概要
松尾電機は1949年設立の電子部品メーカーで、タンタルコンデンサと回路保護素子を主力とする。大阪府豊中市に本社を置き、従業員227名。2026年3月期の売上高は51億4100万円で、東京証券取引所スタンダード市場に上場している。
コンデンサと回路保護素子を柱とする事業構成
松尾電機の事業はタンタルコンデンサ事業、回路保護素子事業、その他(フィルムコンデンサ)の3区分からなる。2026年3月期のセグメント別売上高は、タンタルコンデンサが31億7100万円(構成比61.7%)、回路保護素子が17億7600万円(同34.5%)、その他が1億9400万円(同3.8%)であった。タンタルコンデンサ事業では導電性高分子タンタルコンデンサの販売を強化しており、回路保護素子事業ではマイクロヒューズやサージアブソーバを手がける。
慢性的な赤字から脱却し利益を確保
2013年3月期以降、松尾電機は度重なる赤字を計上してきた。2013年3月期の純損失7億円を皮切りに、2014年3月期は0億円、2015年3月期は11億円の損失と経営は厳しかった。2021年3月期に1億円の黒字を計上したが、翌期は再び2億円の損失。しかし、2023年3月期に3億円、2025年3月期には4億円の純利益を達成し、2026年3月期は経常利益5億6800万円、当期純利益3億7200万円となった。
主力顧客と資本提携による販路拡大
松尾電機の主要な販売先は㈱デンソー(グループ会社含む)で、2026年3月期の同社向け売上高は19億490万円(全体の37.0%)を占める。また、2022年1月には釜屋電機株式会社を割当先とする第三者割当増資を実施し、資本提携を強化。2026年3月期の釜屋電機向け売上高は3億5215万円(同6.8%)であった。この提携により、車載向けを中心とした販売網の拡大を図っている。
長期的な成長目標と設備投資計画
松尾電機は2025年3月期から2027年3月期までの中期経営計画を策定し、10年後に売上高100億円を目指す。2027年3月期の数値目標は売上高60億円、営業利益8億円、売上高営業利益率13%、自己資本利益率12%である。この達成に向けて、導電性高分子タンタルコンデンサの増産投資を計画しており、2026年4月には釜屋電機を割当先とする第三者割当増資で5億800万円を調達し、設備資金に充てた。
業界の中での役割は電子部品メーカー。タンタルコンデンサと回路保護素子を電子機器メーカーに供給にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01電子機器全般主力
タンタル電解コンデンサを製造・販売。スマートフォンやパソコンなど幅広い電子機器に使用され、小型で大容量、安定した性能が特徴。
- タンタル電解コンデンサ
- タンタルを使用した電解コンデンサで、小型・大容量・長寿命・安定性に優れる。
02電子回路保護主力
回路保護素子としてマイクロヒューズとサージアブソーバを製造・販売。過電流や過電圧から電子回路を保護する。
- マイクロヒューズ
- 小型のヒューズで、過電流から電子回路を保護する。
- サージアブソーバ
- 雷サージなどによる過電圧から電子機器を保護する素子。
03その他副次
フィルムコンデンサの製造販売。高周波特性や温度安定性が求められる用途に使用。
- フィルムコンデンサ
- プラスチックフィルムを誘電体とするコンデンサで、高周波で安定した特性を持つ。
製品と技術
タンタルコンデンサ事業: 導電性高分子品が成長の軸
タンタル電解コンデンサは高容量で小型の特性を持ち、カーエレクトロニクスや医療用機器に搭載される。松尾電機は特に導電性高分子タンタルコンデンサに注力しており、2026年3月期の同事業売上高は31億7100万円に達した。車載向けの需要増加が牽引し、今後も増産を計画している。生産は島根工場と福知山工場で行われる。
回路保護素子事業: マイクロヒューズで車載需要を取り込む
回路保護素子は過電流やサージから電子回路を保護する部品で、松尾電機はマイクロヒューズとサージアブソーバを製造する。2026年3月期の同事業売上高は17億7600万円で、前年比25.5%増と好調。カーエレクトロニクス向けやリチウムイオン電池向けの需要が増加した。回路保護素子の生産は福知山工場に集約されている。
その他: フィルムコンデンサの安定供給
フィルムコンデンサ事業は売上高に占める比率は小さいものの、松尾電機の創業以来の技術を継承する分野である。2026年3月期のその他セグメント売上高は1億9400万円で、前年比32.0%増加した。セグメント利益は2300万円。フィルムコンデンサは特定のニッチ市場向けに生産が続けられている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
電気機器のなかでの位置
小型電子部品メーカー、高収益基盤
松尾電機は売上高約50億円(2026/3期予想)と、同業のイビデン(約5,000億円)や日清紡HD(約4,000億円)に比べ極めて小規模だが、特殊な電子部品に特化し営業利益率12%超と高い収益性を誇る。キオクシアやパワーエックスなど大手とは直接競合しないニッチ分野で存在感。成長性と収益性のバランスが良く、業界内で独自のポジションを築く。
強み
- 特定電子部品で高い市場シェアを確保し、価格決定力あり。
- 営業利益率11%超。同業大手を上回る効率的な経営。
- 3期連続増収予想。25/3期7%増、26/3期13%増と成長。
- 小規模ゆえ意思決定が迅速。顧客ニーズに即応可能。
課題
- 売上高50億円と小さく、大口受注変動の影響を受けやすい。
- 主力製品の需要減退や技術革新で業績が急変するリスク。
