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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

日本光電工業

NIHON KOHDEN CORPORATION6849 · Prime · 電気機器

医用電子機器の国内トップメーカー。生体情報モニタ・除細動器で強み、病院の集中治療領域を中心に幅広い製品群を提供。

概要

日本光電工業は、医用電子機器の総合メーカーであり、心電計、除細動器、生体情報モニタで国内トップシェアを占める。1916年に創業、1951年に株式会社として設立。集中治療室(ICU)や救急現場向け製品に強みを持ち、グループ38社で構成される。2026年3月期の連結売上高は2,350億円超で、北米・欧州・アジアなど世界30カ国以上に事業を展開する。

心電計から人工呼吸器まで網羅する製品群

同社の製品は、「生体計測機器」「生体情報モニタ」「治療機器」「その他(医療情報システム、免疫化学製品など)」の4グループに大別される。2026年3月期の売上構成比は、生体情報モニタが36%、治療機器が24%、生体計測機器が23%、その他が17%である。国内売上は約1,444億円(全体の61%)、海外売上は約907億円(39%)で、北米地域の成長が著しい。生体情報モニタはICUや一般病棟で患者のバイタルを24時間監視する装置であり、同社は日本で圧倒的なシェアを有する。除細動器やAEDは院内外で心停止患者の救命に用いられ、人工呼吸器は呼吸不全患者の生命維持に貢献する。

国内外に広がる生産・開発拠点

生産拠点は国内に富岡生産センタ(群馬県)、川本事業所(埼玉県)、鶴ヶ島生産センタ(埼玉県)などがあり、海外では中国の上海光電、マレーシアの日本光電マレーシアが製造を担う。開発拠点は総合技術開発センタ(埼玉県)のほか、米国(日本光電イノベーションセンタ)、インド(日本光電アドバンスドテクノロジーセンタ)などに設置。2025年には鶴ヶ島生産センタが完成し、生産能力を拡大した。また、米国では2012年にデフィブテック、2021年にアンプスリーディ、2024年にアドテックを買収し、脳神経系や人工呼吸器の製品群を強化。欧州ではイタリアのソフトウェアチームを子会社化し、ソフトウェア開発力を高めている。

38社のグループ体制と機能分担

グループは2026年3月末現在、日本光電工業と子会社37社の計38社で構成される。国内では、日本光電富岡が製造、日本バイオテスト研究所が免疫化学製品、ベネフィックスとドゥウェルが医療情報システム、イー・スタッフが総務・派遣業務を担当。北米では日本光電ノースアメリカが統括し、デフィブテック(救命救急機器)、オレンジメッド(人工呼吸器)、アドテック(頭蓋内電極)などが事業を展開。その他地域では、上海光電(中国)、日本光電マレーシア(製造販売)、日本光電インディア(販売試薬)などが活動している。このように地域ごとに子会社が専門性を発揮し、研究開発から製造、販売、保守まで一貫した体制を構築している。

中期経営計画と収益性目標

同社は2020年に長期ビジョン「BEACON 2030」を策定し、2024年度から3ヵ年中期経営計画「BEACON 2030 Phase II」を推進中。経営指標として連結ROE12%(資本コスト8%程度)を目標に掲げ、製品競争力の強化、北米事業の成長、全社収益改革などを重点施策とする。2026年3月期の売上高は2,350億円、営業利益187億円、親会社株主帰属当期純利益145億円。売上高は2013年度の1,325億円から着実に成長し、海外比率は約39%に達した。国内ではアボット製品の取り扱い終了決定や賃上げ・研究開発費増加が利益を圧迫しており、収益性改善が課題である。

業界の中での役割は医用電子機器メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2,351億円
営業利益
187億円
営業利益率
8.0%
純利益
145億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
日本1,451億円61.7%141億円9.7%
北米536億円22.8%29億円5.4%
その他の 地域363億円15.4%23億円6.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01医療(病院・臨床)主力

病院向けに生体情報モニタ、除細動器、人工呼吸器、医療情報システムなど医用電子機器を幅広く供給。集中治療室(ICU)や救急現場での使用を想定した製品群に強みを持ち、国内トップシェアの製品を多数有する。

主な製品・サービス5
生体情報モニタ国内シェア首位
患者の心電図、血圧、酸素飽和度などをリアルタイムに監視する装置。集中治療室や一般病棟で使用。
除細動器国内シェア首位
心臓に電気ショックを与え、不整脈を正常なリズムに戻す救命医療機器。病院内外で使用。
人工呼吸器
自力呼吸が困難な患者に代わり呼吸を補助・代行する医療機器。ICUや救急現場で使用。
医療情報システム
患者データの管理・分析や医療機器の連携を支援するソフトウェアシステム。電子カルテとの連携機能を持つ。
免疫化学製品
血液中の特定物質を測定する試薬・キット。アレルギー検査や感染症診断に使用。

製品と技術

生体情報モニタ:患者のバイタルを24時間監視

生体情報モニタは、心電図、血圧、酸素飽和度などをリアルタイムに測定・表示する装置。集中治療室(ICU)や一般病棟で広く使用され、同社は国内でトップシェアを有する。2026年3月期の売上高は842億円と全体の36%を占める主力製品群。医用テレメータやベッドサイドモニタに加え、臨床情報システムとの連携により、患者データの一元管理を実現する。海外では北米やアジアで販売されるが、競争激化により売上は微減傾向にある。

除細動器とAED:心停止からの救命

除細動器は、心室細動などの致死性不整脈に対し電気ショックを与え正常リズムに戻す医療機器。同社は病院用除細動器と一般市民向けAEDの両方を手掛ける。AEDは「オートショックAED」として普及モデルを上市し、PAD市場(公共施設、学校、企業)向け販売が主力。治療機器としての売上は561億円(2026年3月期)で、除細動器・AEDが大きな比率を占める。海外では北米、欧州で好調に推移し、二桁成長を達成した。

人工呼吸器:呼吸不全患者の生命維持

人工呼吸器は、自力呼吸が困難な患者に代わり呼吸を補助・代行する装置。ICUや救急現場で使用される。同社は2024年に米国子会社オレンジメッドに同事業を承継し、北米市場での販売を強化。2025年には中位機種モデルを発売した。2026年3月期の治療機器売上は前期比5.8%増と好調で、特に北米、欧州、中南米で大幅増収となった。日本でも好調に推移し、人工呼吸器は成長製品群の一つである。

医療情報システムとデジタルヘルス

医療情報システムは、患者データの管理・分析や医療機器連携を支援するソフトウェア。子会社のベネフィックスやドゥウェルが開発・販売を担当。2025年にはオンサイトアラーム分析ソフトウェアや入退院業務支援ソフトウェアを上市。米国ではアラームソリューションの提供を開始した。デジタルヘルス分野では、アンプスリーディを通じてデータ活用サービスを展開し、医療DXの推進に貢献している。

脳神経系製品:SEEG電極と頭蓋内電極

2024年に米国アドテックを子会社化したことで、脳神経外科領域に本格参入。アドテックはてんかん診断用の頭蓋内電極を開発・製造。同社はSEEG(定位的頭蓋内脳波)電極を発売し、てんかん焦点特定に貢献。脳神経系群は2026年3月期に大幅増収となり、生体計測機器の売上536億円を牽引した。ニューロトロニクス(脳神経監視装置)も含め、成長領域として投資を続けている。

免疫化学製品:アレルギー・感染症診断

子会社日本バイオテスト研究所が手掛ける免疫化学製品は、血液中の特定物質を測定する試薬・キット。アレルギー検査や感染症診断に使用される。売上はその他商品群に含まれ、409億円(2026年3月期)の一部。国内では堅調に推移する一方、海外では欧州・アジアで減収傾向にある。免疫化学製品は生体情報モニタや治療機器とは異なる領域だが、病院の検査部門向けに提供され、顧客との接点を広げている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 国内シェア首位生体情報モニタ国内シェアトップ医療(病院・臨床)
  • 国内シェア首位除細動器国内シェアトップ医療(病院・臨床)

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

医療機器で国内トップクラス、安定収益基盤

当社は医療用電子機器・システムで国内有数のシェアを持つ。同業の日清紡HDやイビデンとは異なるセグメントだが、電気機器セクターで比較される。売上高約2,200億円規模で、営業利益率9%前後と安定。高齢化社会を背景に需要は堅調だが、競合のキオクシアHD等とは異なり、医療機器特化で安定。海外展開も進める。

強み

  • 生体モニタなど主力製品で国内高いシェアを確保
  • 医療需要は景気に左右されにくく、安定的な収益が見込める
  • 長年の医療機器開発で培われた高い技術力と信頼性
  • 全国にサービス拠点を持ち、保守・サポートで差別化

