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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,959.24+192ドル円158.93-1NASDAQ26,195.71+96S&P 5007,663.84+32SOX 指数11,328.43+409/2終値

松尾電機

MATSUO ELECTRIC CO.,LTD.6969 · Standard · 電気機器

タンタルコンデンサとマイクロヒューズを軸とする電子部品メーカー。回路保護素子で電子機器の信頼性を支える。

概要

松尾電機は1949年設立の電子部品メーカーで、タンタルコンデンサと回路保護素子を主力とする。大阪府豊中市に本社を置き、従業員227名。2026年3月期の売上高は51億4100万円で、東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

コンデンサと回路保護素子を柱とする事業構成

松尾電機の事業はタンタルコンデンサ事業、回路保護素子事業、その他(フィルムコンデンサ)の3区分からなる。2026年3月期のセグメント別売上高は、タンタルコンデンサが31億7100万円(構成比61.7%)、回路保護素子が17億7600万円(同34.5%)、その他が1億9400万円(同3.8%)であった。タンタルコンデンサ事業では導電性高分子タンタルコンデンサの販売を強化しており、回路保護素子事業ではマイクロヒューズやサージアブソーバを手がける。

慢性的な赤字から脱却し利益を確保

2013年3月期以降、松尾電機は度重なる赤字を計上してきた。2013年3月期の純損失7億円を皮切りに、2014年3月期は0億円、2015年3月期は11億円の損失と経営は厳しかった。2021年3月期に1億円の黒字を計上したが、翌期は再び2億円の損失。しかし、2023年3月期に3億円、2025年3月期には4億円の純利益を達成し、2026年3月期は経常利益5億6800万円、当期純利益3億7200万円となった。

主力顧客と資本提携による販路拡大

松尾電機の主要な販売先は㈱デンソー(グループ会社含む)で、2026年3月期の同社向け売上高は19億490万円(全体の37.0%)を占める。また、2022年1月には釜屋電機株式会社を割当先とする第三者割当増資を実施し、資本提携を強化。2026年3月期の釜屋電機向け売上高は3億5215万円(同6.8%)であった。この提携により、車載向けを中心とした販売網の拡大を図っている。

長期的な成長目標と設備投資計画

松尾電機は2025年3月期から2027年3月期までの中期経営計画を策定し、10年後に売上高100億円を目指す。2027年3月期の数値目標は売上高60億円、営業利益8億円、売上高営業利益率13%、自己資本利益率12%である。この達成に向けて、導電性高分子タンタルコンデンサの増産投資を計画しており、2026年4月には釜屋電機を割当先とする第三者割当増資で5億800万円を調達し、設備資金に充てた。

業界の中での役割は電子部品メーカー。タンタルコンデンサと回路保護素子を電子機器メーカーに供給にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
51億円
営業利益
6億円
営業利益率
11.8%
純利益
4億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01電子機器全般主力

タンタル電解コンデンサを製造・販売。スマートフォンやパソコンなど幅広い電子機器に使用され、小型で大容量、安定した性能が特徴。

主な製品・サービス1
タンタル電解コンデンサ
タンタルを使用した電解コンデンサで、小型・大容量・長寿命・安定性に優れる。

02電子回路保護主力

回路保護素子としてマイクロヒューズとサージアブソーバを製造・販売。過電流や過電圧から電子回路を保護する。

主な製品・サービス2
マイクロヒューズ
小型のヒューズで、過電流から電子回路を保護する。
サージアブソーバ
雷サージなどによる過電圧から電子機器を保護する素子。

03その他副次

フィルムコンデンサの製造販売。高周波特性や温度安定性が求められる用途に使用。

主な製品・サービス1
フィルムコンデンサ
プラスチックフィルムを誘電体とするコンデンサで、高周波で安定した特性を持つ。

製品と技術

タンタルコンデンサ事業: 導電性高分子品が成長の軸

タンタル電解コンデンサは高容量で小型の特性を持ち、カーエレクトロニクスや医療用機器に搭載される。松尾電機は特に導電性高分子タンタルコンデンサに注力しており、2026年3月期の同事業売上高は31億7100万円に達した。車載向けの需要増加が牽引し、今後も増産を計画している。生産は島根工場と福知山工場で行われる。

回路保護素子事業: マイクロヒューズで車載需要を取り込む

回路保護素子は過電流やサージから電子回路を保護する部品で、松尾電機はマイクロヒューズとサージアブソーバを製造する。2026年3月期の同事業売上高は17億7600万円で、前年比25.5%増と好調。カーエレクトロニクス向けやリチウムイオン電池向けの需要が増加した。回路保護素子の生産は福知山工場に集約されている。

