本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

エノモト

ENOMOTO CO.,LTD6928 · Standard · 電気機器

パワー半導体用リードフレームを主力とする精密加工メーカー。多様な技術を組み合わせ高品質な部品を供給。

概要

株式会社エノモトは1967年、精密金型製作所として創業し、現在はパワー半導体用リードフレーム、LED用リードフレーム、コネクタ用部品の製造・販売を主力とする。国内4工場、海外2工場を擁し、2026年3月期の連結売上高は304億円、従業員数は1,293人である。東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

金型技術を基盤とする3つの主力製品群

当社グループは、精密金型技術を中核に、パワー半導体用リードフレーム、オプト(LED)用リードフレーム、コネクタ用部品の3製品群を展開する。2026年3月期の売上構成は、コネクタ用部品が144億円(構成比47%)、パワー半導体用リードフレームが101億円(33%)、オプト用リードフレームが51億円(17%)、その他が6億円である。金型の「抜き・曲げ」に加え、「つぶし・絞り」や樹脂成形を複合した加工が強みである。

国内4工場と海外2拠点による生産体制

生産拠点は国内に本社工場(山梨県)、津軽工場(青森県)、岩手工場(岩手県)の4工場、海外にフィリピンのENOMOTO PHILIPPINE MANUFACTURING Inc.と中国のZHONGSHAN ENOMOTO Co.,Ltd.の2工場を持つ。さらに販売拠点として香港にENOMOTO HONG KONG Co.,Ltd.を置く。各工場は製品群ごとに役割分担し、パワー半導体用リードフレームは本社工場と岩手工場、コネクタ用部品は津軽工場と岩手工場が中心である。

長期経営ビジョンと中期目標

2021年度から2030年度を対象とする長期経営ビジョン「金型の技術で未来を創る」を掲げ、3段階のステップで推進する。2024年度から2026年度を2nd STEPと位置づけ、2026年度に連結営業利益率8%以上、ROE9%以上を目標とする。2025年度実績では営業利益率5.4%、ROEは試算で約5.3%であり、目標達成には収益力の向上が必要である。設備投資やスマートファクトリー化を進めている。

業界の中での役割は半導体・電子部品メーカー向けの精密部品サプライヤー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
304億円
営業利益
17億円
営業利益率
5.6%
純利益
12億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
コネクタ用部品144億円47.2%
パワー半導体用リードフレーム102億円33.4%
オプト用 リードフレーム52億円17.0%
その他7億円2.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01半導体(パワー半導体)主力

パワー半導体用リードフレームと精密金型・周辺機器を製造・販売。民生用・産業用・自動車部品など幅広い用途に対応。

主な製品・サービス4
パワー半導体用リードフレーム
パワーデバイスや小信号デバイス向けのリードフレーム。
ヒートシンク
半導体の放熱に用いる部品。
精密金型
リードフレーム製造用の金型。
周辺機器
金型の周辺装置。

02オプトエレクトロニクス準主力

LED用リードフレームと精密金型・周辺機器を製造・販売。自動車部品メーカーや照明機器メーカーと協働。

主な製品・サービス1
LED用リードフレーム
LEDの形状を決定する部品。

03電子機器副次

スマートフォンやウェアラブル端末向けなどのコネクタ用部品を製造・販売。金属プレスと樹脂成形を融合。

主な製品・サービス1
コネクタ用部品
電子回路や光通信の配線接続に用いる部品。

製品と技術

パワー半導体用リードフレーム:自動車から産業機器まで

パワー半導体用リードフレームは、民生機器、産業機器、自動車部品に幅広く使用される。当社はパワーデバイスや小信号デバイス向けのリードフレーム、ヒートシンクを金属プレスとカシメ加工で一貫生産する。2026年3月期の売上高は101.5億円(前期比5.7%減)で、全売上の33%を占める。自動車向けは回復基調だが、産業用機器向けは在庫調整が続き、需要の本格回復は今後の課題である。

オプト用リードフレーム:LEDディスプレイと車載照明

オプト用リードフレームは主にLED製品向けで、ディスプレイ、バックライト、自動車ランプ、照明用LEDに使用される。当社は自動車部品メーカーや照明機器メーカーと協働し、金型設計から大量生産まで手掛ける。2026年3月期は民生用ハイエンド品の量産が本格化し、売上高は51.9億円(前期比53.9%増)と急成長した。市場規模は横ばいとされる中、高いシェア獲得が成長を牽引している。

コネクタ用部品:スマートフォンと自動車向け極小部品

コネクタ用部品は電子回路や光通信の配線接続に用いられ、スマートフォン、ウェアラブル端末、自動車向けが中心である。金属プレス加工と樹脂成形加工を融合し、世界最小クラスの極小部品を実現している。2026年3月期の売上高は144.1億円(同19.2%増)で、全製品群中最大。スマートフォン向け当期モデルの好調と自動車向けの堅調が寄与し、今後も高付加価値品への挑戦を続ける。

精密金型・周辺装置:技術の源泉と工程自動化

当社の基盤技術である精密金型は、自社製品の生産に用いられるとともに、金型用部品や周辺装置として外部販売も行う。2026年3月期の「その他」区分の売上高は6.6億円(全売上の2%)である。金型技術の継承が課題であり、職人技のデジタルデータ化と工程自動化を推進。津軽工場ではスマートファクトリーのコンセプトを先行導入し、将来的に全工場へ展開する計画である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

電機部品の中堅、収益改善見込む

コネクタ・スイッチなどの電機部品を製造。売上高は約300億円と、キオクシアHDやイビデンより小規模だが、Abalanceと同等。2025/3期営業利益率2.23%から2026/3期5.59%へ大幅改善見込み。自動車・産業機器向け需要が牽引。

強み

  • 特定用途向けコネクタなどで高いシェアを有している可能性。
  • 2026/3期に営業利益率5.59%と倍増見込み。コスト削減効果。
  • 自動車や産業機器向けの需要は底堅く、一定の売上を確保。
  • 長年の製造経験で高品質な製品を提供できる。