- 小規模企業ゆえ、技術者や営業人材の採用競争で不利。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
電気機器の時価総額近傍。太字が松尾電機
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6659メディアリンクス | 37億円 | — |
| 2 | 6662ユビテック | 34億円 | 68.2倍 |
| 3 | 6898トミタ電機 | 34億円 | 27.1倍 |
| 4 | 6694ズーム | 33億円 | — |
| 5 | 6656インスペック | 33億円 | 42.3倍 |
| 6 | 6969松尾電機 | 32億円 | 8.5倍 |
| 7 | 6633CGSホールディングス | 32億円 | 29.5倍 |
| 8 | 6894パルステック工業 | 31億円 | 10.5倍 |
| 9 | 6803ティアック | 29億円 | 35.5倍 |
| 10 | 6634JNグループ | 27億円 | — |
| 11 | 6276シリウスビジョン | 20億円 | 7.2倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 15件
資本金50万円で創業、ペーパーコンデンサからスタート
1949年12月、資本金50万円をもって松尾電機は設立された。当初はチューブラ形ペーパーコンデンサの製造販売を主力とし、1953年5月には東京営業所(現東日本営業部)を開設し、販路を拡大した。この時期は国内の電子機器需要の高まりに対応する形で事業基盤を固めた。
フィルムコンデンサとタンタルコンデンサへの進出
1957年12月、プラスチックフィルムコンデンサの製造販売を開始。続いて1959年1月にはタンタル電解コンデンサの製造販売に乗り出した。これらは従来のペーパーコンデンサに比べ小型・高信頼性が求められる分野であり、松尾電機は技術の幅を広げた。1967年1月には島根県平田市(現出雲市)に島根工場を建設し、生産能力を強化した。
子会社設立と株式上場で事業拡大
1970年12月、島根工場を分離・独立させ、島根松尾電子㈱を設立。1974年6月には大阪証券取引所市場第二部に上場し、資本市場から資金調達が可能となった。1982年9月に名古屋営業所(現中部日本営業部)を開設、1983年3月には京都府福知山市に福知山工場を建設し、生産拠点を拡充した。
回路保護素子への参入と上場市場の変遷
1996年6月、回路保護素子の製造販売を開始。マイクロヒューズやサージアブソーバの製品群を加え、事業ポートフォリオを多角化した。2013年7月、大阪証券取引所と東京証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場。2022年4月には市場区分の見直しによりスタンダード市場に移行した。
島根子会社の吸収合併と生産再編
2019年3月、子会社の島根松尾電子㈱を吸収合併し、経営資源の集約を図った。2020年4月には島根工場の回路保護素子設備を福知山工場へ移管し、生産効率を向上させた。この再編により、福知山工場が回路保護素子の主要生産拠点となり、島根工場はタンタルコンデンサに特化した。
資本増強と中期経営計画の策定
2022年1月、釜屋電機株式会社を割当先とする第三者割当増資を実施し、財務基盤の強化を図った。2024年1月には2025年3月期から2027年3月期までの中期経営計画を公表。2026年2月には再度の第三者割当増資(割当先:釜屋電機)により5億800万円を調達し、導電性高分子タンタルコンデンサの増産投資資金を確保した。
年表15件を開く
1940年代
- 1949年12月創業資本金50万円をもって会社設立、主としてチューブラ形ペーパーコンデンサの製造販売を開始。
1950年代
- 1953年5月東京営業所(現東日本営業部)開設。
- 1957年12月プラスチックフィルムコンデンサの製造販売を開始。
- 1959年1月タンタル電解コンデンサの製造販売を開始。
1960年代
- 1967年1月島根県平田市(現出雲市)に島根工場建設。
1970年代
- 1970年12月島根工場を分離独立、島根松尾電子㈱を設立。
- 1974年6月上場大阪証券取引所市場第二部に上場。
1980年代
- 1982年9月名古屋営業所(現中部日本営業部)開設。
- 1983年3月京都府福知山市に福知山工場建設。
1990年代
- 1996年6月回路保護素子の製造販売を開始。
2010年代
- 2013年7月上場大阪証券取引所と東京証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場。
- 2019年3月M&A島根松尾電子㈱を吸収合併。
2020年代
- 2020年4月島根工場の回路保護素子設備を福知山工場へ移管。
- 2022年1月釜屋電機株式会社に第三者割当増資を実施。
- 2022年4月東京証券取引所スタンダード市場に移行。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。
- 営業利益2027年3月期まで800百万円
- 売上高営業利益率2027年3月期まで13%
- 売上高2027年3月期まで6,000百万円
- 自己資本利益率2027年3月期まで12%
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
回路保護素子の車載販路拡大
自動車の電子化需要に対応し、車載用製品の販売網を拡大して売上高・利益の増加を図る。
- 02
導電性高分子タンタルコンデンサの新製品開発
導電性高分子タンタルコンデンサの新製品を開発し、車載向け及び海外民生向けの売上・利益を確保する。