その他: フィルムコンデンサの安定供給

フィルムコンデンサ事業は売上高に占める比率は小さいものの、松尾電機の創業以来の技術を継承する分野である。2026年3月期のその他セグメント売上高は1億9400万円で、前年比32.0%増加した。セグメント利益は2300万円。フィルムコンデンサは特定のニッチ市場向けに生産が続けられている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

小型電子部品メーカー、高収益基盤

松尾電機は売上高約50億円(2026/3期予想)と、同業のイビデン(約5,000億円)や日清紡HD(約4,000億円)に比べ極めて小規模だが、特殊な電子部品に特化し営業利益率12%超と高い収益性を誇る。キオクシアやパワーエックスなど大手とは直接競合しないニッチ分野で存在感。成長性と収益性のバランスが良く、業界内で独自のポジションを築く。

強み

  • 特定電子部品で高い市場シェアを確保し、価格決定力あり。
  • 営業利益率11%超。同業大手を上回る効率的な経営。
  • 3期連続増収予想。25/3期7%増、26/3期13%増と成長。
  • 小規模ゆえ意思決定が迅速。顧客ニーズに即応可能。

課題

  • 売上高50億円と小さく、大口受注変動の影響を受けやすい。
  • 主力製品の需要減退や技術革新で業績が急変するリスク。
  • 小規模企業ゆえ、技術者や営業人材の採用競争で不利。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

電気機器の時価総額近傍。太字が松尾電機

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16659メディアリンクス37億円
26662ユビテック34億円68.2倍
36898トミタ電機34億円27.1倍
46694ズーム33億円
56656インスペック33億円42.3倍
66969松尾電機32億円8.5倍
76633CGSホールディングス32億円29.5倍
86894パルステック工業31億円10.5倍
96803ティアック29億円35.5倍
106634JNグループ27億円
116276シリウスビジョン20億円7.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 15件

資本金50万円で創業、ペーパーコンデンサからスタート

1949年12月、資本金50万円をもって松尾電機は設立された。当初はチューブラ形ペーパーコンデンサの製造販売を主力とし、1953年5月には東京営業所(現東日本営業部)を開設し、販路を拡大した。この時期は国内の電子機器需要の高まりに対応する形で事業基盤を固めた。

フィルムコンデンサとタンタルコンデンサへの進出

1957年12月、プラスチックフィルムコンデンサの製造販売を開始。続いて1959年1月にはタンタル電解コンデンサの製造販売に乗り出した。これらは従来のペーパーコンデンサに比べ小型・高信頼性が求められる分野であり、松尾電機は技術の幅を広げた。1967年1月には島根県平田市(現出雲市)に島根工場を建設し、生産能力を強化した。

子会社設立と株式上場で事業拡大

1970年12月、島根工場を分離・独立させ、島根松尾電子㈱を設立。1974年6月には大阪証券取引所市場第二部に上場し、資本市場から資金調達が可能となった。1982年9月に名古屋営業所(現中部日本営業部)を開設、1983年3月には京都府福知山市に福知山工場を建設し、生産拠点を拡充した。

回路保護素子への参入と上場市場の変遷

1996年6月、回路保護素子の製造販売を開始。マイクロヒューズやサージアブソーバの製品群を加え、事業ポートフォリオを多角化した。2013年7月、大阪証券取引所と東京証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場。2022年4月には市場区分の見直しによりスタンダード市場に移行した。

島根子会社の吸収合併と生産再編

2019年3月、子会社の島根松尾電子㈱を吸収合併し、経営資源の集約を図った。2020年4月には島根工場の回路保護素子設備を福知山工場へ移管し、生産効率を向上させた。この再編により、福知山工場が回路保護素子の主要生産拠点となり、島根工場はタンタルコンデンサに特化した。

資本増強と中期経営計画の策定

2022年1月、釜屋電機株式会社を割当先とする第三者割当増資を実施し、財務基盤の強化を図った。2024年1月には2025年3月期から2027年3月期までの中期経営計画を公表。2026年2月には再度の第三者割当増資(割当先:釜屋電機)により5億800万円を調達し、導電性高分子タンタルコンデンサの増産投資資金を確保した。

年表15件を開く

1940年代

  • 1949年12月創業資本金50万円をもって会社設立、主としてチューブラ形ペーパーコンデンサの製造販売を開始。

1950年代

  • 1953年5月東京営業所(現東日本営業部)開設。
  • 1957年12月プラスチックフィルムコンデンサの製造販売を開始。
  • 1959年1月タンタル電解コンデンサの製造販売を開始。

1960年代

  • 1967年1月島根県平田市(現出雲市)に島根工場建設。

1970年代

  • 1970年12月島根工場を分離独立、島根松尾電子㈱を設立。
  • 1974年6月上場大阪証券取引所市場第二部に上場。

1980年代

  • 1982年9月名古屋営業所(現中部日本営業部)開設。
  • 1983年3月京都府福知山市に福知山工場建設。

1990年代

  • 1996年6月回路保護素子の製造販売を開始。

2010年代

  • 2013年7月上場大阪証券取引所と東京証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 2019年3月M&A島根松尾電子㈱を吸収合併。