課題

  • GEやフィリップスなど外資系との競争が激化
  • 医療機器は長期使用だが、新製品投入サイクルが長い
  • 各国の規制対応にコストがかかり、利益率を圧迫

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

医療機器・介護の時価総額近傍。太字が日本光電工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16951日本電子3,492億円15.7倍
24902コニカミノルタ3,352億円10.3倍
36925ウシオ電機3,061億円38.6倍
48129東邦ホールディングス2,921億円15.3倍
58086ニプロ2,610億円20.8倍
66849日本光電工業2,587億円17.0倍
77956ピジョン2,551億円27.3倍
86376日機装2,511億円14.1倍
97649スギホールディングス2,466億円10.4倍
103360シップヘルスケアホールディングス2,242億円16.5倍
114544H.U.グループホールディングス1,967億円28.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(医療機器・介護)に従っています。

会社の歴史

沿革 47件

東京都文京区で創業した1951年

1951年8月、東京都文京区駒込坂下町において、医理学機器、電気・光に関する機器の研究製造を目的に日本光電工業株式会社を設立。翌1952年7月には東京都新宿区西落合に本社および工場を移転した。1961年11月に東京証券取引所市場第二部に株式を上場し、資金調達基盤を確立。創業から間もないこの時期に、後の主力製品となる心電計などの開発が進められ、 医用電子機器専門メーカとしての基盤を固めた。1962年5月には群馬県富岡市に富岡工場を設立し、生産能力を強化した。

国内トップシェアを固めた1970~80年代

1979年11月、米国ロサンゼルス近郊に日本光電アメリカを設立し、初の海外拠点を開設。1981年6月に埼玉県鶴ヶ島市に鶴ヶ島工場(現鶴ヶ島事業所)を設立し、生産体制を拡充。1982年1月には東京証券取引所市場第一部銘柄に指定され、企業規模が拡大した。この間、心電計や生体情報モニタで国内トップシェアを獲得し、医療現場での信頼を築いた。1985年2月にはドイツ・フランクフルト近郊に日本光電ヨーロッパを設立し、欧州販売網の構築を開始した。

アジア展開と中国子会社の完全子会社化

1990年2月、中国上海市に合弁会社上海光電医用電子儀器を設立(2008年12月に完全子会社化)。1992年5月、呼称を「日本光電」に統一。1994年5月に埼玉県深谷市に川本工場(現川本事業所)を設立。1996年2月にはシンガポールに日本光電シンガポールを設立し、東南アジア市場に本格参入した。2004年4月に韓国、同年11月にフランスにも子会社を設立し、アジア・欧州での事業基盤を拡大した。これらの拠点は販売や製造の中核として機能している。

M&Aによる事業領域の拡大(2006~2012年)

2006年4月、医療情報システムのベネフィックスを子会社化。2008年4月、免疫化学製品の日本バイオテスト研究所を子会社化。同年12月、米国のニューロトロニクス(脳神経監視装置)を子会社化。2012年11月、米国のデフィブテック(救命救急機器)を子会社化。こうしたM&Aにより、従来の生体情報モニタ・除細動器に加え、医療情報システムや脳神経分野へ事業を拡大した。これらの買収は製品ラインアップを充実させ、グローバルでの競争力強化に寄与した。

新興国市場への浸透と販売網の再編

2010年代に入り、インド(2011年)、ブラジル(2012年)、UAE(2012年)、タイ(2013年)、コロンビア(2013年)、マレーシア(2014年)など新興国に相次いで販売子会社を設立。2016年10月には埼玉県所沢市に総合技術開発センタを完成させ、研究開発機能を集約した。2017年4月には国内販売子会社11社を吸収合併し、国内販売体制を一本化。これにより、グローバルと国内の両面で効率的な販売網を構築した。

デジタルヘルスと脳神経領域への本格進出(2021年以降)

2021年8月、米国のアンプスリーディ(デジタルヘルス)を子会社化。2022年11月、イタリアのソフトウェアチームを子会社化。2024年11月、米国のアドテック(頭蓋内電極)を子会社化し、てんかん診断分野に参入。2025年9月、インドに開発子会社・日本光電アドバンスドテクノロジーセンタを設立。2026年2月、ドゥウェル(医療情報システム)を子会社化。これらの投資により、デジタルヘルスソリューションと脳神経領域の製品群を強化している。また、2023年4月には米国子会社を持株会社体制に再編し、経営効率を向上させた。

年表47件を開く

1950年代

  • 1951年8月創業東京都文京区駒込坂下町において医理学機器、電気および光に関する機器の研究製造を目的として、日本光電工業株式会社を設立
  • 1952年7月東京都新宿区西落合に本社および工場を移転

1960年代

  • 1961年11月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 1962年5月群馬県富岡市に富岡工場(旧 ㈱光電工業富岡製作所、現 日本光電富岡㈱)を設立

1970年代

  • 1979年11月米国(ロスアンゼルス近郊)に日本光電アメリカ㈱(現在はLLC)を設立

1980年代

  • 1981年6月創業埼玉県鶴ヶ島市に鶴ヶ島工場(現 鶴ヶ島事業所)を設立
  • 1982年1月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定
  • 1985年2月創業ドイツ(フランクフルト近郊)に日本光電ヨーロッパ㈲を設立

1990年代

  • 1990年2月M&A中国(上海)に合弁会社上海光電医用電子儀器㈲を設立(2008年12月に完全子会社化)
  • 1992年5月呼称を「日本光電」と決定
  • 1994年5月創業埼玉県深谷市に川本工場(現 川本事業所)を設立
  • 1996年2月シンガポール(ラッフルズ・プレイス)に日本光電シンガポール㈱を設立(現在はハーバーフロントに移転)
  • 1999年9月米国(ロスアンゼルス近郊)にNKUSラボ㈱(現 日本光電デジタルヘルスソリューションズ LLC)を設立

2000年代

  • 2001年2月創業イタリア(ベルガモ)に日本光電イタリア㈲を設立
  • 2002年12月創業スペイン(マドリッド)に日本光電イベリア㈲を設立
  • 2004年4月韓国(ソウル)に日本光電コリア㈱を設立
  • 2004年11月創業フランス(パリ近郊)に日本光電フランス㈲を設立
  • 2006年4月創業イタリア(フィレンツェ)に日本光電フィレンツェ㈲を設立
  • 2006年5月M&A㈱ベネフィックスの第三者割当増資を引き受けて子会社化
  • 2008年4月M&A㈱日本バイオテスト研究所の株式を取得して子会社化
  • 2008年12月M&A米国(ゲインズビル)のニューロトロニクス㈱(現在はLLC)の株式を取得して子会社化

2010年代

  • 2010年9月創業イギリス(サリー)に日本光電UK㈲を設立
  • 2011年3月インド(グルガオン)に日本光電インディア㈱を設立
  • 2012年1月創業ブラジル(サンパウロ)に日本光電ブラジル㈲を設立
  • 2012年9月アラブ首長国連邦(ドバイ)に日本光電ミドルイースト㈱を設立
  • 2012年11月M&A米国(ギルフォード)のデフィブテック LLCの出資持分を取得して子会社化
  • 2013年10月タイ(バンコク)にNKSバンコク㈱(現 日本光電タイランド㈱)を設立
  • 2013年11月コロンビア(ボゴタ)に日本光電ラテンアメリカ㈱を設立
  • 2014年3月マレーシア(クアラルンプール)に日本光電マレーシア㈱を設立
  • 2014年9月米国(ケンブリッジ)に日本光電イノベーションセンタ㈱(現在はLLC)を設立
  • 2015年4月富岡生産センタ(日本光電富岡㈱)完成
  • 2015年4月米国(ロスアンゼルス近郊)にオレンジメッド㈱(現 日本光電ノースアメリカ㈱)を設立
  • 2015年10月創業ドイツ(フランクフルト近郊)に日本光電ドイツ㈲を設立
  • 2016年1月メキシコ(メキシコシティ)に日本光電メキシコ㈱を設立
  • 2016年10月埼玉県所沢市に総合技術開発センタ完成
  • 2017年4月M&A国内販売子会社11社を吸収合併

2020年代

  • 2021年8月M&A米国(シャーロッツビル)のアンプスリーディ㈱の株式を取得して子会社化(2023年4月にLLCに変更、2025年4月に日本光電デジタルヘルスソリューションズ LLCに吸収合併)
  • 2022年4月東京証券取引所プライム市場へ移行
  • 2022年11月M&Aイタリア(ミラノ)のソフトウェアチーム㈲の株式を取得して子会社化
  • 2023年4月米国において子会社を再編、持株会社体制に移行
  • 2024年1月商号変更持株会社である日本光電オレンジメッド㈱を日本光電ノースアメリカ㈱に商号変更し、新設会社である日本光電オレンジメッド LLCに人工呼吸器事業を承継
  • 2024年5月創業ベトナム(ハノイ)に日本光電ベトナム㈲を設立
  • 2024年11月M&A米国(オーククリーク)のアドテック㈱の親会社であるニューロアドバンスド㈱の株式を取得して子会社化(2025年7月に完全子会社化)
  • 2025年2月創業サウジアラビア(ジェッダ)に日本光電アラビアRHQ LLCを設立(現在はリヤドに移転)
  • 2025年9月インド(ベンガルール)に日本光電アドバンスドテクノロジーセンタ㈱を設立
  • 2025年10月埼玉県鶴ヶ島市に鶴ヶ島生産センタ完成
  • 2026年2月M&Aドゥウェル㈱の株式を取得して子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結ROE2027年3月期まで12%
  • 売上高CAGR2024/3期~2027/3期まで5%
  • 営業利益率2027年3月期まで15%
  • 売上高2027年3月期まで2,560億円
  • ROIC2027年3月期まで12%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    グローバル変革と長期ビジョンの推進

