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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

日本タングステン

Nippon Tungsten Co.,Ltd.6998 · Standard · 電気機器

タングステン・超硬合金を核に、機械部品と電機部品の二軸で事業展開。半導体・電力開閉機器向けに強みを持つ。

概要

日本タングステンは1931年に佐賀市で創業したタングステン専門メーカーである。機械部品事業と電機部品事業の二本柱で、おむつ製造設備向け「NTダイカッター」、HDD用磁気ヘッド基板、電力開閉器用電気接点、医療用カテーテル向けタングステンワイヤーなどを手がける。2024年3月期の連結売上高は127億円、従業員は493名。東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

機械部品と電機部品の二本柱

日本タングステンの事業は機械部品事業と電機部品事業に大別される。機械部品事業では、衛生用品製造ラインの刃物「NTダイカッター」、ハードディスクドライブ用磁気ヘッド基板、二軸混練押出機の金属部品、半導体・液晶関連の精密加工部品などを扱う。2024年3月期の同事業売上高は68億円で全体の54%を占める。電機部品事業では、電力開閉器や遮断器に使われる電気接点、抵抗溶接用電極、X線遮蔽材、タングステン線・棒・板などの素材製品、半導体製造装置用給電端子部品を製造する。同売上高は59億円で前年比12.7%増と伸びている。両事業ともタングステンの高融点・高硬度という特性を生かした製品群である。

38の国と地域に広がる生産・販売網

生産拠点は福岡県内に集中し、本社工場(福岡市)、宇美工場、基山工場(佐賀県)、飯塚工場を擁する。海外では中国に連結子会社の上海恩悌三義実業発展有限公司、米国にNIPPON TUNGSTEN USA, INC.、イタリアにNIPPON TUNGSTEN EUROPE S.r.l.を設置。タイには持分法適用関連会社SV NITTAN CO.,LTD.があり、東南アジア市場向けに製品を供給する。販売網は国内に東京・大阪・名古屋・福岡の4支店を配置し、海外子会社と連携してグローバル顧客に対応する。売上高の約3割が輸出または海外子会社経由であり、特に医療用ワイヤーや半導体関連部品で北米・欧州の需要を取り込んでいる。

グループ企業とその役割

連結子会社は5社で、それぞれ専門分野を分担する。株式会社福岡機器製作所は工務部門を分離して設立され、機械加工や装置組立を担う。株式会社昭和電気接点工業所は電気接点の製造を専門とし、電機部品事業の中核子会社である。上海恩悌三義実業発展有限公司は中国市場向けの超硬工具や精密部品を生産。NIPPON TUNGSTEN USA, INC.は北米での販売・アフターサービスを、NIPPON TUNGSTEN EUROPE S.r.l.は欧州での同様の機能を果たす。かつて存在した株式会社エヌ・ティーサービスは2020年に吸収合併され、グループ内のサービス機能を本社に統合した。タイのSV NITTAN CO.,LTD.は持分法適用関連会社で、現地生産と販売を担う。

100億円台で推移する売上高とROE目標

過去10年間の連結売上高は99億円から127億円の間で推移し、2024年3月期は127億円と過去最高を更新した。営業利益は7億円前後で安定的に計上する一方、2023年3月期には減損損失7億円を計上し純利益が2.7億円に減少した。自己資本比率は約70%と財務体質は堅調だが、中期経営計画「2028中計」ではROE5%(2028年度目標)を掲げ、資本効率の向上を課題とする。最終年度の2031年度にはROE10%、営業利益20億円を目指す。配当は下限額を設定した安定的な還元を方針としており、株主価値向上と持続可能な成長の両立を図る。

業界の中での役割は超硬・セラミックス精密加工、電気接点、タングステン材料の製造メーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
128億円
営業利益
7億円
営業利益率
5.5%
純利益
3億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
機械部品事業68億円53.5%7億円10.3%
電機部品事業59億円46.5%7億円11.9%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01機械部品主力

ダイカッター、磁気ヘッド基板、半導体・液晶関連機械部品、二軸混錬押出機部材、耐摩耐食部品などを製造販売。超硬合金・セラミックスの精密加工技術を活かし、産業機械や電子部品製造装置向けに供給。

主な製品・サービス8
NTダイカッター
紙やフィルムなどの打ち抜き加工に用いる高性能な回転刃。超硬合金製の刃で長寿命。
磁気ヘッド基板
ハードディスクなどの磁気ヘッドに用いる高精度セラミックス基板。
半導体・液晶関連機械部品
半導体や液晶製造装置の部品で、高耐摩耗性が要求される部品。
二軸混錬押出機部材
プラスチックや食品の混錬・押出に用いる装置の耐摩耗部品。
耐摩耐食部品
機械の摺動部や腐食環境で使われる部品で、超硬合金やセラミックスで高耐久を実現。
超硬・セラミックス精密加工品
超硬合金やファインセラミックスを精密加工した部品。
ウルトラファインバブル関連製品
微細気泡を発生させる技術を用いた洗浄・殺菌装置。
自動化・省力化機器
工場の自動化や省力化を支援する装置。

02電機部品主力

電力開閉機器用電気接点、溶接・放電加工用電極、X線遮蔽材、タングステン線・棒・板・リボンなどを製造販売。電力インフラや医療分野など幅広い用途に対応。

主な製品・サービス5
電気接点
電力開閉器やリレーの接点部材。タングステン合金などで耐アーク性・耐摩耗性を向上。
溶接・放電加工用電極
抵抗溶接や放電加工に用いる電極で、高精度な加工を支える。
X線遮蔽材
医療・工業用X線装置の遮蔽に使用。タングステン材で高い遮蔽性能を発揮。
バランサー用錘
回転体のバランスを取るための錘。タングステンの高比重を活かす。
タングステン・モリブデン線・棒・板・リボン
高融点金属の加工品で、医療器や環境装置、電子部品などに利用。

03その他その他

ビル管理事業など、本業に関連しないサービス事業を展開。

製品と技術

衛生用品向けNTダイカッター

機械部品事業の主力製品であるNTダイカッターは、おむつや生理用ナプキンなどの衛生用品を連続生産するラインに組み込まれる回転刃である。タングステンカーバイドを素材とし、高硬度と耐摩耗性により長寿命を実現。顧客の生産速度向上や製品品質安定に貢献する。2024年3月期は海外顧客の新規設備投資需要と新構造ユニットの拡販により好調に推移し、同市場の売上を押し上げた。競合他社との差別化要因として、自社で粉末冶金から加工まで一貫生産できる点が挙げられる。