2020年代

  • 2020年4月島根工場の回路保護素子設備を福知山工場へ移管。
  • 2022年1月釜屋電機株式会社に第三者割当増資を実施。
  • 2022年4月東京証券取引所スタンダード市場に移行。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益2027年3月期まで800百万円
  • 売上高営業利益率2027年3月期まで13%
  • 売上高2027年3月期まで6,000百万円
  • 自己資本利益率2027年3月期まで12%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    回路保護素子の車載販路拡大

    自動車の電子化需要に対応し、車載用製品の販売網を拡大して売上高・利益の増加を図る。

  2. 02

    導電性高分子タンタルコンデンサの新製品開発

    導電性高分子タンタルコンデンサの新製品を開発し、車載向け及び海外民生向けの売上・利益を確保する。

  3. 03

    中期経営計画期間中の復配

    2025年3月期~2027年3月期の中計期間中に株主への配当再開を目指す。

  4. 04

    ESG推進と情報発信

    環境負荷低減、健康経営・働き方改革、コンプライアンス、人権・サステナビリティの管理体制を充実し、外部への積極的な情報発信を行う。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で227人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は522万円で、9期前と比べて+16.5%平均年齢は50.1歳、平均勤続年数は27.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月314
2018年3月289
2019年3月44846.424.1284
2020年3月42047.425.7263
2021年3月43248.226.4249
2022年3月46649.027.4241
2023年3月46249.627.8239
2024年3月47550.128.2229
2025年3月49550.328.1227220
2026年3月52250.127.5227264

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
福知山工場 — 京都府福知山市1,850百万円
タンタルコンデンサ事業、回路保護素子事業
本社工場 — 大阪府豊中市94百万円
タンタルコンデンサ事業
本社 — 大阪府豊中市32百万円
タンタルコンデンサ事業、回路保護素子事業、その他
島根工場 — 島根県出雲市28百万円
その他
営業所 — 大阪府豊中市他1百万円
タンタルコンデンサ事業、回路保護素子事業、その他
主な関係会社
  • 国内
    釜屋電機株式会社(その他の関係会社)
    神奈川県 大和市 · その他の関係会社
    議決権27.5%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は51億円営業利益6億円前期と比べると増収増益で、売上が+13.3%、利益が+20.0%。

売上高
+13.3%
51億円
営業利益
+20.0%
6億円
純利益
+0.0%
4億円
営業利益率
11.8%
前期比 +0.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高60億円51億円
営業利益8億円6億円
純利益5億円4億円
1株あたり配当¥15¥15

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は14億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+27.3%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q110
2024年1Q1119.12
2024年2Q10110.0−1
2024年3Q1100.00
2024年4Q10−1
2025年2Q2129.51
2025年4Q24312.53
2026年2Q25312.02
2026年4Q26311.52
2027年1Q1417.11

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は61億円から51億円へ84%に減った。直近期の営業利益率は11.8%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
大阪証券取引所と東京証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場。
2013年3月61−5−7
2014年3月6300
2015年3月56−2−11
2016年3月47−3−16
2017年3月45−3−12
2018年3月472−1
島根松尾電子㈱を吸収合併。
2019年3月441−6
2020年3月370−2
2021年3月3821
2022年3月476−2
2023年3月4653
2024年3月4220
2025年3月455511.14
2026年3月516611.84

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高51億円のうち、営業利益として残るのは6億円11.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の7.8%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金68.6%35億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金19.6%10億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.8%6億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
31.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.9pt
11.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.9pt
7.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+4.6pt
12.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが8億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは6億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は8億円で、売上の1.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月1−2−1−17
2014年3月01−117
2015年3月20−128
2016年3月−614−58
2017年3月−1062−46
2018年3月−420−24
2019年3月−3−14−43
2020年3月−413−33
2021年3月−214−16
2022年3月3−24111
2023年3月2−32−113
2024年3月4−4−2011
2025年3月−1−3−2−44
2026年3月8−2−268

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は69億円。このうち返さなくてよい自己資本が31億円で、自己資本比率は45.3%(業種中央値61.0%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月93672672.0
2014年3月92672572.7
2015年3月81562569.3
2016年3月72393353.7
2017年3月63273643.0
2018年3月61253642.0
2019年3月58184030.4
2020年3月55163928.3
2021年3月56173930.3
2022年3月64204430.7
2023年3月69234632.9
2024年3月66234335.0
2025年3月66283841.9
2026年3月69313845.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
15億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
38億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
74
/ 100
安定性自己資本比率30 / 40
収益力営業利益率24 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率224社中30位あたり、逆に低いのは自己資本比率224社中180位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.6%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
11.8%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
45.3%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
13.3%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.5%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥984で、1年前と比べて-3.1%過去52週の値幅のなかでは16%の位置にある。