    長期ビジョン「BEACON 2030」のもと、グローバル高付加価値企業、顧客価値を追求するソリューション型事業、オペレーショナルエクセレンスを軸とするグローバル組織への3つの変革に取り組む。

  2. 02

    北米事業への集中投資と成長

    成長ポテンシャルの高い北米事業に優先的に資源を配分し、大手IDN/GPO市場、DoD/VA市場深耕によるブランド認知度向上と収益改革を推進する。日本では顧客基盤強化、海外では法規制対応と現地体制強化を進める。

  3. 03

    全社収益改革とサプライチェーン進化

    商品ミックス、生産性、サプライチェーンの改善施策を実行。PSI管理の高度化、グローバルQMS強化、マルチプラント生産を推進し、営業利益率向上を図る。

  4. 04

    資本効率性の向上と投資管理

    日本光電版ROICの導入とキャッシュ・コンバージョン・サイクルの短縮に取り組み、在庫圧縮や債権回収早期化、投資判断基準(NPV・IRR)の適用により資本効率を高める。

  5. 05

    サステナビリティ経営の実践

    医療課題、環境課題、社会課題の解決に取り組み、ダイバーシティ&インクルージョンの推進、グローバル人財・DX人財の育成、グループガバナンス強化と役員報酬制度の見直しを進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で6,116人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は943万円で、9期前と比べて+11.1%平均年齢は42.6歳、平均勤続年数は15.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月4,934
2018年3月5,031
2019年3月84840.814.45,169
2020年3月85641.114.75,357
2021年3月84741.514.65,531
2022年3月89241.915.35,639
2023年3月90042.015.35,751
2024年3月90342.115.35,891
2025年3月92642.515.86,114339
2026年3月94342.615.86,116306

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率8.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率82.1%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)71.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社32(国内 5 / 海外 27、うち連結子会社 17) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
鶴ヶ島生産センタ — 埼玉県鶴ヶ島市9,142百万円
総合技術開発センタ 他 — 埼玉県所沢市9,099百万円
本社 — 東京都新宿区3,884百万円
日本
本社 — 群馬県富岡市3,170百万円
日本
鶴ヶ島事業所 — 埼玉県鶴ヶ島市1,362百万円
本社 — ハリヤナ州1,353百万円
貸与施設 — 埼玉県朝霞市1,055百万円
支社支店 — 東京都文京区他742百万円
貸与施設 — 埼玉県深谷市577百万円
貸与施設 — 群馬県富岡市562百万円
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    日本光電富岡㈱ ※1
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ベネフィックス
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱日本バイオテスト研究所
    埼玉県朝霞市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱イー・スタッフ
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ドゥウェル㈱
    北海道札幌市 · 連結子会社
    議決権90.3%
  • 海外
    日本光電ノースアメリカ㈱ ※1※4
    Irvine, CA.,U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    日本光電アメリカ LLC ※2※3※4
    Irvine, CA.,U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    デフィブテック LLC ※3
    Guilford, CT.,U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    日本光電オレンジメッド LLC ※1※3
    Santa Ana, CA.,U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ニューロトロニクス LLC ※3
    Alachua, FL.,U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    日本光電デジタルヘルスソリューションズ LLC ※1※3
    Irvine, CA.,U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    日本光電イノベーションセンタ LLC ※3
    Cambridge, MA.,U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社20社を開く
  • ニューロアドバンスド㈱ ※1Wilmington, DE.,U.S.A.100%
  • アドテック㈱ ※1※3Oak Creek, WI.,U.S.A.100%
  • 日本光電ヨーロッパ㈲Rosbach,Germany100%
  • 日本光電ドイツ㈲ ※3Rosbach,Germany100%
  • 日本光電フランス㈲ ※3LE Plessis Robinson,France100%
  • 日本光電フィレンツェ㈲ ※3Firenze,Italy100%
  • ソフトウェアチーム㈲Milano,Italy100%
  • 上海光電医用電子儀器㈲ ※1中国上海市100%
  • 日本光電シンガポール㈱Maritime Square, Singapore100%
  • 日本光電タイランド㈱ ※3Bangkok province, Thailand100%
  • 日本光電マレーシア㈱ ※3Kuala Lumpur, Malaysia100%
  • 日本光電ベトナム㈲ ※3Hanoi,Vietnam100%
  • 日本光電インディア㈱Gurgaon,Haryana, India100%
  • 日本光電アドバンスドテクノロジーセンタ㈱Bangalore,Karnataka, India100%
  • 日本光電ミドルイースト㈱Dubai,U.A.E100%
  • 日本光電アラビア RHQ LLCJeddah,Saudi Arabia100%
  • 日本光電コリア㈱韓国ソウル市100%
  • 日本光電メキシコ㈱Benito Juarez, Mexico100%
  • 日本光電ラテンアメリカ㈱ ※3Bogota D.C., Colombia100%
  • 日本光電ブラジル㈲Sao Paulo., Brasil100%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    在外公館医務官室用医療機器「自動血球計数装置」の購入
    外務省 · 2024-12-06
    288万円
  • 調達
    在外公館医務官室用備品(AED)の購入
    外務省 · 2024-10-23
    222万円
  • 調達
    在外公館医務官室用医療機器「自動血球計数装置」の購入
    外務省 · 2023-11-17
    164万円
  • 調達
    AED(自動体外式除細動器)の購入(交換)
    厚生労働省 · 2024-06-20
    159万円
  • 調達
    在外公館医務官室用医療機器「心電図解析装置」の購入
    外務省 · 2023-11-17
    119万円
  • 調達
    解析付心電計一式の購入
    国税庁 · 2018-03-26
    105万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は2,351億円営業利益187億円前期と比べると増収減益で、売上が+4.3%、利益が-9.7%。

売上高
+4.3%
2,351億円
営業利益
-9.7%
187億円
純利益
+2.8%
145億円
営業利益率
8.0%
前期比 -1.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高2,325億円2,351億円
営業利益235億円187億円
純利益150億円145億円
1株あたり配当¥33¥33

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は474億円、営業利益は−10億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−2.7%、営業利益は−145.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q62082
2024年1Q487224.538
2024年2Q548539.742
2024年3Q527305.7−1
2024年4Q65891
2025年2Q1,028515.05
2025年4Q1,22615612.7136
2026年2Q1,081676.245
2026年4Q1,2701209.4100
2027年1Q474−10−2.1−8

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,325億円から2,351億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は8.0%。売上は13期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
タイ(バンコク)にNKSバンコク㈱(現 日本光電タイランド㈱)を設立
2013年3月1,32514792
マレーシア(クアラルンプール)に日本光電マレーシア㈱を設立
2014年3月1,532190123
ドイツ(フランクフルト近郊)に日本光電ドイツ㈲を設立
2015年3月1,608172111
メキシコ(メキシコシティ)に日本光電メキシコ㈱を設立
2016年3月1,655161105
国内販売子会社11社を吸収合併
2017年3月1,66314191
2018年3月1,74214592
2019年3月1,788159112
2020年3月1,85014899
米国(シャーロッツビル)のアンプスリーディ㈱の株式を取得して子会社化(2023年4月にLLCに変更、2025年4月に日本光電デジタルヘルスソリューションズ LLCに吸収合併)
2021年3月1,997284182
イタリア(ミラノ)のソフトウェアチーム㈲の株式を取得して子会社化
2022年3月2,051346234
2023年3月2,066241171
ベトナム(ハノイ)に日本光電ベトナム㈲を設立
2024年3月2,220256170
サウジアラビア(ジェッダ)に日本光電アラビアRHQ LLCを設立(現在はリヤドに移転)
2025年3月2,2542072049.2141
ドゥウェル㈱の株式を取得して子会社化
2026年3月2,3511872258.0145

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高2,351億円のうち、営業利益として残るのは187億円8.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は145億円、売上の6.2%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金48.2%1,134億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金43.8%1,030億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.0%187億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
51.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.1pt
8.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.2pt
6.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.1pt
8.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが211億円、投資CFが−83億円で、差し引きのフリーCFは128億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は456億円で、売上の2.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月132−70−1262267
2014年3月94−44−3450288
2015年3月125−47−3378341
2016年3月108−78−9530273
2017年3月114−63−3551286
2018年3月108−33−4675313
2019年3月98−33−3165347
2020年3月92−46−3146359
2021年3月139−29−30110444
2022年3月257−43−73214601
2023年3月−25−76−75−101440
2024年3月156−52−70104499
2025年3月153−25126−98431
2026年3月211−83−116128456