HDD用磁気ヘッド基板と半導体関連部品

HDD(ハードディスクドライブ)用磁気ヘッド基板は、データセンター向け大容量HDDの需要拡大を背景に堅調な販売が続く。セラミックスや超硬合金を精密加工した基板で、ヘッドの位置決め精度を支える。同じく機械部品事業の半導体・液晶関連機械部品は、製造装置のチャンバー内部品や搬送用部材として供給される。2024年3月期は半導体製造装置向け給電端子部品(電機部品事業)が設備投資需要の増加で大幅増収となり、両事業が半導体市場の好循環を取り込んだ。

電気接点と抵抗溶接用電極

電機部品事業の根幹をなす製品が、電力開閉器や遮断器に使用される電気接点である。タングステンや銀タングステン合金を用い、アーク溶断や摩耗に耐える特性を持つ。抵抗溶接用電極は自動車の電装部品溶接ラインで使われ、先端に高融点金属を用いることで電極寿命を延ばす。2024年3月期は自動車市場の電極需要増加により同事業の自動車部品市場が増収となった。また、産業用設備向けブレーカー用電気接点も原材料価格転嫁が進み、売上拡大に寄与した。

医療用タングステンワイヤーとX線遮蔽材

カテーテル用タングステンワイヤーは、血管内治療のガイドワイヤーやコイルとして使用される医療部材である。タングステンの高密度とX線不透過性を活かし、体内での位置確認を容易にする。2024年3月期は北米・その他地域で需要が増加し、価格改定と為替効果も加わり収益に貢献した。また、X線遮蔽材は医療用X線室の壁材やCT装置の遮蔽部品として採用される。これらの製品は電機部品事業に含まれ、高付加価値分野として位置づけられている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

タングステン製品でオンリーワン、安定成長

日本タングステンは電気機器セクターに属し、タングステンやモリブデンなどの特殊金属製品を手掛ける専門メーカーです。同業他社のキオクシアホールディングスやイビデンと比較すると、売上高は約120億円と小規模ながら、高い技術力でニッチ市場を開拓しています。売上高は115億円(24/3期)から128億円(26/3期)へ増加しており、営業利益率は5%台と安定。業界内では希少な素材に特化し、オンリーワンのポジションを築いています。

強み

  • タングステンやモリブデンの加工技術に強みを持ち、高付加価値製品を提供。
  • 特定分野で高いシェアを有し、競合が参入しにくい環境を構築。
  • 半導体や航空宇宙など、成長産業向けに需要が安定している。
  • 営業利益率が5%前後で推移し、急激な変動が少ない。

課題

  • タングステンなどの原料価格変動が収益に影響を与える可能性。
  • ニッチ市場であるため、大幅な売上拡大が難しい。
  • 専門技術の継承が課題で、人材育成が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

電気機器の時価総額近傍。太字が日本タングステン

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16616トレックス・セミコンダクター216億円17.1倍
26629テクノホライゾン206億円5.3倍
36989北陸電気工業204億円9.5倍
46853共和電業199億円19.8倍
56928エノモト198億円15.1倍
66998日本タングステン183億円63.5倍
76743大同信号182億円9.0倍
86678テクノメディカ177億円13.0倍
96848東亜ディーケーケー173億円18.1倍
106882三社電機製作所167億円39.0倍
116797名古屋電機工業155億円9.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 32件

1931年創業と東芝傘下への参入

1931年4月、佐賀市に日本タングステン合名会社が設立され、福岡市住吉に住吉工場を開設してタングステンの製造・販売を開始した。同年7月に東京出張所、翌1932年3月に大阪出張所を開設し、販路を拡大。1932年9月には株式会社に改組すると同時に、東京電気株式会社(現・東芝)の傘下に入った。これにより東芝グループの一員として安定した資金調達と技術支援を得られる体制が整い、本社も福岡市住吉に移転した。1941年1月には昭和冶金株式会社を吸収合併し、生産能力を拡大した。

戦後の東芝離脱と株式公開

1948年7月、独占禁止法の施行により、東芝が保有する日本タングステンの株式を持株会社整理委員会に譲渡され、東芝グループから独立した。1951年4月には同委員会から株式が公開され、一般株主のもとで経営が始まった。1961年10月に東京証券取引所市場第二部へ上場し、1962年1月には福岡証券取引所にも上場した。この間、1956年に名古屋営業所(現東海支店)、1959年に福岡支店(現九州支店)を開設し、国内販売網を整備した。1963年には塩原工場が完成し本社を移転、住吉工場の機能も統合して生産拠点を集約した。

生産拠点の拡充と子会社設立

1970年2月に飯塚工場(福岡県飯塚市)を開設し、生産能力を増強。1975年7月には宇美研究所(福岡県宇美町、現宇美工場)を設置し、研究開発機能を強化した。1976年7月、工務部門を分離して株式会社福岡機器製作所を設立し、グループ内での役割分担を明確化。1993年11月には本社を現在地の福岡市博多区に移転し、本社工場を福岡工場と改称した。1996年9月には基山工場(佐賀県基山町)を開設し、福岡工場と宇美工場の一部を移転・集約することで生産効率を高めた。

タイ・中国・米国・欧州への事業展開

海外展開は1979年4月にタイに関連会社サハビリヤニッタン株式会社を設立したことに始まる。1995年10月には同じくタイにSVニッタンプレシジョン株式会社を設立し、2005年に両社を合併してSV NITTAN CO.,LTD.とした。2006年1月には中国の上海三義精密模具有限公司(現上海恩悌三義実業発展有限公司)に出資し、2010年に追加出資で連結子会社化した。2009年12月には米国にNIPPON TUNGSTEN USA, INC.、2016年5月にはイタリアにNIPPON TUNGSTEN EUROPE S.r.l.を設立し、北米と欧州での販売・サービス拠点を確保した。

市場移行と2028中期経営計画

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、市場第二部からスタンダード市場へ移行した。2020年には子会社の株式会社エヌ・ティーサービスを吸収合併し、グループ運営の効率化を図った。2023年度からは「日本タングステングループ2028中期経営計画」を開始し、希少資源を通じた価値最大化、働きがいの向上、DX・アライアンス・財務戦略の一体推進を掲げる。2028年度目標としてROE5%・営業利益7億円、2031年度(創業100周年)にはROE10%・営業利益20億円を目指している。

年表32件を開く

1930年代

  • 1931年4月創業佐賀市に日本タングステン合名会社設立、住吉工場(福岡市住吉)を開設しタングステンの製造、販売を開始
  • 1931年7月東京出張所開設(現東京支店)
  • 1932年3月大阪出張所開設(現大阪支店)
  • 1932年9月株式会社に改組、同時に東京電気株式会社(現株式会社東芝)の傘下に入る
  • 1932年11月本社を福岡市住吉に移転

1940年代

  • 1941年1月M&A昭和冶金株式会社を吸収合併
  • 1948年7月独占禁止法施行により東京芝浦電気株式会社(現株式会社東芝)が保有する当社株式を持株会社整理委員会に譲渡