- 03
中期経営計画期間中の復配
2025年3月期~2027年3月期の中計期間中に株主への配当再開を目指す。
- 04
ESG推進と情報発信
環境負荷低減、健康経営・働き方改革、コンプライアンス、人権・サステナビリティの管理体制を充実し、外部への積極的な情報発信を行う。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で227人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は522万円で、9期前と比べて+16.5%。平均年齢は50.1歳、平均勤続年数は27.5年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 314 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 289 | — |
| 2019年3月 | 448 | 46.4 | 24.1 | 284 | — |
| 2020年3月 | 420 | 47.4 | 25.7 | 263 | — |
| 2021年3月 | 432 | 48.2 | 26.4 | 249 | — |
| 2022年3月 | 466 | 49.0 | 27.4 | 241 | — |
| 2023年3月 | 462 | 49.6 | 27.8 | 239 | — |
| 2024年3月 | 475 | 50.1 | 28.2 | 229 | — |
| 2025年3月 | 495 | 50.3 | 28.1 | 227 | 220 |
| 2026年3月 | 522 | 50.1 | 27.5 | 227 | 264 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。
- 国内釜屋電機株式会社(その他の関係会社)神奈川県 大和市 · その他の関係会社議決権27.5%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は51億円、営業利益は6億円。前期と比べると増収増益で、売上が+13.3%、利益が+20.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 60億円 | 51億円 |
| 営業利益 | 8億円 | 6億円 |
| 純利益 | 5億円 | 4億円 |
| 1株あたり配当 | ¥15 | ¥15 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は14億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+27.3%、営業利益は+0.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 11 | — | — | 0 |
| 2024年1Q | 11 | 1 | 9.1 | 2 |
| 2024年2Q | 10 | 1 | 10.0 | −1 |
| 2024年3Q | 11 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2024年4Q | 10 | — | — | −1 |
| 2025年2Q | 21 | 2 | 9.5 | 1 |
| 2025年4Q | 24 | 3 | 12.5 | 3 |
| 2026年2Q | 25 | 3 | 12.0 | 2 |
| 2026年4Q | 26 | 3 | 11.5 | 2 |
| 2027年1Q | 14 | 1 | 7.1 | 1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は61億円から51億円へ84%に減った。直近期の営業利益率は11.8%。売上は2期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 大阪証券取引所と東京証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場。 | |||||
| 2013年3月 | 61 | — | −5 | — | −7 |
| 2014年3月 | 63 | — | 0 | — | 0 |
| 2015年3月 | 56 | — | −2 | — | −11 |
| 2016年3月 | 47 | — | −3 | — | −16 |
| 2017年3月 | 45 | — | −3 | — | −12 |
| 2018年3月 | 47 | — | 2 | — | −1 |
| 島根松尾電子㈱を吸収合併。 | |||||
| 2019年3月 | 44 | — | 1 | — | −6 |
| 2020年3月 | 37 | — | 0 | — | −2 |
| 2021年3月 | 38 | — | 2 | — | 1 |
| 2022年3月 | 47 | — | 6 | — | −2 |
| 2023年3月 | 46 | — | 5 | — | 3 |
| 2024年3月 | 42 | — | 2 | — | 0 |
| 2025年3月 | 45 | 5 | 5 | 11.1 | 4 |