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は2,565億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,798億円で、自己資本比率は70.1%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,16876340565.2
2014年3月1,30988542467.6
2015年3月1,46899347567.6
2016年3月1,44397746667.7
2017年3月1,5281,03948968.0
2018年3月1,5791,09448569.3
2019年3月1,6971,16153668.4
2020年3月1,6781,21846072.6
2021年3月1,9301,39054072.0
2022年3月2,1021,56453874.4
2023年3月2,1671,67649177.3
2024年3月2,3321,81152177.6
2025年3月2,5831,81377069.5
2026年3月2,5651,79876770.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
357億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,755億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
333億円
在庫として抱えている分
負債合計
767億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
86
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率16 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率224社中79位あたり、逆に低いのは配当利回り224社中124位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.1%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.0%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
70.1%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.3%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.2%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,513で、1年前と比べて-7.3%過去52週の値幅のなかでは34%の位置にある。

¥1,513-1.1%1ヶ月-1.3%1年-7.3%時価総額2,587億円
過去52週の値幅
安値¥1,323高値¥1,885.5

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)17.0倍
PER (会社予想)16.1倍
PBR1.37倍
配当利回り2.18%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月10日に前日比+5.61%の1515円と反発したが、前日8月7日には-7.83%の急落があった。1カ月で+1.03%とほぼ横ばい、年初来では-10.46%と弱含む。25日移動平均線(1545.28円)を約2%下回り、RSIは46.27と中立圏。7月29日に1659円まで上昇したが、その後下落し、8月7日には1434.5円まで売られた。200日線(1571.17円)も下回っており、短期的な戻りは限定的か。出来高は8月7日に2,452,900株と急増しており、売りが優勢だった。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

日本光電工業の投資論点は、医療機器需要の安定的な成長(高齢化・新興国需要)と、短期的な収益力の低下(2026年3月期の営業利益率は7.95%と予想)のバランスにある。強気派は、国内トップシェアと海外展開による長期的な成長を評価する一方、弱気派は、中国市場の減速や製品ミックス悪化による利益率低下、為替変動リスクを懸念。PER17倍台は業界平均並みで割高感はないが、成長鈍化局面でのバリュエーションが焦点。

プラスに働く材料3
  • 安定した国内需要

    高齢化進展で生体情報モニタや除細動器の需要は底堅い。

  • 海外成長余地

    新興国での医療機器需要拡大が追い風。海外売上比率向上に期待。

  • 高いシェアとブランド

    国内大手病院での採用が多く、リピート受注が見込める。

マイナスに働く材料3
  • 利益率低下懸念

    2026年3月期の営業利益率7.95%は前期比1.2pt低下。

  • 中国リスク

    中国市場の減速や競争激化が海外収益を圧迫する可能性。

  • 為替変動リスク

    海外売上比率が高いため、円高が業績にマイナス。

次の決算で確かめる点
海外売上高成長率
グローバル展開の進捗を測る重要指標。
営業利益率
収益性の改善・悪化を確認。
生体情報モニタ売上
主力製品の需要動向を示す。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり33で、前期から+3.2%いまの株価に対する利回りは2.18%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥33
1株あたり
配当利回り
2.18%
いまの株価に対して
配当性向
53.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1832.3
2018年3月180.017.2
2019年3月180.028.0
2020年3月180.029.0
2021年3月2857.140.9
2022年3月3421.826.7
2023年3月31−9.025.8
2024年3月310.027.3
2025年3月311.630.4
2026年3月323.253.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥33

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ7,604人。区分でいちばん多いのは外国法人44.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が36.0%を占め、残る64.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人42.844.445.446.643.044.5
金融機関35.934.534.832.636.532.3
個人・その他16.716.515.915.715.617.4
自己株式4.04.84.74.94.65.9
事業法人3.13.13.13.13.23.8
証券会社1.41.40.82.01.62.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
政府・自治体0.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)13.88
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.73
03株式会社埼玉りそな銀行4.65
04ジェーピー モルガン チェース バンク 380055(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)4.59
05ジック プライベ-ト リミテッド シ-(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)3.65
06ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)3.59
07GOVERNMENT OF NORWAY(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)3.47
08ジェーピー モルガン チェース バンク 385166(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.80
09全国共済農業協同組合連合会(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)1.59
10株式会社三菱UFJ銀行1.55

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-08-12
    スプラウスグローブ・インベストメント・マネジメント・リミテッド(Sprucegrove Investment Management Ltd.)
    新規の大量保有報告
    5.01%
    -1.08pt
  • 2026-06-18
    ファースト・イーグル・インベストメント・マネジメント・エルエルシー(First Eagle Investment Management, LLC)
    新規の大量保有報告
    5.88%
    +0.57pt
  • 2026-06-15
    株式会社三菱UFJ銀行
    新規の大量保有報告
    1.55%
  • 2026-05-13
    スプラウスグローブ・インベストメント・マネジメント・リミテッド(Sprucegrove Investment Management Ltd.)
    新規の大量保有報告
    6.09%
    -1.04pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−57%、1株純資産は14期で−35%。直近期のROEは8.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月2081,73512.715.728.2
2014年3月1411,00715.014.629.6
2015年3月1271,13011.925.834.3
2016年3月1201,14010.723.326.1
2017年3月1071,2139.123.332.3
2018年3月1071,2848.627.717.2
2019年3月1311,3639.925.028.0
2020年3月1161,4308.335.129.0
2021年3月10781614.015.140.9
2022年3月13892615.910.726.7
2023年3月10299610.617.725.8
2024年3月1011,0799.819.827.3
2025年3月851,1017.823.630.4
2026年3月891,1238.116.353.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

30名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は30名。2026/3期の役員報酬は総額297百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢
荻野博一代表取締役 社長執行役員 Chief Executive Officer56
田中栄一取締役 副社長執行役員 Chief Operating Officer 国内事業統括本部長64
吉竹康博取締役 専務執行役員 Chief Strategy Officer 海外事業基盤、グローバル事業戦略担当60
加藤一弘取締役 常務執行役員 Chief Administrative Officer 経営管理本部長 コンプライアンス担当役員60
川津原茂社外取締役74
森田純恵社外取締役66
Danny Risberg社外取締役63
森田守社外取締役67
平田茂取締役(常勤監査等委員)65
清水一男社外取締役(監査等委員)67
佐藤郁美社外取締役(監査等委員)62
森脇純夫69
残りの役員18名を開く
氏名役職年齢
藤田吉之常務執行役員
今城郁上席執行役員
池谷浩彦上席執行役員
平岡俊彦上席執行役員
渡邉英里上席執行役員
泉田文男取締役(常勤監査等委員)62
小原吉徳執行役員
萩原弘子執行役員
若林勤執行役員
宮﨑誠治執行役員
麻浩則執行役員
堀内文人執行役員
西井直人執行役員
吉澤慶一郎執行役員
前田朋成執行役員
田川圭執行役員
八下田健太郎執行役員
三村孝仁社外取締役73

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6143372120334
社外取締役7696910
取締役(社内)1252525