1950年代

  • 1951年4月持株会社整理委員会より上記株式を公開
  • 1956年4月名古屋営業所開設(現東海支店)
  • 1959年5月福岡支店開設(現九州支店)

1960年代

  • 1960年11月塩原工場(福岡市塩原)開設
  • 1961年10月上場株式を東京証券取引所市場第二部に上場
  • 1962年1月上場株式を福岡証券取引所市場に上場
  • 1963年6月塩原工場完成と共に本社を当工場内に移転、本社工場となる
  • 1963年10月住吉工場を本社工場に移転
  • 1966年9月株式会社昭和電気接点工業所へ資本参加(連結子会社)

1970年代

  • 1970年2月飯塚工場(福岡県飯塚市)開設
  • 1975年7月宇美研究所(福岡県宇美町)開設(現宇美工場)
  • 1976年7月工務部門を分離し、株式会社福岡機器製作所を設立(連結子会社)
  • 1979年4月創業タイ国に関連会社、サハビリヤニッタン株式会社を設立

1990年代

  • 1993年11月本社を現在地(福岡市博多区)に移転、本社工場を福岡工場と改称
  • 1995年10月創業タイ国に関連会社、SVニッタンプレシジョン株式会社を設立
  • 1996年9月基山工場(佐賀県基山町)開設、福岡工場及び宇美工場の一部を移転

2000年代

  • 2000年3月株式会社エヌ・ティーサービスの株式を取得し連結子会社となる
  • 2003年6月基山工場、飯塚工場、宇美工場をQMS製造本部として、ISO9001:2000認証取得
  • 2005年12月M&Aサハビリヤニッタン株式会社とSVニッタンプレシジョン株式会社が合併しSV NITTAN CO.,LTD.となる(持分法適用関連会社)
  • 2006年1月上海三義精密模具有限公司(現上海恩悌三義実業発展有限公司)に出資し関連会社となる
  • 2009年12月米国に子会社、NIPPON TUNGSTEN USA, INC.を設立(連結子会社)

2010年代

  • 2010年8月上海三義精密模具有限公司(現上海恩悌三義実業発展有限公司)に追加出資し連結子会社となる(連結子会社)
  • 2016年5月イタリアに子会社、NIPPON TUNGSTEN EUROPE S.r.l.を設立(連結子会社)

2020年代

  • 2020年1月M&A連結子会社 株式会社エヌ・ティーサービスを吸収合併
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第二部からスタンダード市場へ移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で493人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は643万円で、9期前と比べて+2.3%平均年齢は40.0歳、平均勤続年数は16.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月478
2018年3月486
2019年3月62939.617.6497
2020年3月60239.317.0502
2021年3月56739.716.9527
2022年3月61539.916.5518
2023年3月63440.016.3513
2024年3月60239.916.2515
2025年3月62040.116.7511137
2026年3月64340.016.4493142

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率1.4%
縦線は目安の30%
男性育休取得率88.9%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)74.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 3 / 海外 3、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
基山工場 — 佐賀県基山町1,997百万円
機械部品事業 電機部品事業 全社(共通)
本社 — 福岡市博多区1,274百万円
全社(共通)
宇美工場 — 福岡県宇美町490百万円
機械部品事業
飯塚工場 — 福岡県飯塚市402百万円
電機部品事業
電機部品事業 — ㈱昭和電気接点工業所(福岡県飯塚市)64百万円
機械部品事業 — ㈱福岡機器製作所(佐賀県基山町)19百万円
機械部品事業 — NIPPON TUNGSTEN USA, INC. (米国ウエストバージニア州)18百万円
機械部品事業 電機部品事業 — 上海恩悌三義実業発展有限公司(中国上海市)4百万円
主な関係会社
  • 国内
    ㈱福岡機器製作所
    佐賀県 基山町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱昭和電気接点工業所
    福岡県 飯塚市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    上海恩悌三義実業発展有限公司(注)2
    中国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    NIPPON TUNGSTEN USA, INC.
    米国 ウエストバージニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    NIPPON TUNGSTEN EUROPE S.r.l.
    イタリア ローマ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    SV NITTAN CO.,LTD.
    タイ国 バンコク市 · 持分法適用会社
    議決権48.5%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は128億円営業利益7億円前期と比べると増収増益で、売上が+3.2%、利益が+0.0%。

売上高
+3.2%
128億円
営業利益
+0.0%
7億円
純利益
-57.1%
3億円
営業利益率
5.5%
前期比 -0.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高150億円128億円
営業利益7億円7億円
純利益7億円3億円
1株あたり配当¥90¥90

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は42億円、営業利益は6億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+44.8%、営業利益は+200.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q280
2024年1Q2926.92
2024年2Q2813.62
2024年3Q2713.71
2024年4Q310
2025年2Q6346.34
2025年4Q6134.93
2026年2Q6134.93
2026年4Q6746.00
2027年1Q42614.36

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は113億円から128億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は5.5%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月113−2−8
2014年3月11633
2015年3月11444
イタリアに子会社、NIPPON TUNGSTEN EUROPE S.r.l.を設立(連結子会社)
2016年3月11087
2017年3月10165
2018年3月111107
2019年3月127118
連結子会社 株式会社エヌ・ティーサービスを吸収合併
2020年3月11676
2021年3月996−1
2022年3月120129
2023年3月126128
2024年3月11585
2025年3月1247105.67
2026年3月1287115.53

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高128億円のうち、営業利益として残るのは7億円5.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の2.3%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金75.8%97億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金18.8%24億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.5%7億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
24.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.4pt
5.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.6pt
2.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.9pt
2.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが10億円、投資CFが−9億円で、差し引きのフリーCFは1億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は32億円で、売上の3.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月1−13028
2014年3月8−42434
2015年3月10−8−6230
2016年3月11−3−12826
2017年3月9−4−6525
2018年3月13−6−7725
2019年3月9−170−817
2020年3月12−70522
2021年3月13−5−6825
2022年3月19−3−21639
2023年3月12−2−31045
2024年3月3−11−3−835
2025年3月10−9−3133
2026年3月10−9−3132

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は189億円。このうち返さなくてよい自己資本が133億円で、自己資本比率は70.4%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月154688643.6
2014年3月162808248.8
2015年3月162867652.7
2016年3月148876158.3
2017年3月148905860.2
2018年3月161966559.2
2019年3月1641006461.0
2020年3月1611006161.8
2021年3月1501005066.7
2022年3月1641075765.2
2023年3月1681135566.9
2024年3月1711215070.6
2025年3月1761265171.2
2026年3月1891335670.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
32億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
73億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
3億円
在庫として抱えている分
負債合計
56億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
81
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率224社中78位あたり、逆に低いのはROE224社中194位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.1%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.5%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
70.4%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.2%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.5%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,545で、1年前と比べて+164.6%過去52週の値幅のなかでは97%の位置にある。

