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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

santec Holdings

santec Holdings Corporation6777 · Standard · 電気機器

光部品と光測定器の開発・製造で世界の光通信を支える。OCT技術で医療機器にも展開。

概要

サンテックホールディングス(santec Holdings)は、光部品と光測定器の開発・製造・販売を中核とする光技術企業である。1979年に愛知県で創業し、1983年に光通信事業へ転換。現在はAIデータセンタ向け光部品や眼科医療機器など幅広い分野に製品を供給する。2026年3月期の連結売上高は315億円、従業員数は427名。東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

光部品と光測定器の2事業体制

当社グループは光部品関連事業と光測定器関連事業の二つを報告セグメントとする。光部品事業では光パワーモニタ、可変光減衰器、光スイッチ、光フィルタ、空間光変調器(SLM)などを開発・製造する。光測定器事業では波長可変光源、高速スキャニングレーザー、光干渉断層画像計(OCT)、光学式眼内寸法測定装置などを手掛ける。2026年3月期のセグメント売上高は光部品が63億円、光測定器が223億円と、測定器事業が全体の約7割を占める。

売上高13倍に急成長した収益構造

売上高は2013年3月期の24億円から2026年3月期には315億円へと約13倍に成長した。特に直近3年間はAIデータセンタ投資を背景に光部品と光測定器の需要が急拡大し、2026年3月期の営業利益は103億円(売上高営業利益率32.7%)、純利益は77億円に達した。経営指標として売上高総利益率50%、営業利益率15%を目標に掲げており、これを上回る水準で推移している。

16社の子会社で構成されるグローバル体制

当社グループは日本国内に加え、米国、英国、中国、カナダ、オーストラリアなどに16の子会社を擁する。1985年に米国ニュージャージー州に販売拠点を設立し、1998年には英国オックスフォードに欧州法人を設置。2001年には中国上海に現地法人を設立した。2013年には米国シリコンバレーに研究拠点を開設し、最先端技術の取り込みを図る。グループ各社は独立採算制で運営され、地域ごとの顧客ニーズに迅速に対応する体制をとる。

業界の中での役割は光部品サプライヤーとして、光通信装置メーカーや研究機関に製品を供給。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
315億円
営業利益
103億円
営業利益率
32.7%
純利益
77億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2019/3
事業売上構成比利益利益率
光測定器 関連事業29億円53.7%5億円17.2%
光部品 関連事業23億円42.6%3億円13.0%
システム・ソリューション事業2億円3.7%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01光部品関連主力

光伝送装置向けの光部品を開発・製造・販売。光パワーモニタ、光減衰器、光スイッチ、光フィルタ、空間光変調器などを提供し、光通信インフラの構築に貢献。

主な製品・サービス5
光パワーモニタ
光信号のパワーを監視する部品。通信品質の維持に使用される。
光減衰器
光信号の強度を調整する部品。受信レベルの最適化に使用。
光スイッチ
光信号の経路を切り替える部品。ネットワークの冗長化や試験に使用。
光フィルタ
特定波長の光を取り出す部品。波長多重通信などに使用。
空間光変調器(SLM)
光の位相や強度を空間的に制御するデバイス。光通信や計測に応用。

02光測定器関連準主力

光伝送装置や光部品の評価・検査用測定器、OCT(光干渉断層画像計)、光学式眼内寸法測定装置を開発・製造・販売。光通信の品質管理から医療診断まで幅広い分野に製品を提供。

主な製品・サービス4
波長可変光源
任意の波長の光を発生させる光源。光部品の評価・検査に使用。
光インスツルメンツ
光パワーメータなど光測定のための計測器群。
OCT(光干渉断層画像計)
光干渉を利用して生体組織の断層画像を非侵襲で取得する医療機器。眼科診断などに使用。
光学式眼内寸法測定装置
白内障手術などに使用する眼内寸法を測定する医療機器。

製品と技術

光部品:可変フィルタと空間光変調器

光部品関連事業の主要製品には、光パワーモニタ、可変光減衰器、光スイッチ、光フィルタ、空間光変調器(SLM)がある。偏波無依存型可変光フィルタは1993年の開発以来、波長多重通信のキーデバイスとして進化を続ける。SLMは高出力レーザー向けの研究開発が進んでおり、非通信分野への応用が期待される。光部品事業の2026年3月期売上高は63億円で、前期比41%増と急成長した。

光測定器:波長可変光源とOCT技術

光測定器関連事業では、波長可変光源(TSL)、高速スキャニングレーザー、光干渉断層画像計(OCT)、光学式眼内寸法測定装置を主力とする。2008年に供給を開始したHSL-200は世界初の波長走査型OCT方式診断装置用光源として医療現場に革新をもたらした。2026年3月期の同事業売上高は223億円、セグメント利益82億円と高い収益性を示す。現在は次世代型TSLの開発やシリコンフォトニクス向け測定需要に対応した新製品を投入している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

光部品で国内首位、高収益

santec Holdingsは光部品・光学機器の専業メーカー。同業のキオクシアホールディングスは不揮発性メモリが主力であり、イビデンは電子回路基板が主体で、光分野の専業性は同社が際立つ。売上高は2025年3月期240億円と規模は中堅だが、営業利益率30.83%と非常に高く、市場で高い競争力を示す。海外売上比率は高いと推定されるが、データからは不明。内需依存度は低く、グローバル需要を捉えている。光通信市場の拡大を背景に成長が期待される。

強み

  • 2025年3月期の営業利益率30.83%と業界トップクラスの収益性を誇る。
  • 光通信向け部品で高いシェアを持ち、差別化された製品を提供。
  • データセンター需要拡大により、光モジュール市場は今後も成長見込み。
  • 売上高は過去2年平均約26%増と急成長。2026年3月期も31%増予想。

課題

  • 光部品に特化しており、市場変動の影響を受けやすい。
  • 海外メーカーや大手電機メーカーが参入し、競争激化の可能性。
  • 売上高が数百億円規模であり、大口顧客への依存度が高い可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

電気機器の時価総額近傍。太字がsantec Holdings

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16849日本光電工業2,587億円17.0倍
26744能美防災2,555億円18.1倍
36814古野電気2,440億円14.4倍
46703沖電気工業2,400億円11.1倍
56592マブチモーター2,263億円14.2倍
66777santec Holdings2,231億円28.6倍
76736サン電子2,134億円20.2倍
86516山洋電気2,020億円21.3倍
96875メガチップス2,019億円18.3倍
106523PHCホールディングス1,897億円391.9倍
116750エレコム1,879億円7.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 32件