¥984-3.0%1ヶ月-10.9%1年-3.1%時価総額32億円
過去52週の値幅
安値¥715高値¥2,369

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.5倍
PER (会社予想)8.0倍
PBR1.11倍
配当利回り1.52%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

7月7日の1220円から下落基調で、7月29日に934円まで下げた。その後は8月10日に1259円まで反発するも、8月12日には959円と急落し、8月19日には1000円で終了。1か月で-9.42%と弱含み、25日線(1081円)を下回る。52週高値2369円からは-57.8%の水準で、上値は重い。出来高は8月13日に50.5万株と急増した後、8月19日には13.2万株と減少。RSIは53.27と中立圏で、方向感は乏しい。週足では安値圏でのもみ合い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERは9.7倍と業界平均29.05倍を大きく下回り、PBRも1.27倍で平均2.07倍を下回る。ROE12.6%も良好で、収益性に見合う評価となっていない。ただし配当利回りは0.13%と低く、業界平均2.29%を大きく下回り、株主還元が課題。売上高は増加傾向にあるが、直近の純利益は横ばいで、成長が伴わない点は割安の理由とも考えられる。総合的にみて、利益水準に対する株価は割安と言えるが、配当の伸び悩みは注意点。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.5倍30.8倍
PER (予想)8.0倍
PBR1.11倍2.58倍
ROE12.6%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

自動車や産業機器向けの電子部品需要が堅調で、売上高は拡大傾向にある。強気派は、業績改善と低PERに着目し、今後の成長を期待する。一方、弱気派は、小規模な企業ゆえに大口顧客や特定分野への依存リスクを指摘し、需要変動が業績に与える影響を懸念する。また、競争激化や技術革新への対応力も論点となる。

プラスに働く材料7
  • 業績拡大と収益性向上

    2025年3月期の営業利益率は11%を超え、売上高も増加傾向。

  • 低PERで割安感

    PERは9.7倍と低く、今後の業績成長を織り込んでいない可能性。

  • ニッチ分野での実績

    高信頼性部品の専門メーカーとして、長年の歴史と技術蓄積がある。

  • 営業利益5億→6億円と増益基調、営業利益率12%決算発表後影響

    売上高は45億→51億円と13.3%増、営業利益率は11.76%と改善。利益の拡大傾向が続く。

  • PER9.7倍と1桁台の低水準、割安感通年影響

    PERは9.7倍、PBRは1.27倍。ROE12.6%に比べて株価の評価が低く、修正余地がある。

  • ROE12.6%と高く、資本効率の高さが評価継続影響

    ROEは12.6%と高く、自己資本を効率的に活用している。この水準を維持できれば投資家の評価が高まる。

  • 売上高伸び率が7.1%→13.3%と加速決算発表後影響

    売上高は42億→45億円(7.1%増)から45億→51億円(13.3%増)へ伸び率が加速し、成長フェーズに入った。

マイナスに働く材料7
  • 小規模ゆえの依存リスク

    従業員約230名で、特定顧客や特定分野への集中が懸念される。

  • 技術革新への追随

    電子部品は技術進歩が速く、新興企業や海外勢との競争が激化。

  • 需要変動の影響

    自動車や産業景気の影響を受けやすく、業績が変動しやすい。

  • 配当利回り0.13%と極端に低く、株主還元不足継続影響

    配当利回りは0.13%とほぼ無配。株主還元の強化がなければ、投資家離れが懸念される。

  • 株価の1年上昇率41.8%と過熱感不定影響

    過去1年で株価は41.8%上昇しており、短期的に過熱感がある。利益確定の売りが出やすい。

  • 営業利益率の改善幅が小幅、コスト増で悪化リスク通年影響

    営業利益率は11.76%と前期から0.65ポイントの改善にとどまる。原材料高や人件費増で利益率が低下するリスク。

  • 外国人保有比率6.69%と低く、海外資金の流入期待薄継続影響

    外国人保有比率は6.69%と低く、海外投資家の資金流入が期待しにくい。需給面で上値を抑える要因。

次の決算で確かめる点
売上高伸び率
需要動向と事業拡大のペースを確認するため。
営業利益率
収益性の改善が続くかを見るため。
顧客構成比率
特定顧客への依存度の変化を監視するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり15で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.52%。

年間配当
¥15
1株あたり
配当利回り
1.52%
いまの株価に対して
配当性向
40.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2013年3月2
2014年3月20.040.1