¥3,545-1.5%1ヶ月+78.4%1年+164.6%時価総額183億円
過去52週の値幅
安値¥1,311高値¥3,625

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)63.5倍
PER (会社予想)23.9倍
PBR1.24倍
配当利回り2.54%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月19日に前日比10.55%安の3095円と急落したが、1ヶ月では62.47%上昇と大幅高。8月7日に出来高81万株超と急増し、株価は3120円に急伸。その後も高水準の出来高が続き、25日線を約30%上回るなど上昇トレンドが鮮明だ。RSIは78.11と買われすぎで、過熱感が意識される。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)

実績PERは55.56と業界平均の30.54を大きく上回るが、予想PERは20.9まで低下が見込まれる。PBRは1.08倍で平均の2.58倍を下回り割安感があるが、ROEは2.1%と低く収益性が課題。配当利回りは2.91%で平均2.32%を上回るが、配当性向が150.3%と高く、持続性に懸念。割高とまでは言えないが、成長性を考慮してもやや割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)63.5倍30.8倍
PER (予想)23.9倍
PBR1.24倍2.58倍
ROE2.1%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

半導体市場のサイクルと、材料価格の変動が業績を左右する。強気派は、半導体製造装置向け需要の回復と、タングステン需要の長期的な成長を見込む。一方、弱気派は、売上高が伸び悩み、利益率が低水準であること、競争激化による価格圧力を懸念する。株価は1年で大きく上昇しており、期待が先行している可能性もある。

プラスに働く材料7
  • 半導体需要回復の恩恵

    売上高が2025年3月期に増収に転じ、半導体製造装置向け需要の回復が見込まれる。

  • タングステンの需要増

    電気自動車や再生可能エネルギー分野でのタングステン需要増加が期待される。

  • 株価上昇が示す期待

    過去1年で株価が約150%上昇し、市場の期待が高い。

  • 売上高128億円と3期連続増収通年影響

    売上高は115億円→124億円→128億円と3期連続で増加

  • 営業利益7億円と前期並みを維持通年影響

    2026/3期の営業利益は7億円で前期と同じ水準

  • 配当利回り2.82%と高く、下値支援通年影響

    配当利回り2.82%を確保し、株主還元が評価

  • PBR1.12倍と純資産接近、資産価値が下支え継続影響

    PBR1.12倍と簿価近辺で下値は限定的

マイナスに働く材料7
  • 低い収益性

    営業利益率が5%台で、売上高に対する利益率が低い。

  • 業績の不安定性

    過去の売上高は減少傾向にあり、市況変動の影響を受けやすい。

  • 競争激化

    同業他社との競争により、価格競争が激化する可能性がある。

  • 実績PER57.38倍は極めて割高継続影響

    実績PER57.38倍と高く、業績次第で修正リスク

  • 直近期の純利益7億円から3億円へ半減決算発表後影響

    2026/3期の純利益は3億円と前期7億円から減少

  • 営業利益率が5.65%から5.47%へ低下通年影響

    営業利益率は前期5.65%から5.47%に低下

  • ROE2.1%と低く資本効率の改善遅れ通年影響

    ROE2.1%と低く、株主資本の効率活用が課題

次の決算で確かめる点
売上高
需要動向を直接反映し、業績の基盤となるため。
営業利益率
収益性の改善度合いを見るため。
半導体関連売上
主要な需要先の動向を把握するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり90で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.54%。

年間配当
¥90
1株あたり
配当利回り
2.54%
いまの株価に対して
配当性向
150.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2832.1
2018年3月4045.533.2
2019年3月4818.824.4
2020年3月35−26.322.0
2021年3月20−42.9
2022年3月60200.039.7
2023年3月600.039.1
2024年3月50−16.752.6
2025年3月500.036.6
2026年3月500.0150.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥90

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,029人。区分でいちばん多いのは個人・その他63.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が28.9%を占め、残る71.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他61.363.062.465.365.663.1
金融機関25.425.525.322.922.922.9
事業法人8.06.96.76.26.16.1
自己株式6.66.56.26.05.95.8
外国法人2.62.32.82.52.55.2
証券会社2.72.32.83.22.82.7
外国人個人0.00.00.10.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(退職給付信託口・九州電力株式会社及び九州電力送配電株式会社口)6.46
02株式会社福岡銀行4.15
03日本タングステン取引先持株会4.05
04日本タングステン従業員持株会3.63
05みずほ信託銀行株式会社2.48
06明治安田生命保険相互会社2.33
07株式会社西日本シティ銀行1.96
08株式会社佐賀銀行1.94
09HMG JAPAN FUND(常任代理人 香港上海銀行東京支店)1.80
10宇部マテリアルズ株式会社1.55

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+272%、1株純資産は14期で+898%。直近期のROEは2.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−32275−11.0
2014年3月123224.114.045.5
2015年3月163484.911.323.5
2016年3月273587.66.528.7
2017年3月1953,7155.39.432.1
2018年3月2893,9497.59.733.2
2019年3月3434,1198.56.724.4
2020年3月1232,0526.06.722.0
2021年3月−132,076−0.6
2022年3月1812,2248.46.139.7
2023年3月1592,3247.08.239.1
2024年3月1092,4994.511.852.6
2025年3月1402,5885.58.736.6
2026年3月562,7452.136.0150.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額159百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
中原賢治代表取締役 取締役社長 社長執行役員6121,405
原口寿取締役 常務執行役員 経営管理本部長、調達部担当、コンプライアンス担当6314,370
後藤信志取締役6763,491
毛利茂樹取締役6828,087
成清好寛取締役59
仲宏敏取締役69
今里州一取締役(監査等委員) (常勤)688,200
久留和夫取締役(監査等委員)76
小田昌彦取締役(監査等委員)71
杉原知佳取締役(監査等委員)55
味冨晋三取締役 執行役員 製造本部、技術開発本部、品質保証センター、工場支援部担当 兼 基山工場長 上海恩悌三義実業有限公司 董事長5612,628
岡部麻子取締役(監査等委員)56

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)458811729
社外取締役628285
取締役(社内)1141414

