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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

テクノメディカ

Techno Medica Co., Ltd.6678 · Standard · 電気機器

臨床検査用分析装置のニッチメーカー。採血管準備システムを柱に、血液ガス分析装置など検査機器と消耗品を展開。

概要

テクノメディカは、1987年に設立された医療機器メーカーである。主に採血管準備装置・システム、検体検査装置(血液ガス分析装置等)、および消耗品の研究開発、製造、販売を手がける。神奈川県横浜市に本社を置き、従業員239名。2026年3月期の売上高は112億円、営業利益は17億円で、営業利益率は約15%である。東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

三つの製品分野で構成される収益構造

当社の売上は採血管準備装置・システム、検体検査装置、消耗品等の三品目に分かれる。2026年3月期の実績では、売上高全体112億円のうち、消耗品等が58億円(構成比52%)と最大の柱である。採血管準備装置・システムは49億円(同44%)で、前期比34.5%増と大きく伸長した。一方、検体検査装置は5.3億円(同5%)で、競合激化により前期比15.1%減となった。消耗品等にはラベルやセンサーカードといった装置用消耗品に加え、保守サービスも含まれる。この三品目を組み合わせることで、医療機関の検査業務全体を支える体制をとっている。

国内市場を基盤に海外へ広がる販売網

売上高の87%は国内市場によるもので、海外売上高は約14億円(12.8%)にとどまる。国内では、本社直販に加え販売業者を通じた販売ルートを持ち、福岡支店(1988年開設)、名古屋支店(1989年)、大阪支店(1990年)の三拠点で地域販売を強化してきた。海外ではアジアや中南米向けが中心で、採血管準備装置のコンパクトタイプがアジア市場で売上を伸ばしている。検体検査装置の海外売上も増加傾向にあるが、2026年3月期はアジア・中南米の伸びで前期比1.4%増となった。2026中期経営計画では海外展開の再構築と拡大を掲げ、採血管準備装置の拡販に注力する方針である。

外部委託と自社開発を組み合わせた経営体制

製造工程は社外協力会社に委託し、完成品を自社で受入検査・最終調整・出荷検査する体制をとる。これにより研究開発や販売に経営資源を集中している。研究開発は、かながわサイエンスパークの開発センター(1991年設置)や本社第二・第三研究所(1998年、2005年竣工)、ヘルスケアセンター(2012年開設)で行う。消耗品は自社で調合・包装し、品質検査を二段階で実施する。また、一般ユーザー向けのヘルスケア製品も自社開発・生産している。この垂直分業モデルによって、少人数(従業員239名)で高付加価値の医療機器事業を効率的に運営している。

業界の中での役割は医療機関向け臨床検査機器・消耗品の専門メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
112億円
営業利益
17億円
営業利益率
15.2%
純利益
11億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
消耗品等58億円51.8%
採血管準備装置・システム49億円43.8%
検体検査装置5億円4.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01医療機関(検査室)主力

採血・採尿検査の受付から採血管準備までを自動化するシステムを提供。患者待ち時間短縮や検体取り違え防止に貢献。周辺機器を組み合わせたトータルシステムで医療施設のニーズに応える。

採血管準備装置で国内トップクラスのシェア(推定)

主な製品・サービス3
採血管準備装置
採血管にラベルを貼付し自動で準備する装置。
採血・採尿自動受付機
受付から採血整理券発行、尿カップ発行までを自動化する。
RFID検体情報統括管理システム
ICタグで検体の患者認証から搬送までを管理するシステム。

02医療機関(検査)準主力

血液ガス分析装置など、検体を測定して病態を評価するための検査装置を提供。血液ガス分析や電解質分析など、迅速な結果が求められる検査に対応。

主な製品・サービス4
血液ガス分析装置
血液中の酸素・炭酸ガス分圧、pH等を測定する装置。
電解質分析装置
電解質を専用に分析する装置。
赤血球沈降速度測定機
赤血球の沈降速度を測定する。
尿中酸化ストレスマーカー測定システム
尿中8-OHdGを測定し酸化ストレスを評価する。

03医療機関(消耗品・保守)準主力

測定装置で使用するラベルや校正用血清、センサーカード等の消耗品を製造・販売し、装置の保守サービスも提供。

主な製品・サービス3
ラベル
採血管や尿カップに貼付する患者情報ラベル。
常用標準血清
電極校正用に使う血清。
センサーカード
測定装置のセンサー部分に使用するカード型部品。

04個人(ヘルスケア)副次

個人の健康セルフモニタリングに役立つヘルスケア製品を開発・製造。

主な製品・サービス1
ヘルスケア製品
個人向け健康管理製品。

製品と技術

採血管準備装置・システムのラインアップとRFID技術

主力製品は採血管準備装置であり、世界に先駆けて開発した。フラッグシップモデルはBC・ROBO-9000RFIDで、非接触個体識別(RFID)機能を搭載。採血・採尿の受付業務から、ラベル貼付、患者誘導までを自動化するトータルシステムを提供する。国内では2500ヶ所以上、海外では500ヶ所以上の施設に導入実績がある。大型機からコンパクトタイプまで幅広いラインアップを揃え、医療施設の規模に応じた選択が可能。2026年3月期の売上高は49億円で、検体の非接触認識やクラウド活用による待ち時間短縮など、さらなる機能強化を進めている。

検体検査装置:血液ガス分析を中心とした緊急検査向け

検体検査装置は主に血液ガス分析装置が中心で、デスクトップ型とハンディ型の二種類を取り扱う。血液中の酸素分圧、炭酸ガス分圧、pHなどを測定し、ICUや手術室での緊急検査に使用される。また、電解質分析装置や赤血球沈降速度測定機、尿中酸化ストレスマーカー(8-OHdG)測定システムも製品に含む。競合が多く厳しい分野だが、2026年3月期の売上高は5.3億円と前期比15%減となった。海外ではアジアや中南米向けに販売し、動物病院向けの需要にも対応している。新型デスクトップ型装置の開発と消耗品の量産安定化に取り組んでいる。

安定収益源となる消耗品とヘルスケア製品

消耗品等は売上高の半分以上を占め、装置用のラベル、日常校正用標準血清、センサーカード、ガストロール、キャリブレーションパックなど多岐にわたる。装置の設置台数増加に伴い売上は安定的に伸びており、2026年3月期は58億円(前期比3%増)となった。自社工場で調合・包装を行い、二段階の品質検査を実施。原材料費高騰の影響を受けつつも、価格改定と安定供給に努めている。また、一般消費者向けのセルフモニタリング製品(ヘルスケア製品)も社内開発・生産しており、予防医療や在宅健康管理の分野へ事業を広げている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 医療機関(検査室)採血管準備装置で国内トップクラスのシェア(推定)