創業から光通信事業への転換(1979〜1983年)

1979年、協同商事として名古屋市中区で創業、資本金2000万円。当初はファインセラミック材料の開発・輸入を手掛けた。1981年に子会社を設立し、1983年には商号をサンテックに変更、電子部品事業から光通信事業へと大きく方針転換した。翌1984年には光ファイバ全自動検査システム「FTS-2000」を完成、同社初の光通信製品となった。

可変光フィルタで光部品事業に本格参入(1993年)

1993年、偏波無依存型可変光フィルタを開発。これを契機に光通信部品事業へ本格的に進出した。1997年には波長多重通信向けキーコンポーネントである波長ロッカーOWL-10を開発。同年、ISO9001認証を取得。研究開発棟の増築など生産体制を強化し、光部品事業の基盤を固めた。

株式公開とグループ再編(2001年)

2001年6月、商号をsantecに変更。同年7月、大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場(現東京証券取引所スタンダード市場)に株式公開。同時期に中国上海に現地法人を設立し、グローバル展開を加速。2002年から2003年にかけて子会社を吸収合併し、グループ体制を再編した。

医療分野への進出とブランド確立(2008〜2015年)

2008年、世界初の波長走査型OCT診断装置向け光源HSL-200の供給を開始し、医療分野に参入。2013年には東京都港区に販売拠点を設立、システム・ソリューション事業を強化。2015年には医療ブランドMOVUを発表し、ISO13485(医療機器品質マネジメント)を取得。眼科向け光学式眼内寸法測定装置など製品ラインを拡充した。

AIデータセンタ需要で売上急拡大(2020年代)

近年はAIデータセンタ投資の追い風を受け、2026年3月期の売上高は前期比31%増の315億円に急拡大。光部品事業では北米向け光モニタが好調で、設備投資を強化。光測定器事業では工場拡張による供給体制強化を進める。また、MOG LABORATORIES PTY LTDなどM&Aによる事業拡大も継続している。

年表32件を開く

1970年代

  • 1979年8月協同商事㈱(名古屋市中区、資本金2,000万円)を設立。グラスファイバ、セラミックファイバ、ICパッケージ等向けのファインセラミック・マテリアルの開発及び輸入を主業務とする。

1980年代

  • 1981年10月商号変更子会社㈱サムコム(1986年12月、㈱オペルスに商号変更)を設立。
  • 1981年12月商号変更サムコム エレクトロニクス㈱に商号変更。愛知県小牧市上末に本社移転。
  • 1983年6月商号変更サンテック㈱に商号変更。電子部品事業から光通信事業への事業転換を図る。
  • 1984年6月光ファイバ全自動検査システム「FTS-2000」の完成。当社光通信事業の第1号製品。
  • 1985年1月創業米国ニュージャージー州に現地法人SANTEC U.S.A. CORPORATIONを設立。
  • 1989年6月サンテック本社(旧、愛知県小牧市上末)竣工。

1990年代

  • 1993年2月偏波無依存型可変光フィルタを開発。これを契機に光通信部品事業へ本格進出。
  • 1996年11月商号変更㈱オペルスをサンテック オー・エム・シー㈱に商号変更。
  • 1997年2月波長多重通信に重要なキーコンポーネント波長ロッカーOWL-10を開発。
  • 1997年4月品質マネジメントシステムの国際規格ISO9001認証取得。
  • 1997年12月光通信部品増産に伴い、本社敷地内に研究開発棟を増築。
  • 1998年8月創業SANTEC EUROPE LTD.を英国オックスフォードに設立。
  • 1999年1月光測定器の製造を目的に子会社サンテック・レーザー㈱を、研究開発活動の一層の推進を目的に子会社㈱サンテック・フォトニクス研究所をそれぞれ設立。
  • 1999年4月光通信部品の製造を目的に子会社サンテック オーシーシー㈱を設立。
  • 1999年8月フォトニクス研究所棟(愛知県小牧市上末)竣工。㈱サンテック・フォトニクス研究所、サンテック オーシーシー㈱が移転。

2000年代

  • 2001年2月光通信部品の製造工場専用棟(愛知県小牧市大草)竣工。
  • 2001年3月M&Aサンテック オー・エム・シー㈱はサンテック・レーザー㈱に吸収合併され解散。
  • 2001年6月商号変更サンテック㈱をsantec㈱に商号変更。
  • 2001年7月上場㈱大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場(現、㈱東京証券取引所 スタンダード市場)に株式公開。
  • 2001年11月創業愛知県小牧市大字大草に本社管理棟を竣工し、同所に本社移転(現)。中国上海に圣徳科(上海)光通信有限公司を設立。
  • 2002年3月M&Aサンテック・レーザー㈱はサンテック オーシーシー㈱に吸収合併され解散。
  • 2002年12月M&A㈱サンテック・フォトニクス研究所及びサンテック オーシーシー㈱を吸収合併。
  • 2003年4月ソフトウェア・通信システムの販売を行うシステム・ソリューション事業を開始。
  • 2004年7月国際環境規格ISO14001認証取得。
  • 2006年4月システム・ソリューション事業の販売拠点を東京都港区に開設。
  • 2008年8月世界初の「波長走査型OCT方式診断装置」向けに光源装置HSL-200の供給を開始。
  • 2009年8月次世代液晶LCOS製造設備を導入。

2010年代

  • 2013年8月創業東京都港区虎ノ門に販売拠点を設立、システム・ソリューション事業の拠点を統合。
  • 2013年9月米国カリフォルニア州シリコンバレーに研究拠点を開設。
  • 2015年8月品質マネジメントシステムの国際規格ISO13485認証取得。
  • 2015年9月医療ブランド MOVUを発表。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高総利益率50%
  • 売上高営業利益率15%
  • フリーキャッシュ・フローの確保確保

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    コア技術とグループシナジーによる価値創造

    40年以上培った光技術と各社のノウハウを組み合わせ、高付加価値な新製品を開発し顧客に新たな価値を提供する。グループ内の技術交流を促進し、業務効率化や研究開発を加速する。

  2. 02

    光部品関連事業の拡大と新技術開発

    AIデータセンタ向け需要に対応するため設備投資を強化し市場シェア拡大を図る。部品の高集積化・高速化・省電力化を進め、高出力レーザー向け空間光変調器など非通信分野の研究も推進する。