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容778字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社5社及び持分法適用関連会社1社により構成され、機械部品事業、電機部品事業並びにこれらに類しないその他の事業を行っております。 当社グループの事業概要は次のとおりであります。 (機械部品事業) NTダイカッター、磁気ヘッド基板、半導体・液晶関連機械部品、二軸混錬押出機部材、耐摩耐食部品、機械部品、超硬・セラミックス精密加工品、ウルトラファインバブル関連製品、自動化・省力化機器等を製造販売しております。 当社及び関係会社(製造販売) <関係会社> (株)福岡機器製作所            (連結子会社) 上海恩悌三義実業発展有限公司                     (中国、連結子会社) NIPPON TUNGSTEN USA, INC.             (米国、連結子会社) NIPPON TUNGSTEN EUROPE S.r.l      (イタリア、連結子会社) SV NITTAN CO.,LTD.            (タイ国、持分法適用関連会社) (電機部品事業) 電力開閉機器用電気接点、抵抗溶接用・放電加工用・プラズマ用等電極、X線遮蔽材、バランサー用錘、医療及び環境用途向けタングステン及びモリブデン線・棒・板・リボン、半導体関連電気部品等を製造販売しております。 当社及び関係会社(製造販売) <関係会社> (株)昭和電気接点工業所            (連結子会社) 上海恩悌三義実業発展有限公司                     (中国、連結子会社) (その他) 上記に関連しないビル管理事業等を行っております。 当社(サービス) 事業の系統図は次のとおりであります。 (注) 得意先へのサービスの取引は、当社が行っております。
経営方針・対処すべき課題2,170字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 今後の見通しにつきましては、内需を中心に緩やかな回復が期待されるものの、国際情勢や各国政策動向、原材料価格の変動等により、先行き不透明な状況が続くものと見込まれます。 当社グループがターゲットとする市場におきましては、次のとおりです。 ・衛生用品機器・医療用部品市場(機械部品事業・電機部品事業) NTダイカッター(機械部品事業)が、原材料価格の高騰の影響の懸念があるものの、引き続きまとまった需要があり、好調に推移すると見込んでおり、医療関連部材のカテーテル用タングステンワイヤー製品(電機部品事業)も堅調に推移すると見込んでおります。 ・半導体・電子部品市場(機械部品事業・電機部品事業) HDD用磁気ヘッド基板(機械部品事業)が堅調に推移すると見込んでおります。 ・自動車部品市場(電機部品事業) 電装部品溶接用の抵抗溶接用電極は需要も引き続き堅調に推移すると見込んでおります。 ・産業用機器・部品市場(機械部品事業・電機部品事業) 二軸混練押出機用の金属部品(機械部品事業)は、引き続き量産化に向けた製品展開を推進してまいりますが、一部で顧客の量産化の需要が後ろ倒しで推移すること等を見込んでおります。 また、中国の輸出規制の強化等を背景に、タングステンをはじめとする原材料価格が高止まりしている中で、当社グループでは販売価格への転嫁を進め、収益の確保に努めております。なお、原材料の調達には一定のコスト増加要因が生じているものの、当社グループでは必要な在庫を確保しており、現時点で生産への直接的な影響は生じておりません。引き続き、仕入先からの安定的な調達およびリサイクル粉末の活用に向けた検討等を進め、継続的な生産体制の維持に努めてまいります。 (日本タングステングループ2028中期経営計画) 当社グループは、企業価値向上の中期的な取組みとして、サステナビリティを軸とした経営の下で、中期的な課題の解決を踏まえ、当社グループの目指すべき姿を示した「ビジョン2028」の達成に向け、2028年度を最終年度とする「日本タングステングループ2028中期経営計画(2028中計)」を推進してまいります。 ビジョン2028日本タングステングループは、一人ひとりの活躍とつながりによって人と資源の制約を乗り越え、選ばれる存在になっている。 2028中計では、全社戦略として、希少資源を通じた価値最大化および働きがい・創造力の向上を中心に、DX、アライアンスならびに財務戦略を一体で推進し、収益性と資本効率の向上を図ります。 全社戦略の概要 重点戦略 ● 希少資源を通じた価値最大化約100年にわたり磨き上げてきたマテリアル力(素材・加工技術)およびお客様のニーズを製品やサービスとして具現化するデザイン力で、より少ない希少資源から、よりよい価値を創造できるビジネスへ変革します。また事業の選択と集中を進め、「コア事業」で収益基盤を強化しつつ、「成長事業」への戦略的投資を加速することで、当社グループの収益性と成長性の最大化を目指します。● 働きがいと創造力のスパイラルアップ多様な価値観を持つ人々の働きやすさ、コミュニケーション、やりがいを向上し、さらにビジョンの達成に向けた組織のマネジメント力を強化することで、挑戦と成果の好循環が続くスパイラルアップを促進します。 ● DX戦略ITリテラシーの向上やITガバナンスの浸透等によるDX推進の基盤整備を進め、さらに経営・開発・営業・製造の4領域においてDXを推進し、デジタルとリアルの融合によって競争力を高めます。● アライアンス戦略地政学的要因等によって発生しうる希少資源を巡る価格変動や供給リスクに対応するため、開発、原料調達、リサイクルの各領域において業界横断で連携することで、持続可能なサプライチェーン基盤を確立します。● 財務戦略・資本戦略2028中計における「コア・成長事業への成長投資」「安全基盤強化投資」ならびに「人的資本投資」の適切な配分に向けた基本方針を示します。また、株主還元については、配当性向の向上および配当金の下限額の引き上げを通じて、株主価値の向上を図り、安定的かつ持続可能な株主還元の充実を目指します。 目標とする指標(KGI) 当社グループを取り巻く経営環境は、中国の輸出規制に起因するタングステン材料をはじめとする原材料の調達難や価格高騰、さらには人件費の上昇等により、一層厳しさを増しております。収益力および資本効率を高めながら、本計画の最終年度となる2028年度までに、この難局を乗り越え、創立100周年を迎える2031年に向けて飛躍するべく、全社一丸となって戦略の遂行に取り組んでまいります。目標とする指標としては、営業利益およびROEをKGIに設定し、2028年度までに収益力および資本効率性を回復するとともに、2031年においてはより高い目標を掲げ、力強く邁進してまいります。 2028年度 目標   2031年度 目標 ROE   5%   10% 営業利益   7億円   20億円
事業等のリスク4,911字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 (リスクマネジメント体制) 当社は、当社グループの事業活動に関するリスク管理を所管する「リスクマネジメント委員会」を設置しております。リスクマネジメント委員会は、取締役社長を委員長とし、各部門の部門長がリスクオーナーとしての責任を負っております。 当社グループでは、各部門がリスクを抽出、当該リスクについて管理レベル、業績等への影響度、緊急性の観点から重要性を評価し、当該リスクへの対応策を決定した上で、リスクマネジメント委員会事務局に提出しております。なお、各部門を通じて提出されたリスクのうち、特に重要性が高いリスクについては、リスクマネジメント委員会において対応策の実施状況をモニタリングし、その実効性を確認しております。 また、緊急事態が生じた場合には「緊急対策本部」を設置し、迅速かつ的確な対応を行うとともに、緊急事態による損害の軽減に必要な対策を行います。 (事業等のリスク) 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、当社グループの経営成績及び財務状況等(株価等を含む)に影響を及ぼす可能性のある特に重要性の高いリスクには以下のようなものがあると考えられます。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月25日)現在において当社グループが判断したものであります。 