課題

  • 過去の利益率が低く(2025/3期2.23%)、収益変動リスクがある。
  • 売上高300億円程度で、大規模投資やR&D競争で規模不足。
  • 主要顧客への依存度が高く、取引先の動向に影響されやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

電気機器の時価総額近傍。太字がエノモト

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16912菊水ホールディングス218億円12.8倍
26616トレックス・セミコンダクター216億円17.1倍
36629テクノホライゾン206億円5.3倍
46989北陸電気工業204億円9.5倍
56853共和電業199億円19.8倍
66928エノモト198億円15.1倍
76998日本タングステン183億円63.5倍
86743大同信号182億円9.0倍
96678テクノメディカ177億円13.0倍
106848東亜ディーケーケー173億円18.1倍
116882三社電機製作所167億円39.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 16件

精密金型製作所として創業した1967年

1967年4月、神奈川県津久井郡相模湖町(現相模原市緑区)に株式会社榎本製作所を設立した。精密金型の製作と、その金型を用いた電子部品等のプレス部品加工を目的とした。創業2年後の1969年には業務拡張のため山梨県上野原町に上野原工場を新設し、1973年には本社を上野原町に移転した。この移転が後の山梨県への生産集約の基盤となった。

リードフレーム事業への本格参入と工場新設

1987年4月、LED用リードフレームの拡販と金型部品加工の効率化を目的に、山梨県塩山市(現甲州市)に塩山工場を新設した。これによりリードフレーム事業が本格化する。1990年7月には商号を株式会社エノモトに変更し、同年11月に日本証券業協会に店頭登録した。1991年には青森県に津軽エノモト(現津軽工場)、1995年には岩手工場を相次いで設立し、東北地方へ生産拠点を拡大した。

海外展開と子会社統合による体制強化

1995年10月、フィリピンにENOMOTO PHILIPPINE MANUFACTURING Inc.を設立し、初の海外生産拠点を構えた。2000年には香港に販売会社、2001年には中国広東省に中山エノモトを設立し、アジアでの供給網を整備した。2004年4月には子会社の津軽エノモトと岩手エノモトを吸収合併し、津軽工場・岩手工場として一体化。生産管理の効率化と品質の統一を図った。

株式市場の変遷とプライム市場への挑戦

2004年12月、日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に上場した。その後、大阪証券取引所との合併を経て東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に移行。2010年には塩山工場と上野原工場を統合して本社工場を設置し、生産集約を進めた。2018年7月に東証市場第二部へ市場変更し、2019年4月に市場第一部に指定された。2022年4月の市場区分見直しではプライム市場を選択したが、2023年10月にスタンダード市場へ変更した。

成長基調の収益と2025年度の急回復

売上高は2013年3月期の164億円から増加基調にあり、2025年3月期には293億円に達した。2026年3月期は304億円(前年比13.1%増)と過去最高を更新した。営業利益は2025年3月期の6億円から2026年3月期には16.5億円(同166.8%増)へ急回復した。特にオプト用リードフレームの大幅増(53.9%増)とコネクタ用部品の堅調(19.2%増)が寄与した。純利益も4億円から12.3億円へ増加している。

年表16件を開く

1960年代

  • 1967年4月創業精密金型の製作及び当該金型による電子部品等のプレス部品加工業を目的として、神奈川県津久井郡相模湖町(現 神奈川県相模原市緑区)に株式会社榎本製作所を設立。
  • 1969年12月業務拡張のため、山梨県北都留郡上野原町(現 山梨県上野原市)に上野原工場を新設。

1970年代

  • 1973年3月神奈川県津久井郡相模湖町より山梨県北都留郡上野原町に本社を移転。

1980年代

  • 1987年4月LED用リードフレームの拡販、金型部品加工の効率化を目的に山梨県塩山市(現 山梨県甲州市)に塩山工場(現 本社工場)を新設。

1990年代

  • 1990年7月株式会社榎本製作所より株式会社エノモトに商号を変更。
  • 1990年11月日本証券業協会に店頭登録。
  • 1991年6月創業青森県五所川原市に株式会社津軽エノモト(現 津軽工場)を設立。
  • 1995年3月岩手県上閉伊郡大槌町に岩手工場を新設。
  • 1995年8月上野原工業団地内に上野原工場(現 本社工場)を移転。
  • 1995年10月フィリピン共和国カビテ州にENOMOTO PHILIPPINE MANUFACTURING Inc.を設立。(現 連結子会社)
  • 1997年8月創業株式会社岩手エノモト(現 岩手工場)を設立し、岩手工場を営業譲渡。

2000年代

  • 2000年11月中華人民共和国香港にENOMOTO HONG KONG Co.,Ltd.を設立。(現 連結子会社)
  • 2001年1月商号変更中華人民共和国広東省中山市にZHONGSHAN ENOMOTO Co.,Ltd.を設立。(現 連結子会社)本店所在地を山梨県北都留郡上野原市上野原8154番地19(現 山梨県上野原市上野原8154番地19)に変更。
  • 2004年4月M&A子会社の株式会社津軽エノモトと株式会社岩手エノモトを吸収合併し、津軽工場及び岩手工場を設置。
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場。東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。塩山工場と上野原工場を統合し、本社工場を設置。フィリピン共和国カビテ州にENOMOTO PHILIPPINE MANUFACTURING Inc.のカビテ第2工場を増 設。東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)から同取引所市場第二部へ市場変更。東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。東京証券取引所の市場区分の見直しにより、同取引所の市場第一部からプライム市場に移行。東京証券取引所スタンダード市場へ市場変更。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,293人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は523万円で、9期前と比べて+0.0%平均年齢は40.1歳、平均勤続年数は16.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,055
2018年3月1,126
2019年3月52341.418.21,253
2020年3月51242.318.01,243
2021年3月51341.818.51,240
2022年3月52141.618.31,272
2023年3月51841.117.71,274
2024年3月49540.717.41,264
2025年3月50740.517.11,28547
2026年3月52340.116.41,293131