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

医療機器を主力に高収益、売上100億円規模

同社は電気機器セクターに属し、売上高は100億円前後、営業利益率は15%前後と高い収益性を誇る。同業のイビデンやキオクシアホールディングスと比べると規模は小さいが、医療機器など特定分野で強みを発揮し、高付加価値製品を提供している。売上は安定して成長しており、収益性の高さが際立つ。競合の中で独自のポジションを築いており、ニッチ市場でのシェア拡大が期待される。

強み

  • 営業利益率は15%前後と高く、効率的な事業運営を実現。
  • 売上高は増加傾向にあり、市場拡大を捉えている。
  • 医療機器など特定分野で高い技術力を持ち、競争優位を確保。
  • 利益率が高いため、財務体質が強固で投資余力がある。

課題

  • 売上100億円規模で、大手企業に比べ市場影響力が限定的。
  • 特定分野に依存するため、技術革新や需要変動に左右されやすい。
  • キオクシアなど同業他社が強力で、市場シェア拡大が困難。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

電気機器の時価総額近傍。太字がテクノメディカ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16989北陸電気工業204億円9.5倍
26853共和電業199億円19.8倍
36928エノモト198億円15.1倍
46998日本タングステン183億円63.5倍
56743大同信号182億円9.0倍
66678テクノメディカ177億円13.0倍
76848東亜ディーケーケー173億円18.1倍
86882三社電機製作所167億円39.0倍
96797名古屋電機工業155億円9.4倍
106597HPCシステムズ148億円28.4倍
116955FDK142億円19.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 18件

創業と全国販売網の整備(1987〜1990年)

1987年9月、川崎市高津区に資本金2500万円で株式会社テクノメディカを設立。設立当初から医療機器の研究開発・製造販売を目的とした。翌1988年には福岡支店を開設し九州地区の販売を強化。その後1989年に名古屋支店、1990年に大阪支店を相次いで新設し、中部・関西地区へ販売網を拡大した。これにより、全国主要エリアへの直接販売チャネルを確立し、医療機関へのアクセスを飛躍的に向上させた。

研究開発拠点の拡充と本社移転(1991〜1998年)

1991年6月、かながわサイエンスパーク(KSP)内に開発センターを設置し、研究開発機能を強化した。1997年3月には現在地である横浜市都筑区に本社社屋が竣工、研究センターも併設され本社機能を移転。さらに1998年6月には本社第二研究所を竣工し、研究開発部門の充実を図った。この一連の投資により、採血管準備装置や検体検査装置の自社開発力が高まり、後の製品ラインアップ拡充の基盤となった。

株式公開と東証第一部への昇格(2003〜2008年)

2003年9月に日本証券業協会へ株式を店頭登録し、2004年12月には店頭登録を取消してジャスダック証券取引所に上場。2007年3月、東京証券取引所市場第二部に上場し、同年4月にジャスダック上場を廃止した。わずか1年後の2008年3月には東証市場第一部に指定され、資本市場での評価を高めた。この間、2005年には本社第三研究所を竣工し研究開発と物流の充実を継続した。

生産能力の増強とヘルスケア分野への進出(2009〜2012年)

2009年7月、本社第四ビルが竣工し生産業務施設を増強。2012年9月にはヘルスケアセンターを開設し、研究開発機能をさらに強化するとともに、一般消費者向けのセルフモニタリング製品など新たなヘルスケア事業への展開を開始した。この時期、売上高は77億円(2012年3月期)から91億円(2015年3月期)へ増加し、純利益も10億円から15億円へ拡大した。

物流拠点の新設と市場区分の変遷(2019〜2023年)

2019年8月、横浜市緑区に物流センターを開設し物流・倉庫施設を拡充。2022年4月の東京証券取引所市場区分見直しに伴い、市場第一部からプライム市場へ移行した。しかし、2023年10月にはプライム市場からスタンダード市場へ移行した。この間、売上高は2019年3月期の93億円から増減を繰り返し、2026年3月期には112億円に達した。当期純利益は2022年3月期の13億円など一定の水準を維持している。

年表18件を開く

1980年代

  • 1987年9月創業川崎市高津区において資本金2千5百万円で株式会社テクノメディカを設立
  • 1988年10月九州地区販売強化のため福岡支店を新設
  • 1989年1月中部地区販売強化のため名古屋支店を新設

1990年代

  • 1990年9月関西地区販売強化のため大阪支店を新設
  • 1991年6月かながわサイエンスパークに開発センターを設置
  • 1997年3月本社社屋が竣工、本社機能・研究センターを現在地に移転
  • 1998年6月本社第二研究所が竣工、研究開発部門の充実をはかる

2000年代

  • 2003年9月日本証券業協会に株式を店頭登録
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場
  • 2005年9月本社第三研究所が竣工、研究開発部門及び物流の充実をはかる
  • 2007年3月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 2007年4月上場ジャスダック証券取引所への上場を廃止
  • 2008年3月東京証券取引所市場第一部に指定
  • 2009年7月本社第四ビルが竣工、生産業務施設の充実をはかる

2010年代

  • 2012年9月ヘルスケアセンターを開設、研究開発機能の強化をはかる
  • 2019年8月横浜市緑区に物流センターを開設、物流・倉庫施設の拡充をおこなう

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
  • 2023年10月東京証券取引所のプライム市場からスタンダード市場に移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 3ヶ年累計売上高2029年3月期まで321億円
  • 3ヶ年累計営業利益2029年3月期まで37.7億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    既存事業の収益力強化

    採血管準備装置・システムと血液ガス検査装置の信頼性・品質を向上させ、お客様の期待に応える。原材料費高騰の中でも安定供給を維持する。

  2. 02

    海外展開の再構築と拡大

    採血管準備装置・システムの海外販売を拡大し、既存導入実績を活かしてさらなる販路拡大を図る。

  3. 03

    新製品開発による新事業創造

    「在宅医療」「予防医学」「先制医療」「POCT」をキーワードに、ヘルスケアソリューション及び医療ソリューション領域での新製品を開発する。

  4. 04

    M&A・事業提携と人材育成

    2030長期ビジョン達成のため、M&Aや事業提携を積極的に行うとともに、人材の確保・育成に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 11期分