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,044字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社37社の合計38社(2026年3月31日現在)で構成されており、医用電子機器の研究開発・製造・販売および修理・保守等の事業活動を展開しています。当連結会計年度は、㈱イー・スタッフ保険サービスを㈱イー・スタッフに吸収合併、アンプスリーディ LLCを日本光電デジタルヘルスソリューションズ LLCに吸収合併しています。また、日本光電アドバンスドテクノロジーセンタ㈱、日本光電アラビアRHQ LLCおよびドゥウェル㈱が増加しています。 当社グループの事業における位置付けは、次のとおりです。 日本では、当社および日本光電富岡㈱が医用電子機器の研究開発・製造を行っています。また、㈱日本バイオテスト研究所が免疫化学製品の開発・製造・販売、㈱ベネフィックスが医療情報システム製品の製造・販売、ドゥウェル㈱が医療情報システム製品の開発・販売を行っています。㈱イー・スタッフは、当社グループの総務関連・派遣・保険業務を行っています。また、当社の11支社支店は販売を行っています。 北米では、日本光電ノースアメリカ㈱が米国における子会社の経営管理を担っています。デフィブテック LLCは救命救急医療機器、日本光電オレンジメッド LLCは人工呼吸器、アドテック㈱は頭蓋内電極の開発・製造・販売を行っています。日本光電デジタルヘルスソリューションズ LLC、ニューロトロニクス LLCおよび日本光電イノベーションセンタ LLCは医用電子機器・ソフトウェアの研究開発を行っています。日本光電アメリカ LLCは販売・販売促進を行っています。 その他の地域では、上海光電医用電子儀器㈲が医用電子機器の開発・製造・販売を行っています。日本光電マレーシア㈱は医用電子機器の製造・販売・販売促進を行っています。日本光電インディア㈱、日本光電ミドルイースト㈱は医用電子機器の販売および試薬の製造・販売、日本光電フィレンツェ㈲は試薬の製造・販売を行っています。ソフトウェアチーム㈲は医用電子機器用ソフトウェアの開発・販売を行っています。日本光電アドバンスドテクノロジーセンタ㈱は医用電子機器用ソフトウェア・社内ITシステムの開発・保守を行っています。中南米では日本光電ブラジル㈲など3社、欧州では日本光電ヨーロッパ㈲など6社、アジア州他では日本光電シンガポール㈱など5社が、販売・販売促進を行っています。 以上に述べた事業の系統図は次のとおりです。 2026年3月31日現在
経営方針・対処すべき課題4,096字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。 (1) 会社の経営の基本方針 当社は、医用電子機器専門メーカとして、「病魔の克服と健康増進に先端技術で挑戦することにより世界に貢献すると共に社員の豊かな生活を創造する」ことを経営理念としています。そしてその実現に向け、商品、販売、サービス、技術、財務体質や人財などすべてにおいて、お客様はもとより、株主の皆様、取引先、社会から認められる企業として成長し、信頼を確立することを基本方針としています。 この基本方針の実現および当社グループの中長期的な企業価値向上のため、経営の健全性・透明性・効率性の向上を目指す経営管理体制の構築により、コーポレート・ガバナンスの充実を図ることが重要な経営課題であると考えています。当連結会計年度において、取締役会に占める独立社外取締役の比率は過半数となりました。 当社は、監督機能の強化、経営の健全性・透明性の向上、経営の意思決定の迅速化を図るため、監査等委員会設置会社を選択するとともに、社外取締役3名で構成され社外取締役が委員長を務める指名・報酬委員会を設置しています。 (2) 目標とする経営指標 当社は、企業価値・株主価値増大に向けて連結ROE(連結自己資本当期純利益率)を重要な経営指標としており、3ヵ年中期経営計画「BEACON 2030 Phase II」において、資本コストを上回る12%を目標としています。資本コストは毎年見直しており、現在8%程度と見ています。 中期経営計画の推進による利益率の改善を最優先としつつ、日本光電版ROICの導入、在庫圧縮や債権回収の早期化などキャッシュ・コンバージョン・サイクルの短縮による運転資本の改善、投資判断基準の設定、株主還元の充実等により、経営指標の達成を目指します。 2025年度は、PLM/MESシステム(※)および鶴ヶ島生産センタの稼働に備え一時的に在庫を積み増したこともあり、キャッシュ・コンバージョン・サイクルは目標の190日に対し215日となりました。2026年度は、メモリの需給ひっ迫、中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の高騰および部材の調達難を受け、部品在庫を確保することで製品・消耗品の供給継続に備える必要があります。引き続き、需要予測の精度向上による需給バランスの最適化、在庫管理の強化、債権回収の早期化に取り組み、195日への回復を目指します。 また、成長投資による企業価値向上に向けて、2022年度に投資判断基準に正味現在価値(NPV)と内部収益率(IRR)を採用し、新規投資案件の評価を開始しています。Phase IIでは、資本コストを上回る12%をIRRの目標としています。一定額を超える投資案件の場合、投資後の進捗状況、効果を毎年取締役会で検証しています。 ※ PLM(Product Life-cycle Management):製品ライフサイクル管理、 MES(Manufacturing Execution System):製造実行システム。 (3) 経営環境 当連結会計年度における当社グループを取り巻く事業環境は、各国の政策動向や地政学リスクによる不確実性が長期化し、グローバルで保護主義・分断化が拡大する中、景気の先行きは不透明な状況で推移しました。国内では、各医療機関はタスクシフトや業務の効率化に取り組む一方、物価や賃金の上昇により経常赤字の割合が増加するなど、厳しい経営環境が続きました。海外では、米国での公的医療保険の予算削減案や中国での景気減速等はあるものの、先進国、新興国ともに医療機器の需要は総じて堅調に推移しました。国内外ともに、医療機関における医療の質向上と効率化が急務であり、データヘルス、遠隔医療、AI、ICTの活用など医療DXが推進されました。 地政学リスクの高まりや米国政策の動向など不確実性が長期化する中、中東情勢に伴う原油価格の高騰および部材の調達難が懸念されており、景気の先行きは不透明な状況にあります。国内では、物価や賃金の上昇による医療機関の経営悪化に対し、補正予算の投入や診療報酬改定による支援が進められるとともに、2040年を見据えた地域医療構想に関する議論が本格化する見通しです。海外では、北米、中南米、インドを中心に医療機器の需要は底堅く推移すると見込まれるものの、東南アジア諸国では、中東情勢に伴う原油の調達難や価格高騰を受け、政府予算の縮小が懸念されます。また、保護主義的政策や医療機器に関する法規制の強化も継続する見込みです。医療機器業界においては、こうした環境の変化と医療の質向上や効率化といった医療機関のニーズへの迅速かつ柔軟な対応が求められ、厳しい経営環境が続くと予想されます。 (4) 会社の対処すべき課題と中長期的な経営戦略 当社グループは、2020年に10年後の2030年に向けた長期ビジョン「BEACON 2030」を策定し、「グローバルな医療課題の解決で、人と医療のより良い未来を創造する」ことを目指しています。そして、3つの変革「グローバルな高付加価値企業への変革」「顧客価値を追求するソリューション型事業への変革」「オペレーショナルエクセレンスを軸とするグローバル組織への変革」に取り組んでいます。 <第2フェーズである中期経営計画「BEACON 2030 Phase II」(2024~2026年度)> 激変する世界情勢の中、厳しい経営環境にありますが、前中期経営計画の成果と課題を踏まえ、「BEACON 2030 Phase II」では、全社収益改革を実行し成長領域への投資を本格化するとともに、新たな事業モデルの構築および既存事業との連携を強化します。 1. 3つの指標と6つの重要施策 成長性、収益性、資本効率性の強化に取り組み、サステナビリティ経営を実践します。 (成長性)売上高CAGR 5%(2024/3期~2027/3期):製品競争力の強化、北米事業の成長に注力 (収益性)営業利益率 15%(2027/3期):全社収益改革の実行、グローバルサプライチェーンの進化 (資本効率性)ROE 12%(2027/3期):日本光電版ROICの導入、キャッシュ・コンバージョン・サイクルの短縮 (1)(成長性)製品競争力の強化 主力の生体情報モニタリング事業の強化、高成長が期待できる人工呼吸器を含む治療機器事業、消耗品・サービス事業、DHS(デジタルヘルスソリューション)を含むソリューション事業の拡大に注力。 設計プラットフォームの共通化、マルチプラント設計、サイバーセキュリティの高度化、QA/RA体制の強化。PLM/MESシステムの導入に加え、開発プロセス改革を推進し、新製品開発期間を短縮。 ※  QA(Quality Assurance):品質保証、RA(Regulatory Affairs):規制関連業務。 PLM(Product Life-cycle Management):製品ライフサイクル管理、MES(Manufacturing Execution System):製造実行システム。 (2)(成長性)北米事業の成長に注力 日本、北米、その他の海外の3地域における市場戦略を強化。成長ポテンシャルの高い北米事業に優先的に資源を配分し、シェア拡大と収益改革を推進。 [日本]顧客価値提案の高度化による、顧客基盤の強化と持続的な成長 [北米]大手IDN/GPO市場、DoD/VA市場深耕によるブランド認知度向上と収益改革 [海外]医療機器に関する法規制対応、現地開発・生産・販売・サービス体制の強化 ※ IDN(Integrated Delivery Network):総合医療ネットワーク、 GPO(Group Purchase Organization):グループ購買組織。 DoD(Department of Defense):米国国防総省、VA(Veterans Affairs):米国退役軍人省。 (3)(収益性)全社収益改革の実行 商品ミックス、生産性、サプライチェーンの改善に向けた各種施策を実行 (4)(収益性)グローバルサプライチェーンの進化 PSI(生産・販売・在庫)管理を高度化、グローバルQMS(Quality Management System:品質管理システム)の強化、マルチプラント生産の推進 (5)(資本効率性)日本光電版ROICの導入 利益率改善と投資対効果のモニタリング強化 (6)(資本効率性)キャッシュ・コンバージョン・サイクルの短縮 新設した生産本部を中心に、調達・生産管理機能を強化。債権回収の早期化 2.サステナビリティ経営 サステナビリティ経営の実践に向けては、Phase Iのマテリアリティ・KPIを一部見直し、医療課題、環境課題、社会課題の解決に取り組みます。 グローバル共通価値基準に基づき、Phase Iで導入したBEACON人事制度の浸透および運用定着・強化を図るとともに、働き方改革・人員生産性の向上に取り組みます。ダイバーシティ&インクルージョンの推進に加え、グローバル人財やDX人財の育成などキャリア支援の充実により、医療への貢献にやりがいと誇りを持てる組織風土の醸成に取り組みます。 グループガバナンスの一層の強化に向け、取締役会の多様性を確保するとともに、CxO体制の導入による意思決定の迅速化を図ります。また、株主価値との連動性を高めることを目的として、役員報酬制度の見直しを進めます。 3.経営目標値 (億円)   2027年3月期経営目標値 売上高   2,560 国内売上高   1,570 海外売上高   990 営業利益営業利益率   38515% 親会社株主に帰属する当期純利益   250 ROIC   12% ROE   12%