  3. 03

    光測定器事業の供給体制強化と新製品投入

    工場拡張移転により安定供給体制を強化し地政学リスクを低減。シリコンフォトニクスやCPO向けの次世代型TSLなど新製品でAIデータセンタの測定需要に応える。

  4. 04

    OCT技術で産業・医療分野の新市場開拓

    産業分野ではOCT技術を用いた光計測で新市場を開拓。医療分野では欧州に研究開発拠点を設立し、次世代製品である多機能眼科計測装置ARGONAUTの開発を強化して病気の早期検出に貢献する。

  5. 05

    持続的成長のための人材とガバナンス強化

    多様な人材の積極採用や教育研修の充実により人材育成を推進。独立採算制のもと迅速な意思決定を行い、内部監査やコンプライアンス研修を通じてコーポレートガバナンスを向上させる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で427人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は706万円で、9期前と比べて+16.9%平均年齢は42.4歳、平均勤続年数は11.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月165
2018年3月164
2019年3月60440.613.5172
2020年3月59940.713.0188
2021年3月62440.912.8203
2022年3月62540.812.1273
2023年3月68640.711.6293
2024年3月62041.611.2310
2025年3月72841.810.83502,114
2026年3月70642.411.24272,412

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率12.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)60.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社16(国内 8 / 海外 8、うち連結子会社 16) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
本社 — 愛知県小牧市・春日井市2,685百万円
全社
その他 — 愛知県名古屋市1,166百万円
全社
本社工場 — カナダ オンタリオ州558百万円
光測定器関連事業
上末旧本社 — 愛知県小牧市210百万円
全社
本社工場 — 愛知県小牧市・春日井市173百万円
光部品関連事業
本社工場 — 米国 カリフォルニア州29百万円
光測定器関連事業
主な関係会社
  • 国内
    santec AOC株式会社(注)1.3
    愛知県小牧市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    santec LIS株式会社(注)1.4
    愛知県小牧市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    santec OIS株式会社(注)1.5
    愛知県小牧市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    santec Japan株式会社
    愛知県小牧市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    movu Japan株式会社
    愛知県小牧市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Aqumen Capital株式会社
    愛知県小牧市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    SANTEC GLOBAL CORPORATION
    米国 ニュージャージー州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    SANTEC U.S.A. CORPORATION
    米国 ニュージャージー州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    movu inc.
    米国 カリフォルニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Santec California Corporation
    米国 カリフォルニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Santec Canada Corporation (注)1.6
    カナダ オンタリオ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    SANTEC EUROPE LTD.
    英国 オックスフォードシャー州 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社4社を開く
  • Santec Europe Czech s.r.o.チェコ共和国 ズリーン市100%
  • Santec Vienna GmbHオーストリア共和国 ウィーン州100%
  • 圣徳科(上海)光通信有限公司中華人民共和国 上海市100%
  • MOG LABORATORIES PTY LTD (注)7オーストラリア ビクトリア州100%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は315億円営業利益103億円前期と比べると増収増益で、売上が+31.3%、利益が+39.2%。

売上高
+31.3%
315億円
営業利益
+39.2%
103億円
純利益
+51.0%
77億円
営業利益率
32.7%
前期比 +1.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高370億円315億円
営業利益120億円103億円
純利益88億円77億円
1株あたり配当¥230¥230

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は94億円、営業利益は31億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+161.1%、営業利益は+287.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q469
2024年1Q36822.28
2024年2Q401025.08
2024年3Q441227.38
2024年4Q6915
2025年2Q1203932.527
2025年4Q1203529.224
2026年2Q1284132.031
2026年4Q1876233.246
2027年1Q943133.027

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は24億円から315億円へ13.1倍に増えた。直近期の営業利益率は32.7%。売上は13期、純利益は9期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京都港区虎ノ門に販売拠点を設立、システム・ソリューション事業の拠点を統合。
2013年3月2421
2014年3月3132
2015年3月3245
2016年3月3835
2017年3月4585
2018年3月4676
2019年3月54107
2020年3月64108
2021年3月751611
2022年3月891916
2023年3月1524230
2024年3月1896339
2025年3月240747930.851
2026年3月31510311032.777

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高315億円のうち、営業利益として残るのは103億円32.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は77億円、売上の24.4%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金42.2%133億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金24.8%78億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益32.7%103億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
57.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+25.8pt
32.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+18.5pt
24.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+23.1pt
31.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
19.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
31.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが81億円、投資CFが−39億円で、差し引きのフリーCFは42億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は149億円で、売上の5.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月3−10217
2014年3月4−40018
2015年3月5−4−1120
2016年3月4−2−2219
2017年3月9−3−2624
2018年3月8−3−2526
2019年3月6−4−2226
2020年3月8−1−4729
2021年3月16−3−21341
2022年3月14−218−745
2023年3月31−8−82361
2024年3月33−2−23194
2025年3月60−19−741126
2026年3月81−39−2542149

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は391億円。このうち返さなくてよい自己資本が278億円で、自己資本比率は71.2%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月81711088.5
2014年3月87771088.0
2015年3月92801286.9
2016年3月89781187.3
2017年3月93811286.8
2018年3月96841287.3
2019年3月106891784.3
2020年3月110911982.8
2021年3月1261042282.7
2022年3月1641194572.6
2023年3月1961435373.1
2024年3月2581778168.7
2025年3月2952148172.6
2026年3月39127811371.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
163億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
194億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
9億円
在庫として抱えている分
負債合計
113億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE224社中3位あたり、逆に低いのは配当利回り224社中192位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
31.1%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
32.7%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
71.2%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
31.3%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.2%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥18,650で、1年前と比べて+146.9%過去52週の値幅のなかでは41%の位置にある。

¥18,650-4.9%1ヶ月-4.1%1年+146.9%時価総額2,231億円
過去52週の値幅
安値¥7,390高値¥34,700

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)28.6倍
PER (会社予想)24.9倍
PBR7.61倍
配当利回り1.23%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に18270円。25日移動平均線18684.4円を約2.2%下回っており、短期的な弱気シグナル。75日線23511.47円からは約22.3%下落、200日線18209.47円とはほぼ同水準。52週高値34700円からは約47.3%下落し、52週安値7150円からは約155%上昇。RSIは53.26と中立。7月中旬から下落が続き、7月29日に15290円まで下落したが、その後は戻り歩調。8月19日に17990円まで下落したものの、20〜21日は反発。ボラティリティが高く、上下に振れやすい。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)