グループ全体で239人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は701万円で、10期前と比べて+12.9%平均年齢は41.1歳、平均勤続年数は11.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年3月186
2017年3月183
2018年3月207
2019年3月62138.710.0223
2020年3月64239.19.6225
2021年3月61339.29.7237
2022年3月63639.710.4228
2023年3月65440.110.8225
2024年3月66240.610.8237
2025年3月68841.111.2244533
2026年3月70141.111.8239711

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)47.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
本社 — 横浜市都筑区315百万円
本社第四ビル — 横浜市都筑区310百万円
本社第二研究所 — 横浜市都筑区300百万円
本社第三研究所 — 横浜市都筑区283百万円
物流センター — 横浜市緑区87百万円
研究開発センター — 横浜市都筑区35百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は112億円営業利益17億円前期と比べると増収増益で、売上が+13.1%、利益が+30.8%。

売上高
+13.1%
112億円
営業利益
+30.8%
17億円
純利益
+10.0%
11億円
営業利益率
15.2%
前期比 +2.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高103億円112億円
営業利益11億円17億円
純利益8億円11億円
1株あたり配当¥93¥93

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は22億円、営業利益は2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+22.2%、営業利益は+100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q336
2024年1Q1815.61
2024年2Q23417.43
2024年3Q23417.42
2024年4Q397
2025年2Q4137.32
2025年4Q581017.28
2026年2Q4137.32
2026年4Q711419.79
2027年1Q2229.12

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年3月期からの15期で、売上は77億円から112億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は15.2%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
ヘルスケアセンターを開設、研究開発機能の強化をはかる
2012年3月771810
2013年3月812013
2014年3月892315
2015年3月912214
2016年3月901612
2017年3月85145
2018年3月871513
横浜市緑区に物流センターを開設、物流・倉庫施設の拡充をおこなう
2019年3月931511
2020年3月981310
2021年3月901612
2022年3月971913
2023年3月941712
2024年3月1031913
2025年3月99131313.110
2026年3月112171715.211

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高112億円のうち、営業利益として残るのは17億円15.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は11億円、売上の9.8%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金53.6%60億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金32.1%36億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益15.2%17億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
46.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+8.3pt
15.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.9pt
9.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.6pt
7.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
13.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 15期分

2026年3月期は営業CFが11億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは11億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は90億円で、売上の9.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年3月71−2832
2013年3月13−2−41139
2014年3月11−3−3844
2015年3月17−1−31657
2016年3月11−1−71060
2017年3月7−2−4562
2018年3月15−2−41371
2019年3月7−2−4572
2020年3月13−6−6773
2021年3月8−2−4676
2022年3月2125−646115
2023年3月9−2−57118
2024年3月11−1−421086
2025年3月100−51091
2026年3月110−111190

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 15期分

2026年3月期の総資産は180億円。このうち返さなくてよい自己資本が144億円で、自己資本比率は80.2%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年3月112823073.3
2013年3月121932876.3
2014年3月1341043078.1
2015年3月1511163576.4
2016年3月1481212781.6
2017年3月1411221986.2
2018年3月1551302584.0
2019年3月1621372585.1
2020年3月1661412585.4
2021年3月1761502685.2
2022年3月1851572884.6
2023年3月1941643084.3
2024年3月1741383679.3
2025年3月1791443580.2
2026年3月1801443680.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
90億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
169億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
16億円
在庫として抱えている分
負債合計
36億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り224社中13位あたり、逆に低いのはROE224社中118位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.4%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
15.2%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
80.2%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
13.1%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.6%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,015で、1年前と比べて+5.6%過去52週の値幅のなかでは18%の位置にある。

¥2,015-1.2%1ヶ月+2.0%1年+5.6%時価総額177億円
過去52週の値幅
安値¥1,850高値¥2,787

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.0倍
PER (会社予想)18.0倍
PBR0.98倍
配当利回り4.62%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に2122円。25日移動平均線2071.4円を約2.4%上回り、75日線2048.99円も上回っている。200日線2112.58円とはほぼ同水準であり、長期的には横ばい圏。52週高値2787円からは約23.9%下落、52週安値1850円からは約14.7%上昇。RSIは63.55と中立。8月6日に2037円まで下落したが、その後は上昇基調で17日には2174円まで上昇。21日は小反落。出来高は8月14日に19600株と増加したが、その後は8000株前後で推移。底固めからの上昇局面。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERが13.66倍と業界平均30.84倍を大幅に下回り、PBRも1.03倍と同平均2.64倍を下回る。ROEは7.44%と低いものの、配当利回り4.38%は平均2.29%を上回る。ただ、配当性向83.08%と高く、今期予想PER19倍と増益期待から割安感は和らぐ。割安だが配当の持続性には注意が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.0倍30.8倍
PER (予想)18.0倍
PBR0.98倍2.58倍
ROE7.4%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

今期は減収減益が見込まれる一方、来期は大幅な増収増益計画が示されている。強気派は、周術期管理への需要増や新製品の寄与を背景に、計画達成による収益性改善を評価する。弱気派は、小規模組織ゆえの成長持続性や、計画の実行リスクを指摘し、現状の株価水準では割高とみる。事業の専門性は高いが、市場規模が限定的であり、成長の限界が争点となっている。

