886   10,319   2,873 合計   1,778,256   1,274,657   877,426   617,965   205,133   2,873 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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