PERは28.01倍で業界平均30.84倍とほぼ同水準だが、予想PERは24.4倍と低下見込み。PBRは7.45倍と平均2.64倍を大きく上回り、ROE31.1%の高収益を反映しているが、株価はその期待を先取りしている。配当利回り1.26%は平均2.29%を下回り、配当性向70.2%と高いが、利回りは低い。売上高と利益は順調に伸びており、成長性はあるが、バリュエーションは割高感がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)28.6倍30.8倍
PER (予想)24.9倍
PBR7.61倍2.58倍
ROE31.1%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

AIやクラウド需要の拡大に伴いデータセンター投資が急増し、光通信部品の需要が高まっている。強気派は、この構造的な追い風を背景に、今後の増収増益継続を確信し、株価の上昇余地を評価する。弱気派は、高成長ゆえに株価が業績を先取りしており、市場の過熱感や競争激化、技術変動によるリスクを懸念する。PERは28倍と成長を織り込んだ水準で、市場の期待と実態の乖離が争点。

プラスに働く材料7
  • データセンター特需

    AI需要で光通信用部品の需要が急拡大し、売上高が急成長。

  • 圧倒的な収益性

    営業利益率30%超、ROE31%と高収益で資本効率が良い。

  • 業績の上方修正余地

    2026年3月期も増収増益見込みで、計画の上振れが期待される。

  • 営業利益が103億円と過去最高2026/3期影響

    営業利益は74億円→103億円、収益拡大

  • 売上高が240→315億円と31%増2026/3期影響

    売上高は240億円から315億円、増収率31%

  • 営業利益率32.7%と高水準継続影響

    営業利益率30.83%→32.7%、高収益体質

  • ROE31.1%と超高度な資本効率継続影響

    ROE31.1%、株主資本を高効率運用

マイナスに働く材料7
  • バリュエーション過熱

    PER28倍、PBR7.45倍と高く、成長鈍化時に株価調整リスク。

  • 競争激化

    光部品市場への新規参入や技術革新による価格競争の可能性。

  • 需要変動リスク

    データセンター投資のサイクルや顧客の在庫調整で需要が変動。

  • 予想PER24.4倍の成長期待未達リスク決算発表後影響

    予想PER24.4倍は高成長を前提、減速なら失速

  • PBR7.45倍と割高感継続影響

    PBR7.45倍、純資産の7倍超の評価

  • 配当利回り1.26%と低い通年影響

    配当利回り1.26%、株主還元が薄い

  • 1年間で151%上昇した反動継続影響

    1年間で151%上昇、利益確定売りが懸念

次の決算で確かめる点
売上高成長率
データセンター向け需要の持続性を確認する最重要指標。
営業利益率
高収益構造が維持されるか、価格競争の影響を測る。
受注残高
将来の売上高の先行指標として需要の強さを確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり230で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.23%。

年間配当
¥230
1株あたり
配当利回り
1.23%
いまの株価に対して
配当性向
70.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1334.5
2018年3月1515.434.5
2019年3月2566.753.2
2020年3月20−20.043.0
2021年3月200.052.7
2022年3月40100.027.8
2023年3月80100.032.6
2024年3月9012.5
2025年3月210133.375.7
2026年3月2100.070.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥230

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,428人。区分でいちばん多いのは事業法人47.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が51.0%を占め、残る49.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人43.043.047.647.546.947.8
個人・その他50.549.441.537.638.133.8
外国法人1.12.24.57.07.111.3
金融機関2.51.93.13.44.63.2
外国人個人0.10.20.10.11.22.2
証券会社2.83.43.24.42.11.7
自己株式1.71.71.71.71.71.7

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社光和16.65
02株式会社ChronoSource12.47
03Gens Global株式会社9.07
04幸昇株式会社7.11
05鄭 台鎬4.21
06定村 幸恵2.88
07株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.28
08野村 光子2.01
09サンテック社員持株会1.78
10INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)1.14

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+6858%、1株純資産は14期で+297%。直近期のROEは31.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月95961.626.642.8
2014年3月206403.319.533.7
2015年3月386675.815.028.8
2016年3月446596.710.033.6
2017年3月426896.319.434.5
2018年3月477146.721.034.5
2019年3月577587.825.053.2
2020年3月717759.221.543.0
2021年3月9488311.419.152.7
2022年3月1401,01014.89.427.8
2023年3月2551,21922.99.932.6
2024年3月3271,50824.016.3
2025年3月4311,82225.911.375.7
2026年3月6522,36731.125.270.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額588百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約16倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
鄭元鎬代表取締役・社長執行役員 CEO62
鄭昌鎬取締役・副社長執行役員 CTO SANTEC GLOBAL CORPORATION 代表取締役 movu inc. 代表取締役56
鄭台鎬取締役・副社長執行役員 CSO SANTEC EUROPE LTD. 取締役 santec Japan株式会社 取締役 santec AOC株式会社 監査役 Aqumen Capital株式会社 監査役64504,000
諫本圭史取締役・専務執行役員 COO santec AOC株式会社 取締役 santec LIS株式会社 監査役 santec OIS株式会社 取締役 Santec California Corporation 取締役551,000
堀江容子取締役(監査等委員)39
松川知弘取締役(監査等委員)49
藤吉弘亘取締役(監査等委員)56

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円賞与百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)521338329581116
社外取締役3772