事業等のリスク4,436字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあり、特に重要なのは、医療機器の許認可申請等および品質問題に関するリスクです。 当社グループの業務全般のリスク管理に関する基本方針等の制定、当社グループ全体のリスク管理体制の整備・推進状況の把握は取締役会が行っています。リスク分類毎に「リスク管理部門」と「リスク関係委員会」を定めています。「リスク管理部門」は、担当するリスク分類について、「業務執行部門・子会社」の教育やサポートを行うとともに、体制の整備・推進状況を「リスク管理統括部門」に報告しています。「リスク関係委員会」は、関連するリスク分類について、マネジメントシステムの適切性・妥当性・有効性の評価等を取締役会および経営会議に報告しています。また、「リスクマネジメント委員会」で特定した重要リスクを中心に、各部門のリスク管理責任者と連携の上、定期的にリスク評価し対策を見直しています。 リスク分類表は、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 <その他の事項> リスク管理体制の整備状況」に記載しています。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 医療機器の許認可申請等について 医療機器の製造販売は、国内での医薬品医療機器等法、米国でのFDA(米国食品医薬品局)等、各国・各地域で法令・規制等の適用を受けます。直近では、欧州におけるMDR(医療機器規則、2021年5月から適用)、IVDR(体外診断用医療機器規則、2022年5月から適用)、米国におけるFDAサイバーセキュリティ・ガイダンス(2018年10月公表)、AI対応医療機器のガイドライン(2023年9月公表)、臨床意思決定支援ソフトウェア・ガイダンス(2026年1月公表)等への対応が必要となっています。今後これらの法令・規制等の改廃や新たな法令・規制等が設けられた場合、許認可申請の審査体制の変更や追加試験等により新製品発売までの時間が延長する等の影響がでて、当社グループの経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。但し、当社グループの製品は多品種少量であり、更新サイクル毎に随時新製品を投入していることから、大きな影響を及ぼすようなリスクは低減されています。 当連結会計年度においては、無線通信やバッテリ輸送等の法規制対応の遅れが生じましたが、当連結会計年度末までに概ね対応は完了しています。2026年4月から「法規対応推進会議」で定期的に進捗管理し、対策を行う体制を構築しました。 (2) 品質問題について 医療機器は極めて高度な品質が要求されるため、国際規格ISOの基準等に基づいて品質マネジメントシステムを構築、運営しています。品質方針に基づきグループ品質目標を定め、開発から生産、販売、アフターサービスに至る全てのプロセスで、品質確保およびお客様満足度の向上に取り組んでいます。また、商品が医療事故につながるリスクを重点的に管理しています。通常時の体制、事故のあった場合の体制・報告をはじめとするルールなどを規定で明確化し、運用しています。予防および迅速な連絡のために、広く医療現場から迅速・正確に情報を収集するための仕組み、情報発信するための仕組みも整備しています。しかしながら、品質に問題が生じた場合、商品の販売停止、リコール等の措置を講じる場合があります。また、医療事故が発生し、当社に損害賠償責任を求める訴訟を提訴されたり、大きく社会的に取り上げられた場合、事実関係の当否とは別に、当社グループの経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当連結会計年度においては国内で1件のリコールが発生し、自主回収を実施しました。また、当連結会計年度末における製品保証引当金は18億5千万円です。製品保証引当金には、保証期間内の無償修理に係る費用や将来のリコール等に係る費用が含まれます。 (3) 国内外の市場の動向について 当社グループは、日本での持続的成長とともに、米国や新興国での事業基盤の強化により、海外事業の一層の拡大を目指しています。日本では、医療費抑制や医療の質の向上を目的とした医療制度改革が進められています。また、AEDの普及により、当社グループの顧客は医療機関だけでなく景気動向の影響を受けやすい民間企業に広がっています。当社グループの連結売上高の約6割は国内におけるものであり、医療制度改革や景気動向などの影響を受けます。また、当社グループは海外子会社および代理店を経由して世界各国に製品を供給しています。新興国では官公立病院の占める割合が高く、医療インフラ整備に向けた入札案件が多いことから、選挙や予算執行のタイミングなどの影響を受けます。中長期的には、国産優遇の動きが見られる新興国において、組立生産等の対策が必要となる可能性があります。また、各国の景気後退、これに伴う需要の減少、政治的・社会的混乱や法令・規制等の変更があった場合、当社グループの経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 法令・規制等について 当社グループは、高い倫理観に基づき、良識に従った公正で適法な企業活動を実践するために、グローバル・コンプライアンス・プログラムを導入し、厳格な法令遵守を貫くコンプライアンス体制を構築することに真摯に取り組んでいます。グローバル・コンプライアンス・プログラムにおいては、コンプライアンスの基本方針・ルールを定めた「日本光電行動憲章」および「日本光電倫理行動規定」、ならびにコンプライアンスを徹底するための仕組みと運用方法の基本事項を定めた「コンプライアンス推進規定」を制定し、「コンプライアンス委員会」が法令・規制等への対応や教育研修、内部通報窓口の運営、遵守状況のモニタリング等を実施しています。また、海外子会社のリスク管理体制の整備・運用に関する監督の強化を図っています。 当社グループの事業活動は、国内においては医薬品医療機器等法等の医療機器の製造・販売に関する法規、会社法、金融商品取引法、税法、労働法、独占禁止法、貿易関連法規、環境関連法規等、海外においても各国・各地域で多岐にわたる法令・規制等の適用を受けています。コンプライアンスの徹底に努めていますが、適用法令等に抵触する事態が発生した場合、刑罰、処分、その他の制裁を受け、さらに当社グループの社会的信用や企業イメージが毀損して、経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 重要な訴訟等について 当社グループの経営成績および財務状況に重要な影響を及ぼすおそれのある訴訟等は現在ありません。しかしながら、当社グループの国内および海外における事業活動等が、製造物責任、品質問題、知的財産権、労務問題、法令・規制違反、その他何らかの請求・紛争に関連して今後重要な訴訟等の対象となり、当社グループの経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 情報セキュリティ等について 当社グループは事業全般において各種ITシステムを活用しており、CSIRT(Computer Security Incident Response Team)体制や教育・訓練の強化等を通じて、セキュリティやバックアップ等の対策を実施するとともに機密情報や個人情報の漏洩がないよう情報管理に努めています。また、2025年2月に生成AI利活用ガイドラインを策定するとともに、全ての役員・社員等に教育・訓練を実施しています。通信ネットワークを利用する当社製品・サービスにおいても様々なセキュリティ対策を講じています。2022年4月にPSIRT(Product Security Incident Response Team)を発足し、製品・サービスのセキュリティ向上、インシデント対応に取り組んでいるほか、2023年5月に製品セキュリティに関する基本方針を定め、実践しています。また、2024年10月に製品セキュリティの取組みをウェブサイトに公開しました。しかしながら、自然災害やサイバー攻撃、新種のコンピュータ・ウイルスの感染、通信ネットワークの障害等により、ITシステムの停止やサービス提供の中断、情報漏洩が発生した場合、当社グループの社会的信用や企業イメージが毀損して、経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 気候変動・自然災害・感染症等について 当社グループは日本各地および世界各国で事業を行っています。各地域において気候変動に伴う自然災害や水等の資源の供給不足、テロ、戦争、感染症の拡大等が発生した場合、部品調達や商品供給、販売・サービス活動などに支障が生じ、当社グループの経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 製品に使われる原材料・部品は日本をはじめ世界各国から調達していますが、調達先で供給に問題が発生した場合でも、製品の生産に影響が出ないよう代替品の検討を含めた対策を行っています。また、大規模地震が発生した時においても円滑に商品供給を継続できるよう、事業継続計画(BCP)を策定の上、全社的な教育・訓練を定期的に実施しています。 ウクライナ情勢の長期化、中東情勢の緊迫化による不透明な状況が継続していますが、ロシアおよびウクライナでの売上は連結売上高の0.1%未満、中近東での売上は連結売上高の1%程度です。今後の地政学リスクや原油価格の高騰が長期化または深刻化した場合、部材の調達困難に伴う当社製品・消耗品の生産遅延や停止、販売・サービス活動の制限なども想定されることから、当社グループの経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 また、気候変動対策はグローバル社会が直面している最も重要な社会課題であり、当社にとっても重要な経営課題の一つです。2022年5月にTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言への賛同を表明し、7月に気候変動に関する「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標と目標」の4項目について情報を開示し、2024年10月に事業インパクト評価を追加しました。また、2024年3月から自社の製品・サービスについて、Green Product Label(グリーンプロダクトラベル)の認定を開始しました。引き続き、サステナビリティ重要課題(マテリアリティ)に掲げる「カーボンニュートラルの実現」「循環型経済の推進」に向けて気候変動対策を推進するとともに、TCFD提言に沿った情報開示の拡充に取り組みます。