| 2026年3月 | 51 | 6 | 6 | 11.8 | 4 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高51億円のうち、営業利益として残るのは6億円で11.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の7.8%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金68.6%35億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金19.6%10億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.8%6億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが8億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは6億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は8億円で、売上の1.9ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1 | −2 | −1 | −1 | 7 |
| 2014年3月 | 0 | 1 | −1 | 1 | 7 |
| 2015年3月 | 2 | 0 | −1 | 2 | 8 |
| 2016年3月 | −6 | 1 | 4 | −5 | 8 |
| 2017年3月 | −10 | 6 | 2 | −4 | 6 |
| 2018年3月 | −4 | 2 | 0 | −2 | 4 |
| 2019年3月 | −3 | −1 | 4 | −4 | 3 |
| 2020年3月 | −4 | 1 | 3 | −3 | 3 |
| 2021年3月 | −2 | 1 | 4 | −1 | 6 |
| 2022年3月 | 3 | −2 | 4 | 1 | 11 |
| 2023年3月 | 2 | −3 | 2 | −1 | 13 |
| 2024年3月 | 4 | −4 | −2 | 0 | 11 |
| 2025年3月 | −1 | −3 | −2 | −4 | 4 |
| 2026年3月 | 8 | −2 | −2 | 6 | 8 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は69億円。このうち返さなくてよい自己資本が31億円で、自己資本比率は45.3%(業種中央値61.0%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 93 | 67 | 26 | 72.0 |
| 2014年3月 | 92 | 67 | 25 | 72.7 |
| 2015年3月 | 81 | 56 | 25 | 69.3 |
| 2016年3月 | 72 | 39 | 33 | 53.7 |
| 2017年3月 | 63 | 27 | 36 | 43.0 |
| 2018年3月 | 61 | 25 | 36 | 42.0 |
| 2019年3月 | 58 | 18 | 40 | 30.4 |
| 2020年3月 | 55 | 16 | 39 | 28.3 |
| 2021年3月 | 56 | 17 | 39 | 30.3 |
| 2022年3月 | 64 | 20 | 44 | 30.7 |
| 2023年3月 | 69 | 23 | 46 | 32.9 |
| 2024年3月 | 66 | 23 | 43 | 35.0 |
| 2025年3月 | 66 | 28 | 38 | 41.9 |
| 2026年3月 | 69 | 31 | 38 | 45.3 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
電気機器 224社との比較
同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で224社中30位あたり、逆に低いのは自己資本比率で224社中180位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥984で、1年前と比べて-3.1%。過去52週の値幅のなかでは16%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 8.5倍 |
| PER (会社予想) | 8.0倍 |
| PBR | 1.11倍 |
| 配当利回り | 1.52% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
7月7日の1220円から下落基調で、7月29日に934円まで下げた。その後は8月10日に1259円まで反発するも、8月12日には959円と急落し、8月19日には1000円で終了。1か月で-9.42%と弱含み、25日線(1081円)を下回る。52週高値2369円からは-57.8%の水準で、上値は重い。出来高は8月13日に50.5万株と急増した後、8月19日には13.2万株と減少。RSIは53.27と中立圏で、方向感は乏しい。週足では安値圏でのもみ合い。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)。
PERは9.7倍と業界平均29.05倍を大きく下回り、PBRも1.27倍で平均2.07倍を下回る。ROE12.6%も良好で、収益性に見合う評価となっていない。ただし配当利回りは0.13%と低く、業界平均2.29%を大きく下回り、株主還元が課題。売上高は増加傾向にあるが、直近の純利益は横ばいで、成長が伴わない点は割安の理由とも考えられる。総合的にみて、利益水準に対する株価は割安と言えるが、配当の伸び悩みは注意点。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 8.5倍 | 30.8倍 |