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容808字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び子会社16社により構成されており、光部品関連事業製品及び光測定器関連事業製品の開発、製造、販売を主たる業務としております。2026年3月期における当社グループの事業に係わる位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。 セグメント   内容   担当会社   主な製品名 光部品 関連事業   光伝送装置用の光部品を開発、製造、販売しております。   開発・製造:santec AOC株式会社 販売:santec Japan株式会社 SANTEC U.S.A. CORPORATION SANTEC EUROPE LTD. 圣徳科(上海)光通信有限公司   光パワーモニタ 光減衰器 光スイッチ 光フィルタ 空間光変調器(SLM) 光測定器関連事業   以下の製品を開発、製造、販売しております。 ・光伝送装置や光部品の評価・検査用測定器 ・光干渉断層画像計 ・光学式眼内寸法測定装置   開発・製造:santec LIS株式会社  santec OIS株式会社 Santec Canada Corporation Santec California Corporation MOG LABORATORIES PTY LTD 販売:santec Japan株式会社 SANTEC U.S.A. CORPORATION SANTEC EUROPE LTD. 圣徳科(上海)光通信有限公司 movu inc.   波長可変光源 高速スキャニングレーザー 光インスツルメンツ OCT(光干渉断層画像計) 光学式眼内寸法測定装置 (注)MOG LABORATORIES PTY LTDについては、2026年5月にSANTEC AUSTRALIA PTY LTDに社名を変更しております。 [事業系統図] 以上、述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,488字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは経営ビジョンに、「Creating OPTOPIA(光の理想郷の創造)」を掲げ、その実現を通じ、社会の発展に寄与できるものと考えており、経営の基本方針を次の通り定めております。 Photonics Pioneer (光の先駆者) ① 独創的な光技術でオプトピアの創造と発展に貢献します。 ② 尊敬されるリーダーとして市場を先導し、輝ける未来のために世界へ影響を与えます。 ③ 顧客、サプライヤー、株主、社員、そして私たちのコミュニティー全体に夢と繁栄を届けます。 (2)経営戦略等 光通信関連市場においては、生成AIやデータセンタの設備投資の需要が引き続き堅調に推移するものと見込んでおりますが、過去には投資動向の急激な変動を経験しております。また、当社グループの製品は販売価格の引下げ圧力に常に晒されております。 当社グループは、2027年3月期の基本課題として「コア技術(中核技術)とグループシナジーを通じた新たな顧客価値の創造」を目標に掲げております。当社グループが40年以上にわたり培ってきたコア技術と、グループ各社が独自に築き上げてきたノウハウを組合せ、高付加価値な新製品を開発することで、お客様に新たな価値の提供を目指してまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、高付加価値製品の創出により利益を確保し、株主価値の拡大をはかることを目指し、売上高総利益率50%、売上高営業利益率15%、フリーキャッシュ・フローの確保を目標とすべき経営指標としております。 (4)経営環境 米国の通商政策を巡る不確実性が一部緩和された一方で、米中貿易摩擦やロシア・ウクライナ情勢及び中東情勢の緊迫化などを背景に先行き不透明な状況が続きました。 光通信関連市場においては、生成AIやデータセンタ関連の設備投資が活況であります。 当社グループの産業用光測定器の主な販売先である半導体市場においては、半導体用シリコンウエハの製造における設備投資の調整局面から緩やかな回復基調に転じるものと見込んでおります。眼科医療機器市場におきましては、世界的な高齢化による白内障手術の需要の高まりにより、世界各国の医療機関における眼軸長測定装置の導入が増加しております。 (5)事業上及び財務上の対処すべき課題 ①業績拡大に向けた取り組み 当社グループは、2027年3月期から2029年3月期までの3か年の基本課題として、「コア技術(中核技術)とグループシナジーを通じた新たな顧客価値の創造」を掲げております。当社グループが40年以上に亘り培ってきたユニークな光技術と、グループ各社が独自に築き上げてきた技術、ノウハウ、お客様とのネットワーク等を生かし、高付加価値な新製品を開発することで、お客様に新たな価値の提供を目指してまいります。具体的な取り組みとして、グループの垣根を越えた技術交流を通じて、技術やノウハウの共有を進め、業務の効率化や新製品の研究開発を促進してまいります。 光部品関連事業では、AIデータセンタ投資を背景とした旺盛な需要に応えるべく設備投資を強化し、市場シェアの拡大に努めてまいります。また、部品の高集積化、通信の高速化、省電力化に向けた新たな光部品の開発を進めてまいります。なお、非通信分野においては主にレーザー加工等での応用が期待される高出力レーザーに対応した空間光変調器の研究開発を進めてまいります。 光測定器関連事業の光通信分野におきましては、工場の拡張移転による安定供給体制の強化を進め、地政学リスクを抑えた生産・供給体制を構築しております。また、シリコンフォトニクスやCPOといったAIデータセンタを支える新技術向けの高度な測定需要が高まっており、当社は次世代型TSL等の新製品を投入しお客様の期待に応えてまいります。 産業分野におきましては、OCT技術を用いた最先端の光計測技術で新たな市場の開拓を進めてまいります。 医療分野におきましては、欧州に新たな研究開発拠点を設立し、次世代製品の研究開発を一層強化してまいります。現在開発を進めているARGONAUTⓇは、多種多様な眼のパラメータの計測と分析により、病気の兆候をいち早く検出し、適切な治療を受ける契機となることで、ヘルスケアの増進に貢献してまいります。 (注)1. シリコンフォトニクスとは、光学部品と半導体チップを同じパッケージに統合する技術のことです。 2. CPOとは、シリコン基板上に光回路を集積し、高速・大容量・省電力の光通信や光演算を実現する技術です。 ②持続的な成長に向けた取り組み 当社グループは、経営理念であるICCベンチャースピリット(自主性、創造性、目的意識性)を尊重した企業風土のなか、社員一人一人の特性や能力を最大限に生かすことのできる職場環境の整備や教育研修の強化に取り組んでまいります。 採用方針につきましては、多様性及びグローバルな視野を重視し、性別や国籍を問わず、様々な職歴、キャリアを有する人材を積極的に採用してまいります。 人材育成につきましては、次世代の経営を担う人材を育成すべく、資格取得支援、学習ツールの提供、外部講師や社外取締役による講演会の開催など、各種教育プログラムを実施しております。 当社グループは、各事業会社が独立採算制のもとに迅速な意思決定を行うことで、変化の激しい外部環境の中においても、持続的かつ安定的な事業成長を実現してまいります。 今後も組織再編やM&Aを通じた組織の拡大、グローバル化が進むことが想定されるため、内部監査、内部統制の体制強化やコンプライアンス研修を通じ、コーポレートガバナンスのより一層の向上に取り組んでまいります。