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率0.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率138.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)71.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 1 / 海外 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
津軽工場 — 青森県五所川原市3,766百万円
フィリピン共和国カビテ州2,907百万円
中華人民共和国広東省中山市1,925百万円
本社工場 — 山梨県甲州市1,682百万円
主な関係会社
  • 海外
    ENOMOTO PHILIPPINE MANUFACTURING Inc. (注)2、4
    フィリピン共和国カビテ州
    議決権100.0%
  • 海外
    ENOMOTO HONG KONG Co.,Ltd. (注)2、4
    中華人民共和国香港特別行政区九龍
    議決権100.0%
  • 国内
    ZHONGSHAN ENOMOTO Co.,Ltd. (注)2、3
    中華人民共和国広東省中山市
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業共通課題解決型基盤技術開発高効率・高出力・高耐久PEFCを実現するGDL一体型フラットセパレータの研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-08-11
    3,871万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は304億円営業利益17億円前期と比べると増収増益で、売上が+13.0%、利益が+183.3%。

売上高
+13.0%
304億円
営業利益
+183.3%
17億円
純利益
+200.0%
12億円
営業利益率
5.6%
前期比 +3.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高340億円304億円
営業利益24億円17億円
純利益18億円12億円
1株あたり配当¥80¥80

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は87億円、営業利益は7億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+35.9%、営業利益は+600.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q661
2024年1Q6411.61
2024年2Q6600.00
2024年3Q6211.60
2024年4Q600
2025年2Q13443.03
2025年4Q13521.51
2026年2Q14774.86
2026年4Q157106.46
2027年1Q8778.05

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は164億円から304億円へ1.9倍に増えた。直近期の営業利益率は5.6%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月164−6−13
2014年3月1761−7
2015年3月1891112
2016年3月19185
2017年3月194139
2018年3月2211612
2019年3月210139
2020年3月226149
2021年3月2301615
2022年3月2732115
2023年3月2931813
2024年3月25231
2025年3月269672.24
2026年3月30417185.612

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高304億円のうち、営業利益として残るのは17億円5.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は12億円、売上の3.9%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金85.2%259億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金9.5%29億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.6%17億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
14.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.3pt
5.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.0pt
3.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.6pt
5.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが25億円、投資CFが−16億円で、差し引きのフリーCFは9億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は53億円で、売上の2.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月0−1614−1613
2014年3月9−1−3820
2015年3月170−71732
2016年3月7−12−6−520
2017年3月22−8−91424
2018年3月20−1612441
2019年3月6−12−5−629
2020年3月24−15−3933
2021年3月25−24−1133
2022年3月33−304344
2023年3月18−305−1240
2024年3月31−18−51350
2025年3月7−16−1−944
2026年3月25−160953

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は342億円。このうち返さなくてよい自己資本が232億円で、自己資本比率は67.8%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月185929349.8
2014年3月191969550.3
2015年3月2151199655.2
2016年3月1991207960.0
2017年3月2051248160.4
2018年3月2351488762.7
2019年3月2351518464.0
2020年3月2421568664.4
2021年3月2561678965.3
2022年3月30218611661.6
2023年3月34020613460.4
2024年3月32421011464.7
2025年3月32821910966.6
2026年3月34223211067.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
53億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
99億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
18億円
在庫として抱えている分
負債合計
110億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
81
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率224社中33位あたり、逆に低いのはROE224社中148位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.4%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.6%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
67.8%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
13.0%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.8%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,889で、1年前と比べて+81.8%過去52週の値幅のなかでは54%の位置にある。

¥2,889-5.6%1ヶ月+13.4%1年+81.8%時価総額198億円
過去52週の値幅
安値¥1,600高値¥3,980

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.1倍
PER (会社予想)10.9倍
PBR0.80倍
配当利回り2.77%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月20日に3,095円となり、前日比+6.98%と大幅高となりました。1ヶ月で+19.5%と強い上昇基調にあり、25日移動平均線(2,705.96円)を大きく上回っています。年初来では+97.09%とほぼ倍増しており、52週高値3,980円まであと約22%の水準です。ただし、8月18日に35万株超の出来高を伴って下落した後、8月20日に再び上昇するなど、値動きの荒さも目立ちます。RSIは72.79と過熱気味で、短期的な調整リスクには注意が必要です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER 13.2倍は業界平均28.3倍を大幅に下回り割安。PBR 0.72倍は平均2.11倍を大きく下回り解散価値割れ水準。ROE 5.4%は低いが改善傾向。配当利回り2.69%は平均1.88%を上回る。割安だが配当性向80%と高く持続性に懸念。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.1倍30.8倍
PER (予想)10.9倍
PBR0.80倍2.58倍
ROE5.4%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

PBR0.72倍、PER13.2倍と割安だが、直近の利益率は低く2025年3月期も微益。強気派は2026年3月期の急業績回復予想と、低PBRからの反発期待を挙げる。弱気派は利益予想の達成リスクや、競争激化による低収益体質の継続を懸念。