リスク項目   リスク内容   対策 経営リスク   コンプライアンス   当社グループにおいて、万が一、コンプライアンス違反が生じた場合には、損害賠償責任や信用失墜等により業務運営に支障をきたす可能性があり、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループは、左記リスクに対応するため、内部通報制度を含むコンプライアンス体制を構築し、コンプライアンスファーストの意識を浸透させるための教育等を実施しているほか、取締役会やリスクマネジメント委員会等においてコンプライアンス遵守状況をモニタリングし、適宜改善活動を行っております。 人財育成・人員確保等   当社グループにおいて、有能な人財の育成や事業活動に必要な人員の確保、適正な配置ができなかった場合には、長期的視点から当社グループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループは、左記リスクに対応するため、多様な価値観を持った人々が、働きがいを感じ、積極的に力を合わせて価値創造に挑戦する企業文化を醸成するとともに、経営理念や人財育成方針に基づくOJT、専門性を有するキャリア人財の獲得や、計画的かつ継続的な階層別・職種別教育を実施し、高度なスキル、高い専門性を有し、グローバルに活躍できる人財の育成・開発を行っております。 情報セキュリティ   サイバー攻撃によって、当社業務システム障害、生産・出荷業務の停止、秘密情報や個人情報の外部流出等が発生した場合には、当社グループのイメージ低下や損害賠償の発生、当社の優位性の低下・欠落の可能性など、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループは、左記リスクに対応するため、顧客情報や秘密情報、グループ各社が保有するノウハウ、技術等の情報の管理を徹底するとともに、情報セキュリティに関する外部診断による課題の改善を通じて、情報が外部に流出しないよう継続的に体制強化を図っております。 リスク項目   リスク内容   対策 事業リスク   市場環境・競争力等   当社グループは、「衛生用品機器・医療用部品市場」、「半導体・電子部品市場」、「自動車部品市場」、「産業用機器・部品市場」の4つのターゲット市場に、注力商品であるNTダイカッター、カテーテル用タングステンワイヤー製品、磁気ヘッド基板、二軸混錬押出機用部材、EVリレー用接点などを供給しておりますが、注力商品ごとの市場環境の急激な変動、主要顧客の設備投資抑制、対応困難な価格競争、技術革新、医療分野にあっては市場参入障壁の高さによって、売上高が大きく減少し、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループは、左記リスクに対応するため、次世代の主力を担う新商品のターゲット市場投入に注力するほか、現行の主力製品の技術改良、主要顧客・新規顧客への拡販強化、アフターフォロー体制の構築、価格競争力を維持するための原価低減活動、工程内スループット改善に向けた活動、品質維持・改善活動等を強化しております。各国関税政策の急激な変動に対しましては、想定されるサプライチェーンの多様化に関連した顧客要望に柔軟に対応し、売上高の減少を最小限に抑えるための取り組みを推進しております。 新商品の開発   当社グループが計画している新商品の開発が未達または遅れた場合には、市場競争力を失い、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループは、左記リスクに対応するため、新商品開発への人的リソースの投入を強化し、お客様や市場のニーズに合致した新商品開発に注力するとともに、外部研究機関との共同研究や持続可能な社会への貢献に向けての新たな研究への取組みを推進することで、今後の成長市場において、継続的かつスピーディに新商品を創出するため、開発体制の強化に取り組んでおります。また、取締役会においても新商品開発状況に対するモニタリングを強化しております。 品質問題   当社グループが製造販売する製品の品質に欠陥が生じ、当社が加入している生産物賠償責任保険で補填される額を上回る損害賠償額が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループは、左記リスクに対応するため、すべての製品につきお客様が求める品質・仕様に適合し、欠陥が発生しないよう、工程の改善や管理を強化する取り組みを推進し、品質管理体制の強化を図っております。 原材料調達、価格の変動   当社グループの粉末冶金製品に係る原材料には、タングステン、コバルト等のレアメタルが使用されております。レアメタルは、主に中国や欧州からの輸入に依存しており、中国や欧州の政治・経済状況の変化、法律の改正、または世界的な需給逼迫等により調達できなくなった場合は、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。また、レアメタルは、地政学的リスクや市況により価格が急激に変動する可能性があり、当社グループの原材料調達価格もこの変動の影響を受ける可能性があります。   当社グループは、左記リスクに対応するため、関連情報の収集、適正在庫の見直し、複数取引先からの調達やグローバル調達体制の強化を実施しております。 海外での事業活動   当社グループは、主力製品であるNTダイカッターの主要顧客の海外展開に対応する形で、アメリカ、イタリア、中国、タイに関係会社を設立し、事業活動を行っておりますが、これら地域の政治的、経済的要因の変動、法的規制、税制度の改正、また、ストライキ、デモ等の労働争議、社会的混乱により当社グループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。また、海外関係会社において、原材料価格の上昇、海外の事業環境の悪化、各海外拠点での競合他社との価格競争激化等により、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループは、左記リスクに対応するため、現地での情報収集及び営業体制の強化、新商品の投入、原価低減活動による収益の確保等、海外での事業リスクに対応した活動を行っております。 リスク項目   リスク内容   対策 財務リスク   為替変動   当社グループの海外での事業活動及び海外との輸出取引において、為替相場の変動による影響を受けております。これらについては換算時の為替レートにより、現地通貨による価値が変わらなかったとしても、円換算後の価値が影響を受けることがあり、その状況によっては当社グループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループは、左記リスクに対応するため、為替感応度を低減させるための円建て取引や、外貨建て債権債務の残高管理により、リスク低減を図っております。 固定資産の減損   当社グループは、国内及び海外子会社の事業所で設備投資を実施しておりますが、当社グループの保有する固定資産について、当該資産又は資産グループが属する事業の経営環境の著しい変化や収益状況の悪化等により、固定資産の減損損失を計上する必要が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。また、中長期的な経営計画において取り組んでいる事業ポートフォリオの再編に向けた取組みの結果によっては、生産拠点の見直しや資産の処分に関する意思決定が行われたり、将来の使用が見込まれない遊休資産が発生したりするなど、減損の兆候が識別される可能性があります。   当社グループは、左記リスクに対応するため、将来の需要予測・市場分析、当社グループの競争力、想定されるリスクの洗い出し、投資効率等を勘案したうえで中長期的な経営計画・事業計画を立案し、取締役会等で十分審議したうえで投資を実施することとしております。また、事業の経営環境・市場環境に変化が生じた場合は、事業戦略の見直しについて取締役会で適宜審議・決定の上、対応することとしております。なお、収益性の低い事業については、市場環境等の変化に合わせ事業戦略を見直すなど、事業構造の改善に取り組んでおります。 環境・災害 リスク   労働災害等   当社グループの事業所において重大な労働災害や設備事故が発生した場合には、多額の賠償、復旧及び再発防止対策費用の発生、さらには、行政罰やレピュテーションの棄損による受注の減少等、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループは、左記リスクに対応するため、労働安全衛生・防災管理体制を構築し、労働災害及び生産設備等の事故防止に向けて、ヒヤリハットやリスクアセスメントの重要性の再認識教育、PDCAサイクルに基づく安全衛生活動を行っております。