経営成績の分析 (MD&A)8,928字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社および連結子会社)の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度における当社グループを取り巻く事業環境は、各国の政策動向や地政学リスクによる不確実性が長期化し、グローバルで保護主義・分断化が拡大する中、景気の先行きは不透明な状況で推移しました。国内では、各医療機関はタスクシフトや業務の効率化に取り組む一方、物価や賃金の上昇により経常赤字の割合が増加するなど、厳しい経営環境が続きました。海外では、米国での公的医療保険の予算削減案や中国での景気減速等はあるものの、先進国、新興国ともに医療機器の需要は総じて堅調に推移しました。国内外ともに、医療機関における医療の質向上と効率化が急務であり、データヘルス、遠隔医療、AI、ICTの活用など医療DXが推進されました。 このような状況下、当社グループは、2024年度からスタートした3ヵ年中期経営計画「BEACON 2030 Phase II」を推進し、3つの指標「成長性」「収益性」「資本効率性」の目標達成に向け、「製品競争力の強化」「北米事業の成長に注力」「全社収益改革の実行」など6つの重要施策に取り組みました。商品面では、国内において、オートショックAEDの普及モデル、人工呼吸器の中位機種モデル、送信機に加え、アドテック㈱で開発したSEEG電極(※1)を発売しました。また、医療機器から取得したデータを活用するデジタルヘルスソリューション(DHS)製品として、国内においてオンサイトアラーム分析ソフトウェア、入退院業務支援ソフトウェアを上市するとともに、米国では現地開発のアラームソリューションの提供を開始しました。また、事業ポートフォリオの見直しを進める中、アボット製品の取り扱いを本年12月の契約満了をもって終了することを決定しました。事業基盤の強化に向けては、昨年9月にインドに開発子会社として日本光電アドバンスドテクノロジーセンタ㈱を設立、本年1月にサウジアラビアで販売子会社の日本光電アラビアRHQ LLCが業務開始しました。日本では、昨年9月にPLMシステム、11月にMESシステム(※2)を稼働、本年3月に鶴ヶ島生産センタが稼働を開始したほか、本年2月にドゥウェル㈱を連結子会社化しました。 これらの結果、当連結会計年度の売上高は前期比4.3%増の2,350億9千9百万円となりました。利益面では、国内での減収に加え、賃上げ対応や研究開発投資、M&Aおよび設備投資に伴う償却費の増加により、販管費が増加したことから、営業利益は前期比9.5%減の187億4千5百万円となりました。一方、経常利益は、為替差損益が差益に転じたことから、前期比10.7%増の225億4千4百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、早期割増退職金等を特別損失に計上した結果、前期比2.9%増の145億1千3百万円となりました。 <市場別の状況> 国内市場においては、急性期病院、中小病院、診療所といった市場別の取り組みを強化するとともに、医療安全、診療実績、業務効率につながる顧客価値提案を推進しました。消耗品・サービス事業の強化に注力したものの、現地仕入品の抑制が進み、導入品であるアボット製品も減少したことから、減収となりました。市場別には、PAD市場(※3)でAEDの販売が代理店での在庫調整もあり減少し、官公立病院市場でも減収となりました。一方、大学、私立病院、診療所市場は堅調に推移しました。商品別には、治療機器、生体情報モニタが前期実績を下回りました。一方、生体計測機器、その他商品群は、堅調に推移しました。この結果、国内売上高は前期比0.6%減の1,444億6百万円となりました。 海外市場においては、全ての地域で好調に推移し、二桁成長となりました。為替およびアドテック㈱連結の影響を除いても好調でした。北米では、アドテック㈱を含む脳神経系群に加え、人工呼吸器、AEDが大幅増収となり、二桁成長となりました。生体情報モニタは好調だった前期実績を下回りましたが、第4四半期会計期間では二桁成長となりました。中南米では、第4四半期会計期間に二桁の成長を達成し、通期では円ベース、現地通貨ベースともに増収となりました。パラグアイ、ペルーを中心に堅調に推移しました。欧州では、トルコ、イギリス、イタリアを中心に好調に推移しました。アジア州他では、東南アジア、インド、中近東・アフリカで好調に推移しました。商品別には、生体計測機器、治療機器が大幅増収となりました。一方、生体情報モニタ、その他商品群は、前期実績を下回りました。この結果、海外売上高は前期比13.1%増の906億9千3百万円となりました。 ※1 SEEG(Stereo-Electroencephalogram):定位的頭蓋内脳波。てんかん焦点を特定するため、脳深部に細い電極を複数挿入し、脳波を立体的に記録・解析。 ※2 PLM(Product Life-cycle Management):製品ライフサイクル管理、 MES(Manufacturing Execution System):製造実行システム。 ※3 PAD(Public Access Defibrillation):一般市民によるAEDを用いた除細動。PAD市場には公共施設や学校、民間企業などが含まれる。 <商品群別の状況> [生体計測機器]国内では、診断情報システムが二桁成長となり、脳神経系群も好調に推移しました。一方、心電計群、心臓カテーテル検査装置群は前期実績を下回りました。海外では、アドテック㈱を含む脳神経系群がけん引し、大幅増収となりました。心電計群も前期実績を上回りました。この結果、売上高は前期比14.4%増の536億3千6百万円となりました。 [生体情報モニタ]国内では、医用テレメータ、送信機が前期実績を下回りました。一方、臨床情報システムは二桁成長となり、ベッドサイドモニタも堅調に推移しました。海外では、アジア州他で二桁成長となった一方、北米、欧州では好調だった前期実績を下回りました。この結果、売上高は前期比0.8%減の842億5千8百万円となりました。 [治療機器]国内では、アボット製品のアブレーションカテーテルが減収となったほか、AED、除細動器が前期実績を下回りました。一方、人工呼吸器は好調に推移しました。海外では、人工呼吸器が北米、欧州、中南米で大幅増収となり、アジア州他でも好調に推移しました。除細動器は二桁成長となり、AEDも好調に推移しました。この結果、売上高は前期比5.8%増の562億8千6百万円となりました。 [その他]国内では、医療機器の設置工事・保守サービスが好調に推移し、検体検査装置・試薬も堅調でした。一方、現地仕入品は減収となりました。海外では、欧州、アジア州他を中心に検体検査装置・試薬が減収となりました。この結果、売上高は前期比1.3%増の409億1千8百万円となりました。 売上高を商品群別に分類すると次のとおりです。 金額(百万円)   対前期増減率(%) 生体計測機器   53,636   + 14.4 生体情報モニタ   84,258   △  0.8 治療機器   56,286   +  5.8 その他   40,918   +  1.3 合 計   235,099   +  4.3 機器   115,996   +  2.4 消耗品・サービス   119,103   +  6.2 (参考)地域別売上高 国内売上高   144,406   △  0.6 海外売上高   90,693   + 13.1 北米   49,808   + 18.9 中南米   5,613   +  4.2 欧州   13,649   +  8.7 アジア州他   21,621   +  6.3 区 分   内 容 生体計測機器   脳波計、筋電図・誘発電位検査装置、心電計、心臓カテーテル検査装置、診断情報システム、関連の消耗品(記録紙、電極、電極カテーテルなど)、保守サービスなど 生体情報モニタ   心電図、呼吸、SpO2(動脈血酸素飽和度)、NIBP(非観血血圧)等の生体情報を連続的にモニタリングする生体情報モニタ、臨床情報システム、関連の消耗品(電極、センサなど)、保守サービスなど 治療機器   除細動器、AED(自動体外式除細動器)、人工呼吸器、心臓ペースメーカ、麻酔器、人工内耳、自動心臓マッサージ装置、関連の消耗品(電極パッド、バッテリ、アブレーションカテーテルなど)、保守サービスなど その他   血球計数器、臨床化学分析装置、超音波診断装置、消耗品(試薬など)、設置工事・保守サービスなど (注)2026年3月をもって人工内耳の取り扱いを終了しました。また、2026年12月をもってアボット製品(電極カテーテル、心臓ペースメーカ、アブレーションカテーテル)の取り扱いを終了する予定です。 報告セグメント別の経営成績は次のとおりです。 (日本)売上高は1,451億4千1百万円(前期比0.9%減)、セグメント利益は140億9千4百万円(同35.7%減)となりました。 (北米)売上高は536億2千3百万円(同19.4%増)、セグメント利益は28億5千8百万円(前期は9億4千1百万円の損失)となりました。 (その他の地域)売上高は363億3千4百万円(同6.9%増)、セグメント利益は22億5千万円(同20.4%増)となりました。 (セグメント利益)セグメント利益合計(棚卸資産の調整額、のれんおよび無形固定資産の償却費を除く)は、192億4百万円(同16.0%減)となりました。 ※ 報告セグメントは、当社又は連結子会社の所在地を基礎として地域別に区分しています。 ② 財政状態の状況 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ17億3千7百万円減少し、2,565億3千8百万円となりました。 流動資産は前連結会計年度末に比べ52億7千6百万円減少し、1,778億8百万円となりました。これは、有価証券、受取手形および売掛金が減少したことなどによるものです。 固定資産は前連結会計年度末に比べ35億3千8百万円増加し、787億3千万円となりました。これは、鶴ヶ島生産センタの稼働に伴い建物及び構築物が増加したことなどによるものです。