プラスに働く材料7
  • 業績急回復予想

    2026年3月期は営業利益率5.6%と前期比3倍超の利益増予想。

  • 割安指標

    PBR0.72倍、PER13倍とバリュエーションは低い。

  • 需要回復期待

    電気機器分野の需要回復が追い風となる可能性。

  • 2026/3期営業利益17億円の大幅増2025年11月頃の中間決算影響

    前期6億から17億へ3倍増、業績急成長材料

  • 高成長セグメントへのシフト2026年3月期通年影響

    売上高304億円、営業利益率5.59%と過去最高水準

  • ROE改善によるPBR向上2026年3月期影響

    ROEが6%程度まで改善すればPBR1倍回復の可能性

  • 増配または自社株買いの可能性次回株主総会影響

    配当利回り2.69%、自己資本242億円に対し余剰資金増加

マイナスに働く材料7
  • 過去の収益力

    2025年3月期営業利益率2.2%と低く、改善が不透明。

  • 競争の激化

    電子部品は価格競争が厳しく、収益性向上は容易ではない。

  • 業績予想の達成リスク

    2026年3月期の急改善は前提が不確かで、下振れリスク。

  • 期待先行で業績未達リスク2026年3月期決算影響

    市場予想が高く、営業利益17億円未達なら大幅下落

  • 販売価格低下による利益率悪化継続影響

    競争激化で粗利圧縮、営業利益率2.23%低下の可能性

  • 主要顧客依存のリスク不定影響

    特定顧客への売上依存が高く、失注で売上10%減も

  • 設備投資負担増2025年下期影響

    成長投資で減価償却費増加、利益率を0.5%押し下げ

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益改善の進捗を測る最重要指標。
売上高成長率
需要回復度合いを確認するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり80で、前期から+5.6%いまの株価に対する利回りは2.77%。増配か配当維持が6年続いている。

年間配当
¥80
1株あたり
配当利回り
2.77%
いまの株価に対して
配当性向
80.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
6年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2526.8
2018年3月3540.025.1
2019年3月350.036.0
2020年3月350.040.4
2021年3月4014.325.2
2022年3月5025.036.0
2023年3月6020.095.4
2024年3月7016.7
2025年3月711.4621.1
2026年3月755.680.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥80

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,674人。区分でいちばん多いのは個人・その他51.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が35.3%を占め、残る64.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他47.050.851.758.766.851.5
金融機関22.120.618.514.46.518.0
事業法人19.418.318.816.316.317.3
外国法人7.75.26.86.88.610.9
証券会社3.85.14.33.71.62.3
自己株式0.80.80.80.83.90.9
外国人個人0.00.00.00.10.20.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)11.94
02有限会社エノモト興産7.00
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.74
04有限会社エムエヌ企画4.67
05日亜化学工業株式会社2.91
06佐々木 嘉樹1.89
07榎本 寿子1.87
08櫻井 宣男1.59
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY505004(常任代理人株式会社みずほ銀行決済営業部)1.55
10エノモト従業員持株会1.43

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近5
  • 2026-08-21
    fundnote株式会社
    新規の大量保有報告
    4.16%
    -4.37pt
  • 2026-08-05
    fundnote株式会社
    新規の大量保有報告
    8.53%
    -5.83pt
  • 2026-07-31
    日亜化学工業株式会社
    新規の大量保有報告
    8.74%
  • 2026-06-17
    fundnote株式会社
    新規の大量保有報告
    14.36%
    +1.08pt
  • 2026-05-19
    fundnote株式会社
    新規の大量保有報告
    13.28%
    +1.20pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+325%、1株純資産は14期で+485%。直近期のROEは5.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−85602−13.4
2014年3月−47628−7.5
2015年3月7877611.06.9
2016年3月3147,8214.07.713.8
2017年3月1532,0627.68.526.8
2018年3月1992,1699.18.025.1
2019年3月1342,2416.16.336.0
2020年3月1362,3215.96.040.4
2021年3月2222,4879.29.325.2
2022年3月2302,7908.76.936.0
2023年3月1903,0816.49.295.4
2024年3月183,1390.590.6
2025年3月693,4352.020.4621.1
2026年3月1913,5195.414.780.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額130百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
武内延公取締役会長704,860
白鳥誉代表取締役社長 上席執行役員 国内統括(注)5634,400
小川秀雄取締役 上席執行役員 海外統括(注)566
橘田和彦取締役(常勤監査等委員)66
八巻佐知子取締役(監査等委員)47
氏家美千代取締役(監査等委員)60
甲光俊一59
武井勉取締役 上席執行役員 経営管理グループ担当(注)553400