事業等のリスク5,588字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 光通信業界の動向 当社グループの主要事業は、光部品関連事業と光測定器関連事業から成っておりますが、光通信業界向けの製品販売が大きな割合を占めております。そのため、当社の業績は光通信業界の動向に大きく左右されます。 現在、光通信業界における設備投資の動向は予測が難しい状況にあり、投資動向が下振れした際には、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 さらに、過去、通信キャリアによる新規の通信網の整備や新規設備への投資状況は急激な変化を経験してきましたが、今後も急激に変動する可能性があります。通信機器への需要が変動するのに伴い、当社グループの製品に対する需要も変動することが考えられます。この結果、棚卸資産の収益性の低下に伴う簿価の切下げ等、財務情報に影響を及ぼす可能性があります。 また、通信業界ならびに通信機器業界は、引き続き業界再編の渦中にあり、業界各社は、急速に変化する競合状況に適合するため、インターネットや新しい光通信技術や無線通信関係の技術への投資の方向性を探っております。今後さらに、技術の進展等に対応した業界再編が進むことで、当社の顧客が他の会社と提携または統合するなどの事情の発生が当社グループに影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合他社との競争 当社グループの主な競合企業は、光通信用のサブシステムやモジュールまたは部品を製造するメーカーであり、光通信機器ベンダーが自ら行う事業部門や、商社などを含みます。 現在、光通信業界を含む光技術業界では、合併、事業統合等の業界再編が行われており、この動きはさらに続くものと予想しております。業界再編により競争がさらに増す可能性があります。 当社グループの既存競合先または新しい競合先の一部は、当社グループよりも財務、技術、営業、購買、生産その他の面で多くの資源を有しております。そのため、これらの競合先が、当社グループよりも新技術や顧客要求の変化に対して素早く対応でき、より強力な競合製品を提供できる可能性があります。 以上のような状況に対処できず、当社グループが十分な競争力を維持できなくなった場合、当社グループの業績と財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ③ 原材料の外部調達 当社グループは、原材料の供給を社外に依存しております。また、一部重要部品においては供給できる外部供給元が限定されております。 当社グループは外部供給元と通常、更新可能な短期契約を結んでおります。当社グループは一定の自己基準を設け、特定供給元への依存を回避する努力をしておりますが、重要部品の不足が生じないという保証はありません。また、外部供給元の事業廃止や製品廃版の可能性もあります。さらに、需要急増に際して、原材料の供給業者が当社グループが必要とする数量を供給できない可能性があります。重要部品が不足すると、原価率上昇、納期遅延などの問題が発生し、当社グループの業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ④ 原材料在庫 当社グループは、短納期かつ多量の注文に対応するため、リードタイムが長い原材料や、他に転用しやすい一部の原材料については、一定量を在庫として保有することがあります。在庫保有量については、受注動向、生産量等を勘案し、適正量となるようにしていますが、予想外の大量注文や仕入先の生産動向の急激な変化などによって、必要量を調達できなかった場合、当社グループの業績または財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。反対に、市場環境等の変化により過剰な在庫となった場合、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 製品の欠陥 製品に欠陥があったり、重大なトラブルにつながる問題が生じたりした場合、当社グループのブランドに対する信頼または評価の喪失、保守サービス及び保証費用等の増加、顧客からの法的手段による請求や、保険料等の費用の増加をもたらす可能性があります。また、欠陥対応へリソースを割くことに起因する新製品開発の遅れ、売上高の減少、市場シェアの喪失、新規顧客獲得力の喪失を招く可能性があります。 ⑥ 製造物責任 当社製品には、通信網を支える最重要箇所に用いられたり、医療機器等に組み込まれたりするなど、製品の設計や品質が極めて重要な意味を持つものがあります。当社製品の設計や品質、説明書の不十分な表示等に起因して、他人の身体や財産に損害を与えた場合、製造物責任を問われる可能性があります。 ⑦ 新製品開発 当社グループは研究開発型企業として、新製品開発に関して以下のリスクを有しております。 1) 技術の急激な進歩、顧客の要求の変化、規格・標準の変動に対し、当社グループが開発している製品・技術が適合できない可能性があること。 2) 新製品や新技術の開発に必要な資金や資源を十分に投入できる保証がないこと。 3) 新製品または新技術の市場投入の遅れにより、当社グループの製品が陳腐化する可能性があること。 4) 新製品・新技術を開発したとしても、市場からの支持を広く獲得できるとは限らず、これらの製品の販売が成功する保証がないこと。 上記リスクをはじめとして、当社グループが顧客ニーズや、市場ニーズの変化を的確に把握することができず、魅力ある新製品を開発できない場合には、当社グループの将来の成長と収益性を低下させ、業績と財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 知的財産権 当社グループは、事業戦略上重要な製品または技術に関しては、特許申請などにより、積極的に権利の保全を図っております。しかし、特定の地域においては、知的財産権保護が不完全であることなどにより、当社グループ製品・技術が模倣または解析調査などされることを防止できない可能性があります。 また、当社グループは、第三者からの訴訟提起や権利侵害の主張を受ける事態を未然に防止するため、特許事務所を通じた特許調査を随時行っております。しかし、第三者の権利を侵害していないことを完全に調査し確認することは極めて困難です。現時点において当社グループが認識していない第三者の特許等の知的財産権の侵害の事実が存在する可能性は完全には否定できず、また今後、当社グループが第三者から特許権その他知的財産権の侵害を理由に各種請求を受けないという保証はありません。仮に当社グループが第三者から請求や訴訟提起等を受けた場合には、当社グループとしましては専門家と相談のうえ、慎重に対応を行っていく方針でありますが、その場合、多大な費用と時間を要する可能性があります。その結果によっては、当社グループのその後の事業戦略や、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 特定顧客への集中 当社グループは、国内外の主要な通信機器メーカーを主な販売先としております。事業環境の動向によっては、特定顧客に対する働きかけを強化する必要が生じ、当該顧客への依存度が高まる可能性があります。このため、通信機器メーカーを中心とする少数の顧客への営業活動が当社グループの計画通りにいかなかった場合や、当該顧客における光通信機器事業の業績不振、同事業からの撤退、多額の損失の発生、さらには、事業再編などの要因によって、当社グループの業績と財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。この対策として、当社グループは、特定企業への依存を制限する自己基準を設けて取引先の分散を図っております。 ⑩ 受注の変動 当社グループは、製品の販売に関して、顧客との間で、原則として、個々の注文ベースにより販売をしております。 顧客によっては、契約内容は以下のような条件になっているものもあります。 1) 当社グループ製品の購入を違約金等の制裁なくいつでもやめることができること。 2) 当社グループの競合先から自由に製品を購入できること。 3) 最低購入数量が要求されていないこと。 4) 一定の条件下では当社グループに対する注文をキャンセルできること。 5) 将来の購入を約することなく、保証・代替品在庫を当社グループにて保有すること。 また、当社グループの主要な販売先からの受注は平準化されておりません。 さらに、当社グループの費用の支出額は、将来の受注に対する予測に基づいています。受注が予想を大きく下回り、かつ、費用を調整することができない場合、当社グループの業績が悪化する要因となります。 ⑪ 販売単価の下落と収益性 競合他社との価格競争、新製品や新技術の導入、重要顧客からの圧力等により、一部製品の販売価格は下落傾向にあります。当社グループが販売単価下落幅を上回る原価削減ができなかった場合や、十分な利益を確保できるだけの売上を獲得できなかった場合、当社グループの収益が悪化し、当社グループの業績と財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ 資金調達について 当社グループの設備投資(研究開発投資)は現在自己資金の充当によって実施しておりますが、事業戦略及び新製品開発の状況によっては新たな資金調達を必要とすることがありえます。