プラスに働く材料7
  • 収益性改善計画

    2026年3月期に営業利益率15%超を計画し、増収増益を見込む。

  • 専門市場での強み

    循環器・周術期領域に特化し、競合が参入しにくいニッチを開拓。

  • 株主還元

    予想配当利回り4.38%と高く、株主への利益還元姿勢が強い。

  • 営業利益が13→17億円に増加2026/3期影響

    営業利益13億円から17億円、増収効果

  • 営業利益率が15.18%へ改善2026/3期影響

    営業利益率13.13%→15.18%、収益性向上

  • 配当利回り4.38%と高い継続影響

    配当利回り4.38%、株主還元が手厚い

  • PBR1.03倍とほぼ純資産相当継続影響

    PBR1.03倍、下値は固い

マイナスに働く材料7
  • 業績の下振れリスク

    2025年3月期は減収減益で、計画未達の懸念がある。

  • 市場規模の限界

    ニッチ市場ゆえに成長の上限が低く、中長期の成長鈍化が懸念。

  • 小規模組織の脆弱性

    従業員約240名で、人材依存や規模拡大に課題を抱える。

  • 予想PER19倍と今期の減益予想次回決算影響

    予想PER19倍は現在13.66倍から悪化、利益減

  • 純利益が10億円前後で停滞通年影響

    純利益13→10→11億円、成長が見られない

  • 配当性向約74%と高い次回決算影響

    配当総額8億円に対し純利益11億円、配当性向約74%

  • 売上高が2025/3期に減少通年影響

    売上高103→99→112億円と一度減少

次の決算で確かめる点
売上高成長率
ニッチ市場での需要動向と新製品の寄与を測る。
営業利益率
高付加価値製品による収益性の改善が計画通り進むか確認。
新製品の販売状況
医療機器は製品サイクルが重要で、新製品が成長の鍵を握る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり93で、前期から+89.7%いまの株価に対する利回りは4.62%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥93
1株あたり
配当利回り
4.62%
いまの株価に対して
配当性向
83.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月8680.8
2018年3月45−47.729.6
2019年3月474.436.7
2020年3月494.341.6
2021年3月490.037.6
2022年3月6022.439.8
2023年3月600.044.0
2024年3月6813.339.3
2025年3月680.046.9
2026年3月12989.783.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥93

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ6,721人。区分でいちばん多いのは個人・その他61.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が25.7%を占め、残る74.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他52.045.243.656.459.161.5
自己株式2.73.93.321.120.923.9
事業法人5.214.213.713.913.814.2
外国法人31.029.831.314.212.711.6
金融機関8.87.08.212.612.111.6
証券会社3.03.83.22.92.31.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社オートニクス11.04
02實吉 政知9.61
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.05
04野村信託銀行株式会社(投信口)4.33
05NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE FIDELITY FUNDS(常任代理人 香港上海銀行東京支店)4.15
06平澤 修2.80
07THE HONGKONG AND SHANGHAI BANKING CORPORATION LIMITED-HONG KONG PRIVATE BANKING DIVISION CLIENT A/C 8028-394841(常任代理人 香港上海銀行東京支店)2.51
08テクノメディカ従業員持株会1.75
09高良 明1.34
10上田八木短資株式会社1.27

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近7
  • 2026-08-21
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    5.75%
  • 2026-07-23
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    1.47%
    -4.53pt
  • 2026-06-19
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    新規の大量保有報告
    9.18%
    +1.18pt
  • 2026-06-19
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    9.18%
    +1.18pt
  • 2026-06-19
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    8.53%
    -0.65pt
  • 2026-06-19
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    7.22%
    -1.31pt
  • 2026-06-19
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    6.00%
    -1.22pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で−100%、1株純資産は15期で−99%。直近期のROEは7.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年3月35,300281,87413.29.824.9
2013年3月1461,05614.612.220.8
2014年3月1661,19214.813.319.9
2015年3月1631,32213.014.826.4
2016年3月1371,40310.115.731.4
2017年3月531,4133.839.880.8
2018年3月1521,52010.413.429.6
2019年3月1281,6038.216.436.7
2020年3月1181,6697.215.941.6
2021年3月1361,7567.912.237.6
2022年3月1511,8598.410.339.8
2023年3月1361,9347.213.944.0
2024年3月1731,9998.910.239.3
2025年3月1452,0777.112.146.9
2026年3月1552,1627.415.183.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額140百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
實吉政知代表取締役 社長53842,200
武田真人取締役 営業本部長6422,400
中野靖取締役 研究開発本部長兼 研究開発本部医療ソリューション開発部長5715,500
中原志郎取締役 経営管理本部長兼 経営企画室長687,500
平井豊取締役(監査等委員)621,500
尾関純取締役(監査等委員)702,500
黒河内明子取締役(監査等委員)65500
成願隆史53