配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥15

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,552人。区分でいちばん多いのは個人・その他46.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が35.3%を占め、残る64.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他73.655.748.856.356.546.9
事業法人4.226.630.631.233.934.9
証券会社7.73.312.07.15.711.2
外国法人6.89.94.60.61.96.7
金融機関7.74.53.94.81.90.3
自己株式0.10.10.10.10.10.1
外国人個人0.00.10.00.10.20.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01釜屋電機株式会社27.29
02株式会社SBI証券6.45
03松尾電機投資会4.45
04松尾 浩和4.27
05松尾電機従業員持株会3.21
06谷島 公治3.12
07楽天証券株式会社2.34
08後藤 秀彰2.18
09FUBON SECURITIES CO., LTD. CLIENT 30(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.81
10INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)1.71

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-04-14
    釜屋電機株式会社
    新規の大量保有報告
    39.18%
    +12.75pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+510%、1株純資産は14期で+276%。直近期のROEは12.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2013年3月−28260−10.5
2014年3月112,6050.4100.9
2015年3月−4432,173−18.6
2016年3月−6211,505−33.8
2017年3月−4701,047−36.9
2018年3月−45992−4.4
2019年3月−252684−31.1
2020年3月−75609−11.6
2021年3月526618.213.8
2022年3月−84615−12.2
2023年3月9671114.47.2
2024年3月97201.362.3
2025年3月14086017.83.5
2026年3月11697712.68.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額94百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
陳怡光代表取締役社長 執行役員5410,000
網谷嘉寛取締役6611,000
岸下学取締役599,000
陳培真取締役53
杉山雅彦取締役68
岡本健711,000
岡田一人取締役 執行役員 開発部門長553,000
水谷靖彦取締役 執行役員 生産部門長兼 総務部門長58
福島継勇監査役66
山﨑頼良45