また、労働災害や設備事故による関係各署からの改善指導された事項への対応や、同種の災害を再び起こさないための各対策にも取り組んでおります。 環境規制等   当社グループの企業活動に伴って発生する廃棄物、規制物資、副産物等について、万が一、環境関連法令に違反した場合、将来の法規制の改正・強化により新たな管理・処理費用の負担が発生した場合、又は天災、事故等による災害復旧費等が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループは、左記リスクに対応するため、ISO14001(環境)の国際認証を取得し、環境規制に基づいて厳格に管理しているほか、自主基準による環境保全対策を行っております。また、省エネルギー対策、産業廃棄物の削減、太陽光発電事業等により、環境負荷への低減に取り組んでおります。また、社会的要求が加速する低炭素社会の実現に向けては、CO2削減に貢献する製品の販売や研究開発に取り組んでおります。 自然災害等   当社グループの事業所において台風、地震等の自然災害、または火災等の予期せぬ事故が発生した場合には、当社グループの生産設備、棚卸資産への被害、また、これに伴う生産・販売活動の中断等が発生することにより当社グループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。   当社グループは、左記リスクに対応するため、自然災害が予測される場合には万全の備えを行うとともに、万が一、予期せぬ事故等が発生したときに備え、工場ごとの災害発生時の初動マニュアル及びBCPの整備に取り組んでおります。
経営成績の分析 (MD&A)6,869字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概況は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における経済環境は、雇用・所得環境の改善を背景に国内景気は回復基調で推移しました。また、企業の設備投資意欲が底堅く推移する一方で、原材料・エネルギー価格の高止まりに加え、人件費上昇が収益圧迫の要因となりました。また、海外におきましては、AI関連需要が景気を下支えする一方、米国経済政策の動向、中国経済の減速および地政学リスクの継続等により、先行きは依然として不透明な状況が続いております。 当社グループがターゲットとする市場におきましては、衛生用品機器・医療用部品市場では、衛生用品機器が、新規需要や拡販活動等により好調に推移し、医療用途においても、需要が伸び、好調に推移しました。半導体・電子部品市場では、一部顧客の需要の一服等もありましたが、データセンター等で使用される大容量ハードディスクドライブ(HDD)の需要が堅調に推移しました。自動車部品市場では、電極需要が好調に推移しました。一方、産業用機器・部品市場では、中国向けの大幅な需要の減少が大きく、低調な結果となりました。 このような経済環境のもと、当社グループの業績は、機械部品事業では、注力商品であるHDD用磁気ヘッド基板や、NTダイカッターの需要が堅調に推移したものの、二軸混練押出機用の金属部品が、中国向けのまとまった需要が一服したこと等により、減収となりました。電機部品事業では、医療関連部材のカテーテル用タングステンワイヤー製品や抵抗溶接用電極が堅調に推移したほか、半導体製造装置に用いられる給電端子部品の需要が大幅に拡大したこと等により、増収となりました。 上記の結果、当社グループの売上高は、前年度比3.1%増の127億7千6百万円となりました。 損益面では、原材料価格高騰によるコスト上昇の影響や産業用機器・部品市場(機械部品事業)が低調に推移する中で、注力商品の販売が好調であったことや、一部の商品で価格転嫁が進んだこと、また、子会社の業績も堅調に推移したこと等により、営業利益は、前年度比3.5%増の7億1千3百万円となりました。経常利益は、スクラップ売却益、持分法による投資利益および為替差益を計上したこと等により、前年度比18.9%増の11億3千3百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、特別損失として、機械部品事業の産業用機器・部品市場における収益性の低下に伴う固定資産の減損損失7億9千7百万円を計上したこと等により、前年度比60.0%減の2億7千万円となりました。 セグメント別の状況は次のとおりです。 なお、セグメント別の金額については、売上高はセグメント間の取引を含んでおり、営業損益は全社費用等調整前の金額であります。 (機械部品事業) ■衛生用品機器・医療用部品市場 おむつなどの衛生用品製造設備の部品であるNTダイカッターは、海外顧客の新規設備投資の需要増や、新構造ユニットの拡販等により好調に推移し、増収となりました。 ■半導体・電子部品市場 電子機器製造用の金型製品等については、一部顧客の需要の一服等により、低調に推移したことから、減収となりました。一方で、情報機器関連のHDD用磁気ヘッド基板は、データセンター等で使用される大容量HDDの需要が堅調に推移しており、当市場としては増収となりました。 ■産業用機器・部品市場 製鉄所向けの耐摩耗部材は、在庫調整の影響により低調に推移し、減収となりました。また、二軸混練押出機用の金属部品は、量産化に向けた製品展開を継続しておりますが、前連結会計年度までの中国向けのまとまった需要の一服等により、減収となりました。 この結果、機械部品事業の売上高は前年度比4.1%減の68億5千4百万円となり、営業利益は同25.2%減の6億6千2百万円となりました。 (電機部品事業) ■衛生用品機器・医療用部品市場 医療関連部材のカテーテル用タングステンワイヤー製品は、北米やその他の地域向けでは需要増に加え、価格改定や為替の影響により増収となりました。 ■半導体・電子部品市場 半導体製造装置に用いられる給電端子部品が、半導体製造装置の設備投資需要の増加に伴い、増収となりました。 ■自動車部品市場 EVリレー用接点が一部でまとまった受注を確保したものの、需要は減少傾向にあり、減収となりました。一方、電装部品溶接用の抵抗溶接用電極は、自動車市場の電極需要の増加に伴い、当市場としては増収となりました。 ■産業用機器・部品市場 産業用設備向けのブレーカー用電気接点は、原材料価格の上昇に伴う価格転嫁等により、増収となりました。 この結果、電機部品事業の売上高は前年度比12.7%増の59億3千9百万円となり、営業利益は同65.5%増の6億5千9百万円となりました。 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比べ12億9千7百万円増加し189億3千1百万円となりました。これは主に有形固定資産が減少したものの、売掛金、投資有価証券及び退職給付に係る資産が増加したことによるものであります。負債は、5億1千7百万円増加し55億8千7百万円となりました。これは主に電子記録債務及び設備関係未払金が増加したことによるものであります。純資産は、7億8千万円増加し133億4千3百万円となりました。これは主にその他有価証券評価差額金及び退職給付に係る調整累計額が増加したことによるものであります。 ② キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物の期末残高は、営業活動により9億8千4百万円の資金を獲得し、投資活動により8億5千1百万円の資金を支出し、財務活動により2億6千3百万円の資金を支出した結果、前連結会計年度末と比較して、9千5百万円減少し、31億9千5百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により獲得した資金は9億8千4百万円となり、前年度比3千5百万円の収入減となりました。これは主に、非資金項目である減損損失の増加により、税金等調整前当期純利益が減少したこと及び棚卸資産の増減額が増加したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により支出した資金は8億5千1百万円となり、前年度比9千1百万円の支出減となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出が減少したことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により支出した資金は2億6千3百万円となり、前年度比2百万円の支出増となりました。これは主に配当金の支払が増加したことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 機械部品事業   7,206   13.2 電機部品事業   5,795   15.3 その他   -   - 合計   13,002   14.1 (注) 金額は、販売価額をもって表示しており、セグメント間の取引については、相殺消去しております。 