その際に計画通り資金調達できない場合は当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑬ 海外への事業展開に潜在するリスク 当社グループは、アメリカをはじめ、中国、ヨーロッパ諸国等、グローバルに販売活動を展開しております。また、製造原価の低減を目的として、アジアや新興国等における生産・調達割合を高めております。こうした海外市場への事業展開は、以下のようなリスクを内包しております。 1) 予測しない法律または規制の変更。 2) 不利な政治的または経済的要因。 3) 人材の採用と確保の難しさ。 4) 未整備の技術インフラが、製造等の当社グループの活動に悪影響を及ぼすこと、または当社グループの製品やサービスに対する顧客の支持を低下させる可能性。 5) 潜在的に不利な税制による影響。 6) テロ、戦争、その他の要因による社会的、経済的混乱。 当社グループは、製品に価格競争力をつけ、かつ生産量増大に柔軟に対応するため、特にベトナム社会主義共和国(ベトナム)における生産を行っております。ベトナムにおける政治や法環境の変化、労働力の不足、ストライキ、経済・社会状況の変化など、予期せぬ事象によりこうした計画の遂行に問題が生じる可能性があります。これらの事象が発生した場合には、当社グループの海外市場への展開、製品の納期順守、新規の受注等に支障が生じ、当社グループの業績と財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、上述の海外事業展開に関わる取引を主として米ドルによって行っております。また、販売地によって、英ポンド、ユーロ、中国人民元などでも行っています。当社グループでは為替変動による影響を最小限にする活動に取り組んでおりますが、これら通貨に急激な変動等が生じた場合には、当社グループの業績や財政状態に悪影響を及ぼすおそれがあります。 ⑭ 人材の確保・育成 当社グループが今後成長していくためには、営業活動及び研究開発活動ならびに組織管理のための優秀な人材を確保することが重要であります。しかしながら、必ずしも優秀な人材の育成・獲得・維持が可能であるとは限りません。適正な人材の獲得・育成・維持確保が計画通りに進行しなかった場合には、当社グループの業務や事業計画の遂行に支障が生じる可能性があります。 ⑮ 経営者ならびに重要な使用人の事故 当社グループは、代表取締役・社長執行役員 鄭 元鎬のリーダーシップならびに対外交渉能力により牽引されております。また、他の取締役ならびに一部の使用人においても代替の難しい能力を持つ者がおります。これらの者が事故に遭う可能性は常にはらんでおり、事故があった場合、当社グループの業務執行について一時的または長期的な影響が発生します。そのため、状況によっては当社グループの業績と財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。この対策として、当社グループでは特定の人物への依存を軽減し分散することを明示的な目標として取り組んでおります。 ⑯ 自然災害、伝染病流行、インフラの損傷等による影響 当社グループの主たる営業拠点及び生産拠点は愛知県小牧市にあります。同地域内で発生した自然災害や伝染病の流行、電気・ガス・水道・交通機関などインフラの損傷や停止等は、当社グループの事業活動に大きな影響を与えるおそれがあります。特に、同地域は、政府の中央防災会議において、地震が発生した際は大きな被害が想定される地域であるとして、南海トラフ地震防災対策推進地域に指定されております。 こうした災害等の発生地域内に、当社グループの重要顧客や仕入先が関係する営業拠点、生産拠点があった場合、当社の営業活動や生産活動に著しい影響を与える可能性があります。 ⑰ 為替や株式市場の変動による影響 当社グループにおいては、余剰資金の有効な運用のため、社内規程に基づいて、株式、債券、外貨預金、あるいは、それらを組み合わせた金融商品を保有しております。これらについて、市況の悪化や投資先の業績不振による株価下落等によって、評価損や為替差損の計上が必要となる可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで、以下、「当期」)の世界情勢は、米国の通商政策を巡る不確実性が一部緩和された一方で、米中貿易摩擦やロシア・ウクライナ情勢及び中東情勢の緊迫化などを背景に先行き不透明な状況が続きました。 このような状況のなか、当社グループは2026年3月期の基本方針として「高付加価値の新製品開発と市場牽引」を掲げ、事業活動に取り組んでまいりました。 当期の売上高は、31,507百万円(前期比31.1%増)となりました。これは、北米における光モニタ及び光通信用光測定器の販売が好調に推移したことによるものです。 営業利益は10,325百万円(前期比39.0%増)、経常利益は10,958百万円(前期比38.9%増)、投資有価証券評価損238百万円の計上等により、親会社株主に帰属する当期純利益は7,667百万円(前期比51.3%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 売上高 (百万円)   前年同期比(%)   セグメント利益 (百万円)   前年同期比(%) 光部品関連事業   6,356   41.2   1,754   76.4 光測定器関連事業   22,368   24.6   8,254   31.4 報告セグメント計   28,724   27.9   10,009   37.6 その他   2,782   77.0   316   105.3 合計   31,507   31.1   10,325   39.0 当期末の総資産は、39,117百万円となり、前期末(29,527百万円)に比べ9,590百万円増加しました。流動資産は、前期末に比べ7,673百万円増加し、27,941百万円となりました。これは主として、現金及び預金の増加、売上債権の増加によるものです。固定資産は、11,175百万円と前期末(9,259百万円)に比べ1,916百万円増加しました。これは主として、土地の取得、設備投資の実行に伴うその他の有形固定資産の増加、ならびに建設仮勘定の増加によるものです。 負債は、11,282百万円と前期末(8,099百万円)に比べ3,182百万円増加しました。これは未払法人税等の増加、支払手形及び買掛金等の仕入債務の増加によるものです。 純資産は、27,835百万円となり前期末(21,428百万円)に比べ6,407百万円増加しました。これは、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加によるものです。この結果、自己資本比率は71.2%となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当期末における現金及び現金同等物の残高は、前期末に比べ2,212百万円増加し、14,860百万円となりました。 当期における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、8,095百万円の収入となりました。主な増加要因は、税金等調整前当期純利益10,734百万円及び減価償却費646百万円であり、主な減少要因は、法人税等の支払額2,062百万円であります。 前期との比較では、2,093百万円の収入増加となりました。(前期は6,001百万円の収入) (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、3,944百万円の支出となりました。主な増加要因は、投資有価証券の売却及び償還による収入402百万円であり、主な減少要因は、定期預金預入による支出1,648百万円、有形固定資産の取得による支出1,538百万円及び連結の範囲の変更を伴う子会社株式取得による支出685百万円であります。 前期との比較では、2,060百万円の支出増加となりました。(前期は1,883百万円の支出) (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、2,483百万円の支出となりました。主な増加要因は、長期借入れによる収入700百万円であり、主な減少要因は、配当金の支払額2,527百万円及び長期借入金の返済による支出602百万円であります。 前期との比較では、1,783百万円の支出増加となりました。