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)470193111930
社外取締役321217

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,694字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、臨床検査用分析装置及び医療機器の研究開発、製造、販売、輸出及び、これら装置で使用する消耗品の製造、販売を主たる業務とし、さらにこれら装置の保守サービス等の事業活動を展開しております。 販売系統としましては、当社が直接国内・海外ユーザーへ製品を販売する場合と、販売業者を経由し国内・海外ユーザーへ製品を販売する場合があります。なお、子会社・関連会社はありません。 当社は医療機器及び、これら装置で使用する消耗品の製造、販売を主たる事業とする単一セグメントでありますが、事業の傾向を示すため品目別に事業の内容を記載いたします。当社の製品は3つに分類でき、その内容は下記のとおりであります。 (1)採血管準備装置・システム 採血管準備装置および関連システムとは、採血・採尿検査に関する受付業務から、採血整理券と患者ラベルを貼付した尿カップの発行を行い、かつ採血管準備作業を自動でおこなう一連のシステムであります。採血管準備装置には、採血管準備装置とその周辺機器である採血・採尿自動受付機、採血台表示システム、自動検体仕分け装置、全自動尿分析・分取装置、一般検査前処理装置、RFID検体情報統括管理システム(Radio Frequency Identification)があります。 採血管準備装置および関連システムは、採血患者の待ち時間短縮、採血業務に従事する臨床検査技師、看護師の採血業務支援ならびに、検体の取り違え防止を目的としたシステムであり、採血・採尿自動受付機、採血台表示システム、患者誘導外待ちディスプレイといった各種周辺機器を付加することで、それぞれの医療施設にあった採血管準備のトータルシステムを提供することが可能であります。なお、RFID検体情報統括管理システムは、ICタグの個別情報を無線通信によって読み書きするRFID技術を応用し、採血管や尿検体の患者認証から検体搬送までを効率的に管理するシステムです。 (2)検体検査装置 検体検査装置とは、医療施設において血液等の検体を測定し、値を数値化することにより、患者の傷病を評価するための検査装置であります。当社で販売している検体検査装置は、血液中の酸素分圧や炭酸ガス分圧及び、pH等を測定する血液ガス分析装置・ハンディ型血液ガス分析装置、電解質を分析する専用の電解質分析装置、赤血球の凝縮による血球の沈降度を測定する赤血球沈降速度測定機、DNAの酸化的損傷ストレスマーカーである尿中8-hydroxy-deoxyguanosine(8-OHdG)を測定する尿中酸化ストレスマーカー測定システム、ヘルスケア製品等であります。 (3)消耗品等 消耗品としては、採血管準備装置や検体検査装置で使用するラベル、日常校正イオン電極用常用標準血清、センサーカード、ガストロール、キャリブレーション用パック、ハルンカップ等でありますが、その他に採血管準備装置及び検体検査装置の保守も含めております。 当社事業の系統図は次のとおりであります。 採血管準備装置、検体検査装置等の研究開発・設計は社内でおこない、製造工程を社外協力会社へ委託しております。組立委託先から製品を受入検査基準に従い受入した後、社内での最終調整を経て、出荷検査基準を満たした製品を本社より出荷しております。このような体制を構築することにより、研究開発や販売等に経営資源を集中することが可能となっております。 消耗品等については受注見込量を本社にて調合・調整・包装あるいは製造をおこなっております。これら消耗品の品質検査は製造工程と出荷前の2段階でおこない、製品の品質確保を図っております。万一出荷後の不具合が見つかった場合には、同一製造ロットを全て回収し交換をおこなう体制を整えております。 ヘルスケア製品につきましては、研究開発および生産を社内でおこなっております。個人の方々の健康のセルフモニタリングに役立つ製品を、社内研究開発部門で開発し、本社にて製造工程で品質検査をおこないながら、受注見込量の生産をおこなっております。
経営方針・対処すべき課題2,240字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下の通りであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営方針 当社は、健康、医療の分野でオリジナリティあふれるオンリーワンの製品・サービスを提供し、社会に貢献します。 (2) 経営戦略等 採血管準備装置・システムおよび血液ガス検査装置において、信頼性と品質の向上を図り、価値あるサービスを提供することにより、お客様の期待に応えてまいります。また「在宅医療」「予防医学」「先制医療」「POCT」などをキーワードとした新製品の開発を通じて、新たな事業の創造を目指します。今後も日本国内にとどまらず、当社の技術力を活かして世界に貢献する企業を目指してまいります。 (3) 経営環境 医療機器業界においては、人手の確保や業務の効率化といった医療現場の課題を踏まえて、医療従事者を支える産業としての社会的責務を果たし続けることが求められております。 当社としても、引き続き医療機関におけるオペレーションの効率化に寄与する採血管準備装置・システムを主軸に製品ラインナップの拡充を図り、より円滑な医療機関の運営に貢献してまいります。併せて、原材料費の高騰が続く中でも、安定した製品・消耗品等の供給を維持できるよう尽力しております。 (4) 目標とする経営指標 ① 2026中期経営計画 当社は、2026年度(2027年3月期)からの新3ヶ年中期経営計画を策定しております。2026中期経営計画の方針、戦略は以下の通りです。 ② 基本方針、戦略 「2030長期ビジョン」の達成を目指し、下記戦略と共にM&A、事業提携にも取り組み、持続的成長を図ってまいります。 ・既存事業の収益力強化 ・海外展開の再構築と拡大:採血管準備装置・システムの拡販に注力 ・新製品開発(ターゲットは、ヘルスケアソリュ-ション及び医療ソリュ-ション領域) ・人材の確保・育成 ③ 重要業績指標(KPI)と計画値 当社は、2026中期経営計画において、下記の通り3ヶ年累計売上高321億円、営業利益37.7億円を目指しております。なお、下記の計画値にはM&Aによる変動を含んでおりません。 KPI   2027年3月期   2028年3月期   2029年3月期   3ヶ年累計 売上高(億円)   103   106   112   321 営業利益(億円)   11.0   11.9   14.8   37.7 ROE(%)   5.5   6.1   7.7   - (5) 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題 医療施設においては、人手不足の深刻化や働き方改革への対応、物価高騰や光熱費の上昇により、運営コストは増加の一途をたどっております。一方で、2026年度の診療報酬改定においては、本体部分でプラス改定が行われたものの、医療機関の経営全体を下支えする水準には至っておらず、多くの病院で赤字経営が常態化し、過半数が赤字となる状況が継続しております。 当社は以上の現状を踏まえて、時代要請を戦略に組み込みながら、健康、医療分野での社会課題の解決に貢献することが、企業価値を高めることに繋がると考えております。持続可能な社会の実現のために、当社の三つの製品分野でソリューション提供を通し、継続的に企業価値を創造していきたいと考えております。 ①採血管準備装置・システム 当社は採血採尿業務に特化した分野において、世界に先駆けて採血管準備装置を開発しました。日本全国で2,500ヶ所以上、海外で500ヶ所以上の施設へ導入実績があります。これまで、大型採血管準備装置「BC・ROBO-9000RFID(非接触個体識別機能)」の開発を筆頭に、導入先となる施設の規模や運用状況に応じた豊富な製品ラインアップとオプションを揃えて来ており、更なる販路拡大を図ってまいります。 また、医療従事者の人手不足により今後需要が期待される、検体の非接触認識と自動搬送の実現、クラウド活用で最適化された患者誘導による待ち時間短縮をはじめとする、効率的で快適なサービスを提供するための装置・システム開発を通じて、医療機関様や患者様への利便性向上策に貢献してまいります。 ②検体検査装置 当社の検体検査装置は、血液ガス分析、電解質分析を行い、状況把握、診断、治療に欠かせない緊急検査装置で、国内及び海外で販売してまいりました。デスクトップ型とハンディ型を取り揃え、検査室や集中治療室、動物病院等多様なニーズにも対応しております。競合他社も多く競争の厳しい分野ではありますが、今後も更なる販路拡大を図ると共に、新規顧客獲得に向けた新型デスクトップ型装置の開発、消耗品の量産安定化にも努めてまいります。 ③消耗品等 採血管準備装置・システム及び検体検査装置の消耗品は、医療機関内の日常的な検査で使用されており、装置の設置増加に伴い売上は増加してまいりました。近年では、原料、部材価格が上昇し、材料不足の懸念なども生じております。消耗品価格の適正な改定を進めると共に、引き続き安心安全な消耗品の提供に努めてまいります。 また、上記医療施設向けの製品にとどまらず、一般ユーザーにも手軽に利用いただけるセルフモニタリング製品の開発・販売にも注力してまいりました。