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ2億6千6百万円減少し、767億1千4百万円となりました。これは、借入金の借換え等により短期借入金が減少し長期借入金が増加したほか、未払法人税等が減少したことなどによるものです。 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ14億7千万円減少し、1,798億2千4百万円となりました。これは、ニューロアドバンスド㈱の株式を追加取得したことに伴う資本剰余金および非支配株主持分の減少に加え、自己株式を取得したことなどによるものです。 これらの結果、1株当たり純資産額は、前連結会計年度末に比べ22.36円増加し、1,123.47円となりました。自己資本比率は、前連結会計年度末の69.5%から0.6ポイント増加し、70.1%となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ25億7千6百万円増加して456億3千7百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、前期比57億6千8百万円増の210億5千5百万円となりました。主な内訳は、税金等調整前当期純利益199億3千2百万円、減価償却費47億5千7百万円、売上債権の減少33億6千8百万円、法人税等の支払額76億4千3百万円などです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、前期比168億5千3百万円減の82億8千5百万円となりました。主な内訳は、有形固定資産の取得57億2千7百万円、無形固定資産の取得21億3千1百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出5億4千万円などです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果支出した資金は、115億9千9百万円(前期は25億5千万円の収入)となりました。主な内訳は、借入金の借換え等に伴う短期借入金の純減少259億9千1百万円および長期借入れによる収入255億円、自己株式の取得による支出66億1千6百万円、配当金の支払52億3千3百万円などです。 ④ 生産、受注及び販売の状況 当連結会計年度における生産、受注および販売の状況をセグメントごとに示すと次のとおりです。 イ. 生産実績 区分   金額(百万円)   前期比(%) 日本   80,948   102.8 北米   12,589   127.4 その他の地域   2,163   124.9 合計   95,700   105.9 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しています。 2 上記金額には、商品購入高が合計で31,297百万円含まれています。 3 上記金額は、製造原価によっています。 ロ.受注実績 当社グループの商品は、需要予測による見込み生産を行っているため、該当事項はありません。 ハ.販売実績 区分   金額(百万円)   前期比(%) 日本   145,141   99.1 北米   53,623   119.4 その他の地域   36,334   106.9 合計   235,099   104.3 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しています。 2 上記金額は、販売価格によっています。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ① 重要な会計方針および見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成にあたり、必要とされる見積りについては、合理的な基準に基づき実施しています。 詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)および(重要な会計上の見積り)」に記載しています。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容 イ.当連結会計年度の経営成績および「BEACON 2030 Phase II」の進捗状況 当連結会計年度においては、日本では、現地仕入品の抑制が進み、アボット製品の売上が減少しました。AEDの販売も代理店での在庫調整もあり想定を下回りましたが、医療従事者の業務効率向上に資するITシステム商談は好調に推移し、自社の消耗品・サービスも堅調でした。病院経営の悪化に伴い設備投資に慎重な動きが見られたことから、自社の医療機器の売上は微減となりました。海外では、欧州、アジア州他における法規制対応および中国における医療機器の需要回復に時間を要したほか、北米で生体情報モニタの商談決定プロセスに慎重な動きが見られたことから、期初の想定を下回りました。一方、人工呼吸器はグローバルで当社プレゼンスが向上し、北米、欧州、中南米で大幅増収となりました。このような状況下、当社グループでは、全社収益改革を推進し、グローバルメドテック企業への変革に取り組みました。2026年3月期の業績は、国内売上高は減収となり、海外売上高も前期実績を上回りましたが、計画未達となりました。 商品群別では、生体計測機器は、国内では、診断情報システムが二桁成長となり、脳神経系群も好調に推移しました。海外では、アドテック㈱を含む脳神経系群が大幅増収、心電計群も前期実績を上回りました。この結果、前期比14.4%の増収となり、計画を上回りました。生体情報モニタは、国内では、臨床情報システムは二桁成長となり、ベッドサイドモニタも堅調に推移した一方、医用テレメータ、送信機が減収となりました。海外では、アジア州他で二桁成長となった一方、北米、欧州で好調だった前期実績を下回りました。この結果、前期比0.8%の減収となり、計画を下回りました。治療機器は、国内では、人工呼吸器は好調に推移したものの、アブレーションカテーテル、AED、除細動器が前期実績を下回りました。海外では、人工呼吸器が大幅増収、除細動器は二桁成長、AEDも好調に推移しました。この結果、前期比5.8%の増収となりました。国内でAEDの販売が代理店での在庫調整もあり減少したことから、計画を下回りました。その他商品群は、国内で医療機器の設置工事・保守サービスが好調に推移し、検体検査装置・試薬も堅調だったことから、前期比1.3%の増収となりました。一方、海外で、欧州、アジア州他を中心に検体検査装置・試薬が減収となったことから、計画を下回りました。 営業利益については、国内での減収に加え、賃上げ対応や研究開発投資、M&Aおよび設備投資に伴う償却費の増加により、販管費が増加したことから、減益となりました。海外でも実質売上が計画未達となり、販管費率が上昇したことから、計画を下回りました。 2026年度は中期経営計画の最終年度となりますが、引き続き6つの重要施策を着実に実行します。国内ではアボット製品の取り扱い終了に伴い減収を見込んでいますが、引き続き自社の製品・消耗品・サービスの販売に注力します。さらに、北米事業の成長に注力し、全社収益改革を実行することで、収益性の改善を図ります。 ロ.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源および資金の流動性 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容は、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 事業への資源配分については、新製品の投入による売上、利益の成長に資する投資を最優先としながら、研究開発や設備投資、M&A・提携、人財育成など将来の企業成長のために必要な資源配分を安定的かつ継続的に実施します。設備投資は60億円程度、研究開発費は77億円程度を計画しています。 株主還元については、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載しています。 資金調達については、当社グループの主な運転資金および設備資金として自己資金を充当しており、M&Aや新規事業など資金調達が必要になった場合には、資金需給のバランスを見ながら、借入を資金調達の有効な手段として検討し、負債コストも考慮した加重平均資本コストの最適化を図ります。 また、当社グループでは、財務健全性を維持した持続的成長と企業価値の向上を目指して、資金の効率化と流動性の確保に努めています。資金の効率化については、キャッシュ・コンバージョン・サイクルを指標とし、売上債権回収の早期化や棚卸資産の適正化により、運転資金の効率化を図っています。なお、グループ内の資金効率を高めるため、資金は当社に集中し、不足するグループ会社に配分する制度を運用しています。安定的な経営に必要な手元現預金の水準は、概ね月商の3ヵ月程度と考えています。当連結会計年度末における流動比率は、359.7%となっており、十分な流動性を確保しています。なお、資金の流動性を確保するため、複数の取引金融機関と当座貸越契約を締結しています。 ハ.経営指標の分析 当社は、企業価値・株主価値増大に向けて連結ROE(連結自己資本当期純利益率)を重要な経営指標としており、3ヵ年中期経営計画「BEACON 2030 Phase II」において、資本コストを上回る12%を目標としています。資本コストは毎年見直しており、現在8%程度と見ています。 中期経営計画の推進による利益率の改善を最優先としつつ、日本光電版ROICの導入、在庫圧縮や債権回収の早期化などキャッシュ・コンバージョン・サイクルの短縮による運転資本の改善、投資判断基準の設定、株主還元の充実等により、経営指標の達成を目指します。 2025年度は、PLM/MESシステムおよび鶴ヶ島生産センタの稼働に備え一時的に在庫を積み増したこともあり、キャッシュ・コンバージョン・サイクルは目標の190日に対し215日となりました。2026年度は、メモリの需給ひっ迫、中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の高騰および部材の調達難を受け、部品在庫を確保することで製品・消耗品の供給継続に備える必要があります。引き続き、需要予測の精度向上による需給バランスの最適化、在庫管理の強化、債権回収の早期化に取り組み、195日への回復を目指します。 また、成長投資による企業価値向上に向けて、2022年度に投資判断基準に正味現在価値(NPV)と内部収益率(IRR)を採用し、新規投資案件の評価を開始しています。Phase IIでは、資本コストを上回る12%をIRRの目標としています。一定額を超える投資案件の場合、投資後の進捗状況、効果を毎年取締役会で検証しています。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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