| PER (予想) | 8.0倍 | — |
| PBR | 1.11倍 | 2.58倍 |
| ROE | 12.6% | 5.8% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
自動車や産業機器向けの電子部品需要が堅調で、売上高は拡大傾向にある。強気派は、業績改善と低PERに着目し、今後の成長を期待する。一方、弱気派は、小規模な企業ゆえに大口顧客や特定分野への依存リスクを指摘し、需要変動が業績に与える影響を懸念する。また、競争激化や技術革新への対応力も論点となる。
- 業績拡大と収益性向上
2025年3月期の営業利益率は11%を超え、売上高も増加傾向。
- 低PERで割安感
PERは9.7倍と低く、今後の業績成長を織り込んでいない可能性。
- ニッチ分野での実績
高信頼性部品の専門メーカーとして、長年の歴史と技術蓄積がある。
- 営業利益5億→6億円と増益基調、営業利益率12%決算発表後影響中
売上高は45億→51億円と13.3%増、営業利益率は11.76%と改善。利益の拡大傾向が続く。
- PER9.7倍と1桁台の低水準、割安感通年影響中
PERは9.7倍、PBRは1.27倍。ROE12.6%に比べて株価の評価が低く、修正余地がある。
- ROE12.6%と高く、資本効率の高さが評価継続影響弱
ROEは12.6%と高く、自己資本を効率的に活用している。この水準を維持できれば投資家の評価が高まる。
- 売上高伸び率が7.1%→13.3%と加速決算発表後影響中
売上高は42億→45億円(7.1%増)から45億→51億円(13.3%増)へ伸び率が加速し、成長フェーズに入った。
- 小規模ゆえの依存リスク
従業員約230名で、特定顧客や特定分野への集中が懸念される。
- 技術革新への追随
電子部品は技術進歩が速く、新興企業や海外勢との競争が激化。
- 需要変動の影響
自動車や産業景気の影響を受けやすく、業績が変動しやすい。
- 配当利回り0.13%と極端に低く、株主還元不足継続影響弱
配当利回りは0.13%とほぼ無配。株主還元の強化がなければ、投資家離れが懸念される。
- 株価の1年上昇率41.8%と過熱感不定影響弱
過去1年で株価は41.8%上昇しており、短期的に過熱感がある。利益確定の売りが出やすい。
- 営業利益率の改善幅が小幅、コスト増で悪化リスク通年影響中
営業利益率は11.76%と前期から0.65ポイントの改善にとどまる。原材料高や人件費増で利益率が低下するリスク。
- 外国人保有比率6.69%と低く、海外資金の流入期待薄継続影響弱
外国人保有比率は6.69%と低く、海外投資家の資金流入が期待しにくい。需給面で上値を抑える要因。
- 売上高伸び率
- 需要動向と事業拡大のペースを確認するため。
- 営業利益率
- 収益性の改善が続くかを見るため。
- 顧客構成比率
- 特定顧客への依存度の変化を監視するため。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり15円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは1.52%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 2 | — | — |
| 2014年3月 | 2 | 0.0 | 40.1 |
配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥15
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ1,552人。区分でいちばん多いのは個人・その他で46.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が35.3%を占め、残る64.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 73.6 | 55.7 | 48.8 | 56.3 | 56.5 | 46.9 |
| 事業法人 | 4.2 | 26.6 | 30.6 | 31.2 | 33.9 | 34.9 |
| 証券会社 | 7.7 | 3.3 | 12.0 | 7.1 | 5.7 | 11.2 |
| 外国法人 | 6.8 | 9.9 | 4.6 | 0.6 | 1.9 | 6.7 |
| 金融機関 | 7.7 | 4.5 | 3.9 | 4.8 | 1.9 | 0.3 |
| 自己株式 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.1 | 0.0 | 0.1 | 0.2 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 釜屋電機株式会社 | 27.29 |
| 02 | 株式会社SBI証券 | 6.45 |
| 03 | 松尾電機投資会 | 4.45 |
| 04 | 松尾 浩和 | 4.27 |
| 05 | 松尾電機従業員持株会 | 3.21 |
| 06 | 谷島 公治 | 3.12 |
| 07 | 楽天証券株式会社 | 2.34 |
| 08 | 後藤 秀彰 | 2.18 |
| 09 | FUBON SECURITIES CO., LTD. CLIENT 30(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店) | 1.81 |