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)349156421
社外取締役619193
監査役1111111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容233字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、コンデンサ及びマイクロヒューズ等の回路保護素子を中心とした、電子部品の製造販売事業を行っています。 当社の事業におけるセグメントとの関連は、次のとおりです。なお、セグメントと同一の区分です。 タンタルコンデンサ事業 タンタル電解コンデンサの製造販売を行っています。 回路保護素子事業 マイクロヒューズ、サージアブソーバの製造販売を行っています。 その他 フィルムコンデンサの製造販売を行っています。 事業の概要図は次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題1,949字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)会社の経営の基本方針 当社は、コンデンサ及び回路保護素子を製造・販売する電子部品メーカーとして、「企業の存在を許容するのは、お客様である」ことを原点に、世界中のお客様の信頼を得ることができる価値ある技術商品の開発・製造・販売を事業活動の軸とする「技術立社」であり続けることを経営の基本理念としています。 この基本理念に基づき世界のエレクトロニクス業界の小型・高性能・高信頼性の市場ニーズに適応した質の高い物作りに取り組み、社会の信頼と期待に応えることを経営の基本方針として事業活動を行ってまいります。 (2)目標とする経営指標 当社は、2025年3月期から2027年3月期までの中期経営計画において目標とする経営指標を設定しました。今後当社が取り組むべき経営課題も含めて、「(3)中長期的な会社の経営戦略及び(4)経営環境及び対処すべき課題」をご覧ください。 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社は、2024年1月16日開催の取締役会において、2025年3月期から2027年3月期までの中期経営計画を決議し、同日に東京証券取引所において「中期経営計画(2025年3月期から2027年3月期まで)の策定に関するお知らせ」を公表しました。 当社は、10年後に売上高100億円達成を目指すこととし、中期経営計画は、その基盤固めと位置づけます。 中期経営計画は、更なる成長の追求のために収益基盤の強化及び経営基盤の安定化を図ることを課題とし、その基本方針は下記のとおりです。 ① 回路保護素子事業は、自動車の電子化対応需要拡大に応じて、車載用製品の販売網を拡大し、売上高及び利益の 増加を図る。 ② タンタルコンデンサ事業は、導電性高分子タンタルコンデンサの新製品の開発等により、車載用及び海外市場の 民生用向けの売上高及び利益を確保する。 ③ 中期経営計画期間中に株主への復配を目指す。 ④ ESGに対する取り組みを維持し促進する。 ・ 環境目標、環境目的の実現に向けて、環境管理態勢を強化し、その質を向上させることで環境負荷を低減する。 ・ 人的資源の有効活用及び健康経営の継続で、働き方改革を推進する。 ・ コンプライアンス、人権・労働、サステナビリティへの取組み、当社のサプライヤーへのサステナビリティの 展開の管理体制を維持し充実させ、外部への積極的な情報発信を行う。 中期経営計画の最終年度である2027年3月期の数値目標は下記のとおりです。 営業利益         800百万円 売上高営業利益率 13% 売上高           6,000百万円 自己資本利益率   12% (4)経営環境及び対処すべき課題 次期2027年3月期は上記の中期経営計画の最終年度となります。 2027年3月期の目標達成に向けて下記の課題に着実に取り組んでまいります。 1. 2027年3月期の売上高60億円、営業利益8億円の達成 ① 売上高は、製品セグメント別に数値目標を定める。 ・回路保護素子の海外市場、車載市場への拡販を行う。 ・導電性高分子タンタルコンデンサの拡販を行う。 セグメント   2025年度実績   2026年度目標 売上高(百万円)   構成比   売上高(百万円)   構成比   前年同期比増加率 タンタルコンデンサ事業   3,171   61.7%   3,706   61.8%   16.9% 回路保護素子事業   1,776   34.5%   2,146   35.7%   20.8% その他   194   3.8%   148   2.5%   △23.6% 合計   5,141   100.0%   6,000   100.0%   16.7% ② 販売費及び一般管理費は、売上高の20%以内とする。 2. 導電性高分子タンタルコンデンサの増産計画を確実に推進する。 3. 不採算のため生産中止を決定した品種のEOL対応の過程を確実に実行する。 4. 新製品開発の推進と量産 ・回路保護素子の車載用新製品開発 ・導電性高分子タンタルコンデンサの新製品開発 5. 品質目標は、個別に定めた目標を達成する。 6. 既存の人材活用及び新規の人材採用を通じて社内組織の活性化を目指す。なお、採用においては国際化に対応できる人材を雇用する。 7. ESGに対する取り組みを維持し促進する。 ・環境管理目標の達成、働き方改革の推進、コンプライアンス管理、安全衛生管理、人権管理、サステナビリティへの取り組みの質的向上を図る。 ・特に、コンプライアンス管理においては社内のハラスメント研修を継続する。
事業等のリスク2,378字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものです。 (1) 市場環境の変化について 当社は、日本、アジア、欧州、米州等の様々な国・地域に製品を供給しています。したがって、これらの国・地域の経済状況の変化や、対象市場での当社製品に対する需要の変化により当社の経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (2) 原材料の安定調達について 当社製品のタンタルコンデンサの主要原材料であるタンタル粉末は「希少金属」であり、その生産は世界的な寡占企業に掌握されています。そのため、その市場価格は当該寡占企業の意向を強く反映したものとなり、下方硬直性を有しています。このことは、他の種類のコンデンサとの価格競争上不利であり、当社損益に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、その他の原材料についても仕入先の事情による原材料の供給停止や仕入価格の上昇が発生した場合、当社の損益に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3) 在庫リスクについて 当社は、ユーザーの仕様に合わせた製品の受注生産を行っていますが、ユーザーの生産計画等の変更により、見込生産した製品が不動在庫化する可能性があります。また、当社が属する電子部品業界では、激しい価格競争が行われており、製造原価より正味売却価額が低下する可能性もあります。 これら収益性の低下した棚卸資産については、「棚卸資産の評価に関する会計基準」が適用されるため、収益性低下に見合う簿価切り下げ額は売上原価に算入することとなり、生産管理、販売政策の如何によっては、営業損益に悪影響を及ぼす可能性があります。 (4) カーエレクトロニクス分野への依存及び主要な販売先について 当社の売上高は、カーエレクトロニクス向けが4割以上を占めており、その中でもデンソーグループに対する売上高は、当社の売上高の約37%を占めています。