事業等のリスク5,099字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末日現在において当社が判断したものであります。 (1)わが国の医療保険財政が業界に及ぼしている影響について わが国の国民医療費は、2023年度には48兆915億円で、前年度に比べ1兆3,948億円(3.0%)の増加となっており、今後における医療費の増大傾向が国家財政上の大きな問題となっております。一方で、人口の減少傾向が続く現状にあって経済成長は限定的であり、医療保険財政の悪化に歯止めをかけることが大きな課題となっております。 2026年の診療報酬改定では、本体部分で+3.09%の改定が行われたものの、医療機関の経営全体を下支えする水準には至っておらず、多くの病院で赤字経営が常態化し、過半数が赤字となる状況が継続しております。 (2)当社の事業戦略及び事業展開上内包するリスクについて ① 採血管準備装置・システムの市場規模、市場シェア及び同製品の新市場開拓について 当社の総売上高のうち、採血管準備装置・システム事業と関連消耗品の売上高合計が占める割合は、およそ70%前後に達しております。その依存の大きさからも医療財政の緊縮化などの外的要因による市場規模の収縮、及び次世代機において市場動向やニーズを的確に捉えることができず収益性が低下した場合、当社の業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 また、新製品の研究開発と製品化及び販売計画は、当社の想定どおりに拡大するかは不透明であり、将来においても当社売上高における採血管準備装置・システム事業への依存が大きい可能性があります。 また、採血管準備装置・システムの当社製品の累計設置施設は国内2,500施設を超えており、市場シェアも当社調べでは累計設置施設数ベース90%前後で推移しております。当社が主な導入のターゲットとしている病床数200床以上の大規模一般病院数を踏まえると、今後、新規の設置台数は伸び悩み若しくは減少に転ずる可能性があります。 このため、これまでターゲットとしてきた大規模一般病院に限らず、大規模病院の入院病棟や小規模病院をターゲットとした小型の装置開発・販売強化を図ってきております。さらに、治験業務等を受注する検査機関向けに直接販売の拡大を図っておりますが、小型製品については販売単価が低い一方、大型装置販売と同様の営業コストを要することから、潜在需要にもかかわらず、十分な採算を確保できない可能性があります。 ② 採血管準備装置・システムに関する顧客との継続的関係強化について 当社は、主力製品である採血管準備装置・システムを取巻く環境を踏まえ、累計設置台数の伸びに応じて、経常的に売上を見込める関連消耗品の売上や保守管理サービス収入により、既納入先との継続的取引の拡大を図っております。一方、これらの消耗品に対し、他メーカーが当社ハード製品に対応しうる非純正品を当社純正品に比し、廉価で販売する動きがあるため、当社は保守管理サービス業務の強化やハード新製品開発時における仕様変更等により、純正品の使用徹底を図っております。 また、採血管準備装置の法定耐用年数は5年でありますが、第三・第四世代機が設置後10年以上経過し、その間の物理的陳腐化に加え、製品仕様の向上による旧世代機の技術的陳腐化により、当社ハード製品の更新需要の取込みをはかり、予想される純新規需要の減少を補完する計画であります。しかしながら、更新はユーザー側が決定しており、当該ユーザー側の事情により更新が後ろ倒しになる傾向があります。 ③ 採血管準備装置・システムに関する競合等の影響及び対応策について 採血管準備装置・システムについては、当社製品の国内市場におけるシェアは90%前後を占めておりますが、競合他社の新製品の仕様、販売価格等により、販売上の影響を被る可能性があります。 当社製品の販売単価は、競合他社に比して高めに設定されておりますが、非接触、人手不足解消、待ち時間の短縮等の新機能・システムを付加するなど、提案内容の高付加価値化を目指してまいります。機能や処理能力における相違、操作の簡素化、省スペース化、デザイン等のきめ細やかなユーザーニーズが製品へ反映されていることの認知の向上とともに、継続的な製品開発・改良努力による製品差別化、ブランド構築・維持が販売価格維持の上で不可欠であると考えております。 また、医療施設全体の経営環境の悪化により、装置の新設の中止・延期やスペック・ダウン等の影響があり、当社は採血管準備装置単体に対し、自動搬送採血台、検体搬送システム、RFID機能等のオプション製品を付加し、パッケージとして販売することにより、ユーザーの多様なニーズの吸収による販売単価の拡大を図っておりますが、これらの成否によっては当社の業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ④ 採血管準備装置・システムの売上に至るまでに通常長期に亘る営業期間を要することについて 主力製品である採血管準備装置・システムの導入は、医療機関にとって大規模投資となるため、最終的な決定に至るまでは、2~3年程度の間の情報収集、内部での検討を要するケースが一般的であります。 このため、当社は可能な限り初期段階から医療機関とのコンタクトを持ち、当社製品の導入をおこなうことのメリットを理解して頂くことが、販売戦略上不可欠であります。その過程において、装置販売候補先における医療施設の人事異動等によるキーパーソンの交代は、有力販売見込先である当該医療施設への販売計画に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (3)研究開発型企業として、研究開発期間と製品化に時間を要することについて 当社において、研究開発は非常に重要であり、研究開発テーマの策定は市場ニーズ、技術的ハードル、他社の研究開発動向も踏まえ策定し、案件の開発期間は、基本的に2~5年間と設定しております。しかしながら、技術的なハードルや市場の変化により明確な商品コンセプトが設定できない等のケースが生じた場合には、開発の中断を余儀なくされ、今後の研究開発計画に影響を及ぼす可能性があります。 (4)製造委託を中心とする当社の生産体制について 採血管準備装置及び検体検査装置の生産については、製造工程の大半を協力会社に委託しております。 このうち、採血管準備装置については、製造委託先との長期に亘る取引関係及び同委託先には複数の協力会社があることから、安定的な製品供給が確保されると判断しておりますが、仮に製造委託先に重大な問題が発生した場合には、当社が製品の供給を受けられなくなる可能性があります。 当社は、製造委託先との連携及び受入検査の強化を通じて、製品の品質確保を図っておりますが、採血管準備装置は、法制度上医療機器ではないものの医療関連機器であり、万が一製品の不具合が生じた場合、当社製品に対する信用失墜等に直面する可能性があります。 (5)海外展開について 海外への輸出については、展示会等でコンタクトのあった販売先と販売独占契約を締結の上、L/C発行等による直接取引、若しくは国内商社経由による販売をおこなっております。 採血管準備装置・システムについては、代理店を通じて輸出もおこなっており、輸出先としては、日本と同様の採血システムを採っているアジア、欧州、中南米地域等であります。また、台湾に支店を置き、現地で販売活動を行っております。今後の海外展開によっては、販売先の国や地域における国際紛争、海外代理店との契約、保守管理上のリスク等に直面する可能性があります。 (6)主な特許権等について 当社は、採血管準備装置に関連するバーコードラベル自動貼付・移送等にかかる特許権、及び検体検査装置事業に関連する特許権を登録済みであります。