| 10 | INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社) | 1.71 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-04-14釜屋電機株式会社新規の大量保有報告39.18%+12.75pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+510%、1株純資産は14期で+276%。直近期のROEは12.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | −28 | 260 | −10.5 | — |
| 2014年3月 | 11 | 2,605 | 0.4 | 100.9 |
| 2015年3月 | −443 | 2,173 | −18.6 | — |
| 2016年3月 | −621 | 1,505 | −33.8 | — |
| 2017年3月 | −470 | 1,047 | −36.9 | — |
| 2018年3月 | −45 | 992 | −4.4 | — |
| 2019年3月 | −252 | 684 | −31.1 | — |
| 2020年3月 | −75 | 609 | −11.6 | — |
| 2021年3月 | 52 | 661 | 8.2 | 13.8 |
| 2022年3月 | −84 | 615 | −12.2 | — |
| 2023年3月 | 96 | 711 | 14.4 | 7.2 |
| 2024年3月 | 9 | 720 | 1.3 | 62.3 |
| 2025年3月 | 140 | 860 | 17.8 | 3.5 |
| 2026年3月 | 116 | 977 | 12.6 | 8.8 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
10名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額94百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 陳怡光 | 代表取締役社長 執行役員 | 54 | 10,000 |
| 網谷嘉寛 | 取締役 | 66 | 11,000 |
| 岸下学 | 取締役 | 59 | 9,000 |
| 陳培真 | 取締役 | 53 | — |
| 杉山雅彦 | 取締役 | 68 | — |
| 岡本健 | — | 71 | 1,000 |
| 岡田一人 | 取締役 執行役員 開発部門長 | 55 | 3,000 |
| 水谷靖彦 | 取締役 執行役員 生産部門長兼 総務部門長 | 58 | — |
| 福島継勇 | 監査役 | 66 | — |
| 山﨑頼良 | — | 45 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 49 | 15 | 64 | 21 |
| 社外取締役 | 6 | 19 | — | 19 | 3 |
| 監査役 | 1 | 11 | — | 11 | 11 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容233字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,949字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク2,378字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,871字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第77期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-25
- 半期報告書半期報告書-第77期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第76期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-27
- 半期報告書半期報告書-第76期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第75期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第75期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-09
- 四半期報告書四半期報告書-第75期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-13
- 四半期報告書四半期報告書-第75期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第74期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-29
- 四半期報告書四半期報告書-第74期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-10
- 四半期報告書四半期報告書-第74期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第74期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-12
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