(前期は700百万円の支出) 回次   第43期   第44期   第45期   第46期   第47期 決算年月   2022年3月   2023年3月   2024年3月   2025年3月   2026年3月 株主資本比率(%)   70.4   70.8   64.5   68.8   65.1 時価ベースの株主資本比率(%)   94.7   151.2   242.7   193.4   494.3 営業キャッシュ・フローマージン(%)   15.8   20.4   17.4   25.0   25.7 フリ―キャッシュ・フロー(百万円)   △694   2,325   3,087   4,117   4,150 (注)株主資本比率:株主資本 / 総資産 時価ベースの株主資本比率:株式時価総額 / 総資産 営業キャッシュ・フローマージン:営業活動によるキャッシュ・フロー / 売上高 フリーキャッシュ・フロー:営業活動によるキャッシュ・フロー - 投資活動によるキャッシュ・フロー 1.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算しています。 2.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式数を控除)により算出しています。 3.営業活動によるキャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しています。 4.第44期において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、第43期の株主資本比率は、暫定的な会計処理の確定による取得原価の当初配分額の重要な見直しが反映された後の比率により開示しております。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 光部品関連事業(千円)   3,378,490   146.5 光測定器関連事業(千円)   8,147,010   124.4 合計   11,525,500   130.1 (注)金額は製造価額によっております。 b. 受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 光部品関連事業   8,302,560   149.7   4,512,227   175.8 光測定器関連事業   29,079,686   171.3   12,522,187   221.6 報告セグメント計   37,382,246   166.0   17,034,415   207.3 その他   2,777,911   176.8   3,668   45.7 合計   40,160,157   166.7   17,038,083   207.2 (注)金額は販売価額によっております。 c. 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 光部品関連事業(千円)   6,356,384   141.2 光測定器関連事業(千円)   22,368,417   124.6 報告セグメント計(千円)   28,724,801   127.9 その他(千円)   2,782,265   177.0 合計(千円)   31,507,067   131.1 (注)前連結会計年度及び当連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) Alcon, Inc.   5,170,663   21.5   5,572,955   17.7 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 当社グループの当連結会計年度の経営成績等 当連結会計年度の売上高は、31,507百万円(前期比31.1%増)となりました。 売上高の増加要因は、北米における光モニタ及び光通信用光測定器の販売が好調に推移したことによります。平均為替レートは、150円と計画レートと同水準で推移いたしました。 売上総利益は18,174百万円(前期比29.6%増)となり、売上総利益率は57.7%と、前期比0.7ポイントの減少となりました。これは、売上構成比の変化によるものです。 販売費及び一般管理費の総額は7,848百万円と、前期比1,258百万円増加しました。これは、会社規模拡大に伴い開発人員をはじめとした人材採用の強化及び好調な業績に伴う給与等の増加並びに研究開発費の増加によるものです。 営業利益は、10,325百万円と、前期比2,896百万円(39.0%増)の増益となりました。売上高営業利益率は32.8%と1.9ポイント改善しました。 経常利益は、10,958百万円と、前期比3,070百万円(38.9%増)の増益となりました。 投資有価証券評価損238百万円の計上等により、親会社株主に帰属する当期純利益は、7,667百万円(前期比51.3%増)となりました。 b. 経営成績に重要な影響を与える要因 「第一部 企業情報 第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 c. 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、高付加価値製品の創出により利益を確保し、株主価値の拡大をはかることを目指し、売上高総利益率50%、売上高営業利益率15%、フリーキャッシュ・フローの確保を目標とすべき経営指標としております。 d. セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 <光部品関連事業> 当事業では、主に光伝送機器メーカーに対して光モニタ、光アッテネータ、光フィルタ等の光通信用部品を提供しております。また、LCOS技術を利用した空間光変調器を光計測、光加工、光情報処理分野に提供しております。 当事業を取り巻く光通信関連市場におきましては、生成AIやデータセンタ投資に伴い、大きく伸長いたしました。特に光トランシーバに用いられる光モニタの販売が北米において好調に推移したことで、売上高は6,356百万円と前期比で41.2%の増収となり、セグメント利益は1,754百万円と前期比で76.4%の増益となりました。 <光測定器関連事業> 当事業には光通信用光測定器事業、産業用光測定器事業、医療用光測定器事業が含まれております。当期の売上高は22,368百万円と、前期の179,574百万円から24.6%増加しました。セグメント利益は8,254百万円となり、前期のセグメント利益6,279百万円に比べて31.4%増益となりました。 光通信用光測定器につきましては、生成AIやデータセンタ関連の活発な設備投資を背景に北米におけるコネクタ付光ファイバーケーブル検査装置の販売が大幅に拡大しました。また、中国においては、前年度上期にあった特需案件が当期には無かったものの、顧客開拓を進めたことで、前期と同水準の売上を維持しました。 産業用光測定器につきましては、中国における医療用及びレーザー溶接検査用光源の販売が堅調に推移した一方で、米国を中心とした、光学式眼内寸法測定装置(製品名:ARGOS®)の販売が堅調に推移いたしました。 医療用光測定器につきましては、第3四半期には販売代理店の一時的な在庫調整がありましたが、米国を中心とした、光学式眼内寸法測定装置(製品名:ARGOS®)の販売が堅調に推移いたしました その他事業のシステム・ソリューション事業において、国内において重大なセキュリティインシデントが社会問題化したことにより、ランサムウェア対策ソフトウェアの販売が拡大いたしました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループは、当期末現在、約148億円の現金及び現金同等物を有しています。 当社グループの資金需要のうち主なものは、製品製造に使用する原材料や部品の調達等の製造原価と、販売費及び一般管理費の他、研究開発投資によるものであります。また、今後は、当社グループの企業価値向上につなげるためのM&Aにも資金を積極的に投入していく考えです。現時点におきましては、これらの資金を営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金や金融機関からの借入金により充当していく予定であります。 資金の流動性については、固定費の18カ月分を目安に適正水準の範囲で当社グループのキャッシュバランスを総合的にコントロールする方針です。また、投資有価証券の償還や売却を進めることで手許流動性を確保しており、資金的な不安はありません。引き続き、成長領域への投資を強化しつつ、手許流動性を高めることに努めます。 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

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