b 受注状況 当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 機械部品事業   7,468   14.3   2,013   43.8 電機部品事業   6,512   18.5   1,819   45.9 その他   -   -   -   - 合計   13,980   16.2   3,832   44.8 (注) セグメント間の受注高及び受注残高については、相殺消去しております。 c 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 機械部品事業   6,837   △4.0 電機部品事業   5,939   12.7 その他   -   - 合計   12,776   3.1 (注) 1  セグメント間の取引については、相殺消去しております。 2  主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) (株)プロテリアル   1,172   9.5   1,336   10.5 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。その作成において見積りが必要となる事項につきましては、過去の実績やその時点で合理的と考えられる情報に基づき会計上の見積りを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果とは異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表の作成において採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。また、当社グループの連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a 財政状態の分析 (流動資産) 当連結会計年度末の流動資産の残高は、前連結会計年度末と比較して9億3百万円増加の110億4千8百万円となりました。これは主に売掛金が5億8千万円増加したこと、原材料及び貯蔵品が4億4千1百万円増加したことによるものであります。 (固定資産) 当連結会計年度末の固定資産の残高は、前連結会計年度末と比較して3億9千3百万円増加の78億8千2百万円となりました。これは主に有形固定資産が5億7千4百万円減少したものの、退職給付に係る資産が5億7千6百万円増加したこと及び投資有価証券が4億9千3百万円増加したことによるものであります。 (流動負債) 当連結会計年度末の流動負債の残高は、前連結会計年度末と比較して5億1千4百万円増加の50億7千1百万円となりました。これは主に電子記録債務が2億4千8百万円増加したこと及び設備関係未払金が2億1千8百万円増加したことによるものであります。 (固定負債) 当連結会計年度末の固定負債の残高は、前連結会計年度末と比較して2百万円増加の5億1千5百万円となりました。これは主にリース債務が1千6百万円減少したものの、繰延税金負債が2千4百万円増加したことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産の残高は、前連結会計年度末と比較して7億8千万円増加の133億4千3百万円となりました。これは主に退職給付に係る調整累計額が2億9千9百万円増加したこと及びその他有価証券評価差額金が2億9千6百万円増加したことによるものであります。 b 経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、前年度比3.1%増の127億7千6百万円となりました。 当社グループがターゲットとする市場におきましては、衛生用品機器・医療用部品市場では、衛生用品機器が、新規需要や拡販活動等により好調に推移し、医療用途においても、需要が伸び、好調に推移しました。半導体・電子部品市場では、一部顧客の需要の一服等もありましたが、データセンター等で使用される大容量ハードディスクドライブ(HDD)の需要が堅調に推移しました。自動車部品市場では、電極需要が好調に推移しました。一方、産業用機器・部品市場では、中国向けの大幅な需要の減少が大きく、低調な結果となりました。 このような経済環境のもと、当社グループの業績は、機械部品事業では、注力商品であるHDD用磁気ヘッド基板や、NTダイカッターの需要が堅調に推移したものの、二軸混練押出機用の金属部品が、中国向けのまとまった需要が一服したこと等により、減収となりました。電機部品事業では、医療関連部材のカテーテル用タングステンワイヤー製品や抵抗溶接用電極が堅調に推移したほか、半導体製造装置に用いられる給電端子部品の需要が大幅に拡大したこと等により、増収となりました。 詳細につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 (売上総利益) 当連結会計年度の売上総利益は、原材料価格高騰によるコスト上昇の影響や産業用機器・部品市場(機械部品事業)が低調に推移する中で、注力商品の販売が好調であったことや、一部の商品で価格転嫁が進んだこと、また、子会社の業績も堅調に推移したこと等により、前年度比6.3%増の31億1千3百万円となりました。 (営業利益) 当連結会計年度の営業利益は、売上総利益が増益だったこと等により、前年度比3.5%増の7億1千3百万円となりました。 (経常利益) 当連結会計年度の経常利益は、スクラップ売却益、持分法による投資利益および為替差益を計上したこと等により、前年度比18.9%増の11億3千3百万円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、特別損失として、機械部品事業の産業用機器・部品市場における収益性の低下に伴う固定資産の減損損失7億9千7百万円を計上したこと等により、前年度比60.0%減の2億7千万円となりました。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因 中国の輸出規制に関連する事業への影響につきましては、中国の輸出規制の強化等を背景に、タングステンをはじめとする原材料価格が高止まりしている中で、当社グループでは販売価格への転嫁を進め、収益の確保に努めております。なお、原材料の調達には一定のコスト増加要因が生じているものの、当社グループでは必要な在庫を確保しており、現時点で生産への直接的な影響は生じておりません。引き続き、仕入先からの安定的な調達およびリサイクル粉末の活用に向けた検討等を進め、継続的な生産体制の維持に努めてまいります。 このほか、経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。 中東情勢をはじめとする地政学リスクに対する影響につきましては、原材料価格高騰の継続による業績への影響が懸念されますが、原材料調達、価格の変動のリスクについては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク 原材料調達、価格の変動」に記載しております。 ④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 a キャッシュ・フロー 当社グループの当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末と比較して、9千5百万円減少し、31億9千5百万円となりました。 なお、各キャッシュ・フローの状況と増減につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フロー」に記載しております。 b 資金需要 当社グループの資金需要の主なものは、運転資金、設備資金、法人税等の支払、借入金の返済、配当金の支払等であります。 また、その資金の源泉といたしましては、営業活動によるキャッシュ・フロー、金融機関からの借入等により必要とする資金を調達しております。 なお、当社は、機動的な資金調達を目的として、限度額を20億円とするコミットメントライン契約を締結しており、大きく資金不足となることは想定しておりません。

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開示資料

出典

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