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)462361611328
社外取締役517173

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,714字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び関係会社)は、株式会社エノモト(当社)及び子会社4社(連結子会社3社、非連結子会社1社)により構成されており、事業は主にパワー半導体用リードフレーム(※1)、オプト用リードフレーム、コネクタ用部品とそれらの製造に使用する精密金型・周辺装置の製造・販売を行っております。当社グループは、金型技術の基本である「抜き・曲げ」に、「つぶし(コインニング)・絞り」及び樹脂成形など多彩な技術を複合させることにより、あらゆる分野で高度な要求に応えられることを強みとしています。 また、当社グループは、国内4工場、海外2工場(フィリピン、中国)に展開しております。 所在地区分   主要な会社(工場)   事業区分 国内   当社(本社工場・塩山/上野原サイト)   パワー半導体用リードフレーム、 LED用リードフレーム、その他の製造・販売 当社(津軽工場)   コネクタ用部品、LED用リードフレームの製造・販売 当社(岩手工場)   コネクタ用部品、パワー半導体用リードフレームの製造・販売 海外   ENOMOTO PHILIPPINE MANUFACTURING Inc.   パワー半導体用リードフレーム、 オプト用リードフレーム、コネクタ用部品、 その他の製造・販売 ENOMOTO HONG KONG Co.,Ltd.   パワー半導体用リードフレーム、 コネクタ用部品、その他の販売 ZHONGSHAN ENOMOTO Co.,Ltd.   パワー半導体用リードフレーム、 コネクタ用部品、その他の製造・販売 ENOMOTO LAND CORPORATION   不動産賃貸 (※1)リードフレーム:半導体パッケージに使われ、半導体素子(半導体チップ)を支持固定し、外部配線との接続をする部品 当社グループを事業系統図で表すと次の通りであります。 なお、セグメント情報を記載していないため、販売する製品群別に記載しております。 (1)パワー半導体用リードフレーム パワー半導体用リードフレームと、それらの製造に使用する精密金型・周辺機器の製造及び販売を行っております。パワー半導体は、民生用機器・産業用機器・自動車部品などの広く使用される部品であり、当社グループは金属材を精密加工しパワー半導体用リードフレームとして、各種部品メーカーに販売しております。具体的には、パワーデバイス、小信号デバイス向けリードフレームやヒートシンクなど、多彩な用途・仕様に強みがあり、金属プレス・カシメ(※2)の各工程を一貫して大量かつ安定的生産・供給を可能としております。 (※2)カシメ:金属の塑性変形を利用した接合方法 (2)オプト用リードフレーム オプト(※3)用リードフレームと、それらの製造に使用する精密金型・周辺機器の製造及び販売を行っております。LED用リードフレームは、LED製品の形状を決定する部品であり、当社グループでは自動車部品メーカーや照明機器メーカーと協働して、金型の設計、製作から試作品開発、大量生産まで対応しております。具体的にはLEDディスプレイ、液晶ディスプレイのバックライト、自動車の各種ランプ、その他の産業用及び民生用LED、照明用LEDに使用されるリードフレームを主要製品としております。 (※3)オプト:光電子工学(オプトエレクトロニクス)の略称 (3)コネクタ用部品 コネクタ用部品と、それらの製造に使用する精密金型・周辺機器の製造及び販売を行っております。コネクタ用部品は電子回路や光通信において配線を接続するために用いられている部品・器具です。特にスマートフォンやウェアラブル端末向けのコネクタは極小化が必要となる部品であり、当社グループでは金属プレス加工技術と樹脂成形加工技術を融合させ、スマートフォン及びウェアラブル端末向け部品メーカーに販売しております。その他、自動車向け部品の販売量も増加しております。また、当社グループは、国内・海外とも金属端子部のプレス加工からメッキ加工、樹脂成形加工に至る設計から製造までの一貫生産を行っております。
経営方針・対処すべき課題2,577字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、その経営理念である『経営の中心は人であり、健全なものづくりを通じて、豊かな社会の実現に貢献する。』を礎として、絶えず顧客に信頼される製品を提供し、新製品の開発を行い、この事業を通じて会社の繁栄と社会の発展の一致を期すことを目指しております。また、取引先及び従業員などのステークホルダーの信頼と理解を基礎とし、協力的気風を培い総力を結集して、企業としての安定性、成長性、収益性を高めることを重視しており、激しい国際競争が深まる中、いかなる事態にも迅速に対応でき得る強固な経営基盤を確立し、企業価値の最大化を目指し鋭意努力する所存であります。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは2024年度から2026年度までの中期経営計画を策定し、経営の質的向上とイノベーションに基づく企業価値の最大化に向けて全従業員の力を結集させることで、経営重点指標と定めている連結ベースでの営業利益率とROEの目標達成を目指して参ります。目標のうち営業利益率は8%以上、ROEについては9%以上の確保を数値目標としております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、2021年度から2030年度の10年間に当社グループの事業運営の指針となる、長期経営ビジョン『金型の技術で未来を創る ~より小さく より速く 最先端の技術で暮らしとビジネスのベストパートナーを目指す~』を掲げました。 これは当社グループのコア技術である金型加工の更なる高みを目指すと共に、そこから派生した新規技術を組み合わせ、最先端デバイスの開発と発展に常に寄与する、最も信頼されるビジネスパートナーであり続けるという指針を示したものです。 (4) 経営環境 当社グループの属する電子部品業界には、自動車のⅹEV化の進行及びADAS技術の進化、AI技術の革新的進歩や産業ロボットの高度化といった世界的なDX推進や、それらを支える通信技術の発展など多くの成長要因が存在しており、半導体産業への積極的な投資や高機能化に伴う電子部品の需要増加から、当社の主力製品であるリードフレーム、コネクタ用部品ともに中長期的な成長基調が予測されております。その一方で、地政学的な要因によるエネルギー及び金属等の資源価格高騰や為替相場の激しい変動、中国によるレアメタルの輸出規制などによる生産活動及び業績への影響を注視する必要があります。 このような環境下、当社グループは長期経営ビジョンの1st STEPで実施した津軽工場の増築による生産能力の強化と共に、従前より進めております品質改善と製造コスト低減を目的とした製造工程の自動化・効率化やメッキ工程の内製化、スマートファクトリーの実現に向けた取組みをさらに力強く推進し、当社の強みである金属と樹脂の精密複合加工技術を基軸に新たな顧客の開拓を積極的に行い、全社一丸となって売上及び収益力の向上に努めております。 (5) 会社の対処すべき課題 当社グループが対処すべき課題としては、下記の6点であると認識しております。 ① 成長分野への投資と収益力強化 当社グループは、金属と樹脂の精密複合加工技術を強みとし、現状においても世界最小クラスの部品加工を実現していますが、今後も既存の技術を最大限に生かし常に最先端のデバイスの普及に寄与するほか、従前の事業のカテゴリーにとらわれず蓄積された技術力や生産能力及び品質管理能力を生かせる分野への進出とその準備について、積極的な投資を実施し、収益力の向上を図って参ります。 ② 職人技の発掘及び伝承、工程自動化の相乗効果による金型技術の進化 当社に蓄積されている技術は貴重な経営資源であるものの、個人の経験や感覚に委ねられている部分も多くあることから、それらを客観的に分析しデジタルデータ化を進めることで技術の伝承と工程の自動化を促進し、金型技術の新たなステージへの進化を目指して参ります。 ③ スマートファクトリーによる経営資源の最適化 自動化・効率化・省人化は従前より取り組んで参りました製造工程改革のテーマであり、津軽工場はスマートファクトリーをコンセプトとして、先進的な自動化システムの導入を進めております。将来的にはコンセプトの他拠点への展開を計画しており、経営資源の効率的な活用を推進いたします。 ④ 財務基盤の強化 当社は経営資源の効率化により棚卸資産の圧縮と遊休等不動産の処分を進め、生み出したキャッシュ・フローで成長投資の実施と安定的な配当を行い、企業価値の最大化を図って参ります。 ⑤ 人財育成と働き方改革 当社グループの経営理念にもありますとおり『経営の中心は人』であり、培ってきた技術力の継承と発展を担う、特に若い世代の技術者の確保と育成は恒久的な課題です。国内外を問わずより幅広い人財の確保を図るとともに、中長期的視点に基づいた教育により人財育成を行っております。また従業員の能力や要望を正確に把握することで最善のワークライフバランスの実現を目指し、各個人が能力を最大限に発揮できる職場づくりに努めて参ります。 ⑥ 環境への取組み 当社グループは経営理念のとおり社会の豊かさや持続性を支える存在であり続けることを目指しており、事業活動における環境負荷の低減とそれを支える分野への参画は永続的な課題であると認識しています。サステナビリティ推進室を中心に中期環境計画の策定と推進を行い、その達成に向けて全社を挙げて積極的に取り組んで参ります。 また、当社グループは、長期経営ビジョン達成のための施策として期間を3つのステップに分け、2024年度から2026年度の3ケ年を2nd STEPと位置付けております。 その最終年度にあたる2026年度の経営重点テーマとしては『連携』を掲げました。これは、すべての工程を信頼で繋ぐことで厳しい環境を勝ち抜き、より高い水準の企業価値を追求していくという決意を端的に表現したものです。
事業等のリスク4,227字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社の事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 経済状況に関するリスク 当社グループは、電子部品の中でもパワー半導体用リードフレーム・オプト用リードフレーム・コネクタ用部品に関する製造販売をグローバルに展開しております。これらの製品は多種多様であり、販売地域も多岐に亘っていることから、その製品需要は販売される国や地域の経済変動の影響を受けます。また、電子部品業界は一般的に経済変動の影響を強く受ける業界であるとされ、景気の後退局面においては想定を上回る影響を急激に受ける可能性があります。 従いまして、世界的または各国、各地域における景気後退等は当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは専用性の高い製品から汎用性の高い製品まで対応する技術力と設備を保持し、幅広い分野に対応することで受注急減のリスクの軽減を図っています。 ② 海外進出リスク 当社グループは、顧客ニーズのグローバル化に対応するために、生産拠点として海外(中国・フィリピン)に進出しております。これらの進出国における予期しない法律、税制の変更や当社に不利な政治的または経済的事象の発生、進出国のみならず関係国を含むテロ・戦争・その他の要因による社会的混乱等の発生により、当社グループの事業の遂行に深刻な影響を与える可能性があります。 当社グループは国内外拠点において技術交流や相互支援を積極的に行い、技術と知識を共有することで有事の際には早急かつ的確に相互のバックアップを行える体制の構築を推進しています。 ③ 競合及び技術革新に関するリスク 当社グループの属する電子部品業界は価格、技術両面において激しい競合の状況にあります。当社グループは、高品質な製品供給体制を築き顧客満足を得られるよう競争力の向上に努めておりますが、急速な技術革新へ迅速な対応ができない場合や顧客ニーズに合わせた新製品の導入ができない場合の受注機会の損失のほか、販売価格の急激な下落等不測事態の発生により、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは高度な技術を要する製品の受注と設備投資を積極的に行い、大学や取引先との良好な関係性を保ち交流を行うことで情報と技術の共有を図り、常に最先端の加工技術を保持するメーカーであることを目指しております。 ④ 製品の品質に関するリスク 当社グループは、品質マネジメントの国際規格ISO9001や自動車産業に特化した品質マネジメントの国際規格IATF16949の取得、運用によりシステム化された品質管理により安定して高品質な量産体制を構築しております。しかしながら、予期せぬ品質不具合や当社の製品に起因する最終製品の欠陥等が発生した場合、多額のコストの発生や社会的信用の低下等により、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは最先端の自動検査装置の開発及び導入を推進し、国内外の人財交流を行うことでグループ全体の品質管理能力と品質保証水準の向上を図っております。 ⑤ 原材料価格及び調達リスク 当社グループは主要原材料として、プレス加工では鋼材・銅材等、メッキ加工では金・銀・ニッケル等を外部より購入しております。市場環境や購入先の供給能力または品質検査データの再精査等により、生産に必要な量の確保ができない場合や急激に素材価格が高騰した場合には、製品の利益率の悪化や機会損失の発生により当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループが製造する製品や金型部品加工の一部工程においては、外部の協力会社へ加工委託しております。これらの協力会社や原材料購入先の供給能力が何らかの事情により不足する場合や、地政学的なリスク等により正常な物流体制が阻害され当社への供給が滞った場合、生産活動が十分に行えず業績に悪影響を及ぼす可能性があります。特に、金型部品の製造に使用する超硬合金にはタングステン等のレアメタルが含有されていることから、調達に関するリスクについて注視が必要です。 当社グループは原材料メーカー及び加工委託先との良好な関係構築と経営者レベルにおいての重要な情報の共有を図っており、リスクの早期発見と対処に努めております。また独立した企業グループであるメリットを生かし、有事の際には複数の調達先による代替提案が可能な体制を構築しています。 ⑥ 取引先に関するリスク 当社グループはデバイスメーカーを主要な顧客としております。当社グループは、個々の顧客の要求に対応し、かつ日頃から顧客の水準を満たすべく製品や金型の製造販売を行っておりますが、当社グループのコントロールが及ばない経済全般及び事業環境の変化により、デバイスの使用先となる最終製品の世界的な需要の急激な変動に起因する顧客の製品戦略変更や注文の解約等が行われた場合には、当社グループの業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは独立した企業グループであるメリットを十分に活用し、自由な営業活動を行っており、多様な用途に対応することでリスクの分散を行っております。 ⑦ 為替・金利の変動リスク 当社グループでは、金利上昇リスクへの対策としては長期・固定金利化の実施等により、また為替変動リスクに対しては、主要な外貨建て資産及び負債について為替ヘッジを行うことにより、これらのリスクの最小化に取り組んでいます。