従って、同社の経営戦略の如何によって当社の経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (5) 新製品及び新技術の企業化について 近年急速に、電子機器が小型化・薄型化し、また取扱い周波数の高周波化及び機器の安全化重視が進んでいます。当社としましては、このような技術的要求に適合する高品質・低コストの製品を他社に先がけて開発・販売することが、安定した収益を確保するための最重要課題と認識しています。しかしながら、人的要因、資金的要因等から製品開発計画が意図したように進展しない可能性もあり、また当初目標とした製品を開発できたとしても、技術革新が早く、当該製品の陳腐化が進行する可能性が否定できません。そのような場合、将来の成長と収益性が低下し、当社の経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (6) 環境規制への対応について 昨今環境問題は、企業の社会的責任の一つとして重要視されています。国内外の法令等で規制の強化が始まっており、それに対応して当社は環境に関する国際規格の取得や、ハロゲンフリーなどの製品対応を進めていますが、当社製品がこれら規制に対応できなければ、当社の販売活動が制限されることになり、当社の経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (7) 自然災害等による影響について 当社は、台風・地震などの自然災害や突発的事象に対して事業継続計画(BCP)を策定し、予防活動・対応態勢の構築を行っていますが、生産設備における悪影響を完全に排除できるものではありません。生産設備の停止などお客様に製品を供給できない事態となった場合、当社の経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (8) 感染症等について 感染症等の拡大により、供給元、納入先、当社の工場等のサプライチェーンに影響が生じた場合や、当社の従業員に影響が生じた場合にも、当社の経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (9) 製品の欠陥について 当社は、品質第一をモットーに世界的に認められている品質管理基準に従って製品を製造していますが、将来にわたって製品に欠陥が生じないという保証はありません。製品の欠陥により多額な損失が発生した場合、当社の経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (10) 公的規制について 当社は、国内及び海外において、商取引、独占禁止法、知的財産権、製造物責任、環境、労務等の法規制及び公的規制の適用を受けて事業を行っています。これらの公的規制に違反した場合、監督官庁による処分、訴訟の提起等のリスクや企業ブランド価値の毀損、社会的信用の失墜等のリスクがあります。 当社は、代表取締役社長がコンプライアンス管理担当役員を指名し、役員及び従業員が共有する「倫理基準」及び「独占禁止法・競争法遵守方針」を制定して、当社における行動指針の遵守及び法令違反等の問題発生を予防するとともに、法令遵守の実効性を担保するため、内部監査部門におけるモニタリングの実施並びにコンプライアンス上の問題を報告する通報窓口を社内及び社外に設置しています。 しかし、世界的に事業を展開する中で、結果的に当社が公的規制に抵触することになる場合には、当社の事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (11) その他 上記に掲げたリスク要因は、当社の事業活動等にかかる全てのリスクを網羅するものではありません。これら以外にもリスクが発生する恐れがあり、それにより当社の経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,871字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (経営成績等の状況の概要) (1) 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度における世界経済は、米国の関税政策の影響や中東地域の緊張激化等により先行きの不透明感が高まりました。また、日本経済は、堅調な企業収益のもとで設備投資が増加しましたが、物価高による個人消費の伸び悩み等により景況感は弱含みで推移しました。 このような環境のもとで、当社は、「更なる成長の追求」をテーマとした中期経営計画(2025年3月期から2027年3月期まで)の2年目を迎えました。 当社のタンタルコンデンサ及び回路保護素子の売上高は、いずれも前年同期に比べて増加しました。 その結果、当事業年度の当社の業績は、売上高につきましては、5,141百万円(前年同期比13.1%増加)となり、損益につきましては、営業利益581百万円(前年同期比18.4%増加)、経常利益568百万円(前年同期比23.6%増加)となりました。なお、当期純利益は、2025年11月13日に公表しました「当社の一部製品の生産終了及び特別損失の計上並びに2026年3月期通期業績予想の修正に関するお知らせ」に記載の事業構造改革費用157百万円等の計上により、372百万円(前年同期比17.2%減少)となりました。 また、当社は、2026年2月12日開催の取締役会において決議した釜屋電機株式会社を割当先とする第三者割当増資による新株式を2026年4月14日付で発行し、508百万円の資金を調達したことによって、当面の導電性高分子タンタルコンデンサの増産に向けた設備投資資金を確保しました。 なお、2026年3月期の期末配当は実施せず、次期以降の復配を目指したいと存じます。2026年3月期の期末配当を実施しない理由は、今後の導電性高分子タンタルコンデンサの更なる増産計画に基づく設備投資資金確保の必要性を勘案したことによるものです。 株主各位におかれましては事情ご賢察の上、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 当事業年度のセグメント別の業績は次のとおりです。 ① タンタルコンデンサ事業 タンタルコンデンサ事業につきましては、カーエレクトロニクス向け及び医療用機器向けの需要が増加し、導電性高分子タンタルコンデンサの売上高も増加しました。この結果、タンタルコンデンサ事業の売上高は3,171百万円(前年同期比6.3%増加)、セグメント利益は176百万円(前年同期比37.4%減少)となりました。なお、総売上高に占める比率は61.7%(前年同期比3.9ポイント低下)となりました。 ② 回路保護素子事業 回路保護素子事業につきましては、カーエレクトロニクス向け及びリチウムイオン電池向けの需要が増加しました。この結果、回路保護素子事業の売上高は1,776百万円(前年同期比25.5%増加)、セグメント利益は837百万円(前年同期比43.5%増加)となりました。なお、総売上高に占める比率は34.5%(前年同期比3.4ポイント上昇)となりました。 ③ その他 その他の売上高は194百万円(前年同期比32.0%増加)、セグメント利益は23百万円(前年同期比14.6%減少)となりました。なお、総売上高に占める比率は3.8%(前年同期比0.5ポイント上昇)となりました。 (2) キャッシュ・フローの状況 当事業年度末の現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べ、370百万円増加し、807百万円となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権の回収早期化に伴う減少及び事業構造改革費用の計上等により782百万円の収入(前事業年度は85百万円の支出)となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出の減少等により218百万円の支出(前事業年度は298百万円の支出)となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出の減少等により194百万円の支出(前事業年度は247百万円の支出)となりました。 (生産、受注及び販売の状況) (1) 生産実績 当事業年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) タンタルコンデンサ事業   3,521,943   11.7 回路保護素子事業   1,842,907   30.5 その他   258,797   20.4 合計   5,623,648   17.7 (注) 金額は、販売価格によっています。 (2) 受注実績 当事業年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) タンタルコンデンサ事業   3,669,556   7.9   1,245,613   7.4 回路保護素子事業   1,857,621   28.1   178,923   35.5 その他   292,863   △26.7   144,765   △51.5 合計   5,820,042   10.8   1,569,302   △1.4 (3) 販売実績 当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) タンタルコンデンサ事業   3,171,311   6.3 回路保護素子事業   1,776,175   25.5 その他   194,448   32.0 合計   5,141,935   13.1 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前事業年度   当事業年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) ㈱デンソー(グループ会社含む)   1,719,540   37.8   1,904,907   37.0 釜屋電機㈱   744,752   16.4   352,151   6.8 (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容) 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものです。 (1) 財政状態に関する分析 当事業年度末の総資産は、前事業年度末に比べ313百万円(4.7%)増加し、6,905百万円となりました。流動資産は、前事業年度末に比べて175百万円(4.1%)増加し4,428百万円、固定資産は、前事業年度末に比べて137百万円(5.9%)増加し2,477百万円となりました。 流動資産増加の主な要因は、現金及び預金の増加等によるものです。 固定資産増加の主な要因は、有形固定資産の増加等によるものです。 当事業年度末の負債の合計は、前事業年度末に比べて59百万円(1.5%)減少し、3,774百万円となりました。 流動負債は前事業年度末に比べて118百万円(4.6%)増加し2,711百万円、固定負債は前事業年度末に比べて177百万円(14.3%)減少し1,062百万円となりました。 流動負債増加の主な要因は、設備関係支払手形の増加等によるものです。 固定負債減少の主な要因は、長期借入金の減少等によるものです。 当事業年度末の純資産は、前事業年度末に比べて372百万円(13.5%)増加し、3,131百万円となりました。これは、繰越利益剰余金の増加等によるものです。 (2) 経営成績に関する分析 ① 売上高 当事業年度において、売上高につきましては、前事業年度比596百万円(13.1%)増加し、5,141百万円となりました。 タンタルコンデンサ事業につきましては、カーエレクトロニクス向け及び医療用機器向けの需要が増加し、導電性高分子タンタルコンデンサの売上高も増加しました。この結果、タンタルコンデンサ事業の売上高は3,171百万円(前年同期比6.3%増加)、セグメント利益は176百万円(前年同期比37.4%減少)となりました。回路保護素子事業につきましては、カーエレクトロニクス向け及びリチウムイオン電池向けの需要が増加しました。この結果、回路保護素子事業の売上高は1,776百万円(前年同期比25.5%増加)、セグメント利益は837百万円(前年同期比43.5%増加)となりました。 ② 売上原価、販売費及び一般管理費、及び営業損益 売上原価につきましては、前事業年度比404百万円(13.0%)増加し、売上原価率は68.5%となり、前事業年度と同率となりました。販売費及び一般管理費につきましては、前事業年度比102百万円(10.9%)増加し、1,040百万円となりました。 上記の結果、営業利益につきましては、前事業年度比90百万円(18.4%)増加して、581百万円となりました。 ③ 経常損益 営業外収益・費用の純額は支払利息の計上等により12百万円の費用となり、経常利益は前事業年度比108百万円(23.6%)増加して、568百万円となりました。 ④ 税引前当期純損益 特別利益・損失の純額は事業構造改革費用の計上により181百万円の損失となり、税引前当期純利益は前事業年度比21百万円(5.3%)減少して、387百万円となりました。 ⑤ 当期純損益 当期純損益は、繰延税金資産の回収可能性の見直しによる法人税等調整額(益)の計上により、当期純利益が前事業年度比77百万円(17.2%)減少して、372百万円となりました。なお、1株当たり当期純利益は、前事業年度の140円30銭から116円14銭となりました。 (3) キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当事業年度のキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。 営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権の回収早期化に伴う減少及び事業構造改革費用の計上等により782百万円の収入(前事業年度は85百万円の支出)となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出の減少等により218百万円の支出(前事業年度は298百万円の支出)となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出の減少等により194百万円の支出(前事業年度は247百万円の支出)となりました。 これらの結果、当事業年度末における現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べ、370百万円増加し、807百万円となりました。 当社の資本の財源及び資金の流動性については、次のとおりです。 当社は、将来の事業活動に必要な資金を確保し、適切な流動性を維持することを財務の基本方針としています。 当該資金の原資は、自己資金及び金融機関からの借入等により行っています。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。 この財務諸表の作成にあたり重要となる会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 注記事項(重要な会計方針)」に記載されているとおりです。特に、繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、翌事業年度以降の当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、過去の実績及び現在の状況に照らして、合理的と考える見積り及び判断を行っていますが、実際の結果は、見積りによる不確実性があるため、これらの見積りとは異なる場合があります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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