これらの登録済特許権は、事業実施にあたり、競合他社等から当社の知的財産権を保護するために必要不可欠なものであります。当社が登録済の特許権と類似の特許権を競合他社 が保有しているケースもあるため、製品開発にあたっては、訴訟対策もあり、今後新たに研究開発をおこなったものについての知的財産権保護と併せ、これらの動向にも十分留意していくことが不可欠となっております。 (7)下期への業績偏重について 当社の主力事業である採血管準備装置・システムの売上は、その主要納入先である医療施設からの受注及び納入要請タイミングとの関係上、下期、第4四半期に集中する傾向があります。また、医療施設側の設置する採血管準備装置を制御する上位システムの導入が当初想定した時期よりも遅延した場合には、翌期に売上が計上されることになり、一定期間毎に区切った場合の当社の経営成績に、期間毎の変動が生じる可能性があります。 (8)法的規制について 当社は、各種の医療機器及び体外診断用医薬品の関連製品の製造、販売を行っております。医療機器及び体外診断用医薬品の製造販売業と製造業は、薬事法をはじめとして、医療機器及び品質管理の基準に関する省令(QMS省令)及びそれに関連する各種法令により規制を受けております。 薬事法は、医療機器を含め、それらの品質、有効性及び安全性の確保のために必要な規制を行っており、また許可は“5年をくだらない政令で定める期間ごとに、その更新を受けること”とされております。QMS省令は、品質の良い医療機器等を供給するために、製造時の管理、遵守事項を定めております。 当社は、薬事法やQMS省令に基づく許可を受け、(第2種医療機器製造販売業許可、医療機器製造業登録、体外診断用医薬品製造業許可)厚生労働省及び神奈川県の監督を受けております。 これらの法的規制について、法律改正等により規制の内容に変更があった場合や、万一これらの規制に抵触した場合には当社の事業活動に影響が及ぶ可能性があることから、当社は引き続き、法律改正等の動向を注視しつつ、各種の法的規制に則って事業活動を展開する必要があります。 (9)採血管準備装置・システム及び検体検査装置等の当社製品の販売経路及び最終販売先について 当社製品の販売において、最大の最終販売先は医療施設でありますが、主に医療品・医療機器卸会社経由で販売をおこなっております。 主要最終販売先として医療施設の他、検査機関が挙げられます。検査機関は様々な医療機器等に対するノウハウを背景に、医療施設の機器選定に対して一定の影響力を有していることから、最終販売先如何にかかわらず検査機関に対しても販売戦略上、十分なフォローアップが必要となっております。 海外については、展示会等でコンタクトのあった販売先と販売独占契約を締結の上、L/C発行等による直接取引、若しくは国内商社経由による販売をおこなっております。 上述の通り、販売経路や最終販売先は、事業活動の拡大とともに国内外にわたり増加しており、医療財政の悪化や医療機器の価格競争の激化によりこれらの経営状態が悪化した場合、当社の事業活動にも影響が及ぶ可能性があるため、特定の取引業者や顧客に偏ることの無いバランスの取れた営業展開が求められております。 (10)気候変動による影響について 当社において、気候変動が進展すること等による大規模災害で、事業活動に多大な影響を受けた場合には、財政状態や経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。大規模災害に対しては、BCPにおける事前対策等により、リスクの最小化に努めます。 (11)原油等の価格高騰および調達リスクについて 当社では、消耗品をはじめとする各種製品・資材にプラスチック素材を使用しており、中東情勢の不安定化に伴う原油価格の高騰や原材料・資材不足は、調達コスト増加の要因となります。 さらに、原材料・素材の調達難や供給不足が生じた場合には、医療施設に提供する消耗品の製造や供給に支障を来たし、生産活動や収益性に悪影響を及ぼすおそれがあります。 当社では、調達先の見直し等に取り組んでおりますが、想定を超えて供給制約や価格上昇が長期化した場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,275字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績 当事業年度における我が国経済は、企業収益の改善や賃上げの進展、雇用環境の向上等を背景に、個人消費の持ち直しが見られるなど、全体として緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、中東情勢をはじめとする地政学的リスクの高まりや、資源・エネルギー価格や原材料価格の高騰など、企業活動や個人消費に影響を及ぼす要因も多く、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。 医療業界では、医療財政のひっ迫が続く中、診療報酬の伸び悩みや物価・人件費の上昇が重なり、各医療機関の経営環境は厳しさを増しております。経常赤字となる医療機関も増加傾向にある中で、タスク・シフトや業務効率化を推進し、限られた人員と資源の中で医療の質を維持・向上させることが喫緊の課題となっております。 このような経営環境のもと、当社は採血管準備装置のフラッグシップモデルであるBC・ROBO-9000RFIDの販売を開始し、この機種を中核として、検査業務の効率化を実現するソリューションの提案を推進してまいりました。検体検査装置に関しては、ハンディ型、デスクトップ型を取り揃えて拡販を続けてまいりました。消耗品等については、原材料費の高騰による影響を受けながらも、引き続き安定供給に努めてまいりました。また、医療機関向けにとどまらず、一般ユーザーの方にもご利用いただけるセルフモニタリング製品の開発・販売にも取り組んでまいりました。 この結果、国内・海外市場ともに採血管準備装置・システムの売上が順調に伸長し、当事業年度の売上高は11,236,606千円(前期比13.4%増加)となりました。なお、総売上高に対する海外売上高の占める割合は、前期比1ポイント減少し12.8%となりました。 利益面に関しては、売上高の増加に伴い、売上総利益が5,242,729千円(前期比6.4%増加)となりました。販売費及び一般管理費は、研究開発費が前期を下回ったことなどにより、3,574,408千円(前期比1.5%減少)となり、営業利益は1,668,321千円(前期比28.3%増加)、経常利益は1,717,693千円(前期比31.8%増加)、当期純利益については、採血管準備装置の一部モデルについて、販売戦略の観点から製造を終了し、関連する費用を特別損失として計上した結果、1,070,987千円(前期比6.6%増加)となりました。 <採血管準備装置・システム> 当事業年度における採血管準備装置・システムの売上高は4,892,088千円(前期比34.5%増加)となりました。国内市場では、予定されていた大規模施設向けの機器・システムの売上案件が順調に推移し、売上高は4,446,008千円(前期比37.3%増加)となりました。海外市場における売上高は、コンパクトタイプの機種がアジア市場で売上を伸ばしたことにより、446,079千円(前期比11.8%増加)となりました。 <検体検査装置> 当事業年度における検体検査装置の売上高は527,891千円(前期比15.1%減少)となりました。国内市場においては、血液ガス分析装置の競合環境が厳しさを増す中で、売上高は295,627千円(前期比24.7%減少)となりました。海外市場の売上高は、アジアや中南米市場での売上が前期を上回った結果、232,264千円(前期比1.4%増加)となりました。 <消耗品等> 当事業年度における消耗品等の売上高は5,816,626千円(前期比3.0%増加)となりました。堅調な売上が続き、国内市場の売上高は5,061,389千円(前期比3.0%増加)、海外市場での売上高は755,237千円(前期比2.9%増加)となりました。 ②キャッシュ・フロー 当事業年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の期末残高は、8,976,227千円(前事業年度末比85,160千円減少)となりました。なお、当事業年度における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において、営業活動により得られた資金は1,100,442千円(前期比122,907千円増加)となりました。