しかしながら市場の動向によっては、これらのリスクを完全に回避できない可能性があります。 ⑧ 情報セキュリティに関するリスク 当社グループの管理する情報資産の流出が発生した場合、当社グループの信用低下や再発防止策の実施、損害賠償等による多額の費用発生により当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、「情報セキュリティ基本方針」を制定し、情報セキュリティ推進責任者を中心に、全社的な情報漏洩のリスク回避に努めております。 ⑨ 知的財産権に関するリスク 当社グループによる何らかの行為が他社の保有する知的財産権を侵害した場合、生産の差し止めや損害賠償の請求を受ける可能性があります。 当社グループは知的財産権を始め他者が保有する権利を侵害しないよう細心の注意を払い、専門性の高い弁理士などと適宜アドバイザリー契約を結び訴訟リスクの軽減を図っております。 ⑩ 環境汚染に関するリスク 当社グループでは、環境負荷の低減に努めており土壌や地下水の調査及び浄化活動、温室効果ガスの排出削減や省資源化を推進していますが、今後環境汚染が発生または判明した場合、浄化処理等の対策費用が発生し当社グループの損益に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは法令の遵守はもとより、ISO14001に基づいた社内管理マニュアルを策定し、それに準拠した社内活動を常時実行することにより環境の保全に努めております。 ⑪ 法的規制等に関するリスク 当社グループが事業活動を行っている国及び地域では、投資に関する許認可や輸出入規制のほか、商取引、独占禁止、製造物責任、環境、労務、特許、租税、為替等の各種関係法令の適用を受けています。これら法令及び法解釈の変更などは、当社グループの事業、業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 当社グループではグローバルなネットワークを保持する監査法人や弁護士事務所との連携をもとに、適切かつ適時的に関係法令や法解釈を理解し、運用することでリスクの軽減を図っております。 ⑫ 人財の確保 当社グループは、人財戦略を事業活動における重要課題の一つとして捉えており、今後の事業展開には適切な人財の確保・育成が必要と認識しています。適切な人財を十分に確保できなかった場合、当社グループの事業遂行に制約を受け、または機会損失が生じるなど事業、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、大学及び各種学校との十分な情報交換と連携を行い、優秀な人財の採用に繋げております。また、「プラチナくるみんプラス」や「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)認定」などの高い評価を得ており、「働き方改革」「子育て支援」などへの積極的な活動から人財の定着率の向上を図っております。 ⑬ 固定資産の減損会計 当社グループでは、既存事業に係る設備について、今後の事業の収益性や市況等の動向によっては、固定資産の減損会計の適用に伴う損失処理が発生し、当社グループの事業、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 また、今後の地価動向や景気動向等によっては固定資産の減損会計の適用に伴う損失処理が発生する可能性がありますが、遊休の固定資産等については売却・転用を進めるなど、リスクの軽減を図っています。 ⑭ 災害・サイバー攻撃・疫病等のリスク 地震、台風等の自然災害や火災等の事故災害、インターネットやデジタル機器を介したサイバー攻撃、または疫病の深刻な流行等が発生した場合、当社グループの拠点の設備や労働力等の経営資源が大きな被害を受け、その一部または全部の操業が中断し生産及び出荷が遅延する可能性があります。また、損害を被った設備等の修復のために多額の費用が発生し、結果として当社グループの事業、業績及び財務状況に重大な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは各拠点の技術及び知識の平準化を推し進め、拠点に損傷が発生した場合の代替生産の早期実現に努めることで業績への影響の最小化を図っております。サイバー攻撃に対してはファイアウォールの構築や全社での定期的な従業員教育・訓練を行っております。また、疫病の深刻な流行等が発生した場合の対策として、本社を中心として画一的な対策方針を策定し全拠点で同水準の防疫体制を取っております。引き続き、従業員の感染リスクの軽減と安全確保を図り、円滑な事業活動を継続するため、速やかな情報収集と状況に応じた対策を迅速に実施して参ります。
経営成績の分析 (MD&A)5,066字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、地政学リスクが高まり、米国の通商政策を始めとした各国の政策リスクも上昇しております。加えて、資源・エネルギー価格の上昇・変動やインフレなどが経済活動に影響を及ぼすと共に先行きの不透明感を高めております。 当社グループの属する電子部品業界におきましては、自動車関連部品向けでは当期前半に米国の関税政策による駆け込み需要があり、以降は緩やかな回復基調での推移となりました。民生用機器向けは通信等の分野が回復し堅調に推移しました。特にスマートフォンは当期モデルの売れ行きが例年と比べて好調でありました。一方、産業用機器向けを中心とした市場は在庫調整が継続し、回復時期は未だに不透明な状況です。 このような状況下、当社グループは本格化するLED用リードフレームの生産拡大を中心に、一層の高い技術力が求められる高付加価値のマイクロコネクタ用部品への挑戦、高騰する金属価格に対応するためのメッキ工程のコスト削減など、さらに高い水準の収益性の実現を目指してまいりました。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ13億9千8百万円増加し、342億3千2百万円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ7千4百万円増加し、110億6百万円となりました。 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ13億2千3百万円増加し、232億2千6百万円となりました。 b.経営成績 当連結会計年度の売上高は304億1千5百万円(前年同期比13.1%増)、営業利益は16億5千万円(同166.8%増)、経常利益は17億6千6百万円(同163.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は12億3千1百万円(同174.9%増)となりました。 製品群別の経営成績は次のとおりであります。 パワー半導体用リードフレーム 当製品群は、自動車向けや民生用機器向け及び産業用機器向けが主なものであります。自動車向けの需要が緩やかな回復基調で推移した一方、産業用機器向けは在庫調整局面からの回復が遅れております。その結果、当製品群の売上高は101億5千2百万円(前年同期比5.7%減)となりました。 オプト用リードフレーム 当製品群は、LED用リードフレームが主なものであります。市場規模は横ばいで推移しているものの、民生用機器向けハイエンド品の量産が本格化したことで生産量が大幅に増加いたしました。その結果、当製品群の売上高は51億9千万円(同53.9%増)となりました。 コネクタ用部品 当製品群は、自動車向けやモバイル端末向けが主なものであります。スマートフォン向けは当期モデル向け部品が前年を上回り、自動車向けも堅調に推移いたしました。その結果、当製品群の売上高は144億1千1百万円(同19.2%増)となりました。 その他 その他の製品群としては、金型用部品やリレー用部品が主なものであります。