これは主に、税引前当期純利益が1,525,167千円であった一方、売上債権の増加額が478,200千円であったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において、投資活動により支出した資金は39,757千円(前期比7,414千円増加)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が34,223千円であったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において、財務活動により支出した資金は1,145,845千円(前期比675,681千円増加)となりました。これは配当金の支払額471,069千円、自己株式の取得による支出674,776千円があったことによるものであります。 ③生産実績 当事業年度の生産実績を単一セグメント内の品目別に示すと、次のとおりであります。 単一セグメント内品目別   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前期比増減率(%) 採血管準備装置・システム(千円)   3,935,245   △7.8 検体検査装置(千円)   783,486   7.8 消耗品等(千円)   5,844,952   2.4 合計(千円)   10,563,684   △1.3 ④受注実績 見込生産をおこなっておりますので、該当事項はありません。 ⑤販売実績 当事業年度の販売実績を単一セグメント内の品目別に示すと、次のとおりであります。 単一セグメント内品目別   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前期比増減率(%) 採血管準備装置・システム(千円)   4,892,088   34.5 検体検査装置(千円)   527,891   △15.1 消耗品等(千円)   5,816,626   3.0 合計(千円)   11,236,606   13.4 ⑥財政状態 (資産の部) 当事業年度末の総資産の残高は17,966,466千円となり、前事業年度末比27,847千円増加しました。これは主に、電子記録債権が356,355千円増加、仕掛品が216,958千円増加した一方、商品及び製品が545,442千円減少したことによるものであります。 (負債の部) 当事業年度末の負債の残高は3,556,007千円となり、前事業年度末比6,451千円増加しました。これは主に、未払法人税等が300,336千円増加した一方、前受金が278,209千円減少したことによるものであります。 (純資産の部) 当事業年度末の純資産の残高は14,410,459千円となり、前事業年度末比21,396千円増加しました。これは、配当金の支払が471,123千円、自己株式の取得等568,068千円、当期純利益が1,070,987千円であったことによるものであります。なお、自己資本比率は80.2%となり、前事業年度末比での変動はありませんでした。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末日現在において判断したものであります。 ①経営成績等 当事業年度の経営成績は、売上高11,236,606千円(前期比13.4%増加)、営業利益1,668,321千円(前期比28.3%増加)、経常利益1,717,693千円(前期比31.8%増加)、当期純利益1,070,987千円(前期比6.6%増加)となりました。 売上高に関しては、採血管準備装置・システム関連では、国内・海外市場ともに売上が順調に伸長し、前期比34.5%の増加となりました。検体検査装置関連では、特に国内市場において血液ガス分析装置の競合環境が厳しさを増す中で、前期比15.1%の減少となりました。消耗品等では、国内外ともに安定的な需要が続き、前期比3.0%の増加となりました。 売上総利益及び営業利益につきましては、売上高の増加に伴い、売上総利益は5,242,729千円(前期比6.4%増加)となり、販売費及び一般管理費は3,574,408千円(前期比1.5%減少)となった結果、営業利益は1,668,321千円(前期比28.3%増加)となりました。 ②財政状態および経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当事業年度における我が国経済は、企業収益の改善や賃上げの進展、雇用環境の向上等を背景に、個人消費の持ち直しが見られるなど、全体として緩やかな回復基調で推移した一方で、中東情勢をはじめとする地政学的リスクの高まりや、資源・エネルギー価格や原材料価格の高騰など、企業活動や個人消費に影響を及ぼす要因も多く、景気の先行きは不透明な状況が続きました。医療業界においても、医療財政のひっ迫が続く中、診療報酬の伸び悩みや物価・人件費の上昇が重なり、各医療機関の経営環境は厳しさを増しております。このような環境の中で当社は引き続き、医療機器メーカーとして医療現場に価値を提供し続けるための製品開発、販売、製造活動に取り組んで参りました。 また当社は、2023年度(2024年3月期)からの中期経営計画に取り組んでまいりました。本中期経営計画は、①財務戦略・投資計画・資本政策 ②人材戦略 ③営業戦略 ④生産技術戦略 ⑤研究開発戦略 の各戦略を着実に実行することにより、持続的成長を図り「2030長期ビジョン」へとつなげていくことを目指し、3ヶ年累計で売上高308億円、営業利益45億円を計数目標と設定いたしました。 当事業年度は本中期経営計画の最終年度にあたり、3ヶ年の実績で計画の数値目標を達成いたしました。 経営指標   2023中期経営計画 (3ヶ年累計)   実績 (3ヶ年累計)   計画比 売上高   308.0億円   314.2億円   102.0% 営業利益   45.0億円   48.0億円   106.6% 累計営業利益率(3ヶ年)   14.6%   15.3%   計画差 +0.7pt ③キャッシュ・フローの状況の分析・検討ならびに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローにつきましては、(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローに記載のとおりであります。なお、当社のキャッシュ・フロー関連指標の推移は以下のとおりであります。 2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 自己資本比率(%)   79.26   80.21   80.21 時価ベースの自己資本比率(%)   70.19   67.78   86.79 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)   -   -   - インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   -   -   - (注)1. 各指標の算式は以下の算式を使用しております。 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い 2. 株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。 3. キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。 4. 有利子負債は、貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っている全ての負債を対象としています。 当社の主な資金需要は、研究開発型企業として発展し続けるための研究開発資金や、生産活動に必要な運転資金、生産設備や研究設備を増設するための設備投資資金等であり、これらは主に自己資金によって賄っております。 ④重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表においては、経営者による会計上の見積りを行っております。経営者は、これらの見積りについて過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。

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開示資料

出典

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