当製品群の売上高は6億6千1百万円(同1.5%増)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ8億8千8百万円増加し、当連結会計年度末には53億3千4百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は24億9千9百万円(前年同期は7億3千2百万円)となりました。これは、主に棚卸資産5億2千6百万円の増加及び仕入債務8億9千4百万円の減少による資金の減少の一方、税金等調整前当期純利益16億6千4百万円及び減価償却費21億4千9百万円による資金の増加であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は16億1千5百万円(前年同期は16億4千5百万円)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出17億9千4百万円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は1千7百万円(前年同期は9千8百万円)となりました。これは主に自己株式処分4億2千8百万円による資金の増加と、配当金の支払4億6千8百万円による資金の減少であります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績については、単一セグメントのため製品群別ごとに記載しております。 製品群別の名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) パワー半導体用リードフレーム(千円)   9,885,935   △13.1 オプト用リードフレーム(千円)   5,229,081   50.5 コネクタ用部品(千円)   14,548,344   20.3 その他(千円)   653,269   1.9 合計(千円)   30,316,631   9.9 (注)金額は販売価格で表示しております。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績については、単一セグメントのため製品群別ごとに記載しております。 製品群別の名称   受注高   受注残高 金額(千円)   前年同期比(%)   金額(千円)   前年同期比(%) パワー半導体用リードフレーム   10,294,009   △4.7   1,166,644   13.8 オプト用リードフレーム   5,320,065   56.2   576,513   29.0 コネクタ用部品   14,594,773   16.1   1,329,476   15.9 その他   681,665   10.1   38,372   112.8 合計   30,890,514   12.7   3,111,007   18.0 (注)金額は販売価格で表示しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績については、単一セグメントのため製品群別ごとに記載しております。 製品群別の名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) パワー半導体用リードフレーム(千円)   10,152,028   △5.7 オプト用リードフレーム(千円)   5,190,220   53.9 コネクタ用部品(千円)   14,411,860   19.2 その他(千円)   661,319   1.5 合計(千円)   30,415,428   13.1 (注)1.金額は販売価格で表示しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自  2024年4月1日 至  2025年3月31日)   当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 日亜化学工業㈱   2,514,817   9.3   4,277,735   14.0 Fujikura Conec (THAILAND)LTD.   3,266,399   12.1   4,250,553   13.9 (注)2025年5月1日にDDK(THAILAND)LtdからFujikura Conec (THAILAND)LTD.へ社名変更しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績の分析 当連結会計年度の売上高は304億1千5百万円(前年同期比13.1%増)となりました。これは主にオプト用リードフレームとコネクタ用部品の増加によるものです。営業利益は16億5千万円(同166.8%増)となりました。これは主にマイクロコネクタ向けやLED向けの高付加価値製品の比率が増加し、製品構成が改善したことによるものです。また、経常利益は17億6千6百万円(同163.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は12億3千1百万円(同174.9%増)となりました。 売上高については、パワー半導体用リードフレームでは民生用機器向け及び産業用機器向けでは在庫調整が続いております。 オプト用リードフレームでは、市場環境は横ばいで推移しているものの、当社受注は民生向け及び自動車向けハイエンド品の量産により増加しました。今後も立ち上がりを予定している品目があることから、増加傾向の継続が見込まれております。 コネクタ用部品は、スマートフォン向けは新機種の需要が好調であったことから年を跨いで好調に推移し、自動車向けも概ね堅調に推移いたしました。 利益面では、パワー半導体用リードフレームではまだら模様の状況が継続しているものの、その他の分野では明確に底打ちして稼働率が上昇したことから、利益率は前年同期と比較して大幅に改善いたしました。 b.財政状態の分析 当社グループの当連結会計年度末の財政状態は、総資産は前連結会計年度末に比べ13億9千8百万円増加し、342億3千2百万円となりました。 流動資産は、現金及び預金、売掛金及び棚卸資産の増加により前連結会計年度末に比べ17億4千4百万円増加の 193億5千4百万円となりました。 固定資産は、減価償却費計上等により、前連結会計年度末に比べ3億4千6百万円減少の148億7千8百万円となりました。 一方、負債合計は、前連結会計年度末に比べ7千4百万円増加し、110億6百万円となりました。これは、主に仕入債務の減少の一方、未払法人税等及び賞与引当金、繰延税金負債の増加によるものです。 また、純資産は利益剰余金の増加等により232億2千6百万円となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載の通りです。 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資金需要は主に大きく分けて運転資金需要と設備資金需要の二つがあります。 運転資金需要のうち主なものは生産活動に必要な運転資金及び販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。また、設備資金需要としましては生産性向上のための機械装置等固定資産購入によるものであります。 当社グループは現在、運転資金につきましては、内部資金より充当し、不足が生じた場合は短期借入金で調達を行っております。また、設備資金につきましては、設備資金計画に基づき調達計画を作成し、内部資金で不足する場合は、長期借入金等により調達を行っております。また、金融機関には充分な借入枠を有しており、当社グループの事業に必要な運転資金及び設備資金の調達は今後も可能であると考えております。 なお、海外子会社につきましては、運転資金、設備資金とも、直接現地金融機関等より調達を行っております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。